JPH09226641A - クローラ及びクローラ車 - Google Patents
クローラ及びクローラ車Info
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- JPH09226641A JPH09226641A JP3995596A JP3995596A JPH09226641A JP H09226641 A JPH09226641 A JP H09226641A JP 3995596 A JP3995596 A JP 3995596A JP 3995596 A JP3995596 A JP 3995596A JP H09226641 A JPH09226641 A JP H09226641A
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- crawler
- wheel
- wheels
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 三角クローラを偏平化するうえで有効な中間
転輪の支持構造を提供する。 【解決手段】 三角クローラ3は駆動輪21と、その下
方に前後に設けられた転輪22,23と、両転輪22,
23の前後方向中間位置に設けられた中間転輪48と、
各輪21〜23,48に略三角形状に巻き掛けられた履
帯24とを備えている。中間転輪48は幅方向に所定間
隔を隔てて一対配設されており、駆動輪21を回転可能
に支持するフレーム32の延出部32aより略水平に延
出したアーム49に支持されている。そのため、中間転
輪48間の隙間にスペースが確保され、このスペースを
利用して駆動輪21を中間転輪48にラップさせること
で、三角クローラ3の偏平化が図られている。
転輪の支持構造を提供する。 【解決手段】 三角クローラ3は駆動輪21と、その下
方に前後に設けられた転輪22,23と、両転輪22,
23の前後方向中間位置に設けられた中間転輪48と、
各輪21〜23,48に略三角形状に巻き掛けられた履
帯24とを備えている。中間転輪48は幅方向に所定間
隔を隔てて一対配設されており、駆動輪21を回転可能
に支持するフレーム32の延出部32aより略水平に延
出したアーム49に支持されている。そのため、中間転
輪48間の隙間にスペースが確保され、このスペースを
利用して駆動輪21を中間転輪48にラップさせること
で、三角クローラ3の偏平化が図られている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不整地等での走行
性能を向上させるため車両に装着されるクローラに係
り、詳しくは駆動輪とその下方前後の転輪とに履帯を巻
き掛けたクローラ及びクローラ車に関するものである。
性能を向上させるため車両に装着されるクローラに係
り、詳しくは駆動輪とその下方前後の転輪とに履帯を巻
き掛けたクローラ及びクローラ車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両の駆動軸にタイヤの替
わりにクローラを装着し、雪道やオフロードの走行性を
向上させることが従来より知られている。
わりにクローラを装着し、雪道やオフロードの走行性を
向上させることが従来より知られている。
【0003】特に、駆動軸より履帯に駆動力を伝達する
駆動輪(スプロケット)と、主に荷重を受ける複数の転
輪と、その周りに略三角形状に掛け渡された履帯とから
なる構造が知られている(例えば特開昭49−1953
5号公報、特開平4−8682号公報等)。
駆動輪(スプロケット)と、主に荷重を受ける複数の転
輪と、その周りに略三角形状に掛け渡された履帯とから
なる構造が知られている(例えば特開昭49−1953
5号公報、特開平4−8682号公報等)。
【0004】例えば特開平4−8682号公報に開示さ
れた三角クローラは、図6に示すような構造を有してい
る。図6に示すように、三角クローラ81は、駆動輪8
2と、その下方前後に設けられた転輪(図示せず)とに
履帯83が略三角形状に巻き掛けられて構成される。前
後の転輪間には駆動輪82の下方において幅方向に所定
間隔を隔てて中間転輪84が配置されている。履帯83
には駆動輪82と噛み合うための穴83aが全周に亘っ
て形成されるとともに、穴83aを挟んだ幅方向左右両
側に転輪84等をガイドする突部83bが形成されてい
る。中間転輪84は履帯83の突部83bに噛み合って
履帯83の外れを防止する機能を有する。
れた三角クローラは、図6に示すような構造を有してい
る。図6に示すように、三角クローラ81は、駆動輪8
2と、その下方前後に設けられた転輪(図示せず)とに
履帯83が略三角形状に巻き掛けられて構成される。前
後の転輪間には駆動輪82の下方において幅方向に所定
間隔を隔てて中間転輪84が配置されている。履帯83
には駆動輪82と噛み合うための穴83aが全周に亘っ
て形成されるとともに、穴83aを挟んだ幅方向左右両
側に転輪84等をガイドする突部83bが形成されてい
る。中間転輪84は履帯83の突部83bに噛み合って
履帯83の外れを防止する機能を有する。
【0005】三角クローラはその形状を三角形状とする
ことにより、地面との接地面積を広く稼ぎ、不整地等で
も十分なグリップを得られるようにようにしている。そ
の反面、三角クローラは地面の突起などに対するつまづ
きにより、駆動軸を中心に回動して姿勢を崩す反転を起
こす恐れがある。そのため、通常は車両側にストッパを
設けるなど反転防止対策がなされている。
ことにより、地面との接地面積を広く稼ぎ、不整地等で
も十分なグリップを得られるようにようにしている。そ
の反面、三角クローラは地面の突起などに対するつまづ
きにより、駆動軸を中心に回動して姿勢を崩す反転を起
こす恐れがある。そのため、通常は車両側にストッパを
設けるなど反転防止対策がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、三角クロー
ラにおいて、クローラとしての走行性能を低下させず、
地面の突起などに対するつまづき・反転を防止するため
には、三角クローラをその重心が低くなるように偏平化
させることが望ましい。
ラにおいて、クローラとしての走行性能を低下させず、
地面の突起などに対するつまづき・反転を防止するため
には、三角クローラをその重心が低くなるように偏平化
させることが望ましい。
【0007】三角クローラを偏平化させるためには、駆
動輪や転輪(特に中間転輪)の小径化を図ることが容易
に考えられる。しかしながら、エンジン回転数に対する
走行速度が駆動輪の径にほぼ比例することから、偏平化
のために駆動輪を小径化すると最高速度が低下するとと
もに、タイヤ装着時と同じ走行速度を維持しようとする
と、相対的に高いエンジン回転数での使用となるため燃
費は悪化する。また、中間転輪を小径化すると履帯との
噛み合い率(ここでは、中間転輪と履帯の突部が幅方向
に重なる面積の平均)が低下し、履帯が外れ易くなると
いう問題を引き起こすことになる。
動輪や転輪(特に中間転輪)の小径化を図ることが容易
に考えられる。しかしながら、エンジン回転数に対する
走行速度が駆動輪の径にほぼ比例することから、偏平化
のために駆動輪を小径化すると最高速度が低下するとと
もに、タイヤ装着時と同じ走行速度を維持しようとする
と、相対的に高いエンジン回転数での使用となるため燃
費は悪化する。また、中間転輪を小径化すると履帯との
噛み合い率(ここでは、中間転輪と履帯の突部が幅方向
に重なる面積の平均)が低下し、履帯が外れ易くなると
いう問題を引き起こすことになる。
【0008】この問題を解決する方法の一つとして、駆
動輪を転輪になるべく近接させ、あるいは特開平4−8
682号公報に記載されたように、駆動輪82と中間転
輪84をラップさせる構造が挙げられる。このような構
造を採用することにより、駆動輪や転輪を小径化させる
ことなく、三角クローラを偏平化させることができる。
動輪を転輪になるべく近接させ、あるいは特開平4−8
682号公報に記載されたように、駆動輪82と中間転
輪84をラップさせる構造が挙げられる。このような構
造を採用することにより、駆動輪や転輪を小径化させる
ことなく、三角クローラを偏平化させることができる。
【0009】しかしながら、図6における中間転輪84
の支持構造では、左右一対の中間転輪84を平板のフレ
ーム85だけで支持しているため、強度・剛性を確保す
るためにフレーム85を相当厚くする必要がある。この
場合、三角クローラの大重量化を避けられない。フレー
ム85にリブを設けて強度・剛性を確保することもでき
るが、この場合、フレーム85の横幅が増えてスペース
的にラップ構造を図ることが困難になるという問題があ
った。
の支持構造では、左右一対の中間転輪84を平板のフレ
ーム85だけで支持しているため、強度・剛性を確保す
るためにフレーム85を相当厚くする必要がある。この
場合、三角クローラの大重量化を避けられない。フレー
ム85にリブを設けて強度・剛性を確保することもでき
るが、この場合、フレーム85の横幅が増えてスペース
的にラップ構造を図ることが困難になるという問題があ
った。
【0010】一方、三角クローラは各転輪が露出した状
態で車両に装着されるため、走行中に履帯と転輪間に異
物を噛み込むことがある。異物を噛み込むと、履帯の回
転が妨げられるため、三角クローラ全体の車両に対する
反転を招く恐れがある。そのため、異物を噛み込んで反
転しようとした三角クローラを規制するストッパにはか
なりの衝撃が加わることになり、ストッパの強度・剛性
を相当強くする必要があった。また、異物の噛み込み時
には駆動輪や転輪に過大な力がかかるため、それに対応
できるだけ三角クローラの強度アップを構造的に図る必
要があり、三角クローラの大重量化や製造コスト高を招
くという問題があった。
態で車両に装着されるため、走行中に履帯と転輪間に異
物を噛み込むことがある。異物を噛み込むと、履帯の回
転が妨げられるため、三角クローラ全体の車両に対する
反転を招く恐れがある。そのため、異物を噛み込んで反
転しようとした三角クローラを規制するストッパにはか
なりの衝撃が加わることになり、ストッパの強度・剛性
を相当強くする必要があった。また、異物の噛み込み時
には駆動輪や転輪に過大な力がかかるため、それに対応
できるだけ三角クローラの強度アップを構造的に図る必
要があり、三角クローラの大重量化や製造コスト高を招
くという問題があった。
【0011】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであって、その第1の目的は、クローラを偏平化
するうえで有効な中間転輪の支持構造を備えたクローラ
及びクローラ車を提供することにある。また、第2の目
的は、クローラが異物を噛み込んだときに転輪等にかか
る過大な負荷を抑えるとともに、異物の噛み込みによる
反転動作を内部構造的に防止することにある。
たものであって、その第1の目的は、クローラを偏平化
するうえで有効な中間転輪の支持構造を備えたクローラ
及びクローラ車を提供することにある。また、第2の目
的は、クローラが異物を噛み込んだときに転輪等にかか
る過大な負荷を抑えるとともに、異物の噛み込みによる
反転動作を内部構造的に防止することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1に記載の発明では、車両に設けられた回転軸
に連結される駆動輪と、該駆動輪の下方前後に少なくと
も2個設けられた転輪と、該前後の転輪間に設けられた
中間転輪と、該駆動輪及び各転輪に略三角形状に巻き掛
けられた履帯とを備えたクローラにおいて、前記駆動輪
を回転可能に支持するフレームに前記前後の転輪間に延
出する延出部を形成し、該延出部より略水平に延ばした
アームにて前記中間転輪が支持されている。
め請求項1に記載の発明では、車両に設けられた回転軸
に連結される駆動輪と、該駆動輪の下方前後に少なくと
も2個設けられた転輪と、該前後の転輪間に設けられた
中間転輪と、該駆動輪及び各転輪に略三角形状に巻き掛
けられた履帯とを備えたクローラにおいて、前記駆動輪
を回転可能に支持するフレームに前記前後の転輪間に延
出する延出部を形成し、該延出部より略水平に延ばした
アームにて前記中間転輪が支持されている。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のクローラにおいて、前記アームと前記フレームの間
には、前記中間転輪を下方に付勢する弾性部材が介装さ
れている。
載のクローラにおいて、前記アームと前記フレームの間
には、前記中間転輪を下方に付勢する弾性部材が介装さ
れている。
【0014】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載のクローラにおいて、前記前後の転輪の
少なくとも一つを支持する2本のリンクが、前記フレー
ムと、前記中間転輪が支持された前記アームに対し、リ
ンク機構を形成するように連結されている。
請求項2に記載のクローラにおいて、前記前後の転輪の
少なくとも一つを支持する2本のリンクが、前記フレー
ムと、前記中間転輪が支持された前記アームに対し、リ
ンク機構を形成するように連結されている。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載のクローラにおいて、前記
前後の転輪の少なくとも一つを支持する連結部材は、前
記フレームに対して二箇所で連結されており、そのうち
一箇所には所定値以上の負荷がかかると折れる低強度連
結軸が介装されている。
求項3のいずれか一項に記載のクローラにおいて、前記
前後の転輪の少なくとも一つを支持する連結部材は、前
記フレームに対して二箇所で連結されており、そのうち
一箇所には所定値以上の負荷がかかると折れる低強度連
結軸が介装されている。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載のクローラにおいて、前記
中間転輪は幅方向に間隔を隔てて少なくとも一組設けら
れており、前記駆動輪は該中間転輪間の隙間に一部挿入
状態に配置されている。
求項4のいずれか一項に記載のクローラにおいて、前記
中間転輪は幅方向に間隔を隔てて少なくとも一組設けら
れており、前記駆動輪は該中間転輪間の隙間に一部挿入
状態に配置されている。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載のクローラにおいて、前記フレームの上部には、前記
履帯に対する前記駆動輪の係合部に対し幅方向隣接位置
にて前記履帯を支持するローラが設けられている。
載のクローラにおいて、前記フレームの上部には、前記
履帯に対する前記駆動輪の係合部に対し幅方向隣接位置
にて前記履帯を支持するローラが設けられている。
【0018】請求項7に記載の発明では、クローラ車は
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のクローラを
装着している。請求項1及び請求項7に記載の発明によ
れば、フレームの前後転輪間に延出する延出部より略水
平に延びたアームにて中間転輪は支持される。そのた
め、駆動輪と中間転輪の間に中間転輪を支持するための
フレームなど支持用部材を配置しなくて済むため、中間
転輪と駆動輪の近接、又は、駆動輪と中間転輪とのラッ
プが容易となり、クローラの偏平化が容易となる。
請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のクローラを
装着している。請求項1及び請求項7に記載の発明によ
れば、フレームの前後転輪間に延出する延出部より略水
平に延びたアームにて中間転輪は支持される。そのた
め、駆動輪と中間転輪の間に中間転輪を支持するための
フレームなど支持用部材を配置しなくて済むため、中間
転輪と駆動輪の近接、又は、駆動輪と中間転輪とのラッ
プが容易となり、クローラの偏平化が容易となる。
【0019】請求項2及び請求項7に記載の発明によれ
ば、クローラが地面上の突起等の障害物を乗り越えると
きには、弾性部材が圧縮変形されて中間転輪が上方変位
することにより、乗り越え時の衝撃が緩和される。
ば、クローラが地面上の突起等の障害物を乗り越えると
きには、弾性部材が圧縮変形されて中間転輪が上方変位
することにより、乗り越え時の衝撃が緩和される。
【0020】請求項3及び請求項7に記載の発明によれ
ば、クローラが異物を噛み込で履帯の張力が高まると、
前後少なくとも一つの転輪を支持する2本のリンク及び
アームとにより形成されるリンク機構が車重に抗して変
形し、履帯が巻き掛けられた各輪の外接周長さを短くす
るように、転輪及び中間転輪が位置変位する。そのた
め、異物を噛み込んで履帯の回転が阻止されることが回
避される。従って、クローラの反転が防止される。ま
た、地面上の突起などの障害物に当たったときもリンク
機構が変形して、転輪あるいは中間転輪が、障害物を乗
り越え易い位置に退避する。
ば、クローラが異物を噛み込で履帯の張力が高まると、
前後少なくとも一つの転輪を支持する2本のリンク及び
アームとにより形成されるリンク機構が車重に抗して変
形し、履帯が巻き掛けられた各輪の外接周長さを短くす
るように、転輪及び中間転輪が位置変位する。そのた
め、異物を噛み込んで履帯の回転が阻止されることが回
避される。従って、クローラの反転が防止される。ま
た、地面上の突起などの障害物に当たったときもリンク
機構が変形して、転輪あるいは中間転輪が、障害物を乗
り越え易い位置に退避する。
【0021】請求項4及び請求項7に記載の発明によれ
ば、クローラが異物などを噛み込んで各輪に過大な力が
作用し、フレームに連結部材を介して支持された転輪に
所定値以上の負荷がかかると、連結部材を二箇所で支持
するうち一方の低強度連結軸が折れる。その結果、連結
部材は一点で支持されることになって回動し、異物の噛
み込みにより回転阻止される履帯の回転を許容する方向
に転輪が退避する。従って、異物を噛み込んだときにも
履帯が回転し、クローラの反転が防止される。
ば、クローラが異物などを噛み込んで各輪に過大な力が
作用し、フレームに連結部材を介して支持された転輪に
所定値以上の負荷がかかると、連結部材を二箇所で支持
するうち一方の低強度連結軸が折れる。その結果、連結
部材は一点で支持されることになって回動し、異物の噛
み込みにより回転阻止される履帯の回転を許容する方向
に転輪が退避する。従って、異物を噛み込んだときにも
履帯が回転し、クローラの反転が防止される。
【0022】請求項5及び請求項7に記載の発明によれ
ば、幅方向に間隔を隔てて配置された中間転輪が略水平
に延びるアームにて支持されることにより、駆動輪と中
間転輪間にラップ構造を図り得るように確保されたスペ
ースを利用し、駆動輪は中間転輪間の隙間に一部挿入状
態で配置される。つまり、中間転輪と駆動輪がラップし
たラップ構造をとることで、クローラが偏平化される。
ば、幅方向に間隔を隔てて配置された中間転輪が略水平
に延びるアームにて支持されることにより、駆動輪と中
間転輪間にラップ構造を図り得るように確保されたスペ
ースを利用し、駆動輪は中間転輪間の隙間に一部挿入状
態で配置される。つまり、中間転輪と駆動輪がラップし
たラップ構造をとることで、クローラが偏平化される。
【0023】請求項6及び請求項7に記載の発明によれ
ば、中間転輪と駆動輪とのラップ構造を実現するため駆
動輪の幅方向の厚みを小さく設定しても、履帯は駆動輪
との係合部に対し幅方向隣接位置にてローラにより支持
される。そのため、ラップ構造を図るため駆動輪の厚み
を小さく設定しても履帯が外れ易くなることはない。ま
た、ローラであることことから、履帯との摺動摩擦が小
さく抑えられる。
ば、中間転輪と駆動輪とのラップ構造を実現するため駆
動輪の幅方向の厚みを小さく設定しても、履帯は駆動輪
との係合部に対し幅方向隣接位置にてローラにより支持
される。そのため、ラップ構造を図るため駆動輪の厚み
を小さく設定しても履帯が外れ易くなることはない。ま
た、ローラであることことから、履帯との摺動摩擦が小
さく抑えられる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図5に基づいて説明する。図4に示すよう
に、車両及びクローラ車としてのフォークリフト1は機
台1aの前後にタイヤを装着するための車軸(図示せ
ず)を備えており、その前側の車軸に内蔵された回転軸
としての駆動軸2にタイヤの替わりに三角クローラ3を
装着している。この三角クローラ3はタイヤと取り替え
可能となっており、後輪にはタイヤ4がそのまま装着さ
れる。
形態を図1〜図5に基づいて説明する。図4に示すよう
に、車両及びクローラ車としてのフォークリフト1は機
台1aの前後にタイヤを装着するための車軸(図示せ
ず)を備えており、その前側の車軸に内蔵された回転軸
としての駆動軸2にタイヤの替わりに三角クローラ3を
装着している。この三角クローラ3はタイヤと取り替え
可能となっており、後輪にはタイヤ4がそのまま装着さ
れる。
【0025】ピラー5やヘッドガード6で囲まれた運転
室7には、シート8の前方にステアリングホイール9や
各種荷役レバー10が装備されている。機台前部にはテ
ィルトシリンダ11を介して傾動可能に左右一対のマス
ト12が立設されており、その後部にはリフトシリンダ
13が配備されている。リフトシリンダ13が伸縮駆動
されることにより、インナマスト(図示せず)が上昇し
てその上端の滑車に掛装されたチェーンを介してリフト
ブラケット14がマスト12に沿って昇降するようにな
っている。
室7には、シート8の前方にステアリングホイール9や
各種荷役レバー10が装備されている。機台前部にはテ
ィルトシリンダ11を介して傾動可能に左右一対のマス
ト12が立設されており、その後部にはリフトシリンダ
13が配備されている。リフトシリンダ13が伸縮駆動
されることにより、インナマスト(図示せず)が上昇し
てその上端の滑車に掛装されたチェーンを介してリフト
ブラケット14がマスト12に沿って昇降するようにな
っている。
【0026】リフトブラケット14の前面にはダンプシ
リンダ15が配設されており、リフトブラケット14の
前面下部には連結部材16を介してバックレスト17が
ダンプシリンダ15の伸縮駆動により傾動可能に支持さ
れている。このバックレスト17の下部に左右一対のフ
ォーク18が前方に延出する状態で装着されている。ま
た、バックレスト17の下部両端にはストッパピン17
aが装着されており、バケット19をその上面に溶接固
定する左右一対のサヤフォーク20がその基端部にてス
トッパピン17aにて抜け止め状態に連結されている。
従って、バケット19はバックレスト17に対してスト
ッパピン17aを介して取付け・取外し可能となってい
る。そして、荷役レバー10の操作によりダンプシリン
ダ15が伸縮駆動されると、バケット19がフォーク1
8と一体的に上下に回動し、例えば雪かき等の作業が可
能となっている。
リンダ15が配設されており、リフトブラケット14の
前面下部には連結部材16を介してバックレスト17が
ダンプシリンダ15の伸縮駆動により傾動可能に支持さ
れている。このバックレスト17の下部に左右一対のフ
ォーク18が前方に延出する状態で装着されている。ま
た、バックレスト17の下部両端にはストッパピン17
aが装着されており、バケット19をその上面に溶接固
定する左右一対のサヤフォーク20がその基端部にてス
トッパピン17aにて抜け止め状態に連結されている。
従って、バケット19はバックレスト17に対してスト
ッパピン17aを介して取付け・取外し可能となってい
る。そして、荷役レバー10の操作によりダンプシリン
ダ15が伸縮駆動されると、バケット19がフォーク1
8と一体的に上下に回動し、例えば雪かき等の作業が可
能となっている。
【0027】次に、三角クローラ3の構造を図1〜図3
を用いて説明する。図2に示すように、三角クローラ3
は、駆動輪(スプロケット)21と、転輪としての第1
転輪(前方転輪)22と、転輪としての第2転輪(後方
転輪)23と、駆動輪21及び両転輪22,23に略三
角形状をなすように巻き掛けられたゴム製の履帯24と
を備えている。
を用いて説明する。図2に示すように、三角クローラ3
は、駆動輪(スプロケット)21と、転輪としての第1
転輪(前方転輪)22と、転輪としての第2転輪(後方
転輪)23と、駆動輪21及び両転輪22,23に略三
角形状をなすように巻き掛けられたゴム製の履帯24と
を備えている。
【0028】履帯24の内周面には所定ピッチで突部2
4aが全周に亘って形成されている。また、履帯24の
外周面には、駆動力を効率良く路面に伝えるための溝
(図示せず)が形成されている。駆動輪21は、図3に
示すように駆動軸2に装着されたブレーキドラム25の
外側面上に突出形成された支持部25aに対し複数組の
ボルト26a及びナット26bを介して駆動軸2と一体
回転可能に固定されるようになっている。駆動輪21に
はタイヤとの互換性確保するため支持部25aのボルト
ピッチに合わせて複数のボルト穴が形成されている。な
お、第1転輪22と第2転輪23は同径である。
4aが全周に亘って形成されている。また、履帯24の
外周面には、駆動力を効率良く路面に伝えるための溝
(図示せず)が形成されている。駆動輪21は、図3に
示すように駆動軸2に装着されたブレーキドラム25の
外側面上に突出形成された支持部25aに対し複数組の
ボルト26a及びナット26bを介して駆動軸2と一体
回転可能に固定されるようになっている。駆動輪21に
はタイヤとの互換性確保するため支持部25aのボルト
ピッチに合わせて複数のボルト穴が形成されている。な
お、第1転輪22と第2転輪23は同径である。
【0029】駆動輪21は略円盤状の内周部材27と略
リング状の外周部材28とが複数のボルト29により一
体的に固定されてなり、外周部材28をアルミ製とする
ことにより軽量化が図られている。駆動輪21の周縁に
はその周方向に沿って複数の係合部21aが突部24a
のピッチに合わせた所定間隔毎に突設されている。駆動
輪21の駆動力は係合部21aと突部24aとの係合部
を介して履帯24に伝達されるようになっている。
リング状の外周部材28とが複数のボルト29により一
体的に固定されてなり、外周部材28をアルミ製とする
ことにより軽量化が図られている。駆動輪21の周縁に
はその周方向に沿って複数の係合部21aが突部24a
のピッチに合わせた所定間隔毎に突設されている。駆動
輪21の駆動力は係合部21aと突部24aとの係合部
を介して履帯24に伝達されるようになっている。
【0030】駆動輪21の中心部には外側(図2の紙面
手前側)に支持部30が突設され、支持部30に嵌合さ
れた軸受31を介して駆動輪21はフレーム32に対し
相対回転可能に支持されている。フレーム32は駆動輪
21の両側面を覆うプレートが、駆動輪21を挟み込む
形で配置され、各部(図示せず)で連結されて形成され
ている。フレーム32の車両外方向にあたる側では、そ
の中央部を形成するとともに支持部30を嵌挿可能な略
有底円筒状をなす内周部材33と、その周縁部を形成す
るとともに略リング状をなす外縁部材34からなり、こ
れら内周部材33と外縁部材34とが複数のボルト35
で一体的に固定されてなる。
手前側)に支持部30が突設され、支持部30に嵌合さ
れた軸受31を介して駆動輪21はフレーム32に対し
相対回転可能に支持されている。フレーム32は駆動輪
21の両側面を覆うプレートが、駆動輪21を挟み込む
形で配置され、各部(図示せず)で連結されて形成され
ている。フレーム32の車両外方向にあたる側では、そ
の中央部を形成するとともに支持部30を嵌挿可能な略
有底円筒状をなす内周部材33と、その周縁部を形成す
るとともに略リング状をなす外縁部材34からなり、こ
れら内周部材33と外縁部材34とが複数のボルト35
で一体的に固定されてなる。
【0031】フレーム32の上部には、駆動輪21の上
縁部に沿って円弧状に延びるとともに、幅方向に所定間
隔を隔した状態に延出した一対の腕部36aを有するブ
ラケット36が固定されており、各腕部36aにはそれ
ぞれ左右4個ずつ(計16個)のローラ37が転動可能
に設けられている。各ローラ37は幅方向において駆動
輪21の上縁部を挟んだ両側で履帯24の内周面に当接
している。
縁部に沿って円弧状に延びるとともに、幅方向に所定間
隔を隔した状態に延出した一対の腕部36aを有するブ
ラケット36が固定されており、各腕部36aにはそれ
ぞれ左右4個ずつ(計16個)のローラ37が転動可能
に設けられている。各ローラ37は幅方向において駆動
輪21の上縁部を挟んだ両側で履帯24の内周面に当接
している。
【0032】第1転輪22は、フレーム32の前側(図
1の左側)において、上下に回動可能に連結されたリン
ク38の先端部に支持された支軸39の両端部に軸受4
0を介して一対配設されている。また、第2転輪23
は、フレーム32の後側(図1の右側)に2本のボルト
41にて固定された支持部材42に対し、連結軸43と
低強度連結軸としてのシェアピン44とより連結固定さ
れた連結部材としての略L字状のブラケット45に支持
された支軸46の両端部に軸受47を介して一対配設さ
れている。ここで、シェアピン44の強度は第2転輪2
3に所定以上の負荷がかかると折れるように設定されて
いる。
1の左側)において、上下に回動可能に連結されたリン
ク38の先端部に支持された支軸39の両端部に軸受4
0を介して一対配設されている。また、第2転輪23
は、フレーム32の後側(図1の右側)に2本のボルト
41にて固定された支持部材42に対し、連結軸43と
低強度連結軸としてのシェアピン44とより連結固定さ
れた連結部材としての略L字状のブラケット45に支持
された支軸46の両端部に軸受47を介して一対配設さ
れている。ここで、シェアピン44の強度は第2転輪2
3に所定以上の負荷がかかると折れるように設定されて
いる。
【0033】図1,図3に示すように、第1転輪22と
第2転輪23との中間位置には若干前寄りに中間転輪4
8が設けられている。フレーム32は、中間転輪48と
第2転輪23との中間位置において下方へ延出形成され
た延出部32aを有している。図3に示すように、支持
部材42は延出部32aに挟み込まれた状態でその下端
部がフレーム32に固定されている。延出部32aには
アームとしてのリンク49が略水平に延びた状態で、そ
の基端部を連結軸50に回動可能に支持された状態で設
けられている。連結軸50は延出部32aと支持部材4
2とに挿通支持されている。
第2転輪23との中間位置には若干前寄りに中間転輪4
8が設けられている。フレーム32は、中間転輪48と
第2転輪23との中間位置において下方へ延出形成され
た延出部32aを有している。図3に示すように、支持
部材42は延出部32aに挟み込まれた状態でその下端
部がフレーム32に固定されている。延出部32aには
アームとしてのリンク49が略水平に延びた状態で、そ
の基端部を連結軸50に回動可能に支持された状態で設
けられている。連結軸50は延出部32aと支持部材4
2とに挿通支持されている。
【0034】そして、中間転輪48はリンク49の先端
部に支持された支軸51の両端部に軸受52を介して一
対配設されている。そのため、中間転輪48が延出部3
2aから略水平に延びるリンク49に支持されることに
より、中間転輪48間の隙間はリンク49により占有さ
れない。また、駆動輪21の下縁部を挟んで対峙する延
出部32aの両側外側面には支持部32bが突出形成さ
れている。
部に支持された支軸51の両端部に軸受52を介して一
対配設されている。そのため、中間転輪48が延出部3
2aから略水平に延びるリンク49に支持されることに
より、中間転輪48間の隙間はリンク49により占有さ
れない。また、駆動輪21の下縁部を挟んで対峙する延
出部32aの両側外側面には支持部32bが突出形成さ
れている。
【0035】リンク49は図3に示すように略Y字状の
平板形状をなし、リンク49の長手方向中央付近におけ
る上部には円筒状のゴムからなる弾性部材53が、幅方
向に所定間隔を隔てて左右に2個設けられている。ま
た、リンク49は、その上方がえぐれた形状をなしてい
る。弾性部材53はリンク49と支持部32bとの間に
ガイドピン54が挿通された状態で介装されている。ガ
イドピン54はその下端部をリンク49に固定するとと
もに、支持部32aに対しては相対移動可能に挿通支持
されており、リンク49は弾性部材53により下方へ付
勢された状態にある。なお、ガイドピン54上方の頭部
と支持部32bの間にも、薄い弾性部材が介装されてい
る。
平板形状をなし、リンク49の長手方向中央付近におけ
る上部には円筒状のゴムからなる弾性部材53が、幅方
向に所定間隔を隔てて左右に2個設けられている。ま
た、リンク49は、その上方がえぐれた形状をなしてい
る。弾性部材53はリンク49と支持部32bとの間に
ガイドピン54が挿通された状態で介装されている。ガ
イドピン54はその下端部をリンク49に固定するとと
もに、支持部32aに対しては相対移動可能に挿通支持
されており、リンク49は弾性部材53により下方へ付
勢された状態にある。なお、ガイドピン54上方の頭部
と支持部32bの間にも、薄い弾性部材が介装されてい
る。
【0036】中間転輪48を支持する支軸51と、第1
転輪22を支持する支軸39は、長さ調整可能なリンク
55を介して連結されている。図3に示すようにリンク
55は、支軸51に固定された略円筒状の支持部材56
と、支持部材56に回転可能に挿着されたロッド57
と、ロッド57が螺着された状態で支軸39に固定され
た略円筒状の支持部材58とを備えている。ロッド57
の外周面上に形成された六角状の係合部57aにスパナ
等の工具を係合させてロッド57を回動させることによ
りリンク55は長さ調整可能となっており、リンク55
を長さ調整するにより履帯24の張力調整が行われる。
転輪22を支持する支軸39は、長さ調整可能なリンク
55を介して連結されている。図3に示すようにリンク
55は、支軸51に固定された略円筒状の支持部材56
と、支持部材56に回転可能に挿着されたロッド57
と、ロッド57が螺着された状態で支軸39に固定され
た略円筒状の支持部材58とを備えている。ロッド57
の外周面上に形成された六角状の係合部57aにスパナ
等の工具を係合させてロッド57を回動させることによ
りリンク55は長さ調整可能となっており、リンク55
を長さ調整するにより履帯24の張力調整が行われる。
【0037】図1に示すように、3本のリンク38,4
9,55とフレーム32とにより四節リンク機構が形成
されており、第1転輪22及び中間転輪48は、履帯2
4の張力と、弾性部材53の付勢力とが許す範囲内でフ
レーム32に対して相対位置変化可能となっている。三
角クローラ3が路面に接地した状態では、履帯24が受
ける路面から受ける抗力と、履帯24の張力と、弾性部
材53の付勢力とのバランスによって、第1転輪22及
び中間転輪48のフレーム32に対する相対位置が決ま
るようになっている。
9,55とフレーム32とにより四節リンク機構が形成
されており、第1転輪22及び中間転輪48は、履帯2
4の張力と、弾性部材53の付勢力とが許す範囲内でフ
レーム32に対して相対位置変化可能となっている。三
角クローラ3が路面に接地した状態では、履帯24が受
ける路面から受ける抗力と、履帯24の張力と、弾性部
材53の付勢力とのバランスによって、第1転輪22及
び中間転輪48のフレーム32に対する相対位置が決ま
るようになっている。
【0038】図1,図2に示すように、この三角クロー
ラ3においては、駆動輪21が一対の中間転輪48間の
隙間に一部挿入し、駆動輪21と中間転輪48は側面視
で一部重なり合うラップ構造となっており、駆動輪21
及び中間転輪48の各径をある程度大きく確保しつつ三
角クローラ3の偏平化を実現している。三角クローラ3
を偏平化することによりタイヤ径との均衡が図られてお
り、タイヤに替えて三角クローラ3を装着しても車高が
同じになるようになっている。つまり、三角クローラ3
は路面から駆動輪21の回転軸心までの高さが、前輪タ
イヤの半径に等しく設定されている。なお、図1は一対
の第1転輪22及び中間転輪48のうち外側に配置され
るものを取り外した状態を示している。
ラ3においては、駆動輪21が一対の中間転輪48間の
隙間に一部挿入し、駆動輪21と中間転輪48は側面視
で一部重なり合うラップ構造となっており、駆動輪21
及び中間転輪48の各径をある程度大きく確保しつつ三
角クローラ3の偏平化を実現している。三角クローラ3
を偏平化することによりタイヤ径との均衡が図られてお
り、タイヤに替えて三角クローラ3を装着しても車高が
同じになるようになっている。つまり、三角クローラ3
は路面から駆動輪21の回転軸心までの高さが、前輪タ
イヤの半径に等しく設定されている。なお、図1は一対
の第1転輪22及び中間転輪48のうち外側に配置され
るものを取り外した状態を示している。
【0039】図4に示すように、フォークリフト1には
三角クローラ3の前後方向の揺動を規制するストッパ6
0,61が設けられている。ストッパ60はマッドガー
ド59の内周面下部付近で機台1aに溶接された略L字
状の金属製のプレートからなる。ストッパ60は三角ク
ローラ3が機台1aに対して下向きに回動したときの第
2転輪23の軌跡上にほぼ位置している。また、ストッ
パ61は三角クローラ3が機台1aに対して上向きに回
動したときの第1転輪22の軌跡上に位置し、マスト1
2の側面に円柱状に突設されており、その上方はティル
トシリンダ11とマスト12の連結部を覆うカバーに当
接している。
三角クローラ3の前後方向の揺動を規制するストッパ6
0,61が設けられている。ストッパ60はマッドガー
ド59の内周面下部付近で機台1aに溶接された略L字
状の金属製のプレートからなる。ストッパ60は三角ク
ローラ3が機台1aに対して下向きに回動したときの第
2転輪23の軌跡上にほぼ位置している。また、ストッ
パ61は三角クローラ3が機台1aに対して上向きに回
動したときの第1転輪22の軌跡上に位置し、マスト1
2の側面に円柱状に突設されており、その上方はティル
トシリンダ11とマスト12の連結部を覆うカバーに当
接している。
【0040】次に、このフォークリフト1及び三角クロ
ーラ3の作用を説明する。例えば雪道での作業では、タ
イヤに替えて前輪に三角クローラ3を装着する。三角ク
ローラ3はフォークリフト1の駆動軸2に図1に示すよ
うに第2転輪23が後側となるように取付けられる。
ーラ3の作用を説明する。例えば雪道での作業では、タ
イヤに替えて前輪に三角クローラ3を装着する。三角ク
ローラ3はフォークリフト1の駆動軸2に図1に示すよ
うに第2転輪23が後側となるように取付けられる。
【0041】フォークリフト1がエンジン始動されてク
ラッチが接続されると、駆動輪21は駆動軸2と一体回
転し、その駆動力が係合部21aと突部24aとの係合
を介して履帯24に伝達されて履帯24が回転すること
によりフォークリフト1は走行する。三角クローラ3は
接地面積が広く確保され、雪道でも強いグリップ力が得
られる。また、雪かき等の作業をするときには、バケッ
ト19をバックレスト17に装着する。荷役レバー10
を操作し、ダンプシリンダ15を伸縮駆動させてバケッ
ト19を上下動操作することにより雪かき作業は行われ
る。
ラッチが接続されると、駆動輪21は駆動軸2と一体回
転し、その駆動力が係合部21aと突部24aとの係合
を介して履帯24に伝達されて履帯24が回転すること
によりフォークリフト1は走行する。三角クローラ3は
接地面積が広く確保され、雪道でも強いグリップ力が得
られる。また、雪かき等の作業をするときには、バケッ
ト19をバックレスト17に装着する。荷役レバー10
を操作し、ダンプシリンダ15を伸縮駆動させてバケッ
ト19を上下動操作することにより雪かき作業は行われ
る。
【0042】三角クローラ3は、駆動輪21の下方に幅
方向に所定間隔を隔てて一対配設された中間転輪48間
に駆動輪21の下縁部を挿入させたラップ構造を採用し
ているため、駆動輪21及び中間転輪48を小径化せず
に三角クローラ3の偏平化が実現される。ここで、中間
転輪48をフレーム32の延出部32aから略水平状態
に延出させたリンク49に支持させたことにより、中間
転輪48を支持するフレーム等の支持部材に中間転輪4
8間の隙間の上部を占有されることを回避でき、ラップ
構造を実現する上で必要なスペースが中間転輪48間に
確保される。つまり、駆動輪21の下縁部をラップさせ
るため中間転輪48間に挿入させる隙間をリンク49が
遮ることがない。そのため、駆動輪21を中間転輪48
にラップさせる構造が設計上容易となり、しかも駆動輪
21の厚みも中間転輪48の隙間一杯に十分広く確保す
ることができるようになる。
方向に所定間隔を隔てて一対配設された中間転輪48間
に駆動輪21の下縁部を挿入させたラップ構造を採用し
ているため、駆動輪21及び中間転輪48を小径化せず
に三角クローラ3の偏平化が実現される。ここで、中間
転輪48をフレーム32の延出部32aから略水平状態
に延出させたリンク49に支持させたことにより、中間
転輪48を支持するフレーム等の支持部材に中間転輪4
8間の隙間の上部を占有されることを回避でき、ラップ
構造を実現する上で必要なスペースが中間転輪48間に
確保される。つまり、駆動輪21の下縁部をラップさせ
るため中間転輪48間に挿入させる隙間をリンク49が
遮ることがない。そのため、駆動輪21を中間転輪48
にラップさせる構造が設計上容易となり、しかも駆動輪
21の厚みも中間転輪48の隙間一杯に十分広く確保す
ることができるようになる。
【0043】また、駆動輪21の厚みをラップ構造を採
用する関係上、中間転輪48の隙間間隔より小さく設定
しており、駆動輪21と履帯24との接触面積が幅方向
に十分確保できなくなり、履帯24が外れ易くなる恐れ
がある。しかし、図2に示すように履帯24は駆動輪2
1との係合部の幅方向両側において、ローラ37により
必要支持面積を確保できるように支持されるので、履帯
24が外れ易くなることはない。また、ローラ37とし
たことにより、履帯24との摺動摩擦が小さく抑えら
れ、履帯24の内周面の摩耗が防止される。
用する関係上、中間転輪48の隙間間隔より小さく設定
しており、駆動輪21と履帯24との接触面積が幅方向
に十分確保できなくなり、履帯24が外れ易くなる恐れ
がある。しかし、図2に示すように履帯24は駆動輪2
1との係合部の幅方向両側において、ローラ37により
必要支持面積を確保できるように支持されるので、履帯
24が外れ易くなることはない。また、ローラ37とし
たことにより、履帯24との摺動摩擦が小さく抑えら
れ、履帯24の内周面の摩耗が防止される。
【0044】このように三角クローラ3が偏平化された
ことによりその重心が低くなるため、走行中に地面上の
突起等に当たっても、つまづきや反転が起こり難くな
る。また、駆動輪21の小径化をせずラップ構造を採用
することにより三角クローラ3の偏平化を実現している
ため、三角クローラ3を偏平化しても、最高速度を低下
させることがないうえ、燃費を悪化させることもない。
さらに、中間転輪48も小径化させていないので、中間
転輪48と履帯24との噛み合い率が高く保持され、履
帯24は外れ難い。
ことによりその重心が低くなるため、走行中に地面上の
突起等に当たっても、つまづきや反転が起こり難くな
る。また、駆動輪21の小径化をせずラップ構造を採用
することにより三角クローラ3の偏平化を実現している
ため、三角クローラ3を偏平化しても、最高速度を低下
させることがないうえ、燃費を悪化させることもない。
さらに、中間転輪48も小径化させていないので、中間
転輪48と履帯24との噛み合い率が高く保持され、履
帯24は外れ難い。
【0045】ところで、三角クローラ3は駆動輪21や
各転輪22,23,48が露出した状態で装着されるた
め、走行中には異物を噛み込んだりする。つまり、異物
を履帯24と転輪22,23,48との間に噛み込む。
異物を噛み込むと、履帯24の回転が阻止されて履帯2
4が駆動輪21と一体的に回転されることになって、三
角クローラ3の反転を招くことになり、このとき転輪2
2,23,48には過大な力が加わる。
各転輪22,23,48が露出した状態で装着されるた
め、走行中には異物を噛み込んだりする。つまり、異物
を履帯24と転輪22,23,48との間に噛み込む。
異物を噛み込むと、履帯24の回転が阻止されて履帯2
4が駆動輪21と一体的に回転されることになって、三
角クローラ3の反転を招くことになり、このとき転輪2
2,23,48には過大な力が加わる。
【0046】しかし、異物を噛み込んだとき、第1転輪
22に過大な力が作用すると、リンク機構を構成する3
本のリンク38,49,55が図5に示す実線位置から
鎖線位置に変形し、駆動輪21及び各転輪22,23,
48による外接周長さが短くなるように第1転輪22が
位置変化することで、履帯24が回転し、三角クローラ
3の反転が防止される。
22に過大な力が作用すると、リンク機構を構成する3
本のリンク38,49,55が図5に示す実線位置から
鎖線位置に変形し、駆動輪21及び各転輪22,23,
48による外接周長さが短くなるように第1転輪22が
位置変化することで、履帯24が回転し、三角クローラ
3の反転が防止される。
【0047】また、3本のリンク38,49,55等に
よるリンク機構の変形では対応しきれない過大な力が各
転輪22,23,48に加わったときには、シェアピン
44が折れることで三角クローラ3の反転が防止され
る。また、地面上の突起等の障害物を乗り越えるときに
も、3本のリンク38,49,55等によるリンク機構
が変形することにより、乗り越え時の衝撃が緩和され
る。
よるリンク機構の変形では対応しきれない過大な力が各
転輪22,23,48に加わったときには、シェアピン
44が折れることで三角クローラ3の反転が防止され
る。また、地面上の突起等の障害物を乗り越えるときに
も、3本のリンク38,49,55等によるリンク機構
が変形することにより、乗り越え時の衝撃が緩和され
る。
【0048】例えば障害物を乗り越えるときなど、三角
クローラ3が機台1aに対して前後に揺動するときには
各ストッパ60,61に当たることで、三角クローラ3
の反転が防止される。また、三角クローラ3がストッパ
60,61に当たってそれ以上の回動が回避されること
で、機台1aに直接当たることが防止されるため、履帯
24の損傷が抑えられる。
クローラ3が機台1aに対して前後に揺動するときには
各ストッパ60,61に当たることで、三角クローラ3
の反転が防止される。また、三角クローラ3がストッパ
60,61に当たってそれ以上の回動が回避されること
で、機台1aに直接当たることが防止されるため、履帯
24の損傷が抑えられる。
【0049】以上詳述したように本実施の形態では、以
下に列記する効果が得られる。 (a)中間転輪48をフレーム32の延出部32aから
略水平状態に延ばしたリンク49により支持した構造を
採用することで、ラップ構造を実現する上で必要となる
十分なスペースを中間転輪48間の隙間に確保すること
ができる。そのため、駆動輪21を中間転輪48間に一
部挿入させたラップ構造を採用し、三角クローラ3の偏
平化を図ることができる。従って、偏平化により重心が
低くなり三角クローラ3のつまづきや反転の発生を抑え
ることができる。
下に列記する効果が得られる。 (a)中間転輪48をフレーム32の延出部32aから
略水平状態に延ばしたリンク49により支持した構造を
採用することで、ラップ構造を実現する上で必要となる
十分なスペースを中間転輪48間の隙間に確保すること
ができる。そのため、駆動輪21を中間転輪48間に一
部挿入させたラップ構造を採用し、三角クローラ3の偏
平化を図ることができる。従って、偏平化により重心が
低くなり三角クローラ3のつまづきや反転の発生を抑え
ることができる。
【0050】また、リンク49が駆動輪21がラップさ
れる位置より下側を通っているだけであるため、駆動輪
21の厚みを中間転輪48間の隙間間隔一杯まで広く確
保することができる。これにより、駆動輪21と履帯2
4の接触面積が増え、相対的に履帯24の接触部位に作
用する単位面積当たりの力が減少するので、鋼鉄製のワ
イヤ等を埋設するゴム製の履帯の補強が不要になる。
れる位置より下側を通っているだけであるため、駆動輪
21の厚みを中間転輪48間の隙間間隔一杯まで広く確
保することができる。これにより、駆動輪21と履帯2
4の接触面積が増え、相対的に履帯24の接触部位に作
用する単位面積当たりの力が減少するので、鋼鉄製のワ
イヤ等を埋設するゴム製の履帯の補強が不要になる。
【0051】(b)三角クローラ3の偏平化をラップ構
造により図ったため、駆動輪21及び中間転輪48を小
径化させずに済む。駆動輪21が小径化されないことか
ら、三角クローラ3を偏平化しても最高速度の低下及び
燃費の悪化を招かずに済む。また、中間転輪48の小径
化が必要ないことから、履帯24の突起24aとの噛み
合い率が確保され、履帯24が外れ易くなることを回避
できる。また、履帯24との噛み合い率を高く確保でき
ることから、中間転輪48を前後方向に一箇所だけとし
た構造も実現可能となる。
造により図ったため、駆動輪21及び中間転輪48を小
径化させずに済む。駆動輪21が小径化されないことか
ら、三角クローラ3を偏平化しても最高速度の低下及び
燃費の悪化を招かずに済む。また、中間転輪48の小径
化が必要ないことから、履帯24の突起24aとの噛み
合い率が確保され、履帯24が外れ易くなることを回避
できる。また、履帯24との噛み合い率を高く確保でき
ることから、中間転輪48を前後方向に一箇所だけとし
た構造も実現可能となる。
【0052】(c)三角クローラ3が異物を噛み込んだ
ときには、リンク38,49,55等からなるリンク機
構が変形することにより、第1転輪22及び中間転輪4
8が位置変化し、駆動輪21及び各転輪22,23,4
8の外接周長さを短く変化させるため、異物の噛み込み
により履帯24の回転阻止を招くことを防止できる。そ
のため、異物の噛み込みによる履帯24の回転阻止が原
因で起こり得る三角クローラ3の反転を効果的に防止す
ることができる。また、駆動輪21及び各転輪2,2
3,48の外接周長さが長い通常の状態は、フォークリ
フト1と三角クローラ3の重量により維持されているた
め、履帯の張力を弾性部材のみで調整する従来技術(例
えば特開平4−8682号公報)に比べ、弾性部材の劣
化による性能ダウンの心配が少ない。
ときには、リンク38,49,55等からなるリンク機
構が変形することにより、第1転輪22及び中間転輪4
8が位置変化し、駆動輪21及び各転輪22,23,4
8の外接周長さを短く変化させるため、異物の噛み込み
により履帯24の回転阻止を招くことを防止できる。そ
のため、異物の噛み込みによる履帯24の回転阻止が原
因で起こり得る三角クローラ3の反転を効果的に防止す
ることができる。また、駆動輪21及び各転輪2,2
3,48の外接周長さが長い通常の状態は、フォークリ
フト1と三角クローラ3の重量により維持されているた
め、履帯の張力を弾性部材のみで調整する従来技術(例
えば特開平4−8682号公報)に比べ、弾性部材の劣
化による性能ダウンの心配が少ない。
【0053】(d)路面上の障害物を乗り越えるとき、
中間転輪48はリンク49を介した弾性部材53の弾性
変形により位置変位するので、障害物を乗り越え易いう
え、乗り越え時の衝撃も緩和することができる。
中間転輪48はリンク49を介した弾性部材53の弾性
変形により位置変位するので、障害物を乗り越え易いう
え、乗り越え時の衝撃も緩和することができる。
【0054】(e)三角クローラ3が異物を噛み込んで
三角クローラ3に過大な力が作用したとき、第2転輪2
3を支持するブラケット42を係止しているシェアピン
44が折れることで、三角クローラ3の反転を防止する
ことができる。
三角クローラ3に過大な力が作用したとき、第2転輪2
3を支持するブラケット42を係止しているシェアピン
44が折れることで、三角クローラ3の反転を防止する
ことができる。
【0055】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次
のように構成することもできる。 (1)第1転輪22を2本のリンクにてフレーム32に
連結支持させ、中間転輪48の支軸には連結されていな
い構成、つまりリンク機構を形成しない構成としてもよ
い。この構成によっても三角クローラ3の偏平化を容易
にできる。
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次
のように構成することもできる。 (1)第1転輪22を2本のリンクにてフレーム32に
連結支持させ、中間転輪48の支軸には連結されていな
い構成、つまりリンク機構を形成しない構成としてもよ
い。この構成によっても三角クローラ3の偏平化を容易
にできる。
【0056】(2)中間転輪を下方に付勢するための弾
性部材はゴムに限定されない。例えばコイルバネ等のバ
ネとしてもよい。 (3)三角クローラの偏平化を、駆動輪と中間転輪をラ
ップさせるまでに至らず、駆動輪を中間転輪に近接させ
ただけの構造で実現してもよい。
性部材はゴムに限定されない。例えばコイルバネ等のバ
ネとしてもよい。 (3)三角クローラの偏平化を、駆動輪と中間転輪をラ
ップさせるまでに至らず、駆動輪を中間転輪に近接させ
ただけの構造で実現してもよい。
【0057】(4)後方側の第2転輪23と中間転輪4
8との間で前記実施形態で述べたようなリンク機構を構
成してもよい。 (5)スペース的に余裕があれば中間転輪を前後方向に
おいて二箇所に配置させてもよい。
8との間で前記実施形態で述べたようなリンク機構を構
成してもよい。 (5)スペース的に余裕があれば中間転輪を前後方向に
おいて二箇所に配置させてもよい。
【0058】(6)第1転輪と第2転輪を共に中間転輪
とから独立させ(リンク機構を形成せず)、共にシェア
ピンを用いた連結部材にて支持してもよい。 (7)リンク機構を形成せず、第1転輪と第2転輪をそ
れぞれフレームに対してシェアピン構造により支持させ
てもよい。
とから独立させ(リンク機構を形成せず)、共にシェア
ピンを用いた連結部材にて支持してもよい。 (7)リンク機構を形成せず、第1転輪と第2転輪をそ
れぞれフレームに対してシェアピン構造により支持させ
てもよい。
【0059】(8)ガイドピン54の頭部と支持部32
aの間に介装された弾性部材は、廃止してもよい。この
場合、ガイドピン54の頭部と支持部32aの間に、所
定間隔の隙間を設けることで、リンク49の相対位置変
化は可能となる。
aの間に介装された弾性部材は、廃止してもよい。この
場合、ガイドピン54の頭部と支持部32aの間に、所
定間隔の隙間を設けることで、リンク49の相対位置変
化は可能となる。
【0060】(9)本発明を適用する車両はフォークリ
フト等の産業車両に限定されない。例えば自動車に本発
明の三角クローラを採用してもよい。前記実施の形態か
ら把握され、特許請求の範囲に記載されていない発明
を、その効果とともに以下に記載する。
フト等の産業車両に限定されない。例えば自動車に本発
明の三角クローラを採用してもよい。前記実施の形態か
ら把握され、特許請求の範囲に記載されていない発明
を、その効果とともに以下に記載する。
【0061】(イ)請求項7において、前記クローラ車
は前後輪の一方のみに三角クローラを装着しており、該
三角クローラの駆動輪の回転軸心から路面までの高さ
が、タイヤの半径に合わせて設定されている。この構成
によれば、タイヤに替えて三角クローラを装着しても同
じ車高に保持できる。
は前後輪の一方のみに三角クローラを装着しており、該
三角クローラの駆動輪の回転軸心から路面までの高さ
が、タイヤの半径に合わせて設定されている。この構成
によれば、タイヤに替えて三角クローラを装着しても同
じ車高に保持できる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
7に記載の発明によれば、駆動輪を回転可能に支持する
フレームの転輪間に延出する延出部より、略水平に延ば
したアームにて中間転輪を支持したので、中間転輪と駆
動輪の近接、あるいは駆動輪と中間転輪とのラップが容
易となり、駆動輪を小径化することなくクローラの偏平
化を実現することができる。
7に記載の発明によれば、駆動輪を回転可能に支持する
フレームの転輪間に延出する延出部より、略水平に延ば
したアームにて中間転輪を支持したので、中間転輪と駆
動輪の近接、あるいは駆動輪と中間転輪とのラップが容
易となり、駆動輪を小径化することなくクローラの偏平
化を実現することができる。
【0063】請求項2及び請求項7に記載の発明によれ
ば、アームとフレームの間に中間転輪を下方に付勢する
弾性部材を介装したので、クローラが地面上の障害物を
乗り越えるときの衝撃を緩和することができる。
ば、アームとフレームの間に中間転輪を下方に付勢する
弾性部材を介装したので、クローラが地面上の障害物を
乗り越えるときの衝撃を緩和することができる。
【0064】請求項3及び請求項7に記載の発明によれ
ば、前後の転輪の少なくとも一つを支持する2本のリン
クを、フレームとアームにそれぞれ連結し、転輪及び中
間転輪を履帯の巻き掛け外周を変更可能に位置変位させ
るリンク機構を形成したので、異物を噛み込んだときの
クローラの反転を防止することができる。また、地面上
の障害物に当たったときもリンク機構の変形により障害
物を容易に乗り越えることができる。
ば、前後の転輪の少なくとも一つを支持する2本のリン
クを、フレームとアームにそれぞれ連結し、転輪及び中
間転輪を履帯の巻き掛け外周を変更可能に位置変位させ
るリンク機構を形成したので、異物を噛み込んだときの
クローラの反転を防止することができる。また、地面上
の障害物に当たったときもリンク機構の変形により障害
物を容易に乗り越えることができる。
【0065】請求項4及び請求項7に記載の発明によれ
ば、前後の転輪の少なくとも一方を支持する連結部材を
フレームに対して二箇所で連結するとともに、そのうち
一箇所に低強度連結軸を介装したので、クローラが異物
などを噛み込んで過大な力が作用しても低強度連結軸が
折れて転輪を変位可能とすることで、クローラの反転を
防止することができる。
ば、前後の転輪の少なくとも一方を支持する連結部材を
フレームに対して二箇所で連結するとともに、そのうち
一箇所に低強度連結軸を介装したので、クローラが異物
などを噛み込んで過大な力が作用しても低強度連結軸が
折れて転輪を変位可能とすることで、クローラの反転を
防止することができる。
【0066】請求項5及び請求項7に記載の発明によれ
ば、幅方向に間隔を隔てて配置された中間転輪間に駆動
輪を一部挿入状態に配置したラップ構造を採用したの
で、駆動輪の径を小さくせずにクローラの効果的な偏平
化を実現できる。
ば、幅方向に間隔を隔てて配置された中間転輪間に駆動
輪を一部挿入状態に配置したラップ構造を採用したの
で、駆動輪の径を小さくせずにクローラの効果的な偏平
化を実現できる。
【0067】請求項6及び請求項7に記載の発明によれ
ば、ラップ構造の採用のため駆動輪の厚みを小さく設定
しても、フレームの上部にローラを設けて履帯を支持す
るようにしたので、履帯の外れを防止できる。
ば、ラップ構造の採用のため駆動輪の厚みを小さく設定
しても、フレームの上部にローラを設けて履帯を支持す
るようにしたので、履帯の外れを防止できる。
【図1】三角クローラの側面図。
【図2】図1のII−II線における正断面図。
【図3】図1のIII − III線における平断面図。
【図4】三角クローラを装着したフォークリフトの側面
図。
図。
【図5】三角クローラの部分側面図。
【図6】従来技術における三角クローラの正断面図。
1…車両及びクローラ車としてのフォークリフト、2…
回転軸としての駆動軸、3…三角クローラ、21…駆動
輪、22…転輪としての第1転輪、23…転輪としての
第2転輪、24…履帯、32…フレーム、32a…延出
部、37…ローラ、38…リンク、44…低強度連結軸
としてのシェアピン、45…連結部材としてのブラケッ
ト、48…中間転輪、49…アームとしてのリンク、5
3…弾性部材、55…リンク。
回転軸としての駆動軸、3…三角クローラ、21…駆動
輪、22…転輪としての第1転輪、23…転輪としての
第2転輪、24…履帯、32…フレーム、32a…延出
部、37…ローラ、38…リンク、44…低強度連結軸
としてのシェアピン、45…連結部材としてのブラケッ
ト、48…中間転輪、49…アームとしてのリンク、5
3…弾性部材、55…リンク。
Claims (7)
- 【請求項1】 車両に設けられた回転軸に連結される駆
動輪と、該駆動輪の下方前後に少なくとも2個設けられ
た転輪と、該前後の転輪間に設けられた中間転輪と、該
駆動輪及び各転輪に巻き掛けられた履帯とを備えたクロ
ーラにおいて、 前記駆動輪を回転可能に支持するフレームに前記前後の
転輪間に延出する延出部を形成し、該延出部より略水平
に延ばしたアームにて前記中間転輪が支持されているク
ローラ。 - 【請求項2】 前記アームと前記フレームの間には、前
記中間転輪を下方に付勢する弾性部材が介装されている
請求項1に記載のクローラ。 - 【請求項3】 前記前後の転輪の少なくとも一つを支持
する2本のリンクが、前記フレームと、前記中間転輪が
支持された前記アームに対し、リンク機構を形成するよ
うに連結されている請求項1又は請求項2に記載のクロ
ーラ。 - 【請求項4】 前記前後の転輪の少なくとも一つを支持
する連結部材は、前記フレームに対して二箇所で連結さ
れており、そのうち一箇所には所定値以上の負荷がかか
ると折れる低強度連結軸が介装されている請求項1〜請
求項3のいずれか一項に記載のクローラ。 - 【請求項5】 前記中間転輪は幅方向に間隔を隔てて少
なくとも一組設けられており、前記駆動輪は該中間転輪
間の隙間に一部挿入状態に配置されている請求項1〜請
求項4のいずれか一項に記載のクローラ。 - 【請求項6】 前記フレームの上部には、前記履帯に対
する前記駆動輪の係合部に対し幅方向隣接位置にて前記
履帯を支持するローラが設けられている請求項5に記載
のクローラ。 - 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記
載のクローラを装着したクローラ車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3995596A JPH09226641A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | クローラ及びクローラ車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3995596A JPH09226641A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | クローラ及びクローラ車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09226641A true JPH09226641A (ja) | 1997-09-02 |
Family
ID=12567387
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3995596A Pending JPH09226641A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | クローラ及びクローラ車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09226641A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1097079A1 (en) * | 1998-07-10 | 2001-05-09 | Agtracks, Inc. | Track apparatus incorporating cantilever mounted wheels |
CN102069856A (zh) * | 2010-12-22 | 2011-05-25 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 装载机可更换履带轮 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP3995596A patent/JPH09226641A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1097079A1 (en) * | 1998-07-10 | 2001-05-09 | Agtracks, Inc. | Track apparatus incorporating cantilever mounted wheels |
EP1097079A4 (en) * | 1998-07-10 | 2002-04-03 | Agtracks Inc | TRACK DEVICE INCLUDING OVERHEAD MOUNTED WHEELS |
CN102069856A (zh) * | 2010-12-22 | 2011-05-25 | 中国人民解放军总后勤部建筑工程研究所 | 装载机可更换履带轮 |
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