JPH09189400A - ボンベ元弁作動装置 - Google Patents

ボンベ元弁作動装置

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JPH09189400A
JPH09189400A JP234996A JP234996A JPH09189400A JP H09189400 A JPH09189400 A JP H09189400A JP 234996 A JP234996 A JP 234996A JP 234996 A JP234996 A JP 234996A JP H09189400 A JPH09189400 A JP H09189400A
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main valve
valve
handle
universal joint
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JP234996A
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Shizuo Kaneko
静夫 金子
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はアクチュエータの回動軸の摺動抵抗
によりボンベの元弁がスムーズに開閉しないといった問
題を解決するものである。 【解決手段】 アクチュエータボックス5の駆動軸20
には、回動軸28が上下方向に摺動可能に嵌合されてい
る。回動軸28はボンベ1の元弁4が弁開駆動される
際、附勢機構40の空気圧により上方に附勢される。ア
クチュエータボックス5の駆動力は、回転伝達機構6
(回動軸28、第1の自在継手29、第2の自在継手3
1、第3の自在継手33、チャック35)を介して元弁
4のハンドル4aに伝達され、元弁4のハンドル4aは
駆動軸20の駆動力により回動すると共に上下動する。
そして、元弁4のハンドル4aを弁開方向に回動させて
ハンドル4aが上動するとき、回動軸28が附勢機構4
0の附勢力により上方に摺動して元弁4をスムーズに開
弁動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボンベ元弁作動装置
に係り、特にボンベに充填されたガスを安定供給できる
よう構成したボンベ元弁作動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体製造工程で使用される半導
体用材料ガス等を貯蔵するボンベは、排気ダクトを備え
たボンベ収納ボックス内に収納されており、ボンベ上部
にはボンベ内のガスを外部に供給するためボンベを開閉
する元弁が取付けられている。そして、ボンベ収納ボッ
クスには、ボンベの元弁を開閉させるためのアクチュエ
ータを有するボンベ元弁作動装置が設けられている。
【0003】このボンベ元弁作動装置は、遠隔操作によ
りアクチュエータが駆動される構成であり、その従来例
としては、本出願人が先に提案した特開昭62−414
96号公報により開示されたものがある。この公報の装
置では、ボンベの上方にアクチュエータを設け、ボンベ
設置現場より離れた場所に設けた操作器からの操作信号
をアクチュエータに供給するようになっている。また、
アクチュエータは、ピストン・シリンダ機構よりなり、
シリンダにはピストンの両側に形成された一対のシリン
ダ室に圧縮空気を供給する一対の空気配管が接続されて
いる。そのため、アクチュエータは、一方のシリンダ室
に圧縮空気が供給されると、ピストンが弁開方向に駆動
され、他方のシリンダ室に圧縮空気が供給されると、ピ
ストンが弁閉方向に駆動される構成となっている。
【0004】ピストンの直線運動は、ピストンに設けら
れたラックと、ラックに螺合するピニオンを介して回転
運動に変換される。このピニオンは、アクチュエータを
上下方向に貫通する駆動軸の外周に形成されている。さ
らに、駆動軸は中空状に形成されており、この中空孔の
内周には三角歯セレーションが設けられている。そし
て、ボンベの元弁のハンドルに結合されたチャックは、
自在継手を介して上記駆動軸の中空孔に挿通される回動
軸に連結されている。
【0005】この回動軸の外周には、上記中空孔の三角
歯セレーションに対応するスプラインが軸方向に延在形
成されている。そのため、回動軸は駆動軸の中空孔に対
して軸方向(上下方向)に摺動可能に設けられている。
このように、ピストンに対する回動軸の挿入高さ位置を
変更することができるので、高さの異なるボンベの元弁
をアクチュエータで作動させる場合には、駆動軸を上下
方向に摺動させて元弁のハンドルに結合されるチャック
の高さ位置を調整することができるようになっている。
また、ピストンに駆動されて回動する駆動軸の駆動トル
クが自在継手を介して元弁のハンドルに結合されたチャ
ックに伝達される。
【0006】また、元弁のハンドルを回動させて開弁又
は閉弁させる際は、ハンドルが結合された弁軸がねじに
より元弁本体に螺合しており、ハンドルが開弁又は閉弁
方向に回動すると共に弁軸及びハンドルが軸方向である
上下方向に変位するため、開閉動作と共にチャックも上
下動することになる。そのため、ピストンの摺動により
駆動軸が回動されると共に回動軸が駆動軸の中空孔を摺
動しながら回動して元弁のハンドルを弁開方向又は弁閉
方向に駆動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ボンベ
元弁作動装置では、上記のようにピストンに駆動される
駆動軸に対して回動軸が上下方向に摺動することができ
る構成であるが、元弁の開弁動作又は閉弁動作により回
転方向の駆動トルクがかかるとスプライン状に形成され
た駆動軸の中空孔と当該中空孔に挿通された回動軸との
摩擦が増大して回動軸が軸方向にスムーズに摺動できな
くなる場合がある。
【0008】そのため、従来は、元弁の開弁動作又は閉
弁動作によりハンドルが軸方向に変位したときアクチュ
エータの駆動軸に対して回動軸が軸方向にスムーズに摺
動しないため、元弁の開弁動作又は閉弁動作が遅れてし
まったり、アクチュエータが動作途中で停止してしまう
おそれがあった。
【0009】そこで、本発明は上記問題を解決したボン
ベ元弁作動装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスが封入さ
れたボンベと、該ボンベに取り付けられ該ボンベを開閉
する元弁と、一端が該元弁のハンドルに結合され、他端
が自在継手を介して回動軸に連結された回転伝達部材
と、該回動軸が軸方向に摺動可能に挿入され該回動軸を
回動させて該元弁を開閉作動するアクチュエータとを有
するボンベ元弁作動装置において、前記元弁の開動作又
は閉動作に伴う前記回動軸の軸方向変位を助勢するよう
に前記回動軸を附勢する附勢手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0011】従って、本発明によれば、元弁の開動作又
は閉動作に伴う回動軸の軸方向変位を助勢するように回
動軸を附勢手段により附勢することができるので、元弁
の弁軸の軸方向に動作を吸収する方向に回動軸を摺動さ
せて元弁のハンドルをスムーズに駆動することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明になるボ
ンベ元弁作動装置の一実施例を説明する。尚、図1はボ
ンベ元弁作動装置の全体構成を示す斜視図であり、図2
はボンベの元弁を開閉駆動させるアクチュエータボック
スの構成を示す縦断面図である。
【0013】ボンベ1は内部に半導体用材料等に使用さ
れる液化ガス(例えばSiH2 Cl 2 ,CF3 ,WF6
等)が充填され、箱状のボンベ収納ボックス2内に収納
されている。また、ボンベ1はボンベ収納ボックス2内
においてボンベ固定金具3により垂直状態に保持されて
いる。
【0014】ボンベ1の上部には元弁4が取り付けられ
ている。この元弁4はハンドル4aの回動方向により弁
体がシート部に対して離間方向又は当接方向に動作する
ように構成されており、ハンドル4aの回動位置に応じ
た開弁位置、閉弁位置が設定されている。
【0015】5はアクチュエータボックスで、ボンベ1
の上方に位置するようにボンベ収納ボックス2内のブラ
ケット2a上に設置されている。このアクチュエータボ
ックス5は、後述するように回転伝達機構6を介して元
弁4のハンドル4aに連結されている。そのため、元弁
4はアクチュエータボックス5の回転駆動力が回転伝達
機構6を介してハンドル4aに伝達されると、弁開又は
弁閉動作する。
【0016】尚、本実施例では、アクチュエータボック
ス5がボンベ収納ボックス2の内部に設置された構成と
したが、アクチュエータボックス5をボンベ収納ボック
ス2の天板上に設置してアクチュエータボックス5がボ
ンベ収納ボックス2の上部に露出する構成としても良
い。
【0017】9はコントロールボックスで、ボンベ収納
ボックス2より離れた場所に設けられている。また、コ
ントロールボックス9には、ボンベ収納ボックス2の前
面に設けられたリモートスイッチボックス10が接続さ
れている。このコントロールボックス9及びリモートス
イッチボックス10には、夫々弁開スイッチ9a,10
a、弁閉スイッチ9b,10b、緊急遮断スイッチ9
c,10cが設けられている。
【0018】11は中継ボックスで、ボンベ収納ボック
ス2の側面に設けられ、圧縮空気を供給する空気配管1
2〜14が接続されている。この中継ボックス11に
は、供給された圧縮空気をアクチュエータボックス5の
弁開ポート又は弁閉ポート(図示せず)に分配するため
の電磁弁(図示せず)が配設されている。
【0019】また、弁開スイッチ9a,10aがオンに
操作されると、中継ボックス11の電磁弁が切り換わ
り、空気配管12からの供給された圧縮空気が空気配管
14を介して弁開ポートに導入されると共に、他方の弁
閉ポートの空気が空気配管13を介して大気開放とされ
る。そのため、アクチュエータボックス5は弁開動作す
る。
【0020】また、弁閉スイッチ9b,10b又は緊急
遮断スイッチ9c,10cがオンに操作されると、中継
ボックス11の電磁弁が切り換わり、空気配管12から
の供給された圧縮空気が空気配管13を介してアクチュ
エータボックス5の弁閉ポート(図示せず)に導入され
ると共に、他方の空気配管14が大気開放とされる。そ
のため、アクチュエータボックス5は弁閉動作する。
【0021】従って、作業者は、ボンベ1から離れた場
所に設けられたコントロールボックス9あるいはボンベ
1の設置場所に設けられたリモートスイッチボックス1
0を操作することにより、元弁4を弁開又は弁閉させる
ことができる。尚、上記中継ボックス11は、コントロ
ールボックス9に組み込まれた構成とし、コントロール
ボックス9が中継ボックス11の機能を兼ねる構成とし
ても良い。
【0022】また、ボンベ1は、ロードセルを有する重
量測定器15上に載置されている。この重量測定器15
はボンベ1の重量を測定しており、すなわちボンベ1に
充填された液化ガスの使用量を測定している。そして、
後述する制御回路56では重量測定器15により検出さ
れた重量値に基づいてボンベ1の残量を演算し、ボンベ
交換時期を監視するとともに、ボンベ1の重量からボン
ベ交換時期になったことを報知する。
【0023】図2はアクチュエータボックス5の内部構
造及び回転伝達機構6の構成を示す。アクチュエータボ
ックス5は、圧縮空気が供給される空気シリンダ16
と、空気シリンダ16内を摺動するピストン17と、ピ
ストン17に設けられたラック18に噛合するピニオン
19を有する駆動軸20とを有する。
【0024】ピストン17は、空気シリンダ16内にシ
リンダ室21,22を形成する第1,第2ピストン部2
3,24と、第1,第2ピストン部23,24間を連結
するようにピストン摺動方向(X方向)に延在する連結
部25とよりなる。この連結部25には、上記ピニオン
19が噛合するラック18が一体に設けられており、ピ
ストン17がX方向に摺動すると共に駆動軸20が回動
してピストン17の直線運動が駆動軸20の回転運動に
変換される。駆動軸20は連結部25と直交する垂直方
向(Z方向)に延在し、空気シリンダ16の上,下壁部
に埋設された一対の軸受26,27により回動自在に軸
承されている。また、駆動軸20は中空形状とされてお
り、その下端部は空気シリンダ16の下方に突出してい
る。そして、駆動軸20の下端部の中空部20aの内周
には三角歯セレーションが形成されている。
【0025】回転伝達機構6は、駆動軸20の中空部2
0aに挿入された回動軸28と、回動軸28の下端に連
結された第1の自在継手29と、軸30を介して第1の
自在継手29に連結された第2の自在継手31と、軸3
2を介して第2の自在継手31に連結された第3の自在
継手33と、軸34を介して第3の自在継手33に連結
されたチャック35とからなる。
【0026】回動軸28の外周には、中空部20aの三
角歯セレーションに対応する凹凸形状の三角歯セレーシ
ョンが形成されている。各三角歯セレーションは、軸方
向に延在する形状であるため、回動軸28が駆動軸20
の中空部20a内を摺動することができるようになって
いる。そのため、元弁4のハンドル4aを回動させる際
の上下方向の変位が回動軸28の摺動動作により吸収さ
れる。
【0027】また、回転伝達機構6は、第1の自在継手
29、第2の自在継手31、第3の自在継手33が直列
に連結されているので、従来のものよりも自由度が高く
フレキシブルな構成となっている。そして、第2の自在
継手31には、カップ状に形成された曲げ角度規制部材
36が取り付けられている。
【0028】この曲げ角度規制部材36は、軸30に摺
動自在に嵌合され、ロックねじ37の締め付けにより任
意の位置に固定される。第2の自在継手31は傾斜角度
規制部材36の取付位置において、曲げ角度規制部材3
6の下端側に設けられた開口36aが軸32に当接する
ことにより軸30と軸32との曲げ角度が規制される。
そのため、第2の自在継手31は曲げ角度規制部材36
により軸30と軸32との曲げ角度が鋭角になって曲が
り過ぎてしまうことが防止される。
【0029】また、第3の自在継手33に軸34を介し
て連結されたチャック35は、元弁4のハンドル4aの
全周を覆うように形成されており、取付ネジ35aの締
め付けにより縮径されてハンドル4aの外周に嵌合した
状態で締結される。そのため、駆動軸20は、上記のよ
うに構成された回転伝達機構6(回動軸28、第1の自
在継手29、第2の自在継手31、第3の自在継手3
3、チャック35)を介して元弁4のハンドル4aに連
結される。
【0030】従って、空気シリンダ16の弁開ポート1
6a又は弁閉ポート16bに圧縮空気が供給されると、
空気シリンダ16内のピストン17が弁開方向又は弁閉
方向に駆動される。その駆動力は、上記回動軸28、第
1の自在継手29、第2の自在継手31、第3の自在継
手33、チャック35を介して元弁4のハンドル4aに
伝達される。このように、元弁4はハンドル4aが回動
されることにより、弁開又は弁閉してガス供給管路38
へ吐出される流量が調整される。
【0031】さらに、アクチュエータボックス5の上部
には、駆動軸20の回動角度を検出する回動角度検出機
構39と、元弁4の開動作に伴う回動軸28の軸方向変
位を助勢するように回動軸28を附勢する附勢機構(附
勢手段)40が配設されている。
【0032】回動角度検出機構39は、駆動軸20の上
端に設けられた回転体41の外周に取り付けられた全開
位置検出片42,全閉位置検出片43と、回転体41の
外側に配設され全開位置検出片42,全閉位置検出片4
3が当接すると検出信号を出力する全開位置検出用リミ
ットスイッチ44,全閉位置検出用リミットスイッチ4
5とからなる。
【0033】従って、駆動軸20がピストン17の摺動
により回動されて元弁4のハンドル4aが全開位置又は
全閉位置に回動されると、全開位置検出用リミットスイ
ッチ44又は全閉位置検出用リミットスイッチ45が全
開位置検出片42又は全閉位置検出片43がオンに切り
換わって検出信号を制御回路56に出力して全開位置又
は全閉位置が検出される。
【0034】附勢機構40は、アクチュエータボックス
5の上部のブラケット46に支持されたシリンダ47
と、シリンダ47内を上下方向に摺動するピストン48
と、ピストン48に連結されたピストンロッド49と、
シリンダ47内に圧縮空気を供給する空気供給管路50
と、空気供給管路50に配設された切換弁51とからな
る。
【0035】切換弁51は、ソレノイドを有し、制御回
路56からの制御信号により励磁されて切り換わる2ポ
ート2位置オフセット弁よりなる。また、空気供給管路
50は、コンプレッサ等の空気源52に接続されてお
り、切換弁51より上流側には減圧弁53が配設されて
いる。従って、空気源52から供給された空気は、減圧
弁53により予め設定された圧力に減圧されてシリンダ
47へ供給される。尚、減圧弁53では、回動軸28を
上方に附勢する力が大き過ぎてボンベ1を持ち上げた
り、あるいは回動軸28を上方に附勢する力が弱過ぎて
回動軸28が上方に摺動できないといった不都合が生じ
ないようにシリンダ47へ供給される圧力を減圧してい
る。
【0036】そして、シリンダ47の下端には空気供給
管路50が接続された接続孔54が設けられ、シリンダ
47の上端には大気に連通された通気孔55が配設され
ている。よって、切換弁51の切り換え動作により空気
供給管路50からの圧縮空気がシリンダ47の下室47
aに供給されると、ピストン48が上方に駆動され、且
つ上室47bの空気が通気孔55から大気中に排気され
る。
【0037】ピストンロッド49の下端は、ボールジョ
イント56を介して回動軸28の上端に連結されてい
る。従って、シリンダ47は下室47aに圧縮空気が供
給されると、ピストン48が上方に駆動されて回動軸2
8を上方に附勢し、元弁4のハンドル4aの上下動に伴
う回動軸28の摺動動作を補助することができる。
【0038】上記のような構成とされたアクチュエータ
ボックス5からの弁開方向の駆動力が回転伝達機構6を
介して全閉状態の元弁4のハンドル4aに伝達される
と、ハンドル4aが全閉位置から弁開方向に回動され
る。その際、ハンドル4aはねじのピッチに応じたスト
ロークだけ上動することになるが、回動軸28がその分
上方に摺動しない場合にはボンベ1にハンドル4aを上
動させようとする力の反力が作用して重量測定器15に
より測定された重量がボンベ1の実際の重量よりも重く
測定されてしまう。その結果、ボンベ1が空の状態であ
るのにまだ残量があるものと判断することになり、ボン
ベ交換が遅れてしまう。
【0039】そこで、本実施例では、元弁4の開弁動作
時、上記シリンダ47に空気を供給して回動軸28を上
方に附勢することにより、ボンベ1に余分な荷重がかか
らないようにしている。ここで、上記アクチュエータボ
ックス5の動作と共に元弁4の開閉動作について説明す
る。尚、図3は元弁4が全閉であるときの動作状態を示
し、図4は元弁4が全開であるときの動作状態を示す。
【0040】元弁4が全閉であるときは、アクチュエー
タボックス5のピストン17がXb方向に変位してお
り、且つ第1の自在継手29、第2の自在継手31、第
3の自在継手33が直線状の配置された状態にある。弁
開スイッチ9a,10aがオンに操作されると、切換弁
51が励磁されて切り換わるため、空気源52からの圧
縮空気が空気供給管路50を介してシリンダ47の下室
47aに供給される。そのため、附勢機構40のピスト
ン48が空気圧力により上方に押圧され、回動軸28を
上方に附勢する。
【0041】次に空気シリンダ16の右側のシリンダ室
22に圧縮空気が供給され、ピストン17が図3に示す
全閉位置から図4に示す全開位置へXa方向に駆動され
る。そのため、ピストン17のラック18に噛合するピ
ニオン19を有する駆動軸20が回転駆動され、その回
転駆動力は回動軸28、第1の自在継手29、第2の自
在継手31、第3の自在継手33、チャック35を介し
て元弁4のハンドル4aに伝達される。
【0042】これにより、元弁4のハンドル4aは弁開
方向に駆動され、上方にストロークSだけ上動する。そ
の際、回動軸28が附勢機構40により上方に附勢され
ているため、回動軸28は元弁4の弁開動作とともに駆
動軸20の中空部20a内を上方に摺動することができ
る。また、第1の自在継手29、第2の自在継手31、
第3の自在継手33はく字状に曲げられてハンドル4a
の上昇ストロークSを吸収する。
【0043】また、元弁4が全開状態から全閉状態に弁
閉動作させる際は、上記とは逆に空気シリンダ16の左
側のシリンダ室21に圧縮空気が供給され、ピストン1
7が図4に示す全開位置から図3に示す全閉位置にXb
方向に駆動される。そして、回動軸28は、元弁4の弁
閉動作とともに、自重により駆動軸20の中空部20a
内を下方に摺動する。また、第1の自在継手29、第2
の自在継手31、第3の自在継手33は直線状に延在し
てハンドル4aの下降ストロークSを吸収する。
【0044】次に制御回路56が実行する処理につき図
5のフローチャートを参照して説明する。制御回路56
は電源スイッチ(図示せず)がオンに操作されると、図
5に示す処理を実行する。ステップS1(以下「ステッ
プ」を省略する)において、弁開スイッチ9a,10a
がオンに操作されると、S2に進み、切換弁51を励磁
して切り換える。そのため、空気源52からの圧縮空気
が空気供給管路50を介してシリンダ47の下室47a
に供給され、附勢機構40のピストン48が空気圧力に
より上方に押圧される。よって、ピストン48に連結さ
れた回動軸28は、空気圧により上方に附勢され図3に
示すように第1の自在継手29、第2の自在継手31、
第3の自在継手33は直線状に延在した状態になる。
【0045】次のS3では、時間T経過した否かを判定
しており、切換弁51が励磁されてから時間T経過する
と、S4に進み、アクチュエータボックス5を弁開動作
させる。すなわち、アクチュエータボックス5内に設け
られた空気シリンダ16の右側のシリンダ室22に圧縮
空気を供給し、ピストン17をXa方向に摺動させて全
開位置に駆動する。
【0046】これにより、アクチュエータボックス5の
駆動軸20が弁開方向に回転駆動される。そして、駆動
軸20の回転駆動力が回転伝達機構6の回動軸28、第
1の自在継手29、第2の自在継手31、第3の自在継
手33、チャック35を介して元弁4のハンドル4aに
伝達されるため、元弁4のハンドル4aは弁開方向に駆
動される。
【0047】次のS5では、元弁4が全開になったか否
かを判定する。すなわち、駆動軸20の回動により全開
位置検出片42が全開位置検出用リミットスイッチ44
の接片に当接して検出信号が出力されると、元弁4が全
開になったと判定してS6に進む。そして、切換弁51
を消磁させて、空気シリンダ16の右側のシリンダ室2
2への空気供給を停止させる。
【0048】次のS7では、重量測定器15により測定
されたボンベ1の重量を読み込む。その際、回動軸28
は附勢機構40の空気圧により上方に附勢されているの
で、元弁4のハンドル4aが上動すると共に上方に移動
する。従って、駆動軸20に回転トルクが作用して摺動
抵抗が増大してもボンベ1にその反力が作用せず、ボン
ベ1の重量を正確に測定することができる。
【0049】続いてS8では、測定されたボンベ重量と
予め設定された規定重量(空の状態のボンベ重量)と比
較し、ボンベ重量が規定重量以下であるときはS9に進
み、ボンベ交換時期であることを報知する。しかし、測
定されたボンベ重量が規定重量以上であるときは、S9
の処理を省略してS10に進む。このS10では、弁閉
スイッチ9b,10bがオンに操作された否かを判定し
ており、弁閉スイッチ9b,10bがオンでないときは
S7に戻り、上記S7〜S10の処理を繰り返す。
【0050】そして、S10において、弁閉スイッチ9
b,10bがオンに操作されたときは、S11に進み、
アクチュエータボックス5を弁閉動作させる。すなわ
ち、アクチュエータボックス5内に設けられた空気シリ
ンダ16の左側のシリンダ室21に圧縮空気を供給し、
ピストン17をXb方向に摺動させて全閉位置に駆動す
る。
【0051】これにより、アクチュエータボックス5の
駆動軸20が弁閉方向に回転駆動される。そして、駆動
軸20の回転駆動力が回転伝達機構6の回動軸28、第
1の自在継手29、第2の自在継手31、第3の自在継
手33、チャック35を介して元弁4のハンドル4aに
伝達されるため、元弁4のハンドル4aは弁閉方向に駆
動される。
【0052】次のS12では、元弁4が全閉になったか
否かを判定する。すなわち、駆動軸20の回動により全
閉位置検出片43が全閉位置検出用リミットスイッチ4
5の接片に当接して検出信号が出力されると、元弁4が
全閉になったと判定して一連の処理を終了する。
【0053】図6はアクチュエータボックス5、附勢機
構40の切換弁51、開閉操作信号のタイミングチャー
トである。弁開スイッチ9a,10aがオンに操作され
ると、附勢機構40の切換弁51が励磁されて空気源5
2からの圧縮空気が空気供給管路50を介してシリンダ
47の下室47aに供給され、ピストン48が空気圧力
により上方に押圧される。その後、アクチュエータボッ
クス5の駆動軸20が弁開方向に駆動されるため、駆動
軸20に回転トルクが作用する前に回動軸28を上方に
附勢して元弁4のハンドル4aの上動を許容することが
でき、元弁4をスムーズに開弁させることができる。
【0054】また、元弁4が全開になった時点で附勢機
構40の切換弁51が消磁されてシリンダ47の下室4
7aへの空気供給が停止されるため、通常のガス使用状
態になると、回動軸28を附勢する力がなくなり、重量
測定器15は附勢機構40の影響を受けずボンベ1の重
量のみを測定することができ、ボンベ1のガス残量を正
確に求めることができる。
【0055】また、弁閉スイッチ9b,10bがオンに
操作されるときは附勢機構40が動作せず、アクチュエ
ータボックス5の駆動軸20が弁閉方向に駆動される
が、元弁4のハンドル4aからの反力が作用せず、回動
軸28は駆動軸20の回動によりスムーズに弁閉方向に
駆動される。
【0056】図7は本発明の変形例を示す。この変形例
では、シリンダ47の上端には空気供給管路50が接続
された接続孔54が設けられ、シリンダ47の下端には
大気に連通された通気孔55が配設されている。よっ
て、切換弁51の切り換え動作により空気供給管路50
からの圧縮空気がシリンダ47の上室47bに供給され
ると、ピストン48が下方に駆動され、且つ下室47a
の空気が通気孔55から大気中に排気される。
【0057】従って、附勢機構40は、元弁4の弁閉動
作に伴う回動軸28の軸方向変位を助勢するように回動
軸28を附勢するように構成されている。そのため、元
弁4の弁閉動作をスムーズに行うことができる。すなわ
ち、弁閉スイッチ9b,10bがオンに操作されると、
切換弁51が励磁されて切り換わるため、空気源52か
らの圧縮空気が空気供給管路50を介してシリンダ47
の上室47bに供給される。そのため、附勢機構40の
ピストン48が空気圧力により下方に押圧され、回動軸
28を下方に附勢する。
【0058】次に空気シリンダ16の左側のシリンダ室
23に圧縮空気が供給され、ピストン17が全開位置か
ら全閉位置へXa方向に駆動される。そのため、ピスト
ン17のラック18に噛合するピニオン19を有する駆
動軸20が回転駆動され、その回転駆動力は回動軸2
8、第1の自在継手29、第2の自在継手31、第3の
自在継手33、チャック35を介して元弁4のハンドル
4aに伝達される。
【0059】このように、元弁4のハンドル4aが弁閉
方向に駆動されるとき、ハンドル4aは下方にストロー
クSだけ下動する。その際、回動軸28が附勢機構40
により下方に附勢されているため、回動軸28は元弁4
の弁閉動作とともに駆動軸20の中空部20a内を下方
にスムーズに摺動することができる。
【0060】尚、上記実施例では、元弁4を弁開する際
に回動軸28を附勢機構40により上方に附勢する構
成、あるいは元弁4を弁閉する際に回動軸28を附勢機
構40により下方に附勢する構成を一実施例として説明
したが、これに限らず、元弁4を弁開する際に回動軸2
8を上方向に附勢し、且つ元弁4を弁閉する際に回動軸
28を下方向に附勢する構成としても良いのは勿論であ
る。
【0061】また、上記実施例では、附勢機構40に空
気圧により回動軸28を附勢する空気シリンダ機構を用
いたが、これに限らず、例えば油圧により回動軸28を
附勢する油圧シリンダ機構を用いても良い。また、上記
実施例では、附勢機構40が回動軸28を附勢する構成
としたが、これに限らず、例えば駆動軸20がピストン
17のラック18に対して上下方向に摺動する構成であ
る場合には、駆動軸20を附勢する構成とする。
【0062】また、上記実施例では、ボンベ1内に半導
体製造工程で使用される液化ガスが充填された場合を一
例として説明したが、これに限らず、此れ以外のガスが
充填されたボンベにも適用することができるのは勿論で
ある。また、上記実施例では、空気シリンダ16とピス
トン17を有するアクチュエータを用いて元弁4を開閉
させる構成を説明したが、これ以外のアクチュエータ
(例えば、モータや油圧シリンダ等)を使用する構成に
も適用することができる。
【0063】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、元弁の開
動作又は閉動作に伴う回動軸の軸方向変位を助勢するよ
うに回動軸を附勢手段により附勢することができるの
で、元弁のハンドルや弁軸の軸方向の動作方向に回動軸
を摺動させることができ、ボンベの元弁をスムーズに開
閉駆動することができる。そのため、元弁の開閉動作が
遅れたりアクチュエータが途中で停止することが防止さ
れると共に、元弁を開弁させる際回動軸に回転トルクが
作用して回動軸に対する摺動抵抗が増大しても元弁のハ
ンドルや弁軸の軸方向の変位を吸収するように回動軸が
摺動動作して元弁に開閉動作の反力がかかることを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるボンベ元弁作動装置の一実施例の
構成を示す斜視図である。
【図2】アクチュエータボックスの内部構造及び回転伝
達機構の構成を示す縦断面図である。
【図3】元弁が全閉であるときの動作状態を示す概略構
成図である。
【図4】元弁が全開であるときの動作状態を示す概略構
成図である。
【図5】制御回路が実行する処理のフローチャートであ
る。
【図6】元弁、附勢機構、開閉操作信号のタイミングチ
ャートである。
【図7】本発明の変形例を説明するための縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ボンベ 2 ボンベ収納ボックス 4 元弁 5 アクチュエータボックス 6 回転伝達機構 9 コントロールボックス 9a,10a 弁開スイッチ 9b,10b 弁閉スイッチ 9c,10c 緊急遮断スイッチ 10 リモートスイッチボックス 11 中継ボックス 15 重量測定器 16 空気シリンダ 17 ピストン 18 ラック 19 ピニオン 20 駆動軸 21,22 シリンダ室 28 回動軸 29 第1の自在継手 31 第2の自在継手 32 第3の自在継手 35 チャック 36 曲げ角度規制部材 39 回動角度検出機構 40 附勢機構 42 全開位置検出片 43 全閉位置検出片 44 全開位置検出用リミットスイッチ 45 全閉位置検出用リミットスイッチ 47 シリンダ 48 ピストン 50 空気供給管路 51 切換弁 53 減圧弁 56 制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスが封入されたボンベと、該ボンベに
    取り付けられ該ボンベを開閉する元弁と、一端が該元弁
    のハンドルに結合され、他端が自在継手を介して回動軸
    に連結された回転伝達部材と、該回動軸が軸方向に摺動
    可能に挿入され該回動軸を回動させて該元弁を開閉作動
    するアクチュエータとを有するボンベ元弁作動装置にお
    いて、 前記元弁の開動作又は閉動作に伴う前記回動軸の軸方向
    変位を助勢するように前記回動軸を附勢する附勢手段を
    設けたことを特徴とするボンベ元弁作動装置。
JP234996A 1996-01-10 1996-01-10 ボンベ元弁作動装置 Pending JPH09189400A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009138933A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Kanto L-Engineering Co Ltd 流量制御装置

Cited By (2)

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JP2009138933A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Kanto L-Engineering Co Ltd 流量制御装置
JP4569894B2 (ja) * 2007-12-06 2010-10-27 株式会社関東エルエンジニアリング 流量制御装置

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