JPH0924059A

JPH0924059A - サック体の着脱用補助装置

Info

Publication number: JPH0924059A
Application number: JP7197120A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Nakahara; 敏光中原; Isao Takashima; 勲高島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-07-11
Filing date: 1995-07-11
Publication date: 1997-01-28

Abstract

(57)【要約】【目的】構造が簡単で製造しやすく、操作も非常に簡単
なサック体の着脱補助装置を得ることを目的とする。【構成】サック体の開口端側に環状強化部分を形成し、
環状の巻き上げ部を形成する際に、１又は２以上の条体
を同時に巻き込み、該条体が形成された巻き込み部に巻
き込まれているようにする。装着時には、指や陰茎部等
の先端部位に接触させて保持し、前記サック体着脱用補
助装置のはみ出した部分を根本の方に引っ張るように
し、必要に応じて皮膚の適当な部位や手首に巻いたバン
ド体に先端部を固着する。外す際には、前記条体の部分
を指や陰茎部等の先端部位に向かう方向に引っ張ると簡
単にサック体を外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンドームや指サック
等のサック体を着脱する際の補助装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在避妊や防疫のためにコンドームは、
一般に広く使用されている。装着用の補助具としては、
特開平３−１７３５６１号公報に記載のように剛性のリ
ングをコンドームの開口部に取り付けるものがあった
が、構造が複雑で操作が非常に面倒であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】構造が簡単で製造しや
すく、操作も非常に簡単なサック体の着脱補助装置を得
ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】サック体の開口端側に必
要に応じ環状強化部分を形成し、環状の巻き上げ部を形
成する際に、１又は２以上の条体を同時に巻き込み、該
条体がサック体の巻き込み部に巻き込まれ、その先端側
の部分がはみ出しているサック体着脱用補助装置であ
る。装着時には、サック体を、指や陰茎部等装着すべき
ものの先端部位に接触させて保持し、前記条体のはみ出
した部分を根本の方に引っ張るようにし、外す際には、
前記条体の部分を指や陰茎部等の先端部位に向かう方向
に引っ張るようにし、簡単に着脱することができる１又
は２以上の条体を有するサック体着脱用補助装置であ
る。前記条体の先端側の部分又は途中の部分に接着剤塗
布部を設け、人体又は適当な部材に接着することによっ
て、サック体が不用意に外れないようにしてもよい。

【０００５】

【作用】サック体の巻き上げ部に１又は２以上の条体を
巻き込むようにして設置し、該状体の先端部を前記巻き
上げ部から突出させ、該巻き上げ部を有するサック体を
装着すべきものの先端部分に接触させて配置し、少なく
とも１本の前記突出した条体の部分を根本の側に引っ張
るようにし、前記巻き上げ部を巻き戻すようにして前記
サック体を装着すべきものに装着し、取り外す際には、
少なくとも１本の前記条体を装着されたものの先端側に
向かって引っ張り、サック体を装着されたものから除去
するようにした。必要に応じ前記条体の先端側の部分又
は途中の適当な部分に、例えば幅の広い接着剤塗布部を
設け、人体又はその他の部材の適当な位置に接着するこ
とによって、サック体が不用意に外れないようにしても
よい。

【０００６】

【実施例】コンドームや指サック等（以下、サック体と
記す。）を成形するための中子をゴムラテックス乳化剤
槽（図示せず。）に浸漬し、該中子表面に薄膜を形成
し、該薄膜の厚さが一様になるようにし、半製品のサッ
ク体の開口部端部を折り返すようにして環状の強化部分
をサック体の開口部に設け、次ぎに該開口部を巻き上げ
て巻き上げ部を形成する点については公知の技術を用い
る。図１−Ａ、図１−Ｂは、サック体の製造工程におい
て、サック体（１）の半製品の開口部に折り返し等によ
り環状強化部（２）を設けた段階を示す。この段階にお
いて、着脱用の補助具となる弾性を有する帯条体（帯状
体）（３）の基端部分（３ａ）を折り返し、その折り返
し部（３ａ）をサック体の開口部近傍に接着し、サック
体の開口部（４）を巻き上げるにつれて前記帯状体も巻
き込まれていくようにする。（５）は、サック体を形成
する際に用いる中子である。条体としては、前記帯条体
のほかに紐条体や糸条体などがある。また、サック体
（１）の本体と条体は、一体に成形されるようにしても
良い。

【０００７】図１−Ｂは、帯状体の基端部（３ａ）に折
り返し部を設けないで設置する仕方を示す。これらの
他、仮接着して或いはミシン目等の弱体部分を設けて、
強く引っ張れば外れるようにする場合がある。これは装
着後に長い帯状体（３）が邪魔になる場合である。前記
弱体部分より基端部（３ａ）に近い部分に皮膚などに接
着する接着剤を塗布し、該接着剤塗布部分に接触するサ
ック体の巻き上げ部には離型処理するなどしておくと、
サック体を装着したときその近傍の皮膚等に固定でき
る。図２−Ａは、巻き上げ終了時の状態を示す。（６）
は巻き上げ部、３ｂは、帯状体の先端部分（３ｂ）を示
す。図２−Ｂは、帯状体先端部の拡大図を示す。折り曲
げ部に接着剤層（３ｂ−１）とその間に離型紙（３ｂ−
２）を設けた例を示す。

【０００８】図３は、医師又は歯科医師等が医療用の指
サックとして用いる場合の例を示す。指サック（１）を
指の先端に乗せ、帯状体（３）を手首の方へ引き、手首
に回して先端部分を図のように帯状体の途中の部分に結
びつけ、或いは、予め塗布された接着剤（３ｂ−１）に
挟むようにして連結する。又、手首に着けた時計のバン
ドのようなものに結び付ける或いは貼り付けるなどして
もよい。取り外す際には、帯条体を指先の方へ引っ張る
ようにすると１本の条体でも比較的容易にはずせる。２
つ目の指サックの帯状体は、すでに手首に回された帯状
体に連結するようにしてもよい。手首に回す帯状体は、
それ自体が独立して手首に取り付けられるようにしても
よい。医療用の指サックは、手袋では大げさで着脱が面
倒で、口腔内の治療などには親指、人差し指及び中指ぐ
らいしか使う必要がなく、これら３本の指を保護すれば
よいようなとき等に便利であり、衛生的でもある。

【０００９】この様なサックは、装着したとき指にぴっ
たり密着して、指の感触を働かせる必要があるので、着
脱がとても面倒であった。又、指サックだけでは、はず
れやすい可能性があった。上記のような帯条体等を設け
ることにより、簡単に、確実に着脱でき、非常に便利で
ある。図４−Ａ、図４−Ｂは、コンドームとして用いる
ような場合を示す。陰茎７の先端部に図４−Ａに示すよ
うにサック体（１）接触載置し、図４−Ｂに示すように
帯条体３の先端３ｂを根本の方に引っ張るようにして装
着する。帯状体が邪魔であれば、基端部３ａ、３ａ−１
等を強く引っ張ればはずれるように接着し、或いは、邪
魔でない長さ位置にミシン目、切り欠き等によりちぎら
れるようにしておいてもよい。該ミシン目、切り欠き等
の基端部側に皮膚に接着する接着剤を塗布しておき、人
体の適当な位置に貼り付けてもよい。はずすときに帯状
体３を先端の方に引っ張るようにすれば１本の帯条体で
あっても簡単にはずすことができる。

【００１０】

【効果】少なくとも１本の条体の巻き上げ部より突出す
る先端部分を引っ張るだけで簡単にサック体を装着で
き、はずす際には、該条体を先端の方に向かって引っ張
ると容易に外すことができ、少なくとも一本の条体をサ
ック体の開口部の近傍に取り付け、前記サック体の巻き
込み部に巻き込んでおくという簡単な構造で、サック体
の着脱を簡単に操作できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】サック体の製造工程において、サック体の開口
部に環状の強化部を設け、帯条体を取り付けた段階の例
を示す。

【図２】巻き上げ部を形成した状態のサック体と帯条体
の先端部の例を示す。

【図３】指にサック体を装着する際の例を示す。

【図４】陰茎にサック体を装着する例を示す。

【符号の説明】

１サック体２環状強化部３帯条体４開口部５中子６巻き上げ部７陰茎

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】サック体の巻き上げ部に１又は２以上の条
体を巻き込んで、該条体の先端部を突出させたサック体
の着脱補助装置。
【請求項２】条体を帯状のものとした請求項１の装置。
【請求項３】条体の基端部を折り返し、該基端部をサッ
ク体の開口部近傍に接着した請求項１又は２の装置。
【請求項４】条体の先端側部分を手首に回して装着する
ようにした請求項１乃至３の中の１の装置。
【請求項５】条体の先端部分に接着剤を塗布して折り返
し、該接着剤層の間に離型紙を挟んだ請求項１乃至４の
中に１の装置