JPH09214253A - ハーモニックミキサ - Google Patents
ハーモニックミキサInfo
- Publication number
- JPH09214253A JPH09214253A JP2017596A JP2017596A JPH09214253A JP H09214253 A JPH09214253 A JP H09214253A JP 2017596 A JP2017596 A JP 2017596A JP 2017596 A JP2017596 A JP 2017596A JP H09214253 A JPH09214253 A JP H09214253A
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- JP
- Japan
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- signal
- frequency signal
- harmonic
- high frequency
- local oscillation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高周波信号から中間周波数信号に周波数変換す
る際の変換損失が小さく、かつ、受信される高周波信号
の周波数帯域が局部発振周波数に制限されないハーモニ
ックミキサを提供する。 【解決手段】ミキシング素子としてＦＥＴ１を使用し、
ＦＥＴ１のゲートバイアス電圧ＶGとドレイン電圧ＶDと
をそれぞれ可変バイアス発生回路３と固定バイアス発生
回路４とによって独立に設定する。ＦＥＴ１のゲートＧ
に高周波信号ＲＦと局部発振信号ＬＯとを入力させ、可
変バイアス発生回路３によって、ゲートバイアス電圧Ｖ
Gをハーモニック次数に応じた最適値に変化させる。
る際の変換損失が小さく、かつ、受信される高周波信号
の周波数帯域が局部発振周波数に制限されないハーモニ
ックミキサを提供する。 【解決手段】ミキシング素子としてＦＥＴ１を使用し、
ＦＥＴ１のゲートバイアス電圧ＶGとドレイン電圧ＶDと
をそれぞれ可変バイアス発生回路３と固定バイアス発生
回路４とによって独立に設定する。ＦＥＴ１のゲートＧ
に高周波信号ＲＦと局部発振信号ＬＯとを入力させ、可
変バイアス発生回路３によって、ゲートバイアス電圧Ｖ
Gをハーモニック次数に応じた最適値に変化させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数変換を行う
ためのミキサに関し、特に、ハーモニックミキシング方
式を用いたハーモニックミキサに関する。
ためのミキサに関し、特に、ハーモニックミキシング方
式を用いたハーモニックミキサに関する。
【０００２】
【従来の技術】ハーモニックミキサは、ミキシング素子
の非線形性に基づいて局部発振（ＬＯ）信号のハーモニ
ック（高調波）成分を発生させ、ミキシング素子によ
り、この高調波成分と入力した高周波（ＲＦ）信号との
周波数差に相当する中間周波数（ＩＦ）信号を得るもの
であり、例えば、マイクロ波帯、ミリ波帯の周波数の信
号を扱うシステムにおいて、数十ＧＨｚの高周波信号を
数百ＭＨｚの中間周波数信号に周波数変換するのに用い
られている。
の非線形性に基づいて局部発振（ＬＯ）信号のハーモニ
ック（高調波）成分を発生させ、ミキシング素子によ
り、この高調波成分と入力した高周波（ＲＦ）信号との
周波数差に相当する中間周波数（ＩＦ）信号を得るもの
であり、例えば、マイクロ波帯、ミリ波帯の周波数の信
号を扱うシステムにおいて、数十ＧＨｚの高周波信号を
数百ＭＨｚの中間周波数信号に周波数変換するのに用い
られている。
【０００３】従来、ハーモニックミキサとしては、ミキ
シング素子として、ショットキバリアダイオード（ＳＢ
Ｄ）を用いたものと、トランジスタやＦＥＴ（電界効果
トランジスタ）を用いたものが知られている。ショット
キバリアダイオードを用いたものでは、ショットキバリ
アダイオードに対するバイアス電圧を可変として、局部
発振信号の所望の次数の高調波成分によって周波数変換
が行われるようにしている。しかしながら、高周波信号
の周波数が局部発振周波数の数倍程度とした場合に、使
用するハーモニック次数が高くなるにつれて周波数変換
の変換損失が増加し、その結果、受信感度が悪化して信
号の識別に支障をきたすおそれがある。一方、ミキシン
グ素子としてトランジスタやＦＥＴなどの素子を用いた
場合、これら素子に増幅作用があるため、変換損失が低
減して受信感度を高めることができる。しかしながら、
この場合には直流的な動作点を固定してトランジスタや
ＦＥＴを使用するため、局部発振信号の所望のハーモニ
ック成分によって周波数変換が行われるとは限らず、例
えば、高周波信号の周波数と局部発振周波数との差が数
十ＧＨｚに及ぶ際には周波数変換が不可能になる。
シング素子として、ショットキバリアダイオード（ＳＢ
Ｄ）を用いたものと、トランジスタやＦＥＴ（電界効果
トランジスタ）を用いたものが知られている。ショット
キバリアダイオードを用いたものでは、ショットキバリ
アダイオードに対するバイアス電圧を可変として、局部
発振信号の所望の次数の高調波成分によって周波数変換
が行われるようにしている。しかしながら、高周波信号
の周波数が局部発振周波数の数倍程度とした場合に、使
用するハーモニック次数が高くなるにつれて周波数変換
の変換損失が増加し、その結果、受信感度が悪化して信
号の識別に支障をきたすおそれがある。一方、ミキシン
グ素子としてトランジスタやＦＥＴなどの素子を用いた
場合、これら素子に増幅作用があるため、変換損失が低
減して受信感度を高めることができる。しかしながら、
この場合には直流的な動作点を固定してトランジスタや
ＦＥＴを使用するため、局部発振信号の所望のハーモニ
ック成分によって周波数変換が行われるとは限らず、例
えば、高周波信号の周波数と局部発振周波数との差が数
十ＧＨｚに及ぶ際には周波数変換が不可能になる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
ハーモニックミキサでは、ミキシング素子としてショッ
トキバリアダイオードを用いた場合には、ハーモニック
次数が高くなるにつれて変換損失が大きくなり、また、
ミキシング素子としてトランジスタやＦＥＴを用いた場
合には、局部発振周波数の帯域によって、受信できる高
周波信号の周波数帯域が制限されるという問題点があ
る。
ハーモニックミキサでは、ミキシング素子としてショッ
トキバリアダイオードを用いた場合には、ハーモニック
次数が高くなるにつれて変換損失が大きくなり、また、
ミキシング素子としてトランジスタやＦＥＴを用いた場
合には、局部発振周波数の帯域によって、受信できる高
周波信号の周波数帯域が制限されるという問題点があ
る。
【０００５】本発明の目的は、高周波信号から中間周波
数信号に周波数変換する際の変換損失が小さく、かつ、
受信される高周波信号の周波数帯域が局部発振周波数の
帯域に制限されないハーモニックミキサを提供すること
にある。
数信号に周波数変換する際の変換損失が小さく、かつ、
受信される高周波信号の周波数帯域が局部発振周波数の
帯域に制限されないハーモニックミキサを提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明のハーモニックミ
キサは、高周波信号と局部発振信号とを入力し高周波信
号を中間周波数信号に周波数変換して出力するハーモニ
ックミキサにおいて、増幅作用を有し入力端と出力端と
接地端と備えるミキシング素子と、出力端を介して前記
ミキシング素子にバイアスを印加する固定バイアス発生
回路と、入力端を介しミキシング素子にハーモニック次
数に応じた適正なバイアスを印加するための可変バイア
ス発生回路とを有し、高周波信号と局部発振信号とが入
力端に入力される。
キサは、高周波信号と局部発振信号とを入力し高周波信
号を中間周波数信号に周波数変換して出力するハーモニ
ックミキサにおいて、増幅作用を有し入力端と出力端と
接地端と備えるミキシング素子と、出力端を介して前記
ミキシング素子にバイアスを印加する固定バイアス発生
回路と、入力端を介しミキシング素子にハーモニック次
数に応じた適正なバイアスを印加するための可変バイア
ス発生回路とを有し、高周波信号と局部発振信号とが入
力端に入力される。
【０００７】本発明のハーモニックミキサにおいて、ミ
キシング素子としては、例えば、バイポーラトランジス
タやＦＥＴ（電界効果トランジスタ）を好ましく用いる
ことができる。ソース接地でＦＥＴを使用する場合であ
れば、ＦＥＴのソース、ドレイン、ゲートの各電極が、
それぞれ、ミキシング素子の接地端、出力端、入力端に
なる。また、ＦＥＴなどではゲートバイアス電圧に応じ
て奇数次のハーモニック成分が発生しやすいか偶数次の
ハーモニック成分が発生しやすいかが変化するので、可
変バイアス発生回路としては、ハーモニック次数が偶数
であるか奇数であるかに応じて発生するバイアス電圧を
変化させるものを用いることができる。
キシング素子としては、例えば、バイポーラトランジス
タやＦＥＴ（電界効果トランジスタ）を好ましく用いる
ことができる。ソース接地でＦＥＴを使用する場合であ
れば、ＦＥＴのソース、ドレイン、ゲートの各電極が、
それぞれ、ミキシング素子の接地端、出力端、入力端に
なる。また、ＦＥＴなどではゲートバイアス電圧に応じ
て奇数次のハーモニック成分が発生しやすいか偶数次の
ハーモニック成分が発生しやすいかが変化するので、可
変バイアス発生回路としては、ハーモニック次数が偶数
であるか奇数であるかに応じて発生するバイアス電圧を
変化させるものを用いることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本実施の形態のハーモニックミキサにおいて
ミキシング素子としてＦＥＴを使用する場合であれば、
このハーモニックミキサに入力する高周波（ＲＦ）信号
と局部発振（ＬＯ）信号が同時にＦＥＴのゲート電極に
供給されるように、入力側の伝送線路を形成する。ま
た、出力部には、ＦＥＴのドレイン電極から中間周波数
（ＩＦ）信号の出力端子に向う伝送線路を形成する。Ｆ
ＥＴのソース電極は、ＦＥＴの利得を低下させないよう
に、直流的にも高周波的にも十分な接地をとる。また、
このハーモニックミキサでは、ＦＥＴのゲート電極の電
位を変化させることができるように、ゲート電極用のバ
イアス回路とドレイン電極用のバイアス回路とを独立に
設け、前者は可変バイアス発生回路とする。使用するＦ
ＥＴとしては、高周波信号から中間周波数信号に周波数
変換を行う際に変換利得が得られるように、高周波信号
の周波数帯域において十分な電力利得が得られるものを
選定する。
説明する。本実施の形態のハーモニックミキサにおいて
ミキシング素子としてＦＥＴを使用する場合であれば、
このハーモニックミキサに入力する高周波（ＲＦ）信号
と局部発振（ＬＯ）信号が同時にＦＥＴのゲート電極に
供給されるように、入力側の伝送線路を形成する。ま
た、出力部には、ＦＥＴのドレイン電極から中間周波数
（ＩＦ）信号の出力端子に向う伝送線路を形成する。Ｆ
ＥＴのソース電極は、ＦＥＴの利得を低下させないよう
に、直流的にも高周波的にも十分な接地をとる。また、
このハーモニックミキサでは、ＦＥＴのゲート電極の電
位を変化させることができるように、ゲート電極用のバ
イアス回路とドレイン電極用のバイアス回路とを独立に
設け、前者は可変バイアス発生回路とする。使用するＦ
ＥＴとしては、高周波信号から中間周波数信号に周波数
変換を行う際に変換利得が得られるように、高周波信号
の周波数帯域において十分な電力利得が得られるものを
選定する。
【０００９】入力する高周波信号の周波数をｆRF、局部
発振周波数をｆLO、中間周波数をｆ IF、ハーモニック次
数をｎとおくと、これらの間には、 ｎ・ｆLO − ｆRF ＝ ｆIF …(1) なる関係がある。可変バイアス発生回路によって、ハー
モニック次数ｎが奇数のときと偶数のときとでＦＥＴの
ゲートに供給される電圧（ゲートバイアス電圧）を変化
させることにより、ｆLOとｆRFの差が数十ＧＨｚに及ぶ
場合であっても周波数変換が可能になる。すなわち、受
信できる高周波信号の周波数帯域が局部発振周波数の帯
域で制限されることがなくなる。このようにして、従来
のものと比べて変換損失が小さく、かつ、広帯域の高周
波信号を扱うことができるハーモニックミキサを実現で
きる。
発振周波数をｆLO、中間周波数をｆ IF、ハーモニック次
数をｎとおくと、これらの間には、 ｎ・ｆLO − ｆRF ＝ ｆIF …(1) なる関係がある。可変バイアス発生回路によって、ハー
モニック次数ｎが奇数のときと偶数のときとでＦＥＴの
ゲートに供給される電圧（ゲートバイアス電圧）を変化
させることにより、ｆLOとｆRFの差が数十ＧＨｚに及ぶ
場合であっても周波数変換が可能になる。すなわち、受
信できる高周波信号の周波数帯域が局部発振周波数の帯
域で制限されることがなくなる。このようにして、従来
のものと比べて変換損失が小さく、かつ、広帯域の高周
波信号を扱うことができるハーモニックミキサを実現で
きる。
【００１０】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図１は本発明の一実施例のハーモニック
ミキサの構成を示す回路図である。
して説明する。図１は本発明の一実施例のハーモニック
ミキサの構成を示す回路図である。
【００１１】このハーモニックミキサは、ミキシング素
子としてＦＥＴ（電界効果トランジスタ）１を用いてお
り、ＦＥＴ１のソースＳは接地されている。高周波信号
の周波数帯域内において十分な利得を得るため、ＦＥＴ
１のソース電極と接地点間でインダクタンスが発生しな
いように相互の距離をできるだけ短くする。
子としてＦＥＴ（電界効果トランジスタ）１を用いてお
り、ＦＥＴ１のソースＳは接地されている。高周波信号
の周波数帯域内において十分な利得を得るため、ＦＥＴ
１のソース電極と接地点間でインダクタンスが発生しな
いように相互の距離をできるだけ短くする。
【００１２】ＦＥＴ１のゲートＧは、整合回路２とコン
デンサＣ１を介して、高周波信号ＲＦが入力する信号入
力端子５に接続し、また、コンデンサＣ２を介して、局
部発振信号ＬＯが入力するスイッチ端子６に接続してい
る。さらに、ゲートＧには、可変バイアス発生回路２か
らのバイアス電圧ＶGが、コイルＬ１を介して供給され
ている。コイルＬ１の可変バイアス発生回路２側の端部
には、バイパス用のコンデンサＣ４が接続されている。
整合回路２は外部からみた信号入力端子５のインピーダ
ンスを例えば５０Ωにするために設けられている。コン
デンサＣ１,Ｃ２は、可変バイアス発生回路３から供給
される直流電圧が信号入力端子５やスイッチ端子６に現
れることを防止するためのものである。また、コイルＬ
１は、入力した高周波信号や局部発振信号が可変バイア
ス発生回路３を介して直流電圧源（不図示）に漏れるこ
とを防ぐためのものであり、高周波信号や局部発振信号
の周波数帯域において十分大きなインピーダンスが得ら
れるように、コンデンサＣ４と併用して使用する。
デンサＣ１を介して、高周波信号ＲＦが入力する信号入
力端子５に接続し、また、コンデンサＣ２を介して、局
部発振信号ＬＯが入力するスイッチ端子６に接続してい
る。さらに、ゲートＧには、可変バイアス発生回路２か
らのバイアス電圧ＶGが、コイルＬ１を介して供給され
ている。コイルＬ１の可変バイアス発生回路２側の端部
には、バイパス用のコンデンサＣ４が接続されている。
整合回路２は外部からみた信号入力端子５のインピーダ
ンスを例えば５０Ωにするために設けられている。コン
デンサＣ１,Ｃ２は、可変バイアス発生回路３から供給
される直流電圧が信号入力端子５やスイッチ端子６に現
れることを防止するためのものである。また、コイルＬ
１は、入力した高周波信号や局部発振信号が可変バイア
ス発生回路３を介して直流電圧源（不図示）に漏れるこ
とを防ぐためのものであり、高周波信号や局部発振信号
の周波数帯域において十分大きなインピーダンスが得ら
れるように、コンデンサＣ４と併用して使用する。
【００１３】一方、ＦＥＴ１のドレインＤには、ドレイ
ン電圧ＶDをドレインＤに供給するための固定バイアス
発生回路４がコイルＬ２を介して接続するともに、中間
周波数信号（ＩＦ）を出力するための信号出力端子７が
コンデンサＣ３を介して接続している。コイルＬ２の固
定バイアス発生回路４側の端部には、バイパス用のコン
デンサＣ５が接続されている。コイルＬ２及びコンデン
サＣ５は、上述のコイルＬ１及びコンデンサＣ４と同様
に、中間周波数信号が固定バイアス発生回路４を介して
直流電圧源（不図示）に漏れることを防ぐためのもので
ある。
ン電圧ＶDをドレインＤに供給するための固定バイアス
発生回路４がコイルＬ２を介して接続するともに、中間
周波数信号（ＩＦ）を出力するための信号出力端子７が
コンデンサＣ３を介して接続している。コイルＬ２の固
定バイアス発生回路４側の端部には、バイパス用のコン
デンサＣ５が接続されている。コイルＬ２及びコンデン
サＣ５は、上述のコイルＬ１及びコンデンサＣ４と同様
に、中間周波数信号が固定バイアス発生回路４を介して
直流電圧源（不図示）に漏れることを防ぐためのもので
ある。
【００１４】本実施例のハーモニックミキサは、例え
ば、アルミナ基板上に作成され、各端子５〜７に同軸コ
ネクタなどを接続することにより、モジュール化され
る。
ば、アルミナ基板上に作成され、各端子５〜７に同軸コ
ネクタなどを接続することにより、モジュール化され
る。
【００１５】次に、本実施例の動作を説明する。周波数
変換対象の高周波信号ＲＦは、局部発振信号ＬＯととも
に、ＦＥＴ１のゲートＳに供給され、上記の式(1)によ
るハーモニックミキシングによって、中間周波数信号Ｉ
Ｆに周波数変換される。このとき、高周波信号ＲＦの周
波数ｆRFと、必要とする中間周波数信号ＩＦの周波数ｆ
IFと、用意することが可能な局部発振周波数ｆLOとか
ら、式(1)にしたがってハーモニック次数ｎを決定し、
そのハーモニック次数ｎにおいて変換損失が最小になる
ようにゲート電圧ＶGを選択し、可変バイアス発生回路
３によってこの選択されたゲート電圧ＶGをＦＥＴ１の
ゲートＧに印加する。
変換対象の高周波信号ＲＦは、局部発振信号ＬＯととも
に、ＦＥＴ１のゲートＳに供給され、上記の式(1)によ
るハーモニックミキシングによって、中間周波数信号Ｉ
Ｆに周波数変換される。このとき、高周波信号ＲＦの周
波数ｆRFと、必要とする中間周波数信号ＩＦの周波数ｆ
IFと、用意することが可能な局部発振周波数ｆLOとか
ら、式(1)にしたがってハーモニック次数ｎを決定し、
そのハーモニック次数ｎにおいて変換損失が最小になる
ようにゲート電圧ＶGを選択し、可変バイアス発生回路
３によってこの選択されたゲート電圧ＶGをＦＥＴ１の
ゲートＧに印加する。
【００１６】以上、本発明の実施例について、増幅作用
を有するミキシング素子としてＦＥＴを使用する場合を
発明したが、本発明において使用できるミキシング素子
は、周波数変換を行うことができる増幅素子であれば、
ＦＥＴに限られるものではない。
を有するミキシング素子としてＦＥＴを使用する場合を
発明したが、本発明において使用できるミキシング素子
は、周波数変換を行うことができる増幅素子であれば、
ＦＥＴに限られるものではない。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、増幅作用
を有するミキシング素子を使用し、このミキシング素子
の入力端に印加するバイアスを可変にすることにより、
周波数変換時の変換損失が小さく、かつ、受信可能な高
周波信号の周波数帯域が局部発振周波数の帯域によって
制限されることがないハーモニックミキサが得られると
いう効果がある。これにより、例えば、数十ＧＨｚの高
周波信号を数百ＭＨｚの中間周波数信号に周波数変換す
ることが可能になり、受信感度に優れ、とりわけ広い帯
域をカバーする周波数変換が可能になる。したがって、
マイクロ波、ミリ波帯の計測器分野で高感度な信号解析
が可能になる。
を有するミキシング素子を使用し、このミキシング素子
の入力端に印加するバイアスを可変にすることにより、
周波数変換時の変換損失が小さく、かつ、受信可能な高
周波信号の周波数帯域が局部発振周波数の帯域によって
制限されることがないハーモニックミキサが得られると
いう効果がある。これにより、例えば、数十ＧＨｚの高
周波信号を数百ＭＨｚの中間周波数信号に周波数変換す
ることが可能になり、受信感度に優れ、とりわけ広い帯
域をカバーする周波数変換が可能になる。したがって、
マイクロ波、ミリ波帯の計測器分野で高感度な信号解析
が可能になる。
【図１】本発明の実施の一実施例のハーモニックミキサ
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
１ ＦＥＴ ２ 整合回路 ３ 可変バイアス発生回路 ４ 固定バイアス発生回路 ５ 信号入力端子 ６ スイッチ端子 ７ 信号出力端子
Claims (4)
- 【請求項１】 高周波信号と局部発振信号とを入力し前
記高周波信号を中間周波数信号に周波数変換して出力す
るハーモニックミキサにおいて、 増幅作用を有し入力端と出力端と接地端と備えるミキシ
ング素子と、前記出力端を介して前記ミキシング素子に
バイアスを印加する固定バイアス発生回路と、前記入力
端を介し前記ミキシング素子にハーモニック次数に応じ
た適正なバイアスを印加するための可変バイアス発生回
路とを有し、 前記高周波信号と前記局部発振信号とが前記入力端に入
力されることを特徴とするハーモニックミキサ。 - 【請求項２】 前記ミキシング素子が電界効果トランジ
スタであり、前記入力端、前記出力端及び前記接地端
が、それぞれ、前記電界効果トランジスタのゲート電
極、ドレイン電極及びソース電極である請求項１の記載
のハーモニックミキサ。 - 【請求項３】 前記高周波信号が入力する信号入力端子
と、前記局部発振信号が入力するスイッチ端子と、前記
信号入力端子と前記入力端との間に挿入された整合回路
及び直流成分阻止用の第１のコンデンサと、前記スイッ
チ端子と前記入力端との間に挿入された直流成分阻止用
の第２のコンデンサと、前記出力端に接続された直流成
分阻止用の第３のコンデンサとをさらに備える請求項１
または２の記載のハーモニックミキサ。 - 【請求項４】 前記可変バイアス発生回路が、ハーモニ
ック次数が偶数であるか奇数であるかに応じて、発生す
るバイアス電圧を変化するものである請求項１乃至３い
ずれか１項に記載のハーモニックミキサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017596A JPH09214253A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | ハーモニックミキサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017596A JPH09214253A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | ハーモニックミキサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09214253A true JPH09214253A (ja) | 1997-08-15 |
Family
ID=12019851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017596A Withdrawn JPH09214253A (ja) | 1996-02-06 | 1996-02-06 | ハーモニックミキサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09214253A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100668365B1 (ko) * | 2004-12-09 | 2007-01-16 | 한국전자통신연구원 | 주파수 혼합기 |
| US7783266B2 (en) | 2004-10-08 | 2010-08-24 | Panasonic Corporation | Bidirectional frequency converter and radio equipment using same |
| US11817826B2 (en) | 2021-11-08 | 2023-11-14 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Frequency mixer including non-linear circuit |
-
1996
- 1996-02-06 JP JP2017596A patent/JPH09214253A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7783266B2 (en) | 2004-10-08 | 2010-08-24 | Panasonic Corporation | Bidirectional frequency converter and radio equipment using same |
| US8145143B2 (en) | 2004-10-08 | 2012-03-27 | Panasonic Corporation | Bidirectional frequency converter and radio equipment using same |
| KR100668365B1 (ko) * | 2004-12-09 | 2007-01-16 | 한국전자통신연구원 | 주파수 혼합기 |
| US11817826B2 (en) | 2021-11-08 | 2023-11-14 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Frequency mixer including non-linear circuit |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |