JPH09204503A - デコーダ用icカード及びスクランブルシステム - Google Patents

デコーダ用icカード及びスクランブルシステム

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JPH09204503A
JPH09204503A JP8010788A JP1078896A JPH09204503A JP H09204503 A JPH09204503 A JP H09204503A JP 8010788 A JP8010788 A JP 8010788A JP 1078896 A JP1078896 A JP 1078896A JP H09204503 A JPH09204503 A JP H09204503A
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伸一 大井
Hiroshige Watanabe
浩成 渡邉
Yasushi Odagiri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試しの視聴用ICカードの枚数が受信者識別
符号(ID)ビット数に限定されないスクランブル放送
デコーダ用ICカードおよびスクランブルシステムを提
供する。 【解決手段】 スクランブル放送デコーダ装置本体に着
脱可能でありデスクランブルを制御するデコーダ用IC
カード11において、復号鍵(Km)と仮の受信者識別
符号(仮ID)とを予め不揮発性記憶手段31、33に
記憶して試視聴に供する。正式受信契約時には、暗号化
され放送に多重化された正規の受信者識別符号(正I
D)を仮IDを用いて取り込み、Kmを用いて復号し、
復号された正IDを不揮発性記憶手段33に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星放送、通信衛
星放送、CATV等で行われる有料放送に使用されるデ
コーダ用ICカード及びスクランブルシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より実施されている有料衛星放送で
は、正規契約者のみに放送の受信を限定するため、スク
ランブル方式で信号を発信している。そして、受信者側
には、受信した信号をスクランブル化以前の状態に戻す
ためのスクランブル放送デコーダ装置(以下、デコーダ
装置と省略する)が備えられている。
【0003】このデコーダ装置の中には、その内部にプ
ロセッサとメモリを内蔵したICカードをデコーダ装置
本体に装着して制御に用いるタイプのものが欧米で使用
されている。係るタイプのデコーダ装置ではICカード
内に1台ごとに異なる受信者識別符号(以下、IDと省
略する)を記憶させ、放送局がそのIDを管理して視聴
の可否等の制御を行うようにしている。
【0004】この場合、IDとリンクした暗号復号鍵
(Km)を1つのIDに対して1つ割り当て、デコーダ
装置に対する制御情報をこの暗号復号鍵Kmで暗号化し
た後、各デコーダ装置のIDを付与して送信し、各デコ
ーダ装置は暗号復号鍵Kmにより制御情報を復号する。
これにより、途中でデコーダ装置を制御する情報の改竄
及び不正視聴を防止している。
【0005】従来は視聴の契約後、IDが記憶されたI
Cカードを受信契約者に貸与するという方式であったた
め、前述の如くIDと暗号復号鍵Kmとを一対として管
理、運用を遂行していた。
【0006】そして、今後有料放送がさらに発展し、新
規の放送事業者の参入機会が増加してくると、既にIC
カードタイプのデコーダ装置を保有しているユーザに、
新規契約取得推進用のICカードを配布することが考え
られる。
【0007】この新規契約取得推進用ICカードは、有
効性が一定期間または一定時間に限定されたお試し視聴
用のICカード(以下、試視聴用ICカードと呼ぶ)で
あり、試しの視聴の後に、本格的に当該有料放送の視聴
を希望する希望者のみが正規契約するというようなシス
テムが考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、正規契約を
結ぶユーザ数は、配布した試視聴用ICカード数に比べ
少ないものと推定されるが、前述の如く内部にIDと暗
号復号鍵Kmとを一対にして割り当てて記憶させた試視
聴用ICカードを配布すると、IDの数が足りなくなる
事態が起こり得る。この事態を以下に詳細に説明する。
【0009】現在、前述のようなICカードを使用して
いない日本の有料放送のシステムでは(現行のJSB放
送に使用されているシステム)、IDが32ビットであ
る。これは正式契約をした人のみが、IDを内蔵したデ
コーダ装置を受け取るというシステムを前提としてい
る。従って、IDの数が232=43億とそれ程大きな数
とはいえなくても、増加した正規契約数をカバーするの
に十分な数であるといえる。
【0010】しかしながら、前述の如くIDと暗号復号
鍵Kmとを一対としたICカードでデコーダ装置を管理
し、しかもICカードを試視聴用として配布するような
サービスシステムが採用されると、前記43億枚のIC
カードでは十分な数とはいえなくなる可能性がある。
【0011】かかる事態への対処手段として、例えば単
純にIDのビット数を増加させるのは、放送波に多重化
した信号でデコーダ装置を制御する場合の宛先(ヘッ
ダ)にもなるIDデータのビット長を増やすことであ
り、伝送路のIDエリアが大きくなり伝送すべきデータ
量が増えてしまうという問題点がある。
【0012】以上の問題点に鑑み、本発明の目的は、試
視聴用ICカードを多数配布しても、IDのビット数を
増加させることがないデコーダ用ICカードおよびスク
ランブルシステムを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は次の構成を有する。すなわち請求項1記載の
発明は、スクランブル放送デコーダ装置本体に着脱可能
でありデスクランブルを制御するデコーダ用ICカード
において、第1の受信者識別符号と復号鍵とを予め記憶
した不揮発性記憶手段と、暗号化され放送に多重化され
た第2の受信者識別符号を前記復号鍵を用いて復号する
復号手段と、前記復号された第2の受信者識別符号を前
記不揮発性記憶手段に格納する制御手段と、を備えたこ
とを要旨とする。
【0014】また請求項2記載の発明は、スクランブル
放送デコーダ装置本体に着脱可能でありデスクランブル
を制御するデコーダ用ICカードにおいて、第1の受信
者識別符号と復号鍵と前記ICカードの有効性を限定す
る有効性情報とを予め記憶した不揮発性記憶手段と、暗
号化され放送に多重化された第2の受信者識別符号を前
記復号鍵を用いて復号する復号手段と、前記有効性情報
に基づいて前記ICカードの有効性を判定する有効性判
定手段と、前記復号された第2の受信者識別符号を前記
不揮発性記憶手段に格納することができるとともに、前
記有効性判定手段により前記ICカードが有効と判定さ
れないときに、前記スクランブル放送デコーダ装置本体
からデスクランブルされた信号が出力されないように制
御する制御手段と、を備えたことを要旨とする。
【0015】また請求項3記載の発明は、請求項2記載
のデコーダ用ICカードにおいて、前記有効性情報は、
前記ICカードの有効期間を示す有効期間データであ
り、前記有効性判定手段は、前記デコーダ装置を動作さ
せる時点の日付を示す日付情報と前記有効期間データと
を比較して判定することを要旨とする。
【0016】なお、前記デコーダ装置を動作させる時点
の日付を示す日付情報は、前記デコーダ装置本体に内蔵
したカレンダークロックからの日付情報または、放送に
多重化して送信された日付情報を分離したものを使用す
ることができる。
【0017】また請求項4記載の発明は、請求項2記載
のデコーダ用ICカードにおいて、前記有効性情報は、
前記ICカードを用いてスクランブル放送を視聴可能な
時間を制限する制限時間データであり、前記有効性判定
手段は、スクランブル放送を視聴した累積時間データと
前記制限時間データとを比較して判定することを要旨と
する。
【0018】また請求項5記載の発明は、同一の仮受信
者識別符号を持つ複数の受信者の中の最初の受信者が正
規受信契約を行う際には、前記仮受信者識別符号を前記
最初の受信者の正規受信者識別番号とし、前記仮受信者
識別符号を持つ他の受信者が正規受信契約を行う際に
は、暗号化され放送に多重化された正規受信者識別符号
を復号鍵を用いて復号して入手することを特徴とするス
クランブルシステムである。
【0019】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の実施の形態の説
明に先立ち、本発明の基本的な考え方を説明する。一般
に、スクランブル放送デコーダ装置内部に内蔵されてい
て伝送する必要のない暗号復号鍵Kmは、安全性を高め
るためにIDのビット数よりも大きく設定されている。
例えば、IDが32ビットの場合には、暗号復号鍵Km
は50〜60ビット以上とされている。
【0020】本発明では、この「IDのビット数<<K
mのビット数」であるという実情に着目して前記課題の
解決を図る。その手段は、試視聴目的に配布するICカ
ード(お試しICカード)には、例えば全て同じ仮ID
(仮受信者識別符号)を付与し、ICカードごとに異な
る暗号復号鍵Km(例えば、Km1,Km2,…,Km
i,…,Kmn)を付与する。この試視聴カードを用い
て、視聴者はその放送を試視聴する。
【0021】このような仮IDが付与されたICカード
を装着したデコーダ装置を持つ視聴者がその後正規契約
をしたい場合には、放送業者は視聴者が利用しているI
Cカード内の暗号復号鍵Kmiを用いて正規契約時のI
D(正ID)を暗号化し、仮IDのヘッダを付けて送付
する。そして仮IDが付与されたICカードを使用した
デコーダ装置は、仮IDを個別情報フィルタに設定し、
そのデータを受信しKmで復号する。
【0022】しかし、該当する暗号復号鍵Kmiは唯一
であるため、暗号化された正IDを正しく復号すること
ができるのは、同じ仮IDを持つ多数のICカード中の
暗号復号鍵Kmiを持つ契約者のICカードのみであ
る。このように、放送によってデコーダ装置に正IDを
与え、受け取ったデコーダ装置はICカード内の不揮発
性メモリへこの正IDを記憶する。正ID受信後は、今
後データを受け取るためヘッダとしてこれを使用し、動
作することになる。
【0023】なお、ここで使用する仮IDは、全ての試
視聴カードにおいて同じものとしたが、目的に合わせて
複数用意し、例えば月毎(年毎)に発行するICカード
の仮IDを変えてもよい。
【0024】次に、本発明に係るスクランブル放送デコ
ーダ装置の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説
明する。図1は、本実施の形態のスクランブル放送デコ
ーダ装置の要部構成を示すブロック図である。
【0025】図1に示すように、スクランブル放送デコ
ーダ装置1は、スクランブル化された映像、音声信号を
元の状態に戻す機能を有するデスクランブラ2と、暗号
解読または受信限定のデスクランブルに必要な契約者の
個別情報を抽出する個別情報フィルタ3と番組情報フィ
ルタ4及び次に説明するICカード11とを備えてい
る。
【0026】ICカード11は、前述の個別情報フィル
タ3、番組情報フィルタ4、デスクランブラ2等とのイ
ンタフェースをなすインタフェース部23と、デコーダ
装置全体の制御を行うCPU25と、CPU25のプロ
グラムを格納したROM27と、CPU25の作業エリ
アであるRAM29と、各契約者毎の暗号復号鍵Kmが
格納されたKmメモリ31と、仮受信者識別符号(仮I
D)または正受信者識別符号(正ID)を格納する仮I
Dメモリ、正IDメモリ33と、これらの構成要素間を
相互に接続するバス21とを備えている。
【0027】なお、Kmメモリ31及び仮IDメモリ・
正IDメモリ33は、EEPROM等の不揮発性メモリ
であり、記憶内容を論理的に明確化するために別々の構
成要素としたが、それぞれ異なる記憶領域を有する単一
の物理メモリとしてまとめることもできる。
【0028】次に、本実施の形態の動作を参照して説明
する。先ず有料放送に興味を示す視聴者は、ICカード
内に予め仮IDを含む個別情報を記憶させた試視聴IC
カードをデコーダ装置本体に装着して視聴(試視聴)を
行う。ここに、一般的な有料放送では、契約の継続有
無、視聴料納付状況等の契約者個別の情報(以下、個別
情報と省略する)と番組に関係する情報(以下、番組情
報と省略する)との比較判定によって当該番組の視聴可
否の判定を行い、デスクランブル等の視聴制御をしてい
る。
【0029】もし、試し視聴の結果に応じて視聴者が正
規契約を結ぶ場合は、視聴者は放送業者に対して、衛星
放送や単方向CATV等の場合は電話や葉書等の通信手
段により自分が使用しているICカードの情報(視聴者
が利用している仮ID、暗号復号鍵Kmiが特定できる
もの)を連絡する。
【0030】放送業者はこの視聴者の使用しているIC
カード内部にある暗号復号鍵Kmiを利用して正識別符
号(正ID)を暗号化し、この暗号化された正IDを仮
IDのヘッダをつけた個別情報中に含ませて放送によっ
て当該視聴者に受信させる。以下、スクランブル放送デ
コーダ装置1(図1参照)の正ID受け取り動作を図2
のフローチャート図を参照して説明する。まず、スクラ
ンブル放送デコーダ装置1では、ICカード11内のC
PU25が仮IDメモリ33に記憶された仮ID読出
し、インタフェース部23を介して、デコーダ装置本体
の個別情報フィルタ3に仮IDを設定している(ステッ
プS10)。
【0031】次いで、この仮IDを与えられた個別情報
フィルタ3で放送された個別情報のフィルタリングを
し、仮IDと等しいヘッダをもつ個別情報のみが選別さ
れて、インタフェース部23を介してデータをICカー
ド11に与えるようになっているため、この仮IDを有
する全てのデコーダ装置のICカードは、この正IDの
含まれている個別情報を受信することになる(ステップ
S20)。
【0032】次いで、受信したデータを復号鍵Kmによ
り復号(ステップS30)し、復号結果が正しいかどう
かを判定する(ステップS40)。復号結果がOKとな
るICカードは、契約を望んだ視聴者のICカード(復
号鍵Kmi)のみであり、その他の同一仮IDを持つI
Cカードでは、復号鍵Kmが異なるので、正しく復号す
ることはできない。このOKとなった個別情報を得たI
Cカードでは、正IDを抽出し(ステップS50)、E
EPROMなどの不揮発性メモリである仮IDメモリ・
正IDメモリ33にこの正IDを記憶する(ステップS
60)。この記憶するエリアは今まで仮IDを記憶して
いたエリアでも良いし、あるいは別のエリアに記憶して
も良い。
【0033】正IDが仮IDメモリ・正IDメモリ33
に記憶された後は、この正IDが個別情報フィルタに設
定され、正IDヘッダを付与した個別情報を取り込んで
デコーダ装置の制御を行うとともに、放送局ではこの視
聴者との契約に従って、個別情報を暗号復号鍵Kmで暗
号化し、正IDのヘッダを付与して送付することによ
り、デコーダ装置の視聴制御をする。
【0034】こうして同一仮IDを持つ多数ICカード
から唯一の復号鍵Kmiを持つ特定のICカードを選択
して、そのICカードを備えたデコーダ装置の仮IDか
ら正IDへの切り換えが行われる。
【0035】次に、本発明に係るデコーダ用ICカード
の第2の実施の形態を説明する。
【0036】図3は本実施の形態のデコーダ用ICカー
ドを用いたスクランブル放送デコーダ装置の構成を示す
ブロック図である。本実施の形態と第1の実施の形態と
の相違点は、本実施の形態が第1の実施の形態に対して
デコーダ用ICカード内にその有効性を限定するための
有効期間情報を記憶し、この有効期間以外は視聴を不可
能にする点である。
【0037】本実施の形態は、基本的な部分については
第1の実施の形態と同一であるが、記憶された有効期間
情報に基づいて有効期間内であるか否かの判定を行うた
めに、デコーダ装置本体に日時情報を計数し更新するカ
レンダクロック5を設け、デコーダ用ICカード12に
予め有効期間の記憶された不揮発性の有効期間メモリ3
5を設けたことが第1の実施の形態と異なっている。
【0038】そして、CPU25のプログラムには、カ
レンダクロック5が保持する現在の日付と有効期間メモ
リ35に格納された有効期間とを比較して、現在の日付
が有効期間内であれば、デスクランブラ2にデスクラン
ブル鍵を供給して視聴可能にし、現在の日付が有効期間
内でなければ、デスクランブラ2を視聴可能としない機
能が付加されている。これにより、視聴用ICカードの
有効期限を実現している。なお、この日付と有効期間と
の比較は、CPU25のプログラムによらず、比較器を
設けてその出力信号により、デスクランブラ2を制御し
て実現することもできる。
【0039】有効期限内に正規契約が行われた場合に
は、第1の実施の形態と同様な手順で、放送に多重化さ
れた正IDを不揮発性メモリを用いた仮IDメモリ・正
IDメモリ33へと記憶し、以後正IDによる制御を受
ける。
【0040】次に本発明に係るデコーダ用ICカードの
第3の実施の形態を説明する。図4は本実施の形態のデ
コーダ用ICカードを用いたスクランブル放送デコーダ
装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態と第
1の実施の形態との相違点は、本実施の形態が第1の実
施の形態に対してデコーダ用ICカード内にその有効性
を限定するための制限時間情報を記憶し、この制限時間
以外は視聴を不可能にする点である。
【0041】本実施の形態は、基本的な部分については
第1の実施の形態と同一であるが、制限時間内であるか
否かの判定を行うために、デコーダ用ICカード13内
に、予め試視聴の制限時間を記憶した不揮発性の制限時
間メモリ37と、累積視聴時間を記憶する不揮発性の累
積視聴時間メモリ39とを設けている。
【0042】この累積視聴時間は、視聴者が試しの視聴
を行っているときに利用され、視聴者が実際に放送を視
聴した時間の累積を累積視聴時間メモリ39へ記憶する
とともに、累積視聴時間と試視聴の制限時間とを比較
し、累積視聴時間が試視聴の制限時間を超えたときに、
以後の視聴を不可能にするために用いられる。
【0043】そして、CPU25のプログラムには、所
定の視聴時間(例えば、1秒、1分)が経過する毎に累
積視聴時間メモリ39の記憶内容を更新する累積視聴時
間計数機能と、累積視聴時間メモリ39の記憶内容と制
限時間メモリ37の記憶内容とを比較し、累積視聴時間
メモリ39の内容が制限時間メモリ37の内容を超えて
いれば、以後の視聴を不可能にする視聴時間制限機能と
が追加されている。
【0044】上記所定の視聴時間は、CPU25内部に
設けられたタイマー機能を利用してもよいし、別途ハー
ドウェアタイマを設けて所定時間毎にCPU25に割り
込みをおこなって通知してもよい。
【0045】勿論、累積視聴時間が制限時間未満である
ときに正規契約が行われた場合には、第1の実施の形態
と同様の手順で正IDを取り込み、正IDを不揮発性メ
モリへと記憶したのち、累積視聴時間の更新または累積
視聴時間と制限時間との比較を停止する。
【0046】なお、本実施の形態の変形例として、累積
視聴時間メモリ39を設けることなく、制限時間メモリ
37のみを用いて、制限時間メモリ37の内容から視聴
時間を順次減算し、制限時間メモリ37の内容がゼロと
なったときに以後の視聴を不可能にするように制御する
こともできる。
【0047】次に本発明に係るデコーダ用ICカードの
第4の実施の形態を説明する。図5は本実施の形態のデ
コーダ用ICカードを用いたスクランブル放送デコーダ
装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態と第
2の実施の形態との相違点は、本実施の形態が第2の実
施の形態に対してデコーダ装置内部にカレンダクロック
を設けず、放送局から送られる番組情報中に含まれる日
付情報を利用してICカードの有効期間内か否かを判定
することである。
【0048】この場合、CPU25のプログラムによ
り、番組情報フィルタ4を通して抽出されたデータの中
から日付情報を抽出し、抽出された日付情報と有効期間
メモリ35に記憶されている有効期間情報データとを比
較し、日付情報の示す値が有効期間の範囲外となった場
合には、この有料放送を視聴不可能にする制御をおこな
う。
【0049】なお、第2の実施の形態と同様に、有効期
間内に正規契約が行われた場合には同様の手順で正ID
を取り込み、ICカード内の不揮発性のメモリ33へ記
憶する。
【0050】また、上記正規の契約時に、放送局側での
正規契約の受付順で1番最初に契約を行った視聴者が利
用しているICカードについては仮IDをそのまま正規
契約時のIDとして利用し、2番目以降の契約者に対し
ては上記と同様に仮IDによる暗号化された正IDの取
り込み、個別のKmnによる暗号化正IDの復号、復号
結果の判定が正しければICカード内にある不揮発性メ
モリへと記憶することにより、仮IDを使い捨てにする
ことがなくなり、限られたIDを有効に使うことができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
視聴目的のICカードに使用するIDの使い捨てによっ
て起こり得るID不足の心配を減らし、有限の数のID
の有効利用が可能となり、本来試視聴目的で使い捨ての
ICカードを正規契約可能な機能を付加することによっ
てICカード自体の有効利用にもつながる。また、仮I
D自体の種類は少なくてすむため、放送局側で制御情報
に使用するデータ量が少なくてすむ。
【0052】また、試視聴目的のICカードにさらに有
効性を限定する情報をもたせることによって放送局側の
運用に幅を持たせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクランブル放送デコーダ用IC
カードを用いたデコーダ装置の第1の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の動作を説明するフローチャ
ート図である。
【図3】本発明に係るスクランブル放送デコーダ用IC
カードを用いたデコーダ装置の第2の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図4】本発明に係るスクランブル放送デコーダ用IC
カードを用いたデコーダ装置の第3の実施の形態を示す
ブロック図である。
【図5】本発明に係るスクランブル放送デコーダ用IC
カードを用いたデコーダ装置の第4の実施の形態を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1…スクランブル放送デコーダ装置 2…デスクラン
ブラ 3…個別情報フィルタ 4…番組情報フィル
タ 11…ICカード 21…バス 23…イン
タフェース部 25…CPU 27…ROM 2
9…RAM 31…Kmメモリ 33…仮IDメモリ・正IDメモ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/167 H04N 7/167 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクランブル放送デコーダ装置本体に着
    脱可能でありデスクランブルを制御するデコーダ用IC
    カードにおいて、 第1の受信者識別符号と復号鍵とを予め記憶した不揮発
    性記憶手段と、 暗号化され放送に多重化された第2の受信者識別符号を
    前記復号鍵を用いて復号する復号手段と、 前記復号された第2の受信者識別符号を前記不揮発性記
    憶手段に格納する制御手段と、 を備えたことを特徴とするデコーダ用ICカード。
  2. 【請求項2】 スクランブル放送デコーダ装置本体に着
    脱可能でありデスクランブルを制御するデコーダ用IC
    カードにおいて、 第1の受信者識別符号と復号鍵と前記ICカードの有効
    性を限定する有効性情報とを予め記憶した不揮発性記憶
    手段と、 暗号化され放送に多重化された第2の受信者識別符号を
    前記復号鍵を用いて復号する復号手段と、 前記有効性情報に基づいて前記ICカードの有効性を判
    定する有効性判定手段と、 前記復号された第2の受信者識別符号を前記不揮発性記
    憶手段に格納することができるとともに、前記有効性判
    定手段により前記ICカードが有効と判定されないとき
    に、前記スクランブル放送デコーダ装置本体からデスク
    ランブルされた信号が出力されないように制御する制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするデコーダ用ICカード。
  3. 【請求項3】 前記有効性情報は、前記ICカードの有
    効期間を示す有効期間データであり、 前記有効性判定手段は、前記デコーダ装置を動作させる
    時点の日付を示す日付情報と前記有効期間データとを比
    較して判定することを特徴とする請求項2記載のデコー
    ダ用ICカード。
  4. 【請求項4】 前記有効性情報は、前記ICカードを用
    いてスクランブル放送を視聴可能な時間を制限する制限
    時間データであり、 前記有効性判定手段は、スクランブル放送を視聴した累
    積時間データと前記制限時間データとを比較して判定す
    ることを特徴とする請求項2記載のデコーダ用ICカー
    ド。
  5. 【請求項5】 同一の仮受信者識別符号を持つ複数の受
    信者の中の最初の受信者が正規受信契約を行う際には、
    前記仮受信者識別符号を前記最初の受信者の正規受信者
    識別番号とし、前記仮受信者識別符号を持つ他の受信者
    が正規受信契約を行う際には、暗号化され放送に多重化
    された正規受信者識別符号を復号鍵を用いて復号して入
    手することを特徴とするスクランブルシステム。
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