JPH09193632A - 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ - Google Patents

自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ

Info

Publication number
JPH09193632A
JPH09193632A JP8035333A JP3533396A JPH09193632A JP H09193632 A JPH09193632 A JP H09193632A JP 8035333 A JP8035333 A JP 8035333A JP 3533396 A JP3533396 A JP 3533396A JP H09193632 A JPH09193632 A JP H09193632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chain
tire
wheel
tire chain
detachment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8035333A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshinori Abe
利徳 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP8035333A priority Critical patent/JPH09193632A/ja
Publication of JPH09193632A publication Critical patent/JPH09193632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自動車のタイヤチェーン着脱作業を、自動車運
転中に押釦操作で、全自動且つ数秒間で行う装置であ
る。 【解決手段】トレット面に横断溝を設けたスノータイ
ヤ、特殊構造のタイヤチェーン、ホイール、及び操作器
等から成る。スノータイヤは太細2段構造のチェーンの
細い部分を収納する為にトレット面に進行方向に対し9
0゜の角度で10本程度の溝6を設ける。ホイール中央
の円筒軸部には、2組の円筒ドラムを順次嵌め込む。チ
ェーン5を巻き取ってある円筒ドラムの回転でそのチェ
ーンを弛め、走行時の遠心力で収納溝から浮上させつ
つ、同時に他の空の円筒ドラムの回転でチェーンの緩み
を巻取って装着又は収納の位置に導き、同時にチェーン
を締め付ける。ホイール内には動力部、制御部(CP
U)等を収容し運転席には操作器、監視ランプ及びAR
M回路等を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のタイヤチェー
ンの着脱が、停車時でなく運転中に容易且つ短時間に行
う事を目的としたものであり、安全確保の為、冬期間の
自動車運転の全てに適用出来る。
【0002】
【従来の技術】従来の、タイヤチェーンの着脱は、特願
平6−217799を除き停車時に行う事が全てであっ
た。一部に自動着脱の事案もある様だが、機能的に不十
分な点もみうけられる。 公開特許公報 昭61−125903 発明の名称 自動車タイヤ用滑止チェーンの自動着脱装置 特許出願 平01−66655〔H1.3.17〕 特開平 02−246882〔H2.10.2〕 名 称 三輪無限軌道装置 特許出願 平成02−306828〔H2.11. 13〕 特開平 04−176718〔H4.6.24〕 名 称 自動車タイヤスリップ止め 特許出願 平03−282375〔H3.8.2〕 特開平 05−389088〔H5.2.19〕 名 称 タイヤチェーン着脱装置
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タイヤチェーンの着脱
は、非常に厄介な作業で、且つ時間を浪費し、降雪中で
あったり、高速道に於いては、路肩駐車での作業等非常
に危険な場合もあり、作業環境の良くない状況で行われ
る事が多い。
【0004】タイヤチェーンを装着したままの走行は、
燃費の悪化、チェーンの磨耗はおろか、路面の破壊が広
範囲に発生する。積雪地帯のトンネルが多数ある様なル
ートでは、トンネル内の路面は大変な損傷を受ける。自
動車に取り残されたこれらの非科学的作業を取り除くこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明により、運転席での走行を中断する事なく
押釦操作のみで、タイヤチェーンの着脱を完全自動化、
各タイヤごとのチェーン着脱の状態をパイロットランプ
で確認、所要時間も数秒間と言う条件で、各装置を構成
している。
【0006】
【作用】トレット面の浅い横断溝付のスタットレスタイ
ヤ。タイヤのトレット部に、タイヤチェーンの一部を収
納する為、10本程度の浅く狭い切込み溝を進行方向に
対し90゜の角度で設ける。トレット面は溝の前後及び
側部を、タイヤチェーンの自動着脱時に支障がないよう
に滑らかにし、且つ振動及び騒音を軽減する様に必要最
小限の形とする。このデザインは、スタットレスタイヤ
としての機能を損なわない様考慮する。
【0007】タイヤチェーンの構造。最大張力80kg
及び最小張力3kg程度のテンションを持たせたコイル
バネ(12) (12’)。装着時タイヤのレット部の
みをカバーするだけの軽量化を図ったタイヤチェーン
(14)。80kg程度の耐力を持つ軽く細い丈夫な材
質の鎖又はワイヤー(13) (13’)。以上の3点
を直列に接続したタイヤチェーン。
【0008】タイヤチェーンを駆動する主装置は、2組
のモーターを取り付けたホイールとワイヤーを巻取り又
は巻き戻しの動作を行う2組の円筒ドラム(17)
(20)を重ねてホイール中央の円筒状軸部(15)に
嵌め込み、全体を蓋(32)でおさえて固定する。円筒
ドラム(17)には凸部ピン(18)を設け、他の円筒
ドラム(20)には切欠き溝(21)を設けて、その凹
凸部が互いに接触ない範囲は相互に自由回転が出来る構
造とする。凹凸部が噛み合う範囲では2組のモーターが
回転力の協調を行うがセンサーに依る制限に接触しない
様動作範囲を設定する。
【0009】電動式駆動装置は、前記ホイール(1)に
固定した2組のモーターと、円筒ドラム(17) (2
0)間をオームギヤーで結合する。この例では、モータ
ーでそれぞれの円筒ドラムを200°程度回転させる。
ホイールと各円筒ドラム間の動作は、モーター軸のオー
ムギヤーと円筒ドラムに構成したリングギヤー間に2段
式のオームギヤーを挿入して行う(図4−b)。1スト
ローク200゜の回転を5秒程度で着又は脱の動作が完
了する様各ギヤーの刃数を設定する。モーターの出力は
40W程度とする。ホイールバランスは収納時に執る。
装置全体にカバー(32)を被せ、ゴムパッキン等によ
り開口部を塞ぎ防水並びに防塵を図る。
【0010】電磁式ロック器は、ホイールと2組の円筒
ドラム間をロックピンで縫う事で固定させるもので、動
作の瞬間に強力な反発力を必要とし、CPUで制御され
る。ホイール中央の円筒状軸部内に取り付ける。
【0011】定速度検知器は、在来の速度計に機能を付
加し、操作器に情報を送る。操作器には2個の押釦を設
け、チェーンの着脱に対応させる。LEDにより操作適
速、チェーン着・脱の完了をタイヤ別に、又着脱ミスが
発生した場合のアラム等も表示させる。
【0012】車輪のブレーキ機溝付近に電磁式カーボン
ブラッシを設け、ホイール内側の対応箇所に集電用リン
グを設けて電力を伝送する。
【0013】ホイール内電気回路は、電源部、制御回路
(CPU)パワー回路から成り可動部には、全てセンサ
ーを取付けCPUに情報を入力する。又操作器からの着
脱指令を入力して、CPUが動作、モーターを動作さ
せ、電磁式ロック器で2個の円筒ドラムをロックする。
チェーン着脱の動作完了はアンサー回路に依り運転席の
LEDを点灯させて表示する。
【0014】
【実施例】スタットレスタイヤの溝は太細2種とし、下
記チェーンを収納出来る最小限のスペースとする。チェ
ーンは、積雪地帯用の太く頑丈なものと氷盤路面用の細
く軽いものとし、環境に敵したタイヤを装着出来る。チ
ェーンの両端に接続されたコイルバネ(12) (1
2’)の巻上完了時の80kgの張力は、装着走行時異
常な力が加わった場合の装置保護用であり、巻上開始時
の3kgの張力は着脱動作中チェーンが路面とトレット
面に挟まれた瞬間の力の逃しであり、そのストロークは
30KM/hの速度で数ミリ程度である。タイヤハウス
は走行中水分を含んだ雪氷等が付着しにくい構造及び塗
装を施し、特定か所には排気熱等で着雪を防止する。
【0015】タイヤチェーン駆動装置は、車速15km
/h内至30km/h時の遠心力で、チェーンを収納溝
から浮上させて行うが、主装置の構成部分であるホイー
ル及び円筒ドラムは、軽く且つ十分な強度の材料を用い
る。モーター等の動力部は、車速15km/h内至30
km/hでの遠心力合計30kg程度に耐える出力と
し、小型軽量且つ耐振構造とする。主装置及び各機器の
総合的な強度は、普通走行時チェーンの遠心力又は異常
加力等1000kg以下の破壊力に十分耐え、且つバネ
下重量の増加を極力おさえるものである。
【0016】電磁ブラシは、送電時電磁マグネットが動
作し、カーボンブラッシを突出させて、集電リングに接
触させる。集電リングは、軽量構造とし、常時はフェル
ト等の清掃用ブラッシにより汚損を防止する。
【0017】キャビン内の操作器。電源は車の搭載バッ
テリーで、NFBを介してDC/DCコンバータを稼働
させ、24V対地絶縁電源を造る。タイヤチェーンの着
脱は、操作器の押釦で行う。装着時は、車速を15km
/h内至30KM/hに維持する。速度センサーが作動
しLED点灯、押釦(黄)操作で制御回路及びPOW回
路が働き、+24Vが送出されて、ホイール内のCPU
が作動を開始する。装着完了でアンサーバック回路が作
動、4個の黄LEDが点灯して、装着完了を知らせる。
又、その出力で+24Vの電源を断とする。収納は
(青)押釦操作で極性を反転、−24Vが送出され、C
PUが動作、収納完で青LED点灯、電源断で一連の動
作が完了する。所要時間は着、脱共数秒以内とする。着
・脱表示LEDは、点灯保持となる。着・脱動作中にチ
ェーンに異物が挟まる等で着・脱ミスを生じた場合、自
動的に送電が断となり、警報を発する。このような場合
は着脱操作を再度行う。
【0018】ホイール内電源回路、CPU、電磁式ロッ
ク器、POW反転回路、各種センサー。電源は常時片極
設地となるので、それを利用してチェーン着脱の制御を
行う。CPUは送られて来る電源の極性を判別して着又
は脱の動作を行う。CPUは数個のSSI等で構成さ
れ、小さなポケットベル程度に纏めて十分なクッション
材で防護する。。ホイール中央の円筒軸部スペース内に
電源部、CPU、ロック器、各センサー等を収容する。
2組の円筒ドラムのストローク端及びロッック器にはセ
ンサーを取付け、CPUにその位置情報を出力して自動
制御を行う。センサーの一部及びロック器は取付位置を
可変としてストロークの調整を行う。モーターのPOW
反転制御回路とCPU出力間には、インターフェイス合
せが必要である。CPUは3回路群で構成する。(図8
−a) (図9−a)回路群はモーターによる弛、締、
着、脱の制御、(図9−b)回路群は電磁式ロック器の
制御回路で、前記(図8−a) (図9−a)回路群と
組合せて制御する。電気式ロック器はPOW反転制御回
路を介して制御するが、無電源時には、磁気バイアスを
加えてロックONを保持させる。ロックOFF時の保持
は前記制御回路内に構成する。電磁ロック器は、ホイー
ル中央の円筒状軸部の内周に車軸と平行に取付け、路面
からの衝撃に依る誤動作を防止する。センサーは総てフ
ォトインターラプター又は磁気センサーを用いるが防塵
には特に配慮する。モーターのPOW反転制御回路は操
作器内のPOW反転回路(図6−c)と同様な回路で且
つ回転速調整回路を設ける。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れており、次の効果が期待できる。
【0020】気象条件によって、高速道路、一般道路を
問わず、随所に氷盤の発生が考えられる。この事は、自
動車運転者にとって大変おそろしい事である。細く軽い
タイヤチェーンを、常時タイヤのトレット面内にかくし
ておき、氷盤発見の都度、走行しながら、数秒で着脱出
来る事は、運転者にとっては大変な便利性と安全の確保
に直接つながる事になる。
【0021】スパイクタイヤの禁止は、ようやく効果を
上げ始めたが、タイヤチェーンは、野ばなしの状態であ
る。路盤の状況によってチェーンの着脱を手作業で頻繁
に行う事などは不可能である。タイヤチェーン装着によ
る乾燥路面の走行は、路面に損傷を与え、頻繁な道路補
修により通行の妨げとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略の動作(a)及び装置構成の概略
(b)を示した図である。
【図2】タイヤチェーンの構造(a)及びホイール
(b)円筒ドラム(c) (d)の構造を示した図であ
る。
【図3】ホイールの構造概略及び各円筒ドラムとその動
作概略を示した図である。
【図4】ホイール内の動力部とギヤー及びロック器の取
付位置等の構成概略図である。
【図5】(図3) (図4)に示した構造の縦断面を表
した図である。
【図6】本発明の電気系統(a)ホイール内電気系統
(b) (c)操作器内のPOW回路を示した図であ
る。
【図7】キャビン内操作器の制御回路の構成図である。
【図8】ホイール内モーター制御センサー位置図(a)
モーター制御回路(b)を示した図である。
【図9】ホイール内のモーター制御回路(a)電磁ロッ
ク器の制御回路(b)を示した図である。
【符号の説明】
1 スノータイヤ、ホイール部 2 タイヤチェーン収納時の状態 3 タイヤチェーン収納ドラムの動作状態 4 タイヤチェーンの遠心力による動作状態 5 タイヤチェーンの装着状態 6 トレット面のタイヤチェーン収納溝 7 タイヤチェーンガイドローラー(表面図) 8 タイヤチェーン巻取ローラー 9 タイヤチェーンガイドローラー(裏面図) 10 タイヤチェーン装着リムローラー 11 タイヤチェーン装着ローラー 12 タイヤチェーン装着方のコイルバネ 12’タイヤチェーン巻取方のコイルバネ 13 タイヤチェーン装着鎖 13’タイヤチェーン巻取鎖 14 タイヤチェーン 15 ホイール中央円筒状軸部 16 タイヤチェーン巻取ローラー受軸台 17 タイヤチェーン巻取円筒ドラム 18 円筒ドラム回転範囲制限凸部ピン 19 タイヤチェーン巻取円筒ドラムリングギヤー 20 タイヤチェーン装着円筒ドラム 21 円筒ドラム回転範囲制限切欠凹部 22 タイヤチェーン装着円筒ドラムリングギヤー 23 タイヤ表面図 24 ワイヤーガイド 25 タイヤチェーン装着円筒ドラムロック器 26 タイヤチェーン巻取、装着円筒ドラム 27 タイヤチェーン収納モーターM1 28 タイヤチェーン装着モータ−M2 29 タイヤチェーン収納円筒ドラムロック器 30 モーター軸オームギヤー 31 中継オームギヤー 32 ホイールカバー 33 カーボンブラッシ 34 ブレーキドラム 35 集電リング 36 キャビン内着脱制御器 37 タイヤチェーン着脱押釦 38 タイヤチェーン着脱表示LED 39 車速検出フォトセンサー 40 ホイール内モーター制御CPU 41 +極検出回路 42 −極検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車運転中に於けるタイヤチェーン
の自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレ
スタイヤ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のタイヤチェー
ンの着脱が、停車時でなく運転中に容易且つ短時間に行
う事を目的としたものであり、安全確保の為、冬期間の
自動車運転の全てに適用出来る。
【0002】
【従来の技術】従来の、タイヤチェーンの着脱は、特願
平6−217799を除き停車時に行う事が全てであっ
た。一部に自動着脱の事案もある様だが、機能的に不十
分な点もみうけられる。 公開特許公報 昭61−125903 発明の名称 自動車タイヤ用滑止チェーンの自動着脱装置 特許出願 平01−66655〔H1.3.17〕 特開平 02−246882〔H2.10.2〕 名称 三輪無限軌道装置 特許出願 平成02−306828〔H2.11.13〕 特開平 04−176718〔H4.6.24〕 名称 自動車タイヤスリップ止め 特許出願 平03−282375〔H3.8.2〕 特開平 05−389088〔H5.2.19〕 名称 タイヤチェーン着脱装置
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タイヤチェーンの着脱
は、非常に厄介な作業で、且つ時間を浪費し、降雪中で
あったり、高速道に於いては、路肩駐車での作業等非常
に危険な場合もあり、作業環境の良くない状況で行われ
る事が多い。
【0004】タイヤチェーンを装着したままの走行は、
燃費の悪化、チェーンの磨耗はおろか、路面の破壊が広
範囲に発生する。積雪地帯のトンネルが多数ある様なル
ートでは、トンネル内の路面は大変な損傷を受ける。自
動車に取り残されたこれらの非科学的状況を取り除くこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明により、運転席での走行を中断する事なく
押釦操作のみで、タイヤチェーンの着脱を完全自動化、
各タイヤごとのチェーン着脱の状態をパイロットランプ
で確認、所要時間も数秒間と言う条件で、各装置を構成
している。
【0006】
【作用】トレット面の浅い横断溝付のスタットレスタイ
ヤ。タイヤのトレット部に、タイヤチェーンの一部を収
納する為、10本程度の浅く狭い切込み溝を進行方向に
対し90゜の角度で設ける。トレット面は溝の前後及び
側部を、タイヤチェーンの自動着脱時に支障がないよう
に滑らかにし、且つ振動及び騒音を軽減する様に必要最
小限の形状とする。このデザインは、スタットレスタ
イヤとしての機能を損なわない様考慮する。
【0007】タイヤチェーンの構造。最大張力80kg
(T部)及び最小張力3kg(S部)程度のテンション
を持たせたコイルバネ(12)(12’)。装着時タイ
ヤのレット部のみをカバーするだけの軽量化を図ったタ
イヤチェーン(14)。80kg程度の耐力を持つ軽く
細い丈夫な材質の鎖又はワイヤー(13)(13’)。
以上の5点を直列に接続したタイヤチェーン。
【0008】タイヤチェーンを駆動する主装置は、2組
のモーターを取り付けたホイールとワイヤーを巻取り又
は巻き戻しの動作を行う2組の円筒ドラム(17)(2
0)を重ねてホイール中央の円筒状軸部(15)に嵌め
込み、全体を蓋(32)でおさえて固定する。円筒ドラ
ム(17)には凸部ピン(18)を設け、他の円筒ドラ
ム(20)には切欠き溝(21)を設けて、その凹凸部
が互いに接触ない範囲は相互に自由回転が出来る構造と
する。凹凸部が噛み合う範囲では2組のモーターが回転
力の協調を行うがセンサーに依る制限に抵触しない様動
作範囲を設定する。
【0009】電動式駆動装置は、前記ホイール(1)に
固定した2組のモーター(27)(28)と、円筒ドラ
ム(17)(20)間をオームギヤーで結合する。この
例では、モーターでそれぞれの円筒ドラムを200゜程
度回転させる。ホイールと各円筒ドラム間の動作は、モ
ーター軸のオームギヤー(30)と円筒ドラムに構成し
リングギヤー(19)(22)の間に2段式のオーム
ギヤー(31)を挿入して行う(図4−b)。1ストロ
ーク200゜の回転を5秒程度で着又は脱の動作が完了
する様各ギヤーの刃数を設定する。モーターの出力は4
0W程度とする。ホイールバランスは収納時に執る。装
置全体にカバー(32)を被せ、ゴムパッキン等により
開口部を塞ぎ防水並びに防塵を図る。
【0010】電磁式ロック器(25)(29)は、ホイ
ールと2組の円筒ドラム間をロックピンで縫う事で固定
させるもので、動作の瞬間に強力な反発力を必要とし、
CPU(図8−b) (図9−b)で制御される。ホイ
ール中央の円筒状軸部内に取り付ける。
【0011】定速度検知器(39)は、在来の速度計に
機能を付加し、操作器(36)に情報を送る。操作器に
は2個の押釦(37)を設け、チェーンの着脱に対応さ
せる。LED(38)により操作適速、チェーン着・脱
の完了をタイヤ別に、又着脱ミスが発生した場合のアラ
ム(図−7)等も表示させる。
【0012】車輪のブレーキ機溝(図5−34)付近に
電磁式カーボンブラッシ(33)を設け、ホイール内側
の対応箇所に集電用リング(35)を設けて電力を伝送
する。
【0013】ホイール内電気回路は、電源部(図6−
b)、制御回路(CPU)(図8−b)(図9−a)
パワー回路(図6−b)から成り可動部には、全てセン
サー(図8−a)(図9−b)を取付けCPUに情報を
入力する。又操作器からの着脱指令(図6−b)(4
1,42)を入力して、CPUが動作、モーター(図6
−b)(M1,M2)を動作させ、電磁式ロック器(図
4−a)(27,28)(図9−b)で2個の円筒ドラ
ムをロックする。チェーン着脱の動作完了はアンサー回
路に依り運転席のLED(図6−a)(図7)を点灯さ
せて表示する。
【0014】
【実施例】スタットレスタイヤの溝は太細2種とし、下
記チェーンを収納出来る最小限のスペースとする。チェ
ーンは、積雪地帯用の太く頑丈なものと氷盤路面用の細
く軽いものとし、環境に敵したタイヤを装着出来る。チ
ェーンの両端に接続されたコイルバネ(12) (1
2’)の巻上完了時の80kgの張力(T部)は、装着
走行時異常な力が加わった場合の装置保護用であり、巻
上開始時の3kgの張力(S部)は着脱動作中チェーン
が路面とトレット面に挟まれた瞬間の力の逃しであり、
そのストロークは30KM/hの速度で数ミリ程度であ
る。タイヤハウスは走行中水分を含んだ雪氷等が付着し
にくい構造及び塗装を施し、特定か所には排気熱等で着
雪を防止する。
【0015】タイヤチェーン駆動装置は、車速15km
/h内至30km/h時の遠心力で、チェーンを収納溝
から浮上させて行うが、主装置の構成部分であるホイー
ル(1)及び円筒ドラム(17) (20)は、軽く且
つ十分な強度の材料を用いる。モーター等の動力部は、
車速15km/h内至30km/hでの遠心力合計30
kg程度に耐える出力とし、小型軽量且つ耐振構造とす
る。主装置及び各機器の総合的な強度は、普通走行時チ
ェーンの遠心力又は異常加力等1000kg以下の破壊
力に十分耐え、且つバネ下重量の増加を極力おさえるも
のである。
【0016】電磁ブラシ(33)は、送電時電磁マグネ
ットが動作し、カーボンブラッシを突出させて、集電リ
ング(35)に接触させる。集電リングは、軽量構造と
し、常時はフェルト等の清掃用ブラッシにより汚損を防
止する。
【0017】キャビン内の操作器(図7−a,b)。電
源は車の搭載バッテリーで、NFBを介してDC/DC
コンバータを稼働させ、24V対地絶縁電源を造る。タ
イヤチェーンの着脱は、操作器の押釦で行う。装着時
は、車速を15km/h内至30KM/hに維持する。
速度センサーが作動しLED(No.9)点灯、押釦
(黄)操作で制御回路及びPOW回路が働き、+24V
が送出されて、ホイール内のCPUが作動を開始する。
装着完了でアンサーバック回路が作動、4個の黄LED
(No.5〜8)が点灯して、装着完了を知らせる。
又、その出力で+24Vの電源を断とする。収納は
(青)押釦操作で極性を反転、−24Vが送出され、C
PUが動作、収納完で青LED(No.1〜4)点灯、
電源断で一連の動作が完了する。所要時間は着、脱共数
秒以内とする。着・脱表示LEDは、点灯保持となる。
着・脱動作中にチェーンに異物が挟まる等で着・脱ミス
を生じた場合、自動的に送電が断となり、警報を発す
る。このような場合は着脱操作を再度行う。(図9−
a)の回路は、(図8−a)のX,Yの位置でB,Eセ
ンサーの働きを助け、着・脱ミス時の反転動作を補完す
る為のものである
【0018】ホイール内電源回路(図6−b)CPU
(図8−b) (図9−a)電磁式ロック器(図9−
b)POW反転回路(図6−c等)各種センサー
(図8−a)。電源は常時片極設地となるので、それを
利用してチェーン着脱の制御を行う(図6−b)。CP
Uは送られて来る電源の極性を判別して着又は脱の動作
を行う。CPUは数個のSSI等で構成され、小さなポ
ケットベル程度に纏めて十分なクッション材で防護す
る。。ホイール中央の円筒軸部スペース(15)内に電
源部、CPU、ロック器、各センサー等を収容する(図
4)。2組の円筒ドラム(17) (20)のストロー
ク端及びロッック器にはセンサーを取付け、CPUにそ
の位置情報を出力して自動制御を行う。センサーの一部
及びロック器は取付位置を可変としてストロークの調整
を行う。モーターのPOW反転制御回路とCPU出力間
には、インターフェイス合せが必要である(図6−
b)。CPUは3回路群で構成する。(図8−a,b)
(図9−a)回路はモーターによる弛、締、着、脱の制
御、(図9−b)回路は電磁式ロック器の制御回路で、
前記(図8−a,b)(図9−a)回路群と組合せて制
御する。電気式ロック器はPOW反転制御回路を介して
制御するが、無電源時には、磁気バイアスを加えてロッ
クONを保持させる。ロックOFF時の保持は前記制御
回路内に構成する。電磁ロック器は、ホイール中央の
筒状軸部(15)の内周にその動作軸を車軸と平行に取
付け、路面からの衝撃に依る誤動作を防止する(図
4)。センサーは総てフォトインターラプター又は磁気
センサーを用いるが防塵には特に配慮する。モーターの
POW反転制御回路は操作器内のPOW反転回路(図6
−c)と同様な回路で且つ回転速調整回路を設ける。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れており、次の効果が期待できる。
【0020】気象条件によって、高速道路、一般道路を
問わず、随所に氷盤の発生が考えられる。この事は、自
動車運転者にとって大変おそろしい事である。細く軽い
タイヤチェーンを、常時タイヤのトレット面内にかくし
ておき、氷盤発見の都度、走行しながら、数秒で着脱出
来る事は、運転者にとっては大変な便利性と安全の確保
に直接つながる事になる。
【0021】スパイクタイヤの禁止は、ようやく効果を
上げ始めたが、タイヤチェーンは、野ばなしの状態であ
る。路盤の状況によってチェーンの着脱を手作業で頻繁
に行う事などは不可能である。タイヤチェーン装着によ
る乾燥路面の走行は、路面に損傷を与え、頻繁な道路補
修により通行の妨げとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略の動作(a)及び装置構成の概略
(b)を示した図である。
【図2】タイヤチェーンの構造(a)及びホイール
(b)円筒ドラム(c)(d)の構造を示した図であ
る。
【図3】ホイールの構造概略及び各円筒ドラムとその動
作概略を示した図である。
【図4】ホイール内の動力部とギヤー及びロック器の取
付位置等の構成概略図である。
【図5】(図3)(図4)に示した構造の縦断面を表し
た図である。
【図6】本発明の電気系統(a)ホイール内電気系統
(b)操作器内のPOW回路(cを示した図である。
【図7】キャビン内操作器の制御回路の構成図である。
【図8】ホイール内モーター制御センサー位置図(a)
モーター制御回路(b)を示した図である。
【図9】ホイール内のモーター制御回路(a)電磁ロッ
ク器の制御回路(b)を示した図である。
【符号の説明】 1 スノータイヤ、ホイール部 2 タイヤチェーン収納時の状態 3 タイヤチェーン収納ドラムの動作状態 4 タイヤチェーンの遠心力による動作状態 5 タイヤチェーンの装着状態 6 トレット面のタイヤチェーン収納溝 7 タイヤチェーンガイドローラー(表面図) 8 タイヤチェーン巻取ローラー 9 タイヤチェーンガイドリムローラー(裏面図) 10 タイヤチェーン装着ローラー 11 タイヤチェーン装着ガイドローラー 12 タイヤチェーン装着方のコイルバネ(S) 12’タイヤチェーン巻取方のコイルバネ(S),
(T) 13 タイヤチェーン装着鎖 13’タイヤチェーン巻取鎖 14 タイヤチェーン 15 ホイール中央円筒状軸部 16 タイヤチェーン巻取ローラー受軸台 17 タイヤチェーン巻取円筒ドラム 18 円筒ドラム回転範囲制限凸部ピン 19 タイヤチェーン巻取円筒ドラムリングギヤー 20 タイヤチェーン装着円筒ドラム 21 円筒ドラム回転範囲制限切欠溝 22 タイヤチェーン装着円筒ドラムリングギヤー 23 タイヤ表面図 24 ワイヤーガイド 25 タイヤチェーン装着円筒ドラムロック器 26 タイヤチェーン巻取、装着円筒ドラム位置図 27 タイヤチェーン収納モーターM1 28 タイヤチェーン装着モーターM2 29 タイヤチェーン収納円筒ドラムロック器 30 モーター軸オームギヤー 31 中継オームギヤー 32 ホイールカバー 33 カーボンブラッシ 34 ブレーキドラム 35 集電リング 36 キャビン内着脱制御器 37 タイヤチェーン着脱押釦 38 タイヤチェーン着脱表示LED 39 車速検出フォトセンサー 40 ホイール内モーター制御CPU 41 +極検出回路 42 −極検出回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年3月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動車運転中に於けるタイヤチェーン
の自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレ
スタイヤ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のタイヤチェー
ンの着脱が、停車時でなく運転中に容易且つ短時間に行
う事を目的としたものであり、安全確保の為、冬期間の
自動車運転の全てに適用出来る。
【0002】
【従来の技術】従来の、タイヤチェーンの着脱は、特願
平6−217799を除き停車時に行う事が全てであっ
た。一部に自動着脱の事案もある様だが、機能的に不十
分な点もみうけられる。 公開特許公報 昭61−125903 発明の名称 自動車タイヤ用滑止チェーンの自動着脱装置 特許出願 平01−66655〔H1.3.17〕 特開平 02−246882〔H2.10.2〕 名称 三輪無限軌道装置 特許出願 平成02−306828〔H2.11.13〕 特開平 04−176718〔H4.6.24〕 名称 自動車タイヤスリップ止め 特許出願 平03−282375〔H3.8.2〕 特開平 05−389088〔H5.2.19〕 名称 タイヤチェーン着脱装置
【0003】
【発明が解決しようとする課題】タイヤチェーンの着脱
は、非常に厄介な作業で、且つ時間を浪費し、降雪中で
あったり、高速道に於いては、路肩駐車での作業等非常
に危険な場合もあり、作業環境の良くない状況で行われ
る事が多い。
【0004】タイヤチェーンを装着したままの走行は、
燃費の悪化、チェーンの磨耗はおろか、路面の破壊が広
範囲に発生する。積雪地帯のトンネルが多数ある様なル
ートでは、トンネル内の路面は大変な損傷を受ける。自
動車に取り残されたこれらの非科学的状況を取り除くこ
とを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明により、運転席での走行を中断する事なく
押釦操作のみで、タイヤチェーンの着脱を完全自動化、
各タイヤごとのチェーン着脱の状態をパイロットランプ
で確認、所要時間も数秒間と言う条件で、各装置を構成
している。
【0006】
【作用】トレット面の浅い横断溝付のスタットレスタイ
ヤ。タイヤのトレット部に、タイヤチェーンの一部を収
納する為、10本程度の浅く狭い切込み溝を進行方向に
対し90゜の角度で設ける。トレット面は溝の前後及び
側部を、タイヤチェーンの自動着脱時に支障がないよう
に滑らかにし、且つ振動及び騒音を軽減する様に必要最
小限の形状とする。又このデザインは、スタットレスタ
イヤとしての機能を損なわない様考慮する。
【0007】タイヤチェーンの構造。最大張力80kg
(T部)及び最小張力3kg(S部)程度のテンション
を持たせたコイルバネ(12)(12’)。装着時タイ
ヤのレット部のみをカバーするだけの軽量化を図ったタ
イヤチェーン(14)。80kg程度の耐力を持つ軽く
細い丈夫な材質の鎖又はワイヤー(13)(13’)。
以上の5点を直列に接続したタイヤチェーン。
【0008】タイヤチェーンを駆動する主装置は、2組
のモーターを取り付けたホイールとワイヤーを巻取り又
は巻き戻しの動作を行う2組の円筒ドラム(17)(2
0)を重ねてホイール中央の円筒状軸部(15)に嵌め
込み、全体を蓋(32)でおさえて固定する。円筒ドラ
ム(17)には凸部ピン(18)を設け、他の円筒ドラ
ム(20)には切欠き溝(21)を設けて、その凹凸部
が互いに接触ない範囲は相互に自由回転が出来る構造と
する。凹凸部が噛み合う範囲では2組のモーターが回転
力の協調を行うがセンサーに依る制限に抵触しない様動
作範囲を設定する。
【0009】電動式駆動装置は、前記ホイール(1)に
固定した2組のモーター(27)(28)と、円筒ドラ
ム(17)(20)間をオームギヤーで結合する。この
例では、モーターでそれぞれの円筒ドラムを200゜程
度回転させる。ホイールと各円筒ドラム間の動作は、モ
ーター軸のオームギヤー(30)と円筒ドラムに構成し
たリングギヤー(19)(22)の間に2段式のオーム
ギヤー(31)を挿入して行う(図4−b)。1ストロ
ーク200゜の回転を5秒程度で着又は脱の動作が完了
する様各ギヤーの刃数を設定する。モーターの出力は4
0W程度とする。ホイールバランスは収納時に執る。装
置全体にカバー(32)を被せ、ゴムパッキン等により
開口部を塞ぎ防水並びに防塵を図る。
【0010】電磁式ロック器(25)(29)は、ホイ
ールと2組の円筒ドラム間をロックピンで縫う事で固定
させるもので、動作の瞬間に強力な反発力を必要とし、
CPU(図8−b)(図9−b)で制御される。ホイー
ル中央の円筒状軸部内に取り付ける。
【0011】定速度検知器(39)は、在来の速度計に
機能を付加し、操作器(36)に情報を送る。操作器に
は2個の押釦(37)を設け、チェーンの着脱に対応さ
せる。LED(38)により操作適速、チェーン着・脱
の完了をタイヤ別に、又着脱ミスが発生した場合のアラ
ム(図−7)等も表示させる。
【0012】車輪のブレーキ機溝(図5−34)付近に
電磁式カーボンブラッシ(33)を設け、ホイール内側
の対応箇所に集電用リング(35)を設けて電力を伝送
する。
【0013】ホイール内電気回路は、電源部(図6−
b)、制御回路(CPU)(図8−b)(図9−a)、
パワー回路(図6−b)から成り可動部には、全てセン
サー(図8−a)(図9−b)を取付けCPUに情報を
入力する。又操作器からの着脱指令(図6−b)(4
1,42)を入力して、CPUが動作、モーター(図6
−b)(M1,M2)を動作させ、電磁式ロック器(図
4−a)(25,29)(図9−b)で2個の円筒ドラ
ムをロックする。チェーン着脱の動作完了はアンサー回
路に依り運転席のLED(図6−a)(図7)を点灯さ
せて表示する。
【0014】
【実施例】スタットレスタイヤの溝は太細2種とし、下
記チェーンを収納出来る最小限のスペースとする。チェ
ーンは、積雪地帯用の太く頑丈なものと氷盤路面用の細
く軽いものとし、環境に敵したタイヤを装着出来る。チ
ェーンの両端に接続されたコイルバネ(12)(1
2’)の巻上完了時の80kgの張力(T部)は、装着
走行時異常な力が加わった場合の装置保護用であり、巻
上開始時の3kgの張力(S部)は着脱動作中チェーン
が路面とトレット面に挟まれた瞬間の力の逃しであり、
そのストロークは30KM/hの速度で数ミリ程度であ
る。タイヤハウスは走行中水分を含んだ雪氷等が付着し
にくい構造及び塗装を施し、特定か所には排気熱等で着
雪を防止する。
【0015】タイヤチェーン駆動装置は、車速15km
/h内至30km/h時の遠心力で、チェーンを収納溝
から浮上させて行うが、主装置の構成部分であるホイー
ル(1)及び円筒ドラム(17)(20)は、軽く且つ
十分な強度の材料を用いる。モーター等の動力部は、車
速15km/h内至30km/hでの遠心力合計30k
g程度に耐える出力とし、小型軽量且つ耐振構造とす
る。主装置及び各機器の総合的な強度は、普通走行時チ
ェーンの遠心力又は異常加力等1000kg以下の破壊
力に十分耐え、且つバネ下重量の増加を極力おさえるも
のである。
【0016】電磁ブラシ(33)は、送電時電磁マグネ
ットが動作し、カーボンブラッシを突出させて、集電リ
ング(35)に接触させる。集電リングは、軽量構造と
し、常時はフェルト等の清掃用ブラッシにより汚損を防
止する。
【0017】キャビン内の操作器(図7−a,b)。電
源は車の搭載バッテリーで、NFBを介してDC/DC
コンバータを稼働させ、24V対地絶縁電源を造る。タ
イヤチェーンの着脱は、操作器の押釦で行う。装着時
は、車速を15km/h内至30KM/hに維持する。
速度センサーが作動しLED(No.9)点灯、押釦
(黄)操作で制御回路及びPOW回路が働き、+24V
が送出されて、ホイール内のCPUが作動を開始する。
装着完了でアンサーバック回路が作動、4個の黄LED
(No.5〜8)が点灯して、装着完了を知らせる。
又、その出力で+24Vの電源を断とする。収納は
(青)押釦操作で極性を反転、−24Vが送出され、C
PUが動作、収納完で青LED(No.1〜4)点灯、
電源断で一連の動作が完了する。所要時間は着、脱共数
秒以内とする。着・脱表示LEDは、点灯保持となる。
着・脱動作中にチェーンに異物が挟まる等で着・脱ミス
を生じた場合、自動的に送電が断となり、警報を発す
る。このような場合は着脱操作を再度行う。(図9−
a)の回路は、(図8−a)のX,Yの位置でB,Eセ
ンサーの働きを助け、着・脱ミス時の反転動作を補完す
る為のものである。
【0018】ホイール内電源回路(図6−b)、CPU
(図8−b)(図9−a)、電磁式ロック器(図9−
b)、POW反転回路(図6−c等)、各種センサー
(図8−a)。電源は常時片極設地となるので、それを
利用してチェーン着脱の制御を行う(図6−b)。CP
Uは送られて来る電源の極性を判別して着又は脱の動作
を行う。CPUは数個のSSI等で構成され、小さなポ
ケットベル程度に纏めて十分なクッション材で防護す
る。。ホイール中央の円筒軸部スペース(15)内に電
源部、CPU、ロック器、各センサー等を収容する(図
4)。2組の円筒ドラム(17)(20)のストローク
端及びロッック器にはセンサーを取付け、CPUにその
位置情報を出力して自動制御を行う。センサーの一部及
びロック器は取付位置を可変としてストロークの調整を
行う。モーターのPOW反転制御回路とCPU出力間に
は、インターフェイス合せが必要である(図6−b)。
CPUは3回路群で構成する。(図8−a,b)(図9
−a)回路はモーターによる弛、締、着、脱の制御、
(図9−b)回路は電磁式ロック器の制御回路で、前記
(図8−a,b)(図9−a)回路群と組合せて制御す
る。電気式ロック器はPOW反転制御回路を介して制御
するが、無電源時には、磁気バイアスを加えてロックO
Nを保持させる。ロックOFF時の保持は前記制御回路
内に構成する。電磁ロック器は、ホイール中央の円筒状
軸部(15)の内周にその動作軸を車軸と平行に取付
け、路面からの衝撃に依る誤動作を防止する(図4)。
センサーは総てフォトインターラプター又は磁気センサ
ーを用いるが防塵には特に配慮する。モーターのPOW
反転制御回路は操作器内のPOW反転回路(図6−c)
と同様な回路で且つ回転速調整回路を設ける。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したように構成さ
れており、次の効果が期待できる。
【0020】気象条件によって、高速道路、一般道路を
問わず、随所に氷盤の発生が考えられる。この事は、自
動車運転者にとって大変おそろしい事である。細く軽い
タイヤチェーンを、常時タイヤのトレット面内にかくし
ておき、氷盤発見の都度、走行しながら、数秒で着脱出
来る事は、運転者にとっては大変な便利性と安全の確保
に直接つながる事になる。
【0021】スパイクタイヤの禁止は、ようやく効果を
上げ始めたが、タイヤチェーンは、野ばなしの状態であ
る。路盤の状況によってチェーンの着脱を手作業で頻繁
に行う事などは不可能である。タイヤチェーン装着によ
る乾燥路面の走行は、路面に損傷を与え、頻繁な道路補
修により通行の妨げとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略の動作(a)及び装置構成の概略
(b)を示した図である。
【図2】タイヤチェーンの構造(a)及びホイール
(b)円筒ドラム(c)(d)の構造を示した図であ
る。
【図3】ホイールの構造概略及び各円筒ドラムとその動
作概略を示した図である。
【図4】ホイール内の動力部とギヤー及びロック器の取
付位置等の構成概略図である。
【図5】(図3)(図4)に示した構造の縦断面を表し
た図である。
【図6】本発明の電気系統(a)ホイール内電気系統
(b)操作器内のPOW回路(c)の構成を示した図で
ある。
【図7】キャビン内操作器の制御回路の構成図である。
【図8】ホイール内モーター制御センサー位置図(a)
モーター制御回路(b)の構成を示した図である。
【図9】ホイール内のモーター制御回路(a)電磁ロッ
ク器の制御回路(b)の構成を示した図である。
【符号の説明】 1 スノータイヤ、ホイール部 2 タイヤチェーン収納時の状態 3 タイヤチェーン収納ドラムの動作状態 4 タイヤチェーンの遠心力による動作状態 5 タイヤチェーンの装着状態 6 トレット面のタイヤチェーン収納溝 7 タイヤチェーンガイドローラー(表面図) 8 タイヤチェーン巻取ローラー 9 タイヤチェーンガイドリムローラー(裏面図) 10 タイヤチェーン装着ローラー 11 タイヤチェーン装着ガイドローラ一 12 タイヤチェーン装着方のコイルバネ(S) 12’ タイヤチェーン巻取方のコイルバネ(S),
(T) 13 タイヤチェーン装着鎖 13’タイヤチェーン巻取鎖 14 タイヤチェーン 15 ホイール中央円筒状軸部 16 タイヤチェーン巻取ローラー受軸台 17 タイヤチェーン巻取円筒ドラム 18 円筒ドラム回転範囲制限凸部ピン 19 タイヤチェーン巻取円筒ドラムリングギヤー 20 タイヤチェーン装着円筒ドラム 21 円筒ドラム回転範囲制限切欠溝 22 タイヤチェーン装着円筒ドラムリングギヤー 23 タイヤ表面図 24 ワイヤーガイド 25 タイヤチェーン装着円筒ドラムロック器 26 タイヤチェーン巻取、装着円筒ドラムの位置 27 タイヤチェーン収納モーターM1 28 タイヤチェーン装着モータ−M2 29 タイヤチェーン収納円筒ドラムロック器 30 モーター軸オームギヤー 31 中継オームギヤー 32 ホイールカバー 33 カーボンブラッシ 34 ブレーキドラム 35 集電リング 36 キャビン内着脱制御器 37 タイヤチェーン着脱押釦 38 タイヤチェーン着脱表示LED 39 車速検出フォトセンサー 40 ホイール内モーター制御CPU 41 +極検出回路 42 −極検出回路
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図7】
【図4】
【図8】
【図6】
【図9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮長及び伸長を制限したコイルスプリン
    グ(12) (12’)。タイヤのトレツト面だけの短
    いタイヤチェーン(14)。細く丈夫な材質のワイヤー
    又は鎖(13) (13’)等で構成された軽量のタイ
    ヤチェーン。
  2. 【請求項2】 中央に円筒状の軸部(15)を設け、同
    心円状にローラー(7) (8) (9) (10)
    (11)及びワイヤーガイド(24)を配置した構造の
    ホイール(1)。端部にリングギヤー(19) (2
    2)を構成し、相互の自由な回転を制限する凸部ピン
    (18)及び切欠き(21)を設けた構造のワイヤー巻
    取りドラム(17) (20)等で構成されたタイヤチ
    ェーン自動着脱主装置。
  3. 【請求項3】 チェーン着脱押釦(33)、車速検知器
    (35)、チェーン着脱確認ランプ(34)、チェーン
    着脱ミスARM回路等で構成したキャビン内設置の操作
    器(32)に内蔵する制御回路(図7)。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のホイール(1)の円筒状
    軸部(15)内に収納する、タイヤチェーン着脱制御回
    路(図8−a) (図8−b) (図9−a)(図9−
    b)及びPOW回路(図6−a) (図6−b)等で構
    成されたホイール内電気回路。
JP8035333A 1996-01-16 1996-01-16 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ Pending JPH09193632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8035333A JPH09193632A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8035333A JPH09193632A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09193632A true JPH09193632A (ja) 1997-07-29

Family

ID=12438917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8035333A Pending JPH09193632A (ja) 1996-01-16 1996-01-16 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09193632A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002092366A1 (en) * 2001-05-16 2002-11-21 Moon, Yoon-Ho Motor operated snow chain system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002092366A1 (en) * 2001-05-16 2002-11-21 Moon, Yoon-Ho Motor operated snow chain system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6065557A (en) Power assist assembly for wheeled vehicles
US5325902A (en) Automatic tire pressure monitor and inflation system
CN102602302B (zh) 电动车辆的控制装置
US5685385A (en) Electrically driven cart
KR100913115B1 (ko) 전동 자전거
AU2009206169C1 (en) Transportation vehicle
JP2013533821A (ja) 全輪駆動システムを有する2輪車
US4252169A (en) Tire sidewall protection shield
JPH09193632A (ja) 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する溝付スタットレスタイヤ
JP4448604B2 (ja) 除雪機
JPH11217001A (ja) 遊星走行装置
JP2007283915A (ja) クローラ式運搬車
US20040250934A1 (en) Tires with magnetic strips
AU2013100411A4 (en) Sensor mounting arrangement of a wheel assembly
KR20180023862A (ko) 무선전력 전송 방식을 이용한 바퀴 장착 센서용 전원공급 시스템
EP0139737A1 (en) Anti-skid device for vehicles
JPH0848121A (ja) 自動車運転中に於けるタイヤチェーンの自動着脱装置及びチェーンを収納する斜溝付スタットレスタイヤ
FR2800673A1 (fr) Armature de sommet pour pneumatique radial
US3695727A (en) Traction attachment for vehicles
US1197290A (en) Traction attachment for motor-driven vehicles.
JP3617820B2 (ja) 四輪不整地走行車
JP4820967B2 (ja) 車両補助動力装置
JPH078118B2 (ja) タイヤの変形を動力とした発電装置
JPH08175476A (ja) エンジンとモータを備えた自動二輪車
JPS6143664Y2 (ja)