JPH09191546A - 改良された一次抵抗溶接ケーブルとアセンブリー - Google Patents

改良された一次抵抗溶接ケーブルとアセンブリー

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JPH09191546A
JPH09191546A JP28240196A JP28240196A JPH09191546A JP H09191546 A JPH09191546 A JP H09191546A JP 28240196 A JP28240196 A JP 28240196A JP 28240196 A JP28240196 A JP 28240196A JP H09191546 A JPH09191546 A JP H09191546A
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JP
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cable
strain relief
resistance welding
jacket
diameter
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Application number
JP28240196A
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Inventor
Brian D O'connell
ディー.オーコネル ブライアン
Jr Wilhelm H Tsakopulos
エイチ.トサコプロス,ジュニア ウィリアム
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WL Gore and Associates Inc
Original Assignee
WL Gore and Associates Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/18Protection against damage caused by wear, mechanical force or pressure; Sheaths; Armouring
    • H01B7/24Devices affording localised protection against mechanical force or pressure
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/04Flexible cables, conductors, or cords, e.g. trailing cables
    • H01B7/041Flexible cables, conductors, or cords, e.g. trailing cables attached to mobile objects, e.g. portable tools, elevators, mining equipment, hoisting cables

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  • Cable Accessories (AREA)
  • Flexible Shafts (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度の屈曲環境において長期の使用寿命を有
する改良された一次抵抗溶接ケーブルを提供することで
ある。 【解決手段】 複数の導電体、その各導電体の周りに配
置された絶縁材、その絶縁された導電体の周りに配置さ
れ、抵抗溶接ケーブルの所定の直径を画定するジャケッ
ト材、及びそのジャケット材に固定された少なくとも1
つの歪みレリーフであって、相対する第1と第2の端部
によって画定された少なくとも1つの円錐台−円錐的形
状の第1部分を有し、その第1端部はケーブルジャケッ
トの直径に実質的に等しい直径によって画定され、その
第2端部は第1端部の直径よりも大きい直径によって画
定され、その少なくとも1つの歪みレリーフの第2端部
からケーブルジャケットまでのスムーズな連続的遷移を
提供する少なくとも1つの歪みレリーフ、を含んでなる
ことを特徴とする改良された一次抵抗溶接ケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット抵抗溶接
や組立装置、又は他の適切な機械的に自動化された製造
装置のための改良された一次抵抗溶接ケーブルアセンブ
リーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一次抵
抗溶接作業において、電流(例えば、480ボルト
(V)と110アンペア(A))が、フレキシブル電気
ケーブルを通して変圧器まで導かれ、そこで電力がより
低い電圧とより大きな電流に変換される(例えば、20
ボルトと10000アンペア)。次いでこの電流が溶接
チップを通って流れ、2片の金属間での接合面における
抵抗熱と圧力によって、溶接接合が形成される。大きな
アンペア数の電流は、接合箇所において、溶接されるべ
きパーツの融解を生じさせる。抵抗溶接作業を行うた
め、一般に、2本以上の撚線導体からなるフレキシブル
な一次電気ケーブルが、電源と変圧器/溶接ガンの間に
接続される。溶接ガンは、溶接されるべき接合箇所の相
対する側で閉じられることができる溶接チップを備え
る。 例えば自動車工業に役立つロボット抵抗溶接作業
のような多くの抵抗溶接作業において、溶接ガンの作業
は、一次溶接ケーブルの連続した運動と屈曲を生じさせ
る。経時的に、この屈曲は、ケーブルの中の銅導電体を
硬化させ、導電体の細い撚線の破断を生じさせる。この
ことは、一次溶接ケーブルの中の銅導電体の、経時的な
抵抗の漸増をもたらす。抵抗が増加すると、ケーブル中
で発生する熱量が増し、溶接ガンの溶接チップで利用可
能な電流の量がかなり低下する。電流の低下は、結局
は、溶接の不良を生じさせる。また、導電体で発生する
熱の量が増えると、銅の硬化がより速くなり、脆化と早
期の破断をもたらす。
【0003】一般に、メーカーは、所定の時間間隔で溶
接ケーブルを交換する。ケーブルが交換の時点になった
ことを確認するため、一般に行われていることは、溶接
ラインをシャットダウンし、ケーブルを取り外し、ケー
ブルの抵抗をテストすることである。メーカーが定める
抵抗の限界の基準をケーブルが満たせば、ケーブルは再
度接続され、次のテスト時点まで使用される。ケーブル
の抵抗が、測定された最初のケーブル抵抗よりも高くて
所定の割合より高いことが見つかると、そのケーブルは
交換される。ケーブル抵抗の増加は、温度、ケーブルが
経てきた屈曲の程度、溶接作業にケーブルが供されて使
用された程度、などの多数の因子に依存する。このた
め、ケーブルが交換されるべき時点を正確に予想するこ
とはできない。使用中にケーブルをテストするために、
溶接装置からケーブルを取り外す必要のない自己診断装
置も利用可能であるが、通常の溶接ケーブルは急速に磨
耗し、頻繁に交換されなければならない。自動車工業の
ような工業において、磨耗した又は損傷した溶接ケーブ
ルを交換するために組立ラインをシャットダウンするこ
とは、ケーブルの交換に伴う製造時間のロスのため、非
常にコストがかかる。ロボットの自動車組立ラインの溶
接ケーブルが、わずか4〜6週間の使用後に交換を必要
とすることは稀ではない。
【0004】通常の抵抗溶接ケーブルは、コネクター成
端の捩じれ又は曲がりの角度を制限するために使用され
るステンレス鋼の「コードグリップ(Cord Grip) 」を組
み入れた成端を備える。しかしながら、通常の抵抗溶接
ケーブルには、それらの有用性を損なう欠点が問題であ
る。例えば、「コードグリップ」タイプのストレインレ
リーフすなわち歪みレリーフと成端は、捩じれ歪みを効
果的には低下せず、又は設計に固有のケーブル絶縁上の
金属グリップの磨耗による損傷からケーブル成端を十分
には保護しない。
【0005】以上は、現状の溶接ケーブルに存在するこ
とが知られる制約を説明するものである。このように、
上記の制約の1つ以上の克服につながる改良された溶接
ケーブルを提供することが有益なことは明らかである。
従って、以下にさらに十分に開示される特徴を有する適
切な代替物が提供される。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明
は、現状で知られるものを凌駕して、抵抗溶接ケーブル
の技術を進歩させる。本発明の1つの局面において、複
数の導電体、各導電体の周りに配置された絶縁材、及び
その絶縁された導電体の周りに配置されたジャケット材
を具備した抵抗溶接ケーブルが提供される。ジャケット
材は、抵抗溶接ケーブルの所定の直径を画定する。少な
くとも1つのコネクタ又は成端インターフェイスが、抵
抗溶接ケーブルの少なくとも第1端部に電気的に成端さ
れることができる。少なくとも1つの歪みレリーフが、
ジャケット材及びコネクター若しくは成端インターフェ
イスと一体に作成されることができる。少なくとも1つ
の歪みレリーフは、相対する第1と第2の端部によって
画定された少なくとも1つの円錐台−円錐的形状の第1
部分を有する。この第1端部は、ケーブルジャケットの
直径に実質的に等しい直径によって決められる。第2端
部は、第1端部の直径よりも大きい直径によって画定さ
れる。少なくとも1つの歪みレリーフは、歪みレリーフ
の第2端部からケーブルジャケットまでのスムーズな連
続的遷移を与える。多孔質ポリテトラフルオロエチレン
の巻回が、各導電体の周りに配置されることができ、こ
こで、絶縁材は、各導電体のその巻回の周りに配置され
る。多孔質ポリテトラフルオロエチレンの巻回は、各導
電体の絶縁材の周りに配置されることができる。多孔質
ポリテトラフルオロエチレンの巻回は、導電体の束を形
成するように複数の導電体の周りに配置されることがで
き、ここで、ジャケット材料はその巻回の周りに形成さ
れる。歪みレリーフのジュロメーター硬度は、ケーブル
ジャケットのジュロメーター硬度と実質的に同じでよ
い。歪みレリーフは、その他に、一体の歪みレリーフを
形成するように第1部分とともに成形される第2部分を
備え、その第2部分は、少なくとも1つのコネクタの所
定の部分を包み込む。歪みレリーフは、ケーブルジャケ
ットに化学的に結合する2つのパーツの注型可能なポリ
ウレタンを有することができる。
【0007】本発明の目的は、高度の屈曲環境において
長期の使用寿命を有する改良された一次抵抗溶接ケーブ
ルを提供することである。本発明のもう1つの目的は、
ケーブルジャケットを磨耗せず、ケーブルコネクターと
その中の導電体の捩じり歪みを効果的に減らし、コネク
タージョイントに非磨耗性の曲がり限界を提供する、非
交換性の結合された適合性のあるポリマー歪みレリーフ
を有する、改良された一次抵抗溶接ケーブルを提供する
ことである。
【0008】以上の要旨及び以下の本発明の好ましい態
様の詳細な説明は、添付の図面と併せて読み進めること
によって、より的確に理解されるであろう。本発明の説
明のため、現状で好ましい図面と態様が示されている。
ここで、本発明は示されたそのままの配置と手段に限定
されるものではないことが理解されるべきである。
【0009】
【発明の実施の形態】図面に関し、抵抗溶接装置が図5
に全体的に10と示されている。この抵抗溶接装置は、ロ
ボットアセンブリー12、トランスガンユニット14、連結
ボックス16、本発明の教示によって作成された改良され
た抵抗溶接ケーブル18、及び電源(図示せず)を備え
る。
【0010】トランスガンユニット14は、溶接されるべ
き接合箇所(図示せず)の相対する側で閉じられること
ができるペアの溶接チップ20を有する。理解されるよう
に、トランスガンユニット14は、変圧器と抵抗溶接ガン
の組み合わせである。抵抗溶接ガンは、溶接を形成する
ために大電流と圧力を利用する。溶接のための熱は、溶
接されている2片の金属の抵抗によって発生する。電力
は、抵抗溶接ケーブル18を通してトランスガンユニット
14に供給され、この抵抗溶接ケーブル18は、ロボットの
アーム又はヒップに配置されることができる連結ボック
ス16に電気接続される。トランスガンユニット14の変圧
器に、高電圧の一次電力を入力し、それを大電流の二次
電力に変換する。一般に、一次電圧は480ボルトで入
力することができ、これが、トランスガンユニットのサ
イズに応じて、13000〜15000アンペアのよう
に高い二次電流に変換される。トランスガンユニット14
のガンは、一般に、45〜150キロボルトアンペア
(KVA)のKVA定格を有することができる。ガンの
電力定格は、次の式によって最も的確に理解される。
【0011】Px-gun =VI ここで、Px-gun =トランスガンのKVA定格 I=電源からの電流 V=電源の電圧 理解されるように、本発明の一次抵抗溶接ケーブル18
は、ここで例示の用途に限定されない。それよりむし
ろ、一次抵抗溶接ケーブル18は、限定されるものではな
いが、この他のロボット抵抗溶接作業又は人手による機
械的な一次抵抗溶接作業を含む任意の抵抗溶接作業に使
用されることができる。
【0012】図7を参照することによって最も的確に説
明されるように、通常の抵抗溶接ケーブルが全体的に22
で示されている。通常の抵抗溶接ケーブルは、ケーブル
25、コネクター24、及び歪みレリーフ26を備える。歪み
レリーフ26は、当該技術においては一般に「コードグリ
ップ」タイプの歪みレリーフと称され、堅いスチールの
編組を含む。歪みレリーフ26は、ケーブル25のかなりの
磨耗を生じさせるケーブル25のジャケットに接着せず、
このことはケーブルの早期の損傷をもたらす。また、歪
みレリーフ26は、ケーブル22の捩じれ歪みを効果的に低
下せず、やはりケーブルの早期の損傷を生じさせる。さ
らに、通常の抵抗溶接ケーブル22は、歪みレリーフ26か
らケーブル25までのスムーズな遷移を提供せず、ケーブ
ルジャケットにピンチポイントを生じさせる。その上、
「コードグリップ」タイプの歪みレリーフのスチール編
組の堅さは、コネクタの近くで屈曲を許容しない。わず
かな曲がりの中で、ケーブル25は編組の端で曲がるに過
ぎない。
【0013】本発明の抵抗溶接ケーブル18は、図1〜4
を参照することによって最も的確に理解される。抵抗溶
接ケーブル18は、複数の導電体30、少なくとも1つの歪
みレリーフ32を備え、及び少なくとも1つの電気的コネ
クタ又は固定用デバイス34を備えることができる。固定
用デバイスは、限定されるものではないが、ネジ込み式
インサート又は他の適切な機械的成端部材を備えること
ができる。
【0014】好ましい態様において、複数の導電体30
は、AWG(アメリカンワイヤーゲージ)2/0〜10
番の裸の銅によって形成される。多孔質ポリテトラフル
オロエチレンのテープ36が、各導電体30の周りに螺旋状
に巻回されることができる。テープ36は、厚さ約0.0
045インチ(0.114mm)の合計巻回厚さを有す
ることができる。各導電体30の上に又はテープ36の上
に、提供されるならば、ポリウレタンを含むことができ
る一次絶縁38が施される。一次絶縁は、限定されるもの
ではないが、例えば各巻回された導電体30の上にその材
料又はポリウレタンを押出するような任意の仕方で施さ
れてよい。約300V〜2000Vの全体の電圧定格、
及び約90℃〜105℃の全体の温度定格が、一次絶縁
の絶縁材の肉厚と処方を変えることによって得られるこ
とができる。この点に関し、一次絶縁は、限定されるも
のではないが、0.030〜0.110インチ(0.7
6〜2.79mm)の範囲の厚さを有することができ
る。多孔質ポリテトラフルオロエチレンのテープ40が、
各絶縁された導電体30の周りに螺旋状に巻回されること
ができる。このテープ40は、約0.0045インチ
(0.114mm)の合計巻回厚さを有することができ
る。導電体30が上記の仕方で調製された後、導電体がケ
ーブルにされ、そのときにフィラー材料42の例えば、限
定されるものではないが、ナイロン、綿、ポリエステル
のロープ又はストランド、あるいは巻回された又は押出
されたポリウレタン又は他の適切な円筒状の材料が、用
意された導電体30と一体の状態で配置されることができ
る。ケーブルにされた導電体とフィラー材の周りに、多
孔質ポリテトラフルオロエチレンのバインダーテープ44
が螺旋状に巻回されることができる。テープ44は、約
0.0045インチ(0.114mm)の合計巻回厚さ
を有することができる。バインダーテープ44の上に全体
的なケーブルジャケット46が施され、これは一次絶縁38
のために使用されたと同じタイプのポリウレタンを含む
ことができる。ケーブルジャケット46は、限定されるも
のではないが、バインダーテープ44の上にポリウレタン
を押出するような、任意の仕方で施されることができ
る。ケーブルジャケット46の合計の巻回厚さは、約0.
0045インチ〜約0.120インチ(0.114mm
〜3.05mm)の範囲にあることができる。
【0015】本願で用いる用語について、多孔質ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)は、多数の公知プロ
セスの例えば伸長又は引張プロセス、製紙プロセス、フ
ィラー材料がPTFE樹脂と混和されて次いで除去され
て多孔質構造を残すプロセス、又は粉末焼結プロセスに
よって調製されることができる膜を意味する。好ましく
は、多孔質ポリテトラフルオロエチレンフィルムは、米
国特許第3953566号明細書、同4187390号
明細書に記載のような、相互に接続されたノードとフィ
ブリルの微細構造を有する多孔質延伸膨張ポリテトラフ
ルオロエチレンであり、これらの特許は本願でも参考に
して取り入れられており、それらを作成するための好ま
しい材料とプロセスを十分に開示している。多孔質ポリ
テトラフルオロエチレン膜は、約20〜約98%の範囲
の気孔体積を有することができる。
【0016】抵抗溶接ケーブル18の上記の設計は、一次
絶縁38から隔てられた導電体30を提供する。また、一次
絶縁38は、全体のケーブルジャケット46から隔てられ
る。このような設計は、ケーブルが屈曲を受けたとき、
絶縁された導電体30がケーブルジャケット46の中に拘束
ながらも、なお相互にケーブルジャケット46に独立して
動くことができる構造を提供する。従って、ケーブルジ
ャケット46と一次絶縁38の境界、及び一次絶縁38と導電
体30の境界の摩擦を減らすことによって導電体30の応力
が減少されることができ、ケーブル18の屈曲寿命が増長
される。
【0017】図6を参照することによって最も的確に理
解されるように、抵抗溶接ケーブル18が屈曲を受ける
と、ケーブルの中にその中立軸の周りに曲げモーメント
が生じる。この曲げモーメントは、曲げの箇所から固定
境界までの距離とともに直線的に増加し、固定境界は、
図1〜5に示した抵抗溶接ケーブルの場合、コネクター
又は固定デバイス34である。この曲げモーメントは、ケ
ーブルの中に垂直の圧縮と引張の応力を生じさせる。こ
れらの応力は、中立軸では0に等しく、中立軸からの距
離とともに増加する。即ち、最大の垂直応力(圧縮と引
張の双方)は、中立軸から最も遠い箇所で生じ、これ
は、抵抗溶接ケーブル18ではケーブルジャケット46であ
る。最大垂直応力は、上記の曲げモーメントに正比例す
る。従って、最大垂直応力は、曲げモーメントが増加す
ると増加する。ここで、最大垂直応力は、慣性モーメン
トに逆比例する。
【0018】これらの関係は、次の式を参照することに
よって最も的確に説明される。ここで、 σmax =最大垂直応力 M =曲げモーメント x =錐台にそった距離 d =横断面の直径 S =断面係数 I =慣性モーメント y =中性軸からの距離 σx =中立軸からxとyの距離での垂直応力 p =負荷 c =中立軸からの最大距離 ここで、 錐台については d=da (1+x/L) 歪みレリーフ32は、ケーブルジャケット46に機械的・化
学的に結合された2つのパーツのポリウレタン注型体を
備える。歪みレリーフ32は、ケーブルアセンブリーに直
接成形された円錐台−円錐的形状のパーツである。本願
における用語「円錐台−円錐的(frusto-conically)」
は、充実の円錐を切断した2つの平行な面の間の充実な
円錐の一部を意味し、特には円錐の底面とその底面に平
行な面の間の部分である。
【0019】歪みレリーフ32の形状は、歪みレリーフの
横断面が増加すると慣性モーメントが増加するため、重
要である。最大垂直応力は慣性モーメントに逆比例する
ため、最大垂直応力は、慣性モーメントが増加すると減
少する。従って、ケーブル18にそってコネクター34まで
曲げモーメントが増加すると、ケーブルにそってコネク
ター34まで歪みレリーフの直径が増加し、慣性モーメン
トが増加し、ケーブル18とコネクター34の最大垂直応力
の減少をもたらす。
【0020】歪みレリーフ32は、ケーブルジャケット46
と一体に作成されることができる又はそれに付帯される
ことができる任意の適切な材料で成形又は作成されるこ
とができる。好ましい態様において、歪みレリーフは、
2つのパーツの注型可能なポリウレタンから作成され、
ケーブルジャケット46に結合する歪みレリーフを形成す
る。歪みレリーフ32は、ケーブルジャケット46と一体に
作成されるため、ケーブル18の磨耗は解消される。ま
た、歪みレリーフ32は、歪みレリーフからケーブル18ま
でのスムーズな連続遷移を提供し、ピンチポイントを解
消する。より詳しくは、図1を参照して最も的確に理解
されるように、歪みレリーフは、第1端部52と第2端部
54を有する第1部分50によって画定される。第1端部52
は、ケーブルジャケット46の直径と実質的に同じ直径に
よって画定される。第2端部54は、第1端部52の直径よ
りも大きい直径によって画定される。歪みレリーフ32の
第1部分50は、歪みレリーフ32から第1端部52のケーブ
ル18までの、スムーズな連続的遷移を提供する。また、
歪みレリーフ32は、第1部分50とともに成形された第2
部分56を備え、一体の歪みレリーフ32を形成する。歪み
レリーフ32の第2部分56は、コネクター又は固定デバイ
ス34の一部分を包み込み、それによってコネクター34と
ケーブル18の界面で歪みレリーフを提供する。また、好
ましい態様において、歪みレリーフ32のジュロメーター
硬度は、ケーブルジャケット46のジュロメーター硬度と
実質的に同じであり、コネクター34の近くでの屈曲を可
能にする。
【0021】歪みレリーフ32は、米国特許第48144
12号明細書の教示によって作成されることができ、こ
の特許は本願でも参考にして取り入れられている。本発
明の好ましい態様において、歪みレリーフ32は次の例に
したがって作成されるが、例示の目的で用意したに過ぎ
なく、本発明の教示を限定する意図は全くない。
【0022】
【実施例】
例 成分Iは2.2のイソシアネート官能価と27.3%の
フリーのイソシアネート含有率を有するメチレンジフェ
ニルジイソシアネートから誘導された芳香族ポリイソシ
アネートの混合物の100部からなる。成分Pは、8
8.3部の分子量4500のエチレンオキサイドでキャ
ップされたトリオール、6.1部の 1,4ブタンジオー
ル、4.7部の無機系乾燥剤、0.9部のカーボンブラ
ック粉末、及び0.00005部の有機系錫触媒を混合
し、次いで水柱31.6インチ(803mm)の周囲条
件下で1時間混合物を脱ガスすることによって調製し
た。
【0023】成分IとPをデシケーター中で0.30
6:1の重量比で約2分間混合した。その混合物を攪拌
しながら、その混合物を減圧下で約4〜5分間脱ガスし
た。その混合物を減圧下から取り出し、穏やかに振って
全ての余剰の気泡を除去した。その後、その混合物を型
の中に注ぎ入れた。ドライフィルムの離型スプレーでそ
の型をコーティングすることによって型を予備処理し
た。必要なインサートを型に付け加えた。型を約80℃
に加熱した。次いでコネクター32で相互に接続されたケ
ーブル18を型の中に配置した。
【0024】80℃に加熱された型の中でその混合物を
約40分間硬化させた。混合物のゲル時間は約20分間
であった。反応混合物は1.2のイソシアネートモル当
量/ヒドロキシルの比を有していた。硬化した時、ポリ
ウレタンは、60のショアーA硬度を有する不透明な黒
い固体であった。上記に本発明のいくつかの代表的な態
様を説明したが、当業者であれば、本願で説明した新規
な教示と長所から大きく逸脱することなく多くの変更が
可能なことを容易に認識するであろう。従って、そのよ
うな変更は全て特許請求の範囲に限定した本発明の範囲
の中に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の改良された抵抗溶接ケーブルの1つの
態様の部分的な透視図である。
【図2】図1の抵抗溶接ケーブルの第1端部の端面図で
ある。
【図3】図1の抵抗溶接ケーブルの第2の端部の端面図
である。
【図4】図1の抵抗溶接ケーブルを部分的に切除した図
であり、その内部構造を例示する。
【図5】自動化された抵抗溶接装置に使用される本発明
の抵抗溶接ケーブルを示す周囲の状況の図である。
【図6】歪みレリーフにおける垂直応力を示す図であ
る。
【図7】従来技術の抵抗溶接ケーブルの図である。
【符号の説明】
10…抵抗溶接装置 14…トランスガンユニット 18…抵抗溶接ケーブル 30…導電体 32…歪みレリーフ 34…コネクター 46…ケーブルジャケット 52…第1端部 54…第2端部
フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム エイチ.トサコプロス,ジュ ニア アメリカ合衆国,テキサス 78753,オー スチン,スロップシャー ブールバード 11827

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電体、 その各導電体の周りに配置された絶縁材、 その絶縁された導電体の周りに配置され、抵抗溶接ケー
    ブルの所定の直径を画定するジャケット材、及びそのジ
    ャケット材に取付けられた少なくとも1つの歪みレリー
    フであって、相対する第1と第2の端部によって画定さ
    れた少なくとも1つの円錐台−円錐的形状の第1部分を
    有し、その第1端部はケーブルジャケットの直径に実質
    的に等しい直径によって画定され、その第2端部は第1
    端部の直径よりも大きい直径によって画定され、その少
    なくとも1つの歪みレリーフの第2端部からケーブルジ
    ャケットまでのスムーズな連続的遷移を提供する少なく
    とも1つの歪みレリーフ、を含んでなることを特徴とす
    る改良された一次抵抗溶接ケーブル。
  2. 【請求項2】 各導電体の周りに配置された多孔質ポリ
    テトラフルオロエチレンの巻回をさらに含み、絶縁材
    が、各導電体のその巻回の周りに配置されたことを特徴
    とする請求項1に記載の一次抵抗溶接ケーブル。
  3. 【請求項3】 各導電体の絶縁材の周りに配置された多
    孔質ポリテトラフルオロエチレンの巻回をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項2に記載の一次抵抗溶接ケーブ
    ル。
  4. 【請求項4】 束を形成する複数の導電体の周りに配置
    された多孔質ポリテトラフルオロエチレンの巻回をさら
    に含み、ジャケット材がその巻回の周りに形成されたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の一次抵抗溶接ケーブ
    ル。
  5. 【請求項5】 歪みレリーフのジュロメーター硬度が、
    ケーブルジャケットのジュロメーター硬度に実質的に等
    しいことを特徴とする請求項1に記載の一次抵抗溶接ケ
    ーブル。
  6. 【請求項6】 その歪みレリーフが、その第1部分とと
    もに成形されて一体の歪みレリーフを形成した第2部分
    をさらに備え、その第2部分が、少なくとも1つのコネ
    クターの所定の部分を包み込むことを特徴とする請求項
    1に記載の一次抵抗溶接ケーブル。
  7. 【請求項7】 その歪みレリーフが、ケーブルジャケッ
    トに結合した2つのパーツの注型可能なポリウレタンを
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の一次抵抗溶接
    ケーブル。
  8. 【請求項8】 複数の導電体、 その各導電体の周りに配置された多孔質ポリテトラフル
    オロエチレンの巻回、 その各導電体の多孔質ポリテトラフルオロエチレン巻回
    の周りに配置された絶縁材、 その各導電体の絶縁材の周りに配置された多孔質ポリテ
    トラフルオロエチレンの巻回、 束を形成する複数の導電体の周りに配置された多孔質ポ
    リテトラフルオロエチレンの巻回、 その束の周りに配置され、抵抗溶接ケーブルの所定の直
    径を画定したジャケット材料、 その抵抗溶接ケーブルの少なくとも第1の端部に電気的
    に成端された少なくとも1つのコネクター、 ジャケット材と一体に作成された少なくとも1つの歪み
    レリーフであって、相対する第1と第2の端部によって
    画定された少なくとも1つの円錐台−円錐的形状の第1
    部分を有し、その第1端部はケーブルジャケットの直径
    に実質的に等しい直径によって画定され、その第2端部
    は第1端部の直径よりも大きい直径によって画定され、
    その歪みレリーフの第2端部からケーブルジャケットま
    でのスムーズな連続的遷移を提供する少なくとも1つの
    歪みレリーフ、を含んでなることを特徴とする改良され
    た一次抵抗溶接ケーブル。
  9. 【請求項9】 歪みレリーフのジュロメーター硬度が、
    ケーブルジャケットのジュロメーター硬度に実質的に等
    しいことを特徴とする請求項8に記載の一次抵抗溶接ケ
    ーブル。
  10. 【請求項10】 その歪みレリーフが、その第1部分と
    ともに成形されて一体の歪みレリーフを形成した第2部
    分をさらに備え、その第2部分が、少なくとも1つのコ
    ネクターの所定の部分を包み込むことを特徴とする請求
    項8に記載の一次抵抗溶接ケーブル。
  11. 【請求項11】 その歪みレリーフが、ケーブルジャケ
    ットに結合した2つのパーツの注型可能なポリウレタン
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の一次抵抗溶
    接ケーブル。
  12. 【請求項12】 複数の導電体、 その各導電体の周りに配置された多孔質ポリテトラフル
    オロエチレンの巻回、 その各導電体の多孔質ポリテトラフルオロエチレン巻回
    の周りに配置された絶縁材、 その各導電体の絶縁材の周りに配置された多孔質ポリテ
    トラフルオロエチレンの巻回、 束を形成する複数の導電体の周りに配置された多孔質ポ
    リテトラフルオロエチレンの巻回、 その束の周りに配置され、抵抗溶接ケーブルの所定の直
    径を画定したジャケット材料、 その抵抗溶接ケーブルの少なくとも第1の端部に電気的
    に成端された少なくとも1つのコネクター、を含んでな
    ることを特徴とする改良された一次抵抗溶接ケーブル。
  13. 【請求項13】 複数の導電体、 その各導電体の周りに配置された絶縁材、 その絶縁された導電体の周りに配置され、抵抗溶接ケー
    ブルの所定の直径を画定したジャケット材料、 相対する第1と第2の端部によって画定された少なくと
    も1つの円錐台−円錐的形状の第1部分を有する歪みレ
    リーフであって、その第1端部はケーブルジャケットの
    直径に実質的に等しい直径によって画定され、その第2
    端部は第1端部の直径よりも大きい直径によって画定さ
    れ、その少なくとも1つの歪みレリーフの第2端部から
    ケーブルジャケットまでのスムーズな連続的遷移を提供
    する少なくとも1つの歪みレリーフ、を含んでなること
    を特徴とする改良された一次抵抗溶接ケーブル。
JP28240196A 1995-10-25 1996-10-24 改良された一次抵抗溶接ケーブルとアセンブリー Pending JPH09191546A (ja)

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