JPH0922252A - 部分繋ぎ広げ地図 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体を大きく広げる事なく部分的に広げた
り、任意の場面どうしを繋げたりできる地図を提供す
る。 【構成】 Ｍ字状に蛇腹折りした地図１の内一方の地図
５の中央背部上端へ上フック６を取り付け、隣に位置す
る他方の地図７の中央背部下端へ下フック８を取り付
け、ホルダー板２に有する切り溝の内、上溝９へ上フッ
ク６を引っ掛け、下溝１０へ下フック８を引っ掛け、複
数の地図１の引っ掛けられたホルダー板２の背部へカバ
ー３を被せる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、部分的に繋いだり広げ
たりできる地図に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の地図はシート状の地図及び地図帳
などの形状であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の地図は構造的に
簡単である事から普及しているが、使用するに於いては
それぞれに問題があった。シート状の地図の場合、広い
範囲から見る事はできるものの、大きく広げて使用する
事から風雨の日には使いにくいものであり、収納時には
折り畳む事から、折り曲げを繰り返す事によって劣化
し、折線部分から破れる恐れがあった。地図帳の場合、
大きく広げる必要は無いものの、広い範囲から見る事に
不向きで、ルートを辿る場合、広い範囲では多項に渡る
もので、前のページとの連なりに苦慮する事があり、分
厚い地図帳では必要な箇所のみを部分的に取り出す事が
できないので不便であった。本発明では前記の問題点を
考慮に入れ、部分的に繋いだり広げたりできる地図の提
供を目的とする。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】蛇腹状に折り畳んだ地図の
中央谷折り蛇腹折線背部へ下向きのフックを設け、ホー
ルド板へ有する切り溝へ前記のフックを引っ掛ける事に
よって複数の地図を固定し、フックの長さは地図の縦幅
の半分以下であり、フックの取り付けは一方の地図では
上端へ他方の地図では下端へ位置付け、一方の地図と他
方の地図は横隣方向へ交互に並べ、フックが上下に擦れ
違う事になり、よってフックの太さが邪魔にならずに隣
どうしの地図は接近し合い、フックが地図の縦幅の半分
より短い事から地図を中央で縦へ折り畳む事が可能とな
って、縦へ半分に折り畳む事によって上下に連なる地図
どうしを隣接させる事ができ、地図は横へ連なった状態
で並べられており、縦に連なる場面の地図の見開きを楽
にする目的で記しを設け、任意に開かれた地図の記しの
横の位置が同じ場所にある隣の記しのページを開けば上
下に連ねる事ができる様にする。

【０００５】

【作用】地図は蛇腹折りされた状態で小分けされてお
り、背部にフックを有している事からホルダー板の溝へ
差込む事で任意の範囲で部分的に横方向へ繋ぐ事がで
き、記しの位置を合わせる事によって縦方向へも連ねる
事ができ、地図は小分けされている事から蛇腹折り線を
伸ばせば部分的に広げる事ができる。

【０００６】

【実施例】本発明で使用する地図は独自に制作した物で
あっても良いが、国土地理院の地形図を使用し、ホルダ
ー板及びカバーは透明及びしぼ付きの半透明なビニール
を素材に用いる。

【０００７】実施例について図面を参照して説明する
と、構成要因別に並べて示した斜視図の図１に於いて、
複数に小分けされた地図１を設け、地図１を引っ掛ける
為のホルダー２を設け、ホルダー２を包み込む状態でカ
バー３を設ける。地図１は、二万五千分の一地形図・五
万分の一地形図及びその他の縮尺地形図の枠の余白部分
を切り取った後の地形表示部分の中央を横方向へ貫いて
切り裂き、縦に貫く三本の平行な蛇腹折線４の内両側を
山折り線にし中央を谷折り線にしてＭ字状に蛇腹折り
し、一方の地図５の中央の谷折り線の背部の上端へ上フ
ック６を設け、他方の地図７の中央の谷折り線の背部の
下端へ下フック８を設け、上下のフックは下向きへ引っ
掛ける形状であり、フックの長さは地図１の上下幅の半
分よりやや短くし、フックはクリップの様に地図シート
を前後から挟み込んでも良いが、腰のある針金或いはプ
ラスチック棒を接着テープによって貼り付け、テープに
よって固定されている箇所を癒着部１４として設ける。
地図を引っ掛ける為のホルダー板２の中央の上下へ横方
向の平行な部分的切込みを入れ、上の切込みは上フック
６を差込む為の物で上フック６の癒着部１４の下端の高
さに位置付けて上溝９として設け、下の切込みは下フッ
ク８を差込む為の物で下フック８の癒着部１４の下端の
高さに位置付けて下溝１０として設け、上下溝の横への
長さは複数並べられる地図１の厚みを収納できる長さと
する。ホルダー板２の上下溝へ上下フックを差込むと、
フックの下端が背部へ飛び出て邪魔になるので、ホルダ
ー板２の背部全体を覆う状態でカバー３を設ける事とな
り、カバー３の両側へは袖部１１を設けてホルダー板２
の両側を収納し、袖部１１の設け方は、一枚シートのカ
バーの両端領域を内側へ折り返し、折り返し部分の上下
を溶着する事によって袖部１１を設けても良く、カバー
３全体を筒状とし、両側を内側へ折り返すだけで袖部１
１を設けても良く、国土地理院の地形図は北と南では横
幅が事なる事から、筒状のカバー３の両端を折り返す方
法は横幅の違いに対応できる。地図１の並べ方はルート
１２が横方向へ連なる関係にし、縦方向に連なった場面
を開き易くする方法として蛇腹折線４の内山折り線上へ
記号を付した記し１３を設け、記しの付け方は東西方向
に連なる幾多の地図場面上で西から東へ移るに従って等
間隔で記しが下へ移動し、上下に連なる関係では記し１
３の上下の位置を同じにする事によって上下の位置が同
じ箇所のページを開けば地図の場面が南北にも連なる様
にし、記しに付ける記号は数字を用い、二桁で表示する
ならば前或いは上の数字を緯度数字として同緯度は同数
字で表示し、後ろ或いは下の数字を経度数字として同経
度は同数字で表示する事によって南北が実際に連なって
いるかどうかの把握を容易にし、広い範囲から読み取る
地図、例えば五万分の一に対して広い範囲から読み取る
地図は五十万分の一で、広い範囲の地図上に区分けして
狭い範囲の地図の記号を付ける事によって広い範囲から
任意の狭い範囲を読み取る事ができる。

【０００８】本発明を組み立てた状態で正面方向から示
した斜視図の図２に於いて、蛇腹折りにした複数の地図
１をホルダー板２へ差込んで固定する事によって冊子状
となり、横方向へ開けば東西方向に地図の場面は繋がっ
ており、南北方向に繋げる場合は同じ高さの位置にある
記し１３の箇所で開き、記し１３を右方向へ合わせれば
南方向へ繋がり、左方向へ合わせれば北方向へ繋がる。
又、同緯度の記し１３を同じ色で統一し、他緯度と色で
区別すれば東西の端の場面を容易に探し当てる事がで
き、緯度ごとに独自の色を指定するのは困難であるので
二色を交互に使い分ける。

【０００９】本発明を組み立てた状態で背面方向から示
した斜視図の図３に於いて、蛇腹折りされた複数の地図
１をホルダー板２へ差込んで固定するには、上溝９へ複
数の上フック６を差込んで引っ掛け、下溝１０へ複数の
下フック８を差込んで引っ掛け、上下フックの下端が出
た状態では使用時に引っ掛かって邪魔になる事から、ホ
ルダー板２の背部を図１で示すカバー３で覆う。

【００１０】本発明を部分的に抜き取って示した斜視図
の図４に於いて、地図の一場面の中央が任意の場所であ
る場合は問題が無いが、ルート１２を辿って進んで行く
に従って任意の場面から外れて行く。東西方向の場合は
横のページどうしが繋がっている事から蛇腹折線４の折
り箇所を変える事によって対応できるが、南北方向では
任意の場所が地図の上下どちらかの端領域に来た場合、
上下に繋がった地図１どうしを縦へ半分に折り、南北を
合わせて使用する。縦へ折って南北を合わせた場合フッ
クをホルダー板の溝へ引っ掛ける事はできなくなるの
で、別個の袋へ収納する他、図１に示すカバー３へ収納
しても良い。

【００１１】

【発明の効果】地図は小分けされてＭ字状に蛇腹折りさ
れている事から部分的に広げる事ができ、地図の背部に
取り付けられたフックをホルダー板に有する切り溝へ差
込んで引っ掛ける事によって、任意の場所どうしを繋げ
る事ができ、記しを設けた事によって南北に繋がった場
所を容易に探す事ができ、フックは地図の縦幅の半分以
下の長さである事によって地図を縦方向へ半分に折り畳
む事ができるので半分に折り畳んだ物どうしを南北に繋
げる事ができ、カバーを設けた事によってホルダー板の
背部に出たフックの端が邪魔にならずに使用でき、カバ
ー内へ広い範囲を見る事のできる地図を入れる事によっ
て、広い範囲から任意の場所を把握する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】構成要因別に並べて示した斜視図。

【図２】本発明を組み立てた状態で正面方向から示した
斜視図。

【図３】本発明を組み立てた状態で背面方向から示した
斜視図。

【図４】本発明を部分的に抜き取って示した斜視図。

【符号の説明】

１ 地図 ２ ホルダー板 ３ カバー ４ 蛇腹折線 ５ 一方の地図 ６ 上フック ７ 他方の地図 ８ 下フック ９ 上溝 １０ 下溝 １１ 袖部 １２ ルート １３ 記し １４ 癒着部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本発明は地図１があり、地図１を引っ掛
   けてホールドする為のホルダー板２を設け、ホルダー板
   ２を包む状態でカバー３を設ける。地図１に於いて、縦
   に貫く山折り線と谷折り線を交互に繰り返す蛇腹折線４
   によって地図１は蛇腹折りされ、一枚の地図で中央或い
   は中央付近に位置する谷折り線の蛇腹折線４の背部へホ
   ルダー板２へ引っ掛ける為のフックを設けるのである
   が、フックは下向きに引っ掛ける形状であり、長さは地
   図１の縦幅の半分より短くし、一方の地図５の上端に設
   けるフックは上フック６と称し、隣接の他方の地図７の
   下端に設けるフックは下フック８と称し、一方の地図５
   と他方の地図７とは交互の状態で並べる事から上フック
   ６と下フック８は隣接どうしでは上下が交互となり、よ
   ってフックどうしは上下に擦れ違う事からフックの太さ
   は打ち消されて一方の地図５と他方の地図７は接近で
   き、フックの長さが地図１の上下幅の半分より短い事か
   ら地図１を縦に折って上の地図と下の地図とを連ねる事
   ができ、ホルダー板２に於いて、上下のフックを引っ掛
   ける為の溝をホルダー板２の中央の縦筋へ横方向への切
   込みを入れて設けるのであり、上フック６を引っ掛ける
   上の溝を上溝９と称して設け、下フック８を引っ掛ける
   下の溝を下溝１０と称して設け、ホルダー板２の背部に
   はフックの下端が突き出している事から危なく、ホルダ
   ー板２を覆う状態でカバー３を設け、カバー３の両側へ
   はホルダー板２の両側端領域を収納する為の袖部１１を
   設けてホルダー板２を収納し、一方の地図５と他方の地
   図７はルート１２が横方向に連なる状態で並べ、縦方向
   に連なった部分を楽に見開く為に記し１３を山折り線と
   なる蛇腹折線４上へ設け、記し１３は横へ連なる蛇腹折
   りの地図１の範囲内で上下方向へ等間隔刻みで記され、
   蛇腹折りの地図１で任意に開いた項の記し１３と上下の
   高さが同じ位置の記し１３を右へ開けば下方へルート１
   ２は連なっている、という状態にして設けた、部分繋ぎ
   広げ地図。