JPH09212926A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

Info

Publication number
JPH09212926A
JPH09212926A JP1790596A JP1790596A JPH09212926A JP H09212926 A JPH09212926 A JP H09212926A JP 1790596 A JP1790596 A JP 1790596A JP 1790596 A JP1790596 A JP 1790596A JP H09212926 A JPH09212926 A JP H09212926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording medium
reproducing apparatus
head
reproducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1790596A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Fujiwara
一郎 藤原
Shigeru Kojima
繁 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP1790596A priority Critical patent/JPH09212926A/ja
Publication of JPH09212926A publication Critical patent/JPH09212926A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速、高密度記録にすぐれた記録再生装置を
提供する。 【解決手段】 針状電極を有してなるヘッドにより情報
の少なくとも記録または再生を行う記録再生装置であっ
て、ヘッドから20V以下の電圧を印加することにより
記録媒体の所定領域の電荷移動により情報を記録または
消去する。そして、その再生は、ヘッドが記録媒体に対
し接触した状態で、所定領域に記録された情報を、この
領域における容量の変化量を検出することにより再生す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像情報、大容量
のデータ情報等の超高密度記録を行うことができる少な
くとも記録もしくは再生を行う記録再生装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】マルチメディア社会、特にハイビジョン
システムおよび高度情報通信システム、コンピュータネ
ットワーク、ビデオオンデマンド、インフォメーション
デマンドなどに必要とされる大容量の画像情報、データ
ファイルにおいて高速な記録再生装置の要求が益々高ま
っている。
【0003】従来のランダムアクセスが可能な高密度記
録技術には、磁気記録、光記録、半導体メモリ等があ
る。
【0004】半導体メモリでは、その集積度が年々向上
しているにもかかわらず、半導体メモリの製造技術例え
ばフォトリソグラフィの限界から、高精細度の画像情報
を記録するだけの容量を満たすような、すなわち少なく
とも3Gバイト以上の容量を満たすような半導体メモリ
を得るには至っていない。
【0005】また、光記録、磁気記録において、大容量
の情報を記録するには、記録領域を小さくして記録密度
を向上させることが必要である。
【0006】この光記録においても、その記録領域を小
さくする試みはなされているが、その光源として波長5
00nm付近の半導体レーザー光源が開発された場合で
も、物理的な限界、光の回折限界が存在するため100
nm以下の記録領域を実現することは難しいとされてい
る。
【0007】また、磁気記録においても、特にハードデ
ィスクにおいて磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MR型磁気
ヘッド)、巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッド(GMR型磁
気ヘッド)の開発により記録密度の向上が著しいが、再
生ヘッドの感度の問題で100nm以下の単位記録領域
を達成することは難しい。
【0008】一方、原子分子レベルの空間分解能を持つ
走査トンネル顕微鏡(STM:Scanning Tunneling Mic
roscope )、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force M
icroscope )が開発され、種々の材料の微細表面形状の
解析に適用され、表面解析装置として大きな成功を収め
ている。
【0009】AFMでは、試料とカンチレバーチップと
の原子間相互作用をプローブとして用いているが、近年
AFMは種々の物理量をプローブとして用いた走査型プ
ローブ顕微鏡(SPM:Scanning Probe Microscope )
として発展している。最近、これらの手段すなわち原
子、分子にアクセスする手段を用いて、高密度メモリと
しての実現可能性の検討がなされている。
【0010】これまでにSTMまたはAFMを用いて、
高密度記録実現の試みの報告はなされているが、いづれ
も原理的な可能性が述べられているにとどまり、実用化
に至っていない。例えば、スタンフォード大学のクエー
ト(Quate )氏等は、Si基体上にSiO2 膜およびS
iN膜を形成したNOS(SiN/SiO2 /Si)構
造による記録媒体を用いてAFMの発展系である走査型
容量顕微鏡(SCM:Scanning Capacitance Microscop
e )構成によって高密度メモリへの応用の可能性を示し
た(R.C.Barret and C.F.Quate;Journal of Applied Ph
ysics,70 2725-2733(1991)参照。)。
【0011】ところで、図6に示すように、n型Si基
体1上に、熱酸化によるSiO2 膜2および熱CVD法
(化学的気相成長法)によるSiN膜3を被着形成し、
さらにこのSiN膜3上に金属電極4が被着されたいわ
ゆるMNOS(Metal Nitride Oxide Semiconductor )
系の記録媒体は、不揮発性半導体メモリの1つであるE
EPROM(Electrically Erasable and Progrmmable
Read Only Memory)ですでに実用化されている。
【0012】これらNOS系、MNOS系記録再生の基
本は、Si基板とSiO2 /SiN界面のトラップとの
間の電荷の移動を用いることである。
【0013】すなわち、この層構造でSiO2 /SiN
界面にキャリアのトラップが形成されることが分かって
おり、例えば図6のMNOS系の記録媒体においてSi
N膜3上の金属電極4(以下上部電極という)に正電圧
を掛けると、強電界によりSi基体1側から電子がSi
2 膜2をトンネルして、SiO2 /SiN界面に注入
されてこの界面に存在するトラップに蓄積される。一
方、上部電極4に負電圧を掛けると、逆向きの強電界に
よりSiO2 /SiN界面にトラップされている電子が
Si基体1側にSiO2 膜2をトンネルして、逆注入さ
れてSiO2 /SiN界面トラップに存在する電子が欠
乏する。このようにして、NMOS記録媒体への電気パ
ルス印加に伴う電荷の移動により記録、消去を行ってい
る。そして、この記録媒体からの記録情報の読み出しす
なわち再生は、この記録媒体すなわちMNOS構造キャ
パシタの静電容量の変化として電気的に読み出すという
方法がとられる。
【0014】上述のクエート等の研究では、NOS媒体
に導電性カンチレバーを接触させた状態で記録消去し、
同様に導電性カンチレバーの接触状態でその記録情報に
基ずく容量変化を、容量センサーを用いて検出すること
によって再生するという方法がとられている。この方法
による場合、現在実用化ないしは研究、開発がなされて
いる光記録、あるいは磁気記録方法では不可能な微小領
域での情報の記録再生、すなわち高密度記録が可能であ
ることを示した。この場合記録媒体にはキャリア(電
子)の移動を用いているものである。この場合、最小記
録領域は、直径で75nmであり、トラップに蓄積され
た電子は、7日間以上安定であった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した高
密度記録装置では、次に挙げる問題点がある。 (1)NOS媒体の特徴として、情報の消去時に必要な
時間がms(ミリ秒)オーダー、電圧が40V(しきい
値電圧が25V)となり、高速、低電圧駆動を充分満た
すものではない。 (2)シリコン基板側からトラップに注入されたキャリ
アがトラップを通り過ぎて、カンチレバー側にぬけてし
まい、注入キャリアの数が減少してしまう。
【0016】また、従来の容量変化検出方式を再生に用
いる方式の記録装置では、静電容量型(CED)または
高密度記録が可能ないわゆるVHDビデオディスク等が
ある。しかし、これを大容量の記録媒体とするには記録
密度が低く、また再生専用であって記録消去の機能を有
するものではない。
【0017】本発明においては、鋭意研究を重ねた結
果、記録再生のおけるAFMおよびSPMと、記録媒体
の電荷蓄積層の構成との組み合せによって上述した諸問
題の解決をはかり、高速、高密度記録化をはかることの
できる記録再生装置を提供し得るに至ったものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による記録再生装
置は、針状電極を有してなるヘッドにより情報を少なく
とも記録または再生する記録再生装置であって、上記ヘ
ッドから20V以下の電圧を印加することにより記録媒
体に存在する電子またはホールトラップの所定領域への
電荷移動により情報を記録または消去し、上記ヘッドが
記録媒体に接触した状態で、上記所定領域に記録された
情報を、この領域における容量の変化量を検出すること
により再生する。
【0019】また、本発明による記録再生装置は、針状
電極を有してなるヘッドにより情報を少なくとも記録ま
たは再生する記録再生装置であって、上記ヘッドから電
圧を印加することにより、このヘッドと上記記録媒体に
存在する電子またはホールトラップの所定領域との間の
電荷の移動によって情報を記録または消去し、上記ヘッ
ドが上記記録媒体に接触した状態で、上記所定領域に記
録された情報を、この領域における容量の変化量を検出
することにより再生する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明装置における記録
媒体10の基本構成を示し、基体11上に、情報の記録
がなされる活性層13が形成され、裏面に下部電極12
が形成され、た構成を有する。活性層13は、少なくと
も2以上のヘテロ界面を積層形成してなる電荷蓄積層よ
りなり、その少なくとも1のヘテロ界面が、電子または
ホールトラップが高密度に存在するヘテロ界面とする。
そして、このトラップの所定領域に対する電子またはホ
ールすなわち電荷の移動がなされるようにして情報の記
録、消去を行う。
【0021】基板11は、導電性を有する基板例えば導
電性シリコン(Si)基板よりなり、これの上に形成さ
れる活性層13、すなわちヘテロ界面を形成する電荷蓄
積層は、例えば酸化シリコン(SiO2 )膜と、窒化シ
リコン(SiN)もしくは窒化アルミニウム(AlN)
膜と、酸化シリコン(SiO2 )膜が順次積層されて、
それぞれSiO2 /SiNによるヘテロ界面もしくはS
iO2 /AlNによる2層のヘテロ界面が形成される構
成とされる。そして、基板11の裏面にはオーミック電
極による下部電極12が形成される。
【0022】記録媒体10の活性層13を構成する電荷
蓄積層の各構成膜は、それぞれ例えば熱酸化法、スパッ
タリング法、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapo
r Deposition)法、分子線蒸着法、通常の蒸着法、レー
ザアブレーション法、ゾルゲル法、スピンコート法など
によって成膜することができる。
【0023】記録媒体10に対する情報の記録構成は、
原子間力顕微鏡(AFM)構成とする。すなわち、記録
ヘッドが、先端に針状電極を有するAFM制御の導電性
カンチレバー構成とする。
【0024】上述の電荷蓄積層による活性層13を有す
る記録媒体10に対する記録は、記録ヘッドとしての針
状電極を先端に有する導電性カンチレバーに記録電圧V
R が|VR |≦20Vの例えば負電圧の−10Vのパル
ス電圧を印加することにより、その針状電極から局所的
に、電荷蓄積層例えば上述したSiO2 /SiNもしく
はSiO2 /AlNのヘテロ界面におけるトラップ、さ
らに各膜中のトラップにキャリア(この例では電子)を
注入して情報の記録を行う。
【0025】そして、この局所的に、トラップに電荷が
注入された情報の記録領域に対する消去は、所要の正電
圧例えば+9Vのパルス電圧を印加することにより電子
の逆注入を行って例えば上述のSiO2 /SiNもしく
はSiO2 /AlN界面のトラップ、各膜中のトラップ
の電荷が注入された領域を元に戻すことによってその記
録情報の消去を行う。
【0026】すなわち、トラップに対する電荷の移動に
よって情報の記録消去を行う。しかしながら、上述の記
録態様によれば、先に記録された情報の上に新しい情報
の書換え記録を行ういわゆるオーバーライトが可能であ
り、このオーバーライトに当たって先の記録を消去する
過程を必要としない。
【0027】そして、その記録情報の読み出しすなわち
再生は、上述の記録媒体の例えばSiO2 /SiNもし
くはSiO2 /AlN界面等でのトラップに電荷が注入
された領域と、非注入領域とでの針状電極ヘッドすなわ
ちカンチレバーとの静電容量の相違を利用することによ
って行う。すなわち、局所的な静電容量を計測すること
により電荷が注入されている領域と、非注入領域との静
電容量の変化量として、記録された情報を針状電極ヘッ
ドの接触状態で検出することによって記録情報の再生を
行う。
【0028】この記録および消去には20V以下の動作
電圧でよいが、更に記録媒体の材料、膜厚等の最適化に
よって10V以下とすることができる。また、キャリア
がトンネルするSiO2 の膜厚を薄くすることにより、
電荷蓄積層のキャリアの注入に必要な時間を1μsとす
ることができる。
【0029】更に、静電容量の高速検出もでき、1Mz
以上の高速再生ができる。また、記録領域の直径を50
nm〜100nm程度とすることができて、高密度記録
領域での記録、消去および再生ができる。
【0030】次に、本発明装置の記録、消去機構と、再
生機構の具体例を説明する。 〔記録、消去機構〕図2は記録、消去機構の一例の概略
構成図を示す。HRは、記録ヘッドで、先端に例えば円
錐状、3角錐状、断面例えば3角の柱状等の実質的に記
録媒体に対して点接触ないしは微小面接触できる針状電
極21が形成された例えば短冊状の板バネ構成を有し、
他端が固定されたカンチレバー22によって構成され
る。このカンチレバー22は、バネ定数0.01〜10
〔N/m〕のSiもしくはSiNよりなりその表面にA
u,Pt,Co,Ni,Ir,Cr等の単層ないしは多
層構造の金属層が被覆されることによって高い導電性が
付与されて成る。このカンチレバー22は、いわゆるマ
イクロファブリケーション技術によって作製した。
【0031】30は、記録媒体10が載置され、その面
方向に沿って例えば互いに直交するx軸およびy軸に関
して移動するように、もしくは回転するようになされた
記録媒体10の載置台であり、この載置台30は更に記
録ヘッドすなわちカンチレバー22の針状電極21との
接触状態を調整できるように記録媒体10の面方向と垂
直方向(以下z軸方向という)に移動制御できるように
構成される。
【0032】この載置台30のz軸方向の制御は、例え
ば、半導体レーザー38からのレーザー光を、収束レン
ズ系31によって収束させてカンチレバー22の先端に
照射し、その反射光を例えば複数の分割フォトダイオー
ドによる光検出器32によって差動検出し、その検出信
号をプリアンプ33を通じて、載置台30のz軸制御を
行うサーボ回路34に入力して載置台30のz軸方向の
位置を制御する。そして、このようにz軸制御を行うこ
とによって、常時記録媒体10に対して、記録ヘッドす
なわち針状電極21が、最適な接触状態にあるように制
御される。
【0033】一方、カンチレバー22と記録媒体10の
下部電極12との間に、記録信号に応じた電圧が印加さ
れる。この印加電圧は、記録信号に応じたパルス電圧発
生回路35よりのパルス電圧を直流電源36による所要
の直流バイアス電圧に重畳して印加する。
【0034】このようにして、記録媒体10に、カンチ
レバー22の先端の針状電極21すなわち記録ヘッドH
Rを接触させた状態で相対的に移行させてパルス電圧を
印加することにより情報の記録を行う。
【0035】〔再生機構〕記録媒体10からの記録情報
の読み出しすなわち再生は、再生ヘッドの記録媒体に対
する接触状態での容量変化の検出によって行う。この再
生は具体的には、上述のAFMを発展させた周知の装置
である走査型容量顕微鏡(SCM)構成とした。
【0036】すなわち、この場合の再生ヘッドは、SC
Mの導電性カンチレバー例えば記録ヘッドにおけると同
様の構成を取り得る。すなわち、この再生ヘッドは、先
端に例えば円錐状、3角錐状、断面例えば3角の柱状等
の実質的に記録媒体に対して点接触ないしは微小面接触
できる針状電極が形成された例えば短冊状の板バネ構成
を有し、一端が固定されたカンチレバーによって構成さ
れる。このカンチレバー22は、バネ定数0.01〜1
0〔N/m〕のSiもしくはSiNよりなりその表面に
Au,Pt,Co,Ni,Ir,Cr等の単層ないしは
多層構造の金属層が被覆されることによって高い導電性
が付与されて成る。このカンチレバーは、いわゆるマイ
クロファブリケーション技術によって作製した。
【0037】このカンチレバーすなわち再生ヘッドは、
上述した記録ヘッドと兼用することもできるし、別の構
成とすることもできる。いずれにおいても、その再生ヘ
ッドとしてのカンチレバーは、これが記録媒体に接触し
た状態で通常のAFM装置と同一の方式でフィードバッ
ク制御される。そして、このカンチレバーすなわち再生
ヘッドと記録媒体との間に働く静電容量を容量センサで
検出する。この検出された静電容量を2次元画像化する
ことができ、これにより静電容量の2次元分布を検出す
ることができる。
【0038】再生ヘッドを記録ヘッドと別に形成する場
合においても、記録ヘッドと同様に先端に例えば円錐
状、3角錐状、断面例えば3角の柱状等の実質的に記録
媒体に対して点接触ないしは微小面接触できる針状電極
が形成された例えば短冊状の板バネ構成を有し、一端が
固定されたカンチレバーによって構成される。このカン
チレバーは、前述した載置台上に載置された記録媒体に
接触した状態で記録媒体の静電容量の検出すなわち記録
情報の再生がなされる。
【0039】SCMでは、周波数特性はカンチレバーの
共振周波数によって限定されず、カンチレバーよりも高
い周波数帯域での静電容量の検出が可能となる。このた
め再生ヘッドの周波数特性は、MHz帯域までの応答が
可能となる。
【0040】上述した本発明による記録再生装置によれ
ば、記録媒体において、その活性層13を、2以上のヘ
テロ界面例えばSiO2 /SiNもしくはAlN/Si
2の各界面を形成する少なくとも3層構造による電荷
蓄積層とすることにより、トラップに基板11側から電
荷(キャリア)の注入を行った場合においても、上層側
のヘテロ界面でキャリアがブロックされてトラップを通
り過ぎる確率を小とすることができる。したがって、情
報記録に当たって効率良くトラップへの電荷の注入を行
うことができ、記録感度、再生出力の向上をはかること
ができる。さらに、前述した電荷蓄積層を例えばSiO
2 /SiNの2層構造とする場合において、トラップを
通過する電荷量を小さくするには、上層のSiN層の厚
さを数十nmという厚さにする必要があるが、上述した
ようにヘテロ界面を2以上存在させるようにしたことか
ら、トラップを通り過ぎる確率を小としたことによっ
て、各膜厚を充分薄くすることができ、動作電圧の低減
化をはかることができる。
【0041】また、トラップが多く存在するヘテロ界面
が2以上配置されてトラップ数が充分高められたことに
よって、トラップへの電荷の注入を、基板側から行う
か、針状電極によるヘッド側から行うにかかわることな
く、トラップ数が充分高められたことによって、注入電
荷量を充分大とすることができ、記録感度、再生出力の
向上をはかることができる。すなわち、前述した問題点
(1)および(2)が解決される。
【0042】次に、本発明の実施例を説明する。 〔実施例1〕この実施例における記録媒体10は、図3
にその概略断面図を示すように、Si基体11上に、そ
の表面熱酸化によって成膜した厚さ4nmのSiO2
14と、これの上に低圧CVD法(LPCVD法)によ
り成膜した厚さ10nmのSiN膜15と、更にこれの
上に熱酸化法により形成した厚さ3nmのSiO2 膜1
6が積層形成された電荷蓄積層による活性層を有して成
る。そして、基板1の裏面には、金属層による下部電極
12がオーミックに被着される。
【0043】この記録媒体10の電荷蓄積層に対する記
録は、図2で説明した記録方法によってなされる。すな
わち、記録媒体10を、移動載置台30上に配置し、記
録媒体10の表面のSiO2 膜16に、記録ヘッドHR
の針状電極21を、点接触ないしは微小面接触させた状
態で、載置台30を移動させて記録媒体10上に針状電
極21を、相対的に走査させながら、導電性カンチレバ
ー側を負とする記録情報に基いたパルス電圧をカンチレ
バーに印加して記録媒体に強電界を与える。このとき、
その記録情報に応じて針状電極21からキャリア(電
子)が、SiO2膜16を大部分トンネルしてSiO2
膜16とSiN膜15とのヘテロ界面、SiN膜15
中、SiO2 膜14とSiN膜15とのヘテロ界面の各
キャリアトラップに注入され情報の記録がなされる。す
なわち、キャリアトラップに、局所的に注入したキャリ
ア(電子)の有無に応じて、記録情報の静電容量パター
ンを形成する。
【0044】記録媒体10からの記録情報の読み出しす
なわち再生は、次のようにしてなされる。すなわち、こ
の実施例の記録媒体10では、主として2重に存在する
SiO2 /SiN界面のトラップと、SiN膜15中の
トラップに、導電性カンチレバー22の針状電極21か
ら電子を局所的に注入することによって、局所的に生じ
させた電荷量の差を、静電容量の分布の検出によって記
録情報の読み出しを行う。
【0045】図4はこの実施例1における記録媒体10
の電圧容量特性のモデル図を示す。これより明らかなよ
うに、記録層のトラップが電荷の注入を受けている場合
と、電荷の注入を受けていない場合とではその電圧容量
特性が異なる。その結果として、注入電荷の有無で電圧
容量特性にヒステリシス特性を示す。このヒステリシス
特性におけるバイアス電圧の差ΔVは、キャリアトラッ
プに注入された電荷量に依存しており、注入電荷量が多
いほどΔVは大きくなる。このヒステリシス特性は一定
のバイアス電圧では注入電荷の有無によって容量の値が
異なるため、空間的な静電容量の変化として検出するこ
とにより情報の記録再生が可能になる。
【0046】次に、この実施例1における記録消去再生
特性を示す。まず、記録媒体10のSiO2 /SiN/
SiO2 /Si構造に、−10Vのパルス電圧を、図2
の記録ヘッドHRすなわち針状電極21から印加して、
局所的に電子をSiO2 /SiN界面トラップに注入す
る。ピッチ200nmで−10Vのパルス電圧を5回記
録メディアに局所的に印加し、5個の記録パターン(ビ
ット)の列を作製した。
【0047】次に、上述したSCM再生装置を用いて電
荷蓄積層の局所的な注入電荷量の差を静電容量の分布と
して検出する。SCMによって評価した結果、表面形状
は、パルス電圧を印加する前後で変化が観察されず、パ
ルス電圧を印加することによって記録媒体の表面が変質
することなく良好に保持されていることが分かった。そ
して、SCM像では、直径約100nmのコントラスト
が局所的に異なるビット列を観測することができた。こ
れは−10Vのパルス電圧によって電子が導電性カンチ
レバーより局所的にトラップに注入され、電荷量が周囲
と比較して増加していることを示している。また、SC
Mのスキャンエリアをさらに小さくして、例えば1.5
μm×1.5μmとして、同様な実験を試みた場合も、
カンチレバーよりキャリア注入により5個の微細ビット
列が検出された。
【0048】また、注入電荷量の差は、例えばデジタル
信号“0”および“1”のデータの識別を充分行うこと
のできる値であることが分かった。
【0049】また、9Vのパルス電圧を、実施例1にお
ける媒体10の電荷蓄積層に印加した場合も、静電容量
の差を検出することができた。また、作製したビット列
に逆電圧パルスを印加することにより個々のビットを消
去することができた。
【0050】このことから、この実施例1の記録媒体1
0における局所的なトラップへの電荷の注入量が、記録
ヘッドHRよりのバイアス電圧印加により制御可能なこ
とが示された。この2種類の局所的な電荷の有無をデジ
タルデータのストレージの“0”と“1”に対応させる
ことができる。すなわち、コントラストの明るい部分と
暗い部分でのデジタルデータの“0”と“1”に対応さ
せることにより高密度記録ができる。種々の実験の結
果、最小記録領域の直径を100nm以下にすることが
できた。また、キャリア注入のスイッチング時間も1μ
sよりの小さくすることができた。
【0051】そして、局所的に、トラップにキャリアを
注入した領域は、充分安定に保持されることが分かっ
た。上述したように、この実施例1では高密度記録再生
装置として十分な機能をもっていることが分かった。
【0052】〔実施例2〕実施例1と同様のSiO2
SiN/SiO2 /Si構造とするが、活性層13すな
わち電荷蓄積層の各構成膜の膜厚を変更した。すなわ
ち、SiO2 膜14の膜厚を3nm、SiN膜15の膜
厚を10nmとし、SiO2 膜16の膜厚を4nmとし
た。それぞれの膜の作製方法は実施例1と同様とした。
【0053】この実施例2においては、電荷蓄積層のキ
ャリアのトラップ、すなわち主としてSiO2 膜16と
SiN膜15とのヘテロ界面のトラップと、SiN膜1
5中のトラップと、SiO2 膜14とSiN膜15のヘ
テロ界面のトラップに、Si基板11側から電子が注入
される。このように、2つのヘテロ界面のキャリアのト
ラップに有効に電荷の蓄積がなされることによって、ト
ラップされる電荷量は充分大とされる。したがって、S
CMでキャリアの局所的な有無を検出する場合、検出感
度、すなわち、再生感度が向上する。記録再生特性につ
いては、この実施例による場合、実施例1と同等の記録
再生特性が得られる。
【0054】〔実施例3〕この実施例においても、実施
例1および2と同様のSiO2 /SiN/SiO 2 /S
i構造とするが、この実施例においては、SiO2 膜1
4膜厚を4nmとし、SiN膜15の膜厚を10nmと
し、SiO2 膜16の膜厚を3nmとした。また、この
場合、SiO2 膜16の形成を、実施例1および2にお
いては、SiN15の熱酸化によって形成したに比し、
この実施例3においては、このSiN膜16の形成を熱
CVD法で行った。
【0055】この場合、実施例1と同様に、SiO2
16とSiN膜15とのヘテロ界面、SiN膜15中、
SiO2 膜14とSiN膜15とのヘテロ界面の各トラ
ップに針状電極によるヘッド側からの電子の注入により
電荷の蓄積がなされる。この実施例では、SiO2 膜1
6とSiN膜15とのヘテロ界面のトラップ密度が、実
施例1におけるSiO2 膜16とSiN膜15とのヘテ
ロ界面のトラップ密度と比較して高めるように設計でき
るため、SCMのトータルな再生感度を、実施例1と比
較して向上させることができ、実施例1と同等の記録再
生特性が得られた。
【0056】〔実施例4〕この実施例で、情報記録がな
される活性層13の電荷蓄積層の表面に、その禁止帯幅
が、この電荷蓄積層の上層の層を構成するSiO2 膜1
6と、カンチレバーの表面金属との各禁止帯幅の中間位
置するバッファ層17を形成する。この場合の記録媒体
10は、図5にその概略断面図を示すように、n型Si
基体11上に、表面熱酸化によって厚さ4nmのSiO
2 絶縁層14を形成し、これの上に厚さ10nmのSi
N膜15と、厚さ3nmのSiO2 膜16を順次熱CV
D法によって形成した後、このSiO2 膜16上に、W
Si膜によるバッファ層17を、スパッタリングによっ
て被着形成した。そして、Si基体11の裏面には、下
部電極12をオーミックに被着形成した。
【0057】この場合の記録再生においても、針状電極
によるヘッドすなわち導電性カンチレバーとSiO2
SiN界面のトラップとの間で電荷の移動によって行わ
れる。すなわち、この実施例においても、図2で説明し
た記録および再生の構成によった。すなわち、この場
合、情報の記録においては、記録ヘッドすなわち針状電
極21と下部電極12との間に、記録ヘッド側を負電圧
とする電圧をかけると、強電界によりカンチレバー側か
ら大部分の電子がSiO2 膜16をトンネルして、主と
してSiO2 膜16とSiN膜15とのヘテロ界面、S
iN膜15中、およびSiO2 膜14とSiN膜15に
よるヘテロ界面にそれぞれ存在するトラップに蓄積され
る。
【0058】一方、逆に記録ヘッド側を正とする電圧を
かけると、逆方向の強電界によりSiO2 /SiN界面
にトラップされている電子がSi基体側にSiO2 膜1
6をトンネルして、逆注入されてSiO2 /SiN界面
トラップに存在する電子は欠乏する。このようにパルス
電圧の印加に伴う電荷の移動により記録、消去を行う。
【0059】そして、この記録情報の再生は、この記録
部のトラップされた電子の有無による静電容量の分布
を、前述のSCM構成の再生機構によって接触した状態
で電気的に読み出して行う。
【0060】この実施例4における記録媒体の層構造
は、前述したクエート氏らによる報告との相違は、その
膜厚が1/4程度になっており、それにより記録消去の
動作電圧を20以下例えば10V以下にすることが可能
となる。また、この実施例においては、電荷蓄積層の表
面、すなわちカンチレバーとSiO2 膜16との間に、
これらの禁止帯幅の中間の禁止帯幅を有するWSiバッ
ファ層17を形成したので、カンチレバーとSiO2
16との接触部に発生するヘテロ界面でのバンドの不連
続量を小さくすることができ、これによってカンチレバ
ーからトラップへの電子の注入を低電圧で行うことがで
きる。
【0061】この実施例4において、データの書き込み
は−10Vの電気パルスの印加で行い、再生はSCMに
て静電容量分布測定時の電気容量差として、局所的な電
荷トラップ領域を読み出した。
【0062】この場合においても、SiO2 /SiN界
面トラップに存在する電荷の状態によりデジタルデータ
の“0”と“1”に対応するが、その静電容量差はSC
Mの検出感度に対して充分とれることが分かった。ま
た、記録スポットの直径も100nm以下になることが
分かった。
【0063】また、局所的に、トラップに電荷が蓄積さ
れた領域は充分安定に保持されることが分かった。以上
より、この実施例で高密度記録再生装置として充分な機
能をもっていることが分かった。
【0064】〔実施例5〕この実施例では、記録媒体と
して、実施例1および2とそれぞれ同様の電荷蓄積層構
成による記録媒体を用いて、図2で説明した記録および
消去ヘッドHRと、再生ヘッドをそれぞれ別構成として
それぞれ記録および消去、再生を行った。すなわち、各
記録ヘッドと再生ヘッドのカンチレバーを独別に構成
し、記録媒体10に対して接触状態で用いられる記録お
よび消去ヘッドHRの針状電極に関しては、その摩耗を
考慮して表面に形成される導電層を比較的厚く形成した
例えばその先端の曲率半径が50〜100nmとした。
また、局所的に、トラップに電荷が注入された領域は、
充分安定に保持できた。上述したように、この実施例で
高密度記録再生装置として充分な機能をもっていること
が確認された。
【0065】〔実施例6〕この実施例では、記録媒体1
0を、円板状いわゆるディスク状とし、これを回転させ
て記録、再生各ヘッドと相対的に移行させて、その記録
および再生を行った。この場合、ヘッドは実施例5で確
認した2種類の記録および再生用ヘッドを用いた。ま
た、この場合の、記録媒体は、実施例1および2におけ
る記録媒体の電荷蓄積層と同様の構成による電荷蓄積層
構成とした。
【0066】この場合の情報の記録再生特性は、実施例
1および2と同様の記録再生特性を示すことが確認でき
た。また種々の実験の結果、この場合においても記録ス
ポット直径を100nm以下にすることができた。そし
て、記録のスイッチング時間は1μsより小さくするこ
とができた。また、局所的に、トラップに電荷が注入さ
れた領域は充分安定に保持された。以上より、この実施
例で高密度記録再生装置として充分な機能をもっている
ことが確認された。
【0067】上述したように、記録媒体として例えばS
iO2 /SiN/SiO2 等のトラップを発生する界面
が2層構造とすることによって、トラップの増倍をはか
ることができることから、これらトラップに注入される
キャリア例えば電子の増大、したがって、記録電荷量が
増大することができるので、再生検出出力の向上、した
がって検出感度の向上をはかることができる。因みに、
電荷蓄積層構造を、SiO2 /SiNによる単層界面構
造において、トラップ量を増大するには、膜厚の増加を
余儀なくされるものであり、この場合は動作電圧がかな
り高くなるという不都合が生じる。
【0068】尚、上述した実施例では、記録媒体の活性
層13、すなわち電荷蓄積層を、SiO2 /SiN/S
iO2 構造とした場合であるが、この構成に限られるも
のではなく、各界面においてトラップが形成されるSi
2 /AlN/SiO2 構造、SiO2 /アモルファス
Si/SiO2 構造等によることもでき、これらの記録
媒体に関しても、高密度記録再生装置として充分な機能
をもっていることが確認された。
【0069】更に、上述した各実施例においては、電荷
蓄積層として、2重のヘテロ界面を形成する3層膜構成
とした場合であるが、例えばSiO2 と、SiN(もし
くはAlN,アモルファスSi等)との繰り返し積層に
よる例えばSiO2 /SiN/SiO2 /SiN/Si
2 の積層構造による3以上のヘテロ界面の重ね合わせ
による構成することもできる。
【0070】上述したように、種々の実施例によって、
本発明の有効性を示したが、全ての実施例において、記
録再生媒体の最上部に例えばダイヤモンドライクカーボ
ン膜等による保護層を被覆付加した場合、記録再生装置
および記録媒体の信頼性の向上した。
【0071】また、上述したように本発明装置によれ
ば、記録密度の向上、スイッチング記録再生速度の高速
化がはかられた。この本発明による高密度記録再生装置
は、従来に比較して1桁以上大きな記録密度を実現でき
るものである。
【0072】尚、上述したように本発明装置において
は、記録、再生ヘッドが針状電極を有する構成とするも
のであるが、この針状電極の機械的強度を補強するなど
の目的で針状電極の周囲に絶縁体を配することができる
など上述の各実施例に限られず、種々の変更を行うこと
ができる。
【0073】また、本発明による記録再生装置は、記録
および再生の双方の機能を有する構成とすることもでき
るし、記録機能がなく、上述の記録方法で記録されてい
る情報を再生する機能を有する構成とすることもでき
る。
【0074】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、極め
て優れた記録密度、高速記録再生速度を有するため、従
来技術と比較して格段に優れた高密度記録装置が実現さ
れた。したがって、高度情報か社会に必要とされる大容
量で高速なアクセスが必要とされる画像情報のストレー
ジ、ハイビジョン放送などの画像の記録およびコンピュ
ータにおける大容量なデータの記録に有効な記録再生装
置となるものである。特に、記録媒体として、例えばS
iO2 /SiN/SiO2 構成等のトラップを有する界
面が二重構成とする場合においては、より多くのキャリ
アトラップが形成されることから、再生出力の向上、感
度の向上、動作電圧の低減化をはかることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置に用いる記録媒体の基本的構成を示
す図である。
【図2】本発明装置の記録、消去機構の構成図である。
【図3】本発明装置に用いる記録媒体の一例の概略断面
図である。
【図4】本発明装置における記録媒体の電圧容量特性の
モデル図である。
【図5】本発明装置に用いる記録媒体の一例の概略断面
図である。
【図6】従来装置に用いる記録媒体の一例の概略断面図
である。
【符号の説明】
10 記録媒体、11 基板、12 下部電極、13
活性層、14 SiO 2 膜、15 SiN膜、16 S
iO2 膜、HR 記録ヘッド、21 針状電極22 カ
ンチレバー

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針状電極を有してなるヘッドにより情報
    を少なくとも記録または再生する記録再生装置であっ
    て、 上記ヘッドから20V以下の電圧を印加することにより
    記録媒体に存在する電子またはホールトラップの所定領
    域への電荷移動により情報を記録または消去し、 上記ヘッドが上記記録媒体に接触した状態で、上記所定
    領域に記録された情報を、該領域における容量の変化量
    を検出することにより再生することを特徴とする記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 針状電極を有してなるヘッドにより情報
    を少なくとも記録または再生する記録再生装置であっ
    て、 上記ヘッドから電圧を印加することにより、該ヘッドと
    上記記録媒体に存在する電子またはホールトラップの所
    定領域との間の電荷の移動によって情報を記録または消
    去し、 上記ヘッドが上記記録媒体に接触した状態で、上記所定
    領域に記録された情報を、該領域における容量の変化量
    を検出することにより再生することを特徴とする記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記記録媒体が、導電性基板上に、2以上のヘテロ界面
    を形成する電荷蓄積層を有することを特徴とする記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 上記記録媒体が、導電性基板上に、上記電子またはホー
    ルトラップが存在するヘテロ界面が2層以上積層形成さ
    れたことを特徴とする記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記記録媒体が、導電性シリコンよりなる導電性基板上
    に、 順次酸化シリコン、窒化シリコンおよび酸化シリコンの
    各薄膜が積層形成されて、上記電子またはホールトラッ
    プが存在する酸化シリコン/窒化シリコンのヘテロ界面
    が2層に積層された構成としたことを特徴とする記録再
    生装置。
  6. 【請求項6】 請求項2において、 上記記録媒体が、導電性シリコンよりなる導電性基板上
    に、 順次酸化シリコン、窒化シリコンおよび酸化シリコンの
    各薄膜が積層形成されて、上記電子またはホールトラッ
    プが存在する酸化シリコン/窒化シリコンのヘテロ界面
    が2層に積層された構成としたことを特徴とする記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、 上記針状電極を有してなるヘッドを、少なくとも記録用
    および再生用の共通のヘッドとしたことを特徴とする記
    録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項2において、 上記針状電極を有してなるヘッドを、少なくとも記録用
    および再生用の共通のヘッドとしたことを特徴とする記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 少なくとも記録用および再生用の2種の針状電極を有し
    てなるヘッドを有することを特徴とする記録再生装置。
  10. 【請求項10】 請求項2において、 少なくとも記録用および再生用の2種の針状電極を有し
    てなるヘッドを有することを特徴とする記録再生装置。
  11. 【請求項11】 請求項1において、 上記記録媒体への単位記録領域が直径100nm以下と
    されることを特徴とする記録再生装置。
  12. 【請求項12】 請求項2において、 上記記録媒体への単位記録領域が直径100nm以下と
    されることを特徴とする記録再生装置。
  13. 【請求項13】 請求項1において、 単位記録領域の記録再生時間を、1μs以下とすること
    を特徴とする記録再生装置。
  14. 【請求項14】 請求項2において、 単位記録領域の記録再生時間を、1μs以下とすること
    を特徴とする記録再生装置。
  15. 【請求項15】 請求項1において、 上記記録または再生を、上記記録媒体を回転させて行う
    ことを特徴とする記録再生装置。
  16. 【請求項16】 請求項2において、 上記記録または再生を、上記記録媒体を回転させて行う
    ことを特徴とする記録再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項1において、 上記記録媒体は、上記針状電極にコートした金属材料と
    酸化シリコンとの中間の禁止体幅を有する材料を表面に
    含有することを特徴とする記録再生装置。
  18. 【請求項18】 請求項2において、 上記記録媒体は、上記針状電極にコートした金属材料と
    酸化シリコンとの中間の禁止体幅を有する材料を表面に
    含有することを特徴とする記録再生装置。
  19. 【請求項19】 請求項1において、 上記記録媒体が、最上層に保護層を有することを特徴と
    する記録再生装置。
  20. 【請求項20】 請求項2において、 上記記録媒体が、最上層に保護層を有することを特徴と
    する記録再生装置。
JP1790596A 1996-02-02 1996-02-02 記録再生装置 Pending JPH09212926A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1790596A JPH09212926A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 記録再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1790596A JPH09212926A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 記録再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09212926A true JPH09212926A (ja) 1997-08-15

Family

ID=11956768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1790596A Pending JPH09212926A (ja) 1996-02-02 1996-02-02 記録再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09212926A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09120593A (ja) 記録再生装置
US5317152A (en) Cantilever type probe, and scanning tunnel microscope and information processing apparatus employing the same
US5481527A (en) Information processing apparatus with ferroelectric rewritable recording medium
JP2741629B2 (ja) カンチレバー型プローブ、それを用いた走査型トンネル顕微鏡及び情報処理装置
US20050099895A1 (en) Information recording/reproducing apparatus and recording medium
CA2024648C (en) Accessing method, and information processing method and information processing device utilizing the same
US6665258B1 (en) Method and apparatus for recording, storing and reproducing information
US7027364B2 (en) Information storage apparatus using a magnetic medium coated with a wear-resistant thin film
US5287342A (en) Apparatus and method for reproducing information
JPH10334525A (ja) 記録及び/又は再生方法、記録及び/又は再生装置
JPH0721598A (ja) プローブユニット及びこれを用いた情報処理装置
JPH09212926A (ja) 記録再生装置
JP3899561B2 (ja) 記録再生装置
JPH09153235A (ja) 記録再生装置
US20080310052A1 (en) Apparatus and method for a ferroelectric disk and ferroelectric disk drive
JP3937486B2 (ja) 記録装置および記録再生装置
US5481522A (en) Recording/reproducing method and apparatus using probe
US8374071B2 (en) Data storage device
JPH10289495A (ja) 記録再生装置
JPH0997457A (ja) 記録再生装置
JP3029503B2 (ja) 記録方法および情報処理装置
JP3056901B2 (ja) 記録再生装置
US20080025191A1 (en) Data storage device
JP2774506B2 (ja) 高密度情報記録媒体およびその記録再生装置
JPH05234156A (ja) プローブ構造体、記録装置、情報検出装置、再生装置及び記録再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061205