JPH09236836A - 光増幅方法および光増幅器 - Google Patents

光増幅方法および光増幅器

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JPH09236836A
JPH09236836A JP8039574A JP3957496A JPH09236836A JP H09236836 A JPH09236836 A JP H09236836A JP 8039574 A JP8039574 A JP 8039574A JP 3957496 A JP3957496 A JP 3957496A JP H09236836 A JPH09236836 A JP H09236836A
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light
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optical amplification
signal light
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賢一 米山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘導放出により信号光を増幅する光増幅器は、
信号光が入射しない状態(無信号状態)になると、エネ
ルギーが消費されず平衡状態の場合に比べてはるかに大
きなエネルギーが光増幅媒体に蓄えられる。このような
無信号状態の光増幅媒体に信号光が入射すると、光増幅
媒体から大きなパワーの信号光が出力し、光増幅器を構
成する光部品や出力側に接続される各種装置に損傷を与
える原因となる。 【解決手段】信号光とは別に、光ファイバに希土類元素
を添加した光増幅媒体1において誘導放出を生じさせる
波長の光を該光増幅媒体1へ導入する。この結果、無信
号状態でも誘導放出が生じ、大きなエネルギーが光増幅
媒体1に蓄えられることがなく光サージを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、光増幅媒体を励起
しその誘導放出により信号光を増幅する光増幅方法と光
増幅器に関し、特に、光サージの発生を抑制し光部品の
損傷を防ぐ光増幅方法、および光増幅器に関する。
【0001】
【従来の技術】近年、光ファイバ中に希土類元素を添加
し、励起光によりこの希土類元素を励起させ、その誘導
放出によって信号光を増幅する光増幅器が開発され、実
用化されようとしている。図9に従来のエルビウム添加
光ファイバ増幅器の構成例を示す。レーザダイオードを
用いた励起光源4からの励起光を波長多重カプラ2を介
して、光増幅媒体1であるエルビウムを添加した光ファ
イバに導入している。励起光は光増幅媒体1中のエルビ
ウムを励起させ、励起したエルビウムの誘導放出により
信号光が増幅される。この光中継器の信号光出力側に
は、増幅された信号光が他の装置や光ファイバから反射
して戻ってくるのを防ぐため光アイソレータ3が設けら
れている。
【0002】エルビウム添加光ファイバ増幅器の場合、
信号光の波長は1.55ミクロン帯であり、励起光の波
長は0.98ミクロン帯または1.48ミクロン帯であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】誘導放出により信号光
を増幅する光増幅器は、信号光が入射している状態では
励起光により蓄えられるエネルギーと誘導放出により信
号光を増幅するために消費されるエネルギーとがつりあ
って平衡状態にある。しかし、信号光が入射しない状態
(無信号状態)になると、エネルギーが消費されず上記
平衡状態の場合に比べてはるかに大きなエネルギーが光
増幅媒体に蓄えられる。
【0004】このような無信号状態の光増幅媒体に再び
信号光が入射すると、蓄積されていた大きなエネルギー
が一度に誘導放出に使われるため、エネルギー分布が平
衡状態に達するまでの間光増幅媒体から大きなパワーの
信号光が出力する。この大パワーの光はパルス形状をし
ており、光サージと呼ばれる。この光サージは高エネル
ギーを有しており、光増幅器を構成する光部品や出力側
に接続される各種装置に損傷を与える原因となる。
【0005】光増幅器の高出力パワーによる光部品の損
傷を予防する方法として、特開平5ー63653号公報
には出力パワーをモニタしてその出力パワーを低減する
制御を行う方法が開示されている。しかし、この方法で
は過渡的に発生する光サージを予防することはできな
い。
【0006】本発明の目的は、光サージの発生を抑制
し、光部品の損傷を防ぐことのできる光増幅方法、およ
び光増幅器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光増幅方法は、
光増幅媒体を励起し誘導放出により信号光を増幅する光
増幅方法であって、信号光とは別に、光増幅媒体におい
て誘導放出を生じさせる波長の光を該光増幅媒体へ導入
する方法である。
【0008】この場合、誘導放出を生じさせる波長の光
は、固有の光源から発生した光、または光増幅媒体にお
いて発生する自然放出光を利用できる。この光は、信号
光と同じ向き、または反対の向きで光増幅媒体へ導入さ
せることが望ましい。
【0009】光増幅媒体から発生した自然放出光は、光
増幅媒体の自然放出光に対する利得より大きく減衰させ
て、当該光増幅媒体に導入することができる。
【0010】また本発明の光増幅器は、光増幅媒体と、
光増幅媒体を励起する励起光を発生する励起光源と、励
起光を光増幅媒体に導入させる第1の光結合手段とを備
え、さらに光増幅媒体で誘導放出を生じさせる波長の光
を発生する光源と、この光を光増幅媒体へ導入する第2
の光結合手段を備えて構成される。
【0011】ここで、誘導放出を生じさせる波長の光を
光ファイバへ導入する場合の光の向き、導入個所は様々
に選択できる。
【0012】光増幅器の他の発明としては、光増幅媒体
と、光増幅媒体を励起する励起光を発生する励起光源
と、励起光を光増幅媒体に導入させる第1の光結合手段
とを備え、光増幅媒体から発生した自然放出光を分岐出
力する光分岐手段と、前記光分岐手段により分岐された
自然放出光を再び前記光増幅媒体に導入させる第2の光
結合手段とを備えている。
【0013】この光増幅器では、1つの光合分波手段に
より、光増幅媒体から発生した自然放出光を分岐出力
し、分岐された自然放出光を再び前記光増幅媒体に導入
させる構成とすることもできる。
【0014】また、光増幅器の他の発明は、光増幅媒体
と、光増幅媒体を励起する励起光を発生する励起光源
と、励起光を光増幅媒体に導入させる第1の光結合手段
とを備え、光増幅媒体から発生する自然放出光を反射し
信号光を透過させる波長選択型透過反射手段を配置して
自然放出光を光増幅媒体に導入させる構成とすることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の光増幅方法として、まず
信号光とは別の光を光増幅媒体に導入し、該光増幅媒体
において誘導放出を生じさせる方法がある。信号光波長
が1.55ミクロン、光増幅媒体がエルビウム添加光フ
ァイバの場合、エルビウムを励起する1.48ミクロン
の励起光光源とは別に、例えば1.52ミクロンから
1.58ミクロン程度の光増幅媒体において誘導放出を
生じさせる光を発生させる光源を設ける。この光源から
の光を光増幅媒体に導入することにより、この光増幅媒
体では信号光が入射しない間でも上記波長の光を増幅す
るように誘導放出が行われ励起エネルギーが消費され
る。このため光増幅媒体に大きな励起エネルギーが蓄積
されることがなく、無信号状態の後に信号光が入射した
ときに光サージの発生を抑えることができる。
【0016】上記光源から光増幅媒体に導入する光は、
信号光と同じ向きでも逆向きでもよい。この光を信号光
と逆向きに導入する場合は、波長は信号光と同じであっ
てもよい。また、光増幅媒体に常時導入してもよく、信
号光の断を検知してから導入することもできる。
【0017】上記光源の発生する光のパワーは、無信号
時に光増幅媒体に蓄えられる励起エネルギー量を最小と
するよう最適値が選択される。またこの光源から発生す
る光により誘導放出が生じ、励起エネルギーが消費され
るので、励起光のパワーも、必要に応じて従来の構成の
場合より大きいパワーに調整することができる。これら
光源のパワーの設定は光伝送装置を設計する技術者が通
常の設計業務の中で行っている事項である。
【0018】他の光増幅方法としては、光増幅媒体に自
らの放出する自然放出光を導入する方法がある。信号光
波長が1.55ミクロン、光増幅媒体がエルビウム添加
光ファイバの場合、光増幅媒体からは、約1.52ミク
ロンから1.58ミクロンの範囲の自然放出光が出力さ
れる。この自然放出光を光増幅媒体に導入すれば、光増
幅媒体では、信号光が入射しない間でも自然放出光を増
幅するように誘導放出が行われ励起エネルギーが消費さ
れる。このため光増幅媒体に大きな励起エネルギーが蓄
積されることがなく、無信号状態の後に信号光が入射し
たときに光サージの発生を抑えることができる。
【0019】自然放出光は光増幅媒体の両側から出射さ
れるので、光増幅媒体のいずれか任意の側から分岐し、
これをさらに光増幅媒体のいずれか任意の側から導入す
ることができる。
【0020】自然放出光を分岐してから合波するまでの
経路が、光増幅媒体を含むループを形成している場合、
ループ発振が生じないように、この経路の損失の総和を
光増幅媒体の利得より大きくすることが望ましい。
【0021】次に、図1から図8に本発明の光増幅器の
実施例を示す。
【0022】図1において光増幅媒体1はエルビウムを
添加した光ファイバである。エルビウムを励起する励起
光は1.48ミクロンの波長であり、励起LD(レーザ
ダイオード)モジュール4から波長多重カプラ2を介し
て、光増幅媒体1へ信号光出力側から常時入射してい
る。さらに波長多重カプラ2の信号出力ポートに光カプ
ラ6を接続し、光源5から信号光波長λ1とは異なる波
長λ2の光を光カプラ6および波長多重カプラ2を介し
て光増幅媒体1に信号光とは逆向きに導入する。信号光
出力側(必要に応じて信号光入力側にも)には、増幅さ
れた信号光が他の装置や光ファイバから反射して戻って
くるのを防ぐため光アイソレータ3を設けることが望ま
しい。
【0023】ここで、信号光の波長は1.55ミクロ
ン、光源5から出射する光の波長は誘導放出を生じさせ
る波長として1.52ミクロンから1.58ミクロンの
範囲から選択した。また波長多重カプラ2は光源5の発
生する波長λ2の光を透過する性質のものを選択する必
要がある。なお光源5から発生する光は信号光とは互い
に異なる波長であることが望ましいが、これらの光は向
きが逆であるため、同じ波長であってもよい。信号光と
光源5の波長が同じ場合に生じる可能性のある、光の干
渉その他の影響は、たとえ発生しても信号光に比べて小
さく無視できる。
【0024】図1の構成において、光増幅媒体1である
エルビウム添加光ファイバには、常に光源5の発生する
波長λ2の光が導入されている。したがって、この光増
幅媒体1では、信号光が入射しない間でも波長λ2の光
を増幅するように誘導放出が行われ励起エネルギーが消
費される。このため光増幅媒体1に大きな励起エネルギ
ーが蓄積されることがなく、無信号状態の後に信号光が
入射したときに光サージの発生を抑えることができる。
【0025】図2、図3、図4に光増幅器の他の実施例
を示す。
【0026】図2は、図1において波長多重カプラ2と
光増幅媒体1の配置は変えずに、光カプラ3を光増幅媒
体1の信号光入力側に配置し、光源5が発生する波長λ
2の光を信号光と同じ向きで光増幅媒体1に導入する構
成である。このため、光源5が発生する光の波長λ2と
信号光の波長λ1は互いに異なる波長とし、信号光波長
λ1のみを透過させる光フィルタ7を信号光出力側に配
置する。
【0027】図3は、波長多重カプラ2が励起光を信号
光と同じ向きで光増幅媒体1に導入させるように構成し
た例が示されている。一方、光カプラ6は光源5からの
光を信号光とは逆向きに光増幅媒体1へ導入するように
配置されている。この場合、前述のように、信号光の波
長λ1と光源5が発生する光の波長λ2とは同一でも異
なっていてもよい。
【0028】図4は、図3の構成において波長多重カプ
ラ2と光増幅媒体1の配置は変えずに、光カプラ3を波
長多重カプラ2の信号光入力側に配置し、光源5から発
生する波長λ2の光を光カプラ6および波長多重カプラ
2を介して光増幅媒体1に導入する。また図1の構成と
同じように、波長多重カプラ2は光源5の発生する波長
λ2の光を透過する性質のものを選択する必要がある。
この構成では信号光の波長λ1と光源5が発生する光の
波長λ2とは互いに異なる波長とする。また信号光の波
長λ1のみを透過する光フィルタ7設置した。
【0029】図2、図3、図4の構成でも、信号光出力
側(必要に応じて信号光入力側も)には、増幅された信
号光が他の装置や光ファイバから反射して戻ってくるの
を防ぐため光アイソレータ3を設けることが望ましい。
【0030】光源5からの光は、無信号状態に蓄積する
励起エネルギーを消費せしめるものである。この光は、
通常は常時光増幅媒体1に導入させているが、無信号状
態がある程度長い場合は、光信号の断状態を検知してか
ら光源5を発光させることで光増幅媒体1に蓄積した励
起エネルギーを誘導放出させることができる。具体的に
は、信号光を分岐する分岐手段と、信号光の断状態を検
知する受光部と、その検知信号によって光源5を制御す
る制御手段を備える。しかし、無信号状態が数十ミリ秒
程度以下の場合、光信号の断状態検知してから光源5か
らの光が光増幅媒体1に達するまでの間に、信号光が再
び入射し有害な光サージを発生させてしまうことがあ
る。このため、光源5を常時発光させ、光増幅媒体1に
導入させておくことが望ましい。
【0031】光源5からの光により励起エネルギーが消
費される分は、前述のように必要に応じて励起光のパワ
ーを大きく設定して対応する。
【0032】図5に他の光増幅器の構成例を示す。光増
幅媒体1はエルビウムを添加した光ファイバである。エ
ルビウムを励起する励起光は1.48ミクロンの波長で
あり、励起LD(レーザダイオード)モジュール4から
波長多重カプラ2を介して、光増幅媒体1へ信号光出力
側から常時入射している。光増幅媒体1の光信号入力側
に光カプラ6が接続している。この光カプラ6は光増幅
媒体1内で発生する自然放出光を分岐して取り出す。自
然放出光は、およそ1.52ミクロンから1.58ミク
ロンの範囲の波長を有している。自然放出光は光増幅媒
体1の両側から出力されるので、光増幅媒体1の光信号
出力側から分岐することもできる。また、自然放出光を
光信号出力側から分岐する場合、同時に分岐される信号
光を光増幅媒体1に戻さないように、バンドカットフィ
ルタや波長多重カプラを用いることが望ましい。励起光
は信号光と同じ向きでもよく、反対の向きでもよい。
【0033】光カプラ6から分岐された自然放出光は、
光アイソレータ9と光減衰器10を通過して、光増幅媒
体1の光信号出力側に配置された光カプラ8に導かれ
る。光アイソレータ9は自然放出光を一方向にのみ通過
させ、また光減衰器10は自然放出光の減衰量を調整す
る。光カプラ8は、自然放出光を合波し、波長多重カプ
ラ2を介して再び光増幅媒体1に導入させる。
【0034】光カプラ6、8は信号光波長と自然光波長
とを効率的に合分波できる波長多重カプラを使用でき
る。前述のように光カプラ8から自然放出光を分岐する
こともできる。光アイソレータ9と光減衰器10は図5
と逆の配置でもよい。図5では、励起光の向きが信号光
と反対であるが、波長多重カプラ2と励起LDモジュー
ル4を励起光の向きが信号光と同じになるように配置す
ることもできる。
【0035】図5の構成では、光増幅媒体1には常に自
らの放出する自然放出光が導入されている。したがっ
て、この光増幅媒体1では、信号光が入射しない間でも
自然放出光を増幅するように誘導放出が行われ励起エネ
ルギーが消費される。このため光増幅媒体1に大きな励
起エネルギーが蓄積されることがなく、無信号状態の後
に信号光が入射したとき、光サージの発生を抑えること
ができる。
【0036】図5では、自然放出光を分岐してから合波
するまでの経路は光増幅媒体1に対してループを形成し
ているため、この経路の損失の総和を光増幅媒体1の利
得より大きくしておかないとループ発振が生じることが
ある。本構成では光カプラ6および8の分岐損失と、光
減衰器10の損失を最適化することで調整することがで
きる。
【0037】図6に本発明の自然放出光を用いる他の構
成例を示す。ここでは光カプラ8が自然放出光の分岐と
合波を行う。光カプラ8にて分岐された自然放出光は、
光カプラ11を通って再び光カプラ8にて合波され、光
増幅媒体1に導入される。光カプラ11は光サーキュレ
ータを用いることもでき、通常のカプラでもよい。この
構成例では、光カプラ8にて分岐した光はバンドカット
フィルタ12を通過して光カプラに戻る。このフィルタ
12は、分岐した光の中に含まれる信号光を光増幅媒体
1に戻らないように減衰させ、他の波長の自然放出光を
通過させる特性を有している。
【0038】なお、光カプラ8に波長多重カプラを用
い、該カプラ8にて信号光を減衰させることもできる。
この場合、バンドカットフィルタはなくともよい。
【0039】図7の構成例では、光カプラ8によって分
岐した出力光のうちから、バンドカットフィルタ12に
より信号光を減衰させ、他の波長の自然放出光を光反射
器13によって反射させる構成である。
【0040】図6、7において、光カプラ8は光増幅媒
体1の信号光入力側に設置することもできる。
【0041】また図8の構成例では、光増幅媒体1の信
号光出力側に波長選択型透過/反射手段である光ファイ
バグレーテング14を備えている。この光ファイバグレ
ーテングは、信号光の波長を透過させ、その他の波長帯
の自然放出光を反射させるように構成されている。した
がって、信号光以外の自然放出光は光ファイバグレーテ
ングによって反射され、光増幅媒体1に導入される。
【0042】この光ファイバグレーテングは光増幅媒体
1の信号光入力側に設置することもできる。
【0043】図5、6、7、8に示した光増幅媒体1と
波長多重カプラ2の配置を逆にし、励起光と信号光を同
じ向きにすることもできる。
【0044】図5、6、7、8の構成例でも、信号光出
力側(必要に応じて信号光入力側にも)には、増幅され
た信号光が他の装置や光ファイバから反射して戻ってく
るのを防ぐため光アイソレータ3を設けることが望まし
い。
【0045】上述の光増幅媒体1であるエルビウムを添
加した光ファイバにおいて、エルビウムを励起する励起
光の波長は1.48ミクロンの他に0.98ミクロンや
0.8ミクロンなどが可能である。また光増幅媒体1と
なる光ファイバに添加する希土類元素としては、ネオジ
ム(Nd)やプラセオジム(Pr)などがある。ネオジ
ムの場合は励起光の波長として0.8ミクロン、0.8
7ミクロンがあり、信号光の波長λ1と光源5の波長λ
2は1.06ミクロン、および1.32ミクロン帯か
ら、図1から図4までの構成に応じて同一または異なる
波長を選択できる。またプラセオジムの場合は励起光の
波長として1.017ミクロンを用い、信号光の波長λ
1と光源5の波長λ2は1.3ミクロン帯(ほぼ1.2
7から1.35ミクロンの範囲)から、やはり図1から
図8の構成に応じて同一または異なる波長を選択でき
る。
【0046】本実施例の光カプラ6はハーフミラーを用
いた波長多重カプラ、またはファイバ融着タイプのカプ
ラなどが使用できる。また光サーキュレータなどの方向
性結合器を使用することもできる。
【0047】光フィルタは干渉膜フィルタ、ファイバ融
着型フィルタ、回折格子を用いたタイプが使用できる。
光アイソレータはYIGファラデー回転子と偏光子とを
組み合わせたものなどが使用できる。
【0048】光ファイバグレーテングはファイバのコア
に周期的に屈折率変化を与えた回折格子であり、特定の
波長帯を反射させるフィルタとして使用できる。作製
は、酸化ゲルマニウムを添加したコアにホログラフィッ
ク干渉法により紫外光を照射することにより行う。
【0049】光源5や励起LD4には分布帰還型半導体
レーザなど公知のレーザダイオードが使用できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明では、信号光とは
別に、光増幅媒体において誘導放出を生じさせる光を光
増幅媒体に導入し、無信号状態の間に大きな励起エネル
ギーが光増幅媒体に蓄積しないようにしたため、光サー
ジの発生を有効に防止することができ、光増幅器を構成
する光部品や各種装置に損傷を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光増幅器の第1の実施例を示す構成
図。
【図2】本発明の光増幅器の第2の実施例を示す構成
図。
【図3】本発明の光増幅器の第3の実施例を示す構成
図。
【図4】本発明の光増幅器の第4の実施例を示す構成
図。
【図5】本発明の光増幅器の第5の実施例を示す構成
図。
【図6】本発明の光増幅器の第6の実施例を示す構成
図。
【図7】本発明の光増幅器の第7の実施例を示す構成
図。
【図8】本発明の光増幅器の第8の実施例を示す構成
図。
【図9】従来の光増幅器の例を示す構成図。
【符号の説明】
1 光増幅媒体 2 波長多重カプラ 3、9 光アイソレータ 4 励起LDモジュール 5 光源 6、8、11 光カプラ 7 光フィルタ 10 光減衰器 12 光バンドカットフィルタ 13 光反射器 14 光ファイバグレーテング

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号光とは別の、光増幅媒体において誘導
    放出を生じさせる光を、該光増幅媒体へ導入することを
    特徴とする光増幅方法。
  2. 【請求項2】光増幅媒体へ導入する光は固有の光源から
    発生した光である請求項1に記載の光増幅方法。
  3. 【請求項3】光増幅媒体へ導入する光は該光増幅媒体か
    ら発生した自然放出光である請求項1に記載の光増幅方
    法。
  4. 【請求項4】光増幅媒体から発生した自然放出光を、該
    光増幅媒体の自然放出光に対する利得より大きく減衰さ
    せて、当該光増幅媒体に導入する請求項3に記載の光増
    幅方法。
  5. 【請求項5】光増幅媒体において誘導放出を生じさせる
    光を信号光と逆向きに光増幅媒体へ導入する請求項1、
    2、3または4に記載の光増幅方法。
  6. 【請求項6】光増幅媒体において誘導放出を生じさせる
    光を信号光と同じ向きに光増幅媒体へ導入する請求項
    1、2、3、または4に記載の光増幅方法。
  7. 【請求項7】光増幅媒体において誘導放出を生じさせる
    光は信号光と異なる波長である請求項1、2、3、4、
    5または6に記載の光増幅方法。
  8. 【請求項8】光増幅媒体において誘導放出を生じさせる
    光を信号光の有無かかわらず常に光増幅媒体へ導入する
    請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の光増幅
    方法。
  9. 【請求項9】信号光の断状態を検知した後、光増幅媒体
    において誘導放出を生じさせる光を該光増幅媒体に導入
    する請求項1、2、5、6または7に記載の光増幅方
    法。
  10. 【請求項10】光増幅媒体と、光増幅媒体を励起する励
    起光を発生する励起光源と、励起光を光増幅媒体に導入
    させる第1の光結合手段とを備えた光増幅器において、
    光増幅媒体において誘導放出を生じさせる波長の光を発
    生する光源と、この光を光増幅媒体へ導入する第2の光
    結合手段を備えたことを特徴とする光増幅器。
  11. 【請求項11】第2の光結合手段は誘導放出を生じさせ
    る波長の光を信号光と逆向きに光増幅媒体に入射するよ
    うに配置されている請求項10に記載の光増幅器。
  12. 【請求項12】第2の光結合手段は誘導放出を生じさせ
    る波長の光を信号光と同じ向きに光増幅媒体に入射する
    ように配置されている請求項10に記載の光増幅器。
  13. 【請求項13】信号光のみを透過させるフィルタを光増
    幅媒体の信号光出力側に備えている請求項12に記載の
    光増幅器。
  14. 【請求項14】信号光の断状態を検知した後、光増幅媒
    体において誘導放出を生じさせる波長の光を発生させる
    手段を備えた請求項10に記載の光増幅器。
  15. 【請求項15】光増幅媒体と、光増幅媒体を励起する励
    起光を発生する励起光源と、励起光を光増幅媒体に導入
    させる第1の光結合手段とを備えた光増幅器において、
    光増幅媒体から発生した自然放出光を分岐出力する光分
    岐手段と、前記光分岐手段により分岐された自然放出光
    を再び前記光増幅媒体に導入させる第2の光結合手段と
    を備えたことを特徴とする光増幅器。
  16. 【請求項16】光分岐手段を光増幅媒体の信号光入力側
    に配置し、第2の光結合手段を光増幅媒体の信号光出力
    側に配置した請求項15に記載の光増幅器。
  17. 【請求項17】光分岐手段を光増幅媒体の信号光出力側
    に配置し、第2の光結合手段を光増幅媒体の信号光入力
    側に配置した請求項15、または16に記載の光増幅
    器。
  18. 【請求項18】光分岐手段と第2の光結合手段の間に、
    信号光の波長帯域を減衰させるフィルタを配置した請求
    項17に記載の光増幅器。
  19. 【請求項19】光分岐手段と第2の光結合手段の間に、
    光減衰手段を配置した請求項15、16、17、または
    18に記載の光増幅器。
  20. 【請求項20】光分岐手段と第2の光結合手段の間に、
    自然放出光を所定の向きに通す光方向性結合手段を配置
    した請求項15、16、17、18、または19に記載
    の光増幅器。
  21. 【請求項21】光増幅媒体と、光増幅媒体を励起する励
    起光を発生する励起光源と、励起光を光増幅媒体に導入
    させる第1の光結合手段とを備えた光増幅器において、
    光増幅媒体から発生した自然放出光を分岐出力し、かつ
    該分岐した自然放出光を再び前記光増幅媒体に導入させ
    る光合分波手段を備えたことを特徴とする光増幅器。
  22. 【請求項22】光合分波手段は光増幅媒体の信号光入力
    側に配置する請求項21に記載の光増幅器。
  23. 【請求項23】光合分波手段は光増幅媒体の信号光出力
    側に配置する請求項21に記載の光増幅器。
  24. 【請求項24】光合分波手段により分岐した自然放出光
    を所定の向きに通す光方向性結合手段を配置した請求項
    21、22、または23に記載の光増幅器。
  25. 【請求項25】光合分波手段により分岐した自然放出光
    を反射する光反射器を備えた請求項21、22、または
    23に記載の光増幅器。
  26. 【請求項26】光合分波手段により分岐した自然放出光
    が通る経路に信号光の波長帯域をカットするフィルタを
    配置した請求項21、22、23、24または25に記
    載の光増幅器。
  27. 【請求項27】光増幅媒体と、光増幅媒体を励起する励
    起光を発生する励起光源と、励起光を光増幅媒体に導入
    させる第1の光結合手段とを備えた光増幅器において、
    光増幅媒体の信号光入力側または出力側に、光増幅媒体
    から発生する自然放出光を反射し、信号光を透過させる
    波長選択型透過反射手段を備えたことを特徴とする光増
    幅器。
  28. 【請求項28】波長選択型透過反射手段は光ファイバグ
    レーテングである請求項27に記載の光増幅器。
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