JPH09237280A - Erモデル指向によるデータベース検索装置 - Google Patents

Erモデル指向によるデータベース検索装置

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JPH09237280A
JPH09237280A JP8043923A JP4392396A JPH09237280A JP H09237280 A JPH09237280 A JP H09237280A JP 8043923 A JP8043923 A JP 8043923A JP 4392396 A JP4392396 A JP 4392396A JP H09237280 A JPH09237280 A JP H09237280A
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JP8043923A
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Hidekazu Sakagami
秀和 坂上
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リレーショナルデータベース(RDB)上に
格納されたデータを検索/表示利用するデータベース検
索装置において、アプリケーション上での検索式作成、
検索式発行部の作成、検索結果取得部の作成、検索結果
表示部の作成という一連の作業を一括管理して行う機構
を提供し、RDB上のビューのスキーマを自動的に生成
する機構を提供し、ビューに対するRDB検索式を自動
的に生成する機構を提供すること。 【解決手段】 RDBに格納されたデータを検索/表示
するアプリケーションシステムにおいて、検索式の作成
・検索式発行部の作成・検査結果取得部の作成・検索結
果表示部の作成という一連の複雑な工程を一元的に管理
するERモデルに基づくER情報を属性として保持する
ERベース表示部品をアプリケーションに導入し、ER
ベース表示部品を作成するだけでビューの生成/検索式
の生成を自動的に行う機構を実現し、上記の目的のアプ
リケーションシステムを作成する際の開発効率を向上さ
せている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ERモデル指向に
よるデータベース検索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】RDBに格納されたデータを検索/表示
するデータベース検索システムを構築する際の、従来方
式による作業フローチャートの一例を図2に示す。この
方式は、データベース検索システムの表示画面設計をし
た後に、その表示画面ごとに応じてデータベース上でビ
ューを作成し、さらにこのビューに対する検索を行うた
めのRDB検索式をプログラマが作成して、運用時に実
行する形態をとるものである。
【0003】図2に示すように、従来のデータベース検
索システムの構築作業は、構築作業の開始(201)か
らはじまって、アプリケーションの作成に先立って、ビ
ューの作成(202)、ビューに対する検索式の作成
(203)を行う。アプリケーション部分の構築では、
アプリケーションの画面設計(204)・検索式発行部
の作成(205)・検索情報取得部の作成(206)・
検索情報表示部の作成(207)をそれぞれ行った後に
運用(207)となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来方式では、
システムのアプリケーション部分を構築する際に、検索
式の作成・検索式発行部の作成・検索結果取得部の作成
・検索結果表示部の作成をそれぞれ行う必要があるが、
これらの複雑な作業を一元的に管理しつつ一つのERベ
ース表示部品を作成することだけで一連の検索式の生成
・検索式の発行・検索結果の取得・結果の表示という作
業を行うことを可能にすることによりプログラマの負担
を軽減することが、本発明の課題の一つである。
【0005】また前記の従来方式では、システム全体を
構築する際に、アプリケーション部分の設計開発者が、
設計した表示画面の形態に応じてビューのスキーマを設
計し、RDB管理者に対してビューの作成を依頼する必
要がある。ここで一般的にはアプリケーションプログラ
ムの開発設計者は、RDBをメンテナンスする知識・技
能が不足するため、適切なビューのスキーマを設計する
作業を行うことが困難、あるいは負担が大きくなる。さ
らに、作成したビューに対する検索式を、プログラム設
計者もしくはRDB管理者が作成する必要があり、検索
の結果取得した情報を適切にアプリケーション画面上に
表示するための機構をアプリケーションプログラム設計
者が作成する必要がある。
【0006】そこで本発明は、アプリケーションプログ
ラムの設計開発者が表示画面の設計を行う際に、ERベ
ース表示部品を作成する作業を行うだけで、自動的にビ
ューのスキーマを生成する機構を提供し、ビューに対す
るRDB検索式を自動的に生成する機構を提供すること
もその課題として含む。
【0007】図3に本発明によるデータベース検索シス
テムの構築作業フローチャートの一例を示す。図3に示
すように、本発明によるデータベース検索システムの構
築作業は、構築作業の開始(301)からはじまって、
アプリケーション画面の設計(302)を行い、ER情
報の入力(303)を行う。そのER情報をもとに、R
DB上のビュー(304)とビューに対する検索式(3
05)が生成される。ビュー生成(304)とRDB検
索式の生成(305)はシステムにより自動的に行われ
るため、プログラマは自身で処理をする必要はない。次
にERベース表示部品によって与えられたER情報から
EREベース表示部品が自動的に生成される。
【0008】これらの作業の後に、運用が開始される。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に関わるERモデ
ル指向によるデータベース検索装置は、アプリケーショ
ンプログラム表示画面設計に、情報表示のための部品を
導入し、この表示部品の属性としてERモデルに基づく
情報を付加することにより、データベースへの検索式発
行・検索情報取得・検索情報表示という一連の作業をそ
の部品単位で管理することを可能として、アプリケーシ
ョンプログラマの負担を軽減することを可能とする点を
特徴の一つとして持つ。本発明ではこの情報部品を「E
Rベース表示部品」と呼ぶ。
【0010】また、ERベース表示部品が持つERモデ
ルに基づく情報を利用したRDB上のビューや検索式を
自動的に生成する装置をもたせることも特徴の一つとす
る。
【0011】本発明においては、データベースへの検索
式の管理・検索式発行処理の管理・検索情報取得処理の
管理・検索情報表示処理の管理という従来のデータベー
ス検索システムでは個別に行われていた各種の処理管理
を、検索対象となる情報単位で「ERベース表示部品」
に集中させることにより、データベース検索システムの
アプリケーションプログラマが行う作業をERベース表
示部品の作成だけに集中させることが可能となる。
【0012】また本発明による「ERベース表示部品」
では、その属性としてERモデルに基づく情報を保持し
ている。一方、RDB上のテーブルはERモデルをもと
にそのスキーマが設計されているため、RDB上のビュ
ー・ビューへの検索式もそのERモデルに基づく情報に
より構築することが可能である。そこで本発明では、
「ERベース表示部品」が属性として持っているER情
報をもとにビューの生成・ビューへの検索式の生成を自
動的に行う装置を持ち、これにより従来はアプリケーシ
ョンプログラマがデータベース管理者に依頼して行って
いた作業(ビューの作成・検索式の作成)を省略するこ
とが可能となり、システム全体の構築効率を高めること
が可能となる。
【0013】さらに、ビュー・ビューの検索式が自動的
に作成することが可能になっていることにより、ERベ
ース表示部品で管理されているビューへの検索機構も自
動的に作成することができる。そこで本発明では、ER
モデルに基づく情報をRDB上に保持しその情報を利用
することにより、ERベース表示部品およびその内部で
管理されるビューへの検索機構を自動的に生成する装置
を追加することが可能となり、アプリケーションプログ
ラマによる作業を一層軽減することができ、システム全
体の構築効率を向上することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のERモデル指向によるデ
ータベース検索装置について、図1、図4〜図18を参
照して本発明の実施の形態について説明する。
【0015】(ERモデル)本発明の実施例におけるE
R属性情報の詳細を説明する前に、本発明において前提
としているERモデルについて説明する。
【0016】ERモデル(実体関連モデル、Entit
y−Relationモデル)とは、RDBへのデータ
入力に先だつ各テーブルのスキーマの設計を行う際のモ
デルであり、RDBに入力される全てのデータを、「実
体クラス」もしくは「関連クラス」のインスタンスおよ
びその属性として定義することによって、データ全体が
構築する世界観の理解を容易にするものである。図4に
ERモデルの一例を示す。図4のERモデルは、映画デ
ータベースを対象としている。図4では、実体クラスは
矩形(450)、関連クラスは菱形で、実体クラスおよ
び関連クラスの属性は楕円(455)で描かれている。
関連クラスには、1対1型、1対多型、多対1型、多対
多型の4種類の関係が存在する。図4では関連のタイプ
毎に、1対1型(451)、1対多型(452)、多対
1型(453)、多対多型(454)の4種類の記号を
用いて描かれている。
【0017】図4のモデルでは、実体クラスとして「俳
優」(400)、「作品」(420)、「監督」(44
0)の3つが存在している。また関連クラスとしては、
俳優(400)と作品(420)を関連付ける「出演」
(416)、作品(420)と監督(440)を関連付
ける「制作」(430)の2つが存在している。
【0018】各実体クラスや関連クラスはそれぞれ属性
を持つことができ、例えば俳優クラス(400)には、
「俳優ID」(401)、「名前」(402)、「写
真」(403)、「本名」(404)、「国籍」(40
5)、「性別」(406)、「生年月日」(407)と
いう属性を持っている。作品クラス(420)には、
「作品ID」(421)と「タイトル」(422)とい
う属性がある。監督クラス(440)には、「名前」
(442)と「監督ID」(441)という属性があ
る。出演クラス(410)には、「役名」(411)と
いう属性がある。製作クラス(430)には、(このモ
デルでは)属性がない。
【0019】ERモデルを基に実際にRDBにデータを
入力する際には、ERモデルのクラスおよび属性をデー
タベーステーブルのスキーマ設計にマッピングしてから
行われる。このようにして作成された個々のクラスを表
現するテーブル(表)を「基礎表」と呼ぶことにする。
本発明で採用している基礎表へのマッピング方式は、実
体クラスについては1つのクラスにつき1つの基礎表が
作成されて、そのクラスの各属性がフィールドに割り当
てられるものとし、関連クラスについては1つのクラス
につき1つの基礎表が作成されて、関連の前後にある2
つの実体クラスのインスタンスIDと関連クラスの各属
性がフィールドに割り当てられているものを採用するこ
ととする(このマッピング方式は、ごく一般的なものの
方式の1つである。)。
【0020】図5に図4のERモデルの例から作成され
たRDB上の基礎表のスキーマの例を示す。先に説明し
た通り、図4のERモデルに含まれる個々の実体クラス
と関連クラスごとに基礎表が作成されている。図5で、
俳優クラスに対応する基礎表のスキーマが(501)、
作品クラスに対応するものが(502)、監督クラスに
対応するものが(503)、出演クラスに対応するもの
が(504)、製作クラスに対応するものが(505)
である。
【0021】[本発明で想定しているアプリケーション
の形態について]次に、本発明で想定しているアプリケ
ーションの形態について簡単に説明する。
【0022】図6は本発明によるERベース表示部品を
画面上に配置することにより作成されたアプリケーショ
ン画面の例である。図6のアプリケーションでは、任意
の俳優クラスの俳優IDを持つ俳優インスタンスに関し
て、その名前を表示するERベース表示部品(60
1)、本名を表示するERベース表示部品(602)、
生年月日を表示するERベース表示部品(603)、国
籍を表示するERベース表示部品(604)、性別を表
示するERベース表示部品(605)、俳優IDを表示
するERベース表示部品(606)、写真を表示するE
Rベース表示部品(607)、出演映画を表示するER
ベース表示部品(608)、出演役名を表示するERベ
ース表示部品(609)、(出演映画の)監督を表示す
るERベース表示部品(610)が配置されている。本
発明で想定しているアプリケーションは、任意のクラス
の任意のインスタンスIDを与えると、その情報を検索
のキーとして、必要な情報についてデータベースに対し
て検索することにより取得表示を行うものである。図6
のアプリケーションでは、俳優クラスの俳優IDを検索
のキー情報として、名前、本名、生年月日、国籍、性
別、俳優ID、写真、出演映画、出演役名、出演映画の
監督を検索/表示する。
【0023】[第1の実施の形態]次に第一の発明の実
施の形態について、図1を参照しながら説明する。図1
は本発明によるデータベース検索装置の第一の実施形態
を示している。
【0024】図1のシステムにはデータベース(10
1)とデータベース検索装置(104)が含まれてい
る。データベース(101)内には、データを格納した
テーブル(102)と、実際の検索時に検索の対象とな
るビュー(103)が含まれている。データベース検索
装置内には、本発明によるERベース表示部品(10
5)と、ビューへの検索式(107)が保持されてい
る。ERベース表示部品(105)は、その属性として
ER情報(106)を持っている。
【0025】システム全体の動作は次の通りである。ま
ずデータベース検索装置(104)内のERベース表示
部品(105)が検索式(107)をデータベースに対
して発行し、データベース(101)上のビュー(10
3)に対して検索が行われる。検索結果はERベース表
示部品(105)に返され、ERベース表示部品が適切
な形式に加工して表示部(108)に渡されて表示処理
が行われる。適切な形式とは、検索の結果取得したデー
タが静止画ならば「静止画用ERベース表示部品」、単
一行データならば「一行用ERベース表示部品」、複数
行データならば「複数行用ERベース表示部品」をそれ
ぞれ選択して表示を行うことを示す。図7にERベース
表示部品(静止画用ERベース表示部品(701)、一
行用ERベース表示用部品(702)、複数行用ERベ
ース表示部品(703)の外観の例を示す。
【0026】ERベース表示部品(105)には、その
属性としてER情報(106)がある。図8に、ER情
報の構成を示す。
【0027】本発明におけるER情報には、1.検索の
始点情報(検索の鍵となる情報)(801)、2.検索
の終点情報(検索対象の情報)(802)、3.始点終
点間のパスに関する情報(803)、4.検索条件情報
(804)の4種類の情報が、ERモデル内での位置づ
け情報(クラスIDおよび属性ID)を用いて表現され
ている。
【0028】検索の始点情報(801)は、任意の(実
体もしくは関連)クラス名とそのインスタンスの任意の
属性を指定する。例えば、「俳優」クラスインスタンス
の「俳優ID」属性を始点情報とすることにより、特定
の俳優IDを持つ俳優に関する検索を行うことを指定で
きる。図9にER情報のうちの、検索始点情報の例を示
す。本例は図6の608に示されるERベース表示部品
(出演映画のタイトルを表示するための部品)の持つE
R情報の、検索始点情報である。本例では検索始点情報
のクラスとして「俳優」、属性として「俳優ID」が指
定されている。
【0029】検索の終点情報(802)は、任意の(実
体もしくは関連)クラスインスタンスの任意の属性を指
定する。例えば、「作品」クラスインスタンスの「タイ
トル」属性を終点情報とすることにより、目的の作品の
タイトルに関する情報を取得することができる。図10
にER属性情報のうちの、検索終点情報の例を示す。本
例は図6の608に示されるERベース表示部品(出演
映画のタイトルを表示するための部品)の持つER情報
の、検索終点情報である。本例では、検索終点情報のク
ラスとして「作品」、属性として「タイトル」が指定さ
れている。
【0030】始点終点間のパスに関する情報(803)
は、両点を結ぶ関連および実体クラスのリストとするこ
とができる。
【0031】例えば、図4のERモデルの例において、
俳優クラス(406)の俳優ID属性(401)を始点
情報とし、作品クラス(420)のタイトル属性(42
2)を終点情報とした場合、両点を結ぶのは「出演」
(410)という関連クラスである。従ってこの場合の
パスに関する情報は、俳優(実体クラス)/出演(関連
クラス)/作品(実体クラス)というクラスIDの連鎖
になる。
【0032】また図4のERモデルの例において、俳優
クラス(400)の俳優ID属性(401)を始点情報
とし、監督クラス(440)の名前属性(442)を終
点情報とした場合のパス情報は、俳優(実体クラス)/
出演(関連クラス)/作品(実体クラス)/制作(関連
クラス)/監督(実体クラス)というクラスIDの連鎖
になる。
【0033】但し、本発明においては、同一の検索パス
上に出現する関連クラスのタイプとして、(始点から終
点に向かって)「1対多型」および「多対多型」の出現
回数が合計で2回以上現れるものに関しては適用の範囲
外とする。
【0034】本発明によるER属性情報のパス情報に
は、パス上にある各クラスの属性に対して検索の条件を
付加することができる。(検索条件は付加しなくてもよ
い。)例えば、俳優クラスの国籍属性について、検索条
件として「日本」という条件を付加することができる。
なお、検索条件とは、属性値が特定の値と一致する場合
/特定の範囲に含まれる場合/パターンマッチに適合す
る場合、などがある。
【0035】図11にER情報のうちの、検索パス情報
および検索条件情報の例を示す。本例は図6の608に
示されるERベース表示部品(出演映画のタイトルを表
示するための部品)を持つER情報の、検索パス情報、
検索条件情報である。本例ではパスを示すクラスとして
「俳優」と「出演」が指定されており、さらに検索条件
情報として俳優クラスでの条件に、「国籍=日本」と
「性別=1」という2つの条件が付加されているもので
ある。
【0036】表1は、図6で作成されたアプリケーショ
ン設計画面上に配置されたERベース表示部品の例に付
加されているER属性情報の例を示すものである。
【0037】
【表1】
【0038】[第2の実施の形態]次に第二の発明の実
施の形態について、図12を参照しながら説明する。図
12は本発明によるデータベース検索装置の第二の実施
形態を示している。第二の実施形態は、第一の実施形態
に、ERベース表示部品の持つER情報(106)を入
力とし、データベース上にビュー(103)を生成する
ビュー生成装置(109)が付加されたものである。
【0039】本実施形態は、ビュー生成装置(109)
によってデータベース上のビュー(103)を生成した
のちに、検索システムの運用を行う。
【0040】次にビュー生成装置(109)によるビュ
ー生成方法について述べる。図13にビュー生成装置
(109)におけるビュー生成のフローチャートを示
す。
【0041】図13に示すビュー生成装置内でのビュー
生成の流れは以下の通りである。ビュー生成の流れは、
開始(1301)の次に、「セット」が未定義のアプリ
ケーション画面を一つ選択しその画面に対応したビュー
の生成を開始する。ここで述べた「セット」とは、一つ
のビューにまとめることができるERベース表示部品の
組のことである。すなわち、ビュー生成作業開始直後は
セットは一つも定義されていない。
【0042】次に1302で選択されたアプリケーショ
ン画面について、その中に含まれるERベース表示部品
のうち、検索パス情報の経由クラスの数が最大のものを
選択する(1303)。同数のものがあれば、その中の
任意のものを選択する。
【0043】1303で選択された部品を含む新規のセ
ットを生成する(1304)。ここで生成されるセット
のパス情報として、1303で選択されたERベース表
示部品の検索パス情報を定義する。
【0044】次に1302で選択されたアプリケーショ
ン画面に含まれるERベース表示部品のうち、どのセッ
トにも所属しないものの中から、検索パス情報の経由ク
ラスの数が最大のものを選択する(1305)。同数の
ものがあれば、その中の任意のものを選択する。
【0045】1304で生成されたセットのパス情報
と、1305で選択されたERベース表示部品の検索パ
ス情報について、セットのパス情報に選択部品のパス情
報が包含されているかどうかを比較する(1306)。
【0046】包含されていれば、1304で生成された
セットに1305で選択されたERベース表示部品を追
加する(1307)。
【0047】包含されていなければ、1304で生成さ
れたセットには、それ以上に追加されるERベース表示
部品はなく、1つのセットが完成する(1308)。1
308で1つのセットを完成した後には、1303の処
理に戻り、選択されているAP画面について、どのセッ
トにも含まれていないERベース表示部品について検索
パスの経由クラスが最長のものを選択し、セットを作成
して行く作業を繰り返す。
【0048】一方、1307でセットに選択部品を追加
した後には、選択されているアプリケーション画面内
に、どのセットにも属していないERベース表示部品が
残っているか検査する(1309)。
【0049】1309で残っている場合には、1305
の処理に戻り、アプリケーション画面内の残りのERベ
ース表示部品についてセットに追加、あるいは新規のセ
ット生成の作業を繰り返す。
【0050】1309で残っていない場合には、選択さ
れたアプリケーション画面に関しては、セットの生成が
完了したことになる。そこで、選択されたアプリケーシ
ョン画面の全てのセットに対して、セットに含まれるE
Rベース表示部品の始点情報の属性(セット内の部品に
共通)と、各終点情報の属性をフィールドに持つビュー
を生成する(1310)。
【0051】1310で特定のアプリケーション画面に
対するビューの生成を完了した後には、ビューが未生成
のアプリケーション画面が残っているか検査する(13
11)。
【0052】残っている場合には、1302の処理に戻
り、セット未定義のAP画面を一つ選択し、ビューの生
成作業を繰り返す。
【0053】1311で、残っていない場合には、アプ
リケーションの全画面について、ビューの生成が完了し
たことになり、終了となる(1312)。次に、図13
の1310で行われるビューの生成作業について、ビュ
ーを生成するためのSQL式の作成方法について説明す
る。図13の1310では、各セットについて以下の手
順でビュー生成の式(SQL式)を作成し、ビューを生
成する。ERモデルでは実体クラスと実体クラスを関係
づけるために関連クラスが挿入されているという性質が
あるため、検索パス上には、実体クラスと関連クラスが
交互に出現することになる。したがって、本発明ではビ
ュー生成のためのSQL式の中のWHERE節で記述さ
れる条件式に、 ・「実体クラス.インスタンスID=関連クラス.イン
スタンスID1」 ・「実体クラス検索条件式」(例えば実体クラス.属性
1=特定の値) ・「関連クラス.インスタンスID2=実体クラス.イ
ンスタンスID」 (但し、関連クラスのインスタンスID1およびインス
タンスID2は、それぞれ関連クラスの前後に位置する
実体クラスのインスタンスIDを示す) ・「関連クラス検索条件式」(例えば関連クラス.属性
1=特定の値)という4パターンの式および検索条件式
を検索パス上に出現するクラスの順に沿って列挙するこ
とにより、RDB上の基礎表間の結合をとることができ
る。
【0054】図14に、本発明によるビュー生成のため
のSQL式の一般化例を示す。本例は、セットに含まれ
るERベース表示部品がn個あり、それらの検索始点が
実体クラスで、セットの検索パスの最後のクラスが実体
クラスのものの例である。但し、本例中では、セットの
パス情報が経由するクラスについて、始点から終点方向
に向かって順に検索パスクラス1、検索パスクラス
2、...検索パスクラスnとしている。
【0055】上記の手順で作成されたSQL式を、図1
2の109のビュー生成装置からデータベース(10
1)に対して発行することにより、データベース(10
1)上にビュー(103)が生成される。
【0056】[第3の実施の形態]次に第三の発明の実
施の形態について、図15を参照しながら説明する。図
15は本発明によるデータベース検索装置の第三の実施
形態を示している。第三の実施形態は、第一の実施形態
に、ERベース表示部品の持つER情報(106)を入
力とし、データベース上のビュー(103)に対する検
索式(107)をデータベース検索装置(104)上に
生成する検索式生成装置(110)が付加されたもので
ある。
【0057】本実施例は、検索式生成装置(110)に
よってデータベース検索装置(104)上の検索式(1
07)を生成したのちに、検索システムの運用を行う。
本実施形態では、データベース上には、適切なビュー装
置が既に存在していることを前提としている。すなわ
ち、第二の実施の形態で説明したビュー生成装置によっ
て生成される形式、フィールドを持つビューが、データ
ベース上に存在していることを前提としている。
【0058】次に検索式生成装置(110)による検索
式生成方法について述べる。図16に検索式生成装置
(301)における検索式生成のフローチャートを示
す。
【0059】図16に示す検索式生成装置内での検索式
生成の流れは以下の通りである。検索式生成の流れは、
開始(1601)の次に、「セット」が未定義のアプリ
ケーション画面を一つ選択しその画面に対応した検索式
の生成を開始する。ここで述べた「セット」とは、一つ
の検索式にまとめることができるERベース表示部品の
組のことである。すなわち、検索式生成作業開始直後は
セットは一つも定義されていない。
【0060】次に1602で選択されたアプリケーショ
ン画面について、その中に含まれるERベース表示部品
のうち、検索パス情報の経由クラスの数が最大のものを
選択する(1603)。同数のものがあれば、その中の
任意のものを選択する。
【0061】1603で選択された部品を含む新規のセ
ットを生成する(1604)。ここで生成されるセット
のパス情報として、1603で選択されたERベース表
示部品の検索パス情報を定義する。
【0062】次に1602で選択されたアプリケーショ
ン画面に含まれるERベース表示部品のうち、どのセッ
トにも所属しないものの中から、検索パス情報の経由ク
ラスの数が最大のものを選択する(1605)。同数の
ものがあれば、その中の任意のものを選択する。
【0063】1604で生成されたセットのパス情報
と、1605で選択されたERベース表示部品の検索パ
ス情報について、セットのパス情報に選択部品のパス情
報が包含されているかどうか比較する(1606)。
【0064】包含されていれば、1604で生成された
セットに1605で選択されたERベース表示部品を追
加する(1607)。
【0065】包含されていなければ、1604で生成さ
れたセットには、それ以上に追加されるERベース表示
部品はなく、1つのセットが完成する(1608)。1
608で1つのセットを完成した後には、1603の処
理に戻り、選択されているAP画面について、どのセッ
トにも含まれていないERベース表示部品について検索
パスの経由クラスが最長のものを選択し、セットを作成
して行く作業を繰り返す。
【0066】一方、1607でセットに選択部品を追加
した後には、選択されているアプリケーション画面内
に、どのセットにも属していないERベース表示部品が
残っているか検査する(1609)。
【0067】1609で残っている場合には、1605
の処理に戻り、アプリケーション画面内の残りのERベ
ース表示部品についてセットに追加、あるいは新規のセ
ット生成の作業を繰り返す。
【0068】1609で残っていない場合には、選択さ
れたアプリケーション画面に関しては、セットの生成が
完了したことになる。そこで、選択されたアプリケーシ
ョン画面の全てのセットに対して、個々に検索式を生成
する(1610)。1610での検索式の生成方法の詳
細は、後述する。
【0069】1610で特定のアプリケーション画面に
対するビューの生成を完了した後には、検索式が未生成
のアプリケーション画面が残っているか検査する(16
11)。
【0070】残っている場合には、1602の処理に戻
り、セット未定義のAP画面を一つ選択し、検索式の生
成作業を繰り返す。
【0071】1611で、残っていない場合には、アプ
リケーションの全画面について、検索式の生成が完了し
たことになり、終了となる(1612)。
【0072】次に、図16の1610で行われる検索式
の生成作業について、検索式を生成するためのSQL式
の作成方法について説明する。この検索式は、1つのビ
ューに対する検索は一括して行う。検索式(SQL式)
は一般的に、・SELECT フィールド名 FROM
ビュー名 WHERE 検索条件という形式を持つ
が、本発明による検索式の生成においては、フィールド
名の部分に全フィールドを検索する意味を表す「*
を、ビュー名の部分にはデータベース上に既に存在して
いるビューの名前を指定し、検索条件(WHERE節)
の部分にはER情報における検索始点情報に指定された
特定のクラス/属性値が、ある値に一致することを指定
することによって生成される。
【0073】図17に、本発明によって生成される検索
式(SQL式)の一般化例を示す。図17では、ERベ
ース表示部品のER属性情報のうち、検索始点情報に記
述されているクラスおよび属性を、「始点クラス」およ
び「属性」と記述している。図17で示される検索式の
WHERE節の右辺が書かれていない(条件式の最後が
「=」となっている)のは、本発明による方式を用いて
作成されたアプリケーションを実行する際に、動的に指
定される値とするためである。つまり、検索の始点情報
(クラス、属性)の属性値として適当なものを与えて検
索を行えるようにするためにである。
【0074】上記の手順で生成された検索式(SQL
式)を、図15の110の検索式生成装置からデータベ
ース(101)に対して発行することにより、データベ
ース(101)上のビュー(103)に対する検索が行
われる。
【0075】[第4の実施の形態]次に第四の発明の実
施形態について、図18を参照しながら説明する。図1
8は本発明によるデータベース検索装置の第四の実施形
態を示している。第四の実施形態は、第一の実施形態
に、第二の実施形態で付加されたビュー生成装置(10
9)と、第三の実施形態で付加された検索式生成装置
(110)をともに付加したものである。
【0076】次にビュー生成装置(109)によるビュ
ー生成方法と、検索式生成装置(110)による検索式
生成方法は、第二、第三の実施形態で説明済みであるの
で省略する。
【0077】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、R
DBに格納されたデータを検索/表示するデータベース
検索システムを構築する際に、システムのアプリケーシ
ョン部分を構築する際に検索式の作成・検索式発行部の
作成・検索結果取得部の作成・検索結果表示部の作成を
それぞれ行う必要があったものを、これらの複雑な作業
を一元的に管理し一つにERベース表示部品を作成する
ことだけで一連の検索式の生成・検索式の発行・検索結
果の取得・結果の表示と言う作業を行うことを可能にす
ることができ、プログラマの負担を軽減することができ
る。また、システム全体を構築する際に、アプリケーシ
ョン部分の設計開発者が、設計した表示画面の形態に応
じてビューのスキーマを設計してRDB管理者に対して
ビューの作成を依頼する必要があったものを、プログラ
マがERベース表示部品を作成する作業を行うだけで、
自動的にビューを生成する機構を提供することにより、
プログラマの負担軽減および、開発効率の向上をはかる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるデータベース検索方式の第一の実
施例を説明するための図。
【図2】従来方式によるデータベース検索システム開発
作業フローチャート。
【図3】本方式によるデータベース検索システム開発作
業フローチャート。
【図4】ER(Entity−Relation、実体
・関連)モデルの例を示す図。
【図5】図4のERモデルから作成されたRDB上基礎
表のスキーマの例を示す図。
【図6】本発明による表示部品をアプリケーション設計
画面上に配置した例を示す図。
【図7】本発明によるアプリケーション画面上のERベ
ース表示部品の外観の例を示す図。
【図8】本発明によるERベース表示部品の持つER情
報の構成を示す図。
【図9】本発明によるERベース表示部品の持つER情
報の、検索始点情報例を示す図。
【図10】本発明によるERベース表示部品の持つER
情報の、検索終点情報例を示す図。
【図11】本発明によるERベース表示部品の持つER
情報の、検索パス情報(検索条件情報も含む)例を示す
図。
【図12】本発明によるデータベース検索方式の第二の
実施例を説明するための図。
【図13】ビュー生成装置におけるビュー生成のフロー
チャート。
【図14】本発明によるビュー生成のためのSQL式の
一般化例を示す図。
【図15】本発明によるデータベース検索方式の第三の
実施例を説明するための図。
【図16】検索式生成装置における検索式生成のフロー
チャート。
【図17】本発明によって生成される検索式(SQL
式)の一般化例。
【図18】本発明によるデータベース検索方式の第四の
実施例を説明するための図。
【符号の説明】
101 データベース 102 テーブル 103 ビュー 104 データベース検索装置 105 ERベース表示部品 106 ER情報 107 検索式 108 表示 109 ビュー生成装置 110 検索式生成装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リレーショナルデータベース上に格納され
    たデータを検索/表示するデータベース検索装置におい
    て、リレーショナルデータベースのスキーマ構築の基礎
    となるERモデルに基づいたER情報を有するERベー
    ス表示部品を用いて、データベースに対するデータベー
    ス検索式の発行と検索結果情報の取得および表示を行う
    ことを特徴とするデータベース検索装置。
  2. 【請求項2】前記ERベース表示部品の持つ前記ER情
    報を入力としてデータベース上のビューを自動的に生成
    するビュー生成装置を備えたことを特徴とする請求項1
    に記載のデータベース検索装置。
  3. 【請求項3】前記ERベース表示部品の持つ前記ER情
    報を入力としてデータベースへの検索式を生成する検索
    式生成装置を備えたことを特徴とする請求項1又は2に
    記載のデータベース検索装置。
JP8043923A 1996-03-01 1996-03-01 Erモデル指向によるデータベース検索装置 Pending JPH09237280A (ja)

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JP8043923A JPH09237280A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 Erモデル指向によるデータベース検索装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008204332A (ja) * 2007-02-22 2008-09-04 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> データベース検索支援方法、その装置およびプログラム
JP2021180000A (ja) * 2020-10-30 2021-11-18 ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド 情報検索方法、装置、電子デバイス、記憶媒体、及びプログラム

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Effective date: 19981020