JPH09183688A - 単結晶引上装置 - Google Patents

単結晶引上装置

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JPH09183688A
JPH09183688A JP34417495A JP34417495A JPH09183688A JP H09183688 A JPH09183688 A JP H09183688A JP 34417495 A JP34417495 A JP 34417495A JP 34417495 A JP34417495 A JP 34417495A JP H09183688 A JPH09183688 A JP H09183688A
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JP
Japan
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crucible
supply pipe
material supply
single crystal
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JP34417495A
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Hiroaki Taguchi
裕章 田口
Takashi Atami
貴 熱海
Hisashi Furuya
久 降屋
Michio Kida
道夫 喜田
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Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原料の融液面への投入位置を極力内ルツボか
ら離れた位置とする。 【解決手段】 単結晶引上装置の主な構成は、気密容器
内で半導体融液21を貯留する、互いに連通する外ルツ
ボ11および内ルツボ12からなる二重ルツボ3と、気
密容器の上部から垂下され、その下端開口5aから外ル
ツボ12と内ルツボ12の間の半導体融液21に粒状の
原料8を投入可能に配設された原料供給管5とである。
原料供給管5の内ルツボ12側の側壁の下端には、下端
開口5aから排出する原料8を外ルツボ11の側壁付近
の半導体融液21に投入させるための傾斜部13となっ
ている。原料8の投入位置を、内ルツボ12から極力離
れかつ外ルツボ11の側壁に極力近づけることにより、
外ルツボ11を取り囲むように設けられたヒーターによ
る加熱により、この落下した原料8は迅速に融解し、ま
た、原料8の投入に起因して発生した気泡は内ルツボ1
2内に混入しにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重構造のルツボ
を用いて貯留された半導体融液より半導体単結晶を引き
上げる単結晶引上装置に関し、特に、外ルツボの半導体
融液中に粒状の原料を投入可能に配設された原料供給管
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリコン(Si)やガリウムひ素
(GaAs)等の半導体単結晶を育成する方法の一つと
して、CZ法が知られている。このCZ法は、大口径、
高純度の単結晶が無転位あるいは格子欠陥の極めて少な
い状態で容易に得られること等の特徴を有することか
ら、様々な半導体結晶の成長に用いられている方法であ
る。
【0003】近年、単結晶の大口径化、高純度化、酸素
濃度および不純物濃度等の均一化の要求に伴いこのCZ
法も様々に改良され実用に供されている。上記CZ法の
改良型の一つにいわゆる二重ルツボを用いた連続チャー
ジ型磁界印加CZ法(以下、CMCZ法と省略する)が
提案されている。この方法は、外部からルツボ内の半導
体融液に磁界を印加することにより、前記半導体融液内
の対流を抑制し極めて酸素濃度の制御性がよく単結晶化
率がよい単結晶を成長させることができ、外側のルツボ
と内側のルツボとの間に原料を連続供給し長尺の半導体
単結晶を容易に得ることができる等の特徴を有する。し
たがって、大口径かつ長尺の半導体単結晶を得るには最
も優れた方法の一つと言われている。
【0004】図8は、特開平4−305091号公報に
記載されている、上記のCMCZ法を用いたシリコンの
単結晶引上装置の一例である。この単結晶引上装置10
1は、中空の気密容器であるチャンバ102内に二重ル
ツボ103、ヒーター104、原料供給管105がそれ
ぞれ配置され、前記チャンバ102の外部にマグネット
106が配置されている。
【0005】二重ルツボ103は、略半球状の石英(S
iO2)製の外ルツボ111と、該外ルツボ111内に
設けられた円筒状の仕切り体である石英(SiO2)製
の内ルツボ112とから構成され、該内ルツボ112の
側壁には、内ルツボ112と外ルツボ111との間(原
料融解領域)と内ルツボ112の内側(結晶成長領域)
とを連通する連通孔113が複数個形成されている。
【0006】この二重ルツボ103は、チャンバ102
の中央下部に垂直に立設されたシャフト114上のサセ
プタ115に載置されており、前記シャフト114の軸
線を中心として水平面上で所定の角速度で回転する構成
になっている。そして、この二重ルツボ103内には半
導体融液(加熱融解された半導体単結晶の原料)121
が貯留されている。
【0007】ヒーター104は、半導体の原料をルツボ
内で加熱・融解するとともに生じた半導体融液121を
保温するもので、通常、抵抗加熱が用いられる。原料供
給管105は、所定量の半導体の原料110を外ルツボ
111と内ルツボ112との間の半導体融液121面上
に連続的に投入するものである。
【0008】マグネット106は、二重ルツボ103の
外方から二重ルツボ103内の半導体融液121に磁界
を印加することで、半導体融液121内で発生するロー
レンツ力により該半導体融液121の対流の制御および
酸素濃度の制御、液面振動の抑制等を行うものである。
【0009】上記の原料供給管105から供給される原
料110としては、例えば、多結晶シリコンのインゴッ
トを破砕機等で破砕してフレーク状にしたもの、あるい
は、気体原料から熱分解法により粒状に析出させた多結
晶シリコンの顆粒が好適に用いられ、必要に応じてホウ
素(B)(p型シリコン単結晶を作る場合)やリン
(P)(n型シリコン単結晶を作る場合)等のドーパン
トと呼ばれる添加元素がさらに供給される。また、ガリ
ウムヒ素(GaAs)の場合も同様で、この場合、添加
元素は亜鉛(Zn)もしくはシリコン(Si)等とな
る。
【0010】上記の単結晶引上装置101により、内ル
ツボ112の上方かつ軸線上に配された引上軸124に
種結晶を吊下げ、半導体融液121上部において種結晶
125を核として半導体単結晶126を成長させる。
【0011】ところで、上記の単結晶引上装置では、特
開昭63ー303894号公報に記載されているよう
に、単結晶を成長する前工程において、外ルツボ111
に予め多結晶シリコン塊等の多結晶原料を融解させて半
導体融液121を貯留し、外ルツボ111の上方に配さ
れた内ルツボ112を、外ルツボ111内に載置して、
二重ルツボ103を形成している。このように多結晶原
料を融解後に二重ルツボ103を形成するのは、多結晶
原料を完全に融解して半導体融液121を得るために、
ヒーター104によって外ルツボ111内の原料を単結
晶成長温度以上の温度まで高温加熱する必要があり、こ
の際に、予め内ルツボ112を外ルツボ111内に形成
させていると、内ルツボ112に大きな熱変形が生じて
しまうからである。
【0012】したがって、原料を完全に融解した後、ヒ
ーター104による加熱をある程度弱めてから内ルツボ
112を外ルツボ111に形成させることによって、初
期原料融解保持時の高温加熱を避け、内ルツボ112の
変形を抑制している。
【0013】また、内ルツボ112に形成された連通孔
113は、原料供給時に、半導体融液121を外ルツボ
111側から内ルツボ112内にのみ流入させるように
一定の開口面積以下に設定されている。この理由は、結
晶成長領域から半導体融液121が対流により原料融解
領域に戻る現象が生じると単結晶成長における不純物温
度および融液温度等の制御が困難になってしまうためで
ある。
【0014】原料供給管105の上端部はチャンバ10
2の上壁に固定され、略垂直に垂下されてその下端開口
105a(図9(a)参照)が半導体融液121の液面
より所定高さだけ上方に配設されている。原料供給管1
05はコンタミネーション防止および加工性の点から矩
形断面の石英管で構成されている。また、粒状の高純度
シリコンを適当な落下速度で供給するため、原料供給管
105の内部には、後述するように、ラダー状の斜板
(邪魔板)が互い違いに内設されている。
【0015】ところで、原料供給管105の下端は、半
導体融液121の液面より数センチメートル上方に開口
しており、一方、原料は、ヒーター104や半導体融液
121からの輻射熱に晒されないチャンバ102の上方
に貯蔵されている。従って、投入された原料は、原料供
給管105の上部から半導体融液121の液面までの高
低差を落下し、半導体融液121中に大きな速度で突入
することになる。そのため、液面に突入する際に、半導
体融液121の飛沫を発生したり、周囲のガスを半導体
融液中に巻き込んだり、半導体単結晶の健全な成長を阻
害する可能性があった。
【0016】特に、追加投入する原料の落下の勢いが大
きかったり、まとまって落下したりすると、半導体融液
中への原料の侵入深さが大きくなるため、半導体融液に
対して少なからぬ影響を与える可能性があった。このよ
うな問題に対処するため、特開平2−255589号公
報や特開平3−164493号公報には、原料供給管の
下端部に原料の落下速度を減少する減速手段を設けるこ
とが示されている。そして、減速手段の例として、後述
するような原料供給管内に設けた邪魔板や邪魔棒が示さ
れている。
【0017】図9(a),(b)に示すように、原料供
給管105は断面長方形状のパイプ部材であり、その対
向する一対の内側面107a,107bには邪魔板10
8a,108bが互い違いに設けられている。なお、邪
魔板108a,108bを設ける一対の側面107a,
107bの間隔は、原料供給管105内で原料が詰まら
ないように、大きくすることが好ましいので、上記のよ
うに原料供給管105の断面形状は長方形状となってい
る。このように、原料供給管105の内の原料の落下速
度を低下させる邪魔板108a,108bを設けること
により、原料落下時の融液の波立ちあるいは振動を抑制
し、もって転位等の結晶欠陥の発生を防止するようにし
ている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のものでは、図8および図9に示したように、断
面長方形状の原料供給管105を、内ルツボ112およ
び外ルツボ111間の狭いスペースに挿入するのに、困
難を伴っていた。また、原料供給管105の下端開口1
05aより落下する原料110は、所定の落下速度で落
下するものの、落下位置は外ルツボ111の側壁とは充
分に近くはないので、この落下した原料は迅速には融解
しない。なぜならば、ヒーター104は二重ルツボ10
3を囲むように配置されている構造のため、外ルツボ1
11内の半導体融液121の温度は、外ルツボ111の
側壁に近いほど高いからである。さらに、原料110の
落下位置は、内ルツボ112から充分に離れていないの
で、原料110の投入により巻き込んだガスに起因して
発生した気泡が連通孔113を通って、内ルツボ112
内に混入しやすく、転位等の格子欠陥の発生が顕著にな
る恐れがある。
【0019】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、原料供給管から半導体融液
中に原料を供給する際の衝撃力を極力小さくすることが
できるとともに、落下した原料が迅速に融解されやす
く、また、転位等の格子欠陥の発生を低減できる単結晶
引上装置を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、気密容器と、前記気密容器内で半導体融液
を貯留する、互いに連通する外ルツボおよび内ルツボか
らなる二重ルツボと、前記気密容器の上部から垂下さ
れ、その下端開口から前記外ルツボと内ルツボとの間の
半導体融液中に粒状の原料を投入可能に配設された原料
供給管とを備えた単結晶引上装置において、前記原料供
給管の互いに対向する一対の内側面には、前記原料が衝
突してその落下速度を減速させるための邪魔板が互い違
いに設けられ、また、前記原料供給管の前記内ルツボ側
の下端には、前記下端開口から排出される原料を前記外
ルツボの側壁付近の前記半導体融液に落下させるための
傾斜部が設けられていることを特徴とするものである。
また、前記原料供給管は、その横断面の一対の長辺壁が
前記内ルツボおよび前記外ルツボにそれぞれ対向するよ
うに配置され、前記邪魔板は、前記原料供給管の横断面
の一対の短辺壁の内面に設けられている。
【0021】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、原料供給管内において邪魔板
により充分に減速されて落下する原料は、原料供給管の
下端に設けた傾斜部により、外ルツボの側壁付近の半導
体融液に落下し、結果的に、内ルツボから充分に離れた
半導体融液面に投入される。これにより、投入された原
料はヒーターにより迅速に融解するとともに、投入位置
は内ルツボから極力離れているので、投入により巻き込
んだガスに起因して発生した半導体融液中の気泡は、内
ルツボの連通孔より内ルツボ内に混入しにくい。請求項
2に記載の発明では、原料供給管を、その横断面の一対
の長辺壁が内ルツボおよび外ルツボにそれぞれ対向する
ように配置することにより、原料供給管の下端部を外ル
ツボと内ルツボとの間の狭いスペースに配置する際の困
難は解消される。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態例につ
いて図面を参照して説明する。図1は本発明のシリコン
の単結晶引上装置の一実施形態例に係わる、二重ルツボ
および原料供給管の斜視図、図2は図1の二重ルツボお
よび原料供給管の側断面図、図3は図1の二重ルツボお
よび原料供給管の平面図、図4の(a)は本発明に係わ
る原料供給管の正面図、(b)は(a)の側断面図、図
5は図4に示した原料供給管の要部詳細図であり、
(a)は下端部の拡大図、(b)は邪魔板の拡大図、
(c)は横断面図である。
【0023】図1乃至図3に示すように、本実施形態例
のシリコンの単結晶引上装置は、図8に示したものと同
様なものであり、符号3,5,11,12,21はそれ
ぞれ、所定の速度で回転駆動される(矢印A参照)二重
ルツボ、原料供給管、外ルツボ、内ルツボ、半導体融液
を示しており、内ルツボ12には上記した連通孔7が複
数形成されている。
【0024】原料供給管5は、粒状の原料8を、外ルツ
ボ11と内ルツボ12との間の半導体融液(本例ではシ
リコン融液)21の液面上に連続的に供給するためのも
のである。原料供給管5から投入する原料としては、例
えば多結晶シリコンのインゴットを粉砕機等で粉砕して
フレーク状にしたもの、あるいは気体原料から熱分解法
により粒状に析出させた多結晶シリコンの顆粒等であ
り、必要に応じてドーパントと呼ばれる添加元素のホウ
素やリン等が添加される。
【0025】次に、本発明の特徴部について説明する。
原料供給管5は、チャンバ2に支持されてほぼ鉛直に垂
下されている。原料供給管5の上端から原料を投入し、
下端開口5aから原料8を排出するものである。また、
図4に示すように、原料供給管5は、直管である断面円
形状の上部材としての上パイプ部材20と、この上パイ
プ部材20の下端に一体的に接続された断面長方形状の
下部材としての下パイプ部材23とから構成され、この
原料供給管5は、その横断面の一対の長辺壁が内ルツボ
12および外ルツボ11にそれぞれ対向するように配置
されている。符号22は両パイプ部材20,23の継ぎ
目(接続部)を示している。なお、上パイプ部材20は
チャンバ2を貫通して支持される部分である。
【0026】原料供給管5の下パイプ部材23におい
て、その横断面の一対の短辺壁の内面25a,25bに
は、邪魔板26a,26bが互い違いに配置されてい
る。すなわち、ラダー状の斜板が互い違いに配設されて
いる。各邪魔板26a,26bの傾斜角度θは45゜程
度になっているが(図5(b)参照)、これに限定され
ない。また、邪魔板26a,26bを設けるピッチは、
下パイプ部材23の下端開口5aより落下する原料8の
速度を小さくする目的から、下パイプ部材23の下方ほ
ど小さくなっているが、これに限らない。さらに、一対
の内面25a,25bと邪魔板26a,26bの先端と
の距離a(図4(b)および図5(c)参照)は、9m
m程度になっているが、これに限定されない。そして、
互い違いの邪魔板26a,26bの先端部は、1mm程
度オーバーラップしているが、これに限らない。ただ
し、このオーバーラップ量が大きすぎると、原料供給管
5内で原料が詰まる恐れがある。
【0027】原料供給管5の内ルツボ12側の側壁の下
端は、前記下端開口5aから排出する原料8を、外ルツ
ボ11の側壁付近の半導体融液21に落下させるための
傾斜部13となっている。この傾斜部13は外ルツボ1
1側に向けて傾斜し、下端開口5aは水平面上にある。
原料供給管5内において邪魔板26a,26bにより充
分に減速されて落下する原料8は、原料供給管5の下端
に設けた傾斜部13により外ルツボ11の側壁付近の半
導体融液21に投入され、結果的に、内ルツボ12から
極力離れた半導体融液21に投入される。なお、原料供
給管5の下端開口5aから落下する原料8は、一旦外ル
ツボ11の側壁に当たってから半導体融液21に投入さ
れるものもある。これにより、投入された原料8はヒー
ター(不図示)により迅速に融解するとともに、投入に
より巻き込んだガスに起因する気泡は、内ルツボ12の
連通孔7より内ルツボ12内に混入しにくい。結果的
に、転位等の格子欠陥の発生を極力低減できる。
【0028】原料供給管の傾斜部13の構成は上記のも
のに限らず、例えば図6に示すようなものでもよい。図
6のものは、原料供給管の内ルツボ側の下端が若干延長
されて、外ルツボ側に屈曲して傾斜部24となってお
り、下パイプ部材23の下端開口50aが傾斜している
点で、図1乃至図5のものと相違する。
【0029】上記実施形態例のものでは、原料供給管
を、その横断面の一対の長辺壁が内ルツボおよび外ルツ
ボにそれぞれ対向するように配置し、かつ互い違いの邪
魔板が、原料供給管の横断面一対の短辺壁の内面に設け
られているものである。これにより、原料供給管を、外
ルツボおよび内ルツボ間の狭いスペースに容易に挿入す
ることができるとともに、原料供給管内での原料の詰ま
りを防止できる。なお、上記のものに限らず、原料供給
管を、その横断面の一対の短辺壁が内ルツボおよび外ル
ツボにそれぞれ対向するように配置してもよい。
【0030】図7は、図4および図6に示した原料供給
管5において、傾斜部を備えていない例を示す図であ
り、この場合、原料供給管5から落下して半導体融液2
1に投入された原料8は、二重ルツボ3の周方向に押し
出されて、半導体融液21に前記周方向の流れが生じや
すいので、好ましくない。単結晶引上装置としてCMC
Z法を採用したが、二重ルツボ構造であるなら、他の単
結晶製造方法を適用しても構わない。例えば、磁場印加
を行わない連続チャージ型CZ法(CCZ法)を採用し
てもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、原料供給管の下端開口から落下する原料
は、外ルツボの側壁に極力近く、かつ内ルツボの連通孔
から極力離れた部位に投入されるので、この投入された
原料はヒーターにより迅速に融解しやすく、また、前記
投入によるガスの巻き込みや融解面の波立ち等により発
生した気泡は、内ルツボ内に混入しにくく、転位等の格
子欠陥の発生を極力低減できるという効果を奏する。さ
らに、原料供給管を、その横断面の一対の長辺壁が内ル
ツボおよび外ルツボにそれぞれ対向するように配置する
ことにより、原料供給管の下端部を外ルツボと内ルツボ
との間の狭いスペースに配置する際の困難は解消され
る。すなわち、外ルツボと内ルツボとの間の狭いスペー
スは、原料供給管の下端部を挿入するのに充分なスペー
スとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単結晶引上装置の一実施形態例に係わ
る、二重ルツボおよび原料供給管の斜視図である。
【図2】図1の二重ルツボおよび原料供給管の側断面図
である。
【図3】図1の二重ルツボおよび原料供給管の平面図で
ある。
【図4】(a)は本発明に係わる原料供給管の正面図、
(b)は(a)の側断面図である。
【図5】図4に示した原料供給管の要部詳細図であり、
(a)は下端部の拡大図、(b)は邪魔板の拡大図、
(c)は横断面図である。
【図6】原料供給管の変形例の下端部の拡大図である。
【図7】原料供給管が傾斜部を備えていない場合の、図
3と同様な図である。
【図8】単結晶引上装置の縦断面図である。
【図9】(a)および(b)はそれぞれ、図8に示した
原料供給管の平面図および横断面図である。
【符号の説明】
3 二重ルツボ 5 原料供給管 5a,50a 下端開口(先端開口) 7 連通孔 8 原料 11 外ルツボ 12 内ルツボ 13,24 傾斜部 20 上パイプ部材 21 半導体融液 22 継ぎ目(接続部) 23 下パイプ部材 25a,25b 内側面 26a,26b 邪魔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 降屋 久 東京都千代田区大手町一丁目5番1号 三 菱マテリアルシリコン株式会社内 (72)発明者 喜田 道夫 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三菱 マテリアル株式会社総合研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気密容器と、前記気密容器内で半導体融
    液を貯留する、互いに連通する外ルツボおよび内ルツボ
    からなる二重ルツボと、前記気密容器の上部から垂下さ
    れ、その下端開口から前記外ルツボと内ルツボとの間の
    半導体融液中に粒状の原料を投入可能に配設された原料
    供給管とを備えた単結晶引上装置において、 前記原料供給管の互いに対向する一対の内側面には、前
    記原料が衝突してその落下速度を減速させるための邪魔
    板が互い違いに設けられ、また、前記原料供給管の前記
    内ルツボ側の下端には、前記下端開口から排出される原
    料を前記外ルツボの側壁付近の前記半導体融液に落下さ
    せるための傾斜部が設けられていることを特徴とする単
    結晶引上装置。
  2. 【請求項2】 前記原料供給管は、その横断面の一対の
    長辺壁が前記内ルツボおよび前記外ルツボにそれぞれ対
    向するように配置され、前記邪魔板は、前記原料供給管
    の横断面の一対の短辺壁の内面に設けられている請求項
    1に記載の単結晶引上装置。
JP34417495A 1995-12-28 1995-12-28 単結晶引上装置 Pending JPH09183688A (ja)

Priority Applications (6)

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