JPH09208418A - 植物抽出組成物 - Google Patents
植物抽出組成物Info
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- JPH09208418A JPH09208418A JP8032725A JP3272596A JPH09208418A JP H09208418 A JPH09208418 A JP H09208418A JP 8032725 A JP8032725 A JP 8032725A JP 3272596 A JP3272596 A JP 3272596A JP H09208418 A JPH09208418 A JP H09208418A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】植物由来の葉部、茎部、根部の焼成灰を、
酸性水溶液、中性水溶液もしくはアルカリ性水溶液を用
いて室温〜80℃で抽出して得られる抽出組成物又は抽
出乾燥組成物、これらの原液、希釈液などからなる防蝕
性・制菌性切削液、防蝕性・制菌性冷却液、食品用ミネ
ラル添加剤、生活用品用ミネラル添加剤、土壌pH調整
剤に関する。 【効果】本発明により、錆の発生予防および微生物の増
殖阻止に優れた切削液、冷却水を提供することができる
のみでなく、食品や生活用品への優れたミネラル添加剤
を提供でき、さらに自然の再利用品である酸性土壌のp
H調整剤をも提供することができる。
酸性水溶液、中性水溶液もしくはアルカリ性水溶液を用
いて室温〜80℃で抽出して得られる抽出組成物又は抽
出乾燥組成物、これらの原液、希釈液などからなる防蝕
性・制菌性切削液、防蝕性・制菌性冷却液、食品用ミネ
ラル添加剤、生活用品用ミネラル添加剤、土壌pH調整
剤に関する。 【効果】本発明により、錆の発生予防および微生物の増
殖阻止に優れた切削液、冷却水を提供することができる
のみでなく、食品や生活用品への優れたミネラル添加剤
を提供でき、さらに自然の再利用品である酸性土壌のp
H調整剤をも提供することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の焼成灰の抽
出組成物または抽出乾燥組成物に関する。さらに詳しく
は、該抽出組成物または抽出乾燥組成物からなる、(1)
製造業分野における切断工程での防蝕性・制菌性切削
液、樹脂加工工程での金型等の防蝕性・制菌性冷却液、
(2) 食品・生活用品分野におけるミネラルの添加剤、
(3) 農業分野における酸性土壌のpH調整剤に関する。
出組成物または抽出乾燥組成物に関する。さらに詳しく
は、該抽出組成物または抽出乾燥組成物からなる、(1)
製造業分野における切断工程での防蝕性・制菌性切削
液、樹脂加工工程での金型等の防蝕性・制菌性冷却液、
(2) 食品・生活用品分野におけるミネラルの添加剤、
(3) 農業分野における酸性土壌のpH調整剤に関する。
【0002】
【従来の技術】製造業分野で切断工程に現在使用されて
いる防蝕性切削液は高温時(夏期)には異臭を発し、職
場環境を悪化させる大きな要因の一つとなっている。ま
た、排液処理に経費を必要とする等、排液処理に特別な
配慮が必要である。樹脂加工工程における冷却用水につ
いても微生物が増殖し、冷却効率が低下する等の問題が
あり、夏期には特に著しい。一方、食品・生活用品用分
野ではミネラルの添加は食味改善、改質などの効果があ
ると言われているが、ミネラルの添加は主としてカルシ
ウムに限られている。サニタリー分野における二価陽イ
オンのカルシウムの添加は洗浄能力の低下を招く。さら
に、農業分野においては従来生石灰、石灰などのカルシ
ウム塩を用いpH調整を実施してきているが、カルシウ
ム塩の使用によるpH調整は遅効的であり、土壌を固化
させる等のデメリットがあった。最近、食塩の電気分解
によって生じたアルカリ性溶液を用いて土壌のpH調整
などが行われている。本来植物が必要としているのはナ
トリウム塩よりむしろカリウム塩である。
いる防蝕性切削液は高温時(夏期)には異臭を発し、職
場環境を悪化させる大きな要因の一つとなっている。ま
た、排液処理に経費を必要とする等、排液処理に特別な
配慮が必要である。樹脂加工工程における冷却用水につ
いても微生物が増殖し、冷却効率が低下する等の問題が
あり、夏期には特に著しい。一方、食品・生活用品用分
野ではミネラルの添加は食味改善、改質などの効果があ
ると言われているが、ミネラルの添加は主としてカルシ
ウムに限られている。サニタリー分野における二価陽イ
オンのカルシウムの添加は洗浄能力の低下を招く。さら
に、農業分野においては従来生石灰、石灰などのカルシ
ウム塩を用いpH調整を実施してきているが、カルシウ
ム塩の使用によるpH調整は遅効的であり、土壌を固化
させる等のデメリットがあった。最近、食塩の電気分解
によって生じたアルカリ性溶液を用いて土壌のpH調整
などが行われている。本来植物が必要としているのはナ
トリウム塩よりむしろカリウム塩である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、植物の葉部等の焼成灰を酸性水溶液、中性水溶液も
しくはアルカリ性水溶液を用いて抽出して得られる抽出
組成物を提供することにある。本発明の第2の目的は、
夏期に使用しても異臭を発することのない切断工程での
防蝕性・制菌性切削液、樹脂加工工程での金型の防蝕性
・制菌性冷却液を提供することにある。本発明の第3の
目的は、食品・生活用品分野におけるミネラルの添加剤
を提供することにある。本発明の第4の目的は、農業分
野における酸性土壌のpH調整剤を提供することにあ
る。
は、植物の葉部等の焼成灰を酸性水溶液、中性水溶液も
しくはアルカリ性水溶液を用いて抽出して得られる抽出
組成物を提供することにある。本発明の第2の目的は、
夏期に使用しても異臭を発することのない切断工程での
防蝕性・制菌性切削液、樹脂加工工程での金型の防蝕性
・制菌性冷却液を提供することにある。本発明の第3の
目的は、食品・生活用品分野におけるミネラルの添加剤
を提供することにある。本発明の第4の目的は、農業分
野における酸性土壌のpH調整剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の問題
を解決すべく鋭意研究を続けたところ、植物の葉部、茎
部、根部等の焼成灰の水溶液による抽出物が上記の諸目
的を効果的に達成し得るという驚くべき事実を発見し
た。本発明はかかる発見に基づきさらに研究を進めて完
成するに至ったものである。
を解決すべく鋭意研究を続けたところ、植物の葉部、茎
部、根部等の焼成灰の水溶液による抽出物が上記の諸目
的を効果的に達成し得るという驚くべき事実を発見し
た。本発明はかかる発見に基づきさらに研究を進めて完
成するに至ったものである。
【0005】即ち、本発明の要旨は、(1) 植物由来
の葉部、茎部、根部の焼成灰を、酸性水溶液、中性水溶
液もしくはアルカリ性水溶液を用いて室温〜80℃で抽
出して得られる抽出組成物、(2) 前記(1)記載の
抽出組成物を乾燥させて得られる抽出乾燥組成物、
(3) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もしくは希
釈液または前記(2)記載の抽出乾燥組成物の希釈液か
らなる防蝕性・制菌性切削液、(4) 前記(1)記載
の抽出組成物の原液もしくは希釈液または前記(2)記
載の抽出乾燥組成物の希釈液からなる防蝕性・制菌性冷
却液、(5) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もし
くは希釈液または前記(2)記載の抽出乾燥組成物の原
体もしくは希釈液からなる食品用ミネラル添加剤、
(6) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もしくは希
釈液または前記(2)記載の抽出乾燥組成物の原体もし
くは希釈液からなる生活用品用ミネラル添加剤、並びに
(7) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もしくは希
釈液または前記(2)記載の抽出組成乾燥物の原体もし
くは希釈液からなる土壌pH調整剤、に関する。
の葉部、茎部、根部の焼成灰を、酸性水溶液、中性水溶
液もしくはアルカリ性水溶液を用いて室温〜80℃で抽
出して得られる抽出組成物、(2) 前記(1)記載の
抽出組成物を乾燥させて得られる抽出乾燥組成物、
(3) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もしくは希
釈液または前記(2)記載の抽出乾燥組成物の希釈液か
らなる防蝕性・制菌性切削液、(4) 前記(1)記載
の抽出組成物の原液もしくは希釈液または前記(2)記
載の抽出乾燥組成物の希釈液からなる防蝕性・制菌性冷
却液、(5) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もし
くは希釈液または前記(2)記載の抽出乾燥組成物の原
体もしくは希釈液からなる食品用ミネラル添加剤、
(6) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もしくは希
釈液または前記(2)記載の抽出乾燥組成物の原体もし
くは希釈液からなる生活用品用ミネラル添加剤、並びに
(7) 前記(1)記載の抽出組成物の原液もしくは希
釈液または前記(2)記載の抽出組成乾燥物の原体もし
くは希釈液からなる土壌pH調整剤、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を説明する。
本発明に用いられる抽出材料は、植物由来の葉部、茎
部、根部の焼成灰のいずれでもよい。抽出材料として植
物由来の葉部、茎部、根部の焼成灰を選んだのは、植物
を燃料として用いた場合に生じる灰の利用を考慮したも
のである。
本発明に用いられる抽出材料は、植物由来の葉部、茎
部、根部の焼成灰のいずれでもよい。抽出材料として植
物由来の葉部、茎部、根部の焼成灰を選んだのは、植物
を燃料として用いた場合に生じる灰の利用を考慮したも
のである。
【0007】抽出溶剤は酸性水溶液、中性水溶液もしく
はアルカリ性水溶液である。酸性水溶液は、食品分野で
使用が許可されている塩酸、リン酸等の鉱酸あるいは酢
酸、乳酸、クエン酸等の有機酸でpH2〜4、好ましく
はpH2〜3に調整して使用する。中性水溶液としては
純水、脱イオン水もしくは蒸留水等を使用し、pHは7
付近に調整して用いる。また、アルカリ性水溶液は、食
品分野で使用が許可されている水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を用いてpHを8〜11、好ましくはpH
9〜10に調整して使用する。
はアルカリ性水溶液である。酸性水溶液は、食品分野で
使用が許可されている塩酸、リン酸等の鉱酸あるいは酢
酸、乳酸、クエン酸等の有機酸でpH2〜4、好ましく
はpH2〜3に調整して使用する。中性水溶液としては
純水、脱イオン水もしくは蒸留水等を使用し、pHは7
付近に調整して用いる。また、アルカリ性水溶液は、食
品分野で使用が許可されている水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を用いてpHを8〜11、好ましくはpH
9〜10に調整して使用する。
【0008】抽出は、抽出材料を抽出溶剤に浸漬し、室
温〜80℃、好ましくは20〜40℃で静置もしくは攪
拌することにより行う。また、抽出時間は、抽出温度に
よっても異なるが、通常1〜5時間である。得られる抽
出組成物は用途に応じて原液のまま、もしくは水、純
水、脱イオン水等に希釈して希釈液として用いてもよ
い。また、抽出組成物は濃縮あるいはスプレードライ等
によって粉末化した抽出乾燥組成物として使用してもよ
い。抽出方法、固液分離方法、濃縮方法は常法に従って
行うことができる。即ち、抽出操作後、例えば焼成灰3
0部、水溶液100部の場合、固液分離後のブリックス
は約5%で、直接スプレードライ等の処理を行って本発
明の抽出組成物または抽出乾燥組成物を得ることができ
る。
温〜80℃、好ましくは20〜40℃で静置もしくは攪
拌することにより行う。また、抽出時間は、抽出温度に
よっても異なるが、通常1〜5時間である。得られる抽
出組成物は用途に応じて原液のまま、もしくは水、純
水、脱イオン水等に希釈して希釈液として用いてもよ
い。また、抽出組成物は濃縮あるいはスプレードライ等
によって粉末化した抽出乾燥組成物として使用してもよ
い。抽出方法、固液分離方法、濃縮方法は常法に従って
行うことができる。即ち、抽出操作後、例えば焼成灰3
0部、水溶液100部の場合、固液分離後のブリックス
は約5%で、直接スプレードライ等の処理を行って本発
明の抽出組成物または抽出乾燥組成物を得ることができ
る。
【0009】本発明の抽出組成物または抽出乾燥組成物
の水溶液は、pHが約10〜13の範囲にあるため微生
物の増殖を抑え、尚且つ、錆の発生をも抑える作用を有
する。一方、農業分野で土壌のpH調整に用いる場合、
速効的に作用し、pH調整をすると共に植物のカリウム
源となりカリウムの再利用が図られる。これらの利点を
持つ製品は未だ知られていない。
の水溶液は、pHが約10〜13の範囲にあるため微生
物の増殖を抑え、尚且つ、錆の発生をも抑える作用を有
する。一方、農業分野で土壌のpH調整に用いる場合、
速効的に作用し、pH調整をすると共に植物のカリウム
源となりカリウムの再利用が図られる。これらの利点を
持つ製品は未だ知られていない。
【0010】本発明の抽出組成物または抽出乾燥組成物
は、従来用いられている防錆剤あるいは切削液と同様に
使用し、用時濃度を適宜決めて希釈し、使用することが
できる。食品や化粧品などの生活用品には必要量添加す
ることが好ましい。また、農業分野における土壌pHの
調整ではできるだけ希釈して用いることが正確にpH調
整することにつながる。
は、従来用いられている防錆剤あるいは切削液と同様に
使用し、用時濃度を適宜決めて希釈し、使用することが
できる。食品や化粧品などの生活用品には必要量添加す
ることが好ましい。また、農業分野における土壌pHの
調整ではできるだけ希釈して用いることが正確にpH調
整することにつながる。
【0011】本発明の抽出組成物または抽出乾燥組成物
の希釈液の希釈倍数は特に限定されるものではないが、
例えば防蝕性・制菌性切削液として用いる場合は原液〜
20倍程度の希釈液として、防蝕性・制菌性冷却液とし
て用いる場合は原液〜10倍程度の希釈液として、食品
用ミネラル添加剤として用いる場合は100〜500倍
程度の希釈液として、生活用品用ミネラル添加剤として
用いる場合は1,000〜2,000倍程度の希釈液と
して、土壌pH調整剤として用いる場合は原液〜100
倍程度の希釈液として用いるのが好ましい。
の希釈液の希釈倍数は特に限定されるものではないが、
例えば防蝕性・制菌性切削液として用いる場合は原液〜
20倍程度の希釈液として、防蝕性・制菌性冷却液とし
て用いる場合は原液〜10倍程度の希釈液として、食品
用ミネラル添加剤として用いる場合は100〜500倍
程度の希釈液として、生活用品用ミネラル添加剤として
用いる場合は1,000〜2,000倍程度の希釈液と
して、土壌pH調整剤として用いる場合は原液〜100
倍程度の希釈液として用いるのが好ましい。
【0012】本発明の抽出組成物または抽出乾燥組成物
の原液(原体)もしくは希釈液を従来品と比較すると、
次のような利点を有している。 1.潤滑性および防錆効果が顕著であるため切削液とし
て用いることができ、しかも従来品のように乳化剤や抗
菌剤を含んでいないため特別な排液処理を必要としな
い。 2.錆の発生、微生物の増殖を抑えるため製造業分野の
樹脂加工工程における金型などの冷却において金型の錆
発生の予防と微生物の増殖抑制に効果があり、金型の延
命効果を図りかつ冷却効果の低下を防止するのに最適で
ある。 3.ミネラルとして用いる場合、抽出材料の選択により
必要とする陽イオンを提供することができ、食品などの
分野では主として二価イオンのカルシウム、マグネシウ
ムを提供してミネラルの摂取を助ける。一方、生活用品
などの分野においては、石鹸などに一価イオンのカリウ
ム、ナトリウムを添加することにより洗浄効果を向上さ
せることができる。 4.従来より用いられているカルシウム塩は遅効性で土
壌が固化するデメリットがあるが、本発明の抽出組成物
は水溶液で速効的でそれ自身が植物の栄養源となり、植
物栄養源として再利用できる。 5.自然の再利用品であり、エネルギーの節約にもな
り、安価である。
の原液(原体)もしくは希釈液を従来品と比較すると、
次のような利点を有している。 1.潤滑性および防錆効果が顕著であるため切削液とし
て用いることができ、しかも従来品のように乳化剤や抗
菌剤を含んでいないため特別な排液処理を必要としな
い。 2.錆の発生、微生物の増殖を抑えるため製造業分野の
樹脂加工工程における金型などの冷却において金型の錆
発生の予防と微生物の増殖抑制に効果があり、金型の延
命効果を図りかつ冷却効果の低下を防止するのに最適で
ある。 3.ミネラルとして用いる場合、抽出材料の選択により
必要とする陽イオンを提供することができ、食品などの
分野では主として二価イオンのカルシウム、マグネシウ
ムを提供してミネラルの摂取を助ける。一方、生活用品
などの分野においては、石鹸などに一価イオンのカリウ
ム、ナトリウムを添加することにより洗浄効果を向上さ
せることができる。 4.従来より用いられているカルシウム塩は遅効性で土
壌が固化するデメリットがあるが、本発明の抽出組成物
は水溶液で速効的でそれ自身が植物の栄養源となり、植
物栄養源として再利用できる。 5.自然の再利用品であり、エネルギーの節約にもな
り、安価である。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。
【0014】実施例1(抽出組成物の調製) (1) 酸性溶液を用いた場合 焼成灰30部に対し塩酸水溶液(pH2.3)100部
を加え、室温において1時間撹拌した後、濾過して得ら
れた液を試料とした。 溶液回収率:88.44%、ブリックス:6.4%、p
H:12.49、酸化還元電位(ORP):−87。 陽イオン:主要成分は K+ 2.40%、Na+ 0.8
1%、Ca++0.03%。 陰イオン:主要成分は CO3 --1.33%、SO4 --
0.58%、Cl- 0.33%。
を加え、室温において1時間撹拌した後、濾過して得ら
れた液を試料とした。 溶液回収率:88.44%、ブリックス:6.4%、p
H:12.49、酸化還元電位(ORP):−87。 陽イオン:主要成分は K+ 2.40%、Na+ 0.8
1%、Ca++0.03%。 陰イオン:主要成分は CO3 --1.33%、SO4 --
0.58%、Cl- 0.33%。
【0015】(2) 中性溶液を用いた場合 焼成灰30部に対し純水100部を加え、室温において
1時間撹拌した後、濾過して得られた液を試料とした。 溶液回収率:87.60%、ブリックス:5.4%、p
H:12.73、ORP:−101。 陽イオン:主要成分は K+ 2.17%、Na+ 0.8
7%。 陰イオン:主要成分は CO3 --0.83%、SO4 --
0.52%、Cl- 0.06%。
1時間撹拌した後、濾過して得られた液を試料とした。 溶液回収率:87.60%、ブリックス:5.4%、p
H:12.73、ORP:−101。 陽イオン:主要成分は K+ 2.17%、Na+ 0.8
7%。 陰イオン:主要成分は CO3 --0.83%、SO4 --
0.52%、Cl- 0.06%。
【0016】(3) アルカリ性水溶液を用いた場合 焼成灰30部に対し水酸化カリウム水溶液(pH9.2
6)100部を加え、室温において1時間撹拌した後、
濾過して得られた液を試料とした。 溶液回収率:91.87%、ブリックス:5.0%、p
H:12.22、ORP:−53。 陽イオン:主要成分は K+ 1.45%、Na+ 0.0
6%。 陰イオン:主要成分は CO3 --0.64%、SO4 --
0.53%、Cl- 0.06%。
6)100部を加え、室温において1時間撹拌した後、
濾過して得られた液を試料とした。 溶液回収率:91.87%、ブリックス:5.0%、p
H:12.22、ORP:−53。 陽イオン:主要成分は K+ 1.45%、Na+ 0.0
6%。 陰イオン:主要成分は CO3 --0.64%、SO4 --
0.53%、Cl- 0.06%。
【0017】実施例2(防蝕作用) 実施例1の(1) で調製した抽出液(原液と言う)を水道
水で希釈し、鉄のチップ30mm×10mm×0.5m
m(縦×横×厚み)の各5個を、原液または希釈液の2
0ml中に浸漬して3日間放置し、錆の発生を観察し
た。得られた結果を表1に示す。表中、−の記号は錆の
発生なしを、+の記号は錆の発生が認められたことを示
し、+の数の多い程大量に錆が発生したことを示す。
水で希釈し、鉄のチップ30mm×10mm×0.5m
m(縦×横×厚み)の各5個を、原液または希釈液の2
0ml中に浸漬して3日間放置し、錆の発生を観察し
た。得られた結果を表1に示す。表中、−の記号は錆の
発生なしを、+の記号は錆の発生が認められたことを示
し、+の数の多い程大量に錆が発生したことを示す。
【0018】
【表1】
【0019】同様に放置日数と希釈倍数を変えて防蝕効
果を詳細に試験した結果を表2に示す。
果を詳細に試験した結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表1、2から明らかなように本発明の抽出
組成物の原液又は希釈液を用いた場合、錆の発生が顕著
に抑制されることが判明した。
組成物の原液又は希釈液を用いた場合、錆の発生が顕著
に抑制されることが判明した。
【0022】実施例3(微生物増殖阻止作用) 実施例1の(1) で調製した抽出液と水道水による希釈液
を用いて、酵母菌、光合成細菌などを含む溶液を各希釈
倍数の供試液に植付け、100倍希釈したものを試料と
して、上水試験法(1985年版)の解説(1990年
3月、日本水道協会)の一般細菌試験法(p.160)に
準拠し実施した。得られた結果を表3に示す。
を用いて、酵母菌、光合成細菌などを含む溶液を各希釈
倍数の供試液に植付け、100倍希釈したものを試料と
して、上水試験法(1985年版)の解説(1990年
3月、日本水道協会)の一般細菌試験法(p.160)に
準拠し実施した。得られた結果を表3に示す。
【0023】
【表3】
【0024】表3の結果から明らかなように、本発明の
抽出組成物または希釈液には微生物増殖阻止作用が顕著
に認められた。
抽出組成物または希釈液には微生物増殖阻止作用が顕著
に認められた。
【0025】実施例4(ミネラル添加の効果) 実施例1の(2)で調製した抽出液を表4に記載のよう
に配合し良好な洗浄効果が得られた。
に配合し良好な洗浄効果が得られた。
【0026】
【表4】
【0027】実施例5(土壌pH調整の効果) pH6.4の酸性土壌と、これに実施例1の(3)で調
製した抽出組成物の100倍希釈液で上記土壌をpH
8.0に調整した土壌とを用いて、ホウレンソウの発芽
試験を行った。その結果、pH6.4の土壌では発芽は
認められなかったが、pH8.0に調整した土壌では6
4%に発芽が認められた。
製した抽出組成物の100倍希釈液で上記土壌をpH
8.0に調整した土壌とを用いて、ホウレンソウの発芽
試験を行った。その結果、pH6.4の土壌では発芽は
認められなかったが、pH8.0に調整した土壌では6
4%に発芽が認められた。
【0028】
【発明の効果】本発明により、錆の発生予防および微生
物の増殖阻止に優れた切削液、冷却水を提供することが
できるのみでなく、食品や生活用品への優れたミネラル
添加剤を提供でき、さらに自然の再利用品である酸性土
壌のpH調整剤をも提供することができる。
物の増殖阻止に優れた切削液、冷却水を提供することが
できるのみでなく、食品や生活用品への優れたミネラル
添加剤を提供でき、さらに自然の再利用品である酸性土
壌のpH調整剤をも提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 173/02 C10M 173/02 // C09K 101:00 109:00 C10N 30:12
Claims (7)
- 【請求項1】 植物由来の葉部、茎部、根部の焼成灰
を、酸性水溶液、中性水溶液もしくはアルカリ性水溶液
を用いて室温〜80℃で抽出して得られる抽出組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の抽出組成物を乾燥させて
得られる抽出乾燥組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の抽出組成物の原液もしく
は希釈液または請求項2記載の抽出乾燥組成物の希釈液
からなる防蝕性・制菌性切削液。 - 【請求項4】 請求項1記載の抽出組成物の原液もしく
は希釈液または請求項2記載の抽出乾燥組成物の希釈液
からなる防蝕性・制菌性冷却液。 - 【請求項5】 請求項1記載の抽出組成物の原液もしく
は希釈液または請求項2記載の抽出乾燥組成物の原体も
しくは希釈液からなる食品用ミネラル添加剤。 - 【請求項6】 請求項1記載の抽出組成物の原液もしく
は希釈液または請求項2記載の抽出乾燥組成物の原体も
しくは希釈液からなる生活用品用ミネラル添加剤。 - 【請求項7】 請求項1記載の抽出組成物の原液もしく
は希釈液または請求項2記載の抽出組成乾燥物の原体も
しくは希釈液からなる土壌pH調整剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8032725A JPH09208418A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 植物抽出組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8032725A JPH09208418A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 植物抽出組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09208418A true JPH09208418A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12366827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8032725A Pending JPH09208418A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 植物抽出組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09208418A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007054502A3 (de) * | 2005-11-14 | 2007-09-07 | Hannah W Dahlheim | Verfahren und mittel zur bekämpfung von mikroorganismen und bakterien |
JP2010056468A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 基板の製造方法 |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP8032725A patent/JPH09208418A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2007054502A3 (de) * | 2005-11-14 | 2007-09-07 | Hannah W Dahlheim | Verfahren und mittel zur bekämpfung von mikroorganismen und bakterien |
JP2010056468A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Kyocera Corp | 基板の製造方法 |
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