JPH09200938A - 機器直結型ケーブル終端箱 - Google Patents
機器直結型ケーブル終端箱Info
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- JPH09200938A JPH09200938A JP390196A JP390196A JPH09200938A JP H09200938 A JPH09200938 A JP H09200938A JP 390196 A JP390196 A JP 390196A JP 390196 A JP390196 A JP 390196A JP H09200938 A JPH09200938 A JP H09200938A
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- Japan
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- ring body
- cable
- fixing pin
- conductor
- peripheral surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 組立時や解体時の作業負荷が小さく、ケーブ
ルの回転に起因する脱落を防止できる機器直結型ケーブ
ル終端箱を提供する。 【解決手段】 碍管2の端部に密栓された有底筒体状の
シールド筒5内に、ケーブル3の導体引出棒25を支持
するようにした機器直結型ケーブル終端箱において、上
記シールド筒5の内周面にベアリング22を介してリン
グ体23を回転自在に設け、該リング体23の内周面に
その周方向に沿って円弧状の係合溝24を設け、他方上
記導体引出棒25の外周面にスプリング28により径方
向外方に付勢された固定ピン29を設け、この固定ピン
29を上記係合溝24に係合させて導体引出棒25をリ
ング体23に支持させたことを特徴とする。
ルの回転に起因する脱落を防止できる機器直結型ケーブ
ル終端箱を提供する。 【解決手段】 碍管2の端部に密栓された有底筒体状の
シールド筒5内に、ケーブル3の導体引出棒25を支持
するようにした機器直結型ケーブル終端箱において、上
記シールド筒5の内周面にベアリング22を介してリン
グ体23を回転自在に設け、該リング体23の内周面に
その周方向に沿って円弧状の係合溝24を設け、他方上
記導体引出棒25の外周面にスプリング28により径方
向外方に付勢された固定ピン29を設け、この固定ピン
29を上記係合溝24に係合させて導体引出棒25をリ
ング体23に支持させたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器直結型ケーブ
ル終端箱の改良に関する。
ル終端箱の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】碍管の頭部を密栓するタイプの機器直結
型ケーブル終端箱の概要を図4に示す。図示するよう
に、機器直結型ケーブル終端箱は、機器ケース壁1に取
り付けられた碍管2内に下方からケーブル3を挿入し、
ケーブル3の先端に接続された導体引出棒4を碍管2の
頭部に設けられた金属製のシールド筒5に支持させ、碍
管2と機器ケース壁1との間に絶縁ガスを封入してなる
ものである。上記シールド筒5は、絶縁ガスが碍管2内
に侵入することを防止するシール部材であると共に(絶
縁ガスが碍管2内に侵入すると絶縁破壊を惹き起こす可
能性がある)、導体引出棒4と機器の端子部とを接続す
るための接続金具を兼ねる。
型ケーブル終端箱の概要を図4に示す。図示するよう
に、機器直結型ケーブル終端箱は、機器ケース壁1に取
り付けられた碍管2内に下方からケーブル3を挿入し、
ケーブル3の先端に接続された導体引出棒4を碍管2の
頭部に設けられた金属製のシールド筒5に支持させ、碍
管2と機器ケース壁1との間に絶縁ガスを封入してなる
ものである。上記シールド筒5は、絶縁ガスが碍管2内
に侵入することを防止するシール部材であると共に(絶
縁ガスが碍管2内に侵入すると絶縁破壊を惹き起こす可
能性がある)、導体引出棒4と機器の端子部とを接続す
るための接続金具を兼ねる。
【0003】上記碍管2は、機器ケース壁1に形成され
た穴6を貫通し、ボルト7によって機器ケース壁1に取
り付けられる。上記シールド筒2は、金属製の有底筒体
(非貫通型)からなっており、碍管2の頭部にこれを密
栓するように埋め込まれる。上記導体引出棒4の下部
は、スリーブ状に形成されており、そこにケーブル3を
段剥ぎして露出した導体端部8が圧縮接続されている。
導体引出棒4の上部は、ロッド状に形成されており、シ
ールド筒5内に形成された凹部に係合される。導体引出
棒4の中央部には、図5にも示すように径方向に水平に
穴9が 180度間隔で形成され、その穴9内にスプリング
10により外側に突き出すように付勢された固定ピン1
1が収容されている。他方、シールド筒5の内周面に
は、周方向に沿って円弧状の係合溝12が 180度間隔で
形成されている。
た穴6を貫通し、ボルト7によって機器ケース壁1に取
り付けられる。上記シールド筒2は、金属製の有底筒体
(非貫通型)からなっており、碍管2の頭部にこれを密
栓するように埋め込まれる。上記導体引出棒4の下部
は、スリーブ状に形成されており、そこにケーブル3を
段剥ぎして露出した導体端部8が圧縮接続されている。
導体引出棒4の上部は、ロッド状に形成されており、シ
ールド筒5内に形成された凹部に係合される。導体引出
棒4の中央部には、図5にも示すように径方向に水平に
穴9が 180度間隔で形成され、その穴9内にスプリング
10により外側に突き出すように付勢された固定ピン1
1が収容されている。他方、シールド筒5の内周面に
は、周方向に沿って円弧状の係合溝12が 180度間隔で
形成されている。
【0004】これら係合溝12には、ケーブル3の碍管
2内への挿入に伴って、上記固定ピン11が嵌入係止さ
れるようになっている。すなわち、導体引出棒3がケー
ブル3に付随して碍管2内に挿入されると、導体引出棒
4の外周面から突き出した固定ピン11が碍管2内周面
のテーパ部13を滑動して穴9内に押し込まれて凹まさ
れ、この状態で固定ピン11を係合溝12(長径部)に
符合させるべく碍管2を回転させる。すると、固定ピン
11が係合溝12に嵌入係止され、導体引出棒4がシー
ルド筒5に抜け止め状態で固定される。また、この状態
から碍管2を90度回転させて、固定ピン11を係合溝1
2外(短径部)に移行させると、固定ピン11が導体引
出棒4の穴9の中に押し込まれ、固定ピン11が係合溝
12との係止状態から解放されるため、碍管を抜き取る
ことができる。
2内への挿入に伴って、上記固定ピン11が嵌入係止さ
れるようになっている。すなわち、導体引出棒3がケー
ブル3に付随して碍管2内に挿入されると、導体引出棒
4の外周面から突き出した固定ピン11が碍管2内周面
のテーパ部13を滑動して穴9内に押し込まれて凹まさ
れ、この状態で固定ピン11を係合溝12(長径部)に
符合させるべく碍管2を回転させる。すると、固定ピン
11が係合溝12に嵌入係止され、導体引出棒4がシー
ルド筒5に抜け止め状態で固定される。また、この状態
から碍管2を90度回転させて、固定ピン11を係合溝1
2外(短径部)に移行させると、固定ピン11が導体引
出棒4の穴9の中に押し込まれ、固定ピン11が係合溝
12との係止状態から解放されるため、碍管を抜き取る
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如き機
器直結型ケーブル終端箱にあっては、組立時や解体時に
碍管2を90度前後回転する必要があり、これは電圧が低
く碍管2が比較的軽量の場合は有効な手段であるが、超
高圧の場合は碍管2が大きく重くなるため、これを回転
させる作業がとても厳しい作業となる。殊に、ケーブル
終端箱が碍管2を機器に対して垂直ではなく水平に取り
付ける場合のときは、さらに厳しい作業となる。
器直結型ケーブル終端箱にあっては、組立時や解体時に
碍管2を90度前後回転する必要があり、これは電圧が低
く碍管2が比較的軽量の場合は有効な手段であるが、超
高圧の場合は碍管2が大きく重くなるため、これを回転
させる作業がとても厳しい作業となる。殊に、ケーブル
終端箱が碍管2を機器に対して垂直ではなく水平に取り
付ける場合のときは、さらに厳しい作業となる。
【0006】また、送電線路の運転中に何等か原因(ケ
ーブル導体の撚り癖など)により回転力が発生してケー
ブル3が90度に回転した場合、固定ピン11が導体引出
棒4の穴9内に押し込まれて係合解除状態となり、碍管
2側のシールド筒5とケーブル3側の導体引出棒4とが
電気的かつ機械的に外れてしまう可能性がある。
ーブル導体の撚り癖など)により回転力が発生してケー
ブル3が90度に回転した場合、固定ピン11が導体引出
棒4の穴9内に押し込まれて係合解除状態となり、碍管
2側のシールド筒5とケーブル3側の導体引出棒4とが
電気的かつ機械的に外れてしまう可能性がある。
【0007】このため、組立時や解体時の作業負荷が小
さく、ケーブルの回転に起因する脱落を防止できる機器
直結型ケーブル終端箱が要望されていた。
さく、ケーブルの回転に起因する脱落を防止できる機器
直結型ケーブル終端箱が要望されていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の事情を鑑みて創作
された本発明は、碍管の端部に密栓された有底筒体状の
シールド筒内に、ケーブルの導体引出棒を支持するよう
にした機器直結型ケーブル終端箱において、上記シール
ド筒の内周面にベアリングを介してリング体を回転自在
に設け、該リング体の内周面にその周方向に沿って円弧
状の係合溝を設け、他方上記導体引出棒の外周面にスプ
リングにより径方向外方に付勢された固定ピンを設け、
この固定ピンを上記係合溝に係合させて導体引出棒をリ
ング体に支持させたものである。
された本発明は、碍管の端部に密栓された有底筒体状の
シールド筒内に、ケーブルの導体引出棒を支持するよう
にした機器直結型ケーブル終端箱において、上記シール
ド筒の内周面にベアリングを介してリング体を回転自在
に設け、該リング体の内周面にその周方向に沿って円弧
状の係合溝を設け、他方上記導体引出棒の外周面にスプ
リングにより径方向外方に付勢された固定ピンを設け、
この固定ピンを上記係合溝に係合させて導体引出棒をリ
ング体に支持させたものである。
【0009】本発明によれば、導体引出棒にスプリング
により径方向外方に付勢して設けられた固定ピンが、シ
ールド筒にベアリングを介して回転自在に支持されたリ
ング体に形成された円弧状の係合溝に係合され、これに
よりケーブルの抜け止めがなされる。よって、リング体
を専用の回転持具により回転させることによって、適宜
固定ピンを係合溝の内外に移行させることができ、従来
のように碍管を回転させる必要はない。よって、組立解
体時の作業負荷が小さくなる。
により径方向外方に付勢して設けられた固定ピンが、シ
ールド筒にベアリングを介して回転自在に支持されたリ
ング体に形成された円弧状の係合溝に係合され、これに
よりケーブルの抜け止めがなされる。よって、リング体
を専用の回転持具により回転させることによって、適宜
固定ピンを係合溝の内外に移行させることができ、従来
のように碍管を回転させる必要はない。よって、組立解
体時の作業負荷が小さくなる。
【0010】また、送電線路の運転中にケーブルに何等
かの原因で回転力が加わった場合でも、リング体がそれ
に伴って回転するので、固定ピンと係合溝との係合が保
たれる。よって、意に反してケーブルが電気的・機械的
に外れることはない。
かの原因で回転力が加わった場合でも、リング体がそれ
に伴って回転するので、固定ピンと係合溝との係合が保
たれる。よって、意に反してケーブルが電気的・機械的
に外れることはない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0012】図1中、2は図4に示すように鉛直に配置
された碍管であり、その頭部には有底筒体状のシールド
筒5の下端が密栓するように埋設されている。シールド
筒5の内周面には、拡径部20と縮径部21とが形成さ
れており、拡径部20には、ベアリング22を介してリ
ング体23が回転自在に取り付けられている。
された碍管であり、その頭部には有底筒体状のシールド
筒5の下端が密栓するように埋設されている。シールド
筒5の内周面には、拡径部20と縮径部21とが形成さ
れており、拡径部20には、ベアリング22を介してリ
ング体23が回転自在に取り付けられている。
【0013】ベアリング22は、コロ部22aとそれを
上下から挟むリング状の上部レース部22bと下部レー
ス部22cとから構成されており、その上部レース部2
2bがリング体23の外周に圧入溶接等により固定さ
れ、下部レース部22cがシールド筒5の内周に固定さ
れている。これにより、リング体23に加わる鉛直方向
下方の荷重は、上部レース部22b→コロ部22a→下
部レース部22cを介してシールド筒5に支持される。
なお、リング体23の外周面およびシールド筒5の内周
面の表面を適度に荒く加工し、上部および下部レース部
22b,22cとの圧入時の圧流摩擦力を高めるように
してもよい。
上下から挟むリング状の上部レース部22bと下部レー
ス部22cとから構成されており、その上部レース部2
2bがリング体23の外周に圧入溶接等により固定さ
れ、下部レース部22cがシールド筒5の内周に固定さ
れている。これにより、リング体23に加わる鉛直方向
下方の荷重は、上部レース部22b→コロ部22a→下
部レース部22cを介してシールド筒5に支持される。
なお、リング体23の外周面およびシールド筒5の内周
面の表面を適度に荒く加工し、上部および下部レース部
22b,22cとの圧入時の圧流摩擦力を高めるように
してもよい。
【0014】リング体23の内周面には、図2および図
3に示すように、その周方向に沿って円弧状の係合溝2
4が 180度間隔で形成されている。各係合溝24は、径
方向に沿って最初徐々に深くその後徐々に浅くなるよう
に円弧状に形成されており、双方の係合溝24,24が
対向する部分に導体引出棒25の直径より大きな長径部
26を形成し、それと直交する係合溝24,24がない
部分には導体引出棒25の直径と等しい短径部27を形
成する。また、リング体23の内周面の下部には、導体
引出棒25にスプリング28を介して取り付けられた固
定ピン29を案内するため、上窄まりに形成されたテー
パ面30が形成されている。
3に示すように、その周方向に沿って円弧状の係合溝2
4が 180度間隔で形成されている。各係合溝24は、径
方向に沿って最初徐々に深くその後徐々に浅くなるよう
に円弧状に形成されており、双方の係合溝24,24が
対向する部分に導体引出棒25の直径より大きな長径部
26を形成し、それと直交する係合溝24,24がない
部分には導体引出棒25の直径と等しい短径部27を形
成する。また、リング体23の内周面の下部には、導体
引出棒25にスプリング28を介して取り付けられた固
定ピン29を案内するため、上窄まりに形成されたテー
パ面30が形成されている。
【0015】導体引出棒25には、上部に上記縮径部2
1に挿入される小径部25aが形成され、中央部に上記
縮径部21と拡径部20との段差31に当接するストッ
パとしての大径部25bが形成され、下部に段剥ぎにて
露出したケーブル3の導体端部8が圧縮接続されるスリ
ーブ25cが形成されている。大径部25bの外周面に
は、 180度間隔で2個の穴32が形成されており、これ
ら穴32,32内にスプリング28により径方向外方に
付勢力が与えられた固定ピン29が収容されている。穴
32は、大径部25bが段差31に当接したときに、係
合溝24に符合する位置(高さ)に形成されている。
1に挿入される小径部25aが形成され、中央部に上記
縮径部21と拡径部20との段差31に当接するストッ
パとしての大径部25bが形成され、下部に段剥ぎにて
露出したケーブル3の導体端部8が圧縮接続されるスリ
ーブ25cが形成されている。大径部25bの外周面に
は、 180度間隔で2個の穴32が形成されており、これ
ら穴32,32内にスプリング28により径方向外方に
付勢力が与えられた固定ピン29が収容されている。穴
32は、大径部25bが段差31に当接したときに、係
合溝24に符合する位置(高さ)に形成されている。
【0016】この構成によれば、シールド筒5に対する
導体引出棒25の連結切離は、碍管2を全く回転させる
ことなく、図1に示すようにリング体23を専用回転持
具33によって回転させることで可能となる。専用回転
持具33は、その上端部に形成された凹部34がリング
体23の外周面に形成された凸部35に係合され、その
状態で下端部に形成された取手部36を回転させること
により、碍管2を動かすことなくリング体23のみを回
転させるものである。上記凹部34と凸部35とは、周
方向にトルクが伝達できるように係合されていることは
勿論である。
導体引出棒25の連結切離は、碍管2を全く回転させる
ことなく、図1に示すようにリング体23を専用回転持
具33によって回転させることで可能となる。専用回転
持具33は、その上端部に形成された凹部34がリング
体23の外周面に形成された凸部35に係合され、その
状態で下端部に形成された取手部36を回転させること
により、碍管2を動かすことなくリング体23のみを回
転させるものである。上記凹部34と凸部35とは、周
方向にトルクが伝達できるように係合されていることは
勿論である。
【0017】図1から図3は、固定ピン29が係合溝2
4に嵌入され、導体引出棒25がシールド筒5に抜け止
めされた状態を示している。この状態から専用回転持具
33によってリング体23を90度回転させると、固定ピ
ン29が係合溝24から外れて短径部27と符合するこ
ととなるため、導体引出棒25とシールド筒5との係合
が外れてケーブル3が下方に取り外される。専用回転持
具33は、図4に示すボルト37を緩めてカバー38を
取り外し、その開口部39から碍管2内に挿入する。こ
うすれば、碍管2は全く移動させる必要がなく、超高圧
用の大きく重い碍管2であっても、支障なく解体作業が
行える。
4に嵌入され、導体引出棒25がシールド筒5に抜け止
めされた状態を示している。この状態から専用回転持具
33によってリング体23を90度回転させると、固定ピ
ン29が係合溝24から外れて短径部27と符合するこ
ととなるため、導体引出棒25とシールド筒5との係合
が外れてケーブル3が下方に取り外される。専用回転持
具33は、図4に示すボルト37を緩めてカバー38を
取り外し、その開口部39から碍管2内に挿入する。こ
うすれば、碍管2は全く移動させる必要がなく、超高圧
用の大きく重い碍管2であっても、支障なく解体作業が
行える。
【0018】ケーブル3を取り付けるときには、ケーブ
ル3を下方から碍管2内に挿入する。そして、導体引出
棒25に取り付けられた固定ピン29がリング体23の
テーパ面30を滑動し、大径部25bが段差31に当接
した後に、専用回転持具33によってリング体23を回
転させ、固定ピン29を長径部26に符合させて固定ピ
ン29を係合溝24に嵌入させれば、ケーブル3が抜け
止めされた状態で支持される。
ル3を下方から碍管2内に挿入する。そして、導体引出
棒25に取り付けられた固定ピン29がリング体23の
テーパ面30を滑動し、大径部25bが段差31に当接
した後に、専用回転持具33によってリング体23を回
転させ、固定ピン29を長径部26に符合させて固定ピ
ン29を係合溝24に嵌入させれば、ケーブル3が抜け
止めされた状態で支持される。
【0019】ここで、本実施形態にあっては、スプリン
グ28による固定ピン29の外側に向う弾発力を、ベア
リング22の上部レース22bと下部レース22cとの
間の摩擦力よりも大きく設定しているため、たとえ固定
ピン29が係合溝24の長径部26と完全に符合してお
らず、固定ピン29と係合溝24との係合が浅い状態
(図3の状態より45度程度ずれた状態)であっても、ス
プリング28の付勢力によってリング体23が回転され
て固定ピン29が係合溝24の長径部26に完全に符合
した状態となる。
グ28による固定ピン29の外側に向う弾発力を、ベア
リング22の上部レース22bと下部レース22cとの
間の摩擦力よりも大きく設定しているため、たとえ固定
ピン29が係合溝24の長径部26と完全に符合してお
らず、固定ピン29と係合溝24との係合が浅い状態
(図3の状態より45度程度ずれた状態)であっても、ス
プリング28の付勢力によってリング体23が回転され
て固定ピン29が係合溝24の長径部26に完全に符合
した状態となる。
【0020】すなわち、スプリング28により弾発力が
与えられた固定ピン29は、その先端が係合溝24の底
に当接し、その底が円弧状に形成されているため、固定
ピン29が外側に最大に突き出すまでリング体23に回
転力を与え続ける。よって、最終的には、自動的に固定
ピン29が係合溝24の長径部26に完全に符合し、固
定ピン29と係合溝24との支持部分が最大となるので
ある。
与えられた固定ピン29は、その先端が係合溝24の底
に当接し、その底が円弧状に形成されているため、固定
ピン29が外側に最大に突き出すまでリング体23に回
転力を与え続ける。よって、最終的には、自動的に固定
ピン29が係合溝24の長径部26に完全に符合し、固
定ピン29と係合溝24との支持部分が最大となるので
ある。
【0021】また、導体引出棒25が何等かの原因(ケ
ーブル導体の撚り癖など)により回転した場合であって
も、導体引出棒25とリング体23とが一体的に回転す
るため、導体引出棒25とリング体23との係合が保た
れる。よって、ケーブル3が回転した場合であっても、
ケーブル3が電気的・機械的に外れることはない。この
場合、ケーブル3の回転は、ベアリング22で逃され
る。すなわち、本実施形態によれば、リング体23に外
力を加えない限りケーブル3が外れることはなく、また
このリング体23は碍管2の奥に位置しているため誤っ
て回されることはなく、ケーブル3の着脱の確実性が飛
躍的に向上する。
ーブル導体の撚り癖など)により回転した場合であって
も、導体引出棒25とリング体23とが一体的に回転す
るため、導体引出棒25とリング体23との係合が保た
れる。よって、ケーブル3が回転した場合であっても、
ケーブル3が電気的・機械的に外れることはない。この
場合、ケーブル3の回転は、ベアリング22で逃され
る。すなわち、本実施形態によれば、リング体23に外
力を加えない限りケーブル3が外れることはなく、また
このリング体23は碍管2の奥に位置しているため誤っ
て回されることはなく、ケーブル3の着脱の確実性が飛
躍的に向上する。
【0022】なお、これまで述べたタイプのように碍管
2を鉛直に取り付けるのではなく碍管2を水平に取り付
けるタイプの機器直結型ケーブル終端箱の場合には、ケ
ーブル3の自重による荷重も考慮する必要があるので、
上記ベアリング22を垂直方向の荷重を支持するものと
水平方向の荷重を支持するものとの二重構造とする。
2を鉛直に取り付けるのではなく碍管2を水平に取り付
けるタイプの機器直結型ケーブル終端箱の場合には、ケ
ーブル3の自重による荷重も考慮する必要があるので、
上記ベアリング22を垂直方向の荷重を支持するものと
水平方向の荷重を支持するものとの二重構造とする。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る機器直
結型ケーブル終端箱によれば、次のような優れた効果を
発揮できる。
結型ケーブル終端箱によれば、次のような優れた効果を
発揮できる。
【0024】(1)リング体に外力を与えない限り解体で
きないため、ケーブルの不慮の脱落を防止できる。
きないため、ケーブルの不慮の脱落を防止できる。
【0025】(2)解体時に碍管を回転させる必要がない
ため、解体時の作業負荷を低減できる。
ため、解体時の作業負荷を低減できる。
【図1】本発明の一実施形態に示す機器直結型ケーブル
終端箱の断面図である。
終端箱の断面図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図2の III-III線断面図である。
【図4】碍管の頭部に非貫通型のシールド筒を埋め込ん
だ機器直結型ケーブル終端箱の概略図である。
だ機器直結型ケーブル終端箱の概略図である。
【図5】図4の V-V線断面図である。
2 碍管 3 ケーブル 5 シールド筒 22 ベアリング 23 リング体 24 係合溝 25 導体引出棒 28 スプリング 29 固定ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 碍管の端部に密栓された有底筒体状のシ
ールド筒内に、ケーブルの導体引出棒を支持するように
した機器直結型ケーブル終端箱において、上記シールド
筒の内周面にベアリングを介してリング体を回転自在に
設け、該リング体の内周面にその周方向に沿って円弧状
の係合溝を設け、他方上記導体引出棒の外周面にスプリ
ングにより径方向外方に付勢された固定ピンを設け、こ
の固定ピンを上記係合溝に係合させて導体引出棒をリン
グ体に支持させたことを特徴とする機器直結型ケーブル
終端箱。 - 【請求項2】 上記リング体に、これを回転させるため
の回転持具を、着脱自在に取付けたことを特徴とする請
求項1記載の機器直結型ケーブル終端箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP390196A JPH09200938A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 機器直結型ケーブル終端箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP390196A JPH09200938A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 機器直結型ケーブル終端箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09200938A true JPH09200938A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11570103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP390196A Pending JPH09200938A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 機器直結型ケーブル終端箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09200938A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112672628A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-04-16 | 西安开容电子技术有限责任公司 | 一种转动机构的屏蔽装置 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP390196A patent/JPH09200938A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112672628A (zh) * | 2020-12-30 | 2021-04-16 | 西安开容电子技术有限责任公司 | 一种转动机构的屏蔽装置 |
CN112672628B (zh) * | 2020-12-30 | 2023-03-10 | 西安开容电子技术有限责任公司 | 一种转动机构的屏蔽装置 |
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