JPH09214845A - コピープロテクトシステム - Google Patents

コピープロテクトシステム

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JPH09214845A
JPH09214845A JP8014406A JP1440696A JPH09214845A JP H09214845 A JPH09214845 A JP H09214845A JP 8014406 A JP8014406 A JP 8014406A JP 1440696 A JP1440696 A JP 1440696A JP H09214845 A JPH09214845 A JP H09214845A
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Masahiro Yamada
雅弘 山田
Noriya Sakamoto
典哉 坂本
Atsushi Hirota
敦志 廣田
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】著作者などの情報の供給元の意思により、情報
の利用者による無秩序なコピーを制限することが可能と
する。 【解決手段】ISO/IEC13818で定められたコ
ピーライトフラグおよびオリジナルコピーフラグを用い
てコピーの可否を任意に示しておく。ISO/IEC1
3818で定められた信号形態のディジタル信号から画
像などの所定の情報を再生して出力するテレビジョン受
像機では、コピーライトフラグおよびオリジナルコピー
フラグに基づいてこれらのフラグを有したディジタル信
号のコピーの可否をコピーフラグ状態検出手段3aが判
定する。そしてコピー可能であると判定された場合に
は、スイッチ6がONとなることで前記所定の情報を再
生可能な正常な信号を記録用信号として出力する。また
コピー不可能であると判定された場合にはスイッチ6が
OFFとなることで記録用信号を無信号状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線通信、無線通
信あるいは記録媒体などのあらゆるメディアを介して伝
達される情報を取り扱う例えばテレビジョン受像機など
の装置に適用され、上記情報の無秩序なコピーを防止す
るためのコピープロテクトシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送、テレビ会議システ
ム、テレビ電話などのように動画像および音声などを伝
送するシステムや、動画像および音声などの信号を磁気
ディスク、光ディスクおよび磁気テープなどに記録・再
生するシステムなどにおいては、伝送路や記録媒体を有
効に利用するため、高能率符号化をおこない、伝送効率
を高める方法が一般的に用いられている。
【0003】この高能率符号化の代表的な方式にMPE
G2(Moving Picture Expert Group2)がある。MPE
G2は、ISO(International Organization for Sta
ndardization )とIEC(International Electrotec
hnical Commision)のJTC(Joint Technical Commit
tee )でISO/IEC13818として標準化されて
いる。
【0004】MPEG2では符号化規格のみにとどまら
ず、符号化した映像や音声などのデータストリームを幅
広い用途に使用できるようにするため、映像、音声など
のデータストリームを多重する方式についても規格が定
められている。この規格はMPEG2 Systems
とよばれており、データストリームの使用用途によっ
て、放送、通信への適用を想定したトランスポートスト
リーム(TS:Transport Stream)と、蓄積、記録への
適用を想定したプログラムストリーム(PS:Progtam
Stream)の2つのデータストリーム規格がある。
【0005】トランスポートストリームは複数のプログ
ラムを一つのストリームで伝送することが考慮されてお
り、プログラム毎に複数の基準時間を使用することがで
き、将来、多くの放送、通信用途に採用されるものとみ
られている。また、プログラムストリームは、磁気ディ
スク、光ディスクおよび磁気テープなど蓄積メディアの
標準記録フォーマットとして将来多くの採用が見込まれ
ている。なお、これらの規格はデコーダへの入力信号規
格であり、信号のエンコード方法については規定されて
いない。
【0006】ディジタル放送、ディジタル通信などで伝
送されたプログラムを記録する場合には以下の手順で行
う。例えば、受信したデジタル放送波を、ベースバンド
のトランスポートストリームに復調する。復調出力のト
ランスポートストリーム中には、複数のプログラムが含
まれる。この複数のプログラムのうちから、トランスポ
ート処理により特定のプログラムのPES(Packetized
Elementary Stream)を抽出する。このPESをデコー
ドしてY,R−Y,B−Yの各信号に変換し、CRTに
て画像として再生する。また、Y,R−Y,B−Yの各
信号をエンコードしてNTSC信号またはS信号を作
り、これをVTR(Video Tape Recorder)などの記録
装置で記録する。記録装置はテープでなくても、ハード
ディスクや光ディスクなどのディスク媒体でも良い。
【0007】上記は、アナログ記録の場合であるが、以
下の手順によりディジタル記録も行える。受信したデジ
タル放送波を、べースバンドのトランスポートストリー
ムに復調する。復調出力のトランスポートストリーム中
には、複数のプログラムが含まれる。この複数のプログ
ラムのうちから、トランスポート処理により特定のプロ
グラムのPESを抽出する。そしてこの抽出したPES
をプログラムストリームに変換し、VTRやディスク媒
体などの記録装置で記録する。
【0008】記録装置で読み出された(再生された)デ
ータは、トランスポートストリームに変換したのち、受
信出力(復調出力)とで選択的にトランスポート処理に
供する。これにより、受信時と同様に画像を再生する。
【0009】ところが以上のような構成により記録を行
うようにした装置においては、伝達された画像および音
声、あるいは記録媒体に記録された画像および音声は、
別の記録媒体に対して自由に記録することが可能とな
る。このため、画像および音声が著作者の意思に反して
コピーされてしまう恐れがある。特に画像および音声が
ディジタルデータで示されている場合、コピーを繰り返
しても画像および音声の劣化が少ないため、大量にコピ
ーがなされてしまう恐れがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
伝達された情報は別の記録媒体に対して自由に記録する
ことが可能であったため、その情報が著作者の意思に反
してコピーされ、無秩序に配布されてしまう恐れがある
という不具合があった。
【0011】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、著作者などの
情報の供給元の意思により、情報の利用者による無秩序
なコピーを制限することができるコピープロテクトシス
テムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに第1の発明は、ISO/IEC13818で定めら
れたコピーライトフラグおよびオリジナルコピーフラグ
の少なくとも一方を用いてコピーの可否を任意に示して
おくとともに、前記ISO/IEC13818で定めら
れた信号形態のディジタル信号から例えば画像などの所
定の情報を再生して出力する例えばテレビジョン受像機
などのディジタル信号処理装置に、前記コピーライトフ
ラグおよび前記オリジナルコピーフラグに基づいてこれ
らのフラグを有したディジタル信号のコピーの可否を判
定する例えばコピーフラグ状態検出手段などのコピー可
否判定手段と、このコピー可否判定手段によりコピー可
能であると判定された場合には前記所定の情報を再生可
能な正常な信号を、また前記コピー可否判定手段により
コピー不可能であると判定された場合には前記所定の情
報を再生不可能であるか、あるいは不完全にしか再生す
ることができない異常な信号をそれぞれ記録用信号とし
て出力する記録用信号補正手段とを備えた。
【0013】また第2の発明は、ISO/IEC138
18で定められたコピーライトフラグおよびオリジナル
コピーフラグを用いてコピーの可否および1回のコピー
の許可/不許可をそれぞれ任意に示しておくとともに、
前記ISO/IEC13818で定められた信号形態の
ディジタル信号から例えば画像などの所定の情報を再生
して出力する例えばテレビジョン受像機などのディジタ
ル信号処理装置に、前記コピーライトフラグおよび前記
オリジナルコピーフラグに基づいてこれらのフラグを有
したディジタル信号のコピーの可否および1回のコピー
の許可/不許可をそれぞれ判定する例えばコピーフラグ
状態検出手段などのコピー可否判定手段と、このコピー
可否判定手段によりコピー可能であると判定された場合
には前記所定の情報を再生可能な正常な信号を、また前
記コピー可否判定手段により1回のコピーが許可されて
いると判定された場合には前記コピーライトフラグおよ
びオリジナルコピーフラグを1回のコピーの不許可を示
す状態とした上で前記所定の情報を再生可能な正常な信
号を、さらに前記コピー可否判定手段によりコピー不可
能であると判定された場合には前記所定の情報を再生不
可能であるか、あるいは不完全にしか再生することがで
きない異常な信号をそれぞれ記録用信号として出力する
記録用信号補正手段とを備えた。
【0014】また第3の発明は、前記第1の発明および
前記第2の発明における記録用信号補正手段を、コピー
可否判定手段によりコピー不可能であると判定された場
合には、記録用信号の出力を停止する、情報の質を低下
させる特定の信号を正常な信号に重畳した信号を出力す
る、所定の情報の他に余分な情報を合成した情報に対応
する信号を出力する、正常な信号のうちの一部の周波数
成分のみからなる信号を出力する、あるいは正常な信号
のうちの一部分を一定の値に固定した信号を出力するの
いずれかの処置を行うものとした。
【0015】また第4の発明は、前記第1乃至第3の発
明に加えて、前記コピー可否判定手段によりコピー不可
能であると判定された場合にコピーが禁止されている旨
を、また1回のコピーが許可されていると判定された場
合にコピーが1回のみに制限されている旨を、ディジタ
ル信号処理装置のユーザに対してそれぞれ報知する、例
えばOSD信号発生回路および加算回路よりなる報知手
段を備えた。
【0016】また第5の発明は、前記第4の発明におけ
る報知手段を、前記ディジタル信号から再生されて出力
される所定の情報に合成して所定の報知情報を出力する
ことで報知を行うものとした。
【0017】また第6の発明は、前記第1乃至第5の発
明におけるディジタル信号処理装置を、放送媒体を介し
て伝送されたディジタル信号を受信して所定の情報を再
生するものとした。
【0018】これらの手段を講じたことにより、コピー
ライトフラグおよびオリジナルコピーフラグにてコピー
不可(コピー禁止)が示されたディジタル信号に関して
は、所定の情報を再生不可能であるか、あるいは不完全
にしか再生することができない異常な信号が記録用信号
としてディジタル信号処理装置より出力され、この記録
用信号を記録しても、その記録信号から正常な情報を再
生することができない。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態につき説明する。図1は本実施形態に係
るコピープロテクトシステムを適用してなるテレビジョ
ン受像機の要部構成を示す機能ブロック図である。この
図に示すように本実施形態のテレビジョン受像機は、ア
ンテナ1、復調回路2、トランスポート処理回路3、M
PEGデコーダ4、加算回路5、スイッチ6、NTSC
エンコーダ7およびOSD信号発生回路8を有してな
る。
【0020】アンテナ1は、到来する放送電波を受け、
これを高周波の電気信号に変換する。アンテナ1は、生
成した高周波信号を復調回路2に与える。復調回路2
は、アンテナ1から与えられる高周波信号から、ベース
バンドのトランスポートストリームを復調する。復調回
路2は、復調したトランスポートストリームをトランス
ポート処理回路3へと与える。
【0021】トランスポート処理回路3は、例えばマイ
クロプロセッサからなり、トランスポートストリームに
含まれる複数のプログラムのうちから特定のプログラム
のPES(Packetized Elemntary Stream )を抽出する
ためのトランスポート処理を行う。トランスポート処理
回路3は、抽出したPESをMPEGデコーダ4へと与
える。またトランスポート処理回路3は、コピーフラグ
状態検出手段3aを有する。このコピーフラグ状態検出
手段3aは、抽出するPESに含まれているコピーフラ
グ(コピーライトフラグおよびオリジナルコピーフラ
グ)の状態を検出し、このコピーフラグの状態に応じた
検出結果信号を出力する。
【0022】MPEGデコーダ4は、トランスポート処
理回路3から与えられるPESをデコードし、Y,R−
Y,B−Yの各信号に変換する。MPEGデコーダ4
は、生成したY,R−Y,B−Yの各信号を、加算回路
5に与えるとともに、スイッチ6を介してNTSCエン
コーダ7へと与える。
【0023】加算回路5は、MPEGデコーダ4から与
えられる信号を、OSD信号発生回路8が出力するOS
D信号を重畳したのちにCRTに向けて出力する。スイ
ッチ6は、トランスポート処理回路3から出力される検
出結果信号に応じてON/OFFし、ON状態のときに
MPEGデコーダ4の出力信号をNTSCエンコーダ7
へと与える。
【0024】NTSCエンコーダ7は、MPEGデコー
ダ4の出力信号からNTSC信号またはS信号を作り、
これをVTR録画用の信号として出力する。OSD信号
発生回路8は、既存のテレビジョン受像機においてチャ
ンネル番号などの表示に使われている一般的なものと同
様な構成をなすものであるが、トランスポート処理回路
3から出力される検出結果信号に基づき、コピーが禁止
されていることを示す画像を受信中の画像上に示すため
のOSD(On Screen Display )信号を必要に応じて発
生する。OSD信号発生回路8は、発生したOSD信号
を加算回路5に与える。
【0025】次に以上のように構成されたテレビジョン
受像機の動作を説明する。到来したデジタル放送波は、
アンテナ1で受信され、復調回路2でベースバンドのト
ランスポートストリームに復調される。復調回路2の出
力のトランスポートストリーム中には複数のプログラム
が含まれているので、トランスポート処理回路3にて特
定のプログラムのPESが抽出される。この抽出された
PESは、MPEGデコーダ4でY,R−Y,B−Yの
各信号に変換され、CRT(図示せず)に送られる。か
くしてCRTでは、Y,R−Y,B−Yの各信号に基づ
いて画像が再生され、表示される。
【0026】ところで、トランスポートストリーム、プ
ログラムストリームおよびPESは、いずれもISO/
IEC13818で規定されている。図2はこのトラン
スポートストリーム、プログラムストリームおよびPE
Sの関係を示す図であり、(a)はトランスポートスト
リーム、(b)はPES、(c)はプログラムストリー
ムの構成をそれぞれ示す。
【0027】トランスポートストリームは4バイトのヘ
ッダを含む188バイトの固定長のパケットで構成され
ている。このトランスポートストリームには、複数のプ
ログラムが多重されており、プログラムの構成要素(映
像データ、音声データ、その他のディジタルデータ)は
それぞれ別のパケットに振り分けられる。PESは、ト
ランスポートストリームにおける特定のプログラムのデ
ータを抽出して並べたものである。プログラムストリー
ムは、PESを任意の一まとまりの大きさに多重してパ
ックデータ(Packdata)とし、これにパックヘッダを付
けたものである。以上のようにPESは、トランスポー
トストリームとプログラムストリームとの間の変換に使
うストリームとして規定されている。
【0028】図3はトランスポートストリームのパケッ
トのフォーマット(特にヘッダのフォーマット)を詳細
に示す図である。この図に示すようにトランスポートス
トリームのヘッダは、8ビットの同期バイト(sync byt
e )、1ビットの誤り表示(transport error indicato
r )、1ビットのユニット開始表示(payload unit sta
rt indicator)、1ビットのプライオリティ(transpor
t priority)、13ビットのPID(packet identific
ation )、2ビットのスクランブル制御(transport sc
rambling control)、2ビットのアダプテーション制御
(adaptation field control)および4ビットの巡回カ
ウンタ(continuity counter)よりなる。そして、この
ヘッダの後ろにアダプテーションフィールド(adaptati
on field)およびペイロード(payload )が続いてトラ
ンスポートストリームのパケットが構成されている。な
お、当該パケットのペイロードに乗せられているプログ
ラムの構成要素は、PIDに割り当てられた数値によっ
て示される。
【0029】図4はPESの最初の7バイトのフォーマ
ットを詳細に示す図である。この図に示すようにPES
は、24ビットの先頭開始コード(packet start code
prefix)、8ビットのストリームID(stream id )、
16ビットのパケット長(PES packet length )、“1
0”なる2ビットの固定ビット、2ビットのスクランブ
ル制御(PES scrambling control)、1ビットのプライ
オリティ(PES priority)、1ビットのデータ整列表示
(data allengiment indicator)、1ビットのコピーラ
イトフラグ(copylight )および1ビットのオリジナル
コピーフラグ(original or copy)が順に設定されてい
る。
【0030】さて本実施形態では、放送局において、コ
ピーを許可するプログラムに関してはコピーライトフラ
グを“1”に、またコピーを制限するプログラムに関し
てはコピーライトフラグを“0”にそれぞれ設定する。
また放送局において、コピーを制限する場合において、
コピーを完全に禁止する場合にはオリジナルコピーフラ
グを“コピー”を示す状態(例えば“0”)に、また1
回のコピーのみを許容する場合にはオリジナルコピーフ
ラグを“オリジナル”を示す状態(例えば“1”)にそ
れぞれ設定する。
【0031】ところで復調回路2は、トランスポートス
トリームと同時に、そのトランスポートストリームの先
頭に同期した図5(b)に示すようなヘッダタイミング
パルスをトランスポート処理回路3へと与える。
【0032】そしてトランスポート処理回路3では、前
述したPESの抽出の処理の他に、コピーフラグ状態検
出手段3aを用いてコピーフラグの状態の検出を前記ヘ
ッダタイミングパルスによりタイミングを取りつつ次の
ように行う。すなわち、図6に示すようにトランスポー
ト処理回路3は、まずヘッダタイミングパルスを検出
(ステップST1)したら、その時点から4バイト分の
データ、すなわちトランスポートストリームのヘッダ部
分を読取る(ステップST2)。次にトランスポート処
理回路3は、取り込んだヘッダのうちのアダプテーショ
ン制御のデータを識別することでアダプテーションフィ
ールドがあるかどうかを判断し(ステップST3)、ア
ダプテーションフィールドがある場合には、このアダプ
テーションフィールドの部分をスキップする(ステップ
ST4)。
【0033】そのあとにPESがあれば、トランスポー
ト処理回路3はその最初の7バイトを読む(ステップS
T5)。そうすると7バイト目には、コピーライトフラ
グおよびオリジナルコピーフラグがある。トランスポー
ト処理回路3は、このコピーライトフラグおよびオリジ
ナルコピーフラグの状態を検出し(ステップST6)、
その検出結果を示す検出結果信号を出力する(ステップ
ST7)。
【0034】さて、トランスポート処理回路3が出力す
る検出結果信号が、コピーが可能であることを示す時、
すなわち、コピーライトフラグが“1”であるか、また
はコピーライトフラグが“0”であるがオリジナルコピ
ーフラグが“1”であり、検出結果信号がその旨を示し
ているとき、スイッチ6はON状態となる。これによ
り、MPEGデコーダ4の出力信号はNTSCエンコー
ダ7へと与えられることになる。このときNTSCエン
コーダ7は、与えられる信号からNTSC信号またはS
信号を作り、これをVTR録画用の信号として出力す
る。従って、NTSCエンコーダ7の出力を受けるべく
VHS方式等のVTRを接続してあれば、このVTRに
て記録することができる。
【0035】これに対して、トランスポート処理回路3
が出力する検出結果信号が、コピー不可能であることを
示す時、すなわち、コピーライトフラグが“0”で、か
つオリジナルコピーフラグが“0”であり、検出結果信
号がその旨を示しているとき、スイッチ6はOFF状態
となる。これにより、MPEGデコーダ4の出力信号は
NTSCエンコーダ7へは与えられない。従って、NT
SCエンコーダ7の出力を受けるべくVHS方式等のV
TRを接続してあったとしても、このVTRには録画用
の信号が出力されず、記録することができない。
【0036】またこのときにOSD信号発生回路8は、
「コピーはできません」などのように、現在CRTに表
示している画像のコピーが禁止されていることを示す画
像を、例えば図7(a)に示すようにCRTにて表示さ
せるためのOSD信号を発生する。このOSD信号は、
加算回路5にてMPEGデコーダ回路4からの出力信号
に重畳され、例えば図7(a)に示すようにCRTにて
表示される。
【0037】なおOSD信号発生回路8は、コピーライ
トフラグが“0”であるがオリジナルコピーフラグが
“1”であり、検出結果信号がその旨を示していると
き、すなわち記録が1回だけ許容されている場合にも、
「この映像は1回までコピーできます」などの画像を例
えば図7(b)に示すようにCRTにて表示させるため
のOSD信号を発生するようにしてもよい。
【0038】以上のような本実施形態によれば、放送局
側にてコピーの禁止が指定されたプログラムについて
は、VTR録画用の信号として出力されず、VTRへの
記録を行うことができない。従って、無秩序にコピーが
なされることが確実に防止される。
【0039】また本実施形態では、コピーの禁止が指定
されたプログラムについてはVTR録画用の信号として
出力しないので、ユーザが装置の故障ではないかと不安
感を覚えたり、装置の故障であると御認識してしまう恐
れがあるが、本実施形態ではコピーが禁止されている旨
をCRTにて表示するので上記不具合は回避できる。
【0040】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。図8は本実施形態に係るコピ
ープロテクトシステムを適用してなるテレビジョン受像
機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図1
と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0041】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、NT
SCエンコーダ7、OSD信号発生回路8、加算回路
9、コピーガード信号発生回路10およびスイッチ11
を有してなる。
【0042】すなわち本実施形態では、MPEGデコー
ダ4の出力信号は、前記第1実施形態におけるスイッチ
6の代りに加算回路9を介してNTSCエンコーダ7へ
と与えるようにしている。またコピーガード信号発生回
路10およびスイッチ11を付加し、コピーガード信号
発生回路10の出力信号をスイッチ11を介して加算回
路9に与えるようにしている。この他の構成は、前記第
1実施形態に準じている。
【0043】加算回路9は、スイッチ11がON状態で
ありコピーガード信号発生回路10の出力信号が与えら
れているときには、MPEGデコーダ4の出力信号を、
コピーガード信号発生回路10の出力信号を重畳した上
でNTSCエンコーダ7へと与える。
【0044】コピーガード信号発生回路10は、MPE
Gデコーダ4の出力信号の垂直帰線期間に、例えば高い
輝度レベルと低い輝度レベルとが所定時間毎(例えばl
秒毎)に交互に生じるなどの特殊な信号(コピーガード
信号)を発生する。
【0045】スイッチ11は、トランスポート処理回路
3から出力される検出結果信号に応じてON/OFF
し、ON状態のときにコピーガード信号発生回路10が
発生するコピーガード信号を加算回路9へと与える。
【0046】次に以上のように構成されたテレビジョン
受像機の動作を説明する。まず、アンテナ1、復調回路
2、トランスポート処理回路3、MPEGデコーダ4、
加算回路5およびOSD信号発生回路8は、前述の第1
実施形態と同様に動作する。
【0047】さて、トランスポート処理回路3が出力す
る検出結果信号が、コピーが可能であることを示す時、
すなわち、コピーライトフラグが“1”であるか、また
はコピーライトフラグが“0”であるがオリジナルコピ
ーフラグが“1”であり、検出結果信号がその旨を示し
ているとき、スイッチ11はOFF状態となる。これに
より、コピーガード信号発生回路10が発生するコピー
ガード信号は、スイッチ11で遮断され、加算回路9に
は与えられない。このとき加算回路9は、MPEGデコ
ーダ4の出力信号をそのままNTSCエンコーダ7へと
与える。NTSCエンコーダ7は、与えられる信号から
NTSC信号またはS信号を作り、これをVTR録画用
の信号として出力する。従って、NTSCエンコーダ7
の出力を受けるべくVHS方式等のVTRを接続してあ
れば、このVTRには正常なNTSC信号またはS信号
が与えられることになり、正常な記録を行うことができ
る。
【0048】これに対して、トランスポート処理回路3
が出力する検出結果信号が、コピー不可能であることを
示す時、すなわち、コピーライトフラグが“0”で、か
つオリジナルコピーフラグが“0”であり、検出結果信
号がその旨を示しているとき、スイッチ11はON状態
となる。これにより、コピーガード信号発生回路10が
発生するコピーガード信号が、スイッチ11を介して加
算回路9に与えられる。このとき加算回路9は、MPE
Gデコーダ4の出力信号を、コピーガード信号を重畳し
た上でNTSCエンコーダ7へ与える。NTSCエンコ
ーダ7は、与えられる信号からNTSC信号またはS信
号を作り、これをVTR録画用の信号として出力する
が、その信号の垂直帰線期間にはコピーガード信号が重
畳されている。従って、NTSCエンコーダ7の出力を
受けるべくVHS方式等のVTRを接続してあったとし
ても、このVTRのAGC(Auto Gain Control )回路
がコピーガード信号によって誤動作することになり、記
録された画像は著しく画質が劣化する。なお、このよう
にしてVTRに記録された画像は、ダビングを繰り返す
毎に画面の輝度レベルが変動し、見づらくなる。
【0049】以上のような本実施形態によれば、放送局
側にてコピーの禁止が指定されたプログラムについて
は、VTR録画用の信号の垂直帰線期間にコピーガード
信号を重畳して出力するので、VTRでは著しく画質の
劣化した画像しか記録することができない。従って、無
秩序にコピーがなされることが確実に防止される。
【0050】また本実施形態では、コピーの禁止が指定
されたプログラムについてはVTR録画用の信号として
異常な信号を出力するので、ユーザが装置の故障ではな
いかと不安感を覚えたり、装置の故障であると御認識し
てしまう恐れがあるが、本実施形態でもコピーが禁止さ
れている旨をCRTにて表示するので上記不具合は回避
できる。
【0051】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。図9は本実施形態に係るコピ
ープロテクトシステムを適用してなるテレビジョン受像
機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図1
および図8と同一部分には同一符号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0052】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、NT
SCエンコーダ7、OSD信号発生回路8、加算回路
9、スイッチ11およびOSD信号発生回路12を有し
てなる。
【0053】すなわち本実施形態では、前記第2実施形
態におけるコピーガード信号発生回路10に代えてOS
D信号発生回路12を備えている。この他の構成は、前
記第2実施形態に準じている。
【0054】OSD信号発生回路12は、既存のテレビ
ジョン受像機においてチャンネル番号などの表示に使わ
れている一般的なものと同様な構成をなすものである
が、画像の著作権者あるいは放映権者を示す画像を記録
画像上に示すためのOSD(OnScreen Display )信号
を発生する。OSD信号発生回路12は、発生したOS
D信号を加算回路9に与える。
【0055】次に以上のように構成されたテレビジョン
受像機の動作を説明する。まず、アンテナ1、復調回路
2、トランスポート処理回路3、MPEGデコーダ4、
加算回路5およびOSD信号発生回路8は、前述の第1
実施形態と同様に動作する。
【0056】さて、トランスポート処理回路3が出力す
る検出結果信号が、コピーが可能であることを示す時、
すなわち、コピーライトフラグが“1”であるか、また
はコピーライトフラグが“0”であるがオリジナルコピ
ーフラグが“1”であり、検出結果信号がその旨を示し
ているとき、スイッチ11はOFF状態となる。これに
より、OSD信号発生回路12が発生するOSD信号
は、スイッチ11で遮断され、加算回路9には与えられ
ない。このとき加算回路9は、MPEGデコーダ4の出
力信号をそのままNTSCエンコーダ7へと与える。N
TSCエンコーダ7は、与えられる信号からNTSC信
号またはS信号を作り、これをVTR録画用の信号とし
て出力する。従って、NTSCエンコーダ7の出力を受
けるべくVHS方式等のVTRを接続してあれば、この
VTRには正常なNTSC信号またはS信号が与えられ
ることになり、正常な記録を行うことができる。
【0057】これに対して、トランスポート処理回路3
が出力する検出結果信号が、コピー不可能であることを
示す時、すなわち、コピーライトフラグが“0”で、か
つオリジナルコピーフラグが“0”であり、検出結果信
号がその旨を示しているとき、スイッチ11はON状態
となる。これにより、OSD信号発生回路12が発生す
るOSD信号が、スイッチ11を介して加算回路9に与
えられる。このとき加算回路9は、MPEGデコーダ4
の出力信号を、OSD信号を重畳した上でNTSCエン
コーダ7へ与える。NTSCエンコーダ7は、与えられ
る信号からNTSC信号またはS信号を作り、これをV
TR録画用の信号として出力するが、その信号が示す画
像にはその画像の著作権者あるいは放映権者を示す画像
が合成されている。従って、NTSCエンコーダ7の出
力を受けるべくVHS方式等のVTRを接続してあり、
このVTRにて録画が行われたとしても、その録画画像
には著作権者あるいは放映権者を示す画像が合成され
る。
【0058】以上のような本実施形態によれば、放送局
側にてコピーの禁止が指定されたプログラムについて
は、VTR録画用の信号に画像の著作権者あるいは放映
権者を示す画像に対応するOSD信号を合成して出力す
るので、VTRでは著作権者あるいは放映権者を示す画
像が合成された画像しか記録することができない。従っ
て、配布権のない者が配布権のある者の著作もしくは放
映物を無秩序に配布したことが明確にわかるようにする
ことができ、無秩序にコピーがなされることを抑止する
ことができる。
【0059】また本実施形態では、コピーの禁止が指定
されたプログラムについてはVTR録画用の信号として
ユーザにとって不要な画像を合成した画像に対応するも
のを出力するので、事情を把握していないユーザに不快
感を与えてしまう恐れがあるが、本実施形態でもコピー
が禁止されている旨をCRTにて表示するので上記不具
合は回避できる。
【0060】(第4の実施の形態)次に、本発明の第4
の実施の形態を説明する。図10は本実施形態に係るコ
ピープロテクトシステムを適用してなるテレビジョン受
像機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図
1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0061】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、NT
SCエンコーダ7、OSD信号発生回路8、選択スイッ
チ13およびローパスフィルタ(LPF)を有してな
る。
【0062】すなわち本実施形態では、MPEGデコー
ダ4の出力信号は、前記第1実施形態におけるスイッチ
6の代りに選択スイッチ13を介してNTSCエンコー
ダ7へと与えるようにしている。また選択スイッチ13
の切換えにより、MPEGデコーダ4の出力信号を、L
PF14および選択スイッチ13を介してNTSCエン
コーダ7へと与えることができるようにしている。この
他の構成は、前記第1実施形態に準じている。
【0063】選択スイッチ13は、トランスポート処理
回路3から出力される検出結果信号に応じて切換わり、
MPEGデコーダ4の出力信号を直接的に、またはLP
F14を介してNTSCエンコーダ7へと与える。
【0064】LPF14は、MPEGデコーダ4の出力
信号のうちの低周波成分のみを抽出して出力する。次に
以上のように構成されたテレビジョン受像機の動作を説
明する。まず、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5および
OSD信号発生回路8は、前述の第1実施形態と同様に
動作する。
【0065】さて、トランスポート処理回路3が出力す
る検出結果信号が、コピーが可能であることを示す時、
すなわち、コピーライトフラグが“1”であるか、また
はコピーライトフラグが“0”であるがオリジナルコピ
ーフラグが“1”であり、検出結果信号がその旨を示し
ているとき、選択スイッチ13はMPEGデコーダ4の
出力信号を直接的にNTSCエンコーダ7へと与える状
態となる。このときNTSCエンコーダ7は、MPEG
デコーダ4の出力信号からNTSC信号またはS信号を
作り、これをVTR録画用の信号として出力する。従っ
て、NTSCエンコーダ7の出力を受けるべくVHS方
式等のVTRを接続してあれば、このVTRには正常な
NTSC信号またはS信号が与えられることになり、正
常な記録を行うことができる。
【0066】これに対して、トランスポート処理回路3
が出力する検出結果信号が、コピー不可能であることを
示す時、すなわち、コピーライトフラグが“0”で、か
つオリジナルコピーフラグが“0”であり、検出結果信
号がその旨を示しているとき、選択スイッチ13はLP
F14の出力を選択する状態となる。これにより、LP
F14にて抽出された、MPEGデコーダ4の出力信号
のうちの低周波成分のみがNTSCエンコーダ7に与え
られる。NTSCエンコーダ7は、与えられる信号から
NTSC信号またはS信号を作り、これをVTR録画用
の信号として出力するが、その信号はMPEGデコーダ
4の出力信号のうちの低周波成分のみから生成されたも
のであるので、本来の画像を現すための情報のごく一部
の情報しか有していない。従って、NTSCエンコーダ
7の出力を受けるべくVHS方式等のVTRを接続して
あったとしても、このVTRにて記録される画像は著し
く画質が劣化する。
【0067】以上のような本実施形態によれば、放送局
側にてコピーの禁止が指定されたプログラムについて
は、VTR録画用の信号として、MPEGデコーダ4の
出力信号のうちの低周波成分のみから生成した信号を出
力するので、VTRでは著しく画質の劣化した画像しか
記録することができない。従って、無秩序にコピーがな
されることが確実に防止される。
【0068】また本実施形態では、コピーの禁止が指定
されたプログラムについてはVTR録画用の信号として
異常な信号を出力するので、ユーザが装置の故障ではな
いかと不安感を覚えたり、装置の故障であると御認識し
てしまう恐れがあるが、本実施形態でもコピーが禁止さ
れている旨をCRTにて表示するので上記不具合は回避
できる。
【0069】(第5の実施の形態)さて、ここまでの各
実施形態では、VTR録画用の出力をNTSC信号やS
信号などのアナログ信号とし、VHS方式のVTRなど
によるアナログ記録に対応したテレビジョン受像機を例
示しているが、ディジタルVTRや光ディスクなどによ
るディジタル記録に対応したテレビジョン受像機にも本
願発明は適用可能である。
【0070】以下、このようにディジタル記録に対応し
たテレビジョン受像機に本発明のコピープロテクトシス
テムを適用してなる本発明の第5の実施の形態につき説
明する。
【0071】図11は本実施形態に係るテレビジョン受
像機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図
1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0072】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、OS
D信号発生回路8および信号補正回路15を有してな
る。
【0073】すなわち本実施形態では、前述の第1実施
形態におけるスイッチ6およびNTSCエンコーダ7を
排除し、トランスポート処理回路3が出力するPESを
信号補正回路15を介してVTR録画用の信号として出
力するようにしている。この他の構成は、前記第1実施
形態に準じている。
【0074】信号補正回路15は、トランスポート処理
回路3から出力される検出結果信号に応じて動作状態が
変化し、PESの出力を実施または切断する。次に以上
のように構成されたテレビジョン受像機の動作を説明す
る。まず、アンテナ1、復調回路2、トランスポート処
理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5およびOS
D信号発生回路8は、前述の第1実施形態と同様に動作
する。
【0075】この状態において信号補正回路15は、図
12に示すような処理を行う。すなわち信号補正回路1
5はまず、トランスポート処理回路3が出力する検出結
果信号を取込み(ステップST11)、この信号に基づ
いてコピーが可能であるか否かの判断を行う(ステップ
ST12)。
【0076】ここで、トランスポート処理回路3が出力
する検出結果信号が、コピーが可能であることを示す
時、すなわち、コピーライトフラグが“1”であるか、
またはコピーライトフラグが“0”であるがオリジナル
コピーフラグが“1”であり、検出結果信号がその旨を
示しているとき、信号補正回路15はPES出力を実施
する(ステップST13)。これにより、PESがVT
R録画用の信号として出力される。従って、信号補正回
路15からのPES出力を受けるべくディジタルVTR
を接続してあれば、このディジタルVTRにて記録する
ことができる。
【0077】これに対して、トランスポート処理回路3
が出力する検出結果信号が、コピー不可能であることを
示す時、すなわち、コピーライトフラグが“0”で、か
つオリジナルコピーフラグが“0”であり、検出結果信
号がその旨を示しているとき、信号補正回路15はPE
S出力を切断する(ステップST14)。これにより、
PESはVTR録画用の信号として出力されない。従っ
て、信号補正回路15からのPES出力を受けるべくデ
ィジタルVTRを接続してあったとしても、このディジ
タルVTRには録画用の信号が出力されず、記録するこ
とができない。
【0078】以上のような本実施形態によれば、放送局
側にてコピーの禁止が指定されたプログラムについて
は、VTR録画用の信号としてPESが出力されず、デ
ィジタルVTRへの記録を行うことができない。従っ
て、無秩序にコピーがなされることが確実に防止され
る。
【0079】また本実施形態では、コピーの禁止が指定
されたプログラムについてはVTR録画用の信号として
PESを出力しないので、ユーザが装置の故障ではない
かと不安感を覚えたり、装置の故障であると御認識して
しまう恐れがあるが、本実施形態でもコピーが禁止され
ている旨をCRTにて表示するので上記不具合は回避で
きる。
【0080】(第6の実施の形態)次に、本発明のコピ
ープロテクトシステムを適用してなる本発明の第6の実
施の形態につき説明する。
【0081】図13は本実施形態に係るテレビジョン受
像機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図
1および図11と同一部分には同一符号を付し、その詳
細な説明は省略する。
【0082】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、OS
D信号発生回路8、信号補正回路15およびPES/P
S変換回路16を有してなる。
【0083】すなわち本実施形態では、前述の第5実施
形態におけるトランスポート処理回路3と信号補正回路
15との間に、PES/PS変換回路16を介在させて
いる。この他の構成は、前記第5実施形態に準じてい
る。
【0084】PES/PS変換回路16は、トランスポ
ート処理回路3から出力されるPESを、プログラムス
トリームに変換するものである。PES/PS変換回路
16は、生成したプログラムストリームを信号補正回路
15に与える。
【0085】かくして本実施形態によっても、前記第5
実施形態と同様な効果を達成できる。 (第7の実施の形態)次に、本発明のコピープロテクト
システムを適用してなる本発明の第7の実施の形態につ
き説明する。
【0086】図14は本実施形態に係るテレビジョン受
像機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図
1、図11および図13と同一部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0087】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、OS
D信号発生回路8、信号補正回路15およびPES/P
S変換回路16を有してなる。
【0088】すなわち本実施形態では、前述の第6実施
形態における信号補正回路15とPES/PS変換回路
16との順序を逆にしている。この他の構成は、前記第
6実施形態に準じている。
【0089】このような構成により本実施形態では、V
TR録画用の信号をプログラムストリームの形態で出力
する。なお、このプログラムストリームの出力の実施/
切断は、PES/PS変換回路16へのPESの出力の
実施/切断を信号補正回路15によって前述した第5実
施形態のときと同様にして行うことで行われる。
【0090】かくして本実施形態によっても、前記第6
実施形態と同様な効果を達成できる。 (第8の実施の形態)ところでこれまでの各実施形態で
は、コピーライトフラグが“0”であるがオリジナルコ
ピーフラグが“1”である場合、すなわちコピーが1回
に限り認められているときには、VTR記録用の信号を
出力するようにしている。このため、VTRにて録画さ
れた信号を再度トランスポート処理回路3へと入力すれ
ば、これを別の記録媒体に記憶させることができ、コピ
ー(ダビング)が行われてしまう。そこで、このような
コピーを想定した本発明の第8の実施形態につき以下に
説明する。
【0091】図15は本実施例に係るテレビジョン受像
機の要部構成を示す機能ブロック図である。なお、図
1、図11および図13と同一部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0092】この図に示すように本実施形態のテレビジ
ョン受像機は、アンテナ1、復調回路2、トランスポー
ト処理回路3、MPEGデコーダ4、加算回路5、OS
D信号発生回路8、PES/PS変換回路16、信号補
正回路17、PS/TS変換回路18および入力セレク
タ19を有してなる。
【0093】すなわち本実施形態では、前述した第6実
施形態における信号補正回路15に代えて信号補正回路
17を設けている。また、図示しないディジタルVTR
などによって記録媒体Mより再生されたプログラムスト
リームを受けるPS/TS変換回路18を設ける。さら
に復調回路2とトランスポート処理回路3との間に、入
力セレクタ19を設ける。
【0094】信号補正回路17は、信号処理回路15と
ほぼ同様な動作をするものであるが、必要に応じてオリ
ジナルコピーフラグを書き替える機能を有する点が異な
っている。
【0095】PS/TS変換回路18は、図示しないデ
ィジタルVTRなどによって記録媒体Mより再生された
プログラムストリームを受け、これをトランスポートス
トリームに変換する。PS/TS変換回路18は、生成
したトランスポートストリームを入力セレクタ19に与
える。
【0096】入力セレクタ19は、復調回路2が出力す
るトランスポートストリームとPS/TS変換回路18
が出力するトランスポートストリームとをそれぞれ受
け、いずれか一方を選択してトランスポート処理回路3
へと与える。
【0097】次に以上のように構成されたテレビジョン
受像機の動作を説明する。まず、入力セレクタ19が復
調回路2の出力を選択しているとき、アンテナ1、復調
回路2、トランスポート処理回路3、MPEGデコーダ
4、加算回路5およびOSD信号発生回路8は、前述の
第1実施形態と同様に動作する。
【0098】また、入力セレクタ19がPS/TS変換
回路18の出力を選択しているときには、記録媒体Mか
ら読み出したプログラムストリームからPS/TS変換
回路18にて変換して得られたトランスポートストリー
ムがトランスポート処理回路3に与えられる。このとき
も、トランスポート処理回路3、MPEGデコーダ4、
加算回路5およびOSD信号発生回路8は前述の第1実
施形態と同様に動作する。従って、記録媒体に記録され
た画像の再生がなされる。
【0099】この状態において信号補正回路17は、図
16に示すような処理を行う。すなわち信号補正回路1
7はまず、トランスポート処理回路3が出力する検出結
果信号を取込み(ステップST21)、この信号に基づ
いてコピーが可能であるか否かの判断を行う(ステップ
ST22)。
【0100】ここで、トランスポート処理回路3が出力
する検出結果信号が、コピーが可能であることを示す
時、すなわち、コピーライトフラグが“1”であるか、
またはコピーライトフラグが“0”であるがオリジナル
コピーフラグが“1”であり、検出結果信号がその旨を
示しているとき、信号補正回路17は続いて無制限コピ
ーが可能であるか否かの判断を行う(ステップST2
3)。
【0101】そして、コピーライトフラグが“1”であ
れば、無制限のコピーが許容されているので、信号補正
回路17はそのままプログラムストリームの出力を実施
する(ステップST24)。これにより、プログラムス
トリームがVTR録画用の信号として出力される。従っ
て、信号補正回路17からのプログラムストリーム出力
を受けるべくディジタルVTRを接続してあれば、この
ディジタルVTRにより記録媒体Mにプログラムストリ
ームを記録することができる。すなわち、入力セレクタ
19が復調回路19を選択していれば受信画像が記録媒
体に録画されることになり、また入力セレクタ19がP
S/TS変換回路18を選択していれば記録媒体Mから
読み出された画像が別の記録媒体Mにダビングされるこ
とになる。
【0102】これに対してコピーライトフラグが“0”
であるがオリジナルコピーフラグが“1”であるときに
は、1回のみのコピーが許容されているのであり、無制
限コピーは許容されていない。そこで信号補正回路17
は、オリジナルコピーフラグのコピー状態を示す“0”
への書き替え(ステップST25)を行った後に、プロ
グラムストリーム出力を実施する(ステップST2
4)。これにより、プログラムストリームがVTR録画
用の信号として出力される。従って、信号補正回路17
からのプログラムストリーム出力を受けるべくディジタ
ルVTRを接続してあれば、このディジタルVTRによ
り記録媒体Mにプログラムストリームを記録することが
できる。すなわち、入力セレクタ19が復調回路19を
選択していれば受信画像が記録媒体に録画されることに
なり、また入力セレクタ19がPS/TS変換回路18
を選択していれば記録媒体Mから読み出された画像が別
の記録媒体Mにダビングされることになる。ただし記録
媒体Mに記録されるプログラムストリームは、コピーラ
イトフラグおよびオリジナルコピーフラグがともに
“0”に設定されたものとなっている。
【0103】さて、トランスポート処理回路3が出力す
る検出結果信号が、コピー不可能であることを示す時、
すなわち、コピーライトフラグが“0”で、かつオリジ
ナルコピーフラグが“0”であり、検出結果信号がその
旨を示しているとき、信号補正回路17はプログラムス
トリーム出力を切断する(ステップST26)。これに
より、プログラムストリームはVTR録画用の信号とし
て出力されない。従って、信号補正回路17からのプロ
グラムストリーム出力を受けるべくディジタルVTRを
接続してあったとしても、このディジタルVTRには録
画用の信号が出力されず、記録媒体Mにプログラムスト
リームを記録することができない。
【0104】このとき、1回のみのコピーが許容されて
既にコピーがなされた情報が、ダビングするべく記録媒
体Mから読み出された場合、この情報のコピーライトフ
ラグおよびオリジナルコピーフラグは前述のようにとも
に“0”にしてあるので、信号補正回路17はプログラ
ムストリーム出力を切断することになり、記録媒体Mに
プログラムストリームを記録することが、すなわちダビ
ングを行うことができない。
【0105】以上のような本実施形態によれば、放送局
側にてコピーの禁止が指定されたプログラムについて
は、VTR録画用の信号としてプログラムストリームが
出力されず、ディジタルVTRにて記録媒体Mへの記録
を行うことができない。従って、無秩序にコピーがなさ
れることが確実に防止される。
【0106】また本実施形態によれば、1回のみのコピ
ーが許容された情報をVTR録画用の信号として出力す
るときには、オリジナルコピーフラグをコピー状態を示
す“0”に書き替えるので、その情報を再生する際には
VTR録画用の信号としてプログラムストリームが出力
されず、ディジタルVTRにて記録媒体Mへの記録を行
うことができない。従って、確実に1回のみのコピーを
許容し、無秩序にダビングがなされることを防止するこ
とができる。
【0107】また本実施形態では、コピーの禁止が指定
されたプログラムについてはVTR録画用の信号として
プログラムストリームを出力しないので、ユーザが装置
の故障ではないかと不安感を覚えたり、装置の故障であ
ると御認識してしまう恐れがあるが、本実施形態でもコ
ピーが禁止されている旨をCRTにて表示するので上記
不具合は回避できる。
【0108】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
るものではない。例えば上記各実施形態では、OSD信
号によりCRTの表示画面上にコピーの制限に関する表
示を行うようにしているが、例えば受信中のチャンネル
番号を表示するなどのために用いられる表示パネル上に
同様の表示をさせてもよい。これは、表示パネルが液晶
パネルのような表示内容を任意に設定できるものであれ
ば、その表示内容を制御すればよい。あるいは図17に
示すようにLED表示器20a,20bを設けるととも
に、このLED表示器20a,20bの駆動を行う回路
を設け、トランスポート処理回路3が出力する検出結果
信号の状態に応じてLED表示器20a,20bの点灯
状態を変化させるようにしてもよい。
【0109】また上記各実施形態では、コピーの制限に
関する表示を行っているが、これは必須ではなく、行わ
なくてもよい。また上記各実施形態では、本発明に係る
コピープロテクトシステムをテレビジョン放送を受信す
るテレビジョン受像機に適用して説明しているが、例え
ば磁気テープ、磁気ディスクあるいは光ディスクなどの
各種媒体に記録された情報の再生装置など、任意の媒体
で情報を配布し、上記媒体から情報の再生を行うシステ
ムであれば本発明の適用が可能である。
【0110】また上記第3実施形態では、OSD信号発
生回路8,12を1つとして共用するようにしてもよ
い。また上記第5乃至第8実施形態で信号補正回路1
5,17は、コピーが不可能である場合にはVTR録画
用の信号の出力を停止するものとしているが、任意のデ
ータ処理を行うことによって上記第2乃至第4実施形態
に類似した処理を行うこともである。あるいは、ある一
定期間のデータを0および1の一方に固定してしまう、
いわゆるスタッフィングという処理を行ってもよい。こ
のほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実
施が可能である。
【0111】
【発明の効果】第1の発明は、ISO/IEC1381
8で定められたコピーライトフラグおよびオリジナルコ
ピーフラグの少なくとも一方を用いてコピーの可否を任
意に示しておくとともに、前記ISO/IEC1381
8で定められた信号形態のディジタル信号から例えば画
像などの所定の情報を再生して出力する例えばテレビジ
ョン受像機などのディジタル信号処理装置に、前記コピ
ーライトフラグおよび前記オリジナルコピーフラグに基
づいてこれらのフラグを有したディジタル信号のコピー
の可否を判定する例えばコピーフラグ状態検出手段など
のコピー可否判定手段と、このコピー可否判定手段によ
りコピー可能であると判定された場合には前記所定の情
報を再生可能な正常な信号を、また前記コピー可否判定
手段によりコピー不可能であると判定された場合には前
記所定の情報を再生不可能であるか、あるいは不完全に
しか再生することができない異常な信号をそれぞれ記録
用信号として出力する記録用信号補正手段とを備えた。
【0112】また第2の発明は、ISO/IEC138
18で定められたコピーライトフラグおよびオリジナル
コピーフラグを用いてコピーの可否および1回のコピー
の許可/不許可をそれぞれ任意に示しておくとともに、
前記ISO/IEC13818で定められた信号形態の
ディジタル信号から例えば画像などの所定の情報を再生
して出力する例えばテレビジョン受像機などのディジタ
ル信号処理装置に、前記コピーライトフラグおよび前記
オリジナルコピーフラグに基づいてこれらのフラグを有
したディジタル信号のコピーの可否および1回のコピー
の許可/不許可をそれぞれ判定する例えばコピーフラグ
状態検出手段などのコピー可否判定手段と、このコピー
可否判定手段によりコピー可能であると判定された場合
には前記所定の情報を再生可能な正常な信号を、また前
記コピー可否判定手段により1回のコピーが許可されて
いると判定された場合には前記コピーライトフラグおよ
びオリジナルコピーフラグを1回のコピーの不許可を示
す状態とした上で前記所定の情報を再生可能な正常な信
号を、さらに前記コピー可否判定手段によりコピー不可
能であると判定された場合には前記所定の情報を再生不
可能であるか、あるいは不完全にしか再生することがで
きない異常な信号をそれぞれ記録用信号として出力する
記録用信号補正手段とを備えた。これらにより、著作者
などの情報の供給元の意思により、情報の利用者による
無秩序なコピーを制限することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るコピープロテクト
システムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構成
を示す機能ブロック図。
【図2】トランスポートストリーム、プログラムストリ
ームおよびPESの関係を示す図。
【図3】トランスポートストリームのパケットのフォー
マット(特にヘッダのフォーマット)を詳細に示す図。
【図4】PESの最初の7バイトのフォーマットを詳細
に示す図。
【図5】復調回路2が出力するヘッダタイミングパルス
を示す図。
【図6】図1に示すトランスポート処理回路3の処理手
順を示すフローチャート。
【図7】コピーの制限状態の表示例を示す図。
【図8】本発明の第2実施形態に係るコピープロテクト
システムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構成
を示す機能ブロック図。
【図9】本発明の第3実施形態に係るコピープロテクト
システムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構成
を示す機能ブロック図。
【図10】本発明の第4実施形態に係るコピープロテク
トシステムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図11】本発明の第5実施形態に係るコピープロテク
トシステムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図12】図11に示す信号補正回路15の処理手順を
示すフローチャート。
【図13】本発明の第6実施形態に係るコピープロテク
トシステムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図14】本発明の第7実施形態に係るコピープロテク
トシステムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図15】本発明の第8実施形態に係るコピープロテク
トシステムを適用してなるテレビジョン受像機の要部構
成を示す機能ブロック図。
【図16】図15に示す信号補正回路17の処理手順を
示すフローチャート。
【図17】コピーの制限状態の表示の変形例を示す図。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…復調回路 3…トランスポート処理回路 3a…コピーフラグ状態検出手段 4…MPEGデコーダ 5,9…加算回路 6,11…スイッチ 7…NTSCエンコーダ 8,12…OSD信号発生回路 10…コピーガード信号発生回路 13…選択スイッチ 14…ローパスフィルタ(LPF) 15,17…信号補正回路 16…PES/PS変換回路 18…PS/TS変換回路 19…入力セレクタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISO/IEC13818で定められた
    信号形式のディジタル信号の記録媒体への記録を制限す
    るコピープロテクトシステムにおいて、 前記ISO/IEC13818で定められたコピーライ
    トフラグおよびオリジナルコピーフラグの少なくとも一
    方を用いてコピーの可否を任意に示しておくとともに、 前記ディジタル信号から所定の情報を再生して出力する
    ディジタル信号処理装置に、 前記コピーライトフラグおよび前記オリジナルコピーフ
    ラグに基づいてこれらのフラグを有したディジタル信号
    のコピーの可否を判定するコピー可否判定手段と、 このコピー可否判定手段によりコピー可能であると判定
    された場合には前記所定の情報を再生可能な正常な信号
    を、また前記コピー可否判定手段によりコピー不可能で
    あると判定された場合には前記所定の情報を再生不可能
    であるか、あるいは不完全にしか再生することができな
    い異常な信号をそれぞれ記録用信号として出力する記録
    用信号補正手段とを具備したことを特徴とするコピープ
    ロテクトシステム。
  2. 【請求項2】 ISO/IEC13818で定められた
    信号形式のディジタル信号の記録媒体への記録を制限す
    るコピープロテクトシステムにおいて、 前記ISO/IEC13818で定められたコピーライ
    トフラグおよびオリジナルコピーフラグを用いてコピー
    の可否および1回のコピーの許可/不許可をそれぞれ任
    意に示しておくとともに、 前記ディジタル信号から所定の情報を再生して出力する
    ディジタル信号処理装置に、 前記コピーライトフラグおよび前記オリジナルコピーフ
    ラグに基づいてこれらのフラグを有したディジタル信号
    のコピーの可否および1回のコピーの許可/不許可をそ
    れぞれ判定するコピー可否判定手段と、 このコピー可否判定手段によりコピー可能であると判定
    された場合には前記所定の情報を再生可能な正常な信号
    を、また前記コピー可否判定手段により1回のコピーが
    許可されていると判定された場合には前記コピーライト
    フラグおよびオリジナルコピーフラグを1回のコピーの
    不許可を示す状態とした上で前記所定の情報を再生可能
    な正常な信号を、さらに前記コピー可否判定手段により
    コピー不可能であると判定された場合には前記所定の情
    報を再生不可能であるか、あるいは不完全にしか再生す
    ることができない異常な信号をそれぞれ記録用信号とし
    て出力する記録用信号補正手段とを具備したことを特徴
    とするコピープロテクトシステム。
  3. 【請求項3】 記録用信号補正手段は、コピー可否判定
    手段によりコピー不可能であると判定された場合には、
    記録用信号の出力を停止する、情報の質を低下させる特
    定の信号を正常な信号に重畳した信号を出力する、所定
    の情報の他に余分な情報を合成した情報に対応する信号
    を出力する、正常な信号のうちの一部の周波数成分のみ
    からなる信号を出力する、あるいは正常な信号のうちの
    一部分を一定の値に固定した信号を出力するのいずれか
    の処置を行うことを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のコピープロテクトシステム。
  4. 【請求項4】 コピー可否判定手段によりコピー不可能
    であると判定された場合にコピーが禁止されている旨
    を、また1回のコピーが許可されていると判定された場
    合にコピーが1回のみに制限されている旨を、ディジタ
    ル信号処理装置のユーザに対してそれぞれ報知する報知
    手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載のコピープロテクトシステム。
  5. 【請求項5】 報知手段は、ディジタル信号から再生さ
    れて出力される所定の情報に合成して所定の報知情報を
    出力することで報知を行うことを特徴とする請求項4に
    記載のコピープロテクトシステム。
  6. 【請求項6】 ディジタル信号処理装置は、放送媒体を
    介して伝送されたディジタル信号を受信して所定の情報
    を再生するものであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項5のいずれかに記載のコピープロテクトシステム。
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