JPH0922529A - 光記録媒体のための電力設定方法、装置及び時間軸変動分抽出装置 - Google Patents

光記録媒体のための電力設定方法、装置及び時間軸変動分抽出装置

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JPH0922529A
JPH0922529A JP7169102A JP16910295A JPH0922529A JP H0922529 A JPH0922529 A JP H0922529A JP 7169102 A JP7169102 A JP 7169102A JP 16910295 A JP16910295 A JP 16910295A JP H0922529 A JPH0922529 A JP H0922529A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体毎、環境毎に最適な条件で情報を記
録する光記録媒体のための電力設定装置を提供する。 【解決手段】 相変化型光ディスクに対し、所定の記録
電力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情報記
録を行う試験記録手段Pw 、SWw と、試験記録手段P
w 、SWw によって記録した光ディスク上の領域から情
報を再生する試験再生手段Pp と、試験再生手段Pp
よって再生されたRF信号の時間軸変動分を抽出する時
間軸変動分抽出手段30と、抽出した時間軸変動分が最
小となる供給電力を、情報記録のために最適な記録電力
として設定する電力設定手段32と、を備えて構成され
る。最適な記録電力を環境如何に関わらず設定可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる相変化型
の光ディスクについての記録技術に係り、特に、記録電
力を自動的に設定し、情報記録をするための光記録媒体
についての電力設定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】書換可能な光記録媒体として、アモルフ
ァス(amorphous )−結晶間の状態変化の可逆性を利用
した相変化型の光ディスクが研究されている。
【0003】相変化型光ディスクは、Te等のカルコゲ
ナイド(chalcogenide)系の記録材料を使用する。これ
ら記録材料は、光ビーム等の照射により昇温すると、結
晶が気化又は液化する。気体状態又は液体状態となった
記録材料を急冷すると、アモルファス状態となる。結晶
状態(消去状態)とアモルファス状態(記録状態)とで
は、光の反射率が異なるため、結晶状態をデジタルデー
タの「1」と「0」とに対応させることができる。すな
わち、相変化型の光ディスクでは、光ビームを利用した
記録材料の一部加熱融解と急冷とによりアモルファスビ
ットを形成し、情報記録を行っている。
【0004】ところで、相変化型光ディスクは、記録材
料により融解する温度等が異なるため、アモルファスビ
ットを形成するために照射する光ビームのパワー(電
力)がディスクの種類毎に異なっている。従来、これら
多様な相変化型光ディスクに情報を記録するために、光
ディスクの一部、例えば、コントロールトラックやリー
ドインエリアに、その光ディスクにとって最適なレーザ
パワーをコード化して記録していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、相変化型光
ディスクは、上記のように、室温から加熱し除熱した結
果としてアモルファスビットを形成するため、周囲温度
が変化すると、最適なレーザパワーも変化してしまうと
いう問題がある。
【0006】また、相変化型光ディスクは同一の記録材
料を使用していても、個々のディスク毎に微妙に特性が
異なる場合が多い。このため、レーザパワーを一律に加
えたのでは、個々のディスクにとって、必ずしも最適の
レーザパワーが照射されるとは言えない場合が多かっ
た。
【0007】すなわち、従来のように、同種の光ディス
クに対し一律なレーザパワーを供給していたのでは、周
囲の環境の変化や、ディスク毎に記録再生特性が変化す
ること等の影響によって、安定した情報記録が行えない
という不都合を生じていたのである。
【0008】そこで、本願発明は、記録媒体毎、環境毎
に最適な条件で情報を記録する光記録媒体のための電力
設定方法、装置を提供することを課題とする。さらに、
この電力設定方法及び装置のために適する時間軸変動分
抽出装置を提供することをも課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定の光記録媒体に対し、所定の消去電力範囲に亘
って供給電力を変化させて試験的な情報消去を行う試験
消去工程と、試験消去工程によって消去した光記録媒体
上の領域から情報を再生する試験再生工程と、試験再生
工程によって再生されたRF信号のうち情報が消去され
且つRF信号の最小レベルを検出するRFレベル検出工
程と、RFレベル検出工程により検出された最小レベル
に対応する供給電力を、情報消去のために最適な消去電
力として設定する消去電力設定工程と、を備えて構成さ
れる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光記録媒体のための電力設定方法において、RFレベ
ル検出工程は、RF信号の最大レベルを検出し、消去電
力設定工程は、RF信号の最大レベルに対応する供給電
力と、RF信号の最小レベルに対応する供給電力と、に
基づいて、当該光記録媒体の記録電力を設定する。
【0011】請求項3に記載の発明は、所定の光記録媒
体に対し、所定の記録電力範囲に亘って供給電力を変化
させて試験的な情報記録を行う試験記録工程と、試験記
録工程によって記録した光記録媒体上の領域から情報を
再生する試験再生工程と、試験再生工程によって再生さ
れたRF信号の時間軸変動分を抽出する時間軸変動分抽
出工程と、抽出した時間軸変動分が最小となる供給電力
を、情報記録のために最適な記録電力として設定する電
力設定工程と、を備えて構成される。
【0012】請求項4に記載の発明は、所定の光記録媒
体に対し、所定の消去電力範囲に亘って供給電力を変化
させて試験的な情報消去を行う試験消去工程と、試験消
去工程によって消去した光記録媒体上の領域から情報を
再生する第1試験再生工程と、第1試験再生工程によっ
て生成されたRF信号に基づいて情報を消去する際の基
準とすべき基準消去電力と、情報を記録する際の基準と
すべき仮の基準記録電力とを決定する基準電力決定工程
と、基準電力決定工程によって決定した基準消去電力及
び仮の基準記録電力とに基づいて電力を所定の記録電力
範囲に亘って変化させ、光記録媒体に対し試験的な情報
記録を行う試験記録工程と、試験記録工程によって記録
した光記録媒体上の領域から情報を再生する第2試験再
生工程と、試験再生工程によって再生されたRF信号の
時間軸変動分を抽出する時間軸変動分抽出工程と、抽出
した時間軸変動分が最小となる供給電力を、情報記録の
ために最適な記録電力として設定する電力設定工程と、
を備えて構成される。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3又は請
求項4に記載の光記録媒体のための電力設定方法におい
て、試験記録工程は、供給電力とともに記録波形を変化
させ、電力設定工程は、最適な記録電力をもって記録し
たときに抽出される時間軸変動成分が最小となるような
記録波形を選択する。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5に記載の光記録媒体のための電力設定方法におい
て、光記録媒体は、消去電力範囲内にある供給電力に対
応する光ビームを照射し、照射により生ずる昇温状態を
除去することによって形成される第1の結晶状態を消去
状態とし、記録電力範囲内にある供給電力に対応する光
ビームを照射し、照射によって生ずる昇温状態を除去す
ることによって形成される第2の結晶状態を記録状態と
することによって情報の消去及び記録を行う光記録媒体
である。
【0015】図1に本願発明の原理説明図を示す。請求
項7に記載の発明は、所定の光記録媒体に対し、所定の
消去電力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情
報消去を行う試験消去手段Pe 、SWe と、試験消去手
段Pe 、SWe によって消去した光記録媒体上の領域か
ら情報を再生する試験再生手段Pp と、試験再生手段P
p によって再生されたRF信号のうち情報が消去され且
つRF信号の最小レベルを検出するRFレベル検出手段
31と、RFレベル検出手段31により検出された最小
レベルに対応する供給電力を、情報消去のために最適な
消去電力として設定する消去電力設定手段32とを備え
て構成される。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の光記録媒体のための電力設定装置において、RFレベ
ル検出手段31は、RF信号の最大レベルを検出し、消
去電力設定手段32は、RF信号の最大レベルに対応す
る供給電力と、RF信号の最小レベルに対応する供給電
力と、に基づいて、光記録媒体の記録電力を設定する。
【0017】請求項9に記載の発明は、所定の光記録媒
体に対し、所定の記録電力範囲に亘って供給電力を変化
させて試験的な情報記録を行う試験記録手段Pw 、SW
w と、試験記録手段Pw 、SWw によって記録した光記
録媒体上の領域から情報を再生する試験再生手段P
p と、試験再生手段Pp によって再生されたRF信号の
時間軸変動分を抽出する時間軸変動分抽出手段30と、
抽出した時間軸変動分が最小となる供給電力を、情報記
録のために最適な記録電力として設定する電力設定手段
32と、を備えて構成される。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の光記録媒体のための電力設定装置において、試験記
録手段Pw 、SWw は、供給電力とともに記録波形を変
化させる記録波形制御手段を有し、電力設定手段32
は、最適な記録電力をもって記録したときに抽出される
時間軸変動分が最小となるような記録波形を選択する。
【0019】請求項11に記載の発明は、異なるピット
長を有するピットから再生した情報が複数混在するパル
ス信号から所定のピット長を有する抽出対象のピット情
報についての時間軸変動分を抽出する時間軸変動分抽出
装置において、パルス信号から所定の論理の変化をする
ピット情報の一端のエッジを検出し、抽出対象のピット
情報が正規のピット長を有すると仮定した場合における
ピット情報の他端のエッジのタイミングを基準時刻とし
たとき、基準時刻の前後にわたり所定期間だけ有効状態
となるウインドウパルスを生成するウインドウ生成手段
と、ウインドウ生成手段から供給されたウインドウパル
スが有効になった時から積分を開始する積分手段と、ピ
ット情報の他端のタイミングでホールド信号を生成する
ホールドタイミング生成手段と、ホールドタイミング生
成手段の供給するホールド信号によって積分手段から出
力されるウインドウパルスの積分信号の電圧値をホール
ドするホールド手段と、を備えて構成される。
【0020】
【作用】請求項1又は請求項7に記載の発明によれば、
供給電力を変化させて行う試験的な情報消去及び試験的
な情報再生により、情報が確実に消去され、且つ、RF
信号が最小レベルであるときの供給電力が特定される。
この供給電力は、最も良好に情報の消去が行われる供給
電力であることを示すので、この供給電力を最適な消去
電力として設定すればよい。
【0021】請求項2又は請求項8に記載の発明によれ
ば、RF信号が最大振幅を示すときは、光記録媒体から
の反射率が最も高くなっている。よって、例えば、消去
電力に記録電力を加算して記録する場合には、消去電力
に加えるべき記録電力は、最大振幅を示すときの印加電
力と最小振幅を示すときの電力との差分として求められ
る。
【0022】請求項3又は請求項9に記載の発明によれ
ば、供給電力を変化させて行う試験的な情報記録及び情
報再生により、抽出した時間軸変動分を最小にする供給
電力が特定される。この供給電力は、時間軸変動成分が
最小、すなわち、理想的な記録波形が得られるときの供
給電力であることを示すので、この供給電力を最適な記
録電力として設定すればよい。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、例えば、
請求項1及び請求項2に記載の発明による方法で、基準
消去電力と仮の基準記録電力とを決定する。この決定し
た条件を用いて、請求項3に記載の発明と同様の作用に
より、最適な記録電力が特定される。
【0024】請求項5又は請求項10に記載の発明によ
れば、記録波形の変化によっても、抽出されるRF信号
の時間軸変動分が変化する。したがって、供給される記
録電力が一定とした場合に、記録波形の変化に対応する
時間軸変動分を最小とする記録波形を選択すればよい。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5の発明により設定される消去電力に対応さ
せて光ビームを照射し、照射により生ずる昇温状態を除
去することにより、第1の結晶状態(例えば、非アモル
ファス状態)が良好に形成される。また、上記発明によ
り設定される記録電力に対応させて光ビームを照射し、
照射によって生ずる昇温状態を除去することにより、第
2の結晶状態(例えば、アモルファス状態)が良好に形
成される。
【0026】したがって、当該光記録媒体の特性に適合
する上記消去電力又は記録電力が設定される。請求項1
1に記載の発明によれば、ウインドウ生成手段は、パル
ス信号から所定の論理の変化(例えば、立上がりエッジ
又は立下がりエッジ)を検出する。抽出対象となるピッ
ト情報が正規のピット長(例えば、3T:Tは所定の時
間)を有すると仮定した場合における、当該ピット情報
の他端のエッジのタイミングを基準時刻(3T)を認識
する。この基準時刻は、時間軸変動分(ジッタ)の多少
によらず一定時刻である。そして、基準時刻の前後にわ
たり所定期間だけ有効状態となるウインドウパルスを生
成する。例えば、抽出対象となるピット情報のピット長
を3Tとすると、ウインドウパルスは、例えば、2.6
T〜3.4Tの間有効状態となるパルスである。このウ
インドウパルスにより、抽出対象となるピット情報のみ
(3T)が抽出され、例えば、2T、4T、5T等の他
のピット長のピット情報が排除される。
【0027】一方、積分手段は、ウインドウパルスが有
効になった時(2.6T)から積分を開始する。ホール
ドタイミング生成手段が出力するホールド信号は、入力
されている当該ピット情報の他端のエッジのタイミング
に相当する。ホールド信号のタイミングはピット情報の
他端の位置、すなわち、時間軸変動分(ジッタ)の多少
に比例して変化する。
【0028】したがって、ホールド電圧は、時間軸変動
分の多少に比例して変化するので、ホールドした電圧値
に基づいて、ピット情報の有する時間軸変動分が抽出で
きる。
【0029】
【実施例】本発明の装置に係る好適な実施例を図面を参
照して説明する。 (I)第1実施例 本第1実施例は請求項1乃至請求項10に関する。 構成の説明 図2に、本第1実施例の電力設定装置を示す。
【0030】図2に示すように、本実施例の電力設定装
置100は、通常の相変化型光ディスクに対する記録再
生装置をその主要部とする。但し、ジッタ測定装置4
(請求項の時間軸変動分抽出手段に相当)及びRFボト
ム検出装置5(請求項のRFレベル検出手段に相当)が
存在する点で異なる。
【0031】ピックアップ装置2は、相変化型光ディス
クDKに対し、供給される供給電力に対応する強度の光
ビームを照射し、ディスクDKにより反射した戻り光の
強さに比例した電気信号に変換する。再生ヘッド3は、
ピックアップ装置2のサーボに必要なトラッキングエラ
ー信号、フォーカスエラー信号等を生成し、サーボ回路
7に供給する。また、RF信号を生成する。
【0032】ジッタ測定装置4は、例えば、請求項11
に記載した時間軸変動分抽出装置を適用でき、RF信号
に含まれるピット情報について、時間軸変動分(ジッタ
成分)を抽出する。ジッタ測定装置の詳細については第
3実施例で説明する。
【0033】RFボトム検出装置5は、RF信号の信号
波形のうち下側のピーク(=信号レベルの極小値:以下
「ボトム」という。)の電圧レベルを検出し、ボトムレ
ベルSr として出力する。
【0034】位置情報検出装置6は、RF信号に基づい
てディスクの半径方向についてのピックアップ装置2の
位置を検出する。サーボ回路7は、トラッキングサー
ボ、フォーカスサーボ、スピンドルサーボ等の種々のサ
ーボを行う。レーザーパワー制御装置8は、マイクロコ
ンピュータ1の制御に基づいて、消去電力Pe 、記録電
力Pw 、再生電力Pp をそれぞれピックアップ装置2の
レーザダイオードに供給する。エンコーダ9は、デジタ
ル音声信号をデジタル変調し、デコーダ10は、RF信
号を復号しデジタル音声信号に変換する。
【0035】図3に、実施例で使用する相変化型光ディ
スクDKの構造を示す。図3(A)は光ディスクの断面
図である。通常の情報の記録再生はプログラムエリアに
おいて行われる。本実施例の電力設定のための試験は、
リードインエリアの内側に存在する電力設定領域PCA
(Power Calibration Area)において行われる。
【0036】図3(B)は電力設定領域PCAの拡大図
である。電力設定領域PCAは100のカウントエリア
C1〜C100と、10のテストエリアT1〜T10と
に分けられる。カウントエリアは、当該光ディスクに書
き換えを行った回数を記録する。テストエリアは、試験
的な記録のための分割領域である。 動作の説明 次に、本第1実施例の動作を図4にフローチャートを参
照して説明する。
【0037】本実施例では、装着された相変化型光ディ
スクDKのために最適な消去電力及び一応の記録電力を
設定するために粗調整を行う(図4(A))。粗調整
後、最適な記録電力を設定するために微調整を行う(図
4(B))。
【0038】粗調整(図4(A)) 粗調整では、まず、カウントエリアを検索し、C1から
C100までの領域のうち、未記録領域を探す(ステッ
プS1)。
【0039】記録済みのカウントエリアが存在しない場
合は(ステップS2:NO)、未記録用の電力設定を行
う。これについては、第2実施例で説明する。記録済み
のカウントエリアが存在する場合には(ステップS2:
YES)、ステップS3以降の処理を行う。ここでは、
CNまでが記録済み、C(N+1)以降が未記録状態で
あると仮定する。
【0040】カウントエリアの番号と、使用すべきテス
トエリアの番号とは対応関係にあるため、ステップS3
において、検索できたカウントエリア番号Nからテスト
エリア番号jを算出する。例えば、カウントエリアの番
号Nを、 N=100x+10y+z で表現したとき、テストエリア番号jは、 j=9x+y+1 と表現される。
【0041】次に、RF信号が検出される記録済みのプ
ログラムエリア内の領域(任意の領域)を検索し(ステ
ップS4)、再生される情報Wp を所定のメモリ等に記
憶する(ステップS5)。
【0042】最適な消去電力を設定するために、マイク
ロコンピュータ1は、情報Wp が記録されていた領域を
試験的に消去する(ステップS6)。このとき、マイク
ロコンピュータ1は、図5(A)に示すように、レーザ
パワー制御装置8を制御して、消去電力Pe を段階的に
変化させる。消去電力Pe は、例えば、1フレーム(=
13.3ms)の周期毎に、3ステップ(最大供給電力
30ステップに分割した場合)ずつ増加させる。
【0043】消去後、ステップS7において、情報Wp
が記録されていた領域を試験的に再生する。このときに
RFボトム検出装置5にて検出されるRF信号のボトム
レベルSr は、図5(B)のような波形となる。
【0044】相変化型光ディスクは、例えば周期3T〜
11Tのようなピット長に対応するパルス幅の波形で情
報が記録される。記録時に用いる電力の相違により、R
F信号の変調度が異なる。記録(消去)に用いた電力の
多少にしたがってRF信号のボトムレベルが変動する。
RF信号の残留成分のレベルが最小(黒の部分)で、か
つ、RF信号のボトムレベル(直流電圧値)が最も高く
なるときの電力を必要消去電力Pe (standard)と呼
ぶ。また、RF信号の残留成分のレベルが最小で、か
つ、RF信号のボトムレベルが最小となるときの電力を
e (mod.max )とする。ボトムレベルが最小になると
きは変調度が最も高く、情報を記録するために供給する
電力として適する。ボトムレベルが最大になるときは反
射率が最も高く、情報を消去するために供給する電力と
して適する。
【0045】図5(B)によれば、消去電力のステップ
が15(以下、括弧書きの中にステップを記載して、P
e (15)と表現する)までは、消去電力が不足してい
たため、RF信号の残留成分(黒の部分)が検出されて
いる。Pe (18)以上の供給電力で、RF信号の残留
成分のレベルは最小になる。Pe (18)にて最大のR
F信号のボトムレベルが検出され、これが必要消去電力
e (standard)となる。Pe (27)で最小のRF信
号のボトムレベルが検出され、これが最も変調度の高い
電力Pe (mod.max )となる。
【0046】ステップS8において、マイクロコンピュ
ータ1は、ボトムレベルSr が最大を示すときの位置
を、位置情報検出装置6から供給されている位置情報を
参照して認識する。この位置を消去した際に使用した電
力値より、必要消去電力Pe (standard)(=Pe (1
8))を特定する。また、マイクロコンピュータ1は、
検出信号Sr が最小のボトムレベルを示すときの電力を
同様の手順で認識し、P e (mod.max )(=Pe (2
7))を特定する。
【0047】ところで、実際にマイクロコンピュータ1
が把握すべき記録電力Pw は、一定レベルの消去電力P
e に加算される電力である(図1参照)。そこで、マイ
クロコンピュータ1は式(1)にしたがって、最も変調
度が高くなると想定される記録電力Pw (mod.max )を
算出する。
【0048】 Pe (standard)(必要消去電力)+Pw (mod.max )(求めるべき記録電力 ) =Pe (mod.max )(最大変調時の消去電力) …(1) 上記のように、粗調整を行うことにより、一度の消去動
作によって消去電力と記録電力とを求めることができる
ので、最適な電力を設定するのに要する時間を短縮でき
る。
【0049】微調整(図4(B)) 微調整では、まず、ステップS3において算出されたj
を用いて、テストエリアTj の領域の開始点を検索する
(ステップS10)。
【0050】ステップS11において、一定の周期(例
えば、1フレーム=13.3ms)毎に、記録条件を変
化させて試験的な情報記録を行う。例えば、図6のよう
に、消去電力Pe を3段階、記録電力Pw を3段階、記
録波形を5種類というように条件を変更する。
【0051】図6において、フレーム1〜16までの区
間では、消去電力Pe として粗調整で求めた必要消去電
力Pe (standard)を供給する。一つの記録波形に対
し、記録電力Pw を、粗調整で求めたPe (mod.max )
を中心(=Pw (k))に、前後1ステップ(Pw (k
−1)、Pw (k+1))ずつ変化させる。記録波形
は、図8に示すように、I〜Vまでの5パターンを用意
する。
【0052】パターンを変化させる理由について述べ
る。相変化型光ディスクでは、温度上昇とその温度の除
熱により、結晶状態を変化させて、ピットを形成する。
実際に形成したいピットと同一のピット長の波形を記録
波形としても、光ディスクの表面に広がる温度分布によ
り最終的に形成される結晶の形状は、記録波形と異なる
ものになる。実験的な探求から、結晶状態が変化する領
域が光スポットの領域より広がることが知られている。
実際に光ディスクに形成すべきピット(3T〜11T)
の形状に対し、ピット情報の先頭部分Bについては、実
際に記録したいピットの先頭位置を通過する時間よりも
遅い時間に記録電力を立上げる。後尾部分Aについて
は、実際に記録したピットの後尾位置を通過するよりも
早い時間に記録電力を立下げる。記録電力の立上がり、
立下がりのタイミングについても、光ディスクの固体
差、種類毎の差が存在する。
【0053】このため、本実施例では、記録電力の立下
がりのタイミングAについて、5通りに変化させ、最も
好適なピットが得られる記録波形を選択する。さて、記
録終了後、再度このテストエリアTj の先頭部分を検索
し(ステップS12)、試験的な再生を行ってジッタ測
定装置4から供給されるジッタの大きさを測定する(ス
テップS13)。
【0054】図7に、ジッタ測定装置4からマイクロコ
ンピュータ1に供給されるジッタ成分の大きさに対応す
る電圧値Sj の変化を示す。当図は、図6の記録電力の
変化に対応するものである。
【0055】ジッタ成分は小さい程、理想的なピットに
近い形状で結晶状態の変化が行われていることを示す。
ピットの形状は、最終的には、消去電力Pe 、記録電力
w及び記録波形という記録条件と、記録対象の光ディ
スクが有する特性との関係によって定まる。図7のジッ
タの変化は、これら記録条件を微小に変化させた際に得
られる全ての組合せについて、当該光ディスクに形成さ
れたピットの形状に対応している。
【0056】したがって、これらジッタ成分の最も小さ
いフレームにおける記録条件の組合せが、当該光ディス
クについて最適な条件である。図7では、フレーム24
の条件、すなわち、消去電力Pe はPe (standard+
1)(=Pe (28))、記録電力PwはPw (k+
1)、記録波形はパターンIIIからなる組み合わせた
最適な条件として把握できる(ステップS14)。
【0057】マイクロコンピュータ1は、把握された記
録条件を当該光ディスクの現在の記録条件として設定
し、この条件によりステップS5で記憶した情報Wp
対応する領域に書き込む(ステップS15)。最後に、
カウントエリアC(N+1)に、N+1回書き換えた旨
の情報を記録し、微調整を終了する(ステップS1
6)。
【0058】上記の如く本第1実施例によれば、粗調整
により大体の記録条件が特定され、微調整でさらに最適
な記録条件が特定されるので、相変化型光ディスクにつ
いて固体差、種類の差が生じ、周囲の温度が変化して
も、最適な記録条件を設定できる。(II)第2実施例 第1実施例では、既に何らかの情報が記録された光ディ
スクを設定対象としたが、本第2実施例は情報が全く記
録されていない光ディスクに対する設定手順を開示す
る。
【0059】本第2実施例は、第1実施例と全く同様の
構成の元、第1実施例の粗調整(図4(A))の変形例
を示す。したがって、図4(A)において、記録済みエ
リアが存在しないと判断された場合(ステップS2:N
O)以降の処理(C)に関する。
【0060】第2実施例の処理を図9のフローチャート
に示す。光ディスクに記録済みのエリアが存在しない場
合(ステップS2:NO)、最初のテストエリアT1
先頭部分が検索される(ステップS20)。
【0061】ステップS21で、消去電力を変化(掃
引)させながらテストエリアT1 を消去する。図5
(A)と同等に、掃引する消去電力Pe は、階段状に電
力が増加していくように変化させる。
【0062】テストエリアT1 の消去が終了した後、再
度このテストエリアT1 を再生する(ステップS2
2)。本実施例は第1実施例(図5(B)参照)と異な
り、RF信号の残留成分が存在しない(図10(A)参
照)。そこで、RFレベル検出装置5により検出される
検出レベルSr が最小になるときの電力を、最も変調度
が高くなる電力Pe (mod.max )(=Pe (27))と
して設定する。
【0063】ステップS23にて、最も変調度が高くな
る電力Pe (mod.max )を使用して、再度テストエリア
1 を均一に消去する(図10(B)参照)。再度、テ
ストエリアT1 を検索し(ステップS24)、第1実施
例のステップS6と同様に、消去電力を変化(掃引)さ
せながら、テストエリアT1 を消去する(ステップS2
5)。このときの消去電力Pe の変化は図5(A)と同
等のものとなる。
【0064】ステップS26にて、再度、テストエリア
1 を再生し、RFレベル検出装置5により検出レベル
を検出する。図10(C)に、この検出レベルの変化を
示す。これより、最も反射率の高くなる(検出レベルが
最大になる)電力を必要消去電力Pe (standard)(=
e(27))として認識する。
【0065】ステップS27にて、マイクロコンピュー
タ1は、式(1)(第1実施例参照)に基づく演算で、
最も変調度が高くなる記録電力Pw (mod.max )を算出
し、設定すべき記録電力とする。
【0066】以上で本実施例の粗調整が終了するので、
第1実施例で説明した微調整を行う。上記の如く本第2
実施例によれば、未記録の相変化型光ディスクであって
も、粗調整が行える。(III)第3実施例 本第3実施例は請求項11に記載の発明に関し、第1実
施例で使用したジッタ測定装置に適する。 構成の説明 図11に、本第3実施例のジッタ測定装置を示す。
【0067】本ジッタ測定装置は、光ディスク等から再
生されるRF信号のうち、特定のピット幅についてのジ
ッタの量をホールドした直流電圧値として出力する機能
を有する。マイクロコンピュータ1は、本ジッタ測定装
置4から供給される直流電圧値の大きさを、ジッタの多
少にそのまま対応させて、信号の評価が行える。
【0068】波形整形回路20は、例えば、アナログ信
号であるRF信号(A)を所定のしきい値(A)をコン
パレータによって比較し、立上がり、立下がりの急峻な
パルス波形(B)に整形する。
【0069】ウインドウ生成回路21は、波形整形され
たパルス波形(B)のエッジから、ワンショットマルチ
バイブレータ等を利用して、絶対的な所定時間経過後か
ら所定期間有効状態となるウインドウパルス(C)を生
成する。検出すべきエッジは、RF信号に含まれるピッ
ト情報のうち、ジッタを測定しようとする所定のピット
情報(例えば、3Tパルス)の先頭部分に対応するエッ
ジである。
【0070】積分回路22は、ウインドウパルスの最初
のエッジから積分を開始し、時間の経過に比例して増加
(又は減少)する電流値を出力する。積分値は、ウイン
ドウパルスが有効でなくなると、リセットされる。
【0071】ホールドタイミング生成回路23は、パル
ス波形の後尾部分のエッジでホールド信号を出力する。
他のピット長を有するピット情報のエッジでホールド信
号が生成されぬように、ウインドウパルスの有効期間の
み動作するように禁則処理を行う。禁則処理のために
は、ウインドウパルスの他、カウンタにより別途生成し
たウインドウパルス等を使用してもよい。
【0072】ホールド回路24は、このホールド信号に
より積分回路22から出力された積分電圧をホールドす
る。 動作の説明 図12は、図11に示した構成の各部分の波形を示した
ものである。
【0073】本図では、検出対象となるピット長が3T
である場合を示す。ピット長として、ピット情報のうち
最も短い3Tのピット情報を採用した理由は、ピット長
が短い程、ジッタの影響が相対的に大きく作用するため
である。
【0074】RF信号に含まれるピット情報が理想的な
ピット長を有している場合、波形整形回路20の出力
(B)は3Tのパルス幅を有する。ジッタの測定対象と
なるピット情報の後尾部分のエッジは、ジッタの存在に
よりその位置が多少変動する。そのため、ジッタにより
エッジ位置が変動しても、確実にウインドウパルスの有
効範囲にこのエッジが入るよう、ウインドウパルスの幅
を設定する。一方、測定対象外のピット情報のエッジが
検出されたのでは、誤った測定がされてしまう。そこ
で、一種類のピット長を有するピットについてのパルス
のエッジのみが、ジッタの有無にかかわらず検出できる
ようなパルス幅が必要となる。
【0075】例えば、本実施例では、図13(A)
(B)に示すように、3T〜11Tのピット長を有する
ピット列の再生情報から、3Tのピット長を有するピッ
トについてのピット情報のみを検出する。ウインドウパ
ルス生成回路21が生成するウインドウパルス(C)
は、2.6T〜3.4Tの間有効状態(ここでは、Lレ
ベル)となるものとし、他のピット長のパルスを排除す
る。
【0076】積分回路22は、ウインドウパルス(C)
の立下がりエッジからウインドウパルスが有効状態(L
レベル)の間、積分を続ける。ホールドタイミング回路
23により、ピット情報の立下がりエッジに対応するタ
イミングである。
【0077】ジッタによりピット情報の立下がりエッジ
の位置が変動すると、ホールド信号が発生する時刻は、
3Tの基準時刻の前後に変動する。一方の積分回路22
の積分出力は立上がりエッジのみに影響を受ける。した
がって、例えば、図13(E)に示すように、ピット情
報のピット長が正確に3Tならば、ホールド信号の位置
はtA となりホールド回路24の出力はαとなる
((F)参照)。(C)のようにピット長が標準より短
く、時刻tB で立下がるならば積分出力はβとなり、
(D)のようにピット長が標準より長く、時刻tC で立
下がるならば積分出力はγとなる。
【0078】出力の増加と、時間軸変動分(ジッタ成
分)の量は比例しているので、マイクロコンピュータ1
により、このホールド回路24の出力を判定すれば、ジ
ッタの有無、または、ジッタの量が直接認識できる。
【0079】上記の如く本第3実施例によれば、第1、
第2実施例で説明した電力設定装置に適するジッタ測定
装置を提供できる。また、本装置は、電力測定装置に適
用可能である他、複数のパルス幅を含む情報のなかから
特定のパルス幅を有するパルス信号についてのジッタを
測定するのに適する。(IV)その他の変形例 本発明の上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
【0080】例えば、本発明を適用する光記録媒体は、
相変化型の光ディスクに限定するものではなく、ICカ
ードのような形状を有していてもよい。すなわち、記録
媒体の形状を問わず、消去電力、記録電力、又は記録波
形等の諸条件が変化する記録媒体であれば、本発明を適
用可能である。
【0081】
【発明の効果】請求項1又は請求項7に記載の発明によ
れば、光記録媒体の種類、固体差又は環境条件によら
ず、最適な消去電力を設定できる。
【0082】請求項2、請求項3、請求項8又は請求項
9に記載の発明によれば、光記録媒体の種類、固体差又
は環境条件によらず、最適な記録電力を設定できる。請
求項4に記載の発明によれば、光記録媒体の種類、固体
差又は環境条件によらず、最適な記録電力及び消去電力
を設定できる。
【0083】請求項5又は請求項10に記載の発明によ
れば、光記録媒体の種類、固体差又は環境条件によら
ず、最も好ましい記録波形を選択できる。請求項6に記
載の発明によれば、いわゆる相変化型の光記録媒体の記
録に適する電力設定が可能である。
【0084】請求項11に記載の発明によれば、複数の
ピット長についてのピット情報が混在するパルス信号か
ら、特定のピット長を有するピット情報についての時間
軸変動成分が正確に抽出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例の電力設定装置の構成図である。
【図3】実施例に使用する相変化型光ディスクの構造を
示す説明図である。
【図4】第1実施例の記録電力設定の処理を示すフロー
チャートである。
【図5】第1実施例の消去電力の設定を示す説明図であ
る。
【図6】第1実施例の記録波形図である。
【図7】第1実施例の再生波形図である。
【図8】記録波形のパターン例である。
【図9】第2実施例の記録電力設定の処理を示すフロー
チャートである。
【図10】第2実施例の消去電力の設定を示す説明図で
ある。
【図11】第3実施例のジッタ測定装置の構成図であ
る。
【図12】ジッタ測定装置の各部の波形である。
【図13】ジッタ検出の説明図である。
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ 2…ピックアップ装置 3…再生ヘッド 4…ジッタ測定装置 5…RFボトム検出装置 6…位置情報検出装置 7…サーボ回路 20…波形整形回路 21…ウインドウ生成回路 22…積分回路 23…ホールドタイミング生成回路 24…ホールド回路 30…時間軸変動分抽出手段 31…RFレベル検出手段 32…電力設定手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の光記録媒体に対し、所定の消去電
    力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情報消去
    を行う試験消去工程と、 前記試験消去工程によって消去した当該光記録媒体上の
    領域から情報を再生する試験再生工程と、 前記試験再生工程によって再生されたRF信号のうち情
    報が消去され且つ当該RF信号の最小レベルを検出する
    RFレベル検出工程と、 前記RFレベル検出工程により検出された最小レベルに
    対応する供給電力を、情報消去のために最適な消去電力
    として設定する消去電力設定工程と、を備えたことを特
    徴とする光記録媒体のための電力設定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光記録媒体のための電
    力設定方法において、 前記RFレベル検出工程は、RF信号の最大レベルを検
    出し、 前記消去電力設定工程は、前記RF信号の最大レベルに
    対応する供給電力と、前記RF信号の最小レベルに対応
    する供給電力と、に基づいて、当該光記録媒体の記録電
    力を設定することを特徴とする光記録媒体のための電力
    設定方法。
  3. 【請求項3】 所定の光記録媒体に対し、所定の記録電
    力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情報記録
    を行う試験記録工程と、 前記試験記録工程によって記録した当該光記録媒体上の
    領域から情報を再生する試験再生工程と、 前記試験再生工程によって再生されたRF信号の時間軸
    変動分を抽出する時間軸変動分抽出工程と、 抽出した前記時間軸変動分が最小となる供給電力を、情
    報記録のために最適な記録電力として設定する電力設定
    工程と、を備えたことを特徴とする光記録媒体のための
    電力設定方法。
  4. 【請求項4】 所定の光記録媒体に対し、所定の消去電
    力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情報消去
    を行う試験消去工程と、 前記試験消去工程によって消去した当該光記録媒体上の
    領域から情報を再生する第1試験再生工程と、 前記第1試験再生工程によって生成された前記RF信号
    に基づいて情報を消去する際の基準とすべき基準消去電
    力と、情報を記録する際の基準とすべき仮の基準記録電
    力とを決定する基準電力決定工程と、 前記基準電力決定工程によって決定した前記基準消去電
    力及び前記仮の基準記録電力とに基づいて前記供給電力
    を所定の記録電力範囲に亘って変化させ、当該光記録媒
    体に対し試験的な情報記録を行う試験記録工程と、 前記試験記録工程によって記録した当該光記録媒体上の
    領域から情報を再生する第2試験再生工程と、 前記試験再生工程によって再生されたRF信号の時間軸
    変動分を抽出する時間軸変動分抽出工程と、 抽出した前記時間軸変動分が最小となる供給電力を、情
    報記録のために最適な記録電力として設定する電力設定
    工程と、を備えたことを特徴とする光記録媒体のための
    電力設定方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の光記録媒
    体のための電力設定方法において、 前記試験記録工程は、前記供給電力とともに記録波形を
    変化させ、 前記電力設定工程は、前記最適な記録電力をもって記録
    したときに抽出される前記時間軸変動成分が最小となる
    ような記録波形を選択することを特徴とする光記録媒体
    のための電力設定方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5に記載の光記録媒
    体のための電力設定方法において、 当該光記録媒体は、消去電力範囲内にある供給電力に対
    応する光ビームを照射し、当該照射により生ずる昇温状
    態を除去することによって形成される第1の結晶状態を
    消去状態とし、記録電力範囲内にある供給電力に対応す
    る光ビームを照射し、当該照射によって生ずる昇温状態
    を除去することによって形成される第2の結晶状態を記
    録状態とすることによって情報の消去及び記録を行う光
    記録媒体であることを特徴とする光記録媒体のための電
    力設定方法。
  7. 【請求項7】 所定の光記録媒体に対し、所定の消去電
    力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情報消去
    を行う試験消去手段と、 前記試験消去手段によって消去した当該光記録媒体上の
    領域から情報を再生する試験再生手段と、 前記試験再生手段によって再生されたRF信号のうち情
    報が消去され且つ当該RF信号の最小レベルを検出する
    RFレベル検出手段と、 前記RFレベル検出手段により検出された最小レベルに
    対応する供給電力を、情報消去のために最適な消去電力
    として設定する消去電力設定手段と、を備えたことを特
    徴とする光記録媒体のための電力設定装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光記録媒体のための電
    力設定装置において、 前記RFレベル検出手段は、RF信号の最大レベルを検
    出し、 前記消去電力設定手段は、前記RF信号の最大レベルに
    対応する供給電力と、前記RF信号の最小レベルに対応
    する供給電力と、に基づいて、当該光記録媒体の記録電
    力を設定することを特徴とする光記録媒体のための電力
    設定装置。
  9. 【請求項9】 所定の光記録媒体に対し、所定の記録電
    力範囲に亘って供給電力を変化させて試験的な情報記録
    を行う試験記録手段と、 前記試験記録手段によって記録した当該光記録媒体上の
    領域から情報を再生する試験再生手段と、 前記試験再生手段によって再生されたRF信号の時間軸
    変動分を抽出する時間軸変動分抽出手段と、 抽出した前記時間軸変動分が最小となる供給電力を、情
    報記録のために最適な記録電力として設定する電力設定
    手段と、を備えたことを特徴とする光記録媒体のための
    電力設定装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の光記録媒体のための
    電力設定装置において、 前記試験記録手段は、前記供給電力とともに記録波形を
    変化させる記録波形制御手段を有し、 前記電力設定手段は、前記最適な記録電力をもって記録
    したときに抽出される前記時間軸変動分が最小となるよ
    うな記録波形を選択することを特徴とする光記録媒体の
    ための電力設定装置。
  11. 【請求項11】 異なるピット長を有するピットから再
    生した情報が複数混在するパルス信号から所定のピット
    長を有する抽出対象のピット情報についての時間軸変動
    分を抽出する時間軸変動分抽出装置において、 前記パルス信号から所定の論理の変化をする前記ピット
    情報の一端のエッジを検出し、前記抽出対象のピット情
    報が正規のピット長を有すると仮定した場合における当
    該ピット情報の他端のエッジのタイミングを基準時刻と
    したとき、当該基準時刻の前後にわたり所定期間だけ有
    効状態となるウインドウパルスを生成するウインドウ生
    成手段と、 前記ウインドウ生成手段から供給された前記ウインドウ
    パルスが有効になった時から積分を開始する積分手段
    と、 前記ピット情報の他端のタイミングでホールド信号を生
    成するホールドタイミング生成手段と、 前記ホールドタイミング生成手段の供給するホールド信
    号によって前記積分手段から出力される前記ウインドウ
    パルスの積分信号の電圧値をホールドするホールド手段
    と、を備えたことを特徴とする時間軸変動分抽出装置。
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WO2003030155A1 (fr) * 2001-09-27 2003-04-10 Tdk Corporation Procede d'enregistrement d'informations sur un support d'enregistrement optique, dispositif d'enregistrement optique et procede d'evaluation de supports d'enregistrement optique

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