JPH09182316A - 分散型電源設備 - Google Patents

分散型電源設備

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JPH09182316A
JPH09182316A JP7339397A JP33939795A JPH09182316A JP H09182316 A JPH09182316 A JP H09182316A JP 7339397 A JP7339397 A JP 7339397A JP 33939795 A JP33939795 A JP 33939795A JP H09182316 A JPH09182316 A JP H09182316A
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正明 大島
Satoshi Miyazaki
聡 宮崎
Hirofumi Shinohara
裕文 篠原
Hidekazu Igawa
英一 井川
Katsuhisa Inagaki
克久 稲垣
Masahito Hatakeyama
雅人 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設備の高効率化、および機器のコンパクト化を
図りつつ、電力系統の異常時においても負荷に無停電で
確実に電力を供給すること。 【解決手段】電力貯蔵システム等の分散型電源を電力系
統に接続して運転を行ない負荷に電力を供給する分散型
の電源設備において、運転制御モードを電流制御から電
圧制御に瞬時に切り換える高速切換制御機能を有し、交
/直電力変換を行なう電力変換装置と、電力系統に対し
て電力変換装置を切り離し可能に設けられた切離手段
と、電力系統と電力変換装置との間に設けられ、電力系
統の電圧、周波数等の異常を検出する系統異常検出手段
とを備え、系統異常検出手段により電力系統異常を検出
した場合に、電力系統から電力変換装置を切り離すと共
に、電力変換装置の運転制御モードを電流制御から電圧
制御に瞬時に切り換えて、系統連系運転から自立運転に
移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力貯蔵システム
等の分散型電源を電力系統に接続して運転を行ない負荷
に電力を供給する分散型の電源設備に係り、特に設備の
高効率化、および機器のコンパクト化を図りつつ、電力
系統の異常時においても負荷に無停電で確実に電力を供
給できるようにした分散型電源設備に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近、分散型の電力貯蔵システム等の電
源設備に関して、多くの研究・開発が進められてきてい
る。これらの分散型電源設備の電力系統との接続に関し
ては、系統連系に関するガイドラインが制定される等、
技術が確立し、今後、ビル等の一般の受電設備と共に設
置する場合が多くなると考えられる。
【0003】また、このような分散型電源設備に、無停
電電源(UPS)機能を付加することによって、防災用
の電源設備として使用することも検討されている。この
ように、ビル等に分散型電源設備を設置し、電力系統に
接続して運転する場合、安定の確保、電力系統との保護
協調、瞬時電圧低下時でも負荷に電力を供給し続ける能
力等が要求される。
【0004】以下、図5を用いて、一般的な分散型電力
貯蔵システムの一例について説明する。図5において、
電力系統0に、連系遮断器1を介して、連系リアクトル
2、電力変換装置3、蓄電池4が接続されている。ま
た、電力系統0には、負荷5が接続されており、さらに
電力系統0と連系遮断器1との間には、連系保護装置6
が設置されている。
【0005】ここで、電力変換装置3は、自励式とし、
夜間に、電力を蓄電池4に蓄え、昼間の負荷ピーク時
に、蓄電池4に蓄えられた電力を交流側に放電する運転
を行なう。
【0006】なお、電力系統0が停電した場合、電力変
換装置3は、一旦停止し、電力系統0と確実に切り離さ
れたことを確認してから、運転制御モードを電流制御か
ら電圧制御に切り換えて自立運転を行ない、負荷5に電
力を供給する。
【0007】一方、図6に示すように、無停電電源(U
PS)装置を用いる場合には、通常時は、第1の電力変
換装置3−1により蓄電池4に充電しながら、第2の電
力変換装置3−2を介して負荷5に電力を供給する。
【0008】また、電力系統0の停電時には、蓄電池4
に蓄えられた電力を、第2の電力変換装置3−2を介し
て負荷5に電力を供給する。しかしながら、上述したよ
うな分散型電源設備では、次のような問題点がある。
【0009】すなわち、まず、電力貯蔵システムの場合
には、電力系統0の電圧、周波数等が異常な時に、電力
変換装置3の運転を一旦停止するために、この停止期間
中には、負荷5に電力を供給し続けることができない。
【0010】また、電力系統0の切り離し時の電圧変動
を抑えるための連系リアクトル2の外形寸法が大きくな
る。一方、このシステムを無停電電源(UPS)装置で
実現しようとする場合には、電力系統0を切り離した時
でも、負荷5に電力を供給し続けることはできるもの
の、電力変換装置を2台必要とするためにコストが高く
なり、また運転効率が低下するという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
分散型電源設備においては、電力系統の異常時に負荷に
電力を供給し続けることができない、機器が大型にな
る、運転効率が低いという問題があった。
【0012】本発明の目的は、設備の高効率化、および
機器のコンパクト化を図りつつ、電力系統の異常時にお
いても負荷に無停電で確実に電力を供給することが可能
な分散型電源設備を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、電力貯蔵シ
ステム等の分散型電源を電力系統に接続して運転を行な
い負荷に電力を供給する分散型の電源設備において、運
転制御モードを電流制御から電圧制御に瞬時に切り換え
る高速切換制御機能を有し、交/直電力変換を行なう電
力変換装置と、電力系統に対して電力変換装置を切り離
し可能に設けられた切離手段と、電力系統と電力変換装
置との間に設けられ、電力系統の電圧、周波数等の異常
を検出する系統異常検出手段とを備え、系統異常検出手
段により電力系統異常を検出した場合に、電力系統から
電力変換装置を切り離すと共に、電力変換装置の運転制
御モードを電流制御から電圧制御に瞬時に切り換えて、
系統連系運転から自立運転に移行するようにしている。
【0014】従って、請求項1に対応する発明の分散型
電源設備においては、電力系統の異常を高速に検出した
時に、電力系統と電力変換装置とを確実に切り離すと共
に、電力変換装置の運転制御モードを瞬時に電流制御か
ら電圧制御に切り換えて、系統連系運転から自立運転に
移行することにより、電力系統の異常時においても、負
荷に対しては無瞬断で電力を供給することができる。
【0015】また、請求項2に対応する発明では、上記
切離手段としては、電力系統異常時に電力系統と電力変
換装置とを高速に遮断する連系遮断器を用いるようにし
ている。
【0016】従って、請求項2に対応する発明の分散型
電源設備においては、切離手段として、電力系統と電力
変換装置とを高速に遮断する連系遮断器を用いることに
より、電力系統の異常時に、電力系統と電力変換装置と
を高速で切り離すことができる。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記連系遮断器としては、高速で開路可能なIGBTスイ
ッチ等の高速スイッチング素子で構成するようにしてい
る。従って、請求項3に対応する発明の分散型電源設備
においては、連系遮断器をIGBTスイッチ等の高速ス
イッチング素子で構成することにより、電力系統の異常
時に、電力系統と電力変換装置とをより一層高速で切り
離すことができる。
【0018】さらにまた、請求項4に対応する発明で
は、上記連系遮断器としては、突入耐量の大きいサイリ
スタスイッチ等のスイッチング素子と、IGBTスイッ
チ等の高速スイッチング素子とを組み合わせたハイブリ
ッド構成とするようにしている。
【0019】従って、請求項4に対応する発明の分散型
電源設備においては、連系遮断器を突入耐量の大きいサ
イリスタスイッチ等のスイッチング素子と、IGBTス
イッチ等の高速スイッチング素子とを組み合わせてハイ
ブリッド構成することにより、大容量の電源設備の場合
に、電源設備の起動時や電力系統の事故時の突入電流に
より、連系遮断器のスイッチング素子が破損する等の問
題が生じるのを防止して、電源設備の信頼性を向上する
ことができる。
【0020】一方、請求項5に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明の
分散型電源設備において、電力変換装置の単独運転防止
機能を有する第1の制御手段を付加して成る。
【0021】従って、請求項5に対応する発明の分散型
電源設備においては、電力変換装置の単独運転防止機能
を有する第1の制御手段を付加することにより、停電検
出の確実性を増し、より一層安全かつ高速に系統連系運
転から自立運転に切り換えることができる。
【0022】また、請求項6に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明の
分散型電源設備において、系統連系運転時と自立運転時
とで電力変換装置の制御系のフィードバック制御速度を
可変する機能を有する第2の制御手段を付加して成る。
【0023】従って、請求項6に対応する発明の分散型
電源設備においては、系統連系運転時と自立運転時とで
電力変換装置の制御系のフィードバック制御速度を可変
する機能を有する第2の制御手段を付加することによ
り、系統連系運転時にはスイッチング周波数を低くして
高効率運転ができ、逆に自立運転時にはスイッチング周
波数を高くして電力変換装置の過渡応答を向上させ、負
荷に安定な電力を供給することができる。
【0024】さらに、請求項7に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発明
の分散型電源設備において、電力変換装置の単独運転防
止機能を有する第1の制御手段と、系統連系運転時と自
立運転時とで電力変換装置の制御系のフィードバック制
御速度を可変する第2の制御手段を付加して成る。
【0025】従って、請求項7に対応する発明の分散型
電源設備においては、電力変換装置の単独運転防止機能
を有する第1の制御手段を付加することにより、停電検
出の確実性を増し、より一層安全かつ高速に系統連系運
転から自立運転に切り換えることができると共に、系統
連系運転時と自立運転時とで電力変換装置の制御系のフ
ィードバック制御速度を可変する機能を有する第2の制
御手段を付加することにより、系統連系運転時にはスイ
ッチング周波数を低くして高効率運転ができ、逆に自立
運転時にはスイッチング周波数を高くして電力変換装置
の過渡応答を向上させ、負荷に安定な電力を供給するこ
とができる。
【0026】さらにまた、請求項8に対応する発明で
は、上記第2の制御手段としては、電力系統が切り離さ
れる直前の電力系統の電圧波形と、電力系統切り離し後
の電力変換装置の出力電圧波形とを1/4サイクル以下
で接続することにより、電力系統異常の検出から自立運
転への切り換えまでの一連の制御速度を1/4サイクル
以下とするようにしている。
【0027】従って、請求項8に対応する発明の分散型
電源設備においては、電力系統が切り離される直前の電
力系統の電圧波形と、電力系統切り離し後の電力変換装
置の出力電圧波形とを1/4サイクル以下で接続するこ
とで、電力系統異常の検出から自立運転への切り換えま
での一連の制御速度を1/4サイクル以下とすることに
より、電力系統の異常時に、負荷系統の電圧がある値以
下に低下しないように、電力系統異常の検出から自立運
転切り換えまでの一連の制御速度を1/4サイクル以下
にすることにより、電力変換装置は1台のみとし、かつ
連系リアクトルを省略した構成とできるため、機器をコ
ンパクトにすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本実施形態による分散型電
源設備の構成例を示す回路図である。
【0029】図1において、電力系統10に、切離手段
である連系遮断器11を介して、電力変換装置12、蓄
電池13を接続している。また、電力系統10には、負
荷14を接続しており、さらに電力系統10と連系遮断
器11との間には、連系保護装置15を設置している。
【0030】ここで、連系遮断器11は、高速で開路可
能なIGBTスイッチ等の高速スイッチング素子で構成
され、電力系統10に対して電力変換装置12を切り離
し可能にするものである。
【0031】また、電力変換装置12は、自励式とし、
運転制御モードを電流制御から電圧制御に瞬時に切り換
える高速切換制御機能を有し、交/直電力変換を行なう
(夜間に、電力を蓄電池13に蓄え、昼間の負荷ピーク
時に、蓄電池13に蓄えられた電力を交流側に放電する
運転を行なう)ものである。この電力変換装置12は、
系統異常時以外は系統連系運転を行ない、系統異常時の
み自立運転を行なうものである。
【0032】さらに、連系保護装置15は、電力系統1
0の電圧、周波数等の異常を検出する系統異常検出機能
(高速停電検出機能)を有するものである。次に、以上
のように構成した本実施形態の分散型電源設備の作用に
ついて説明する。
【0033】まず、始めに、電力系統10側に電圧、周
波数等の異常がないかどうかを、連系保護装置15で検
出する。この検出の結果、電力系統10側が正常であれ
ば、電力変換装置12は系統連系運転を行ない、昼、夜
の時間帯に対応して充・放電運転を繰り返し行なう。
【0034】また、電力系統10側が停電したような場
合には、連系遮断器11を高速に遮断すると共に、電力
変換装置12の運転制御モードを電流制御から電圧制御
に切り換え、放電運転(自立運転)を行ない、負荷14
に無瞬断で電力の供給を行なう。
【0035】次に、このような状態で、電力系統10が
復帰した場合には、電力系統10と同期を取り、連系遮
断器11を投入した後に、電力変換装置12の運転制御
モードを電圧制御から電流制御に切り換えて運転を行な
う。
【0036】この時、電力変換装置12の交流出力と、
電力系統10との間には、系統電圧が失なわれた時に
も、負荷14に対して電圧の瞬時的な低下があらかじめ
定められる一定割合、一定時間以上とならないような、
かつ最低限の容量の連系リアクトルを用いる。
【0037】以上のような運転制御を繰り返し行なうこ
とにより、電力系統10側が万一、停電したような時で
も、所内の負荷14設備には、電圧が負荷14の運転に
影響を及ぼすような瞬時的な低下を起こすことなしに、
電力を供給し続けることができる。
【0038】上述したように、本実施形態の分散型電源
設備は、運転制御モードを電流制御から電圧制御に瞬時
に切り換える高速切換制御機能を有し、交/直電力変換
を行なう電力変換装置12と、電力系統10に対して電
力変換装置12を切り離し可能に設けられた切離手段で
ある、IGBTスイッチ等の高速スイッチング素子で構
成された連系遮断器11と、電力系統10と電力変換装
置12との間に設けられ、電力系統10の電圧、周波数
等の異常を検出する系統異常検出機能を有する連系保護
装置15とを備え、連系保護装置15により電力系統1
0異常を検出した場合に、電力系統10から電力変換装
置12を切り離すと共に、電力変換装置12の運転制御
モードを電流制御から電圧制御に瞬時に切り換えて、系
統連系運転から自立運転に移行するようにしたものであ
る。
【0039】従って、電力変換装置12にUPS機能を
持たせ、電力変換装置12は1台のみとし、電力系統の
異常時には、電力変換装置12を瞬時に電力系統10か
ら切り離すと共に、自立運転モードに切り換えて運転で
きるため、電力系統10の異常時でも、負荷14に無停
電で確実に電力を供給し続けることが可能となる。
【0040】さらに、連系遮断器11をIGBTスイッ
チ等の高速スイッチング素子で構成しているため、電力
系統10の異常時に、電力系統10と電力変換装置12
とをより一層高速で切り離すことが可能となる。
【0041】(第2の実施形態)図2は、本実施形態に
よる分散型電源設備の構成例を示す回路図であり、図1
と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0042】すなわち、本実施形態の分散型電源設備
は、図2に示すように、前記連系遮断器11を、突入耐
量の大きいスイッチング素子であるサイリスタスイッチ
11−2と、高速スイッチング素子であるIGBTスイ
ッチ11−1とを組み合わせたハイブリッド構成とする
ようにしたものである。
【0043】すなわち、前述した第1の実施形態の分散
型電源設備では、連系遮断器11をIGBT等の高速ス
イッチング素子で構成することにより、電力系統10の
異常時に、電力系統10と電力変換装置12とを高速で
切り離すようにしたが、大容量の電源設備の場合、電源
設備の起動時や電力系統10事故時の突入電流によっ
て、連系遮断器11のスイッチング素子が破損する等の
恐れが生じる。
【0044】この点、本実施形態の分散型電源設備の場
合には、突入耐量の大きいスイッチング素子であるサイ
リスタスイッチ11−2と、高速スイッチング素子であ
るIGBTスイッチ11−1とを組み合わせた構成とす
ることにより、前述した第1の実施形態の場合と同様
に、高速で電力系統10と切り離すことができる。
【0045】かかる構成とした連系遮断器の運転は、起
動時にはサイリスタスイッチ11−2をONし、その後
にサイリスタスイッチ11−2をOFFし、IGBTス
イッチ11−1をONする。
【0046】運転中に、ある一定値以上の突入電流とな
った場合には、IGBTスイッチ11−1をOFFし、
サイリスタスイッチ11−2をONする。そして、この
突入電流がおさまったところで、サイリスタスイッチ1
1−2をOFFし、IGBTスイッチ11−1をONす
る。
【0047】上述したように、本実施形態の分散型電源
設備では、連系遮断器を突入耐量の大きいスイッチング
素子であるサイリスタスイッチ11−2と、高速スイッ
チング素子であるIGBTスイッチ11−1とを組み合
わせてハイブリッド構成するようにしたものである。
【0048】従って、前述した第1の実施形態の場合と
同様の効果が得られるのは勿論のこと、これに加えて、
大容量の電源設備の場合に、電源設備の起動時や電力系
統の事故時の突入電流により、連系遮断器のスイッチン
グ素子が破損する等の問題が生じるのを防止して、電源
設備の信頼性を向上することが可能となる。
【0049】(第3の実施形態)図3は、本実施形態に
よる分散型電源設備の構成例を示す回路図であり、図1
と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0050】すなわち、本実施形態の分散型電源設備
は、図3に示すように、前記電力変換装置12の単独運
転防止機能を有する第1の制御装置16を付加した構成
とするようにしたものである。
【0051】従って、本実施形態の分散型電源設備にお
いては、電力変換装置12の単独運転防止機能を有する
第1の制御装置16を備えていることにより、前述した
第1の実施形態の場合と同様の効果が得られるのは勿論
のこと、これに加えて、停電検出の確実性を増し、より
一層安全かつ高速に系統連系運転から自立運転に切り換
えることが可能となる。
【0052】(第4の実施形態)図4は、本実施形態に
よる分散型電源設備の構成例を示す回路図であり、図3
と同一要素には同一符号を付してその説明を省略し、こ
こでは異なる部分についてのみ述べる。
【0053】すなわち、本実施形態の分散型電源設備
は、図4に示すように、前記系統連系運転時と自立運転
時とで電力変換装置12の制御系のフィードバック制御
速度を可変とする機能を有する第2の制御装置17を付
加した構成とするようにしたものである。
【0054】従って、本実施形態の分散型電源設備にお
いては、系統連系運転時と自立運転時とで電力変換装置
12の制御系のフィードバック制御速度を可変とする機
能を有する第2の制御装置17を備えていることによ
り、前述した第3の実施形態の場合と同様の効果が得ら
れるのは勿論のこと、これに加えて、系統連系運転時に
はスイッチング周波数を低くして高効率運転をでき、逆
に自立運転時にはスイッチング周波数を高くして電力変
換装置12の過渡応答を向上させ、負荷14に安定に電
力を供給することが可能となる。
【0055】特に、この場合、電力系統10の異常時
に、負荷系統の電圧がある値以下に低下しないように、
電力系統10異常の検出から自立運転切り換えまでの一
連の制御速度を1/4サイクル以下にすることにより、
連系リアクトリを省略した構成とできるため、機器をコ
ンパクトにすることが可能となる。これにより、運転効
率、負荷14への電力供給の信頼性を高くすることがで
きることになる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、電力貯蔵システム等の分散型電源を電
力系統に接続して運転を行ない負荷に電力を供給する分
散型の電源設備において、運転制御モードを電流制御か
ら電圧制御に瞬時に切り換える高速切換制御機能を有
し、交/直電力変換を行なう電力変換装置と、電力系統
に対して電力変換装置を切り離し可能に設けられた切離
手段と、電力系統と電力変換装置との間に設けられ、電
力系統の電圧、周波数等の異常を検出する系統異常検出
手段とを備え、系統異常検出手段により電力系統異常を
検出した場合に、電力系統から電力変換装置を切り離す
と共に、電力変換装置の運転制御モードを電流制御から
電圧制御に瞬時に切り換えて、系統連系運転から自立運
転に移行するようにしたので、電力系統の異常時におい
ても負荷に無停電で確実に電力を供給することが可能な
分散型電源設備が提供できる。
【0057】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記切離手段として、電力系統異常時に電力系統と電力
変換装置とを高速に遮断する連系遮断器を用いるように
したので、電力系統の異常時に、電力系統と電力変換装
置とを高速で切り離すことが可能な分散型電源設備が提
供できる。
【0058】さらに、請求項3に対応する発明によれ
ば、上記連系遮断器を、高速で開路可能なIGBTスイ
ッチ等の高速スイッチング素子で構成するようにしたの
で、電力系統の異常時に、電力系統と電力変換装置とを
より一層高速で切り離すことが可能な分散型電源設備が
提供できる。
【0059】さらにまた、請求項4に対応する発明によ
れば、上記連系遮断器を、突入耐量の大きいサイリスタ
スイッチ等のスイッチング素子と、IGBTスイッチ等
の高速スイッチング素子とを組み合わせたハイブリッド
構成とするようにしたので、大容量の電源設備の場合
に、電源設備の起動時や電力系統の異常時の突入電流に
より、連系遮断器のスイッチング素子が破損する等の問
題が生じるのを防止して、電源設備の信頼性を向上する
ことが可能な分散型電源設備が提供できる。
【0060】一方、請求項5に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発
明の分散型電源設備において、電力変換装置の単独運転
防止機能を有する第1の制御手段を付加するようにした
ので、停電検出の確実性を増し、より一層安全かつ高速
に系統連系運転から自立運転に切り換えることが可能な
分散型電源設備が提供できる。
【0061】また、請求項6に対応する発明によれば、
上記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する発
明の分散型電源設備において、系統連系運転時と自立運
転時とで電力変換装置の制御系のフィードバック制御速
度を可変する機能を有する第2の制御手段を付加するよ
うにしたので、系統連系運転時にはスイッチング周波数
を低くして高効率運転ができ、逆に自立運転時にはスイ
ッチング周波数を高くして電力変換装置の過渡応答を向
上させ、負荷に安定な電力を供給することが可能な分散
型電源設備が提供できる。
【0062】さらに、請求項7に対応する発明によれ
ば、上記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応す
る発明の分散型電源設備において、電力変換装置の単独
運転防止機能を有する第1の制御手段と、系統連系運転
時と自立運転時とで電力変換装置の制御系のフィードバ
ック制御速度を可変する第2の制御手段を付加するよう
にしたので、停電検出の確実性を増し、より一層安全か
つ高速に系統連系運転から自立運転に切り換えることが
できると共に、系統連系運転時にはスイッチング周波数
を低くして高効率運転ができ、逆に自立運転時にはスイ
ッチング周波数を高くして電力変換装置の過渡応答を向
上させ、負荷に安定な電力を供給することが可能な分散
型電源設備が提供ができる。
【0063】さらにまた、請求項8に対応する発明によ
れば、上記第2の制御手段としては、電力系統が切り離
される直前の電力系統の電圧波形と、電力系統切り離し
後の電力変換装置の出力電圧波形とを1/4サイクル以
下で接続することにより、電力系統異常の検出から自立
運転への切り換えまでの一連の制御速度を1/4サイク
ル以下とするようにしたので、電力系統の異常時に、負
荷系統の電圧がある値以下に低下しないように、電力系
統異常の検出から自立運転切り換えまでの一連の制御速
度を1/4サイクル以下にすることにより、電力変換装
置は1台のみとし、かつ連系リアクトルを省略した構成
とできるため、機器をコンパクトにすることが可能な分
散型電源設備が提供ができる。
【0064】以上により、設備の高効率化、および機器
のコンパクト化を図りつつ、電力系統の異常時において
も負荷に無停電で確実に電力を供給することが可能な分
散型電源設備が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分散型電源設備の第1の実施形態
を示す回路図。
【図2】本発明による分散型電源設備の第2の実施形態
を示す回路図。
【図3】本発明による分散型電源設備の第3の実施形態
を示す回路図。
【図4】本発明による分散型電源設備の第4の実施形態
を示す回路図。
【図5】従来の電力貯蔵システムの構成例を示す回路
図。
【図6】従来の無停電電源装置の構成例を示す回路図。
【符号の説明】
0…電力系統、 1…連系遮断器、 2…連系リアクトル、 3…電力変換装置、 3−1…電力変換装置、 3−2…電力変換装置、 4…蓄電池、 5…負荷、 10…電力系統、 11…連系遮断器、 11−1…IGBTスイッチ、 11−2…サイリスタスイッチ、 12…電力変換装置、 13…蓄電池、 14…負荷、 15…連系保護装置、 16…第1の制御装置(単独運転防止機能)、 17…第2の制御装置(制御速度可変機能)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 裕文 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 井川 英一 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 稲垣 克久 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 畠山 雅人 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力貯蔵システム等の分散型電源を電力
    系統に接続して運転を行ない負荷に電力を供給する分散
    型の電源設備において、 運転制御モードを電流制御から電圧制御に瞬時に切り換
    える高速切換制御機能を有し、交/直電力変換を行なう
    電力変換装置と、 前記電力系統に対して前記電力変換装置を切り離し可能
    に設けられた切離手段と、 前記電力系統と電力変換装置との間に設けられ、前記電
    力系統の電圧、周波数等の異常を検出する系統異常検出
    手段とを備え、 前記系統異常検出手段により電力系統異常を検出した場
    合に、前記電力系統から電力変換装置を切り離すと共
    に、前記電力変換装置の運転制御モードを電流制御から
    電圧制御に瞬時に切り換えて、系統連系運転から自立運
    転に移行するようにしたことを特徴とする分散型電源設
    備。
  2. 【請求項2】 前記切離手段としては、電力系統異常時
    に電力系統と電力変換装置とを高速に遮断する連系遮断
    器を用いるようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    の分散型電源設備。
  3. 【請求項3】 前記連系遮断器としては、高速で開路可
    能なIGBTスイッチ等の高速スイッチング素子で構成
    するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の分散
    型電源設備。
  4. 【請求項4】 前記連系遮断器としては、突入耐量の大
    きいサイリスタスイッチ等のスイッチング素子と、IG
    BTスイッチ等の高速スイッチング素子とを組み合わせ
    たハイブリッド構成とするようにしたことを特徴とする
    請求項2に記載の分散型電源設備。
  5. 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の分散型電源設備において、 前記電力変換装置の単独運転防止機能を有する第1の制
    御手段を付加して成ることを特徴とする分散型電源設
    備。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の分散型電源設備において、 前記系統連系運転時と自立運転時とで前記電力変換装置
    の制御系のフィードバック制御速度を可変とする機能を
    有する第2の制御手段を付加して成ることを特徴とする
    分散型電源設備。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項4のいずれか1
    項に記載の分散型電源設備において、 前記電力変換装置の単独運転防止機能を有する第1の制
    御手段と、 前記系統連系運転時と自立運転時とで前記電力変換装置
    の制御系のフィードバック制御速度を可変する第2の制
    御手段を付加して成ることを特徴とする分散型電源設
    備。
  8. 【請求項8】 前記第2の制御手段としては、電力系統
    が切り離される直前の電力系統の電圧波形と、電力系統
    切り離し後の電力変換装置の出力電圧波形とを1/4サ
    イクル以下で接続することにより、電力系統異常の検出
    から自立運転への切り換えまでの一連の制御速度を1/
    4サイクル以下とするようにしたことを特徴とする請求
    項6または請求項7に記載の分散型電源設備。
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