JPH09207407A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH09207407A
JPH09207407A JP3747596A JP3747596A JPH09207407A JP H09207407 A JPH09207407 A JP H09207407A JP 3747596 A JP3747596 A JP 3747596A JP 3747596 A JP3747596 A JP 3747596A JP H09207407 A JPH09207407 A JP H09207407A
Authority
JP
Japan
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carriage
encoder
mounting
printer
encoder member
Prior art date
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Pending
Application number
JP3747596A
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English (en)
Inventor
Akihiro Oono
暁広 大野
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP3747596A priority Critical patent/JPH09207407A/ja
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンコーダ部材の一端部と他端部におけるベ
ース部材間の距離を確実に所定距離に保持することで、
印刷ムラの無い綺麗な画像を記録する。 【解決手段】 エンコーダ部材30は、キャリッジベー
ス3から切り起こした間隔規制部材3h,3iに当接し
て両端を屈曲した状態で、取付け部31a,3fに引っ
かけて固定され、両間隔規制部材3h,3iの上端間で
水平に張架される。その結果、キャリッジのどの移動位
置においても、フォトセンサ32とエンコーダ部材30
との間隔が同一となり、フォトセンサ32で検出するパ
ルスの周期が均一となって、綺麗な画像を記録すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本体側ベース部材
に取付けた左右方向に延びる帯状のエンコーダ部材の微
小目盛り状の透光部と遮光部を、キャリッジに設けた光
学センサで検出して、キャリッジの移動位置検出を行う
プリンタに関し、特にエンコーダ部材のベース部材に対
する平行度を高めるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平7─214857
号公報に記載のように、記録ヘッドに設けた複数の噴射
ノズルからインクを噴射させながら、記録ヘッドを搭載
したキャリッジをキャリッジ駆動モータで記録方向に移
動することで、画像をドットパターンで記録紙に記録す
るようにしたインクジェット記録装置においては、左右
方向に延びる帯状のエンコーダ部材をキャリッジの移動
方向と平行に設け、キャリッジに取付けたフォトセンサ
で、そのエンコーダ部材に微小目盛り状に印刷された透
光部と遮光部に夫々対応するパルス信号を発生するよう
にし、そのパルス信号に基づいて、キャリッジの移動位
置を検出するとともに、キャリッジ駆動モータを、所定
の移動速度となるようにフィードバック制御するように
なっている。
【0003】ここで、エンコーダ部材の一般的な取付け
構造について説明すると、図7,図8に示すように、キ
ャリッジ21Aを装備するキャリッジベース3Aの左側
の側壁板3aに、この側壁板3aから切り起こした取付
け部3jを形成するとともに、その取付け部3jに形成
された切り込み部3kに、エンコーダ部材30Aの左端
部に形成された矩形状の係合穴を係合させる一方、キャ
リッジベース3Aの右側の側壁板3aに弾性変形可能な
弾性部材からなる取付け板35を取付け、この取付け板
35に取付け部35aを形成するとともに、その取付け
部35aに形成された切り込み部35bに、エンコーダ
部材30Aの右端部に形成された矩形状の係合穴を係合
させることで、エンコーダ部材30Aを、キャリッジ2
1Aの下側の位置において、キャリッジ21Aの移動方
向と平行に且つ水平状に配設するようになっている。
【0004】そして、側面視略コ字状のフォトセンサ3
2Aがエンコーダ部材30Aを上下から挟むようにキャ
リッジ21Aの下側に取付けられている。ところで、エ
ンコーダ部材30Aは、往復移動するキャリッジ21A
との干渉により摩耗するのを防止するように、フォトセ
ンサ32Aに接触しないように張架されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、エン
コーダ部材30Aの取付け構造においては、図7に示す
ように、エンコーダ部材30Aの左端部に形成された係
合穴を取付け部3jの切り込み部3kに係合させる一
方、エンコーダ部材30Aの右端部に形成された係合穴
を取付け部35aの切り込み部35bに係合させるよう
になっているので、切り込み部3kは、通常、エンコー
ダ部材30Aの厚みよりも大きく形成されていることか
ら、図8に示すように、エンコーダ部材30Aの左端部
におけるキャリッジベース3Aの底壁板3eからの高さ
HLが、この切り込み部3kに対する係合位置の上下移
動に伴って変動し、更にエンコーダ部材30Aの左右両
端部に形成した係合穴間距離に誤差が生じる場合には、
弾性部材からなる取付け板35の弾性変形の度合いが変
化して、切り込み部35bによる取付け位置が同様に上
下に移動して、エンコーダ部材30Aの右端部における
底壁板3eからの高さHRが変動する。
【0006】即ち、図8に示すように、キャリッジ21
A及びこのキャリッジ21Aに取付けたフォトセンサ3
2Aが、底壁板3eに対して所定距離を保持しながら左
右方向に移動するのに対して、エンコーダ部材30Aの
左端部の高さHLや右端部の高さHRが変動するので、
エンコーダ部材30Aとフォトセンサ32Aとが接触し
て摩耗することがあるだけでなく、キャリッジ21A
が、左端部に位置(図8に21A(L)で図示)したと
きのフォトセンサ32Aとエンコーダ部材30Aとの隙
間aと、中央部に位置(図8に21A(C)で図示)し
たときの隙間bと、右端部に位置(図8に21A(R)
で図示)したときの隙間cとが夫々異なることになり、
光がエンコーダ部材30Aを透過してから受光部に達す
るまでの広がり量が左右で変わり、フォトセンサ32A
で検出した検出パルスのパルス周期が変動して、インク
によるドット印刷に位置ズレが生じて、印刷ムラが発生
するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、エンコーダ部材の一端部
と他端部におけるベース部材間の距離を確実に所定距離
に保持することで、印刷ムラの無い綺麗な画像を記録し
得るようなプリンタを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプリンタ
は、記録ヘッドと、記録ヘッドを搭載したキャリッジ
と、キャリッジを記録方向に往復移動駆動するキャリッ
ジ駆動手段と、キャリッジの移動位置を検出する為の透
光部と遮光部とを交互に微小目盛り状に形成したエンコ
ーダ部材と、キャリッジに装着されてエンコーダ部材の
透光部と遮光部に夫々対応する検出信号を発生する光学
センサとを備えたプリンタにおいて、エンコーダ部材の
一端部と他端部が夫々取付けられる1対の取付け部を、
キャリッジの移動方向と平行なプリンタ本体側ベース部
材に設け、エンコーダ部材の一端部の付近と他端部の付
近におけるエンコーダ部材とベース部材間の間隔を相互
に等しい所定間隔に設定する1対の間隔規制部材を設け
たものである。
【0009】作用について説明すると、キャリッジの移
動方向と平行なプリンタ本体側ベース部材に設けられた
1対の取付け部に、エンコーダ部材の一端部と他端部が
夫々取付けられ、更に1対の間隔規制部材により、エン
コーダ部材の一端部の付近と他端部の付近におけるエン
コーダ部材とベース部材間の間隔が相互に等しい所定間
隔に設定される。即ち、キャリッジ及びこのキャリッジ
に装着された光学センサが、キャリッジ駆動手段によ
り、ベース部材に対して所定距離を保持しながら記録方
向に往復移動するときに、エンコーダ部材の一端部の付
近と他端部の付近とが夫々ベース部材に対して所定距離
に保持されることから、キャリッジの移動位置が何れで
あっても、光学センサとエンコーダ部材との隙間が均一
化されて、両者の摩耗が防止されるとともに、光学セン
サで検出したエンコーダ部材の透光部と遮光部に対応す
る検出パルス信号のパルス周期が一定となり、印刷ムラ
の無い綺麗な画像を記録することができる。
【0010】請求項2に係るプリンタは、請求項1の発
明において、前記プリンタ本体側ベース部材が、キャリ
ッジを装備する為のキャリッジベースの一部分としてな
るものである。作用について説明すると、請求項1と同
様の作用を奏するが、プリンタ本体側ベース部材が、キ
ャリッジを装備する為のキャリッジベースの一部分であ
ることから、キャリッジとエンコーダ部材の位置関係を
容易に設定できる上、部品数や製造コストを低減でき
る。
【0011】請求項3に係るプリンタは、請求項1又は
請求項2の発明において、前記1対の取付け部の一方
は、エンコーダ部材の長さ方向に弾性変形可能な弾性部
材で構成されるものである。作用について説明すると、
請求項1又は請求項2と同様の作用を奏するが、1対の
取付け部の一方は、エンコーダ部材の長さ方向に弾性変
形可能な弾性部材なので、エンコーダ部材を1対の取付
け部に取付けたときに、弾性部材からなる一方の取付け
部が弾性変形することで、この一方の取付け部の弾性付
勢力により、エンコーダ部材を弛むことなく張架するこ
とができる。
【0012】請求項4に係るプリンタは、請求項3の発
明において、前記1対の取付け部の他方は、ベース部材
から切り起こした切り起こし片で構成されるものであ
る。作用について説明すると、請求項3と同様の作用を
奏するが、1対の取付け部の他方は、ベース部材から切
り起こした切り起こし片からなるので、取付け部の取付
け作業を省略できる上、部品数や製造コストを低減でき
る。
【0013】請求項5に係るプリンタは、請求項4の発
明において、前記間隔規制部材が、ベース部材から切り
起こした切り起こし片で構成されるものである。作用に
ついて説明すると、請求項4と同様の作用を奏するが、
間隔規制部材が、ベース部材から切り起こした切り起こ
し片からなるので、間隔規制部材の取付け作業を省略で
きる上、部品数や製造コストを低減できる。
【0014】請求項6に係るプリンタは、請求項1の発
明において、前記間隔規制部材は、対応する取付け部か
ら反対側の取付け部の方へ所定小距離離隔した位置に配
設され、間隔規制部材のベース部材からの突出高さは、
対応する取付け部のベース部材からの突出高さよりも大
きく設定されたものである。
【0015】作用について説明すると、請求項1と同様
の作用を奏するが、エンコーダ部材の一端部と他端部を
1対の取付け部に取付けたときに、間隔規制部材は、対
応する取付け部から反対側の取付け部の方へ所定小距離
離隔した位置に配設され、間隔規制部材のベース部材か
らの突出高さは、対応する取付け部のベース部材からの
突出高さよりも大きく設定されているので、エンコーダ
部材を1対の取付け部に取付けるだけで、エンコーダ部
材は各間隔規制部材に当接して屈曲し、エンコーダ部材
の高さ設定を簡単化することができる。
【0016】請求項7に係るプリンタは、請求項6の発
明において、前記1対の取付け部は、エンコーダ部材の
一端部と他端部を夫々引っ掛けて取付けるように構成さ
れたものである。作用について説明すると、請求項6と
同様の作用を奏するが、エンコーダ部材の一端部と他端
部を1対の取付け部に夫々引っ掛けるだけで、簡単に取
付けることができる。
【0017】請求項8に係るプリンタは、請求項1〜請
求項7の何れか1項の発明において、前記記録ヘッド
は、インク滴を記録媒体に向けて噴射して記録するイン
クジェット型ヘッドである。作用について説明すると、
請求項1〜請求項7の何れか1項と同様の作用を奏する
が、記録ヘッドはインクジェット型ヘッドなので、イン
ク滴を記録媒体に向けて噴射することで、正確なドット
ピッチで画像記録することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、着脱可能
に装着されたインクカートリッジに収容したインクを記
録ヘッドから噴射させて記録紙に記録するインクジェッ
ト記録装置に本発明を適用した場合のものである。イン
クジェット記録装置1について説明すると、図1に示す
ように、基本的に、本体カバー2内に設けられてキャリ
ッジ21を装備する為のキャリッジベース3に、ゴム製
のプラテン10と、キャリッジ21を駆動するキャリッ
ジ駆動機構20と、インクカートリッジ42〜45に収
容したカラーの記録用インクを記録紙Pに噴射するイン
ク噴射機構40とを設けたものである。
【0019】前記プラテン10は、図1に示すように、
左右方向向きに配設され、そのプラテン軸は左右両端部
において、前記キャリッジベース3の側壁板3a,3c
に夫々回転可能に枢支され、プラテン軸の左端部には、
プラテンギヤ12が取り付けられている。そして、この
プラテンギヤ12が、図示外のフィードモータで駆動さ
れるプラテン駆動機構により所定回転方向に駆動され
て、プラテン10が所定の用紙送り方向に回転駆動され
る。
【0020】次に、キャリッジ駆動機構(キャリッジ駆
動手段に相当する)20について、図1〜図3に基づい
て説明する。前記プラテン10の前側には、キャリッジ
21が水平状に配設され、そのキャリッジ21は後端部
において、プラテン10と平行に配設され、キャリッジ
ベース3に支持されたガイドロッド22により左右方向
移動自在に支持されるとともに、その前端部において、
キャリッジベース3の前端部のガイドレール部3dによ
り左右方向移動自在に支持されている。
【0021】一方、キャリッジベース3の底壁板3eに
おいて、キャリッジ21の移動範囲の右端部に対応する
部分には、従動プーリー23が回転可能に枢支されると
ともに、その底壁板3eの左端部には、ステッピングモ
ータからなるキャリッジ駆動モータ24が取付けられ、
その駆動モータ24の駆動軸には駆動プーリー25が固
着されている。また、無端状のタイミングベルト26が
これら両プーリー23,25に亙って掛け渡され、キャ
リッジ21の下端部においてこのタイミングベルト26
に連結されている。そして、キャリッジ駆動モータ24
が回転駆動されると、これら両プーリー23,25とタ
イミングベルト26とを介して、キャリッジ21が、こ
れらガイドロッド22及びガイドレール部3dに支持さ
れて、プラテン10と平行な走査方向に、底壁板3eに
対して所定距離を保持しながら往復移動駆動される。
【0022】次に、キャリッジ21の移動方向と平行に
キャリッジ21の下側に配設されたエンコーダ部材30
の取付け構造について、図1〜図3に基づいて説明す
る。キャリッジ21の前端部に対応するキャリッジベー
ス3の左側の側壁板3bには、上方に突出した取付け部
3fが切り起こしにより一体形成され、この取付け部3
fには、その上端近傍部において、外方に夫々開いたV
字状の1対の切欠き部3gが形成されている。更に、そ
の取付け部3fは、1対の切欠き部3gの直ぐ下側にお
いて、外側に折曲形成されている。
【0023】一方、キャリッジ21の前端部に対応する
キャリッジベース3の右側の側壁板3aには、弾性変形
可能なバネ部材からなる取付け板31が固着され、この
取付け板31の略上半部に取付け部31aが形成され、
この取付け部31aには、その上端近傍部において、外
方に夫々開いたV字状の1対の切欠き部31bが形成さ
れている。即ち、この取付け板31は、その取付け部3
1aにおいて、キャリッジ21の移動方向に弾性変形可
能になっている。ここで、キャリッジ21の前端部に対
応し、取付け部3fや取付け板31を設ける側壁板3
a,3b及び底壁板3eの部分を含むキャリッジベース
3の一部分がプリンタ本体側ベース部材に相当し、キャ
リッジベース3に一体形成されている。
【0024】更に、取付け部3fの直ぐ内側には、底壁
板3eから切り起こした切り起こし片からなる間隔規制
部材3hが設けられるとともに、取付け部31aの直ぐ
内側にも同様に、底壁板3eから切り起こした切り起こ
し片からなる間隔規制部材3iが設けられている。即
ち、各間隔規制部材3h,3iは、対応する取付け部3
f,31aから反対側の取付け部3f,31aの方へ所
定小距離離隔した位置に同じ高さに形成され、各間隔規
制部材3h,3iの底壁板3e(ベース部材)からの突
出高さは、対応する取付け部3f,31aにおける切欠
き部31b,3gの底壁板3eからの高さよりも大きく
設定されている。ここで、各間隔規制部材3h,3i
が、底壁板3eから切り起こした切り起こし片からなる
ので、各間隔規制部材3h,3iの取付け作業を省略で
きる上、部品数や製造コストを低減できる。
【0025】図1〜図5に示すように、薄いフィルムか
らなりる帯状のエンコーダ部材30には、その略全長に
亙ってスケーリング部30aが形成されるとともに、そ
の左端部において、取付け部3fの1対の切欠き部3g
を介して係合可能な係合孔30dが形成されるととも
に、その右端部において、取付け部31aの1対の切欠
き部31bを介して係合可能な係合孔30eが形成され
ている。ここで、スケーリング部30aについて簡単に
説明すると、所定幅(例えば、約0.14mm)を有する黒く
印刷された遮光部30bと、所定幅(例えば、約0.14m
m)を有する透明な透光部30cとが交互に微小目盛り
状に形成されている。
【0026】そして、エンコーダ部材30は、図4に示
すように、一方の係合孔30dを1対の切欠き部3gに
引っ掛けることで取付け部3fに簡単に取付けできると
ともに、他方の係合孔30eを1対の切欠き部31bに
引っ掛けることで取付け部31dに簡単に取付けでき
る。即ち、エンコーダ部材30は、両端を各間隔規制部
材3h,3iの上端に夫々当接させて、斜め下方に曲げ
ながら取付け部31a,3fに夫々取付けられるので、
2つの間隔規制部材3h,3iの上端に夫々当接して左
右方向向きで且つ水平状に張架され、その結果、キャリ
ッジ21の移動方向と平行に配設されている。このと
き、エンコーダ部材30の左端部の付近の底壁板3e
(ベース部材)に対する高さHLと、その右端部の付近
の底壁板3e(ベース部材)に対する高さHRとが、夫
々同様の所定間隔に保持されている。
【0027】一方、側面視略コ字状のフォトセンサ32
が、エンコーダ部材30を上下から挟むようにキャリッ
ジ21の下側に取付けられている。ところで、エンコー
ダ部材30は、往復移動するキャリッジ21との干渉に
より摩耗するのを防止するように、フォトセンサ32に
接触しないように張架されている。
【0028】次に、記録紙Pにインクを噴射して記録す
るインク噴射機構40について、図1・図2に基づいて
説明する。前記キャリッジ21上には、上方及び前方が
開放状で箱状のヘッドホルダー41が装着されている。
そのヘッドホルダー41には、シアンインクを収容した
シアンインクカートリッジ42と、マゼンタインクを収
容したマゼンタインクカートリッジ43と、イエローイ
ンクを収容したイエローインクカートリッジ44と、ブ
ラックインクを収容したブラックインクカートリッジ4
5と、が夫々個別に着脱可能に装着されている。
【0029】そして、ヘッドホルダー41の後端部の立
壁部41aには、複数の噴射ノズルが夫々形成された、
シアンインクを噴射する記録ヘッド46と、マゼンタイ
ンクを噴射する記録ヘッド47と、イエローインクを噴
射する記録ヘッド48と、ブラックインクを噴射する記
録ヘッド49とが夫々設けられている。そして、各記録
ヘッド46〜49に設けられた複数の圧電素子が駆動さ
れることにより、記録ヘッド46〜49の噴射ノズルか
ら噴射された4色のカラーインクにより、記録紙Pにフ
ルカラーで画像記録される。
【0030】次に、エンコーダ部材30が、キャリッジ
ベース3に対して平行に取付けられる作用について、図
1〜図6に基づいて説明する。エンコーダ部材30の一
方の係合孔30dを1対の切欠き部3gに引っ掛けるこ
とで取付け部3fに取付けできるとともに、他方の係合
孔30eを1対の切欠き部31bに引っ掛けることで取
付け部31aに取付けできる。このとき、エンコーダ部
材30は、取付け部31aの内側への弾性変形を介して
張力が付加された状態で、2つの間隔規制部材3h,3
iの上端に夫々当接して左右方向に張架されている。
【0031】即ち、図6に示すように、これら2つの間
隔規制部材3h,3iは、底壁板3eから同じ高さとな
るとともに、両切欠き部3g,31bの取付け位置より
も高い位置となる所定高さに設定されていることから、
エンコーダ部材30は2つの間隔規制部材3h,3iの
上端に夫々確実に当接して、エンコーダ部材30の左端
部の付近の底壁板3eに対する高さHLと、その右端部
の付近の底壁板3eに対する高さHRとが、夫々同様の
所定間隔に保持され、キャリッジ21の移動方向と平行
に且つ水平状に配設されている。
【0032】これにより、キャリッジ21及びこのキャ
リッジ21に取付けたフォトセンサ32が、キャリッジ
ベース3に対して所定距離を保持しながら左右方向に移
動するときに、キャリッジ21が、左端部に位置(図6
に21(L)で図示)したときのフォトセンサ32とエ
ンコーダ部材30との隙間aと、中央部に位置(図6に
21(C)で図示)したときの隙間bと、右端部に位置
(図6に21(R)で図示)したときの隙間cとが夫々
同一になり、フォトセンサ32で検出したパルスのパル
ス周期が常に同一となり、インクによるドット印刷にお
ける記録位置が安定して、印刷ムラの無い綺麗な画像を
記録することができる。
【0033】このように、キャリッジベース3の左側の
側壁板3bに、切欠き部3gを形成した取付け部3fを
設ける一方、キャリッジベース3の右側の側壁板3aに
取付けた取付け板31に、切欠き部31bを形成した取
付け部31aを設け、エンコーダ部材30が当接する1
対の間隔規制部材3h,3iを設けたので、キャリッジ
21及びこのキャリッジ21に装着されたフォトセンサ
32が、キャリッジ駆動機構20により、底壁板3eに
対して所定距離を保持しながら記録方向に往復移動する
ときに、エンコーダ部材30の一端部の付近と他端部の
付近とが夫々底壁板3eに対して所定距離に保持される
ことから、キャリッジ21の移動位置が何れであって
も、フォトセンサ32とエンコーダ部材30との隙間が
均一化されて、フォトセンサ32で検出したエンコーダ
部材30の透光部と遮光部に対応する検出パルス信号の
パルス周期が一定となり、印刷ムラの無い綺麗な画像を
記録することができる。
【0034】尚、左側の間隔規制部材3hを省略して、
取付け部31a側にだけ間隔規制部材3iを設けるよう
に構成したり、エンコーダ部材30を左右方向向きで且
つ鉛直状に配設して設けるように構成したり、取付け部
3fを屈曲させないで板状のままで構成するなど、前記
実施形態に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に基
いて種々の変更を加えることもあり得る。また、一方の
間隔規制部材をキャリッジベースに対して任意に角度調
整することで、エンコーダ部材30の平行度を微調整す
ることができる。更に、ブラックインクを用いた単色に
よる印字が可能なインクジェット記録装置や各種のプリ
ンタに本発明を適用し得ることは勿論である。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係るプリンタによれば、記録
ヘッドを搭載したキャリッジと、キャリッジ駆動手段
と、エンコーダ部材と、光学センサとを備えたプリンタ
において、プリンタ本体側ベース部材に1対の取付け部
を設けるとともに、1対の間隔規制部材を設けたので、
キャリッジ及びこのキャリッジに装着された光学センサ
が、キャリッジ駆動手段により、ベース部材に対して所
定距離を保持しながら記録方向に往復移動するときに、
エンコーダ部材の一端部の付近と他端部の付近とが夫々
ベース部材に対して所定距離に保持されることから、キ
ャリッジの移動位置が何れであっても、光学センサとエ
ンコーダ部材との隙間が均一化され、両者の摩耗が防止
されるとともに、光学センサで検出したエンコーダ部材
の透光部と遮光部に対応するパルス信号のパルス周期が
一定となり、印刷ムラの無い綺麗な画像を記録すること
ができる。
【0036】請求項2に係るプリンタによれば、請求項
1と同様の効果を奏するが、プリンタ本体側ベース部材
が、キャリッジを装備する為のキャリッジベースの一部
分であることから、キャリッジとエンコーダ部材の位置
関係を容易に設定できる上、部品数や製造コストを低減
できる。請求項3に係るプリンタによれば、請求項1又
は請求項2と同様の効果を奏するが、1対の取付け部の
一方は、エンコーダ部材の長さ方向に弾性変形可能な弾
性部材なので、エンコーダ部材を1対の取付け部に取付
けたときに、弾性部材からなる一方の取付け部が弾性変
形することで、この一方の取付け部の弾性付勢力によ
り、エンコーダ部材を弛むことなく張架することができ
る。
【0037】請求項4に係るプリンタによれば、請求項
3と同様の効果を奏するが、1対の取付け部の他方は、
ベース部材から切り起こした切り起こし片からなるの
で、取付け部の取付け作業を省略できる上、部品数や製
造コストを低減できる。請求項5に係るプリンタによれ
ば、請求項4と同様の効果を奏するが、間隔規制部材
が、ベース部材から切り起こした切り起こし片からなる
ので、間隔規制部材の取付け作業を省略できる上、部品
数や製造コストを低減できる。
【0038】請求項6に係るプリンタによれば、請求項
1と同様の効果を奏するが、エンコーダ部材の一端部と
他端部を1対の取付け部に取付けたときに、間隔規制部
材は、対応する取付け部から反対側の取付け部の方へ所
定小距離離隔した位置に配設され、間隔規制部材のベー
ス部材からの突出高さは、対応する取付け部のベース部
材からの突出高さよりも大きく設定されているので、エ
ンコーダ部材を1対の取付け部に取付けるだけで、エン
コーダ部材は各間隔規制部材に当接して屈曲し、エンコ
ーダ部材の高さ設定を簡単化することができる。
【0039】請求項7に係るプリンタによれば、請求項
6と同様の効果を奏するが、前記1対の取付け部は、エ
ンコーダ部材の一端部と他端部を夫々引っ掛けて取付け
るように構成されているので、エンコーダ部材の一端部
と他端部を1対の取付け部に夫々引っ掛けるだけで、簡
単に取付けることができる。請求項8に係るプリンタに
よれば、請求項1〜請求項7の何れか1項と同様の効果
を奏するが、記録ヘッドはインクジェット型ヘッドなの
で、インク滴を記録媒体に向けて噴射することで、画像
記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、インクジェット記録
装置の概略斜視図である。
【図2】インクジェット記録装置の部分平面図である。
【図3】インクジェット記録装置の部分正面図である。
【図4】取付け部や間隔規制部材を設けたキャリッジベ
ースの部分斜視図である。
【図5】エンコーダ部材の平面図である。
【図6】キャリッジベースの要部縦断概略正面図であ
る。
【図7】従来の技術に係る図4相当図である。
【図8】従来の技術に係る図6相当図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 3 キャリッジベース 3f 取付け部 3h 間隔規制部材 3i 間隔規制部材 20 キャリッジ駆動機構 21 キャリッジ 25 キャリッジ駆動モータ 30 エンコーダ部材 31 取付け板 31a 取付け部 32 フォトセンサ 46〜49 記録ヘッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドと、記録ヘッドを搭載したキ
    ャリッジと、キャリッジを記録方向に往復移動駆動する
    キャリッジ駆動手段と、キャリッジの移動位置を検出す
    る為の透光部と遮光部とを交互に微小目盛り状に形成し
    たエンコーダ部材と、キャリッジに装着されてエンコー
    ダ部材の透光部と遮光部に夫々対応する検出信号を発生
    する光学センサとを備えたプリンタにおいて、 前記エンコーダ部材の一端部と他端部が夫々取付けられ
    る1対の取付け部を、キャリッジの移動方向と平行なプ
    リンタ本体側ベース部材に設け、 前記エンコーダ部材の一端部の付近と他端部の付近にお
    けるエンコーダ部材とベース部材間の間隔を相互に等し
    い所定間隔に設定する間隔規制部材を設けたことを特徴
    とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記プリンタ本体側ベース部材が、キャ
    リッジを装備する為のキャリッジベースの一部分である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記1対の取付け部の一方が、エンコー
    ダ部材の長さ方向に弾性変形可能な弾性部材からなるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリン
    タ。
  4. 【請求項4】 前記1対の取付け部の他方が、ベース部
    材から切り起こした切り起こし片からなることを特徴と
    する請求項3に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記間隔規制部材が、ベース部材から切
    り起こした切り起こし片からなることを特徴とする請求
    項4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記間隔規制部材は、対応する取付け部
    から反対側の取付け部の方へ所定小距離離隔した位置に
    配設され、間隔規制部材のベース部材からの突出高さ
    は、対応する取付け部のベース部材からの突出高さより
    も大きく設定されたことを特徴とする請求項1に記載の
    プリンタ。
  7. 【請求項7】 前記1対の取付け部は、エンコーダ部材
    の一端部と他端部を夫々引っ掛けて取付けるように構成
    されたことを特徴とする請求項6に記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インク滴を記録媒体
    に向けて噴射して記録するインクジェット型ヘッドであ
    ることを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に
    記載のプリンタ。
JP3747596A 1996-01-30 1996-01-30 プリンタ Pending JPH09207407A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5298827A (en) * 1991-11-26 1994-03-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Permanent magnet type dynamoelectric machine rotor
JP2004230802A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Canon Inc 記録装置

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US5298827A (en) * 1991-11-26 1994-03-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Permanent magnet type dynamoelectric machine rotor
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