JPH09239634A - 位置決め装置 - Google Patents

位置決め装置

Info

Publication number
JPH09239634A
JPH09239634A JP7949296A JP7949296A JPH09239634A JP H09239634 A JPH09239634 A JP H09239634A JP 7949296 A JP7949296 A JP 7949296A JP 7949296 A JP7949296 A JP 7949296A JP H09239634 A JPH09239634 A JP H09239634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide rail
transport
moves
moving
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7949296A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Segawa
輝夫 瀬川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7949296A priority Critical patent/JPH09239634A/ja
Publication of JPH09239634A publication Critical patent/JPH09239634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jigs For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一軸のみの制御軸によって被搬送物を三次元
方向に位置決めし得るようにする。 【解決手段】 搬送方向ガイドレールにこれに対して移
動自在に装着される2つの移動ブロック11,12に
は、それぞれ回動自在に2つの走向脚部14,15が取
り付けられている。それぞれの走向脚部14,15に上
下方向のピン16により2つの連動部材17,18が回
動自在に取り付けられ、それぞれの連動部材17,18
に被搬送物を支持する支持部材22が取り付けられてい
る。2つの連動部材17,18は相互にイコライザー機
構27により連結され、支持部材22は送りねじにより
直線状に駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被搬送物を搬送方向
に移動しながら、被搬送物を三次元の方向の所定の位置
に位置決めする位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークを加工するためのレーザー溶接
機、ガス切断機、スポット溶接機などの加工機械をワー
クに沿って搬送しながらワークを加工する場合がある。
ワークの溶接部位や被切断部位などの被加工部位が三次
元方向に湾曲ないし変位している場合には、多軸ロボッ
トのアーム先端に種々の加工機械を取り付けるようにし
たり、三次元位置決め装置が用いられている。
【0003】三次元位置決め装置としては、水平方向に
延びるガイド面を有する基台と、この基台の前記ガイド
面に沿ってY方向に移動自在に装着された垂直コラム
と、この垂直コラムに上下方向つまりZ方向に移動自在
に装着された水平部材とを有し、この水平部材をY方向
に対して直角方向となるX方向に移動自在に垂直コラム
に装着したものがある。
【0004】垂直コラムのY方向の移動と、水平部材の
Z方向の移動と、水平部材のX方向の移動とをそれぞれ
行うために、3つのサーボアクチュエータが必要とな
り、さらに水平部材の先端に設けられた加工機械を傾斜
させる方向に揺動させる必要がある場合には、そのため
のサーボアクチュエータが必要となる。したがって、加
工機械や加工ツールを三次元方向に4つの自由度で作動
させるためには、合計4つのサーボアクチュエータが必
要となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように多数のサー
ボアクチュエータが設けられた三次元位置決め装置を用
いた位置決め装置にあっては、サーボの軸数が多いため
にそれぞれのサーボアクチュエータを制御するための制
御系のメンテナンスのコストが増加することになる。装
置が故障した場合には、サーボ制御系を目視により故障
原因を追求することが困難である。
【0006】また、位置決め精度をあまり高く要求され
ない作業を行う場合、あるいは加工機械や加工ツールの
移動軌跡が一種類のみであり、設定される位置を一種類
とすれば良い場合には、多数の軸数機能を有する位置決
め装置を用いることは、過剰なスペックのものを使用す
ることになり、設備費も割高となる。
【0007】本発明の目的は、1軸のみの制御軸によっ
て被搬送物を三次元方向に位置決めし得る位置決め装置
を提供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の位置決め装置は、一直
線状に移動する駆動手段の移動方向に沿うとともに、搬
送方向に沿って設けられた搬送方向ガイドレールと、前
記搬送方向ガイドレールにこれに対して移動自在に装着
される2つの移動ブロックに、それぞれ前記搬送方向に
対して横方向のピンにより回動自在に取り付けられた2
つの走向脚部と、それぞれの前記走向脚部に上下方向の
ピンにより回動自在に取り付けられた2つの連動部材
と、それぞれの連動部材に前記搬送方向のピンにより回
動自在に取り付けられるとともに、被搬送物を支持する
支持部材と、前記2つの連動部材相互を連結するイコラ
イザー機構と、送りねじにねじ結合されたナット部材と
前記支持部材とを連結する推力伝達機構とを有し、前記
駆動手段による一軸方向の駆動によって前記被搬送物を
三次元方向に位置決め移動し得るようにしたことを特徴
とするものである。
【0011】また、本発明の位置決め装置は、一直線状
に移動する駆動手段の移動方向に沿うとともに、搬送方
向に沿って設けられた搬送方向ガイドレールと、前記搬
送方向ガイドレールに摺動自在に装着された搬送方向摺
動体に、前記搬送方向に対して横方向に摺動自在に装着
された搬送台と、前記搬送台に上下方向に摺動自在に設
けられた支持台と、前記支持台に揺動自在に設けられ、
先端に被搬送物が取り付けられる揺動棒材と、前記搬送
方向ガイドレールに沿って固定され、前記搬送台をこれ
が搬送方向に移動するに伴って前記横方向に移動させる
横方向倣い部材と、前記搬送方向ガイドレールに沿って
固定され、前記支持台をこれが搬送方向に移動するに伴
って上下方向に移動させる上下方向倣い部材と、前記搬
送方向ガイドレールに沿って固定され、前記揺動棒材を
これが搬送方向に移動するに伴って前記被搬送物を揺動
させる回転倣い部材とを有し、前記駆動手段による一軸
方向の駆動によって前記被搬送物を三次元方向に位置決
め移動し得るようにしたことを特徴とするものである。
【0012】駆動手段としては送りねじを用いることが
でき、この駆動手段による一軸方向の駆動によって三次
元方向に被搬送物を位置決め搬送することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1および図2は本発明の一実施の形態で
ある位置決め装置を示す概略図である。この位置決め装
置は、図示しないワークに沿ってこれを加工するための
加工機械、たとえばレーザー溶接機械の溶接トーチなど
を搬送しながら、これを所定の三次元位置に位置決めす
るためのものである。ワークを加工する加工装置の搬送
方向つまりY方向に沿って敷設された搬送方向ガイドレ
ール10には、2つの移動ブロック11,12が移動自
在に装着されており、それぞれの移動ブロック11,1
2には加工機械の搬送方向に対して横方向つまりX方向
のピン13によってこれを中心に回動自在に走向脚部1
4,15が取り付けられている。
【0015】それぞれの走向脚部14,15には、上下
方向つまりZ方向のピン16によってこれを中心に回動
自在に連動部材17,18が取り付けられており、それ
ぞれの連動部材17,18の上端部には、搬送方向つま
りY方向のピン21によってこれを中心に回動自在に板
状の支持部材22が取り付けられている。この支持部材
22には、図2に示すように、取付ブラケット23が取
り付けられるようになっており、この取付ブラケット2
3の部分にレーザ溶接機や切断トーチなどの加工機械や
加工ツールが装着されることになる。
【0016】支持部材22の下面にはそれぞれの連動部
材17,18に平行に延びるバランス板24が固定され
ており、このバランス板24に揺動自在に装着された2
つの球面継手25と、それぞれの連動部材17,18に
それぞれ2つずつ揺動自在に装着された球面継手26と
の間にはイコライザー機構27が設けられている。それ
ぞれのイコライザー機構27は球面継手25に固定され
たイコライザーバー28と、それぞれの球面継手26に
固定されるとともにイコライザーバー28が伸縮自在に
入り込むようになった伸縮継手29とを有している。イ
コライザーバー28は球面継手25の部分では折れ曲が
らない構造となっており、イコライザー機構27として
は、球面継手25に伸縮継手29を取り付け、これの両
端から挿入されるイコライザーバー28を球面継手26
に固定するようにしても良い。
【0017】このようにして、図1および図2に示すよ
うな搬送台車30が形成されており、この搬送台車30
はこれに加工機械が取り付けられた状態で搬送方向ガイ
ドレール10に沿って移動しながら、加工機械を三次元
方向の任意の位置に位置決めすることになる。
【0018】搬送台車30は図2において矢印A〜Fで
示す方向の軸数機能を有している。図3に示すように、
搬送方向ガイドレール10が上下方向つまりZ方向に湾
曲している部分を搬送台車30が移動する際には、移動
ブロック11,12が図示するように湾曲した搬送方向
ガイドレール10に対応して変位することになり、それ
ぞれの移動ブロック11,12は走向脚部14,15に
対してピン13を中心に回動することになる。つまり、
矢印Dで示す方向に移動ブロック11,12が変位して
対応する。
【0019】図4に示すように、搬送方向ガイドレール
10がねじれた部分を搬送台車30が走向する際には、
一方側の移動ブロック11、走向脚部14および連動部
材17が一体となって矢印Gで示す方向に傾斜移動する
一方、他方側の移動ブロック12、走向脚部15および
連動部材18が一体となって矢印Hで示す方向に傾斜移
動することになり、それに対応してイコライザー機構2
7のイコライザーバー28が伸縮継手29に対して伸縮
移動することなる。これにより、支持部材22が水平状
態を維持しつつ搬送方向ガイドレール10に沿って移動
する。
【0020】図5は搬送台車30が搬送方向ガイドレー
ル10のうち水平面内において水平方向に湾曲した部分
を走向している状態を示す。このときには、移動ブロッ
ク11,12が搬送方向ガイドレール10の湾曲部に対
応して垂直方向のピン16を中心に回動することになる
ので、搬送台車30は連動部材17,18や支持部材2
2が傾斜することなく、搬送方向ガイドレール10に沿
って走向することになる。
【0021】図6は搬送台車30が搬送方向ガイドレー
ル10のうち垂直線Vに対して傾斜角度θだけ搬送方向
に対して左右方向に傾斜した部分を走向している状態を
示し、このときには、搬送台車30が全体的に傾斜しな
がら走向することになる。
【0022】図7は搬送台車を駆動するための推力伝達
機構を示す図であり、搬送方向ガイドレール10に沿っ
て一直線状に送りねじ31が敷設されており、この送り
ねじ31には、これを回転駆動するためのサーボモータ
32が連結されている。送りねじ31にねじ結合される
ナット部材としてのボールナット33が設けられた駆動
部材34と、搬送台車のバランス板24に固定された従
動部材35との間には推力伝達アーム36がその両端部
の球面継手37,38により連結されている。したがっ
て、推力伝達アーム36は、駆動部材34と従動部材3
5に対して任意の方向に揺動し得るようになっている。
【0023】図8(a1)は図7の正面図であり、図8
(a2)は同図(a1)のa2−a2線に沿う断面図で
あり、搬送台車30が搬送方向ガイドレール10に沿っ
て走向することによって上昇移動した場合には、図8
(b1),(b2)に示すように、推力伝達アーム36
が上下方向に傾斜することになる。これにより、送りね
じ31が一直線状に真っ直ぐに延びており、搬送方向ガ
イドレール10が上方に変位していても、搬送台車30
に対してモータ32の動力を確実に伝達することができ
る。また、搬送方向ガイドレール10が下方に変位ない
し湾曲していても、従動部材35が送りねじ31に干渉
する位置までは確実に動力を伝達することができる。
【0024】図9(a)〜図9(c)は搬送方向ガイド
レール10が水平方向に変位した場合における搬送台車
に対する推力伝達アーム36の揺動状態を示す図であ
り、図9(a)は図7に示す状態の平面図である。
【0025】搬送台車30が搬送方向ガイドレール10
のうち送りねじ31から離れるように水平方向に変位し
た部分を移動する際には、図9(b)に示すように、推
力伝達アーム36は水平方向に傾斜移動することにな
る。一方、搬送台車30が搬送方向ガイドレール10の
うち送りねじ31に接近するように水平方向に変位した
部分を移動する際には、図9(c)に示すように、推力
伝達アーム36は図9(b)とは逆方向に傾斜移動する
ことになる。
【0026】搬送方向ガイドレール10のうち水平方向
と上下方向との双方向に変位した部分を搬送台車30が
移動する際には、推力伝達アーム36は上下方向と水平
方向との両方向に傾斜することになる。
【0027】図10〜図12は、前述した搬送台車を搬
送する搬送装置の適用例を示す図であり、装置基台41
には支持部材42により搬送方向ガイドレール10が取
り付けられており、これらの図においては、前記した部
材に対応する部材には同一の符号が付されている。
【0028】搬送方向ガイドレール10は図10に示す
ように上下方向つまりZ方向に湾曲するとともに、搬送
方向つまりY方向に対して直角となった水平方向つまり
X方向に部分的に湾曲している。また、前記したよう
に、搬送方向ガイドレール10はねじれた部分を有して
いる。
【0029】移動ブロック11,12には、図12に示
すように、搬送方向ガイドレール10の上面に接触する
ローラ43aと、左右の両側面に接触するローラ43b
とが回転自在に取り付けられている。また、駆動部材3
4の直線方向の移動を案内するために、駆動部材34は
装置基台41に取り付けられた案内部材44に摺動自在
に取り付けられている。
【0030】図10に示すように、取付ブラケット23
にレーザー溶接機45を取り付けてこれによってワーク
に対して溶接作業を行う場合には、ワークは図10にお
ける手前側に配置されることになり、ワークの被溶接部
位に対応して搬送方向ガイドレール10は湾曲形成され
ている。したがって、ワークを固定した状態で、モータ
32により送りねじ31を回転させると、搬送台車30
が駆動されて、その取付ブラケット23に据え付けられ
たレーザー溶接機45によって溶接作業が自動的に行わ
れることになる。
【0031】このような位置決め装置を用いて加工機械
や加工ツールなどを被搬送物としてこれをワークに沿っ
て搬送しながらワークの所定の部位に三次元方向に位置
決めするには、モータ32を駆動することにより送りね
じ31を回転させると、送りねじ31によって推力伝達
アーム36を有する推力伝達機構により、搬送台車30
は搬送方向ガイドレール10に案内されて搬送方向に移
動することになる。
【0032】搬送方向ガイドレール10は、被搬送物が
移動する軌跡に対応させて三次元方向に変位した部分を
有しており、搬送台車30を搬送方向に移動させると、
搬送方向ガイドレール10に対応して所定の三次元方向
の位置に搬送台車30は位置決めされ、被搬送物の位置
が三次元方向の任意の位置に設定される。したがって、
モータ32により送りねじ31を軸方向に移動させるの
みで、被搬送物を三次元方向に対して、被搬送物の揺動
方向をも含めて4つの自由度で位置決めすることができ
る。つまり、一軸方向の駆動によって三次元方向に4つ
の自由度で被搬送物を位置決めすることができる。
【0033】図13〜図16は本発明の他の実施の形態
である搬送装置の基本構造を示す概略図であり、図13
に示すように、装置基台51に搬送方向つまりY方向に
沿って敷設された搬送方向ガイドレール52には、これ
に対して搬送方向に摺動自在に搬送方向摺動体53が装
着されている。この搬送方向摺動体53には、搬送方向
に対して直角となった水平方向つまりX方向に延びる横
方向ガイドレール54が設けられており、この横方向ガ
イドレール54にはこれに沿ってX方向に摺動自在とな
った横方向摺動体55aを有する搬送台55が装着され
ている。
【0034】この搬送台55には4本のガイドポスト5
6が上下方向に延びて取り付けられており、これらのガ
イドポスト56にはこれに沿って上下方向つまZ方向に
摺動自在に支持台57が装着されている。したがって、
この支持台57は、搬送方向摺動体53が搬送方向ガイ
ドレール52に沿ってY方向に移動することにより搬送
方向の位置が設定されることになり、搬送台55が横方
向ガイドレール54に沿ってX方向に移動することによ
りX方向の位置が設定されることになる。さらに、ガイ
ドポスト56に沿って支持台57がZ方向に移動するこ
とにより支持台57のZ方向の位置が設定されることに
なる。このようにして、支持台57は三次元方向の任意
の位置に位置決めされる。
【0035】支持台57に固定された支持ブラケット5
8には、X方向に延びる棒状の揺動部材59が搬送方向
のピン60によりこれを中心に揺動自在に取り付けられ
ており、この揺動部材59の一端部にはスポット溶接機
などの加工機を支持するための取付ブラケット61が取
り付けられている。
【0036】支持台57を横方向つまりX方向に倣い移
動させるために、搬送方向ガイドレール52に対して平
行に装置基台51に横方向倣い板62が取り付けられ、
この横方向倣い板62に形成された横方向倣い溝63に
係合するスタイラス64が搬送台55に取り付けられて
いる。この横方向倣い溝63は、図16に示すように、
搬送方向の位置に応じて横方向つまりX方向に変位して
いる。したがって、搬送方向摺動体53が搬送方向に移
動すると、その位置に応じたスタイラス64と横方向倣
い溝63との係合位置によって、搬送方向摺動体53が
所定の横方向位置に位置決めされる。
【0037】図14に示すように、装置基台51の搬送
方向の両端部には、垂直方向の支持ブラケット51aが
取り付けられており、それぞれの支持ブラケット51a
の内面に横方向に沿って取り付けられたX方向ガイドレ
ール65には、横方向に摺動自在に帯状の摺動部材66
がその両端部で係合して装着されている。この摺動部材
66はガイドポスト56の間を貫通しており、摺動部材
66の両側部は、図13に示すように、ガイドポスト5
6の内面に設けられた案内部材67に係合している。ま
た、この摺動部材66の下面を摺動自在に支持するため
に、搬送台55には支持ブロック68が取り付けられて
いる。したがって、搬送方向ガイドレール52に沿って
搬送方向摺動体53を移動させると、ガイドポスト56
は摺動部材66に沿って移動することになる。
【0038】摺動部材66には上下方向倣い部材71が
取り付けられており、この上下方向倣い部材71の表面
には搬送方向の位置に応じてZ方向つまり上下方向に変
位する上下方向倣い面72が形成されている。この倣い
面72に接触する倣いローラ73が支持台57に回転自
在に取り付けられており、ガイドポスト56が搬送方向
に移動するに伴って倣いローラ73が倣い面72に沿っ
て転動すると、倣い面72の上下方向の位置に応じて支
持台57が上下方向に駆動される。
【0039】図14に示すように、支持ブラケット51
aの内面には上下方向の案内面を有する垂直ガイドレー
ル74が固定され、この垂直ガイドレール74に案内さ
れて上下方向に摺動自在となった摺動ブロック75に
は、横方向に摺動自在に回転倣い板76がその両端部で
装着されている。
【0040】図13に示すように、支持台57に取り付
けられた支持部材77には水平方向の案内溝を有する支
持ブロック78が設けられており、この支持ブロック7
8の案内溝に係合する突起部79が回転倣い板76に取
り付けられている。搬送台55が搬送方向に移動するに
伴って支持台57が上下方向に移動すると、支持部材7
7、支持ブロック78および突起部79を介して支持台
57には回転倣い板76が係合されているので、回転倣
い板76は上下方向に移動するとともに、横方向にも移
動することになる。回転倣い板76の上下方向の移動
は、垂直ガイドレール74によって案内され、横方向の
移動は摺動ブロック75に案内される。
【0041】回転倣い板76には、図14に示すよう
に、搬送方向の位置に応じて上下方向に変位する倣い溝
81が形成されており、この倣い溝81に係合するスタ
イラス82が筒状の揺動部材59内に伸縮自在に挿入さ
れている。したがって、搬送台55が搬送方向に移動す
ることによって、搬送位置に応じて上下方向に変位した
倣い溝81に係合するスタイラス82が上下方向に変位
すると、揺動部材59はピン60を中心としてY軸回り
に回転することになり、取付ブラケット61に固定され
た被搬送物が揺動移動し、その姿勢が傾くことになる。
【0042】図14に示すように、支持ブラケット51
aには送りねじ85がその両端部で回転自在に支持され
ており、この送りねじ85を回転駆動するために、一方
の支持ブラケット51aにはモータ86が取り付けられ
ている。この送りねじ85にねじ結合されるナット部材
としてのボールナット87は、連結部材88を介して搬
送方向摺動体53に取り付けられている。したがって、
モータ86により送りねじ85を回転駆動すると、搬送
方向摺動体53を介して搬送台55は搬送方向ガイドレ
ール52に沿ってY方向に移動することになる。
【0043】この位置決め装置を構成する各構成部材の
軸数機能を示すと、図17および図18に示す通りであ
り、図18に示す場合には、取付ブラケット61にスポ
ット溶接機90が取り付けられている。
【0044】このような位置決め装置を用いて加工機械
や加工ツールなどを被搬送物としてこれをワークに沿っ
て搬送しながらワークの所定の部位に三次元方向に位置
決めするには、モータ86によって搬送台55をY方向
に搬送移動する。搬送台55が搬送方向つまりY方向に
移動すると、横方向倣い部材62の倣い溝63に案内さ
れてスタイラス64がX方向に移動することから、搬送
台55は横方向ガイドレール54に沿って横方向に移動
する。また、支持台57は搬送台55の搬送方向の移動
に伴って倣いローラ73が上下方向倣い部材71の表面
を転動することから、Z方向に移動することになる。
【0045】これにより、支持台57そしてこれに取付
ブラケット61を介して取り付けられた被搬送物は三次
元方向に位置決めされる。そして、搬送台55とともに
支持台57が搬送方向に移動することにより、スタイラ
ス82が回転倣い板76の倣い溝81によって上下動
し、これにより揺動部材59が揺動することから、取付
ブラケット61に取り付けられた被搬送物はY軸回りに
揺動し、その姿勢が変更される。このようにして、送り
ねじ85によって搬送台55を一軸方向に移動させるだ
けで、三次元方向に4つの自由度で被搬送物を位置決め
することが可能となる。
【0046】図1に示す位置決め装置にあっては、レー
ザー溶接機やレーザー切断機などのように、比較的重量
が軽いものを被搬送物とする場合に好適であり、図13
に示す位置決め装置にあっては、スポット溶接機などの
ようにレーザー溶接機などよりも比較的重量の重いもの
を被搬送物とする場合に好適である。
【0047】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0048】たとえば、図示する実施の形態にあって
は、被搬送物としてスポット溶接機やレーザー溶接機な
どが使用されているが、ワークを三次元方向に位置決め
移動するようにしても良い。また、駆動手段としての送
りねじに代えて、チエーンや流体圧シリンダなどを用い
るようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0050】送りねじなどによって一直線状に搬送台車
や搬送台を移動させるだけで、被搬送物を三次元方向に
4つの自由度で位置決めすることができるので、1つの
駆動手段によって被搬送物を三次元方向に位置決めする
ことができる。これにより、制御系が簡単となり、その
メンテナンスが容易となり、万一故障した場合でもその
原因を容易に追求することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である位置決め装置にお
ける搬送台車の基本構造を示す概略斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】搬送台車が上下方向に湾曲した搬送方向ガイド
レールを走向している状態を示す正面図である。
【図4】搬送台車がねじれた部分の搬送方向ガイドレー
ルを走向している状態を示す斜視図である。
【図5】搬送台車が水平方向に湾曲した部分の搬送方向
ガイドレールを走向している状態を示す平面図である。
【図6】搬送台車が傾斜した部分の搬送方向ガイドレー
ルを走向している状態を示す側面図である。
【図7】搬送台車を駆動する推力伝達機構を示す斜視図
である。
【図8】推力伝達機能の作動状態を示す説明図である。
【図9】推力伝達機構の作動状態を示す説明図である。
【図10】図1に示す搬送台車を使用した搬送装置の全
体を示す正面図である。
【図11】図10の要部を示す拡大正面図である。
【図12】図11を右側から見た断面図である。
【図13】本発明の他の実施の形態である位置決め装置
の断面図である。
【図14】図13に示す位置決め装置の全体を示す正面
図である。
【図15】図14の要部拡大正面図である。
【図16】図15の平面図である。
【図17】位置決め装置の要部を示す概略斜視図であ
る。
【図18】図17の側面図である。
【符号の説明】
10 搬送方向ガイドレール 11,12 移動ブロック 13 ピン 14,15 走向脚部 16 ピン 17,18 連動部材 21 ピン 22 支持部材 23 取付ブラケット 25,26 球面継手 27 イコライザー機構 30 搬送台車 31 送りねじ 32 サーボモータ 36 推力伝達アーム 51 装置基台 52 搬送方向ガイドレール 53 搬送方向摺動体 54 横方向ガイドレール 55 搬送台 56 ガイドポスト 57 支持台 59 揺動部材 60 ピン 61 取付ブラケット 62 横方向倣い板 71 上下方向倣い部材 76 回転倣い板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一直線状に移動する駆動手段の移動方向
    に沿うとともに、搬送方向に沿って設けられた搬送方向
    ガイドレールと、 前記搬送方向ガイドレールにこれに対して移動自在に装
    着される2つの移動ブロックに、それぞれ前記搬送方向
    に対して横方向のピンにより回動自在に取り付けられた
    2つの走向脚部と、 それぞれの前記走向脚部に上下方向のピンにより回動自
    在に取り付けられた2つの連動部材と、 それぞれの連動部材に前記搬送方向のピンにより回動自
    在に取り付けられるとともに、被搬送物を支持する支持
    部材と、 前記2つの連動部材相互を連結するイコライザー機構
    と、 送りねじにねじ結合されたナット部材と前記支持部材と
    を連結する推力伝達機構とを有し、 前記駆動手段による一軸方向の駆動によって前記被搬送
    物を三次元方向に位置決め移動し得るようにしたことを
    特徴とする位置決め装置。
  2. 【請求項2】 一直線状に移動する駆動手段の移動方向
    に沿うとともに、搬送方向に沿って設けられた搬送方向
    ガイドレールと、 前記搬送方向ガイドレールに摺動自在に装着された搬送
    方向摺動体に、前記搬送方向に対して横方向に摺動自在
    に装着された搬送台と、 前記搬送台に上下方向に摺動自在に設けられた支持台
    と、 前記支持台に揺動自在に設けられ、先端に被搬送物が取
    り付けられる揺動棒材と、 前記搬送方向ガイドレールに沿って固定され、前記搬送
    台をこれが搬送方向に移動するに伴って前記横方向に移
    動させる横方向倣い部材と、 前記搬送方向ガイドレールに沿って固定され、前記支持
    台をこれが搬送方向に移動するに伴って上下方向に移動
    させる上下方向倣い部材と、 前記搬送方向ガイドレールに沿って固定され、前記揺動
    棒材をこれが搬送方向に移動するに伴って前記被搬送物
    を揺動させる回転倣い部材とを有し、 前記駆動手段による一軸方向の駆動によって前記被搬送
    物を三次元方向に位置決め移動し得るようにしたことを
    特徴とする位置決め装置。
JP7949296A 1996-03-07 1996-03-07 位置決め装置 Pending JPH09239634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7949296A JPH09239634A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7949296A JPH09239634A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 位置決め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09239634A true JPH09239634A (ja) 1997-09-16

Family

ID=13691412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7949296A Pending JPH09239634A (ja) 1996-03-07 1996-03-07 位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09239634A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167959A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 日産自動車株式会社 ロールヘミング加工装置
CN106429222A (zh) * 2016-12-07 2017-02-22 安徽鲲鹏装备模具制造有限公司 一种双侧的侧边定位机构
CN109794719A (zh) * 2019-03-01 2019-05-24 福建群峰机械有限公司 一种伸缩式工装、工装操作方法及其应用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167959A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 日産自動車株式会社 ロールヘミング加工装置
CN106429222A (zh) * 2016-12-07 2017-02-22 安徽鲲鹏装备模具制造有限公司 一种双侧的侧边定位机构
CN109794719A (zh) * 2019-03-01 2019-05-24 福建群峰机械有限公司 一种伸缩式工装、工装操作方法及其应用
CN109794719B (zh) * 2019-03-01 2023-11-24 福建群峰机械有限公司 一种伸缩式工装、工装操作方法及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2105264B1 (en) Industrial robot
US6622906B1 (en) Welding method and welding device
JP2004516153A (ja) プラットフォームの直動位置決め用装置
US20100314361A1 (en) Cutting head
US20200316728A1 (en) Automated welding apparatus
JP4790962B2 (ja) 物品移送装置
US20020104833A1 (en) Welding head mount for robotic welding apparatus with micro adjustment capability
US5865576A (en) Relative positioning machine
NZ546932A (en) Apparatus that holds and tilts a tool
WO2018199073A1 (ja) ロボットシステム及びそれを備える作業ライン
EP2292361A1 (en) A cutting head with rotation or swivel movement and tilting movement of the cutting head holder
KR20200137453A (ko) 다관절 로봇팔을 이용한 h형 강재빔 전용 플라즈마 절단가공기
JP2011005530A (ja) 溶接装置
JP2011125950A (ja) ワーク搬送装置
KR101178995B1 (ko) 티그 용접장치
KR100237553B1 (ko) 3차원상에서 위치 및 자세를 제어하기 위한 병렬기구 구조
JPH09239634A (ja) 位置決め装置
JP3457120B2 (ja) 作業機械
JP2009142971A (ja) 旋回可能な可動部を備えた工作機械
JPWO2018146728A1 (ja) 工作機械
JPH0985671A (ja) 小形の多関節形ロボット装置
JP7031129B2 (ja) 搬送システム
JP2008238309A (ja) ワーク位置決め装置
CN114700638B (zh) 平面并联机构与移动装置的协作加工设备及方法
JPH0217297B2 (ja)