JPH09190177A - 太 鼓 - Google Patents

太 鼓

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JPH09190177A
JPH09190177A JP8018309A JP1830996A JPH09190177A JP H09190177 A JPH09190177 A JP H09190177A JP 8018309 A JP8018309 A JP 8018309A JP 1830996 A JP1830996 A JP 1830996A JP H09190177 A JPH09190177 A JP H09190177A
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drum
drum surface
synthetic resin
coating layer
resin
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Nobuaki Kakizaki
崎 伸 明 柿
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、音響性能に優れた太鼓を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明の太鼓1は、中央部が両端部より膨
らんだ中太形状に形成された胴体2と、胴体2の両側端
に張り渡された鼓面3と、鼓面3を胴体2に張渡し取着
する取着枠4と、張渡した鼓面3を胴体2に固定する固
着具5と、鼓面3の表面に形成してある被覆層Cと、か
らなり、ガラス繊維(グラスファイバ)材料等からなる
鼓面3の表面には、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂
(ポリフルオルエチレン樹脂)等の合成樹脂(プラスチ
ック)や動植物の成分やゴムや等の鼓面の密度を高める
ことで、鼓面の音響性能を向上し得る材料から形成され
ている被覆層Cが形成してある。 【効果】本発明によれば、鼓面の表面に被覆層が形成し
てある為、太鼓の鼓面がガラス繊維や炭素繊維等からな
ることから薄膜円形状の太鼓の鼓面の多数の微小な隙間
を閉塞して、鼓面の密度を高めることで、鼓面の音響性
能を向上することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太鼓に関し、特に
音響性能に優れた太鼓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筒状の胴体の側端に皮等からなる
鼓面が張られてなる和太鼓や洋太鼓等の太鼓において
は、該鼓面が、動物の皮革材からなる為、雨や水に濡れ
ると劣化して叩いたときに損傷し易いばかりでなく、破
れて再び使用出来なくなる場合や、該皮革からなる鼓面
が、乾燥したり、湿気を帯たりすると、打音が変化して
不正確な音となるばかりでなく、鼓面が脆弱となって損
傷し易くなる場合や、さらに、動物の皮革材は、個々の
材料毎に品質が異なり、品質を揃えて同一の打音が出る
ようにするのが困難であることや、品質が一定しない
為、所定の厚さにするのが困難であり、打音が不正確と
なることや、環境問題や動物保護の点から入手しずらく
なるばかりでなく、値段も高くなり、次第に使用し難く
なる等の種々の問題点があった。
【0003】そこで、本発明者は、このような従来技術
の問題点を解決する為、鼓面を動物の皮革以外の材料か
ら形成した太鼓を提案した(特願平6−25922
5)。
【0004】さらに、本発明者は、この太鼓について研
究を進め、よりすぐれた太鼓を究明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
太鼓の鼓面に特定の処理をすることにより、鼓面の密度
を高めさせると共に、鼓面の音響性能を向上させ、しか
も引張強度や剪断強度を向上させ、雨や水に濡れても劣
化せず、さらに損傷し難く、乾燥や湿気によっても打音
が変化せず、調律が簡易で、常に正確な一定の音を出す
ことができ、使用し易く、音を楽しむことができ、これ
らの相乗効果によって、優れた音響性能を発揮すること
ができる太鼓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、筒状の胴の側端に鼓面である皮が張られて
なる和太鼓や洋太鼓等の太鼓において、該鼓面が、ガラ
ス繊維(グラスファイバ)や炭素繊維(カーボンファイ
バ)等の動物の皮革以外の材料からなると共に、その表
面には、被覆層が形成してある、ことを特徴とする太
鼓、を提供することにより達成される。
【0007】
【作用】このように、本発明の太鼓によれば、太鼓の鼓
面に特定の処理をすることにより、鼓面の密度が高くな
ると共に、鼓面の音響性能が向上し、しかも引張強度や
剪断強度も向上し、雨や水に濡れても劣化せず、さらに
損傷し難く、乾燥や湿気によっても打音が変化せず、調
律が簡易で、常に正確な一定の音を出すことができ、使
用し易く、音を楽しむことができ、これらの相乗効果に
よって、優れた音響性能を発揮することができる太鼓と
なる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明を添付の図面を参照
して特定の実施例について詳述する。
【0009】図1〜図4は、本発明に基づく太鼓の一実
施例を示している。
【0010】本実施例の太鼓1は、中央部が両端部より
膨らんだ中太形状に形成された胴体2と、該胴体2の両
側端に張り渡された鼓面3と、該鼓面3を胴体2に張渡
し取着する取着枠4と、該張渡した鼓面3を胴体2に固
定する固着具5と、該鼓面3の表面に形成してある被覆
層Cと、からなる。
【0011】該胴体2は、合成樹脂(プラスチック)で
ある硬質ポリエチレンからなり、中央部の直径が両端部
の直径より大きく膨らんだ中太の円弧形状に形成された
中空の円筒形に形成されている。
【0012】また、上記鼓面3は、ガラス繊維(グラス
ファイバ)材料からなり、薄膜状で円形に形成されてい
る。
【0013】さらに、該鼓面3の表面には、被覆層Cが
形成してある。
【0014】該被覆層Cは、動植物の成分やゴムや合成
樹脂(プラスチック)等の鼓面の密度を高めることで、
鼓面の音響性能を向上し得る材料から形成されている。
【0015】該動植物の成分としては、例えば膠があ
り、鼓面密度を高めることで、鼓面の音響性能を向上す
ることができる。
【0016】また、該ゴムとしては、例えば天然ゴムや
合成ゴムがあり、上記と同様に、鼓面密度を高めること
で、鼓面の音響性能を向上することができる。
【0017】さらに、該合成樹脂(プラスチック)とし
ては、例えば熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチッ
ク)や熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチック)があ
り、上記と同様に、鼓面密度を高めることで鼓面の音響
性能を向上することができる。
【0018】また、該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラ
スチック)としては、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂
(ポリフルオルエチレン樹脂)があり、上記と同様に、
鼓面密度を高めることで、鼓面3の音響性能を向上する
ことができる。
【0019】この被覆層Cは、鼓面3の表面に、動植物
の成分やゴムや合成樹脂(プラスチック)等の鼓面3の
密度を高めることで、鼓面3の音響性能を向上し得る材
料を塗付することで形成することができる。
【0020】尚、該被覆層Cは、このように鼓面3の表
面に合成樹脂等を塗付して形成する方法に限ることな
く、他の方法で形成することができる。
【0021】例えば、該鼓面3の表面に合成樹脂等を含
浸させて被覆層Cを形成することができる。
【0022】さらに、鼓面3は、上記胴体2に環状の取
着枠4にて張渡し取着すると共に、固着具5を介して固
着されている。
【0023】上記取着枠4は、胴体2に直交する辺の内
径が胴体2の内径より小径に形成されると共に、胴体2
に平行する辺の外径が胴体2の外径より大径に形成され
た断面略L字状の所定幅の円環状に形成されると共に、
胴体2に平行する辺に貫通する多数の連結孔4aが全周
に渡って均等に穿設されている。
【0024】また、この取着枠4の胴体2に直交する辺
の胴体側には、上記鼓面3の外縁部の外側が、接着剤等
の接合材を熱熔着する等の溶着手段により一体に接合さ
れている。
【0025】さらに、上記固着具5は、上記胴体2の外
側に多数固着される胴体2に平行する辺の略中央に胴体
2に直交する辺が直立した断面略T字状の固定体7と、
該固定体7にナット8を介して螺着される雄ねじ9aが
直線部9bの一端部に螺設されると共に、該直線部9b
の他端部が略U字状のU字端部9cに形成された係止体
9とからなる。
【0026】上記、固定体7の胴体2に直交する辺の略
中央には、上記係止体9の外径より大径に形成された円
形の取着孔7aが穿設されている。
【0027】そして、上記取着枠4の連結孔4aに、上
記係止体9の略U字状に形成されたU字端部9cが、挿
通して係止されている。
【0028】また、該係止体9の雄ねじ9aが、取着孔
7aを挿通すると共に、ナット8が螺着されることで、
固定体7に固定されている。
【0029】そして、該ナット8を回動して締緩するこ
とで、係止体9を介して、鼓面3の張り具合を調整し
て、調律することができる。
【0030】このように、太鼓1の鼓面3の張り具合を
調整して、鼓面3を一体化した取着枠4を係止体9を介
して固定体7に固定することで、該鼓面3が胴体2に固
定されている。
【0031】この際、鼓面3は、ガラス繊維(グラスフ
ァイバ)材料からなり、伸びや縮みが殆どなく、張具合
が殆ど変化しないから、これによって調整の必要性が余
り無いことになり、取扱いが簡易である。
【0032】従って、従来、太鼓の胴体2に直接固定し
た為、経時変化によって鼓面3の調律の必要が生じた場
合には、鼓面3を胴体2から一旦取外して、鼓面3の張
具合を調整して、再度鼓面3を胴体2に直接固定し、鼓
面3の調律をする必要があるが、本発明にあっては、ナ
ット8を回動して締緩するだけで良いから、鼓面3の調
律が簡単かつ容易となる。
【0033】次に、上記実施例の使用方法について説明
する。
【0034】まず、鼓面3の外縁部の外側に一体に接合
されている取着枠4の連結孔4aに、係止体9の略U字
状に形成されたU字端部9cを挿通して係止する。
【0035】この際、鼓面3は、鼓面3の張具合が適切
になるように、鼓面3の外縁部の外側を取着枠4の胴体
側に、接着剤等の接合材を介して一体に接合してある。
【0036】つづいて、係止体9の雄ねじ9aを取着孔
7aに挿通すると共に、雄ねじ9aにナット8を螺着す
ることで、固定体7に固定する。
【0037】次に、ナット8を回動して締緩すること
で、係止体9を介して、鼓面3の張り具合を調整して、
調律を行う。
【0038】これにより、太鼓1の鼓面3の張り具合を
調整し、鼓面3を一体化した取着枠4を係止体9を介し
て固定体7に固定することで、鼓面3を胴体2に固定す
る。
【0039】このようにして、係止体9の雄ねじ9aに
螺着されているナット8を回動して締緩することで、鼓
面3の張具合を調整することで、調律をする。
【0040】この際、該鼓面3をばちで叩いて打音を確
かめて調律することによって、鼓面3の取付を完成す
る。
【0041】尚、鼓面3は、ガラス繊維(グラスファイ
バ)材料からなり、伸びや縮みが殆どないから、張具合
が殆ど変化せず、調整の必要性は余り無い。
【0042】このようにして、太鼓1の鼓面3の張り具
合を調整して、鼓面3を一体化した取着枠4を係止体9
を介して固定体6に固定することで、取着枠4を介して
鼓面3の張具合を調整した状態にて、鼓面3を胴体2に
取着固定することによって鼓面3の取付を完成する。
【0043】さらに、使用後に経時変化によって鼓面3
の張具合が変化した場合には、調律をする必要を生ずる
が、この場合には、係止体9をナット8を回動して締結
することで、鼓面3の張具合が適切となるように、係止
体9を介して鼓面3の張具合を調整して、調律をするこ
とができる。
【0044】この際、調律は、係止体9をナット8を回
動して締結することで良いから、鼓面3の調律が簡単か
つ容易となり、長時間使用しても調律が簡易で、常に正
確な音を出すことができるようになる。
【0045】次に、上記実施例の作用について説明す
る。
【0046】このように、本実施例の太鼓によれば、太
鼓1の鼓面3が、ガラス繊維(グラスファイバ)材料か
らなることから多数の微小な隙間を有する薄膜円形状の
太鼓1の鼓面3が、その表面に動植物の成分やゴムや合
成樹脂(プラスチック)等からなる被覆層Cが形成して
ある為、鼓面3の微小な隙間を閉塞して、鼓面3の密度
を高めることで、鼓面3の音響性能を向上することが出
来る。
【0047】この為、動物皮革に較べて安いコストの鼓
面であるにも拘らず、正確な音を出すことができ、簡易
に音を楽しむことができるようになる。
【0048】すなわち、太鼓1の鼓面3の表面に動植物
の成分やゴムや合成樹脂等からなる被覆層Cが形成して
ある為、鼓面3の多数の微小な隙間を閉塞して、鼓面3
の密度を高めることで、鼓面3の音響性能を向上するこ
とが出来る。
【0049】また、ガラス繊維(グラスファイバ)等か
らなる太鼓1の鼓面の表面に被覆層Cが形成してある
為、鼓面3の品質が一定となり、しかも均一の厚さにな
るので、常に正確な打音となる。
【0050】さらに、ガラス繊維等からなる鼓面3の表
面に被覆層Cが形成してある為、強靭かつ高密度の鼓面
となり、しかも吸水しないから、乾燥や湿気によっても
打音が変化しなくなり、音響が長期間に渡って維持さ
れ、常に正確な音を出すことができるようになる。
【0051】また、ガラス繊維等からなる鼓面3の表面
に被覆層Cが形成してある為、鼓面3の張り具合も長期
間に渡って一定となり、長期間に渡って打音が変化せず
正確な音を出すことができる為、長期間に渡って調律を
要する事なく、音を楽しむことができるようになる。
【0052】さらに、鼓面3の表面に被覆層Cが形成し
てある為、引張強度や剪断強度が向上するから、特定の
器具を使用して、簡易に鼓面の張り具合の調整や鼓面の
取付け取外しをすることが出来るようになる。
【0053】また、本発明の太鼓を使用する場合には、
天候等に左右されることなく、簡単かつ正確に音を出す
ことができるので、長期間に渡って調律を要する事な
く、音を楽しむことができ、これらの相乗効果によっ
て、従来の不都合な点を解消できるようになる。
【0054】尚、本発明の太鼓は、上記各実施例に限ら
れることなく、多くの変形例が考えられる。
【0055】すなわち、本発明の太鼓は、上記実施例の
形状のものに限られることなく、上記実施例とは異なる
形状に形成することができるのは勿論である。
【0056】例えば、上記実施例にあっては、胴体2の
中央部の直径が両端部の直径より大きく膨らんだ中太の
円弧形状に形成された和楽器についてのものであった
が、本発明はこれに限られることなく、胴体2の中央部
の直径と両端部の直径とが略同一である直円筒形の洋楽
器に適用することができるのは勿論である。
【0057】また、本発明の太鼓は、上記実施例のもの
に限られることなく、上記実施例とは異なる材料で形成
することができる。
【0058】例えば、上記実施例にあっては、鼓面3の
表面に形成してある被覆層Cが、熱可塑性合成樹脂(熱
可塑性プラスチック)である四弗化エチレン樹脂等の弗
素樹脂(ポリフルオルエチレン樹脂)から形成されてい
るものであったが、本発明はこれに限られることなく、
ポリエチレン樹脂やポリエステル樹脂(テトロン樹
脂)、ポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、ポリスルホン樹脂等の熱可塑性合成樹脂(熱可塑性
プラスチック)とすることができる。
【0059】さらに、該被覆層Cは、これら熱可塑性合
成樹脂(熱可塑性プラスチック)に限られることなく、
熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチック)とすること
ができ、該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチック)
としては、珪素樹脂(シリコン)やポリウレタン(ウレ
タン樹脂)、エポキシ樹脂等がある。
【0060】また、本発明の太鼓1の鼓面3は、上記実
施例のガラス繊維(グラスファイバ)材料から形成した
ものに限られることなく、上記実施例とは異なる材料で
ある合成樹脂(プラスチック)材料や炭素繊維(カーボ
ンファイバ)材料、ボロン繊維(ボロンファイバ)材
料、合成ゴム材料、またはこれらの複合材料その他の材
料から形成することができるのは勿論である。
【0061】さらに、本発明の太鼓1の胴体2は、上記
実施例の硬質ポリエチレン等の合成樹脂(プラスチッ
ク)から形成したものに限られることなく、上記実施例
とは異なる材料であるガラス繊維(グラスファイバ)材
料や炭素繊維(カーボンファイバ)材料、ボロン繊維
(ボロンファイバ)材料、合成ゴム材料またはこれらの
複合材料その他の材料から形成することができるのは勿
論である。
【0062】また、胴体2と鼓面3との取着は、上記実
施例の取着枠4にて取着すると共に、固着具5を介して
固着する方法に限られることなく、その他の取着方法や
固着方法とすることができるのは勿論である。
【0063】
【発明の効果】このように、本発明の太鼓によれば、鼓
面の表面に被覆層が形成してある為、太鼓の鼓面がガラ
ス繊維(グラスファイバ)や炭素繊維(カーボンファイ
バ)等からなる薄膜円形状の太鼓の鼓面の多数の微小な
隙間を閉塞して、鼓面の密度を高めることで、鼓面の音
響性能を向上することが出来る。
【0064】この為、動物皮革に較べて安いコストの鼓
面であるにも拘らず、正確な音を出すことができ、簡易
に音を楽しむことができるようにするという考え方であ
る。 (1)太鼓の鼓面が、その表面に動植物の成分やゴムや
合成樹脂(プラスチック)等からなる被覆層が形成して
ある為、鼓面の微小な隙間を閉塞して、鼓面の密度を高
めることで、鼓面の音響性能を向上することが出来る。 (2)ガラス繊維(グラスファイバ)や炭素繊維(カー
ボンファイバ)等からなる太鼓の鼓面の表面に被覆層が
形成してある為、鼓面の品質が一定となり、しかも均一
の厚さになるので、常に正確な打音となる利点がある。 (3)ガラス繊維等からなる鼓面の表面に被覆層が形成
してある為、強靭かつ高密度の鼓面となり、しかも吸水
しないから、乾燥や湿気によっても打音が変化しなくな
り、音響が長期間に渡って維持され、常に正確な音を出
すことができる利点がある。 (4)ガラス繊維等からなる鼓面の表面に被覆層が形成
してある為、鼓面の張り具合も長期間に渡って一定とな
り、長期間に渡って打音が変化せず正確な音を出すこと
ができる為、長期間に渡って調律を要する事なく、音を
楽しむことができる利点がある。 (5)ガラス繊維等からなる鼓面の表面に被覆層が形成
してある為、引張強度や剪断強度が向上するから、特定
の器具を使用して、簡易に鼓面の張り具合の調整や鼓面
の取付け取外しをすることが出来る利点がある。 (6)本発明の太鼓を使用する場合には、天候等に左右
されることなく、簡単かつ正確に音を出すことができる
ので、長期間に渡って調律を要する事なく、音を楽しむ
ことができ、これらの相乗効果によって、従来の不都合
な点を解消できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく太鼓の実施の形態の第1例を示
す正面図である。
【図2】本発明に基づく太鼓の実施の形態の第1例を示
す側面図である。
【図3】本発明に基づく太鼓の実施の形態の第1例を示
す要部縦断面図である。
【符号の説明】
1 太鼓 2 胴体 3 鼓面 4 取着枠 4a 連結孔 5 固着具 7 固定体 7a 取着孔 8 ナット 9 係止体 9a 雄ねじ 9b 直線部 9c U字端部 C 被覆層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の胴の側端に鼓面である皮が張られて
    なる和太鼓や洋太鼓等の太鼓において、該鼓面が、ガラ
    ス繊維(グラスファイバ)や炭素繊維(カーボンファイ
    バ)等の動物の皮革以外の材料からなると共に、その表
    面には、被覆層が形成してある、ことを特徴とする太
    鼓。
  2. 【請求項2】該胴体は、中央部が両端部より膨らんだ中
    太形状に形成されている、ことを特徴とする請求項1記
    載の太鼓。
  3. 【請求項3】該被覆層が、動植物の成分からなる、こと
    を特徴とする請求項1記載の太鼓。
  4. 【請求項4】動植物の成分が、膠である、ことを特徴と
    する請求項3記載の太鼓。
  5. 【請求項5】該被覆層が、ゴムからなる、ことを特徴と
    する請求項1記載の太鼓。
  6. 【請求項6】該ゴムが、天然ゴムからなる、ことを特徴
    とする請求項5記載の太鼓。
  7. 【請求項7】該ゴムが、合成ゴムからなる、ことを特徴
    とする請求項5記載の太鼓。
  8. 【請求項8】該被覆層が、合成樹脂(プラスチック)か
    らなる、ことを特徴とする請求項1記載の太鼓。
  9. 【請求項9】該合成樹脂(プラスチック)が、熱可塑性
    合成樹脂(熱可塑性プラスチック)からなる、ことを特
    徴とする請求項8記載の太鼓。
  10. 【請求項10】該合成樹脂(プラスチック)が、熱硬化
    性合成樹脂(熱硬化性プラスチック)からなる、ことを
    特徴とする請求項8記載の太鼓。
  11. 【請求項11】該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチ
    ック)が、四弗化エチレン樹脂等の弗素樹脂(ポリフル
    オルエチレン樹脂)からなる、ことを特徴とする請求項
    9記載の太鼓。
  12. 【請求項12】該熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プラスチ
    ック)が、ポリエチレン樹脂からなる、ことを特徴とす
    る請求項9記載の太鼓。
  13. 【請求項13】該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチ
    ック)が、珪素樹脂(シリコン)からなる、ことを特徴
    とする請求項10記載の太鼓。
  14. 【請求項14】該熱硬化性合成樹脂(熱硬化性プラスチ
    ック)が、ポリウレタン(ウレタン樹脂)からなる、こ
    とを特徴とする請求項10記載の太鼓。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224880A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Yamaha Corp ドラムヘッド及び該ドラムヘッドを備えた電子ドラム
JP2009167582A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Remo Inc 太鼓の皮の画像化の方法

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