JPH0924040A - X線画像処理装置 - Google Patents

X線画像処理装置

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JPH0924040A
JPH0924040A JP8060999A JP6099996A JPH0924040A JP H0924040 A JPH0924040 A JP H0924040A JP 8060999 A JP8060999 A JP 8060999A JP 6099996 A JP6099996 A JP 6099996A JP H0924040 A JPH0924040 A JP H0924040A
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英幸 半田
Mitsuo Onuki
光雄 大貫
Hideo Oba
秀夫 大庭
Hitoshi Hosoya
均 細谷
Toshikazu Umeda
敏和 梅田
Yoshiyuki Ishimitsu
義幸 石光
Haruo Karasawa
治男 唐沢
Hitoshi Yoshimura
仁 吉村
Hisashi Yonekawa
久 米川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線フィルム画像が本来持っているアナログ
画像の良さを保ちながら、X線像をデジタル化するさい
に情報量をむやみに大きくすることなく、かつ、デジタ
ル画像処理のメリットを最大限に生かすことにより、画
像診断性の向上したX線画像処理装置を提供する。 【解決手段】 X線フィルムをデジタル値に変換して画
像データを入力するX線画像データ入力手段と、前記画
像データを一時的に蓄えておく画像メモリと、前記画像
データを前記画像メモリより読み出して再生表示する画
像表示手段と、前記画像データを保存する光ディスク装
置と、を有するX線画像処理装置であって、前記光ディ
スク装置は、前記画像データと該画像データを前記画像
表示手段に表示するために使用したルックアップテーブ
ルのデータとを対応付けて記憶するように構成されてい
ることを特徴とするX線画像処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用分野で使用さ
れるX線画像の診断用処理装置、詳しくはX線フィルム
をデジタル値に変換し、表示装置に再生して観察するX
線画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医用分野で画像診断というと、X
線撮影されたフィルム画像をシャーカステンに掛けて、
観察することを指していた。しかし、通常のX線フィル
ムは、診断部位の観察のしやすさを追及するあまり、観
察しやすい濃度域1.0〜1.5D程度のコントラスト
をたてるように設定しており、撮影条件が多少ずれる
と、すぐ露光オーバになったり、露光アンダになったり
して、読影による診断に悪影響を及ぼすばかりか、再撮
影をして、患者に対するX線被曝量を増大したりしてい
た。また、診断部位ごとに被写体コントラストや診断目
的が異なるので、それぞれに異なるフィルムが存在し、
その管理も煩わしさを増していた。
【0003】ところが、近年のコンピュータの発展に伴
い、医用分野においてもコンピュータ化が浸透してき
た。画像診断の分野においてもこの流れが急であり、各
種CTや超音波診断機器、ラジオアイソトープを用いた
診断機器などの普及には目をみはるものがある。そし
て、各種診断機器をコンピュータで接続し、各種モダリ
ティ画像を総合的に診断しようとする「総合画像診断」
という概念が発生してきた。しかし、X線フィルム画像
は、本質的にアナログ画像であり、画像診断の中で最も
使用頻度が多く、かつ、重要視されているにもかかわら
ず、総合画像診断にうまくとけこめず、画像診断分野の
コンピュータ化の障害になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、画像
を出力するとき、保存前に行った画像処理の施された状
態で出力することができ、また、画像データの記憶量を
増加させることもなく、新たな処理後の画像の画質劣化
を防止することにより、画像診断性の向上したX線画像
処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるX線画像
処理装置は、X線フィルムをデジタル値に変換して画像
データを入力するX線画像データ入力手段と、前記画像
データを一時的に蓄えておく画像メモリと、前記画像デ
ータを前記画像メモリより読み出して再生表示する画像
表示手段と、前記画像データを保存する光ディスク装置
と、を有するX線画像処理装置であって、前記光ディス
ク装置は、前記画像データと該画像データを前記画像表
示手段に表示するために使用したルックアップテーブル
のデータとを対応付けて記憶するように構成されてい
る。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のX線画像処理装
置を含む医用画像システムのブロック図である。ネット
ワーク9を中心に、中央処理装置10や本発明による画
像処理装置1、画像診断装置13などが接続されてい
る。中央処理装置10は、システム全体を制御し、画像
データベースを管理する処理部11と、画像データを保
管する画像ファイル部12よりなる。画像処理装置1
は、未露光X線フィルム3に、通常のX線装置2で発生
し患者を透過してきたX線を照射露光し、現像処理の済
んだX線フィルム4(以後、X線フィルムと呼ぶ)をデ
ィジタイズするフィルムスキャナ5、フィルムスキャナ
5でディジタイズされたデータを加工したり、表示した
り、ネットワーク9を通じて送信したりする機能を持つ
コンソール6、コンソール6のデジタル画像データをハ
ードコピーするためのレーザフィルムプリンタ7よりな
る。レーザフィルムプリンタ7で露光されたプリンタ用
フィルム8は、現像処理されて、保管や診断に、また
は、他部門に送って使用される。画像診断装置13は、
CT装置であったり、超音波診断装置であったり、もち
ろん、本発明のX線画像処理装置であったりする。
【0007】図2は、画像処理装置1の外観図であり、
フィルムスキャナ5、コンソール6、レーザフィルムプ
リンタ7がそれぞれユニットとして示されている。フィ
ルムスキャナ5は、単独でユニットになっているので、
オペレータにとって操作しやすい場所で使用することが
可能になっている。コンソール6には、フィルムビュー
ワ63とCRTが2台(CRT−A64,CRT−B6
5)並んで設置されている。CRTを囲む外装は、遮光
を兼ねており、フード状に前方へ突き出している。CR
Tの下には、マンマシンインターフェース用のモニタ6
22が、オペレータにとって見やすいように、斜めに設
置されている。モニタ622の手前の操作卓には、マウ
ス625があり、通常の大部分の操作は、モニタ622
を見ながらマウス625で行えるようになっている。キ
ーボード624も接続されているが、通常はマウス62
5だけで操作可能なので、収納位置に収められている。
光ディスク装置66は、オペレータにとって光ディスク
の挿入、取り出しが容易なように、右操作卓の上に収納
される。レーザフィルムプリンタ7は図ではコンソール
6の横に設置してあるが、別ユニットになっているの
で、インターフェースケーブルを延長することにより、
フィルム現像機のそばに設置してもよい。また、コンソ
ール6は、相当大きくなるので、搬入時に搬入性を良く
するため、CRT部を分割し、更に、コンソール6の下
部を左右に2分割できるようになっている。
【0008】図3にフィルムスキャナ5の構造図を示
す。X線フィルム4は、フィルム搬送路Paで示すよう
な経路をたどって搬送される。フィルムスキャナ5は、
通常、X線フィルム4の濃度の0〜4Dを10ビットに
ディジタイズする。これは、X線フィルムの性能に対し
ては充分な濃度範囲であり、肉眼の濃度分解能に対して
も、充分な分解能を持っている。更に、X線フィルム4
の状態により、0〜2D、1〜3D、2〜4Dの濃度範
囲に限定して、10ビットにディジタイズすることも可
能である。更にまた、X線フィルム4の透過率に対し
て、直線的に10ビット化することも可能である。これ
ら、通常の読取モードも含めて5種類の読取モードはス
イッチで選択可能になっている。これにより、更に細か
な濃度分解が可能になり、X線の露光アンダや露光オー
バのフィルムに対しても、充分な精度でディジタイズで
きる。フィルムスキャナ5は、挿入口でフィルムサイズ
を検出し、量子化するときの画素サイズを決定する。こ
れは、X線フィルムは、通常、六切から半切まで、5種
類のフィルムが多く使用されるが、六切などの小さいフ
ィルムは、四肢骨や乳房などを撮影する場合が多く、骨
梁や乳腺などの微細な構造物を表現することが求めら
れ、小さな画素サイズで量子化することが必要だからで
ある。例えば、このフィルムスキャナ5は、六切フィル
ムに対しては100μm、四切フィルムに対しては12
5μm、大四つ、大角、半切に対しては175μmで量
子化することが可能であり、フィルムサイズに応じて自
動的に、画素サイズを選択する。これにより、六切フィ
ルムは2000×2500画素、四切フィルムは200
0×2400画素、大四つフィルムは1580×200
0画素、大角フィルムは2000×2000画素、半切
フィルムは2000×2450画素でディジタイズされ
る。X線フィルム4は、搬送される途中で、レーザ走査
部51より走査される一定強度のレーザ光を照射され
る。レーザ光強度の安定度は、画質に即影響するので安
定性の良いレーザを使用するか、安定化装置を利用する
必要がある。ここでは、ユニフェーズ社製ヘリウムネオ
ンレーザ1105P(5mW,最大ノイズ0.1%rm
s(1kHz〜10MHz))を使用している。また、
レーザ用電源も、レーザ光強度の安定性にとって重要な
問題であるが、このフィルムスキャナ5では、AC昇圧
式の電源を使用しており、その安定度を確保している。
ヘリウムネオンレーザは、出力にドリフトを生ずるが、
フィルムスキャナ5では、画像情報を読み取る直前でX
線フィルム4が走査位置にないときに、濃度0のキャリ
ブレーションを行っているので、ほとんど問題ではな
い。もし、ノイズの多いレーザを使用するときは、レー
ザ光強度を検出してAOM、EOMなどの強度変調器を
使用してレーザ光強度の安定化をはかる必要がある。ま
た、半導体レーザを使用する時は、直接変調が可能なの
で、安定化のためにレーザドライバに直接フィードバッ
クをかけて安定化すればよい。これら、レーザに関する
ことは、後で述べるレーザフィルムプリンタでも同様で
ある。X線フィルム4に照射されるレーザ光は、画像の
濃度に応じてその透過強度を変調される。X線フィルム
を透過したレーザ光は、受光部54中に内蔵されたフォ
トマルチプライヤ541により、電気信号に変換され
る。電気信号は、電気処理部56で時系列のデジタル値
に変換される。
【0009】図4にコンソール6の構造を示す。コンソ
ール6は、上部、左下部、右下部の3部よりなり、上部
は、フィルムビューワ63、CRT−A64、CRT−
B65よりなる。左下部は、キーボード624、モニタ
622、マウス625、CPU621、磁気ディスク6
23が配置される。右下部には、光ディスク装置66、
画像コントローラ61が配置される。そして、上部、左
下部、右下部は、搬入時の搬入性を良くするために、そ
れぞれに、分割可能な構造となっている。
【0010】図5に、コンソール6内部のブロック図を
示す。コンソール6は、大きく分けると、オペレータと
のマンマシンインターフェースを司り、画像処理装置1
全体を制御するためのコントローラ62、コントローラ
の指示に基づき画像データを処理したり、蓄積したり、
転送したりする画像コントローラ61、デジタル値を再
生表示するためのCRT2台(CRT−A64,CRT
−B65)、X線フィルム4を観察するためのフィルム
ビューワ63、画像情報をローカルに蓄えるための光デ
ィスク装置66に分けられる。
【0011】更に、コントローラ62は、CPU621
を中心として、磁気ディスク623、モニタ622、マ
ウス625、キーボード624で構成される。また、画
像コントローラ61は、高速画像データバス618、及
び制御バス619、を中心として、外部のネットワーク
9とのインターフェースを司る通信制御部611、フィ
ルムスキャナ5とのインターフェースを司るスキャナ制
御部617、フィルムスキャナ5やネットワーク9を通
じて送信してくる画像データを蓄えておくための画像メ
モリ616、画像メモリのデータをオペレータの指示に
従い画像処理する画像処理部614、画像メモリ616
のデータを読み出して、ルックアップテーブルを使用し
て変換しながら2台のCRTに再生表示するための表示
制御部612、光ディスク装置66とインターフェース
するための記憶制御部615、レーザフィルムプリンタ
とインターフェースするためのプリンタ制御部613よ
り構成される。
【0012】画像メモリ616は、X線フィルムの画像
データをそのまま記憶できるだけの容量がある。ここで
は、フィルムスキャナ5の画像データが最大2000×
2500画素×10ビットであるので、5メガワード×
10ビットの容量で2画面分のメモリを持っている。
【0013】表示制御部612は、画像メモリ616を
制御して高速画像データバス618経由でデータを取り
出し、CRTに表示する機能を持つ。CRTの解像力は
1024×1280画素であり、最大2000×250
0画素のオリジナル画像全体を直接表示できないので、
フィルムスキャナ5でX線フィルム4をディジタイズし
ているときや、光ディスク装置66から画像データを読
みだして表示するときは、縦、横1/2ずつ縮小するこ
とにより画像全体を表示している。縮小の方法には間引
き処理や平均化処理などいろいろあるが、平均化処理が
画質の点で優れている。また、CRTの表示輝度のダイ
ナミックレンジが狭いことから、100階調程度しか表
示できないので、10ビットの画像データを内蔵のルッ
クアップテーブルで8ビットに変換している。このルッ
クアップテーブルはCRT−A64用(LUT−A)と
CRT−B65用(LUT−B)の、2つがある。これ
らLUT−AとLUT−Bとを使用することにより、画
像データを全く変更することなく、濃度変換処理を行う
ことが可能になっている。また、表示制御部612では
画像の拡大処理を行い、画像の一部をより精細に観察す
ることを可能にしている。拡大処理には、2倍と4倍、
6倍、8倍が準備されている。2倍処理については、通
常が1/2に縮小して表示しているので、画像メモリ6
16中の指定された1024×1280画素のデータを
そのまま表示する。4倍、6倍、8倍については、画像
メモリの1画素を2×2画素、3×3画素、4×4画素
として表示している。4倍であれば、CRT上では画素
があまり目立たないので、画質上はほとんど問題ではな
い。6倍、8倍という拡大処理は、フィルム画像を観察
するには拡大率が大きすぎて、あまり意味はない。しか
し、CTやUS、RIなどのように512×512画
素、256×256画素、128×128画素といった
画像が通信制御部611を通じて送信されてきたとき、
1024×1280画素というCRTの表示可能画素数
に比較して、画像データが小さすぎるので、観察しやす
いように設定したものであり、通常では4倍まであれば
充分である。画像を拡大すると画像の全面が表示出来な
いので、スクロール機能により画像を縦横に移動可能に
している。これは、画像メモリ616中の表示する場所
の先頭アドレスを変更することにより行う。また、表示
制御部612は画像メモリ616中の第1画面と第2画
面のどちらをCRT−A64またはCRT−B65に表
示するかを独立に選択する機能も持っている。
【0014】画像処理部614は、画像メモリ616の
データを周波数処理したり、回転、移動、上下左右反転
したり、ヒストグラムや平均値や分散などの統計量を計
算したり、画像メモリ616中の2画面の画像データの
線型演算を行ったり、画像データのデータ圧縮を行った
りする。このために、画像処理部614内には、5メガ
ワード×20ビットのワーク用メモリを持っている。2
0ビットのデータ巾では処理によっては演算精度が悪く
なるが、メモリコストが高くなるので画質の点からみて
このビット巾にしている。ただし、ビット巾は32ビッ
トまで広げることが可能になっている。周波数処理はコ
ンボリューション演算により行う。まず、周波数処理に
基づくコンボリューションの重み係数マトリックスA
(i,j)(i=−k〜kの整数,j=−l〜lの整
数)を求め、ワーク用メモリも0にクリアしておく。画
像メモリ616より転送されてくる画素データX(m,
n)に重み係数A(i,j)を掛けてワーク用メモリの
データW(m+i,n+j)と足し合わせて新しくW
(m+i,n+j)としてワーク用メモリに記憶させ
る。この操作を1画面分行うと次にiまたはjを変更し
て再度行う。この操作を(2k+1)(2l+1)回行
い、最後にワーク用メモリのデータに重み係数A(i,
j)の総和Sの逆数1/Sを掛けると、ワーク用メモリ
中には所定の周波数処理された画像データが記憶されて
いるので、これを画像メモリ616に転送する。コンボ
リューションの重み係数マトリックスは大きくすると演
算時間が非常に大きくなるので、一応15×15のサイ
ズに限定している。また演算時間を節約するために、A
(i,j)=0のときは計算をとばすことにしている。
重み係数マトリックスのサイズに制限があるので高周波
数成分のみ処理が可能である。高周波数成分の強調を行
うとゼロラジオグラフィのような画像を得ることが可能
であり、コントラストの低い微細な病変をみやすくする
効果があるが、画像中のコントラスト変化の大きい部分
の辺縁に擬似画像も同時に現れるので、診断に利用する
うえでオリジナル画像と比較しながら見ていくことが重
要である。画像の回転、移動、上下左右反転はワーク用
メモリに転送したあとワーク用メモリのアドレスを演算
して演算結果のアドレスの最も近い画素のデータを順次
画像メモリ616に転送することにより行う。画像の回
転や移動は、2つの画像間の線形演算処理と組み合わせ
て、造影撮影のサブトラクションをしたり、デュアルエ
ネルギーサブトラクションをしたりするのに効果的であ
る。また、上下左右反転はフィルムスキャナ5にX線フ
ィルム4を挿入するとき左右や上下を間違えて挿入した
ときに必要である。ヒストグラムの算出は転送してくる
画像データを値ごとにカウントすることにより行ってい
る。そして結果は画像処理部614中のバッファメモリ
に格納されているが、これをコントローラ62に送りそ
こでヒストグラムイコライゼーションするべく演算され
て表示制御部612中のLUT−A、またはLUT−B
を書き換える。また、ヒストグラムや平均値、分散値は
オペレータが画像解析するさいにも当然利用される。画
像データ圧縮は、画像メモリ616からデータをワーク
用メモリに転送して圧縮処理を施した後、光ディスク装
置66にセーブするために記憶制御部615へ送信され
たり、ネットワーク9経由で他の画像診断装置13に通
信するため通信制御部611に送信されたりする。
【0015】次に、コントローラ62の説明を行う。コ
ントローラ62は、CPU621を中心として、装置全
体の制御を行うためのソフトウェアや各種テーブルのデ
ータなどの記憶された磁気ディスク623、マンマシン
インターフェースを行うためのマウス625、キーボー
ド624、及びモニタ622よりなる。モニタ622上
には、動作メニューとカーソルが表示されており、オペ
レータは、マウス625でカーソルを移動しながら、動
作メニューを選択することにより動作を指示していく。
しかし、ネットワーク9を通じて画像データの通信を行
うときや光ディスク装置66に画像データをセーブした
り、ロードしたりするときなどの、患者IDや日付を入
力する必要のあるときは、収納されているキーボード6
24を操作卓上に出して、必要な情報を入力する。コン
トローラ62には表示制御部612のLUT−A、LU
T−Bのデータを複数管理する機能がある。管理出来る
テーブルデータの個数は20個であり、その内10個は
初期登録用で、本装置の設置時に設定しておくのでシス
テム管理責任者以外のオペレータは変更出来ないが、残
り10個は一般のオペレータでも変更可能である。変更
方法は、コントローラ62のモニタ622上にLUTデ
ータ作成用グラフを表示する。このとき、グラフには現
在CRT−A64上に表示されている画像のLUTに関
するデータが表示されている。当然ながら、CRT−B
65に表示されているものに切り替えることも可能であ
る。マウス625を使用して適当にグラフを変更する
と、そのデータは直ちに表示制御部612のLUT−
A、またはLUT−Bに転送され、ほぼリアルタイムで
表示画像の濃度を変換することができる。そこで、オペ
レータはCRT上の表示画像を観察しながらテーブルの
データを変更していき最適なデータを作成することがで
きる。このデータをオペレータ用のルックアップテーブ
ルデータとして適当なテーブル名を付けて登録すれば、
次からはそれを選択するだけで同じ濃度変換処理を行う
ことができる。また、この20個のテーブルデータの中
の2つをLUT−A、Bの初期設定用として登録するこ
ともできる。この操作をしておけば、LUT−A、Bが
どのような状態であっても、簡単な操作で初期設定値に
戻すことが可能であり、ルーチン的に本画像処理装置1
を使用するときは、極めて効果的である。これら、20
個のルックアップテーブルのデータと初期設定用フラグ
は磁気ディスク623に記憶されている。また、モニタ
622上には、その時点での2つのLUTのデータのい
ずれかをいつでもグラフで表示できるようになっている
ので、確認が容易に行える。また、CRTの輝度とフィ
ルムビューワ63の輝度をマウス625により制御でき
る。これは、輝度指定動作を選択し、フィルムビューワ
63か2台のCRTのいずれの輝度を調整するかを指定
し、マウス625を左右に移動すればそれに応じて制御
信号Sb又はSc、Sc′が変化しその信号に応じた輝
度にコントロールされる。
【0016】2台のCRT64,65には、表面での外
部の光の反射による画質への悪影響を少なくするため
に、反射防止フィルタを表面に取り付けている。反射防
止フィルタとしては、現在、東レ製EフィルタIIを使用
している。これは、フィルタの表面反射はほとんどな
く、透過率は50%程度なので、CRTの輝度は半分に
なるが、コントラストはおよそ2倍に改善されている。
また、フィルムビューワ63の光がCRTに直接当たら
ないように、CRTにはフードが付いている。CRTに
は水平同期信号Sh(Sh′)、垂直同期信号Sv(S
v′)、アナログビデオ信号VD(VD′)以外に輝度
制御信号Sc(Sc′)があり、この電圧はCPU62
1で制御可能であり、オペレータの指示により、CRT
の輝度を調整することができる。しかし、手動で輝度を
調整したいオペレータのために内部スイッチを切り替え
ることにより、CRTのパネルについたツマミにより輝
度を可変することも可能である。
【0017】フィルムビューワ63は、内部に蛍光灯が
2本入っており、これが交流電源で点灯される。CPU
621からの制御信号Saがオフ状態であるか、また
は、フィルムが装着されてなくてフィルム検出スイッチ
がオフ状態の時は、交流電源はオンしない。Saがオン
状態になり、かつ、フィルムが装着されると、検出スイ
ッチがオン状態になり、交流電源をオンする。通常は、
Saはオン状態であるので、フィルムを装着したり、外
したりで、フィルムビューワ63が点灯したり、消灯し
たりする。また、制御信号Sbは交流電源の位相制御信
号であり、CPU621からフィルムビューワ63の輝
度を制御することができる。
【0018】光ディスク装置66は、画像メモリ616
中のデータを画像処理部614でデータ圧縮し、患者氏
名、患者IDコード、撮影日付、保管日付などのコード
情報や、その時点で表示に使用されているルックアップ
テーブルのデータと一緒に記憶される。コード情報は、
後に画像を検索するときに利用する。これは、いくら画
像データを圧縮したとはいえ、画像データは数百キロバ
イト〜1メガバイトに及ぶため、画像で検索作業をする
には、オペレータの負荷が大きすぎ、コード情報により
検索するためである。ここで、コード情報の入力はキー
ボードで行うことにしている。ルックアップテーブルの
データを一緒に記憶するのは、検索された画像をCRT
に表示するとき、記憶された状態の画像そのままで表示
することを可能にするためである。光ディスク装置66
にセーブするときは、画像メモリ616のデータを画像
処理部614のワーク用メモリに転送すれば、次の処理
を行うことが可能になるので、データ圧縮、及び光ディ
スク装置66への記憶中にオペレータを待たせることは
ない。ただし、光ディスク装置66から画像データをロ
ードするときは、光ディスクからの読取、及び圧縮デー
タの再生中はオペレータを待たせてしまうことになる。
しかし、データ圧縮しない場合に比較すると、相当待ち
時間は短い。画像データを生のまま光ディスクに記憶す
ると、5メガワード、約6.3メガバイトのデータ量に
なり、実効的に200キロバイト/秒の読取速度しかな
い光ディスク装置66では、約30秒かかる。ところ
が、20分の1程度に圧縮すると、読取時間1.5秒、
再生時間を加えても10秒程度になるので、実用上使用
可能になる。
【0019】次に、レーザフィルムプリンタ7について
説明する。
【0020】図6にレーザフィルムプリンタ7の内部構
造図を示す。レーザフィルムプリンタ7は、サプライマ
ガジン部71に収納された未露光のプリンタ用フィルム
8を、1枚ずつ取り出し、搬送部72を通してフラット
ベッド部73に送り、フラットベッド(フィルム搬送
台)79上にプリンタ用フィルム8をのせる。次に、プ
リンタ制御部613から画像データを受け取りながら、
レーザ走査部75で走査されるレーザ光LBを、画像デ
ータに基づいた信号で変調して、フラットベッド79の
移動につれて、レーザ走査と垂直方向に移動するプリン
タ用フィルム8を露光する。フラットベッド79が終端
まで移動すると、レーザ走査は終了し、一画面の露光も
終了する。露光の済んだプリンタ用フィルム8は、フラ
ットベッド79より外されながら、搬送部72を通し
て、レシーブマガジン部74に収納される。これで、一
画面の記録が終了する。サプライマガジン部71は、5
0枚の未露光プリンタ用フィルム8を収納することが可
能であり、連続的なプリント要求にも応えることができ
る。レシーブマガジン部74に収納できる露光済みプリ
ンタ用フィルム8は、60枚まで可能であり、適当な枚
数プリントしたところで、レーザフィルムプリンタ7よ
り外して、現像機で現像を行う。ここで使用するプリン
タ用フィルム8は、レーザの波長に感度のあるものでな
ければならない。レーザフィルムプリンタ7は、ヘリウ
ムネオンレーザを使用しており、波長が633nmであ
るので、赤に増感されたフィルムを使用する。また、こ
れレーザフィルムプリンタ7は、レーザ光LBの光変調
器としてAOMを使用しているので、変調のダイナミッ
クレンジが1000:1、実用上、600:1程度であ
る。レーザを使用するので、感度に対する要求はあまり
厳しくない。このような特性を持つフィルムの特性曲線
を、図7に示す。図7には、レーザフィルムプリンタ7
で使用している光変調器の変調特性も合わせて示してい
る。このプリンタ用フィルム8は、通常のX線撮影用の
フィルムと同じ処理で現像できることは、言うまでもな
い。例えば、自動現像機VX−400(コニカ株式会社
製)、現像剤XD−90(コニカ株式会社製)、定着剤
XF(コニカ株式会社製)、の組み合わせを使用し、9
0秒で処理を行うことにより、このような特性が得られ
る。レーザフィルムプリンタ7は、CRT上に表示され
ている画像をプリントすることが目的であるので、プリ
ンタ制御部613にCRTと同じ濃度変換をするための
ルックアップテーブル(LUT−C)を内蔵し、CRT
表示用ルックアップテーブルLUT−AまたはBのデー
タと同じ特性にする。また、レーザフィルムプリンタ7
中にも、プリンタ用フィルム8の濃度特性補正用ルック
アップテーブル(LUT−P)が内蔵されている。LU
T−Cは10ビット入力10ビット出力であり、LUT
−AまたはBより精度が高い。これは、フィルムの方が
CRTよりコントラスト分解能が高いので、LUTの精
度を高めたものである。CRT上で表示されている画像
をレーザフィルムプリンタ7でプリントするときは、L
UT−AまたはLUT−BからLUT−Cへデータを移
したあとで、スムージング処理を行い、そのときの丸め
誤差を極力小さくする。LUT−Pは、10ビット入力
12ビット出力の構造であり、プリンタ用フィルム8の
特性が多少歪んでも、濃度の階調性を失わないようにな
っている。
【0021】以下、画像処理装置1の動作について、説
明する。
【0022】オペレータは、コンソール6に向かって座
り、モニタ622上に表示される動作メニューに従いな
がら、操作卓上のマウス625を操作して、画像処理装
置1に動作指示を与えていく。まず、オペレータはフィ
ルムスキャナ5の挿入口からX線フィルム4を挿入し、
コントローラ62に画像ディジタイズの指示をする。こ
のとき、同時に画像を表示したいCRTを指定してお
く。ここでは、CRT−A64を指定したとする。もち
ろん、CRT−B65を指定することも、また、両方を
指定することも可能である。コントローラ62は、表示
制御部612に対しCRT−A64の画面を黒に消去す
るよう指示して、スキャナ制御部617にデータ受信の
指示を出す。すると、フィルムスキャナ5はX線フィル
ム4のディジタイズを開始し、そのデータは逐次、スキ
ャナ制御部617を通り画像メモリ616に蓄積される
と同時に、表示制御部612によりCRT−A64上に
表示していく。従って、フィルムスキャナ5でディジタ
イズが完了し、X線フィルム8が排出されるのとほぼ同
時に、画像表示は完了している。また、表示される画像
がCRTの表示可能位置の中心になるように画像メモリ
616にはデータが入っている。オペレータが、排出さ
れたX線フィルム4をCRTの横に並置されているフィ
ルムビューワ63に装着すると、フィルムビューワ63
の電源がオンになり、X線フィルム4の観察が可能にな
る。オペレータは、X線フィルム4の画像に基づき、更
に詳細に観察したい場所について、CRTの画像を拡大
したり、その画像をスクロールしたり、濃度シフトした
りコントラストを上げたり、空間周波数特性を変換した
りするなどして、オリジナルのX線フィルム画像とCR
T上の画像を見比べながら、診断を確定していく。本画
像処理装置1で使用されるX線フィルム4は、もちろん
通常のものでも差し支えない。通常のフィルムは、肉眼
の濃度識別能の良い1.0〜1.5Dの濃度域ではコン
トラストが高いが、それ以外の濃度域では、コントラス
トが低く、かつ、濃度識別能も低下するのて、極めて見
にくい状態である。そこで、本画像処理装置1を使用す
ると、観察したい箇所を好みの濃度、コントラストに調
整できるので、効果的である。しかし、本装置の能力を
いかし、かつ、診断上有効に利用するには、図8の実線
に示すような、γ値が低く、直線性が良く、ダイナミッ
クレンジが広い特性のフィルムを使用すると効果的であ
る。それは、この程度であれば、肉眼による診断性は、
従来のγ値の高いフィルム(図8の破線)とそれほど変
わらないにもかかわらず、ダイナミックレンジが広く、
特に、高濃度域や低濃度域が伸びた分だけ撮影情報が多
くなり、撮影条件も緩やかになり、ラチチュードも広が
るからである。このフィルムを使用すれば、従来のオル
ソ系のフィルムとほとんど感度が変わらないので、通常
の病院内で使用されているX線撮影装置がそのまま利用
できると同時に、患者のX線被曝量も従来と変わらない
ので、患者への負担は増加しない。また、空間周波数特
性(MTF)や粒状性も、フィルムスキャナ5の条件、
例えば、画素サイズやビーム径などの条件を充分にカバ
ーするだけの性能を持っている。レーザ光のコヒーレン
ト性については、干渉を発生しにくい表面状態を保って
いる。尚、フィルムとして図8実線の特性のものが好ま
しいがこれに限ることなく、これと同様に特開昭62−
174739号の特許請求の範囲に含まれれば好まし
く、また、その他の特性、材料も該特願昭に記載された
ものが好ましい。
【0023】また、2台のCRT上に2種の異なる画像
処理や濃度変換を行い、フィルムビューワ63上のフィ
ルム画像と比較して診断を行うことにより、診断性を向
上できる。そればかりでなく、一方のCRTに、ネット
ワーク9を通じて、CT等の画像を中央処理装置10よ
り受け取って表示したり、光ディスク装置66から同じ
患者の別のX線フィルム画像を取り出して表示したりす
ることにより、総合的な診断を行うことが可能となる。
【0024】画像出力装置としては、レーザフィルムプ
リンタ7以外にイメージャが利用できる。イメージャは
CRT用アナログ信号を受け、イメージャ中に内蔵され
たCRTに表示し、それをイメージャ用フィルム又は印
画紙に投影することにより露光を行う。本画像処理装置
1には2台のCRT64,65があるので、表示制御部
612にビデオ信号切り替えスイッチがあり、コントロ
ーラ62の指定によりCRT−A64のビデオ信号かC
RT−B65のビデオ信号かを切り替えてイメージャ用
出力端子に出力している。水平同期信号、垂直同期信号
は2台のCRTとも同一なので、切り替える必要はな
い。イメージャはフィルムに露光するか印画紙に露光す
るかで、その感度、特性が異なるので、設置時に調整を
して合わせる。
【0025】
【発明の効果】本発明により、画像を出力するとき、保
存前に行った画像処理の施された状態の画像を出力する
ことができる。また、X線フィルムデジタル値に変換し
た画像データと再生表示用の画像データの両方を保存す
る必要がないため、画像データの記憶量の増加を防止す
ることができる。さらに、X線フィルムをデジタル値に
変換した画像データを保存しているので、新たな処理を
施した画像の画質劣化を最小限に止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線画像処理装置を含む医用画像診断
システムのブロック図。
【図2】本発明の画像処理装置の外観図。
【図3】フィルムスキャナの構造図。
【図4】コンソールの構造図。
【図5】コンソールの内部ブロック図。
【図6】レーザフィルムプリンタの構造図。
【図7】プリンタ用フィルムの特性曲線と光変調器の特
性図。
【図8】従来のフィルムと本発明のX線画像処理装置用
X線フィルムの特性曲線。
【符号の説明】
5 フィルムスキャナ 6 コンソール 7 レーザフィルムプリンタ 63 フィルムビューワ 64,65 CRT 66 光ディスク装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のX線画像処理装
置を含む医用画像システムのブロック図である。ネット
ワーク9を中心に、中央処理装置10や本発明による画
像処理装置1、画像診断装置13などが接続されてい
る。中央処理装置10は、システム全体を制御し、画像
データベースを管理する処理部11と、画像データを保
管する画像ファイル部12よりなる。画像処理装置1
は、未露光X線フィルム3に、通常のX線装置2で発生
し患者を透過してきたX線を照射露光し、現像処理の済
んだX線フィルム4(以後、X線フィルムと呼ぶ)をデ
ィジタイズするX線画像データ入力手段であるフィルム
スキャナ5、フィルムスキャナ5でディジタイズされた
データを加工したり、表示したり、ネットワーク9を通
じて送信したりする機能を持つコンソール6、コンソー
ル6のデジタル画像データをハードコピーするためのレ
ーザフィルムプリンタ7よりなる。レーザフィルムプリ
ンタ7で露光されたプリンタ用フィルム8は、現像処理
されて、保管や診断に、または、他部門に送って使用さ
れる。画像診断装置13は、CT装置であったり、超音
波診断装置であったり、もちろん、本発明のX線画像処
理装置であったりする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】図2は、画像処理装置1の外観図であり、
フィルムスキャナ5、コンソール6、レーザフィルムプ
リンタ7がそれぞれユニットとして示されている。フィ
ルムスキャナ5は、単独でユニットになっているので、
オペレータにとって操作しやすい場所で使用することが
可能になっている。コンソール6には、フィルムビュー
ワ63と画像表示手段であるCRTが2台(CRT−A
64,CRT−B65)並んで設置されている。CRT
を囲む外装は、遮光を兼ねており、フード状に前方へ突
き出している。CRTの下には、マンマシンインターフ
ェース用のモニタ622が、オペレータにとって見やす
いように、斜めに設置されている。モニタ622の手前
の操作卓には、マウス625があり、通常の大部分の操
作は、モニタ622を見ながらマウス625で行えるよ
うになっている。キーボード624も接続されている
が、通常はマウス625だけで操作可能なので、収納位
置に収められている。光ディスク装置66は、オペレー
タにとって光ディスクの挿入、取り出しが容易なよう
に、右操作卓の上に収納される。レーザフィルムプリン
タ7は図ではコンソール6の横に設置してあるが、別ユ
ニットになっているので、インターフェースケーブルを
延長することにより、フィルム現像機のそばに設置して
もよい。また、コンソール6は、相当大きくなるので、
搬入時に搬入性を良くするため、CRT部を分割し、更
に、コンソール6の下部を左右に2分割できるようにな
っている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】オペレータは、コンソール6に向かって座
り、モニタ622上に表示される動作メニューに従いな
がら、操作卓上のマウス625を操作して、画像処理装
置1に動作指示を与えていく。まず、オペレータはフィ
ルムスキャナ5の挿入口からX線フィルム4を挿入し、
コントローラ62に画像ディジタイズの指示をする。こ
のとき、同時に画像を表示したいCRTを指定してお
く。ここでは、CRT−A64を指定したとする。もち
ろん、CRT−B65を指定することも、また、両方を
指定することも可能である。コントローラ62は、表示
制御部612に対しCRT−A64の画面を黒に消去す
るよう指示して、スキャナ制御部617にデータ受信の
指示を出す。すると、フィルムスキャナ5はX線フィル
ム4のディジタイズを開始し、そのデータは逐次、スキ
ャナ制御部617を通り画像メモリ616に蓄積される
と同時に、表示制御部612によりCRT−A64上に
表示していく。従って、フィルムスキャナ5でディジタ
イズが完了し、X線フィルム8が排出されるのとほぼ同
時に、画像表示は完了している。また、表示される画像
がCRTの表示可能位置の中心になるように画像メモリ
616にはデータが入っている。オペレータが、排出さ
れたX線フィルム4をCRTの横に並置されているフィ
ルムビューワ63に装着すると、フィルムビューワ63
の電源がオンになり、X線フィルム4の観察が可能にな
る。オペレータは、X線フィルム4の画像に基づき、更
に詳細に観察したい場所について、CRTの画像を拡大
したり、その画像をスクロールしたり、濃度シフトした
りコントラストを上げたり、空間周波数特性を変換した
りするなどして、オリジナルのX線フィルム画像とCR
T上の画像を見比べながら、診断を確定していく。本画
像処理装置1で使用されるX線フィルム4は、もちろん
通常のものでも差し支えない。通常のフィルムは、肉眼
の濃度識別能の良い1.0〜1.5Dの濃度域ではコン
トラストが高いが、それ以外の濃度域では、コントラス
トが低く、かつ、濃度識別能も低下するのて、極めて見
にくい状態である。そこで、本画像処理装置1を使用す
ると、観察したい箇所を好みの濃度、コントラストに調
整できるので、効果的である。しかし、本装置の能力を
いかし、かつ、診断上有効に利用するには、図8の実線
に示すような、γ値が低く、直線性が良く、ダイナミッ
クレンジが広い特性のフィルムを使用すると効果的であ
る。それは、この程度であれば、肉眼による診断性は、
従来のγ値の高いフィルム(図8の破線)とそれほど変
わらないにもかかわらず、ダイナミックレンジが広く、
特に、高濃度域や低濃度域が伸びた分だけ撮影情報が多
くなり、撮影条件も緩やかになり、ラチチュードも広が
るからである。このフィルムを使用すれば、従来のオル
ソ系のフィルムとほとんど感度が変わらないので、通常
の病院内で使用されているX線撮影装置がそのまま利用
できると同時に、患者のX線被曝量も従来と変わらない
ので、患者への負担は増加しない。また、空間周波数特
性(MTF)や粒状性も、フィルムスキャナ5の条件、
例えば、画素サイズやビーム径などの条件を充分にカバ
ーするだけの性能を持っている。レーザ光のコヒーレン
ト性については、干渉を発生しにくい表面状態を保って
いる。尚、フィルムとして図8実線の特性のものが好ま
しいがこれに限ることなく、これと同様に特開昭62−
174739号の特許請求の範囲に含まれれば好まし
く、また、その他の特性、材料も該特昭に記載された
ものが好ましい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】画像表示手段としては、レーザフィルムプ
リンタ7以外にイメージャが利用できる。イメージャは
CRT用アナログ信号を受け、イメージャ中に内蔵され
たCRTに表示し、それをイメージャ用フィルム又は印
画紙に投影することにより露光を行う。本画像処理装置
1には2台のCRT64,65があるので、表示制御部
612にビデオ信号切り替えスイッチがあり、コントロ
ーラ62の指定によりCRT−A64のビデオ信号かC
RT−B65のビデオ信号かを切り替えてイメージャ用
出力端子に出力している。水平同期信号、垂直同期信号
は2台のCRTとも同一なので、切り替える必要はな
い。イメージャはフィルムに露光するか印画紙に露光す
るかで、その感度、特性が異なるので、設置時に調整を
して合わせる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 42/02 G06F 15/42 X 15/62 R 390A (72)発明者 大庭 秀夫 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 細谷 均 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 梅田 敏和 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 石光 義幸 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 唐沢 治男 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 吉村 仁 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 米川 久 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線フィルムをデジタル値に変換して画
    像データを入力するX線画像データ入力手段と、 前記画像データを一時的に蓄えておく画像メモリと、 前記画像データを前記画像メモリより読み出して再生表
    示する画像表示手段と、 前記画像データを保存する光ディスク装置と、 を有するX線画像処理装置であって、 前記光ディスク装置は、前記画像データと該画像データ
    を前記画像表示手段に表示するために使用したルックア
    ップテーブルのデータとを対応付けて記憶するように構
    成されていることを特徴とするX線画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記光ディスク装置は、前記画像データ
    と該画像データのコード情報とを対応付けて記憶するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    X線画像処理装置。
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