JPH09183031A - ワーク結合時の矯正量算定方法 - Google Patents

ワーク結合時の矯正量算定方法

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JPH09183031A
JPH09183031A JP34240395A JP34240395A JPH09183031A JP H09183031 A JPH09183031 A JP H09183031A JP 34240395 A JP34240395 A JP 34240395A JP 34240395 A JP34240395 A JP 34240395A JP H09183031 A JPH09183031 A JP H09183031A
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伸治 今井
Nobuya Takeishi
展也 竹石
Shigeru Okazaki
滋 岡崎
Yutaka Asano
豊 朝野
Isao Wakefuji
勲 分藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みの有るワークを、ワークを結合した後に
歪みが残らないようにするために撓ませて結合する際
の、適正な撓み矯正量を算定する。 【解決手段】 結合前のワークの撓み量と加圧反力との
関係を表わす実験式△Pa=Ka・xと、結合後のワー
クの撓み量と加圧反力との関係を表わす実験式△Pb=
Kb・xとを求めておく。両実験式から求められる加圧
反力の偏差F1がワークの歪みδによるスプリングバッ
ク力F2に等しくなるような撓み量の値を矯正量として
算定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランプユニット
を搭載した治具上に2つ以上のワークをセットし、これ
らワークをクランプユニットによりクランプしてワーク
同士を結合する際、ワークに歪みが有っても、ワーク同
士を結合した後に歪みが残らないようにワークを撓ませ
るための矯正量を算定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1-153387号公報により、ク
ランプユニットを可動とし、初回は、クランプユニット
を設計データから定められる所定の基準位置に位置決め
した状態でワークをクランプしてワーク同士を結合し、
次に、この結合によって組立てられた製品の精度を光学
的に計測し、この計測結果に基づいてクランプユニット
の位置を補正して、次のワークの結合及び精度計測を行
ない、これを所要の精度の製品が得られるまで繰返すよ
うにした方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すような2つ
のワークWa,Wbを結合して閉鎖断面形状の製品を組
立てる場合、例えば、ワークWaに図2(a)に示すよ
うな歪みδが有ると、クランプ時には図2(b)に示す
如く歪みδ分だけワークWaが強制的に撓まされ、この
状態でワーク同士を結合して製品Wを組立てると、アン
クランプしたとき製品Wに図2(c)に示す如くスプリ
ングバックによる歪みδ′が発生する。
【0004】上記従来技術は、かかる製品の歪みδ′を
計測し、歪みを減少する方向にクランプユニットの位置
を補正して次のワークの結合を行なうものである。然
し、このようなフィードバック方式の補正では、初回か
ら高精度の製品を得ることはできず、無駄が多くなる。
また、ワークにはロット毎のばらつきに加えて同一ロッ
ト内でのワーク個々のばらつきが内在しており、今回の
ワークの歪みが前回のワークの歪みと異なる場合、前回
のワークの結合で得られた製品の計測データに基づく補
正は今回のワークに適合せず、結局、従来のフィードバ
ック方式の補正ではワーク個々のばらつきに対処できな
くなる。
【0005】ところで、図2(b)に示す如くワークW
a,Wbを基準位置でクランプして、ワークWaを歪み
δ分撓ませてから、クランプユニットを移動して、ワー
クWa,Wbを図2(d)に示す如く所定の矯正量A分
だけ更に撓ませ、この状態でワーク同士を結合すると、
アンクランプ時に製品Wが矯正量A分だけスプリングバ
ックして、製品Wに歪みが残らなくなる。
【0006】この矯正量とワークの歪み量との間には密
接な関係が成立しているはずである。ここで、歪みの有
るワークをクランプすると、ワークを歪み分撓ませるの
に要する力分だけワークの加圧反力が加圧反力の基準値
からずれる。従って、クランプ時に検出されるワークの
加圧反力の検出値からワークの歪み量を計測することが
できる。そして、計測された歪み量から矯正量を決定で
きれば、フィードフォワード方式での補正が可能とな
り、初回から高精度の製品を得られると共に、ワーク個
々のばらつきにも対処でき、生産性の大幅な向上を図れ
る。
【0007】この場合、歪みの異なる種々のテストワー
クを作成して、歪み量に応じた最適な矯正量を実験的に
求め、これをデータテーブルとして格納しておき、計測
された歪み量に対応する矯正量をテーブル検索すること
も考えられるが、これでは、種々のテストワークの夫々
について矯正量を種々変更して結合試験を行なわねばな
らず、データテーブルの作成に非常な手間とコストがか
かる。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、簡便に求めら
れる実験式を用いて矯正量を算定し得るようにした方法
を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明は、クランプユニットを搭載した治具上に2つ以
上のワークをセットし、これらワークをクランプユニッ
トによりクランプしてワーク同士を結合する際、クラン
プ時に検出されるワークの加圧反力に基づいてワークの
歪み量を計測し、計測された歪み量に基づいて、ワーク
同士を結合した後に歪みが残らないようにワークを撓ま
せるための矯正量を算定する方法において、結合前のワ
ークの撓み量と加圧反力との関係を表わす第1の実験式
と、結合後のワークの撓み量と加圧反力との関係を表わ
す第2の実験式とを求めておき、両実験式に撓み量とし
て同一値を代入したときに両実験式から求められる加圧
反力の偏差が計測された歪み量でのワークの撓み反力に
等しくなるような撓み量の値に基づいて矯正量を算定す
る、ことを特徴とする。
【0010】尚、第1と第2の実験式は、マスターワー
クをクランプユニットによりクランプした状態でクラン
プユニットを制御手段により移動して、マスターワーク
の撓み量を変化させながら、クランプユニットに組込ん
だ加圧反力の検出手段からのデータをデータサンプリン
グ手段に入力することを、結合前のマスターワークと結
合後のマスターワークとについて行ない、演算手段によ
って自動的に簡単に求めることができる。
【0011】第1と第2の両実験式から求められる加圧
反力の偏差は、ワークを撓ませた状態で結合して組立て
た製品を撓みの無い状態に戻すのに必要な力を表わす。
本発明のように矯正量を算定し、この矯正量分ワークを
撓ませてワーク同士を結合すれば、製品を撓みの無い状
態に戻すのに必要十分な力がワークの歪みによるスプリ
ングバック力(撓み反力)として製品に加えられ、製品
は撓みの無い状態に戻り、製品に歪みは残らない。
【0012】このように、本発明によれば、簡便に求め
られる実験式を用いてワークの歪み量に応じた最適な矯
正量を正確に算定することができ、手間とコストとを節
約できる。また、新機種の製品についての実験式も短時
間で求められるから、新機種の製品の立上げ準備期間を
短縮して、生産性を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、上記図1のワー
クWa,Wbをスポット溶接やアーク溶接や接着等によ
り結合して閉鎖断面形状の製品Wを組立てるのに適用し
た実施形態について説明する。
【0014】図3を参照して、1は治具であり、該治具
1上には、ワークWa,Wbの一端部を定位置でクラン
プする1対の基準クランプユニット2,2と、ワークW
a,Wbの中間部をクランプする、上下に移動制御可能
な1対の第1可動クランプユニット31,31と、ワーク
Wa,Wbの他端部をクランプする、上下に移動制御可
能な1対の第2可動クランプユニット32,32とが設け
られている。
【0015】各可動クランプユニット31,32は、図4
に示す如く、ブラケット30に固定した下側の固定クラ
ンプ片31と、ブラケット30に上下方向に開閉動作自
在に軸着した上側の可動クランプ片32とを備えてお
り、ブラケット30の下部に揺動自在に軸着した加圧シ
リンダ33のピストンロッド33aを可動クランプ片3
2に連結し、加圧シリンダ33の作動で可動クランプ片
32を閉じたとき、両クランプ片31,32に夫々取付
けた当接チップ31a,32a間にワークWa,Wbが
クランプされるようにしている。
【0016】以上の構成は、基準クランプユニット2と
同様であるが、可動クランプユニット31,32は、更
に、ブラケット30をクランプ方向たる上下方向に移動
する移動機構34と、両クランプ片31,32の少なく
とも一方のクランプ片、図示例では、固定クランプ片3
1に設けた、ワークの加圧反力を検出する検出手段35
とを備えている。
【0017】移動機構34は、治具1に立設したケーシ
ング340に回り止めして上下動自在に挿設した、上端
にブラケット30の取付ベース341aを有する昇降ロ
ッド341と、昇降ロッド341の下端に取付けた螺杆
341bに螺合する、ケーシング340の下部内周にホ
ルダ342aを介して軸支したナット342と、ホルダ
342aの下端に連結したプーリ342bにベルト34
3aを介して連結される出力軸上のプーリ343bを有
する駆動源たるサーボモータ343とで構成されてお
り、サーボモータ343によりナット342を正逆転さ
せることで昇降ロッド341を介してブラケット30が
上下動される。尚、昇降ロッド341の外周面には、図
示しないがスプライン溝が形成されており、このスプラ
イン溝に係合するボールを内蔵するボールスプラインス
リーブ344をケーシング340内にキー344aで回
り止めして嵌挿している。
【0018】前記検出手段35は、固定クランプ片31
に埋設したロードセルで構成されており、当接チップ3
1aを固定クランプ片31に該チップ31aの軸部31
bにおいて上下方向に遊動自在に挿着し、該軸部31b
をロードセル35に当接させて、ワークの加圧反力を当
接チップ31aを介してロードセル35に受けさせるよ
うにしている。尚、当接チップ31aはその軸部31b
に取付けたサークリップ31cで固定クランプ片31に
対し抜け止めされており、固定クランプ片31のチップ
挿着部31dを該クランプ片31の本体部に分離自在に
取付け、チップ挿着部31dを分離した状態でサークリ
ップ31cを取外すことにより当接チップ31aを交換
できるようにしている。
【0019】ロードセル35の検出信号は、図3に示す
如く、パーソナルコンピュータ4に送信され、該コンピ
ュータ4によりワークの加圧反力の検出値に基づいてワ
ークの歪み量を算定すると共に、この歪み量に基づい
て、ワーク同士を結合したときに歪みが残らないように
するのに必要なワークの矯正量を算定し、この矯正量の
データを治具1用の制御盤5に送信し、該制御盤5から
の指令信号で各可動クランプユニット31,32の移動機
構34のサーボモータ343を作動させ、各可動クラン
プユニット31,32をそのブラケット30の移動で上下
方向の所定の基準位置から矯正量分だけ変位させ、この
状態で図外の溶接ロボット等によりワーク同士を結合す
る。
【0020】以下、歪み量と矯正量の算定方法について
説明する。ワークWa,Wbを基準クランプユニット2
でクランプした状態は、基準クランプユニット2による
クランプ箇所を固定端C0とする図5に示すような片持
ち梁として考えることができる。図中C1は第1可動ク
ランプユニット31によるクランプ箇所、C2は第2可
動クランプユニット32によるクランプ箇所である。ワ
ークは、C0とC1との間でδ1の歪み量を持ち、C1
とC2の間でδ12の歪み量を持つものとする。尚、C
2はC1での歪みの影響で元々β・δ1だけ変位してい
るから、C2での基準位置に対する見掛けの歪み量δ2
は、 δ2=δ12+β・δ1 になる。但し、βは、C0とC1の間の距離をL1,C
1とC2の間の距離をL2として、β≒(L1+L2)
/L1である。尚、歪み量は歪の方向が上方である場合
を正、下方である場合を負とする。
【0021】ワークを基準位置でクランプすると、ワー
クは歪み量δ分だけ強制的に撓まされ、ワークを撓ませ
るのに必要な力分だけ下側の固定クランプ片31が受け
る加圧反力が減少する。クランプ箇所においてワークを
単位長さ撓ませるのに必要な力をαとすると、ワークを
歪み量δ分撓ませるのに必要な力はδ・αとなり、クラ
ンプ力の基準値をPs、ロードセル35で検出される加
圧反力をPとすると、 P=Ps−δ・α δ=(Ps−P)/α になる。かくて、加圧反力の検出値Pの基準値Psに対
する偏差ΔP(=Ps−P)から歪み量δを算定するこ
とができる。
【0022】本実施形態のように、C1とC2とをクラ
ンプする場合には、C1での加圧反力とC2での加圧反
力とが相互に影響し合い、第1可動クランプユニット3
1に設けたロードセル35の検出値の基準値に対する偏
差をΔP1、第2可動クランプユニット32に設けたロ
ードセル35の検出値の基準値に対する偏差をΔP2と
すると、 ΔP1=δ1・α11+δ2・α21…(1) ΔP2=δ1・α12+δ2・α22…(2) になる。但し、α11…α22は、ワークWa,Wbの
マスターワークをクランプして撓み試験を行うことによ
り求めた係数である。即ち、第2可動クランプユニット
2を基準位置に固定した状態で第1可動クランプユニ
ット31を単位長さ変位させたときに、第1可動クラン
プユニット31に設けたロードセル35によって検出さ
れる加圧反力の変化量がα11、第2可動クランプユニ
ット32に設けたロードセル35によって検出される加
圧反力の変化量がα12であり、第1可動クランプユニ
ット31を基準位置に固定した状態で第2可動クランプ
ユニット32を単位長さ変位させたときに、第1可動ク
ランプユニット31に設けたロードセル35によって検
出される加圧反力の変化量がα21、第2可動クランプ
ユニット32に設けたロードセル35によって検出され
る加圧反力の変化量がα22である。
【0023】(1)式、(2)式からδ1,δ2を求めると、 δ1=(α22・ΔP1−α21・ΔP2)/(α11・α22−α12・α21)…(3) δ2=(α11・ΔP2−α12・ΔP1)/(α11・α22−α12・α21)…(4) になり、C2での真の歪み量δ12は、 δ12=δ2−β・δ1 ={(α11+β α21)ΔP2-(α12+β α22)ΔP1}/(α11 α22-α12 α21)…(5) になる。
【0024】図6はマスターワークをクランプした状態
でクランプユニットを上下に移動させてマスターワーク
を撓ませたときの、撓み量とロードセル35で検出され
る加圧反力との関係を示しており、図中a線はワークを
結合する前の関係線、b線はワークを結合した後の関係
線である。横軸は、クランプユニットを基準位置とした
状態、即ち、撓みが無い状態からマスターワークを上方
に撓ませた場合を正、下方に撓ませた場合を負として撓
み量を表わしており、縦軸は、加圧反力の検出値の基準
値(クランプユニットを基準位置にしたときの加圧反
力)に対する偏差ΔPを、検出値が基準値より大きい場
合を正、小さい場合を負として表わしている。
【0025】ワークを撓ませた状態で結合して製品を組
立てると、製品を撓みの無い状態に戻すためには、撓み
量に応じたb線から求められるΔPbに相当する力を撓
み方向とは逆方向に加える必要がある。ここで、ワーク
には撓み量に応じたa線から求められるΔPaに相当す
る復元力が残留しており、ΔPbとΔPaの偏差分の力
F1が製品に加えられると製品が撓みの無い状態に戻
る。そして、ワークに歪みが有ると、その歪み量δに応
じた撓み反力(スプリングバック力)F2が製品に加え
られ、かくて、F1とF2が等しくなれば、製品は撓み
の無い状態に戻り、製品に歪みは残らない。
【0026】a線、b線を表わす実験式を求めるための
撓み試験に際しては、パーソナルコンピュータ4で可動
クランプユニット31,32の移動ピッチを設定し、制御
盤5からの指令で可動クランプユニット31,32を設定
されたピッチで上下に移動させ、1ピッチ移動させる度
にロードセル35の検出データをパーソナルコンピュー
タ4に読み込み、該コンピュータにより、サンプリング
データから回帰処理等でa線、b線を表わす実験式を算
定する。ここで、撓み量をxとして、a線の式がΔPa
=fa(x)、b線の式がΔPb=fb(x)であれ
ば、 F1=fa(x)−fb(x) F2=fa(δ) となり、製品に歪みが残らないようにするのに必要なワ
ークの撓み矯正量Aは、次式、 fa(A)−fb(A)=fa(δ) を満足するはずであり、この式から歪み量δに適合した
矯正量Aを求めることができる。
【0027】a線、b線が図示のように直線であって、 ΔPa=Ka・x ΔPb=Kb・x であれば、 Ka・A−Kb・A=Ka・δ になり、α=Ka/(Ka−Kb)として、 A=α・δ になる。
【0028】本実施形態のように、C1とC2をクラン
プする場合は、マスターワークを基準クランプユニット
2と第1可動クランプユニット31とでクランプし、第
2可動クランプユニット32をワークから逃がした状態
で第1可動クランプユニット31を上下に移動して、マ
スターワークの結合前のC1における撓み量と加圧反力
との関係を表わす係数Ka1と、マスターワークの結合
後のC1における撓み量と加圧反力との関係を表わす係
数Kb1とを求め、C1での矯正量A1の算定係数α1
を、次式、 α1=Ka1/(Ka1−Kb1) で算定する。また、マスターワークを基準クランプユニ
ット2と第1可動クランプユニット31とにより夫々基
準位置でクランプすると共に、第2可動クランプユニッ
ト32をマスターワークをクランプした状態で上下に移
動して、マスターワークの結合前のC2における撓み量
と加圧反力との関係を表わす係数Ka2と、マスターワ
ークの結合後のC2における撓み量と加圧反力との関係
を表わす係数Kb2とを求め、C2での矯正量A2の算
定係数α2を、次式、 α2=Ka2/(Ka2−Kb2) で算定する。
【0029】そして、C1での矯正量A1を、C1での
ワークの歪み量δ1に基づいて、次式、 A1=α1・δ1…(6) で算定する。また、C2での矯正量A2は、C2でのワ
ークの真の歪み量δ12に対応する矯正量A12に、C
1での矯正量A1によるC2の変位量β・A1(但し、
β≒(L1+L2)/L1)を加えた値になる。従っ
て、A2は、 A2=β・A1+A12 =β・A1+α2・δ12 …(7) =β・α1・δ1+α2(δ2−β・δ1) =α2・δ2+β(α1−α2)δ1 …(8) になる。
【0030】ワークWa,Wbを結合して製品Wを組立
てる場合は、基準クランプユニット2と第1と第2の両
可動クランプユニット31,32とを全て基準位置に位置
決めした状態でワークWa,Wbをクランプし、このク
ランプ時の各可動クランプユニット31,32のロードセ
ル35の検出データをパーソナルコンピュータ4に読み
込み、該コンピュータ4により、上記(3)式からC1で
の歪み量δ1を算定すると共に、上記(4)式からC2で
の見掛けの歪み量δ2、或いは、上記(5)式からC2で
の真の歪み量δ12を算定する。そして、上記(6)式に
δ1の算定値を代入してC1での矯正量A1を算定し、
また、上記(7)式にδ12の算定値を代入するか(8)式に
δ2の算定値を代入してC2での矯正量A2を算定す
る。
【0031】次に、パーソナルコンピュータ4から制御
盤5にA1,A2のデータを送信し、制御盤5からの指
令で第1、第2可動クランプユニット31,32を一旦ア
ンクランプした状態で基準位置から夫々A1,A2だけ
変位させてワークWa,Wbを再度クランプし、この状
態でワークWa,Wbを結合する。
【0032】尚、第1可動クランプユニット31を省略
することも可能であるが、これでは製品Wの中間部に歪
みが残る可能性があり、製品Wの精度を高めるには、本
実施形態のように第1と第2の2組の可動クランプユニ
ット31,32を設けることが望ましい。また、可動クラ
ンプユニットを3組以上設けることも可能である。
【0033】また、ワーク同士を結合した後、各可動ク
ランプユニット31,32を基準位置に戻して製品を再ク
ランプし、この時に検出される加圧反力の基準値からの
偏差によって製品の歪みの有無を確認し、学習制御によ
って矯正量の算定係数を補正するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワークの斜視図
【図2】 (a)〜(e)製品の歪みの発生原理と歪みの除去
原理を示す図
【図3】 本発明の実施に用いる設備の斜視図
【図4】 可動クランプユニットの断面図
【図5】 ワークの歪み量と矯正量とを示す図
【図6】 ワークの撓み量と加圧反力の関係を示すグラ
【符号の説明】
Wa,Wb ワーク W 製品 1 治具 2 基準クランプユニット 31,32 可動クランプユニット 34 移動機構 35 ロードセル(検出手段) 4 パーソナルコンピュータ 5 制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝野 豊 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 分藤 勲 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプユニットを搭載した治具上に2
    つ以上のワークをセットし、これらワークをクランプユ
    ニットによりクランプしてワーク同士を結合する際、ク
    ランプ時に検出されるワークの加圧反力に基づいてワー
    クの歪み量を計測し、計測された歪み量に基づいて、ワ
    ーク同士を結合した後に歪みが残らないようにワークを
    撓ませるための矯正量を算定する方法において、 結合前のワークの撓み量と加圧反力との関係を表わす第
    1の実験式と、結合後のワークの撓み量と加圧反力との
    関係を表わす第2の実験式とを求めておき、 両実験式に撓み量として同一値を代入したときに両実験
    式から求められる加圧反力の偏差が計測された歪み量で
    のワークの撓み反力に等しくなるような撓み量の値に基
    づいて矯正量を算定する、 ことを特徴とするワーク結合時の矯正量算定方法。
  2. 【請求項2】 マスターワークをクランプユニットによ
    りクランプした状態でクランプユニットを制御手段によ
    り移動して、マスターワークの撓み量を変化させなが
    ら、クランプユニットに組込んだ加圧反力の検出手段か
    らのデータをデータサンプリング手段に入力すること
    を、結合前のマスターワークと結合後のマスターワーク
    とについて行ない、演算手段により第1と第2の実験式
    を求めることを特徴とする請求項1に記載のワーク結合
    時の矯正量算定方法。
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