JPH09221819A - グレーチング用部材の滑り止め形成方法 - Google Patents

グレーチング用部材の滑り止め形成方法

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JPH09221819A
JPH09221819A JP8052616A JP5261696A JPH09221819A JP H09221819 A JPH09221819 A JP H09221819A JP 8052616 A JP8052616 A JP 8052616A JP 5261696 A JP5261696 A JP 5261696A JP H09221819 A JPH09221819 A JP H09221819A
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JP
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grating
forming
end surface
slip
edge
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JP8052616A
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Mitsuo Yamashita
三男 山下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溝蓋などに使用されるグレーチングにおい
て、構成する部材に尖った角のない安全な、かつ成形が
容易な滑り止めを形成する方法を提供する。 【構成】 ステンレス鋼材などで成型してなるグレーチ
ング(1)用の部材(5)において、該部材(5)の上端面(6)の
両側に直角に形成された縁部(7)を押刃(10)により押圧
して凹部(9)を形成せしめ滑り止めとする方法、および
上端面(6)または縁部(7)に近接した側面(8)に先端が尖
った押刃(14)を圧入して穴(12)を形成させ縁部(7)にお
いて外側にまたは上端面側に突出部(13)を形成させ滑り
止めを形成させる方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製のグレーチング
の主部材、副部材など部材の上端部に形成する滑り止め
の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より道路の側溝、建築物に附属して
設けられる溝蓋、すなわち厨房、風呂場などの排水溝の
溝蓋として使用されている金属製のグレーチングは、短
冊板状の主部材を所要間隔に配列し、主部材に直交する
副部材により格子状に組立てられ、必要あれば主部材の
両端部に側板を取り付け使用される。
【0003】近時、溝蓋などに使用されるグレーチング
は美粧化が要求されるためステンレス鋼などの鋼材が部
材として使用されるようになってきたが、光沢のある平
滑に仕上げられたステンレス鋼よりなる部材を使用した
グレーチングは、水に濡れた場合滑り易いという欠点が
あった。その対策として、主部材の表面に凸部を滑り止
めとして形成させる方法が提案され、機械加工により凸
部を形成したり、主部材の圧延成型時に凸部を形成させ
る方法がとられるようになって来たが、手間と時間がか
ゝるので、実公平7−45670号に提案されている如
く、主部材の上縁から上縁寄りの一定深さまでを所定の
ピッチで両側へ交互に折曲げることにより上面に起伏を
形成せしめる方法、特開平5−202555号に提案さ
れている如く、縁部の側面を凹陥させて上面に膨出した
滑り止め凸部を形成させる方法などがあり、本願出願人
も特願平7−351270号で柱状の鋼材を下側が先端
となるよう斜めに切断した押刃を用い、主部材などの側
面の上端縁部を上端縁において食い込まないよう側面を
押圧し上面に凸状に膨出せしめ、滑り止めを形成する方
法を発明し出願した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、グレーチング
の主部材は、短冊板状で断面形状が長方形のものおよび
断面形状がI字状をなすものの外、薄板を断面形状がT
字形などに折曲げたものがあるが、本発明は短冊板状の
主部材、および副部材、側板などの部材を対象とするも
のである。この種の肉厚の主部材などに滑り止めを形成
させる方法は、前述の如く圧延製造時に形成させる方法
は大量生産にはよいが小量生産の場合には適さず、また
機械加工は手間とコストがかゝり高価となることが避け
られず、さらには上端縁部を押刃などで切断するように
滑り止めを形成すると尖った角が形成されることが多
く、尖った角は靴などの底を傷つけたり引掛かり、かえ
ってつまずくなどの危険があり、特にプールなどの周囲
に設けられる排水溝に取り付けられるグレーチングの溝
蓋など素足で歩くことのある場所では使用できなかっ
た。本発明は、上記問題点を解決し、滑り止めの成形が
容易な危険性の少ない滑り止めを形成する方法を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、グレーチング
用の部材である主部材、必要あれば副部材、側板の上端
面側に滑り止めを形成させる方法に関し、種々検討せる
結果なされたものである。
【0006】すなわち、ステンレス鋼板などよりなる短
冊板状をなすグレーチング用の部材の上端面の両側に直
角に形成される縁部を押刃により押圧して凹部を形成さ
せ、また、上端面または縁部に近接した側面を押刃を圧
入することにより上端面または側面に穴を形成すると共
に縁部を側面側に、または上端面側に突出させることに
より滑り止めを形成せしめることにより解決せるもので
ある。
【0007】直角の縁部を押圧する押刃は、平たがね
状、角を丸くした角柱状、先端が半球状をなす円柱状な
どが使用でき、押刃の先端が直角の縁部に接したとき、
押刃の先端中央に溝を刻設しておき、ずれないようにす
るとよい。
【0008】また、上端面または縁部に近接した側面側
に圧入して穴を形成せしめると共に縁部を側面側に、ま
たは上端面に突出部を形成せしめる押刃は、先端が尖っ
たポンチ状のものを使用するとよく、またドリルを押圧
しながら穴をあけても突出部が形成されるのでドリルを
使用するも差支えない。
【0009】なお、滑り止めは、直角の縁部を押圧し形
成するときは両縁部に対象となるように、交互となるよ
うに、さらには片側のみに形成させるも差支えなく、押
刃の先端の形状の異なるものを組合わせ使用して成型す
るも差支えなく、また、上端面、側面に穴を形成させる
方法と組合せるも差支えなく、滑り止めを形成した部材
は、現場の状況に合わせグレーチングの組立時に必要個
所に適宜配設使用するも差支えない。
【0010】
【作用】部材の直角な縁部に形成した凹部、上端面に形
成した穴および縁部が側面側に、または上端面に形成さ
れた突出部は滑り止めの作用をする。
【0011】
【実施例】本発明を図面に示す実施例に従って説明す
る。なお、本発明で対象とする部材を使用したグレーチ
ング(1)の一例を示すと、図6に示す如く、ステンレス
鋼板などで成型してなる短冊板状をなす主部材(2)を一
定間隔で並列に並らべ、主部材(2)の厚さに等しい係止
溝を主部材(2),(2)…の間隔に等しい間隔で刻設した副
部材(3)を、主部材(2)の側面に設けた係止孔に挿通して
格子状に組立て、周囲に側板(4)を溶接などで取りつけ
たグレーチング(1)である。こゝで使用される部材(5)の
主部材(2)、副部材(3)、側板(4)は断面形状が長方形を
なす短冊板状のもので示したが、断面形状が中間部の厚
さが上、下部よりも薄くしたI字状をなすよう成型され
た部材にも適用される。
【0012】〔実施例1〕 前述の如く、構成されるグ
レーチング(1)の主部材(2)、副部材(3)、側板(4)などの
部材(5)において、図1に示す如く、部材(5)の上端面
(6)の両側に直角に形成される縁部(7)を押刃(10)により
押圧して凹部(9),(9)…を形成せしめ滑り止めとせるも
のである。この際使用される押刃(10)は、図2に示す如
く、平たがね状(A)、先端を半球状をした円柱状(B)、相
対する辺の角を丸くした角柱状のもの(C)などが使用で
き、押圧時先端が半球状をなす場合など押圧時ずれ易す
いときは、先端部に細い溝(11)を刻設しておくとよい。
【0013】このように滑り止めを形成した部材(5)
は、設置場所の要望に従がい、例えば図6における主部
材(2)の全部、或いは1枚または2枚おきに配設され、
必要あれば副部材(3)、側板(4)にも使用される。
【0014】〔実施例2〕 図3,4に示す実施例は、
図5に示す如き先端の尖ったポンチ状の押刃(14)を使用
し、押刃(14)の先端を圧入することにより図3に示す如
く部材(5)の上端面(6)に穴(12)を形成せしめると共に縁
部(7),(7)を外側に突出部(13)を形成させ、また図5に
示す如く部材(5)の上端面(6)の両側に形成された縁部
(7)に近接した側面(8)に穴(12)を形成させると共に、上
端面(6)側に縁部(7)を膨張させ突出部(13)を形成させ滑
り止めとせるものである。
【0015】なお、一般に主部材(2)などの部材は、厚
さが4〜6mmの短冊板状のステンレス鋼材が使用される
が、この場合細い尖った押刃(14)を使用し、一方の側面
(8)より反対側の側面(8)まで貫通させ透孔を形成させ、
上端面(13)に厚さ方向に突条を形成させるも差支えな
い。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上述べた如く、グレーチン
グの部材の上端面の両側に形成された直角の縁部を押刃
により押圧され凹部を形成せしめ、または上端面または
上端面両側の縁部に近接した側面に、穴を押刃を圧入す
ることにより形成させると共に側面側または上端面に突
出部を形成せしめ滑り止めとせるものであるので、縁部
などを切断することがないので尖った角は形成されず安
全な滑り止めが形成され、また、成形も容易で小ロット
でも生産でき、安価に提供できるものである。なお、形
状の異なった押刃を使用することにより、美しい模様を
形成させることもできるなど利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】上端縁部に滑り止めを形成した部材の部分斜視
図。
【図2】押刃の先端部の斜視図。
【図3】上端面に穴を形成し滑り止めとした部材の部分
斜視図。
【図4】側面に穴を形成し滑り止めとした部材の部分斜
視図。
【図5】他の実施例の押刃の部分斜視図。
【図6】グレーチングの一例を示す一部省略した斜視
図。
【符号の説明】
1 グレーチング 2 主部材 3 副部材 4 側板 5 部材 6 上端面 7 縁部 8 側板 9 凹部 10,10′,10″ 押刃 11 溝 12 穴 13 突出部 14 押刃
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 グレーチング用部材の滑り止め形成
方法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼材などより成型した短冊板
    状の主部材(2)を間隔をおいて並列に配列し、副部材(3)
    などで格子状に組立てたグレーチング(1)において、該
    主部材(2)、副部材(3)など部材(5)の上端面(6)の両側に
    直角に形成された縁部(7)を押刃(10)により押圧して凹
    部(9),(9)…を形成せしめ滑り止めとしたことを特徴と
    するグレーチング用部材の滑り止め形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグレーチング(1)用の部
    材(5)において、該部材(5)の上端面(6)または上端面(6)
    の両側に形成された縁部(7)に近接した側面(8)を先端が
    尖ったポンチ状の押刃(14)を圧入して穴(12)を形成させ
    ることにより、縁部(7)より側面(8)側または上端面(6)
    側に突出部(13)を形成させ、滑り止めとしたことを特徴
    とするグレーチング用部材の滑り止め形成方法。
JP8052616A 1996-02-16 1996-02-16 グレーチング用部材の滑り止め形成方法 Pending JPH09221819A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010281057A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Tohoku Okajima Kogyo Kk グレーチングの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010281057A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Tohoku Okajima Kogyo Kk グレーチングの製造方法

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