JPH09195067A - 耐熱部品 - Google Patents

耐熱部品

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JPH09195067A
JPH09195067A JP8004350A JP435096A JPH09195067A JP H09195067 A JPH09195067 A JP H09195067A JP 8004350 A JP8004350 A JP 8004350A JP 435096 A JP435096 A JP 435096A JP H09195067 A JPH09195067 A JP H09195067A
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JP
Japan
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layer
ceramics
heat
blade
plasma spraying
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Withdrawn
Application number
JP8004350A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Wada
国彦 和田
Seiichi Suenaga
誠一 末永
Kazuhiro Yasuda
一浩 安田
Hirotaka Inagaki
浩貴 稲垣
Masako Nakabashi
昌子 中橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電用ガスタービンや航空機用ジェットエン
ジンの動・静翼等として用いられる耐熱部品において、
それらの使用環境下で生じる熱サイクルやエロージョン
等によるセラミックス遮熱層の剥離を防止すると共に、
成膜法に由来する金属結合層との密着の低下や高製造コ
スト等の問題を同時に解決する。 【解決手段】 Ni基やCo基の耐熱合金等からなる金
属基材1の表面に、M−Cr−Al−Y合金(M:F
e,Ni,Co)等からなる金属結合層2を被覆形成す
る。この金属結合層2上にセラミックス遮熱層3を形成
する。セラミックス遮熱層3は、例えば電子ビームPV
D法により形成された柱状晶組織を有する第1のセラミ
ックス層3aと、例えばプラズマ溶射法により形成され
た層状組織を有する第2のセラミックス層3bとを有
し、これらは部品の部位に応じて金属基材1の表面方向
に並列配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温、高応力下な
らびにエロージョン環境下での耐久性および信頼性が要
求されるガスタービンやジェットエンジンの動翼や静翼
等に好適な耐熱部品に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、発電用やエンジン用のガスタービ
ン等に代表される高温機器の高効率化や高性能化が精力
的に進められており、この高性能化等を達成するための
最も有効な手段として機器運転温度の高温化が挙げられ
る。このような機器運転温度の高温化に伴って、ガスタ
ービンの動・静翼等に用いられる機器構成材料には、一
層の高温強度と耐食・耐酸化性、ならびに耐エロージョ
ン性が要求されている。しかし、Fe、Ni、Co等を
ベースとした超合金単体の材料開発では、材料特性の向
上に限界があることから、発電用ガスタービンや航空機
用ジェットエンジン等の分野では、超合金への耐食・耐
酸化金属コーティングが高温化を達成するために不可欠
の技術として認知されている。また、さらなる高温環境
下での使用を可能にするために、金属コーティングの表
面に熱伝導率の低いセラミックス層を形成し、基材の冷
却効率を高める熱遮蔽コーティング(TBC)が開発さ
れている。この熱遮蔽コーティングは、既に応力負荷の
低い静翼等で実機への適用が進められている。
【0003】上述したような熱遮蔽コーティングにおい
て、基材とセラミックス層との中間に形成される金属層
は金属コーティングとして耐食・耐酸化性を担うと共
に、基材とセラミックス層との熱膨張係数差に起因する
熱応力を緩和させる役割も合せ持っている。このような
要求特性を満足させるために、中間層としての金属層に
は、M−Cr−Al−Y合金(MはFe、NiおよびC
oから選ばれる少なくとも 1種の元素)が一般的に用い
られている。一方、最外層のセラミックス層には、熱伝
導率が低く、かつ熱膨張係数が大きくセラミックスの中
では比較的金属に近い等という理由から、Y2 3 安定
化ZrO2 が最も広く使用されている。
【0004】ところで、上述した熱遮蔽コーティングに
おけるセラミックス層の形成方法としては、プラズマ溶
射法、電子ビームPVD法(EB−PVD法)、CVD
法等が検討されている。特に、プラズマ溶射法は厚膜の
形成が容易なことや被覆材料の選択の幅が広いこと等か
ら、ガスタービンやジェットエンジン等の動・静翼用の
セラミックスコーティングに一般的に用いられている。
しかし、溶射法で形成したセラミックス層は、熱サイク
ルやエロージョンによって、特に層内部から剥離が生じ
やすく、また基材の曲率の小さな部位に均質な被膜が形
成しにくい等の問題を有している。
【0005】一方、耐熱サイクル性と耐エロージョン性
を改善するための方法として、EB−PVD法特有の界
面に対して垂直方向に成長する柱状組織を有するセラミ
ックス層の利用が検討されている。しかし、EB−PV
D法は膜形成コストが高く、また得られるセラミックス
層は中間層としての金属結合層との密着性が低い等の問
題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、遮熱
コーティングとしてのセラミックス層の形成方法として
は、プラズマ溶射法とEB−PVD法の両者が有望視さ
れているが、それぞれに長所・短所があり、従来の単一
の成膜方法では熱サイクルやエロージョンに対する耐剥
離性、金属結合層との密着強度、経済性等の全てを満足
するセラミックス遮熱層を形成することは困難であっ
た。
【0007】このようなことから、発電用ガスタービン
や航空機用ジェットエンジンの動・静翼等として用いら
れる高温機器用部品、いわゆる耐熱部品においては、そ
れらの使用環境下で生じる問題、すなわち熱サイクルや
エロージョン等によるセラミックス遮熱層の剥離を防止
すると共に、成膜法に由来する金属結合層との密着の低
下や高製造コスト等の問題を同時に解決することが課題
とされている。
【0008】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、耐熱部品全体として耐熱サイクル性
や耐エロージョン性を高めると共に、金属結合層との密
着性の低下を抑制し、さらには製造コストの低減を図っ
た耐熱部品、すなわち部品全体として長期信頼性と経済
性とを同時に満足させることを可能にした耐熱部品を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の耐熱部品は、金
属基材と、前記金属基材表面に被覆形成された金属結合
層と、前記金属結合層上に形成されたセラミックス遮熱
層とを具備する耐熱部品において、前記セラミックス遮
熱層は、微細構造が柱状晶組織を有する第1のセラミッ
クス層と、微細構造が層状組織を有する第2のセラミッ
クス層とを有し、前記第1のセラミックス層と第2のセ
ラミックス層とは前記金属基材の表面方向に並列配置さ
れていることを特徴としている。
【0010】本発明の耐熱部品においては、柱状晶組織
を有する第1のセラミックス層と層状組織を有する第2
のセラミックス層とを、例えば耐熱部品の部位に応じて
併用している。柱状晶組織を有する第1のセラミックス
層は、例えばEB−PVD法で形成することができ、ま
た層状組織を有する第2のセラミックス層は、プラズマ
溶射法で形成することができる。このように、例えばΕ
B−PVD法とプラズマ溶射法とで形成される微細構造
が異なるセラミックス層を、耐熱部品の部位に応じて組
合わせて使用することによって、個々のセラミックス層
の特性を生かすことができる。すなわち、熱応力が大き
い部位、エロージョンが起こりやすい部位、曲率が小さ
い部位等に第1のセラミックス層を形成すると共に、熱
サイクルやエロージョンによる負荷が低い部位に第2の
セラミックス層を形成することによって、耐熱部品の耐
熱サイクル性や耐エロージョン性等を大幅に高めた上
で、セラミックス遮熱層全体としての製造コストを低減
することができる。
【0011】これらに加えて、第1のセラミックス層
は、その柱状晶組織が第2のセラミックス層内に発生し
た熱応力を緩和する効果を有しているため、例えばプラ
ズマ溶射法による第2のセラミックス層の熱サイクルに
よる剥離をも抑制することができる。またさらに、第1
のセラミックス層には、並列配置された第2のセラミッ
クス層の膨張により圧縮応力を受けるため、第1のセラ
ミックス層の界面剥離も抑制することが可能となる。こ
れらによって、高温機器用部品等として用いられる耐熱
部品の長寿命化、高信頼性化、低コスト化を図ることが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態による耐熱部
品の要部構成を示す断面図である。同図において、1は
金属基材であり、この金属基材1としてはFe、Niお
よびCoから選ばれる少なくとも 1種の元素を主成分と
する耐熱合金が挙げられ、使用用途等に応じて各種公知
の耐熱合金を適宜選択して使用することができる。実用
上は、 IN738、 IN939、Mar-M247、RENE80等のNi基超
合金や、FSX414、Mar-M509等のCo基超合金を用いるこ
とが有効である。
【0014】上述した金属基材1の表面には、耐食・耐
酸化性に優れると共に、金属基材1と後述するセラミッ
クス遮熱層3との中間の熱膨張係数を有するM−Cr−
Al−Y合金(MはFe、NiおよびCoから選ばれる
少なくとも 1種の元素を示す)等からなる金属結合層2
が被覆形成されている。
【0015】M−Cr−Al−Y合金からなる金属結合
層2は、上記したように金属基材1の耐食・耐酸化性を
保証すると同時に、金属基材1/セラミックス遮熱層3
間の熱膨張係数の違いによる熱応力の緩和を図ることを
目的としており、総合的にこれらの性能を考慮して、一
般的には 0.1〜20重量% のAl、10〜35重量% のCr、
0.1〜 5重量% のYを含み、残部がNiおよびCoから
選ばれる少なくとも 1種の元素から実質的になる組成の
合金が好ましく用いられる。また、用途によってはM−
Cr−Al−Y合金に、Ti、Nb、Hf、Zr、Ta
およびWから選ばれる少なくとも 1種の添加元素を 5重
量% 以下の範囲で添加してもよい。
【0016】金属結合層2は、プラズマ溶射法、HVO
F法、PVD法、CVD法等の成膜方法によって形成す
ることができるが、実用上はプラズマ溶射法が最も有効
である。特にプラズマ溶射法の中でも、減圧雰囲気中で
溶射プロセスを行う減圧プラズマ溶射法が好ましく、こ
れにより成膜時の金属結合層2の酸化を抑制して、優れ
た耐酸化性を付与することができる。また、金属結合層
2の厚さは10〜 500μm 程度の範囲から用途に応じて選
択でき、例えばガスタービン翼部では50〜300μm 程度
が酸化寿命や金属基材1とセラミックス遮熱層3の応力
緩和効果の観点から適当である。
【0017】上述したような金属結合層2上には、セラ
ミックス遮熱層3が被覆形成されており、これらによっ
て例えば高温機器用部品として用いられる耐熱部品4が
構成されている。セラミックス遮熱層3は、EB−PV
D法により形成された柱状晶組織を有する第1のセラミ
ックス層3aと、プラズマ溶射法により形成された層状
組織を有する第2のセラミックス層3bとを有してお
り、これら第1のセラミックス層3aと第2のセラミッ
クス層3bとは、金属基材1の表面方向に並列配置され
ている。
【0018】EB−PVD法による第1のセラミックス
層3aと、プラズマ溶射法による第2のセラミックス層
3bとは前述したように、それぞれ長所、短所を合せ持
つことから、それぞれの特性を生かすことができる部位
にそれぞれ形成される。すなわち、EB−PVD法によ
る第1のセラミックス層3aは、界面に対して垂直方向
に成長する特有の柱状晶組織を有していることから、ク
ラックの界面に平行な方向への伝播を抑制することがで
き、またプラズマ溶射法等に比べて欠陥が少なく、高硬
度を有している。これらによって、第1のセラミックス
層3aでは優れた耐熱サイクル性や耐エロージョン性が
得られる。さらに、EB−PVD法によれば、曲率が小
さい部位等に対しても均質なセラミックス層を形成する
ことができる。従って、特に熱応力が大きい部位、エロ
ージョンが生じやすい部位、曲率が小さい部位等に第1
のセラミックス層3aを形成する。
【0019】一方、プラズマ溶射法による第2のセラミ
ックス層3bは、耐熱サイクル性や耐エロージョン性等
に劣るものの、低コストでかつ金属結合層2との密着性
に優れることから、熱サイクルやエロージョンによる負
荷が低い部位に第2のセラミックス層3bを形成するこ
とによって、セラミックス遮熱層3全体として製造コス
トが低減できると共に、セラミックス遮熱層3全体とし
ての金属結合層2との密着性の低下を抑制することがで
きる。
【0020】このように、EB−PVD法による第1の
セラミックス層3aと、プラズマ溶射法による第2のセ
ラミックス層3bとを組合わせ、これらを耐熱部品4の
部位に応じて形成することによって、個々のセラミック
ス層3a、3bの特性を生かすことができる。
【0021】さらに、EB−PVD法による第1のセラ
ミックス層3aは、その柱状晶組織がプラズマ溶射法に
よる第2のセラミックス層3b内に発生した熱応力を緩
和する効果を有しており、その結果としてプラズマ溶射
法による第2のセラミックス層3bの熱サイクルによる
剥離をも抑制することが可能となる。またさらに、第1
のセラミックス層3aには、両側に存在する第2のセラ
ミックス層3bの膨張により圧縮応力を受けることか
ら、EB−PVD法による第1のセラミックス層3aの
界面剥離も抑制することが可能となる。
【0022】従って、EB−PVD法による第1のセラ
ミックス層3aと、プラズマ溶射法による第2のセラミ
ックス層3bとを組合わせたセラミックス遮熱層3によ
れば、耐熱部品4全体として耐熱サイクル性や耐エロー
ジョン性を高めることができると共に、金属結合層2と
の密着性の低下が抑制でき、その上で耐熱部品4全体と
しての製造コストの低減を図ることが可能となる。
【0023】第1のセラミックス層3aと第2のセラミ
ックス層3bとの面積比は特に限定されるものではな
く、耐熱部品4の部位に応じて設定するものとするが、
上述した応力緩和効果等を得る上で、EB−PVD法に
よる第1のセラミックス層3aの耐熱部品4の全面積に
対する面積比を 5〜 80%程度とすることが好ましい。第
1のセラミックス層3aの面積比が5%未満であると、プ
ラズマ溶射法による第2のセラミックス層3bに対する
熱応力緩和効果を十分に得られないおそれがあり、一方
80%を超えると第2のセラミックス層3bのプラズマ溶
射法による形成が困難となり、実用上好ましくない。さ
らに、第1のセラミックス層3aの界面剥離等をより効
果的に抑制するために、EB−PVD法による第1のセ
ラミックス層3aの面積比は20〜 50%の範囲とすること
がより好ましい。
【0024】セラミックス遮熱層3の構成材料として
は、ZrO2 、Si3 4 、SiC、Al2 3 、Ti
N、AlN、サイアロン等の種々のセラミックス材料を
使用することが可能であるが、ZrO2 が低い熱伝導率
と大きな熱膨張係数からセラミックス遮熱層3として好
適である。また、ZrO2 の相変化を抑制するための安
定化剤としては、Y2 3 、CaO、MgO等が用いら
れているが、これらの中でもY2 3 が最も好ましく、
特にY2 3 を 8重量% 程度含む部分安定化ジルコニア
が極めて優れた特性を示す。このセラミックス遮熱層3
の厚さは用途に応じて50〜3000μm 程度の範囲から適宜
選択され、例えばガスタービン翼では 100〜 300μm 程
度、燃焼器内面では 500〜2000μm 程度とすることが好
ましい。
【0025】上述した第1のセラミックス層3aと第2
のセラミックス層3bとを有するセラミックス遮熱層3
は、例えば必要部分にEB−PVD法による第1のセラ
ミックス層3aまたはプラズマ溶射法による第2のセラ
ミックス層3bを形成し、このはじめに形成したセラミ
ックス層部分をマスキングした後に、他方のセラミック
ス層をEB−PVD法またはプラズマ溶射法で形成する
ことにより得られる。第1のセラミックス層3aと第2
のセラミックス層3bの形成順番は、特に限定されるも
のではないが、マスキングの容易さや第1のセラミック
ス層3aの損傷を防止する等の理由から、まず溶射法で
第2のセラミックス層3bを形成した後、EB−PVD
法により第1のセラミックス層3aを形成することが好
ましい。上述したような耐熱部品4は、発電用やエンジ
ン用のガスタービン等に代表される高温機器の構成部
品、より具体的には発電用ガスタービンやジェットエン
ジン等の動翼や静翼等として用いられるものである。以
下に、本発明の耐熱部品を適用した高温機器用部品の具
体例として、ガスタービン用動・静翼に関する実施形態
について説明する。
【0026】ここで、ガスタービン用の動・静翼の各部
位は、温度分布、応力分布、燃焼ガスの流れ等の違いか
ら異なった環境に晒され、これによって損傷の支配因子
が異なっている。例えば、リーディングエッジと呼ばれ
る翼の先端部分は、動翼および静翼のいずれにおいて
も、最も温度が高くなるために熱応力が厳しく、また基
材の曲率半径も小さいことから、プラズマ溶射法による
セラミックス層では剥離が生じやすい。
【0027】図2は、本発明の耐熱部品をガスタービン
用動・静翼に適用した一実施形態の翼部断面を示す図で
ある。この実施形態のガスタービン用動・静翼は、図2
に示すように、翼部11のリーディングエッジ部分(先
端部分)AにEB−PVD法による第1のセラミックス
層3aが形成されており、それ以外の部分すなわち翼部
11の中央部分から後方部分にかけてプラズマ溶射法に
よる第2のセラミックス層3bが形成されている。EB
−PVD法による第1のセラミックス層3aの形成面積
は、リーディングエッジ部分Aから翼部11全体の表面
積の 5〜 80%の範囲とすることが好ましい。限定理由は
前述した通りである。
【0028】図3はこの実施形態のガスタービン用動・
静翼を適用した動翼12を示す図であり、図4はこの実
施形態のガスタービン用動・静翼を適用した静翼13を
示す図である。なお、図3および図4において、14は
サイドウォールである。なお、第1および第2のセラミ
ックス層3a、3bを含めて、各層や金属基材1の具体
的な構成は、前述した耐熱部品4で説明した通りであ
る。
【0029】このような構成とすることによって、熱応
力が厳しく、また基材の曲率半径も小さいリーディング
エッジ部分Aのセラミックス遮熱層3、すなわち第1の
セラミックス層3aの耐熱サイクル性および耐エロージ
ョン性を向上させることができるため、リーディングエ
ッジ部分Aでの熱応力等によるセラミックス遮熱層3の
剥離を防止することができると共に、翼部11の中央部
分から後方部分にかけて形成されたプラズマ溶射法によ
る第2のセラミックス層3bの剥離を抑制することがで
きる。さらに、第1のセラミックス層3aの界面剥離も
抑制することができる。その上でセラミックス遮熱層3
の形成コストを低減することができる。図5および図6
は、他の実施形態によるガスタービン用動・静翼を示す
図であり、図5はガスタービン用動翼12を、図6はガ
スタービン用静翼13を示している。この実施形態のガ
スタービン用動翼12およびガスタービン用静翼13
は、いずれもサイドウォール12の近傍部分にEB−P
VD法による第1のセラミックス層3aが形成されてお
り、それ以外の部分にはプラズマ溶射法による第2のセ
ラミックス層3bが形成されている。EB−PVD法に
よる第1のセラミックス層3aの形成面積は、前述した
理由から、サイドウォール14側端部から翼部11全体
の表面積の 5〜 80%の範囲とすることが好ましい。
【0030】サイドウォール14の近傍部分では、燃焼
ガスの乱れが大きく、これに起因したエロージョンによ
ってセラミックス遮熱層3の劣化が進行しやすい。この
ような部位にEB−PVD法による第1のセラミックス
層3aを形成することによって、残部のプラズマ溶射法
による第2のセラミックス層3bの剥離を防止した上
で、耐エロージョン性に優れた動・静翼12、13が得
られる。また、サイドウォール14の近傍部分における
セラミックス遮熱層3の界面剥離も抑制することがで
き、その上でセラミックス遮熱層3の形成コストを低減
することができる。図7および図8は、さらに他の実施
形態によるガスタービン用動翼12を示す図である。こ
の実施形態のガスタービン用動翼12は、翼部11の翼
背部分BにEB−PVD法による第1のセラミックス層
3aが形成されており、それ以外の部分すなわち翼腹部
分Cを含む残部には、プラズマ溶射法による第2のセラ
ミックス層3bが形成されている。EB−PVD法によ
る第1のセラミックス層3aの形成面積は、翼背部分B
を中心に翼部11全体の表面積の 5〜 40%の範囲とする
ことが好ましい。第1のセラミックス層3aの面積比が
5%未満であると、プラズマ溶射法による第2のセラミッ
クス層3bの熱応力を十分に緩和できないおそれがあ
り、一方 40%を超えるとEΒ−PVD法による膜形成時
に広い範囲を同時に成膜しなければならないので効率が
悪く、またコストも高くなるので実用上好ましくない。
【0031】動翼12の背側はタービン回転方向の上流
側にあたり、高温の燃焼ガス流が直接的にあたるため、
エロージョンによる劣化が著しい。このような部位にE
B−PVD法による第1のセラミックス層3aを形成す
ることによって、残部のプラズマ溶射法による第2のセ
ラミックス層3bの剥離を防止した上で、耐エロージョ
ン性に優れた動翼12が得られる。また、翼背部分Bに
おけるセラミックス遮熱層3の界面剥離も抑制すること
ができ、その上でセラミックス遮熱層3の形成コストを
低減することができる。
【0032】図9および図10は、さらに他の実施形態
によるガスタービン用静翼13を示す図である。この実
施形態のガスタービン用静翼13は、翼部11の翼腹部
分CにEB−PVD法による第1のセラミックス層3a
が形成されており、それ以外の部分すなわち翼背部分B
を含む残部には、プラズマ溶射法による第2のセラミッ
クス層3bが形成されている。EB−PVD法による第
1のセラミックス層3aの形成面積は、翼腹部分Cを中
心に翼部11全体の表面積の 5〜 40%の範囲とすること
が好ましい。第1のセラミックス層3aの面積比が5%未
満であると、プラズマ溶射法による第2のセラミックス
層3bの熱応力を十分に緩和できないおそれがあり、一
方 40%を超えるとEΒ−PVD法による膜形成時に広い
範囲を同時に成膜しなければならないので効率が悪く、
またコストも高くなるので実用上好ましくない。
【0033】静翼13の腹側では、高温の燃焼ガス流の
乱れが生じやすく、このためエロージョンによる劣化が
著しい。このような部位にEB−PVD法による第1の
セラミックス層3aを形成することによって、残部のプ
ラズマ溶射法による第2のセラミックス層3bの剥離を
防止した上で、耐エロージョン性に優れた静翼13が得
られる。また、翼腹部分Cにおけるセラミックス遮熱層
3の界面剥離も抑制することができ、その上でセラミッ
クス遮熱層3の形成コストを低減することができる。
【0034】なお、上述したガスタービン用動・静翼
は、本発明の耐熱部品の一具体例を示すものであって、
本発明はそれらに限定されるものではない。すなわち、
前述した複数の動翼もしくは静翼の構成を組合わせるこ
とも可能であるし、またガスタービン用動・静翼以外の
各種高温機器の構成部品に本発明を適用することも可能
である。
【0035】
【実施例】次に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0036】実施例1 金属基材としてNi基超合金CMSX-2を用い、これを30×
30× 3mmの寸法に加工した。このNi基超合金板材の表
面に、厚さ 100μm のNi−Co−Cr−Al−Y合金
層をプラズマ溶射法によって形成した後、図11に示す
ように、まず中央の10mm幅の部分のみに第2のセラミッ
クス層として、プラズマ溶射法によって層状組織を有す
るZrO2 層21を形成した。このプラズマ溶射法によ
るZrO2 層21部分をマスキングした後、残りの表面
に第1のセラミックス層として、EB−PVD法によっ
て柱状晶組織を有するZrO2 層22を形成した。最後
に表面を機械研磨して、ZrO2 層21、22の厚さを
一律 200μm にした。
【0037】また、本発明との比較例として、全面にプ
ラズマ溶射法でZrO2 層を形成する以外は上記実施例
1と同一構成としたもの(比較例1)、および全面にE
B−PVD法でZrO2 層を形成する以外は上記実施例
1と同一構成としたもの(比較例2)をそれぞれ作製し
た。
【0038】これら実施例1および比較例1、2による
各耐熱部品を、 1373K×30min +室温×30min を 1サイ
クルとする熱サイクル試験に供し、ZrO2 層が剥離す
るまでの熱サイクル数を測定した。その結果、比較例1
では 420サイクル、比較例2では 600サイクルで剥離が
生じたのに対し、実施例1では 700サイクルを超えても
剥離は生じなかった。
【0039】実施例2 金属基材としてNi基超合金IN-738を用い、精密鋳造に
よって静翼形状に成形した後、その表面に厚さ 100μm
のNi−Co−Cr−Al−Y合金層を減圧プラズマ溶
射法によって被覆形成した。次いで、図4に示したよう
に、リーディングエッジ部分Aから全体の約 30%の面積
に、第1のセラミックス層3aとしてEB−PVD法に
よってZrO2 層を形成した。その後、残部に第2のセ
ラミックス層3bとしてプラズマ溶射法によってZrO
2 層を形成した。最後に表面を機械研磨して、ZrO2
層(3a、3b)の厚さを一律 200μm にした。
【0040】また、本発明との比較例として、全面にプ
ラズマ溶射法でZrO2 層を形成した静翼(比較例
3)、および全面にEB−PVD法でZrO2 層を形成
した静翼(比較例4)をそれぞれ作製した。
【0041】これら実施例2および比較例3、4による
各静翼を、実機環境を模擬したバーナーリグ試験に供
し、ZrO2 層が剥離するまでの時間と熱サイクル数を
測定した。その結果、比較例3では 120回−2400時間で
リーディングエッジ部分から剥離が生じ、また比較例4
では 200回−4000時間でリーディングエッジ部分から剥
離が生じたのに対して、実施例2による静翼では 250回
−5000時間まで健全性が保たれた。
【0042】実施例3 金属基材としてNi基超合金IN-738を用い、精密鋳造に
よって静翼形状に成形した後、その表面に厚さ 100μm
のNi−Co−Cr−Al−Y合金層を減圧プラズマ溶
射法によって被覆形成した。次いで、図6に示したよう
に、両側のサイドウォール14側端部から全体の約 20%
の面積に、第1のセラミックス層3aとしてEB−ΡV
D法によってZrO2 層を形成した。その後、残部に第
2のセラミックス層3bとしてプラズマ溶射法によって
ZrO2 層を形成した。最後に表面を機械研磨して、Z
rO2 層(3a、3b)の厚さを一律 200μm にした。
【0043】また、本発明との比較例として、全面にプ
ラズマ溶射法でZrO2 層を形成した静翼(比較例
5)、および全面にEB−PVD法でZrO2 層を形成
した静翼(比較例6)をそれぞれ作製した。
【0044】これら実施例3および比較例5、6による
各静翼に対して、Al2 3 粒子を高圧ガスにより翼表
面に衝突させるエロージョン試験(暴露時間:100h)を行
った。その結果、比較例5では最大27μm 消耗したのに
対して、実施例3および比較例6による静翼では消耗が
5μm 以下に抑制されていた。
【0045】実施例4 金属基材としてNi基超合金IN-738を用い、精密鋳造に
よって動翼形状に成形した後、その表面に厚さ 100μm
のNi−Co−Cr−Al−Y合金層を減圧プラズマ溶
射法によって被覆形成した。次いで、図7および図8に
示したように、全体の約 30%の面積にあたる翼背部分B
に、第1のセラミックス層3aとしてEB−PVD法に
よってZrO2 層の形成した。その後、残部に第2のセ
ラミックス層3bとしてプラズマ溶射法によってZrO
2 層を形成した。最後に表面を機械研磨して、ZrO2
層(3a、3b)の厚さを一律 200μm にした。
【0046】また、本発明との比較例として、全面にプ
ラズマ溶射法でZrO2 層を形成した静翼(比較例
7)、および全面にEB−PVD法でZrO2 層を形成
した静翼(比較例8)をそれぞれ作製した。
【0047】これら実施例4および比較例7、8による
各静翼に対して、Al2 3 粒子を高圧ガスにより翼表
面に衝突させるエロージョン試験(暴露時間:100h)を行
った。その結果、比較例7では翼背側で最大18μm 消耗
したのに対して、実施例4および比較例8による静翼で
は消耗が 3μm 以下に抑制されていた。
【0048】実施例5 金属基材としてNi基超合金IN-738を用い、精密鋳造に
よって静翼形状に成形した後、その表面に厚さ 100μm
のNi−Co−Cr−Al−Y合金層を減圧プラズマ溶
射法によって被覆形成した。次いで、図12に示すよう
に、リーディングエッジ部分Aおよびサイドウォール1
4側端部から翼部全体の約 50%の面積に、EB−PVD
法によってZrO2 層23を形成した。その後、残部に
プラズマ溶射法によってZrO2 層24を形成した。最
後に表面を機械研磨して、ZrO2 層23、24の厚さ
を一律 200μm にした。
【0049】また、本発明との比較例として、全面にプ
ラズマ溶射法でZrO2 層を形成した静翼(比較例
9)、および全面にEB−PVD法でZrO2 層を形成
した静翼(比較例10)をそれぞれ作製した。
【0050】これら実施例5および比較例9、10によ
る各静翼を、実機環境を模擬したバーナーリグ試験に供
し、ZrO2 層が剥離するまでの時間と熱サイクル数を
測定した。その結果、比較例9では 120回−2400時間で
リーディングエッジ部分から剥離が生じ、また比較例1
0では 200回−4000時間で同様にリーディングエッジ部
分から剥離が生じたのに対して、実施例5による静翼で
は 280回−5600時間まで健全性が保たれた。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の耐熱部品
によれば、部品全体として耐熱サイクル性や耐エロージ
ョン性を大幅に高めることができると共に、金属結合層
との密着性の低下が抑制でき、その上で製造コストの低
減を図ることが可能となる。従って、例えばガスタービ
ン用動・静翼のような高温機器用部品の寿命、信頼性、
製造コストを格段に改善することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による耐熱部品の要部構
成を模式的に示す断面図である。
【図2】 本発明をガスタービン用動・静翼に適用した
一実施形態を示す翼部断面図である。
【図3】 図2に示す翼部を適用したガスタービン用動
翼の構成を示す斜視図である。
【図4】 図2に示す翼部を適用したガスタービン用静
翼の構成を示す斜視図である。
【図5】 本発明をガスタービン用動翼に適用した他の
実施形態の構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明をガスタービン用静翼に適用した他の
実施形態の構成を示す斜視図である。
【図7】 本発明をガスタービン用動翼に適用したさら
に他の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図8】 図7に示すガスタービン用動翼の翼部の断面
図である。
【図9】 本発明をガスタービン用静翼に適用したさら
に他の実施形態の構成を示す斜視図である。
【図10】 図9に示すガスタービン用静翼の翼部の断
面図である。
【図11】 本発明の実施例1で作製した耐熱部品の要
部構成を模式的に示す斜視図である。
【図12】 本発明の実施例5で作製したガスタービン
用静翼の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1……金属基材 2……金属結合層 3……セラミックス遮熱層 3a…第1のセラミックス層 3b…第2のセラミックス層 4……耐熱部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01D 5/28 F01D 5/28 // F02C 7/00 F02C 7/00 C (72)発明者 稲垣 浩貴 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 中橋 昌子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基材と、前記金属基材表面に被覆形
    成された金属結合層と、前記金属結合層上に形成された
    セラミックス遮熱層とを具備する耐熱部品において、 前記セラミックス遮熱層は、微細構造が柱状晶組織を有
    する第1のセラミックス層と、微細構造が層状組織を有
    する第2のセラミックス層とを有し、前記第1のセラミ
    ックス層と第2のセラミックス層とは前記金属基材の表
    面方向に並列配置されていることを特徴とする耐熱部
    品。
JP8004350A 1996-01-12 1996-01-12 耐熱部品 Withdrawn JPH09195067A (ja)

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