JPH09192987A - ハニカムコアの加工方法 - Google Patents
ハニカムコアの加工方法Info
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- JPH09192987A JPH09192987A JP2470696A JP2470696A JPH09192987A JP H09192987 A JPH09192987 A JP H09192987A JP 2470696 A JP2470696 A JP 2470696A JP 2470696 A JP2470696 A JP 2470696A JP H09192987 A JPH09192987 A JP H09192987A
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Abstract
期間面に優れつつ、第2に、簡単容易に低価格でコスト
面にも優れつつ、ハニカムコアを曲面等の所定形状に削
り加工することができる、ハニカムコアの加工方法を提
案する。 【解決手段】 この加工方法では、まず、ハニカムコア
1のセル軸方向Aの他方の開口端面3に、見合った大き
さの当板7を固定的に取付けると共に、当板7の端およ
びハニカムコア1のセル軸方向Aに沿った端面4に、所
定形状のガイド8が形成されたガイドプレート9を固定
的に取付ける。それから切削刃12を用い、ガイドプレ
ート9のガイド8にて案内せしめつつ、セル軸方向Aと
直交する方向から、ハニカムコア1の一方の開口端面3
側を所定形状に削り加工することにより、曲面B等の所
定形状を備えたハニカムコア1が得られる。事後、この
ようなハニカムコア1から、当板7,ガイドプレート9
等が除去される。
Description
工方法に関する。すなわちハニカムコアについて、その
開口端面を例えば曲面に削り加工する、加工方法に関す
るものである。
ハニカムコアについて、その開口端面を、例えば3次曲
面等の所定形状に削り加工する場合、従来一般的には、
NC加工が採用されていた。すなわち、ハニカムコアに
対する切削工具の位置,送り量,削り量,角度,方向,
速度等を選択・指示する数値データを、予めプログラミ
ングしておき、もって、このようなプログラミング情報
に基づき、演算機構やサーボ機構を介して切削工具の動
作を自動制御し、もってハニカムコアの開口端面を所定
形状に削り加工していた。
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、ハニカムコアの曲面等の所定形状への削り加工
は、従来、上述したようにNC加工にて実施されていた
ので、まず、プログラミングに予め時間を要し、又、実
際の削り加工に先立ちダミーを使ったテスト加工が、実
証のため必要であり、この面からも時間を要していた。
更に、いわゆる展張法にて製造されたハニカムコアは、
特に構造上剥がれやすい上に、柔性を帯びているので圧
縮されやすく位置決め保持しにくいので、実際の削り加
工は約2mm程度ずつしか実施できないと共に、その送り
速度も遅く設定されていた。もってこれらに起因し、ハ
ニカムコアの所定形状への削り加工は、従来、プログラ
ミングから削り加工完了まで非常に長時間を要し、日単
位の作業となり日数もかかる等、時間面・期間面に問題
が指摘されていた。
定形状への削り加工は、従来、NC加工にて実施されて
いたので、まず、プログラミング作業を要し、又、実際
の削り加工に先立ちテスト加工作業が必要であり、ダミ
ーのハニカムコアを供することも必要であった。更に、
ハニカムコアは構造上剥がれやすい上に、柔性を帯びて
いるので圧縮されやすく位置決め保持しにくいので、実
際の削り加工も時間をかけ慎重に実施されていた。もっ
てこれらに起因し、ハニカムコアの所定形状への削り加
工は従来、非常に割高となる等、コスト面にも問題が指
摘されていた。
来例における課題を解決すべくなされたものであって、
請求項1では、所定の当板とガイドプレートを固定的に
取付けてから、切削刃にて削り加工するようにしたこと
により、請求項2では、所定の底板やガイド治具を固定
的に取付け,立設してから、トレーサーを介し刃物にて
削り加工するようにしたことにより、第1に、時間面・
期間面に優れると共に、第2に、コスト面にも優れた、
ハニカムコアの加工方法を提案することを目的とする。
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、このハニカム
コアの加工方法は、中空柱状の多数のセルの平面的集合
体よりなり、全体形状が四角柱体状をなし、セル軸方向
の平坦な両開口端面と、該開口端面に対し直角をなすセ
ル軸方向に沿った平坦な両端面と、を備えたハニカムコ
アについて、一方の該開口端面側を所定形状に削り加工
する方法に関する。そしてこの加工方法では、まず、該
ハニカムコアの他方の該開口端面に、見合った大きさの
当板を固定的に取付けると共に、該当板の端および該ハ
ニカムコアのセル軸方向に沿った該端面に、所定形状の
ガイドが形成されたガイドプレートを固定的に取付け
る。それから切削刃を用い、該ガイドプレートのガイド
にて案内せしめつつ、セル軸方向と直交する方向から、
該ハニカムコアの一方の該開口端面側を所定形状に削り
加工する。なお事後、加工された該ハニカムコアから、
該当板,ガイドプレート等が除去される。
なわち、このハニカムコアの加工方法は、中空柱状の多
数のセルの平面的集合体よりなり、全体形状が四角柱体
状をなし、セル軸方向の平坦な両開口端面と、該開口端
面に対し直角をなすセル軸方向に沿った平坦な両端面
と、を備えたハニカムコアについて、一方の該開口端面
側を所定形状に削り加工する方法に関する。そしてこの
加工方法では、まず、該ハニカムコアの他方の該開口端
面に、より広い大きさの底板を固定的に取付けると共
に、所定形状のガイドが形成された対をなすガイド治具
を、それぞれ、該底板の両サイドから固定的に立設し
て、該ハニカムコアのセル軸方向に沿った両端面に沿っ
て配設する。それからトレーサーを、両該ガイド治具の
ガイドにて案内せしめつつ移動させることにより、該ト
レーサーに従動すると共に回転されるルーター,サンダ
ー,フライス等の刃物にて、セル軸方向から、該ハニカ
ムコアの一方の該開口端面側を所定形状に削り加工す
る。なお事後、加工された該ハニカムコアから、該底
板,ガイド治具,トレーサー,刃物等が除去される。
ハニカムコアの他方の開口端面に当板を固定的に取付け
ると共に、ハニカムコアのセル軸方向に沿った端面にガ
イドプレートを固定的に取付ける。それから、ガイドプ
レートのガイドにて案内しつつ、切削刃にて、ハニカム
コアの一方の開口端面側を所定形状に削り加工する。請
求項2では、まず、ハニカムコアの他方の開口端面に底
板を固定的に取付けると共に、対をなすガイド治具を底
板の両サイドから立設固定して、ハニカムコアのセル軸
方向に沿った両端面に沿って配設する。それからトレー
サーを、両ガイド治具のガイドにて案内しつつ移動させ
ることにより、従動して回転する刃物にて、ハニカムコ
アの一方の開口端面側を所定形状に削り加工する。
当板とガイドプレートを固定的に取付けてから、切削刃
にて削り加工したり、底板やガイド治具を固定的に取付
け,立設してから、トレーサーを介し刃物にて削り加工
するようにしたことにより、第1に、簡単容易に極めて
短時間・短期間のうちに、ハニカムコアを削り加工可能
となる。第2に、効率的で手間や作業が比較的少なく、
簡単容易に低価格でハニカムコアを削り加工可能とな
る。
明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図
2,図3は、本発明の実施の形態の1例の説明に供し、
図4は、本発明の実施の形態の他の例の説明に供する。
斜視図、(2)図は、当板やガイドプレートを取付けた
状態を示す斜視図である。図2の(1)図は、切削刃に
て削り加工する状態を示す斜視図、(2)図は、加工さ
れたハニカムコアを示す斜視図、(3)図は、加工され
たハニカムコアの他の例を示す斜視図である。図3の
(1)図は、当板の他の例を示す側面図、(2)図は同
斜視図、(3)図は、これと共にガイドプレートの他の
例を示す斜視図である。図4の(1)図は、底板やガイ
ド治具を取付け,立設した状態を示す斜視図、(2)図
は、刃物にて削り加工する状態を示す正面図である。
2の平面的集合体よりなり、全体形状が四角柱体状をな
し、セル軸方向Aの平坦な両開口端面3と、この開口端
面3に対し直角をなすセル軸方向Aに沿った平坦な両端
面4と、を備えてなる。そして、このハニカムコア1の
加工方法は、その一方の開口端面3側を、曲面B(図2
の(2)図や(3)図参照)等の所定形状に削り加工す
る方法に関する。
コア1は、セル壁5にて各々独立空間に区画された、中
空柱状の各セル2の平面的集合体よりなる。セル壁5そ
してセル2の断面形状は、図示の正六角形状のものが代
表的であるが、これによらず、略扁平六角形状,略台形
状,略三角形状,略四角形状,その他各種形状のものも
可能である。セル壁5そしてハニカムコア1の母材とし
ては、アルミニウム箔その他の金属箔、アラミド紙その
他の特殊紙、塩ビシートその他のプラスチックシート、
繊維強化プラスチック(FRP)シート、その他パルプ
を含む有機系や無機系の複合材シート、等々が用いられ
る。そしてハニカムコア1は、いわゆる展張法、つまり
母材に条線状に接合材を塗布して重積,展張するか、又
はいわゆるコルゲート法、つまり母材を波板に折曲加工
して積層,接合することにより、製造される。ハニカム
コア1は、重量比強度に優れ、軽量であると共に高い剛
性・強度を備え、又、整流効果,平面精度,保温性,遮
音性にも優れ、単位容積当りの表面積が大である、等々
の特性が知られている。そしてハニカムコア1は、この
ような特性を生かし、建築用,構築用,建具用の構造
材、各種容器,箱等の構造材,航空機,通信機器等の構
造材,一般産業用の構造材,スポーツ用品等の構造材,
その他各種の用途に広く使用される。
ハニカムコア1は、図1の(1)図等に示したように、
全体形状が、扁平なもの等を含む四角柱体状をなす。も
ってこのハニカムコア1は、セル軸方向Aの平坦で対向
する両開口端面3と、セル軸方向Aに沿った平坦で対向
する端面4と、を備えてなり、開口端面3とセル軸方向
Aに沿った端面4とは、直交する関係にある。図中6は
ハニカムコア1の側端面であり、この側端面6は、上述
した開口端面3やセル軸方向Aに沿った端面4に対し、
共に直交する関係にある。この加工方法は、このような
ハニカムコア1について、その一方の開口端面3側を削
り加工して、例えば3次曲面等の曲面Bその他の所定形
状とするものである。
について説明する。この加工方法では、まず最初に図1
の(1)図,(2)図に示したように、ハニカムコア1
の他方の開口端面3に、見合った大きさの当板7を固定
的に取付けると共に、当板7の端およびハニカムコア1
のセル軸方向Aに沿った端面4に、所定形状のガイド8
が形成されたガイドプレート9を、固定的に取付ける。
しては、肉厚の厚い剛性板が用いられ、例えばアルミニ
ウム板その他の金属板が用いられるが、図3中に示した
ように、ハニカムサンドイッチパネルを当板7として用
いるようにしてもよい。当板7の大きさは、ハニカムコ
ア1の開口端面3に見合った広さよりなる。そして、こ
のような当板7が、準備されたハニカムコア1の図示例
では他方の開口端面3に、一時固定として両面接着テー
プ,粘着テープ,粘着剤等を用いて固定的に取付けられ
るが、更に、残った一方の開口端面3にも、このような
当板7を固定的に取付けるようにしてもよい。なお、こ
のような当板7の取付けに際しては、固定される当板7
が、ハニカムコア1のセル軸方向Aに対し全体的に直交
するように留意する。
うに当板7が固定的に取付けられた開口端面3を左右方
向に向け、セル軸方向Aに沿った端面4を上下方向に向
けて、セットされる。そして、このようなハニカムコア
1のセル軸方向Aに沿った端面4上および当板7の上端
に、テンプレートたるガイドプレート9が、両面接着テ
ープ,粘着テープ,粘着剤等を用いて固定的に取付けら
れる。ガイドプレート9は、ハニカムコア1のセル軸方
向Aに沿った端面4に対し、その長手方向の長さに見合
った長さと、その短手方向の幅よりは短い幅とを備え、
もってこの端面4を部分的に覆う大きさよりなる。そし
てガイドプレート9は、その長手方向に沿った右側端
が、直線状をなし当板7の端上に固定的に取付けられる
と共に、長手方向に沿った左側端に、所定形状つまり製
品形状に対応したガイド8が形成され、ガイド8は例え
ば曲線状をなす。ガイドプレート9の材質としては、前
述した当板7に準じ例えばアルミニウム板が用いられ
る。又、このようなガイドプレート9が、図1等に示し
た例では、ハニカムコア1のセル軸方向Aに沿った端面
4の上下双方に固定的に取付けられているが、図3の
(1)図,(2)図に示した例のように、ガイドプレー
ト9をその上下いずれか一方のみに固定的に取付けるよ
うにしてもよく、特に、上側のみに固定的に取付けるよ
うにしてもよい。なお図3の(3)図に示した例では、
更に、このようなガイドプレート9に対応したガイドプ
レート10が用いられており、このガイドプレート10
は、そのガイド11が上述したガイドプレート9のガイ
ド8に対応した曲線状をなし、ガイド8との間に間隙を
存しつつ、ハニカムコア1のセル軸方向Aに沿った端面
4上に固定的に取付けられている。
図,図2の(1)図に示したように、切削刃12を用
い、ガイドプレート9のガイド8にて案内せしめつつ、
セル軸方向Aと直交する方向から、ハニカムコア1の一
方の開口端面3側を、所定形状例えば曲面Bに削り加工
する。
2としてはバンドソーが代表的に用いられるが、ハニカ
ムコア1の母材として例えばアラミド紙等が用いられた
場合には、刃に凹凸カーブが形成されたナイフエッジタ
イプの刃を用いると、ハニカムコア1の削り加工の仕上
がりに優れ、形成される曲面B等にバリ等が発生せず滑
らかなセルウオール状態となる。さて、このような切削
刃12を用い、セル軸方向Aと直交する上方から、ガイ
ドプレート9のガイド8にて案内せしめつつ、ハニカム
コア1の一方の開口端面3側を該開口端面3とは間隔を
存しながら、連続的に削り加工して行く(なお図3の
(3)図に示した例において、切削刃12は、ガイドプ
レート9のガイド8とガイドプレート10のガイド11
間にて案内されつつ、削り加工を行う)。もって図2の
(2)図に示したように、ハニカムコア1が、例えばわ
ん曲した凹凸状の曲面B等の所定形状に削り加工され
る。又、例えば扁平な四角柱体状のハニカムコア1が対
象とされた場合には、図2の(3)図に示したような曲
面Bが形成される。なお事後、このように削り加工され
たハニカムコア1から、当板7,ガイドプレート9や1
0等が除去される。図1,図2,図3に示したハニカム
コア1の加工方法は、このようになっている。
方法について説明する。この加工方法では、図4の
(1)図に示したように、まず最初に、ハニカムコア1
の他方の開口端面3に、より広い大きさの底板13を固
定的に取付けると共に、対をなす所定形状のガイド14
が形成されたガイド治具15を、それぞれ、底板13の
両サイドから固定的に立設しつつ、ハニカムコア1のセ
ル軸方向Aに沿った両端面4に沿って配設する。
としては、アルミニウム板その他の剛性に富んだ金属板
等が用いられ、底板13の大きさは、ハニカムコア1の
開口端面3に対し、その長手方向の長さに見合った長さ
と、その短手方向の幅よりは両側に広い幅とを備え、も
って、ハニカムコア1の開口端面3より広い大きさより
なる。そして、この発明の実施の形態において例えば繊
維強化プラスチックを母材としたハニカムコア1は、開
口端面3を上下方向に向け、セル軸方向Aに沿った端面
4を左右方向に向けてセットされる。そして、一方の開
口端面3を上方に向け他方の開口端面3を下方に向ける
と共に、この下方に向けられた他方の開口端面3が、底
板13の中央部上に、両面接着テープ,粘着テープ,粘
着剤等を用いて固定的に取付けられる。なお、ハニカム
コア1の下方に向けられた他方の開口端面3に、半硬化
状態で粘性を帯びたプリプレグ材よりなるピールプライ
板を貼り付けると共に、底板13を吸い付け固定用に通
気可能なバキューム構造とし、もって、バキューム装置
(図示せず)にて吸気することにより、バキューム構造
の底板13に、ハニカムコア1のピールプライ板付の他
方の開口端面3を、固定的に取付けるようにすることも
考えられる。
前述したガイドプレート9に準じた材質よりなる。そし
てガイド治具15は、左右1対の肉厚の厚い長板状をな
し、ハニカムコア1のセル軸方向Aに沿った端面4に対
し、その長手方向の長さに見合った長さと、その短手方
向の高さよりは低い高さとを備え、もってその端面4を
部分的に覆う大きさよりなる。そして、この両ガイド治
具15は、ハニカムコア1のセル軸方向Aに沿った端面
4を挟むように両側から当接されると共に、その長手方
向に沿った下端部が直線状をなし、底板13の両サイド
に例えばねじ止めにより固定され、立設される。両ガイ
ド治具15の長手方向に沿った上端部には、凹状をなす
ガイド14が形成されており、このガイド14は、長手
方向に沿い例えば曲線状等の製品形状に対応した所定形
状をなし、図示例では高さが徐々に変化する高低のわん
曲状をなしている。
に示したように、このような左右の両ガイド治具15の
ガイド14上、つまりその凹状をなすガイド14内に、
トレーサー16の下部17が摺動可能に載せられる。ト
レーサー16は、平板状をなすと共に脚状に両下部17
が垂設され、更に左右両端部に、それぞれ縦にシャフト
Sが上下動可能に貫挿されており、シャフトSの下端は
スライド板18に固定され、スライド板18は、前述し
た底板13の両サイド上をスライド移動可能となってい
る。19はスプリングであり、このスプリング19はシ
ャフトSに巻回されつつ、トレーサー16の左右両端部
とスライド板18との間に介装され、もってトレーサー
16を上方に向け付勢している。
図に示したように、トレーサー16を、両ガイド治具1
5のガイド14にて案内せしめつつ移動させることによ
り、トレーサー16に従動すると共に回転されるルータ
ー,サンダー,フライス等の刃物20にて、セル軸方向
Aから、ハニカムコア1の一方の開口端面3側を所定形
状に削り加工する。
ー16の中央部には、刃物20が取付けられており、刃
物20としては、切削爪を備えたハンドルーター,円錐
刃の下面に砂粒を付着せしめたサンダー,切削フライス
等が用いられる。刃物20は、一体的に上下動可能にト
レーサー16に取付けられると共に、回転可能となって
いる。そして本体部21から、前述したスプリング19
の上方への付勢力に抗した下方への押圧力が、このよう
なトレーサー16と刃物20に付与されると共に、本体
部21から、回転力が刃物20に伝達される。もって、
このような刃物20の下面が、底板13上に固定的に取
付けられたハニカムコア1の上方向に向けられた一方の
開口端面3上に、対応位置決めされる。
刃物20に下方への押圧力を加えつつ、トレーサー16
を、両ガイド治具15のガイド14上に当てがい、ガイ
ド14の曲線・高さ変化に沿って案内させつつ移動させ
て行く。これにより、トレーサー16に従動して上下動
すると共に、本体部21にて回転される刃物20にて、
ハニカムコア1の一方の開口端面3側が、連続的に曲面
B(前述した図2の(2)図,(3)図を参照)等の所
定形状に削り加工されて行く。つまり、ガイド治具15
のガイド14の高さ変化をトレーサー16が辿り、この
ようなトレーサー16に従動して刃物20が、ならって
高さ変化して送られつつ回転することにより、ハニカム
コア1の一方の開口端面3側が、上方から削り加工さ
れ、もって、例えばわん曲した凹凸状の曲面B等を備え
たハニカムコア1が得られる。なお事後、このように削
り加工されたハニカムコア1から、底板13,両ガイド
治具15,トレーサー16,刃物20,本体部21等が
除去される。図4に示したハニカムコア1の加工方法
は、このようになっている。
いる。そこで以下のようになる。図1,図2,図3に示
したハニカムコア1の加工方法では、まず、ハニカムコ
ア1の左右いずれかの他方の開口端面3に、当板7を固
定的に取付けると共に、当板7の上端およびハニカムコ
ア1のセル軸方向Aに沿った端面4上に、ガイドプレー
ト9を固定的に取付ける。それから、ガイドプレート9
のガイド8にて案内しつつ、切削刃12にて上方からハ
ニカムコア1の一方の開口端面3側を、曲面B等の所定
形状に削り加工する。又、図4に示したハニカムコア1
の加工方法では、まず、ハニカムコア1の他方の開口端
面3に底板13を固定的に取付けると共に、対をなすガ
イド治具15を、底板13の両サイドから立設固定しつ
つ、ハニカムコア1のセル軸方向Aに沿った左右の両端
面4に沿って配設する。それからトレーサー16を、両
ガイド治具15のガイド14にて案内しつつ移動させる
ことにより、これに従動しつつ回転する刃物20にて、
ハニカムコア1の一方の開口端面3側を曲面B等の所定
形状に削り加工して行く。さてそこで、このようなハニ
カムコア1の加工方法によると、次の第1,第2のよう
になる。
2,図3に示したように、所定の当板7とガイドプレー
ト9を固定的に取付けてから、切削刃12にて削り加工
したり、図4に示したように、所定の底板13やガイド
治具15を固定的に取付け,立設してから、トレーサー
16を介し刃物20にて削り加工するようにしたことに
より、極めて短時間・短期間のうちに、ハニカムコア1
を曲面B等の所定形状に削り加工可能となる。すなわち
この加工方法によると、前述したNC加工によるこの種
従来例のように、予めプログラミング時間を要すること
がなく、又、ダミーを使ったテスト加工を先立って必須
的に要することもない。更に、特にいわゆる展張法にて
製造されたハニカムコア1は、構造上剥がれやすい上
に、柔性を帯びているので圧縮されやすく位置決め保持
しにくいが、当板7とガイドプレート9の組み合わせや
底板13とガイド治具15の組み合わせにより、簡単容
易かつ短時間のうちに、このようなハニカムコア1を、
剥がれることなく確実に保護しつつ位置決め保持でき
る。もって、極めて短時間・短期間のうちに、ハニカム
コア1を曲面B等の所定形状に削り加工可能となる。
1,図2,図3に示したように、所定の当板7とガイド
プレート9を固定的取付けてから、切削刃12にて削り
加工したり、図4に示したように、所定の底板13やガ
イド治具15を固定的に取付け,立設してから、トレー
サー16を介し刃物20にて削り加工するようにしたこ
とにより、低価格で、ハニカムコア1を曲面B等の所定
形状に削り加工可能となる。すなわちこの加工方法によ
ると、前述したNC加工によるこの種従来例のように、
予めプログラミング作業を要することがなく、又、テス
ト加工作業も必須的ではなく、ダミーのハニカムコア1
を必ず必要とすることもない。更に、特にいわゆる展張
法で製造されたハニカムコア1は構造上剥がれやすい上
に、柔性を帯びているので圧縮されやすく位置決め保持
しにくいが、当板7とガイドプレート9の組み合わせや
底板13とガイド治具15の組み合わせにより、簡単容
易かつスムーズに、このようなハニカムコア1を、剥が
れることなく確実に保持しつつ位置決め保持できる。も
って、効率的で手間や作業が比較的少なく、簡単容易に
低価格で、ハニカムコア1を曲面B等の所定形状に削り
加工可能となる。
は、以上説明したように、請求項1では、所定の当板と
ガイドプレートを固定的に取付けてから、切削刃にて削
り加工するようにしたことにより、請求項2では、所定
の底板やガイド治具を固定的に取付け,立設してから、
トレーサーを介し刃物にて削り加工するようにしたこと
により、次の効果を発揮する。
カムコアを曲面等の所定形状に、削り加工することがで
きる。すなわち、この加工方法によると、前述したNC
加工によるこの種従来例のように、予めプログラミング
時間を要することがなく、又、ダミーを使ったテスト加
工を先立って必須的に要することもなく、更に、構造上
剥がれやすい上に柔性を帯び位置決め保持しにくいハニ
カムコアにも、簡単容易かつ短時間のうちにスムーズに
対応できる。もってこの加工方法は、この種従来例に比
し、ハニカムコアの開口端面を曲面等の所定形状に、極
めて短時間・短期間のうちに削り加工でき、時間面・期
間面に優れている。
つ、ハニカムコアを曲面等の所定形状に、削り加工する
ことができる。すなわち、この加工方法によると、前述
したNC加工によるこの種従来例のように、予めプログ
ラミング作業を要することがなく、又、テスト加工作業
も必須的ではなく、ダミーのハニカムコアを必ず必要と
することもなく、更に、構造上剥がれやすい上に柔性を
帯び位置決め保持しにくいハニカムコアにも、簡単容易
かつスムーズに対応できる。もってこの加工方法は、こ
の種従来例に比し、ハニカムコアの開口端面を曲面等の
所定形状に、効率的に低価格で削り加工でき、コスト面
にも優れている。このように、この種従来例に存した課
題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕
著にして大なるものがある。
形態の1例の説明に供する斜視図であり、(1)図は、
準備段階を示し、(2)図は、当板やガイドプレートを
取付けた状態を示す。
り、(1)図は、切削刃にて削り加工する状態を示し、
(2)図は、加工されたハニカムコアを示し、(3)図
は、加工されたハニカムコアの他の例を示す。
は、当板の他の例を示す側面図、(2)図は、同斜視
図、(3)図は、これと共にガイドプレートの他の例を
示す斜視図である。
形態の他の例の説明に供し、(1)図は、底板やガイド
治具を取付け,立設した状態を示す斜視図、(2)図
は、刃物にて削り加工する状態を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 中空柱状の多数のセルの平面的集合体よ
りなり、全体形状が四角柱体状をなし、セル軸方向の平
坦な両開口端面と、該開口端面に対し直角をなすセル軸
方向に沿った平坦な両端面と、を備えたハニカムコアに
ついて、一方の該開口端面側を所定形状に削り加工する
方法であって、 まず、該ハニカムコアの他方の該開口端面に、見合った
大きさの当板を固定的に取付けると共に、該当板の端お
よび該ハニカムコアのセル軸方向に沿った該端面に、所
定形状のガイドが形成されたガイドプレートを固定的に
取付けてから、 切削刃を用い、該ガイドプレートのガイドにて案内せし
めつつ、セル軸方向と直交する方向から、該ハニカムコ
アの一方の該開口端面側を所定形状に削り加工し、事
後、加工された該ハニカムコアから該当板,ガイドプレ
ート等を除去すること、を特徴とするハニカムコアの加
工方法。 - 【請求項2】 中空柱状の多数のセルの平面的集合体よ
りなり、全体形状が四角柱体状をなし、セル軸方向の平
坦な両開口端面と、該開口端面に対し直角をなすセル軸
方向に沿った平坦な両端面と、を備えたハニカムコアに
ついて、一方の該開口端面側を所定形状に削り加工する
方法であって、 まず、該ハニカムコアの他方の該開口端面に、より広い
大きさの底板を固定的に取付けると共に、所定形状のガ
イドが形成された対をなすガイド治具を、それぞれ該底
板の両サイドから固定的に立設して、該ハニカムコアの
セル軸方向に沿った両端面に沿って配してから、 トレーサーを、両該ガイド治具のガイドにて案内せしめ
つつ移動させることにより、該トレーサーに従動すると
共に回転されるルーター,サンダー,フライス等の刃物
にて、セル軸方向から、該ハニカムコアの一方の該開口
端面側を所定形状に削り加工し、事後、加工された該ハ
ニカムコアから該底板,ガイド治具,トレーサー,刃物
等を除去すること、を特徴とするハニカムコアの加工方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02470696A JP3583218B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | ハニカムコアの加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02470696A JP3583218B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | ハニカムコアの加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09192987A true JPH09192987A (ja) | 1997-07-29 |
JP3583218B2 JP3583218B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=12145630
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02470696A Expired - Fee Related JP3583218B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | ハニカムコアの加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3583218B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023167334A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | 東レ株式会社 | コア材、スキン-コア構造体、宇宙用機器、飛翔体および、スキン-コア構造体の製造方法 |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP02470696A patent/JP3583218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023167334A1 (ja) * | 2022-03-03 | 2023-09-07 | 東レ株式会社 | コア材、スキン-コア構造体、宇宙用機器、飛翔体および、スキン-コア構造体の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3583218B2 (ja) | 2004-11-04 |
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