JPH09191243A - 信号伝送回路、信号受信回路及び送受信回路、信号伝送方法、信号受信方法及び信号送受信方法、並びに半導体集積回路及びその制御方法 - Google Patents

信号伝送回路、信号受信回路及び送受信回路、信号伝送方法、信号受信方法及び信号送受信方法、並びに半導体集積回路及びその制御方法

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JPH09191243A
JPH09191243A JP8267492A JP26749296A JPH09191243A JP H09191243 A JPH09191243 A JP H09191243A JP 8267492 A JP8267492 A JP 8267492A JP 26749296 A JP26749296 A JP 26749296A JP H09191243 A JPH09191243 A JP H09191243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送されるクロック信号が小振幅であって
も、スタティックに連動して動作するレシーバー回路を
提供する。 【解決手段】 電源電位を基準とする微小振幅電圧の第
1の差動クロック信号UCLK,UXCLKと、接地電位を基準と
する微小振幅電圧の第2の差動クロック信号LCLK,LXCLK
とが伝送される。信号受信回路としてのインバータ回路
72を構成するCMOS型インバータ回路のPMOS型トランジス
タP1は、そのゲート電極及びソース電極で前記第1の差
動クロック信号を受け、NMOS型トランジスタN1は、その
ゲート電極及びソース電極で前記第2の差動クロック信
号を受ける。従って、両トランジスタP1,N1 は、差動ク
ロック信号の電位変化時には、ゲート電極及びソース電
極の各電位が相互に逆方向に遷移して、確実にカットオ
フする。よって、差動クロック信号が微小振幅である
分、低消費電流化が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号に同
期して動作する半導体集積回路、例えばマイクロプロセ
ッサー又はシグナルプロセッサ等の大規模集積回路の改
良に関し、詳しくは、そのクロック信号等の信号のドラ
イブを低消費電力で行う回路及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路におけるクロック
信号の伝送技術では、そのクロック信号の振幅は、クロ
ック信号を受けるレシーバー回路がスタティックに動作
する、即ち、クロック信号の電位変化に依存して出力を
変化させる必要性から、電源の電位と接地電位との電位
差である電源電圧レベルのフル振幅であった。
【0003】また、大規模なチップにおいては、同期信
号であるクロック信号がそのチップの端から端までどの
部分でも同一タイミングで変化するように、配線遅延
(R・C遅延)によるクロック・スキュウーを最小にす
るため、以下の対策がなされていた。
【0004】1)クロック信号配線抵抗の影響が少なく
なるように、信号配線幅を広げる。 2)サイズの大きなドライバーをチップの各所に分散配
置する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のものでは、クロック信号の振幅電圧が電源電圧レベ
ルのフル振幅であるため、クロック信号のドライブに要
する消費電力が多くなる欠点があった。
【0006】しかも、前記対策1)のように信号配線幅
を広げる場合には、配線抵抗は削減できるものの、配線
容量が大きくなるため、サイズの大きなドライバーが必
要となり、従って、前記対策1)及び対策2)の双方
で、そのドライバーを駆動する電力が増大するため、ク
ロック信号のドライブに要する消費電力がより一層多く
なる欠点がある。
【0007】本発明は前記欠点に着目したものであり、
その目的は、クロック信号のドライブに要する消費電力
を低減することにある。
【0008】前記目的の達成のためには、クロック信号
の振幅電圧を微小電圧に設定すればよいが、この場合に
は、従来構成のレシーバー回路ではスタティックに動作
できなくなる。
【0009】本発明は、微小振幅電圧のクロック信号を
伝送する場合であっても、その微小振幅のクロック信号
の電位変化にスタティックに連動して動作できるレシー
バー回路を提供すると共に、このレシーバー回路に適し
たクロック信号のドライバー回路を提供し、更には、こ
のレシーバー回路のクロック信号の受信構成を採用した
半導体集積回路、及びその制御方法を提供する。
【0010】このため、本発明では、その要点を概述す
ると、クロック信号を差動で伝送し、その差動信号をト
ランジスタのゲート電極及びソース電極で受ければ、そ
の差動クロック信号の電位変化時には、前記トランジス
タのゲート電位及びソース電位が相互に逆方向に遷移し
て、差動クロック信号の電位差の倍の電位差でトランジ
スタを動作させることができるので、スタティックな動
作を確保できる点を利用する。
【0011】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の信号伝送回路は、信号を信号
受信回路に伝送する信号伝送回路において、前記信号
を、電位の遷移方向が相反する方向である2つの信号よ
り成る差動信号で表現し、且つ前記差動信号のうち一方
の電位を前記信号受信回路の電源の電位とする差動信号
生成部と、前記差動信号生成部により生成された差動信
号が差動伝送される配線対とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2記載の発明の信号受信回路は、ト
ランジスタにより構成される信号受信回路であって、前
記信号受信回路は、電位の遷移方向が相反する方向であ
る2つの信号より成る差動信号を受信すると共に、この
差動信号の変化に同期して前記トランジスタにおけるソ
ース電極、ゲート電極及び基板電極の少なくとも2つ以
上の電極の電位が変化することを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明の信号送受信回路は、
伝送する信号を、電位の遷移方向が相反する方向である
2つの信号より成る差動信号で表現し、且つ前記差動信
号のうち一方の電位を信号受信回路の電源の電位とする
差動信号生成部と、前記差動信号生成部により生成され
た差動信号が差動伝送される配線対と、トランジスタに
より構成される信号受信回路とを備え、前記信号受信回
路は、前記配線対に伝送された差動信号を受信すると共
に、この差動信号の変化に同期して前記トランジスタに
おけるソース電極、ゲート電極及び基板電極の少なくと
も2つ以上の電極の電位が変化することを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明は、前記請求項2又は
3記載の信号受信回路又は信号送受信回路において、差
動信号の一方が電位上昇すると共に前記差動信号の他方
が電位下降する際には、前記トランジスタがONし、一
方、差動信号の他方が電位上昇すると共に前記差動信号
の他方が電位下降する際には、前記トランジスタがOF
Fすることを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明は、前記請求項1又は
3記載の信号伝送回路又は信号送受信回路において、伝
送する信号はクロック信号であることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、前記請求項1又は
3記載の信号伝送回路又は信号送受信回路において、差
動信号生成部は、第1の振幅電圧を有する信号を入力
し、この信号を、前記第1の振幅電圧よりも小さい第2
の振幅電圧の差動信号に変換することを特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、前記請求項6記載
の信号伝送回路又は信号送受信回路において、差動信号
生成部は、前記第1の振幅電圧を有する信号を反転する
インバータと、前記信号及び前記インバータからの反転
信号を受け、且つ1対を構成する2個の出力端子に接続
される第1及び第2のプッシュプル回路とを備え、前記
第1のプッシュプル回路は、所定電位の第1の電源端子
に接続されると共に、前記信号が“H”レベルの時に前
記出力端子の一方を前記第1の電源端子に接続し、前記
インバータからの反転信号が“H”レベルの時に前記出
力端子の他方を前記第1の電源端子に接続し、前記第2
のプッシュプル回路は、前記所定電位とは前記第2の振
幅電圧分異なる他の電位の第2の電源端子に接続される
と共に、前記信号が“H”レベルの時に前記出力端子の
他方を前記第2の電源端子に接続し、前記インバータか
らの反転信号が“H”レベルの時に前記出力端子の一方
を前記第2の電源端子に接続することを特徴とする。
【0018】請求項8記載の発明は、前記請求項2又は
3記載の信号受信回路又は信号送受信回路において、前
記信号受信回路は、2個のインバータ回路をフリップフ
ロップ接続して成るフリップフロップ回路を備え、前記
受信した差動信号の変化に同期して、前記フリップフロ
ップ回路を構成する2個のインバータ回路間の1つのト
ランジスタ対におけるソース電極対、ゲート電極対及び
基板電極対の少なくとも2つ以上の電極対の電位が変化
することを特徴とする。
【0019】請求項9記載の発明は、前記請求項8記載
の信号受信回路又は信号送受信回路において、前記差動
信号は、2本の信号線より成る差動信号配線対を介して
受信され、前記フリップフロップ回路は、各々がNMO
S型トランジスタ及びPMOS型トランジスタを備える
第1及び第2のCMOS型インバータ回路をフリップフ
ロップ接続して成り、前記第1及び第2のCMOS型イ
ンバータ回路の相互間で、NMOS型トランジスタ対の
ソース電極対には、各々独立に前記差動信号配線対が接
続されることを特徴とする。
【0020】請求項10記載の発明は、前記請求項9記
載の信号受信回路又は信号送受信回路において、第1の
CMOS型インバータ回路において、NMOS型トラン
ジスタ及びPMOS型トランジスタの各ドレイン電極は
共通に接続され、前記NMOS型トランジスタのソース
電極は差動信号配線対の一方と接続され、前記PMOS
型トランジスタのソース電極は第1のスイッチ回路を介
して信号受信回路の電源に接続され、前記第1のスイッ
チ回路は、そのゲート電極に前記差動信号配線対の他方
が接続されて電流駆動能力が制御され、第2のCMOS
型インバータ回路において、NMOS型トランジスタ及
びPMOS型トランジスタの各ドレイン電極は共通に接
続され、前記NMOS型トランジスタのソース電極は前
記差動信号配線対の他方と接続され、前記PMOS型ト
ランジスタのソース電極は第2のスイッチ回路を介して
前記信号受信回路の電源に接続され、前記第2のスイッ
チ回路は、そのゲート電極に前記差動信号配線対の一方
が接続されて電流駆動能力が制御されることを特徴とす
る。
【0021】請求項11記載の発明は、前記請求項9記
載の信号受信回路又は信号送受信回路において、前記第
1のCMOS型インバータ回路において、何れかのトラ
ンジスタのソース電極は差動信号配線対の一方に接続さ
れ、前記トランジスタのゲート電極は容量を介して前記
差動信号配線対の他方に接続され、前記第2のCMOS
型インバータ回路において、何れかのトランジスタのソ
ース電極は前記差動信号配線対の他方に接続され、前記
トランジスタのゲート電極は他の容量を介して前記差動
信号配線対の一方に接続されることを特徴とする。
【0022】請求項12記載の発明は、前記請求項9記
載の信号受信回路又は信号送受信回路において、各々が
トランジスタで構成される第1及び第2のスイッチ回路
より成るスイッチ対を有し、前記第1のスイッチ回路
は、前記差動信号配線対の一方と接地線との間に配置さ
れ、そのゲート電極が前記第2のCMOS型インバータ
回路のPMOS型トランジスタのソース電極に接続さ
れ、前記第2のスイッチ回路は、前記差動信号配線対の
他方と接地線との間に配置され、そのゲート電極が前記
第1のCMOS型インバータ回路のPMOS型トランジ
スタのソース電極に接続されることを特徴とする。
【0023】請求項13記載の発明は、前記請求項9記
載の信号受信回路又は信号送受信回路において、別途、
NMOS型トランジスタ対を有し、前記NMOS型トラ
ンジスタ対は、そのソース電極対が接地線に共通接続さ
れ、そのゲート電極対とドレイン電極対とがクロスカッ
プル接続され、前記ゲート電極対及びドレイン電極対が
前記差動信号配線対に各々接続されることを特徴とす
る。
【0024】請求項14記載の発明は、前記請求項2又
は3記載の信号受信回路又は信号送受信回路において、
フリップフロップ回路は、第1及び第2のNMOS型イ
ンバータ回路をフリップフロップ接続して構成され、前
記各NMOS型インバータ回路は、NMOS型の負荷ト
ランジスタ及び他のNMOS型トランジスタを有し、前
記各NMOS型インバータ回路の負荷トランジスタは、
そのゲート電極とドレイン電極とを接続したダイオード
接続部を有し、前記第1及び第2のNMOS型インバー
タ回路相互間で、他のNMOS型トランジスタ対のソー
ス電極対は差動信号配線対に接続されることを特徴とす
る。
【0025】請求項15記載の発明は、前記請求項14
記載の信号受信回路又は信号送受信回路において、第1
のNMOS型インバータ回路において、NMOS型の負
荷トランジスタのソース電極と他のNMOS型トランジ
スタのドレイン電極とが接続され、前記他のNMOS型
トランジスタのソース電極は差動信号配線対の一方と接
続され、前記負荷トランジスタのダイオード接続部は第
1のスイッチ回路を介して信号受信回路の電源に接続さ
れ、前記第1のスイッチ回路は、そのゲート電極に前記
差動信号配線対の他方が接続されて電流駆動能力が制御
され、第2のNMOS型インバータ回路において、NM
OS型の負荷トランジスタのソース電極と他のNMOS
型トランジスタのドレイン電極とが接続され、前記他の
NMOS型トランジスタのソース電極は前記差動信号配
線対の他方と接続され、前記負荷トランジスタのダイオ
ード接続部は第2のスイッチ回路を介して前記信号受信
回路の電源に接続され、前記第2のスイッチ回路は、そ
のゲート電極に前記差動信号配線対の一方が接続されて
電流駆動能力が制御されることを特徴とする。
【0026】請求項16記載の発明の信号伝送方法は、
伝送すべき信号を、電位の遷移方向が相反する方向であ
る2つの信号より成り且つその両信号のうち一方の電位
が信号受信回路の電源の電位である差動信号として、伝
送することを特徴とする。
【0027】請求項17記載の発明は、前記請求項16
記載の信号伝送方法において、前記差動信号は、前記信
号受信回路の電源の電位と接地電位との電位差よりも小
さい微小振幅電圧の差動信号であることを特徴とする。
【0028】請求項18記載の発明は、前記請求項16
記載の信号伝送方法において、伝送すべき信号はクロッ
ク信号であることを特徴とする。
【0029】請求項19記載の発明は、前記請求項16
記載の信号伝送方法において、第1の振幅電圧を有する
信号を入力し、前記入力した信号を、前記第1の振幅電
圧よりも小さく且つ信号受信回路の電源の電位を基準と
する第2の振幅電圧の差動信号に変換し、この差動信号
を伝送することを特徴とする。
【0030】請求項20記載の発明の信号受信方法は、
電位の遷移方向が相反する方向である2つの信号より成
る差動信号を、トランジスタのソース電極、ゲート電極
及び基板電極のうち何れか2つの電極で受けることを特
徴とする。
【0031】請求項21記載の発明は、前記請求項20
記載の信号受信方法において、前記差動信号の変化に同
期して、フリップフロップ回路を構成する2個のインバ
ータ回路相互間のトランジスタ対のソース電極対、ゲー
ト電極対及び基板電極対のうち2つ以上の電極の電位を
変化させて、前記差動信号を受信することを特徴とす
る。
【0032】請求項22記載の発明の信号送受信方法
は、伝送すべき信号を、電位の遷移方向が相反する方向
である2つの信号より成り且つその両信号のうち一方の
電位が信号受信回路の電源の電位である差動信号とし
て、伝送し、前記伝送された差動信号を、トランジスタ
のソース電極、ゲート電極及び基板電極のうち何れか2
つの電極で受けることを特徴とする。
【0033】請求項23記載の発明の信号伝送回路は、
信号を信号受信回路に伝送する信号伝送回路において、
前記信号を、電位の遷移方向が相反する方向である2つ
の信号より成る差動信号で表現し、且つ前記差動信号の
うち一方の電位を前記信号受信回路の電源の電位とする
第1の差動信号生成部と、前記信号を、前記差動信号で
表現し、且つこの差動信号のうち一方の電位を接地電位
とする第2の差動信号生成部と、前記第1及び第2の差
動信号生成部により生成された両差動信号が差動伝送さ
れる2つの配線対とを備えたことを特徴とする。
【0034】請求項24記載の発明は、前記請求項23
記載の信号伝送回路において、前記第1及び第2の差動
信号生成部は、第1の振幅電圧を有する信号を入力し、
前記第1の差動信号生成部は、前記第1の振幅電圧より
も小さい第2の振幅電圧の差動信号を生成し、前記第2
の差動信号生成部は、前記第1の振幅電圧よりも小さい
第3の振幅電圧の差動信号を生成することを特徴とす
る。
【0035】請求項25記載の発明は、前記請求項24
記載の信号伝送回路において、前記第1の差動信号生成
部は、PMOS型トランジスタを含み且つ前記第2の振
幅電圧に等しい電位差の2つの電源に接続されるプッシ
ュプル回路を備え、前記第2の差動信号生成部は、NM
OS型トランジスタを含み且つ前記第3の振幅電圧に等
しい電位差の2つの電源に接続されるプッシュプル回路
を備えることを特徴とする。
【0036】請求項26記載の発明は、前記請求項23
記載の信号伝送回路において、第1及び第2の差動信号
生成部は、電源と接地線との間に直列に接続され、前記
第1の差動信号生成部と第2の差動信号生成部との間に
は、抵抗が配置されることを特徴とする。
【0037】請求項27記載の発明は、前記請求項23
記載の信号伝送回路において、第1及び第2の差動信号
生成部は、電源と接地線との間に直列に接続され、前記
第1の差動信号生成部と第2の差動信号生成部との間に
は、前記第1又は第2の差動信号生成部と同一構成の第
3の差動信号生成部が配置され、前記第3の差動信号生
成部には、差動信号が伝送される配線の浮遊容量よりも
小さな容量が接続されることを特徴とする。
【0038】請求項28記載の発明の信号受信回路は、
信号受信回路の所定電源及び接地電源のうち前記所定電
源の電位近傍の電圧を基準とする小振幅電圧の第1の差
動信号と、前記接地電源の電位近傍の電圧を基準とする
小振幅電圧の第2の差動信号とを唯一の入力とし、前記
第1及び第2の差動信号の電気的変化にスタティックに
連動して、前記第1及び第2の差動信号の振幅電圧より
も大きい第3の振幅電圧を発生することを特徴とする。
【0039】請求項29記載の発明は、前記請求項28
記載の信号受信回路において、信号受信回路は、フリッ
プフロップ回路を備え、前記フリップフロップ回路は、
第1及び第2のCMOS型インバータ回路をフリップフ
ロップ接続して成り、前記第1及び第2のCMOS型イ
ンバータ回路は、各々、ドレイン電極同志を共通に接続
したNMOS型及びPMOS型の両トランジスタより構
成され、前記第1及び第2のCMOS型インバータ回路
のNMOS型トランジスタのソース電極対には、第1及
び第2の差動信号のうち何れか一方が入力され、前記第
1及び第2のCMOS型インバータ回路のPMOS型ト
ランジスタのソース電極対には、第1及び第2の差動信
号のうち残る他方が入力されることを特徴とする。
【0040】請求項30記載の発明は、前記請求項29
記載の信号受信回路において、第1及び第2のCMOS
型インバータ回路のNMOS型トランジスタのソース電
極対には、第2の差動信号が入力され、前記第1及び第
2のCMOS型インバータ回路のPMOS型トランジス
タのソース電極対には、第1の差動信号が入力されるこ
とを特徴とする。
【0041】請求項31記載の発明は、前記請求項29
記載の信号受信回路において、第1及び第2の差動信号
は各々第1及び第2の差動信号配線対を介して入力さ
れ、第1及び第2のCMOS型インバータ回路相互間の
各トランジスタ対は、そのゲート電極対が各々容量を介
して第1及び第2の差動信号配線対のうち一方に接続さ
れ、前記各トランジスタ対のゲート電極対と前記差動信
号配線対との接続関係は、各々、前記容量を介したクロ
スカップル接続であることを特徴とする。
【0042】請求項32記載の発明は、前記請求項28
記載の信号受信回路において、信号受信回路は、フリッ
プフロップ回路より成り、前記フリップフロップ回路
は、第1及び第2のNMOS型インバータ回路をフリッ
プフロップ接続して成り、前記第1及び第2のNMOS
型インバータ回路は、各々、NMOS型の負荷トランジ
スタ及び他のNMOS型トランジスタから成り、前記各
負荷トランジスタは、そのゲート電極とドレイン電極と
を共通接続したダイオード接続部を有し、前記各他のN
MOS型トランジスタは、そのドレイン電極が自己のイ
ンバータ回路の負荷トランジスタのソース電極に接続さ
れ、前記第1及び第2のNMOS型インバータ回路相互
間の他のNMOS型トランジスタ対のソース電極対に
は、第2の差動信号が入力され、前記第1及び第2のN
MOS型インバータ回路相互間の負荷トランジスタ対の
ドレイン電極対には、第1の差動信号が入力されること
を特徴とする。
【0043】請求項33記載の発明は、前記請求項14
又は29記載の信号受信回路において、フリップフロッ
プ回路を構成するインバータ回路相互間において、ソー
ス電極対が差動信号配線対に接続されたトランジスタ対
は、その基板電極対が前記差動信号配線対にクロスカッ
プル接続されることを特徴とする。
【0044】請求項34記載の発明は、前記請求項14
又は29記載の信号受信回路において、フリップフロッ
プ回路は、複数個のトランジスタが表面に形成されたチ
ップの前記表面に形成され、前記フリップフロップ回路
を構成するインバータ回路の負荷トランジスタは、その
しきい値電圧が、前記フリップフロップ回路を構成する
他のトランジスタ及び前記チップ表面に形成された他の
複数個のトランジスタのしきい値電圧よりも小さい電圧
値に設定されることを特徴とする。
【0045】請求項35記載の発明は、前記請求項29
記載の信号受信回路において、信号受信回路は、第1及
び第2のフリップフロップ回路と、4組のインバータ回
路を有する補助受信回路とを備え、前記第1及び第2の
フリップフロップ回路は、各々、2個のダイオード負荷
型のインバータ回路をフリップフロップ接続して成ると
共に、その相補の出力電位の一方が電源電位又は接地電
位であり、他方が本来の接地電位又は電源電位に達せ
ず、前記補助受信回路は、前記第1及び第2のフリップ
フロップ回路から各々相補の出力を受け、この4個の出
力に基いて電源電位及び接地電位の相補出力を出力する
ことを特徴とする。
【0046】請求項36記載の発明は、前記請求項35
記載の信号受信回路において、前記第1のフリップフロ
ップ回路は、第1及び第2のNMOS型インバータ回路
をフリップフロップ接続して成り、前記第1及び第2の
NMOS型インバータ回路は、各々、NMOS型の負荷
トランジスタと、他のNMOS型トランジスタとから成
り、前記負荷トランジスタは、そのゲート電極とドレイ
ン電極とを共通接続したダイオード接続部を有し、前記
他のNMOS型トランジスタは、そのドレイン電極が前
記負荷トランジスタのソース電極に接続され、前記第1
及び第2のNMOS型インバータ回路相互間において、
他のNMOS型トランジスタ対のソース電極対には第2
の差動信号が入力される一方、負荷トランジスタ対のド
レイン電極対には第1の差動信号が入力され、前記第2
のフリップフロップ回路は、第1及び第2のPMOS型
インバータ回路をフリップフロップ接続して成り、前記
第1及び第2のPMOS型インバータ回路は、各々、P
MOS型の負荷トランジスタと、他のPMOS型トラン
ジスタとから成り、前記負荷トランジスタは、そのゲー
ト電極とドレイン電極とを共通接続したダイオード接続
部を有し、前記他のPMOS型トランジスタは、そのド
レイン電極が前記負荷トランジスタのソース電極に接続
され、前記第1及び第2のPMOS型インバータ回路相
互間において、他のPMOS型トランジスタ対のソース
電極対には前記第1の差動信号が入力される一方、負荷
トランジスタ対のドレイン電極対には前記第2の差動信
号が入力されることを特徴とする。
【0047】請求項37記載の発明は、前記請求項35
又は36記載の信号受信回路において、前記補助受信回
路における前記4組のインバータ回路は、4組のCMO
S型インバータ回路であり、前記2組のCMOS型イン
バータ回路は、その各出力が共通接続されると共に、各
々、前記第1の差動信号の一方及び前記第2の差動信号
の一方を電源及び接地電源とし、且つ前記第1のフリッ
プフロップ回路の相補出力の一方及び前記第2のフリッ
プフロップ回路の相補出力の一方が入力され、他の2組
のCMOS型インバータ回路は、その各出力が共通接続
されると共に、各々、前記第1の差動信号の他方及び前
記第2の差動信号の他方を電源及び接地電源とし、且つ
前記第1のフリップフロップ回路の相補出力の他方及び
前記第2のフリップフロップ回路の相補出力の他方が入
力されることを特徴とする。
【0048】請求項38記載の発明は、前記請求項35
又は36記載の信号受信回路において、前記補助受信回
路における前記4組のインバータ回路は、NMOS型イ
ンバータ回路及びPMOS型インバータ回路より成る1
組と、他のNMOS型インバータ回路及び他のPMOS
型インバータ回路より成る他の1組であり、前記1組の
NMOS型及びPMOS型の両インバータ回路は、相互
に直列接続された直列回路に構成され、その直列接続点
を出力端子とし、且つ前記第1及び第2の差動信号の一
方を前記直列回路の電源及び接地電源とし、更に各々、
第1及び第2のフリップフロップ回路の出力の一方がゲ
ート電極に入力され、前記他の1組のNMOS型及びP
MOS型の両インバータ回路は、相互に直列接続された
直列回路に構成され、その直列接続点を他の出力端子と
し、且つ前記第1及び第2の差動信号の他方を前記直列
回路の電源及び接地電源とし、更に各々、第1及び第2
のフリップフロップ回路の出力の他方がゲート電極に入
力されることを特徴としている。
【0049】請求項39記載の発明は、前記請求項16
記載の信号伝送方法において、第1の振幅電圧を有する
信号を入力し、前記入力した信号を、前記第1の振幅電
圧よりも小さく且つ信号受信回路の電源の電位近傍を基
準とする第2の振幅電圧の差動信号に変換すると共に、
前記入力した信号を、前記第1の振幅電圧よりも小さく
且つ接地電位近傍を基準とする第3の振幅電圧の差動信
号に変換し、前記第2及び第3の振幅電圧の両差動信号
を伝送することを特徴とする。
【0050】請求項40記載の発明の信号受信方法は、
信号受信回路の所定電源及び接地電源のうち前記所定電
源の電位近傍の電圧を基準とする小振幅電圧の第1の差
動信号と、前記接地電源の電位近傍の電圧を基準とする
小振幅電圧の第2の差動信号とを唯一の入力とし、前記
第1及び第2の差動信号の電気的変化にスタティックに
連動して、前記第1及び第2の差動信号の振幅電圧より
も大きい第3の振幅電圧を出力することを特徴とする。
【0051】請求項41記載の発明の信号送受信方法
は、第1の振幅電圧を有する信号を入力し、前記入力し
た信号を、電位の遷移方向が相反する方向である2つの
信号より成る差動信号であって、且つ前記第1の振幅電
圧よりも小さい第2の振幅電圧を有し、更に前記差動信
号のうち一方の電位を信号受信回路の電源の電位近傍と
する差動信号に変換すると共に、前記入力した信号を、
前記差動信号であって、且つ前記第1の振幅電圧よりも
小さい第3の振幅電圧を有し、更に前記差動信号のうち
一方の電位を接地電位近傍とする差動信号に変換し、前
記前記第2及び第3の振幅電圧の両差動信号を伝送し、
その後、前記伝送された両差動信号を唯一の入力とし、
この両差動信号の電気的変化にスタティックに連動し
て、前記両差動信号の第2及び第3の振幅電圧よりも大
きい第3の振幅電圧の信号を出力することを特徴とす
る。
【0052】請求項42記載の発明は、前記請求項2又
は3記載の信号受信回路において、前記信号受信回路
は、トランジスタを有するインバータ回路から成り、前
記インバータ回路は、前記トランジスタのソース電極、
ゲート電極及び基板電極のうち2つの電極に差動信号を
受信し、この受信した差動信号の変化に同期して前記2
つの電極の電位が変化することを特徴とする。
【0053】請求項43記載の発明は、前記請求項42
記載の信号受信回路において、受信する差動信号は、信
号受信回路の電源の電位近傍の小振幅電圧の第1の差動
信号、及び接地電位近傍の小振幅電圧の第2の差動信号
であり、インバータ回路は、直列接続された2個のトラ
ンジスタより成り、前記一方のトランジスタは、そのソ
ース電極、ゲート電極及び基板電極のうち2つの電極に
前記第1の差動信号を受け、前記他方のトランジスタ
は、そのソース電極、ゲート電極及び基板電極のうち2
つの電極に前記第2の差動信号を受けることを特徴とす
る。
【0054】請求項44記載の発明は、前記請求項43
記載の信号受信回路において、前記インバータ回路は、
PMOS型及びNMOS型の両トランジスタを直列に接
続した直列回路を有し、前記直列接続点を出力端子とす
るCMOS型インバータ回路より成り、前記PMOS型
トランジスタのソース電極及びゲート電極に前記第1の
差動信号が入力され、前記NMOS型トランジスタのソ
ース電極及びゲート電極に前記第2の差動信号が入力さ
れることを特徴とする。
【0055】請求項45記載の発明は、前記請求項43
記載の信号受信回路において、第1及び第2の差動信号
の振幅電圧は、各々、信号受信回路の電源の電圧の半分
値よりも小さいことを特徴とする。
【0056】請求項46記載の発明は、前記請求項20
記載の信号受信方法において、前記差動信号を、信号受
信回路であるインバータ回路を構成するトランジスタの
ソース電極、ゲート電極及び基板電極のうち2つ以上の
電極に入力して、前記差動信号の同期して前記2つ以上
の電極の電位を変化させることを特徴とする。
【0057】請求項47記載の発明は、前記請求項20
記載の信号受信方法において、信号受信回路であるイン
バータ回路は2個のトランジスタを備え、信号受信回路
の電源の電位近傍の電位にある第1の差動信号を、前記
インバータ回路の一方のトランジスタのソース電極、ゲ
ート電極及び基板電極のうち2つ以上の電極に入力する
と共に、接地電位近傍の電位にある第2の差動信号を、
前記インバータ回路の他方のトランジスタのソース電
極、ゲート電極及び基板電極のうち2つ以上の電極に入
力して、前記第1及び第2の差動信号が示す情報を受信
することを特徴とする。
【0058】請求項48記載の発明は、前記請求項47
記載の信号受信方法において、第1及び第2の差動信号
の振幅電圧は、各々、信号受信回路の電源と接地電位と
の電位差よりも小さい微小振幅電圧に設定されることを
特徴とする。
【0059】請求項49記載の発明は、前記請求項47
記載の信号受信方法において、前記第1及び第2の差動
信号が示す情報を受信した後、この情報に応じて信号受
信回路の電源の電位と接地電位との電位差に等しい振幅
電圧の検知信号を出力することを特徴とする。
【0060】請求項50記載の発明の半導体集積回路
は、電源線に接続されるスイッチ手段と、前記スイッチ
手段により前記電源線から前記スイッチ手段を介して電
源供給を受ける回路部とを備えた半導体集積回路におい
て、前記スイッチ手段により前記電源線から前記回路部
に電源供給を行う際、及びその電源供給を停止する際、
前記電源線の電位を制御する電位制御手段を備えたこと
を特徴とする。
【0061】請求項51記載の発明は、前記請求項50
記載の半導体集積回路において、前記回路部が活性化状
態から非活性化状態に変化する際に前記スイッチ手段に
より前記電源線から前記回路部への電源供給を停止し、
前記電位制御手段は、前記スイッチ手段により前記回路
部への電源供給を停止する際に、前記スイッチ手段をよ
り一層ハイインピーダンス状態にするように、前記電源
線の電位を制御することを特徴とする。
【0062】請求項52記載の発明は、前記請求項50
又は51記載の半導体集積回路において、スイッチ手段
はトランジスタより成り、前記トランジスタは、そのソ
ース電極に前記電源線が接続され、そのドレイン電極に
前記回路部が接続され、そのゲート電極に、ゲート電圧
制御用の制御線が接続されることを特徴とする。
【0063】請求項53記載の発明は、前記請求項52
記載の半導体集積回路において、前記電位制御手段は、
前記スイッチ手段により前記回路部への電源供給を停止
する際に、前記電源線の電位を制御すると共に前記ゲー
ト電圧制御用の制御線の電位を、前記電源線の電位の変
化方向とは逆方向に変化させることを特徴とする。
【0064】請求項54記載の発明は、前記請求項52
記載の半導体集積回路において、前記電位制御手段は、
前記スイッチ手段により前記回路部への電源供給を停止
する際に、前記電源線の電位を制御すると共に前記ゲー
ト電圧制御用の制御線の電位を、前記トランジスタをよ
り一層ハイインピーダンス状態にする方向に遷移させ且
つその遷移到達点の電位が前記トランジスタのソース電
極の電位を越える電位に変化させることを特徴とする。
【0065】請求項55記載の発明は、前記請求項50
又は51記載の半導体集積回路において、スイッチ手段
はトランジスタより成り、前記トランジスタは、そのし
きい値電圧が、前記回路部を構成するトランジスタのし
きい値電圧以下の電圧値に設定されることを特徴とす
る。
【0066】請求項56記載の発明は、前記請求項50
又は51記載の半導体集積回路において、スイッチ手段
は、所定電位を持つ電源線と前記回路部との間に配置さ
れたスイッチ手段と、接地電位の電源線と前記回路部と
の間に配置されたスイッチ手段とから成ることを特徴と
する。
【0067】請求項57記載の発明の半導体集積回路の
制御方法は、電源線と、回路部と、前記電源線と回路部
とに接続されたスイッチ手段とを備え、前記スイッチ手
段により前記電源線から前記スイッチ手段を経て前記回
路部に電源供給するようにした半導体集積回路におい
て、前記スイッチ手段により前記電源線から前記回路部
に電源供給を行う際、及びその電源供給を停止する際、
前記電源線の電位を変更することを特徴とする。
【0068】請求項58記載の発明は、前記請求項57
記載の半導体集積回路の制御方法において、前記スイッ
チ手段により前記回路部への電源供給を停止する際に、
前記スイッチ手段をより一層ハイインピーダンス状態に
するように、前記電源線の電位を変更することを特徴と
する。
【0069】請求項59記載の発明は、前記請求項58
記載の半導体集積回路の制御方法において、スイッチ手
段をトランジスタで構成し、前記スイッチ手段により前
記回路部への電源供給を停止する際に、前記トランジス
タのゲート電極を、電源線の電位の変化方向とは逆方向
に変化させることを特徴とする。
【0070】請求項60記載の発明の半導体集積回路
は、論理回路又は演算回路がその処理の順序の方向に複
数に分割されて複数の段に区画されると共に前記各段の
間にスイッチ回路及びラッチ回路が配置されたパイプラ
イン構成を持つ半導体集積回路において、電源電圧未満
の第1及び第2の差動クロック信号が各々伝送される第
1及び第2のクロック差動配線対と、前記各段に配置さ
れ、前記第1及び第2の差動配線対の第1及び第2の差
動クロック信号を受けて他のクロック信号を生成し、こ
の他のクロック信号により、対応する段の前記スイッチ
回路を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0071】請求項61記載の発明は、前記請求項60
記載の半導体集積回路において、前記第1の差動クロッ
ク信号は、電源電位を基準とする小振幅電圧の差動信号
であり、前記第2の差動クロック信号は、接地電位を基
準とする小振幅電圧の差動信号であることを特徴とす
る。
【0072】請求項62記載の発明は、前記請求項61
記載の半導体集積回路において、制御手段は、ドレイン
電極同志が接続されたPMOS型トランジスタ及びNM
OS型トランジスタを有するCMOS型インバータ回路
より成り、前記PMOS型トランジスタは、そのソース
電極及びゲート電極に前記第1の差動クロック信号が入
力され、前記NMOS型トランジスタは、そのソース電
極及びゲート電極に前記第2の差動クロック信号が入力
され、前記PMOS型及びNMOS型の両ドレイン電極
を出力端子として、この出力端子から前記他のクロック
信号を出力することを特徴とする。
【0073】請求項63記載の発明は、前記請求項61
記載の半導体集積回路において、各段のラッチ回路は、
ダイナミック型のフリップフロップ回路により構成さ
れ、前記ダイナミック型のフリップフロップ回路は、フ
リップフロップ部と、電源線と前記フリップフロップ部
との間に配置された第1のスイッチ部と、接地線と前記
フリップフロップ部との間に配置された第2のスイッチ
部とを有することを特徴とする。
【0074】請求項64記載の発明は、前記請求項63
記載の半導体集積回路において、前記第1のスイッチ部
はPMOS型トランジスタより成ると共に、前記第2の
スイッチ部はNMOS型トランジスタより成り、前記P
MOS型トランジスタは、そのゲート電極及びソース電
極が前記第1のクロック差動配線対に接続され、そのド
レイン電極が前記フリップフロップ部に接続され、前記
NMOS型トランジスタは、そのゲート電極及びソース
電極が前記第2のクロック差動配線対に接続され、その
ドレイン電極が前記フリップフロップ部に接続されるこ
とを特徴としている。
【0075】請求項65記載の発明の半導体集積回路の
制御方法は、論理回路又は演算回路をその処理の順序の
方向に複数に分割した複数の段を持ち、前記各段の間に
スイッチ回路及びラッチ回路が配置されたパイプライン
構成の半導体集積回路において、電源電位を基準とする
第1の差動クロック信号、及び接地電位を基準とする第
2の差動クロック信号を入力して、前記電源電位を振幅
電圧とするクロック信号を生成し、前記生成したクロッ
ク信号に基いて前記各段のスイッチ回路を制御すること
を特徴とする。
【0076】請求項66記載の発明は、前記請求項65
記載の半導体集積回路の制御方法において、前記生成さ
れたクロック信号の前半周期において前記ラッチ回路へ
の電源供給を断つと共に、データを前記スイッチ回路を
経て前記ラッチ回路に取込み、前記クロック信号の後半
周期において前記スイッチ回路を閉じて次のデータの前
記ラッチ回路への取込みを禁止すると共に、前記ラッチ
回路に電源供給して前記取込んだデータを出力すること
を特徴とする。
【0077】請求項67記載の発明の半導体集積回路
は、データを入力し、このデータを反転して出力するイ
ンバータ回路と、前記インバータ回路と電源線との間に
配置された第1のスイッチ回路と、前記インバータ回路
と接地線との間に配置された第2のスイッチ回路とを備
えたクロックドインバータ回路より成る半導体集積回路
であって、一方が電源線を兼ね、且つ電位の遷移方向が
相反する方向である2つの信号より成る第1の差動クロ
ック信号の配線対と、他方が接地線を兼ねる第2の差動
クロック信号の配線対とを有し、前記第1のスイッチ回
路は、前記第1の差動クロック信号配線対に接続されて
第1の差動クロック信号により制御され、前記第2のス
イッチ回路は、前記第2の差動クロック信号配線対に接
続されて第2の差動クロック信号により制御されること
を特徴とする。
【0078】請求項68記載の発明は、前記請求項67
記載の半導体集積回路において、前記第1のスイッチ回
路は、PMOS型トランジスタより成り、そのゲート電
極及びソース電極が前記第1の差動クロック信号配線対
に接続されることを特徴とする。
【0079】請求項69記載の発明は、前記請求項67
記載の半導体集積回路において、前記第2のスイッチ回
路は、NMOS型トランジスタより成り、そのゲート電
極及びソース電極が前記第2の差動クロック信号配線対
に接続されることを特徴とする。
【0080】請求項70記載の発明の半導体集積回路
は、請求項67記載のクロックドインバータ回路が2個
縦属接続される共に、前記後段のクロックドインバータ
回路の出力を受けて反転するインバータ回路を備え、前
記インバータ回路の出力が前記2個のクロックドインバ
ータ回路の縦属接続点にフィードバックされた構成のハ
ーフラッチ回路より成ることを特徴とする。
【0081】請求項71記載の発明は、前記請求項70
記載の半導体集積回路において、チップ全体に走る第1
及び第2の源クロック差動配線対と、前記第1及び第2
の源クロック差動配線対と前記第1及び第2のクロック
差動配線対との間に各々配置された第1及び第2のスイ
ッチ回路と、前記第1のクロック差動配線対の一方に電
源を接続し且つその他方を接地すると共に、前記第2の
クロック差動配線対の一方を接地し且つその他方に電源
を接続する接続回路と、前記第1及び第2のスイッチ回
路及び前記接続回路を制御する制御回路とを備えたこと
を特徴としている。
【0082】請求項72記載の発明は、前記請求項71
記載の半導体集積回路において、制御回路は、前記第1
及び第2のクロック差動配線対を前記源クロック差動配
線対と分離するよう前記第1及び第2のスイッチ回路を
制御するとき、前記第1のクロック差動配線対の一方を
電源に接続し、その他方を接地すると共に、前記第2の
クロック差動配線対の一方を接地し、その他方を電源に
接続するよう前記接続回路を制御することを特徴とす
る。
【0083】請求項73記載の発明は、前記請求項72
記載の半導体集積回路において、制御回路は、クロック
ドインバータ回路に入力されるデータの内容が時間の経
過に対して変化しない場合、及びデータを次段に転送す
る必要がない場合に、前記第1及び第2のスイッチ回路
並びに前記接続回路を制御することを特徴とする。
【0084】以上の構成により、本発明では、例えば相
補の2つの信号等から成る差動信号を伝送する場合に、
その差動信号の一方が、レシーバー回路の電源線や接地
線と兼用した信号線を用いて伝送される,即ち、電源線
又は接地線に差動信号の一方が載せられる。また、前記
レシーバー回路を構成するトランジスタの2個以上の電
極、例えばソース電極及びゲート電極に前記差動信号が
入力される。従って、前記レシーバー回路のトランジス
タのゲート電極の電位が前記差動信号の他方の電位変化
に応じて変化すると共に、前記電源線又は接地線と前記
トランジスタのゲート電極とが容量結合により接続され
て、大容量の電源線又は接地線と電気的に分離された小
容量の前記ゲート電極が、前記電源線又は接地線の電位
変化(即ち、前記差動信号の一方の電位変化)に高速に
連動して変化する。従って、たとえ差動信号の振幅電圧
が電源電圧の数分の1程度の微小振幅電圧であっても、
前記レシーバー回路を構成するトランジスタの2個以上
の電極(例えばソース電極とゲート電極)の電位間の電
位差が大きく変化して、信号受信回路がスタティックに
動作する。
【0085】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。
【0086】(第1の実施の形態)図1は本発明の実施
の形態の全体概略構成図を示す。本実施の形態は、シス
テムクロックをチップの隅々まで分配する場合に、何れ
の位置でも遅延時間差が小さくなるようなクロック信号
の伝送及び受信回路を提案している。
【0087】同図において、Aは電源電位と接地電位と
の差に等しい振幅電圧)(第1の振幅電圧)を有する単
線入力クロック信号、1は前記単線入力クロック信号A
を反転するインバータ、2は前記単線入力クロック信号
Aと前記インバータ1からの反転信号/Aとから成る差
動信号を入力するドライバー回路である。このドライバ
ー回路2に入力される前記差動信号の振幅電圧は、CM
OSレベルのフル振幅(即ち、前記第1の振幅電圧)で
あるが、ドライバー回路2は、この入力した差動信号を
前記第1の振幅電圧よりも小さい振幅電圧(第2の振幅
電圧)の差動信号を生成し、出力する。前記インバータ
1及びドライバー回路2により、差動信号生成部Dを構
成する。
【0088】前記ドライバー回路2の内部構成を図2に
示す。同図のドライバー回路2は、1対を構成する2個
の出力端子2m,2nと、この出力端子に接続される第
1及び第2のプッシュプル回路2x、2yとを備える。
前記第1のプッシュプル回路2xは、所定電位の第1の
電源端子2sに接続されると共に、2個のNMOS型ト
ランジスタ2a、2bを有し、その両ゲート電極に前記
差動信号A、/Aが入力される。このプッシュプル回路
2xは、前記差動信号の一方Aが“H”レベルの時に
は、一方のトランジスタ2aのみがONして第1の電源
端子2sを一方の出力端子2mに接続し、差動信号の他
方/Aが“H”レベルの時には、他方のトランジスタ2
bのみがONして第1の電源端子2sを他方の出力端子
2nに接続する。また、前記第2のプッシュプル回路2
yは、第2の電源端子2tに接続されると共に、他の2
個のNMOS型トランジスタ2c、2dを有し、その両
ゲート電極に前記差動信号A、/Aが入力される。この
プッシュプル回路2yは、前記差動信号の一方Aが
“H”レベルの時には、他方のトランジスタ2dのみが
ONして第2の電源端子2tを他方の出力端子2nに接
続し、差動信号の他方/Aが“H”レベルの時には、一
方のトランジスタ2cのみがONして第2の電源端子2
tを一方の出力端子2mに接続する。前記第1及び第2
の電源端子2s、2tの両電位V1、V2間の電位差V
1−V2は、差動信号A,/A間の電位差よりも小さ
く、前記第2の振幅電圧に等しい。前記第2の電源端子
2tの電位V2は、例えば接地電位である。
【0089】また、図1において、3は前記ドライバー
回路2により駆動される差動信号配線対、4は前記差動
信号配線対3の差動信号L1,L2を受信するレシーバ
ー回路(信号受信回路)である。このレシーバー回路4
は、前記差動信号配線対3の差動信号を唯一の入力と
し、その入力の電気的変化に対してスタティックに連動
して前記第2の振幅電圧よりも大きな振幅電圧(第3の
振幅電圧)の信号T1,T2を出力する。
【0090】次に、前記レシーバー回路4の具体的構成
を図3に示す。
【0091】同図において、10は、PMOS型トラン
ジスタP1及びこれとドレイン電極同志を共通接続され
たNMOS型トランジスタN1より成る第1のCMOS
型インバータ回路、11は、他のPMOS型トランジス
タP2及びこれとドレイン電極同志を共通接続されたN
MOS型トランジスタN2より成る第2のCMOS型イ
ンバータ回路である。
【0092】前記2個のインバータ回路10、11は、
相互にフリップフロップ接続されてフリップフロップ回
路13を構成する。このフリップフロップ回路13の出
力端子は、前記第1及び第2のインバータ回路10,1
1を構成する各2個のトランジスタ(P1,N1)、
(P2,N2)のドレイン電極同志の接続点T1,T2
である。
【0093】そして、前記両インバータ回路10、11
相互のNMOS型トランジスタ対N1,N2のソース電
極対は、各々独立に、前記差動信号配線対L1,L2に
接続されると共に、PMOS型トランジスタ対P1,P
2のソース電極対U1,U2は、各々独立に、PMOS
型トランジスタから成る第1及び第2のスイッチ回路P
3,P4より成るスイッチ対を介して電源VCCに接続
される。
【0094】前記第1及び第2のスイッチ回路P3,P
4は、そのゲート電極対に前記差動信号配線対L1,L
2が接続されて、その電流駆動能力が制御される。
【0095】前記2個のインバータ回路10、11及び
スイッチ回路P3,P4と、差動信号配線対L1,L2
との接続関係は、次の通りである。即ち、一方のインバ
ータ回路(例えば10)のNMOS型トランジスタN1
のソース電極が差動信号配線対の何れか一方(例えばL
1)と接続された時、前記差動信号配線対の他方(L
2)がスイッチ対の一方(P4)をON動作させて、こ
のスイッチ対の一方を介して他方のインバータ回路(1
1)のPMOS型トランジスタ(P2)のソース電極が
電源Vccに接続される構成となっている。
【0096】以上の構成により、例えば、差動信号L
1,L2の電位関係が図3に示す通りであれば、差動信
号の一方L1の低下に伴い、インバータ回路10のNM
OS型トランジスタN1のソース電極の電位が低下し
て、このNMOS型トランジスタN1がON傾向とな
り、出力端子T1の電位は低下し始める。
【0097】一方、他方のインバータ回路11のNMO
S型トランジスタN2では、そのソース電極の電位が差
動信号の他方L2の電位の上昇に伴い上昇すると共に、
ゲート電極の電位が出力端子T1の電位低下に伴い低下
して、このトランジスタN2がOFFする。この時、イ
ンバータ回路11のPMOS型トランジスタP2及びス
イッチ対の一方P3が共にONするので、これ等を介し
て電源Vccから出力端子T2に電源供給され、出力端
子T2の電位は上昇する。
【0098】次いで、前記インバータ回路10のNMO
S型トランジスタN1では、前記ソース電極の電位低下
に加えて、そのゲート電極の電位が前記出力端子T2の
電位上昇により上昇して、このNMOS型トランジスタ
N1がよりONし、出力端子T1の電位はより低下す
る。
【0099】従って、出力端子対T1、T2の電位の確
定は安定である。また、差動信号の電位が変化した時に
は、NMOS型トランジスタ対N1,N2のソース電極
及びゲート電極の双方が差動信号の電位変化に同期して
変化するので、出力端子対T1,T2の電位変化は高速
に行われる。
【0100】(第2の実施の形態)次に、図4を用いて
本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0101】前記第1の実施の形態と異なる点のみ説明
する。即ち、図4は改良したレシーバー回路を示し、こ
のレシーバー回路4´において、NMOS型トランジス
タ対N1,N2とPMOS型トランジスタ対P1,P2
との接続対であると共にNMOS型トランジスタ対N
1,N2のゲート電極対であり且つ出力端子対T1,T
2でもあるノード対を容量対15a,15bを介して差
動信号配線対3に接続した点に特徴がある。
【0102】即ち、図4において、NMOS型トランジ
スタ対N1,N2と差動信号配線対3とは、容量15
a、15bを介してクロスカップル接続される。具体的
には、差動信号の一方L1がソース電極に入力されるN
MOS型トランジスタN1では、そのゲート電極には容
量15aを介して差動信号の他方L2が入力され、ま
た、差動信号の他方L2がソース電極に入力されるNM
OS型トランジスタN2では、そのゲート電極には容量
15bを介して差動信号の一方L1が入力される構成で
ある。
【0103】以上の構成により、NMOS型トランジス
タN1,N2では、ゲート電極の電位とソース電極の電
位とが同時に制御されるので、入力である差動信号L
1,L2の電位変化に対してこれ等のNMOS型トラン
ジスタ対N1,N2が高速にインピーダンス変化を起し
て、出力端子対T1,T2の電位変化をより一層高速に
できる。
【0104】(第3の実施の形態)次に、図5に基いて
本発明の第3の実施の形態を説明する。尚、前記第1及
び第2の実施の形態とは異なる部分のみ説明する。
【0105】同図はレシーバー回路の変形例を示す。同
図のレシーバー回路4''において、N5、N6はNMO
S型トランジスタによりスイッチ対を構成する2個のス
イッチ回路である。一方のスイッチ回路(第1のスイッ
チ回路)N6は、差動信号配線対の一方3aと接地線V
ssとの間に配置され、そのゲート電極は、第2のCM
OS型インバータ回路11のPMOS型トランジスタP
2のソース電極U2に接続される。一方、他方のスイッ
チ回路(第2のスイッチ回路)N5は、差動信号配線対
の他方3bと接地線Vssとの間に配置され、そのゲー
ト電極は、第1のCMOS型インバータ回路10のPM
OS型トランジスタP1のソース電極U1に接続され
る。
【0106】従って、本実施の形態では、例えば差動信
号の一方L1が接地電位にあり、その他方L2がそれよ
り差動電位差分高い電位にある場合には、前記スイッチ
対の一方のNMOS型トランジスタ対N6がON動作し
て、差動信号の一方L1の配線3aが接地線Vssに接
続されるので、本来接地電位に固定されなければならな
い方の信号配線をレシーバー回路の入力付近で接地電位
に安定に保つことが可能になる。従って、ドライバー回
路2の配置位置とレシーバー回路4''との配置位置とに
おける基準電圧の差、例えば接地レベルの差を補正した
り、チップ上における接地線の電位の差の影響を抑制し
たり、又は配線抵抗による信号線の電位の浮き上りを抑
制できる効果を奏する。
【0107】(第4の実施の形態)続いて、図6を用い
て本発明の第4の実施の形態を説明する。
【0108】前記第3の実施の形態と異なる点のみ説明
する。前記第3の実施の形態のレシーバー回路4''で
は、NMOS型トランジスタ対N5,N6のゲート電極
を、フリップフロップ回路13のPMOS型トランジス
タ対P1,P2のソース電極対U1,U2に接続した
が、本実施の形態のレシーバー回路4''' では、差動信
号配線対3に接続する。その接続関係は、各NMOS型
トランジスタ対N5´,N6´において、ゲート電極と
ドレイン電極とのクロスカップル接続である。具体的に
は、ドレイン電極に差動信号の一方L1が入力されるN
MOS型トランジスタN6´では、そのゲート電極に差
動信号の他方L2が入力され、ドレイン電極に差動信号
の他方L2が入力されるNMOS型トランジスタN5´
では、そのゲート電極に差動信号の一方L1が入力され
る。
【0109】従って、本実施の形態においても、第3の
実施の形態と同様に、レシーバー回路4''' の配置位置
において本来は接地レベルVssにならなければならな
い方の信号配線をドライバー回路2の配置地点と同じ接
地レベルVssに固定できて、レシーバ回路4''' の安
定動作を可能にできる効果を奏する。
【0110】しかも、前記第3の実施の形態では、NM
OS型トランジスタN5,N6が共に低インピーダンス
でオンになるのに対し、本実施の形態では、NMOS型
トランジスタN5´,N6´の何れか一方のみがオンに
なるので、差動信号配線の接地に対するインピーダンス
値の差を大きくでき、より一層に安定化及び高速化が可
能である。
【0111】(第5の実施の形態)次に、図7を用いて
本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0112】前記第1ないし第4の実施の形態との差の
み説明する。以上の実施の形態と異なる点は、図7のレ
シーバー回路4''''において、フリップフロップ接続さ
れたインバータ回路対の各インバータの構成である。
【0113】即ち、前記図6に示した第4の実施の形態
のインバータ回路対10,11のPMOS型トランジス
タP1,P2、つまり電源負荷回路を構成するトランジ
スタをNMOS型トランジスタN3,N4により構成
し、この各NMOS型トランジスタN3,N4を飽和領
域で動作させるように、その各ゲート電極と各ドレイン
電極とをダイオード接続した構成である。
【0114】以上の構成により、第1及び第2のNMO
S型インバータ回路10´,11´により構成されるフ
リップフロップ回路13´の出力端子対T1,T2のハ
イレベルは、電源Vccの電位よりも各NMOS型トラ
ンジスタN3,N4のしきい値電圧分だけ低下するが、
この低下は、例えば、NMOS型負荷トランジスタN
3,N4に対して通常値よりも低いしきい値電圧の設定
を行えば、その影響も小さく抑えられる。
【0115】また、前記NMOS型負荷トランジスタN
3,N4は、ゲート電極と各ドレイン電極とを接続した
ダイオード接続部10a´,11a´が2個のPMOS
型トランジスタ(第1及び第2のスイッチ回路)P3,
P4より成るスイッチ対を介して電源Vccに接続さ
れ、このスイッチ対の2個のPMOS型トランジスタP
3,P4が差動信号L1,L2により制御される。従っ
て、前記NMOS型負荷トランジスタN3,N4の電源
Vccに対するインピーダンス制御が前記スイッチ対P
3,P4で行われて、差動信号L1、L2の電位変化に
対する出力端子対T1、T2の電位の変化速度も加速さ
れることになる。
【0116】(第6の実施の形態)次に、図8を用いて
本発明の第6の実施の形態を説明する。
【0117】同図において、20及び21は各々図13
の信号波形に示すようにCMOSレベルのフル振幅の第
1の振幅電圧dVoを持つ外部クロック信号INを反転
するインバータ、22及び23は前記外部クロック信号
IN及びその反転信号を受けて、各々微小振幅電圧の差
動信号を出力する第1及び第2のドライバー回路であ
る。前記インバータ20及び第1のドライバー回路22
により、第1の差動信号生成部27が構成され、前記イ
ンバータ21及び第2のドライバー回路23により、第
2の差動信号生成部28が構成される。
【0118】前記第1のドライバー回路22は、図13
に示すような差動信号U1,U2を生成する。この差動
信号U1,U2は、その振幅電圧が前記第1の振幅電圧
dVoよりも小さい第2の振幅電圧dV1(dV1<d
Vo)であると共に、電源電位Vccを基準とする。即
ち、一方が電源電位Vcc、他方が電源電位Vccより
も微小電圧dV1だけ電位差のある電位の組合せから成
る。
【0119】一方、第2のドライバー回路23は、図1
3に示すような差動信号L1,L2を生成する。この差
動信号L1,L2は、その振幅電圧が前記第1の振幅電
圧dVoよりも小さい第3の振幅電圧dV2(dV2<
dVo)であると共に、接地電位Vssを基準とする。
即ち、一方が接地電位Vss、他方が接地電位Vssよ
りも微小電圧dV2だけ電位差のある電位の組合せから
成る。前記第1及び第2のドライバー回路22、23の
内部構成は、既述した図2の構成と同様であり、,また
後述する第9の実施の形態で詳述する。
【0120】また、図8において、24及び25は各々
前記ドライバー回路22、23からの差動信号が伝送さ
れる第1及び第2の差動信号配線対、26は前記2組の
差動信号配線対24、25に伝送された第1及び第2の
差動信号を受信するレシーバー回路(信号受信回路)で
ある。
【0121】前記レシーバー回路26は、前記第1及び
第2の差動信号を唯一の入力とし、その入力の電気的変
化に対してスタティックに連動して、図13に示すよう
に第2及び第3の振幅電圧dV1,dV2よりも大きな
第4の振幅電圧dV3(dV3>dV1,dV2)の差
動信号T1,T2を出力する。
【0122】前記レシーバー回路26の具体的な構成は
図9に示される。前記第1の実施の形態のレシーバー回
路と異なる部分は、フリップフロップ回路13を構成す
る2個のCMOS型インバータ回路対10,11の各P
MOS型負荷トランジスタP1,P2のソース電極対が
第1の差動信号配線対24に対応して直接接続され、一
方、NMOS型トランジスタ対N1,N2のソース電極
対が各々第2の差動信号配線対25に対応して直接接続
される点である。
【0123】従って、本実施の形態では、フリップフロ
ップ回路13のPMOS型トランジスタ対P1,P2の
ソース電極及びゲート電極の電位が、前記第1の実施の
形態で説明したように、第1の差動信号U1,U2の電
位変化に同期して変化すると共に、NMOS型トランジ
スタ対N1,N2のソース電極及びゲート電極の電位が
第2の差動信号L1,L2の電位変化に同期して変化す
る。従って、第1及び第2の差動信号の振幅電圧が電源
Vccの電位よりも小さい微小電圧であっても、フリッ
プフロップ回路13の動作が高速になる。
【0124】尚、図10のレシーバー回路26´に示す
ように、フリップフロップ回路13のCMOS型インバ
ータ回路対10,11のクロスカップルされた2つのゲ
ート電極ノードを、各々容量30a,30b、15a,
15bを介して第1及び第2の差動信号配線対24、2
5に接続すれば、第2の実施の形態と同様に、第1及び
第2の差動信号の電位変化に対して4個のトランジスタ
P1,P2,N1,N2が素早く動作して、出力端子対
T1,T2の電位変化が高速に連動するようになる。
【0125】また、図11のレシーバー回路26''に示
すように、フリップフロップ回路13´をNMOS型イ
ンバータ回路10´,11´により構成し、そのNMO
S型負荷トランジスタN3,N4のダイオード接続部1
0a´,11a´を第1の差動信号配線対24に接続す
る構成でもレシーバー回路を構成できる。
【0126】以上、第1ないし第6の実施の形態を説明
したが、これ等の実施の形態を種々組み合わせて、所望
の信号送受信回路を実現することも可能である。
【0127】(第7の実施の形態)次に、図5及び図7
を用いて本発明の第7の実施の形態を説明する。
【0128】本実施の形態の特徴点は、レシーバー回路
を構成するMOSトランジスタ対の基板電極対に差動信
号を入力して、その各MOSトランジスタのインピーダ
ンスを制御するものである。換言すれば、前記第1ない
し第6の実施の形態が、差動信号変化をトランジスタの
ゲート電極及びソース電極に伝送し、その両電極間の電
位変化幅を大きくして、差動信号の電位変化を高速に検
出していたのに対し、本実施の形態では、ゲート電極と
ソース電極との間の電位変化に加え、基板電極とソース
電極との間の電位変化によっても差動信号の電位変化を
検出するものである。
【0129】即ち、図5に示すレシーバー回路4''にお
いて、PMOS型トランジスタ対P1とP2,P3とP
4の各基板電極対は、PMOS型トランジスタP1,P
2のソース電極対U1,U2に直接クロスカップル接続
される。また、NMOS型トランジスタ対N1とN2,
N5とN6の各基板電極対は、接地電位を基準とする差
動信号L1,L2の配線対3に直接クロスカップル接続
される。更に、図7に示すレシーバー回路4''''では、
フリップフロップ回路13´のNMOS型負荷トランジ
スタ対N3,N4の基板電極対は、そのNMOS型トラ
ンジスタN3,N4のソース電極対U1,U2に直接ク
ロスカップル接続される以上の構成により、本実施の形
態では、差動信号配線対3の電位差及びインピーダンス
の差により、レシーバー回路を構成するMOSトランジ
スタの基板バイアスが制御されるので、各MOSトラン
ジスタのしきい値電圧を制御することが可能となり、結
果的に、差動信号のL1,L2の電位変化に連動したイ
ンピーダンス制御が可能となる。
【0130】(第8の実施の形態)次に、図3ないし図
7及び図9ないし図11を用いて本発明の第8の実施の
形態を説明する。
【0131】本実施の形態の特徴点は、図3ないし図6
並びに図9及び図10に示すレシーバー回路において、
インバータ回路対のPMOS型負荷トランジスタ対P
1,P2のしきい値電圧を、同一チップ上に形成されて
いる他のPMOS型トランジスタのしきい値電圧よりも
低く設定する点、及び図7及び図11に示すレシーバー
回路において、インバータ回路対のNMOS型負荷トラ
ンジスタ対N3,N4のしきい値電圧を、同一チップ上
に形成されている他のNMOS型トランジスタのしきい
値電圧よりも低く設定する点にある。
【0132】以上の構成により、本実施の形態では、レ
シーバー回路の出力端子対T1、T2のロウレベルが多
少浮く(電位上昇する)ことになるが、差動信号の電位
変化に対する出力変化の時間遅延を小さく抑制できる。
特に、電源Vccが1V付近又はそれ以下の低電圧の場
合に有効である。
【0133】(第9の実施の形態)次に、図12ないし
図15を用いて本発明の第9の実施の形態を説明する。
【0134】本実施の形態は、既述した第6ないし第8
の実施の形態のレシーバー回路に差動信号を伝送する信
号伝送回路を示す。
【0135】即ち、図8に示した第6の実施の形態のド
ライバー回路22、23を具体的構成を図12に示す。
同図(a)において、ドライバー回路22は、2個のP
MOS型トランジスタ22a、22bより成る第1のプ
ッシュプル回路22xと、他の2個のPMOS型トラン
ジスタ22c、22dより成る第2のプッシュプル回路
22yとにより構成されて、図13に示すように電源V
ccの電位を基準電圧として電源Vccの電位付近で小
振幅の第1の差動信号U1,U2を生成する。同図
(b)において、ドライバー回路23は、同様に4個の
NMOS型トランジスタ23a〜23dより成る第1及
び第2のプッシュプル回路23x、23yで構成され
て、図13に示すように接地電位Vssを基準電圧とし
て接地電位付近で小振幅の第2の差動信号L1,L2を
生成する。
【0136】図12(a)において、VU1,VU2
は、各々、差動信号U1,U2のハイ側及びロウ側のソ
ース電源であって、ハイ側のソース電源VU1は電源V
ccであり、その両電源の電位差は図13に示すような
第2の振幅電圧dV1に等しい。同図(b)において、
VL1,VL2は、各々、差動信号U1,U2のハイ側
及びロウ側のソース電源であって、ロウ側のソース電源
VL2は接地電源であり、その両電源の電位差は図13
に示すような第3の振幅電圧dV2に等しい。
【0137】次に、前記ソース電源VU2、VL1を発
生する構成を図14に示す。
【0138】図14は抵抗分割による構成を示してい
る。第1の差動信号U1,U2の振幅電圧(第2の振幅
電圧)dV1、及び第2の差動信号L1,L2の振幅電
圧(第3の振幅電圧)dV2とは、電源Vccと接地V
ssとの間で実現される。従って、図14では、第1及
び第2のドライバー回路22、23と挿入抵抗Rとを電
源Vccと接地Vssとの間に直列接続すれば、 VU1=Vcc VU2=Vcc−dV1 VL1=Vss+dV2 VU2=Vss となる。ここで、微小電圧dV1,dV2は、第1及び
第2のドライバー回路22,23を構成するスイッチの
抵抗と挿入抵抗Rとの抵抗分圧によって決定されるの
で、前記挿入抵抗Rの値を大きくするほど、微小電圧d
V1,dV2の値は小さくなる。
【0139】図15は、ソース電源VU2、VL1を発
生する他の構成を示している。図15の構成は、容量分
割による構成である。
【0140】即ち、図15では、第1及び第2のドライ
バー回路22、23の間に第3のドライバー回路40を
配置し、これ等を電源Vccと接地Vssとの間に直列
接続する構成を採用している。
【0141】前記中間に挿入された第3のドライバー回
路40は、第1及び第2のドライバー回路22、23の
何れか一方(図では第1のドライバー回路22)と同一
構成であり、その出力対にはダミー容量Cmが接続され
る。前記ダミー容量Cmの容量値は、第1及び第2の各
差動信号配線対24、25の浮遊容量値よりも小さい値
に設定される。この場合、電位VU2,VL1は、前記
ダミー容量Cmの容量値と第1及び第2の差動信号配線
対24、25の配線容量値との容量分割によって決定さ
れ、この電位VU2,VL1の値により微小電圧dV
1,dV2の値が決定される。
【0142】図15に示した容量分割の構成では、第1
のドライバー回路22が第1の差動信号配線対24に充
電された電荷を放電する時には、この放電電荷は、同時
に、第2のドライバー回路23が第2の差動信号配線対
25を充電するための電荷として、ダミー容量Cmを介
して第2のドライバー回路23で再利用される。従っ
て、第1及び第2のドライバー回路22、23を駆動し
ながらも、一方のドライバー回路は再利用電荷によって
動作するので、一方のドライバー回路の消費電流はほと
んど“0”になり、よって、低消費電力化を図りなが
ら、追従速度の速い、つまり、クロックスキュウーの小
さい信号受信回路が提供できる。
【0143】(第10の実施の形態)続いて、本発明の
第10の実施の形態を図16、図17及び図18を用い
て説明する。
【0144】図16において、50は、前記第6の実施
の形態で説明した図11に示したNMOS型トランジス
タで構成した第1のフリップフロップ回路、51は同様
にPMOS型トランジスタで構成した第2のフリップフ
ロップ回路、52は前記第1及び第2のフリップフロッ
プ回路50、51の各出力A〜Dを受ける補助レシーバ
ー回路(補助受信回路)である。
【0145】前記第1のフリップフロップ回路50は、
相互にフリップフロップ接続された第1及び第2のNM
OS型インバータ回路50a,50bより成る。前記イ
ンバータ回路50a,50bの各NMOS型負荷トラン
ジスタN3,N4は、各々、そのゲート電極とソース電
極とを接続したダイオード接続部50c,50dを有す
る。前記インバータ回路対50a,50bのNMOS型
トランジスタ対N1,N2は、そのソース電極対が第2
の差動信号配線対25に接続され、前記負荷トランジス
タ対N3,N4のダイオード接続部50c,50dは第
1の差動信号配線対24に接続される。
【0146】また、前記第2のフリップフロップ回路5
1は、相互にフリップフロップ接続された第1及び第2
のPMOS型インバータ回路51a,51bより成る。
前記インバータ回路51a,51bの各PMOS型負荷
トランジスタP3,P4は、各々、そのゲート電極とド
レイン電極とを接続したダイオード接続部51c,51
dを有する。前記インバータ回路対51a,51bのP
MOS型トランジスタ対P1,P2は、そのソース電極
対が第1の差動信号配線対24に接続され、前記負荷ト
ランジスタ対P3,P4のダイオード接続部51c,5
1dは第2の差動信号配線対25に接続される。
【0147】前記補助レシーバー回路52の内部構成は
図18(a)に示される。図18(a)に示した補助レ
シーバー回路52は、第1ないし第4のCMOS型イン
バータ回路53〜56を有する。前記第1及び第2のイ
ンバータ回路53、54は、共通出力端子OTを有する
と共に、各々、第1の差動信号配線対24の一方の配線
(図では差動信号の一方U1が伝送される配線)と、第
2の差動信号配線対25の一方の配線(図では差動信号
の一方L1が伝送される配線)とを、所定電源及び接地
電源とし、第1のインバータ回路53には第2のフリッ
プフロップ回路51の出力対からの信号の一方Aが入力
され、第2のインバータ回路54には第1のフリップフ
ロップ回路50の出力対からの信号の一方Cが入力され
る。一方、第3及び第4のインバータ回路55、56
は、共通出力端子XOTを有すると共に、各々、第1の
差動信号配線対24の他方の配線(図では差動信号の他
方U2が伝送される配線)と、第2の差動信号配線対2
5の他方の配線(図では差動信号の他方L2が伝送され
る配線)とを、所定電源及び接地電源とし、第3のイン
バータ回路55には第2のフリップフロップ回路51の
出力対からの信号の他方Bが入力され、第4のインバー
タ回路56には第1のフリップフロップ回路50の出力
対からの信号の他方Dが入力される。
【0148】本実施の形態では、第1及び第2のフリッ
プフロップ回路50、51の各出力対A〜Dの電位変化
は、図17(a)及び(b)に示す通りである。同図
(a)に示す時間t=toと、同図(b)に示す時間t
=t1とでは、各対内で相補の電位関係が逆転する。注
目すべき点は、例えば同図(a)においては出力Bは接
地電位までロウにならず、また出力Cは電源電位までハ
イにならない。一方、同図(b)においては出力Aは接
地電位までロウにならず、出力Dは電源電位までハイに
ならない。その原因は、各フリップフロップ接続された
インバータ回路がダイオード負荷型であることにある。
従って、この出力を単なる論理回路に接続する場合には
貫通電流を伴い、不安定動作の原因になる。
【0149】前記の貫通電流を防ぐため、本実施の形態
では、図18(a)に示す構成の補助レシーバー回路5
2が設けられる。
【0150】図18(b)は、補助レシーバー回路の変
形例を示し、この補助レシーバー回路52´は2個のイ
ンバータ回路を直列接続した構成を2組持つ。
【0151】即ち、図18(b)の補助レシーバー回路
52´は、1組を構成するNMOS型インバータ回路6
0及びPMOS型インバータ回路61と、他の1組を構
成する他のNMOS型インバータ回路62及びPMOS
型インバータ回路63とを有する。前記1組のNMOS
型インバータ回路60及びPMOS型インバータ回路6
1は、相互に直列接続されて直列回路を構成し、その直
列接続点は出力端子OTとなる。この直列回路は、第1
の差動信号U1,U2の一方(図ではU1)と、第2の
差動信号L1,L2の一方(図ではL1)を電源及び接
地電源とし、更に各々のインバータ回路60,61にお
いて、第1のフリップフロップ回路50の出力の一方C
及び第2のフリップフロップ回路51の出力の一方Aが
ゲート電極に入力される。
【0152】更に、前記他の1組のNMOS型インバー
タ回路62及びPMOS型インバータ回路63について
も同様の構成である。即ち、この両インバータ回路6
3,64は相互に直列接続されて直列回路を構成し、そ
の直列接続点は出力端子XOTとなる。この直列回路
は、前記第1の差動信号の他方U2及び第2の差動信号
の他方L2を電源及び接地電源とし、更に各々のインバ
ータ回路62,63では、第1のフリップフロップ回路
50の出力の他方D及び第2のフリップフロップ回路5
1の出力の他方Bがゲート電極に入力される。
【0153】(第11の実施の形態)次に、図19及び
図20を用いて本発明の第11の実施の形態を説明す
る。
【0154】以上の説明では信号受信回路をフリップフ
ロップ回路により構成したのに代え、本実施の形態では
インバータ回路により構成したものである。
【0155】図19は本発明の信号受信回路を含んだ半
導体集積回路を示す。同図において、70は、前記図8
及び図12に示した第1のドライバー回路22から電源
電位Vccを基準とする小振幅電圧(電源電圧の半分以
下の電圧)の第1の差動クロック信号UCLK,UXC
LKが伝送される第1の差動信号配線対、71は前記図
8及び図12に示した第2のドライバー回路23から接
地電位Vssを基準とする小振幅電圧(電源電圧の半分
以下の電圧)の第2の差動クロック信号LCLK,LX
CLKが伝送される第2の差動信号配線対である。
【0156】また、72は前記第1及び第2の差動信号
配線対70、71からの差動クロック信号を受信するイ
ンバータ回路(信号受信回路)であって、これ等の差動
クロック信号よりも振幅電圧の大きいクロック信号Qを
生成する。また、SW1は前記インバータ回路72から
のクロック信号Qの立下りエッジで活性化される第1の
スイッチ回路、73は前記第1のスイッチ回路SW1の
活性化時にデータAがスイッチ回路SW1を介して入力
されるラッチ回路であって、前記インバータ回路72か
らのクロック信号Qの立上りエッジで前記入力したデー
タAをラッチする。更に、76は前記インバータ回路7
2からのクロック信号Qを反転する他のインバータ回
路、SW2は前記他のインバータ回路76からの反転ク
ロック信号/Qの立下りエッジで活性化される第2のス
イッチ回路であって、前記ラッチ回路73にラッチされ
たデータを出力する。
【0157】前記インバータ回路(信号受信回路)72
の具体的構成を図20に示す。同図において、インバー
タ回路72はCMOS型インバータ回路より成る。この
CMOS型インバータ回路72は、PMOS型トランジ
スタP1と、このトランジスタP1のドレイン電極にソ
ース電極が接続されたNMOS型トランジスタN1とか
ら成り、両トランジスタP1,N1の接続点には更にイ
ンバータ回路74が接続され、このインバータ回路74
の出力がクロック信号Qとなる。そして、前記PMOS
型トランジスタP1のゲート電極及びソース電極に第1
の差動クロック信号UCLK,UXCLKが入力され、
NMOS型トランジスタN1のゲート電極及びソース電
極に第2の差動クロック信号LCLK,LXCLKが入
力される構成である。従って、PMOS型トランジスタ
P1のON時には第1の差動クロック信号の一方UXC
LKが、NMOS型トランジスタN1のON時には第2
の差動クロック信号の一方LXCLKが、各々前記イン
バータ回路74に出力される。従って、インバータ回路
74から出力されるクロック信号(検知信号)Qの振幅
電圧は、電源電位Vccと接地電位Vssとの電位差近
傍となる。
【0158】以上の構成では、インバータ回路72の各
MOSトランジスタP1,N1では、そのゲート電極及
びソース電極に差動クロック信号が入力されて、その差
動クロック信号の電位変化時には、その電位変化に同期
してゲート電極及びソース電極の両電位が相互に逆方向
に遷移する。従って、これ等MOSトランジスタP1,
N1がオフする際には、負の電圧がゲート電極とソース
電極との間に印加される(つまり、差動クロック信号の
電位差分が逆バイアスされる)ので、しきい値電圧が低
い、例えば0vよりも小さくても充分カットオフする。
よって、伝送される差動クロック信号UCLK,UXC
LK、LCLK,LXCLKの振幅電圧が微小電圧であ
っても、その差動クロック信号をスタティックに確実に
受信できるので、微小振幅の差動クロック信号を伝送す
る分、半導体集積回路の低消費電流化が可能である。
【0159】しかも、図35(a)に示す従来構成で
は、レシーバー回路の一部を構成するNMOS型トラン
ジスタN1、N2のゲート電極に差動信号L1,L2が
入力され、その各ソース電極は接地されてその電位は接
地電位に固定されていたために、NMOS型トランジス
タN1、N2の各ゲート- ソース間電圧Vgs1、Vg
s2の差ΔVgs(=Vgs1−Vgs2)は、同図
(b)に示すように前記差動信号L1、L2の電位差以
上には大きくできない。これに対し、本実施の形態で
は、図21(a)に示すように、NMOS型トランジス
タN1、N2のソース電極の電位がそのゲート電極の電
位の変化方向とは反対方向に変化するので、同図(b)
に示すように両トランジスタN1、N2のゲート- ソー
ス間電圧Vgs1、Vgs2の差ΔVgsは、図35の
従来構成に比して、2倍に大きくできる。従って、動作
がより一層高速化すると共に、遅延時間を短縮できる。
【0160】図22及び図23は、インバータ回路の変
形例を示す。同各図では、図20に示したインバータ回
路72とは別途に他のインバータ回路75を設け、この
インバータ回路75の構成において、各MOS型トラン
ジスタのゲート電極及びソース電極と差動クロック信号
との接続関係を、図23に示すように、インバータ回路
72とは相補の関係に設定したものである。
【0161】したがって、この変形例では、図19にお
いてインバータ回路72のクロック信号Qを更に反転す
るインバータ回路76を不要にできる。特に、このイン
バータ回路76に起因する遅延時間が問題になるような
アプリケーションでは有効な実施の形態である。
【0162】(第12の実施の形態)続いて、図24及
び図25を用いて本発明の第12の実施の形態を説明す
る。図24において、80は2本の信号線より成る1組
の配線対であって、電源電位V1と制御信号SG1とが
伝送される。81は2本の信号線より成る他の1組の配
線対であって、他の電源電位V2と制御信号SG2とが
伝送される。
【0163】また、82は電源線スイッチ(スイッチ手
段)、83は接地線スイッチ(スイッチ手段)、84は
ロジック部(回路部)である。前記電源線スイッチ82
は、PMOS型トランジスタQP1より成り、そのゲー
ト電極が制御信号SG1の制御線に、そのソース電極が
電源電位V1の電源線に接続される。前記接地線スイッ
チ83は、PMOS型トランジスタQN1より成り、そ
のゲート電極が制御信号SG2の制御線に、そのソース
電極が電源電位V2の電源線に接続される。
【0164】前記電源線スイッチ82のPMOS型トラ
ンジスタQP1のしきい値電圧Vt(QP1)は、図2
5に示すように、ロジック部84を構成するPMOS型
トランジスタのしきい値電圧(−0.3V)に等しい又
はそれ未満の値(図25では−0.3V)に設定され
る。
【0165】また、接地線スイッチ83のNMOS型ト
ランジスタQN1のしきい値電圧Vt(QN1)は、同
図に示すように、ロジック部84を構成するPMOS型
トランジスタのしきい値電圧(0.3V)に等しい又は
それ未満の値(図25では0.3V)に設定される。
【0166】前記電源電圧V1,V2、制御信号SG
1,SG2は、電位制御回路(電位制御手段)77によ
り制御される。即ち、電源電位V1は所定電位Vcc
(3.3V)に、電源電位V2は接地電位Vssに各々
固定制御される。一方、制御信号SG1は、ロジック部
84のアクティブ時(活性化状態)には電源線スイッチ
82(PMOS型トランジスタQP1)がオンするよう
に接地電位Vss(0V)に設定され、ロジック部84
が動作しなくてよいスリープモード時(非活性化状態)
では、電源線スイッチ82(PMOS型トランジスタQ
P1)がオフする方向(即ち、電位の増大方向)に遷移
し且つその遷移到達点の電位がPMOS型トランジスタ
QP1のソース電極の電位(Vcc=3.3V)を微小
電位dV(例えば0.3V)越えて、そのゲート電極を
オーバードライブする電位(3.3V+0.3V)に制
御される。更に、制御信号SG2は、ロジック部84の
アクティブ時には接地線スイッチ83(NMOS型トラ
ンジスタQN1)がオンするように電源電位Vcc
(3.3V)に設定され、ロジック部84のスリープモ
ード時には、接地線スイッチ83(NMOS型トランジ
スタQN1)がオフする方向(即ち、電位の減少方向)
に遷移し且つその遷移到達点の電位がNMOS型トラン
ジスタQN1のソース電極の電位(Vss=0V)を微
小電位dV(例えば0.3V)越えて、そのゲート電極
をオーバードライブする電位(0V−0.3V)に制御
される。
【0167】ここで、従来では、ロジック部を構成する
トランジスタのしきい値電圧は低い電圧(例えば0.3
V)であり、このため、電源線スイッチ及び接地線スイ
ッチを構成するトランジスタのしきい値電圧を通常値
(例えば0.6V)に設定して、ロジック部のスリープ
モード時に流れるロジック部の貫通電流を電源線スイッ
チ及び接地線スイッチで小さく制限するように対処して
いた。しかし、この構成では、ロジック部のアクティブ
時に大きな電流を流す必要性から、電源線スイッチ及び
接地線スイッチを大きなサイズのトランジスタで構成す
る必要があり、レイアウト面積が増大する欠点があっ
た。この問題は、通常のしきい値電圧が電源電圧に近く
なればなる程問題になる。
【0168】しかし、本実施の形態では、電源線スイッ
チ82及び接地線スイッチ83を構成するMOS型トラ
ンジスタQP1,QN1の各しきい値電圧が、ロジック
部84を構成するトランジスタのしきい値電圧と同一又
はそれ未満の小さい値に設定されているので、ロジック
部84のアクティブ時には、単位チャネル当り、より大
きな電流が流れて、大きなサイズのトランジスタを使用
する必要がなくなり、レイアウト面積が小さくて済む。
しかも、スリープモード時には、電源線スイッチ82及
び接地線スイッチ83のゲート電極が、通常のしきい値
より小さくなった分(0.6V−0.3V=0.3
V)、ソース電極の電位を越える電位にオーバードライ
ブされて、これ等スイッチ82,83をより一層オフ状
態(ハイインピーダンス状態)に制御できるので、これ
等の電源線スイッチ82及び接地線スイッチ83を十分
にカットオフでき、従って、スリープモード時に流れる
貫通電流を小さく制限できる。
【0169】(第13の実施の形態)次に、図25及び
図26を用いて本発明の第13の実施の形態を説明す
る。
【0170】本実施の形態では、前記第12の実施の形
態が電源線スイッチ82及び接地線スイッチ83のゲー
ト電極を、ロジック部84のスリープモード時に通常の
しきい値より小さくなった電圧分(0.3V)だけオー
バードライブしたのに代え、電源線スイッチ82及び接
地線スイッチ83のソース電極をオーバードライブする
構成としたものである。
【0171】即ち、図26において、85及び86は各
々電源電位V1,V2を制御する出力電位可変DC/D
Cコンバータであって、各コンバータ85,86は外部
電源Vcc及び接地電位Vssを電源電位V1,V2に
各々変換する。コンバータ85,86は、インダクタン
スを用いる内部構成のものではチョッパ比を変化させる
こと、又はリファレンス電圧と比較して出力するタイプ
ではそのリファレンス電圧を切り換えることにより、そ
の出力電位を可変にする。
【0172】電源電位V1,V2及び制御信号SG1,
SG2は、具体的には図25に前記第12の実施の形態
と対照して示すように制御される。
【0173】即ち、制御信号SG1は、アクティブ時に
は電源線スイッチ82(PMOS型トランジスタQP
1)をオンするように接地電位Vss(0V)に、スリ
ープモード時には電源線スイッチ82をオフするように
電源電位Vcc(3.3V)に各々制御される。
【0174】一方、電源電位V1,V2は、アクティブ
時とスリープモード時とで異なる電位に制御される。具
体的には図25に示したように、電源電位V1は、アク
ティブ時には、電源線スイッチ82(PMOS型トラン
ジスタQP1)をオンするように電源電位Vcc(3.
3V)に制御され、スリープモード時には電源線スイッ
チ82をより一層オフにするように、前記制御信号SG
1の電位遷移方向(電位増大方向)とは逆方向(電位減
少方向)に通常しきい値より小さくなった微小電圧分d
V(0.6V−0.3V=0.3V)だけ変化させて所
定電位(Vcc−dV=3.3V−0.3V)に制御さ
れる。
【0175】同様に、電源電位V2は、アクティブ時に
は、接地線スイッチ83(NMOS型トランジスタQN
1)をオンするように接地電位Vss(0V)に制御さ
れ、スリープモード時には接地線スイッチ83をより一
層オフにするように、前記制御信号SG2の電位遷移方
向(電位減少方向)とは逆方向(電位増大方向)に通常
しきい値より小さくなった微小電圧分dV(=0.3
V)だけ変化させて所定電位(Vss+dV=0V+
0.3V)に制御される。
【0176】従って、本実施の形態においても、前記第
12の実施の形態と同様に、電源線スイッチ82及び接
地線スイッチ83として低しきい値電圧のトランジスタ
を使用しても、スリープモード時には貫通電流が問題に
ならない程度にこれ等スイッチ82,83をカットオフ
できると共に、アクティブ時には、しきい値電圧が小さ
い分、単位チャネル幅当りより大きな電流を流すことが
できるので、サイズの大きなトランジスタを使用する必
要がなく、レイアウト面積も小さくて済む効果がある。
【0177】尚、前記第12及び第13の実施の形態を
組み合わせる、つまり、電源線スイッチ82及び接地線
スイッチ83を構成するMOSトランジスタのゲート電
極及びソース電極の両電位を共に、これ等トランジスタ
がより一層カットオフするように制御すれば、これ等ス
イッチ82,83を構成するMOSトランジスタのしき
い値電圧を一層小さくでき、0Vにすることが可能にな
る。
【0178】(第14の実施の形態)続いて、図27な
いし図30を用いて本発明の第14の実施の形態を説明
する。本実施の形態は、論理回路又は演算回路がその処
理の順序の方向に複数に分割されて複数の段に区画さ
れ、その各段の間にスイッチ回路及びラッチ回路を配置
したパイプライン構成の半導体集積回路の改良に関す
る。以下、1段のみについて図示及び説明をする。
【0179】図27において、UCLK,UXCLKは
電源電位Vccを基準とし、図28に示すCMOSレベ
ルのフル振幅の外部クロック信号CLKよりも微小振幅
電圧の第1の差動クロック信号、LCLK,LXCLK
は図28に示すように接地電位Vssを基準とする前記
と同様な微小振幅電圧の第2の差動クロック信号、90
は前記第1の差動クロック信号UCLK,UXCLKが
伝送される第1の差動信号配線対、91は前記第2の差
動クロック信号LCLK,LXCLKが伝送される第2
の差動信号配線対、72は、前記図20に示した信号受
信回路としてのインバータ回路(制御手段)であって、
前記第1及び第2の差動クロック信号を受けて、外部ク
ロック信号CLKのハイ時にロウとなるクロック信号
(他のクロック信号)Qを内部インバータ回路74から
出力する。
【0180】また、92は前記インバータ回路72から
のクロック信号Qを反転するインバータ回路、SW1は
前記インバータ回路72、92からのクロック信号Q及
びその反転信号XQを受ける第1のスイッチ回路であっ
て、クロック信号Qのロウ時に活性化されて差動データ
A,XAを入力する。SW2は前記インバータ回路7
2、92からのクロック信号Q及びその反転信号XQを
受ける第2のスイッチ回路であって、クロック信号Qの
ハイ時に活性化される。
【0181】更に、93はラッチ回路であって、前記第
1のスイッチ回路SW1からの差動データA,XAをラ
ッチし、そのラッチした差動データを差動信号B,XB
として前記第2のスイッチ回路SW2に出力する。前記
ラッチ回路93は、ダイナミック型であって、フリップ
フロップ部93aと、電源供給スイッチ(第1のスイッ
チ部)PQ1と、接地電源供給スイッチ(第2のスイッ
チ部)NQ2とから成る。
【0182】前記電源供給スイッチPQ1は、PMOS
型トランジスタより成り、そのゲート電極及びソース電
極が前記第1の差動信号配線対90に接続され、そのド
レイン電極が前記フリップフロップ部93aに接続され
る。また、接地電源供給スイッチNQ1は、NMOS型
トランジスタより成り、そのゲート電極及びソース電極
が前記第2の差動信号配線対91に接続され、そのドレ
イン電極が前記フリップフロップ部93aに接続され
る。
【0183】以上の構成により、本実施の形態では、ダ
イナミックラッチ回路93は、図28に示すように、そ
の動作が電源供給スイッチPQ1と接地電源供給スイッ
チNQ1とにより制御される。即ち、クロック信号CL
Kの半周期(ロウの期間)で、第1のスイッチ回路SW
1が切り離された時には、前記双方の電源供給スイッチ
PQ1,NQ1がオンになると共に、第2のスイッチ回
路SW2もオンになるので、ラッチ回路93にラッチさ
れていたデータが前記第2のスイッチ回路SW2を介し
て出力線対94に出力されて、出力線対94の出力C,
XCの電位が確定する。
【0184】一方、クロック信号CLKのもう一方の半
周期(ハイの期間)では、第2のスイッチ回路SW2が
オフ、第1のスイッチ回路SW1がオンになるが、この
時には、前記ダイナミックラッチ回路93の双方の電源
供給スイッチPQ1,NQ1が共にオフになるので、ラ
ッチ回路93の差動接点B,XB点は、入力点A,XA
によって決定される。ここで、前回ラッチされたデータ
値と比較して今回入力されたデータ値が変化した場合で
あっても、既述の通り、ラッチ回路93の電源(即ち、
第1及び第2の差動信号配線対90,91の一方UCL
K,LXCLK)は、双方の電源供給スイッチPQ1,
NQ1のオフにより切り離されているので、貫通電流を
伴うことがなく、データが反転書き込みされる。
【0185】従って、本実施の形態では、第1及び第2
の差動信号配線対90,91用いてダイナミックラッチ
回路93の電源供給を制御して、クロック信号CLKの
半周期には入力データとラッチデータとの衝突を回避し
ながら新データを取り込み、クロック信号CLKの残り
の半周期には、その信号が微少な電位差でも、差動アン
プでレシーブするので、安定に増幅でき、データ転送可
能である。
【0186】図29は、前記図28の第1のスイッチ回
路SW1をCMOS型トランジスタで構成したのに代え
て、NMOS型トランジスタのみで構成した第1のスイ
ッチ回路SW1´を設けた場合を示している。
【0187】このように第1のスイッチ回路SW1´を
NMOS型トランジスタのみで構成した場合には、CM
OS型トランジスタで構成した場合に比較して、第1の
スイッチ回路SW1´が制御される際の充放電電流を低
減できる効果がある。しかし、このタイプのスイッチ回
路は、図30に示すように、ハイ側の電位の伝送が困難
である。このため、次段がスタティックなインバータ回
路の場合には貫通電流が流れ、逆に消費電流が大きくな
ってしまう問題点があるが、図29に示すようなダイナ
ミックラッチ回路93であれば、メモリーのデータ線の
増幅のように、クロック信号CLKの半周期で微小電圧
を入力として取り込み、クロック信号CLKの残りの半
周期で電源供給スイッチPQ1,NQ1をオンにして、
その取り込んだ微小電圧を高速にCMOS型レベルの高
電圧に変換できる効果がある。
【0188】(第15の実施の形態)次に、図31及び
図32を用いて本発明の第15の実施の形態を説明す
る。
【0189】本実施の形態は半導体集積回路としてハー
フラッチ回路に適用したものである。図31において、
100はPMOS型トランジスタQP1より成る第1の
スイッチ回路、103はNMOS型トランジスタQN1
より成る第2のスイッチ回路、101は前記第1及び第
2のスイッチ回路100、103の間に配置された他の
PMOS型トランジスタQP3及びNMOS型トランジ
スタQN3より成るCMOS型インバータ回路であっ
て、そのゲート電極にはデータ信号INが入力される。
【0190】前記第1のスイッチ回路100(PMOS
型トランジスタQP1)は、そのゲート電極及びソース
電極が第1の差動クロック信号UCLK、UXCLKの
差動信号配線対90に接続され、前記第2のスイッチ回
路103(NMOS型トランジスタQN1)は、そのゲ
ート電極及びソース電極が第2の差動クロック信号LC
LK、LXCLKの差動信号配線対91に接続される。
【0191】前記第1及び第2のスイッチ回路100、
103及びCMOS型インバータ回路101により、第
1のクロックドインバータ回路105が構成される。図
31のハーフラッチ回路は、パイプラインを構成する各
段を分離又は接続するために、前記第1のクロックドイ
ンバータ回路105と、これと同一構成の第2のクロッ
クドインバータ回路106とを2段縦属接続し、更にそ
の出力を入力とするインバータ回路102を設け、前記
インバーター回路102の出力を、前記縦属接続された
クロックドインバータ回路の接続点にフィードバック接
続した構成からなる。
【0192】本実施の形態のハーフラッチ回路は、2組
のクロックドインバータ回路を構成する4個のスイッチ
回路QP1,QN1,QP2,QN2が第1及び第2の
差動クロック信号UCLK、UXCLK、LCLK、L
XCLKの電位変化に同期して動作する。
【0193】ここで、本実施の形態の従来例を図33に
示す。同図に示す回路は、特開平6−120782号公
報に開示される回路である。この回路は、前記クロック
信号によって充放電される電荷を低減するために、クロ
ック信号線を4本に分割し、その各信号線の信号を電源
電圧の1/2の振幅値でクロック信号と同期して駆動す
ると共に、電源電圧からその中間電位まで遷移する信号
線対UCLK、UXCLKと、接地電圧から前記中間電
位まで遷移する信号線対LCLK、LXCLKとの間
で、充放電電荷を再利用することにより、クロック信号
の生成に要する消費電力を低減するものである。しか
し、電源電圧の1/2にしか振幅を制限できないこと、
及びその信号の電位変化が、クロックドインバータ回路
を構成するスイッチ回路QP1,QN1,QP2,QN
2のゲート電極のみに入力されるため、そのスイッチ回
路のゲインが不十分であり、遅延時間が長くなる問題が
ある。
【0194】これに対し、本実施の形態では、クロック
ドインバータ回路を構成するP型、N型の各MOSトラ
ンジスタから成るスイッチ回路QP1,QN1,QP
2,QN2のしきい値電圧Vtを、第1及び第2の差動
クロック信号の電位差分低くできるので、MOS型トラ
ンジスタのゲート電圧をVg、ソース電圧をVs、しき
い値電圧をVtとすると、そのMOS型トランジスタの
駆動電流を決定する電圧(Vg−Vs−Vt)が大きく
なり、その結果、同一振幅で比較した場合に、大きな電
流が流せる分、動作が高速化すると共に、遅延時間を抑
制できる効果を奏する。従って、同じ遅延時間を想定し
た場合、伝送する差動クロック信号の振幅電圧が微小電
圧dVである分、前記図33の従来例に比較して、低消
費電力化を図ることができる効果を奏する。
【0195】(第16の実施の形態)続いて、図34を
用いて本発明の第16の実施の形態を説明する。
【0196】本実施の形態は、前記図31の第15の実
施の形態の構成に回路を付加した構成を有する。以下、
付加した構成のみを説明する。
【0197】図34において、120、121はチップ
全体に走る第1及び第2の源クロック差動配線対、12
5は前記第1の源クロック差動配線対120と第1のク
ロック差動配線対90とを接続及び遮断する2個のPM
OS型トランジスタより成る第1のスイッチ回路、12
6は前記第2の源クロック差動配線対121と第2のク
ロック差動配線対91とを接続及び遮断する2個のNM
OS型トランジスタより成る第2のスイッチ回路であ
る。
【0198】また、130は第1のクロック差動配線対
90を構成する2本の配線を各々所定電位及び接地電位
に固定するための第1の接続回路、131は第2のクロ
ック差動配線対91を構成する2本の配線を各々所定電
位及び接地電位に固定するための第2の接続回路であ
る。
【0199】前記第1の接続回路130は、第2のクロ
ックドインバータ回路106のPMOS型トランジスタ
QP2のゲート電極に接続される第1のクロック差動配
線対90の一方(UXCLKの配線側)を接地するNM
OS型トランジスタQN6と、第2のクロックドインバ
ータ回路106のPMOS型トランジスタQP2のソー
ス電極に接続される第1のクロック差動配線対90の他
方(UCLKの配線側)を所定電源に接続するPMOS
型トランジスタQP6とから成る。
【0200】また、前記第2の接続回路131は、第2
のクロックドインバータ回路106のNMOS型トラン
ジスタQN2のゲート電極に接続される第2のクロック
差動配線対91の一方(LCLKの配線側)を所定電源
に接続するPMOS型トランジスタQP7と、第2のク
ロックドインバータ回路106のNMOS型トランジス
タQN2のソース電極に接続される第2のクロック差動
配線対90の他方(LXCLKの配線側)を接地するN
MOS型トランジスタQN7とから成る。
【0201】更に、140は、前記第1及び第2のスイ
ッチ回路125,126並びに第1及び第2の接続回路
130,131を制御する制御回路である。この制御回
路140は制御信号SLを発生する。この制御信号SL
は、クロックドインバータ回路105,106のデータ
入力が時間の経過に対して変化しない場合、又はデータ
を次段に転送する必要がない期間に、ハイレベルの電位
に設定される。この制御信号SLは、第1のスイッチ回
路(PMOS型トランジスタ)125、第1の接続回路
130のNMOS型トランジスタQN6、及び第2の接
続回路131のNMOS型トランジスタQN7の各ゲー
ト電極に入力される。一方、制御信号SLはインバータ
回路141により反転され、この反転信号XSLは、第
2のスイッチ回路(NMOS型トランジスタ)126、
第1の接続回路130のPMOS型トランジスタQP
6、及び第2の接続回路131のPMOS型トランジス
タQP7の各ゲート電極に入力される。
【0202】従って、本実施の形態では、クロックドイ
ンバータ回路105,106のデータ入力が時間の経過
に対して変化しない場合、又はデータを次段に転送する
必要がない期間では、制御回路140から制御信号SL
が出力され、その結果、第1及び第2のクロック差動配
線対90,91が各々第1及び第2の源クロック差動配
線対120,121と分離される。
【0203】その際、第2のクロックドインバータ回路
106のP型及びN型のMOSトランジスタQP2,Q
N2が共にオンして、ラッチされていたデータがそのま
ま保持される。
【0204】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小振幅電圧の差動信号であってもスタティックに高速に
連動して動作できる信号受信回路を提供できるので、小
振幅電圧の差動信号の伝送を可能にして、伝送すべき信
号のドライブに要する消費電力を顕著に低減できる効果
を奏する。しかも、伝送すべき信号がクロック信号であ
る場合には、従来のようにクロック信号の配線幅を広げ
ることなく、その配線抵抗の影響を低減できると共に、
配線容量の増大による消費電流の増大の問題も回避でき
る。よって、本発明では、チップ面積を増やさず、特殊
なプロセスも用いずに、低コストで低消費電力化を実現
できる信号伝送回路、信号受信回路等を提供でき、その
実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す全体概略構成
図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるドライバー
回路の具体的構成を示す図である。
【図3】本発明の第1及び第8の実施の形態におけるレ
シーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図4】本発明の第2及び第8の実施の形態におけるレ
シーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図5】本発明の第3、第7及び第8の実施の形態にお
けるレシーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図6】本発明の第4及び第8の実施の形態におけるレ
シーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図7】本発明の第5、第7及び第8の実施の形態にお
けるレシーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態を示す全体概略構成
図である。
【図9】本発明の第6及び第8の実施の形態におけるレ
シーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図10】本発明の第6及び第8の実施の形態における
他のレシーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図11】本発明の第6及び第8の実施の形態における
更に他のレシーバー回路の具体的構成を示す図である。
【図12】(a)は本発明の第9の実施の形態における
第1のドライバー回路の具体的構成を示す図、(b)は
同実施の形態における第2のドライバー回路の具体的構
成を示す図である。
【図13】本発明の第9の実施の形態におけるレシーバ
ー回路のタイミングチャートを示す図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態における他のドラ
イバー回路の具体的構成を示す図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態における更に他の
ドライバー回路の具体的構成を示す図である。
【図16】本発明の第10の実施の形態におけるレシー
バー回路の具体的構成を示す図である。
【図17】本発明の第10の実施の形態におけるレシー
バー回路のタイミングチャートを示す図である。
【図18】(a)は本発明の第10の実施の形態におけ
る補助レシーバー回路の具体的内部構成を示す図、
(b)は補助レシーバー回路の変形例を示す図である。
【図19】本発明の第11の実施の形態における半導体
集積回路の全体概略構成を示す図である。
【図20】本発明の第11の実施の形態における半導体
集積回路のレシーバー回路の具体的構成を示す図であ
る。
【図21】(a)は本発明の第11の実施の形態の全体
構成を示す図、(b)は同実施の形態においてレシーバ
ー回路の一部を構成する2個のNMOS型トランジスタ
のゲート- ソース間電圧の差を示す図である。
【図22】本発明の第11の実施の形態における他の半
導体集積回路の全体概略構成を示す図である。
【図23】本発明の第11の実施の形態における他の半
導体集積回路のレシーバー回路の具体的構成を示す図で
ある。
【図24】本発明の第12の実施の形態における半導体
集積回路の具体的構成を示す図である。
【図25】本発明の第12及び第13の実施の形態にお
ける半導体集積回路の所定部位の電位設定及び所定トラ
ンジスタのしきい値電圧設定を示す図である。
【図26】本発明の第13の実施の形態における半導体
集積回路の全体概略構成を示す図である。
【図27】本発明の第14の実施の形態における半導体
集積回路の具体的構成を示す図である。
【図28】本発明の第14の実施の形態における半導体
集積回路のタイミングチャートを示す図である。
【図29】本発明の第14の実施の形態における他の半
導体集積回路の具体的構成を示す図である。
【図30】本発明の第14の実施の形態における半導体
集積回路のタイミングチャートを示す図である。
【図31】本発明の第15の実施の形態における半導体
集積回路の具体的構成を示す図である。
【図32】本発明の第15の実施の形態における半導体
集積回路のタイミングチャートを示す図である。
【図33】本発明の第15の実施の形態に対応する従来
例の半導体集積回路の具体的構成を示す図である。
【図34】本発明の第16の実施の形態における半導体
集積回路の具体的構成を示す図である。
【図35】(a)は従来例の全体構成を示す図、(b)
は同従来例においてレシーバー回路の一部を構成する2
個のNMOS型トランジスタのゲート- ソース間電圧の
差を示す図である。
【符号の説明】
1 インバータ 2 ドライバー回路 3 差動信号配線対 4 レシーバー回路(信号受信回
路) D 差動信号生成部 10,11 インバータ回路 10´ 第1のNMOS型インバータ回
路 11´ 第2のNMOS型インバータ回
路 10a´,11a´ ダイオード接続部 13,13´ フリップフロップ回路 N1 NMOS型トランジスタ P1 PMOS型トランジスタ 15a,15b 容量 P4 第1のスイッチ回路 P3 第2のスイッチ回路 N5 NMOS型トランジスタ(第2
のスイッチ回路) N6 NMOS型トランジスタ(第1
のスイッチ回路) 22 第1のドライバー回路 23 第2のドライバー回路 27 第1の差動信号生成部 28 第2の差動信号生成部 Vcc 電源 Vss 接地 40 第3のドライバー回路 U1,U2 第1の差動信号 L1,L2 第2の差動信号 52 補助レシーバー回路(補助受信
回路) 72 インバータ回路(制御手段) 82 電源線スイッチ(第1のスイッ
チ手段) 83 接地線スイッチ(第2のスイッ
チ手段) 84 ロジック部(回路部) 85,86 出力電位可変DC/DCコンバ
ータ QP1,QN1 トランジスタ V1,V2 電源線 SG1,SG2 制御信号 SW1 第1のスイッチ回路 SW2 第2のスイッチ回路 90 第1のクロック差動配線対 91 第2のクロック差動配線対 93 ダイナミック型フリップフロッ
プ回路(ラッチ回路) 93a フリップフロップ部 UCLK,UXCLK 第1の差動クロック信号 LCLK,LXCLK 第2の差動クロック信号 PQ1 PMOS型トランジスタ(第1
のスイッチ部) NQ1 NMOS型トランジスタ(第2
のスイッチ部) 100 第2のCMOS型インバータ回
路 101 第1のCMOS型インバータ回
路 102 インバータ回路 105 第1のクロックドインバータ回
路 106 第2のクロックドインバータ回
路 IN データ信号 QP3 PMOS型トランジスタ NP3 NMOS型トランジスタ 120 第1の源クロック差動配線対 121 第2の源クロック差動配線対 125 第1のスイッチ回路 126 第2のスイッチ回路 130,131 接続回路 140 制御回路

Claims (73)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号を信号受信回路に伝送する信号伝送
    回路において、 前記信号を、電位の遷移方向が相反する方向である2つ
    の信号より成る差動信号で表現し、且つ前記差動信号の
    うち一方の電位を前記信号受信回路の電源の電位とする
    差動信号生成部と、 前記差動信号生成部により生成された差動信号が差動伝
    送される配線対とを備えたことを特徴とする信号伝送回
    路。
  2. 【請求項2】 トランジスタにより構成される信号受信
    回路であって、 前記信号受信回路は、 電位の遷移方向が相反する方向である2つの信号より成
    る差動信号を受信すると共に、この差動信号の変化に同
    期して前記トランジスタにおけるソース電極、ゲート電
    極及び基板電極の少なくとも2つ以上の電極の電位が変
    化することを特徴とする信号受信回路。
  3. 【請求項3】 伝送する信号を、電位の遷移方向が相反
    する方向である2つの信号より成る差動信号で表現し、
    且つ前記差動信号のうち一方の電位を信号受信回路の電
    源の電位とする差動信号生成部と、 前記差動信号生成部により生成された差動信号が差動伝
    送される配線対と、 トランジスタにより構成される信号受信回路とを備え、 前記信号受信回路は、 前記配線対に伝送された差動信号を受信すると共に、こ
    の差動信号の変化に同期して前記トランジスタにおける
    ソース電極、ゲート電極及び基板電極の少なくとも2つ
    以上の電極の電位が変化することを特徴とする信号送受
    信回路。
  4. 【請求項4】 差動信号の一方が電位上昇すると共に前
    記差動信号の他方が電位下降する際には、前記トランジ
    スタがONし、 一方、差動信号の他方が電位上昇すると共に前記差動信
    号の他方が電位下降する際には、前記トランジスタがO
    FFすることを特徴とする請求項2又は3記載の信号受
    信回路又は信号送受信回路。
  5. 【請求項5】 伝送する信号はクロック信号であること
    を特徴とする請求項1又は3記載の信号伝送回路又は信
    号送受信回路。
  6. 【請求項6】 差動信号生成部は、 第1の振幅電圧を有する信号を入力し、この信号を、前
    記第1の振幅電圧よりも小さい第2の振幅電圧の差動信
    号に変換することを特徴とする請求項1又は3記載の信
    号伝送回路又は信号送受信回路。
  7. 【請求項7】 差動信号生成部は、 前記第1の振幅電圧を有する信号を反転するインバータ
    と、 前記信号及び前記インバータからの反転信号を受け、且
    つ1対を構成する2個の出力端子に接続される第1及び
    第2のプッシュプル回路とを備え、 前記第1のプッシュプル回路は、所定電位の第1の電源
    端子に接続されると共に、前記信号が“H”レベルの時
    に前記出力端子の一方を前記第1の電源端子に接続し、
    前記インバータからの反転信号が“H”レベルの時に前
    記出力端子の他方を前記第1の電源端子に接続し、 前記第2のプッシュプル回路は、前記所定電位とは前記
    第2の振幅電圧分異なる他の電位の第2の電源端子に接
    続されると共に、前記信号が“H”レベルの時に前記出
    力端子の他方を前記第2の電源端子に接続し、前記イン
    バータからの反転信号が“H”レベルの時に前記出力端
    子の一方を前記第2の電源端子に接続することを特徴と
    する請求項6記載の信号伝送回路又は信号送受信回路。
  8. 【請求項8】 前記信号受信回路は、 2個のインバータ回路をフリップフロップ接続して成る
    フリップフロップ回路を備え、 前記受信した差動信号の変化に同期して、前記フリップ
    フロップ回路を構成する2個のインバータ回路間の1つ
    のトランジスタ対におけるソース電極対、ゲート電極対
    及び基板電極対の少なくとも2つ以上の電極対の電位が
    変化することを特徴とする請求項2又は3記載の信号受
    信回路又は信号送受信回路。
  9. 【請求項9】 前記差動信号は、2本の信号線より成る
    差動信号配線対を介して受信され、 前記フリップフロップ回路は、各々がNMOS型トラン
    ジスタ及びPMOS型トランジスタを備える第1及び第
    2のCMOS型インバータ回路をフリップフロップ接続
    して成り、 前記第1及び第2のCMOS型インバータ回路の相互間
    で、NMOS型トランジスタ対のソース電極対には、各
    々独立に前記差動信号配線対が接続されることを特徴と
    する請求項8記載の信号受信回路又は信号送受信回路。
  10. 【請求項10】 第1のCMOS型インバータ回路にお
    いて、NMOS型トランジスタ及びPMOS型トランジ
    スタの各ドレイン電極は共通に接続され、前記NMOS
    型トランジスタのソース電極は差動信号配線対の一方と
    接続され、前記PMOS型トランジスタのソース電極は
    第1のスイッチ回路を介して信号受信回路の電源に接続
    され、 前記第1のスイッチ回路は、そのゲート電極に前記差動
    信号配線対の他方が接続されて電流駆動能力が制御さ
    れ、 第2のCMOS型インバータ回路において、NMOS型
    トランジスタ及びPMOS型トランジスタの各ドレイン
    電極は共通に接続され、前記NMOS型トランジスタの
    ソース電極は前記差動信号配線対の他方と接続され、前
    記PMOS型トランジスタのソース電極は第2のスイッ
    チ回路を介して前記信号受信回路の電源に接続され、 前記第2のスイッチ回路は、そのゲート電極に前記差動
    信号配線対の一方が接続されて電流駆動能力が制御され
    ることを特徴とする請求項9記載の信号受信回路又は信
    号送受信回路。
  11. 【請求項11】 前記第1のCMOS型インバータ回路
    において、何れかのトランジスタのソース電極は差動信
    号配線対の一方に接続され、前記トランジスタのゲート
    電極は容量を介して前記差動信号配線対の他方に接続さ
    れ、 前記第2のCMOS型インバータ回路において、何れか
    のトランジスタのソース電極は前記差動信号配線対の他
    方に接続され、前記トランジスタのゲート電極は他の容
    量を介して前記差動信号配線対の一方に接続されること
    を特徴とする請求項9記載の信号受信回路又は信号送受
    信回路。
  12. 【請求項12】 各々がトランジスタで構成される第1
    及び第2のスイッチ回路より成るスイッチ対を有し、 前記第1のスイッチ回路は、前記差動信号配線対の一方
    と接地線との間に配置され、そのゲート電極が前記第2
    のCMOS型インバータ回路のPMOS型トランジスタ
    のソース電極に接続され、 前記第2のスイッチ回路は、前記差動信号配線対の他方
    と接地線との間に配置され、そのゲート電極が前記第1
    のCMOS型インバータ回路のPMOS型トランジスタ
    のソース電極に接続されることを特徴とする請求項9記
    載の信号受信回路又は信号送受信回路。
  13. 【請求項13】 別途、NMOS型トランジスタ対を有
    し、 前記NMOS型トランジスタ対は、そのソース電極対が
    接地線に共通接続され、そのゲート電極対とドレイン電
    極対とがクロスカップル接続され、前記ゲート電極対及
    びドレイン電極対が前記差動信号配線対に各々接続され
    ることを特徴とする請求項9記載の信号受信回路又は信
    号送受信回路。
  14. 【請求項14】 フリップフロップ回路は、 第1及び第2のNMOS型インバータ回路をフリップフ
    ロップ接続して構成され、 前記各NMOS型インバータ回路は、NMOS型の負荷
    トランジスタ及び他のNMOS型トランジスタを有し、 前記各NMOS型インバータ回路の負荷トランジスタ
    は、そのゲート電極とドレイン電極とを接続したダイオ
    ード接続部を有し、 前記第1及び第2のNMOS型インバータ回路相互間
    で、他のNMOS型トランジスタ対のソース電極対は差
    動信号配線対に接続されることを特徴とする請求項2又
    は3記載の信号受信回路又は信号送受信回路。
  15. 【請求項15】 第1のNMOS型インバータ回路にお
    いて、NMOS型の負荷トランジスタのソース電極と他
    のNMOS型トランジスタのドレイン電極とが接続さ
    れ、前記他のNMOS型トランジスタのソース電極は差
    動信号配線対の一方と接続され、前記負荷トランジスタ
    のダイオード接続部は第1のスイッチ回路を介して信号
    受信回路の電源に接続され、 前記第1のスイッチ回路は、そのゲート電極に前記差動
    信号配線対の他方が接続されて電流駆動能力が制御さ
    れ、 第2のNMOS型インバータ回路において、NMOS型
    の負荷トランジスタのソース電極と他のNMOS型トラ
    ンジスタのドレイン電極とが接続され、前記他のNMO
    S型トランジスタのソース電極は前記差動信号配線対の
    他方と接続され、前記負荷トランジスタのダイオード接
    続部は第2のスイッチ回路を介して前記信号受信回路の
    電源に接続され、 前記第2のスイッチ回路は、そのゲート電極に前記差動
    信号配線対の一方が接続されて電流駆動能力が制御され
    ることを特徴とする請求項14記載の信号受信回路又は
    信号送受信回路。
  16. 【請求項16】 伝送すべき信号を、電位の遷移方向が
    相反する方向である2つの信号より成り且つその両信号
    のうち一方の電位が信号受信回路の電源の電位である差
    動信号として、伝送することを特徴とする信号伝送方
    法。
  17. 【請求項17】 前記差動信号は、前記信号受信回路の
    電源の電位と接地電位との電位差よりも小さい微小振幅
    電圧の差動信号であることを特徴とする請求項16記載
    の信号伝送方法。
  18. 【請求項18】 伝送すべき信号はクロック信号である
    ことを特徴とする請求項16記載の信号伝送方法。
  19. 【請求項19】 第1の振幅電圧を有する信号を入力
    し、 前記入力した信号を、前記第1の振幅電圧よりも小さく
    且つ信号受信回路の電源の電位を基準とする第2の振幅
    電圧の差動信号に変換し、この差動信号を伝送すること
    を特徴とする請求項16記載の信号伝送方法。
  20. 【請求項20】 電位の遷移方向が相反する方向である
    2つの信号より成る差動信号を、トランジスタのソース
    電極、ゲート電極及び基板電極のうち何れか2つの電極
    で受けることを特徴とする信号受信方法。
  21. 【請求項21】 前記差動信号の変化に同期して、フリ
    ップフロップ回路を構成する2個のインバータ回路相互
    間のトランジスタ対のソース電極対、ゲート電極対及び
    基板電極対のうち2つ以上の電極の電位を変化させて、 前記差動信号を受信することを特徴とする請求項20記
    載の信号受信方法。
  22. 【請求項22】 伝送すべき信号を、電位の遷移方向が
    相反する方向である2つの信号より成り且つその両信号
    のうち一方の電位が信号受信回路の電源の電位である差
    動信号として、伝送し、 前記伝送された差動信号を、トランジスタのソース電
    極、ゲート電極及び基板電極のうち何れか2つの電極で
    受けることを特徴とする信号送受信方法。
  23. 【請求項23】 信号を信号受信回路に伝送する信号伝
    送回路において、 前記信号を、電位の遷移方向が相反する方向である2つ
    の信号より成る差動信号で表現し、且つ前記差動信号の
    うち一方の電位を前記信号受信回路の電源の電位とする
    第1の差動信号生成部と、 前記信号を、前記差動信号で表現し、且つこの差動信号
    のうち一方の電位を接地電位とする第2の差動信号生成
    部と、 前記第1及び第2の差動信号生成部により生成された両
    差動信号が差動伝送される2つの配線対とを備えたこと
    を特徴とする信号伝送回路。
  24. 【請求項24】 前記第1及び第2の差動信号生成部
    は、第1の振幅電圧を有する信号を入力し、 前記第1の差動信号生成部は、前記第1の振幅電圧より
    も小さい第2の振幅電圧の差動信号を生成し、 前記第2の差動信号生成部は、前記第1の振幅電圧より
    も小さい第3の振幅電圧の差動信号を生成することを特
    徴とする請求項23記載の信号伝送回路。
  25. 【請求項25】 前記第1の差動信号生成部は、PMO
    S型トランジスタを含み且つ前記第2の振幅電圧に等し
    い電位差の2つの電源に接続されるプッシュプル回路を
    備え、 前記第2の差動信号生成部は、NMOS型トランジスタ
    を含み且つ前記第3の振幅電圧に等しい電位差の2つの
    電源に接続されるプッシュプル回路を備えることを特徴
    とする請求項24記載の信号伝送回路。
  26. 【請求項26】 第1及び第2の差動信号生成部は、 電源と接地線との間に直列に接続され、 前記第1の差動信号生成部と第2の差動信号生成部との
    間には、抵抗が配置されることを特徴とする請求項23
    記載の信号伝送回路。
  27. 【請求項27】 第1及び第2の差動信号生成部は、 電源と接地線との間に直列に接続され、 前記第1の差動信号生成部と第2の差動信号生成部との
    間には、前記第1又は第2の差動信号生成部と同一構成
    の第3の差動信号生成部が配置され、 前記第3の差動信号生成部には、差動信号が伝送される
    配線の浮遊容量よりも小さな容量が接続されることを特
    徴とする請求項23記載の信号伝送回路。
  28. 【請求項28】 信号受信回路の所定電源及び接地電源
    のうち前記所定電源の電位近傍の電圧を基準とする小振
    幅電圧の第1の差動信号と、前記接地電源の電位近傍の
    電圧を基準とする小振幅電圧の第2の差動信号とを唯一
    の入力とし、 前記第1及び第2の差動信号の電気的変化にスタティッ
    クに連動して、前記第1及び第2の差動信号の振幅電圧
    よりも大きい第3の振幅電圧を発生することを特徴とす
    る信号受信回路。
  29. 【請求項29】 信号受信回路は、フリップフロップ回
    路を備え、 前記フリップフロップ回路は、第1及び第2のCMOS
    型インバータ回路をフリップフロップ接続して成り、 前記第1及び第2のCMOS型インバータ回路は、各
    々、ドレイン電極同志を共通に接続したNMOS型及び
    PMOS型の両トランジスタより構成され、 前記第1及び第2のCMOS型インバータ回路のNMO
    S型トランジスタのソース電極対には、第1及び第2の
    差動信号のうち何れか一方が入力され、 前記第1及び第2のCMOS型インバータ回路のPMO
    S型トランジスタのソース電極対には、第1及び第2の
    差動信号のうち残る他方が入力されることを特徴とする
    請求項28記載の信号受信回路。
  30. 【請求項30】 第1及び第2のCMOS型インバータ
    回路のNMOS型トランジスタのソース電極対には、第
    2の差動信号が入力され、 前記第1及び第2のCMOS型インバータ回路のPMO
    S型トランジスタのソース電極対には、第1の差動信号
    が入力されることを特徴とする請求項29記載の信号受
    信回路。
  31. 【請求項31】 第1及び第2の差動信号は各々第1及
    び第2の差動信号配線対を介して入力され、 第1及び第2のCMOS型インバータ回路相互間の各ト
    ランジスタ対は、そのゲート電極対が各々容量を介して
    第1及び第2の差動信号配線対のうち一方に接続され、 前記各トランジスタ対のゲート電極対と前記差動信号配
    線対との接続関係は、各々、前記容量を介したクロスカ
    ップル接続であることを特徴とする請求項29記載の信
    号受信回路。
  32. 【請求項32】 信号受信回路は、フリップフロップ回
    路より成り、 前記フリップフロップ回路は、第1及び第2のNMOS
    型インバータ回路をフリップフロップ接続して成り、 前記第1及び第2のNMOS型インバータ回路は、各
    々、NMOS型の負荷トランジスタ及び他のNMOS型
    トランジスタから成り、前記各負荷トランジスタは、そ
    のゲート電極とドレイン電極とを共通接続したダイオー
    ド接続部を有し、前記各他のNMOS型トランジスタ
    は、そのドレイン電極が自己のインバータ回路の負荷ト
    ランジスタのソース電極に接続され、 前記第1及び第2のNMOS型インバータ回路相互間の
    他のNMOS型トランジスタ対のソース電極対には、第
    2の差動信号が入力され、 前記第1及び第2のNMOS型インバータ回路相互間の
    負荷トランジスタ対のドレイン電極対には、第1の差動
    信号が入力されることを特徴とする請求項28記載の信
    号受信回路。
  33. 【請求項33】 フリップフロップ回路を構成するイン
    バータ回路相互間において、ソース電極対が差動信号配
    線対に接続されたトランジスタ対は、その基板電極対が
    前記差動信号配線対にクロスカップル接続されることを
    特徴とする請求項14又は29記載の信号受信回路。
  34. 【請求項34】 フリップフロップ回路は、複数個のト
    ランジスタが表面に形成されたチップの前記表面に形成
    され、 前記フリップフロップ回路を構成するインバータ回路の
    負荷トランジスタは、そのしきい値電圧が、前記フリッ
    プフロップ回路を構成する他のトランジスタ及び前記チ
    ップ表面に形成された他の複数個のトランジスタのしき
    い値電圧よりも小さい電圧値に設定されることを特徴と
    する請求項14又は29記載の信号受信回路。
  35. 【請求項35】 信号受信回路は、 第1及び第2のフリップフロップ回路と、4組のインバ
    ータ回路を有する補助受信回路とを備え、 前記第1及び第2のフリップフロップ回路は、各々、2
    個のダイオード負荷型のインバータ回路をフリップフロ
    ップ接続して成ると共に、その相補の出力電位の一方が
    電源電位又は接地電位であり、他方が本来の接地電位又
    は電源電位に達せず、 前記補助受信回路は、前記第1及び第2のフリップフロ
    ップ回路から各々相補の出力を受け、この4個の出力に
    基いて電源電位及び接地電位の相補出力を出力すること
    を特徴とする請求項29記載の信号受信回路。
  36. 【請求項36】 前記第1のフリップフロップ回路は、
    第1及び第2のNMOS型インバータ回路をフリップフ
    ロップ接続して成り、前記第1及び第2のNMOS型イ
    ンバータ回路は、各々、NMOS型の負荷トランジスタ
    と、他のNMOS型トランジスタとから成り、前記負荷
    トランジスタは、そのゲート電極とドレイン電極とを共
    通接続したダイオード接続部を有し、前記他のNMOS
    型トランジスタは、そのドレイン電極が前記負荷トラン
    ジスタのソース電極に接続され、前記第1及び第2のN
    MOS型インバータ回路相互間において、他のNMOS
    型トランジスタ対のソース電極対には第2の差動信号が
    入力される一方、負荷トランジスタ対のドレイン電極対
    には第1の差動信号が入力され、 前記第2のフリップフロップ回路は、第1及び第2のP
    MOS型インバータ回路をフリップフロップ接続して成
    り、前記第1及び第2のPMOS型インバータ回路は、
    各々、PMOS型の負荷トランジスタと、他のPMOS
    型トランジスタとから成り、前記負荷トランジスタは、
    そのゲート電極とドレイン電極とを共通接続したダイオ
    ード接続部を有し、前記他のPMOS型トランジスタ
    は、そのドレイン電極が前記負荷トランジスタのソース
    電極に接続され、前記第1及び第2のPMOS型インバ
    ータ回路相互間において、他のPMOS型トランジスタ
    対のソース電極対には前記第1の差動信号が入力される
    一方、負荷トランジスタ対のドレイン電極対には前記第
    2の差動信号が入力されることを特徴とする請求項35
    記載の信号受信回路。
  37. 【請求項37】 前記補助受信回路において、 前記4組のインバータ回路は、4組のCMOS型インバ
    ータ回路であり、 前記2組のCMOS型インバータ回路は、その各出力が
    共通接続されると共に、各々、前記第1の差動信号の一
    方及び前記第2の差動信号の一方を電源及び接地電源と
    し、且つ前記第1のフリップフロップ回路の相補出力の
    一方及び前記第2のフリップフロップ回路の相補出力の
    一方が入力され、 他の2組のCMOS型インバータ回路は、その各出力が
    共通接続されると共に、各々、前記第1の差動信号の他
    方及び前記第2の差動信号の他方を電源及び接地電源と
    し、且つ前記第1のフリップフロップ回路の相補出力の
    他方及び前記第2のフリップフロップ回路の相補出力の
    他方が入力されることを特徴とする請求項35又は36
    記載の信号受信回路。
  38. 【請求項38】 前記補助受信回路において、 前記4組のインバータ回路は、NMOS型インバータ回
    路及びPMOS型インバータ回路より成る1組と、他の
    NMOS型インバータ回路及び他のPMOS型インバー
    タ回路より成る他の1組であり、 前記1組のNMOS型及びPMOS型の両インバータ回
    路は、相互に直列接続された直列回路に構成され、その
    直列接続点を出力端子とし、且つ前記第1及び第2の差
    動信号の一方を前記直列回路の電源及び接地電源とし、
    更に各々、第1及び第2のフリップフロップ回路の出力
    の一方がゲート電極に入力され、 前記他の1組のNMOS型及びPMOS型の両インバー
    タ回路は、相互に直列接続された直列回路に構成され、
    その直列接続点を他の出力端子とし、且つ前記第1及び
    第2の差動信号の他方を前記直列回路の電源及び接地電
    源とし、更に各々、第1及び第2のフリップフロップ回
    路の出力の他方がゲート電極に入力されることを特徴と
    する請求項35又は36記載の信号受信回路。
  39. 【請求項39】 第1の振幅電圧を有する信号を入力
    し、 前記入力した信号を、前記第1の振幅電圧よりも小さく
    且つ信号受信回路の電源の電位近傍を基準とする第2の
    振幅電圧の差動信号に変換すると共に、 前記入力した信号を、前記第1の振幅電圧よりも小さく
    且つ接地電位近傍を基準とする第3の振幅電圧の差動信
    号に変換し、 前記第2及び第3の振幅電圧の両差動信号を伝送するこ
    とを特徴とする請求項16記載の信号伝送方法。
  40. 【請求項40】 信号受信回路の所定電源及び接地電源
    のうち前記所定電源の電位近傍の電圧を基準とする小振
    幅電圧の第1の差動信号と、前記接地電源の電位近傍の
    電圧を基準とする小振幅電圧の第2の差動信号とを唯一
    の入力とし、 前記第1及び第2の差動信号の電気的変化にスタティッ
    クに連動して、前記第1及び第2の差動信号の振幅電圧
    よりも大きい第3の振幅電圧を出力することを特徴とす
    る信号受信方法。
  41. 【請求項41】 第1の振幅電圧を有する信号を入力
    し、 前記入力した信号を、電位の遷移方向が相反する方向で
    ある2つの信号より成る差動信号であって、且つ前記第
    1の振幅電圧よりも小さい第2の振幅電圧を有し、更に
    前記差動信号のうち一方の電位を信号受信回路の電源の
    電位近傍とする差動信号に変換すると共に、 前記入力した信号を、前記差動信号であって、且つ前記
    第1の振幅電圧よりも小さい第3の振幅電圧を有し、更
    に前記差動信号のうち一方の電位を接地電位近傍とする
    差動信号に変換し、 前記前記第2及び第3の振幅電圧の両差動信号を伝送
    し、 その後、前記伝送された両差動信号を唯一の入力とし、
    この両差動信号の電気的変化にスタティックに連動し
    て、前記両差動信号の第2及び第3の振幅電圧よりも大
    きい第3の振幅電圧の信号を出力することを特徴とする
    信号送受信方法。
  42. 【請求項42】 前記信号受信回路は、トランジスタを
    有するインバータ回路から成り、 前記インバータ回路は、前記トランジスタのソース電
    極、ゲート電極及び基板電極のうち2つの電極に差動信
    号を受信し、この受信した差動信号の変化に同期して前
    記2つの電極の電位が変化することを特徴とする請求項
    2又は3記載の信号受信回路。
  43. 【請求項43】 受信する差動信号は、信号受信回路の
    電源の電位近傍の小振幅電圧の第1の差動信号、及び接
    地電位近傍の小振幅電圧の第2の差動信号であり、 インバータ回路は、 直列接続された2個のトランジスタより成り、 前記一方のトランジスタは、そのソース電極、ゲート電
    極及び基板電極のうち2つの電極に前記第1の差動信号
    を受け、 前記他方のトランジスタは、そのソース電極、ゲート電
    極及び基板電極のうち2つの電極に前記第2の差動信号
    を受けることを特徴とする請求項42記載の信号受信回
    路。
  44. 【請求項44】 前記インバータ回路は、PMOS型及
    びNMOS型の両トランジスタを直列に接続した直列回
    路を有し、前記直列接続点を出力端子とするCMOS型
    インバータ回路より成り、 前記PMOS型トランジスタのソース電極及びゲート電
    極に前記第1の差動信号が入力され、 前記NMOS型トランジスタのソース電極及びゲート電
    極に前記第2の差動信号が入力されることを特徴とする
    請求項43記載の信号受信回路。
  45. 【請求項45】 第1及び第2の差動信号の振幅電圧
    は、各々、信号受信回路の電源の電圧の半分値よりも小
    さいことを特徴とする請求項43記載の信号受信回路。
  46. 【請求項46】 前記差動信号を、信号受信回路である
    インバータ回路を構成するトランジスタのソース電極、
    ゲート電極及び基板電極のうち2つ以上の電極に入力し
    て、 前記差動信号の同期して前記2つ以上の電極の電位を変
    化させることを特徴とする請求項20記載の信号受信方
    法。
  47. 【請求項47】 信号受信回路であるインバータ回路は
    2個のトランジスタを備え、 信号受信回路の電源の電位近傍の電位にある第1の差動
    信号を、前記インバータ回路の一方のトランジスタのソ
    ース電極、ゲート電極及び基板電極のうち2つ以上の電
    極に入力すると共に、 接地電位近傍の電位にある第2の差動信号を、前記イン
    バータ回路の他方のトランジスタのソース電極、ゲート
    電極及び基板電極のうち2つ以上の電極に入力して、 前記第1及び第2の差動信号が示す情報を受信すること
    を特徴とする請求項20記載の信号受信方法。
  48. 【請求項48】 第1及び第2の差動信号の振幅電圧
    は、各々、信号受信回路の電源と接地電位との電位差よ
    りも小さい微小振幅電圧に設定されることを特徴とする
    請求項47記載の信号受信方法。
  49. 【請求項49】 前記第1及び第2の差動信号が示す情
    報を受信した後、この情報に応じて信号受信回路の電源
    の電位と接地電位との電位差に等しい振幅電圧の検知信
    号を出力することを特徴とする請求項47記載の信号受
    信方法。
  50. 【請求項50】 電源線に接続されるスイッチ手段と、 前記スイッチ手段により前記電源線から前記スイッチ手
    段を介して電源供給を受ける回路部とを備えた半導体集
    積回路において、 前記スイッチ手段により前記電源線から前記回路部に電
    源供給を行う際、及びその電源供給を停止する際、前記
    電源線の電位を制御する電位制御手段を備えたことを特
    徴とする半導体集積回路。
  51. 【請求項51】 前記回路部が活性化状態から非活性化
    状態に変化する際に前記スイッチ手段により前記電源線
    から前記回路部への電源供給を停止し、 前記電位制御手段は、前記スイッチ手段により前記回路
    部への電源供給を停止する際に、前記スイッチ手段をよ
    り一層ハイインピーダンス状態にするように、前記電源
    線の電位を制御することを特徴とする請求項50記載の
    半導体集積回路。
  52. 【請求項52】 スイッチ手段はトランジスタより成
    り、 前記トランジスタは、そのソース電極に前記電源線が接
    続され、そのドレイン電極に前記回路部が接続され、そ
    のゲート電極に、ゲート電圧制御用の制御線が接続され
    ることを特徴とする請求項50又は51記載の半導体集
    積回路。
  53. 【請求項53】 前記電位制御手段は、 前記スイッチ手段により前記回路部への電源供給を停止
    する際に、前記電源線の電位を制御すると共に前記ゲー
    ト電圧制御用の制御線の電位を、前記電源線の電位の変
    化方向とは逆方向に変化させることを特徴とする請求項
    52記載の半導体集積回路。
  54. 【請求項54】 前記電位制御手段は、 前記スイッチ手段により前記回路部への電源供給を停止
    する際に、前記電源線の電位を制御すると共に前記ゲー
    ト電圧制御用の制御線の電位を、前記トランジスタをよ
    り一層ハイインピーダンス状態にする方向に遷移させ且
    つその遷移到達点の電位が前記トランジスタのソース電
    極の電位を越える電位に変化させることを特徴とする請
    求項52記載の半導体集積回路。
  55. 【請求項55】 スイッチ手段はトランジスタより成
    り、 前記トランジスタは、そのしきい値電圧が、前記回路部
    を構成するトランジスタのしきい値電圧以下の電圧値に
    設定されることを特徴とする請求項50又は51記載の
    半導体集積回路。
  56. 【請求項56】 スイッチ手段は、 所定電位を持つ電源線と前記回路部との間に配置された
    スイッチ手段と、 接地電位の電源線と前記回路部との間に配置されたスイ
    ッチ手段とから成ることを特徴とする請求項50又は5
    1記載の半導体集積回路。
  57. 【請求項57】 電源線と、回路部と、前記電源線と回
    路部とに接続されたスイッチ手段とを備え、前記スイッ
    チ手段により前記電源線から前記スイッチ手段を経て前
    記回路部に電源供給するようにした半導体集積回路にお
    いて、 前記スイッチ手段により前記電源線から前記回路部に電
    源供給を行う際、及びその電源供給を停止する際、前記
    電源線の電位を変更することを特徴とする半導体集積回
    路の制御方法。
  58. 【請求項58】 前記スイッチ手段により前記回路部へ
    の電源供給を停止する際に、前記スイッチ手段をより一
    層ハイインピーダンス状態にするように、前記電源線の
    電位を変更することを特徴とする請求項57記載の半導
    体集積回路の制御方法。
  59. 【請求項59】 スイッチ手段をトランジスタで構成
    し、 前記スイッチ手段により前記回路部への電源供給を停止
    する際に、前記トランジスタのゲート電極を、電源線の
    電位の変化方向とは逆方向に変化させることを特徴とす
    る請求項58記載の半導体集積回路の制御方法。
  60. 【請求項60】 論理回路又は演算回路がその処理の順
    序の方向に複数に分割されて複数の段に区画されると共
    に前記各段の間にスイッチ回路及びラッチ回路が配置さ
    れたパイプライン構成を持つ半導体集積回路において、 電源電圧未満の第1及び第2の差動クロック信号が各々
    伝送される第1及び第2のクロック差動配線対と、 前記各段に配置され、前記第1及び第2の差動配線対の
    第1及び第2の差動クロック信号を受けて他のクロック
    信号を生成し、この他のクロック信号により、対応する
    段の前記スイッチ回路を制御する制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  61. 【請求項61】 前記第1の差動クロック信号は、電源
    電位を基準とする小振幅電圧の差動信号であり、 前記第2の差動クロック信号は、接地電位を基準とする
    小振幅電圧の差動信号であることを特徴とする請求項6
    0記載の半導体集積回路。
  62. 【請求項62】 制御手段は、ドレイン電極同志が接続
    されたPMOS型トランジスタ及びNMOS型トランジ
    スタを有するCMOS型インバータ回路より成り、 前記PMOS型トランジスタは、そのソース電極及びゲ
    ート電極に前記第1の差動クロック信号が入力され、 前記NMOS型トランジスタは、そのソース電極及びゲ
    ート電極に前記第2の差動クロック信号が入力され、 前記PMOS型及びNMOS型の両ドレイン電極を出力
    端子として、この出力端子から前記他のクロック信号を
    出力することを特徴とする請求項61記載の半導体集積
    回路。
  63. 【請求項63】 各段のラッチ回路は、ダイナミック型
    のフリップフロップ回路により構成され、 前記ダイナミック型のフリップフロップ回路は、フリッ
    プフロップ部と、電源線と前記フリップフロップ部との
    間に配置された第1のスイッチ部と、接地線と前記フリ
    ップフロップ部との間に配置された第2のスイッチ部と
    を有することを特徴とする請求項61記載の半導体集積
    回路。
  64. 【請求項64】 前記第1のスイッチ部はPMOS型ト
    ランジスタより成ると共に、前記第2のスイッチ部はN
    MOS型トランジスタより成り、 前記PMOS型トランジスタは、そのゲート電極及びソ
    ース電極が前記第1のクロック差動配線対に接続され、
    そのドレイン電極が前記フリップフロップ部に接続さ
    れ、 前記NMOS型トランジスタは、そのゲート電極及びソ
    ース電極が前記第2のクロック差動配線対に接続され、
    そのドレイン電極が前記フリップフロップ部に接続され
    ることを特徴とする請求項63記載の半導体集積回路。
  65. 【請求項65】 論理回路又は演算回路をその処理の順
    序の方向に複数に分割した複数の段を持ち、前記各段の
    間にスイッチ回路及びラッチ回路が配置されたパイプラ
    イン構成の半導体集積回路において、 電源電位を基準とする第1の差動クロック信号、及び接
    地電位を基準とする第2の差動クロック信号を入力し
    て、前記電源電位を振幅電圧とするクロック信号を生成
    し、 前記生成したクロック信号に基いて前記各段のスイッチ
    回路を制御することを特徴とする半導体集積回路の制御
    方法。
  66. 【請求項66】 前記生成されたクロック信号の前半周
    期において前記ラッチ回路への電源供給を断つと共に、
    データを前記スイッチ回路を経て前記ラッチ回路に取込
    み、 前記クロック信号の後半周期において前記スイッチ回路
    を閉じて次のデータの前記ラッチ回路への取込みを禁止
    すると共に、前記ラッチ回路に電源供給して前記取込ん
    だデータを出力することを特徴とする請求項65記載の
    半導体集積回路の制御方法。
  67. 【請求項67】 データを入力し、このデータを反転し
    て出力するインバータ回路と、前記インバータ回路と電
    源線との間に配置された第1のスイッチ回路と、前記イ
    ンバータ回路と接地線との間に配置された第2のスイッ
    チ回路とを備えたクロックドインバータ回路より成る半
    導体集積回路であって、 一方が電源線を兼ね、且つ電位の遷移方向が相反する方
    向である2つの信号より成る第1の差動クロック信号の
    配線対と、 他方が接地線を兼ねる第2の差動クロック信号の配線対
    とを有し、 前記第1のスイッチ回路は、前記第1の差動クロック信
    号配線対に接続されて第1の差動クロック信号により制
    御され、 前記第2のスイッチ回路は、前記第2の差動クロック信
    号配線対に接続されて第2の差動クロック信号により制
    御されることを特徴とする半導体集積回路。
  68. 【請求項68】 前記第1のスイッチ回路は、PMOS
    型トランジスタより成り、そのゲート電極及びソース電
    極が前記第1の差動クロック信号配線対に接続されるこ
    とを特徴とする請求項67記載の半導体集積回路。
  69. 【請求項69】 前記第2のスイッチ回路は、NMOS
    型トランジスタより成り、そのゲート電極及びソース電
    極が前記第2の差動クロック信号配線対に接続されるこ
    とを特徴とする請求項67記載の半導体集積回路。
  70. 【請求項70】 請求項67記載のクロックドインバー
    タ回路が2個縦属接続される共に、 前記後段のクロックドインバータ回路の出力を受けて反
    転するインバータ回路を備え、 前記インバータ回路の出力が前記2個のクロックドイン
    バータ回路の縦属接続点にフィードバックされた構成の
    ハーフラッチ回路より成ることを特徴とする半導体集積
    回路。
  71. 【請求項71】 チップ全体に走る第1及び第2の源ク
    ロック差動配線対と、 前記第1及び第2の源クロック差動配線対と前記第1及
    び第2のクロック差動配線対との間に各々配置された第
    1及び第2のスイッチ回路と、 前記第1のクロック差動配線対の一方に電源を接続し且
    つその他方を接地すると共に、前記第2のクロック差動
    配線対の一方を接地し且つその他方に電源を接続する接
    続回路と、 前記第1及び第2のスイッチ回路及び前記接続回路を制
    御する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項70
    記載の半導体集積回路。
  72. 【請求項72】 制御回路は、 前記第1及び第2のクロック差動配線対を前記源クロッ
    ク差動配線対と分離するよう前記第1及び第2のスイッ
    チ回路を制御するとき、前記第1のクロック差動配線対
    の一方を電源に接続し、その他方を接地すると共に、前
    記第2のクロック差動配線対の一方を接地し、その他方
    を電源に接続するよう前記接続回路を制御することを特
    徴とする請求項71記載の半導体集積回路。
  73. 【請求項73】 制御回路は、 クロックドインバータ回路に入力されるデータの内容が
    時間の経過に対して変化しない場合、及びデータを次段
    に転送する必要がない場合に、前記第1及び第2のスイ
    ッチ回路並びに前記接続回路を制御することを特徴とす
    る請求項72記載の半導体集積回路。
JP26749296A 1995-11-08 1996-10-08 信号伝送回路、信号受信回路及び送受信回路、信号伝送方法、信号受信方法及び信号送受信方法、並びに半導体集積回路及びその制御方法 Expired - Fee Related JP3456849B2 (ja)

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JP2010141646A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Sorbus Memory Inc ラッチ型コンパレータ及びこれを用いた多値論理復調回路
JP2013211765A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Nec Corp クロックドライバ回路
JP2019522289A (ja) * 2016-06-24 2019-08-08 クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated チャージリサイクルを用いる電圧モードドライバ

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