JPH09203922A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH09203922A
JPH09203922A JP8012046A JP1204696A JPH09203922A JP H09203922 A JPH09203922 A JP H09203922A JP 8012046 A JP8012046 A JP 8012046A JP 1204696 A JP1204696 A JP 1204696A JP H09203922 A JPH09203922 A JP H09203922A
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bar
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JP8012046A
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English (en)
Inventor
Yoichi Yamazaki
陽一 山崎
Toshiyuki Nakamura
敏行 中村
Keiji Urata
圭史 浦田
Akihiro Yoshizawa
昭弘 義澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコードパターン中に含まれるコード情報
の読み出しに異常があるか否かを正確かつ迅速に判別で
きるようにする。 【解決手段】 バーコードパターンがスプール軸22と
一体に回転するカートリッジ21がカメラに装填される
と、バーコードパターンを回転させてセンサ2によりバ
ーコードパターン中のデータ領域内のバー情報の数を検
出し、バー情報の数が偶数であればバーコードパターン
の読み取りに異常がないと判断する。一方、異常がある
と判断されると再度バーコードパターンの読み取りを行
い、バーコードパターンの読み取りを所定回数繰り返し
ても異常と判断される場合には撮影を禁止するか、ある
いは予め定めたフィルム関連情報をカメラに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプール軸と一体
に回転するバーコードパターンを備えたフィルムカート
リッジが装填される。
【0002】
【従来の技術】フィルムに関する情報等を表すバーコー
ドパターンが上面に描かれたデータディスクを備え、こ
のデータディスクをスプール軸と一体に回転させるフィ
ルムカートリッジが提案されている(例えば、特開平7-
64167号公報、特開平7-114098号公報)。また、バーコ
ードパターンにフィルム感度等のフィルムに固有の情報
を記録しておき、これら情報を解読して表示装置に表示
したり、カメラ各部を制御するカメラが提案されている
(例えば、特開平6-250257号公報)。解読の方法として
は、例えば、バーコードパターン中に含まれる各コード
情報を「0」と「1」の2値データに変換し、予めカメ
ラが備えているフィルムデータと比較する方法が考えら
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バーコ
ードパターンが描かれたデータディスクの回転駆動系の
がたつきや、データディスクを回転させるモータに電源
電圧を供給する電池の消耗度合い等によっては、バーコ
ードパターンを正しく読み取れないおそれがある。ま
た、バーコードパターンの表面にしみや汚物が付着した
場合も、バーコードパターンの読み取りに失敗するおそ
れがある。
【0004】バーコードパターンの読み取りに失敗する
と、使用フィルムに適した撮影条件をカメラに設定でき
なくなるだけでなく、バーコードパターンの読み取りを
何度も繰り返すおそれがあり、カメラの電池の消費電力
が増えて電池の寿命が短くなってしまう。
【0005】このため、バーコードパターンの読み取り
に失敗した場合には、撮影を禁止したり、予め定めたフ
ィルム感度を設定したり、警告したりするカメラが提案
されている(特開平4-340943、特開平5-5944、特開平5-
34794号公報)。
【0006】ところで、バーコードパターンの読み取り
に異常があるか否かを判別する方法として、特開平4-34
0943号公報では、バーコードパターンからの反射光をフ
ォトリフレクタにより受光し、その受光量により異常の
有無を判別している。また、特開平5-34794号公報で
は、所定時間内にフォトリフレクタから所定レベルの信
号が出力されなければ、バーコードパターンに異常があ
ると判断している。
【0007】しかしながら、上述した特開平4-340943号
公報に記載されたカメラは、バーコードパターン内の1
箇所か2箇所からの反射光に基づいて異常の有無を判別
するため、バーコードパターンの全域すべてについて異
常がないとの確証は得られない。また、上述した特開平
5-34794号公報に記載されたカメラでも、バーコードパ
ターンのごく一部の領域だけを用いて異常の判別を行っ
ており、判別に用いなかった領域に異常があるおそれが
ある。
【0008】本発明の目的は、バーコードパターン中に
含まれるコード情報の読み出しに異常があるか否かを正
確かつ迅速に判別できるカメラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、発明の一実施の形
態を示す図1,2に対応づけて本発明を説明する。 −請求項1− 請求項1に記載の発明は、スプール軸22と一体に回転
するバーコードパターンを有するフィルムカートリッジ
を装填可能なカメラに適用され、バーコードパターン中
の所定領域内に含まれる所定のコード長を有するコード
情報の数を計測するコード数計測手段と、コード数計測
手段により計測された数に基づいて、バーコードパター
ン中に含まれるコード情報の読み取りに異常がある否か
を判別する異常判別手段とを備えることにより、上記目
的は達成される。請求項1に記載の発明では、バーコー
ドパターン中の所定領域内に含まれる所定のコード長を
有するコード情報の数を計測し、計測された数が予め定
めた数でなければ、バーコードパターンの読み取りに異
常があると判断する。 −請求項2− 請求項2に記載の発明は、バーコードパターン中に含ま
れるコード情報のうち、所定方向を通過するコード情報
を検出するコード検出手段2と、コード検出手段2によ
りバーコードパターン中の隣接するコード情報の境界位
置が検出されてから次に境界位置が検出されるまでの時
間を計測するエッジ間隔計測手段と、エッジ間隔計測手
段により計測された時間に基づいて、バーコードパター
ン中の各コード情報が所定のコード長を有するか否かを
判別するコード長判別手段とを備え、コード長判別手段
による判別結果に基づいて、所定領域内に含まれる所定
のコード長を有するコード情報の数を計測するようにコ
ード数計測手段を構成するものである。請求項2に記載
の発明では、バーコードパターンを予め指定した速度で
回転させれば、所定のコード長のコード情報がコード検
出手段2の脇を通過するのに要する時間を事前に検出で
きるため、事前に検出した時間と、実際にコード検出手
段2により検出された時間とを比較して、バーコードパ
ターン中に含まれる所定のコード長のコード情報を検出
する。 −請求項3− 請求項3に記載の発明は、コード数計測手段により計測
された数が偶数か奇数かによって異常か否かを判別する
ように異常判別手段を構成するものである。請求項3に
記載の発明では、バーコードパターン中の所定領域内に
含まれるコード情報の数自体を異常判別処理に用いるの
ではなく、コード情報の数が偶数か奇数かによって異常
の有無を判別するため、異常があるか否かを簡易かつ迅
速に判別できる。 −請求項4− 請求項4に記載の発明は、少なくとも2種類の異なるコ
ード長を有するコード情報の組合せからなるデータ領域
を備えたバーコードパターンを設け、データ領域内に含
まれる所定のコード長を有するコード情報の数を計測す
るようにコード数計測手段を構成するものである。請求
項4に記載の発明では、フィルムに関する情報などの重
要な情報はバーコードパターン中のデータ領域内に記録
されていることに着目し、データ領域内に含まれる所定
のコード長を有するコード情報の数に基づいて、バーコ
ードパターンの読み取りに異常があるか否かを判別す
る。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために本発明の一実施の形態の図を用いたが、これによ
り本発明が一実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明によるカメラの動作
制御装置の一実施の形態のブロック構成図である。図1
の符号1は装置全体を制御するCPUであり、後述する
図5〜9の処理を行う。2はカートリッジのバーコード
パターンを光学的に検出するフォトリフレクタ等から成
るセンサである。3はカートリッジのスプール軸および
遮光扉を駆動するモータ、4はモータ3の駆動方向およ
び駆動速度を制御するモータ制御装置である。5はCP
U1により演算された後述するしきい値を記憶するEE
PROM、6はバーコードパターンの解読結果を格納す
るRAMである。なお、CPU1の内部には、センサ2
により検出されたアナログ信号から成るコード情報をデ
ジタルデータに変換するA/D変換装置1aが内蔵され
ている。SW1はカートリッジの装脱を行うカートリッ
ジ室蓋(不図示)の開閉を検出するカートリッジ室蓋ス
イッチ(以下、カート蓋スイッチと略する)である。
【0012】図2は本実施の形態で用いるカートリッジ
の斜視図である。図2の符号22はフィルム給送を行う
スプール軸、25はスプール軸22と一体に回転するデ
ータディスクであり、データディスク25の上面にはバ
ーコードパターンが描かれており、バーコードパターン
の一部はカートリッジ上面に形成された窓21bから露
出している。このバーコードパターンには、フィルム感
度や撮影駒数などのフィルムに関する情報が記録されて
いる。26はフィルムを出し入れする遮光扉であり、こ
の遮光扉26が開いている場合のみフィルムはカートリ
ッジ21から送出可能とされる。
【0013】図3はデータディスク25の上面に描かれ
たバーコードパターンの拡大図である。本実施の形態の
バーコードパターンは、フィルムに関する情報が記録さ
れているデータ領域DTと、バー情報のみから成るブラ
ックゾーンBKと、スペース情報のみから成るホワイト
ゾーンWTとで構成される。データ領域DTは、バー情
報とスペース情報とを交互に隣接配置して構成され、各
バー情報とスペース情報は狭い幅(以下、ナローと呼
ぶ)と広い幅(以下、ワイドと呼ぶ)のいずれかが選択
可能とされている。したがって、データ領域DT内の各
バー情報とスペース情報の幅を任意に選択することで、
複数種類の情報を表すことができる。また、データ領域
DT内のバー情報は、バーコードパターンの異常を検出
するために用いられ、バー情報の一つはエラー訂正用の
パリティビットとして設けられている。例えば、データ
領域DT内に仮に奇数個のバー情報が存在する場合には
パリティビット用としてバー情報を1つ追加し、データ
領域DT内に常に偶数個のバー情報が存在するようにし
ている。
【0014】図4は図2のカートリッジの上部の斜視図
である。図示のように、カートリッジ上面には窓21b
が設けられ、窓21bによりバーコードパターンが露出
している。また、窓21bの上方にはセンサ2が設けら
れており、窓21bから露出しているバーコードパター
ンのコード情報を検出する。
【0015】図5はCPU1が行うメイン処理を示すフ
ローチャートであり、以下このフローチャートに基づい
て本実施の形態の動作を説明する。なお、CPU1は、
カートリッジ室にカートリッジ21が装填されたときに
図5の処理を開始する。
【0016】図5のステップS1では、カートリッジ蓋
が閉じられたか否かを判定する。ここでは、カート蓋ス
イッチがオンであれば、カートリッジ蓋が閉じられたと
判断する。カートリッジ蓋が閉じられるとステップS2
に進み、バーコードパターンを正常に読み取れなかった
場合にセットされる読取エラーフラグをリセット(クリ
ア)する。
【0017】ステップS3では、モータ3を逆転させて
バーコードパターンを反時計回り方向に回転させる。ス
テップS4では、図4に詳細を示すデータディスク情報
読取処理を行う。このデータディスク情報読取処理で
は、後述するように、バーコードパターン中に含まれる
各コード情報を解読する処理を行う。
【0018】ステップS4のデータディスク情報読取処
理が終了するとステップS5に進んでモータ3を停止さ
せ、次にステップS6では、データディスク情報読取処
理の中で読取エラーフラグがセットされたか否かを判定
する。このフラグがセットされなかった場合にはステッ
プS7に進み、バーコードパターン中のデータ領域DT
内にバー情報(図3の黒色パターン)が偶数個存在する
か否かを判定する。例えば、図3のバーコードパターン
の場合、データ領域DTには本来8個のバー情報が存在
するため、ステップS7でバー情報が偶数個存在すると
判定された場合には正常と判断してステップS8に進
む。ステップS8では、解読したバーコードパターンの
内容に基づいてカメラに各種の設定を行う。
【0019】ステップS6で読取エラーフラグがセット
されたと判定された場合、またはステップS7でデータ
領域DT内にバー情報が奇数個存在すると判定された場
合にはステップS9に進み、バーコードパターンの読み
取りを所定回数(例えば5回)繰り返したか否かを判定
し、まだ所定回数繰り返していない場合にはステップS
2に戻り、所定回数繰り返した場合にはステップS10
に進む。ステップS10では、その後の撮影を禁止する
処理を行う。例えばレリーズスイッチをオフ固定にした
り、シャッタの開閉を禁止する。
【0020】このように、図5のメイン処理では、バー
コードパターン中のデータ領域DT内に含まれるバー情
報の数によってバーコードパターンの読み取りに異常が
あるか否かを検出し、バーコードパターンの読み取りを
所定回数繰り返しても異常が解消されない場合には、撮
影を禁止する処理を行う。また、バーコードパターン中
のデータ領域DT内のバー情報の数が偶数か奇数かによ
って異常の判別を行うため、異常があるか否かを簡易か
つ正確に判別できる。
【0021】次に、図5のステップS4のデータディス
ク情報読取処理の詳細を図6のフローチャートを用いて
説明する。図6のステップS101では、センサ2の出
力レベルが反転した回数を計測するためのエッジカウン
タをリセットする。ステップS102では、センサ2の
出力レベルが反転するまでの時間を計測するためのエッ
ジ未検出タイマをスタートさせる。ステップS103で
は、エッジ未検出タイマがタイムアップしたか否かを判
定する。
【0022】エッジ未検出タイマがタイムアップしてい
ない場合にはステップS104に進み、センサ2の出力
レベルが反転したか否か、すなわちセンサ2によりパタ
ーンエッジ(コード情報の境界位置)が検出されたか否
かを判定し、反転しなかった場合はステップS103に
戻り、出力レベルが反転した場合にはステップS105
に進む。
【0023】ステップS105では、エッジカウンタを
カウントアップする。ステップS106では、エッジカ
ウンタのカウント値が所定値(例えば19)に達したか
否かを判定する。図3のバーコードパターンの場合、1
周の中に18箇所のパターンエッジが存在するため、エ
ッジカウンタのカウント値が19になれば、バーコード
パターンが1回転したことになる。すなわち、図6のス
テップS106では、バーコードパターンが1回転した
か否かを判定する。
【0024】ステップS106でエッジカウンタのカウ
ント値が所定値に達したと判定されるとステップS10
7に進み、図7,8に詳細を示すしきい値時間計測処理
を行う。このしきい値時間計測処理では、後述するよう
に、バーコードパターン中に含まれる各コード情報がナ
ローかワイドかを判定する基準となるしきい値時間を演
算する処理を行う。
【0025】次にステップS108では、しきい値時間
を演算できなかったことを示すしきい値時間計測エラー
フラグがステップS107のしきい値時間計測処理の中
でセットされたか否かを判定する。しきい値時間計測エ
ラーフラグがセットされなかった場合にはステップS1
09に進み、図9に詳細を示すバーコード判断処理を行
う。このバーコード判断処理では、後述するように、セ
ンサ2により検出される各コード情報のコード長と、ス
テップS107で演算されたしきい値時間とに基づい
て、バーコードパターン中のデータ領域DT内の各コー
ド情報がナローかワイドかを判別する処理を行う。
【0026】次にステップS110では、バーコードパ
ターンの読み取りに異常があることを示すバーコード判
断エラーフラグがステップS109のバーコード判断処
理の中でセットされたか否かを判定し、セットされた場
合にはステップS111に進み、セットされなかった場
合にはリターンする。
【0027】一方、ステップS103でエッジ未検出タ
イマがタイムアップしたと判定された場合、あるいはス
テップS108でしきい値時間計測エラーフラグがセッ
トされたと判定された場合もステップS111に進み、
読取エラーフラグをセットしてリターンする。
【0028】このように、図6のデータディスク情報読
取処理では、バーコードパターンを1回転させてバーコ
ードパターン中に含まれるコード情報の数をセンサ2に
より計測し、コード情報の数に異常がなければナローと
ワイドを判別するためのしきい値時間を演算し、演算し
たしきい値時間を用いてバーコードパターン中のデータ
領域DT内の各コード情報がナローかワイドかを判別す
る。
【0029】次に、図6のステップS107のしきい値
時間計測処理の詳細を図7のフローチャートを用いて説
明する。図7のステップS201では、しきい値時間を
正常に計測できなかった場合にセットされるしきい値時
間エラーフラグをリセットする。ステップS202で
は、エッジ間隔計測タイマをスタートさせる。ステップ
S203では、エッジ未検出タイマをスタートさせる。
【0030】ステップS204では、エッジ未検出タイ
マがタイムアップしたか否かを判定する。タイムアップ
していない場合にはステップS205に進み、センサ2
の出力レベルが反転したか否か、すなわちセンサ2によ
りパターンエッジ(コード情報の境界位置)が検出され
たか否かを判定し、センサ2の出力レベルが反転しなか
った場合はステップS204に戻り、出力レベルが反転
した場合にはステップS206に進む。上記ステップS
205では、センサ2の出力をA/D変換装置1aでデ
ジタル値に変換し、そのデジタル値をEEPROM5に
記憶されているしきい値と比較した結果と、前回のデジ
タル値に対して同様に行った比較結果とを比較すること
で、出力レベルが反転したか否かを判定する。
【0031】ステップS206では、前回センサ2の出
力レベルが反転してから次に反転するまでの時間(エッ
ジ間隔)を計測する。ステップS207では、エッジ間
隔が所定時間(例えば90msec)以上か否かを判定し、
所定時間未満であればステップS203に戻り、所定時
間以上であれば図3に示すブラックゾーンBKまたはホ
ワイトゾーンWTが検出されたと判断してステップS2
08に進む。ステップS208では、センサ2の出力が
ローレベルからハイレベルに変化したか否かを判定し、
判定が否定されるとステップS203に、判定が肯定さ
れるとブラックゾーンBKが検出されたと判断してステ
ップS209に進む。すなわち、ステップS208で
は、図3に示すブラックゾーンBKとホワイトゾーンW
Tとの境界位置を検出し、境界位置が検出された場合に
はステップS209に進む。
【0032】ステップS209では、データ領域DT内
の各コード情報がナローかワイドかを判別する基準とな
るしきい値時間を(1)式に基づいて演算する。
【数1】 しきい値時間=(ブラックゾーン時間)/所定値 …(1) (1)式中のブラックゾーン時間とは、バーコードパタ
ーンの回転中にセンサ2により検出されるブラックゾー
ンBKの期間をいう。また、(1)式中の所定値は、
(2)式によって求められる。
【数2】 (2)式中のナロー時間とは、バーコードパターンを所
定速度で回転させたときにセンサ2により検出されるナ
ロー(パターン幅が狭いコード情報)の期間をいい、ワ
イド時間とは、バーコードパターンの回転中にセンサ2
により検出されるナロー(パターン幅が狭いコード情
報)の期間をいう。
【0033】ステップS204でエッジ未検出タイマが
タイムアップしたと判定されるとステップS210に進
み、しきい値時間エラーフラグをセットしてリターンす
る。
【0034】このように、図7のしきい値時間計測処理
では、バーコードパターンの回転中にセンサ2により検
出されるブラックゾーンBKの期間(ブラックゾーン時
間)に基づいてしきい値時間を演算する。したがって、
バーコードパターンの回転速度に適したしきい値時間を
演算できる。
【0035】次に、図6のステップS109のバーコー
ド判断処理の詳細を図8のフローチャートを用いて説明
する。図8のステップS301では、各コード情報がナ
ローかワイドかを判別できない場合にセットされるバー
コード判断エラーフラグをリセットする。また、センサ
2により検出されるコード情報の数を計測するためのエ
ッジカウンタをリセット(クリア)する。
【0036】ステップS302では、エッジ間隔計測タ
イマをスタートさせる。ステップS303では、エッジ
未検出タイマをスタートさせる。ステップS304で
は、エッジ未検出タイマがタイムアップしたか否かを判
定し、タイムアップしていない場合にはステップS30
5に進む。ステップS305では、センサ2の出力レベ
ルが反転したか否か、すなわちセンサ2によりパターン
エッジ(コード情報の境界位置)が検出されたか否かを
判定し、反転しなかった場合はステップS304に戻
り、出力レベルが反転した場合にはステップS306に
進む。
【0037】ステップS306では、エッジカウンタを
カウントアップする。ステップS307では、前回セン
サ2の出力レベルが反転してから次に反転するまでの時
間(エッジ間隔)を計測する。ステップS308では、
エッジカウンタのカウント値が「1」以下か否かを判定
し、「1」以下であればステップS303に戻り、
「1」より大きければステップS309に進む。
【0038】ステップS309では、ステップS307
で計測されたエッジ間隔が図7のステップS209で計
測したしきい値時間以上か否かを判定し、しきい値時間
未満であればステップS310に進んでRAM6に
「0」を格納する。一方、しきい値時間以上であればス
テップS311に進んでRAM6に「1」を格納する。
【0039】ステップS310またはS311の処理が
終了するとステップS312に進み、エッジカウンタの
カウント値が所定値(例えば18)に達したか否かを判
定する。所定値に達していない場合にはステップS30
3に戻り、所定値になるとリターンする。図3のバーコ
ードパターンの場合、1周の中に合計18個のパターン
エッジを存在するため、ステップS312ではバーコー
ドパターンを1回転したか否かを判定して、1回転させ
た場合にはリターンする。
【0040】一方、ステップS304でエッジ未検出タ
イマがタイムアップしたと判定された場合にはステップ
S313に進み、バーコード判断エラーフラグをセット
してリターンする。
【0041】このように、図8のバーコード判断処理で
は、バーコードパターンを回転させながらパターンエッ
ジ間隔をセンサ2により検出し、検出したパターンエッ
ジ間隔を図7のしきい値時間計測処理で求めたしきい値
時間と比較して、バーコードパターンの解読を行い、そ
の解読結果に基づいてバーコードパターンの読み取りに
異常がないか否かを判断する。
【0042】図5の処理では、ステップS4でバーコー
ドパターンの各コード情報を読み取った後に、ステップ
S7で読取が正常か否かの判断を行っているが、ステッ
プS4とS7の処理を合体させてバーコードパターンの
各コード情報を読み取りながら正常か異常かの判断を行
ってもよい。
【0043】図5の処理では、バーコードパターン中の
データ領域DT内のバー情報の数が偶数か否かによって
正常か異常かの判断を行っているが、バー情報の代わり
にスペース情報の数が奇数か否かにより判断してもよ
い。また、パリティビットは必ずしも必須のものではな
く、またパリティビットに対応するバー情報を複数個設
けてもよい。あるいは、パリティビットの付加以外の手
法により、バーコードパターンを規則性のあるデータに
変換して異常判断を行ってもよい。
【0044】図5の処理で異常と判断された場合に、レ
リーズを禁止する代わりにカメラ本体の電源を自動的に
オフしてもよい。要は、撮影を禁止するモードに自動的
に移行すればよい。また、その際、警告表示や警告音等
により撮影者に異常が起こった旨を報知してもよい。ま
た、バーコードパターンを読み取るセンサ2の取付位置
は図4に限定されず、また複数個のセンサを用いて読み
取りを行ってもよい。
【0045】上記に説明したフローチャートでは、エッ
ジカウンタの値など具体的な数値を挙げて説明したが、
本発明はこれら数値に限定されない。
【0046】図5の処理では、バーコードパターンのデ
ータ領域内に存在するバー情報の数が偶数個でない場合
には撮影を禁止しているが、撮影を禁止する代わりに、
予め定めたフィルム関連情報をカメラに設定してもよ
い。このようにすれば、バーコードパターンの読み取り
に失敗しても撮影を継続できるため、フィルムを無駄に
せずに済む。なお、カメラに設定するフィルム関連情報
としては、特定のフィルム感度(例えばISO感度10
0など)や、撮影可能な枚数(例えば24枚など)が考
えられる。また、カメラに設定するフィルム関連情報の
種類を使用者が手動で設定できるようにしてもよい。
【0047】このように構成した一実施の形態にあって
は、図5のステップS4がコード数計測手段に、図5の
ステップS7が異常判別手段に、センサ2がコード検出
手段に、図8のステップS307がエッジ間隔計測手段
に、図8のステップS309がコード長判別手段に、そ
れぞれ対応する。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、バーコードパターン中の所定領域内に含まれるコ
ード情報をすべて考慮に入れて異常の有無を判別するた
め、所定領域内の一部だけにしみや汚物が付着したこと
を原因とする異常であっても、確実に検出できる。ま
た、所定のコード長を有するコード情報の数に基づいて
異常の有無を判別するため、異常があるか否かを簡易か
つ迅速に判別できる。特に、コード情報の数が偶数か奇
数かによって異常の有無を判別すれば、コード情報の数
自体を比較する場合に比べて、処理が簡易化する。請求
項2に記載の発明によれば、バーコードパターン中に含
まれるコード情報の境界位置をバーコードパターンを回
転させながら検出し、1つの境界位置が検出されてから
次に境界位置が検出されるまでの時間間隔によってコー
ド情報の種類を判別するため、バーコードパターン中に
含まれる所定のコード長を有するコード情報を正確に検
出できる。請求項4に記載の発明によれば、フィルムに
関する情報などの重要な情報はバーコードパターンのデ
ータ領域に記録されていることから、データ領域内に含
まれる所定のコード長を有するコード情報の数に基づい
て異常の有無を判別するため、データ領域内の異常(例
えば、しみや汚物の付着など)を確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの動作制御装置の一実施の
形態のブロック構成図。
【図2】本実施の形態で用いるカートリッジの斜視図。
【図3】データディスクの上面に描かれたバーコードパ
ターンの拡大図。
【図4】図2のカートリッジの上部の斜視図。
【図5】CPUが行うメイン処理を示すフローチャー
ト。
【図6】図5のステップS4のデータディスク情報読取
処理の詳細フローチャート。
【図7】図6のステップS107のしきい値時間計測処
理の詳細フローチャート。
【図8】図6のステップS109のバーコード判断処理
の詳細フローチャート。
【符号の説明】
1 CPU 2 センサ 3 モータ 4 モータ制御装置 5 EEPROM 6 RAM SW1 カート蓋スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 義澤 昭弘 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプール軸と一体に回転するバーコード
    パターンを有するフィルムカートリッジを装填可能なカ
    メラにおいて、 前記バーコードパターン中の所定領域内に含まれる所定
    のコード長を有するコード情報の数を計測するコード数
    計測手段と、 前記コード数計測手段により計測された数に基づいて、
    前記バーコードパターン中に含まれるコード情報の読み
    取りに異常がある否かを判別する異常判別手段とを備え
    ることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記バーコードパターン中に含まれる
    コード情報のうち、所定方向を通過するコード情報を検
    出するコード検出手段と、 前記コード検出手段により前記バーコードパターン中の
    隣接するコード情報の境界位置が検出されてから次に境
    界位置が検出されるまでの時間を計測するエッジ間隔計
    測手段と、 前記エッジ間隔計測手段により計測された時間に基づい
    て、前記バーコードパターン中の各コード情報が前記所
    定のコード長を有するか否かを判別するコード長判別手
    段とを備え、 前記コード数計測手段は、前記コード長判別手段による
    判別結果に基づいて、前記所定領域内に含まれる前記所
    定のコード長を有するコード情報の数を計測することを
    特徴とする請求項1に記載されたカメラ。
  3. 【請求項3】 前記異常判別手段は、前記コード数計測
    手段により計測された数が偶数か奇数かによって異常か
    否かを判別することを特徴とする請求項1または2に記
    載されたカメラ。
  4. 【請求項4】 前記バーコードパターンには、少なくと
    も2種類の異なるコード長を有するコード情報の組合せ
    からなるデータ領域が設けられ、 前記コード数計測手段は、前記データ領域内に含まれる
    前記所定のコード長を有するコード情報の数を計測する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載さ
    れたカメラ。
JP8012046A 1996-01-26 1996-01-26 カメラ Pending JPH09203922A (ja)

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JP8012046A JPH09203922A (ja) 1996-01-26 1996-01-26 カメラ

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