JPH09188188A - コンテナーバッグを搭載したコンテナー車両 - Google Patents

コンテナーバッグを搭載したコンテナー車両

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JPH09188188A
JPH09188188A JP8004244A JP424496A JPH09188188A JP H09188188 A JPH09188188 A JP H09188188A JP 8004244 A JP8004244 A JP 8004244A JP 424496 A JP424496 A JP 424496A JP H09188188 A JPH09188188 A JP H09188188A
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container
container bag
bag body
vehicle
mounting panel
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Masaki Yamamoto
真揮 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用タンクローリーの帰路の空運行を廃止
し、車両の帰り便の有効活用により経済性を高めようと
するもので、折り畳んだコンテナーバッグ本体が、積み
込む荷物の邪魔にならず、しかも損傷させることなく効
率良く収容でき、作業性を著しく向上させることが出来
るコンテナーバッグを搭載したコンテナー車両を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】 荷箱3の荷台6上には、食品用または工
業用の液状体または粉体等を収容する折り畳み可能な少
なくとも一個以上のコンテナーバッグ本体7が配設さ
れ、このコンテナーバッグ本体7は、荷台6の下部に取
付けられた駆動モータ等の複数台の昇降手段8及び昇降
用のチェーン8a等を介して、荷台6の長手方向の両側
に沿って立設された複数本のガイドポスト9に沿って昇
降するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、コンテナーバッ
グを搭載したコンテナー車両に係わり、更に詳しくは生
乳や,醤油,果汁等の食品用液状体や、可燃物や危険物
を除く工業用の液状体やペレント、或いは、穀類,小麦
粉,カーボンブラック等の粉体等を、胴部が折り畳み可
能な可撓性膜体シートにより構成された袋状のコンテナ
ーバッグ本体に収容して輸送するためのコンテナーバッ
グを搭載したコンテナー車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品用または工業用の液状体また
は粉体等を収容して輸送する手段としては、タンクロー
リー車、或いは、既存の大型コンテナー等が使用され、
また粉体や穀類用としては、スクリューを内蔵したロー
リー等が使用されている。また、運搬用容器としては、
大型ドラム缶や石油缶,或いは紙袋やポリエチレン製ま
たはダンボール製等によるワンウエイ方式の容器の他、
折り畳み式構造の箱の中に使い捨て用のアルミ箔やポリ
エチレン製の袋を内袋として利用した二層構造のツゥウ
エイ方式のコンテナー等が使われており、更にこの他に
ゴム製や樹脂製のコンテナーバッグ及びピロー型タンク
等も使われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のタン
クローリーやコンテナー車両の場合、特装車として艤装
され、往路便においては液状体や粉体等を収容した専用
運搬容器を車両の荷台上に固定し、目的地において排出
させるものであるが、帰り便においては、殆ど空運行の
場合が多かった。
【0004】そのため、折り畳み可能な運搬用容器が開
発され、これを折り畳んで格納し、荷台上に空間を設
け、この空間を有効に利用して荷物を運搬しようとする
試みが盛んに行われている。然しながら、液状体や粉体
等を排出させた後、折り畳んだ運搬用容器を、荷台の一
部に設置したり収容するのに多くの労力と時間を要し、
また帰り便において荷台の空間を有効に利用しようとす
る場合、折り畳んだ運搬用容器が邪魔にならず、しかも
損傷させることなく収容するには、工夫が必要であっ
た。また、洗滌も困難であった。
【0005】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、従来のタンクローリー車を使用した
り、専用タンクを積載し、或いは大型コンテナー等の輸
送手段の代わりに、帰路は折り畳み可能で、車両に搭載
したままコンテナーバッグ本体の格納ができ、かつ積込
む荷物の邪魔にならず、しかも、損傷させることなく効
率良く収容でき、作業性を著しく向上させることが出来
ると共に、従来使用されていた容器を不要として、資源
の節約をも可能とすることが出来るコンテナーバッグを
搭載したコンテナー車両を提供することを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、車両本体の荷台上に、その荷箱内の周縁部
に沿って複数本のガイドポストを立設し、このガイドポ
ストに、液状体の注入口及び排出口を備え、かつ補強用
の帆布の表裏面にポリマーを含浸またはラミネートした
可撓性膜体シートにより、伸縮折り畳み可能なコンテナ
ーバッグ本体の蓋部及び下部受皿部の周縁部に設けたガ
イド部材を摺動可能で、着脱可能に係合し、前記車両本
体の荷箱内に設けた昇降手段を介して、前記コンテナー
バッグ本体をガイドポストに沿って摺動させ、コンテナ
ー車両の荷台上に荷物を積載させる際、前記コンテナー
バッグ本体を折り畳んで、荷箱のルーフ部に吊設させる
ようにしたことを要旨とするものである。
【0007】また、この発明は、車両本体の荷台上に、
蓋部と下部受皿部に液状体の注入口及び排出口を備え、
かつ補強用の帆布の表裏面にポリマーを含浸またはラミ
ネートした可撓性膜体シートにより折り畳み可能で、か
つ着脱可能な胴部が袋状のコンテナーバッグ本体と、コ
ンテナーバッグ本体上に載置される載置パネルとを設置
すると共に、前記コンテナーバッグ本体と載置パネルと
の周縁部に設けたガイド部材を、前記荷台上の周縁部に
沿って立設された複数本のガイドポストに沿って摺動可
能に嵌合し、前記載置パネルを昇降手段を介してコンテ
ナー車両本体のルーフ部に吊設するようにしたことを要
旨とするものである。
【0008】更に、この発明は、車両本体の荷台上に、
荷台上の両側縁部長手方向に沿ってサイドパネルを立設
すると共に、サイドパネル間の荷台上に、上部に粉粒状
体の注入口を設けた蓋と、下部受皿部後方に排出口を備
え、かつ伸縮折り畳み可能なコンテナーバッグ本体を載
置し、前記下部受皿部の側縁部に立設させた複数本のガ
イドポストに、コンテナーバッグ本体の周縁部に設けた
ガイド部材を摺動可能に嵌合すると共に、ガイドポスト
の上端部にコンテナー車両本体の荷箱のルーフ部を連結
固定すると共に、コンテナーバッグ本体の前方部にサイ
ドパネルの前部を連結固定し、前記コンテナーバッグ本
体とルーフ部との間に、ガイドポストに摺動可能に嵌合
するガイド部材を備え、かつ注入口を備えた載置パネル
を配設すると共に、この載置パネルを昇降手段を介して
折り畳まれたコンテナーバッグ本体の下部受け皿上また
は上部のルーフ部下部に昇降させるように構成し、前記
前部サイドパネルを一体化したコンテナーバッグ本体,
載置パネル及びルーフ部を載置させた下部受皿部全体の
一端を、コンテナー車両本体の荷台後部を支点として、
コンテナー車両本体の運転席側に設けた昇降装置により
昇降させるように構成したことを要旨とするものであ
る。
【0009】この発明は上記のように構成され、目的地
に到着後、液状体の積載物を排出後の車両の帰り便にお
いて、コンテナーバッグ本体は、昇降手段を用いて車体
荷箱のルーフ部に吊り上げることにより、荷台を全面的
に利用出来るものである。また荷台上で受け皿の中に折
り畳まれたコンテナーバッグ本体の上に載置パネルを水
平面状に配設することにより、この載置パネル上に集荷
物を容易に搭載することが可能であるため、今までのよ
うに、タンクローリ車の空運行が避けられるばかりか、
荷台上に折り畳んだコンテナーバッグを積み込んだりす
る作業員の手間を省略することができ、かつ車両のスペ
ースを広く確保することが出来るものである。なお、近
距離輸送の場合、荷箱を省き平ボデー上に設置すること
も出来る。
【0010】更に、主に粉粒体輸送用に開発された起重
機等の昇降装置によるジャキアップ方式においてもコン
テナーの蓋上部に設置された載置パネルを昇降手段によ
り容易に水平面状に配置することが出来、上記と同様な
機能を発揮させることが出来るものである。なお、この
場合には、ルーフ部にも積載物の注入口を設け、かつ側
壁部に昇降用の梯子が設けられている。
【0011】また、サイドパネル及び前方パネルを荷台
上に立設したままの状態とすることも可能であり、更に
近距離輸送の場合には、パネルを立設しないことも可能
である。また、これらのことは、専用タンクローリー車
の帰り便の有効利用化、従来の折り畳み式コンテナーバ
ッグ本体における作業員の省力化、ワンウエイ式容器の
不要による資源の節約化等の他、この発明による専用コ
ンテナーの積み替えによる車両の多目的利用化、更に、
このことによる車両台数と要員の縮小等による合理化に
よって輸送コストの低減化の他、コンテナーバッグ本体
と冷凍車との組合せにより、品質の保持をも可能とした
画期的な輸送システムの確立を図ることが出来るもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき、この発
明の実施形態を説明する。図1は、この発明の第1実施
形態を示すコンテナーバッグを搭載したコンテナー車両
の一部切欠した斜視図を示し、前記コンテナー車両本体
1は、運転席2の後部に設けられたボックス状の荷箱3
に、左右に跳ね上げ式のサイドドアー4またはサイドパ
ネル4aが設けられ(なお、跳ね上げ式のサイドドアー
に限らず、観音扉式またはスライド式のドアでも良
い)、また後部には、観音扉式のバッグドアー5が設け
られている。
【0013】前記荷箱3の荷台6上には、食品用または
工業用の液状体を収容する折り畳み可能な少なくとも一
個以上のコンテナーバッグ本体7が配設され、このコン
テナーバッグ本体7は、固定蓋13と開閉蓋12(蓋
部)と下部受皿部7xとを備え、荷台6の下部に取付け
られた駆動モータ等の複数台の昇降手段8及び昇降用の
チェーン8a等を介して、荷台6の長手方向の両側に沿
って立設された複数本のガイドポスト9に沿って昇降す
るように構成されている。
【0014】前記コンテナーバッグ本体7は、液状体を
排出させて胴部7aのシートを受け皿7x内に折り畳ん
だ時には、前記昇降手段8及び昇降用のチェーン8aを
介して荷箱3のルーフ10側に引上げられて吊設し、ス
ペースの広くなった荷台6上に荷物を載置するようにし
たものである。図2は、この発明の第2実施形態を示す
コンテナーバッグを搭載したコンテナー車両の一部切欠
した斜視図を示し、前記コンテナー車両本体1aは、上
記第1実施形態と同様な構成からなり、荷箱3の荷台6
上には、食品用または工業用の液状体等を収容する折り
畳み可能な少なくとも一個以上のコンテナーバッグ本体
7が着脱可能に配設され、前記荷台6上に設置されるコ
ンテナーバッグ本体7の上方のルーフ10の部分には、
駆動モータ等の複数台の昇降手段8及び昇降用のチェー
ン8a等を介して、昇降可能な載置パネル11が配設さ
れている。
【0015】この載置パネル11には、液状体等の注入
口11aと開閉蓋11bとが設けられ、この注入口11
aは、コンテナーバッグ本体7と固定蓋13を介して一
体的に形成しても良い。従って、載置パネル11は、コ
ンテナーバッグ本体7内の液状体を排出させて胴部7a
のシートを受け皿の中に折り畳み、荷箱3の荷台6上に
水平に設置した状態で前記昇降手段8及び昇降用のチェ
ーン8aを介してルーフ10の部にあっては載置パネル
11を吊り降ろし、載置パネル11上に荷物を載置する
ようにしたものである。なお、8bは昇降手段8の操作
用スイッチを示している。
【0016】また載置パネル11をコンテナーバッグ本
体7の固定蓋13と一体とし、積載時にガイドポストの
中間に吊り下げておくことも可能である。上記第1実施
形態及び第2実施形態におけるコンテナーバッグ本体7
は、補強用の帆布の表裏面にポリマーを含浸またはラミ
ネートした可撓性膜体シートにより折り畳み可能で、か
つ平面方形状または円形状の袋体に形成し、コンテナー
バッグ本体7の上面には、液状体をコンテナーバッグ本
体7内に導入する開閉蓋12を備えた供給口13aを設
け、また下部の下部受皿部7xの側面には、バルブ14
を備えた給排出口15が形成されている。
【0017】前記コンテナーバッグ本体7の胴部7aの
中間部には、図3及び図4に示すように、コンテナーバ
ッグ本体7内に液状体または粉体を注入した際に、可撓
性膜体シートから成る胴部7aの膨らみ防止及び張力緩
和の為の中間フランジ16が少なくとも一個以上設けて
あり、この中間フランジ16にも、前記ガイドポスト9
に沿って摺動するガイド部材17が設けてある。なお、
中間フランジ16を設けなくても良い。
【0018】また、可撓性膜体シートから成る胴部7a
の上下端末部と、上部フランジ7b及び下部フランジ7
cとの連結は、押さえ金具22及びビス23を用いて一
体的に連結固定するものである。また、相フランジ7b
を用いてシートの上下端末部を機械的に固定することも
出来る。図5及び図6に示すように、主として粉粒体用
に開発されたコンテナー車両本体1及び1aの荷箱3
は、運転席2側から車両後方に向かって昇降し、コンテ
ナーバッグ本体7を排出口15側に傾斜させることによ
り、コンテナーバッグ本体7内の粉粒体を排出可能に構
成してある。
【0019】前記荷箱3の運転席2側の一端には、油圧
シリンダー等の昇降装置18が取付けられ、この昇降装
置18のロッド19の先端は、運転席2の背部の荷台6
上にブラケット20を介して揺動可能に支持されてい
る。また、荷箱3の車両後方の底部には、荷箱3のガイ
ド機構21が設けてあり、このガイド機構21は、荷台
6の後部上に設けられたガイド歯車21aと、このガイ
ド歯車21aに噛合する荷箱3の底部に設けられたラッ
ク歯車21bとにより構成されている。
【0020】従って、図5に示すように、コンテナーバ
ッグ本体7の粉粒状体を排出させる場合には、コンテナ
ー車両本体1の後部をジャッキ30により固定してお
き、荷箱3の底部に設けられた回転支持軸21cを支点
として昇降用装置18により荷箱3の運転席2側の一端
を上昇させることにより、コンテナーバッグ本体7内に
収容されている粉粒状体は、自重または圧送により排出
口15を介してホッパー15a内に排出され、またコン
テナーバッグ本体7の輸送時や荷物の輸送時には、昇降
用シリンダー18を収縮作動させることにより、荷箱3
を一旦ガイド機構21を介して運転席2側に引き寄せた
後、下降させて荷台6上に固定するものである。なお、
荷箱3の側面には、梯子31が設けてあり、またルーフ
10にも開閉蓋が設けられている。
【0021】また、図8は運転席2側における荷箱3の
一部切欠した平面図を示し、荷箱3が荷台6上に降ろさ
れた時、荷台6の前方部3a側に設けられた係合部25
にコンテナーバッグ本体7のルーフ部10の一端が係合
して、車両の輸送中にコンテナーバッグ本体7内への雨
水の浸入防止と、左右に移動するのを規制するものであ
る。
【0022】次に、コンテナー車両本体1の輸送時と、
帰り便とにおけるコンテナーバッグ本体7の取扱につい
て説明する。先ず、図1に示す実施形態1のコンテナー
バッグ本体7で液状体を輸送する場合には、昇降手段8
及び昇降用のチェーン8aを介して荷箱3のルーフ10
側に引上げられて吊設されているコンテナーバッグ本体
7を吊り降ろして荷台6上に載置し、コンテナーバッグ
本体7としての形態を保つ。
【0023】このような状態から、コンテナーバッグ本
体7の供給口13aから液状体を注入するか、またはコ
ンテナーバッグ本体7の開閉蓋12を閉じたまま下部受
皿部7xと重合したまま下部排出口15から注入する
と、内容物の充填にともない折り畳まれていたコンテナ
ーバッグ本体7は、荷台6の長手方向の両側に沿って立
設された複数本のガイドポスト9に沿って伸長しながら
自立上昇する。そして、所定の容量の液状体が充填され
た後、開閉蓋12を確認して夫々のドアを閉じることに
より輸送を行う。
【0024】また目的地まで輸送した液状体は、給排出
口15のバルブ14を開放して排出する。次に、コンテ
ナーバッグ本体7から液状体を排出させたコンテナー車
両本体1の帰り便では、コンテナーバッグ本体7は下部
受け皿7x内に折り畳まれた状態となり、この折り畳ん
だコンテナーバッグ本体7を昇降手段8及び昇降用のチ
ェーン8aを介して荷箱3のルーフ10側に引上げ、そ
して荷台6上には荷物を置くための広いスペースを形成
し、返り便で輸送するための荷物を積込むものである。
【0025】また、図2の実施形態2のコンテナーバッ
グ本体7で液状体を輸送する場合には、載置パネル11
が昇降手段8及び昇降用のチェーン8a等を介して荷箱
3のルーフ10側に引上げて吊り下げられるようになっ
ており、荷台3上に折り畳まれているコンテナーバッグ
本体7内に液状体を注入し、コンテナーバッグ本体7は
内容物の充填にともない荷台6の長手方向の両側に沿っ
て立設された複数本のガイドポスト9に沿って伸長しな
がら上昇する。
【0026】また、図2の如く載置パネル11とコンテ
ナーの蓋13とを結合しておき、載置パネル11及びコ
ンテナーの蓋13に設けられた投入口11a,13bよ
り液状体を注入したり、下部の給排出口15から注入す
ることも可能である。このようにしてコンテナーバッグ
本体7内に液状体を充填した後、目的地まで輸送して、
上述と同様な方法によりコンテナーバッグ本体7内から
液状体を排出させる。
【0027】そして、この場合コンテナー車両本体1の
返り便では、液状体を排出させたコンテナーバッグ本体
7は荷台6上で折り畳み、このような状態から前記昇降
手段8及び昇降用のチェーン8a等を介して荷箱3のル
ーフ10側に引上げられていた載置パネル11を折り畳
まれたコンテナーバッグ本体7上へ水平に吊り降ろして
載置するものである。
【0028】この場合、載置パネル11上の荷重を受け
るため、補強11cと受け台11dが設けられている。
または載置パネル11とコンテナーバッグ本体7の固定
蓋13とを結合しておき、荷台6のガイドポストの中間
位置に昇降用のチェーン8aを介して保持させておいた
載置パネル11と固定蓋13とを同時に水平に下部受け
皿7xまで降ろし、ルーフ10との空間部に目的とする
荷物を積載させて帰り便のコンテナー車両本体1で荷物
を輸送するものである。
【0029】以上のように、コンテナー車両の帰り便に
おいて、折り畳んだコンテナーバッグ本体7を荷箱3の
ルーフ10側に吊り上げたり、また荷台6上に折り畳ん
で載置パネル11を載置させることにより、荷台6上に
コンテナーバッグ本体7を折り畳んだり、積み重ねた
り、立て掛けることなく荷台6のスペースを有効に利用
でき、返り便の作業性を著しく向上させることが出来る
ものである。
【0030】または運転席2側の一端に設けた昇降用シ
リンダー18により荷箱3を上昇させて傾斜させること
により、荷箱3内に収容されているコンテナーバッグ本
体7を給排出口15側に傾斜させて液状体を自重により
落下または圧送により排出させるものである。
【0031】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成したの
で、以下のような優れた効果を奏するものである。 .コンテナー車両の帰り便において、折り畳んだコン
テナーバッグ本体を荷箱内に効率良く収容出来るので、
折り畳んだコンテナーバッグ本体が、積み込む荷物の邪
魔にならず、しかも損傷させることなく効率良く収容で
き、作業性を著しく向上させることが出来る。 .コンテナーバッグ本体は、長期にわたる繰り返し使
用が可能な上、可燃物及び危険物以外、食品を含むあら
ゆる液体の容器として利用することが出来る。 .従来のタンクローリー車の帰路の空便の有効利用が
可能となるばかりか、紙袋やドラム缶の様な使い捨ての
容器や内袋等の資源の節約も可能となり産業廃棄物の量
を極少化出来るメリットがある。従って、他のどの容器
よりも単位当たりのコストダウンが可能となり物流費ト
ータルとしての大きなメリットか期待でき、また、本コ
ンテナーバッグの折り畳んだ時の姿は伸長時の1/5〜
1/6分程度に迄厚みを小さくする事が出来るため積み
重ねて格納する場合でも大変便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示すコンテナーバッ
グを搭載したコンテナー車両の一部切欠した斜視図であ
る。
【図2】この発明の第2実施形態を示すコンテナーバッ
グを搭載したコンテナー車両の一部切欠した斜視図であ
る。
【図3】第2実施形態におけるコンテナーバッグ本体の
一部拡大斜視図である。
【図4】排出口を備えたコンテナーバッグ本体の一部拡
大斜視図と、荷箱を設けない場合のコンテナー本体の積
載図と、ガイドポールの図である。
【図5】コンテナー車両において荷箱を傾斜させた状態
を示す説明図である。
【図6】図5のコンテナー車両の背面図である。
【図7】コンテナーバッグ本体と載置パネルとの一部切
欠した断面図である。
【図8】粉体用コンテナー車両の荷台と荷箱に収容され
たコンテナーバッグ本体との係合部を示す一部拡大平面
図である。
【符号の説明】
1 コンテナー車両本体 2 運転席 3 ボックス状の荷箱 4 サイド
ドアー 4a サイドパネル 4b 前方
パネル 5 バッグドアー 6 荷台 7 コンテナーバッグ本体 7d 相フラ
ンジ 7e シール材 8 昇降
手段 8a 昇降用のチェーン 8b スイ
ッチ 9 ガイドポスト 9a 折り曲
げ式ガイドポール 9b 補強支柱 10 ルー
フ部 11 載置パネル 12 開閉
蓋 13 コンテーの固定蓋 13a 供給
口 14 バルブ 15 給排
出口 16 中間フランジ 17 ガイ
ド部材 18 昇降用シリンダー 19 ロッ
ド 20 ブラケット 21 ガイ
ド機構 21a,21b ガイド歯車 22 押さ
え金具 23 ビス 25 係合

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体の荷台上に、その荷箱内の周縁
    部に沿って複数本のガイドポストを立設し、このガイド
    ポストに、液状体の注入口及び排出口を備え、かつ補強
    用の帆布の表裏面にポリマーを含浸またはラミネートし
    た可撓性膜体シートにより、伸縮折り畳み可能なコンテ
    ナーバッグ本体の蓋部及び下部受皿部の周縁部に設けた
    ガイド部材を摺動可能で、着脱可能に係合し、前記車両
    本体の荷箱内に設けた昇降手段を介して、前記コンテナ
    ーバッグ本体をガイドポストに沿って摺動させ、コンテ
    ナー車両の荷台上に荷物を積載させる際、前記コンテナ
    ーバッグ本体を折り畳んで、荷箱のルーフ部に吊設させ
    るようにしたことを特徴とするコンテナーバッグを搭載
    したコンテナー車両。
  2. 【請求項2】 車両本体の荷台上に、蓋部と下部受皿部
    に液状体の注入口及び排出口を備え、かつ補強用の帆布
    の表裏面にポリマーを含浸またはラミネートした可撓性
    膜体シートにより折り畳み可能で、かつ着脱可能な胴部
    が袋状のコンテナーバッグ本体と、コンテナーバッグ本
    体上に載置される載置パネルとを設置すると共に、前記
    コンテナーバッグ本体と載置パネルとの周縁部に設けた
    ガイド部材を、前記荷台上の周縁部に沿って立設された
    複数本のガイドポストに沿って摺動可能に嵌合し、前記
    載置パネルを昇降手段を介してコンテナー車両本体のル
    ーフ部に吊設するようにしたことを特徴とするコンテナ
    ーバッグを搭載したコンテナー車両。
  3. 【請求項3】 車両本体の荷台上に、荷台上の両側縁部
    長手方向に沿ってサイドパネルを立設すると共に、サイ
    ドパネル間の荷台上に、上部に粉粒状体の注入口を設け
    た蓋と、下部受皿部後方に排出口を備え、かつ伸縮折り
    畳み可能なコンテナーバッグ本体を載置し、前記下部受
    皿部の側縁部に立設させた複数本のガイドポストに、コ
    ンテナーバッグ本体の周縁部に設けたガイド部材を摺動
    可能に嵌合すると共に、ガイドポストの上端部にコンテ
    ナー車両本体の荷箱のルーフ部を連結固定すると共に、
    コンテナーバッグ本体の前方部にサイドパネルの前部を
    連結固定し、前記コンテナーバッグ本体とルーフ部との
    間に、ガイドポストに摺動可能に嵌合するガイド部材を
    備え、かつ注入口を備えた載置パネルを配設すると共
    に、この載置パネルを昇降手段を介して折り畳まれたコ
    ンテナーバッグ本体の下部受け皿上または上部のルーフ
    部下部に昇降させるように構成し、前記前部サイドパネ
    ルを一体化したコンテナーバッグ本体,載置パネル及び
    ルーフ部を載置させた下部受皿部全体の一端を、コンテ
    ナー車両本体の荷台後部を支点として、コンテナー車両
    本体の運転席側に設けた昇降装置により昇降させるよう
    に構成したことを特徴とするコンテナーバッグを搭載し
    たコンテナー車両。
JP8004244A 1996-01-12 1996-01-12 コンテナーバッグを搭載したコンテナー車両 Pending JPH09188188A (ja)

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