JPH09186867A - グレー値を再生するための画像再生装置及び方法 - Google Patents

グレー値を再生するための画像再生装置及び方法

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JPH09186867A
JPH09186867A JP8336389A JP33638996A JPH09186867A JP H09186867 A JPH09186867 A JP H09186867A JP 8336389 A JP8336389 A JP 8336389A JP 33638996 A JP33638996 A JP 33638996A JP H09186867 A JPH09186867 A JP H09186867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の寸法およびカバレッジの段階を持つピ
クセルを再生することによってグレー値を再生する方法
および装置である。 【解決手段】 誤り拡散に基づき、同一ピクセルの集合
がエッジ領域内の対象ではないが、そのような集合はそ
のような領域の外側の対象である。最初の指示またはそ
れとは異なる第2の指示のいずれかに従ってピクセル値
をピクセルのグループのピクセルに割り当て、その第2
の指示は、相互に同一のピクセル値をピクセルのグルー
プの2または3以上の隣接ピクセルに排他的に割り当て
ることによって第1のものと異ならせ、さらに、それら
の指示の一方を、隣接ピクセルグループ用のグレー値ま
たは隣接ピクセルのピクセル値に基づいて既定された選
択基準に基づいて選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ピクセル値を隣
り合うピクセルのグループに分割したピクセルに割り当
てることによってグレー値を再生媒体上に再生する方法
に関し、そこでは、ピクセルが必要な寸法およびピクセ
ル値に対応するカバレッジの段階に対応しており、その
方法は、ピクセルのグループに対するグレー値ごとの、
一組の可能性のあるグループ値からあるグループ値を選
択する工程と、選択されたグループ値とグレー値との間
の差である量子化誤差を決定する工程と、ピクセルのグ
ループを隣り合わせるためにグレー値にわたる量子化誤
差の少なくとも一部を分割する工程と、さらに、そのグ
ループ値に基づいてピクセル値をピクセルのグループ内
のピクセルに分配する。
【0002】本願発明はその方法を実行するためのイメ
ージ再生装置にも関する。
【0003】
【従来の技術】カバレッジの可能性のある段階の限定数
を持つ離散ピクセルによってグレー値を再生する方法は
誤り拡散の名前で知られている。その方法は特に例えば
Ulichney, Robert, MIT Press, 1987,8章による「デジ
タルハーフトーン化」に説明されている。そこでは、例
えば、256の可能性のあるグレー値をデジタル8ビッ
ト語によって表すことができるピクセルのグレー値が、
カバレッジの再生できる段階に対応するピクセル値に変
換される。電気グラフィックに基づくプリンタまたはイ
ンクジェットプリンタにおいては、一般的に2つだけの
再生できる段階、つまり、白または黒が存在する。これ
はトナーパウダーまたはインクの一定供給の存在または
不存在に基づく。その場合には再生用のピクセルのため
に可能性のあるピクセル値が2つだけ存在する。256
のグレー値から2のグレー値まで進むことによって作ら
れる量子化誤差は、特定の分割にしたがって多数の隣接
ピクセルのグレー値にわたって分割される。さまざまな
可能性のある分割はUlichneyにおいて例えばフロイドお
よびスタインバーグ分割として説明されている。したが
って先の量子化誤差のために囲みピクセルのグレー値を
修正することによって、正しいグレー値表示が、多数の
ピクセルを平均化することによって最終的に得られる。
【0004】カバレッジの丁度2つの段階によってグレ
ー値明度を再生する方法は「ハーフトーン化」と呼ばれ
ている点に注目すべきである。多数のピクセルにわたっ
て平均化された特定のグレー値表現が、確認された黒お
よび白のピクセルの特定の比率によって得られる。
【0005】分離ピクセルを隣接するグループに、例え
ば、2×2または1×4のピクセルのブロックに配置す
ると、それらのピクセルはグループとして活性化するこ
とができる。グループ値がそれからグループ内の同一ピ
クセルの数を再生することができる。グループ内に4ピ
クセルがある場合には、グループ値は0、1、2、3ま
たは4黒ピクセルが在るか否かを再生することができ
る。これは0、25、50、75または100%のグル
ープに関するカバレッジの平均段階に対応する。グルー
プごとに得られるカバレッジの3以上の段階があるとい
う事実にもかかわれず、カバレッジの5つだけの異なる
段階を持つ1グループのピクセルによって8ビットまた
は256レベルからなるグレー値を再生する際に常に量
子化誤差が生じる。
【0006】特定の実施例において、1グループのピク
セルはグループ内の個々のピクセルを活性化するという
意味において全く別々にアドレス指定することができな
い。活性化は特定のピクセル値が与えられるピクセルの
数を特定することに限定される。この種のピクセルはサ
ブピクセルと呼ばれる。
【0007】G Goertzelによる欧州特許出願EPA02
01674が上記の説明に係る方法を説明する。そこで
は、ピクセル値の既定のパターンを持つピクセルのグル
ープを再生することによってグレー値が再生されてい
る。限定数のパターンのみが可能で、その結果カバレッ
ジの段階の限定数が可能なので、量子化誤差もそこに発
生する。それは誤り拡散を持つ隣接グループにわたって
広がる。
【0008】誤り拡散のような方法の1つの重要なこと
はルーズな孤立ピクセルの発生である。それは次には再
生媒体上のピクセルの再生が高い要求を満足させなけれ
ばならないことを意味する。そのピクセルは実際には安
定でなければならず、再現可能な再生であって要求され
たグレー値表現を与えることができる。しかし、しばし
ば、最高の解像度が要求され、その結果最小のピクセル
寸法が要求される。誤り拡散との組み合わせにおいて
は、それはピクセルの再現性に関する問題を発生するこ
とがある。
【0009】ぷループにピクセルを配置する代わりに、
上記の応用においてはグループ内でルーズ孤立ピクセル
が発生する可能性も存在する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】誤り拡散の場合におけ
る孤立ピクセルのその問題はR Eschbachの欧州特許出願
EP0581561において言及されている。そこで説
明されている解決方法は同一のピクセル値を持つ隣接ピ
クセル数の最少数を確認することに基づく。ピクセルご
とに誤り拡散によって選択された予備的ピクセル値が先
のピクセルのピクセル値と比較される。その選択された
予備的ピクセル値が先のピクセル値と同一の場合か、ま
たは隣接ピクセルの最少数が1つまたは同一のピクセル
値を用いて印刷される場合には、その予備的ピクセル値
は最終ピクセル値と判断される。そうでない場合には、
異なる反対のピクセル値が最終のピクセル値として得ら
れる。
【0011】上記の最少数は再生用ピクセルの集合の最
小の寸法によって決定される。
【0012】しかし、その方法の欠点は、解像度を犠牲
にする点にある。集合の結果、詳細な点はほとんど満足
できるようには再生されない。より高い解像度はディザ
ーのような他のハーフトーン化の方法に関する誤り拡散
のような方法のまさに利点であった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明に係る方法の目
的はその欠点を事前に排除する点にあり、その結果、本
願発明は、最初の指示またはそれとは異なる第2の指示
のいずれかに従ってピクセル値をピクセルのグループの
ピクセルに割り当て、その第2の指示は、相互に同一の
ピクセル値をピクセルのグループの2または3以上の隣
接ピクセルに排他的に割り当てることによって第1のも
のと異ならせ、さらに、それらの指示の一方を、隣接ピ
クセルグループ用のグレー値または隣接ピクセルのピク
セル値に基づいて既定された選択基準に基づいて選択す
ることによって特徴付けられる。
【0014】適切な選択基準に関して必要な集合ピクセ
ルのみによって、低下された解像度の不利な影響を、ピ
クセル集合が利点を与える領域に閉じ込めることができ
る。通常の高い解像度を、集合が不要であるところに保
持することができる。
【0015】1つの有利な方法は、選択基準にしたがっ
て、画像内のエッジ領域の一部を形成するピクセルを識
別し、第1の指示に従ってピクセル値をエッジ領域に対
応するピクセルに割り当て、さらに、第2の指示に従っ
てピクセル値を他のピクセルに割り当てることによって
得られる。
【0016】それは、ピクセルの任意の集合はエッジで
は望まれないという原理に基づくが、それはまさに高解
像度が要求されるところだからである。ルーズピクセル
の存在可能性がエッジでは許容されているという事実
は、意外なことに妨害の影響を持たないということがわ
かっている。その理由は、エッジ領域における孤立ピク
セルは非エッジ領域における場合よりも頻繁には発生し
ないように現れるからである。エッジ領域において、光
強度の瞬間的な変化となるように呼ぶことができる場合
には、その瞬間的な変化を達成するためにすでにエッジ
に向かって指向された所定の集合が存在している。エッ
ジの鮮明化処理もしばしばエッジにおけるエッジ指向の
集合の特定の段階の一因となる。それは任意の集合と比
べるとエッジの鮮明化の一因となるような集合である。
エッジ領域内の孤立ピクセルの偶発的な不正確な印刷は
その結果ほとんど瞬間的には生じない。
【0017】少なくとも多数の可能性のあるグループ値
の各々がグループ内のカバレッジの相互に同一の段階の
2または3以上の隣接ピクセルに相当するような1つの
有利な方法は、1組のグループ値をグループ値の第1の
部分集合およびグループ値の第2の部分集合に分割する
ことによって得られ、そこでは、その第1の部分集合は
完全な組からなることができ、第2の部分集合はピクセ
ルのグループ内の相互に同一のピクセル値を持つ2また
は3以上の隣接ピクセルに相当するグループ値ののみを
持ち、その方法はさらに第1の指示に従ってグループ値
の第1の組からグループ値を選択する工程と、第2の指
示に従ってグループ値の第2の組からグループ値を選択
する工程とを備える。
【0018】第2の組において集合ピクセルにつながら
ないグループ値を無視することによって、現在のグルー
プ充填を用いることが簡単なことになる。実際には、ピ
クセルが最終的に確認される方法を変える必要はない。
その種の必要な集合は特定のグループ値を用いて活性化
することによって得られる。
【0019】第1の実施例はドットセンタータイプのデ
ィザーに従ってピクセルのグループ内のピクセル値を割
り当てる工程を含み、そこでは分離グループ値が分離デ
ィザーマトリクスレベルに相当し、その第1の実施例
は、第1の指示に従ってすべてのグループ値から選択を
行い、第2の指示に従って最小および最大のディザーマ
トリクスレベルにそれぞれ対応する第1および第2グル
ープ値から選択を行うことによって得られる。
【0020】他の実施例が、第1の指示に従うドット分
配タイプのディザーマトリクスに従ってピクセルを割り
当て、さらに、第2の指示に従うドットセンタータイプ
のディザーマトリクスに従ってピクセル値を割り当てる
ことによって得られる。後者の場合には、ドットは2つ
のピクセルの最小寸法となる。
【0021】ディザーマトリクスにおいては、各ピクセ
ルは特定のグレー値しきい値に対応する。確認されたピ
クセル数はディザーマトリクス内のグレー値しきい値に
おけるグレー値しきい値が再生用グループ値によって越
えられた数に依存している。ドットセンタータイプのデ
ィザーマトリクスは基点を備えており、それから分離ピ
クセルが隣り合うように確認される。それは分散タイプ
のディザーマトリクスに対するもので、そのタイプでは
ピクセルがディザーマトリクスをよりひろくわたること
によって確認された。丁度2つのグループ値、例えば、
白および黒に相当するものを用いて機能させることによ
って、個別のレベルまたはすべてのレベルさえも越えら
れない。その後、個別のピクセルが再生されずまたは同
一のピクセル値を持つまさにすべてのピクセルが再生さ
れる。
【0022】第2の実施例がピクセル値を別々にアドレ
ス可能なピクセルではないピクセルのグループに割り当
てる工程を備え、そこではグループ値がグループ内の多
数の再生用ピクセルに相当しており、この第2の実施例
は、第1の方法に従ってすべてのグループ値から選択す
る工程と、第2の方法に従ってグループ内の再生用のピ
クセルの最少および最大数にそれぞれ関連して相当する
第1および第2のグループ値から選択する工程とを備え
る。
【0023】別々にアドレス指定できないそれらのピク
セルはサブピクセルとも呼ばれている。それらは再生用
の多数のピクセルによって活性化される。実際には、再
生能力の理由のために、それらはしばしば隣接して確認
される。その結果、サブピクセルの集合の寸法は数を用
いて特定化することによって決定される。2つのグルー
プ値、例えば、白および黒から選択される場合には、そ
のサブピクセルは同一のピクセル値をすべてが再生され
るか、または同一のピクセル値を持たないもののすべて
だけが再生される。
【0024】本願発明に係る方法および装置は添付図面
を参照しながら説明を行う。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は誤り拡散の原理に基づいて
多値グレー値I(i,j)を2値ピクセル値B(i,j) に変換
する既知の方法を図で示す。用語の「グレー値I(i,
j)」はここではそれによって3以上の値を表すことがで
きることを示すために用いられる。例えば、デジタル8
ビット表示の場合の256の値が起こり得る。このよう
な関係においては、このテキストにおいてグレー値は
赤、緑および青の色に分裂された色のイメージの基本の
色、赤、緑または青の強度も示すことができる。そのグ
レー値はさらにピクセルごとに特定され、iは行および
列に分割された像の列を示し、jは行を示す。そのグレ
ー値I(i,j)は連続して処理され、そのためそれらはス
テップ1において行ごとに連続して左から右に読み取ら
れる。処理されているグレー値I(i,j)はステップ2に
おいて前の処理工程から発生する量子化誤差e(i,j)を
追加することによって変えられる。その変えられたグレ
ー値I(i,j)+e(i,j)はステップ3において記憶され、
そしてステップ4において対応ピクセル値B(i,j)を選
択するために用いられる。その選択はその変えられたグ
レー値をしきい値と比較することおよびそのしきい値を
越えるか否かに応じて特定のピクセルを選択することと
等価である。2値のピクセルの場合には、それはカバレ
ッジの最小または最大の段階を選択することと等しい。
ピクセル値の8ビット表示の場合には、それはその結果
0または255となる。ステップ5は変更グレー値I
(i,j)+e(i,j)とピクセル値B(i,j)との間の差を決定
する。その差は量子化誤差eとして表される。その誤差
eはステップ6においてフラクションe(i,j)に分割さ
れてステップ7において記憶される。次のステップにお
いては、それらのフラクションはその後再びステップ2
においてまだ処理が必要な既定の隣接ピクセルからのグ
レー値に加えられる。作られた量子化誤差は後続の処理
ステップにおいて補償されるので、膨大な数のピクセル
の平均グレー値の表現は要求されたグレー値に相当す
る。
【0026】図2はフロイドスタインバーグ(Floyd-Ste
inberg)による量子化誤差eの1つの可能性のあり得る
分割を示す。列iおよび行jでの処理の下でピクセル8
から発生する量子化誤差eは、ピクセル10に示された
フラクションにしたがってそれらのピクセルに分割され
る。すでに処理されたピクセル9はハッチングで示され
ている。その分割は処理のために次のピクセルとともに
行jおよび列i+1にシフトし、次に、左から右のライ
ンにシフトし、さらラインごとに上面から底面へのライ
ンごとに処理を行う。
【0027】図4はピクセル14のサブピクセルへの可
能性のある分割を示す。サブピクセルは、例えば、それ
らはアドレス呼び出しできないという点でピクセルと識
別することができる。それは、ピクセル位置(i,j)に対
し、その位置に対して配置されるサブピクセルの数を示
すことによってサブピクセルを活性化だけすることがで
きればの場合である。例えば、ピクセルが2つのピクセ
ル値を持つが多数のグループ値を持つ場合には活性化さ
れず、1つのグループ値が再生用のサブピクセルの数に
相当することがある。図4において、例えば、1グルー
プ値が8ビットで表されている場合に、4つの可能性の
あるグループ値がピクセル14に、つまり、0、65、
130および255が与えられる。その場合も、当然で
あるが、例えば、再生用のサブピクセルの数に対して
0、1、2、3および4を用いた3ビット表示を利用す
るだけで十分である。その例では、それぞれのグループ
値0、65、130および255はそれぞれピクセル1
5、16、17、18および19を用いて示すようにサ
ブピクセルのピクセル値に相当する。サブピクセルの場
合には、確実性の有る再生能力の制限が周期的に用いら
れる。分離されたサブピクセルはもはや再生能力を確認
することはできない場合がある。同一のピクセル値がそ
の結果例えば図4に示す方法のように隣り合うサブピク
セルのグループに与えられる。
【0028】図3はテーブル11における可能性のある
グレー値I(i,j)とテーブル12における可能性のある
グループB(i,j)とテーブル13における対応する可能
性のある数のサブピクセルとの間の関係を示す。図1に
関連して説明した方法に対し、B(i,j)はグループ値を
示しており、ピクセル値ではない。それらのサブピクセ
ルの確認は図4に説明したように実行される。
【0029】本願発明によると、図1の選択ステップ4
は図7に示すように拡大されている。そこでは、ステッ
プ26が、最初に、供給されたグレー値I(i,j)+e(i,
j)がエッジ領域の一部を形成するピクセルに属するか否
かを決定する。その場合には、ステップ28において図
3に示すような可能性のあるグループ値(0、65、1
30、195、255)からグループ値B(i,j)が選択
される。しかし、そのグレー値がエッジ領域の一部を形
成しないピクセルに属する場合には、ステップ27にお
いて2つの可能性のあるグループ値0および255の内
の最大値からグループ値B(i,j)を選択する。それらは
最小および最大グループ値であるので、いずれのサブピ
クセルも確認できないか、そうでなければ同一のピクセ
ル値を持つすべてのサブピクセルが確認される。それの
結果は非エッジ領域にサブピクセルを集合する点にあ
る。これは、誤り拡散によって形成された分離サブピク
セルの結果による非再生性ルーズサブピクセルの確認を
妨げる。一方、ルーズサブピクセルはエッジ領域には許
容される。これはエッジの鮮明さを保持する利点を与え
る。これは、ルーズな孤立ピクセルのリスクが、非エッ
ジ領域においてよりもエッジ領域においてのほうが小さ
いという原理に基づく。この理由は、通常、必要な強度
変化を達成するために端にあるエッジに向けてピクセル
がすでに集合しているからである。
【0030】図6はエッジ領域の近くのピクセルの分割
がどのように生じたのかを示す例である。ハッチングさ
れたピクセル24はエッジ領域には属しないが非ハッチ
ングのピクセル25はエッジ領域の一部を形成する。そ
の分割が行われる方法を以下に説明する。
【0031】図6に示すようなエッジ領域におけるピク
セルの分布、図7に示すような選択ステップおよび図4
に示すようなサブピクセルへのピクセル値の割り当てに
基づくと、得られた最後の再生は図は図5のようにな
る。完全なピクセルのみが左上方および右下方における
非エッジ領域内に発生する。つまり、同一のピクセル値
を持つ、個別の再生サブピクセルを持たないブランクピ
クセル21または最大数の再生サブピクセルを持つ完全
な黒ピクセル20のいずれかである。これに対し、分離
サブピクセルはエッジ領域におけるピクセルと識別する
ことができる。つまり、例えば、1つの再生されたサブ
ピクセルを持つピクセル22または2つの再生されたサ
ブピクセルを持つピクセル23である。この例において
は、そのような分離サブピクセルがエッジ領域に孤立さ
れていない点は明らかである。完全なピクセルと隣り合
うそのようなルーズサブピクセルの再生可能性はそれら
が孤立されている場合よりも通常高い。再生された完全
なピクセルの位置が定められたエッジ領域の側面を識別
して隣り合う分離サブピクセルを確認することによっ
て、1つの有利な実行方法を得ることができる。そうで
なければ、その分離サブピクセルは最も多くのサブピク
セルが存在する領域に再生することができる。
【0032】図8はエッジ領域の存在を決定することが
できる方法を示す第1の例である。5×5ピクセルの大
きさに図示したウインドウはグレー値を持つ入口イメー
ジまたはピクセル値を持つ出力イメージに反転されてお
り、中央ピクセル29に対する各配置はそれがエッジ領
域の一部を形成するか否かの決定に関係する。そのた
め、ブランク非ハッチングのピクセル28の最小および
最大のピクセル値が決定される。その差が特定の値を越
えるときにはそれはエッジ移行と呼ばれる。
【0033】図9はエッジ領域の存在を決定することが
できる第2の方法を図式的に示す。その方法はデジタル
フィルタを用いてピクセルイメージをフィルタすること
に基づく。後者は30で示すマトリクスに31で示すピ
クセル位置のピクセルまたはグレー値を掛け合わせ、そ
れを各ピクセル位置i,jごとに繰り返すことによって
形成される。その処理の結果、垂直エッジを強く表す出
力を得る。適切なしきい値処理の後はそれらのエッジの
みが残ることができる。同様なフィルタリングを他のエ
ッジのために実行することができる。例えば、斜め方向
のエッジのためにはフィルタ32を用いる。
【0034】本願発明に係る方法はサブピクセルを用い
る誤り拡散に限定されない。ピクセルまたはサブピクセ
ルの集合を得ることができる誤り拡散を用いるすべての
方法を考慮に入れることができる。本願発明は、誤り拡
散方法にしたがってディザーマトリクスを完全にまたは
部分的に活性化する方法に有利に適用することができ
る。
【0035】図11は3×3のグループに等しい寸法の
ディザーマトリクス34の例を示す。ここで想起すべき
であるが、グループ値B(i,j)は、サブピクセルのグル
ープを用いた上記の実施例と同様に、全体としてそのよ
うなピクセルのグループを活性化し、分離された各ピク
セルではない。そのピクセルのグループは1つの行およ
び列の値を用いてアドレス指定される。従って、第1の
実施例において説明したようなサブピクセルにサブ分割
された1つのピクセルの代わりに、ここでは、われわれ
は多数のピクセルにサブ分割されたスーパーピクセルの
ようなものに関心が有る。
【0036】対応するディザーマトリクスレベルがグル
ープ値B(i,j)より小さなピクセルだけが所定のグルー
プ値B(i,j)によって確認される。さまざまなディザー
マトリクスレベルも0から255までの出力値の範囲の
ためにディザーマトリクス34に示される。ピクセル値
がグループ値B(i,j)の増加する大きさにともなって3
5から44に連続的に示されている。ピクセル値をピク
セルに与えることが、孤立ピクセルを再生することを避
けるためにグループ内で実行される。それが達成される
ディザーマトリクスはドットセンタータイプとしても説
明されている。
【0037】図12は、表の形状で、図11に説明され
たディザーマトリクスの場合に適用できるような再生用
のグレー値I(i,j)45、可能性のあるグループ値B(i,
j)およびピクセル47の数の間の関係を示す。上述のサ
ブピクセルの再生を用いた場合のように、グループ値B
(i,j)を選択した方法を変えてもよい。例えば、それは
グレー値をしきい値に比較することによってまたはルッ
クアップテーブルによって可能である。グループ値B
(i,j)は、テーブル46に示された値を持つ8ビットデ
ジタル語によって、または例えばテーブル47に示され
たピクセルの数を持つ4ビットデジタル語によって表す
こともできる。しかし、本願発明に係る方法にとって重
要なことは、ドットセンタータイプにしたがう多数の可
能性のあるピクセル値からの選択の可能性である。
【0038】本願発明の第2の実施例によると、図1の
選択ステップ4は図7に示されたものと同様の方法で実
行される。この第2の実施例においてはステップ27が
最小、平均および最大のディザーマトリクスレベルから
続く3つの可能性のある出力値B(i,j)、つまり、0、
100および255から選択される。これは図11の3
5、39および44で示すような集合ピクセルにつなが
る。ステップ8は図12のテーブル46に列挙されたす
べての可能性のあるグループ値B(i,j)から選択を行
う。
【0039】上述のディザーマトリクスおよび関連する
選択方法にしたがってピクセル値をピクセルに与えるこ
とによって得られる図6に示すようなエッジ領域を持つ
出力イメージの例を図10に示す。
【0040】非エッジ領域内の領域33は9つのすべて
のピクセル黒または9つのすべてのピクセル白のいずれ
かから構成されている。可能性のあるピクセル値のすべ
てがエッジ領域に許容される。2つのピクセルのみが例
えば列i−2および行j+2における黒のためのピクセ
ル値を持つ。その例においては、それらの2つのピクセ
ルが分離状態で発生する必要はないが、それはエッジに
向かう他のピクセルの集合がエッジ領域に発生するから
ということがわかるであろう。そのようなピクセルの小
さな集合が分離状態で発生するリスクはエッジ領域にお
いては最小となる。そのようなピクセルの小さな集合が
エッジ領域内で分離状態で確認されたとしても、すぐ隣
には依然としてピクセルのかなり大きさの集合が存在す
る。そのような小さな集合が十分に安定した状態で再生
されないときには大きな問題はまったく存在しないであ
ろう。
【0041】本願発明に係る上記の2つの実施方法は様
々な方法で具体化することができるであろう。例えば、
再生装置用のピクセル信号の発生を目的とする一般的な
コンピュータにおけるアルゴリズムがある。他には、例
えば、コンパレータ、加算器(summator)、ルックアップ
テーブル等のような必要な電子回路の形態のハードウエ
アがある。それらの回路は、単一の構成要素、例えば特
別に設計されたICまたは論理セルアレーのようなさま
ざまな程度に集積することができる。
【0042】図13は本願発明に係るイメージ再生装置
の1つの可能性のある構成を示す図である。グレー値信
号I(i,j)は入力バッファ46に一時的に記憶される。
エッジ領域の検出のための5×5ピクセルの場合には入
力バッファ46は5イメージラインからなる。加算器4
7は入力信号I(i,j)を量子化誤差バッファ48から発
生するエラー信号E(i,j)によって変更する。その結果
変更されたグレー値信号I(i,j)+E(i,j)はバッファ5
0を経由して選択手段51に送られる。選択手段51は
それに送られた変更グレー値信号に基づいてグループ信
号B(i,j)を選択するが、その信号は発生手段52また
は発生手段53のいずれかによって発生される。発生手
段52は図1または図12にしたがってより多くのグル
ープ信号B(i,j)を発生する。しかし、発生手段53は
上述の実行方法にしたがって限定された組のグループ信
号B(i,j)を発生し、これにより、最小の数の隣り合う
ピクセルに同一のピクセル値が与えられる。第1の実行
方法によるとグループは0および255の値をとり、第
2の実行方法によると、グループは0、125および2
55の値をとる。それらの手段の選択はエッジ領域検出
手段49の出力信号(R、R(Rの補数))によって
順に決定される。Rは最新のピクセルがエッジ領域に属
する場合であり、その場合でないときにはRである。
出力信号RまたはRはそれぞれスイッチング手段54
の補助により発生手段52または53の選択を制御す
る。
【0043】選択されたグループ信号B(i,j)は出力バ
ッファ55に送られて記憶される。グループ信号B(i,
j)に基づいて再生用サブピクセルのピクセル値がサブピ
クセル確認手段60によって選択される。それらのサブ
ピクセル値信号は、イメージングユニットとしてレーザ
またはLEDを用いる電気グラフィックプリンタまたは
インクジェットプリンタのようなデジタル再生手段61
に送られる。
【0044】デジタル複写装置のような集積再生装置の
場合にはグレー値信号I(i,j)はスキャナから発生す
る。再生手段とイメージ処理手段との間の区別はほとん
ど厳密なものではない。再生手段は、例えば、供給され
たグループ信号に基づいてサブピクセルにピクセル値を
与えるようなイメージ処理の一部を実行することができ
る。
【0045】再生手段61がモニター表示装置も備える
ことができることに注意すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】誤り拡散を実行するための既知の方法を示す。
【図2】既知のフロイドスタインバーグ(Floyd-Steinbe
rrg)量子化誤差分割である。
【図3】この方法におけるグレー値、グループ値および
サブピクセルの間の関係を示す。
【図4】ピクセル内のサブピクセルの位置を示す。
【図5】本願発明に係るイメージにおけるサブピクセル
の位置の第1の例である。
【図6】図5に示すイメージのエッジゾーンを示す。
【図7】本願発明に係るグループ値の選択示す。
【図8】エッジゾーンの第1の例である。
【図9】エッジゾーン検出の第2の例である。
【図10】本願発明に係るイメージ内のディザーマトリ
クス内のピクセルの位置の第2の例である。
【図11】ディザーマトリクス内のピクセルの位置を示
す。
【図12】ディザーマトリクス内のグレー値、グループ
値およびピクセルの間の関係を示す。
【図13】本願発明に係る画像処理装置を示す。
【符号の説明】
20 黒ピクセル 21 ブランクピクセル 24 ハッチングピクセル 25 非ハッチングピクセル 33 領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピクセル値を再生媒体上の隣接ピクセル
    のグループに分割された画像のピクセルに割り当て、 ピクセルがピクセル値に相当するカバレッジの段階およ
    び必要な寸法の領域に相当することによってグレー値を
    再生し、ピクセルのグループに対するグレー値ごとに、 1組の可能性のあるグループ値からグループ値を選択
    し、 選択されたグループ値とグレー値との間の差である量子
    化誤差を決定し、 ピクセルの隣接グループに対する量子化誤差の少なくと
    も一部を分割し、さらに、 前記グループ値に基づいてピクセル値をピクセルのグル
    ープのピクセルに割り当てる方法であって、 第1の指示またはそれと異なる第2の指示のいずれかに
    したがって、ピクセル値をピクセルのグループ値に割り
    当て、前記第2の指示が、相互に同一のピクセル値を前
    記ピクセルのグループの2または3以上の隣接ピクセル
    に排他的に割り当てることによって前記第1とは異なる
    ようにし、隣接ピクセルグループに対するグレー値また
    は隣接ピクセルのグループ値に基づく既定の選択基準に
    基づいて前記指示の1つを選択することを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法において、前記選択基準
    にしたがって前記画像内のエッジ領域の一部を形成する
    ピクセルを識別し、前記第1の指示に従ってピクセル値
    をエッジ領域に対応するピクセルに割り当て、さらに、
    前記第2の指示に従ってピクセル値を他のピクセルに割
    り当てることを特長とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の方法において、少な
    くとも多数の可能性のあるグループ値の各々が前記グル
    ープ内のカバレッジの相互に同一の段階の2または3以
    上の隣接ピクセルに相当する方法であって、前記グルー
    プ値をグループ値の第1部分集合およびグループ値の第
    2部分集合に分割し、前記第1部分集合が完全な組みか
    らなり、さらに、前記第2部分集合がピクセルのグルー
    プ内に相互に同一のピクセル値を持つ2または3以上の
    隣接ピクセルに相当するグループ値のみを含み、さら
    に、 前記第1の指示に従ってグループ値の前記第1の集合か
    らグループ値を選択し、さらに、前記第2の指示に従っ
    てグループ値の前記第2の集合からグループ値を選択す
    ることを特長とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の方法において、ドットセンタ
    ータイプのディーザマトリクスにしたがってピクセルグ
    ループ内のピクセル値を割り当て、前記分離グループ値
    が前記分離ディーザマトリクスレベルに相当する方法で
    あって、 前記第1の指示に従ってすべてのグループ値を選択し、
    さらに、前記第2の指示に従って最小および最大のディ
    ーザマトリクスレベルにそれぞれ対応する第1および第
    2のグループ値から選択を行うことを特長とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項3の方法において、ピクセル値を
    分離されていないアドレス可能なピクセルのグループに
    割り当て、前記グループ値がグループ内の再生用の多数
    のピクセルに相当する方法であって、 前記第1の指示に従ってすべてのグループ値を選択し、
    さらに、前記第2の指示に従って最小および最大数のピ
    クセルにそれぞれ対応する第1および第2のグループ値
    から選択を行うことを特長とする方法。
  6. 【請求項6】 再生媒体上に隣接ピクセルのグループに
    分割された画像のピクセルのためのピクセル信号を発生
    することによってグレー値を再生し、ピクセルがピクセ
    ル信号に相当するカバレッジの段階および必要な寸法の
    領域に相当する画像再生装置であって、 グレー値を表すグレー値信号を受け取る入力手段と、 前記グレー値信号を再生手段に供給するために適切なピ
    クセル信号に変換する量子化手段と、 ピクセル信号の関数として前記再生媒体上に前記ピクセ
    ルを再生する再生手段とを備え、前記量子化手段が、 ピクセルのグループ用の各グレー値のためにグループ信
    号を発生する発生手段と、 発生されたグループ信号と対応グレー値信号との間の差
    である量子化誤差信号を決定する量子化誤差決定手段
    と、 前記量子化誤差信号の少なくとも一部をピクセルの隣接
    グループ値に対するグレー値に追加する分割手段とを備
    え、該装置がさらに前記グループ信号の関数としてピク
    セルのグループのピクセル用のピクセル信号を発生する
    手段を備え、 該装置が、第1作動モードまたは第2作動モードにいず
    れかにおいてピクセルのグループのピクセルのためにグ
    ループ信号および対応ピクセル信号を発生するのに適し
    ており、前記第2作動モードが単独で2または3以上の
    隣接ピクセルのために相互に同一のピクセル信号につな
    がり、さらに、該装置が隣接ピクセルグループ用のグレ
    ー値信号または隣接ピクセルのピクセル信号に基づく既
    定の選択基準に基づいて1グループのピクセルの作動モ
    ードの1つを活性化するセグメント化手段を備える装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6の装置において、前記セグメン
    ト化手段が画像内のエッジ領域の一部を形成するピクセ
    ルを識別するエッジ検出手段を備え、 該エッジ検出手段によって送られたスイッチ信号を参照
    することによって前記第1作動モードにある装置が前記
    エッジ領域の一部を形成するピクセルに対し活動的であ
    り、前記第2モードにおいてはそれは其のような場合で
    はないときに活動的になる装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7の装置において、少な
    くとも多数の可能性のあるグループ信号の各々がグルー
    プ内のカバレッジの相互に同一の段階を持つ2または3
    以上の隣接ピクセルに相当し、該装置が第1または第2
    グループ信号を発生するのに適し、前記第2グループ信
    号が単独でグループ内の2または3以上の隣接ピクセル
    のために相互の同一のピクセル信号に相当し、前記発生
    手段がさらに前記第1作動モードの第1グループ信号お
    よび前記第2作動モードの第2グループ信号を発生する
    のに適する装置。
  9. 【請求項9】 請求項8の装置において、前記発生手段
    がドットセンタータイプのディザーマトリクスrにした
    がってピクセル信号を発生するのに適し、前記分離グル
    ープ信号が分離ディザーマトリクスレベルに相当し、さ
    らに、前記選択手段が前記第2作動モードにおいて最小
    または最大のディザーマトリクスレベルのいずれかに相
    当する第2グループ信号を発生するのに適する装置。
  10. 【請求項10】 請求項8の装置において、前記発生手
    段が非分離アドレス可能なピクセルのグループに対しピ
    クセル信号を発生するのに適し、前記グループ信号がグ
    ループ内の再生用の多数のピクセルに相当し、さらに、
    前記発生手段が前記第2作動モードにおいて第1および
    第2グループ信号を発生するのに適し、その信号のそれ
    ぞれがグループ内の再生用の最小および最大数のピクセ
    ルに相当する装置。
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