JPH0923925A - 化粧用刷毛 - Google Patents
化粧用刷毛Info
- Publication number
- JPH0923925A JPH0923925A JP7199300A JP19930095A JPH0923925A JP H0923925 A JPH0923925 A JP H0923925A JP 7199300 A JP7199300 A JP 7199300A JP 19930095 A JP19930095 A JP 19930095A JP H0923925 A JPH0923925 A JP H0923925A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silver
- antibacterial agent
- synthetic fiber
- brush
- silver ceramic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46D—MANUFACTURE OF BRUSHES
- A46D1/00—Bristles; Selection of materials for bristles
- A46D1/006—Antimicrobial, disinfectant bristles, handle, bristle-carrier or packaging
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A46—BRUSHWARE
- A46D—MANUFACTURE OF BRUSHES
- A46D1/00—Bristles; Selection of materials for bristles
Landscapes
- Brushes (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長期に亘って抗菌性を発揮することのできる
化粧用刷毛。 【構成】 銀セラミック抗菌剤1〜6wt%を含有する合
成繊維フイラメント10wt%を天然獣毛に対して混合し
て得られた混合毛を植毛した化粧用刷毛。
化粧用刷毛。 【構成】 銀セラミック抗菌剤1〜6wt%を含有する合
成繊維フイラメント10wt%を天然獣毛に対して混合し
て得られた混合毛を植毛した化粧用刷毛。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は天然獣毛と銀セラミック
抗菌剤含有合成繊維フイラメントを混合植毛してなる抗
菌性の化粧用刷毛に関する。
抗菌剤含有合成繊維フイラメントを混合植毛してなる抗
菌性の化粧用刷毛に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧用刷毛は、液体の保持性、塗布性、
柔軟性、毛の腰及び感触等から圧倒的に天然獣毛が優れ
ており馬毛などの獣毛が主力となっている。化粧用刷毛
は使用後水洗いする必要があるが、度々繰り返さなけれ
ばいけない煩わしさがあり、さらに湿潤した刷毛は細菌
や真菌等の微生物が極めて増殖し易いので、肌に直接使
用する用具であるだけに衛生面を考えると滅菌処理の必
要があるが、滅菌器具の面から滅菌処理されることも少
なく、衛生上大きな問題であった。合成樹脂製の抗菌性
ブラシは実開平1-77434号公報により抗菌性金属をイオ
ン交換したゼオライトを混合した合成樹脂からなるモノ
フイラメントを植毛してなるブラシが知られているが、
しかし天然獣毛の刷毛に抗菌効果を恒久的に与え、衛生
上問題のない安全な加工をすることは困難であり、未だ
満足されるものはなかった。
柔軟性、毛の腰及び感触等から圧倒的に天然獣毛が優れ
ており馬毛などの獣毛が主力となっている。化粧用刷毛
は使用後水洗いする必要があるが、度々繰り返さなけれ
ばいけない煩わしさがあり、さらに湿潤した刷毛は細菌
や真菌等の微生物が極めて増殖し易いので、肌に直接使
用する用具であるだけに衛生面を考えると滅菌処理の必
要があるが、滅菌器具の面から滅菌処理されることも少
なく、衛生上大きな問題であった。合成樹脂製の抗菌性
ブラシは実開平1-77434号公報により抗菌性金属をイオ
ン交換したゼオライトを混合した合成樹脂からなるモノ
フイラメントを植毛してなるブラシが知られているが、
しかし天然獣毛の刷毛に抗菌効果を恒久的に与え、衛生
上問題のない安全な加工をすることは困難であり、未だ
満足されるものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、公知の抗菌剤で
ある銀セラミック抗菌剤は、安全性が高いこと、抗菌効
果が半永久的であること、水に不溶性であり、熱にも安
定であることから各種製品の抗菌性改善に多用されてお
り、この銀セラミック抗菌剤を化粧用刷毛に用いること
も天然獣毛の化粧用刷毛に用いることも試みられた。し
かしながら天然獣毛にこの銀セラミック抗菌剤を直接的
に用いた場合、獣毛の主成分である蛋白質と銀セラミッ
ク抗菌剤中の銀イオンと反応して、銀イオンが消失して
しまうために銀セラミック抗菌剤を用いた本来的な抗菌
効果が得られないという問題点があった。さらに、菌セ
ラミック抗菌剤をバインダー等の手段で獣毛表面に付着
するような方法では銀セラミック抗菌剤特有の抗菌性を
得ることはできなかった。本発明者は、従来の問題点を
解決して銀セラミック抗菌剤を用いて天然毛刷毛に従来
求められていた抗菌性を付与することに成功した。
ある銀セラミック抗菌剤は、安全性が高いこと、抗菌効
果が半永久的であること、水に不溶性であり、熱にも安
定であることから各種製品の抗菌性改善に多用されてお
り、この銀セラミック抗菌剤を化粧用刷毛に用いること
も天然獣毛の化粧用刷毛に用いることも試みられた。し
かしながら天然獣毛にこの銀セラミック抗菌剤を直接的
に用いた場合、獣毛の主成分である蛋白質と銀セラミッ
ク抗菌剤中の銀イオンと反応して、銀イオンが消失して
しまうために銀セラミック抗菌剤を用いた本来的な抗菌
効果が得られないという問題点があった。さらに、菌セ
ラミック抗菌剤をバインダー等の手段で獣毛表面に付着
するような方法では銀セラミック抗菌剤特有の抗菌性を
得ることはできなかった。本発明者は、従来の問題点を
解決して銀セラミック抗菌剤を用いて天然毛刷毛に従来
求められていた抗菌性を付与することに成功した。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、銀セラミック
抗菌剤が天然獣毛中の蛋白質と直接接触すると銀イオン
の消費が著しく抗菌効果が得られなくなるという知見に
基づいている。即ち、銀イオンの消失を調節する手段と
して、獣毛の表面に隣接して銀セラミック抗菌剤を含む
担体を植毛するものである。合成繊維フイラメントを銀
セラミック抗菌剤の担体とし、これを獣毛に混合隣接せ
しめ、該担体より抗菌に有効な銀イオンを長期間に亘っ
て放出するように調整して植毛の繊維間及び繊維表面に
付着する微生物に対して抗菌力を発揮できるようにする
ものである。本発明で用いる銀セラミック抗菌剤として
は、銀ゼオライト、銀燐酸ジルコニウム,銀アパタイト
等の銀セラミック抗菌剤として知られる一般的なものが
使用できる。該抗菌剤は銀がイオン交換されているが、
2wt%の銀を含有するもので十分効果を発揮でき、好ま
しくは4wt%以上が適当である。銀セラミック抗菌剤を
含む合成繊維フイラメントとしては、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維など柔軟で弾性の優れた合成繊維のモ
ノフイラメントを用いる。合成繊維中に銀セラミック抗
菌剤を含ませるためには、合成繊維の原料段階で銀セラ
ミック抗菌剤1〜6wt%含ませる。6wt%以上の混合は
モノフイラメントの紡糸性が低下し、紡糸効率が悪くな
り好ましくない。繊維0.2mm 程度のモノフイラメントに
紡糸することにより銀セラミック抗菌剤の担体として十
分効果を発揮することができる。該合成繊維フイラメン
トを天然獣毛に10wt%以上混合して植毛することによ
り長期間にわたり抗菌性の優れた化粧用刷毛として使用
することができる。特に蒸気刷毛の湿潤時には、毛細管
現象により合成繊維フイラメントから銀イオンの放出が
活発化するのでより一層滅菌効果が向上する。
抗菌剤が天然獣毛中の蛋白質と直接接触すると銀イオン
の消費が著しく抗菌効果が得られなくなるという知見に
基づいている。即ち、銀イオンの消失を調節する手段と
して、獣毛の表面に隣接して銀セラミック抗菌剤を含む
担体を植毛するものである。合成繊維フイラメントを銀
セラミック抗菌剤の担体とし、これを獣毛に混合隣接せ
しめ、該担体より抗菌に有効な銀イオンを長期間に亘っ
て放出するように調整して植毛の繊維間及び繊維表面に
付着する微生物に対して抗菌力を発揮できるようにする
ものである。本発明で用いる銀セラミック抗菌剤として
は、銀ゼオライト、銀燐酸ジルコニウム,銀アパタイト
等の銀セラミック抗菌剤として知られる一般的なものが
使用できる。該抗菌剤は銀がイオン交換されているが、
2wt%の銀を含有するもので十分効果を発揮でき、好ま
しくは4wt%以上が適当である。銀セラミック抗菌剤を
含む合成繊維フイラメントとしては、ポリエステル繊
維、ナイロン繊維など柔軟で弾性の優れた合成繊維のモ
ノフイラメントを用いる。合成繊維中に銀セラミック抗
菌剤を含ませるためには、合成繊維の原料段階で銀セラ
ミック抗菌剤1〜6wt%含ませる。6wt%以上の混合は
モノフイラメントの紡糸性が低下し、紡糸効率が悪くな
り好ましくない。繊維0.2mm 程度のモノフイラメントに
紡糸することにより銀セラミック抗菌剤の担体として十
分効果を発揮することができる。該合成繊維フイラメン
トを天然獣毛に10wt%以上混合して植毛することによ
り長期間にわたり抗菌性の優れた化粧用刷毛として使用
することができる。特に蒸気刷毛の湿潤時には、毛細管
現象により合成繊維フイラメントから銀イオンの放出が
活発化するのでより一層滅菌効果が向上する。
【0005】
【実施例1】ポリブチレンテレフタレート(PBT)に
銀セラミック抗菌剤としてAJ−10N(銀ゼオライ
ト、品川燃料株式会社製品)を2wt%混合して直径0.25
mmのPBTモノフイラメントを溶融紡糸をした。該モノ
フイラメントを80wt%と馬毛70wt%を均一に混合し
て化粧用刷毛を製造した。従来の馬毛による化粧用刷毛
に黄色ブドウ球菌を2×104 個/mL植菌して12時間培
養した結果、 4.5×105 個/mLに増殖したが、本発明に
よる上記刷毛は黄色ブドウ球菌を2×104 個/mL増殖し
て12時間培養した結果、黄色ブドウ球菌は検出されな
かった。
銀セラミック抗菌剤としてAJ−10N(銀ゼオライ
ト、品川燃料株式会社製品)を2wt%混合して直径0.25
mmのPBTモノフイラメントを溶融紡糸をした。該モノ
フイラメントを80wt%と馬毛70wt%を均一に混合し
て化粧用刷毛を製造した。従来の馬毛による化粧用刷毛
に黄色ブドウ球菌を2×104 個/mL植菌して12時間培
養した結果、 4.5×105 個/mLに増殖したが、本発明に
よる上記刷毛は黄色ブドウ球菌を2×104 個/mL増殖し
て12時間培養した結果、黄色ブドウ球菌は検出されな
かった。
【0006】
【実施例2】ナイロン6・10、に銀セラミック抗菌剤
としてAK−80D(銀ゼオライト、品川燃料株式会社
製品)を1wt%混合して直径0.2mm のナイロンモノフイ
ラメントを溶融紡糸をした。該モノフイラメントを20
wt%と馬毛80wt%を均一に混合して口紅用刷毛を製造
した。従来の馬毛による化粧用刷毛に黄色ブドウ球菌を
1.5×104 個/mL植菌して12時間培養した結果6×105
個/mLに増殖したが、本発明による上記口紅用刷毛は黄
色ブドウ球菌を 1.5×104 個/mL植菌して12時間培養
した結果、黄色ブドウ球菌は検出されなかった。以上説
明したように、従来の刷毛の獣毛自体の滅菌に比して銀
セラミック抗菌剤を含む合成繊維フイラメントを抗菌剤
担体とするので、抗菌剤の放出が安定的に且つ長期に亘
って放出が一定に持続し、長期間使用できるという絶大
な効果が奏せられる。
としてAK−80D(銀ゼオライト、品川燃料株式会社
製品)を1wt%混合して直径0.2mm のナイロンモノフイ
ラメントを溶融紡糸をした。該モノフイラメントを20
wt%と馬毛80wt%を均一に混合して口紅用刷毛を製造
した。従来の馬毛による化粧用刷毛に黄色ブドウ球菌を
1.5×104 個/mL植菌して12時間培養した結果6×105
個/mLに増殖したが、本発明による上記口紅用刷毛は黄
色ブドウ球菌を 1.5×104 個/mL植菌して12時間培養
した結果、黄色ブドウ球菌は検出されなかった。以上説
明したように、従来の刷毛の獣毛自体の滅菌に比して銀
セラミック抗菌剤を含む合成繊維フイラメントを抗菌剤
担体とするので、抗菌剤の放出が安定的に且つ長期に亘
って放出が一定に持続し、長期間使用できるという絶大
な効果が奏せられる。
Claims (3)
- 【請求項1】 銀セラミック抗菌剤を合成繊維フイラメ
ント中に含有させて銀セラミック抗菌剤の担体となし、
該合成繊維フイラメントと天然獣毛とを混合して植毛し
てなることを特徴とする抗菌性化粧用刷毛。 - 【請求項2】 銀セラミック抗菌剤含有の合成繊維フイ
ラメントを天然獣毛に10wt%以上混合して植毛するこ
とを特徴とする請求項1の化粧用刷毛。 - 【請求項3】 合成繊維フイラメント中には銀セラミッ
ク抗菌剤を1〜6wt%含有させたことを特徴とする請求
項2又は3のいずれか記載の化粧用刷毛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199300A JPH0923925A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 化粧用刷毛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7199300A JPH0923925A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 化粧用刷毛 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0923925A true JPH0923925A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16405517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7199300A Pending JPH0923925A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 化粧用刷毛 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0923925A (ja) |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP7199300A patent/JPH0923925A/ja active Pending
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