JPH09210647A - 光学式物体形状測定装置及び光学式物体形状測定方法 - Google Patents

光学式物体形状測定装置及び光学式物体形状測定方法

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JPH09210647A
JPH09210647A JP1450396A JP1450396A JPH09210647A JP H09210647 A JPH09210647 A JP H09210647A JP 1450396 A JP1450396 A JP 1450396A JP 1450396 A JP1450396 A JP 1450396A JP H09210647 A JPH09210647 A JP H09210647A
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JP
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probe
measured
displacement
meters
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Satoshi Kiyono
慧 清野
宗涛 ▲葛▼
Soto Katsura
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定面上を光走査するプローブの出力に基
づき被測定面の形状を測定する光学式物体形状測定装置
において、測定結果からすべてのデータム誤差を除去
し、測定精度を高める。 【解決手段】 二つの変位計DSと二つの角度計ASと
からプローブ2を構成する。二つの変位計DSをx軸上
の所定位置とy軸上の所定位置とにそれぞれ配置し、二
つの角度計ASを二つの変位計DSを結ぶ直線の一方の
側のxy座標上であって変位計DS間距離との比率が整
数でない距離をもって配置する。そして、各プローブ2
の出力を差動演算処理することによって被測定面の形状
測定値からデータム誤差を取り除く。二つの角度計AS
の特徴的な配置によって、差動演算により求められる伝
達関数のゼロ点が全く生じなくなるため、差動演算によ
って形状情報が失われず、差動演算による縦方向分解能
も向上する。したがって、測定精度が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定面上をプロ
ーブで走査して被測定面の形状を測定するようにした光
学式物体形状測定装置及び光学式物体形状測定方法に関
する。特に、本発明は、 (1)工作機械上で超精密加工面の形状を測定する装置 (2)大型の光学部品を組み込んだ機械上でその光学部
品の形状を測定する装置 (3)各種機械の走査基台の運動誤差を測定する装置 等に適用される。
【0002】
【従来の技術】通常、2次元の表面形状を測定する方法
として、二つの方法がある。一つの方法は、干渉縞を分
析して結果を得るフィゾー干渉計やトワイマン・グリー
ン干渉計のような光学式干渉計を用いる方法である。他
の方法は、走査法である。前者の光学式干渉計を用いる
方法は、光波長部分での高分解能及び高精度という性質
を備えているが、その測定領域は光照射領域によって制
限されてしまう。又、場合によっては、充分な精度で標
準寸法を得ることが容易でなく、特に、被測定面が非常
に広い場合には、高い精度及び非球面比での標準寸法は
得難い。したがって、被測定面が広い場合の形状測定に
は適さない。後者の走査法は、走査基台に搭載されて被
測定面を走査するプローブを使用する測定方法であり、
測定範囲は走査基台のストロークにのみ制限される。し
かしながら、その精度は、走査基台の案内精度に関係す
るデータム誤差、つまり、高さ方向の並進誤差、ピッチ
ング方向のピッチング誤差、及びローリング方向のロー
リング誤差に強く影響を受ける。
【0003】特に、現在では超精密加工における精度が
高まっているために、被加工物の形状を高精度に測定し
たいという要求が高まっている。しかも、被加工物が大
型の場合には被測定面の面積も広くなるため、この場合
には加工機上で形状測定するしかない。測定結果を加工
にフィードバックして加工精度を高めようとする場合に
も、加工機上での機上測定が不可欠となる。このような
場合、走査法を用いた形状測定を行なおうとすると、走
査基台に必要精度の基準が得られないためにデータム誤
差が大きくなり、高精度な形状測定が極めて困難とな
る。
【0004】そこで、従来、走査基台のデータム誤差を
除去するためのソフトウエアデータムの研究が進められ
ている。ここで、ソフトウェアデータムというのは、構
造的には与え切れない精度を何らかの計算を利用して得
る方法を意味し、従来、2点法、3点法、差動オートコ
リメーション法、混合法のような多点法がソフトウェア
データムとして開発されている。それらの方法では、い
くつかの変位センサや角度センサを使用して変位情報や
角度情報を同時に獲得し、各センサの出力の差動演算に
よって走査基台の変位情報をデータム誤差を取り除いた
形で求める。このような差動多点法は、直線に沿った断
面形状の測定に効果を上げている。
【0005】ここで、2点法は、被測定面の2点の高さ
方向の変位を同時に測定し、演算で並進誤差を取り除く
方法である。3点法は、被測定面の3点の変位を同時に
検出し、演算で並進誤差とピッチング誤差とを同時に取
り除く方法である。差動オートコリメーション法は、本
来、並進誤差を検出しない角度計を用いて被測定面上の
2点の傾斜率を同時に検出し、演算でピッチング誤差を
取り除く方法である。混合法は、被測定面の2点の変位
とそのうちの1点の傾斜率とを同時に検出し、演算で並
進誤差とピッチング誤差とを同時に取り除く方法であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】多点法で2次元の表面
形状が測定される際、通常、その形状は連続する断面形
状の組合せによって得られる。この方法により、縦方向
の並進誤差及びピッチング誤差が取り除かれる。しか
し、ローリング誤差を取り除くことはできず、測定結果
に結合誤差を生じさせてしまう。したがって、2点法、
3点法、差動オートコリメーション法、及び混合法等の
差動多点法では、ローリング誤差を取り除くことができ
ず、その分だけ測定精度が落ちてしまうという問題があ
る。
【0007】本発明の目的は、走査基台の全ての2次元
データム誤差を取り除いて測定精度を高めることができ
る光学式物体形状測定装置及び光学式物体形状測定方法
を得ることである。
【0008】本発明の別の目的は、高い縦方向と横方向
との分解能を得ることができる光学式物体形状測定装置
及び光学式物体形状測定方法を得ることである。
【0009】本発明の更に別の目的は、装置全体の小型
化を実現することができる光学式物体形状測定装置及び
光学式物体形状測定方法を得ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
被測定面上を走査する複数個のプローブの出力に基づき
被測定面の形状を測定する光学式物体形状測定装置にお
いて、プローブは二つの変位計と二つの角度計とよりな
り、二つの変位計はx軸上の所定位置とy軸上の所定位
置とにそれぞれ配置され、二つの角度計は二つの変位計
を結ぶ直線の一方の側のxy座標上であって変位計間距
離との比率が整数でない距離をもって配置され、プロー
ブの出力を差動演算処理することによって被測定面の形
状測定値からデータム誤差を除去する。これにより、全
てのデータム誤差が除去され、測定精度が向上する。し
かも、このような二つの角度計の特徴的な配置によっ
て、差動演算により求められる伝達関数のゼロ点が全く
生じない。したがって、差動演算によって形状情報が失
われず、差動演算による横方向分解能が向上するだけで
なく縦方向分解能の低下も生じない。
【0011】請求項2記載の発明は、x軸上の所定位置
とy軸上の所定位置とにそれぞれ配置された二つの変位
計と、これらの変位計を結ぶ直線の一方の側のxy座標
上であって変位計間距離との比率が整数でない距離をも
って配置された二つの角度計とよりなる複数個のプロー
ブを備える。また、プローブを保持して被測定面上を走
査させる走査基台と、プローブの出力に基づいて被測定
面の形状測定値を演算処理によって算出する形状測定値
算出手段と、プローブの出力に基づき差動演算処理する
ことによって被測定面の形状測定値からデータム誤差を
除去するデータム誤差除去手段とを備える。したがっ
て、被測定面上を走査した複数個のプローブ出力に基づ
き、形状測定値算出手段によって被測定面の形状が測定
される。また、データム誤差除去手段による各プローブ
出力の差動演算によって全てのデータム誤差が除去さ
れ、形状測定値算出手段による測定精度が向上する。し
かも、このような二つの角度計の特徴的な配置によっ
て、差動演算により求められる伝達関数のゼロ点が全く
生じない。したがって、差動演算によって形状情報が失
われず、差動演算による分解能も向上する。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の光学式物体形状測定装置において、変位計は、光フ
ァイバを利用した干渉計よりなる。したがって、測定点
配置の自由度が高まり、二つの測定点自体の配置間隔も
短くすることができる。これにより、装置の小型化と空
間周波数分解能の向上とが図られる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の光学式物体形状測定装置において、角
度計は、レーザオートコリメーション式角度計よりな
る。これにより、装置の小型化が図られる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の光
学式物体形状測定装置において、二つの角度計は、レー
ザ光源からのレーザ光をハーフミラーで分岐させた二系
統のレーザオートコリメーション式角度計よりなる。し
たがって、二つの角度計の配置間隔を短くすることがで
き、これにより、装置の小型化と空間周波数分解能の向
上とが図られる。
【0015】請求項6記載の発明は、被測定面上を複数
個のプローブで走査し、これらのプローブの出力に基づ
き被測定面の形状を測定するようにした光学式物体形状
測定方法において、x軸上の所定位置とy軸上の所定位
置とにそれぞれ配置された二つの変位計よりなるプロー
ブと、それらの変位計を結ぶ直線の一方の側のxy座標
上であって変位計間距離との比率が整数でない距離をも
って配置された二つの角度計よりなるプローブとによっ
て被測定面上を走査する。そして、プローブの出力に基
づいて差動演算処理を含む演算処理を実行し、データム
誤差が除去された被測定面の形状測定値を得る。これに
より、全てのデータム誤差が除去され、測定精度が向上
する。しかも、このような二つの角度計の特徴的な配置
によって、差動演算により求められる伝達関数のゼロ点
が全く生じない。したがって、差動演算によって形状情
報が失われず、差動演算による分解能も向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。本実施の形態の光学式物体
形状測定装置では、図1及び図2に示すように、走査台
SSに搭載され、2次元上を移動走査する走査ヘッド1
が四つのプローブ2を主体として構成されている。図1
において、被測定面上の2次元面をxy座標で表現する
(図7,図9,図11,図13において同様)。このよ
うな座標システム中、次の四つの想定を行なう(実施例
においても同様)。 1)測定形状はz=f(x,y)である。 2)測定ヘッド1は、測定ヘッド1上の代表点Pの位置
がP(x,y)となる場所に配置される。 3)四つのプローブ2のそれぞれは、測定ヘッド1に固
定され、各プローブ2が配置される座標は、A(x−d
xA,y−dyA),B(x−dxB,y+dyB),C(x+
xC,y−dyC)及びD(x−dxD,y−dyD)であ
り、dC=dxA+dxC及びdB=dyA+dyBの関係が与え
られる。 4)z方向での測定ヘッド1の並進誤差はzp(x,
y)であり、ピッチング誤差及びローリング誤差はそれ
ぞれepx(x,y)及びepy(x,y)である。
【0017】各プローブ2は、それぞれ、変位計として
の二つの変位センサDSと角度計としての二つの角度セ
ンサASとよりなる。プローブ2を構成するために、例
えば、変位センサDSは、それぞれ、x軸上の座標Cと
y軸上の座標Bとに配置されており、dB =dC =Lと
し、代表点Pの位置をB点とC点との中心に選ぶと、
【0018】
【数1】
【0019】となり、それぞれの位置は次式(1)で表
わされる。
【0020】
【数2】
【0021】また、角度センサASは、x軸方向の角度
センサASxとy軸方向の角度センサASyとよりな
り、角度センサASxは座標A上、角度センサASyは
座標D上にそれぞれ配置されている。それぞれの配置位
置を、
【0022】
【数3】
【0023】として、次式(2)で表わされる。
【0024】
【数4】
【0025】このような角度センサASの配置位置は、
二つの変位センサDSを結んだ線BCの一方側のxy座
標上であり、BCとADとの距離の比率が整数にならな
い位置である。
【0026】次いで、変位センサDSとしては、図2及
び図3に示すように、光ファイバ3を利用した干渉計4
が用いられている。この干渉計4は、位相測定干渉計を
基本原理とし、レーザ光を所望位置に導くために光ファ
イバ3を利用した構造のものである。つまり、レーザダ
イオードよりなるレーザ光源LDから照射されたレーザ
光を光ファイバ3を利用して、その端面からの反射光と
被測定物としての被測定面5からの反射光とで干渉パタ
ーンを生成し、この干渉パターンを2分割フォトダイオ
ード2−PDの二つの受光面上に投影結像させ、変位と
変位との方向を検出する構造である。より詳細には、レ
ーザ光源LDから照射されたレーザ光をコリメータレン
ズCL1で平行光とし、これを偏光ビームスプリッタP
BS及び1/4波長板QWPを介して光ファイバ3のカ
プリングSLCに導く。そして、光ファイバ3の他方の
カプリングSLCを被測定面5に対面させ、この被測定
面5に対面するカプリングSLCを圧電素子PZTで駆
動し、被測定面5との対向距離を高周波で周期的に変化
させる。これにより、干渉パターンにおける干渉縞の位
相が周期的に変化するため、その周期信号のゼロクロス
点での圧電素子PZTの駆動電圧から干渉縞の波長間の
内挿値を得て変位計としての分解能を高めることができ
る。
【0027】なお、偏光ビームスプリッタPBSから2
分割フォトダイオード2−PDの二つの受光面のそれぞ
れにレーザ光を分配するために、偏光ビームスプリッタ
PBSと2分割フォトダイオード2−PDとの間に特別
のレンズRLが介在されている。また、レーザ光源LD
に対するレーザビームの戻りを阻止するために、コリメ
ータレンズCL1と偏光ビームスプリッタPBSとの間
にはアイソレータIsolatorが介在されている。
さらに、レーザ光源LDの揺らぎを補正する目的で、レ
ーザ光源LDから出射されたレーザ光のうち偏光ビーム
スプリッタPBSを通過する部分をフォトダイオードP
Dで受光してレーザ光源LDの状態検出がなされてい
る。
【0028】次いで、角度センサASとしては、図4に
示すように、オートコリメーション式角度計6が用いら
れている。このオートコリメーション式角度計6は、レ
ーザダイオードよりなるレーザ光源LDから照射された
レーザ光を被測定面5に照射し、その反射光を半導体位
置検出素子PSDで受光することにより被測定面5の傾
きを検出する構造のものである。より詳細には、レーザ
光源LDから照射されたレーザ光がコリメータレンズC
L1で平行光になり、ハーフミラーHMにより二分割さ
れる。二分割された一方のレーザ光は、偏光ビームスプ
リッタPBS1及び1/4波長板QWP1を介して被測
定面5に導かれ、その反射光が再び1/4波長板QWP
1及び偏光ビームスプリッタPBS1を通り、プリズム
PR2と対物レンズCL2とを介して半導体位置検出素
子PSDに投影結像される。一方、二分割化された他方
のレーザ光は、プリズムPR1で90度方向を変換さ
れ、偏光ビームスプリッタPBS2及び1/4波長板Q
WP2を介して被測定面5に導かれる。そして、被測定
面5を反射したレーザ光は、再び1/4波長板QWP2
及び偏光ビームスプリッタPBS2を通り、プリズムP
R3と対物レンズCL3とを介して半導体位置検出素子
PSDに投影結像される。二つの半導体位置検出素子P
SDについては、一方の素子PSD1の配置を図4中の
紙面内の光の移動を検出する配置とし、もう一方の素子
PSD2の配置を図4中の紙面に垂直な方向の光の移動
を検出する配置とする。したがって、半導体位置検出素
子PSD1,PSD2の出力より、被測定面5の傾きが
検出される。そして、被測定面5に対するレーザ光の照
射位置のうち、ハーフミラーHMで二分割された一方の
レーザ光の照射位置は図1中の座標Aであり、他方のレ
ーザ光の照射位置は図1中の座標Dである。したがっ
て、本実施の形態における角度センサASによれば、座
標Aの傾きと座標Dの傾きとが一つのオートコリメーシ
ョン式角度計6によって検出される。
【0029】このように、変位センサDSとして光ファ
イバ3を利用した干渉計4を用い、角度センサASとし
てオートコリメーション式角度計6を用いた結果、走査
ヘッド1は、機上測定に適用できるほど小型化した。具
体的には、40mm四方の面内に変位センサDSと角度
センサASとが配置され、その奥行きは100mm以下
となる。
【0030】次に、本光学式物体形状測定装置には、各
プローブ2の出力に基づく所定の演算処理によって被測
定面の形状を測定する形状測定値算出手段と、各プロー
ブ2の出力に基づく所定の差動演算処理によって被測定
面の形状測定値からデータム誤差を取り除くデータム誤
差除去手段とが設けられている。これらの各手段は、各
プローブ2が接続されたマイクロコンピュータによる後
に詳述する演算処理により実行される。
【0031】このような構成において、各プローブ2
は、二つの変位センサDSよりmB 及びmC 、角度セン
サASxよりμAX、角度センサASyよりμDyをそれぞ
れ出力する。このような各プローブ2の出力に基づき、
データム誤差除去手段は、次式(3)の差動演算を行っ
てデータム誤差を取り除く。
【0032】
【数5】
【0033】そして、形状測定値算出手段は、次のよう
にして被測定面の形状測定値を得る。まず、式(3)を
フーリエ変換して次式(4)を得る。
【0034】 M(jω1,jω2)=F(jω1,jω2)・H(jω1,jω2) (4) 但し、F(jω1,jω2)及びM(jω1,jω2)は、それぞ
れ、f(x,y)及びm(x,y)のフーリエ変換であ
り、H(jω1,jω2)は後に詳述する伝達関数である。
次に、式(4)より、次式(5)によって与えられたf
(x,y)のフーリエ変換を得る。
【0035】 F(jω1,jω2)=M(jω1,jω2)/H(jω1,jω2) (5) そして、F(jω1,jω2)の逆フーリエ変換によって形
状測定値が得られる。
【0036】ここで、変位センサDSと角度センサAS
との特徴的な配置により、式(3)の差動演算の結果に
は全ての空間周波数が含まれる。そして、図5には伝達
関数であるH(jω1,jω2)を示すが、図5より明らか
なように、伝達関数にゼロ点が含まれない。したがっ
て、式(3)の差動演算によって形状情報が失われず、
形状測定値はデータム誤差を殆ど含まない。また、詳細
は後述するが、図6は縦分解能の様子を示す。図6から
も明らかなように、本実施の形態の装置では、縦方向分
解能が極めて高い。
【0037】次の実施例においては、本発明方式の装置
でデータム誤差が取り除かれる理由を、本発明の発明者
が行った実験に沿って詳述する。
【0038】
【実施例】本発明の発明者は、各種のプローブ配列につ
いて計算機シミレーションを実施し、本発明のプローブ
配列が最も優れているという結論に到った。そこで、各
種のプローブ配列のシミレーション結果をその差動演算
や伝達関数に関する結果を交えて図1、図5ないし図1
5に基づいて説明する。なお、発明の実施の形態で説明
した部分と同一又は相当する部分は同一符号で示し、説
明も省略する。
【0039】〈2次元4点法〉この種の測定ヘッド1
は、図7に示すA,B,C及びDに配置された四つの変
位センサDSよりなる。プローブが被測定面を走査する
際、各変位センサDSの出力は、 mA=fA+ez+dyA・epx+dxA・epy (6) mB=fB+ez−dyB・epx+dxB・epy (7) mC=fC+ez+dyC・epx−dxC・epy (8) mD=fD+ez−dyD・epx−dxD・epy (9) である。走査台SSのデータム誤差を取り除くための差
動演算は、次式(10)の通りである。
【0040】 m(x,y)=mA+mD−mB−mC =fA(x,y)+fD(x,y)−fB(x,y)−fC(x,y) (10) 式(10)をフーリエ変換すると、前述した式(4)と
同じ M(jω1,jω2)=F(jω1,jω2)・H(jω1,jω2) (11) が導かれる。但し、F(jω1,jω2)及びM(jω1,j
ω2)は、それぞれ、f(x,y)及びm(x,y)の
フーリエ変換である。そして、H(jω1,jω2)は、 H(jω1,jω2) =cos(ω2yA+ω1xA)−cos(ω1xC−ω2yC) −cos(ω2yB−ω1xB)+cos(ω1xD+ω2yD) +j[−sin(ω2yA+ω1xA)−sin(ω1xC−ω2yC) +sin(ω1xB−ω2yB)+sin(ω1xD+ω2yD)] (12) によって与えられる方法の伝達関数又は周波数応答と呼
ばれる。もしもプローブが対称形に配置されるなら、す
なわち、dxA=dyA=dxB=dyB=dxC=dyC=dxD
yD=L/2であるなら、伝達関数は、
【0041】
【数6】
【0042】となる。式(11)より、式(5)と同じ F(jω1,jω2)=M(jω1,jω2)/H(jω1,jω2) (14) によって与えられるf(x,y)のフーリエ変換が得ら
れる。したがって、F(jω1,jω2)の逆フーリエ変換
によって測定形状が得られる。この方法の伝達関数を図
8に示す。
【0043】式(14)より、もしも伝達関数の値が0
であるなら、測定形状が得られないということが分か
る。これは、伝達関数が0の位置では、形状情報が完全
に失われるということを意味する。したがって、ゼロ点
は、測定方法を評価する上で最も重要な特徴の一つであ
る。式(13)及び図8より、伝達関数のゼロ点は、
【0044】
【数7】
【0045】であることが分かる。
【0046】〈混合法〉図9は、混合法の測定ヘッド1
の構造を示す。これは、A,B及びDに配置される三つ
の変位センサDSとAに配置されるx方向の角度センサ
ASとよりなり、各センサDS,ASは、それぞれ、m
A ,mB ,mD ,及びμAxを出力する。データム誤差を
取り除くための差動演算は、次式(15)の通りであ
る。
【0047】
【数8】
【0048】対称形配置の場合、つまり、dxA=dyA
yB=dxD=L/2であり、dyD=L/4である場合に
は、伝達関数は、
【0049】
【数9】
【0050】となる。この方式の伝達関数は、図10に
示される。式(16)及び図10より、伝達関数のゼロ
点は、4点法中で最小数をとる(0,0)及び(0,8
kπL)(k=0,1,2, …… )であることが分か
る。本方式は、1次元混合法と1次元3点法との組合せ
なので、伝達関数の形態は、ω1 方向の1次元混合法及
びω2 方向の1次元非対称3点法に近似していることが
明らかである。
【0051】〈2次元混合法〉図11は、この方式の測
定ヘッド1の配列を示す。これは、B及びCに配置され
てmB 及びmC を出力する二つの変位センサDSと、代
表的な位置Pに配置されてμpx及びμpyを出力する二次
元角度センサASとを含む。
【0052】データム誤差を取り除くための差動演算
は、次式(17)の通りである。
【0053】
【数10】
【0054】この方式の伝達関数は、 H(jω1,jω2) =cos(ω2yB−ω1xB)−cos(ω1xC−ω2yC) +j[sin(ω2yB−ω1xB)−sin(ω1xC−ω2yC) +(ω1C−ω2B)] (18) である。
【0055】対称形配置、すなわち、dxB=dyB=dyC
=dxC=L/2の場合、伝達関数は、図12に図示する
ように、
【0056】
【数11】
【0057】となる。式(19)及び図12より、ω1
=ω2が伝達関数のゼロ点となる。ゼロ点の数は、4点
法よりも少ないが、図9に示した混合法よりも多い。伝
達関数の形態は、両方向において、1次元混合法のそれ
に近似している。
【0058】〈2次元差動オートコリメーション法〉図
13は、この方式の測定ヘッド1の構造を示す。この方
式は、Aに位置する2次元角度センサASと、Bではy
方向を向きAではx方向を向いている二つの1次元角度
センサASとよりなり、それぞれ、μAx,μAy,μCx
及びμByを出力する。
【0059】データム誤差を取り除くための差動演算
は、次式(20)の通りである。
【0060】
【数12】
【0061】この方法の伝達関数は、 H(jω1,jω2) =ω1[sin(ω2yA+ω1xA)+sin(ω1xC−ω2yC)] +ω2[sin(ω1xB−ω2yB)−sin(ω1xA+ω2yA)] +j{ω1[cos(ω2yA+ω1xA)−cos(ω1xC−ω2yC)] +ω2[cos(ω2yB−ω1xB)−cos(ω2xA+ω2yA)]} (21) である。対称形配置をした場合、伝達関数は、
【0062】
【数13】
【0063】となり、図14に示される。式(22)及
び図14より、伝達関数のゼロ点は、ω1=ω2(0,k
1πL),及び(k2πL,0)である。但し、k1 及び
2 は整数である。ゼロ点の数は、4点法よりも少な
く、混合法及び2次元混合法よりも多い。伝達関数の形
態は、xとyとの両方向で1次元差動オートコリメーシ
ョン法に近似している。
【0064】〈伝達関数及び空間周波数分解能〉上述し
たように、伝達関数のゼロ点があるとするなら、この周
波数部分での形状情報は失われ、その形状は正しく把握
されない。この意味で、空間的な分解能、すなわち横分
解能は、伝達関数のゼロ点での周波数によって制限され
る。したがって、伝達関数のゼロ点を減少させるか、む
しろ伝達関数がゼロ点を持たない方法を探すことが重要
である。
【0065】上述した通り、2次元伝達関数には主とし
て二種類のゼロ点がある。一つは、Lω/2=kπ 又
は fL=kであるようなプローブ2間の距離に直接関
係するゼロ点である。2次元4点法において、kは0,
1,2, …… である。それらは、1次元差動法におけ
るそれと近似している。もしも、空間的な分解能が最初
のゼロ点が生ずる周波数fR で定義されるなら、fR
1/Lである。したがって、周波数分解能は、プローブ
間距離を減少させることによって増加させることができ
る。しかし、大抵の状況では、プローブ間距離を充分に
小さくすることは困難である。
【0066】他の一つは、x及びy方向における各1次
元伝達関数の組合せによって導かれるゼロ点である。一
般的に、この種類のゼロ点は、プローブ2の相対的な位
置によって決定される固有の曲線上に現れる。特別な場
合として、図11に示すように、もしも2次元角度セン
サASが二つの変位センサDSの中央に配置されている
としたら、ゼロ点はω1=ω2の連続線上に現れる(図1
2参照)。これは、プローブ2が対称形に配置され、x
及びy方向の二つの角度センサASが同一点に設定され
ているからである。このような場合、ゼロ点はプローブ
2間の距離に関係せず、プローブ2間の距離を調節して
も周波数分解能を増加させることができない。
【0067】これに対し、図11に示すようなプローブ
2の配列であったとしても、本発明の実施の一形態とし
て図1に示したように、もしもx及びy方向の二つの角
度センサASが異なる位置に配置されているとしたな
ら、ゼロ点の数は相当に減少するであろう。しかも、x
方向の角度センサASxとy方向の角度センサASyと
が座標BCを結ぶ線から見て同じ側に配置されており、
BCとADとのプローブ距離の比率が整数でない場合に
は(簡単化のため、非対称2次元混合法と呼ぶ)、第二
の種類のゼロ点が消滅する。図5は、このような非対称
2次元混合法の伝達関数を示す。図5より、伝達関数の
ゼロ点は、(0,0)だけである。これは、標本化定理
の限界まで空間的分解能を改善する。
【0068】〈伝達関数及び縦方向分解能〉差動法にお
ける縦方向分解能は、測定のランダム誤差の制限を受け
る。すなわち、もしも信号が測定誤差よりも小さいとし
たら、その信号はノイズに埋もれて測定不可能となる。
したがって、縦方向分解能をSN比が1である信号値と
して定義することが一般的である。同一の方法で、プロ
ーブ2の分解能と差動出力とを定義することができる。
よって、分解能を分析する代わりに、測定のランダム誤
差について考慮した。各方法の分解能について議論する
前提として、各プローブ2の分解能と差動出力とを分析
することが重要である。比較を簡単にするために、プロ
ーブ2を原因とするランダム誤差だけを考慮に入れる。
【0069】図7及び図8に例示した4点法の場合、プ
ローブのランダム誤差を考慮すると、プローブの出力
は、 mA=fA+ez+dyA・epx+dxA・epy+εA(x,y) (23) mB=fB+ez−dyB・epx+dxB・epy+εB(x,y) (24) mC=fC+ez+dyC・epx−dxC・epy+εC(x,y) (25) mD=fD+ez−dyD・epx−dxD・epy+εD(x,y) (26) のように与えられる。但し、εA(x,y),εB(x,y),ε
C(x,y),εD(x,y)は、それぞれ、期待値εA,εB
εC,εDと分散σ2 A,σ2 B,σ2 C,σ2 Dとを伴う座標
A,B,C,及びDにそれぞれ配置されたプローブ2の
ランダム誤差である。ここで、σA,σB,σC,σD及び
εA,εB,εC,εDは、プローブを校正することにより
得られる。
【0070】分解能の定義により、σA,σB,σC,及
びσDは、各プローブ2の分解能の評価値とみなすこと
ができる。
【0071】したがって、差動出力は、 m(x,f)=mA+mD−mB−mC =fA+fD−fB−fC+ε(x,y) (27) となる。但し、ε(x,y)は、ε1=εA−εB−εC
εDの期待値と、σ1 2=σ2 A+σ2 B+σ2 C+σ2 D の分散
とを伴う差動出力誤差である。同一の理由から、σ1
差動出力の分解能として考えることができる。差動出力
の分解能は、各プローブ2のそれよりも低く、これが差
動法の不利益の一つとなっている。つまり、より多くの
プローブ2が低い縦方向分解能で使用されることにな
る。
【0072】式(27)をフーリエ変換すると、 M(jω1,jω2) =F(jω1,jω2)・H(jω1,jω2)+E(jω1,jω2) (28) となる。但し、E(jω1,jω2)は、差動出力誤差の
フーリエ変換である。その誤差がホワイトノイズである
と仮定するなら、その誤差は、期待値ε1 と分散σ1
を伴うランダム変数であるEmの振幅で全周波数範囲内
で均等に分布するであろう。振幅の最大値は、Emax
3σ1と仮定することが妥当である。
【0073】SN比=1の場合、差動法の分解能は、
【0074】
【数14】
【0075】と評価される。これは、その方法の分解能
が、その方法の差動出力誤差の分散が伝達関数の逆数倍
されたものになる、ということを意味する。差動出力誤
差の分散の相違ということを除くと、同じように他の方
法の分解能を式(29)で述べた形で得ることができ
る。
【0076】図9及び図10に例示した混合法の分散
は、
【0077】
【数15】
【0078】である。図11及び図12に例示した2次
元混合法の分散は、 σ3 2=σB 2+σC 2+dc2・σpx 2+ddB 2・σpy 2 (31) である。図13及び図14に例示した2次元差動オート
コリメーション法の分散は、 σ4 2=σAx 2+σCx 2+σBy 2+dAy 2 (32) である。
【0079】図15は、3σ4によって均一にされた対
称形プローブ配列を伴う2次元差動オートコリメーショ
ン法の分解能を示し、図6は、3σ3によって正規化さ
れた非対称形プローブ配列を伴う2次元混合法(本発明
の方法)の分解能を示す。
【0080】式(24)と図6及び14から理解できる
ように、差動法の分解能は、その方法の伝達関数と各プ
ローブ2の分解能とに極めて近い関連性を持っている。
分解能は、伝達関数のゼロ点近くで非常に低く、ゼロ点
では最悪で形状を認識できない、ということを容易に理
解できる。したがって、非対称2次元混合法は、縦方向
分解能に関し、他の方法よりも優れている。
【0081】
【発明の効果】請求項1又は2記載の発明は、プローブ
を二つの変位計と二つの角度計とより構成し、二つの変
位計をx軸上の所定位置とy軸上の所定位置とにそれぞ
れ配置し、二つの角度計を二つの変位計を結ぶ直線の一
方の側のxy座標上であって変位計間距離との比率が整
数でない距離をもって配置し、プローブの出力を差動演
算処理することによって被測定面の形状測定値からデー
タム誤差を取り除くようにしたので、差動演算により求
められる伝達関数のゼロ点を全く生じないようにするこ
とができ、したがって、差動演算による形状情報の喪失
を防止し、差動演算による縦方向及び横方向の分解能を
向上させることができる。よって、測定精度を高めるこ
とができる。
【0082】請求項3記載の発明は、変位計として光フ
ァイバを利用した干渉計を用いたので、測定位置の配置
の自由度を高め、二つの変位計の配置間隔も狭めること
ができる。これにより、装置の小型化と空間周波数分解
能、すなわち縦分解能の向上とを図ることができる。
【0083】請求項4記載の発明は、角度計としてレー
ザオートコリメーション式角度計を用い、請求項5記載
の発明では、二つの角度計をレーザ光源からのレーザ光
をハーフミラーで分岐させた二系統のレーザオートコリ
メーション式角度計により構成したので、二つの角度計
の配置間隔を狭めることができ、これにより、装置の小
型化と空間周波数分解能の向上とを図ることができる。
【0084】請求項6記載の発明は、x軸上の所定位置
とy軸上の所定位置とにそれぞれ配置された二つの変位
計よりなるプローブと、それらの変位計を結ぶ直線の一
方の側のxy座標上であって変位計間距離との比率が整
数でない距離をもって配置された二つの角度計よりなる
プローブとによって被測定面上を走査して得たデータム
誤差を含まず、且つ、形状情報の喪失を生じない差動演
算出力よりフーリエ変換を介して形状を求めるので、縦
方向及び横方向の分解能を向上させることができる。よ
って、測定精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態及び実施例として、各プ
ローブの配列を示す走査ヘッドの概念図である。
【図2】走査台上に配置された走査ヘッドの斜視図であ
る。
【図3】変位センサの構成例を示す光学的なブロック図
である。
【図4】角度センサの構成例を示す光学的なブロック図
である。
【図5】本発明方式の伝達関数を示すグラフである。
【図6】本発明方式の縦方向分解能を示すグラフであ
る。
【図7】2次元4点法のプローブ配列を示す走査ヘッド
の概念図である。である。
【図8】その伝達関数を示すグラフである。
【図9】混合法のプローブ配列を示す走査ヘッドの概念
図である。
【図10】その伝達関数を示すグラフである。
【図11】2次元混合法のプローブ配列を示す走査ヘッ
ドの概念図である。
【図12】その伝達関数を示すグラフである。
【図13】2次元差動オートコリメーション法のプロー
ブ配列を示す走査ヘッドの概念図である。
【図14】その伝達関数を示すグラフである。
【図15】2次元差動オートコリメーション法の縦方向
分解能を示すグラフである。
【符号の説明】
2 プローブ 3 光ファイバ 4 干渉計 5 被測定面 6 レーザオートコリメーション式角度計 DS 変位計 AS 角度計 HM ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 慧 宮城県仙台市青葉区片平一丁目2−35− 403 (72)発明者 ▲葛▼ 宗涛 宮城県仙台市青葉区三条町19−1 東北大 学国際交流会館内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定面上を走査するプローブの出力に
    基づき前記被測定面の形状を測定する光学式物体形状測
    定装置において、 前記プローブは、二つの変位計と二つの角度計とよりな
    り、二つの前記変位計はx軸上の所定位置とy軸上の所
    定位置とにそれぞれ配置され、二つの前記角度計は二つ
    の前記変位計を結ぶ直線の一方の側の前記xy座標上で
    あって前記変位計間距離との比率が整数でない距離をも
    って配置され、前記プローブの出力を差動演算処理する
    ことによって前記被測定面の形状測定値からデータム誤
    差を除去することを特徴とする光学式物体形状測定装
    置。
  2. 【請求項2】 x軸上の所定位置とy軸上の所定位置と
    にそれぞれ配置された二つの変位計と、これらの変位計
    を結ぶ直線の一方の側の前記xy座標上であって前記変
    位計間距離との比率が整数でない距離をもって配置され
    た二つの角度計とよりなる四個のプローブと、 前記プローブを保持して被測定面上を走査させる走査基
    台と、 前記プローブの出力に基づき前記被測定面の形状測定値
    を演算処理によって算出する形状測定値算出手段と、 前記プローブの出力に基づき差動演算処理をすることに
    よって前記被測定面の形状測定値からデータム誤差を除
    去するデータム誤差除去手段と、を備えることを特徴と
    する光学式物体形状測定装置。
  3. 【請求項3】 変位計は、光ファイバを利用した干渉計
    よりなることを特徴とする請求項1又は2記載の光学式
    物体形状測定装置。
  4. 【請求項4】 角度計は、レーザオートコリメーション
    式角度計よりなることを特徴とする請求項1ないし3の
    何れか一記載の光学式物体形状測定装置。
  5. 【請求項5】 二つの角度計は、レーザ光源からのレー
    ザ光をハーフミラーで分岐させた二系統のレーザオート
    コリメーション式角度計よりなることを特徴とする請求
    項4記載の光学式物体形状測定装置。
  6. 【請求項6】 被測定面上をプローブで走査し、これら
    のプローブの出力に基づき前記被測定面の形状を測定す
    るようにした光学式物体形状測定方法において、 x軸上の所定位置とy軸上の所定位置とにそれぞれ配置
    された二つの変位計よりなる前記プローブと、それらの
    変位計を結ぶ直線の一方の側の前記xy座標上であって
    前記変位計間距離との比率が整数でない距離をもって配
    置された二つの角度計よりなる前記プローブとによって
    前記被測定面上を走査し、 前記プローブの出力に基づいて差動演算処理を含む演算
    処理を実行し、データム誤差が除去された前記被測定面
    の形状測定値を得ることを特徴とする光学式物体形状測
    定方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006071513A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Canon Inc 表面形状測定装置および表面形状測定方法
JP2008256696A (ja) * 2007-04-03 2008-10-23 Hexagon Metrology Ab 振幅型走査プローブによる測定対象物の表面の走査方法
JP2009281768A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Satoshi Kiyono 測定装置

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