JPH09190222A - シリンダの位置決め制御方法 - Google Patents
シリンダの位置決め制御方法Info
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- JPH09190222A JPH09190222A JP433796A JP433796A JPH09190222A JP H09190222 A JPH09190222 A JP H09190222A JP 433796 A JP433796 A JP 433796A JP 433796 A JP433796 A JP 433796A JP H09190222 A JPH09190222 A JP H09190222A
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Abstract
重量の変動等に影響されることなく前記ワークを高精度
に位置決め制御することにある。 【解決手段】ワークの負荷重量に対応するバランス圧を
推定し、圧力流体の圧力をバランス圧に設定する。ピス
トンがモータ駆動位置に到達した時にモータを駆動さ
せ、前記モータの駆動作用下にバランス圧が保持された
状態で該ピストンを位置決め目標位置まで変位させて位
置決めする。
Description
動力とを併用したシリンダの位置決め制御方法に関す
る。
置決め手段としてシリンダが用いられている。このシリ
ンダによってワークを所望の位置に搬送する場合、シリ
ンダチューブ内を往復動作するピストンを前記シリンダ
チューブ内の所定位置に停止させることが必要となる。
制御する方法としては、例えば、比例制御弁の弁開度を
ファジィ推論によって決定し、前記比例制御弁に基づい
て空気圧シリンダのピストンを目標停止位置に制御する
方法(特開平5−321904号公報)、または空気圧
シリンダの摺動部であるシール部のクーロン摩擦力に相
当する差圧を前記クーロン摩擦力の変動に応じて補正す
ることにより、ピストンの位置を制御する方法(特開平
4−203606号公報)等が開示されている。
特開平5−321904号公報および特開平4−203
606号公報に開示された技術的思想は、いずれも空気
圧のみを利用したピストンの位置決め制御方法であり、
空気圧シリンダに対して圧縮空気を供給する圧縮空気供
給源の供給圧の変動またはワークの重量の変動等に起因
してピストンの高精度な位置決め制御を行うことは困難
である。
変動またはワークの重量の変動によってピストンの移動
速度が変化し、この結果、ピストンが目標停止位置に対
してオーバーランしてしまい、あるいはピストンを目標
停止位置に位置決めする時にハンチングが生じ、結局、
ピストンの位置決め精度が劣化するという不都合があ
る。
ング部材を介してボールねじを連結し、前記ボールねじ
の回転作用下にスライドテーブルを直線状に変位させる
リニアアクチュエータが知られており、前記リニアアク
チュエータによってスライドテーブルの高精度な多点位
置決め制御を行うことが可能である。
では、ワークが重量物である場合、その駆動力を増大さ
せるために大きな回転駆動力を有する大型モータと大容
量のドライバとが必要となり、装置全体が大型化し設置
面積が増大するとともに、製造コストが高騰するという
不都合がある。
するためになされたものであり、圧縮空気供給源の供給
圧の変動またはワークの重量の変動等に影響されること
なく前記ワークを高精度に位置決め制御するとともに、
装置全体を小型化し、しかも製造コストの低減化を図る
ことが可能なシリンダの位置決め制御方法を提供するこ
とを目的とする。
めに、本発明は、まず、原点位置にあるピストンを圧力
流体の作用下にシリンダ室に沿って変位させる。そし
て、前記ピストンが位置決め目標位置に到達する前、ワ
ークの負荷重量に対応するバランス圧を推定し、前記圧
力流体の圧力をバランス圧に設定する。前記ピストンが
位置決め目標位置から所定距離だけ離間する位置に到達
した時に回転駆動源を駆動させ、前記回転駆動源の駆動
作用下にバランス圧が保持された状態で該ピストンを位
置決め目標位置まで変位させ、前記ピストンを位置決め
する。
ス圧は、変化したワークの負荷重量に追従して設定され
る。また、前記バランス圧は、シリンダ室におけるピス
トンの上昇開始圧力と、シリンダの摩擦力と同等のシリ
ンダ推力を出すための圧力と、補正係数とを用いて演算
することにより求められる。
制御方法について、これを実施する装置との関係におい
て好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
ダの位置決め制御方法を実施する位置決め制御装置の概
略構成図である。
固定手段によって上下方向に沿って取り付けられたシリ
ンダ12と、前記シリンダ12内に画成されたシリンダ
室に沿ってピストン14を上下方向に変位させるモータ
(回転駆動源)16と、前記シリンダ12に付設され、
所定の位置で停止したピストン14を保持するブレーキ
機構18と、前記モータ16の回転角度、回転数等を検
出するロータリエンコーダ(以下、単にエンコーダとい
う)20とを含む。なお、前記モータ16の駆動軸には
カップリング部材を介して図示しないボールねじが同軸
に連結され、前記ボールねじの回転作用下にピストン1
4が上下方向に変位する。
御部24に接続され、前記制御部24からドライバ22
に導出される駆動信号に基づいてモータ16が付勢・滅
勢される。また、前記制御部24にはエンコーダ20が
接続され、エンコーダ20からの検出信号が制御部24
に導入される。なお、前記制御部24には、CPU2
6、RAM28およびROM30が設けられるととも
に、後述するように初期データおよびシリンダの位置決
めデータ等を入力する外部入力手段32が接続されてい
る。
流体を供給する一組の流体出入ポートが画成され、上部
側シリンダ室34aには第1圧力センサ36を介して第
1駆動用バルブ38が接続され、下部側シリンダ室34
bには第2圧力センサ40を介して第2駆動用バルブ4
2が接続される。前記第1圧力センサ36および第2圧
力センサ40は、それぞれ、上部側シリンダ室34aお
よび下部側シリンダ室34bに供給される圧縮空気の圧
力を検出し、その検出信号を制御部24に導出する機能
を営む。
ーキ機構18をオン状態またはオフ状態に制御するブレ
ーキ用バルブ44が接続され、制御部24から導出され
る付勢信号に基づいて前記ブレーキ用バルブ44の弁体
が開閉操作される。
2駆動用バルブ42およびブレーキ用バルブ44は、そ
れぞれソレノイドバルブによって構成され、各バルブの
オン状態およびオフ状態からなる周期をファジィ制御に
よって変化させることにより、アナログ制御に近似した
流量制御を行うことが可能となる。また、各バルブの応
答速度を向上させるために、異なる二段階の電圧値でソ
レノイドに印加している。
動用バルブ42およびブレーキ用バルブ44は圧縮空気
供給源46にそれぞれ接続され、制御部24から導出さ
れる付勢信号によって第1駆動用バルブ38、第2駆動
用バルブ42およびブレーキ用バルブ44の弁体が開閉
操作される。
部には、例えば、重量物からなるワークWが連結され、
さらに、シリンダ12の下端部に付設された原点位置検
出センサ50によってピストン14が原点位置にあるか
否かが検出され、前記原点位置検出センサ50から導出
された検出信号は制御部24に入力される。前記原点位
置検出センサ50は、例えば、オートスイッチ等の位置
検出センサによって構成される。
置10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にシリンダ12の位置決め制御方法について、図
3〜図6に示すフローチャートに沿って説明する。な
お、図2に示すフローチャートは、シリンダの位置決め
制御方法の概要を示すものである。
をオン状態にする(ステップS1)。その際、第1駆動
用バルブ38および第2駆動用バルブ42を共にオフ状
態に設定しておく(ステップS2)。なお、フローチャ
ート中では、第1駆動用バルブ38をバルブ1で、第2
駆動用バルブ42をバルブ2で、それぞれ簡略して示し
ている。
6は、RAM28に初期データが入力されているか否か
を判断し(ステップS3)、前記初期データが予め入力
されている場合は、次のステップS4に進む。なお、C
PU26が初期データが入力されていないと判断した場
合には、ステップS5に進み、例えば、ピストン14の
原点復帰目標速度、シリンダ室の内径、シリンダ12の
取付姿勢(鉛直方向かまたは水平方向か)およびシリン
ダ12の摺動部位における摩擦力等に関する初期データ
を外部入力手段32を介してRAM28に書き込む。
ンダ12の位置決めデータが入力されているか否かを判
断し(ステップS4)、前記位置決めデータが予め入力
されている場合は、次のステップS6に進む。なお、C
PU26が位置決めデータが入力されていないと判断し
た場合には、ステップS7に進み、例えば、ピストン1
4を空気圧のみによる駆動から新たにモータ16を駆動
させて前記空気圧とモータ16とを併用した駆動力に切
り換える位置(以下、モータ駆動位置という)、ピスト
ン14を停止させて位置決めする位置決め目標位置(以
下、目標位置という)および前記目標位置に対する許容
範囲を示す位置決め完了幅(以下、完了幅という)等に
関する位置決めデータを、外部入力手段32を介してR
AM28に書き込む。
位置に移動させる原点復帰処理が完了しているか否かを
判断し(ステップS6、S8)、原点復帰処理が完了し
てピストン14が既に原点位置にある場合には次のステ
ップS10に進み、一方、原点復帰処理が完了していな
い場合には原点復帰処理を行う(ステップS9)。
サブルーチンに沿って説明する。なお、前記原点位置と
は、ユーザーのシリンダ12の使用状態によって設定さ
れる相対的位置をいい、ユーザーは所望の位置を原点位
置として設定することが可能である。
た原点復帰目標速度に関するデータを呼び出して読み込
んだ後(ステップS9a)、前記CPU26は、原点復
帰信号を第1駆動用バルブ38に出力して前記第1駆動
用バルブ38を前記原点復帰目標速度で駆動させること
により、ピストン14が原点位置に向かって移動する
(ステップS9b)。
ファジィ推論によってオン状態およびオフ状態からなる
周期が制御され、該第1駆動用バルブ38のシリンダ室
内に供給される圧縮空気の流量がアナログ的に制御され
る。なお、前記シリンダ室内に供給される圧縮空気の作
用下にピストン14が原点位置に向かって移動する際、
図示しないボールねじを介してモータ16の駆動軸が空
転するとともに移動中のピストン14の位置がエンコー
ダ20によって検出される。
サ50から出力される検出信号に基づいてピストン14
が原点位置に到達したか否かを判断する(ステップS9
c)。すなわち、原点位置検出センサ50はピストン1
4が原点位置に到達したことを検知するとオン状態とな
り、前記オン状態の検出信号がCPU26に入力される
ことにより前記CPU26はピストン14が原点位置に
到達したと判断する。
なった後、さらに、CPU26は、ピストン14が原点
位置で停止していること、すなわち、エンコーダ20の
検出信号が零になっているか否かを判断する(ステップ
S9d)。例えば、オートスイッチ等によって構成され
る原点位置検出センサ50がオン状態となっても原点位
置とピストン14との間で若干の誤差が発生する場合が
あり、エンコーダ20の検出信号によってピストン14
が原点位置に到達したことを確実に検出することができ
る。
が零になっていることを検出した後、エンコーダ20に
リセット信号を導出して前記エンコーダ20内に設けら
れた図示しないカウンタをリセットすることにより原点
復帰処理が完了する(ステップS9e、S9f)。
サ50がオフ状態にある場合、CPU26は、エンコー
ダ20の検出信号からピストン14の移動速度を演算し
(ステップS9g)、前記ピストン14の移動速度が予
め設定された原点復帰目標速度よりも遅い場合には、デ
ューティ比を変更して第1駆動用バルブ38のオン状態
の時間を従前よりも長くする(ステップS9h、S9
i)。一方、前記ピストン14の移動速度が予め設定さ
れた原点復帰目標速度よりも速い場合には、デューティ
比を変更して第1駆動用バルブ38のオン状態の時間を
短くする(ステップS9j、S9k)。このようにして
ピストン14を原点位置に迅速に移動させることができ
る。
した後、原点位置にあるピストン14を目標位置に移動
して位置決めを行う工程について説明する。
ンを押圧してCPU26に位置決め開始信号を入力する
(ステップS10a)。CPU26は、ステップSによ
って予め記憶されたシリンダ12の目標位置、完了幅、
およびモータ駆動位置に係るデータをRAM28より読
み込む(ステップS11)。
らの検出信号に基づいてピストン14の現在位置を検出
し、前記検出された現在位置に係るデータから目標位置
に係るデータを減算してその差が0より小さいか否かを
判断する(ステップS12、S13)。
と大きい場合とでは、第2駆動用バルブ42を駆動させ
てピストン14を上昇変位させ、あるいは第1駆動用バ
ルブ38を駆動させてピストン14を下降変位させる点
で異なるだけであり、その他の工程は同一であることか
ら、以下、小さい場合を例に説明する。
信号を入力して前記ブレーキ用バルブ44をオン状態と
しピストン14のロック状態を解除するとともに、第2
駆動用バルブ42に付勢信号を導出して前記第2駆動用
バルブ42を駆動させる(ステップS14a、S15
a)。さらに、CPU26は、前記第2駆動用バルブ4
2の駆動作用下にピストン14が上方に変位してエンコ
ーダ20の出力信号が変化したか否かを判断し(ステッ
プS16a)、エンコーダ20の出力信号が変化してピ
ストン14が確実に変位していると判断した時にはシリ
ンダ12のバランス圧を推定する(ステップS17
a)。
に記憶されたシリンダ12の摺動部位における摩擦力、
シリンダ12の取付姿勢、シリンダ室の内径に関するデ
ータをRAM28から読み込み、また、後述する補正係
数αをROM30から読み込み、さらに、ピストン14
の上昇開始圧力を第2圧力センサ40から読み込んでシ
リンダ12のバランス圧を推定する。
よって搬送されるワークWの負荷重量と同等のシリンダ
推力を出すための圧力をいい、換言すると、シリンダ1
2に負荷が付与された状態で上部側シリンダ室34aと
下部側シリンダ室34bとの間でピストン14が平衡し
て無重力状態となる圧力を示す。
細に説明する。
ワークWを上昇させる場合を例にして説明する。この場
合、第1駆動用バルブ38および第2駆動用バルブ42
がともにオン状態にある初期状態において、一方の第1
駆動用バルブ38をオフ状態とし、他方の第2駆動用バ
ルブ42をオン状態に保持する。従って、第1駆動用バ
ルブ38は大気開放状態となり、第2駆動用バルブ42
は圧縮空気供給源46から供給される圧力に保持された
状態にある(図1参照)。なお、ワークWの重量は不明
であり、上部側シリンダ室34aと下部側シリンダ室3
4bとの差圧は不明であるものとする。
された下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の
上昇開始圧力とワークWが連結されたピストン14の停
止圧力との関係を求めると、 (下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の上昇開始圧力)=(ピスト ン14を停止させることのできる最小の圧力)−(ΔP) …(1) が成り立つ。
のできる最小の圧力とは、ワークWの負荷重量と同等の
シリンダ推力を出すための圧力(バランス圧)からシリ
ンダ12の摩擦力と同等のシリンダ推力を出すための圧
力を引いたものであることから、(1)式は、 (下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の上昇開始圧力)=(ワーク Wの負荷重量と同等のシリンダ推力を出すための圧力)−(シリンダ12の摩擦 力と同等のシリンダ推力を出すための圧力)−(ΔP) …(2) と表される。
2のピストン14の受圧面積)×(供給圧力)をいい、
シリンダ12の摩擦力とは、(シリンダ12単体の摺動
部位における摩擦力)+(シリンダ12以外の摩擦力)
(例えば、シリンダ12と他の装置の連結部やガイド等
によって発生する摩擦力)をいい、ΔPとは微小圧力を
いい、これらは、シリンダ12の大きさ、形状等に対応
して予め設定される所定値である。
を出すための圧力を(A)とおき、シリンダ12の摩擦
力と同等のシリンダ推力を出すための圧力を(B)とお
くと、前記(2)式は、 (下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の上昇開始圧力)=(A)− (B)−(ΔP) …(3) と表され、前記(3)式を整理すると、 (A)=(下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の上昇開始圧力)+ (B)+(ΔP) …(4) となる。また、一般的に(ΔP)≪(B)であることか
ら、 (A)=(下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の上昇開始圧力)+ (B) …(5) となる。
ことから、実際には、実験により求められた補正係数α
によって補正し、 バランス圧=(下部側シリンダ室34bにおけるピストン14の上昇開始圧力 )+(B)×α …(6) として求めることが可能となる。
0によって検出される下部側シリンダ室34bにおける
ピストン14の上昇開始圧力に関するデータと、予めR
AM28にメモリとして保有されるシリンダ12の摩擦
力と同等のシリンダ推力を出すための圧力(B)および
補正係数αに関するデータとを用いて演算することによ
り、ワークWの負荷重量に対応するバランス圧が設定さ
れる。この結果、ワークWの負荷重量が変化した場合、
バランス圧は、変化した負荷重量に追従して設定され
る。
出信号から演算されるピストン14の現在位置および速
度に関するデータに基づいてメンバシップ関数より重心
を求め、第2駆動用バルブ42のデューティ比を制御す
る(ステップS18a、S19a)。
検出信号からピストン14の現在位置を検出し、前記ピ
ストン14がモータ駆動位置に到達したか否かを判断す
る(ステップS20a、S21a)。すなわち、ピスト
ン14が予め設定されたモータ駆動位置に到達している
と判断した場合、CPU26はドライバ22を介してモ
ータ16を駆動させ、前記モータ16を所定方向に回動
させる(ステップS22a)。
の出力信号をフィードバックして下部側シリンダ室34
b内の圧力がステップS17aで推定されたバランス圧
となるように第2駆動用バルブ42をオン/オフ制御す
る(ステップS23a)。そして、エンコーダ20の検
出信号よりピストン14の現在位置を検出し(ステップ
S24)、前記ピストン14の現在位置が予め設定され
た(目標位置±完了幅)内にあるか否かを判断する(ス
テップS25)。ピストン14の現在位置が予め設定さ
れた(目標位置±完了幅)内にある場合、CPU26
は、ドライバ22を介してモータ16を滅勢させ該モー
タ16の回動を停止させるとともに、エンコーダ20の
検出信号に基づいて確実にピストン14が所定位置で停
止しているか否かを判断する(ステップS26、S2
7)。
停止していない場合には、ステップS25に戻り、前記
ピストン14が所定位置に停止していると判断した場合
には、ブレーキ用バルブ44を駆動しブレーキ機構18
をオフ状態にして該ピストン14を目標位置に保持する
ことにより位置決めが完了する(ステップS28、S2
9)。さらに、CPU26は、次の位置決めを行うか否
かを判断し(ステップS30)、次の位置決め工程を続
行する時はステップS7に戻り、次の位置決めを行わな
い時は終了する。
現在位置が予め設定された(目標位置±完了幅)内にな
い場合には、すなわち、ピストン14の現在位置が(目
標位置±完了幅)にまだ到達していないか、あるいは
(目標位置±完了幅)を通過してオーバーランしてしま
った場合、CPU26は、エンコーダ20の検出信号に
基づいて演算されたピストン14の現在位置に関するデ
ータから目標位置に関するデータを減算し、その差が0
より小さいか否かを判断する(ステップS31)。前記
演算した差が0より小さい場合には、ピストン14の現
在位置が(目標位置±完了幅)に到達していないため、
モータ16を所定方向に正転させてピストン14を(目
標位置±完了幅)の位置まで移動させる(ステップS3
2)。一方、前記演算した差が0より大きい場合にはピ
ストン14が(目標位置±完了幅)を通過してオーバー
ランしているため、モータ16を逆転させてピストン1
4を(目標位置±完了幅)まで戻す(ステップS3
3)。
転または逆転によって確実にピストン14が上昇または
下降しているか否かをエンコーダ20の検出信号から判
断し(ステップS34、S35)、ピストン14が上昇
していない場合、第2駆動用バルブ42のデューティ比
のオフ状態の時間を短縮してバランス圧に関するデータ
を修正し(ステップS36)、ピストン14が下降して
いない場合、第1駆動用バルブ38のデューティ比のオ
フ状態の時間を短縮してバランス圧に関するデータを修
正する(ステップS37)。
ピストン14が上昇変位または下降変位し、CPU26
は、エンコーダ20の検出信号から前記ピストン14が
モータ駆動位置に到達したか否かを判断し(ステップS
38)、該ピストン14がモータ駆動位置に到達した時
はステップS24に戻る。一方、CPU26は、ピスト
ン14がモータ駆動位置まで移動していないと判断した
時、正転または逆転にある前記モータ16をオフ状態に
してピストン14の移動を停止させるとともに、ピスト
ン14の現在位置に関するデータから目標位置に関する
データを減算し、その差が0よりも小さいか否かを判断
する。ピストン14の現在位置と目標位置との差が0よ
りも小さい場合には、ステップS18aに戻り、前記差
が0よりも大きい場合には、ステップS18bに戻る。
では、第1駆動用バルブ38または第2駆動用バルブ4
2を介して供給される圧力流体の作用下にピストン14
を目標位置に近接する所定位置まで迅速に変位させた
後、前記圧力流体の圧力をワークWの負荷重量に対応す
るバランス圧に設定した状態でモータ16を駆動し前記
モータ16の駆動作用下にピストン14を目標位置まで
変位させる。この場合、ワークWの負荷重量が変化した
場合、変化した負荷重量に追従してバランス圧が設定さ
れるため、モータ16の駆動作用下に目標位置まで変位
するピストン14の移動速度に影響を与えることがな
い。従って、精度の高い位置決め制御を行うことができ
る。
状態でモータ16の駆動作用下にピストン14を変位さ
せて目標位置(正確には目標位置±完了幅)に到達する
ことにより、シリンダ12の位置決め制御工程が完了す
る。
して、次の位置決めを以上のような工程に従って順次行
うことにより、連続して多点位置決め制御を行うことが
可能となることは勿論である。
気圧とモータ16とを併用しているため、大きな回転駆
動力を有する大型モータおよび大容量のドライバを用い
る必要がなく、装置全体の小型化を図り、製造コストの
低減化を達成することができる。
る。
ンス圧が保持された状態でピストンの位置決め制御が行
われるため、精度の高い位置決め制御を行うことができ
る。
バランス圧が設定されるため、回転駆動源の駆動作用下
に目標位置まで変位するピストンの移動速度に影響を与
えることを防止することができる。
源とを併用しているため、大きな回転駆動力を有する大
型モータおよび大容量のドライバを用いる必要がなく、
装置全体の小型化を図り、製造コストの低減化を達成す
ることができる。
制御方法を実施する位置決め制御装置の概略構成図であ
る。
制御方法の概要を示すフローチャートである。
制御方法を説明するためのフローチャートである。
制御方法を説明するためのフローチャートである。
制御方法を説明するためのフローチャートである。
制御方法を説明するためのフローチャートである。
エンコーダ 22…ドライバ 24…制御部 26…CPU 28…RAM 30…ROM 32…外部入力
手段 36、40…圧力センサ 38、42…駆
動用バルブ 44…ブレーキ用バルブ 50…原点位置
検出センサ
Claims (3)
- 【請求項1】原点位置にあるピストンを圧力流体の作用
下にシリンダ室に沿って変位させる工程と、 前記ピストンが位置決め目標位置に到達する前、ワーク
の負荷重量に対応するバランス圧を推定し、前記圧力流
体の圧力をバランス圧に設定する工程と、 前記ピストンが位置決め目標位置から所定距離だけ離間
する位置に到達した時に回転駆動源を駆動させ、前記回
転駆動源の駆動作用下にバランス圧が保持された状態で
該ピストンを位置決め目標位置まで変位させて位置決め
する工程と、 を有することを特徴とするシリンダの位置決め制御方
法。 - 【請求項2】請求項1記載の方法において、ワークの負
荷重量が変化した場合、バランス圧は、変化したワーク
の負荷重量に追従して設定されることを特徴とするシリ
ンダの位置決め制御方法。 - 【請求項3】請求項1記載の方法において、バランス圧
は、シリンダ室におけるピストンの上昇開始圧力と、シ
リンダの摩擦力と同等のシリンダ推力を出すための圧力
と、補正係数とを用いて演算することにより求められる
ことを特徴とするシリンダの位置決め制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00433796A JP3468963B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | シリンダの位置決め制御方法 |
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---|---|---|---|
JP00433796A JP3468963B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | シリンダの位置決め制御方法 |
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JPH09190222A true JPH09190222A (ja) | 1997-07-22 |
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