JPH09232894A - 伝送信号処理装置の伝送状態表示装置 - Google Patents

伝送信号処理装置の伝送状態表示装置

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JPH09232894A
JPH09232894A JP8038378A JP3837896A JPH09232894A JP H09232894 A JPH09232894 A JP H09232894A JP 8038378 A JP8038378 A JP 8038378A JP 3837896 A JP3837896 A JP 3837896A JP H09232894 A JPH09232894 A JP H09232894A
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Naoki Shimatani
直樹 島谷
Masaaki Noguchi
正章 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ケーブル延長の判断がすぐにできるようなデー
タを表示する。 【解決手段】 AGC回路3では、ピークホールド回路
5が同期信号のピーク値を検出し、直流増幅器6がこの
ピーク値を増幅してAGC−AMP4にフィードバック
する。A/D変換器8はこのピーク値をサンプリングし
てA/D変換し、CPU9は、増幅度の百分率を算出
し、映像信号重畳回路10はこの文字情報を映像信号に重
畳させ、ディスプレイ12に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラヘッド等か
ら伝送ケーブルを介して伝送される信号を処理する装置
において、その伝送状態を表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば屋外ロケーション等では、カメラ
ヘッドと、該カメラヘッドから送信される信号の処理及
び前記カメラヘッドの制御を行うカメラ制御装置(以
後、CCUと記す)と、をトライアキシャルケーブルで
接続し、該カメラヘッドから送られてくる信号をCCU
側で処理するようにしている。
【0003】かかる場合、トライアキシャルケーブルに
より信号が減衰する。したがって、トライアキシャルケ
ーブルに応じた信号の減衰補償をするため、現在接続さ
れているFM変調方式のものでトライアキシャルケーブ
ルのケーブル長を表示するテレビションカメラ装置が知
られている(特開平4−45675号公報等参照)。こ
の装置では、式(1)に基づいてケーブル長を算出して
いる。
【0004】 L=(V1 −V2 )/A ・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 但し、L :ケーブル長(m) V1 :送信側の搬送波の振幅(dB) V2 :受信側の搬送波の振幅(dB) A :減衰特性(dB/m)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる従来
の装置では、信号減衰量が一定の新品の標準トライアキ
シャルケーブルを使用すれば、式(1)に基づいて容易
にケーブル長を計算することができるが、トライアキシ
ャルケーブルの種類によって信号の減衰量は異なってく
るので、正しいケーブル長が表示されるとは限らない。
【0006】このため、使用しているトライアキシャル
ケーブルの種類に応じて例えば手動スイッチ等で変換テ
ーブル或いは変換式のパラメータを変えなければなら
ず、作業が煩雑となる。また、例えば、ゴルフの生中継
のときのように、カメラヘッドを移動させる必要が生じ
たときには、トライアキシャルケーブルをつぎ足して延
長しなければならないが、ケーブル長の表示のみでは、
あと何メートル延長できるのか、あるいは接続限界に達
しているのかを即座に確認することができず、緊急の場
合に対処できないという不都合があった。
【0007】さらに、トライアキシャルケーブルの劣化
等により信号減衰量は変化し、この変化により実際のケ
ーブル長と表示されているケーブル長との間に表示誤差
が生じる場合があった。本発明はこのような従来の課題
に鑑みてなされたもので、現在の信号伝送状態を正確に
把握でき、伝送ケーブルを実際に延長できるかどうかの
判断が容易で、かつ緊急時でも対応できるような伝送信
号処理装置の伝送状態表示装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明にかかる装置は、最大振幅の基準信号を有する信号を
伝送ケーブルを介して受信し、受信した信号を増幅制御
信号に基づいて増幅する増幅手段と、該増幅手段により
増幅された前記基準信号が所定信号レベルとなるように
増幅制御信号を設定し、前記増幅手段にフィードバック
するフィードバック手段と、を備えた伝送信号処理装置
において、設定された増幅制御信号に基づいて前記増幅
手段の増幅可能な増幅制御範囲に対する増幅度の割合、
又は該割合に対応する量を算出する増幅度割合算出手段
と、前記増幅度割合算出手段により算出された増幅度の
割合、又は該割合に対応する量を表示する表示手段と、
を備えるようにした。
【0009】かかる構成によれば、増幅制御信号は、増
幅手段により増幅された信号の基準信号に基づいてフィ
ードバック手段により設定され、増幅手段にフィードバ
ックされる。この増幅制御信号に基づいて、伝送ケーブ
ルを介して伝送された信号が所定信号レベルとなるよう
に増幅される。この増幅制御信号に基づいて、増幅度割
合算出手段により前記増幅度の割合、又は該増幅度の割
合に対応した量が算出され、表示手段に表示される。増
幅手段の増幅度は伝送ケーブルの減衰量が増えるとそれ
に応じて増え、伝送ケーブルの信号減衰は増幅制御範囲
内で補償される。したがって、この増幅手段の増幅度の
割合、又は該増幅度の割合に対応した量の表示によっ
て、前記増幅制御範囲において、さらに現在の増幅度か
ら増幅可能な余裕度、ひいては延長して接続可能な伝送
ケーブルのケーブル長の指標が得られ、もって、伝送ケ
ーブルを実際に延長する場合にも緊急に対応することが
可能となる。
【0010】請求項2の発明にかかる装置では、前記表
示手段は、算出された増幅度の割合を、百分率で表示す
るように構成されている。かかる構成によれば、算出さ
れた増幅度の割合が百分率で表示されるので、伝送ケー
ブルの現在の信号減衰量を認識することが可能となる。
請求項3の発明にかかる装置では、前記表示手段は、増
幅可能な最大増幅度から前記算出された増幅度の割合を
差し引いた残りの増幅度の割合を、百分率で表示するよ
うに構成されている。
【0011】かかる構成によれば、算出された増幅度の
割合が、残りの増幅度の割合が百分率で表示されるの
で、あとどの程度、ケーブル延長に余裕があるのかを認
識することが可能となる。請求項4の発明にかかる装置
では、前記表示手段は、増幅度の割合に対応する量とし
て、信号減衰量が既知である標準伝送ケーブルで延長可
能なケーブル長を表示するように構成されている。
【0012】かかる構成によれば、延長可能な標準伝送
ケーブルのケーブル長が表示されるので、分かり易い表
示となる。請求項5の発明にかかる装置では、前記標準
伝送ケーブルの単品の長さを単位として延長可能なケー
ブル長を表示するように構成されている。かかる構成に
よれば、標準伝送ケーブルの単品の長さを単位として延
長可能な標準伝送ケーブルのケーブル長が表示されるの
で、さらに分かり易い表示となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図9に基づいて説明する。図1は、カメラヘッドから
送信される信号の処理及び前記カメラヘッドの制御を行
う第1の実施の形態のCCUを示す。伝送信号処理装置
に相当するCCU21は、RF−AMP2と、AGC回路
3と、復調回路7と、を備え、さらにA/D変換器8、
CPU9、及び映像信号重畳回路10を含んで構成された
伝送状態表示装置を備えている。
【0014】このCCU21は、図2に示すように、伝送
ケーブルであるトライアキシャルケーブル(以後、「ケ
ーブル」と記す)22を介してカメラヘッド23に接続され
ている。カメラヘッド23側からは、図3の信号aに示す
ようなRF(Radio Freqency)信号に変調して伝送する。
即ち、映像信号を負にAM変調し、ブランキング部Bの
振幅が最も大きくなるようにする。さらに、変調度を、
映像期間の信号がブランキング部Bの振幅を越えないよ
うに調整する。
【0015】AM変調方式には、両側波帯振幅変調方式
(DSB−AM)、単側波帯振幅変調方式(SSB−A
M)、残留側波帯振幅変調方式(VBS−AM)がある
が、どの方式であってもこのように調整する。また、復
調時に同期検波を行うときは過変調となるように変調度
が調整される場合があるが、この場合でも同様である。
【0016】さらに、映像信号を正にAM変調してもよ
い。但し、この場合、図3のような信号では、RF信号
の同期信号の振幅が最低となるので、図4の信号cに示
すように、ブランキング部に振幅が最大となる基準パル
スPを挿入しており、それにより負にAM変調したとき
と同様に扱うことができる。RF−AMP2は、AM変
調された信号をその搬送波の帯域で所定の増幅率で増幅
する。
【0017】AGC(automatic gain control)回路3
は、増幅手段としての自動利得制御型増幅器(以後、
「AGC−AMP」と記す)4と、ピークホールド回路
5と、直流増幅器6と、を備えて構成されている。AG
C−AMP4は、RF−AMP2により増幅された信号
を入力し、増幅制御信号に基づいて出力が常に一定とな
るように増幅度が変化する増幅器である。
【0018】ピークホールド回路5は、AGC−AMP
4により増幅されたRF信号の同期信号の最大振幅を検
出する。尚、このピークホールド回路5の放電時定数を
1走査期間よりも十分長くなるように設定しておく。直
流増幅器6は、ピークホールド回路5により検出された
同期信号の最大振幅を所定の基準信号レベル6’と比較
し、その比較結果をAGC−AMP4に出力する。この
ときインピーダンス変換も同時に行われる。この比較結
果が増幅制御信号となる。尚、この増幅制御信号の制御
範囲は、AGC−AMP4の増幅できる範囲に設定され
ている。
【0019】このピークホールド回路5と直流増幅器6
とがフィードバック手段に相当する。復調回路7は、R
F信号から映像信号を復調する。A/D変換器8は、直
流増幅器6の出力信号を変換クロックのクロック周波数
に基づいてサンプリングし、サンプリングした電圧をデ
ジタル信号に変換する。尚、サンプリングする電圧は略
直流電圧なので、変換クロックのクロック周波数を任意
に設定してもよい。
【0020】CPU9は、A/D変換器9により変換さ
れたデジタル信号を入力し、直流増幅器6の出力信号に
基づいて増幅度の割合を算出する。このCPU9が増幅
度割合算出手段に相当する。映像信号重畳回路10は、テ
レビモニタ用の映像信号にAGC−AMP4の情報信号
を重畳させ、映像信号に文字情報を重畳させてこの信号
を出力端子11から出力する。
【0021】この出力端子11には、映像信号と増幅度の
割合とを表示するためのディスプレイ12が接続されてい
る。尚、増幅度の割合の情報信号は、CCU21からカメ
ラヘッド23へも伝送されて、カメラマンがケーブル延長
をする場合の判断材料に利用される。この映像信号重畳
回路10とディスプレイ12とが表示手段に相当する。
【0022】次に動作を説明する。カメラヘッド23から
は、AM変調されたRF信号がケーブル22を介してCC
U21に伝送され、入力端子1を介してRF−AMP2に
入力される。このRF信号はRF−AMP2によりRF
帯域で所定の増幅率で増幅され、AGC回路3に入力さ
れ、AGC−AMP4により増幅される。
【0023】RF信号は、図3又は図4に示すようにブ
ランキング部Bの同期信号が最大振幅で、一定値となる
ようにAM変調されているので、ピークホールド回路5
では、同期信号の最大振幅がピークホールドされる。ま
た、同期信号が無い場合でも、ブランキング部Bの振幅
が最大振幅となり、ピークホールドされる。ピークホー
ルド回路5の放電時定数は1走査期間よりも十分長く設
定されているので、ピークホールドするのに同期信号又
はブランキング信号を特定してサンプリングする必要は
なく、同期信号やブランキング信号を特定してサンプリ
ングする場合に比べて回路が簡単となる。
【0024】このピークホールド回路5の出力は直流増
幅器6により図1の所定基準信号レベル6’と比較され
る。ピークホールド回路5の出力が基準信号レベルより
低いときは、増幅制御信号は、AGC−AMP4の増幅
度が高くなるように設定され、同期信号の振幅が基準信
号レベルより高いときは、増幅制御信号は、AGC−A
MP4の増幅度が低くなるように設定される。
【0025】このようにして増幅制御信号がAGC−A
MP4に出力され、AGC−AMP4から出力された同
期信号の最大振幅は略一定に保たれる。このRF信号
は、復調回路7に入力され、映像信号に復調される。R
F信号が負にAM変調されているときは、図3に示すよ
うに、搬送波を映像信号aで変調して、変調された搬送
信号a1 がカメラケーブルを伝送し、CCUで映像信号
2 が復調される。また、RF信号が正にAM変調され
ているときは、図4に示すような信号cから映像信号d
が復調される。
【0026】一方、直流増幅器6から出力された増幅制
御信号は、A/D変換器8によりサンプリングされ、デ
ジタル信号に変換される。この変換されたデジタル信号
はCPU9に入力される。CPU9では、AGC−AM
P4の最大増幅度に対する増幅度の割合が算出される。
【0027】ここで、ケーブル長に対して増幅制御信号
の電圧がリニアに変化する場合は、前記増幅度の割合
を、式(2)のように百分率で算出する。 A=(V/Vmax )×100 ・・・・・・・・・・・・・・(2) 但し、A :増幅度の割合(%) V :増幅制御信号の電圧 Vmax :最大制御電圧 即ち、最大制御電圧Vmax までが、増幅可能な増幅制御
範囲となり、それを 100%として現在のAGC−AMP
4の使用率が増幅度の割合Aとして算出される。
【0028】算出された増幅度の割合Aは、映像信号重
畳回路10に入力され、文字情報として映像信号に重畳さ
れて出力端子11を介してディスプレイ12に出力される。
ディスプレイ12上では、映像信号とともに増幅度の割合
Aが表示される。例えば、A=50%と表示されていると
きは、AGC−AMP4の増幅能力にまだ余裕があり、
ケーブル22の延長が可能と判断される。
【0029】また、ケーブル延長の前後で、この増幅度
の割合Aを比較することによりケーブル延長の目安にす
ることもできる。例えば、図5に示すように、ケーブル
22aを接続する前、接続した後で増幅度の割合Aが、夫
々、50%、55%であるときは、ケーブル22aの信号減衰
量は、増幅度の割合Aに換算して5%程度と判断でき
る。したがって、この値に基づいて、ケーブルをおよそ
あと何本、延長できるかを推定することができる。
【0030】このように、増幅度の割合Aは、ケーブル
22によるRF信号の信号減衰量を反映していることにな
る。かかる構成によれば、ケーブル延長余裕度として、
AGC−AMP4の増幅度を設定する増幅制御信号に基
づいて増幅度の割合が百分率で表示されるので、ケーブ
ル延長ができるか否かの判断をすぐに行うことができ、
緊急時に対応することができる。
【0031】また、ケーブル劣化によるケーブル長の誤
表示もないので、ケーブル延長等に確実に対応すること
ができる。さらに、ケーブル延長の前後で増幅度の割合
Aを比較して増幅度の減少度を把握することにより、さ
らなるケーブル延長の可否の目安とすることもできる。
尚、式(2)により算出された百分率を数字で表示して
もよいが、増幅可能な最大増幅度から前記算出された増
幅度の割合を差し引いた残りの増幅度の割合を百分率で
表示してもよい。例えば、この増幅度の割合が残り10%
と表示する。このように表示されたときは、あと10%で
増幅度の割合の限界に達し、ケーブル延長の余裕度はあ
まりないと判断することができる。
【0032】また、増幅度の割合を数字ではなく、例え
ば、図6に示すように、棒グラフ等で表示してもよい。
この図において、最大制御電圧Vmax = 100(%)に対
し、増幅度の割合V=40(%)となる。さらに、増幅度
の割合Vについては、輝度又は色を変えて表示してもよ
い。
【0033】このようにすれば、増幅度の割合Vを識別
し易くなり、ケーブル延長にまだ60%の余裕度があるこ
とを一目で判断することができる。次に第2の実施の形
態について説明する。このものは、増幅度の割合に対応
する量として、信号減衰量が既知である標準ケーブル換
算で延長可能なケーブル長を表示するようにしたもので
ある。
【0034】第2の実施の形態では、図7に示すよう
に、標準ケーブルの変換テーブル31を予めROM等に記
憶させておく。そして、図1のA/D変換器8のデジタ
ル出力をCPU9に入力し、この変換テーブル31に基づ
いて標準ケーブル換算で延長可能なケーブル長を算出す
る。このような変換テーブル31を用いるのは、図8に示
すように、延長ケーブル長とAGC−AMP4の増幅制
御信号の電圧Vとの関係が非線形である場合でも複雑な
計算を用いないで対応できるようにするためである。
【0035】表1は、標準ケーブルの最大ケーブル長L
max =1000mの場合の変換テーブル例を示す。この表1
の左列は、AGC−AMP4の増幅制御信号の電圧V
を、中列は、現在接続されているケーブルの標準ケーブ
ルに換算した場合のケーブル長Xを、右列は、そのとき
の延長可能な標準ケーブルのケーブル長(Lmax −X)
を示す。
【0036】
【表1】
【0037】 標準ケーブルでの最大ケーブル長(Lmax =1000メート
ル) から上記換算標準ケーブル長を差し引くことによ
り、標準ケーブルによるケーブル延長の本数が算出され
る。
【0038】例えば、A/D変換器8の出力が5Vであ
った場合、標準ケーブル長換算で約750mとなり、標準
ケーブルをあと 250m延ばすことが可能となる。但し、
ケーブル22には、特殊な場合を除いて 100m単位にコネ
クタが取り付けられ、 100m毎にケーブル22が接続され
る。即ち、ケーブルを 250m延ばすときは、 100mのケ
ーブル22を3本接続することになる。
【0039】この例では、信号を 250mまでしか正常に
伝送できないため、標準ケーブルを3本は接続できな
い。このため、ケーブル余裕度としては 100m未満を切
り下げて表示する必要がある。変換テーブル31の変換入
力値にはない値、例えば、4.5 VがA/D変換器8から
入力された場合、この電圧Vでは、表1に示すように標
準ケーブル換算で約 725mである。これを 5.5V(800
m)として、ケーブル長を切り上げて変換テーブル31に
入力する。また、右列の(Lmax −X)より、延長ケー
ブル長は 200mとなり、 100m未満のケーブル長が自動
的に切り捨てられる。
【0040】尚、ケーブルの最小ケーブル長が 100mで
はなく、Yメートルの場合、Yメートル毎に変換テーブ
ルを対応させればよい。かかる構成によれば、標準ケー
ブル単品の長さを単位とする標準ケーブル換算でケーブ
ル長を算出するようにしたので、容易にあと何本ケーブ
ル延長できるかが分かる。
【0041】また、変換テーブル31を用いてケーブル長
を算出するようにしたので、ケーブル長とAGC−AM
P4の増幅制御信号の電圧との関係がリニアでないとき
でも対応することができる。さらに、変換テーブル31に
より増幅制御信号の電圧に基づいて算出されたケーブル
長が標準ケーブル長ではないときでも、標準ケーブルの
最小ケーブル長未満が切り捨てられて標準ケーブル長に
換算されて表示されるので、延長ケーブル長を誤まって
認識するようなこともない。
【0042】次に第3の実施の形態について説明する。
このものは、本装置を光ファイバーケーブルで使用した
場合のようにデジタル伝送に適用したものである。第3
の実施の形態では、図9に示すように、復調回路7の代
わりにコンパレータ41とD/A変換器42とを備える。
【0043】即ち、通常のデジタル伝送では、光信号が
0又は1の信号形態で送信されるため、AM変調は行わ
れないが、増幅制御信号を検出して増幅度の割合を算出
する必要があるので、デジタル信号のレベルを検出し、
そのレベルが一定となるようにAGC−AMP4を制御
する。そして波形整形用のコンパレータ41を備え、波形
整形してからD/A変換器42によりアナログ信号に変換
する。
【0044】尚、直流増幅器61は、第1の実施の形態の
直流増幅器6に所定の基準信号レベル6’を含めたもの
である。このように本装置をデジタル伝送にも適用する
ことができる。そして、デジタル伝送の場合、アナログ
伝送のような復調回路7を必要とせず、簡単なコンパレ
ータ41とD/A変換器42とを備えるだけで映像信号を復
調することができる。
【0045】尚、光ファイバーケーブル伝送では、光フ
ァイバーケーブルによる減衰よりも、光ファイバーケー
ブルを数本使用したときのコネクタの結合による減衰の
方が大きいので、アナログ伝送用のケーブルに比べてA
GC回路3の負担が大きく、数多くのファイバーケーブ
ルを結合させて使用することは困難である。また、A/
D変換器8は、高速で処理する必要がないので、変換ク
ロック信号には特に左右されず、専用のものでなくても
よく、他の処理信号用のものと共用し、マルチプレクサ
等で切り換えるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる装置によれば、増幅手段の増幅度の割合、又は該
割合に対応する量が表示されるので、ケーブルを実際に
延長する場合に緊急に対応することができる。また、伝
送ケーブルの劣化によるケーブル長の誤表示もないの
で、ケーブル延長等に確実に対応することができる。さ
らに、ケーブル延長の前後で増幅度の割合等を比較する
ことにより、ケーブル延長するときの目安とすることも
できる。
【0047】請求項2の発明にかかる装置によれば、伝
送ケーブルの現在の信号減衰量を容易に確認することが
できる。請求項3の発明にかかる装置によれば、ケーブ
ル延長の余裕度をすぐに確認することができる。請求項
4の発明にかかる装置によれば、延長可能な標準伝送ケ
ーブルのケーブル長が表示されるので、分かり易くな
り、ケーブル延長の目安とすることができる。
【0048】請求項5の発明にかかる装置によれば、標
準伝送ケーブルの単品の長さを単位として延長可能な標
準伝送ケーブルのケーブル長が表示されるので、さらに
分かり易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のCCUの構成を示
すブロック図。
【図2】図1のCCUの接続図。
【図3】図2において負にAM変調されたRF信号の一
例を示す図。
【図4】図2において正にAM変調されたRF信号の一
例を示す図。
【図5】図1のケーブル延長の説明図。
【図6】図1のディスプレイの表示例を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図8】図7のケーブル長と増幅制御信号の電圧との特
性を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態のCCUの構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
4 自動利得制御型増幅器(AGC−AMP) 5 ピークホールド回路 6 直流増幅器 9 CPU 10 映像信号重畳回路 12 ディスプレイ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最大振幅の基準信号を有する信号を伝送ケ
    ーブルを介して受信し、受信した信号を増幅制御信号に
    基づいて増幅する増幅手段と、該増幅手段により増幅さ
    れた前記基準信号が所定信号レベルとなるように増幅制
    御信号を設定し、前記増幅手段にフィードバックするフ
    ィードバック手段と、を備えた伝送信号処理装置におい
    て、 設定された増幅制御信号に基づいて前記増幅手段の増幅
    可能な増幅制御範囲に対する増幅度の割合、又は該割合
    に対応する量を算出する増幅度割合算出手段と、 前記増幅度割合算出手段により算出された増幅度の割
    合、又は該割合に対応する量を表示する表示手段と、を
    備えたことを特徴とする伝送信号処理装置の伝送状態表
    示装置。
  2. 【請求項2】前記表示手段は、算出された増幅度の割合
    を、百分率で表示するように構成されたことを特徴とす
    る請求項1に記載の伝送信号処理装置の伝送状態表示装
    置。
  3. 【請求項3】前記表示手段は、増幅可能な最大増幅度か
    ら前記算出された増幅度の割合を差し引いた残りの増幅
    度の割合を、百分率で表示するように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の伝送信号処理装置の伝送状
    態表示装置。
  4. 【請求項4】前記表示手段は、増幅度の割合に対応する
    量として、信号減衰量が既知である標準伝送ケーブルで
    延長可能なケーブル長を表示するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の伝送信号処理装置の伝送
    状態表示装置。
  5. 【請求項5】前記標準伝送ケーブルの単品の長さを単位
    として延長可能なケーブル長を表示するように構成され
    たことを特徴とする請求項4に記載の伝送信号処理装置
    の伝送状態表示装置。
JP08038378A 1996-02-26 1996-02-26 伝送信号処理装置の伝送状態表示装置 Expired - Lifetime JP3099287B2 (ja)

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