JPH09214501A - 交換ノードにおける選択セル廃棄方法 - Google Patents

交換ノードにおける選択セル廃棄方法

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JPH09214501A
JPH09214501A JP1641296A JP1641296A JPH09214501A JP H09214501 A JPH09214501 A JP H09214501A JP 1641296 A JP1641296 A JP 1641296A JP 1641296 A JP1641296 A JP 1641296A JP H09214501 A JPH09214501 A JP H09214501A
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cell
packet
cells
buffer
counter
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JP1641296A
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Inventor
Kenji Kihara
健司 木原
Toshihisa Ozawa
利久 小沢
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄に転送されるパケットやセルを一定の比
率以下に抑えて網内の無効処理を減らして交換ノードの
スループット低下を防止すること。 【解決手段】 パケットを複数のセルに分割して転送
し、セル内の情報によりパケットの先頭セルとパケット
を構成するセル数を認識可能なデータ通信網において、
パケットの先頭のセルが到着した際、カウンタ数Cと当
該パケットを構成するセル数Nの和がバッファの閾値T
以下の場合は当該パケットを受付けて先頭のセルと当該
パケットの後続セルをバッファに転送するとともにセル
数Nだけカウンタ数を上昇させる。一方、カウンタ数C
とセル数Nの和が閾値Tを超えた場合には当該パケット
の受付けを拒否し、先頭セルおよび当該パケットを構成
する後続セルを全て廃棄し、カウンタ数を変化させな
い。また、1セル送出時間経過ごとにカウンタ数を1減
少させる。カウンタ数がゼロの場合は変化させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ通信網を構
成する交換ノードの輻輳時における選択セル廃棄方法に
関し、特に、交換ノードのスループットの低下を抑止す
ることが可能な交換ノードにおける選択セル廃棄方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ATM(Asynchronous Transfer Mod
e)通信網は、広い意味のパケット交換を高速化したも
ので、可変長のパケットの代わりにデータを固定長の複
数のセルに分割してセル単位で転送するようにしたもの
であり、将来のマルチメディア化社会において有望視さ
れる通信網である。このようなセル転送を前提としたセ
ル転送型のデータ通信網では、各パケットを構成する最
後のセルに自セルがパケットの最後のセルであることを
表わす情報を予め書き込んでおき、交換ノードがこの情
報に基づいて最後のセルを検知し、それによって転送さ
れるセル流のパケット毎の切れ目を認識するようにして
いる。また、交換ノードはバッファを具備しており、こ
のバッファに転送すべき複数のセルを一時的に格納する
ようにしている。しかしながら、交換ノードが輻輳した
場合には、バッファがセルで一杯になってしまってバッ
ファに格納できない(あふれる)セルが生じる。このよ
うなバッファからあふれたセルは廃棄されてしまう。
【0003】図1は、セルに分解された複数のパケット
が転送される際に、一部のセルが廃棄される様子を説明
するための図である。同図において、11は送信端末,
12は受信端末であり、送信端末11から受信端末12
に対してパケットA〜Dをこの順序で転送する場合を考
える。パケットA〜Dはそれぞれ複数のセルから構成さ
れている。パケットAの全てのセルが正常に転送され、
その後、パケットBを構成しているセルbがバッファの
あふれによって廃棄された場合を示している。この場
合、パケットBを構成するセルのうち廃棄されたセルb
より前に転送されるセル(図1中の無効セルa)および
廃棄されたセルbより後に転送されるセル(図1中の無
効セルc)は全て無効セルとなる。
【0004】パケットを構成する一部のセルが廃棄され
た場合、そのパケットはその後再送される。従って、前
に転送された不完全パケット(完全なパケットから廃棄
されたセルが抜けたパケット)を構成するセルについて
は無駄に転送していることになる。すなわち、図1の場
合でいえば、廃棄されたセルbより前に転送されるセル
(無効セルa)および廃棄されたセルより後に転送され
るセル(無効セルc)は、最初の転送時と再送転送時の
2回の転送が行われることになる。その結果、有効なパ
ケットのスループットが低下してしまう。そのため、無
駄に転送されるセルを極力少なくしてスループットを向
上させるために、廃棄されたセル(図1のbに相当)の
他に、廃棄されたセルを構成するパケット中の他のセル
も廃棄してしまうことも考えられている。
【0005】一般に、セル内に書き込まれた情報(パケ
ット構成情報)を読み取ることにより1つのパケットを
構成するセル群を識別することが可能である。例えば、
ATM網でのAAL3/4ではST(セグメントタイ
プ)がパケットごとに各セルに書き込まれており、交換
ノードではこのSTを読み取ることによって1つのパケ
ットを構成するセル群を識別できる。また、ATM網で
のAAL5では、1つのパケットを構成するセル群の最
後のセルに書き込まれたペイロードタイプの表示を読み
取ることにより、1つのパケットを構成するセル群を識
別できる。そのため、複数のパケットのそれぞれが複数
のセル群に分割され、これら分割された複数のセル群が
時間的にばらばらに転送されたとしても、それがどのパ
ケットのセル群かは識別できる。なお、先頭セル内に書
き込まれたBA sizeを読み取ることによりそのパケッ
トを構成するセル数がわかる。
【0006】セル内にこのようなパケット構成情報が書
き込まれている場合に、輻輳時に行われるセル廃棄に対
して、当該廃棄されたセルあるいは廃棄されるであろう
セルを含むパケットを構成する他のセルあるいはパケッ
トを構成するセル全体を廃棄するための方法として、従
来、Partial Packet DiscardおよびEarly Packet
Discardといわれる2つの方法が提案されている。
【0007】前者のPartial Packet Discardといわ
れる方法は、交換ノード内に設けられたバッファがあふ
れてしまってあるセルが廃棄された場合、同一パケット
を構成する後続のセルをバッファ内に取り込むことなく
全て廃棄するようにした方法である。後者のEarly Pa
cket Discardといわれる方法は、交換ノードのバッフ
ァに対してセル格納のための閾値を予め決めておき、バ
ッファ内に格納されたセル数が予め決められた前記閾値
を超えた場合、次にくるパケットでバッファがあふれて
セルの廃棄が起こると予想し、その後、パケットの先頭
に位置するセルが到着したら当該パケットを構成する全
てのセルをバッファ内に取り込むことなく廃棄するよう
にした方法である。すなわち、この方法は、交換ノード
のバッファ内のセル数が予め決められた前記閾値を下回
っていた場合にのみ、その後パケットの先頭に位置する
セルが到着したら当該パケットを受け付け、当該パケッ
トを構成する後続のセルをバッファ内に取り込むように
したものである。これらの方法によると、バッファあふ
れによるセル廃棄(Partial PacketDiscard)やセル
廃棄が予想(Early Packet Discard)されるとき
に、当該セルを含む単一のパケットを構成するセルを積
極的に廃棄することにより、他のパケットを構成するセ
ルの廃棄を防ぐことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たPartial Packet Discardといわれる方法では、交
換ノードにおいてセル廃棄が行われるため、あるパケッ
トのセルの廃棄が決定されたとしても、当該パケットの
廃棄が決定されるまでに受け付けたセルは不完全なパケ
ットのまま網内に転送されることになり、網全体にとっ
ても無駄なセル転送を行うことになる。また、これら不
完全なパケットのセルは、当該交換ノードのバッファを
無駄に利用することになるので、負荷が高まるに伴って
当該交換ノードのスループットは低下する。
【0009】また、Early Packet Discardといわれ
る方法では、交換ノードにおいてセル廃棄が行われ、ま
た、セルを廃棄するか否かを決定するバッファの閾値が
予め一定に決められているため、バッファにあふれが生
じないと予想して一旦次のパケットの受け付けを決定し
たとしても、同時に受付けたパケットが多い場合には予
想に反して当該交換ノードのバッファにあふれが生じセ
ルが廃棄されてしまうということが生じ得る。その結
果、不完全なパケットが網内に転送され、網全体にとっ
ても無駄なセル転送を行うことになる。また、これら不
完全なパケットのセルは、当該交換ノードのバッファを
無駄に利用することになるので、負荷が高まるに伴って
当該交換ノードのスループットはますます低下する。本
発明の目的は、上述した無駄に転送されるパケットやセ
ルを一定の比率以下に抑えて網内の無効処理を減らし、
それによって交換ノードのスループット低下を防止する
ことが可能な交換ノードにおける選択セル廃棄方法を提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、パケットを複数のデータ転送単位(セ
ル)に分割して転送し、セル内の情報を読み取ることで
パケットの先頭セルであることおよびパケットを構成す
るセル数がわかるデータ通信網において、交換ノードへ
パケットを構成する先頭のセルが到着した際、カウンタ
数Cと当該パケットを構成するセル数Nの和がバッファ
の閾値T以下の場合は、当該パケットを受付けて先頭の
セルおよび当該パケットを構成する後続セルをバッファ
に転送し、パケット受付け時、当該パケットを構成する
セル数Nだけカウンタ装置のカウンタ数を上昇させ、一
方、カウンタ装置のカウンタ数Cと当該パケットを構成
するセル数Nの和がバッファの閾値Tを超えた場合には
当該パケットの受付けを拒否し、先頭セルおよび当該パ
ケットを構成する後続セルを全て廃棄し、カウンタ数を
変化させないようにしたことを特徴としている。また、
1セル送出時間経過ごとに1だけカウンタ装置のカウン
タ数を減少させ、カウンタ数がゼロの場合にはゼロのま
まとすることを特徴としている。さらに、前記閾値Tの
値を、バッファ数あるいはバッファ数とトラヒックの特
性を考慮して設定することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、パケットを複数のデー
タ転送単位(セル)に分割して転送し、セル内の情報を
読み取ることでパケットの先頭セルであることおよびパ
ケットを構成するセル数がわかるデータ通信網にかかわ
り、特に、交換ノードへパケットを構成する先頭のセル
が到着した際、カウンタ数Cと当該パケットを構成する
セル数Nの和とバッファの閾値Tを比較し、その比較結
果により、当該パケットを構成するセルをバッファに転
送するか廃棄するかを判断するようにしている。
【0012】すなわち、カウンタ数Cと当該パケットを
構成するセル数Nの和がバッファの閾値T以下の場合
は、当該パケットを受付けて先頭のセルおよび当該パケ
ットを構成する後続セルをバッファに転送する。そし
て、パケット受付け時、当該パケットを構成するセル数
Nだけカウンタ装置のカウンタ数を上昇させる。一方、
カウンタ装置のカウンタ数Cと当該パケットを構成する
セル数Nの和が閾値Tを超えた場合には当該パケットの
受付けを拒否し、先頭セルおよび当該パケットを構成す
る後続セルを全て廃棄する。このときカウンタ数は変化
させない。
【0013】また、1セル送出時間経過ごとに1だけカ
ウンタ装置のカウンタ数を減少させる。ただし、カウン
タ数がゼロの場合にはゼロのままとする。なお閾値T
は、バッファ数あるいはバッファ数とトラヒック特性を
考慮して決められる。本発明によると、パケット受付け
時に当該パケットを構成するセル数Nだけカウンタ装置
のカウンタ数を上昇させることにより、当該パケットを
バッファリングするのに必要なバッファ数を確保するこ
とができる。そのため、受付けたパケットについては、
そのパケットの構成セルをバッファから殆どあふれさせ
ることなく転送でき、高負荷時のノードのパケットスル
ープットの低下防止と網内の無効処理の削減が可能にな
る。
【0014】以下、本発明のセル廃棄方法の実施例を詳
細に説明する。ATM網では、各端末間のデータ通信に
対して仮想的なチャネル(VirtualChannel:以下、単
にVCという)を割り当てて通信が行われ、交換ノード
において各VCのセル流を測定する。図2は本発明のセ
ル廃棄方法を実施するための交換ノードにおける選択セ
ル廃棄装置を示す図である。同図において、1はセル入
力装置、2は分別装置、3はバッファ、4はセル送出装
置、5はカウンタ装置、6は判断装置、7はタイマ装置
である。
【0015】セル入力装置1は、各端末から選択セル廃
棄装置への入力セルを受け入れる装置である。分別装置
2は、選択セル廃棄装置へ入力したセルがパケットの先
頭セルか否かを検知し、先頭セルであればそのパケット
を構成するセル数を検出して判断装置6へ通知し、判断
装置6から受付け可の判断を受けた場合には先頭セルお
よび当該パケットを構成する後続セルを分別してバッフ
ァ3に転送する。あるいは受付け拒否の判断を受けた場
合には先頭セルおよび当該パケットを構成する後続のセ
ルを全て廃棄するための装置である。
【0016】バッファ3では、受付けたパケットを構成
するセルをセル送出装置4へ転送するまで待機させ、セ
ル送出装置4へは一定時間毎に1セルづつ転送する。セ
ル送出装置4はセルをノード(交換ノード)外へ転送す
る。カウンタ装置5は、判断装置6がパケットの受付け
可の判断をした場合、当該パケットを構成するセル数だ
けカウンタ数を上昇させるが、パケットの受付けを拒否
する判断をした場合にはカウンタ数をそのままにしてお
く。そしてタイマ装置7から1セル送出時間経過の通知
を受ける度に、カウンタ数を1だけ減少させ、カウンタ
数がゼロの場合はゼロのままにする装置である。
【0017】判断装置6は、カウンタ装置5のカウンタ
数Cと当該パケットを構成するセル数Nの和が閾値Tを
超えた場合は当該パケットの受付けを拒否する判断を分
別装置2に通知し、カウンタ数Cと当該パケットを構成
するセル数Nの和が閾値T以下の場合は当該パケットを
受付ける判断を分別装置2に通知する装置である。タイ
マ装置7は、1セル送出時間経過する度にカウンタ装置
に通知する装置である。
【0018】なお、本実施例におけるカウンタ数Cと
は、実際のバッファに格納済みのセル数を必ずしも正確
に指すものではなく、バッファの混み具合を示す指標と
なる論理的な値である。また、本実施例における閾値T
とは、「セル到着間隔が極端に遅くない場合の受付け可
と判断したパケットを構成するセル全てが(おおよそ)
バッファに収納可能である値」を指している。閾値Tを
バッファ数とした場合は、受付け可と判断したパケット
を構成するセル全てがバッファに収納可能である値にな
るが、カウンタ数の減少方法がセル送出装置からのセル
の転送と連動せずに、これとは独立に1セル送出時間経
過ごとに行われるために、必ず「受付け可と判断したパ
ケットを構成するセル全てがバッファに収納可能である
値」になるとは限らない。
【0019】このようにカウンタ数Cおよび閾値Tは、
それぞれ「受付け可と判断されたパケットを構成するセ
ル全てが到着した場合のバッファに収納されているセル
数の値」および「セル到着間隔が極端に遅くない場合の
受付け可と判断したパケットを構成するセル全てがバッ
ファに収納可能である値」の目安になる値として設定さ
れるが、カウンタ数が1セル送出時間経過ごと減少する
ため変動するため必ずしも上記の値にはならない。
【0020】次に、選択セル廃棄装置の動作を図3(ス
テップ20〜25)および図4(ステップ26〜31)
のフローチャートを用いて説明する。まず図3におい
て、セルが分別装置2に到着したら(ステップ20)、
分別装置2ではそのセルがパケットの先頭セルであるか
否かを判定する(ステップ21)。分別装置2は、到着
したセルがパケットの先頭セルであると判定したら(ス
テップ21:YES)、当該パケットの構成セル数Nを検出
し、検出した構成セル数を判断装置6に通知する(ステ
ップ22)。
【0021】次に、判断装置6では、カウンタ装置5の
カウンタ数Cと分別装置2から通知された構成セル数N
の和とバッファ5の閾値Tとを比較し、C+N≦Tが成
立するか否かを判断する(ステップ23)。C+N≦T
が成立する場合は(ステップ23;YES)、受付け可と
判断してステップ24に進む。ステップ24では、判断
装置6は、受付け可パケットの識別子を記憶し、分別装
置2の先頭セルをバッファ3へ転送させる。このとき、
カウンタ装置5は受付けたパケットのセル数だけカウン
タ数を上昇させる(ステップ25)。
【0022】一方、ステップ23で、C+N>Tの場合
は(ステップ23;NO)、受付け拒否と判断して当該セ
ルを廃棄して(図4のステップ26)終了する。
【0023】ステップ21で到着したセルがパケットの
先頭セルでないと判定されたら(ステップ21;NO)図
4のステップ27に進む。ステップ27において、分別
装置2では、そのセルがパケットの最後尾セルであるか
否かを検出するとともに、そのセルがどのパケットに属
するかを示す識別子を検出し、それらの検出結果を判断
装置6に通知する。判断装置6では、分別装置2から通
知された識別子が、ステップ24で記憶された受付け可
パケットの識別子に属しているか否かを判断する(ステ
ップ28)。ステップ28の判断の結果、分別装置2か
ら通知された識別子が受付け可パケットの識別子に属し
ていない場合は(ステップ28;NO)、当該セルを廃棄
して(ステップ26)、処理を終了する。
【0024】ステップ28での判断の結果、分別装置2
から通知された識別子が受付け可パケットの識別子に属
している場合は(ステップ28;YES)、判断装置6は分
別装置2から受け取ったパケットの最後尾のセルか否か
の通知によってそのセルが最後尾のセルであるかを判断
し(ステップ29)、最後尾のセルであった場合は(ス
テップ29;YES)、分別装置2からセルをバッファ3へ
転送させるとともに、記憶していたそのパケットの識別
子を消去する(ステップ30)。
【0025】ステップ29での判断の結果、パケットの
最後尾のセルでない場合は(ステップ29;NO)、分別
装置2は当該セルをバッファ3へ転送する(ステップ3
1)。以上でパケットを構成するセルのバッファへの取
込み制御は終了する。
【0026】次に、カウンタ数の減少動作を図5のフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、タイマ装置7は、
1セル送出時間経過したらカウンタ装置5へその旨を通
知する(ステップ41)。カウンタ装置5は、タイマ装
置7から1セル送出経過の通知を受けたらカウンタ数が
ゼロか否かを判断する(ステップ42)。カウンタ数が
ゼロでなければカウンタ数を1だけ減少させ(ステップ
43)、カウンタ数がゼロであればカウンタ数をゼロの
ままにした後(ステップ44)、ステップ41に戻る。
【0027】ここで、ステップ25で行われる「受付け
たパケットのセル数だけカウンタ数を上昇させる」こと
の意味と、ステップ43で行われる「1セル送出時間経
過ごとにカウンタ数を減算する」意味を説明しておく。
カウンタ数は、上述したようにバッファの混み具合を示
す指標であり、パケットのセル数だけカウンタ数を上昇
させるということは、未到着のセル(受付けたがまだ実
際にバッファに格納されていない未到着なセル)の数だ
け空きバッファを予め確保することを意味している(こ
の時点のカウンタ数は、受付け可の判断をしたパケット
のセル数全てが到着した場合のバッファ内のセル数を指
している)。この空きバッファの確保により、バッファ
のあふれによるセルの損失が少なくなり、セルを損失し
再組み立てのできないパケット(セル損失したパケット
は再送されるため網にとって無駄な負荷になる)も少な
くなり網のスループットの低下が防止できる。
【0028】パケットを構成するセルを収容するために
必要なバッファ数は、必ずしも全てのセル数分は必要で
ない。特に、セルの入力速度が出力速度に比べて小さい
場合にそうなる。例えば、セルの入力速度が出力速度よ
り小さく、1つのパケットのセルのみが到着している場
合は、バッファ数は1で十分である。よって、そのよう
な場合はより多くのパケットを受け付けるために、確保
したバッファの内、不要なものを開放する機能が必要と
なる。本方法では、セルが実際に転送されたかにかかわ
らず、1セル送出時間経過毎に、確保されているバッフ
ァ数を表すカウンタ値を1だけ減らすことで、その機能
を実現している。すなわち、カウンタ数が正の値で、か
つ、送出すべきセルがないということは、セルの到着速
度より出力速度の方が大きいことを表しているので、そ
のような現象が起きる毎に確保されたバッファ数を減ら
すのである。ただし、この方法は完全なものではなく、
まだ、パケットを構成する全てのセルを転送し終わって
いないのに、確保された全てのバッファを開放してしま
うこともある。しかし、シミュレーション実験では、そ
れを原因とする性能の低下は見られず、そのような現象
を完全に防ぐために方法を複雑化する必要はないと考え
られる。
【0029】以上述べたように、本実施例では、セルの
受付けと同時にカウンタ数を全セル分上昇させて、受付
けパケットの未到着のセル分のバッファを確保すること
により、セル損失をなくしてパケットスループットの低
下を防止し、また、1セル送出時間経過ごとにカウンタ
数を1減少させるようにして確保したバッファの内、不
要なものを解放することにより、セル送出能力(セル転
送装置の能力)をなるべく無駄なく使うようにしてい
る。
【0030】次に、本発明の実施例の効果を簡単なモデ
ルを用いて有効パケットのスループット性能を考察す
る。ここでは上記実施例で説明したセル廃棄方法を対象
にし、そのときのシミュレーションモデルを図6に示
す。このシミュレーションモデルにおいては、交換ノー
ドでのセル廃棄は出力バッファにおいてのみ発生すると
仮定し、スイッチなど他の部分では発生しないものとす
る。また、ここでは簡単のためにバッファでの優先処理
などは想定しないことにする。さらに、本シミュレーシ
ョンモデルで取り扱う各パケットは36個のセルで構成
され、パケットごとのノードへの到着時間間隔はポアソ
ン到着(到着時間間隔がポアソン分布)で、同一パケッ
ト内における各セルの到着速度は一定のピーク送出速度
と仮定する。
【0031】図6に示したシミュレーションモデルに本
発明の実施例のセル廃棄方法を適用した場合の、負荷に
対するスループット性能を図7および図8に示す。図7
および図8には、比較対象のため、本発明の方法の他
に、無制御、Early PacketDiscard(EPD)、Par
tial Packet Discrd(PPD)の場合のスループット
性能も同時に示してある。ただし、バッファサイズKを
200(セル200個分のサイズ)とし、カウンタの閾
値Tを200とした。バッファからのセル出力のセル送
出速度は1.5Mbpsとした。ただし、Early Pack
et Discard(EPD)の場合のバッファ閾値は165
とする。
【0032】図7は、各VCの入力セルのピーク送出速
度が1.5Mbpsとしたときのパケットスループット
を示したもので、図8は、各VCの入力セルのピーク送
出速度が6.3Mbpsとしたときのパケットスループ
ットを示す。なお、それぞれの横軸の負荷は、 負荷=単位時間当たりの到着パケット数/単位時間当た
りの最大送出可能パケット数 とする。
【0033】図7から、無制御あるいはEPD/PPD
の場合に比較して、本発明の方法では負荷が高い状況に
おいても高パケットスループットを保てることがわか
る。図8の場合も、図7の場合と同様に、本発明の方法
の方が負荷が高い状況においても高パケットスループッ
トを保てることがわかる。これらにより、本発明の方法
によると、入力セルのピーク送出速度の如何にかかわら
ず高スループットを保つことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、パケット受付け時に当
該パケットを構成するセル数Nだけカウンタ装置のカウ
ンタ数を上昇させることにより、当該パケットをバッフ
ァリングするのに必要なバッファ数を確保することがで
きる。そのため、受付けたパケットについては、そのパ
ケットの構成セルをバッファから殆どあふれさせること
なく転送でき、高負荷時のノードのパケットスループッ
トの低下防止と網内の無効処理の削減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】セルに分解された複数のパケットを転送する場
合に、セルの一部が廃棄される様子を示す図である。
【図2】本発明を実施するための交換ノード内のセル廃
棄装置の構成図である。
【図3】本発明の実施例のセル廃棄方法のセル受付動作
のフローチャートである(その1)。
【図4】本発明の実施例のセル廃棄方法のセル受付動作
のフローチャートである(その2)。
【図5】本発明の実施例のセル廃棄方法のカウンタ数減
少動作のフローチャートである。
【図6】本発明のシミュレーションモデルである。
【図7】本発明の効果を示すシミュレーション結果であ
る(各VCの入力セルのピーク送出速度=1.5Mbp
sの場合)。
【図8】本発明の効果を示すシミュレーション結果であ
る(各VCの入力セルのピーク送出速度=6.3Mbp
sの場合)。
【符号の説明】
1:セル入力装置、2:分別装置、3:バッファ、4:
セル送出装置、5:カウンタ装置、6:判断装置、7:
タイマ装置、11:送信端末、12:受信端末

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケットを複数のデータ転送単位(セ
    ル)に分割して転送し、セル内の情報を読み取ることで
    パケットの先頭セルであることおよびパケットを構成す
    るセル数を認識することが可能なデータ通信網におい
    て、交換ノードへパケットを構成する先頭のセルが到着
    した際、カウンタ数Cと当該パケットを構成するセル数
    Nの和と閾値Tを比較し、カウンタ数Cと当該パケット
    を構成するセル数Nの和が閾値T以下の場合は、当該パ
    ケットを受付けて先頭のセルおよび当該パケットを構成
    する後続セルをバッファに転送し、パケット受付け時、
    当該パケットを構成するセル数Nだけカウンタ装置のカ
    ウンタ数を上昇させ、一方、カウンタ装置のカウンタ数
    Cと当該パケットを構成するセル数Nの和が閾値Tを超
    えた場合には当該パケットの受付けを拒否し、先頭セル
    および当該パケットを構成する後続セルを全て廃棄し、
    カウンタ数を変化させないことを特徴とする交換ノード
    における選択セル廃棄方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の選択セル廃棄方法におい
    て、さらに、1セル送出時間経過ごとに1だけカウンタ
    装置のカウンタ数を減少させ、カウンタ数がゼロの場合
    にはゼロのままとすることを特徴とする交換ノードにお
    ける選択セル廃棄方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の選択セル廃棄方
    法において、前記閾値Tの値は、バッファ数あるいはバ
    ッファ数とトラヒックの特性を考慮して設定されたもの
    であることを特徴とする交換ノードにおける選択セル廃
    棄方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6487211B1 (en) 1999-03-18 2002-11-26 Fujitsu Limited Data packet switching apparatus

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