JPH09205687A - 遠方監視制御装置の詳細情報伝送方法およびデータ送信失敗検出方法およびフレーム長選定用の回線診断方法およびフレーム長切替方法 - Google Patents

遠方監視制御装置の詳細情報伝送方法およびデータ送信失敗検出方法およびフレーム長選定用の回線診断方法およびフレーム長切替方法

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JPH09205687A
JPH09205687A JP8309074A JP30907496A JPH09205687A JP H09205687 A JPH09205687 A JP H09205687A JP 8309074 A JP8309074 A JP 8309074A JP 30907496 A JP30907496 A JP 30907496A JP H09205687 A JPH09205687 A JP H09205687A
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JP8309074A
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English (en)
Inventor
Seiji Nojima
清司 野島
Katsuhisa Mizoguchi
勝久 溝口
Manabu Owada
学 大和田
Koichi Kawabe
公一 河辺
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠方監視制御装置の上位局からの故障詳細要
求に対して送信を行う遠方監視制御装置の詳細情報伝送
方法において、新たな故障による詳細情報の内容で集約
故障内容と詳細情報の誤解を少なくする。 【解決手段】 故障詳細情報は、故障発生中および未確
認時は保持し、上位局からの故障詳細要求に対して応答
済の場合は、新たな故障情報に対して再編集を行う。こ
のためB故障発生に対する詳細情報(b)を伝送すると
きは、A故障発生について応答済みであり且つA故障は
復帰しているので、(a)は情報として残らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠方監視制御装置
の故障詳細情報の伝送方法およびデータ送信失敗検出方
法およびフレーム長選定用の回線診断方法およびフレー
ム長切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、遠方監視制御装置の情報伝送方
法は図9のような方法が実施されていた。すなわち、遠
方監視制御装置子局(以下、子局と称する)で装置故障
が発生すると、子局は故障集約情報を上位局へ送信す
る。上位局は故障集約情報を受信すると子局に故障詳細
情報を要求する。すると子局は上位局に故障詳細情報を
送信する。この詳細情報により保守手法を実施する。
【0003】また、国内の遠方監視制御装置の伝送方式
は電気協同研究会で検討された方式が基本となってい
る。1966年9月に発行されたHDLC型遠方監視制
御装置(電気協同研究第47巻第2号)は従来のCDT
(サイクリック)方式を時代の要求に合わせて大幅に改
革したものである。すなわち、現在の国内遠方監視制御
装置はHDLC型が主流である。
【0004】前記旧方式と新方式の相違点をもとめれ
ば、 (1)機能比較 a.国際的に標準化された伝送方式であるHDLC(I
TU−T X.25)を採用したこと。 b.多種類のデータを伝送可能としたこと。
【0005】(2)伝送方式におけるCDTとHDLC
の主なる相違点 a.伝送フレーム長;固定長→可変長(図13、図14
参照) これで、多様なデータ伝送を可能とした。 b.起動方式;周期的(サイクリック,無変化含む)→
変化時,要求時 これで、変化しないデータの伝送が不要となって伝送効
率が向上し、受信側の変化検出処理も不要となって、監
視制御処理部の負担が軽減した。
【0006】図13,図14はHDLCの伝送フレーム
構成図であるが、これらの図において、 F;フラグ信号でフレームの先頭と末尾を示す A;アドレス(番地)信号 FCS;フレームチェックシーケンス信号で伝送誤り検
出用 I;情報信号部であり、フレーム長はこの長さできま
る。 Nの上限値は伝送用LSIでは16383以下可能、F
CS検定能力では4091以下可能、HDLC伝送規約
遂行用ICでは4ビットの伝送誤りで見逃し発生、超過
すると2ビットの伝送誤りで見逃し発生、電気協同研究
会では256以下推奨(伝送時間制約他)。フレーム時
間変化幅はこの例では20mS〜873mSである。
【0007】尚前記図13(b)の1ビットの時間が例
えば9600bpsである場合のフレーム時間算出例
は、 Ts=6×8×(1/9600)S=5mS となり、また前記図14(b)のフレーム時間算出例に
FCS検定能力限界値4091を用いると、 TL=(4091+6)×8×(1/9600)S=3
414mS となり、その場合のフレーム時間変化幅は5mS〜34
14mSとなる。
【0008】また遠方監視制御装置のデータ送信失敗検
出方法およびフレーム長切替方法において、HDLC
(X.25規格)伝送ではデータ伝送の応答がない場
合、図15に示すようにN2回再送を繰り返す。図15
においてInはデータ、RRは受信応答(Inのnの数
を返送し受信済データnの数値付き)、RR(P1)は
Inデータの確認要求(受信済Inの確認)、T1は応
答待ちタイムアップ(タイムアップでRR(P=1)を
送信)である。
【0009】また遠方監視制御装置のフレーム長選定用
の回線診断方法において、前記図14に示す情報信号部
の長さ(N)の上限値の選定は、一般に送信対象のデー
タの種類によって情報信号部の長さ(N)はそれぞれ異
なる。HDLC方式は規定範囲内ならばこの長さは自由
である。すなわち、HDLC方式を適用する場合には、
情報信号部の長さ(N)の上限値を定め、上限値以下の
範囲内で使用する。この上限値は以下の理由により伝送
効率をきめる重要な要素である。
【0010】a.大量のデータを少ないフレーム数で送
りたい。→Nの上限値は大程良い。大量のデータを送る
場合でNの上限値を超過すると、必要なフレーム数に分
割して送信する必要がある。するとそのフレーム数分余
分な時間(図13、図14のF,A,C,FCS+伝達
確認信号連絡)が追加になる。更に送信側では1組のデ
ータを複数フレームに分割せねばならず、受信側では複
数フレームを1組のデータに復元しなければならない。
【0011】b.伝送待ち時間を少なくしたい→Nの上
限値は少程良い。伝送開始直後に、より優先順位の高い
データが発生した場合、短いフレームであれば待ち時間
が少なくなる。
【0012】c.通信回線品質が悪く、伝送誤り発生時
の再送回数を少なくしたい。→Nの上限値は少程良い。
伝送フレーム長が長いほど伝送誤り発生確率が大にな
り、再送が必要になる。すなわち、aの送信したいデー
タの最大値,bの許容待ち時間,cの通信回線の品質に
基づいて最適なNの上限値がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】遠方監視制御装置の詳
細情報伝送方法において、前記従来方法では、故障が瞬
時故障の場合、故障詳細情報が不明となる。例えば、図
10のように瞬時故障のため故障が復帰してしまうと、
上位局からの故障詳細要求に対して子局が故障詳細情報
を送信するとき、故障なしとしてしまう。すなわち瞬時
故障を保持することができない。
【0014】このような欠点を解決するため、図11に
示すように、故障詳細情報は上位局から詳細要求を受信
するまで保持すれば良い。すなわち瞬時故障もメモリ等
に保持しておく。
【0015】しかしながら、図11のような処理方法で
は図12に示すような問題がある。すなわち、詳細情報
を上位からの要求により復帰させた場合、A故障復帰後
に新たな故障Bが発生すると、旧の詳細情報aも伝送さ
れてしまう(故障発生中は詳細情報は発生のまま)。こ
れは、故障(a)が保持されたままであるため、(a)
を上位局に伝送した後、故障Bが発生すると、上位から
の詳細要求があった場合、(a),(b)を伝送してし
まうものである。
【0016】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、新たな故障による詳細情報の内容で集約故
障内容と詳細情報の誤解を少なくした遠方監視制御装置
の詳細情報伝送方法を提供することにある。
【0017】また遠方監視制御装置のデータ送信失敗検
出方法において、HDLC方式の長所と短所は表裏一体
であり、HDLC方式のままでは遠方監視制御装置に適
用した場合以下の問題点が判明した。
【0018】(1)現象 長フレームの場合、伝送障害が発生した相手にデータが
届かない事態が発生しても、判らないことがあり得る。
【0019】(2)要因 a.直接要因 長フレームでは伝送エラー多発、短フレームでは伝送エ
ラー少、の状態の時。伝送障害発生周期が長フレームと
短フレームの中間の場合(上記例では20〜873m
S)等。
【0020】b.間接要因 イ.伝送フレーム長を可変長にしたこと。
【0021】ロ.起動方式を変化時,要求時にした。こ
のため以下のようにして長フレームと短フレームの交互
伝送が発生した。 1.周期的(変化の有無に関わらず)の場合は1時的な
伝送障害による不伝達は次の周期の連絡でデータの紛失
を防ぎ得る。 2.変化発生時の場合は情報連絡用フレームを1回送信
する。よって、1時的な伝送障害による不伝達は直ちに
再送してデータの紛失を防止しなければならない。 3.そのためには、伝達成功か失敗かを確認しなければ
ならない。 4.すなわち、伝達確認信号の送受信が必要になった。 5.伝達確認信号は最短フレームでよい。(図13の伝
送監視制御用フレーム)。
【0022】(3)動作 その結果以下の動作状態となって前記(2)の要因が前
記(1)の現象に至る。 a.長フレームの情報連絡用フレームの送受信は失敗
し、最短フレームの伝達確認信号の送受信は成功する。 b.成功と失敗が交互に発生してしまう。 c.失敗が継続しない。→検出不能。HDLCの伝送規
約では失敗が規定回数継続しないと検出できない。(伝
送障害が継続していれば検出できる)。検出できなけれ
ばこの状態から抜けられない。
【0023】例えば図16に示すように、In(デー
タ)は伝送量が多いがRR、RR(P=1)は伝送確認
(伝送制御)データであるため伝送量は少ない。従って
伝送路のビット誤り率よりIのデータは伝送失敗するも
のの、RRデータは正常データ伝送が可能な状況が発生
する。
【0024】図16においてB局がI2を受信すること
ができなかったことを、A局はRR1(F=1)を受信
することにより判断する。A局はI2を再送する。しか
しA局はRR1(F=1)を受信することによりI2のN
2回失敗とはならず前記伝送を繰り返す(I2データのみ
エラーを繰り返すため)。従って伝送失敗がA局、B局
とも不明な状況が発生し継続する。
【0025】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、前記のような、伝送障害が継続せず間欠的
に発生した結果生ずる伝達不能状態を検出することがで
きる遠方監視制御装置のデータ送信失敗検出方法を提供
することにある。
【0026】また遠方監視制御装置のフレーム長選定用
の回線診断方法において、従来の通信回線品質測定法に
は下記3方式がある。 a.ビット誤り率の測定 b.フレーム誤り率の測定 c.遠方監視制御装置で定期的に診断情報を送る。
【0027】しかしそれぞれ次のような問題がある。
【0028】(1)ビット誤り率測定方式の問題点 a.図17にビット誤り率、フレーム誤り率の様子を例
示する。図示2例においてビット誤り率は等しい(同一
時間内で誤り発生回数が共に4回) b.しかしフレーム誤り率は例1の方が悪い。
【0029】図17の補足説明 イ.フレーム長を3種類例示した。同一時間で長フレー
ムは1ケ,中フレームは5ケ,短フレームは20ケ。 ロ.フレーム内に誤り発生に遭遇した例を“×”で示
す。すなわち、“×”のあるフレームはフレーム誤り発
生となる。 ハ.図の右にフレーム長別に2例のフレーム誤り率を示
す。
【0030】c.すなわち、ビット誤り率のみでは情報
信号部の長さ(N)の上限値を求めることはできない。
すなわちフレーム誤り率の方が実状に近い。
【0031】(2)フレーム誤り率測定方式の問題点 同じく図17の2例に於いてフレーム誤り率においても
フレーム長によって大差を生ずる。フレーム長別に測定
しても以下の点で実状に合わない。
【0032】a.情報信号部の長さ(N)の上限値を知
りたい。すなわち、伝送誤りに遭遇し再送を行った結果
の総合所要時間が許容値意以内かを知りたい。 b.監視制御用フレーム(これは最短フレーム長なので
誤り率は少ない)のフレーム誤り率は不要である。 c.HDLC方式では情報連絡用フレーム(長フレー
ム)と監視制御用フレーム(最短フレーム)が錯綜す
る。 d.すなわち、フレーム誤り率のみでも情報信号部の長
さ(N)の上限値を求められない。
【0033】(3)遠方監視制御装置で定期的に診断情
報を送る方式の問題点。 前記2方式よりは実際の情報連絡方式に近い。しかしフ
レーム長が1種類のため、情報信号部の長さ(N)の上
限値を求められない。
【0034】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、情報信号部の長さ(N)の最適な上限値を
求めることができる遠方監視制御装置のフレーム長選定
用の回線診断方法を提供することにある。
【0035】また遠方監視制御装置のフレーム長切替方
法において、従来方式は情報信号部の長さ(N)の上限
値を設定するとその変更はしない。従って次のような問
題がある。
【0036】本来前述のように情報信号部の長さNの最
適の上限値は下記3条件できめられるべきものである。 a.送信したいデータの最大値,bの許容待ち時間,c
の通信回線の品質。しかしこの3条件は不変ではない。 例1 昼間は夜間に比べて、送信したいデータの最大値
は小,許容待ち時間も小,通信回線の品質悪い→Nの上
限値は小さい方向。 例2 平日は週末に比べて、送信したいデータの最大値
は同じ,許容待ち時間も小,通信回線の品質悪い→Nの
上限値は小さいなる方向。 例3 通信回線の品質は時間帯や曜日に関わらず、不規
則に変化する。→品質が悪くなれば、Nの上限値は小さ
くなる方向。
【0037】従って、これら様々な条件を全て考慮した
Nの上限値を設定しなければならない。すなわち全体を
通してデータの最大値の下限値,最小の許容待ち時間,
最悪の通信回線品質で設定する。結果として必要以上に
情報通信部の長さNの上限値を低くすることになる。こ
れでは長いデータの場合にフレーム分割数が増加し、余
分の送信時間が加わってしまい、伝送効率の最良条件に
はならない。
【0038】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
その目的は、状況の変化に応じて情報信号部の長さ
(N)の上限値を変えて伝送効率を高めた遠方監視制御
装置のフレーム長切替方法を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明では、(1)遠方監視制御装置の上位局からの
故障詳細要求に対して送信を行う遠方監視制御装置の詳
細情報伝送方法において、故障詳細情報は、故障発生中
および未確認時は保持し、上位局からの故障詳細要求に
対して応答済の場合は新たな故障情報に対して再編集を
行うことを特徴とし、(2)HDLC伝送方式を採用し
た遠方監視制御装置のデータ送信失敗検出方法におい
て、送信局から最長フレームデータを周期的に送信し、
受信局側で前記データの全周期全情報受信成功時間間隔
を監視し、前記受信成功時間間隔が所定間隔以上である
とき、送信失敗データ有りと判定することを特徴とし、
(3)HDLC伝送方式を採用した遠方監視制御装置の
データ送信失敗検出方法において、送信局から最長フレ
ームデータを周期的に送信し、受信局側で前記データの
特定情報受信成功時間間隔を監視し、前記受信成功時間
間隔が所定間隔以上であるとき、送信失敗データ有りと
判定することを特徴とし、(4)HDLC伝送方式を採
用した遠方監視制御装置のデータ送信失敗検出方法にお
いて、送信局から最長フレームデータを周期的に送信
し、受信局側で前記データの全周期全情報受信成功時間
間隔を監視し、送信局側で前記データの送信完了を所定
の手段によって検出することを特徴とし、(5)前記デ
ータの送信完了を検出した後は、相手局に対して異常検
出を連絡することを特徴とし、(6)前記送信完了を検
出する手段は、送信データの再送回数を監視する手段で
あることを特徴とし、(7)前記送信完了を検出する手
段は、送信完了時間を監視する手段であることを特徴と
し、(8)HDLC伝送方式を採用した遠方監視制御装
置のフレーム長選定用の回線診断方法において、送信し
たいデータの最大値と許容待ち時間で決まるHDLCの
伝送フレームの情報信号部の上限値とを比較し、小さい
方を上限値とし、該上限値以内の複数の回線診断用の情
報連絡フレーム長を設定し、該複数の情報連絡フレーム
を順次送信し、その情報連絡完了までの連絡所要時間を
検出し、前記検出された連絡所要時間を、フレーム長別
に設定された複数の連絡所要時間期待値又は回数に分類
して積算し、前記連絡所要時間の検出毎に連絡所要時間
期待値又は回数の最大値を超過した場合を連絡失敗とし
て積算し、前記設定された複数の情報連絡フレーム長の
うち、前記積算結果が所定の条件を満たすフレーム長の
最大長を、情報信号部の最適な上限値とすることを特徴
とし、(9)HDLC伝送方式を採用した遠方監視制御
装置のフレーム長選定用の回線診断方法において、送信
したいデータの最大値と許容待ち時間で決まるHDLC
の伝送フレームの情報信号部の上限値とを比較し、小さ
い方を上限値とし、該上限値以内の複数の回線診断用の
情報連絡フレーム長を設定し、前記複数の回線診断用の
情報連絡フレーム中の任意のフレーム長を規定回数送信
し、その情報連絡完了までの連絡所要時間を検出し、前
記検出された連絡所要時間を、フレーム長別に設定され
た複数の連絡所要時間期待値又は回数に分類して積算
し、前記連絡所要時間の検出毎に連絡所要時間期待値又
は回数の最大値を超過した場合を連絡失敗として積算
し、前記送信されたフレーム長が所定の条件を満たすと
き適用可能であると判定することと、該判定結果に基づ
いて、前記設定された複数の回線診断用の情報連絡フレ
ームの中から次に送信する情報連絡フレーム長を選定す
ることとを繰り返し行い、その結果が適用可能であるフ
レーム長を情報信号部の最適な上限値とすることを特徴
とし、(10)前記所定の条件は、前記連絡失敗回数が
零であり、且つ1回目成功率が所定パーセント以上であ
ることを特徴とし、(11)HDLC伝送方式を採用し
た遠方監視制御装置のフレーム長切替方法において、送
信データの最大値と、許容待ち時間の最大値と、HDL
Cの伝送フレームの情報信号部の長さの第1の上限値お
よび該上限値に対応したタイマ値とを、送信側および受
信側に各々固定して設定し、変動要因別に設定された送
信データの最大値および許容待ち時間と通信回線品質と
に基づいて、所定の上限値を求める手段によって情報信
号部の第2の上限値を送信側に可変設定し、前記第1の
上限値で決まるタイマ値と第2の上限値の範囲内の情報
信号部の長さで送信を行うことを特徴とし、(12)前
記第2の上限値が従来と変わった場合は新しい上限値を
親局に知らせ、当該上限値の範囲内で送信を行うことを
特徴とし、(13)HDLC伝送方式を採用した遠方監
視制御装置のフレーム長切替方法において、送信データ
の最小値と、許容待ち時間の最小値と、HDLCの伝送
フレームの情報信号部の長さの第1の上限値および該上
限値に対応したタイマ値とを、送信側および受信側に各
々設定し、変動要因別に設定された送信データの最大値
および許容待ち時間と通信回線品質とに基づいて、所定
の上限値を求める手段によって情報信号部の第2の上限
値を設定し、前記第2の上限値が第1の上限値から変化
した場合は当該新しい上限値を親局に予告連絡した後、
通信連絡を中断し、該中断中に前記予告された新しい上
限値と、その上限値に対応するタイマ値を設定し、新し
い上限値の範囲内で通信を再開することを特徴とし、
(14)前記所定の上限値を求める手段は、前記変動要
因別に設定された送信データの最大値と許容待ち時間で
決まるHDLCの伝送フレームの情報信号部の上限値と
を比較し、小さい方を上限値とし、該上限値以内の複数
の回線診断用の情報連絡フレーム長を設定し、該複数の
情報連絡フレームを順次送信し、その情報連絡完了まで
の連絡所要時間を検出し、前記検出された連絡所要時間
を、フレーム長別に設定された複数の連絡所要時間期待
値又は回数に分類して積算し、前記連絡所要時間の検出
毎に連絡所要時間期待値又は回数の最大値を超過した場
合を連絡失敗として積算し、前記設定された複数の情報
連絡フレーム長のうち、前記積算結果が所定の条件を満
たすフレーム長の最大長を、情報信号部の最適な上限値
とする手段であることを特徴としている。
【0040】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明では、故障
詳細情報は上位局からの要求に応答済みの場合は、新た
な故障が発生したときに再編集を実施するものである。
すなわち、図1においてA故障発生による情報(a)は
上位局からの要求に応答して伝送され、その後A故障は
復帰している。このため新たにB故障が発生したときに
再編集がなされ、上位局からの要求に対して情報(b)
が伝送される。
【0041】尚、A故障発生→復帰→B故障発生の間に
上位から詳細要求を受信せずにB故障発生後に、詳細要
求を受信した場合、詳細情報は(a),(b)となる。
すなわち上位からの要求がなかったため未応答となり、
(a)情報が残る。この(a)情報は不要であるが、A
故障の詳細情報は復帰しても必要と判断した。
【0042】本発明では次のような方法で情報の取り扱
いを実施する。 (1)瞬時故障でも故障詳細情報は確認可能とする。 (2)故障詳細情報は一度は確認しないと復帰しない。 (3)故障詳細情報は故障発生中は復帰しない。 (4)故障詳細情報が確認済みで故障が復帰し詳細情報
を要求した場合、詳細情報も復帰している。
【0043】図2に本発明の方法を適用した場合の、故
障発生による詳細情報の返送データを示す。図2の時刻
1における子局詳細情報は(a)のみである。次に時
刻t2の子局詳細情報には(b),(e)が入っている
が、これは時刻t1−t2間の瞬時故障が未確認であるた
め、時刻t2において故障詳細情報として上位局に伝送
することを示している。
【0044】時刻t3における子局詳細情報(b)は、
時刻t2で応答済みで、しかも新たに発生したため再編
集した結果のものである。また時刻t3の子局詳細情報
に(c)が入っていないのは、時刻t2で確認済みであ
り、しかも時刻t2−t3間で故障復帰しているため子局
詳細情報も復帰しているものである。時刻t4における
子局詳細情報は(a),(b),(e)である。
【0045】時刻t5の子局詳細情報に(b)が入って
いないのは、時刻t4で確認済みであり、しかも時刻t4
−t5間で故障復帰しているため子局詳細情報も復帰し
ているものである。
【0046】時刻t6の子局詳細情報に(a),(e)
が入っていないのは、時刻t5において(a),(e)
は確認済みであり、しかも時刻t5,t6間で故障復帰し
ているため子局詳細情報も復帰しているものである。
【0047】また請求項2〜7に記載の発明において
は、間欠的に発生した結果生ずる伝達不能状態を検出す
る対策を以下のように講じた。
【0048】(1)検出法作成方針 以下とする。 a.他のデータ連絡を妨げない。 b.少なくとも親に知らせる。 c.なるべく早く知らせる。 d.他の障害と区別可能。 e.実現容易 f.予防効果有り。
【0049】(2)受信側検出法 受信側で検出する場合以下の方式がある。 A案;情報フレーム受信成功の時間間隔監視(親側) 子側は送信優先順位最下位レベルを定周期送信(最大フ
レーム長ではない);計測等。A案は本現象を意識せず
総合的に伝送障害を検出するために従来適用されてい
た。比較用。
【0050】B案;情報フレーム受信成功の時間間隔監
視(親側) 子側は送信優先順位最下位レベルを定周期送信(最大フ
レーム長);計測等。
【0051】C案;特定情報フレーム受信成功時間間隔
監視(親側) 子側は特定情報フレームとして送信順位最高位レベルを
定周期(最大フレーム長)。
【0052】(3)送信側検出法 子側はB案相当の送信優先順位最下位レベルを定周期送
信(最大フレーム長)。C案相当の特定情報フレームと
して送信順位最高位レベルを定周期送信(最大フレーム
長)の2方式においてそれぞれ以下の検出方式がある。 D案;情報フレームの再送回数監視 E案;情報フレームの送信完了迄の時間監視 (4)送信側検出時相手側への連絡法 F案;動作終了(DISC)連絡 G案;リンク再設定し情報部を最小(電気協同研究会方
式では情報信号部12バイト,フレーム長18バイト) H案;ラインクローズをして回線断相当にさせる。
【0053】(5)比較
【0054】
【表1】
【0055】表1においてA案は比較用の従来方式であ
る。またA,B,C案は親局側検出法であり、D,F案
は送信側(子局側が普通)検出法であり(送信法はB,
C)、F,G,H案は送信側検出結果の連絡法(D,E
についての)である。
【0056】注a;C案は送信順位最高位で診断を行う
ので、他のデータ連絡はまたされる。最長フレームで、
優先順位が高く、比較的短周期に発生する情報のある適
用条件であれば理想的である。(欠点にならない。) 注b;説明不要 注c;C案は診断が優先のため。注1と逆。回線占有率
の低い適用条件であれば、B案で十分。D案は回数検出
のためE案の時間検出(時間検出は余裕分が必要になる
ため)より早い。通常の適用条件ではこの時間差は問題
にならない。
【0057】注d;G案は当該障害そのものを連絡する
ため。E案は動作終了信号を当該障害と判断必要。但
し、遠方監視制御装置としては他に動作終了連絡の必要
はないので差し支えはない。H案は回線断と区別がつか
ない。当該障害が回線断と同等となる用途のみ適用可
能。
【0058】注e;D案は現伝送用LSIでは不可能。
ソフトで実現する場合は可能。G案は当該障害を連絡す
るための新しい種類を登録する必要がある。
【0059】注f;最長フレームを常時テストしておか
ないと、実際に最長フレーム伝送が発生したとき連絡可
能かどうか不明。従来方式のA案はここで問題が有る。
【0060】(6)結論 上記比較結果 受信側検出方式は送信側検出方式に比べd.の他の障害
との区別の点で不利、検出結果の連絡不要の点で有利で
ある。受信側検出方式でB案はC案に比べa.の他のデ
ータ連絡を妨げない点で有利、c.の早さの点で不利で
ある。送信側検出方式でD案はE案に比べc.の早さの
点で有利、e.の実現の容易性の点で不利である。検出
結果の連絡法でF,G,H案はd.の他の障害との区別
の点でG案有利、e.の実現の容易性の点ではF案有利
である。H案は当面不利。
【0061】となってA案(比較用)とH案以外はそれ
ぞれ存在価値がある。適用条件によって適合した方式を
選択することになる。
【0062】本発明では具体的に次のような方法で検出
を行う。 (1)図3において、データ長の大きい仮データ(電協
研 最大伝送部データ254バイト)をA局から定周期
で伝送しB局が一定着信時間で監視する。伝送確認デー
タRR(P=1)と交互にデータ長の長い仮データを送
信する。B局は仮データの受信間隔を計測し設定された
Txの間にIxタイムアップにより回線異常をB局が認
識(TxはA局がN2回失敗よりも長い時間とする)。
【0063】(2)図4のように送信データの再送回数
をA局が監視する。(RR(F=1)でN2回の回数を
クリアしない)。つまり、A局がIAの送信間隔を監視
する。(1)項に比べ異常検出時間が短い。
【0064】(3)図5に示すようにA局は動作終了
(DISC)をB局へ送信する。尚、図5のSABMは
リンクの再設定を実施することを表している。
【0065】(4)図6に示すようにA局はリンク再設
定を実施しその後A局はデータ長の短い(電協研 最小
伝送部データ 12バイト)内容でIA送信失敗の内容
を示すデータを送信する。
【0066】(5)図7に示すようにA局は送信を停止
し(ラインクローズ)B局が回線断を認識する(ビット
誤り率の多い回線は使用不可と割り切る。しかし、回線
断とビット誤りの多い回線の区別は不能)。
【0067】また請求項8,10に記載の発明において
は以下に述べる方法を実施する。
【0068】HDLC型遠方監視制御装置において (1)情報信号部の上限値(NMAX)を求める。送信し
たいデータの最大値(NMAXS)を求める。許容待ち時間
からきまる情報信号部の上限値(NMAXK)を求める。N
MAXSとNMAXKを比較して小側が上限値(NMAX)であ
る。
【0069】例 送信したデータの最大値NMAXS=2K
バイト、許容待ち時間=1秒とすると、通信回線適用の
ビット速度=9600bpsとすれば、許容待ち時間か
らきまる上限値NMAXKは、{(NMAXK+6)・8}/9
600bps<1Sより NMAXK<9600/8−6=1194 余裕をみてNMAXK=1024=1Kバイトとすると、 NMAXK=1Kバイト<NMAXS=2Kバイト よってこの場合の上限値(NMAX)は許容待ち時間でき
まる1Kバイトとなる。従って最大データの2Kバイト
を伝送する場合は1Kバイト毎の2フレームに分割す
る。
【0070】(2)回線診断用の情報連絡フレーム長を
前記上限値内で次の表2のように複数設定する。
【0071】
【表2】
【0072】(3)上記各フレーム長毎に連絡所要時間
期待値または回数を次の表3のように複数設定する。
【0073】
【表3】
【0074】(4)一定時間毎に回線診断用の情報連絡
フレームを順次フレーム長を切り替えて送信する。 例 N1→N2→,,N5→N1→,,, (5)各フレーム長別に“送信回数”,“連絡所要時間
の期待値別回数”,“連絡失敗回数(最大期待時間超
過)“を積算する。
【0075】(6)この積算値を連絡する情報フレーム
を用意する。
【0076】(7)この積算値をリセットする手段を用
意する。
【0077】(8)以上の測定結果から情報信号部の長
さ(N)の最適な上限値を求める。例 連絡失敗回数=
0であること。1回目成功率≧X%であること。Xは任
意に設定できる。例えば連絡情報を回線診断専用にして
診断する時は100%、常用情報を兼用する場合は伝送
路負荷率を考慮して90%程度。
【0078】上記2条件双方を満たすフレーム長の最大
長が求める上限値である。例 N1,N2は満たさず、N
3,N4,N5は満たすならばこの場合N3が求める上限値
である。
【0079】また請求項9,10に記載の発明では以下
のような方法を実施する。この発明は前記請求項8,1
0に記載の発明よりも短時間にNの最大値を求められる
ものである。
【0080】(1)〜(3)は請求項8,10の発明の
方法(1)〜(3)と同じ。
【0081】(4)一定時間毎に回線診断用情報連絡フ
レームとして、例えば最小のN5を規定回数送信する。
【0082】(5)そのフレーム長で適用可能かを判定
する。 例 連絡失敗回数=0であること。1回目成功率≧X%
であること。Xは任意に設定できる。例えば連絡情報を
回線診断専用にして診断する時は100%、常用情報を
兼用する場合は伝送路負荷率を考慮して90%程度。そ
して上記2条件双方を満たすこと。
【0083】(6)適用可能ならば、次に長いフレーム
(N4)の回線診断用情報連絡フレームを規定回数送信
する。
【0084】(7)(5)と同様そのフレーム長で適用
可能かを判定する。適用不能ならばフレーム長を1段階
短くし、適用可能ならばフレーム長を1段階長くする。
【0085】(8)以下これを繰り返す。当然最長フレ
ームで適用可能ならば最長フレーム(N1)となり最短
フレームで適用不能ならばこの回線では使用不能とな
る。通常は2段階を交互に繰り返す(例 N2→N3→N
2→N3…)。その場合短フレーム側が最適上限値とな
る。
【0086】(9)この最適上限値を連絡する情報フレ
ームを用意する。
【0087】(10)この方式では前記請求項8,10
の発明方式に比べ必要以上に長いフレームや短いフレー
ムを送信する必要がない。自動的に最適上限値を求める
ことができる。
【0088】(11)この例では(4)において最小の
5から始めたが、最長のN1から始めても以下のように
して可能である。
【0089】(12)そのフレーム長で適用可能かを判
定する。 例 連絡失敗回数=0であること。1回目成功率≧X%
であること。Xは任意に設定できる。例えば連絡情報を
回線診断専用にして診断する時は100%、常用情報を
兼用する場合は伝送路負荷率を考慮して90%程度。そ
して上記2条件双方を満たすこと。
【0090】(13)適用不能ならば、次に短いフレー
ム(N2)の回線診断用情報連絡フレームを規定回数送
信する。
【0091】(14)(12)と同様そのフレーム長で
適用可能かを判定する。適用不能ならばフレーム長を1
段階短くし、適用可能ならばフレーム長を1段階長くす
る。
【0092】(15)以下これを繰り返す。当然最長フ
レームで適用可能ならば最長フレーム(N1)となり最
短フレームで適用不能ならばこの回線では使用不能とな
る。通常は2段階を交互に繰り返す。(例 N2→N3
2→N3…)その場合短フレーム側が最適上限値とな
る。
【0093】(16)この方式をフローチャートで表現
すれば図8となる。
【0094】請求項8と請求項9の発明方式を比較する
と表4のようになる。
【0095】
【表4】
【0096】注;Dについて発生頻度が少ない場合は若
干の伝送効率は低下してもフレーム分割を避けたい場合
がある。その時は2回,3回の伝送は許容できる(連絡
失敗は避けたい)。その見極めを行うには請求項8の方
式の方が良い。すなわち請求項8,9の方式それぞれに
損失がある。
【0097】また請求項11に記載の発明では次のよう
な方法を実施する。本発明では情報信号部の長さ(N)
の上限値を大小2組設定し大側は固定し、小側は送信側
のみ変化させる。
【0098】(1)情報信号部の長さ(N)の上限値の
大側を固定設定;送信側と受信側データ量は最大,許容
待ち時間も最大,通信回線品質は最良の場合に適応でき
るための情報信号部の長さ(N)の上限値(大側にな
る)を送信側と受信側双方に設定する。そしてこの上限
値に対応したタイマ値(HDLC伝送方式では公知の方
式できまる)も設定する。この設定は固定とする。
【0099】(2)変動要因別に送信データの最大値設
定テーブルを送信側に設置する。 例 時間帯別,曜日別,…。
【0100】(3)変動要因別に許容待ち時間の設定テ
ーブルを送信側に設置する。 例 時間帯別,曜日別,…。
【0101】(4)(2),(3)と通信回線品質とか
ら情報信号部の長さ(N)の上限値を求める手段を設置
する。この上限値を求める手段は請求項8〜10に記載
の手段を用いる。
【0102】(5)情報信号部の長さ(N)の上限値の
可変設定。送信側のみ(4)で求めた情報信号部の長さ
(N)の上限値の範囲内で送信する。この上限値は
(1)できめた上限値以下になる(小側になる)。
【0103】(6)小側の上限値を受信側には知らされ
ない。従って、小側の上限値以上の長いデータは複数フ
レームに分割されるが、これを統合して復元するには、
フレーム受信毎にフレーム長指定部を常に参照しなけれ
ばならない。
【0104】
【実施例】前記遠方監視制御装置のフレーム長切替方法
においては次の方法を用いても良い。請求項12の発明
では情報信号部の長さ(N)の上限値を大小2組設定し
大側は固定し、小側は送信側と受信側で連絡しあって変
化させる。
【0105】(1)〜(4)は請求項11の発明方式と
同じ。
【0106】(5)(4)で求めた“情報信号部の長さ
(N)の上限値”が従来と変わった場合は(通常子局側
で検出)は新しい上限値を親局に連絡する。
【0107】(6)以後互いに新しい上限値の範囲内で
送信する。
【0108】(7)請求項11の発明とは異なり小側の
上限値を受信側は知らされている。従って、小側の上限
値以上の長いデータは複数フレームに分割されるが、こ
れを統合して復元する際、フレーム受信毎にフレーム長
指定部を参照する必要はない。反面(5)を必要とす
る。
【0109】請求項13の発明では、 (1)情報信号部の長さ(N)の上限値を仮設定する
(送信側と受信側)。データ量は最小,許容待ち時間も
最小,通信回線品質は最悪の場合に適応できる。情報信
号部の長さ(N)の上限値と、この上限値に対応するタ
イマ値を送信側と受信側双方に設定する。この上限値は
可変範囲の最小値になる。
【0110】(2)〜(4)は請求項11の発明方式と
同じ。 (5)(4)で求めた“情報信号部の長さ(N)の上限
値”が、先に設定された上限値と変わった場合は(通常
子局側で検出)は、新しい上限値を親局に連絡する。新
上限値の予告連絡になる。
【0111】(6)親局は新上限値の受入可能ならば予
告受入応答を返送する。(確認用に新上限値を含めて)
例えば緊急情報連絡中又は緊急情報連絡開始直前の時は
受入不能を返送する。
【0112】(7)(6)で受入可能を返送したなら
ば、通信終了連絡をおこなう。
【0113】(8)相互の通信を中止する。
【0114】(9)通信中止中に、予告された新しい情
報信号部の長さ(N)の上限値と、この上限値に対応す
るタイマ値を設定する(親局,子局共)。
【0115】(10)通信開始連絡を行う。
【0116】(11)新しい設定値を互いに連絡して確
認する。
【0117】(12)新しい情報信号部の長さ(N)の
上限値の範囲内で運用開始する。
【0118】請求項11〜13の発明方式を比較すると
表5となる。
【0119】
【表5】
【0120】注a;方式−1〜方式−3いずれも情報信
号部の長さ(N)の上限値は最適である。 注b;HDLC伝送方式で規定されている受信確認用タ
イマ値(T1)は、方式−1及び方式−2では必要以上
に長い。よって確認信号発信時間の間隔が長くなるた
め。 注c;従来方式は無関係、方式−1は受信側へ設定変更
の連絡不要、方式−2は連絡必要方式−3は更に通信終
了と通信開始手続き必要。 注d;評価の重みとしては、a>bとして比較してい
る。尚、cの設定変更時の中断は発生頻度が少ないので
無視できるものとする。 注e;障害検出時間は受信確認用タイマ値(T1)に比
例するため。 注f;方式−1→方式−2→方式−3と複雑になるた
め。 注g;方式−1では送信側で設定した情報信号部の長さ
(N)の上限値を受信側では知らされていない。従って
上限値以上の長いデータがフレーム分割されると、受信
側で再び統合して復元する処理が必要になり若干複雑に
なる(フレーム長信号を受信のたびに確認する必要有
り)。
【0121】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
次のような優れた効果が得られる。 (1)瞬時故障であっても故障詳細情報を確認すること
ができる。 (2)故障詳細情報は一度は上位局が確認するまで保持
しているため、新たな故障による詳細情報の内容で集約
故障内容と詳細情報の誤解を少なくすることができる。
【0122】また請求項2〜7の発明によれば、次のよ
うな優れた効果が得られる。 (1)ビット誤り率の多い回線の回線診断がオンライン
で可能となる。 (2)送信失敗データの検出が可能である。 (3)A局スレーブ、B局マスタではマスタ局のみの監
視でスレーブ局は検出機能不要。 (4)B局がDISCを受信することにより、A局の送
信失敗を判断することができる。 (5)A局の送信失敗をデータにより確認することがで
きる。 (6)ビット誤り率の多い回線と判断し使用回線不可と
する判断が可能である。
【0123】また請求項8〜10の発明によれば、次の
ような優れた効果が得られる。 (1)情報伝送の伝送効率を高めることにおいて a.フレーム長の最適上限値を求めるためのデータが得
られる。 b.フレーム長別伝送障害遭遇率が判る。 c.状況によりフレーム長の最適上限値の判断基準を変
更できる。
【0124】(2)フレーム長の最適上限値が自動的に
判る。
【0125】また請求項11〜14の発明によれば、伝
送条件(データの最大値,許容待ち時間,通信回線の品
質)が変動(夜間と昼間,曜日,他)しても常に最高の
伝送効率で速やかに伝送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図。
【図2】本発明の一実施例の動作を説明するタイムチャ
ート。
【図3】本発明の他の実施例の動作説明図。
【図4】本発明の他の実施例の動作説明図。
【図5】本発明の他の実施例の動作説明図。
【図6】本発明の他の実施例の動作説明図。
【図7】本発明の他の実施例の動作説明図。
【図8】本発明の他の実施例のフローチャート。
【図9】従来の遠方監視制御装置の故障詳細情報伝送方
法の一例を示す説明図。
【図10】従来の伝送方法において、瞬時故障が発生し
た場合の説明図。
【図11】従来の伝送方法において、瞬時故障を保持し
た場合の説明図。
【図12】従来の伝送方法において、瞬時故障を保持し
た場合の問題点を示す説明図。
【図13】HDLCの伝送監視制御用フレームの構成
図。
【図14】HDLCの情報連絡用フレームの構成図。
【図15】従来方式のデータ再送時の様子を示す説明
図。
【図16】従来方式のデータ伝送失敗の様子を示す説明
図。
【図17】従来方式のビット誤り率とフレーム誤り率を
示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河辺 公一 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠方監視制御装置の上位局からの故障詳
    細要求に対して送信を行う遠方監視制御装置の詳細情報
    伝送方法において、故障詳細情報は、故障発生中および
    未確認時は保持し、上位局からの故障詳細要求に対して
    応答済の場合は新たな故障情報に対して再編集を行うこ
    とを特徴とする遠方監視制御装置の詳細情報伝送方法。
  2. 【請求項2】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視制
    御装置のデータ送信失敗検出方法において、 送信局から最長フレームデータを周期的に送信し、受信
    局側で前記データの全周期全情報受信成功時間間隔を監
    視し、前記受信成功時間間隔が所定間隔以上であると
    き、送信失敗データ有りと判定することを特徴とする遠
    方監視制御装置のデータ送信失敗検出方法。
  3. 【請求項3】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視制
    御装置のデータ送信失敗検出方法において、 送信局から最長フレームデータを周期的に送信し、受信
    局側で前記データの特定情報受信成功時間間隔を監視
    し、前記受信成功時間間隔が所定間隔以上であるとき、
    送信失敗データ有りと判定することを特徴とする遠方監
    視制御装置のデータ送信失敗検出方法。
  4. 【請求項4】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視制
    御装置のデータ送信失敗検出方法において、 送信局から最長フレームデータを周期的に送信し、受信
    局側で前記データの全周期全情報受信成功時間間隔を監
    視し、送信局側で前記データの送信完了を所定の手段に
    よって検出することを特徴とする遠方監視制御装置のデ
    ータ送信失敗検出方法。
  5. 【請求項5】 前記データの送信完了を検出した後は、
    相手局に対して異常検出を連絡することを特徴とする請
    求項4に記載の遠方監視制御装置のデータ送信失敗検出
    方法。
  6. 【請求項6】 前記送信完了を検出する手段は、送信デ
    ータの再送回数を監視する手段であることを特徴とする
    請求項4又は5に記載の遠方監視制御装置のデータ送信
    失敗検出方法。
  7. 【請求項7】 前記送信完了を検出する手段は、送信完
    了時間を監視する手段であることを特徴とする請求項4
    又は5に記載の遠方監視制御装置のデータ送信失敗検出
    方法。
  8. 【請求項8】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視制
    御装置のフレーム長選定用の回線診断方法において、 送信したいデータの最大値と許容待ち時間で決まるHD
    LCの伝送フレームの情報信号部の上限値とを比較し、
    小さい方を上限値とし、該上限値以内の複数の回線診断
    用の情報連絡フレーム長を設定し、該複数の情報連絡フ
    レームを順次送信し、その情報連絡完了までの連絡所要
    時間を検出し、前記検出された連絡所要時間を、フレー
    ム長別に設定された複数の連絡所要時間期待値又は回数
    に分類して積算し、前記連絡所要時間の検出毎に連絡所
    要時間期待値又は回数の最大値を超過した場合を連絡失
    敗として積算し、 前記設定された複数の情報連絡フレーム長のうち、前記
    積算結果が所定の条件を満たすフレーム長の最大長を、
    情報信号部の最適な上限値とすることを特徴とする遠方
    監視制御装置のフレーム長選定用の回線診断方法。
  9. 【請求項9】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視制
    御装置のフレーム長選定用の回線診断方法において、 送信したいデータの最大値と許容待ち時間で決まるHD
    LCの伝送フレームの情報信号部の上限値とを比較し、
    小さい方を上限値とし、該上限値以内の複数の回線診断
    用の情報連絡フレーム長を設定し、前記複数の回線診断
    用の情報連絡フレーム中の任意のフレーム長を規定回数
    送信し、その情報連絡完了までの連絡所要時間を検出
    し、前記検出された連絡所要時間を、フレーム長別に設
    定された複数の連絡所要時間期待値又は回数に分類して
    積算し、前記連絡所要時間の検出毎に連絡所要時間期待
    値又は回数の最大値を超過した場合を連絡失敗として積
    算し、 前記送信されたフレーム長が所定の条件を満たすとき適
    用可能であると判定することと、該判定結果に基づい
    て、前記設定された複数の回線診断用の情報連絡フレー
    ムの中から次に送信する情報連絡フレーム長を選定する
    こととを繰り返し行い、その結果が適用可能であるフレ
    ーム長を情報信号部の最適な上限値とすることを特徴と
    する遠方監視制御装置のフレーム長選定用の回線診断方
    法。
  10. 【請求項10】 前記所定の条件は、前記連絡失敗回数
    が零であり、且つ1回目成功率が所定パーセント以上で
    あることを特徴とする請求項8又は9に記載の遠方監視
    制御装置のフレーム長選定用の回線診断方法。
  11. 【請求項11】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視
    制御装置のフレーム長切替方法において、 送信データの最大値と、許容待ち時間の最大値と、HD
    LCの伝送フレームの情報信号部の長さの第1の上限値
    および該上限値に対応したタイマ値とを、送信側および
    受信側に各々固定して設定し、 変動要因別に設定された送信データの最大値および許容
    待ち時間と通信回線品質とに基づいて、所定の上限値を
    求める手段によって情報信号部の第2の上限値を送信側
    に可変設定し、 前記第1の上限値で決まるタイマ値と第2の上限値の範
    囲内の情報信号部の長さで送信を行うことを特徴とする
    遠方監視制御装置のフレーム長切替方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の上限値が従来と変わった場
    合は新しい上限値を親局に知らせ、当該上限値の範囲内
    で送信を行うことを特徴とする請求項11に記載の遠方
    監視制御装置のフレーム長切替方法。
  13. 【請求項13】 HDLC伝送方式を採用した遠方監視
    制御装置のフレーム長切替方法において、 送信データの最小値と、許容待ち時間の最小値と、HD
    LCの伝送フレームの情報信号部の長さの第1の上限値
    および該上限値に対応したタイマ値とを、送信側および
    受信側に各々設定し、 変動要因別に設定された送信データの最大値および許容
    待ち時間と通信回線品質とに基づいて、所定の上限値を
    求める手段によって情報信号部の第2の上限値を設定
    し、 前記第2の上限値が第1の上限値から変化した場合は当
    該新しい上限値を親局に予告連絡した後、通信連絡を中
    断し、該中断中に前記予告された新しい上限値と、その
    上限値に対応するタイマ値を設定し、新しい上限値の範
    囲内で通信を再開することを特徴とする遠方監視制御装
    置のフレーム長切替方法。
  14. 【請求項14】 前記所定の上限値を求める手段は、前
    記変動要因別に設定された送信データの最大値と許容待
    ち時間で決まるHDLCの伝送フレームの情報信号部の
    上限値とを比較し、小さい方を上限値とし、該上限値以
    内の複数の回線診断用の情報連絡フレーム長を設定し、
    該複数の情報連絡フレームを順次送信し、その情報連絡
    完了までの連絡所要時間を検出し、前記検出された連絡
    所要時間を、フレーム長別に設定された複数の連絡所要
    時間期待値又は回数に分類して積算し、前記連絡所要時
    間の検出毎に連絡所要時間期待値又は回数の最大値を超
    過した場合を連絡失敗として積算し、 前記設定された複数の情報連絡フレーム長のうち、前記
    積算結果が所定の条件を満たすフレーム長の最大長を、
    情報信号部の最適な上限値とする手段であることを特徴
    とする請求項11又は12又は13に記載の遠方監視制
    御装置のフレーム長切替方法。
JP8309074A 1995-11-22 1996-11-20 遠方監視制御装置の詳細情報伝送方法およびデータ送信失敗検出方法およびフレーム長選定用の回線診断方法およびフレーム長切替方法 Pending JPH09205687A (ja)

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CN111512663A (zh) * 2017-12-21 2020-08-07 标致雪铁龙汽车股份有限公司 用于多路复用网络的主部件的从部件故障监控设备

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CN111512663A (zh) * 2017-12-21 2020-08-07 标致雪铁龙汽车股份有限公司 用于多路复用网络的主部件的从部件故障监控设备
CN111512663B (zh) * 2017-12-21 2024-05-14 标致雪铁龙汽车股份有限公司 用于多路复用网络的主部件的从部件故障监控设备

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