JPH09215751A - 刺激の制御装置 - Google Patents

刺激の制御装置

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JPH09215751A
JPH09215751A JP8024956A JP2495696A JPH09215751A JP H09215751 A JPH09215751 A JP H09215751A JP 8024956 A JP8024956 A JP 8024956A JP 2495696 A JP2495696 A JP 2495696A JP H09215751 A JPH09215751 A JP H09215751A
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JP
Japan
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frequency
signal
stimulus
rhythm
time
Prior art date
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Application number
JP8024956A
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English (en)
Inventor
Takako Sugita
貴子 杉田
Masanori Shimizu
正則 清水
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部刺激リズムに同期しやすい生体リズムや
心身状態の変化に結びつきやすい生体リズムがどれであ
るかに関する個人差を克服し、人間の心身状態により影
響を与えやすい時間変動を提供することを目的とする。 【解決手段】 人間に与える外部刺激の時間変動に、二
つ以上の生体リズム各々の主要な周波数を中心とする周
波数帯域での時間変動を、主要な成分として持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間に与える刺激
を時間変動させるにあたって、適切な時間変動制御をす
ることにより、刺激を受ける人間を、期待する心身状態
に移行させる刺激の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人間の生体リズムの周波数は心身状態に
よって変化することが知られている。例えば、リラック
スした状態に着目すれば、脳波ではα波と呼ばれる周波
数帯である8〜13Hz、呼吸では0.1〜0.2H
z、心拍では0.5〜2Hzの中に、各個人ごとにリラ
ックス状態に固有の周波数がある。つまり、リラックス
しているときには、各生体リズムの周波数はリラックス
状態固有の値を示す。
【0003】逆に、生体リズムの周波数を変化させれ
ば、それに対応するように心身状態も変化することも知
られている。例えば、生体リズムの周波数がリラックス
状態固有の数値になるように工夫すれば、心身はリラッ
クスしていく。
【0004】生体リズムを変化させるために、様々な工
夫がなされている。一つの例にバイオフィードバック法
がある。これは、コントロールの対象となる生体リズム
の様子を人間に知覚できる形で提示してやるものであ
る。刺激を提示された人間は、その刺激をもとに自分の
現在の生体リズムの状態を知り、期待する方向にこのリ
ズムが変化するように自らの心身状態を誘導していく。
【0005】また、生体リズムの周波数は、外部からの
刺激に対してその刺激の周波数と同じになる方向に変化
することが知られており、この現象は、外部からの刺激
の周波数が生体リズムの周波数に近いほど起こりやすい
ことも知られている。
【0006】これらの現象を利用したものに、特公平6
−42908号公報、特公昭61−43056号公報、
特開昭61−14680号公報がある。
【0007】特公平6−42908は、装置の使用者の
生理的時間変動信号の中から、α波を誘発しやすい帯域
のものを抽出し、これをそのまま身体刺激としてフィー
ドバックし、α波を誘発するものである。
【0008】特公昭61−43056号公報は、心拍の
タイミングを光の明滅で表すと同時に1分間当りの心拍
数を数値で表示することにより、心拍周波数を意図する
方向に変化させやすくしたものである。
【0009】特開昭61−42908号公報は、脈拍数
・皮膚抵抗・血圧から、使用者がα状態(脳波にα波成
分が多く含まれている状態)であるかどうかを判断し、
α状態にある時のみ学習器械をスイッチオンする制御装
置である。呼吸数に合わせて光を明滅させることによ
り、α状態に移行しやすくなるとも記述してある。
【0010】このように、ある一つの生体リズムに着目
し、その生体リズムを人間に知覚できる形で提示してや
ることにより、期待する心身状態に移行しやすくする方
法が提案されている。
【0011】また、特開平5−296573号公報は、
検出した生体リズムデータを基にゆらぎ信号を発生し、
これで所定の物理量を制御して快適な状態を生み出すも
のである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一つの
生体リズムのみをフィードバックする方法は、不充分で
ある。なぜなら、どの生体リズムが外部刺激リズムに同
期しやすいか、または、どの生体リズムの変化が心身状
態の変化に結びつきやすいかは、個人や、時と場合によ
り異なるからである。
【0013】また、生体リズムは互いに影響しあってい
ることも知られている(梅本ほか、「心拍リズムと呼吸
リズムの相互関係について」、信学技報、1995−5
号、P9〜P16)。つまり、二つ以上の生体リズムを
同時に誘導することで、どの生体リズムも変化しやすく
なる。
【0014】本発明は上記の点に着目し、二つ以上の生
体リズムの時間変動を組み合わせることにより、人間の
心身状態に、より影響を与えやすい時間変動を提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の刺激の制御装置は、刺激の時間変動に、二つ
以上の生体リズム各々の主要な周波数を中心とする周波
数帯域での時間変動を主要な成分としてもたせる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下本発明の第1の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0017】図1において、1Aは脳波検出装置、2A
は脳波周波数解析装置、3Aは固有脳波周波数記憶装
置、1Bは心拍検出装置、2Bは心拍周波数解析装置、
3Bは固有心拍周波数記憶装置、1Cは呼吸検出装置、
2Cは呼吸周波数解析装置、3Cは固有呼吸周波数記憶
装置、4A・4B・4Cはいずれも信号周波数算出装
置、5A・5B・5Cは信号発生装置、6は制御信号混
合・増幅装置、7は照明制御装置、8は照明装置であ
る。4A・4B・4C及び5A・5B・5Cの違いは、
4A・5Aは脳波の周波数を、4B・5Bは心拍の周波
数を、4C・5Cは呼吸の周波数を扱う点である。
【0018】各々の動作を簡単に説明すると次のとおり
である。図1において、脳波検出装置1Aで脳波リズム
を検出し、検出した脳波リズムの主要な周波数を脳波周
波数解析装置2Aで抽出し、抽出した周波数と固有脳波
周波数記憶装置3Aに記憶された周波数とをもとに、信
号周波数算出装置4Aで信号周波数を算出し、この周波
数を中心とする帯域での1/fゆらぎ信号を信号発生装
置5Aで発生する。同様に、心拍検出装置1Bで心拍リ
ズムを検出し、検出した心拍リズムの主要な周波数を心
拍周波数解析装置2Bで抽出し、抽出した周波数と固有
心拍周波数記憶装置3Bに記憶された周波数とをもと
に、信号周波数算出装置4Bで信号周波数を算出し、こ
の周波数を中心とする帯域での1/fゆらぎ信号を信号
発生装置5Bで発生する。
【0019】また同様に、呼吸検出装置1Cで呼吸リズ
ムを検出し、検出した呼吸リズムの主要な周波数を呼吸
周波数解析装置2Cで抽出し、抽出した周波数と固有呼
吸周波数記憶装置3Bに記憶された周波数とをもとに、
信号周波数算出装置4Bで信号周波数を算出し、この周
波数を中心とする帯域での1/fゆらぎ信号を信号発生
装置5Cで発生する。信号発生装置5A・5B・5Cで
それぞれ発生した3つの1/fゆらぎ信号を、制御信号
混合・増幅装置6で混合・増幅し、作成された信号を用
いて照明制御装置7を動作させ、照明装置8から時間変
動する照明光を発生させる。
【0020】本実施の形態は、人間の心身状態をリラッ
クスした状態に誘導するために、適切な時間変動制御を
施した照明光を用いることを想定したものである。人間
の生体リズムの周波数は、心身状態によって様々に変化
する。例えば、呼吸リズムの周波数は、落ち着いている
ほど低く、興奮するほど高くなる。同様に、リラックス
状態に固有の各種生体リズムの周波数が存在する。ま
た、人間をリラックスさせるためには、生体リズムがリ
ラックス状態固有の周波数を示すようにすればよい。従
来の技術の項でも説明したとおり、生体リズムの周波数
は、外部からの刺激に対してその周波数と同じになるよ
うに変化し、この現象は、外部からの刺激の周波数が生
体リズムの周波数に近いほど起こりやすい。
【0021】よって、生体リズムの周波数を測定し、こ
の周波数をリラックス状態固有の生体リズム周波数に近
づけるように少しだけシフトした周波数で照明光を時間
変動させれば、生体リズムの周波数は、照明光の時間変
動と同じになるように変化し、これを繰り返せば少しづ
つリラックス状態固有の周波数に近づいていく。こうし
て、照明を浴びる人間はリラックスしていく。
【0022】次に、本実施の形態の制御装置の動作を詳
しく説明する。まず、脳波周波数を扱う部分について、
詳しく説明する。一般に、人間がリラックスしていると
きには、脳波の中でもα波と呼ばれる成分(周波数でい
えば8〜12Hzの成分)が強く検出されるようにな
る。このことを逆に利用し、この装置では、照明光の時
間変動にα波の周波数と同じ時間変動成分をもたせるこ
とにより、照明下の人間がよりリラックスしやすい状態
を作る。
【0023】α波周波数は個人により微妙に異なる。そ
こで、この装置は、照明を浴びる人間に固有なα波周波
数を予め記憶している。また、人間がリラックスからほ
ど遠い状態にある場合を想定し、照明を浴びる人間のそ
の時点での脳波の周波数を利用して、よりスムースにリ
ラックスした状態に導く機能も持っている。つまり、照
明を浴びる人間のその時点での脳波の周波数を測定し、
この周波数を予め記憶している周波数に近づけるように
少しシフトした周波数を制御信号に使用するのである。
この場合、照明の時間変動の周波数は照明を浴びる人間
の脳波の周波数に近いので、脳波のリズムは照明の時間
変動リズムに同期する。これを繰り返すので、照明を浴
びる人間の脳波の周波数は予め記憶しているα波の周波
数に少しずつ近づいていく。
【0024】図1において、脳波検出装置1Aは照明下
の人間の脳波リズムを検出し、このリズムを脳波周波数
解析装置2Aで解析し、脳波中のα波帯域(8〜12H
z)で最も強度の高い周波数を検出する。また、固有脳
波周波数記憶装置3Aは、被測定者に固有なα波周波数
のデータを数値で記憶している。信号周波数算出装置4
Aは、この数値と測定した周波数を比較して、出力する
信号の中心周波数を算出し、算出された中心周波数を中
心とする帯域での1/fゆらぎ信号を信号発生装置5A
から出力する。
【0025】信号周波数算出装置4Aは、信号の中心周
波数を、測定したα波周波数よりも予め記憶している周
波数に少しだけシフトしたものに設定する。具体的に
は、測定したα波周波数をX(Hz)、予め記憶してい
る周波数をY(Hz)、出力する1/fゆらぎ信号の中
心周波数をZ(Hz)とすると、X,Y,Zの関係は
(数1)のとおりである。 (数1) Z=X+(Y−X)/k (数1)中の係数kについては、次のように決める。k
が大きいと、1/fゆらぎ信号の中心周波数Zが、測定
した周波数Xには近く、予め記憶している周波数Yには
遠いため、照明下の人間のα波が1/fゆらぎ信号に同
期する確率は高いが、予め記憶している周波数Bに近づ
くのは遅い。逆にkが小さいと、1/fゆらぎ信号の中
心周波数Zが、測定した周波数Xには遠く、予め記憶し
た周波数Yには近いため、照明下の人間のα波が1/f
ゆらぎ信号に同期する確率は低いが、予め記憶している
周波数Yに近づくのは速い。
【0026】脳波リズムが照明の時間変動に同期する現
象のおこりやすさは個人差がある。脳波リズムが照明の
時間変動に同期しにくい人間の場合にはkを大きく、脳
波リズムが照明の時間変動に同期しやすい人間の場合に
はkを小さくすればよいが、平均的には5ぐらいが適当
である。また、後に説明するように、心拍・呼吸を扱う
部分でも同じく(数1)を用い、kの値は平均的には5
ぐらいが適当である。ただし、kの値は、脳波・心拍・
呼吸のそれぞれの場合で独立に設定することが可能であ
る。
【0027】また、出力信号の周波数は、Z(Hz)を
中心として、中心周波数値Zの約1割の幅を前後に持
つ。
【0028】次に、心拍周波数を扱う部分について、詳
しく説明する。一般に、人間の心拍回数は、個人や年齢
によって異なるが、リラックスしているときには1分間
に60回(1Hz)程度である。このことを逆に利用
し、この装置では、照明光の時間変動にリラックスして
いるときの心拍の周波数と同じ時間変動成分をもたせる
ことにより、照明下の人間がよりリラックスしやすい状
態を作る。
【0029】リラックスしているときの心拍の周波数は
個人により微妙に異なる。そこで、この装置は、照明を
浴びる人間に固有なリラックス時の心拍周波数を予め記
憶している。また、人間がリラックスからほど遠い状態
にある場合を想定し、照明を浴びる人間のその時点での
心拍の周波数を利用してよりスムースにリラックスした
状態に導く機能も持っている。つまり、照明を浴びる人
間のその時点での心拍の周波数を測定し、この周波数を
予め記憶している周波数に近づけるように少しシフトし
た周波数を制御信号に使用するのである。この場合、照
明の時間変動の周波数は照明を浴びる人間の心拍の周波
数に近いので、心拍のリズムは照明の時間変動リズムに
同期する。これを繰り返すので、照明を浴びる人間の心
拍の周波数は予め記憶しているリラックス時の心拍周波
数に少しずつ近づいていく。
【0030】図1において、心拍検出装置1Bは、照明
下の人間の心拍リズムを検出し、このリズムを心拍周波
数解析装置2Bで解析し、心拍リズム中で最も強度の高
い周波数を検出する。また、固有心拍周波数記憶装置3
Bは、被測定者に固有なリラックス時の心拍周波数のデ
ータを数値で記憶している。信号周波数算出装置4B
は、この数値と測定した周波数を比較して、出力する信
号の周波数を算出し、算出された周波数を中心とする帯
域での1/fゆらぎ信号を信号発生装置5Bから出力す
る。
【0031】信号周波数算出装置4Bは、信号の中心周
波数を、測定した心拍周波数よりも予め記憶している周
波数に少しだけシフトしたものに設定する。具体的に
は、脳波を扱う部分での場合と同様である。
【0032】次に、呼吸周波数を扱う部分について、詳
しく説明する。一般に、人間の呼吸回数は、個人や年齢
によって異なるが、リラックスしているときには1分間
に7回(0.12Hz)程度である。このことを逆に利
用し、この装置では、照明光の時間変動にリラックスし
ているときの呼吸の周波数と同じ時間変動成分をもたせ
ることにより、照明下の人間がよりリラックスしやすい
状態を作る。
【0033】リラックスしているときの呼吸の周波数は
個人により微妙に異なる。そこで、この装置は、照明を
浴びる人間に固有なリラックス時の呼吸周波数を予め記
憶している。また、人間がリラックスからほど遠い状態
にある場合を想定し、照明を浴びる人間のその時点での
呼吸の周波数を利用してよりスムースにリラックスした
状態に導く機能も持っている。つまり、照明を浴びる人
間のその時点での呼吸の周波数を測定し、この周波数を
予め記憶している周波数に近づけるように少しシフトし
た周波数を制御信号に使用するのである。この場合、照
明の時間変動の周波数は照明を浴びる人間の呼吸の周波
数に近いので、呼吸のリズムは照明の時間変動リズムに
同期する。これを繰り返すので、照明を浴びる人間の呼
吸の周波数は予め記憶しているリラックス時の呼吸周波
数に少しずつ近づいていく。
【0034】図1において、呼吸検出装置1Cは、照明
下の人間の呼吸リズムを検出し、このリズムを呼吸周波
数解析装置2Cで解析し、呼吸リズム中で最も強度の高
い周波数を検出する。また、固有呼吸周波数記憶装置3
Cは、被測定者に固有なリラックス時の呼吸周波数のデ
ータを数値で記憶している。信号周波数算出装置4C
は、この数値と測定した周波数を比較して、出力する信
号の周波数を算出し、算出された周波数を中心とする帯
域での1/fゆらぎ信号を信号発生装置5Cから出力す
る。
【0035】信号周波数算出装置4Cは、信号の中心周
波数を、測定した呼吸周波数よりも予め記憶している周
波数に少しだけシフトしたものに設定する。具体的に
は、脳波を扱う部分での場合と同様である。
【0036】以上のようにして、リラックスした状態を
導くための1/fゆらぎ信号の発生を、脳波周波数・心
拍周波数・呼吸周波数各々に対応して行う。なお、本実
施の形態では、信号発生装置5A・5B・5Cで発生す
る信号がいずれも1/fゆらぎ信号である場合について
説明した。しかし、実際には信号発生装置5A・5B・
5Cで発生する信号は様々な波形をとりうる。信号周波
数算出装置4A・4B・4Cで算出された周波数の正弦
波でも構わないし、信号周波数算出装置で算出された周
波数を中心とする帯域でのホワイトノイズや、1/fn
ゆらぎのうちnとして1以外の数値をとるものであって
も構わない。
【0037】信号発生装置5A・5B・5Cで発生する
信号の組合せの例を、図2に示す。図2中の、aは脳波
に対応する信号発生装置5Aから発生された信号のパワ
ースペクトル、bは心拍に対応する信号発生装置5Bか
ら発生された信号のパワースペクトル、cは呼吸に対応
する信号発生装置5Cから発生された信号のパワースペ
クトルを表す。
【0038】例えば、図2−アは、上で説明したような
例であり、脳波に対応する信号は1/fゆらぎ、心拍に
対応する信号は1/fゆらぎ、呼吸に対応する信号は1
/fゆらぎである。また、図2ーイは、脳波に対応する
信号は1/fゆらぎ、心拍に対応する信号はホワイトノ
イズ、呼吸に対応する信号は1/f2ゆらぎである例を
表す。また、図2ーウは、脳波に対応する信号はホワイ
トノイズ、心拍に対応する信号は生弦波、呼吸に対応す
る信号は1/fゆらぎである例を表す。また、図2ーエ
は、脳波に対応する信号はホワイトノイズ、心拍に対応
する信号はホワイトノイズ、呼吸に対応する信号はホワ
イトノイズである例を表す。正弦波以外の信号波形の場
合は、出力信号の周波数は、中心周波数の前後に、中心
周波数値の約1割の幅を持つ。波形の組合せはこの4つ
の他にも様々なものがある。
【0039】図1の制御信号混合・増幅装置6では、信
号発生装置発生5A・5B・5Cで発生した3つの1/
fゆらぎ信号を予め設定された混合比・増幅率で、混合
・増幅し、照明制御装置7を動作させる信号を作成す
る。増幅率は、照明制御装置7の動作条件に合わせて決
める。脳波・心拍・呼吸に対応する1/fゆらぎ信号の
混合比は、特に限定はしないが、使用者の状況等により
調節する。脳波・心拍・呼吸に対応する3つの信号を様
々な比で混合した例を図3に示す。図3には、9つの例
がかかれてあるが、いずれも、横軸は信号の周波数を対
数で表し、縦軸は信号の相対強度を対数で表す。a’は
脳波の周波数に対応する信号の比を、b’は心拍の周波
数に対応する信号の比を、c’は脳波の周波数に対応す
る信号の比を表す。
【0040】例えば、図3−アは他の2つに比べて呼吸
に対応する信号を強調した例、図3−イは他の2つに比
べて心拍に対応する信号を強調した例、図3−ウは他の
2つに比べて脳波に対応する信号を強調した例である。
また、図3−エは強度比が周波数fに比例している例、
図3−オは強度比が1/fに比例している例、図3ーカ
は3つの強度比が等しい例である。また、図3ーキは、
最も強度の強いのが心拍に対応する信号、続いて脳波、
呼吸の順になっている例である。また、図3−クは、最
も強度の強いのが呼吸に対応する信号、続いて脳波、心
拍の順になっている例である。また、図3−ケは、最も
強度の強いのが呼吸に対応する信号、続いて心拍、脳波
の順になっていて、呼吸に対応する信号と心拍に対応す
る信号の強度が比較的近い例である。このように、他に
も様々な強度比の例がありうる。
【0041】本実施の形態で制御信号混合・増幅装置6
から出力される信号例として、二つを取り上げ、信号の
パワースペクトル図を図4と図5に示す。脳波周波数に
対応する信号の中心周波数をZA、心拍周波数に対応す
る信号の中心周波数をZB、呼吸周波数に対応する信号
の中心周波数をZC、図1の信号発生装置5Aが発生し
た信号を増幅した部分を41A、図1の信号発生装置5
Bが発生した信号を増幅した部分を41B、図1の信号
発生装置5Cが発生した信号を増幅した部分を41Cと
して、図4・図5中に示してある。 図4は、信号発生
装置5A・5B・5Cでいずれも1/fゆらぎ信号を発
生し、かつ、3つの信号の混合比として図3ーアをとっ
た例である。図5は、信号発生装置5A・5B・5Cか
ら図2ーウで示す信号を発生し、制御信号混合・増幅装
置6で用いる混合比として図3ーイをとった例である。
【0042】例えば、図4に示す例の場合、41Aの周
波数はZAの値の約1割の幅をZAの前後にもち、41
Bの周波数はZBの値の約1割の幅をZBの前後にも
ち、41Cの周波数はZCの値の約1割の幅をZCの前
後にもつ。図4では、41A・41B・41Cは互いに
重なっていない。期待する心身状態や使用者個人の特性
や使用状況によって、ZA・ZB・ZCの値は様々な値
をとりうるが、この3つの値は、同時に同じ値をとるこ
とはない。一般に、ある生体リズムの周波数が小さくな
るように変化するときには、他の生体リズムも周波数が
小さくなるように変化するし、ある生体リズムの周波数
が大きくなるように変化するときには、他の生体リズム
も周波数が大きくなるように変化する。つまり、例えば
呼吸と心拍と脳波の周波数が等しくなるというような極
端な状況は起こり得ないのである。よって、脳波の周波
数に対応する信号と心拍の周波数に対応する信号と呼吸
の周波数に対応する信号の3つが重なったり接したりし
て、その結果広い一つの周波数帯域成分しかもたない信
号になる、というようなことは、実際にはない。
【0043】また、図1の制御信号混合・増幅装置6か
ら出力される信号は、ノイズ等の背景となる信号に比べ
て3つの1/fゆらぎ信号が充分な強度を持ち強調され
ていればよい。例えば、商用電力は、関東地区では50
Hz、関西地区では60Hzの周波数を持つ。また、各
装置から発生するノイズなどもあり、従って、本実施の
形態を関西地区での商用電力を利用して実現すると、制
御信号混合・増幅装置6から出力される制御信号のパワ
ースペクトルは、図6に示すようになる。図6に見られ
るように、制御信号混合・増幅装置6から出力される制
御信号には、パワースペクトル全体にある程度のノイズ
が含まれる他、商用電力の周波数とその整数倍の周波数
のところに比較的大きなパワーの信号が混入する。特に
60Hzの信号は、脳波・心拍・呼吸に対応するいずれ
の信号よりも強度が大きい。しかし、脳波・心拍・呼吸
に対応するいずれの信号も、パワースペクトル全体のバ
ランスの観点から充分強調されており、装置使用者の生
体リズムに作用して心身状態に影響を及ぼすことが可能
である。
【0044】また、図1の制御信号混合・増幅装置6か
ら出力される制御信号の波形は、図1の照明制御装置7
の動作条件にも合わせなければならない。従って例え
ば、照明制御装置7が100Hzで発生するパルスのパ
ルス幅制御で動作する装置である場合には、制御信号混
合・増幅装置6から出力される制御信号のパワースペク
トルは、100Hzのところに非常に大きなピークを持
つことになる。しかしこの場合にも、商用電力の周波数
が混在する場合と同様に、問題はない。
【0045】以上のように、制御信号混合・増幅装置6
から出力される制御信号には、様々なものがありうる。
図1において、制御信号混合・増幅装置6から出力する
制御信号で、照明制御装置7を動作させて照明装置8を
制御し、時間変動する照明光を発生させる。結局、この
照明光の時間変動は、照明を浴びる人間の脳波・心拍・
呼吸のリズム各々がリラックス時の状態に近づくような
周波数成分を併せ持っている。
【0046】このように本実施の形態によれば、照明光
の時間変動を制御するにあたって、リラックス時の人間
の脳波・心拍・呼吸リズムの周波数を中心とする帯域で
の1/fゆらぎリズムを混在させた制御信号を用いるこ
とにより、照明を浴びる人間の脳波・心拍・呼吸の周波
数をリラックス時のものに近づけることができる。
【0047】なお、本実施の形態では、人間に与える刺
激として照明光を取り扱ったが、照明光の代わりに、音
・機械振動などを制御してもよい。
【0048】また、本実施の形態では、図1の制御信号
混合・増幅装置6から出力される信号で制御される被制
御部は、照明制御装置7を介した照明装置8であった。
しかし、被制御部は複数個あるいは複数種類並存しても
構わない。この一例を図7に示す。この例では、人間に
与える刺激として、照明と音と風を取り上げ、それぞれ
の強度を、制御信号混合・増幅装置6から出力される信
号に基づいて時間変動させる。また、図8は、制御信号
混合・増幅装置を照明・音・風に対応して一つづつ設け
ることで、それぞれの刺激と各種生体リズムとの特徴的
な関係を活かして時間変動させることを可能にした例で
ある。こうすれば、例えば、風でのみ、ゆっくりした変
化である呼吸のリズムに対応する信号を特に強調する、
などの工夫が可能になる。
【0049】また、本実施の形態では、人間の生体リズ
ムとして、脳波・心拍・呼吸のリズムを取り上げたが、
それ以外のサーカディアンリズム・体動リズム等を扱う
こともできる。
【0050】また、本実施の形態では、3つの生体リズ
ムを取り上げてそれぞれに対応した1/fゆらぎ信号を
混合して用いたが、取り上げる生体リズムの数は、2つ
または4つ以上でもよい。この場合には、図1におけ
る、脳波の場合の脳波検出装置1A、脳波周波数解析装
置2A、固有脳波周波数記憶装置3A、信号周波数算出
装置4A、1/fゆらぎ信号発生装置5Aの5つの装置
・発生装置から構成される部分の数を、取り上げる生体
リズムの数と等しくする。本実施の形態に対応して、心
拍・呼吸の2つのリズムを取り上げた例を図9に示す。
【0051】また、本実施の形態では、人間がリラック
スすることを目的としたが、逆に緊張することを目的と
して緊張状態における生体リズムを利用することもでき
る。
【0052】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1
0は、第2の実施の形態である照明制御装置の構成図で
ある。
【0053】図10において、1Aは脳波検出装置、2
Aは脳波周波数解析装置、3Aは固有脳波周波数記憶装
置、1Bは心拍検出装置、2Bは心拍周波数解析装置、
3Bは固有心拍周波数記憶装置、1Cは呼吸検出装置、
2Cは呼吸周波数解析装置、3Cは固有呼吸周波数記憶
装置、4A・4B・4Cはいずれも信号周波数算出装
置、5A・5B・5Cは信号発生装置、6は制御信号混
合・増幅装置、9は制御信号混合・増幅装置用制御装
置、7は照明制御装置、8は照明装置である。4A・4
B・4Cおよび5A・5B・5Cの違いは、実施の形態
1と同じである。つまり本実施の形態は、実施の形態1
に、制御信号混合・増幅装置用制御装置9を加えたもの
である。
【0054】本実施の形態の照明制御装置の動作を簡単
に説明する。図10の信号発生装置5A・5B・5Cに
至るまでの動作は、実施の形態1の場合と同じである。
信号発生装置5A・5B・5Cでそれぞれ発生した3つ
の1/fゆらぎ信号を、制御信号混合・増幅装置6で混
合・増幅して制御信号を作成する。このときの3つの信
号の混合比は、制御信号混合・増幅装置用制御装置9か
ら時間的に変化する値が与えられる。こうして作成され
た制御信号を用いて照明制御装置7を動作させ、照明装
置8から時間変動する照明光を発生させる。
【0055】第2の実施の形態の、第1の実施の形態と
の相違点は、次のとおりである。第1の実施の形態で
は、図1の制御信号混合・増幅装置6で用いる3つの信
号の混合比は時間的に一定であった。しかし、この混合
比を時間的に変化させた方が効果が大きい場合がある。
例えば、呼吸が外部刺激に同期しやすい人の場合、初め
は呼吸に対応する信号を特に強調してまず呼吸を整える
ことで、ある程度リラックスした状態をつくり、それか
ら他の生体リズムを整えていった方が、早く目標とする
状態にたどり着くことができる。このような観点から、
本実施の形態では、制御信号混合・増幅装置用制御装置
9を設け、制御信号中における、脳波・心拍・呼吸に対
応する3つの信号の混合比を、時間的に変化させる。
【0056】本実施の形態での、脳波・心拍・呼吸に対
応する3つの信号の混合比の時間変化の例を図を用いて
説明する。
【0057】平均的には、3つの中では呼吸が最も外部
リズムに同期しやすく、次いで心拍であり、脳波リズム
が最も同期しにくい。従って、図11に示すように、初
めに呼吸に対応する信号を特に強調して呼吸を整えてあ
る程度リラックスさせ、次に心拍に対応する信号を強調
するように混合比を変化させて心拍を整え、最後に脳波
に対応する信号を強調するという順序で使用者をリラッ
クスさせるのが効果的である。
【0058】また、不整脈の人は、心拍のリズムが心身
状態に与える影響のわりあいが、平均的な人よりも小さ
い。このような場合には、図12に示すように、初めは
呼吸に対応する信号を大きく、次に脳波に対応する信号
を大きくすればよい。
【0059】また、人によっては、平均的な例と違っ
て、心拍が最も外部リズムに同期しやすく、次いで脳
波、呼吸の順序で同期しやすい、ということもある。こ
の場合の混合比の時間変化例を図13に示す。初めは心
拍に対応した信号を、次に脳波に対応した信号を、最後
に呼吸に対応した信号を強調する。
【0060】なお、図11・図12・図13中のグラフ
は、いずれも、横軸は信号の周波数を対数で表し、縦軸
は3つの信号の混合比を対数で表したものである。a’
は脳波の周波数に対応する信号の比を、b’は心拍の周
波数に対応する信号の比を、c’は呼吸の周波数に対応
する信号の比を表す。
【0061】この他にも、状況や用途に応じ、様々な時
間変化の工夫をすることで、より高い心身状態誘導効果
を得ることが可能である。
【0062】なお、本実施の形態では、3つの信号発生
装置5A・5B・5Cから発生される信号がいずれも1
/fゆらぎ信号である場合を説明したが、実施の形態1
で説明したのと同様に、信号発生装置5A・5B・5C
では、図2に一部を示すように様々な信号を発生するこ
とが可能である。
【0063】また、制御信号混合・増幅装置6から発生
される信号も、実施の形態1で説明したのと同様に、図
4〜図6に一部の例を示したように様々なものがありう
る。
【0064】また、本実施の形態では、人間に与える刺
激として照明光を取り扱ったが、照明光の代わりに、音
・機械振動などを制御してもよい。
【0065】また、本実施の形態では、図10の制御信
号混合・増幅装置6から出力される信号で制御される被
制御部は、照明制御装置7を介した照明装置8のみであ
った。しかし、被制御部は複数個あるいは複数種類併存
しても構わない。
【0066】また、本実施の形態では、人間の生体リズ
ムとして、脳波・心拍・呼吸のリズムを取り上げたが、
それ以外のサーカディアンリズム・体動リズム等を扱う
こともできる。
【0067】また、本実施の形態では、3つの生体リズ
ムを取り上げてそれぞれに対応した1/fゆらぎ信号を
混合して用いたが、取り上げる生体リズムの数は、2つ
または4つ以上でもよい。
【0068】また、本実施の形態では、人間がリラック
スすることを目的としたが、逆に緊張することを目的と
して、緊張状態における生体リズムを利用することもで
きる。
【0069】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1
4は、本実施の形態の照明制御装置の構成図である。
【0070】図14において、3Aは固有脳波周波数記
憶装置、3Bは固有心拍周波数記憶装置、3Cは固有呼
吸周波数記憶装置、5A・5B・5Cは信号発生装置、
6は制御信号混合・増幅装置、7は照明制御装置、8は
照明装置である。5A・5B・5Cの違いは、実施の形
態1と同じである。
【0071】本実施の形態の照明制御装置の動作を簡単
に説明する。信号発生装置5Aでは固有脳波周波数記憶
装置3Aに記憶された周波数を中心とする帯域での1/
fゆらぎ信号を発生する。同様に、信号発生装置5Bで
は固有心拍周波数記憶装置3Bに記憶された周波数を中
心とする帯域での1/fゆらぎ信号を発生する。同様
に、信号発生装置5Cでは固有呼吸周波数記憶装置3C
に記憶された周波数を中心とする帯域での1/fゆらぎ
信号を発生する。信号発生装置5A・5B・5Cでそれ
ぞれ発生した3つの1/fゆらぎ信号を、制御信号混合
・増幅装置6で混合・増幅し、作成された信号を用いて
照明制御装置7を動作させ、照明装置8から時間変動す
る照明光を発生させる。
【0072】実施の形態1では、生体リズムの刻々と変
わる変化に重点をおき、生体リズムをリアルタイムで測
定して制御信号にフィードバックする方法を採った。こ
の方法では、その時々の心身状態に応じた制御が可能で
あるので効率よく使用者をリラックス状態に導くことが
できる。しかし、その反面、装置が複雑であるうえ、使
用者の生体リズムを正確に測定するためには使用者の行
動が制限されることになる。従って、通常の照明には適
用しにくい。そこで、本実施の形態では、各種生体リズ
ムの周波数を、平均的な人間の生体リズムの周波数値で
代表させることで、ある程度の心身状態誘導効果を保ち
つつ、装置を簡易にした。
【0073】まず、脳波周波数に対応する部分について
説明する。図14において、本実施の形態では、リラッ
クス時の平均的なα波周波数を固有脳波周波数記憶装置
3Aに記憶している。信号発生装置5Aは、この周波数
を中心とする帯域での1/fゆらぎ信号を発生する。こ
の1/fゆらぎ信号の周波数帯域幅は、実施の形態1の
場合よりも若干広い。それは、信号の中心周波数とし
て、平均的なα波周波数値を用いており、使用者の特性
に正確に合ったものではないからである。生体リズムと
外部刺激リズムの周波数があまりにもかけ離れている
と、生体リズムは外部刺激に同期しにくい。
【0074】また、使用者には様々な特性を持った人が
含まれることが考えられる。使用者の生体リズムが外部
刺激に同期しない確率を減少させるために、本実施の形
態では、外部刺激のリズムの周波数帯域を実施の形態1
の場合よりも大きくしたのである。実施の形態1では、
図1の信号発生装置5Aから出力される信号の周波数
は、中心周波数の前後に、中心周波数の約1割の幅を持
った。これに対して、本実施の形態では、図14の信号
発生装置5Aから出力される信号の周波数は、中心周波
数の前後に、中心周波数の約1割以上の幅を持つ。
【0075】心拍・呼吸の周波数に対応する部分につい
ても同様である。つまり、リラックス時の平均的な心拍
周波数を固有心拍周波数記憶装置3Bに記憶しており、
信号発生装置5Bは、この周波数を中心とする帯域での
1/fゆらぎ信号を発生する。同様に、リラックス時の
平均的な呼吸周波数を固有呼吸周波数記憶装置3Cに記
憶しており、信号発生装置5Cは、この周波数を中心と
する帯域での1/fゆらぎ信号を発生する。
【0076】図14の制御信号混合・増幅装置6は、信
号発生装置5A・5B・5Cで発生した3つの1/fゆ
らぎ信号を予め設定された混合比・増幅率で、混合・増
幅し、照明制御装置7を動作させる信号を作成する。以
後の動作は、実施の形態1の場合と同様である。
【0077】以上のように、本実施の形態の照明制御装
置は、装置の構成を簡易化し実際の照明に応用しやすく
しつつも、ある程度の心身状態誘導効果を保持できる。
【0078】尚、リラックス時の生体リズムの周波数の
一般的な値としては、脳波周波数は約10Hz、心拍周
波数は約1Hz、呼吸周波数は約0.2Hzが適当であ
る。また、図14の固有脳波周波数記憶装置3A・固有
心拍周波数記憶装置3B・固有呼吸周波数記憶装置3C
に記憶する値は、あとから好みや年齢等により微調整も
可能である。
【0079】また、本実施の形態では、3つの信号発生
装置5A・5B・5Cから発生される信号がいずれも1
/fゆらぎ信号である場合を説明したが、実施の形態1
で説明したのと同様に、信号発生装置5A・5B・5C
では、図2に一部を示すように様々な信号を発生するこ
とが可能である。
【0080】また、制御信号混合・増幅装置6から発生
される信号も、実施の形態1で説明したのと同様に、図
4〜図6に一部の例を示したように様々なものがありう
る。また、本実施の形態では、人間に与える刺激として
照明光を取り扱ったが、照明光の代わりに、音・機械振
動などを制御してもよい。
【0081】また、本実施の形態では、図10の制御信
号混合・増幅装置6から出力される信号で制御される被
制御部は、照明制御装置7を介した照明装置8のみであ
った。しかし、被制御部は複数個あるいは複数種類併存
しても構わない。
【0082】また、本実施の形態では、人間の生体リズ
ムとして、脳波・心拍・呼吸のリズムを取り上げたが、
それ以外のサーカディアンリズム・体動リズム等を扱う
こともできる。
【0083】また、本実施の形態では、3つの生体リズ
ムを取り上げてそれぞれに対応した1/fゆらぎ信号を
混合して用いたが、取り上げる生体リズムの数は、2つ
または4つ以上でもよい。
【0084】また、本実施の形態では、人間がリラック
スすることを目的としたが、逆に緊張することを目的と
して、緊張状態における生体リズムを利用することもで
きる。
【0085】また、本実施の形態では、図14の制御信
号混合・増幅装置6で用いる3つの信号の混合比は時間
的に一定であった。しかし、実施の形態2の場合と同様
に、この混合比を時間的に変化させてもよい。この場合
の、照明制御装置の構成図を図15に示す。
【0086】
【発明の効果】以上のように本発明は、人間に与える刺
激の時間変動を、人間の各生体リズムの周波数を中心と
する周波数帯域での時間変動を主要な成分として含むも
のにすることにより、刺激を受ける人間の生体リズムの
周波数を期待する心身状態での周波数に近づけ、期待す
る心身状態を得ることができる、優れた、刺激の制御装
置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である照明制御装置
の構成図
【図2】本発明の第1〜4の実施の形態において信号発
生装置が発生する信号の組合せを表す図
【図3】本発明の第1〜4の実施の形態において制御信
号混合・増幅装置で用いる3つの信号の混合比を表す線
【図4】本発明の第1〜4の実施の形態において制御信
号混合・増幅装置から出力される制御信号の一例のパワ
ースペクトル図
【図5】本発明の第1〜4の実施の形態において制御信
号混合・増幅装置から出力される制御信号の一例のパワ
ースペクトル図
【図6】本発明の第1〜4の実施の形態において制御信
号混合・増幅装置から出力される制御信号の一例のパワ
ースペクトル図
【図7】本発明の第1の実施の形態において、照明光と
同時に、音と風の強度の時間変動も制御した場合の装置
の構成図
【図8】本発明の第1の実施の形態において、照明光と
同様に、音と風の強度も独立に時間変動させた場合の装
置の構成図
【図9】本発明の第1の実施の形態において、生体リズ
ムとして、心拍と呼吸のリズムのみを扱った場合の装置
の構成図
【図10】本発明の第2の実施の形態の照明制御装置の
構成図
【図11】本発明の第2、第4の実施の形態において、
制御信号混合・増幅装置6で用いる3つの信号の混合比
の時間変化の一例を表す線図
【図12】本発明の第2、第4の実施の形態において、
制御信号混合・増幅装置6で用いる3つの信号の混合比
の時間変化の一例を表す線図
【図13】本発明の第2、第4の実施の形態において、
制御信号混合・増幅装置6で用いる3つの信号の混合比
の時間変化の一例を表す線図
【図14】本発明の第3の実施の形態の照明制御装置の
構成図
【図15】本発明の第3の実施の形態において、制御信
号混合・増幅装置6で用いる3つの信号の混合比を時間
的に変化させる場合の、照明制御装置の構成図
【符号の説明】
1A 脳波検出装置 2A 脳波周波数解析装置 3A 固有脳波周波数記憶装置 4A 信号周波数算出装置 5A 信号発生装置 1B 心拍検出装置 2B 心拍周波数解析装置 3B 固有心拍周波数記憶装置 4B 信号周波数算出装置 5B 信号発生装置 1C 呼吸検出装置 2C 呼吸周波数解析装置 3C 固有呼吸周波数記憶装置 4C 信号周波数算出装置 5C 信号発生装置 6 制御信号混合・増幅装置 7 照明制御装置 8 照明装置 9 制御信号混合・増幅装置用制御装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺激の時間変動に、二つ以上の生体リズム
    各々の主要な周波数を中心とする周波数帯域での時間変
    動を主要な成分としてもたせることを特徴とする刺激の
    制御装置。
  2. 【請求項2】刺激の時間変動の主要な周波数成分とし
    て、少なくとも脳波、心拍、呼吸のリズムの主要な周波
    数を中心とする周波数帯域での時間変動の何れかを含ま
    せたことを特徴とする請求項1記載の刺激の制御装置。
  3. 【請求項3】生体リズムの主要な周波数として、脳波で
    は4〜20Hz、心拍では0.5〜2Hz、呼吸では
    0.1〜0.5Hzの範囲の何れかの値をとることを特
    徴とする請求項2記載の刺激の制御装置。
  4. 【請求項4】刺激を知覚する人間に期待する心身状態で
    の生体リズムの周波数を第1の周波数とし、現に刺激を
    知覚している人間の生体リズムの周波数を第2の周波数
    として検出し、刺激の時間変動が第3の周波数を中心と
    する周波数帯域での時間変動成分を主要な成分として持
    つとき、第3の周波数が、第1の周波数を含み第1の周
    波数と第2の周波数の間の値をとることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の刺激の制御装置。
  5. 【請求項5】刺激の時間変動の主要な成分のパワースペ
    クトルが、nを2を上限とする正の実数または0とする
    1/fnゆらぎであることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の刺激の制御装置。
  6. 【請求項6】刺激の時間変動のパワースペクトル中の、
    生体リズムの主要な周波数を中心とする周波数帯域での
    時間変動成分各々の強度比が、可変であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれかに記載の刺激の制御装置。
  7. 【請求項7】刺激の時間変動のパワースペクトル中の、
    生体リズムの主要な周波数を中心とする周波数帯域での
    時間変動成分各々の強度比が、時間的に変化することを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の刺激の制御
    装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の刺激の制
    御装置を用いて視覚刺激の強弱を制御することを特徴と
    する視覚刺激制御装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の刺激の制
    御装置を用いて照明の強弱を制御することを特徴とする
    照明制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100338280B1 (ko) * 1999-03-12 2002-05-27 이준욱 태교장치
JP2002336358A (ja) * 2001-03-15 2002-11-26 Matsushita Electric Works Ltd 調息方法、リフレッシュ方法、照明制御方法および装置
JP2009166750A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Nissan Motor Co Ltd 自動車用室内照明装置および自動車用室内照明方法

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