JPH09193386A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
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- JPH09193386A JPH09193386A JP1001196A JP1001196A JPH09193386A JP H09193386 A JPH09193386 A JP H09193386A JP 1001196 A JP1001196 A JP 1001196A JP 1001196 A JP1001196 A JP 1001196A JP H09193386 A JPH09193386 A JP H09193386A
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Abstract
を可変とする場合と、画素径をほぼ一定とする場合の、
2つの記録モードを有し、画素径可変の場合の最大画素
径を最適にする。 【解決手段】 オリフィス4から一定質量のインク滴1
を噴射する第1の噴射手段9bと、インク滴1よりも小
さい質量のインク滴2を噴射する第2の噴射手段9aと
を一つの流路に有するインクジェット記録ヘッドを用い
て微小なインク滴2を、被記録体同一個所にn個噴射し
たとき、画素径の大きさを、インク滴1による画素径と
等しくなるように、又は、インク滴1で全面印字を行っ
たときの画像濃度を等しくするように、nの値を選択す
る。
Description
録ヘッドに関し、より詳細には、画素径をほぼ一定とす
る記録モードと、1個から複数個のインク滴を被記録体
上における同一箇所に付着させ、画素径を可変とする記
録モードとの2つの記録モードを有するインクジェット
記録ヘッドに関する。
ける騒音の発生が無視できる程度に極めて小さいという
点で、オフィス用等に好適な記録方法として注目されて
いる。その中で、高速記録が可能であり、しかも、普通
紙に特別の定着処理を必要とせずに記録を行うことがで
きる、所謂、インクジェット記録方法は極めて有力な記
録方法であり、これまでにも様々な方式が提案され、又
は、既に製品化,実用化されている。このようなインク
ジェット記録方法は、所謂インクと称される記録液体の
小液滴(インク滴)を飛翔させ、このインク滴を被記録
体に付着させることによって記録を行うものであり、例
えば、本出願人が特公昭56−9429号公報において
開示している。
クジェット記録装置は、液室内のインクを加熱して気泡
を発生させることにより、インクに圧力上昇を生じさ
せ、このインクを微細なノズル先端のインク吐出口から
吐出させて記録を行うものである。この後、この原理を
利用して多くの発明がなされ、その一つとして、例え
ば、特開昭59−207265号公報に開示された発明
が知られている。
インクジェット記録方法は、階調記録を行うための方法
を示しており、一つのヒータに一群のパルス信号を加え
て一個のインク滴を放出するようにしたものである。つ
まり、この発明では、加えられたパルス信号の数に応じ
て吐出するインク滴の数が変化するが、これらのインク
滴は互いに結合した状態で飛翔し、被記録体上の同一箇
所に付着するものであり、パルス信号の数に応じて画素
数を変えることができる。又、この考えを受け継ぎ、こ
のような画素数を変える方法について具体的、かつ詳細
な条件を明らかにしたものとして、特開平6−2977
17号公報に開示された発明がある。
ンクジェット記録方法は、一つの画素を形成するために
吐出されるインク滴の数を画像濃度情報に応じて変える
ことにより、画素の大きさを変えて階調記録を行う記録
方法である。しかしながら、特開昭59−207265
号公報,特開平6−297717号公報に開示された発
明は、複数パルスのパルス数に応じて画素径を変えて階
調記録を行う技術を開示しているだけであり、このよう
な技術では、階調表現を必要とするイメージ記録につい
ては効果を発揮するが、階調表現を必要としない文字な
どの記録を行う際には、記録速度の点で問題がある。
えば、特開平1−242258号公報,特開平1−24
2259号公報に開示された技術がある。ここに開示さ
れた技術は、要約すると、上記のような複数パルスによ
って画素径を変えることのできる手段と、画素径を変え
る必要のない通常のインクジェット技術とを2つ組合せ
た記録ヘッドを提案し、階調表現の必要なイメージ記録
と、階調表現を必要としない文字などの記録の両方に適
するような記録ヘッドとしたものである。
−242258号公報,特開平1−242259号公報
に開示された記録ヘッドには、画素径が可変な画素と、
径がほぼ一定な画素との2種類の画素の関係に関する記
載はなく、それらの関係を最適にするには、どのように
したらよいかに関しては、明確にされていなかった。
素径をほぼ一定とする場合の2つの記録モードを有する
インクジェッド記録ヘッドを提供するとともに、そのよ
うな画素径可変の場合の最大径を合理的に決めることを
第1の目的とし、また、前記画素径可変の場合の画素最
大径の決め方を画質面から決めることを第2の目的と
し、更には、このように決められた画素径可変のインク
ジェット記録ヘッドを、印写に使用する時に、実印写に
最も合理的な画素径となるようにすることを第3の目的
とするものである。
一定の質量のインク滴(以下、インク滴1)を噴射する
手段と、該インク滴1より小さい質量のインク滴(以
下、インク滴2)を噴射する手段を有するインクジェッ
ト記録ヘッドにおいて、該インク滴2は被記録体上のほ
ぼ同一箇所に1〜n個打ち込まれることにより、画素径
を可変とし、前記nは、n個で打ち込んだ時の画素径
が、前記インク滴1による画素径とほぼ等しくなるよう
に決められた値にしたものである。
ク滴1を噴射する手段と、該インク滴1より小さい質量
のインク滴2を噴射する手段を有するインクジェット記
録ヘッドにおいて、該インク滴2は被記録体上のほぼ同
一箇所に1〜n個打ち込まれることにより、画素径を可
変とし、前記nは、n個で打ち込んだ時に形成される画
素で、全面印写を行った時の光学濃度が、前記インク滴
1による画素で、全面印写を行った時の光学濃度に最も
近くなるように決められた値にしたものである。
において、前記画素径可変の画素は、実印写時には、前
記インク滴2を最大n−1個打ち込むようにしたもので
ある。
ト記録ヘッドを一例として、バブルジェット型インクジ
ェット記録ヘッド(以後、バブルジェットヘッドと記
す)について説明する。
明するための図、図4は、バブルジェットヘッドの一例
を示す斜視図、図5は、図4に示したバブルジェットヘ
ッドを構成する蓋基板(図5(A))と、発熱体基板
(図5(B))に分解した時の斜視図、図6は、図5
(A)に示した蓋基板を裏側から見た斜視図で、図中、
1は蓋基板、2は発熱体基板、3は記録液体流入口、4
はオリフィス、5は流路、6は液室を形成するための領
域、7は個別(独立)電極、8は共通電極、9は発熱体
(ヒータ)、10は記録液(インク)、11は気泡、1
2は飛翔インク滴で、本発明は、斯様なバブルジェット
ヘッドに適用するものである。
トヘッドによるインク噴射について説明すると、(A)
は定常状態であり、オリフィス面でインク10の表面張
力と外圧とが平衡状態にある。(B)は、ヒータ9が加
熱されて、ヒータ9の表面温度が急上昇し、隣接インク
層に沸騰現象が起きるまで加熱され、微小気泡11が点
在している状態にある。(C)は、ヒータ9の全面で急
激に加熱された隣接インク層が瞬時に気化し、沸騰膜を
作り、この気泡11が生長した状態である。この時、ノ
ズル内の圧力は、気泡の生長した分だけ上昇し、オリフ
ィス面での外圧とのバランスがくずれ、オリフィスより
インク柱が生長し始める。(D)は気泡が最大に生長し
た状態であり、オリフィス面より気泡の体積に相当する
分のインク10が押し出される。この時、ヒータ9には
電流が流れていない状態にあり、ヒータ9の表面温度は
降下しつつある。気泡11の体積の最大値は、電気パル
ス印加のタイミングからやや遅れる。(E)は、気泡1
1がインクなどにより冷却されて収縮を開始し始めた状
態を示す。インク柱の先端部では、押し出された速度を
保ちつつ前進し、後端部では、気泡の収縮に伴って、ノ
ズル内圧の減少によりオリフィス面からノズル内へイン
クが逆流してインク柱にくびれが生じている。(F)
は、さらに気泡11が収縮し、ヒータ面にインクが接
し、ヒータ面がさらに急激に冷却される状態にある。オ
リフィス面では、外圧がノズル内圧より高い状態になる
ため、メニスカスがノズル内に大きく入り込んで来てい
る。インク柱の先端部は液滴になり、記録紙の方向へ5
〜10m/sec の速度で飛翔している。(G)は、オリ
フィスにインクが毛細管現象により再び供給(リフィ
ル)されて(A)の状態に戻る過程で、気泡は完全に消
滅している。本発明は、上述のごとく作動するバブルジ
ェット型インクジェット記録装置に適用されるものであ
る。
ト型インクジェットヘッドの要部(発熱体,電極部)の
実施の形態例を説明するための構成図で、図1(A)
は、発熱体,電極パターンの一例を示すオリフィス部平
面図、図1(B)は、オリフィス部断面図(ただし、電
極及び保護層等は省略してある)であり、図中、9aは
オリフィスに近い発熱体、9bはオリフィスから遠い発
熱体、7aは発熱体9aの制御電極、7bは発熱体9b
の制御電極、8は共通電極である。図1に示したバブル
ジェットヘッドは、基板1と、該基板1と対向離間した
発熱体基板2とにより、インク10の流路を構成し、流
路の一方端部が開口してオリフィス4を形成している。
発熱体基板2には、オリフィス4に近い発熱体9aと、
オリフィス4から遠い発熱体9bを有し、共に共通電極
8に接続され、各々は単独に制御電極7a,7bに接続
され、1つのオリフィス4に対し発熱体が2つあり、そ
れらは独立に駆動できるようになっている。
ドの動作原理を説明するための図で、図2(A)は、発
熱体9bの駆動による動作、図2(B)は、発熱体9a
の駆動による動作を示す図であり、図中、13は画素、
14は駆動パルスである。まず、図2(A)に示すオリ
フィス4から遠い発熱体9bを駆動した場合の動作につ
いて説明する。オリフィス4から遠い発熱体9bは、図
3で説明したような動作をする。つまり、図2(A)に
示すように、発熱体9bはパルス14によって駆動され
るが、該発熱体9bによって形成される画素13は大画
素であり、ほとんどいつも同じ大きさである。また、そ
の駆動周波数は5〜15kHz程度で使用される。つま
り、この場合の画素13は、階調表現を必要としない文
字等の印写、あるいは、全面を塗りつぶすような場合の
印写に使用される。
い発熱体9aを駆動した場合の動作について説明する。
発熱体9aは細かい間隔で1つ以上のパルスエネルギー
が加えられ、図においては、微小インク滴(121、
〜、124)、すなわち、n=4が被記録体の同一箇所
に形成され、これらの微小インク滴の数nに応じて大き
くなる画素13を形成する。原理的には、図3で説明し
たように、駆動パルスに応じて気泡が発生し、発生した
気泡に応じてインク滴が飛翔するが、この場合、加えら
れる駆動パルスエネルギーは、図2(A)の場合より小
さく、又、発熱体9aは発熱体9bより小さくしている
ので、形成される飛翔インク滴121、〜、124も小さ
い。更に、また、この小さい駆動パルスエネルギーは、
10k〜50kHzと高い周波数で、1〜複数パルスが加
えられるため、図2(B)に示したように、微小インク
滴が連続的に吐出飛翔し、紙に付着し、微小インク滴の
数に応じた大きさの1つの画素13を形成する。また、
それらが合体して紙に付着することもある。つまり、イ
ンク滴の数に応じて画素の大きさが変えられ、階調表現
を必要とするようなイメージの印写に使用される。
径可変の記録に使用し、発熱体9bを画素径一定の記録
に使用するという例を示したが、発熱体9aを画素径可
変の記録に使用して画素径一定の記録を行う際には、発
熱体9aと9bの両方をほぼ同時に駆動して、1つの大
きな発熱体9、すなわち、発熱体(9a+9b)として
使用することも良い方法である。この場合は、画素径可
変記録に使用する発熱体と、画素径一定の記録に使用す
る発熱体の大きさの比率を大きくできるので、階調記録
の階調数を広くとれ、より高画質記録に適するという利
点がある。
ェット記録ヘッドの構成を説明する。図7は、EDGE
SHOOTERヘッド(図4)の要部断面図であり、
図8は、SIDE SHOOTERヘッドの要部断面図
であり、図3〜図5と同様な作用をする部分には、図3
〜図5の場合と同様の参照番号を付してある。
の動作原理を示す図であり、この動作原理は、図3に関
して説明したのと同様であり詳細な説明を省くが、図9
(A)の状態から図9(D)の状態に至り飛翔インク滴
を噴射する。その後、図9(A)と同じ状態の図9
(E)の状態に戻り、その間に飛翔インク滴12を噴射
するものである。
ドの一例を示す断面図で、図中、4aは第1のオリフィ
ス、4bは第2のオリフィス、9aは第1の熱エネルギ
ー作用部(発熱体)、9bは第2の熱エネルギー作用部
(発熱体)である。図10に示したSIDE SHOO
TERヘッドのインク飛翔動作を図2に従って説明す
る。まず、発熱体9bに加えられる駆動パルス14は、
図2(A)に示す駆動パルス14と同様にパルス幅が広
く、エネルギーは大きい。従って、オリフィス4からの
飛翔インク滴12は、図3あるいは図9に示したと同様
の経過により、大きい液滴として噴射されるので、この
大きい飛翔インク滴12によって形成される画素13も
大画素であり、画素13は殆どいつも同じ大きさであ
る。
インク滴は、図2(B)に示すように、細かい間隔で1
つ以上のパルスエネルギーが加えられ、それに応じて1
つ以上n個の微小インク滴が噴射される。図2(B)に
おいては、微小インク滴、(121、〜、124)が被記
録体の同一箇所に形成され、微小インク滴12の数に応
じた大きさの画素13が得られる。この場合、加えられ
るパルスエネルギーは、図2(A)に示した場合よりも
小さく、又、オリフィス4a,発熱体9aも、オリフィ
ス4b,発熱体9bよりも小さいため、形成されるイン
ク滴も小さい。つまり、この例では、オリフィス4bお
よび発熱体9bは、画素径一定の記録に使用され、オリ
フィス4aおよび発熱体9aは、画素径可変の階調記録
に使用される。
翔の駆動エネルギーとして発熱体を使用し、インク中で
気泡を発生させて気泡内圧による作用力でインク噴射を
行う、いわゆるバブルジェットヘッドの例を示してきた
が、画素径一定の記録と、画素径可変の記録の2種類の
モードをもつ記録ヘッドは、何もバブルジェットヘッド
に限定されることなく、例えば、ピエゾ振動子を使用す
るドロップオンデマンド方式のインクジェット記録ヘッ
ドでも可能である。具体的には、1つのオリフィスと、
1つのピエゾ振動子を持つようなヘッドで、ピエゾ振動
子に加えるエネルギーを小さくし、微小インク滴を形成
し、それを1〜複数滴同一箇所に打ち込むことで、画素
径可変が可能であり、同じヘッドでピエゾ振動子に加え
るエネルギーを大きくし、いつも一定のエネルギーを加
えれば、大きな画素の画素径一定記録となる。
ヘッドのように、小さいオリフィスと小さいピエゾ振動
子からなるヘッド1と、大きいオリフィスと大きいピエ
ゾ振動子からなるヘッド2をもつヘッドユニット(ヘッ
ド1、プラス、ヘッド2)として、ヘッド2による画素
径一定記録とヘッド1による画素径可変記録の2種類の
モードをもつようにしてもよい。
1〜複数個ほぼ被記録体の同一箇所に打ち込み、その打
ち込み数を変えることによって画素径を変える階調記録
と、画素が大きく、ほぼ一定の大きさのインク滴によっ
て画素径を変えない記録とを行うことのできるインクジ
ェット記録ヘッドにおいて、本発明では、画素径可変の
場合の最大画素径が画素径一定の場合の画素径とほぼ等
しくなるように、微小インク滴の打ち込み数を決めるよ
うにしている。
最大画素で全面印写(ベタ印写)を行った場合の光学濃
度が、画素径一定の場合の画素で全面印写を行った場合
の光学濃度に最も近くなるように、微小インク滴の打ち
込み数を決めるようにする。こうすることにより、画素
径可変の場合の打ち込み数を最適化でき、打ち込み数過
不足による不具合をなくすことができる。
試作したディメンション等を以下に示す。 ・発熱体 9a ・発熱体 9b サイズ:16μm×30μm サイズ:16μm×60μm 抵抗体:41.5Ω 抵抗体:82.0Ω ・発熱体9aと発熱体9bの間隔:4μm ・発熱体9aの左端部からオリフィス部までの距離:70μm ・オリフィスサイズ:□16μm(600dpi配列128ノズル)
t% ・発熱体9aの駆動条件 駆動電圧V0:14V バルス幅Pw:3μs 駆動周波数F0:12kHz
体9aを駆動し、形成される微小インク滴を、1滴で1
画素,2滴で1画素,3滴で1画素……6滴で1画素と
いう具合に、記録紙上にn=1,2〜6の画素を形成
し、その画素径を測定したところ、表1のような結果と
なった。この時、画素径測定とは別に全面ベタ印写も行
い、光学濃度も測定した。なお、画素径測定は10個の
測定値の平均値である。
1滴により1画素を形成したところ画素径は60.4μ
m この時の全面印写による光学濃度は、1.26であっ
た。なお、この時の発熱体9a,9bの駆動条件は以下
のとおりである。 駆動電圧V0:25V バルス幅Pw:5μs 駆動周波数F0:6kHz
インク滴の数nは、最大5滴とすれば、その画素径は6
0.8μmでなり、画素径一定で1滴で1画素を形成す
る場合の画素径は60.4μmに最も近い画素径となる
ことがわかる。又、光学濃度も5滴印写した場合に、
1.27となり、画素径一定で1滴で1画素を形成する
場合のそれが、1.26であり最も近い値となることが
わかる。つまり、この場合、n=5とすることにより、
画素径可変の場合の画素径および光学濃度が画素径一定
の場合のそれらと最も近い値となるため、それ以上の数
(n=6以上)をとることは不必要であることがわか
る。又、実際に印写する場合には、n=5の時の画素径
および光学濃度は、画素径一定の場合の1画素で、ほぼ
等しい値が得られるので画素径可変の場合の滴数は、1
滴からn−1滴(4滴)とするのが最も合理的であると
いえる。
を試作したディメンション等を以下に示す。 ・発熱体 9a ・発熱体 9b サイズ:30μm×30μm サイズ:50μm×50μm 抵抗体:70.3Ω 抵抗体:70.5Ω ・オリフィスサイズ4a:φ30μm ・オリフィスサイズ4b:φ48μm ・発熱体面からオリフィスまでの距離 9a−4a間:15μm 9b−4b間:35μm ・各オリフィス4a,4bともに、千鳥配列とされ、最終印写密度は300d piとなるように配置した(オリフィス数は各50個)。
条件である。なお、発熱体9aの駆動条件は以下のとお
りである。 駆動電圧V0:17V バルス幅Pw:3μs 駆動周波数F0:10kHz
実施例1と同様にインク滴数nと画素径,光学濃度の関
係を調べたところ表2のような結果が得られた。
1滴により1画素を形成したところ、画素径は120.
5μm、この時の全面印写による光学濃度は1.27で
あった。 駆動電圧V0:24V バルス幅Pw:6μs 駆動周波数F0:4.2kHz
インク滴の数nは、最大7滴とすればその画素径は、1
21.5μmとなり、画素径一定で、1滴で1画素を形
成する場合の画素径120.5μmに最も近い画素径と
なることがわかる。又、光学濃度も7滴印写した場合
に、1.28となり、画素径一定で、1滴で1画素を形
成する場合のそれが、1.27であり、最も近い値とな
ることがわかる。つまりこの場合、n=7とすることに
より、画素径可変の場合の画素径および光学濃度が、画
素径一定の場合のそれらと最も近い値となるため、それ
以上の数(n=8以上)をとることは不必要であること
がわかる。又、実際に印写する場合には、n=7の時の
画素径および光学濃度は、画素径一定の場合の1画素
で、ほぼ等しい値が得られるので、画素径可変とする場
合の滴数は、1滴からn−1滴(6滴)とするのが最も
合理的であるといえる。
量のインク滴(以下、インク滴1)を噴射する手段と、
該インク滴1より小さい質量のインク滴(以下、インク
滴2)を噴射する手段を有するインクジェット記録ヘッ
ドにおいて、該インク滴2は被記録体上のほぼ同一箇所
に1〜n個打ち込まれることにより、画素径を可変と
し、前記nは、n個で打ち込んだ時の画素径が、前記イ
ンク滴1による画素径とほぼ等しくなるように決められ
た値であるので、打ち込み数に過不足がなく、最滴数と
することができた。よって、打ち込み数の不足によって
引き起こされる低画像濃度およびそれによる低画像品質
ということがないので、得られる画像は高画質となる。
また打ち込み数が過剰の場合には、印写時間が不必要に
長くなり、また、被記録体上のインクも必要以上に多く
なるため、乾燥時間が長くなったり、画素にじみ,画像
の流れ等が生じるが、本発明では、打ち込み数が最滴数
に決められるので、そのような不具合はいっさいない。
のインク滴1を噴射する手段と、該インク滴1より小さ
い質量のインク滴2を噴射する手段を有するインクジェ
ット記録ヘッドにおいて、該インク滴2は被記録体上の
ほぼ同一箇所に1〜n個打ち込まれることにより、画素
径を可変とし、前記nは、n個で打ち込んだ時に形成さ
れる画素で、全面印写を行った時の光学濃度が、前記イ
ンク滴1による画素で、全面印写を行った時の光学濃度
に最も近くなるように決められた値であるので、打ち込
み数に過不足がなく、最滴数とすることができた。よっ
て、打ち込み数の不足によって引き起こされる低画像濃
度およびそれによる低画像品質ということがないので、
得られる画像は高画質となる。また打ち込み数が過剰の
場合には、印写時間が不必要に長くなり、また、被記録
体上のインクも必要以上に多くなるため、乾燥時間が長
くなったり、画素にじみ,画像の流れ等が生じるが、本
発明では、打ち込み数が最滴数に決められるので、その
ような不具合はいっさいない。また、画素径可変の場合
の最大径による画素と画素径ほぼ一定の場合の画素の両
方を組み合わせて記録を行った場合も、光学濃度が最も
近くなるように決められているので、擬似輪郭が発生す
ることなく、高画質記録が可能となる。
する場合と、画素径をほぼ一定とする場合の2つの記録
モードを有するインクジェット記録ヘッドで、画素径可
変の場合の最大径を、画素径ほぼ一定の場合の径とほぼ
等しくなるように複数滴打つようにした、あるいは、画
素径可変の場合の最大径による画素で記録を行った場合
の光学濃度を、画素径ほぼ一定の場合の画素で記録を行
った場合の光学濃度に最も近くなるように、複数滴打つ
場合の打ち込み数を決め、このように決められた画素径
可変のインクジェット記録ヘッドを、印写に使用する時
に、実印写に最も合理的な画素径となるようにした(最
大で、n個打ち込むようにした)ので、実印写時に、画
素径可変の画素(1〜n個の微小インク滴による画素)
と、画素径一定の画素を組み合わせて、必要とするすべ
ての画素径が過不足なく得られ、最も合理的に、階調性
の良い高画質記録が得られるようになった。
ジェットヘッドの要部(発熱体,電極部)の実施の形態
例を説明するための構成図である。
理を説明するための図である。
の図である。
ある。
る蓋基板(図5(A))と、発熱体基板(図5(B))
に分解した時の斜視図である。
視図である。
部断面図である。
図である。
を示す図である。
示す断面図である。
…オリフィス、4a…第1のオリフィス、4b…第2の
オリフィス、5…流路、6…液室を形成するための領
域、7…個別(独立)電極、7a…発熱体9aの制御電
極、7b…発熱体9bの制御電極、8…共通電極、9…
発熱体(ヒータ)、9a…第1の熱エネルギー作用部
(発熱体)、9b…第2の熱エネルギー作用部(発熱
体)、10…記録液(インク)、11…気泡、12…飛
翔インク滴、13…画素、14…駆動パルス。
Claims (3)
- 【請求項1】 ほぼ一定の質量のインク滴(以下、イン
ク滴1)を噴射する手段と、該インク滴1より小さい質
量のインク滴(以下、インク滴2)を噴射する手段を有
するインクジェット記録ヘッドにおいて、該インク滴2
は被記録体上のほぼ同一箇所に1〜n個打ち込まれるこ
とにより、画素径を可変とし、前記nは、n個で打ち込
んだ時の画素径が、前記インク滴1による画素径とほぼ
等しくなるように決められた値であることを特徴とする
インクジェット記録ヘッド。 - 【請求項2】 ほぼ一定の質量のインク滴1を噴射する
手段と、該インク滴1より小さい質量のインク滴2を噴
射する手段を有するインクジェット記録ヘッドにおい
て、該インク滴2は被記録体上のほぼ同一箇所に1〜n
個打ち込まれることにより、画素径を可変とし、前記n
は、n個で打ち込んだ時に形成される画素で、全面印写
を行った時の光学濃度が、前記インク滴1による画素
で、全面印写を行った時の光学濃度に最も近くなるよう
に決められた値であることを特徴とするインクジェット
記録ヘッド。 - 【請求項3】 前記画素径可変の画素は、実印写時に
は、前記インク滴2を最大n−1個打ち込むことを特徴
とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録ヘッ
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP1001196A JP3678315B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | インクジェット記録装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100399760B1 (ko) * | 2001-10-05 | 2003-09-29 | 한국과학기술원 | 이종 이상의 유체를 이용한 미소유체분사기 및 그 분사방법 |
JP2014028488A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Mimaki Engineering Co Ltd | インクジェットプリンタ及び印刷方法 |
-
1996
- 1996-01-24 JP JP1001196A patent/JP3678315B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100399760B1 (ko) * | 2001-10-05 | 2003-09-29 | 한국과학기술원 | 이종 이상의 유체를 이용한 미소유체분사기 및 그 분사방법 |
JP2014028488A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Mimaki Engineering Co Ltd | インクジェットプリンタ及び印刷方法 |
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