JPH0919116A - 誘導電動機による駆動装置及びその始動運転方法 - Google Patents

誘導電動機による駆動装置及びその始動運転方法

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JPH0919116A
JPH0919116A JP35055595A JP35055595A JPH0919116A JP H0919116 A JPH0919116 A JP H0919116A JP 35055595 A JP35055595 A JP 35055595A JP 35055595 A JP35055595 A JP 35055595A JP H0919116 A JPH0919116 A JP H0919116A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 誘導電動機の始動特性と運転特性とを改善し
て、誘導電動機の用途の拡大と使用効率の向上及び省電
力化を計る。 【構成】 同一回転軸2に2個の回転子コア3,4をそ
れぞれ導体をかご形に形成して軸着した2個の回転子9
と、該2個の回転子9それぞれに対峙して固定子巻線1
2,13を巻装した2個の固定子14,15と、一方の
固定子巻線12と他方の固定子巻線13の両方あるいは
一方に順次切り換えて給電する切換装置20とから誘導
電動機による駆動装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2個の固定子と2個の
回転子とから構成する誘導電動機、または同一の負荷を
駆動する2台の誘導電動機による駆動装置とその始動運
転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、負荷を駆動する誘導電動機の
簡便な始動方法は、直入れ始動とスタ−デルタ始動があ
る。この直入れ始動は、トルクが十分に発揮できる反
面、大容量電動機では始動時に大電流が流れ、このため
電気設備費は多大なものであった。また、スタ−デルタ
始動器によると、始動時の電流は低く抑えられるものの
それに伴い始動トルクも低減して始動トルクが低下した
分、大型の誘導電動機を採用することになり電動機の高
騰を招いていた。ここで、一般的なスタ−デルタ始動器
を使用した場合のトルク・電流・入力特性を図9,図1
0,図11に示す。
【0003】これまでに誘導電動機の始動方法として、
特開昭51−104513号公報あるいは特開昭52−
54112号公報等があり、スタ−あるいはデルタに固
定子巻線を切り換えて行う多くの始動方法は公知であ
る。これらは、固定子巻線を複数の回路(巻線)で構成
して、始動時にはこれら巻線をそれぞれスタ−あるいは
デルタに切換えながら始動電流を抑制しようとするもの
であった。
【0004】以上のものは、始動電流が抑制できる反
面、スタ−デルタ始動であることには違いなく、始動電
流を抑制すると始動時のトルクの低下は避けられない。
このためスタ−デルタ始動としたものは二乗低減負荷の
ような、スタ−デルタ始動のスタ−接続における起動ト
ルクよりも小さな負荷だけの対応となり、誘導電動機で
ありながら用途が限定され汎用の誘導電動機とはなり得
ないものである。更に、これらの始動方法による誘導電
動機では、始動トルクよりも大きい連続運転可能な中間
トルク特性を有していない。
【0005】また直入れによる慣性の大きい負荷の始動
後は、始動時のような大きなトルクは不要で1/2トル
ク程度での運転が可能であれば省電力運転につながる
が、これまでの誘導電動機での直入れ始動では中間トル
クの設定はなく、ここでスタ−デルタ始動を逆に使用し
たとしてもスタ−接続でのトルクでは定格トルク以下で
この接続での運転は不可能である。
【0006】ところで、単一の固定子コアに単独の固定
子巻線を複数個設け、そのうち一つの固定子巻線だけに
給電すると、起磁力波形が悪くなる原因となり、トルク
特性が乱れ起動不可能になったり、運転効率が低下する
などの欠点が目立ち実用に耐えないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】直入れ始動を行う誘導
電動機は、極めて小さな負荷かあるいは慣性力の大きい
負荷に使用されることが多く、誘導電動機の始動トルク
を重視した使用方法である。しかし、このような慣性の
大きい負荷が大きなトルクを必要とするのは定格回転数
に至るまでで、いったん定格回転数に達すると慣性負荷
が大型だけに簡単に回転が変動することもなく、始動後
は小さなトルクで十分である。しかし、小さなトルクで
十分であるにもかかわらず誘導電動機が直入れ始動であ
るために始動後も出力を低下させることができず無駄な
電力を消費しているのが現実である。従って、始動時に
は始動電流を抑え大きなトルクを発生することができ
て、定格運転時には省電力運転が可能な誘導電動機によ
る駆動装置とその始動運転方法の開発が望まれている。
このためコンドルファ始動や、最近ではインバ−タ始動
もあるが、いずれにしても装置が大変高価である。
【0008】また、誘導電動機は非常用発電設備の負荷
として使用されることが多い。つまり非常用消火設備用
ポンプ等の駆動用電動機として使用されている。この非
常用発電の自家発電設備を構成する原動機とこの原動機
によって駆動する発電機とは、その原動機の大きさと発
電機容量とを、この発電設備の負荷となる電動機の起動
から定格運転に至る始動期間における、電動機定格に対
する負荷電流変化率及び入力変化率によって計算される
係数で選定されている。したがって、始動期間における
起動電流を小さくすることは勿論のこと、始動期間内に
おけるスタ−デルタ切換による切換時の負荷電流や入力
の変化率を小さくすることが検討されてきた。これらの
値を小さくすることは必要とする発電機や原動機の容量
を小さくすることになり設備費を低減させることができ
るからである。
【0009】また緊急時に作動する消化設備等のポンプ
はできるだけ定格運転までの立ち上がりを短くしたいも
のである。このため前記の負荷電流変化率や入力変化率
を気にかけながらも、できるだけ起動トルクを大きくし
て起動時間を短くした電動機の開発が望まれ、しかも構
造が簡単な誘導電動機による駆動装置の開発が望まれて
いる。この結果、クロ−ズドスタ−デルタ始動、リアク
トル始動、コンドルファ始動及び特殊コンドルファ始動
などによって実現されているがいずれも大変高価な装置
を必要としている。
【0010】誘導電動機をコンプレッサ−等の運転・停
止あるいは高負荷・低負荷を頻繁に繰り返すものに使用
した場合、誘導電動機は停止と再起動を頻繁に繰り返す
ことになり、再起動時の始動電流によって温度上昇が激
しくこのような使用ができないものである。大型のもの
はこの起動時の始動電流を低く抑えるためにスタ−デル
タ始動を行っているが、スタ−始動では起動トルクが低
く再起動できないことが多く、1ランク上の誘導電動機
を設置している。また、コンプレッサ−の駆動には常時
電動機を回転させておくアンロ−ド型があり、不要なエ
ア−を適宜排気しているものがあるが、電動機を常時回
転させるためランニングコストは大きい。
【0011】以上のことから、慣性の大きな負荷のため
に無駄な電力を消費したりあるいは汎用の電動機であり
ながら特別に始動時の電流を抑えることを目的とした始
動装置を設けたために特殊用途での電動機になっていた
のがこれまでの誘導電動機であった。したがって、汎用
の誘導電動機のように別の高価な始動装置を必要とせ
ず、大きな慣性負荷用の電動機としても、自家発電設備
用の負荷としても、また起動・停止を繰り返したり負荷
時と非負荷時とで使い分けるコンプレッサ−の電動機と
しても、誘導電動機としての能力を十分発揮させなが
ら、どのような用途にも電動機として効率良く使用する
ことができるようにした安価な誘導電動機による駆動装
置の提供を技術的課題とする。
【0012】単一の回転子と固定子からなる、定格トル
クよりも起動トルクが小さい特性の通常の汎用誘導電動
機の出力選定は、定格トルクが基準ではなく、負荷トル
クに対する誘導電動機の起動トルクとなり、特にスタ−
デルタ始動にした場合、どうしても起動トルクが小さく
なることから電動機出力をランクアップした出力機種を
選定することになり、これは起動時が高負荷のものは顕
著である。したがって汎用の誘導電動機でも無駄な出力
アップした誘導電動機の選定を行うことなく多様な負荷
に対応できる誘導電動機による駆動装置の構成とその始
動運転方法の提供を技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によると、同一回
転軸に軸着した2個のかご形回転子と、該2個の回転子
それぞれに対峙して固定子巻線を巻装した2個の固定子
と、一方の固定子巻線と他方の固定子巻線の両方あるい
はどちらかに順次切り換えて給電する切換装置とから誘
導電動機による駆動装置を構成したことにより前記課題
を解決するための手段とした。
【0014】別の手段として、同一の負荷を駆動するよ
う接続した2台の誘導電動機と、一方の誘導電動機の固
定子巻線と他方の誘導電動機の固定子巻線との両方、あ
るいはどちらかに順次切り換えて給電する切換装置とか
ら誘導電動機による駆動装置を構成したことにより前記
課題を解決するための手段とした。
【0015】また、前記切換装置は、両方の固定子巻線
を電源に対してスタ−結線とデルタ結線とにそれぞれ切
換可能した。
【0016】前記切換装置は、第1に2個の固定子巻線
それぞれをデルタ結線にして給電し定格回転数に至った
後、一方の固定子巻線をスタ−あるいはデルタ結線にし
てその固定子巻線のみに給電する始動運転方法とするこ
と、あるいは、第1に2個の固定子巻線それぞれをスタ
−結線にして給電し、第2にいずれか一方の固定子巻線
をデルタ結線にして、第3に2個の固定子巻線をそれぞ
れデルタ結線にして給電する始動運転方法とすることに
より、例えば慣性の大きい負荷や、結線切換時の電流・
入力変動を小さくしたい時への対応が安価に可能とな
る。
【0017】更に、切換装置は、2個の固定子巻線それ
ぞれをデルタ結線にして、2個の固定子巻線の両方と一
方とに給電を切換可能にする始動運転方法で、運転・停
止を繰り返す負荷や、高負荷と低負荷とに変化する負荷
への対応が可能となる。
【0018】
【作用】まず、本発明は同一回転軸に軸着した2個のか
ご形回転子と、該2個の回転子それぞれに対峙して固定
子巻線を巻装した2個の固定子と、一方の固定子巻線と
他方の固定子巻線の両方あるいはどちらかに順次切り換
えて給電する切換装置とから誘導電動機による駆動装置
を構成したので、これまでの汎用誘導電動機としても使
用可能であると共に、直入れ始動後省電力運転にした
り、スタ−デルタ始動も可能である。それだけでなく、
固定子と回転子とをそれぞれ2組設けてあり、どちらか
一方の組だけに給電すれば中間トルクでの運転が連続的
に可能である。このことはこれまでの誘導電動機では簡
単に実現できないものであった。
【0019】また、同一の負荷を駆動するよう接続した
2台の誘導電動機と、一方の誘導電動機の固定子巻線と
他方の誘導電動機の固定子巻線との両方、あるいはどち
らかに順次切り換えて給電する切換装置とから誘導電動
機による駆動装置を構成したので、汎用誘導電動機をそ
のまま利用できるだけでなく、一方の誘導電動機での直
入れ起動が可能で、2台の合計出力と同等の誘導電動機
をスタ−デルタ起動した場合の起動トルクよりも、この
1台の直入れ出力の方が大きい起動トルクとなり、この
場合の起動電流も2台の誘導電動機を合計した定格電流
を超えることはない。
【0020】切換装置は、両方の固定子巻線を電源に対
してスタ−結線とデルタ結線とにそれぞれ切換可能にし
てあり、これであらゆる負荷トルクに対応できる誘導電
動機による駆動装置となっている。しかもこの切換装置
はこれまでの容量の1/2程度の簡単な開閉器で構成で
き、この開閉器の個数も僅か2個から5個であり定格も
半分の容量でよく、安価に実現できるものである。この
他、切換装置の切換制御には回転数、時限、負荷トルク
等の値により順次切り換えることは従来からの公知技術
で実現できる。
【0021】また切換装置によって、第1に2個の固定
子巻線を並列デルタ結線にして両方の固定子巻線に給電
し定格回転数に至った後、一方の固定子巻線をスタ−あ
るいはデルタ結線にして一方の固定子のみに給電する始
動運転方法のものは、慣性力の大きい負荷の始動と運転
に適している。慣性力の大きい負荷であるプレス、破砕
機などは始動には大きなトルクを必要とするが、いった
ん定格回転数に至ると大きなトルクは不要となる。従っ
てこの定格回転数以後、本発明の誘導電動機は切換装置
による切換で一方の固定子巻線をデルタ結線にして一方
のみ給電する連続運転に切り換えると、通常の電流から
半分以下に大きく下回る省電力運転が可能となる。つま
り電流もトルクも1/2となる。しかし並列スタ−結線
時のトルクより大きい起動トルクを有している。また、
減速器を使用した破砕機の始動には、始動時が比較的低
トルクであることから、一方の固定子巻線をデルタ結線
して一方のみ給電して始動することが可能であり、比較
的負荷の大きい運転時には両方の固定子巻線を並列デル
タ結線して給電することにより大きなトルクを引き出す
ことができる。
【0022】さらに切換装置によって、第1に2個の固
定子巻線を並列スタ−結線にして両方の固定子巻線に給
電し、第2にいずれか一方の固定子巻線をデルタ結線に
して一方の固定子巻線のみに給電し、第3に2個の固定
子巻線を並列デルタ結線にして両方の固定子巻線に給電
する始動運転方法のものはポンプあるいはファンの運転
に最適である。
【0023】これらの負荷は二乗低減負荷であり始動は
緩やかな負荷の増加を見ながら定格運転に至るほど負荷
が大きくなる。従来よりこれらの始動にはスタ−結線か
らデルタ結線への切換えで行われてきた。本発明も同様
の切換パタ−ンとなるが、固定子と回転子とを2組設け
て構成したので、これまでの単体の誘導電動機のスタ−
デルタ切換と異なり、2組の固定子・回転子が単独に有
効に作用してこの始動期間の始動トルクの比率は1/
3,1/2,1と変化しソフトスタ−トが実現でき、負
荷電流や入力の変化率等を少なくして始動特性を大きく
向上させることができた。
【0024】次に切り換え装置によって、第1に2個の
固定子巻線を並列スタ−結線にして2個の固定子巻線に
給電し、第2にいずれか一方の固定子巻線をデルタ結線
にして、第3に2個の固定子巻線を並列デルタ結線にす
る始動運転方法のものは、自家用発電設備の負荷となる
防災用ポンプあるいは防災用ファンなどの二乗低減負荷
の駆動に最適である。
【0025】つまり、並列スタ−結線で起動すると並列
デルタ時のトルクに比較して電流・トルク共に比率1/
3である。並列スタ−結線で運転し負荷トルクとの交点
において、一方の固定子巻線をデルタ結線にして、デル
タ結線とスタ−結線との並列に切り換える。この時の切
換は単独のデルタ結線の電流が並列デルタ結線の1/2
で、単独のスタ−結線が並列デルタ結線の1/6である
から、電流は比率1/3から比率4/6に変化すること
になる。さらに、並列のスタ−デルタ結線で運転し負荷
トルクとの交点において次の並列デルタ結線に切り換え
る。この時の電流は比率4/6から比率1に変化する。
【0026】最初の切換時での電流変化は1/3から4
/6への変化であり、これは従来のスタ−デルタ切換始
動の1/3から1への大きな変化とは比較できない程小
さいものである。つぎの切換時での電流変化は4/6か
ら1であるが、この時すでに定格回転数に近くでの切換
となるため負荷電流もきわめて小さな値となっており、
ここでの4/6から1への変化が及ぼす影響は従来と比
較してきわめて小さいものとなっている。同様に入力の
変化も従来のスタ−デルタ切換に比較してきわめて小さ
いものとなっている。これらのことは前述したように、
2個の固定子・回転子で誘導電動機を構成していること
から、それぞれの組の電動機が有効に作用して一体とな
ったトルクを出しているからである。しかもそれぞれを
同じ容量の電動機で構成すればそれぞれのトルクは従来
の1/2であり、組み込むべき電気回路の容量もそれに
比例して安価となり、性能価格両面に亘って多大な効果
を有するものである。
【0027】また切換装置によって2個の固定子巻線そ
れぞれをデルタ結線にして、2個の固定子巻線の両方と
一方とに給電を切換可能にした始動運転方法のものは、
負荷が高低を繰り返すコンプレッサ−に最適である。コ
ンプレッサ−は運転・停止を繰り返すか、連続運転で高
負荷・低負荷を繰り返すものである。
【0028】小型のものはあまり問題とならないが、大
型のコンプレッサ−になると、運転・停止を繰り返し、
スタ−デルタ始動では始動トルクが足りず電動機が大型
になり、直入れ始動だけでは繰り返しに耐えられない。
従って、大トルク(2個の固定子巻線)とその半分(一
方の固定子巻線)のトルク特性を持つ誘導電動機で、起
動の瞬間だけ大トルクで始動して、直ちに半分のトルク
特性に切り換えることにより、大量の始動電流を速やか
に半分程度まで減少させることができるので、従来の直
入れだけのものより電動機の温度上昇は少なくなってい
る。
【0029】次に連続運転で高負荷・低負荷を繰り返す
ものは、従来の電動機では高負荷の時も低負荷の時も同
じトルクで運転しているため低負荷にも関わらず消費電
力が大きい。これを従来のものは、スタ−デルタ始動を
用いて低負荷時にスタ−接続して運転するものもある
が、スタ−デルタの切換は、スタ−時とデルタ時とのト
ルク差が大きく、また一旦電源から固定子巻線がすべて
切り離されるため接点の磨耗などメンテナンスが心配さ
れていた。従って、大トルクとその半分のトルク特性を
持つ誘導電動機で、高負荷時には大トルク(2個の固定
子巻線に給電)にして運転して、低負荷時には半分(一
方の固定子巻線に給電)のトルクで運転することによ
り、低負荷時には少ない消費電力で運転でき、しかも大
トルクと半分のトルクとの切換は、電源から一方の固定
子巻線が切り離されることがなく、しかも切り離される
他方の固定子に流れる電流も大トルク時のほぼ半分であ
ることから、接点の磨耗等のメンテナンスにおいても信
頼性を向上させることができた。
【0030】
【実施例】本発明による好適な第1の実施例を図1によ
り説明する。まず、本発明による誘導電動機の構成を説
明すると、符号1で示す誘導電動機は、回転軸2に任意
の間隔をおいて2個の回転子コア3,4が軸着してあ
り、各回転子コア3,4には回転子導体5,6が設けて
あり、これら回転子導体5,6は回転子コア3,4それ
ぞれの両側において短絡環7,8で短絡されかご形に形
成されており、2個の回転子を有する一体的回転子9が
構成されている。また、前記回転子コア3,4のそれぞ
れに対峙して任意の間隔を設けて周設した固定子コア1
0,11とそれぞれに巻装された固定子巻線12,13
とから固定子14,15が構成されている。
【0031】前記固定子14,15を内設した機枠16
の両側には、玉軸受け17が嵌合された軸受け盤19と
玉軸受け18が嵌合された軸受け盤20とが嵌装されて
おり、前記玉軸受け17,18によって前記回転子9の
軸2は軸支されて前記固定子14,15と同心的に回転
自在となっている。また、固定子巻線12,13は切換
装置25に接続されて誘導電動機による駆動装置として
いる。本発明では、コンパクトに実現するために、一つ
の機枠に2個の回転子と2個の固定子を併設しており、
設置現場でもこれまでの誘導電動機と同じ要領で設置が
可能である。
【0032】更に、本発明による好適な第2の実施例を
図2により説明する。図2に示すものは、汎用誘導電動
機を2個使用して負荷を駆動するように構成した誘導電
動機による駆動装置であって、図2の(A)は、誘導電
動機23,24を負荷22の両側からカップリング27
を介して接続した構成を示してあり、誘導電動機23,
24は切換装置25を介して電源26と電気的に接続し
てある。
【0033】また図2の(B)は、誘導電動機23がカ
ップリング27を介して負荷22を駆動するようにして
あり、誘導電動機24はプ−リ28及びベルト29を介
して負荷22を駆動するようにしてある。ここで誘導電
動機23,24と電源26との接続は前述(A)のとお
りである。
【0034】更に図2の(C)では誘導電動機23と誘
導電動機24ともにプ−リ28とベルト29とによって
負荷22を駆動するように接続してある。ここでの誘導
電動機23,24と電源26との接続も前述(A)のと
おりである。
【0035】この場合は、負荷に必要な容量の半分の容
量の汎用誘導電動機を2台準備すれば良く、誘導電動機
の価格も、半分の容量の誘導電動機2台の合計価格が、
必要な容量の誘導電動機価格を超えることはない。
【0036】次に誘導電動機1と一体的に構成されてい
る切換装置25について図3により説明する。またこの
切換装置25の切換制御については、誘導電動機に接続
する負荷によって、回転数、負荷電流、温度、時限等の
いずれかあるいは複数を検出し、その値によって切り換
えるよう制御することも有効な手段となる。また切換装
置には単純なシ−ケンスを組み込んで単に時限あるいは
回転数等によって切り換えるようにすれば、これまでの
誘導電動機と全く同じ取扱いができる。また、切換装置
25と他の制御盤(図示せず。)とを接続して制御盤に
よって誘導電動機を制御することも可能である。
【0037】ここでは、切換装置25における固定子巻
線12,13と開閉装置Sとの接続図を図3及び図7か
ら図8に示す。また切換によるトルクや電流の変化を図
4から図6に示しいる。更に、図2で示した2台の誘導
電動機23,24と切換装置25との接続は第1の実施
例と同様であるため、実施例2については以下の説明を
省略する。
【0038】さて三相固定子巻線12の一方は電源R,
S,Tにメイン開閉装置S1を介して接続され、三相固
定子巻線12の他方はスタ−結線のための開閉装置S2
に接続されている。三相固定子巻線13は前記固定子巻
線12と並列に開閉装置S3を介して接続してある。さ
らに固定子巻線12,13は共に開閉装置S4でデルタ
結線されている。また、それぞれの開閉装置Sを別のシ
−ケンス回路(図示せず)によって制御すれば、時間に
よってあるいは回転数によって始動時における開閉装置
Sの開閉を自動化できる。
【0039】以上のように構成すると、並列デルタ結線
と並列スタ−結線と単デルタ結線及び単スタ−結線とが
可能で、非常にトルクの小さい単スタ−結線を除く3種
のトルク・電流・入力の各特性を図4,図5,図6に示
す。従って、あらゆる負荷に対してこれまでの誘導電動
機と同様に使用可能であり、当然直入れ始動もスタ−デ
ルタ始動も可能である。これで慣性の大きい負荷でも、
二乗低減負荷でも切換装置の切り換え順序を変更するだ
けであらゆる負荷トルクに対応できる誘導電動機による
駆動装置となっている。それだけでなく、固定子と回転
子とをそれぞれ2組設けてあることから、デルタ結線で
どちらか一方の三相固定子巻線だけに給電すれば、図4
の単デルタ結線で示すように、従来のスタ−デルタ始動
の起動トルクよりも、また定格トルクよりも大きい中間
トルク(図4の単デルタ結線)での始動が可能で、起動
電流(図5の単デルタ結線)も並列スタ−始動時の1.
5倍程度と非常に小さくしかも連続運転が可能である。
このことはこれまでの誘導電動機では簡単に得られない
特性であり実現できないものであった。また、この構成
での並列スタ−あるいは並列デルタの結線は、従来の1
固定子内で2回路の並列結線と異なり、実質的には定格
1/2出力の誘導電動機の単独のスタ−結線デルタ結線
であることから、並列にしたことによる磁気回路上の互
いの干渉はなく、あるいは一方の固定子巻線のみに給電
したことによる磁気特性の変化やトルク特性への影響は
ない。しかもこの切換装置S2,S3,S4は、メイン
開閉装置S1を除きこれまでの容量の1/2程度の開閉
装置で構成でき、この開閉装置の個数も他の実施例も含
め僅か2個から5個であり、その開閉装置も安価に実現
できるものである。
【0040】では図3の結線による誘導電動機によっ
て、慣性の大きい負荷の始動と運転を行う場合について
説明する。この場合すべての開閉装置が開かれた状態
で、切換装置によって、第1に開閉装置S3,S4を閉
じて2個の三相固定子巻線12,13を並列デルタ結線
にして、開閉装置S1を閉じて両方の三相固定子巻線1
2,13に給電し定格回転数に至った後、開閉装置S3
を開いて一方の三相固定子巻線12だけをデルタ結線
(単デルタ)にして一方だけに給電するようにしてあ
る。それぞれの結線におけるトルク・電流・入力特性は
図4,図5,図6に示してある。
【0041】慣性力の大きい負荷であるプレス、破砕機
などは始動には大きなトルクを必要とするが、いったん
定格回転数に至ると大きなトルクは不要となる。従って
開閉装置S3,S4を閉じて三相固定子巻線12,13
を図3の並列デルタ結線で起動して定格回転数以後、本
発明の誘導電動機は切換装置25による切換で開閉装置
S3を開いて一方の三相固定子巻線12だけをデルタ結
線にして一方のみ給電する連続運転(図4の単デルタ結
線)に切り換えて、運転中は通常の定格電流を大きく下
回る省電力運転を行うことができる。つまり電流もトル
クも1/2となる。しかし、このときの起動トルクは、
並列デルタ結線の定格トルクよりも大きいものである。
【0042】また、減速器を使用した破砕機の始動に
は、逆に始動時が比較的低トルクであることから、開閉
装置S4を閉じて一方の三相固定子巻線12をデルタ結
線して一方のみ(図4の単デルタ結線)に給電して始動
することが可能であり、比較的負荷の大きい運転時には
両方の三相固定子巻線12,13を並列デルタ結線(図
4の並列デルタ結線)して給電することにより大きなト
ルクを引き出すことができる。
【0043】次に図3の結線で誘導電動機による駆動装
置によって二乗低減負荷であるポンプ・ファンの始動を
行う場合について説明する。この場合すべての開閉装置
が開かれた状態で、切換装置によって、第1に切換装置
の開閉装置S3,S2を閉じて2個の固定子巻線12,
13を並列スタ−結線にして開閉装置S1を閉じて両方
の固定子巻線12,13に給電し、第2に開閉装置S
2,S3を開き開閉装置S4を閉じて一方の固定子巻線
12をデルタ結線にして一方の固定子巻線12のみに給
電し、第3に開閉装置S3を閉じて2個の固定子巻線1
2,13を並列デルタ結線にして両方の固定子巻線1
2,13に給電するものである。
【0044】ポンプあるいはファンは二乗低減負荷であ
り始動は緩やかな負荷の増加を見ながら定格運転に至る
ほど負荷が大きくなる。従来よりこれらの始動にはスタ
−結線からデルタ結線への切換で行われてきた。本発明
も同様の切換パタ−ンとなるが、固定子と回転子とを2
組設けて構成したので、これまでの単体の誘導電動機の
スタ−デルタ切換と大きく異なっている。つまり、2組
の三相固定子巻線12,13が単独に有効に作用して、
この始動期間における最終の並列デルタ結線に対する電
流及びトルクの比率は、並列スタ−(図4の並列スタ−
結線)時が1/3,単独デルタ(図4の単デルタ結線)
時が1/2,並列デルタ(図4の並列デルタ結線)時が
1、となる変化が確実に実現できてソフトスタ−トが可
能であり、従来のスタ−デルタ始動から始動特性を大き
く向上させることができた。
【0045】次に切換装置25における固定子巻線1
2,13と開閉装置Sとの結線を示す結線図の第2例を
図7に示した。つまり三相固定子巻線12の一方は電源
R,S,Tにメイン開閉装置S1を介して接続され、三
相固定子巻線12の他方はスタ−結線のための開閉装置
S2に接続されている。また、開閉装置S4によって三
相固定子巻線12はデルタ結線される。三相固定子巻線
13の一方は電源R,S,Tにメイン開閉装置S1を介
して接続され、三相固定子巻線13の他方はスタ−結線
のための開閉装置S5に接続されている。また、開閉装
置S6によって三相固定子巻線13はデルタ結線され
る。したがって、三相固定子巻線12は開閉装置S2に
よってスタ−結線となり開閉装置S4によってデルタ結
線となる。さらに三相固定子巻線13は開閉装置S5に
よってスタ−結線となり開閉装置S6によってデルタ結
線となる。
【0046】図7の切換装置による誘導電動機によって
自家用発電設備の負荷となる防災用ポンプあるいは防災
用ファンなどの二乗低減負荷を始動する場合について説
明する。この場合、切換装置によって次のように始動す
る。すべての開閉装置を開いた状態で、第1に開閉装置
S2,S5を閉じて2個の固定子巻線12,13を並列
スタ−結線にして開閉装置S1を閉じて2個の三相固定
子巻線12,13に給電し、第2に一方の固定子巻線1
2の開閉装置S2を開き開閉装置S4を閉じてデルタ結
線にして、第3に三相固定子巻線13の開閉装置S5を
開いて開閉装置S6を閉じて2個の三相固定子巻線1
2,13を並列デルタ結線にする。
【0047】以上から得られる結線の切換によるトルク
の切換とそれに伴う電流と入力の特性はつぎのようにな
る。
【0048】つまり、並列スタ−結線で起動すると並列
デルタに比較して電流・トルク共に比率1/3である。
並列スタ−結線で運転し負荷トルクとの交点A(図4)
において、一方の三相固定子巻線12をデルタ結線にし
て他方の三相固定子巻線13のスタ−結線と並列に切り
換える。この時の切換は単独のデルタ結線の三相固定子
巻線12の電流が並列デルタ結線の1/2で、単独のス
タ−結線の三相固定子巻線13が並列デルタ結線の1/
6であるから、電流は比率1/3から比率4/6に変化
することになる。さらに並列のスタ−・デルタ結線で運
転し負荷トルクとの交点Bにおいて次の並列デルタ結線
に切り換える。この時電流は比率4/6から比率1に変
化する。
【0049】最初の交点Aでの電流変化は1/3から4
/6への変化である。これは従来のスタ−デルタ切換始
動時のトルク比率1/3から1への大きな変化とは比較
できない程小さいものである。つぎの交点Bでの電流変
化は4/6から1であるが、この時すでに定格回転数近
くでの切換となるため負荷電流もきわめて小さな値とな
っており、ここでの4/6から1への変化が及ぼす影響
は従来と比較してきわめて小さいものとなっている。ま
たこの切換装置20によって、単デルタ結線だけによる
トルクを並列スタ−結線の次に加えると、入力及び電流
の変化率をさらに小さくすることができる。これらのこ
とは前述したように、2個の三相固定子巻線で誘導電動
機を構成していることから、それぞれの組の電動機が有
効に作用して一体となったトルクを出しているからであ
る。しかもそれぞれを同じ容量の電動機で構成すればそ
れぞれの定格は従来の1/2であり、組み込むべき電気
回路の容量もそれに比例して安価となり、性能価格両面
に亘って多大な効果を有するものである。
【0050】最後に切換装置25のにおける固定子巻線
12,13と開閉装置Sとの結線を示す結線図の第3例
を図8に示した。つまり三相固定子巻線12の一方は電
源R,S,Tにメイン開閉装置S1を介して接続され、
三相固定子巻線12の他方はデルタ結線のため三相固定
子巻線12の一方側に接続されている。また、三相固定
子巻線13は開閉装置S3を介して三相固定子巻線12
と並列に接続されると同時にデルタ結線となっている。
【0051】図8の切換装置による誘導電動機によっ
て、負荷が運転・停止あるいは負荷が高低を繰り返すコ
ンプレッサ−等を駆動する場合について説明する。この
場合切換装置20によって、始動は開閉装置S1,S3
を閉じて三相固定子巻線12,13をデルタ結線にして
起動し、起動後直ちに開閉装置S3を開いて2個の三相
固定子巻線12,13のうち三相固定子巻線12のみに
給電を切り換え、ある場合は高負荷の時には開閉装置S
3を閉じて2個の三相固定子巻線12,13に給電し、
低負荷の時には開閉装置S3を開いて一方の三相固定子
巻線12のみに給電するようにした。
【0052】小型のものはあまり問題とならないが、大
型のコンプレッサ−になると、運転・停止を繰り返し、
スタ−デルタ始動では始動トルクが足りず電動機が大型
になり、直入れ始動だけでは繰り返しに耐えられない。
従って、大トルク(2個の三相固定子巻線12,13)
とその半分(一方の三相固定子巻線12)のトルク特性
を持つ誘導電動機で、起動の瞬間だけ大きいトルク(図
4の並デルタ結線)で始動して、直ちに半分のトルク特
性(図4の単デルタ結線)に切り換えることにより、大
量の始動電流を速やかに半分程度まで減少させることが
できるので、従来の直入れだけのものより電動機の温度
上昇は少なくなっている。
【0053】次に連続運転で高負荷・低負荷を繰り返す
ものは、従来の電動機では高負荷の時も低負荷の時も同
じトルクで運転しているため、エア−を消費していない
低負荷にも関わらず消費電力が大きい。これを従来のス
タ−デルタ始動を用いて低負荷時にスタ−接続して運転
するものもあるが、このスタ−デルタの切換は、スタ−
時とデルタ時とのトルク差が大きく、また一旦電源から
すべて切り離されるため接点の磨耗などメンテナンスが
心配されていた。従って、大トルク(並デルタ結線)と
その半分のトルク特性(単デルタ結線)を持つ誘導電動
機で、高負荷時には大トルクにして運転して、低負荷時
には半分のトルクで運転することにより、低負荷時には
少ない消費電力で運転でき、しかも大きいトルクと半分
のトルクとの切換は、電源から一方の三相固定子巻線1
2が全く切り離されることがなく、しかも切り離される
他方の三相固定子巻線13の負荷電流も定格のほぼ半分
となることから開閉装置Sの接点の磨耗等のメンテナン
スにおいても信頼性を向上させることができた。
【0054】以上の実施例において、例えば図7の結線
で開閉装置S2を閉じて単スタ−結線にすれば、図4に
示した並スタ−のトルク特性の半分となり、より二乗低
減負荷に適合したトルク特性を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のことから、慣性の大きな負荷のた
めに起動時に合わせた出力のまま運転中無駄な電力を消
費したり、あるいは汎用の電動機でありながら特別に始
動時の電流を抑えることを目的とした始動装置を設けた
ために特殊用途での電動機になっていたが、本発明によ
り、汎用の誘導電動機のように負荷を選ばず、また特別
の高価な始動装置をも必要とせず、大きな慣性負荷用の
電動機としても、自家発電設備用の負荷としても、また
起動・停止を繰り返したり負荷時と非負荷時とで出力を
使い分けるコンプレッサ−の電動機としても、誘導電動
機としての能力を十分発揮させながら、どのような用途
にも電動機として効率良く使用することができるように
した安価な誘導電動機とその始動運転方法が提供でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘導電動機による駆動装置の断面図。
【図2】本発明の別の誘導電動機による駆動装置の構成
図。
【図3】慣性の大きい負荷を駆動する場合に有効な結線
図。
【図4】本発明のそれぞれの結線におけるトルク特性。
【図5】本発明のそれぞれの結線における電流特性。
【図6】本発明のそれぞれの結線における入力特性。
【図7】非常用発電設備のポンプ・ファンを負荷とした
場合に有効な本発明の結線図。
【図8】運転・停止を繰り返す負荷に有効な本発明の結
線図。
【図9】従来のスタ−デルタ切換によるトルク特性。
【図10】従来のスタ−デルタ切換による電流特性。
【図11】従来のスタ−デルタ切換による入力特性。
【符号の説明】
1 誘導電動機 2 回転軸 3 回転子コア 4 回転子コア 5 回転子導体 6 回転子導体 7 短絡環 8 短絡環 9 回転子 10 固定子コア 11 固定子コア 12 固定子巻線 13 固定子巻線 14 固定子 15 固定子 16 機枠 17 玉軸受け 18 玉軸受け 19 玉受け盤 20 軸受け盤 21 切換装置 22 負荷(ポンプ) 23 誘導電動機 24 誘導電動機 25 切換装置 26 電源 27 カップリング 28 プ−リ 29 ベルト S 開閉装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一回転軸に軸着した2個のかご形回転
    子と、該2個の回転子それぞれに対峙して固定子巻線を
    巻装した2個の固定子と、一方の固定子巻線と他方の固
    定子巻線との両方、あるいはどちらかに順次切り換えて
    給電する切換装置とから構成したことを特徴とする誘導
    電動機による駆動装置。
  2. 【請求項2】 同一の負荷を駆動するよう接続した2台
    の誘導電動機と、一方の誘導電動機の固定子巻線と他方
    の誘導電動機の固定子巻線との両方、あるいはどちらか
    に順次切り換えて給電する切換装置とから構成したこと
    を特徴とする誘導電動機による駆動装置。
  3. 【請求項3】 切換装置は、2個の固定子巻線を電源に
    対してスタ−結線とデルタ結線とにそれぞれ切換可能に
    したことを特徴とする請求項1または2記載の誘導電動
    機による駆動装置。
  4. 【請求項4】 切換装置は、第1に2個の固定子巻線そ
    れぞれをデルタ結線にして給電し定格回転数に至った
    後、一方の固定子巻線をスタ−あるいはデルタ結線にし
    てその固定子巻線のみに給電することを特徴とする前記
    請求項3記載の誘導電動機による駆動装置の始動運転方
    法。
  5. 【請求項5】 切換装置は、第1に2個の固定子巻線そ
    れぞれをスタ−結線にして給電し、第2にいずれか一方
    の固定子巻線をデルタ結線にして、第3に2個の固定子
    巻線をそれぞれデルタ結線にすることを特徴とする前記
    請求項3記載の誘導電動機による駆動装置の始動運転方
    法。
  6. 【請求項6】 切換装置は、2個の固定子巻線それぞれ
    をデルタ結線にして、2個の固定子巻線の両方と一方と
    に給電を切換可能にしたことを特徴とする前記請求項1
    または2記載の誘導電動機による駆動装置の始動運転方
    法。
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