JPH09236A - マイルド化タバコ及びマイルド化処理法 - Google Patents

マイルド化タバコ及びマイルド化処理法

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JPH09236A
JPH09236A JP7156292A JP15629295A JPH09236A JP H09236 A JPH09236 A JP H09236A JP 7156292 A JP7156292 A JP 7156292A JP 15629295 A JP15629295 A JP 15629295A JP H09236 A JPH09236 A JP H09236A
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allophane
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allophane soil
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Katsushi Maeno
勝志 前野
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  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タバコの主流煙、副流煙のマイルド化を行な
うこと。 【構成】 タバコの燃焼される部分及び/または吸口フ
ィルター部分に天然産の腐植質アロフェン土粒子を存在
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はタバコに関し、さらに詳
しくは、紙巻きタバコ等のタバコ類を天然産腐植質アロ
フェン土粒子を用いてマイルド化し、あるいは刺激緩和
することに関する。
【0002】
【従来の技術】タバコは人類の歴史から見れば比較的新
しい嗜好品であるが、喫煙、殊に過多喫煙及び長期習慣
喫煙による肺ガン発生率の増大、その他の臓器、器官等
に対する急性及び慢性弊害諾起等の危険が指摘され、警
告され、さらには副流煙による非喫煙者に対する悪影響
や不快感の重大性がクローズアップされてきている。す
なわち、タバコの煙には、喫煙者自身が吸い込む煙(主
流煙)のみばかりでなく、タバコの煙焼部分から立ち昇
る煙(副流煙)がある。主流煙は喫煙者によって吸い込
まれ喫煙者自身に影響を与えると共に、再び吐き出され
て周囲の人々に影響を与えるうるものである。副流煙は
喫煙者の周囲の非喫煙者に影響を与えそして不快感を与
えうるものである。ここで注目すべきことは、喫煙の際
の主流煙と副流煙に含まれる一般的に有害物質として認
められているもののいくつかの割合が、主流煙における
よりも含まれるに多いという指摘である。このような報
告事例は、例えば厚生省編「喫煙と健康」(1987
年)に見られ、タバコの主流煙中の種々の物質の個々の
含量を1とした場合に、副流煙中のアンモニアは73.
0倍、ニトロソアミンは52.0倍、ニコチンは約2.
7倍、一酸化炭素は約2.5倍、タールは約1.3倍で
あるとされている。
【0003】喫煙者から吐き出された主流煙及び点火タ
バコから立ち昇る副流煙は、そのままの濃度で周囲の非
喫煙者に吸い込まれあるいは接触するわけではなく、空
気で希釈されてから周囲の非喫煙者に到達し、呼吸さ
れ、あるいは接触するものであるとはいえ、それにより
不快感が生じることは、誰でも(喫煙常習者であってさ
えも)経験するところであろう。そのような不快感は、
眼、鼻、喉等の粘膜に対する刺激が主たるものであり、
これが咳、頭痛、吐き気、息切れ等にまで及ぶことがあ
る。さらには、着衣、頭髪、周囲物品等への着臭、残留
による二次的不快感も起こりうる。
【0004】タバコの煙中に含まれる有害物質の除去、
減少及び不快感低減のためには種々の試みがなされてい
るが、その主要な手段はタバコの吸口側にフィルター
(例:アセテート繊維製)を設けること、あるいはフィ
ルターに吸着剤、例えば活性炭、非晶質シリカ等を併用
することである。さらにはタバコの葉に香料等を添加
し、喫煙時の燃焼温で香料の香気を大気中へ発散せしめ
てタバコ特有の臭気を中和ないしマスキングすることも
僅かながら実用化されている。喫煙者に清涼感を与える
ため精油(代表的にはメントール含有精油あるいはその
精製品)を使用することも実用化されている。タバコに
香料を添加する場合に香料と共に公知の香り改善剤、例
えばある種の四級アンモニウム化合物(例:テトラアル
キル化アンモニウム・クロリド)を使用することも考え
られている。また全く別の角度として、有害物質の含量
の少ないタバコ種の葉を使用すること、あるいは有害物
質を含まない合成タバコも提案されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のタバ
コのマイルド化手段は、いずれもタバコの製造プロセス
を複雑化させ、タバコの製造コストを高め、また喫煙者
及び非喫煙者の双方からのタバコマイルド化要求を余り
満足させるものではないと認められる。従って本発明の
主たる目的は、より簡単に、そしてより効率的にタバコ
のマイルド化を達成する手段を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、タバコの燃焼
される部分、すなわち巻紙(ライスペーパー)と刻み
葉、及び/または吸口フィルター部分に天然産の粘土鉱
物の一種である腐植質アロフェン土の粒子を存在させる
ことによりタバコのマイルド化を達成する。
【0007】先に本発明者等は特願平6−226322
号(平成6年9月21日出願)明細書において、腐植質
アロフェン土の水性抽出液(腐植質アロフェン粘土鉱物
のコロイド状粒子含有水性液)からなる脱臭及び静電防
止効果を示す散布液剤を開示した。
【0008】腐植質アロフェン土は、火山国である我国
に広く堆積分布し、容易に採取し、入手することが可能
である。すなわち、火山灰堆積物由来の風化生成物であ
る火山灰土壌の表層(A層)部分は、非晶質(無定形)
粘土鉱物であるアロフェンを主成分とし、これに多量の
腐植(フミン酸群及びフルボ酸群等)を含む黒色土壌で
あり、一般に「暗土」、「黒音地」等と呼称されてい
る。本明細書では、これを天然産腐植質アロフェン土、
腐植質アロフェン土あるいは単にアロフェン土と称する
こととする。
【0009】腐植質アロフェン土がそれを構成している
アロフェン粘土鉱物と腐植物質とのそれぞれの固有な物
理化学的吸収吸着特性の総合的な効果として、種々の物
質種(イオン、化合物、錯化合物等)に対して、吸収、
吸着、交換、緩衝作用等の挙動をなすことは、土壌学的
な研究により解明され、我国では農業面で火山灰土壌質
農耕地の改良や施肥方式の改善等に応用され多大の成果
を納めている。しかしながら、腐植質アロフェン土の特
性を農業以外の分野で商業的ないしは工業的に利用しよ
うとすることは稀であった。
【0010】本発明者は、腐植質アロフェン土の興味あ
る物理化学的性質及び挙動に注目し、またその入手容易
性(大量埋蔵)に鑑み、永年にわたり腐植質アロフェン
土の有効利用を計るべく鋭意検討、研究、実験を重ねて
きている。それらの研究の一環として、昨今のタバコの
喫煙によって生じる問題を軽減するためにアロフェン土
を利用することを着想し、紙巻タバコ(シガレット)等
のタバコの構成部分、すなわち巻紙(ライスペーパ
ー)、刻みタバコ葉、フィルターをアロフェン土の粒子
で処理し、それらの部分にアロフェン土を存在させるこ
とにより、嗜好物としてのタバコの香味(主流煙中)を
有意にマイルド化することができ、それと同時に副流煙
の匂い及びその刺激性を著しく低減することができるこ
とを見出した。このような効果は極めて少量のアロフェ
ンの使用によって達成可能であるため、アロフェンの存
在によってタバコの喫煙燃焼性に悪影響が与えられるこ
とはない。
【0011】かくして本発明は、アロフェンを用いての
タバコのマイルド化処理方法のみならず、そのような方
法により得られるマイルド化タバコにも関する。
【0012】本発明においては、天然産の無尽蔵に存在
する腐植質アロフェン土を採取したものを使用する。通
常は、風乾、その他の乾燥手段により水分を除去低減
し、解砕粉化し、夾雑物(礫や外来異物、例えば植物根
等)を排除した精製腐植質アロフェン土粉体であるのが
好ましい。
【0013】アロフェン土の個々の一次粒子の直径は、
数ミクロン以下、一般にサブミクロンのオーダーであ
り、普通はほとんどが約0.2μ以下であり、100分
の1ミクロンのオーダーの粒子寸法や1000分1ミク
ロンのオーダー、またはそれ以下の粒子寸法の粒子が含
まれている。従って少量のものが希薄分散状態で存在す
るときには、可視波長領域の光に対しては「透明」であ
る。アロフェン粒子は水中(中性付近)では表面に負の
電荷を帯びその外周領域に存在する陽イオン群と電気二
重層を形成し、安定なコロイドとなって存在しうる。
【0014】本発明では、タバコの構成部材である巻紙
(ライスペーパー)刻み葉、吸口フィルター等をアロフ
ェン土で処理することにより、それらの部材にアロフェ
ン土粒子を少量付着ないし混入し、残留せしめる。巻紙
(ライスペーパー)については、その抄紙時に他の添加
剤(例えば燃焼維持剤である硝石)等と共にパルプスラ
ーに配合することもできるが、アロフェン土は極めて少
量で所期の目的を達成することが可能であること、及び
そのように少量のアロフェン土を可及的に均一に分布さ
せること等の理由から、抄紙工程における脱水後、かつ
乾燥前の未乾燥の湿潤ライスペーパーウエブに対してア
ロフェン土の希薄水性懸濁液または水性コロイド液を噴
霧することによりアロフェン土粒子をライスペーパーに
付着ないし配合するのが好ましい。必要ならば、抄紙工
程のその他の段階、あるいはタバコ製造工程の適宜な段
階で、そしてその他の混入方法でアロフェン土粒子をラ
イスペーパーに付着ないし配合することが可能である。
【0015】上記の好ましい態様において使用されるア
ロフェン土の希薄懸濁液またはコロイド液を調製するの
に好ましい方法の一例は、アロフェン土を最初は極めて
少量の水で練り、次第次第に水を少量づつ加えて、練り
あるいは混合しつつ希釈して、例えば約0.5重量%以
下、具体的には例えば約0.2〜0.1重量%のアロフ
ェン土を含む水性混合物とし、さらにこれを撹拌してア
ロフェン土を水相へ抽出し、コロイド化せしめることか
らなる。普通は、最後に、これを濾過して、コロイド化
しないアロフェン土を除去する。あるいは濾過せずに静
置することにより余剰のアロフェン土を沈降させ、上澄
液(コロイド液)のみを回収する。場合によっては、余
剰のアロフェン土を除去せずに多少濁りのある液(希薄
懸濁液)を直接に(例えば含浸)使用することもでき
る。
【0016】あるいは高速撹拌されている水に対してア
ロフェン土を適量(水に対して例えば数重量%)装入し
て、撹拌を継続することによっても、アロフェン土の水
性コロイド化を行うこともできる。
【0017】混合液を加温することにより、コロイド化
効率が向上するようであるが、多くの場合はその効率向
上が、加温に要するエネルギーコストによって相殺され
ることもあるので一般的には、常温で上記の抽出コロイ
ド化操作を実施するのが好適であろう。上記の諸方法に
おける撹拌によって混合液の濁度が次第に低減し、やが
て一定の濁度に落ち着く、この時点で抽出コロイド化が
完結したと認められよう。実際的には、撹拌中の混合液
の濁度を比濁計によってモニターすることにより、抽出
コロイド化の終点を推定するのが正確であり、便宜であ
る。
【0018】上記のようにして得られるアロフェン土の
水性コロイド液は典型的には約0.1〜0.2重量%の
アロフェン土粒子をコロイド状態で含むが、このような
水性コロイド液のライスペーパーに対する噴霧量が約5
ml〜15ml/m2で本発明の目的であるタバコの煙
(殊に副流煙)の刺激性の有意な低減が認められるよう
になる。従って所望によりこれよりも多量のアロフェン
をライスペーパーに導入、付着または配合してマイルド
化効果を強調することができ、場合によっては、他の部
分への導入、付着または配合量との関係及び達成所望マ
イルド化度との関係から、ライスペーパーへの導入、付
着または配合量を上記特定量よりも低い水準としあるい
はゼロとしうることは明らかであろう。
【0019】タバコ葉に対するアロフェン土粒子の付着
は、原料の乾燥タバコ葉に保湿剤(代表的にはグリセリ
ン)、香料、その他の添加剤を導入、配合する段階で実
施するのが都合が良い。またそのような段階後にタバコ
葉を刻む段階で、前記の如きアロフェン土水性コロイド
液または懸濁液を噴霧すること、あるいは刻まれた葉に
対しそのような噴霧をするのが好ましい。前記の如き濃
度のアロフェン土水性コロイド液の最少噴霧量の概略の
目安は、葉片面1dm2(10×10cm)当り0.2
〜1.0mlであり、噴霧量は所望の効果に応じて増大
することができ、場合によっては減少することができ
る。アロフェン土粒子は、上記の如きコロイド液あるい
は懸濁液の形だけではなく、粉体の形でタバコ葉に付着
(例えばグリセリンと共に)させることも可能である。
【0020】タバコの吸口フィルター部分に対してのア
ロフェン土による処理は、例えばアセテート繊維からな
るフィルター材を、アロフェン水性コロイド液で含浸
し、次いで乾燥させることにより最も都合よく実施でき
る。そのような含浸処理の代りに、あるいはそれに加え
て、吸口フィルターの上流側(すなわち刻み葉に近い
側)にアロフェン土の顆粒状物または粉体を層状または
集落(あるいは群島)状に存在させることにより効果を
増強することができる。しかしながらこのような形態の
アロフェン土を余りにも多量に存在させるとタバコの味
が希薄になり過ぎて、喫煙者の喫煙満足度が損なわれる
こともありうる。
【0021】以上においてタバコの燃焼される部分及び
吸口フィルター部分を天然産の腐植質アロフェン土粒子
で処理することにより、タバコの煙の刺激性の有意な軽
減効果が達成されるという全く新規な手段を開示した
が、前記した腐植質アロフェン土の物理化学的性質及び
挙動から推量して、タバコの燃焼時に発生する煙の中の
種々の化学物質を少なくとも部分的に排除(例えば吸
着、吸収作用により)するものと考えられる。このよう
な効果は、臭気測定試験及び官能試験によって確認され
ている。以下の実施例における客観的な臭気測定試験で
使用した装置は、市販の「KALMOR−Σ」(商標:
株式会社カルモア社製)であり、臭気感受性の特殊性か
らΣ(シグマ)値と称される特有な臭気強度目盛を設定
し、備えている。このシグマ値と気体(空気)中の臭気
物質の濃度(対数値)の相関性は、線型を示すものであ
り、例えばメチルメルカプタンの0.0001、0.0
01、0.01及び0.1ppmのガス濃度に対応する
シグマ値は、それぞれ90、210、340及び460
であると公称されている。その他、トリメチルアミン、
ジメチルサルファイド、硫化水素、ジメチルジサルファ
イド、アンモニア等の種々の臭気物質についても、シグ
マ値と濃度との間に線型性が存在することが販売者によ
り発表されている。またこの臭気測定装置のシグマ値と
人の官能的臭気感受レベルとの間の関係は、シグマ値1
80までは「鼻の良い人でもにおいを感じない(無臭レ
ベル)」、シグマ値200では「普通の人にはにおいを
感じないレベル」、シグマ値220では「何のにおいか
判別できる、弱いにおい、まだほとんどの人が不快感を
訴えないレベル」、シグマ値250では「においの存在
を直ちに感知でき、不快感を訴える人が時々あるレベ
ル」そしてシグマ値350を越えると「全ての人が不快
感をもつに至る」と公称されている。そしてシグマ値8
0〜180では「さわやか感」が得られ、それ以下では
逆に「イライラ感」、「不快感」、「恐怖感」が生じる
傾向があるといわれる。
【0022】<実施例> 臭気測定試験(副流煙) 前記の方法でアロフェン土の0.15重量%水性コロイ
ド液を調製した。試験試料として市販「マイルドセブン
(チャコール・フィルター)」を用いた。この紙巻きタ
バコからタバコの刻み葉をピンセットで丁寧に引き出
し、平らに広げて上記アロフェン土水性コロイド液をタ
バコ1本の刻み葉につき約0.03〜0.05ml噴霧
し、さらにそれを慎重に裏返して、上記と同様にアロフ
ェン土水性コロイド液を噴霧した。このように処理した
刻み葉を乾燥した後に、元のタバコの筒状のまま残って
いる巻紙内に、出来る限り元の充填密度に近い状態で、
慎重に再充填してタバコを復元した(試料A)。上記と
同様な処理及び復元操作を繰り返したが、この際は筒状
の巻紙部分にも1本当り約0.03mlの水性コロイド
液を噴霧し、乾燥した後にタバコを復元した(試料
B)。付言すると、上記の操作、殊にタバコ復元操作
は、可成りの慎重さと習熟を要したが、外観上ほぼ完全
な復元が可能である。このようにして得られた試料A、
試料B及び対照体(未処理タバコ)のそれぞれの副流煙
(燃焼部発生煙)の臭気を前記測定装置を用いて測定し
た。4.5畳の広さの部分(コンクリート壁、一間開口
窓付き)を密閉状態とし、その床面中央部の高さ50c
mの位置にタバコの着火部が下方になるように傾斜(約
15〜20゜)して試料を保持し、着火後の時間の経過
に伴なう臭気強度(シグマ値)を測定した。装置の臭気
センサー部はタバコからの上昇煙が直接当らないように
(タール付着防止のため)、着火試料の上方50cmの
位置に約15cm偏位させて配置した。この試験室内の
相対湿度は約48〜55%であり、平均温度は23℃で
あった。各試料及び対照体について3回試験を行った結
果の平均シグマ値は下記の通りであった。
【0023】 <実施例2> <喫煙試験>実施例1と同様にして市販タバコ「マイル
ドセブン(チャコール・フィルター)」から刻み葉を取
り出し、実施例1のようにそれを処理し、乾燥し、また
フィルター部分に約0.7mlのアロフェン土水性コロ
イド液を含浸させ、乾燥させた後に、処理済の刻み葉を
再充填して、タバコを復元した。これを試料とし、対照
体として未処理(市販のまま)のタバコを用いて20人
の常習的な喫煙者(成人男性15人、成人女性5人)に
ついて目隠し喫煙比較試験を実施し、主流煙の刺激性の
強弱及び「味」の良否について判定依頼した。その結果
は下記の通りであった。
【0024】 <刺激性の強弱の比較> 対照体の方が強い 18人 処理物と対照体と同じ 2人 <味の良否比較> 処理物の方が良い 13人 処理物と対照体とに差がない 2人 対照体の方が良い 5人 以上のように刺激性は本発明により著しく軽減されるこ
とが判る。また「味」については喫煙者の個々の好みが
区々であり、明確な強い味を好む人、穏和な弱い味を好
む人が混在するが、タバコの味の軽快性を好む最近の喫
煙者の一般的な傾向のために本発明は適していることが
判る。
【0025】
【発明の効果】タバコの処理に天然産の腐植質アロフェ
ン土を用いるという従来にない全く新規な発想及び手段
により、喫煙者のみならず喫煙の影響を受ける第三者に
とって好ましいタバコの穏和化が、極めて経済的にかつ
簡単な製造技法によって達成される。従ってタバコに対
する腐植質アロフェン土の添加量は最高約1重量%程度
までの値として、目的とする穏和(マイルド)化度に応
じて適宜に選択できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A24D 3/16 A24D 3/16 A61L 9/01 A61L 9/01 R B01J 20/12 B01J 20/12 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼される部分及び/または吸口フイル
    ター部分に天然産腐植質アロフェン土粒子を存在させた
    マイルド化タバコ。
  2. 【請求項2】 燃焼される部分が巻紙及び/または刻み
    タバコ葉である請求項1のタバコ。
  3. 【請求項3】 吸口フイルター部分の上流側に天然産腐
    植質アロフェン土粒子を層状にまたは集落状に含む請求
    項1のタバコ。
  4. 【請求項4】 タバコの燃焼される部分及び/または吸
    口フイルター部分に天然産腐植質アロフェン土粒子を導
    入、付着させることにより、タバコをマイルド化処理す
    る方法。
  5. 【請求項5】 吸口フイルター材料に天然産腐植質アロ
    フェン土の水性懸濁液または水性コロイド液を含浸さ
    せ、乾燥させることにより吸口フイルター部分に該アロ
    フェン粒子を存在せしめる請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 素材の乾燥タバコ葉に保湿剤、香料、そ
    の他の添加剤を導入、配合する段階で天然産腐食アロフ
    ェン土粒子を同時に導入、配合する請求項4の方法。
  7. 【請求項7】 天然産腐植質アロフェン土粒子の水性コ
    ロイド液をタバコ葉に噴霧する請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 タバコ巻紙の抄紙工程中または抄紙工程
    後に天然産腐植質アロフェン土をその紙に導入、付着さ
    せる請求項4の方法。
  9. 【請求項9】 巻紙の表面に天然産腐植質アロフェン土
    の水性コロイド液を噴霧する請求項8の方法。
JP7156292A 1995-06-22 1995-06-22 マイルド化タバコ及びマイルド化処理法 Pending JPH09236A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019523634A (ja) * 2016-04-25 2019-08-29 オプティフィルター リサーチ ザートケルエン ミケデ レースヴェーニタールササーグ アルギニットを含有する新しいタバコフィルター

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019523634A (ja) * 2016-04-25 2019-08-29 オプティフィルター リサーチ ザートケルエン ミケデ レースヴェーニタールササーグ アルギニットを含有する新しいタバコフィルター

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