JPH0919163A - 電気車用電力変換装置 - Google Patents
電気車用電力変換装置Info
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- JPH0919163A JPH0919163A JP7162356A JP16235695A JPH0919163A JP H0919163 A JPH0919163 A JP H0919163A JP 7162356 A JP7162356 A JP 7162356A JP 16235695 A JP16235695 A JP 16235695A JP H0919163 A JPH0919163 A JP H0919163A
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- cooling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ヒートシンク上の任意の位置に取付けられた各
電子部品に対して効率良く冷却できる電気自動車用電力
変換装置を提供する。 【構成】良熱伝導性部材からなり裏面に多数の冷却溝が
形成されたヒートシンク10の平坦な表面上に半導体電
子部品を配置し、ヒートシンクの裏面にベース12を固
定し、ヒートシンクの裏面とベースとで構成される空間
に半導体電子部品を冷却するための冷却水を供給、循環
させる冷却溝部53を設け、該冷却溝部に分流タンク5
4、合流タンク55を介して冷却水入口パイプ、冷却水
出口パイプを接続した。冷却水用溝部は、熱交換用のフ
ィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水を流
す複数の溝から構成され、分流タンクは冷却水を冷却水
用溝部の各溝に均一に導く入口ディストリビュータの機
能を備えている。 【効果】冷却能力が大きく小型で実装密度が高いヒート
シンクを備えた電気車用電力変換装置を提供できる。
電子部品に対して効率良く冷却できる電気自動車用電力
変換装置を提供する。 【構成】良熱伝導性部材からなり裏面に多数の冷却溝が
形成されたヒートシンク10の平坦な表面上に半導体電
子部品を配置し、ヒートシンクの裏面にベース12を固
定し、ヒートシンクの裏面とベースとで構成される空間
に半導体電子部品を冷却するための冷却水を供給、循環
させる冷却溝部53を設け、該冷却溝部に分流タンク5
4、合流タンク55を介して冷却水入口パイプ、冷却水
出口パイプを接続した。冷却水用溝部は、熱交換用のフ
ィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水を流
す複数の溝から構成され、分流タンクは冷却水を冷却水
用溝部の各溝に均一に導く入口ディストリビュータの機
能を備えている。 【効果】冷却能力が大きく小型で実装密度が高いヒート
シンクを備えた電気車用電力変換装置を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気車用電力変換装置に
係わり、特に、電気部品及び電子部品を水冷方式で冷却
するヒートシンクを備えた電気自動車用電力変換装置に
関する。
係わり、特に、電気部品及び電子部品を水冷方式で冷却
するヒートシンクを備えた電気自動車用電力変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車等の電気車において、動力源
として交流電動機を用いる場合は、バッテリ電源からの
直流を交流に変換する必要があり、そのためにIGBT
やDC/DCコンバータ等の半導体部品を電力変換装置
に搭載している。この電力変換装置においては、特にI
GBTからの発熱が顕著であり、電力変換装置を効率的
に冷却する必要がある。
として交流電動機を用いる場合は、バッテリ電源からの
直流を交流に変換する必要があり、そのためにIGBT
やDC/DCコンバータ等の半導体部品を電力変換装置
に搭載している。この電力変換装置においては、特にI
GBTからの発熱が顕著であり、電力変換装置を効率的
に冷却する必要がある。
【0003】一般に、電気自動車用電力変換装置の冷却
は特開昭47−31317号公報などで知られているよ
うに空冷方式が主流である。
は特開昭47−31317号公報などで知られているよ
うに空冷方式が主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術には次の
ような問題がある。電気自動車では車両の走行特性の向
上要求から駆動用電動機が高出力型化の傾向にあり、大
きな電力を変換する電力変換装置から発生する熱量も大
きくなっている。上記従来技術は空冷方式であるため、
冷却能力を大きくする場合は冷却システムが非常に大型
化し、車両搭載上スペース及び強度上の問題が発生す
る。
ような問題がある。電気自動車では車両の走行特性の向
上要求から駆動用電動機が高出力型化の傾向にあり、大
きな電力を変換する電力変換装置から発生する熱量も大
きくなっている。上記従来技術は空冷方式であるため、
冷却能力を大きくする場合は冷却システムが非常に大型
化し、車両搭載上スペース及び強度上の問題が発生す
る。
【0005】この問題を解決するために、水冷方式も提
案されている。例えば電気車用電力変換装置の電子部品
を良熱伝導性のヒートシンクの一方の面上に配置し、ヒ
ートシンクの他方の面に冷却パイプを接触して取付け、
冷却パイプの両端を入口及び出口ディストリビュータに
接続して該冷却パイプを複数化し、その複数本の冷却パ
イプを前記電子部品の下側を通るように屈曲して引回
し、冷却水を循環させて冷却する構造が提案されてい
る。
案されている。例えば電気車用電力変換装置の電子部品
を良熱伝導性のヒートシンクの一方の面上に配置し、ヒ
ートシンクの他方の面に冷却パイプを接触して取付け、
冷却パイプの両端を入口及び出口ディストリビュータに
接続して該冷却パイプを複数化し、その複数本の冷却パ
イプを前記電子部品の下側を通るように屈曲して引回
し、冷却水を循環させて冷却する構造が提案されてい
る。
【0006】この構成によれば、ヒートシンクに接触し
て取付けた冷却パイプを複数化することにより、冷却し
たい部品に対して冷却パイプを配列するための引回しが
可能となり、その複数本の冷却パイプが各電子部品の下
側を通るようにすることにより、多くの電子部品を水冷
方式で冷却することが可能となる。
て取付けた冷却パイプを複数化することにより、冷却し
たい部品に対して冷却パイプを配列するための引回しが
可能となり、その複数本の冷却パイプが各電子部品の下
側を通るようにすることにより、多くの電子部品を水冷
方式で冷却することが可能となる。
【0007】しかし、筒状の冷却パイプとヒートシンク
との接触面が冷却パイプの上面に限られた狭い接触面と
なるため、冷却パイプとヒートシンクの熱伝導関係が均
一、かつ充分でなく、したがってヒートシンクに固定さ
れた電子部品を均一に冷却できない。特に、電子部品の
実装密度を高めたい場合、冷却したい部品に対して冷却
パイプをきめ細かく配列するための引回し、すなわち冷
却パイプの曲げに制限があり、ヒートシンクに高密度に
取付けた各電子部品に対して効率良く冷却するのが困難
であった。
との接触面が冷却パイプの上面に限られた狭い接触面と
なるため、冷却パイプとヒートシンクの熱伝導関係が均
一、かつ充分でなく、したがってヒートシンクに固定さ
れた電子部品を均一に冷却できない。特に、電子部品の
実装密度を高めたい場合、冷却したい部品に対して冷却
パイプをきめ細かく配列するための引回し、すなわち冷
却パイプの曲げに制限があり、ヒートシンクに高密度に
取付けた各電子部品に対して効率良く冷却するのが困難
であった。
【0008】本発明の目的は、ヒートシンク上の必要と
される全ての個所に対して一様な冷却能力を発揮し、従
ってヒートシンク上の任意の位置に取付けられた各電子
部品に対して効率良く冷却することができる電気自動車
用電力変換装置を提供することにある。
される全ての個所に対して一様な冷却能力を発揮し、従
ってヒートシンク上の任意の位置に取付けられた各電子
部品に対して効率良く冷却することができる電気自動車
用電力変換装置を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、ヒートシンクに高密
度に取付けた各電子部品に対して効率良く冷却すること
のできる、小型で軽量な電気車用電力変換装置を提供す
ることにある。
度に取付けた各電子部品に対して効率良く冷却すること
のできる、小型で軽量な電気車用電力変換装置を提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電気車用電力変換装置は、良熱伝導性
部材からなり裏面に複数の冷却溝が形成されたヒートシ
ンクの平坦な表面上に発熱性の半導体電子部品を配置
し、前記ヒートシンクの裏面にベースを固定し、前記ヒ
ートシンクの冷却溝と前記ベースとで構成される空間に
前記各半導体電子部品を冷却するための冷却水を供給、
循環させる冷却溝部を設け、各冷却溝部に分流タンク、
合流タンクを介して冷却水入口パイプ、冷却水出口パイ
プを接続したことを特徴とする。
に、本発明による電気車用電力変換装置は、良熱伝導性
部材からなり裏面に複数の冷却溝が形成されたヒートシ
ンクの平坦な表面上に発熱性の半導体電子部品を配置
し、前記ヒートシンクの裏面にベースを固定し、前記ヒ
ートシンクの冷却溝と前記ベースとで構成される空間に
前記各半導体電子部品を冷却するための冷却水を供給、
循環させる冷却溝部を設け、各冷却溝部に分流タンク、
合流タンクを介して冷却水入口パイプ、冷却水出口パイ
プを接続したことを特徴とする。
【0011】本発明の他の特徴は、良熱伝導性部材から
なるヒートシンクの表面上に発熱性半導体電子部品を含
む複数の前記半導体電子部品を配置し、前記ヒートシン
クの裏面側にベースを固定し、前記ヒートシンクの裏面
でかつ前記発熱性半導体電子部品に対応する位置に、そ
れぞれ複数の冷却溝を有する冷却溝部を設け、前記ヒー
トシンク上の前記各冷却溝部の各両端位置に設けられた
分流タンク、合流タンクを介して前記各冷却溝部を冷却
水入口パイプ、冷却水出口パイプに接続したことにあ
る。
なるヒートシンクの表面上に発熱性半導体電子部品を含
む複数の前記半導体電子部品を配置し、前記ヒートシン
クの裏面側にベースを固定し、前記ヒートシンクの裏面
でかつ前記発熱性半導体電子部品に対応する位置に、そ
れぞれ複数の冷却溝を有する冷却溝部を設け、前記ヒー
トシンク上の前記各冷却溝部の各両端位置に設けられた
分流タンク、合流タンクを介して前記各冷却溝部を冷却
水入口パイプ、冷却水出口パイプに接続したことにあ
る。
【0012】本発明の他の特徴は、電気車用電力変換装
置において、前記複数の冷却水用溝部は、熱交換用のフ
ィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水を流
す複数の溝から構成されており、前記合流タンクは、各
冷却水用溝部の出口側に設けられ各溝から流れ出た冷却
水を1つに合流させる機能を有していることにある。
置において、前記複数の冷却水用溝部は、熱交換用のフ
ィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水を流
す複数の溝から構成されており、前記合流タンクは、各
冷却水用溝部の出口側に設けられ各溝から流れ出た冷却
水を1つに合流させる機能を有していることにある。
【0013】本発明の他の特徴は、電気車用電力変換装
置において、複数の冷却水用溝部は、熱交換用のフィン
としての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水を流す複
数の溝が構成された第1、第2、第3の冷却水用溝部か
らなり、前記第1、第2の各冷却水用溝部は入口が前記
冷却水入口パイプに連結された第1の分流タンクに接続
され、該第1、第2の各冷却水用溝部の出口側はそれぞ
れ第1、第2の合流タンクに接続され、該第1、第2の
合流タンクはさらに合流ガイドで区分された第1、第2
のL字形流路を経て、第3の合流タンクに接続され、該
第3の合流タンクに接続された第2の分流タンクを介し
て冷却水を前記第3の冷却水用溝部の各溝に均一に導
き、該第3の冷却水用溝部の出口側に設けられた第4の
合流タンクが前記冷却水出口パイプに連結されているこ
とにある。
置において、複数の冷却水用溝部は、熱交換用のフィン
としての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水を流す複
数の溝が構成された第1、第2、第3の冷却水用溝部か
らなり、前記第1、第2の各冷却水用溝部は入口が前記
冷却水入口パイプに連結された第1の分流タンクに接続
され、該第1、第2の各冷却水用溝部の出口側はそれぞ
れ第1、第2の合流タンクに接続され、該第1、第2の
合流タンクはさらに合流ガイドで区分された第1、第2
のL字形流路を経て、第3の合流タンクに接続され、該
第3の合流タンクに接続された第2の分流タンクを介し
て冷却水を前記第3の冷却水用溝部の各溝に均一に導
き、該第3の冷却水用溝部の出口側に設けられた第4の
合流タンクが前記冷却水出口パイプに連結されているこ
とにある。
【0014】
【作用】以上のように構成した本発明においては、複数
の冷却水用溝部の各溝から流れ出た冷却水は、各冷却水
用溝部の出口側に設けられた合流タンにそれぞれ集めら
れ、冷却水はさらに、合流ガイドで区分された一対のL
字形流路を経て、1つの合流タンクに流れ込む。合流タ
ンクに接続された分流タンクを介して冷却水を他の冷却
水用溝部の各溝に均一に導く入口ディストリビュータの
機能を備えており、冷却水は前記他の冷却水用溝の中を
流れ、出口側に設けられディストリビュータの機能を備
えた合流タンクに集められ、該合流タンクは冷却水出口
パイプに連結されている。良熱伝導性部材からなるヒー
トシンクの表面上に装着された発熱性半導体電子部品の
熱は、ヒートシンクの背面の冷却水用溝部を介して循環
する冷却水と熱交換され、ラジエータで効果的に冷却さ
れる。
の冷却水用溝部の各溝から流れ出た冷却水は、各冷却水
用溝部の出口側に設けられた合流タンにそれぞれ集めら
れ、冷却水はさらに、合流ガイドで区分された一対のL
字形流路を経て、1つの合流タンクに流れ込む。合流タ
ンクに接続された分流タンクを介して冷却水を他の冷却
水用溝部の各溝に均一に導く入口ディストリビュータの
機能を備えており、冷却水は前記他の冷却水用溝の中を
流れ、出口側に設けられディストリビュータの機能を備
えた合流タンクに集められ、該合流タンクは冷却水出口
パイプに連結されている。良熱伝導性部材からなるヒー
トシンクの表面上に装着された発熱性半導体電子部品の
熱は、ヒートシンクの背面の冷却水用溝部を介して循環
する冷却水と熱交換され、ラジエータで効果的に冷却さ
れる。
【0015】本発明によれば、冷却能力が大きく小型で
実装密度が高いヒートシンクを備えた電気車用電力変換
装置を提供できる。
実装密度が高いヒートシンクを備えた電気車用電力変換
装置を提供できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は本発明が適用される電気自動車用コントロ
ーラ及び電動機の冷却システムを示すものである。この
冷却システムは、直流電源を交流に変換して電動機2に
供給する電力変換装置1と、電気自動車の車輪を駆動す
る電動機2と、冷却媒体冷却用ラジエータ3と、電動式
ポンプ4とをそれぞれ冷却パイプ5で連結している。7
はバッテリーであり、コントローラ8により電力変換装
置1を制御することにより電動機2への供給出力が制御
される。
する。図1は本発明が適用される電気自動車用コントロ
ーラ及び電動機の冷却システムを示すものである。この
冷却システムは、直流電源を交流に変換して電動機2に
供給する電力変換装置1と、電気自動車の車輪を駆動す
る電動機2と、冷却媒体冷却用ラジエータ3と、電動式
ポンプ4とをそれぞれ冷却パイプ5で連結している。7
はバッテリーであり、コントローラ8により電力変換装
置1を制御することにより電動機2への供給出力が制御
される。
【0017】冷却パイプ5には冷媒である不凍液が封入
され、冷却用ラジエータ3の側面には、冷媒を強制冷却
するためのラジエータファンモータ6が取付けられてい
る。
され、冷却用ラジエータ3の側面には、冷媒を強制冷却
するためのラジエータファンモータ6が取付けられてい
る。
【0018】上記構成において電力変換装置1と電動機
2から発生する熱量はほぼ同程度であるが、電力変換装
置1を構成しているトランジスター,コンデンサー等の
電子部品の発熱が150℃以上と非常に高く、耐熱性の
低い電子部品としては温度環境が非常に厳しい。従っ
て、システムの冷却順序としては電力変換装置1の冷却
を優先し、次に耐熱性の高い電動機2を冷却するように
配置し、熱的バランスを良くして効果的に冷却するよう
に構成している。
2から発生する熱量はほぼ同程度であるが、電力変換装
置1を構成しているトランジスター,コンデンサー等の
電子部品の発熱が150℃以上と非常に高く、耐熱性の
低い電子部品としては温度環境が非常に厳しい。従っ
て、システムの冷却順序としては電力変換装置1の冷却
を優先し、次に耐熱性の高い電動機2を冷却するように
配置し、熱的バランスを良くして効果的に冷却するよう
に構成している。
【0019】最大冷却を必要とするときは、通常、夏で
外気温度が40℃以上と高い時で電動機がフルパワーの
時に十分冷却できるようにラジエータ3の能力,ラジエ
ータファンモータ6の風量及び電気式ポンプ4の循環流
量を設定しておく。
外気温度が40℃以上と高い時で電動機がフルパワーの
時に十分冷却できるようにラジエータ3の能力,ラジエ
ータファンモータ6の風量及び電気式ポンプ4の循環流
量を設定しておく。
【0020】図2は電気自動車用電力変換装置の主要部
の回路構成を示す図であり、14はバッテリ電源7から
の直流を3相(U相、V相、W相)交流に変換する半導
体部品であるIGBTであり、U相、V相、W相用にそ
れぞれ上アーム、下アーム1組ずつある。各IGBTの
ゲートはC/U基板上のコントローラ8に接続されてい
る。17はバッテリー7と平滑コンデンサ15の間に接
続されたDC/DCフェライトコア、19はスナバコン
デンサ、20(20A,20B)は電流センサ、21は
スナバ抵抗器である。IGBT14の出力がACフェラ
イトコア22を介して電動機2へ供給される。DC/D
Cフェライトコア17,ACフェライトコア22は、電
力変換装置が外部のノイズの影響を受けたり外部の装置
(車載のAMラジオ)にノイズを与えるのを排除するた
めに設けられている。
の回路構成を示す図であり、14はバッテリ電源7から
の直流を3相(U相、V相、W相)交流に変換する半導
体部品であるIGBTであり、U相、V相、W相用にそ
れぞれ上アーム、下アーム1組ずつある。各IGBTの
ゲートはC/U基板上のコントローラ8に接続されてい
る。17はバッテリー7と平滑コンデンサ15の間に接
続されたDC/DCフェライトコア、19はスナバコン
デンサ、20(20A,20B)は電流センサ、21は
スナバ抵抗器である。IGBT14の出力がACフェラ
イトコア22を介して電動機2へ供給される。DC/D
Cフェライトコア17,ACフェライトコア22は、電
力変換装置が外部のノイズの影響を受けたり外部の装置
(車載のAMラジオ)にノイズを与えるのを排除するた
めに設けられている。
【0021】図3は、本発明の特徴である電気自動車用
電力変換装置の基板を兼ねるヒートシンク10の正面
図、図4は図3の上面図、図5は図3に補助基板を装着
した上面図である。ヒートシンク10の表面上には、発
熱部材である6個のIGBT14と、平滑コンデンサ1
5とDC/DCコンバータ16等の電気部品及び電子部
品が搭載されている。ヒートシンク10は、アルミニウ
ム合金等の良熱伝動性の金属板から構成されている。な
お、IGBTの個数は、その能力に応じて3の倍数とな
る。
電力変換装置の基板を兼ねるヒートシンク10の正面
図、図4は図3の上面図、図5は図3に補助基板を装着
した上面図である。ヒートシンク10の表面上には、発
熱部材である6個のIGBT14と、平滑コンデンサ1
5とDC/DCコンバータ16等の電気部品及び電子部
品が搭載されている。ヒートシンク10は、アルミニウ
ム合金等の良熱伝動性の金属板から構成されている。な
お、IGBTの個数は、その能力に応じて3の倍数とな
る。
【0022】図3に示すように、ヒートシンク10の背
面には、ベース12が固定されている。ヒートシンク1
0の裏面とベース12の間の空間には、発熱部材である
IGBT14等の電気部品及びその他の電子部品を冷却
するための冷却部が設けられており、この冷却部に冷却
水を供給、循環させる冷却水入口パイプ51、冷却水出
口パイプ52が接続されている。なお、冷却部について
は図7以下で詳細に説明する。
面には、ベース12が固定されている。ヒートシンク1
0の裏面とベース12の間の空間には、発熱部材である
IGBT14等の電気部品及びその他の電子部品を冷却
するための冷却部が設けられており、この冷却部に冷却
水を供給、循環させる冷却水入口パイプ51、冷却水出
口パイプ52が接続されている。なお、冷却部について
は図7以下で詳細に説明する。
【0023】ヒートシンク10は、図6の上面図、図7
の下面図、図8の側面図から明らかなように、背面に多
数の溝を有する薄い板状の部材である。
の下面図、図8の側面図から明らかなように、背面に多
数の溝を有する薄い板状の部材である。
【0024】図6に示すとおり、ヒートシンク10の表
面は平坦であり、IGBT14やDC/DCコンバータ
16の取付ネジ穴140,160やその他の電子部品を
固定するための取付ネジの穴が多数設けられている。ま
た、23は、IGBT14の保護のためにIGBTの温
度を測定するサーミスタ埋込用の溝である。
面は平坦であり、IGBT14やDC/DCコンバータ
16の取付ネジ穴140,160やその他の電子部品を
固定するための取付ネジの穴が多数設けられている。ま
た、23は、IGBT14の保護のためにIGBTの温
度を測定するサーミスタ埋込用の溝である。
【0025】ヒートシンク10は比較的厚肉の板であ
り、図4に示すとおりその表面には、発熱部材であるI
GBT14やDC/DCコンバータ16及び重量の重い
部材である平滑コンデンサ15、フェライトコア17,
22が設置されている。さらに平滑コンデンサ15に比
べて高さの低いIGBT14の上側には、図5に示すと
おり、薄い補助基板が配置されており、この補助基板2
5には軽量のスナバコンデンサ19が設置されている。
補助基板25あるいはその上にコントローラ8も搭載可
能である。このようにして、ヒートシンク10の上の実
装密度を高めることができる。なお、DC/DCコンバ
ータ16には、発熱部16A、16B部分が含まれてい
る。27は車体取付用の穴である。
り、図4に示すとおりその表面には、発熱部材であるI
GBT14やDC/DCコンバータ16及び重量の重い
部材である平滑コンデンサ15、フェライトコア17,
22が設置されている。さらに平滑コンデンサ15に比
べて高さの低いIGBT14の上側には、図5に示すと
おり、薄い補助基板が配置されており、この補助基板2
5には軽量のスナバコンデンサ19が設置されている。
補助基板25あるいはその上にコントローラ8も搭載可
能である。このようにして、ヒートシンク10の上の実
装密度を高めることができる。なお、DC/DCコンバ
ータ16には、発熱部16A、16B部分が含まれてい
る。27は車体取付用の穴である。
【0026】ヒートシンク10の裏面には、冷却部50
を構成する凹凸部(フィンと溝部、タンク部及びガイド
部)が形成されている。すなわち、ヒートシンク10の
裏面は、複数の冷却水用溝53a,53b,53cと、
分流タンク54a,54bと、合流タンク55a、55
b、55c、55dと、合流ガイド56等から構成され
ている。ヒートシンク10は、上記各凹凸部を備えた形
状として、ダイキャストやプレスなどにより一体に製造
される。一例として、フィンや各溝部の幅は4〜6mm、
高さは8〜10mmである。各フィンと溝の幅をほぼ等し
くすることにより、冷却性能を高めることができる。冷
却水用溝53cには、やや幅の広い凸部(フィン)7
0,71が有る。これは、IGBT14の取付部であ
り、この取付部よりも外側まで凹凸部(フィンと溝部)
が設けられている。これにより、IGBT14を外周部
からも十分に冷却することができる。合流ガイド56の
中に設けられたピン72,73は、フェライトコア17
の取付部である。合流ガイド56の冷却水の流れの障害
とならない範囲で、この合流ガイドを利用して各種電子
部品を取付部を設けることにより、ヒートシンク10の
上の実装密度をより一層高めることができる。
を構成する凹凸部(フィンと溝部、タンク部及びガイド
部)が形成されている。すなわち、ヒートシンク10の
裏面は、複数の冷却水用溝53a,53b,53cと、
分流タンク54a,54bと、合流タンク55a、55
b、55c、55dと、合流ガイド56等から構成され
ている。ヒートシンク10は、上記各凹凸部を備えた形
状として、ダイキャストやプレスなどにより一体に製造
される。一例として、フィンや各溝部の幅は4〜6mm、
高さは8〜10mmである。各フィンと溝の幅をほぼ等し
くすることにより、冷却性能を高めることができる。冷
却水用溝53cには、やや幅の広い凸部(フィン)7
0,71が有る。これは、IGBT14の取付部であ
り、この取付部よりも外側まで凹凸部(フィンと溝部)
が設けられている。これにより、IGBT14を外周部
からも十分に冷却することができる。合流ガイド56の
中に設けられたピン72,73は、フェライトコア17
の取付部である。合流ガイド56の冷却水の流れの障害
とならない範囲で、この合流ガイドを利用して各種電子
部品を取付部を設けることにより、ヒートシンク10の
上の実装密度をより一層高めることができる。
【0027】冷却水用溝53a,53b,53cは、そ
れぞれ、熱交換用のフィンとしての多数の平行な薄いフ
ィンの間に冷却水用を流す複数の溝から構成されてい
る。分流タンク54aは、冷却水入口パイプ51に連結
されており、冷却水を冷却水用溝53a、53bの各溝
に均一に導く入口ディストリビュータの機能を備えてい
る。
れぞれ、熱交換用のフィンとしての多数の平行な薄いフ
ィンの間に冷却水用を流す複数の溝から構成されてい
る。分流タンク54aは、冷却水入口パイプ51に連結
されており、冷却水を冷却水用溝53a、53bの各溝
に均一に導く入口ディストリビュータの機能を備えてい
る。
【0028】各溝から流れ出た冷却水は、冷却水用溝5
3a,53bの出口側に設けられた合流タンク55a、
55bにそれぞれ集められ、冷却水はさらに、合流ガイ
ド56で区分されたL字形流路57a、57bを経て、
1つの合流タンク55cに流れ込む。合流タンク55c
は、分流タンク54bにつながっている。
3a,53bの出口側に設けられた合流タンク55a、
55bにそれぞれ集められ、冷却水はさらに、合流ガイ
ド56で区分されたL字形流路57a、57bを経て、
1つの合流タンク55cに流れ込む。合流タンク55c
は、分流タンク54bにつながっている。
【0029】分流タンク54bは、冷却水を冷却水用溝
53cの各溝に均一に導く入口ディストリビュータの機
能を備えている。冷却水は冷却水用溝53cの中を流
れ、出口側に設けられた合流タンク55dに集められ
る。合流タンク55dは、出口ディストリビュータの機
能を備え、冷却水出口パイプ52に連結されている。
53cの各溝に均一に導く入口ディストリビュータの機
能を備えている。冷却水は冷却水用溝53cの中を流
れ、出口側に設けられた合流タンク55dに集められ
る。合流タンク55dは、出口ディストリビュータの機
能を備え、冷却水出口パイプ52に連結されている。
【0030】図7から明らかなとおり、各冷却水用溝5
3a,53b,53cは、IGBT14等の電子機器の
下側を通るように配設されている。特に、冷却水用溝5
3cは、IGBT14の矩形の配置領域の下を通るよう
に、当該配置領域の入口部分の分流タンク54bから分
流されてIGBT14の出口部分の合流タンク55dで
合流され、IGBT14の配置領域の外にまでレイアウ
トされている。これにより6個のIGBT14の全て下
側を複数本の冷却通路が通り、IGBT14の全てを可
能な限り一様に冷却するようにしている。
3a,53b,53cは、IGBT14等の電子機器の
下側を通るように配設されている。特に、冷却水用溝5
3cは、IGBT14の矩形の配置領域の下を通るよう
に、当該配置領域の入口部分の分流タンク54bから分
流されてIGBT14の出口部分の合流タンク55dで
合流され、IGBT14の配置領域の外にまでレイアウ
トされている。これにより6個のIGBT14の全て下
側を複数本の冷却通路が通り、IGBT14の全てを可
能な限り一様に冷却するようにしている。
【0031】また、DC/DCコンバータ16は図4に
示すごとく矩形をしており、2組の冷却水用溝53a,
53bによって、DC/DCコンバータの発熱部16
A、16B部分が冷却される。
示すごとく矩形をしており、2組の冷却水用溝53a,
53bによって、DC/DCコンバータの発熱部16
A、16B部分が冷却される。
【0032】L字形流路57a、L字形流路57bは、
途中で略直角に曲がり、それらの先端部は略平行に、合
流タンク55cに向かうように構成されている。また、
L字形流路57a、L字形流路57bの先端部はそれぞ
れ対応する2組の冷却水用溝53a,53bの幅に対応
する大きさとなるように、合流ガイド56が流路に対し
傾斜して設けられている。これにより、2組の冷却水用
溝53a,53bから流れ出た冷却水の流速Vを等しく
し、それによって圧力損失を最小とし、冷却水を均一、
一様に合流タンク55cへ導くことができる。
途中で略直角に曲がり、それらの先端部は略平行に、合
流タンク55cに向かうように構成されている。また、
L字形流路57a、L字形流路57bの先端部はそれぞ
れ対応する2組の冷却水用溝53a,53bの幅に対応
する大きさとなるように、合流ガイド56が流路に対し
傾斜して設けられている。これにより、2組の冷却水用
溝53a,53bから流れ出た冷却水の流速Vを等しく
し、それによって圧力損失を最小とし、冷却水を均一、
一様に合流タンク55cへ導くことができる。
【0033】冷却水の流速Vは、0.5〜1.0m/秒
程度、好ましくは、0.7〜0.8m/秒にするのが良
い。その結果、D/C/DCコンバータ16を可能な限
り一様に冷却することができるとともに、冷却水による
ヒートシンク10及びベース12の腐食を最小に抑える
ことができる。
程度、好ましくは、0.7〜0.8m/秒にするのが良
い。その結果、D/C/DCコンバータ16を可能な限
り一様に冷却することができるとともに、冷却水による
ヒートシンク10及びベース12の腐食を最小に抑える
ことができる。
【0034】分流タンク54a,54b及び合流タンク
55dの各側部には、それぞれ傾斜壁58a,58b,
58c,58dが設けられており、これによって冷却水
のディストリビューションが改善される。
55dの各側部には、それぞれ傾斜壁58a,58b,
58c,58dが設けられており、これによって冷却水
のディストリビューションが改善される。
【0035】このように複数本の冷却水用溝53a,5
3b,53cは、互いにほぼ平行に並走し、ヒートシン
ク10に取付けられたIGBT14、D/C/DCコン
バータ16等の電気部品及び電子部品を効率的に冷却す
るようにレイアウトされている。
3b,53cは、互いにほぼ平行に並走し、ヒートシン
ク10に取付けられたIGBT14、D/C/DCコン
バータ16等の電気部品及び電子部品を効率的に冷却す
るようにレイアウトされている。
【0036】上記構成において、冷却水用溝53a,5
3b,53cは複数本化されているため、不凍液の流水
抵抗を減少させかつ冷却したい部品に対する冷却水の供
給を容易にしている。これにより、ヒートシンク10上
に実装される電子部品の配置の制約が少なく、電子部品
の実装密度を高くすることができる。
3b,53cは複数本化されているため、不凍液の流水
抵抗を減少させかつ冷却したい部品に対する冷却水の供
給を容易にしている。これにより、ヒートシンク10上
に実装される電子部品の配置の制約が少なく、電子部品
の実装密度を高くすることができる。
【0037】図9,図10に、ヒートシンク10とベー
ス12の関係を示している。ヒートシンク10には、す
でに述べたとおり、冷却水用溝53a,53b,53c
を構成する多数のフィン60と、各フィンの間の溝61
とが設けられ、これらはダイキャストやプレス成型など
により一体成型される。ヒートシンク10の外縁には、
ネジ63によってベース12が固定されている。ヒート
シンク10の外縁部62の高さb1は、フィン60の高
さb2よりも若干高くなっている。その高さの差、すな
わち、b1−b2は、約0.1〜0.2mmとするのが良
い。この高さの差によって、ヒートシンク10とベース
12間の機密を確保し、冷却水が外部に漏れ出ないよう
にしている。なお、ダイキャスト加工されたヒートシン
ク10の外縁部62は、機械加工によりb1の高さに仕
上げられ、フィン60はダイキャスト加工のままで使用
される。従って、コスト的に安価である。
ス12の関係を示している。ヒートシンク10には、す
でに述べたとおり、冷却水用溝53a,53b,53c
を構成する多数のフィン60と、各フィンの間の溝61
とが設けられ、これらはダイキャストやプレス成型など
により一体成型される。ヒートシンク10の外縁には、
ネジ63によってベース12が固定されている。ヒート
シンク10の外縁部62の高さb1は、フィン60の高
さb2よりも若干高くなっている。その高さの差、すな
わち、b1−b2は、約0.1〜0.2mmとするのが良
い。この高さの差によって、ヒートシンク10とベース
12間の機密を確保し、冷却水が外部に漏れ出ないよう
にしている。なお、ダイキャスト加工されたヒートシン
ク10の外縁部62は、機械加工によりb1の高さに仕
上げられ、フィン60はダイキャスト加工のままで使用
される。従って、コスト的に安価である。
【0038】フィン60をベース12の側ではなく、ヒ
ートシンク10の側に一体に設けたことにより、冷却水
とヒートシンク10の接触面積を大きくすることがで
き、これによりヒートシンク10に固定された発熱部品
の発する熱を効率よく冷却水に伝達して冷却効率を高め
ることができる。
ートシンク10の側に一体に設けたことにより、冷却水
とヒートシンク10の接触面積を大きくすることがで
き、これによりヒートシンク10に固定された発熱部品
の発する熱を効率よく冷却水に伝達して冷却効率を高め
ることができる。
【0039】また、フィン60をヒートシンク10の側
に一体に設け、ネジ63をベース12からねじこむよう
にしたことにより、ヒートシンク10の放熱面積を広く
採れる利点がある。
に一体に設け、ネジ63をベース12からねじこむよう
にしたことにより、ヒートシンク10の放熱面積を広く
採れる利点がある。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、電力変換装置の発熱性
半導体部品を効率的に冷却することができ、冷却能力の
大きなかつ軽量なヒートシンクが得られる。さらに、ヒ
ートシンクの冷却溝を設けない部分を利用して電力変換
装置を構成する他の重量の重い半導体部品を搭載するこ
ともできる。その結果、全体として小型で実装密度の高
い電気自動車用電力変換装置を提供できる。
半導体部品を効率的に冷却することができ、冷却能力の
大きなかつ軽量なヒートシンクが得られる。さらに、ヒ
ートシンクの冷却溝を設けない部分を利用して電力変換
装置を構成する他の重量の重い半導体部品を搭載するこ
ともできる。その結果、全体として小型で実装密度の高
い電気自動車用電力変換装置を提供できる。
【図1】本発明が適用される電気自動車用電力変換装置
及び電動機の冷却システムを示す図である。
及び電動機の冷却システムを示す図である。
【図2】図1の電気自動車用電力変換装置の主要部を示
す回路図である。
す回路図である。
【図3】本発明の一実施例によるヒートシンクを備えた
電気自動車用電力変換装置の正面図である。
電気自動車用電力変換装置の正面図である。
【図4】図3のヒートシンク及び電力変換装置の上面図
である。
である。
【図5】図3のヒートシンクに補助基盤を搭載したとき
の電力変換装置の上面図である。
の電力変換装置の上面図である。
【図6】図3のヒートシンクの上面図である。
【図7】図3のヒートシンクの下面図である。
【図8】図3のヒートシンクの側面図である。
【図9】ヒートシンクとベースの関係を示す、ヒートシ
ンク部の断面図である。
ンク部の断面図である。
【図10】図9のA部拡大図である。
1…電力変換装置、2…電動機、3…冷却媒体冷却用ラ
ジエータ、10…ヒートシンク、14…IGBT、15
…平滑コンデンサ、16…DC/DCコンバータ、53
a,53b、53c…冷却水用溝、54…分流タンク、
55a、55b、55c、55d…合流タンク、56…
合流ガイド、57a、57b…L字形流路
ジエータ、10…ヒートシンク、14…IGBT、15
…平滑コンデンサ、16…DC/DCコンバータ、53
a,53b、53c…冷却水用溝、54…分流タンク、
55a、55b、55c、55d…合流タンク、56…
合流ガイド、57a、57b…L字形流路
Claims (12)
- 【請求項1】 複数の半導体電子部品を備えた電気車用
電力変換装置において、良熱伝導性部材からなり裏面に
複数の冷却溝が形成されたヒートシンクの平坦な表面上
に発熱性の半導体電子部品を配置し、前記ヒートシンク
の裏面にベースを固定し、前記ヒートシンクの冷却溝と
前記ベースとで構成される空間に前記各半導体電子部品
を冷却するための冷却水を供給、循環させる冷却溝部を
設け、各冷却溝部に分流タンク、合流タンクを介して冷
却水入口パイプ、冷却水出口パイプを接続したことを特
徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項2】 複数の半導体電子部品を含み、直流電源
を交流電源に変換して電気車駆動用の電動機に供給する
電気車用電力変換装置において、良熱伝導性部材からな
るヒートシンクの表面上に発熱性半導体電子部品を含む
複数の前記半導体電子部品を配置し、前記ヒートシンク
の裏面側にベースを固定し、前記ヒートシンクの裏面で
かつ前記発熱性半導体電子部品に対応する位置に、それ
ぞれ複数の冷却溝を有する冷却溝部を設け、前記ヒート
シンク上の前記各冷却溝部の各両端位置に設けられた分
流タンク、合流タンクを介して前記各冷却溝部を冷却水
入口パイプ、冷却水出口パイプに接続したことを特徴と
する電気車用電力変換装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の電気車用電力変
換装置において、前記複数の冷却水用溝部は、熱交換用
のフィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水
を流す複数の溝が形成されており、前記分流タンクは、
前記冷却水入口パイプに連結されており、冷却水を前記
冷却水用溝部の各溝に略均一に導く入口ディストリビュ
ータの機能を備えていることを特徴とする電気車用電力
変換装置のヒートシンク。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の電気車用電力変
換装置において、前記複数の冷却水用溝部は、熱交換用
のフィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水
を流す複数の溝から構成されており、前記合流タンク
は、各冷却水用溝部の出口側に設けられ前記各溝から流
れ出た冷却水を1つに合流させる機能を有していること
を特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項5】 請求項1または2記載の電気車用電力変
換装置において、前記複数の冷却水用溝部は、熱交換用
のフィンとしての多数の平行な薄いフィンの間に冷却水
を流す複数の溝が構成された第1、第2、第3の冷却水
用溝部からなり、前記第1、第2の各冷却水用溝部は入
口が前記冷却水入口パイプに連結された第1の分流タン
クに接続され、該第1、第2の各冷却水用溝部の出口側
はそれぞれ第1、第2の合流タンクに接続され、該第
1、第2の合流タンクはさらに合流ガイドで区分された
第1、第2のL字形流路を経て、第3の合流タンクに接
続され、該第3の合流タンクに接続された第2の分流タ
ンクを介して冷却水を前記第3の冷却水用溝部の各溝に
均一に導き、該第3の冷却水用溝部の出口側に設けられ
た第4の合流タンクが前記冷却水出口パイプに連結され
ていることを特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の電気車用電力変換装置に
おいて、前記第1、第2のL字形流路はそれぞれ途中で
略直角に曲がり、各L字形流路の先端部は略平行に前記
第3の合流タンクに向かうように構成されていることを
特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項7】 請求項5記載の電気車用電力変換装置に
おいて、前記第1のL字形流路の先端部と前記第2のL
字形流路の先端部との面積比が、前記第1、第2の冷却
水用溝部の溝の面積比に対応する大きさに設定され、前
記第1、第2のL字形流路間に合流ガイドが設けられ、
これにより前記2組の冷却水用溝部から流れ出た冷却水
を均一に前記第3の合流タンクへ導くように構成されて
いることを特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項8】 請求項5記載の電気車用電力変換装置に
おいて、前記各分流タンク及び各合流タンクの側部分に
は、冷却水のディストリビューションを改善するための
傾斜壁がそれぞれ設けられていることを特徴とする電気
車用電力変換装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の電
気車用電力変換装置において、前記複数の電子機器は、
少なくともIGBT及びDC/DCコンバータを含むこ
とを特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項10】 請求項3ないし8のいずれかに記載の
電気車用電力変換装置において、前記冷却水用溝部の各
熱交換用フィンの幅は、該各フィン間の溝の間隔とほぼ
等しいことを特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項11】 請求項3ないし8のいずれかに記載の
電気車用電力変換装置において、前記ヒートシンクの外
縁部の高さは、フィンの高さよりも約0.1〜0.2mm
高いことを特徴とする電気車用電力変換装置。 - 【請求項12】 請求項1ないし8のいずれかに記載の
電気車用電力変換装置のヒートシンクにおいて、前記ヒ
ートシンクはダイキャスト、プレスにより一体に製造さ
れているとを特徴とする電気車用電力変換装置のヒート
シンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162356A JPH0919163A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 電気車用電力変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162356A JPH0919163A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 電気車用電力変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0919163A true JPH0919163A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15753014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7162356A Pending JPH0919163A (ja) | 1995-06-28 | 1995-06-28 | 電気車用電力変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0919163A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002119070A (ja) * | 2000-10-11 | 2002-04-19 | Honda Motor Co Ltd | 車両用インバータの冷却装置 |
US6648062B2 (en) | 2000-07-31 | 2003-11-18 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Heat sink-type cooling device |
US6898072B2 (en) * | 2002-01-16 | 2005-05-24 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | Cooled electrical terminal assembly and device incorporating same |
US6940715B2 (en) | 2002-01-16 | 2005-09-06 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | Modular power converter having fluid cooled support |
JP2011514002A (ja) * | 2008-03-12 | 2011-04-28 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 制御装置 |
JP2013074641A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-22 | Toyota Motor Corp | 電気自動車 |
JP2015186362A (ja) * | 2014-03-25 | 2015-10-22 | 株式会社日立製作所 | 電源装置 |
RU188617U1 (ru) * | 2018-09-10 | 2019-04-18 | Дмитрий Валерьевич Хачатуров | Конструкция силовой ячейки шкафа преобразователя частоты |
JP2023073574A (ja) * | 2021-11-16 | 2023-05-26 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
EP4199671A4 (en) * | 2021-03-19 | 2024-07-10 | Jing Jin Electric Tech Co Ltd | CONDENSER AND POWER SUPPLY DEVICE ASSEMBLY HAVING COOLING STRUCTURE |
-
1995
- 1995-06-28 JP JP7162356A patent/JPH0919163A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP4199671A4 (en) * | 2021-03-19 | 2024-07-10 | Jing Jin Electric Tech Co Ltd | CONDENSER AND POWER SUPPLY DEVICE ASSEMBLY HAVING COOLING STRUCTURE |
JP2023073574A (ja) * | 2021-11-16 | 2023-05-26 | 三菱電機株式会社 | 電力変換装置 |
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