JPH09201520A - 気液混合流体の分散方法及び該方法に使用する分散装置 - Google Patents
気液混合流体の分散方法及び該方法に使用する分散装置Info
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Abstract
体の飛射距離が不十分な問題を解決し、飛射距離を大き
くして、気体の液中への溶解効率を向上させた気液混合
方法及び該方法に使用する装置を提供する。 【解決手段】気液混合流体の液中噴射器からの混合流体
を周辺水と混合して放出する筒状の分散器の内径を混合
流体の進入口から放出口に向けて一様に漸減せしめ、該
分散器を前記液中噴射器に複数個軸方向に配設し、この
際配設する分散器の流体入口が流体の移動方向に沿って
大きくなるように段階を設けて配し、流体の移動方向に
沿って流体を拡開縮小させることによって、前記気液混
合流体の液中水平滞在時間を長くしたことを特徴とす
る。
Description
分散溶解させる方法及び装置に係り、更に詳記すれば、
同一系内にて気体を一旦液体中に吸引若しくは圧入して
混合流体とした後、これを系外に噴射分散して気体成分
を高効率に分散溶解させる方法及び該方法に使用する装
置に関するものである。
の技術としては、例えば水中に空気中の酸素を溶解させ
る方法として、各種の散気機器を用いて吹き込む方法が
一般的に実施されている。この方法に採用されている一
般的な散気機器としては、セラミック製若しくは合成樹
脂製の散気板や散気管、デイスクフュ−ザ、スパ−ジャ
−、金属若しくは合成樹脂製のパイプから加工された多
孔管、組み立て加工された円形式散気板等が汎用されて
いる。
がら水を空中に跳ね上げて空気を巻き込むいわゆる機械
曝気方式も知られている。一方、特殊な方式としては、
水中に直接空気を吹き込む散気ブロワ−方式、水中ポン
プの出口水管にエジエクタ−を組込んで自給式で空気を
取り込み水中に噴射する方式及び予めエジエクタ−機構
を用いて水と空気とを混合し、水中に噴射分散させる空
気中酸素の水中溶解装置(例えば、実公昭57−425
60号公報、特公昭57−41290号公報、特開昭6
2−168256号公報)等が知られている。
各種散気機器を用いて水中に空気を吹き込み溶存酸素を
供給する場合、空気の吹き込みにより生成する水中での
気泡径が比較的大きくなるほか、気液接触効率が悪いた
め、空気中酸素の水中への溶解効率が、通常2〜8%程
度と低くなる欠点があった。従って、これらを設置した
例えば生物処理水槽等では、溶存酸素が供給不足となる
懸念があるため、大量の空気を供給する必要から、大型
のブロワ−を必要とする等エネルギ−節約の面からも好
ましくない。
溶存酸素供給には役立っても、水深1m以上のような水
深上下方向に対する水の撹拌効果に極めて乏しく、その
ため生物処理水槽等への溶存酸素供給機として満足すべ
きものではない。また、水中にブロワ−にて直接空気を
吹き込む方式は、発生する気泡が比較的大きく、空気中
酸素の水中への溶解効率も低く、しかも水中での溶解効
率も弱いため、溶解効率の良い水中溶存酸素の供給方式
ではない。
一体となった装置で気液混合液を水中にて水平方向に噴
射する方式は、比較的微細な気泡含有水を水平流として
噴出できるので、散気管方式や機械的曝気方式に比べ、
酸素の溶存効率も3〜4mの水深で15%内外と高く且
つ比較的被処理水槽の広域に均一分散の傾向にあるが、
一基当たりの溶存酸素の供給能力が小さく、設置台数を
多くする必要があるほか、本来水気泡含有体の生成機構
上、水と気体の混合容積比は、水1に対しほぼ気体0.
5以下であることから、空気中酸素の取り入れ能力にか
なり制限がある問題があった。
と気体とを混合し、液中に噴出分散させる気体の水中溶
解方式は、以上に詳述した諸方式とは異なり、被処理水
槽内の広い範囲に溶存気体を均一に供給できる優れた方
式である。この方式では、水気泡体の生成機構上、液体
と気体の混合容積比で、液体1に対し最大3程度の気体
の混合が可能であり、水中ポンプ方式とは機能と効果の
面で区別される。即ち、この方式は、気液混合噴射器で
圧力下の液体と気体をエジエクタ−機構を用いて一旦気
泡含有流体とした後、一段の分散器中に噴射し、更に周
辺の液体を吸引動液し、気泡水を希釈しながら水平方向
に向け遠くへ飛射するものであるからである。
器より噴射される気泡含有混合流体の飛射距離が不十分
であり、そのため気体の液中への溶解効率が十分満足し
得ない問題があった。この発明は、このような点に着目
してなされたものであり、上記気液混合噴射器より噴射
される気泡含有混合流体の飛射距離が不十分な問題を解
決し、飛射距離を大きくして、気体の液中への溶解効率
を向上させた気液混合方法及び該方法に使用する装置を
提供することを目的とする。
本発明者は、気液混合噴射器の前方に配設する分散器の
構造について鋭意研究の結果、分散器の筒形状を混合流
体の進入口から放出口に向け一様に漸減せしめ、前記噴
射器に配設される分散器の流体入口とこの前方に配設さ
れる分散器の流体入口を、流体の移動方向に大きくなる
ような段階を設けて配することによって、気液混合流体
の水中滞在時間が長くなり、そのため極く微細な気泡を
含む気液混合流体を、被処理液槽内の更に広範囲に亙っ
て均一に分散供給することができ、気体の液体に対する
溶解効率が飛躍的に向上することを見いだし、本発明に
到達した。
器と、該噴射器からの5m/秒以上の混合流体を周辺水
と混合して放出する筒状の分散器とを使用する気液混合
流体の液中噴射分散方法において、前記分散器の内径を
混合流体の進入口から放出口に向けて一様に漸減せし
め、該分散器を前記液中噴射器に複数個軸方向に配設
し、この際配設する分散器の流体入口が流体の移動方向
に沿って大きくなるように段階を設けて配し、流体の移
動方向に沿って流体が拡開縮小して、前記気液混合流体
の液中水平滞在時間を長くしたことを特徴とする。
れていたが、このものは内管と外管の入口を揃えていた
ので、気液混合流体を内管に噴射すると、外管を通じて
流入する液体は、内管による摩擦抵抗を受けるため、こ
れが気液混合流体の飛射距離に悪影響を与え、飛射距離
の点で満足すべきものではなかった。一方、一軸上に分
散器を間隔付けて配設する方式で、初段より進むにつれ
て分散器の内径を漸増せしめる方式も知られていたが、
このものは、分散器の口径が入口側から出口側に行くに
したがって漸増せしめてあるので、気液混合流体の体積
が積極的に膨化するため、流体速度を阻害し、気液混合
流体の飛射距離の伸長に対し極めて不利であった。
の気液混合流体の分散方法及び分散装置を説明する。図
1は、本発明の分散装置の一実施例を示す断面図であ
る。本発明の気液混合流体の分散装置は、基本的には気
液混合流体の噴射器1と分散器2とから構成されてい
る。
液体の入口11、気体入口12、一次ノズル13、二次
ノズル14等より成り立っている。ここで、液体の入口
11及び気体入口12は、通常夫々配管材料とされる適
当サイズのフランジ等を用いて続く管材に接続される。
は、いずれも中空状の管材を用いるが、流体の摩擦抵抗
を少しでも低減するため、流体入口部より出口部に向け
て細くしたテ−パ−部を設けて、先端部を細くする必要
がある。これらのノズルは、いずれも一軸上に配置さ
れ、二次ノズル14の前方に配設される分散器2の配列
軸に延長され連なるものである。
プで送液されるが、ゲ−ジ圧力で0.5Kg/cm
2G、通常1.0ないし3.0Kg/cm2Gで圧入され
る。ここに対象とされる液体は、特に限定されないが、
通常の汎用ポンプで送液できないような高粘度液体は除
外される。これらの液体は、単体でも混合体でも良く、
或は予めあらゆるガス体、例えば空気、酸素或は酸素強
化空気、オゾン或はオゾン強化空気、又は窒素、塩素ガ
ス等を溶解した液体、例えば水等であっても良い。
は、入口11より供給される液体の通過移動に伴い発生
する吸引効果により、自然吸気状態でも供給可能である
が、大量の気体を供給するには、通常ブロワ−或はコン
プレッサ−により気体を圧入するのが良い。この際、例
えばポンプの送液ゲ−ジ圧力で1.0ないし3.0Kg
/cm2Gであれば、液体1容積部に対し、通常は気体
を0.3ないし4.0容積部圧入可能である。
特に限定されないが、例えば空気、酸素或は酸素強化空
気、オゾン或はオゾン強化空気、又は窒素、塩素ガス等
が挙げられる。場合により、気体入口12より供給する
気体に代えて上記気体を予め溶解した液体、例えば水等
を必要に応じポンプ等により強制的に供給することによ
り、更に気液混合流体噴射器の機能アップを計ることが
できる。
次ノズル14先端近傍に位置し、その両端部が開口した
中空体状の筒体であるが、本実施例では流体の入口より
出口に向け内径が連続的に漸減する筒状体を二段配設し
たものである。即ち、初段入口部21と初段出口部22
を備えた分散器2aと、二段入口部23と二段出口部2
4を備えた分散器2bとが、流体の移動方向に沿って、
流体が拡開縮小するような段階を設けて一軸上に配置さ
れている。上記実施例では、初段分散器2aは二段分散
器2bに一部挿入しているが、両者の間に多少の間隙を
設けても良い。本発明では、分散器2の管体形状の設定
と該分散器を流体が拡開縮小するような段階状に流体下
流に向け配列した点に重要性があるからである。以下に
この点について詳説する。
細気泡を含む少なくとも5m/秒、好ましくは10m/
秒以上の乱流状態の気液混合流体であるが、このままの
状態で液体中に噴出遊動せしめれば、遠からず合泡して
気体成分は系外へ逃散し、流体自体も急速に水平移動力
を失うため、本発明で目的とする含有気体の液体中への
十分な溶解が基本的に果せないことになる。
て短時間に消失する点にあり、この現象を改善する手段
として分散器を採用するものである。本発明の分散器の
第一の作用は微細気泡含有液の周辺液による希釈であ
り、第二の作用は微細気泡含有液の水平移動時間保持に
よる気液接触時間の延長にあり、第三の作用として第
一、第二の作用の結果、被処理液の撹拌が達成できるこ
とにある。これらの作用をできるだけ高めた点に本発明
の意義がある。
有液の水平移動力をできるだけ保持するため、水平移動
速度を少しでも高める点に主体をおき分散器の性能を改
善したもので、とりわけその形態並びに配置に特徴があ
る。即ち、分散器として、その両端部が開口し気液混合
流体の進入口から放出口に向けて一様に漸減した筒体
(主として円筒体)を採択し、この筒体を少なくとも二
段長手方向に配設するに際し、周辺液体の吸入並びに動
液の度合に対応して、流体が拡開縮小するように、内径
の小さな分散器に、内径の大きな分散器を一軸上に配置
するものである。
入口から放出口に向けて一様に漸減した筒体(主として
円筒体)を、流体の移動方向に向けて該筒体の入口内径
を大きくして多段に配置する。ここで、受入れ気液混合
流体と周辺液体との吸入混合割合を、各筒体の入口側断
面積と流入液量の関係より得た検討結果より解析し、初
段の分散器2aの入口21内径を好ましくは混合流体発
生器の二次ノズル14噴射口内径に対し2ないし8倍と
し、次いで長手方向に配設する二段分散器以降の入口内
径を前段分散器の出口内径に対し、2〜4倍とした筒体
型分散器で構成するものである。この際夫々の筒体の形
状に流体の移動方向に向け一様の絞りを施し、その漸減
傾斜度合を夫々正接値で0.1ないし0.3とし、且つ
筒体の長さを夫々の入口内径に対し、1ないし10倍と
するのが非常に好適である。
斜度合については、必ずしも同一の度合とする必要はな
いが、性能上同一とするのが好ましい。本発明で初段分
散器の内径を、好ましくは混合流体発生器の噴射口内径
に対し、2〜8倍とする主な理由は、本発明で用いる混
合流体発生器の噴射口より供給される、少なくとも5m
/sec程度の気液一体化状態の微細気泡含有気液混合
流体と更に周辺液体との希釈割合を、約4ないし60倍
の範囲内に採ることにより、微細気泡含有液の合泡が十
分に防止できることにある。この際、供給される噴射流
体の速度によって、上記周辺液体との希釈割合は変化
し、約25m/秒程度の流速では50倍を越えることに
なる。
分散器の出口内径に対し、好ましくは2ないし4倍とす
る理由は、初段分散器出口からの流体噴射力に対応して
周辺液の好適な導入量を得るものであり、2倍以下では
十分な導液が果せず、また4倍以上の大量導液では、流
体噴射力を著しく阻害するからである。更に、各構成分
散器の長さを、好ましくは夫々の入口内径に対し1ない
し10倍とするのは、噴射流体の速度の設計に基づき決
定したものであるが、1以下では微細気泡含有流体の噴
射加速効果が認められないし、10以上の場合には、流
体の摩擦抵抗の面からの噴射分散効果が不利となる。
する筒体型分散器も含め、漸減傾斜度合を夫々正接値で
0.1ないし0.3とするのが特に好ましい。ここに、
分散器の筒体形状に流体の進行方向に対し、漸減傾斜を
施す理由は、第一に流体の摩擦抵抗を軽減することによ
る飛射距離の強化にあり、第二に流入流体の速度を配設
分散器各段夫々において高めることによる飛射距離の強
化にある。更に、正接値0.1ないし0.3の漸減傾斜
度合は、本発明者の実験に基づき、上記分散器の入口及
び出口の内径と長さと関連して決定したものである。こ
の結果、正接値で0.1ないし0.3の範囲内で、特に
飛射距離が高められた。
を接触させて気体を液体中に溶解或は分散せしめるに際
し、予めエジエクタ−機構を用いて気体を一旦液体中に
溶解或は分散させて気液混合流体とした後、対象とする
液中に噴出分散させる気体の水中溶解分散方式で、気液
混合流体の混合割合を、容積比で液体1部に対し気体を
0.05ないし4部の如く広範囲の割合で混合すること
ができる。
えば廃水処理の如く大量の水中溶存酸素が要求される水
域への曝気手段として、或はダム、農業池その他集水池
への溶存酸素の供給並びに撹拌、又は工業的な分野にお
ける各種ガス体の液体中への溶解或は分散の手段として
極めて有用な方式と確信する。次に、実施例及び比較例
を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施
例に限定されない。
11及び気体入口12をいずれもJIS規格10Kg/
cm2フランジ65Aとし、一次ノズル13を内径25
mm、二次ノズル14を内径42mmとした。分散器2
部分は、二段タイプで初段分散器2a入口部21の内径
を200mm、同出口部内径を140mm、初段分散器
2aの円筒体長を270mm、二段分散器2b入口部2
3の内径を360mm、同出口部内径を210mm、二
段分散器2bの円筒体長を650mmとし、分散器2を
構成する各段の円筒体を流体の移動方向に沿って段階を
設けて一軸上に配置し、噴射器1と同一コモンベ−ス3
上にセットして本発明の装置を完成した。
る諸要件を次の通り満足するものである。即ち、内径4
2mmの気液混合流体の噴射口の後に、二段の中空円筒
体を軸方向に段階を設けて配設し、且つ夫々の中空円筒
体は液体の入口より出口に向け一様にその内径を漸減せ
しめたものである。各部の条件は、初段分散器2aの入
口内径は、気液混合流体噴射器の二次ノズル内径に対し
4.8倍、長さが1.35倍、また二段分散器2bの入
口内径は、初段分散器2aの出口内径に対し2.6倍、
長さが1.8倍である。分散器内径漸減度合は、初段が
分散器正接値で0.11、二段目が0.12である。
に基づき実験するため、これを有効水深5m、長さ15
m、幅5mの水槽底部に設置し、図2に示す如く、液体
入口11及び気体入口12に、夫々ポンプからの水配管
及びブロワ−からの空気配管を行った。これに試験のた
め、50ヘルツで電気容量3.7kw;0.4m3/分
のポンプ及び50ヘルツで電気容量3.7kw;2.0
Nm3/分のブロワ−を接続した。その後、この水槽に
有効水深5m迄水道水を注入した後、次表1に示す各種
条件での水面下3mにおける水平方向の水流速度を、電
子式水流計で測定した。結果は、次表1に示す通りであ
った。
は、送液量がm3/分、送風量がNm3/分である。表1
の結果は、いずれも強力な水流が発生していることに起
因し、気液混合流体の飛射距離が長くなったことを示し
ている。この水流の強度は、本発明の分散器の構造及び
配置による効果であることを明らかにするため、次に比
較例を示す。
部22の内径を200mmとし、二段分散器2bの入口
部23と出口部24の内径を360mmとした以外は、
実施例1と同一の仕様で分散器を構成し、この装置を使
用して、実施例1と同様に水槽内に設置して、同様に各
部の水流を測定した。結果を次表2に示す。
を液体の入口より出口に向け一様にその内径を漸減し、
流体を拡開縮小させることにより、分散器の性能が高め
られ、水流の飛射距離が長くなることがわかる。
m地点における夫々の酸素溶解効率を測定するため、一
旦無水亜硫酸ソ−ダによって、水槽中の溶存酸素を完全
に除去した後、集気法により水中より発散する気体を採
取し、気体中の酸素濃度を測定して酸素溶解効率を算出
した。結果は、次表3に示す通りであった。比較のた
め、比較例1の表2の分散器出口より5m地点と7m地
点の酸素濃度を同様に測定して、酸素溶解効率を測定し
た。結果を次表4に示す。
に、分散器を液体の入口より出口に向け一様にその内径
を漸減し、流体を拡開縮小させることにより、酸素の溶
解効率が高められる。尚、表4の7m地点は、水流がな
く、ガスの収集ができないので、酸素の溶解効率は測定
できなかった。
用し、分散器2部分は、二段タイプで初段分散器2a入
口部21の内径を250mm、二段分散器2bの入口部
21の内径を470mmとする以外は、実施例1と同一
にして、本発明の装置を完成した。
る諸要件を満足するものである。即ち、各部の条件は、
初段分散器2aの入口内径は、気液混合流体噴射器の二
次ノズル内径に対し6倍、長さが1.1倍、また二段分
散器2bの入口内径は、初段分散器2aの出口内径に対
し3.3倍、長さが1.4倍である。分散器内径漸減度
合は、初段及び二段共正接値で0.2である。
に基づき実験するため、これを有効水深5m、長さ15
m、幅5mの水槽底部に設置し、図2に示す如く、液体
入口11及び気体入口12に、夫々ポンプからの水配管
及びブロワ−からの空気配管を行った。これに試験のた
め、50ヘルツで電気容量3.7kw;0.4m3/分
のポンプ及び50ヘルツで電気容量3.7kw;2.0
Nm3/分のブロワ−を接続した。その後、この水槽に
有効水深5m迄水道水を注入した後、次表5に示す各種
条件での水面下3mにおおける水平方向の水流速度を、
電子式水流計で測定した。結果は、次表5に示す通りで
あった。
は、送液量がm3/分、送風量がNm3/分である。表5
の結果は、実施例1と同様に、いずれも強力な水流が発
生していることに起因し、気液混合流体の飛射距離が長
くなったことを示している。この水流の強度は、本発明
の分散器の構造及び配置による効果であることを明らか
にするため、次に比較例を示す。
部22の内径を250mmとし、二段分散器2bの入口
部23と出口部24の内径を470mmとした以外は、
実施例2と同一の仕様で分散器を構成し、この装置を使
用して、実施例2と同様に水槽内に設置して、同様に各
部の水流を測定した。結果を次表6に示す。
器を液体の入口より出口に向け一様にその内径を漸減
し、流体を拡開縮小させることにより、分散器の性能が
高められ、水流の飛射距離が大きくなることがわかる。
m地点における夫々の酸素溶解効率を測定するため、一
旦無水亜硫酸ソ−ダによって、水槽中の溶存酸素を完全
に除去した後、集気法により水中より発散する気体を採
取し、気体中の酸素濃度を測定して酸素溶解効率を算出
した。結果は、次表7に示す通りであった。比較のた
め、比較例2の表2の分散器出口から5m地点と7m地
点の酸素濃度を同様に測定して、酸素溶解効率を測定し
た。結果を次表8に示す。
に、分散器を液体の入口より出口に向け一様にその内径
を漸減することにより、微細気泡の水中滞留時間が長く
なるためか、酸素の溶解効率が高められる。尚、表8の
7m地点は、水流がなく、ガスの収集ができないので、
酸素の溶解効率は測定できなかった。
を一様に漸減せしめた筒状分散器を、流体が拡開縮小す
るように複数個直線状に配設することによって、強力な
水流が発生し、気液混合流体の飛射距離が長くなり、気
液接触時間が長くなるから、酸素の溶解効率が高められ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】気液混合流体の液中噴射器と、該噴射器か
らの5m/秒以上の混合流体を周辺水と混合して放出す
る筒状の分散器とを使用する気液混合流体の液中噴射分
散方法において、前記分散器の内径を混合流体の進入口
から放出口に向けて一様に漸減せしめ、該分散器を前記
液中噴射器に複数個軸方向に配設し、この際配設する分
散器の流体入口が流体の移動方向に沿って大きくなるよ
うに段階を設けて配し、流体の移動方向に沿って流体が
拡開縮小して、前記気液混合流体の液中水平滞在時間を
長くしたことを特徴とする気液混合流体の分散方法。 - 【請求項2】前記液中噴射器は、一次ノズルと二次ノズ
ルとを含んでなり、該ノズルと前記分散器とが略同軸上
に位置する請求項1に記載の分散方法。 - 【請求項3】前記気液混合流体の混合割合が、容積比で
液体1部に対し気体が0.05ないし4部である請求項
1に記載の分散方法。 - 【請求項4】前記気液混合流体の混合割合が、容積比で
液体1部に対し気体が0.1ないし3部である請求項1
ないし3に記載の分散方法。 - 【請求項5】前記混合流体の噴射器の噴射口が管状体で
あって、この前方に配設する初段分散器の形態を、入口
側内径が前記噴射口の内径の2ないし8倍とし、二段分
散器以降の入口側内径を前段分散器の出口内径の2ない
し4倍とし、各分散器の漸減傾斜度合を夫々正接値で
0.1ないし0.3とし、各分散器の長さを夫々入口内
径の1ないし10倍とする請求項1ないし4に記載の分
散方法。 - 【請求項6】気液混合流体の液中噴射器と、該噴射器か
らの混合流体を周辺水と混合して放出する筒状の分散器
とを具備した気液混合流体の分散装置において、前記分
散器の内径を混合流体の進入口から放出口に向け一様に
漸減せしめ、該分散器を前記液中噴射器に複数個軸方向
に配設し、この際配設する分散器の流体入口が流体の移
動方向に沿って順次大きくなるような段階を設けて配し
たことを特徴とする気液混合流体の分散装置。 - 【請求項7】前記液中噴射器の噴射口が管状体であっ
て、この前方に配設する初段分散器の形態を、入口内径
が前記噴射口の内径の5ないし8倍とし、二段分散器以
降の入口内径を前段分散器の出口内径の2ないし4倍と
し、各分散器の漸減傾斜度合を夫々正接値で0.1ない
し0.3とし、且つ各分散器の長さを夫々入口内径の1
ないし10倍とする請求項6に記載の分散装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03114796A JP3747261B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 気液混合流体の分散方法及び該方法に使用する分散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03114796A JP3747261B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 気液混合流体の分散方法及び該方法に使用する分散装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09201520A true JPH09201520A (ja) | 1997-08-05 |
JP3747261B2 JP3747261B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=12323332
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03114796A Expired - Fee Related JP3747261B2 (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 気液混合流体の分散方法及び該方法に使用する分散装置 |
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---|---|
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