JPH09214069A - レーザー光パターン成形装置及び色素レーザー装置 - Google Patents

レーザー光パターン成形装置及び色素レーザー装置

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Publication number
JPH09214069A
JPH09214069A JP8021442A JP2144296A JPH09214069A JP H09214069 A JPH09214069 A JP H09214069A JP 8021442 A JP8021442 A JP 8021442A JP 2144296 A JP2144296 A JP 2144296A JP H09214069 A JPH09214069 A JP H09214069A
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JP
Japan
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rectangular waveguide
laser light
dye
rectangular
laser
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Application number
JP8021442A
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English (en)
Inventor
Shuichi Fujita
修一 藤田
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LASER NOSHUKU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
LASER NOSHUKU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by LASER NOSHUKU GIJUTSU KENKYU KUMIAI, Mitsubishi Electric Corp filed Critical LASER NOSHUKU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
Priority to JP8021442A priority Critical patent/JPH09214069A/ja
Publication of JPH09214069A publication Critical patent/JPH09214069A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の装置では、色素レーザービームの光軸
に対して垂直に光ファイバーを配置する必要があり、屈
曲半径をとらねばならないため装置全体の小型化が図り
にくいという問題点があった。 【解決手段】 この発明に係る色素レーザー装置は、色
素レーザー発振器8と、該色素レーザー発振器8の出力
光の断面形状を矩形化する矩形アパーチャー9と、該色
素レーザー発振器8の出力光を増幅するための色素セル
10、11と、該色素セルを励起するための励起レーザ
ー発振器1と、該励起レーザー発振器1の出力光を伝送
する光ファイバー3と、該光ファイバー3からの出力光
の断面形状を矩形化する矩形導波路4Aとを備えた色素
レーザー装置において、矩形導波路4Aの正面を45度
傾けることにより、矩形導波路の入射方向と出射方向が
直交するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工機などのビ
ーム源として利用されるレーザー光パターン成形装置及
び色素レーザー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザー光パターン成形装置及び
それを利用した色素レーザー装置について図8及び図9
を参照しながら説明する。図8は、例えば特公昭61−
61657号公報に記載された従来のレーザー光パター
ン成形装置を示す図である。また、図9は、図8のレー
ザー光パターン成形装置を利用して構成した色素レーザ
ー装置を示す図である。
【0003】図8において、1は励起レーザー発振器、
2は上記励起レーザー発振器1から出力されたレーザー
光を集束するレンズ、3は上記レンズ2によって集束さ
れて入射されたレーザー光を伝送する光ファイバー、4
は上記レーザー光を矩形状に成形する矩形導波路、5は
上記矩形導波路4から出射されたレーザー光を集束する
レンズである。なお、矩形導波路4の正面4aおよび背
面4fには反射防止膜を蒸着してあり、上面4b、下面
4c、右面4d、左面4eには金属膜からなる反射膜を
蒸着してある。
【0004】図9において、6はビームスプリッタ、7
は反射鏡、8は色素レーザー発振器、9は色素レーザー
発振器8の出力光の断面形状を矩形化する手段である矩
形アパーチャー、10は第1段目の増幅器である色素セ
ル、11は第2段目の増幅器である色素セルである。
【0005】このように、発振器と複数の増幅器とから
構成される色素レーザー装置は、一般にDLMOPA
(Dye Laser Master Oscillator Power Amplifier)と
呼ばれている。
【0006】次に、上記従来のレーザー光パターン成形
装置及び色素レーザー装置の動作について説明する。
【0007】色素レーザー発振器8から出力された色素
レーザービームは、矩形アパーチャー9によって断面形
状を矩形に成形され、第1段目の増幅器である色素セル
10に入射する。
【0008】一方、励起レーザー発振器1から出力され
た励起レーザービームは、レンズ2によって光ファイバ
ー3に導入される。光ファイバー3から出射された励起
レーザービームは、矩形導波路4の正面4aより入射す
る。励起レーザービームは矩形導波路4内を進行するに
伴い、上面4b、下面4c、右面4d、左面4eで多数
回反射されて重なりあい矩形に成形されて背面4fより
出射し、色素セル10及び11に入射する。
【0009】色素セル10及び11内で励起レーザービ
ームのエネルギーが、色素レーザービームのエネルギー
に変換され、結果として増幅された色素レーザービーム
が出力される。この時、励起レーザービームが矩形に成
形されていないと増幅される色素レーザービームの断面
形状が矩形でなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
レーザー光パターン成形装置及び色素レーザー装置で
は、以下に述べるような問題点があった。
【0011】まず、光ファイバー3を屈曲させる場合、
その屈曲半径には制限がある。特に、加工機などのビー
ム源に利用される色素レーザー装置では高パワーの光を
伝送するため直径の大きい光ファイバーを用いる必要が
あるが、直径の大きい光ファイバーほど、屈曲半径を大
きく取らなければならない。例えば、コア径1.2mmの
光ファイバーの場合、屈曲半径は300mm以上を必要と
する。従来の装置では、装置の長手方向、すなわち色素
レーザービームの光軸に対して垂直に光ファイバーを配
置する必要があり、前述の屈曲半径をとらねばならない
ため装置全体の小型化が図りにくいという問題点があっ
た。
【0012】また、矩形導波路4の断面が偏平な場合に
は、幅の広い方向では幅の狭い方向にくらべて内面反射
の回数が少なくなり、色素レーザービームの断面強度分
布の均一性が悪くなるという問題点があった。
【0013】さらに、矩形導波路4内において多数回の
反射を繰り返すため、反射膜吸収による損失が大きく、
装置の効率が低いという問題点があった。一般に反射膜
には、損失の小さい誘電体多層膜と、損失の大きい金属
膜とがあるが、この装置では発散光を反射させなければ
ならないため、入射角依存性が大きい誘電体多層膜は使
用出来ない。
【0014】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、装置全体の小型化が図り易く、ま
た色素レーザービームの断面強度分布の均一性を高くで
き、さらに効率を高くできるレーザー光パターン成形装
置及び色素レーザー装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザー
光パターン成形装置は、レーザー光を出力するレーザー
発振器と、前記レーザー発振器から出力されたレーザー
光を伝送する光ファイバーと、前記光ファイバーにより
伝送されたレーザー光の断面形状を矩形化する矩形導波
路とを備え、前記矩形導波路は、1面が45度傾けら
れ、これにより入射方向と出射方向を互いに直交させる
ものである。
【0016】また、この発明に係るレーザー光パターン
成形装置は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、下
面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が4
5度傾けられ、前記右面または左面のうち前記レーザー
光のビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜が
蒸着され、残りの面には反射膜が蒸着されているもので
ある。
【0017】また、この発明に係るレーザー光パターン
成形装置は、前記光ファイバーが複数であり、前記矩形
導波路が前記複数の光ファイバーにより伝送されたレー
ザー光の混合光の断面形状を矩形化するものである。
【0018】また、この発明に係るレーザー光パターン
成形装置は、前記矩形導波路が、前記矩形導波路よりも
屈折率の低い材料で挟まれているものである。
【0019】さらに、この発明に係るレーザー光パター
ン成形装置は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、
下面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が
45度傾けられ、前記右面または左面のうち前記レーザ
ー光のビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜
が蒸着され、前記上面と下面が前記矩形導波路よりも屈
折率の低い物質に接しているものである。
【0020】この発明に係る色素レーザー装置は、色素
レーザー光を出力する色素レーザー発振器と、前記色素
レーザー発振器から出力された色素レーザー光の断面形
状を矩形化する矩形手段と、前記矩形化された色素レー
ザー光を増幅する色素セルと、前記色素セルを励起する
ための励起レーザー光を出力する励起レーザー発振器
と、前記励起レーザー発振器から出力された励起レーザ
ー光を伝送する光ファイバーと、前記光ファイバーによ
り伝送された励起レーザー光の断面形状を矩形化する矩
形導波路とを備え、前記矩形導波路は、1面が45度傾
けられ、これにより入射方向と出射方向を互いに直交さ
せるものである。
【0021】また、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、下面、右面
及び左面を有する6面体であり、前記正面が45度傾け
られ、前記右面または左面のうち前記励起レーザー光の
ビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜が蒸着
され、残りの面には反射膜が蒸着されているものであ
る。
【0022】また、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記光ファイバーが複数であり、前記矩形導波路が
前記複数の光ファイバーにより伝送された励起レーザー
光の混合光の断面形状を矩形化するものである。
【0023】また、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記矩形導波路が、前記矩形導波路よりも屈折率の
低い材料で挟まれているものである。
【0024】さらに、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、下面、右面
及び左面を有する6面体であり、前記正面が45度傾け
られ、前記右面または左面のうち前記励起レーザー光の
ビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜が蒸着
され、前記上面と下面が前記矩形導波路よりも屈折率の
低い物質に接しているものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1について
図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、この発
明の実施の形態1に係るレーザー光パターン成形装置の
構成を示す図である。また、図2は、図1のレーザー光
パターン成形装置を利用して構成した色素レーザー装置
を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相
当部分を示す。
【0026】図1において、1は励起レーザー発振器、
2は上記励起レーザー発振器1から出力されたレーザー
光を集束するレンズ、3は上記レンズ2によって集束さ
れて入射されたレーザー光を伝送する光ファイバー、4
Aは上記レーザー光を矩形状に成形する矩形導波路、5
は上記矩形導波路4Aから出射されたレーザー光を集束
するレンズである。なお、上記矩形導波路4Aの正面4
aは、金属膜からなる反射膜を蒸着してあり45度傾け
てある。また、上記矩形導波路4Aの右面4dのうち、
ビームが入射する部分には反射防止膜を、それ以外の部
分には金属膜からなる反射膜を蒸着してある。さらに、
上記矩形導波路4Aの背面4fには反射防止膜を蒸着し
てあり、上面4b、下面4c、左面4eには金属膜から
なる反射膜を蒸着してある。
【0027】図2において、6はビームスプリッタ、7
は反射鏡、8は色素レーザー発振器、9は色素レーザー
発振器8の出力光の断面形状を矩形化する手段である矩
形アパーチャー、10は第1段目の増幅器である色素セ
ル、11は第2段目の増幅器である色素セルである。
【0028】次に、この実施の形態1に係るレーザー光
パターン成形装置及び色素レーザー装置の動作について
説明する。
【0029】色素レーザー発振器8から出力された色素
レーザービームは、矩形アパーチャー9によって断面形
状を矩形に成形され、第1段目の増幅器である色素セル
10に入射する。
【0030】一方、励起レーザー発振器1から出力され
た励起レーザービームは、レンズ2によって光ファイバ
ー3に導入される。光ファイバー3から出射された励起
レーザービームは、矩形導波路4Aの右面4dの反射防
止膜が蒸着された部分より入射する。
【0031】励起レーザービームは矩形導波路4A内を
進行するに伴い、上面4b、下面4c、右面4d、左面
4eで多数回反射されて重なりあい矩形に成形される。
また、正面4aにより光軸が90度曲げられて背面4f
より出射し、色素セル10及び11に入射する。
【0032】色素セル10及び11内で励起レーザービ
ームのエネルギーが、色素レーザービームのエネルギー
に変換され、結果として増幅された色素レーザービーム
が出力される。
【0033】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、励起レーザービームの矩形化手段である矩形導波路
4Aの1面を45度傾けることにより、矩形導波路4A
の入射方向と出射方向が直交するようにしたので、装置
全体の小型化が図り易くなるという効果を奏する。
【0034】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2について図3、図4及び図5を参照しながら説明す
る。図3は、この発明の実施の形態2に係るレーザー光
パターン成形装置の構成を示す図である。また、図4
は、図3のレーザー光パターン成形装置を利用して構成
した色素レーザー装置を示す図である。さらに、図5
は、図3の色素セルにおける励起レーザービームの空間
強度分布(太線)を示す図である。
【0035】図3において、1は励起レーザー発振器、
12a、12bはビームスプリッタ、12cは反射鏡、
2a、2b、2cは上記励起レーザー発振器1から出力
されたレーザー光を集束するレンズ、3a、3b、3c
は上記レンズ2a〜2cによって集束されて入射された
レーザー光を伝送する光ファイバー、4Aは上記レーザ
ー光を矩形状に成形する矩形導波路、5は上記矩形導波
路4Aから出射されたレーザー光を集束するレンズであ
る。なお、上記矩形導波路4Aの正面4aは、金属膜か
らなる反射膜を蒸着してあり45度傾けてある。また、
上記矩形導波路4Aの右面4dのうち、ビームが入射す
る部分には反射防止膜を、それ以外の部分には金属膜か
らなる反射膜を蒸着してある。さらに、上記矩形導波路
4Aの背面4fには反射防止膜を蒸着してあり、上面4
b、下面4c、左面4eには金属膜からなる反射膜を蒸
着してある。
【0036】図4において、6はビームスプリッタ、7
は反射鏡、8は色素レーザー発振器、9は色素レーザー
発振器8の出力光の断面形状を矩形化する手段である矩
形アパーチャー、10は第1段目の増幅器である色素セ
ル、11は第2段目の増幅器である色素セルである。
【0037】次に、この実施の形態2に係るレーザー光
パターン成形装置及び色素レーザー装置の動作について
説明する。
【0038】色素レーザー発振器8から出力された色素
レーザービームは、矩形アパーチャー9によって断面形
状を矩形に成形され、第1段目の増幅器である色素セル
10に入射する。
【0039】一方、励起レーザー発振器1から出力され
た励起レーザービームは、ビームスプリッタ12a、1
2b、反射鏡12cによって3本のビームに分割され、
それぞれレンズ2a、2b、2cによって光ファイバー
3a、3b、3cに導入される。光ファイバー3a、3
b、3cから出射された励起レーザービームは、並行し
て矩形導波路4Aの右面4dの反射防止膜を蒸着された
部分より入射する。
【0040】励起レーザービームは矩形導波路4A内に
進行するに伴い、上面4b、下面4c、右面4d、左面
4eで多数回反射されて重なりあい矩形に成形される。
また、正面4aにより光軸が90度曲げられて背面4f
より出射し、色素セル10及び11に入射する。
【0041】図5において、太線は色素セル10、11
における励起レーザービームの空間強度分布を示し、細
線は光ファイバー3a、3b若しくは3cの1本のみの
励起レーザービームの空間強度分布を示す。図5に示す
ように、光ファイバーを複数本並べることにより均一性
が向上している。
【0042】色素セル10及び11内で励起レーザービ
ームのエネルギーが、色素レーザービームのエネルギー
に変換され、結果として増幅された色素レーザービーム
が出力される。
【0043】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、矩形導波路4Aに接続する光ファイバーを複数本な
らべて配置したので、色素レーザービームの断面強度分
布の均一性を高くできるという効果を奏する。
【0044】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3について図6及び図7を参照しながら説明する。図
6は、この発明の実施の形態3に係るレーザー光パター
ン成形装置の構成を示す図である。また、図7は、図6
のレーザー光パターン成形装置を利用して構成した色素
レーザー装置を示す図である。
【0045】図6において、1は励起レーザー発振器、
2は上記励起レーザー発振器1から出力されたレーザー
光を集束するレンズ、3は上記レンズ2によって集束さ
れて入射されたレーザー光を伝送する光ファイバー、4
Bは上記レーザー光を矩形状に成形する光学ガラスBK
7からなる矩形導波路、13は石英硝子の板、5は上記
矩形導波路4Bから出射されたレーザー光を集束するレ
ンズである。なお、上記矩形導波路4Bの正面4aは、
金属膜からなる反射膜を蒸着してあり45度傾けてあ
る。また、上記矩形導波路4Bの右面4dのうち、ビー
ムが入射する部分には反射防止膜を、それ以外の部分に
は何もコーティングしていない。さらに、上記矩形導波
路4Bの背面4fには反射防止膜を蒸着してあり、上面
4b、下面4c、左面4eには何もコーティングしてい
ない。
【0046】図7において、6はビームスプリッタ、7
は反射鏡、8は色素レーザー発振器、9は色素レーザー
発振器8の出力光の断面形状を矩形化する手段である矩
形アパーチャー、10は第1段目の増幅器である色素セ
ル、11は第2段目の増幅器である色素セルである。
【0047】次に、この実施の形態3に係るレーザー光
パターン成形装置及び色素レーザー装置の動作について
説明する。
【0048】色素レーザー発振器8から出力された色素
レーザービームは、矩形アパーチャー9によって断面形
状を矩形に成形され、第1段目の増幅器である色素セル
10に入射する。
【0049】一方、励起レーザー発振器1から出力され
た励起レーザービームは、レンズ2によって光ファイバ
ー3に導入される。光ファイバー3から出射された励起
レーザービームは、矩形導波路4Bの右面4dの反射防
止膜を蒸着された部分より入射する。
【0050】励起レーザービームは矩形導波路4B内に
進行するに伴い、上面4b、下面4c、右面4d、左面
4eで多数回全反射されて重なりあい矩形に成形され
る。この上面4b、下面4cは石英硝子13に接してお
り、右面4d、左面4eは空気に接している。
【0051】石英硝子13と空気は共に光学ガラスBK
7よりも屈折率が低いため、臨界角以上の角度で入射し
た光は全く損失無く反射される。この現象を全反射とい
う。臨界角θは、内側の屈折率をn1、外側の屈折率を
n2とした場合、次の式で表される。
【0052】θ=sin-1(n2/n1)
【0053】励起レーザービームの波長である約500
nmにおいては、光学ガラスBK7、石英硝子、空気の
屈折率はおよそ1.52、1.46、1.00である。従
って、上面4b、下面4cの臨界角は、73.8度であ
り、右面4d、左面4eの臨界角は41.1度である。
【0054】光ファイバー3から出射する励起レーザー
ビームの開口数(NA)は、0.2であるから、上面4
b、下面4c、右面4d、左面4eに対する入射角は、
最小でも78.7度であり、臨界角よりも大きい。従っ
て、励起レーザービームは損失なく進行する。
【0055】また、正面4aにより光軸が90度曲げら
れて背面4fより出射し、色素セル10及び11に入射
する。色素セル10及び11内で励起レーザービームの
エネルギーが、色素レーザービームのエネルギーに変換
され、結果として増幅された色素レーザービームが出力
される。
【0056】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、矩形導波路4Bの保持手段として、矩形導波路4B
よりも屈折率の低い材料で挟む構成としたので、矩形導
波路4B内での反射損失が小さく、装置の効率を向上で
きるという効果を奏する。
【0057】
【発明の効果】この発明に係るレーザー光パターン成形
装置は、レーザー光を出力するレーザー発振器と、前記
レーザー発振器から出力されたレーザー光を伝送する光
ファイバーと、前記光ファイバーにより伝送されたレー
ザー光の断面形状を矩形化する矩形導波路とを備え、前
記矩形導波路は、1面が45度傾けられ、これにより入
射方向と出射方向を互いに直交させるものである。
【0058】また、この発明に係るレーザー光パターン
成形装置は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、下
面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が4
5度傾けられ、前記右面または左面のうち前記レーザー
光のビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜が
蒸着され、残りの面には反射膜が蒸着されているもので
ある。
【0059】また、この発明に係るレーザー光パターン
成形装置は、前記光ファイバーが複数であり、前記矩形
導波路が前記複数の光ファイバーにより伝送されたレー
ザー光の混合光の断面形状を矩形化するものである。
【0060】また、この発明に係るレーザー光パターン
成形装置は、前記矩形導波路が、前記矩形導波路よりも
屈折率の低い材料で挟まれているものである。
【0061】さらに、この発明に係るレーザー光パター
ン成形装置は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、
下面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が
45度傾けられ、前記右面または左面のうち前記レーザ
ー光のビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜
が蒸着され、前記上面と下面が前記矩形導波路よりも屈
折率の低い物質に接しているものである。
【0062】この発明に係る色素レーザー装置は、色素
レーザー光を出力する色素レーザー発振器と、前記色素
レーザー発振器から出力された色素レーザー光の断面形
状を矩形化する矩形手段と、前記矩形化された色素レー
ザー光を増幅する色素セルと、前記色素セルを励起する
ための励起レーザー光を出力する励起レーザー発振器
と、前記励起レーザー発振器から出力された励起レーザ
ー光を伝送する光ファイバーと、前記光ファイバーによ
り伝送された励起レーザー光の断面形状を矩形化する矩
形導波路とを備え、前記矩形導波路は、1面が45度傾
けられ、これにより入射方向と出射方向を互いに直交さ
せるものである。
【0063】また、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、下面、右面
及び左面を有する6面体であり、前記正面が45度傾け
られ、前記右面または左面のうち前記励起レーザー光の
ビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜が蒸着
され、残りの面には反射膜が蒸着されているものであ
る。
【0064】また、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記光ファイバーが複数であり、前記矩形導波路が
前記複数の光ファイバーにより伝送された励起レーザー
光の混合光の断面形状を矩形化するものである。
【0065】また、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記矩形導波路が、前記矩形導波路よりも屈折率の
低い材料で挟まれているものである。
【0066】さらに、この発明に係る色素レーザー装置
は、前記矩形導波路が、正面、背面、上面、下面、右面
及び左面を有する6面体であり、前記正面が45度傾け
られ、前記右面または左面のうち前記励起レーザー光の
ビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜が蒸着
され、前記上面と下面が前記矩形導波路よりも屈折率の
低い物質に接しているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るレーザー光パ
ターン成形装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る図1のレーザ
ー光パターン成形装置を利用して構成した色素レーザー
装置を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るレーザー光パ
ターン成形装置の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る図3のレーザ
ー光パターン成形装置を利用して構成した色素レーザー
装置を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る励起レーザー
ビームの空間強度分布を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係るレーザー光パ
ターン成形装置の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る図6のレーザ
ー光パターン成形装置を利用して構成した色素レーザー
装置を示す図である。
【図8】 従来のレーザー光パターン成形装置の構成を
示す図である。
【図9】 従来の色素レーザー装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 励起レーザー発振器、2 レンズ、3 光ファイバ
ー、4A、4B 矩形導波路、5 レンズ、6 ビーム
スプリッタ、7 反射鏡、8 色素レーザー発振器、9
矩形アパーチャー、10 色素セル、11 色素セ
ル、13 石英硝子板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02B 27/09 G02B 27/00 E

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を出力するレーザー発振器
    と、 前記レーザー発振器から出力されたレーザー光を伝送す
    る光ファイバーと、 前記光ファイバーにより伝送されたレーザー光の断面形
    状を矩形化する矩形導波路とを備えたレーザー光パター
    ン成形装置において、 前記矩形導波路は、1面が45度傾けられ、これにより
    入射方向と出射方向を互いに直交させることを特徴とす
    るレーザー光パターン成形装置。
  2. 【請求項2】 前記矩形導波路は、正面、背面、上面、
    下面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が
    45度傾けられ、前記右面または左面のうち前記レーザ
    ー光のビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜
    が蒸着され、残りの面には反射膜が蒸着されていること
    を特徴とする請求項1記載のレーザー光パターン成形装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバーは複数であり、前記矩
    形導波路は前記複数の光ファイバーにより伝送されたレ
    ーザー光の混合光の断面形状を矩形化することを特徴と
    する請求項2記載のレーザー光パターン成形装置。
  4. 【請求項4】 前記矩形導波路は、前記矩形導波路より
    も屈折率の低い材料で挟まれていることを特徴とする請
    求項1記載のレーザー光パターン成形装置。
  5. 【請求項5】 前記矩形導波路は、正面、背面、上面、
    下面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が
    45度傾けられ、前記右面または左面のうち前記レーザ
    ー光のビームが入射する部分と前記背面には反射防止膜
    が蒸着され、前記上面と下面が前記矩形導波路よりも屈
    折率の低い物質に接していることを特徴とする請求項4
    記載のレーザー光パターン成形装置。
  6. 【請求項6】 色素レーザー光を出力する色素レーザー
    発振器と、 前記色素レーザー発振器から出力された色素レーザー光
    の断面形状を矩形化する矩形手段と、 前記矩形化された色素レーザー光を増幅する色素セル
    と、 前記色素セルを励起するための励起レーザー光を出力す
    る励起レーザー発振器と、 前記励起レーザー発振器から出力された励起レーザー光
    を伝送する光ファイバーと、 前記光ファイバーにより伝送された励起レーザー光の断
    面形状を矩形化する矩形導波路とを備えた色素レーザー
    装置において、 前記矩形導波路は、1面が45度傾けられ、これにより
    入射方向と出射方向を互いに直交させることを特徴とす
    る色素レーザー装置。
  7. 【請求項7】 前記矩形導波路は、正面、背面、上面、
    下面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正面が
    45度傾けられ、前記右面または左面のうち前記励起レ
    ーザー光のビームが入射する部分と前記背面には反射防
    止膜が蒸着され、残りの面には反射膜が蒸着されている
    ことを特徴とする請求項6記載の色素レーザー装置。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバーは複数であり、前記矩
    形導波路は前記複数の光ファイバーにより伝送された励
    起レーザー光の混合光の断面形状を矩形化することを特
    徴とする請求項7記載の色素レーザー装置。
  9. 【請求項9】 前記矩形導波路は、前記矩形導波路より
    も屈折率の低い材料で挟まれていることを特徴とする請
    求項6記載の色素レーザー装置。
  10. 【請求項10】 前記矩形導波路は、正面、背面、上
    面、下面、右面及び左面を有する6面体であり、前記正
    面が45度傾けられ、前記右面または左面のうち前記励
    起レーザー光のビームが入射する部分と前記背面には反
    射防止膜が蒸着され、前記上面と下面が前記矩形導波路
    よりも屈折率の低い物質に接していることを特徴とする
    請求項9記載の色素レーザー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006046495A1 (en) 2004-10-27 2006-05-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Beam homogenizer, and laser irradiation method, laser irradiation apparatus, and laser annealing method of non-single crystalline semiconductor film using the same
CN101380694A (zh) * 2007-09-03 2009-03-11 奥林巴斯株式会社 激光加工装置
JP2020501371A (ja) * 2016-12-06 2020-01-16 ニューポート コーポレーション 多重パス増幅器を有するレーザシステム及び使用方法

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