JPH09206922A - スライドゲート用プレートの着脱装置及びスライドゲート用プレートのスライド盤 - Google Patents

スライドゲート用プレートの着脱装置及びスライドゲート用プレートのスライド盤

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JPH09206922A
JPH09206922A JP4430196A JP4430196A JPH09206922A JP H09206922 A JPH09206922 A JP H09206922A JP 4430196 A JP4430196 A JP 4430196A JP 4430196 A JP4430196 A JP 4430196A JP H09206922 A JPH09206922 A JP H09206922A
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slide
slide plate
plate
metal
chucking
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JP4430196A
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English (en)
Inventor
Akira Sato
章 佐藤
Shogo Mizutani
省吾 水谷
Kenichi Tsujimoto
健一 辻本
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドゲートを構成するスライド盤の交換
作業が容易に成し得るようにすること。 【解決手段】 溶融金属収納鍋1の出鋼口1aには、第
1ハウジング11Aおよび第2ハウジング11Bが重合
状態でボルト12により取り付けられている。第2ハウ
ジング11Bには中空状の空間部11aが形成されてお
り、この空間部11a内にはアクチェータとしての油圧
シリンダー8によって摺動されるスライド盤金物7が配
置され、このスライド盤金物7内にスライド盤4が収納
されている。前記油圧シリンダー8の所定のストローク
位置において、前記スライド盤金物7は、ハウジング1
1Bよりほぼ90度解放されるように構成されており、
したがってスライド盤4の交換作業を容易することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属収納鍋
(タンディシュあるいはレードル等)の底部の出鋼口に
装着されるスライドゲート用プレートの着脱装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】タンディシュあるいはレードル等の溶融
金属収納鍋の底部に形成された出鋼口には、溶融金属の
出鋼量を制御するためのスライドゲートが具備されてい
る。そして、このスライドゲートの下方にはさらに下ノ
ズルが取り付けられ、この下ノズルによって溶融金属収
納鍋内の溶融金属を鋳型等へ導入できるように構成され
ている。
【0003】図9は、溶融金属収納鍋の底部に配置され
た従来のスライドゲート部分の基本的な構成を示したも
のである。即ち、溶融金属収納鍋1の底部には、溶鋼の
出鋼口1aが設けられ、この出鋼口1aには、中央に流
出孔2aが形成された上ノズル2が取り付けられてい
る。そして、上ノズル2の下端部には、流出孔3aが設
けられた固定盤3が取り付けられ、さらにこの固定盤3
の下方には、前記流出孔3aと同径の流出孔4aを備え
たスライド盤4が前記固定盤1に対して圧着しつつ摺動
するように取り付けられている。
【0004】そして、前記スライド盤4の下方には、そ
の中央部に溶鋼の流出孔5aを備えた下ノズル5が取り
付けられており、前記固定盤3とスライド盤4によって
スライドゲート6を構成している。前記スライド盤4
は、破線で示すスライド盤金物7に収納されており、前
記スライド盤金物7を油圧シリンダー等のアクチェータ
8により駆動し、前記固定盤3に対してスライド盤4を
摺動させて、互いに設けられた溶鋼の流出孔3a,4a
を一致させることで、溶鋼を下ノズル5に導入し、下ノ
ズル5を介して溶鋼を連続的に鋳型等に対して鋳込むこ
とができるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記スライ
ドゲートを構成するスライド盤は、特に溶鋼に対する損
耗抵抗、耐磨耗性、耐熱性、耐熱衝撃性および熱間強度
に優れた煉瓦等の耐火物により構成されているが、繰り
返しの摺動使用による損耗は避けられず、定期的にスラ
イド盤を交換する作業を余儀なくされていた。しかしな
がらスライド盤を交換するには、スライド盤金物よりス
ライド盤を道具を用いて人手作業により取外し、さらに
新しいスライド盤をスライド盤金物に対して道具を用い
て取付ける作業を行わなければならない。この交換作業
は30〜40Kgを支える等の重筋作業となり、またこ
の交換作業には多少の熟練も要するという技術的課題を
有していた。
【0006】本発明は、このような従来のものの技術的
課題を解決するためになされたものであり、スライドゲ
ートを構成するスライド盤の交換において、従来のもの
のように多大な労力を要することのない扱いの容易なス
ライドゲート用プレートの着脱装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明にかかるスライドゲート用プレートの
着脱装置は、溶鋼の流出孔を有し、溶融金属収納鍋の底
部の出鋼口に装着された固定盤と、溶鋼の流出孔を有
し、前記固定盤に対して圧着状態で摺動させることによ
り溶融金属収納鍋内の溶鋼の出鋼量が調整可能となるよ
うに構成されたスライド盤とにより構成されたスライド
ゲートにおいて、前記スライド盤を収納して前記固定盤
に対してスライド盤を摺動させるスライド盤金物と、前
記スライド盤金物を摺動させ、その第1ストローク位置
において前記固定盤とスライド盤との流出孔を一致させ
て溶融金属収納鍋内の溶鋼を出鋼させると共に、その第
2ストローク位置において前記スライド盤金物の一端部
を支点として所定角度回動させてスライド盤金物を開放
状態にするアクチェータとが具備され、前記アクチェー
タの第2ストローク位置におけるスライド盤金物の開放
状態において、スライド盤金物より前記スライド盤を着
脱可能となるように構成したことを特徴とする。
【0008】そして本発明にかかるスライドゲート用プ
レートの着脱装置は、前記アクチェータによるスライド
盤金物の摺動によりスライド盤金物を開放状態にした際
に、スライド盤金物に収納された前記スライド盤を、ス
ライド盤金物から分離して保持するチャッキング装置が
配置されていることが望ましい。
【0009】この場合、好ましくは前記スライド盤の周
側面には、金属製のフープが取り付けられ、金属製のフ
ープの一部にチャッキング装置に対してチャックされる
チャッキング軸を配置した構成とされる。
【0010】更に、前記スライド盤金物の一端部は、ハ
ウジングに対して支軸により回動可能に取り付けられ、
かつ前記ハウジングにはストッパーローラが取り付けら
れると共に、スライド盤金物に配置された係止凹部が前
記アクチェータの第2ストローク位置において、ハウジ
ングに設けられたストッパーローラを係止することで、
スライド盤金物を所定角度回動させるように構成され、
さらにまた前記アクチェータは油圧シリンダーにより構
成されていることが望ましい。
【0011】また、チャッキング装置は一対のア−ムと
一つのガイド体および弾性機構よりなり、各ア−ムは支
点により支持されるとともに交差することによりほぼ直
角の角度を形成し、弾性機構がア−ム同志に接続されて
前記ほぼ直角の角度を微小回動可能に保持し、ガイド体
が前記ほぼ直角の角度に対峙して設けられており、前記
一対のア−ムと前記ガイド体とにより、スライド盤の金
属製フ−プに設けられたチャッング軸を挟持するように
なされているのが望ましい。
【0012】更に、スライドゲ−ト用プレ−トにおいて
摺動するスライド盤は、該スライド盤の周側面には、金
属製のフ−プが取り付けられ、該金属製フ−プの側面に
チャッキング装置に対してチャックされるスライド盤の
摺動方向に対して垂直な線上に並ぶ一対のチャッキング
軸が配置されているのが望ましい。
【0013】以上の構成により、アクチェータとしての
例えば油圧シリンダーによる第1ストローク位置におい
て、溶融金属収納鍋内の溶鋼を出鋼させる通常のスライ
ドゲートによる開閉制御がなされる。また油圧シリンダ
ーによる第2ストローク位置においては、スライド盤金
物の一端部を支点としてスライド盤金物が所定角度回動
されてスライド盤金物は開放状態になされる。この時、
スライド盤金物に収納されたスライド盤は、スライド盤
金物から分離されてしてチャッキング装置に保持され
る。
【0014】したがって、交換しようとするスライド盤
をチャッキング装置から取り外すことで容易にスライド
盤を回収することができる。また、新しいスライド盤を
スライド盤金物に収納するか、またはチャッキング装置
に装着し、油圧シリンダーを引き込み駆動させること
で、スライド盤金物は再び閉塞状態となり、スライド盤
は固定盤に対して圧着状態で摺動されるスライドゲート
を構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるスライドゲ
ート用プレートの着脱装置について、図に示す実施形態
に基づいて説明する。尚、以下に実施の形態として説明
する図1乃至図8においては、従来例として示した図9
に現された部分に相当する部分は同一参照符号で示して
おり、したがって個々の部分の詳細な説明は省略する。
【0016】まず図1は溶融金属収納鍋の底部の出鋼口
に装着されたスライドゲート用プレートの着脱装置全体
の外観を示したものである。即ち、溶融金属収納鍋1の
底面には、出鋼口1aを囲むようにして円形平面部1c
が形成されており、この円形平面部1cと面一となるよ
うに、上ノズル2の下底面2cが配置されている。前記
円形平面部1cには、偏平四辺形状の第1のハウジング
11Aおよび第2のハウジング11Bが重合するように
複数本のボルト12によって取り付けられている。
【0017】尚、図1においては、外周に金属製のフー
プ13が取り付けられた楕円形状の固定盤3が浮いたよ
うに描かれているが、この固定盤3はその上面が前記上
ノズル2の下底面2cに密着し、かつ上ノズル2の流出
孔2aの中心軸線と固定盤3の流出孔2aの中心軸線と
が一致するように、前記第1のハウジング11A内に収
納されている。
【0018】また前記第2のハウジング11Bは、その
内側面が中空状に形成されており、前記中空状の空間部
11aに配置された後述する支軸を介してスライド盤金
物7は、その中空状の空間部11aに収納される閉塞状
態、およびハウジング11Bに対してほぼ90度の角度
をもって解放される解放状態をとることができるように
取り付けられている。
【0019】このスライド盤金物7は、前記固定盤3に
対峙する側が開口された凹形状に成されており、その内
底面には外周に金属製のフープ14が取り付けられた楕
円形状のスライド盤4が収納される。そして、スライド
盤4に施された流出孔4a部分に対向するスライド盤金
物7の下底面には、孔(図示せず)が形成され、当該部
分には下ノズル5がバイヨネットリング15により着脱
自在に取り付けられている。
【0020】また前記スライド盤金物7の長手方向両側
面には、互いに外側方向に対向するように合計4個のガ
イドローラ16が取り付けられており、このガイドロー
ラ16は、後述するようにスライド盤金物7の閉塞状態
において、アクチェータとしての油圧シリンダー8の作
動により、第2ハウジング11B内に施されたガイドレ
ール上を転動し、スライド盤金物7がハウジング11B
の空間部11a内を往復動し得るように成されている。
尚、図1に示すようなスライド盤金物7が解放状態にあ
るときには、後述するチャッキング装置31によって、
スライド盤4はスライド盤金物7から取外された状態と
なっている。図1では説明の都合上、スライド盤金物7
に収納されたスライド盤4を図示している。
【0021】図2はスライドゲート用プレートの着脱装
置を一部透視状態で示した側面図であり、また図3はそ
れを下底面から見た底面図である。尚、図2においては
スライド盤金物7を解放状態とした場合を示しており、
また図3においてはスライド盤金物7を閉塞状態とした
場合を示している。
【0022】図2および図3において、前記ハウジング
11Bの空間部11a内には、互いに内側方向に突出す
るように水平方向にガイドレール21が施されている。
そして図3に示すようにスライド盤金物7の閉塞状態に
おいて、スライド盤金物7に取り付けられた前記ガイド
ローラ16がガイドレール21上に沿って油圧シリンダ
ー8の作動により転動可能に成されている。またこのガ
イドレール21には、4か所に欠損部22が施されてお
り、前記スライド盤金物7に取り付けられた4個のガイ
ドローラ16が、この欠損部22に到達したときにガイ
ドレール21上の転動を離れ、スライド盤金物7がハウ
ジング11Bに対して解放し得るように構成されてい
る。
【0023】図4(a),(b)は、前記油圧シリンダ
ー8の作動によって、スライド盤金物7がハウジング1
1Bに対して解放または閉塞されるように作用する回動
機構の主要部をその一部を透視状態で示したものであ
る。図4に示すように、スライド盤金物7は支軸23に
よって回動可能に支持されると共に、この支軸23は油
圧シリンダー8の先端に取り付けられて、油圧シリンダ
ー8の作動によりハウジング11B内を往復動されるよ
うに構成されている。またスライド盤金物7の側壁に
は、前記支軸23の中心軸と若干位置をずらした位置に
その中心部が位置するように円弧状の係止凹部24が配
置されている。一方、ハウジング11Bの空間部11a
内には、互いに内側方向に対向するように一対のストッ
パーローラ25が突設されている。
【0024】前記油圧シリンダー8はその第1ストロー
ク位置において、前記固定盤3とスライド盤4との流出
孔3a,4aを一致させて溶融金属収納鍋内1の溶鋼を
出鋼させると共に、その第2ストローク位置に至る直前
において、図4(b)に示すようにハウジング11Bに
設けられたストッパーローラ25を係止凹部24が受け
入れ、スライド盤金物7を図中左方向に回転させる作用
を行わせる。こうして油圧シリンダー8が第2ストロー
ク位置に至ると、スライド盤金物7に配置されたガイド
ローラ16の位置がガイドレールの欠損部22に到達
し、スライド盤金物7は図4(a)に示すように、ハウ
ジング11Bに対してほぼ90度解放される。
【0025】また油圧シリンダー8が第2ストローク位
置から第1ストローク位置に向かって収縮しようとした
場合には、前記と逆の作用により、スライド盤金物7は
図4(a)から図4(b)に示すように右回転されてハ
ウジング11Bに対して閉塞され、スライド盤金物7に
配置されたガイドローラ16は前記ガイドレールの欠損
部22よりガイドレール21上に入り込んで転動し、固
定盤3に対してスライド盤4が圧着状態で摺動されるよ
うになる。
【0026】次に図5はスライド盤金物の解放時におい
て、スライド盤金物に対してスライド盤が脱着される構
成を一部透視状態で示した側面図であり、また図6はそ
れを下底面から見た底面図である。尚、図5においては
スライド盤金物7を解放状態とした場合を示しており、
また図6においてはスライド盤金物7を閉塞状態とした
場合を示している。
【0027】図5および図6に示すように、第1ハウジ
ング11A内には、一対のチャッキング装置31が配置
されている。このチャッキング装置31は、油圧シリン
ダー8が第1ストローク位置から第2ストローク位置に
移行し、スライド盤金物7がハウジング11Bから解放
された場合において、スライド盤金物7に収納されてい
るスライド盤4をチャックし、スライド盤4の交換を容
易に成すことができるようにするものである。
【0028】図7には前記チャッキング装置31によっ
てチャックされるスライド盤4の構成が示されている。
すなわちスライド盤4は全体が楕円形状に成され、その
周側面には金属製のフープ14が取り付けられてスライ
ド盤4を補強している。そして、金属製フープ14の対
向する両外面にはチャッキング装置31によってチャッ
クされる一対のチャッキング軸32が配置されている。
即ち、チャックされるスライド盤の摺動方向に対して垂
直な線上に並ぶ一対のチャッキング軸が配置されてい
る。
【0029】チャッキング装置31は、図8にその具体
的な構成を示したように「く」字状に成された一対のア
ーム31a,31bと、アーム31a,31bの折り曲
げ中央部を所定の間隔をおいて第1ハウジング11Aに
対して回動可能に取り付けた一対のボルト31c,31
dと、前記アーム31a,31bの一端部間に掛け渡さ
れた弾性機構である引っ張りバネ31eより構成されて
おり、アーム31a,31bの他端部がチャック部31
f,31gを構成している。即ち、各ア−ム31a,3
1bは支点により支持されるとともに交差することによ
りほぼ直角の角度を形成し、弾性機構である引っ張りバ
ネ31eがア−ム同志に接続されて、前記ほぼ直角の角
度を微小回動可能に保持している。そして、チャック部
31f,31gに対向する位置にはガイド体31hが配
置されている。即ち、ガイド体が前記ほぼ直角の角度に
対峙して設けられている。
【0030】以上のように構成されたチャッキング装置
31は、図8に示すように前記油圧シリンダー8の第2
ストローク位置、すなわち矢印A位置において、スライ
ド盤4のチャッキング軸32が、チャック部31gとガ
イド体31hとの間の隙間を介して入り込み、一対のチ
ャック部31f,31gによって金属製フープ14に配
置されたチャッキング軸32をチャックする。この状態
で前記したように、スライド盤金物7は第2ハウジング
11Bよりほぼ90度解放されるため、スライド盤4は
スライド盤金物7から脱離し、スライド盤4はチャッキ
ング装置31によって保持された状態となる。したがっ
て、チャッキング装置31によって保持された使用済み
のスライド盤4を矢印B方向に引き下ろすことで、回収
することができる。
【0031】また交換される新しいスライド盤4は、そ
のチャッキング軸32をチャック部31fとガイド体3
1hとの間の隙間に向かって、すなわち矢印C方向に挿
入することで、チャッキング装置31に対して保持させ
ることができる。この状態で油圧シリンダー8を第2ス
トローク位置から第1ストローク位置に向かって収縮さ
せると、前記したとおりスライド盤金物7は図4(a)
から図4(b)に示すように右回転されてハウジング1
1Bに対して閉塞される。
【0032】この時チャッキング装置31によって保持
されたスライド盤4は、スライド盤金物7内に収納さ
れ、そのままスライド盤4は油圧シリンダー8の作用に
より図8の矢印D方向に移動され、固定盤3に対してス
ライド盤4が圧着状態で摺動されるようになる。
【0033】尚、以上の実施形態の説明においては、交
換される新しいスライド盤4を、チャッキング装置31
によって保持させて油圧シリンダー8を作動させること
によりスライド盤4をスライド盤金物7内に収納される
ようにした例を示したが、例えばスライド盤金物7内に
マグネット(図示せず)を配置しておけば、スライド盤
4を解放状態のスライド盤金物7内に収納することで、
スライド盤4の周側面に設けた金属製フープ14が前記
マグネットにより吸着され、スライド盤4をスライド盤
金物7内に仮固定させることができる。
【0034】このようにしてスライド盤4をスライド盤
金物7内に仮固定した状態で、油圧シリンダー8を第2
ストローク位置から第1ストローク位置に向かって収縮
作動させるようにすれば、スライド盤4はスライド盤金
物7内に収納されたまま、ハウジング11B内に収納さ
れ、前記と同様に固定盤3に対してスライド盤4が圧着
状態で摺動されるスライドゲート6を構成させることが
できる。
【0035】なおまた、前記油圧シリンダー8には、図
3および図6に示すようにストローク限ストッパー8a
が取り付けられている。このストローク限ストッパー8
aは、機械的あるいは電気的な手段によって、摺動可能
なストッパーであって、一方、油圧シリンダ−8の軸に
はストロ−ク限ストッパ−8aが嵌入、あるいは係合す
る凹部または凸部が設けられている。即ち、油圧シリン
ダ−8の軸の第1ストロ−クの位置で、ストロ−ク限ス
トッパ−8aが凹部または凸部に嵌入あるいは係合する
によって、それ以上の伸長が妨げられる。また、第2ス
トロ−クの位置まで油圧シリンダ−8を伸長させる際に
は、前記ストロ−ク限ストッパ−8aを収縮または後退
させることにより行うものである。尚、本発明ではスト
ロ−クの出発点に対して、第1ストロ−クの位置及び第
2のストロ−ク位置が同一側にあっても良いし、反対側
にあってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
係るスライドゲート用プレートの着脱装置によれば、ア
クチェータとしての油圧シリンダーの第1ストローク位
置において、固定盤とスライド盤との流出孔を一致させ
て溶融金属収納鍋内の溶鋼を出鋼させると共に、その第
2ストローク位置においては、前記スライド盤金物の一
端部を支点として所定角度回動させてスライド盤金物を
開放状態にする。これにより、スライド盤金物より前記
スライド盤を着脱可能とすることができる。したがっ
て、スライドゲートを構成するスライド盤の交換におい
て、従来のもののように多大な労力を要することのない
扱いの容易なスライドゲートを提供することが可能とな
る。
【0037】またスライド盤金物が開放状態にされた時
に、スライド盤金物に収納されたスライド盤をスライド
盤金物から分離して保持するチャッキング装置をさらに
具備することにより、スライド盤金物からスライド盤を
取り外す手動作業をより軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスライドゲート用プレートの着脱
装置の実施例を示した斜視図である。
【図2】図1に示す装置を一部透視状態で示した側面図
である。
【図3】図1に示す装置を一部透視状態で示した底面図
である。
【図4】スライド盤金物の回動機構を説明する拡大図で
ある。
【図5】図1に示す装置においてチャッキング装置の配
置位置を一部透視状態で示した側面図である。
【図6】図1に示す装置においてチャッキング装置の配
置位置を一部透視状態で示した底面図である。
【図7】図1に示す装置に使用されるスライド盤の一例
を示した平面図である。
【図8】チャッキング装置の具体例を示した平面図であ
る。
【図9】従来のスライドゲートの例を示した基本構成図
である。
【符号の説明】
1 溶融金属収納鍋 1a 出鋼口 2 上ノズル 2a 流出孔 3 固定盤 3a 流出孔 4 スライド盤 4a 流出孔 5 下ノズル 5a 流出孔 6 スライドゲート 7 スライド盤金物 8 アクチェータ(油圧シリンダー) 11A 第1ハウジング 11B 第2ハウジング 11a 空間部 12 ボルト 13 金属製フープ 14 金属製フープ 15 バイヨネットリング 16 ガイドローラ 21 ガイドレール 22 欠損部 23 支軸 24 係止凹部 25 ストッパーローラ 31 チャッキング装置 32 チャッキング軸

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶鋼の流出孔を有し、溶融金属収納鍋の
    底部の出鋼口に装着された固定盤と、溶鋼の流出孔を有
    し、前記固定盤に対して圧着状態で摺動させることによ
    り溶融金属収納鍋内の溶鋼の出鋼量が調整可能となるよ
    うに構成されたスライド盤とにより構成されたスライド
    ゲートにおいて、 前記スライド盤を収納して前記固定盤に対してスライド
    盤を摺動させるスライド盤金物と、 前記スライド盤金物を摺動させ、その第1ストローク位
    置において前記固定盤とスライド盤との流出孔を一致さ
    せて溶融金属収納鍋内の溶鋼を出鋼させると共に、その
    第2ストローク位置において前記スライド盤金物の一端
    部を支点として所定角度回動させてスライド盤金物を開
    放状態にするアクチェータとが具備され、前記アクチェ
    ータの第2ストローク位置におけるスライド盤金物の開
    放状態において、スライド盤金物より前記スライド盤を
    着脱可能となるように構成したことを特徴とするスライ
    ドゲート用プレートの着脱装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチェータによるスライド盤金物
    の摺動によりスライド盤金物を開放状態にした際に、ス
    ライド盤金物に収納された前記スライド盤を、スライド
    盤金物から分離して保持するチャッキング装置が配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のスライドゲ
    ート用プレートの着脱装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド盤の周側面には、金属製の
    フープが取り付けられ、金属製のフープの一部にチャッ
    キング装置に対してチャックされるチャッキング軸が配
    置されていることを特徴とする請求項2に記載のスライ
    ドゲート用プレートの着脱装置。
  4. 【請求項4】 前記スライド盤金物の一端部は、ハウジ
    ングに対して支軸により回動可能に取り付けられてお
    り、かつ前記ハウジングにはストッパーローラが取り付
    けられると共に、スライド盤金物に配置された係止凹部
    が前記アクチェータの第2ストローク位置において、ハ
    ウジングに設けられたストッパーローラを係止すること
    で、スライド盤金物を所定角度回動させるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載のスライドゲート用プレートの着脱装置。
  5. 【請求項5】 前記アクチェータは、油圧シリンダーに
    より構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載のスライドゲート用プレートの着脱装
    置。
  6. 【請求項6】 チャッキング装置が一対のア−ムと一つ
    のガイド体および弾性機構よりなり、各ア−ムは支点に
    より支持されるとともに交差することによりほぼ直角の
    角度を形成し、弾性機構がア−ム同志に接続されて前記
    ほぼ直角の角度を微小回動可能に保持し、ガイド体が前
    記ほぼ直角の角度に対峙して設けられており、前記一対
    のア−ムと前記ガイド体とにより、スライド盤の金属製
    フ−プに設けられたチャッング軸を挟持することを特徴
    とする請求項3に記載のスライドゲート用プレートの着
    脱装置。
  7. 【請求項7】 スライドゲ−ト用プレ−トにおいて摺動
    するスライド盤であって、該スライド盤の周側面には、
    金属製のフ−プが取り付けられ、該金属製フ−プの側面
    にチャッキング装置に対してチャックされるスライド盤
    の摺動方向に対して垂直な線上に並ぶ一対のチャッキン
    グ軸が配置されていることを特徴とするスライドゲート
    用プレートのスライド盤。
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