JPH09214269A - Atpc装置及びディジタル無線受信機 - Google Patents

Atpc装置及びディジタル無線受信機

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JPH09214269A
JPH09214269A JP2101196A JP2101196A JPH09214269A JP H09214269 A JPH09214269 A JP H09214269A JP 2101196 A JP2101196 A JP 2101196A JP 2101196 A JP2101196 A JP 2101196A JP H09214269 A JPH09214269 A JP H09214269A
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JP
Japan
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time constant
transmission
atpc
signal
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JP2101196A
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Toshikazu Wakui
寿和 涌井
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線障害や劣化のない高速ATPC(自動送
信出力レベル制御)を0うことを目的とする。 【解決手段】 RFが入力される増幅器1と、増幅器1
の出力側に接続された可変減衰器2と、可変減衰器2の
出力を増幅する増幅器3と、増幅器3の出力を検波する
検波器4と、AGC制御速度を決める時定数回路13、
14と、受信レベルを検出し、送信側の送信レベルの調
整要求をする送信レベル調整信号送出手段30と、時定
数回路13、14のいずれかを選択するためのパルス信
号を発生する時定数回路選択制御手段20と、このパル
ス信号を受けて時定数回路13、14のいずれかを選択
する時定数回路選択手段12と、検波された出力が一定
レベルになるように可変減衰器2の減衰量を制御する利
得制御手段11とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はATPC装置及びデ
ィジタル無線受信機に関し、特に送信側の送信レベル制
御を行うATPC装置及びディジタル無線受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】通常、ディジタル無線システムではAT
PC(自動送信出力レベル制御)が行われている。この
機能はフェージング等で受信レベルが落ちたことを検出
して、対向局の送信機の送信出力レベルを上げるように
指示する機能である。通常、受信機はフェージングによ
る入力レベル変動に対して、出力レベルを一定に保つた
めAGC(自動利得制御)を行っている。そして、AT
PCを実現するためには、このAGCの制御速度をフェ
ージングによる入力レベル変動速度よりも速くすること
が要求される。
【0003】一方、ディジタル無線システムでは変調方
式としてPSK(位相変調)やQAM(直交振幅変調)
が多く用いられている。これらの被変調信号は常時変動
しているが、AGCの制御速度が速すぎると、この変動
している信号のピーク値にまで追従してしまう。する
と、信号レベルがAGCの追従によって圧縮されて、本
来の信号レベルよりも低いレベルになり固定劣化の要因
となってしまう。
【0004】図8は、受信レベルによるビットエラーレ
ートの固定劣化の程度を示すグラフである。横軸に受信
レベル〔dbm〕、縦軸にBER(ビットエラーレー
ト)をとってある。このグラフからわかるように、受信
レベルが低いほど、理論から求まる下限値41より実際
値42は離れていき、BERは高くなって固定劣化43
が大きくなる。例えば、BERが10-3の場合、理論か
ら求まる下限値41の受信レベルは−75〔dbm〕で
あるが、実際値42の受信レベルは−60〔dbm〕で
あり、受信レベルが低いほど品質が悪くなることがわか
る。
【0005】従って、AGC回路の制御速度はフェージ
ングによる入力レベル変動に追従し、かつ固定劣化がよ
り少ない値が選択されなければならない。図9は、従来
のATPC装置のブロック図である。従来のATPC装
置は、RF(無線周波数)が入力されるAMP(増幅
器)51と、AMP51の出力側に接続された可変減衰
器52と、可変減衰器52の出力を増幅するAMP53
と、AMP53の出力を検波する検波器54と、設定さ
れた基準電圧Vrefへ近づく方向に制御電圧Vcを与
えて、可変減衰器52の減衰量を制御する帰還回路57
と、帰還回路57からの出力レベルを検出する受信レベ
ル検出器55と、送信側の送信レベルを制御するために
必要な送信レベル調整信号を送出する送信レベル調整信
号送出器56とから構成される。そして、帰還回路57
の内部に時定数回路58と利得制御器59がある。この
時定数回路58の時定数は一定であるため、AGC制御
速度は常に一定に保たれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記で説明し
た従来装置では、フェージング等により一定時間内に規
定以上のレベル変化があると、このレベル変化に追従で
きない。よってATPC装置の次段にあるDEM(デモ
ジュレータ)を正常に作動させることができず、バース
トエラー等の回線障害を発生させてしまう。
【0007】また、速いフェージングに対応しようとし
て時定数を決め、AGC制御速度を逆に速くすると、上
記で説明した固定劣化が大きくなってしまう。本発明は
このような点に鑑みてなされたものであり、回線障害を
発生させず、固定劣化を生じることのない高速ATPC
動作を行うことができるATPC装置及びディジタル無
線受信機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、図1に示すようなRFが入力される増幅
器1と、増幅器1の出力側に接続された可変減衰器2
と、可変減衰器2の出力を増幅する増幅器3と、増幅器
3の出力を検波する検波器4と、AGC制御速度を決め
る2つの時定数回路13、14と、検出された受信レベ
ルを基に送信側の送信レベル調整信号を送出する送信レ
ベル調整信号送出手段30と、送信レベル調整信号送出
手段30の出力を基に時定数回路13、14のいずれか
を選択するためのパルス信号を発生する時定数回路選択
制御手段20と、このパルス信号により時定数回路1
3、14のいずれかを選択する時定数回路選択手段12
と、増幅器3の出力が一定レベルになるように可変減衰
器2の減衰量を制御する利得制御手段11とを有するこ
とを特徴とするATPC装置が提供される。
【0009】このような構成では、入力されたRFは増
幅器1、可変減衰器2及び増幅器3をこの順に通過する
ことにより増幅されて出力される。また、検波器4の出
力は利得制御手段11と送信レベル調整信号送出手段3
0との順に通過して、送信レベル調整信号となって対向
局である送信局へ送信される。時定数回路選択制御手段
20は送信レベル調整信号送出手段30の出力を基に時
定数回路13、14のいずれかを選択するためのパルス
信号を発生する。時定数回路選択手段12はこのパルス
信号により時定数回路13、14のいずれかを選択す
る。そして設定された時定数で制御速度が規定される。
この制御速度で利得制御手段11は可変減衰器2を制御
する。すなわち、検波された出力信号が制御目標電圧値
へ近づく方向に可変減衰器2の減衰量を可変制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明のATPC装置の原
理図である。ATPC装置は、受信レベルを検出し増幅
度を調整するAGC回路の部分として、RFが入力され
る増幅器1と、増幅器1の出力側に接続された可変減衰
器2と、可変減衰器2の出力を増幅する増幅器3と、増
幅器3の出力を検波する検波器4と、AGC制御速度を
決める2つの時定数回路13、14と、選択された時定
数回路で定まったAGC制御速度を持ち、増幅器3の出
力が一定レベルになるように可変減衰器2の減衰量を制
御する利得制御手段11とから構成される。
【0011】さらに、送信出力レベル制御を行う部分と
して、検出された受信レベルを基に送信側の送信レベル
を制御するために必要な送信レベル調整信号を送出する
送信レベル調整信号送出手段30と、この送信レベル調
整信号により2つの時定数回路13、14のいずれかを
選択するために必要な一定幅のパルス信号を発生する時
定数回路選択制御手段20と、このパルス信号により時
定数回路13、14のいずれかを選択する時定数回路選
択手段12とで構成される。
【0012】このような構成では、入力されたRFは増
幅器1、可変減衰器2及び増幅器3をこの順に通過する
ことにより増幅され、利得が一定値に保持され出力され
る。また、検波器4の出力は利得制御手段11と送信レ
ベル調整信号送出手段30との順に通過して、送信レベ
ル調整信号となって対向局である送信局へ送信される。
時定数回路選択制御手段20は、送信レベル調整信号送
出手段30の出力を基に時定数回路13、14のいずれ
かを選択するための一定幅のパルス信号を発生する。時
定数回路選択手段12はこのパルス信号により時定数回
路13、14のいずれかを選択する。そして設定された
時定数で制御速度が規定される。この制御速度で利得制
御手段11は、検波された信号が制御目標電圧値へ近づ
く方向に可変減衰器2の減衰量を可変制御する。
【0013】次に、2値制御型のATPCで本発明を実
施した場合の第1の実施の形態について説明する。ここ
で、2値制御型のATPCとは、受信機の受信レベルに
異なるレベルの複数のしきい値を設け、そのしきい値以
下に受信レベルが低下した時、対向する送信機の出力レ
ベルを決められた量だけ2段階増加させるATPCのこ
とをいう。
【0014】図2は第1の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。ATPC装置は、RFが入力されるAM
P1と、AMP1の出力側に接続された複数の可変減衰
器2a〜2bと、可変減衰器2bの出力を増幅するAM
P3と、AMP3の出力を検波する検波器4と、AMP
3の出力が一定レベルになるように可変減衰器2a〜2
bの減衰量を制御する帰還回路10と、RFの受信レベ
ルを検出する受信レベル検出器31と、検出された受信
レベルを基に送信側の送信レベルを制御するために必要
な送信レベル調整信号を送出する送信レベル調整信号送
出器32と、送信レベル調整信号のレベル変動時に一定
幅のパルス信号を出力するワンショット回路21とで構
成される。さらに帰還回路10は、AGC制御速度を決
める2つの時定数回路13、14と、ワンショット回路
21からのパルス信号により時定数回路13、14のい
ずれかを選択するアナログスイッチ12と、選択された
時定数回路で定まるAGC制御速度で、可変減衰器2a
〜2bの減衰量を制御する利得制御器11とで構成され
る。
【0015】ここで、時定数回路13は抵抗R1とコン
デンサC1とで構成されており、抵抗R1の抵抗値とコ
ンデンサC1の容量によって時定数が設定される。ま
た、時定数回路14は、時定数回路13の時定数とは異
なる時定数を持つ抵抗R2と、コンデンサC2とで構成
される。一方、利得制御器11の非反転入力端子には基
準電圧Vrefが接続され、反転入力端子には検波器4
の出力が接続される。さらに、抵抗R3は、出力端子と
反転入力端子にまたがって接続され、利得制御器11の
動作を安定にするため、出力の一部を入力信号に加えて
いる。
【0016】このような構成では、入力されたRFはA
MP1、可変減衰器2a〜2b及びAMP3をこの順に
通過することにより増幅され、利得が一定値に保持され
出力される。また、検波器4でとりだされたエンベロー
ブ出力は、利得制御器11と受信レベル検出器31と送
信レベル調整信号送出器32の順に通過して、送信レベ
ル調整信号となって対向局である送信局へ送信される。
ワンショット回路21は、送信レベル調整信号送出器3
2の出力を基に時定数回路13、14のいずれかを選択
するための一定幅のパルス信号を発生する。アナログス
イッチ12はこのパルス信号により時定数回路13、1
4のいずれかを選択する。そして設定された時定数で制
御速度が規定される。この制御速度で利得制御器11
は、検波された出力信号が基準電圧Vref(制御目標
電圧値)へ近づく方向に可変減衰器2a〜2bの減衰量
を可変制御する。
【0017】次に、第1の実施の形態の動作について説
明する。ここで、時定数回路13の時定数は通常状態
(受信レベルが変化しない場合)に対応する制御速度が
設定され、時定数回路14の時定数は受信レベルの変化
に十分追従できる制御速度が設定されているものとす
る。
【0018】入力されたRFの受信レベルが通常状態の
場合では、受信レベルが受信レベル検出器31で設定さ
れたしきい値以上のレベル値となる。この場合、送信レ
ベル調整信号送出器32は低レベルの信号を出力し、送
信機側には通常状態で動作していることを知らせる。ま
た、ワンショット回路21はこの低レベル信号を受け
て、一定レベルの信号をアナログスイッチ12に出力す
る。そして、アナログスイッチ12は通常状態に対応す
る時定数回路13を選択する。
【0019】この状態で受信機の受信レベルがフェージ
ング等の理由で変化したとする。そして、そのレベル変
化が受信レベル検出器31で設定されたしきい値以下に
なった場合は、送信レベル調整信号送出器32の出力信
号は低レベルから高レベルになる。この立ち上がりが送
信レベル調整信号として、対向局の送信局に送出され、
送信局側での送信出力レベルを上げる情報となる。ま
た、ワンショット回路21はこの低レベルから高レベル
への立ち上がり信号を受けて、あらかじめ設定された一
定幅のパルス信号をアナログスイッチ12に送信する。
アナログスイッチ12はそのパルス信号の幅の時間だ
け、時定数回路を時定数回路13から時定数回路14に
切り替える。時定数回路14は、送信機の送信出力変化
に追従できる制御速度を有するので、AGCの送信出力
変化、つまり受信レベル変化に十分対応できる。また、
時定数回路14が選択された場合、信号のピーク値にA
GC回路が追従すると、上述したように固定劣化の要因
となる。しかし、時定数回路14の時定数を極端に速く
しないで、ワンショット回路の出力であるパルス信号幅
の時間を短くすれば(100msec程度)特に問題は
ない。その後、パルス信号の出力が終わると、アナログ
スイッチ12は時定数回路14を時定数回路13に切り
替えて元の通常状態に対応する制御速度に戻す。
【0020】以上説明したように、受信レベルが変化し
ない通常状態と、受信レベルが変化した状態とでAGC
の制御速度を切り替える構成とした。これにより、回線
障害や固定劣化を生じることなくATPCの高速動作を
可能とする。
【0021】次に、多値制御型のATPCで本発明を実
施した場合の第2の実施の形態について説明する。ここ
で、多値制御型のATPCとは、受信機の受信レベルに
異なるレベルの複数のしきい値を設け、そのしきい値以
下に受信レベルが低下した時、対向する送信機の出力レ
ベルを決められた量だけ段階的に増加させるATPCの
ことをいう。この段階が複数ある場合を多値制御型とい
う。第2の実施の形態は多値制御として3レベル制御で
ある場合を例とする。
【0022】図3は第2の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。第2の実施の形態の構成は第1の実施の
形態の構成と基本的には同じであるので、同一構成部分
には同一の符号を付してそれらの説明を省略し相違点の
みを説明する。第2の実施の形態のATPC装置は3レ
ベル制御であるため、しきい値を2つ持つことになる。
よって、受信レベル検出器31a,31bはそれぞれ異
なるしきい値を持つ。また、送信レベル調整信号送出器
32a,32bは受信レベル検出器31a,31bで検
出された信号に対応して送信側の送信レベルを上げるよ
うに要求する送信レベル調整信号を送出する。また、送
信レベル調整信号送出器32a,32bの出力はワンシ
ョット回路22、23にそれぞれ入力され、ワンショッ
ト回路22、23の出力は論理和回路24に入力され
る。そして、論理和回路24の出力がアナログスイッチ
12に入力されて時定数回路13、14のいずれかが選
択される。これにより、受信レベル検出器31a,31
bで検出されたどちらのレベル変化のいずれにかかわら
ず、送信機の送信出力が変化する度に、制御速度の速い
時定数回路14が選択される。
【0023】次に、第3の実施の形態について説明す
る。図4は本発明のATPC装置がディジタル無線受信
機内のRF帯にある場合の基本構成図である。ディジタ
ル無線受信機内のRF帯に本発明であるATPC装置1
01があり、RFを中間周波数(IF)に変換する周波
数変換部102と、AMP103とで構成されている。
また、周波数変換部102はローカルオシレータ102
aと、ミキサ102bで構成される。周波数変換部10
2は、ミキサ102bでATPC装置101の出力fr
と、ローカルオシレータ102aから発振される出力f
oとをミキシングして、その出力信号fi(=fo−f
r)を得る。
【0024】以上説明したように、本発明のATPC装
置をディジタル無線受信機のRF帯に設ける構成とし
た。この構成はRFの周波数が比較的低く、変調方式の
多値化が少ない場合で特に有効である。
【0025】次に、第4の実施の形態について説明す
る。図5は本発明のATPC装置がディジタル無線受信
機内のIF帯にある場合の基本構成図である。ディジタ
ル無線受信機内のIF帯に本発明であるATPC装置2
01があり、RFをIFに変換する周波数変換部202
と、AMP203とで構成されている。また、周波数変
換部202はローカルオシレータ202aと、AMP2
03の出力とローカルオシレータ202aの出力とをミ
キシングしてIF帯の信号を取り出すミキサ202bと
で構成される。
【0026】以上説明したように、本発明のATPC装
置をディジタル無線受信機のIF帯に設ける構成とし
た。この構成は変調方式の多値化が少ない場合に有効で
ある。次に、第5の実施の形態について説明する。図6
は本発明のATPC装置がディジタル無線受信機内のR
F帯とIF帯の両方にある場合の基本構成図である。R
F帯では、RFが入力される増幅器1aと、増幅器1a
の出力側に接続された可変減衰器2cと、可変減衰器2
cの出力を増幅する増幅器3aと、増幅器3aの出力を
検波する検波器4aと、AMP3aの出力が一定レベル
になるように可変減衰器2cの減衰量を制御する帰還回
路10aとが構成されている。
【0027】そして、RFをIFに変換する周波数変換
部302は、ローカルオシレータ302aと、AMP3
aの出力とローカルオシレータ302aの出力とをミキ
シングしてIF帯の信号を取り出すミキサ302bとで
構成される。
【0028】また、IF帯ではRFが入力される増幅器
1bと、増幅器1bの出力側に接続された可変減衰器2
dと、可変減衰器2dの出力を増幅する増幅器3bと、
増幅器3bの出力を検波する検波器4bと、AMP3b
の出力が一定レベルになるように可変減衰器2dの減衰
量を制御する帰還回路10bとで構成される。
【0029】さらに、RFの受信レベルVc1と、周波
数変換された後の受信レベルVc2とを加算してレベル
検出を行う受信レベル検出器31cと、検出された受信
レベルを基に送信側の送信レベルを制御するために必要
な送信レベル調整信号を送出する送信レベル調整信号送
出器32cと、送信レベル調整信号のレベル変動時に一
定幅のパルス信号を出力するワンショット回路21aと
で構成される。
【0030】この装置は入力変動があるところまで、つ
まりAGC1がフルゲインとなるところまでAGC1で
対応し、それを越えるとAGC2で対応する構成となっ
ている。また、受信レベル検出器31cでは、帰還回路
10a、10bの出力である制御電圧Vc1とVc2と
を加算し、その加算した制御電圧に対して、しきい値が
設定されている。よって、このような構成は、変調方式
の多値化が多い場合に特に有効である。つまり、入力レ
ベルが高くなると、ミキサは一般にひずみやすい。多値
化が多くなるにつれ、このひずみも無視できなくなる。
よって、AGC1で低めのレベルで圧縮した後、ミキサ
に入力する。ただし、AGC1ではダイナミックレンジ
をあまり大きくとれないので、AGC2をIF帯に設け
る必要がある。
【0031】次に、第6の実施の形態について説明す
る。図7は本発明のATPC装置をSD(スペースダイ
バシティ)アンテナを持つディジタル無線受信機に適用
した場合の基本構成図である。ディジタル無線受信機内
のIF帯に本発明であるATPC装置401があり、主
アンテナからRFが入力されるAGC回路404と、S
DアンテナからRFが入力されるAGC回路405と、
AGC回路404、405の出力をIFに変換する周波
数変換部402と、主アンテナとSDアンテナから得た
信号を合成する合成器403とで構成される。また、周
波数変換部402はアンテナ入力毎にIF帯の信号を取
り出すミキサ402b、402cと、ローカルオシレー
タ402aとから構成される。
【0032】以上説明したように、本発明のATPC装
置をSD合成機能を持つディジタル無線受信機のIF帯
に設ける構成とした。そして、IF帯の合成後の信号を
検波し,その制御電圧Vc3をRF帯とIF帯の両方の
AGC制御電圧として使用することにした。これによ
り、受信レベルの高い方で必要以上にゲインをかけるこ
とがなく、デバイスのコストを抑えることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、受信レ
ベルが変化しない通常状態と、受信レベルが変化した状
態とでAGCの制御速度を切り替える構成とした。これ
により、回線障害や固定劣化を生じることなくATPC
の高速動作を可能とするので、無線回線の信頼性を高
め、装置の低消費電力化を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるATPC装置の原理図である。
【図2】2値制御型ATPC装置を示すブロック図であ
る。
【図3】多値制御型ATPC装置を示すブロック図であ
る。
【図4】ATPC装置がディジタル無線受信機内のRF
帯に配置された基本構成図である。
【図5】ATPC装置がディジタル無線受信機内のIF
帯に配置された基本構成図である。
【図6】ATPC装置がディジタル無線受信機内のRF
帯とIF帯とに配置された基本構成図である。
【図7】SDアンテナを持つディジタル無線受信機内に
ATPC装置が配置された基本構成図である。
【図8】受信レベルによるビットエラーレートの固定劣
化の程度を示すグラフである。
【図9】従来のATPC装置の構成図である。
【符号の説明】
1 増幅器 2 可変減衰器 3 増幅器 4 検波器 11 利得制御手段 12 時定数回路選択手段 13、14 時定数回路 20 時定数回路選択制御手段 30 送信レベル調整信号送出手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側の送信レベル制御を行うATPC
    (自動送信出力レベル制御)装置において、 受信レベルを検出し、増幅度を調整するAGC(自動利
    得制御)回路と、 前記AGC回路内に設けられたAGC制御速度を決める
    2つの時定数回路と、 前記受信レベルを基に、送信側の送信レベル制御を行う
    送信レベル調整信号を送出する送信レベル調整信号送出
    手段と、 前記送信レベル調整信号を基に、前記時定数回路のいず
    れかを選択するためのパルス信号を送出する時定数回路
    選択制御手段と、 前記パルス信号から前記時定数回路のいずれかを選択す
    る時定数回路選択手段と、 を有することを特徴とするATPC装置。
  2. 【請求項2】 前記送信レベル調整信号送出手段は1つ
    のしきい値を有し、前記受信レベルが前記しきい値以下
    になると高レベル信号を出力し、前記時定数回路選択制
    御手段は前記送信レベル調整信号送出手段のレベル変動
    時に一定幅の前記パルスを出力することを特徴とする請
    求項1記載のATPC装置。
  3. 【請求項3】 前記送信レベル調整信号送出手段は複数
    のしきい値を有し、前記受信レベルが前記しきい値以下
    になると高レベル信号を出力し、前記時定数回路選択制
    御手段は前記送信レベル調整信号送出手段のレベル変動
    時に一定幅の前記パルス信号を出力することを特徴とす
    る請求項1記載のATPC装置。
  4. 【請求項4】 前記時定数回路選択手段は、一定幅の前
    記パルス信号の入力時に前記AGC制御速度の速い前記
    時定数回路を選択することを特徴とする請求項1記載の
    ATPC装置。
  5. 【請求項5】 送信側の送信レベル制御を行うディジタ
    ル無線受信機において、 無線周波数帯に請求項1記載のATPC装置を有するこ
    とを特徴とするディジタル無線受信機。
  6. 【請求項6】 送信側の送信レベル制御を行うディジタ
    ル無線受信機において、 中間周波数帯に請求項1記載のATPC装置を有するこ
    とを特徴とするディジタル無線受信機。
  7. 【請求項7】 送信側の送信レベル制御を行うディジタ
    ル無線受信機において、 無線周波数帯に配置された第1の請求項1記載のATP
    C装置と、 中間周波数帯に配置された第2の請求項1記載のATP
    C装置と、 を有することを特徴とするディジタル無線受信機。
  8. 【請求項8】 前記第1の請求項1記載のATPC装置
    と前記第2の請求項1記載のATPC装置とで請求項1
    記載の送信レベル調整信号送出手段と時定数回路選択制
    御手段を共有することを特徴とする請求項7記載のディ
    ジタル無線受信機。
  9. 【請求項9】 送信側の送信レベル制御を行うディジタ
    ル無線受信機において、 SD(スペースダイバシティ)アンテナと、 中間周波数帯に配置された請求項1記載のATPC装置
    と、 を有することを特徴とするディジタル無線受信機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009177232A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Canon Inc 情報処理装置
JP2010213128A (ja) * 2009-03-12 2010-09-24 Sumitomo Electric Device Innovations Inc 電子回路

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