JPH09182055A - リアルタイムデータ伝送用情報提供システム - Google Patents

リアルタイムデータ伝送用情報提供システム

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JPH09182055A
JPH09182055A JP23452496A JP23452496A JPH09182055A JP H09182055 A JPH09182055 A JP H09182055A JP 23452496 A JP23452496 A JP 23452496A JP 23452496 A JP23452496 A JP 23452496A JP H09182055 A JPH09182055 A JP H09182055A
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野 秀 幸 上
Yoshiharu Kamiya
谷 義 治 上
Tadahiro Oku
忠 宏 奥
Mitsunori Omokawa
川 光 教 面
Yukio Kamaya
谷 幸 男 釜
Yoshimitsu Shimojo
條 義 満 下
Tsuguhiro Hirose
瀬 次 宏 広
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信の効率を向上させ、サービスコストを低
減し、通信資源を有効利用する。 【解決手段】 リアルタイムデータの伝送に必要な品質
が保証される第1の通信要素と、上記第1の通信要素と
は別の第2の通信要素と、蓄積されたリアルタイムデー
タを第1の通信要素を利用して送信するとともに、上記
第1の通信要素により伝送されるリアルタイムデータよ
り時間的に先行するリアルタイムデータを第2の通信要
素を利用して送信する要素と、少なくとも第2の通信要
素により送られてきたデータを蓄積する蓄積要素と、上
記第1の通信要素から送られるリアルタイムデータ及び
上記蓄積要素に蓄積されたリアルタイムデータの再生時
間を監視し、蓄積要素に蓄積された第2の通信手段から
送られたリアルタイムデータの再生時間になったら、出
力を上記第1の通信要素からのリアルタイムデータから
上記蓄積要素からのリアルタイムデータへ切替える切り
替え要素とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はVOD(Video on D
emand )サービスのような蓄積されたメディアをネット
ワークを介してリアルタイムで再生するサービスを実現
するシステムであり、特にネットワークの種々のサービ
スクラスをその特性にあったサービスごとに使い分ける
システムに関する。
【0002】また、本発明は、VOD(Video on Deman
d )サービスやMOD(Multimediaon Demand)サービ
スのように、サーバに蓄積されたメディア情報を、ユー
ザからの要求に応じて、ネットワークを介してリアルタ
イムでユーザに提供するサービスを実現するシステムに
関する。
【0003】特に本発明で対象としているのは、データ
が時系列的に順序管理されているようなデータ、あるい
はより限定して言えばそのデータの利用がタイムスタン
プなどの時間情報によって管理されているような性質の
データに関する装置及びシステムであり、本発明ではこ
れらのデータを総括してリアルタイムデータと称してい
る。
【0004】
【従来の技術】近年、ネットワークの高速広帯域化とデ
ィジタル映像技術の進展により、インタラクティブなビ
デオサービスの実用化が始まろうとしている。このよう
なサービスの典型的な例の一つにVODサービスがあ
る。VODサービスとは、ビデオソースを蓄えたビデオ
サーバが基本的にクライアントと1対1の回線接続を行
い、クライアントの通常再生、サーチ、特殊再生などの
要求に応じてビデオサーバからビデオソースの出力を行
うサービスである。これらVODサービスの多くは、少
なくともネットワークの基幹部分においては非同期転送
モード(以下、ATMという)を利用することが想定さ
れている。
【0005】なお、本発明で言うところのビデオサーバ
には、あるユーザに対して提供中のビデオ情報を伝送す
るために設定された通信回線の途中またはその近傍にお
いて、そのビデオを蓄積しておき、他のユーザからの同
一のビデオへの要求に対して、これを再利用する、いわ
ゆるキャッシュノード、あるいはネットワークキャッシ
ュなどと呼ばれる一時記憶型のサーバをも包含するもの
とする。
【0006】ATMではいくつかクラスが提供される。
たとえば、ATMの業界標準設定組織であるATMフォ
ーラムでは以下の5つのクラスが標準化される。すなわ
ち、固定ビットレート(以下、CBR−Constant Bit R
ate −という)、リアルタイム可変ビットレート(以
下、RT−VBR−RealTime Variable Bit Rate−とい
う)、非実時間可変ビットレート(以下、NRT−VB
R−Non-RealTime Variable Bit Rate−という)、有効
ビットレート(以下、ABR−Available Bit Rate−と
いう)、非特定ビットレート(以下、UBR−Unspecif
ied Bit Rate−という)の5つである。これらのうち、
上述したようなビデオの伝送サービスはリアルタイムサ
ービスであるため、現状ではCBRのサービスクラスが
使われるのが普通である。
【0007】上述した5つのサービスクラスについて考
える。実時間性という見地からは、ギャランティクラス
であるCBR、RT−VBRの2クラスが品質保証され
る。また、CBRはセル廃棄確率が極めて低く、高品質
であるが、ATMで特に帯域の有効利用方法として有効
であると言われている統計多重効果を用いないのでコス
トは高い。RT−VBRは、セル廃棄特性はCBRほど
よくないが統計多重効果を用いるのでCBRよりも安価
である。一方、NRT−VBR、ABR、UBRは実時
間性は保証されないが、空き帯域の有効利用を図るベス
トエフォートサービスであるため、通信コストの大幅な
低下が期待できる。
【0008】上述のような従来の画像配送方式では、伝
送品質はCBRで一定である。たとえば、VODで2時
間のビデオを観る状況を考えてみる。一般的にVODで
は通信呼への要求品質としては、以下のような事項が考
えられる。即時提供のための実時間性、画像、あるいは
音声の品質確保のための低いセル廃棄率、ビデオサービ
スの低コスト化を実現するための低コスト通信などであ
る。実時間性、セル廃棄特性保証の点から、CBRが前
提となっている。
【0009】一般に、CBRは呼接続手続きにおいて帯
域がピークセルレートで割り付けられ、この帯域は呼が
設定されている間は恒常的に設定されたままである。C
BRは帯域を十分に確保して通信するから品質が良い反
面、多重効果を使わない方式であり、したがって、通信
コストとしては高価である。たとえば、上記VODを考
えてみる。観ている間は呼を設定している必要がある。
155Mbpsの通信回線上に6MbpsのMPEG
(Moving Picture Experts Group)方式で画像を配送す
ることを考えると同時に提供できる画像は25本であ
る。その条件のもとで通信コストが設定される。もちろ
ん、総コストの中にはソフト的なコストも含まれてくる
から、通信コストを削減することは低コスト化の点から
も重要である。従来方式では、この低コスト化という点
で問題があった。
【0010】また、従来も前のクライアントのために蓄
えられたビデオを別のクラアイントがアクセスする場合
に再利用することが行われていたが、データ蓄積装置の
蓄積容量が有限であるため、アクセス頻度の低いビデオ
は順次消去する必要がある。この場合、ビデオの消去は
ビデオソース単位で行うしかなかったので、消去された
直後に別のクライアントがアクセスした場合には、再度
上記CBRによる伝送を行う必要があり、上記問題点を
さらに増幅するという不具合があった。
【0011】次に、VODサービスにおけるサーバの配
置について説明する。VODサービスにおいて提供すべ
きビデオソースとしては、映画館で上映された映画にと
どまらず、テレビ用に製作されたテレビ映画やドラマ、
記録映画など、そのジャンルは多岐にわたり、しかも映
画が発明されて以来、現在までに製作されてきた全ての
作品が対象となるため、その数は極めて膨大である。一
方、このようなビデオソースを蓄えるビデオサーバの持
つ記録容量は有限であり、一つのビデオサーバに全ての
ビデオソースを蓄えておくことは不可能である。しか
も、一つのビデオサーバから同時に読み出すことのでき
る情報量も有限であるため、一般にアクセス頻度が高い
と予想されるビデオソースを蓄積するビデオサーバは、
ユーザに近いところに地域ごとに配置し、アクセス頻度
が低いと予想されるビデオソースを蓄積するビデオサー
バは、ユーザから遠いセンターに設置するという2階層
構成、あるいはアクセス頻度に応じてさらに多階層の構
成をとることが考えられている。
【0012】このように提供すべきビデオソースを蓄積
しているビデオサーバが、ネットワーク上に分散的に配
置されている場合、ユーザの要求に従って要求されたビ
デオソースを蓄積しているビデオサーバのうち、ユーザ
に最も近いサーバとユーザとの間に通信回線を設定し、
その通信回線を通じてビデオ伝送を行うことが通信コス
トの観点から必要である。従来は、ユーザが予め配布さ
れたビデオリストなどによって見たいビデオを決定し、
そのビデオを直接指定していたため、ユーザがビデオを
指定してから、そのビデオを提供すべき最適なビデオサ
ーバを決定し、通信回線の設定を行えば良かった。
【0013】ところが、今後はユーザが、例えば最も末
端のビデオサーバとの間に通信回線を設定し、画面に表
示されたビデオリストやプレビュー用に用意されたビデ
オソースの一部、またはハイライトシーンを集めたプロ
モーションビデオなどインタラクティブにアクセスしな
がら、最終的に見たいビデオを決定するようになること
が考えられる。このとき、ユーザの操作に対する応答性
および通信コストの観点から、末端のビデオサーバにビ
デオリストまたはプレビュー用のビデオ情報を蓄積して
おくことが好ましいが、その場合、ユーザが見たいビデ
オを決定してから、実際にそのビデオソースが蓄積され
ているサーバとの間に通信回線を設定しようとすると、
通信ネットワークの幅輳があった場合には通信回線が設
定できず、そのビデオをユーザに提供できない。また、
そのビデオソースが蓄積されているサーバの同時サービ
ス数がサーバの性能限界に達している場合には、通信回
線の設定が可能であってもそのビデオを提供することは
できない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
画像配送方式で即時の画像提供を実現するためには、セ
ル廃棄率の低いサービスを実現することが必要であった
が、画像伝送サービスの低コスト化の点、また通信資源
の有効利用の点から問題があった。
【0015】また、上述のようにサーバがネットワーク
に対して階層的に配置された場合、ユーザが見たいビデ
オを決定してから通信網資源やサーバ資源を確保しよう
とすると、見たいビデオを決定するために費やした時間
が無駄になる場合があり、ユーザにとって極めて不都合
である。
【0016】本発明においては通信の効率を向上させ、
サービスコストの低減を図り、通信資源を有効利用する
ことが可能なリアルタイムデータ伝送用情報提供システ
ムを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明においては、リアルタイムデータの伝送に
必要な品質が保証される第1の通信手段と、上記第1の
通信手段とは別の第2の通信手段と、蓄積されたリアル
タイムデータを第1の通信手段を利用して送信するとと
もに、上記第1の通信手段により伝送されるリアルタイ
ムデータより時間的に先行するリアルタイムデータを第
2の通信手段を利用して送信する手段と、少なくとも第
2の通信手段により送られてきたデータを蓄積する蓄積
手段と、上記第1の通信手段から送られるリアルタイム
データ及び上記蓄積手段に蓄積されたリアルタイムデー
タの再生時間を監視し、蓄積手段に蓄積された第2の通
信手段から送られたリアルタイムデータの再生時間にな
ったら、出力を上記第1の通信手段からのリアルタイム
データから上記蓄積手段からのリアルタイムデータへ切
替える切り替え手段とを有し、上記第2の通信手段に必
ずしもリアルタイムデータの伝送に必要な品質を保証し
ないサービスクラスを用いることにより、効率の良い通
信を実現しコストの削減を図ろうとするものである。
【0018】また、最低限のデータ伝送レートが保証さ
れる通信手段と、蓄積されたリアルタイムデータを上記
通信手段を利用して再生伝送レートが上記保証される最
低限のデータ伝送レート以下になるように送信する手段
と、上記送信されたリアルタイムデータを入力し、上記
再生伝送レートで出力する蓄積手段(FIFO)と、上
記蓄積手段からの出力を受信して上記リアルタイムデー
タを再生する再生手段とを有し、同じく効率の良い通信
を実現しコストの削減を図ろうとするものである。
【0019】上記の方法は、特に、VODのような蓄積
型のデータを実時間でサービスする場合に通信コストを
低減する方法として有効である。画像提供の要求を受け
たサーバシステムは、1本の映画など情報源の初めから
順方向に実時間で要求を出した受信装置に情報提供を始
める。その場合の品質としては実時間性、低セル廃棄特
性が必要であるから、CBRのような品質保証が十分な
されるクラスを用いている。一方、その呼の提供と同時
に、非実時間ではあるが、安価なベストエフォート通信
クラス、たとえば、ABR、あるいは、UBRなどを第
2の通信路としてもちいて、実時間提供の必要の無い情
報、例えば、その情報源の最後尾部から時間を遡る方向
に情報を同じ受信装置に配送する。受信装置としては、
CBRを介して転送されてきた実時間情報はそのまま、
さらに下流に転送する。一方、ベストエフォートで転送
された非実時間情報は、蓄積装置に蓄えていって、実時
間情報と同じ情報まで至った時点で、実時間用の高品質
クラスの呼を解放する。その時点以降の情報は既に蓄積
装置に蓄えられているからCBRでの転送の必要はな
い。
【0020】つまり、1つの情報源の転送としてみる
と、高品質クラスの呼確保を要求する時間としては、第
2のクラスの通信路によって転送される情報分は不要に
なり、その分は低い通信コストで転送される。
【0021】特に、第2の情報路をベストエフォートク
ラスとすれば、転送が極めて効率よく行える。すなわ
ち、上記の6MbpsのMPEG情報通信で考えてみる
と、実時間情報通信路は伝送路の帯域にかかわらず、6
Mbpsで転送されなければならない。しかし、非実時
間情報側が使用するベストエフォートクラスでは、ギャ
ランティクラス以外の空いた帯域を無駄なく使用して情
報転送するから、もしも他のユーザからの情報提供要求
がなければ、155Mbps−6Mbps=149Mb
ps分はベストエフォートクラスが使用できる。したが
って、実時間情報側よりも、20倍以上の帯域で転送す
ることができ、情報の大部分をベストエフォートクラス
で転送することと等価になる。もちろん、他のユーザが
同時に情報提供を要求している場合はこれほどの効率は
でない。一般的には、通信路設計では、大群化効果等、
呼の非同期性など前提に帯域設計を行うが、そこで、帯
域にある一定基準で余裕をもたせている。これが、セル
レベルでの帯域使用効率という点からATMの運用上で
みると現実的には空き帯域がかなりあると期待できる。
たとえば、セルレベルでの帯域使用効率を50%でネッ
トワーク設計すれば、残りの50%はベストエフォート
クラスで使用することができ、CBRで情報転送するコ
ストと比較するとその半分はベストエフォートクラスの
コストで安価に転送できることになる。
【0022】また、こういう品質の異なる複数クラスを
用いた多重伝送方式は、特に、ユーザ要求が多重される
サーバ装置に近い大容量伝送路を用いるコアネットワー
クで有効であり、個々の家庭へのアクセスネットワーク
の伝送路では、必ずしも必要ないかもしれない。そうい
う場合は、上記の複数クラスを受信し非実時間情報蓄積
する装置自体は、各家庭、あるいはユーザではなく、コ
アネットワークとアクセスネットワークとの間に置かれ
るヘッドエンドなどの中間装置にもつ機能として提供す
ることにより、ネットワーク全体のコストパフォーマン
スのよいシステムが提供できる。
【0023】さらに、上記リアルタイムデータを蓄積す
る手段は、リアルタイムデータを複数のデータセグメン
トに分割して管理し、その蓄積容量が飽和状態になった
と見なした場合に、蓄積されているリアルタイムデータ
の最終アクセス時刻からの経過時間と、リアルタイムデ
ータの先頭から各データセグメントの最後までの所用再
生時間とから、各データセグメントの消去順序を決定す
るので、上記リアルタイムデータを蓄積する手段の蓄積
容量が飽和状態になって、アクセス頻度の低いビデオソ
ースを消去する必要が生じても、ビデオ単位で消去する
のではなく、ベストエフォートクラスで伝送するのに適
するビデオソースの先頭から遠い部分から消去し、再度
アクセスがあった場合に上記CBR伝送する必要の生じ
る確率を低くすることができる。
【0024】上述の課題を解決するために、本発明にお
いては、時系列的に順序管理されたリアルタイムデータ
を蓄積する複数のデータ蓄積手段と、該リアルタイムデ
ータを伝送する通信手段と、該リアルタイムデータを受
信して再生する再生手段と、該通信手段の通信資源を管
理し、該データ蓄積手段と再生手段との間に通信路を設
定する通信網資源管理制御手段と、該データ蓄積手段が
蓄積しているリアルタイムデータの種類を管理するとと
もに、該データ蓄積手段が同時に送信可能なリアルタイ
ムデータの数を管理し、要求されたリアルタイムデータ
を送信すべきデータ蓄積手段を決定する蓄積資源管理制
御手段と、ユーザからのサービス要求を受け付け、該通
信網資源管理制御手段と該蓄積資源管理制御手段とから
得た資源状態に基づき、通信網資源管理制御手段および
蓄積資源管理制御手段に対して資源の予約を指示し、選
択された場合に即座に提供可能なリアルタイムデータの
みを選択候補としてユーザに通知するサービス制御手段
とを有し、即座に提供することを保証できるリアルタイ
ムデータをあらかじめユーザに通知し、その中から選択
させることにより、必要とするリアルタイムデータをイ
ンタラクティブに選択するためにユーザが費やした時間
と労力が無駄になるのを防止し、ユーザの利便性の向上
を図るものである。
【0025】また、上記サービス制御手段は、資源の予
約が選択されたとしても十分な資源の予約が成立してい
ないリアルタイムデータについては、即座に提供するこ
とを保証しない選択候補としてユーザに通知するように
構成してもよい。このように構成することにより、各リ
アルタイムデータを即座に提供することを保証するか否
かをあらかじめユーザに通知し、必要とするリアルタイ
ムデータをインタラクティブに選択するためにユーザが
費やした時間と労力が無駄になるリスクを犯すか否かの
判断をユーザの判断に委ねることにより、ユーザの利便
性の向上を図るものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明は、特にVODのような蓄
積型のデータを実時間でサービスする場合に通信コスト
を低減する方法として有効である。画像提供の要求を受
けたサーバシステムは、1本の映画など情報源の初めか
ら順方向に実時間で要求を出した受信装置に情報提供を
始める。その場合の品質としては、実時間性、低セル廃
棄特性が必要であるから、CBRのような品質保証が十
分なされるクラスを用いる。一方、その呼の提供と同時
に、非実時間ではあるが、安価なベストエフォート通信
クラス、例えば、ABR或いはUBRなどを第2の通信
路として用いて、実時間提供の必要の無い情報、例え
ば、その情報源の最後尾部から時間を遡る方向に情報を
同じ受信装置に配送する。
【0027】受信装置としては、CBRを介して転送さ
れてきた実時間情報はそのまま、さらに下流に転送す
る。一方、ベストエフォートで転送された非実時間情報
は、蓄積装置に蓄えていって、実時間情報と同じ情報ま
で至った時点で、実時間用の高品質クラスの呼を解放す
る。その時点以降の情報は既に蓄積装置に蓄えられてい
るからCBRでの転送の必要はない。
【0028】つまり、1つの情報源の転送としてみる
と、高品質クラスの呼確保を要求する時間としては、第
2のクラスの通信路によって転送される情報分は不要に
なり、その分は低い通信コストで転送される。特に、第
2の情報路をベストエフォートクラスとすれば、転送が
極めて効率よく行える。
【0029】すなわち、上記の6MbpsのMPEG情
報通信で考えてみると、実時間情報通信路は伝送路の帯
域にかかわらず、6Mbpsで転送されなければならな
い。しかし、非実時間情報側が使用するベストエフォー
トクラスでは、ギャランティクラス以外の空いた帯域を
無駄なく使用して情報転送するから、もしも、他のユー
ザからの情報提供要求がなければ、155Mbps−6
Mbps=149Mbps分はベストエフォートクラス
が使用できる。
【0030】したがって、実時間情報側よりも20倍以
上の帯域で転送することができ、情報の大部分をベスト
エフォートクラスで転送することと等しいことになる。
もちろん、他のユーザが同時に情報提供を要求している
場合にはこれほどの効率で転送することはできない。一
般的には、通信路設計では、大群化効果等の呼の非同期
性などを前提に帯域設計を行なうが、そこで、帯域にあ
る一定基準で余裕をもたせている。これが、セルレベル
での帯域使用効率という点からATMの運用上でみると
現実的には空き帯域がかなりあると期待できる。たとえ
ば、セルレベルでの帯域使用効率を50%でネットワー
ク設計すれば、残りの50%はベストエフォートクラス
で使用することができ、CBRで情報転送するコストと
比較するとその半分はベストエフォートクラスのコスト
で安価に転送できることになる。
【0031】またこういう品質の異なる複数クラスを用
いた多重伝送方式は、特にユーザ要求が多重されるサー
バ装置に近い大容量伝送路を用いるコアネットワークで
有効であり、個々の家庭へのアクセスネットワークの伝
送路では、必ずしも必要ないかもしれない。そういう場
合は、上記の複数クラスを受信し非実時間情報蓄積する
装置自体は、各家庭、あるいはユーザではなく、コアネ
ットワークとアクセスネットワークとの間に置かれるヘ
ッドエンドなどの中間装置にもつ機能として提供するこ
とにより、ネットワーク全体のコストパフォーマンスの
よいシステムが提供できる。
【0032】以下、図面を参照しながら本発明の実施の
形態を説明する。なお、以下の説明は全て動画像データ
の伝送に関して行なうが、伝送されるデータは必ずしも
動画像に限る必要はなく一般的なリアルタイムデータで
あれば動画像以外のデータ(例えばオーディオデータな
ど)であってもよい。
【0033】ここで本発明で対象としているのは、デー
タが時系列的に順序管理されているようなデータ、ある
いはより限定していえばそのデータの利用がタイムスタ
ンプなどの時間情報によって管理されているような性質
のデータに関する装置及びシステムであり、本発明では
これらのデータを総括してリアルタイムデータと称して
いる。
【0034】なお、一般にリアルタイムデータの伝送に
ついてはMPEG System規格に代表されるよう
な多重化伝送フォーマットにおいてタイムスタンプがつ
けられ、時間管理されている場合が多い。本発明におい
てもこのような場合を想定する。
【0035】図2は、VODシステムの一般的な構成を
示す図である。システムは図に示すように大きく分けて
サーバー101、ネットワーク、セットトップユニット
(STU:受信端末)104の3つからなる。ネットワ
ークはさらにコアネットワーク102とアクセスネット
ワーク103に分かれる。
【0036】図1は本発明に係る情報提供システムの第
1の実施の形態としての動画像伝送システムの構成を示
す図である。図で、コアネットワークとアクセスネット
ワークの間には、例えばCATVシステムでいうヘッド
エンドと呼ばれる施設があるような場合を想定してい
る。この場合、ヘッドエンドから先はアクセスネットワ
ーク(CATV−CAble TeleVision−網)でSTUまで
つながれている。
【0037】図1において、201はビデオソースを蓄
えた蓄積装置で、ビデオソースの先頭から出力するポー
ト201aとビデオソースの最後尾から出力するポート
201bの2つのポートを有している。各ポートに接続
されている符号202、203はネットワーク終端装置
であり、ネットワーク終端装置202はCBRまたはV
BRのように通信品質が保証されたサービスを用いて通
信を行なう。ネットワーク終端装置203はABRまた
はUBRのような通信品質を必ずしも保証しないサービ
スクラスを用いて通信を行なう。これらはコアネットワ
ーク204を介してヘッドエンド212に接続してい
る。ヘッドエンド212のコアネットワーク側のネット
ワーク終端装置が205及び206である。
【0038】蓄積装置201は1クライアントに対して
論理的に少なくとも2つのポートを提供でき、1つのリ
アルタイムデータストリームに時間的に2点以上からア
クセスすることのできる蓄積装置である(図1ではポー
ト、ネットワーク終端装置、回線が各々2つ書かれてい
るが、これは論理的に2つであることを示すものであっ
て、物理的にはむしろ1つであることも多い。また、時
間的に異なる2点以上からのアクセスはマルチクライア
ントをサポートするサーバーシステムでは通常サポート
されている仕様であり、多くは時分割によるアクセスに
よって実現される)。
【0039】蓄積装置201はポート201aを使って
リアルタイムの動画像データを回線213に流す。回線
213を流れるサービスはCBRまたはVBRであるの
で、ビットレート、遅延に対してサービス品質が保証さ
れている。このデータはネットワーク終端装置205を
通してスイッチ209に送られると同時に、ネットワー
ク終端装置205においてタイムスタンプが検知され、
検知されたタイムスタンプはストリーム制御回路208
に送られる。スイッチ209は2入力のうち一方をアク
セスネットワークに乗せ換え、STUにサービスが行な
われる。
【0040】一方、品質を保証しないサービスを用いる
回線214では、送れるビットレート、誤り率などが必
ずしも保証されない(ベストエフォート)、蓄積装置2
01は回線を使ってビデオソースの最後尾からビデオデ
ータを送る。最後尾から送られたビデオデータはネット
ワーク終端装置206で必要に応じて誤り訂正または再
送要求を行うなどして誤りのないデータとして蓄積装置
207に送られ蓄積される。この際、ネットワーク終端
装置206では送られたデータのタイムスタンプを見て
その値をストリーム制御回路208に通知する。ここ
で、回線214より送られるデータは最後尾より時間を
さかのぼる方向に送られてくるので、タイムスタンプの
値も減少する方向に検知されるはずである。
【0041】ストリーム制御回路208はネットワーク
終端装置205、206より送られてくるタイムスタン
プを常に監視している。ストリーム制御回路208はス
イッチ209に対して、常に時間的に早いタイムスタン
プがついている方のストリームを出力するように制御信
号を送る。言い換えると、ネットワーク終端装置205
からのタイムスタンプがネットワーク終端装置206か
らのタイムスタンプよりも小さい値である場合ネットワ
ーク終端装置205からの出力がアクセスネットを通し
てSTUに送られるように、逆の場合蓄積装置207か
らの出力がアクセスネットを通してSTUに送られるよ
うに制御信号を送り制御する。並行して、両者の関係が
初めて逆転すると同時に、蓄積装置207に制御信号を
送ってネットワークからのデータの蓄積を停止するとと
もに蓄積したデータをタイムスタンプの小さな値が付い
た方から再生するように要求する。この時点でアクセス
ネットを介してSTUに送られる画像データはコアネッ
トワーク経由から蓄積装置207経由に切り替えられ
る。切り替えを確認後ストリーム制御回路208はネッ
トワーク終端装置205、206に対してサーバー側と
のコネクションを切断するよう要求を出す。これ以降コ
アネットワークはこのサービスに関しては使用する必要
が無くなるので、ネットワーク資源を別のサービスに振
り向けることができるようになる。
【0042】図3は全体のビデオソースに対する伝送の
様子を示した図である。図3(a)に示したように出力
ポート201aからは長さTのストリームの先頭から、
ポート201bからは最後尾から出力する。図3(b)
は同じストリームをネットワーク終端装置205からく
るストリームと207からくるストリームに分けたもの
である。図でタイムスタンプ値がT0の時に両者のタイ
ムスタンプ値の大小関係が逆転し、スイッチ209から
の出力が切り替わる。但しこの場合、図に示したよう
に、切り替えを完全にT0の時点で行なうのではなく少
しマージンを持たせた方がよい(図の重なりの部分)。
この場合、T0からしばらくの間は両方のストリームが
同方向に再生されるが、この両者が完全に同期したこと
を確認した時点でスイッチを切り替えるように制御すれ
ば、切り替えによる不連続が生じることなく自然にスト
リームの切り替えが行なわれる。
【0043】また、上述の説明における最後尾からのア
クセスとは、必ずしもビットごとの逆転を意味するもの
ではなく、何らかの単位ごとに最後尾からデータを取っ
てくることを意味するものである。蓄積した後に逆順で
読み出しを行なうので、蓄積装置207において逆順の
読み出しを行なったときにもとのデータを順方向から読
み出したのと同じようにビットが並ぶようにする必要が
あり、これを実現するのが容易な単位は蓄積媒体の種類
に依存する。例えば、蓄積装置にハードディスクを使用
している場合、アクセスの単位はトラックになるので、
この単位で後ろから読み出してきて伝送することなどが
考えられる。
【0044】以上の説明ではポート201bから伝送す
るソースは最後尾からとして説明したが、長いソースの
場合必ずしも最後尾でなくてもよく、全体を何分割かし
て各分割に対して上記のような処理を行なってもよい。
この場合、上記で説明したストリームの切り替え、コネ
クションの設定、切断が分割の回数だけ繰り返されるこ
とになる。
【0045】また、以上の説明は蓄積装置に蓄えられる
データは実時間で再生されるデータと同時に送信される
実施例であったが、ここに蓄えられるデータは必ずしも
同時に送信されるのではなくあらかじめ蓄えられている
場合も考えられる。これは例えば蓄積装置を複数のクラ
イアントで共有する場合であって、別のクライアントが
既に見た番組をアクセスする場合に前のクライアントの
ために蓄えられたデータが既に蓄積装置内にあり、再利
用できるような場合などである。
【0046】また、以上の説明ではヘッドエンドに蓄積
装置を配置した第1の実施の形態につき説明したが、図
4に示す第2の実施の形態のように図1の構成要素20
5〜209の構成をそのままSTUに配置しても同じ主
旨の発明を実施することが可能である(動作の説明は図
1の第1の実施例の場合と同様のため省略する)。この
場合、STUを使用するクライアントがビデオソースよ
りも短い時間でコネクションを切断できることになり、
CBRのコネクションよりもABRのコネクションの方
が伝送単価が安い場合、サービスを受けるユーザのコス
トを下げることができる。
【0047】構成のみを簡単に説明すると、図4に示
す、第2の実施の形態に係る情報提供システムは、動画
像データを蓄積しているサーバ400と、コアネットワ
ーク404と、アクセスネットワーク410と、セット
トップユニット(STU)411と、を備えている。前
記サーバ400は、ポート401a及び401bを有す
る蓄積装置401と、ポート401aと回線413との
間に設けられるネットワーク終端装置402と、ポート
401bと回線414との間に設けられるネットワーク
終端装置403と、を備えている。前記セットトップユ
ニット(STU)411は、回線413及び414にそ
れぞれ接続されるネットワーク終端装置405及び40
6と、ネットワーク終端装置406を介して供給される
動画像データを蓄積する蓄積装置407と、回線413
及び414を介して供給されるデータのタイムスタンプ
(T・S)をそれぞれ検知して時間的に早いタイムスタ
ンプ(T・S)のついている方のデータストリームを出
力するようにスイッチ409に切換信号を出力すると共
に蓄積装置407に蓄積を停止する制御信号を出力する
ストリーム制御回路408と、ネットワーク終端装置4
05からのデータと蓄積装置407からのデータとをス
トリーム制御回路408の切換信号により切換えるスイ
ッチ409と、そして、スイッチ409により切換えら
れて順次供給されるデータを復号するデコーダ412
と、を備えている。
【0048】また、以上の説明においては、クライアン
トが特殊再生を要求した場合についての対応が説明され
ていなかったが、特殊再生のうち早送り、スロー再生、
ポーズについては従来の場合と同様問題なく対応でき
る。問題となる可能性のあるのは出力が蓄積装置に切り
替わった後の逆転再生(高速、スローを含む)とランダ
ムアクセスである。これに対応する方法としては、
(1)上記の要求が出た時点で品質が保証されているサ
ービス側の回線を再発呼し、サーバーからのサービスを
再スタートする。(2)実時間再生している方のデータ
も蓄積装置に蓄積し、ここに蓄積されたデータで対応す
る等が考えられる。
【0049】また、別の適用環境として、サーバーとヘ
ッドエンド間のコアネットワークに通信品質が保証され
た回線が専用線のように永続的に設定されている場合に
も本発明は有効に作用する。例えば、コアネットワーク
に複数のCBR回線(またはVBR回線)を(半)永続
的に設定し、それを複数のビデオデータが共用して使用
する構成を考える。本発明では、サーバーからコアネッ
トワークにて転送されるビデオデータは、ヘッドエンド
を経由してSTUへそのまま再生する即時データと、ヘ
ッドエンドの蓄積装置に一時的に蓄積される一時記憶デ
ータの2種類がある。一時記憶データは、例えばビデオ
データの最後尾部から時間を遡る方向に転送されるデー
タである。従来は複数のCBR回線を即時データのみが
共用していた。このときビデオデータ転送要求の発生に
対して十分高い確率で空きCBR回線を得るために、複
数のCBR回線の利用率をある程度低くしておく必要が
あった。これではCBR回線の本来の転送能力を十分に
生かしているとはいえなかった。
【0050】本発明では、ビデオデータの時間的に先行
する部分を一時記憶データとして従来使用していなかっ
た空きCBR回線を利用してヘッドエンドに転送すると
いう使用法に適用することも可能である。すなわち、ヘ
ッドエンドの蓄積装置はそのビデオデータを一時的に蓄
積する。即時データとしてSTUへ転送しているビデオ
データと同じものを蓄積装置が再生できるとわかった
ら、即時データが使用しているCBR回線を空きに戻
し、STUには蓄積装置から再生したビデオデータを伝
送する。この様に本発明は即時データがCBR回線を使
用する割合を低下させることができるわけである。この
場合、一時記憶データよりも即時データのCBR回線使
用の優先度を高く設定するとより効果が得られる。新た
なビデオデータ転送の要求があった時、空きCBR回線
が無ければ一時記憶データが使用しているCBR回線の
利用を中断し、代わりに即時データがその回線を使用す
るわけである。このようにしてもSTUにて再生される
ビデオデータの品質が悪化することはなく(一時的に即
時データで転送するビデオデータの割合が高くなるだけ
である)、再び空きCBR回線が発生した場合に一時記
憶データの転送を再開すれば良い。
【0051】次に、図5により蓄積手段207の読み出
しレートにつき説明する。ここでは前述したようにAV
多重方式としてMPEGシステムを想定しているが、M
PEGシステムで多重されたビットストリームには、符
号化ソースが持つクロックを使ってクロック参照情報が
書き込まれている。理想的には符号化ソースが想定して
いる伝送ビットレートで蓄積手段207を読み出すべき
である。これを実現するために通常は図5のような構成
でローカルに符号化ソースのクロックを再生し、そのク
ロックを元に読み出しを行う。図5で、501は物理媒
体としての蓄積手段である。ここに蓄積されたデータを
読み出してクロック参照情報読み出し手段502でMP
EGシステムの解読を一部行いクロック参照情報読み出
す。クロック参照情報はソースクロックで動作するカウ
ンタ値をサンプルとしたものである。この情報はカウン
タ504と電圧制御発振器(以下、VCO−Voltage Co
ntrolled Oscilator−という)503、低域通過フィル
タ505、減算器506よりなるフェーズロックループ
(以下、PLL−Phase Locked Loop −という)に送ら
れる。動作開始時にまずカウンタにクロック参照情報が
カウンタの初期値としてセットされる。カウンタ504
はVOC503のクロックで動作するカウンタで、その
出力はクロック参照情報が読み出される度に減算器50
6でクロック参照情報との差分がとられ差分は低域通過
フィルタ505を経てVCO503に入力される。この
動作によりVCOは符号化ソースのクロックにロックし
て安定したときに差分が0となるようになる。このよう
にして符号化ソースのクロックがローカルに回復され、
このクロックに基づいて蓄積手段501のデータが読み
出される。ちなみに蓄積装置201のポート201a側
の読み出しも基本的にはこれと同じ動作である。読み出
されたデータはスイッチ209、図示されていないアク
セスネットワーク側のインタフェースを経て伝送される
が、アクセスネットワーク側の伝送クロックはスイッチ
209の切り替えによっても不変であり、更に一般にこ
のクロックは符号化ソースが持つクロックとは独立のク
ロックである。図4の第2の実施の形態では同様の動作
でもよいし、蓄積装置407はローカルであり読み出し
レートはデコーダ412にとって制御可能であるので、
スイッチ409を蓄積装置407に切り替えた後はロー
カルなデコーダのクロック(スイッチ切り替え前は上述
の方法で符号化ソースのクロックに同期していたもの)
が自走して動作するようにしても特に問題はない。
【0052】次に図6により本発明において更に機能を
追加した場合の第3の実施の形態を説明する。本実施の
形態も図2、図4のように蓄積手段が存在する位置で2
つのバリエーションがあり得るが、簡単のためここでは
図4と同じ蓄積装置がSTU側にある場合の構成につい
てのみ説明する。基本的な動作は図4の実施の形態と同
様なので、動作が同じ部分の説明は省略する。
【0053】蓄積装置601は、ビデオソースの先頭か
ら出力するポート601aとビデオソースの最後尾から
出力するポート601bの2つのポートを持っている。
この実施例ではネットワーク終端装置602はCBR、
603はUBR(またはより一般的にはインターネット
のようなベストエフォートサービスを行う独立した回線
などでもよい。)を使って通信すると想定している。
【0054】通信開始時にSTU側の通信制御手段62
1はサーバー側の通信制御手段617に対して蓄積装置
607の使える容量を申告する。実際にネットワーク終
端装置603側を通って伝送されるデータの量はデータ
量カウント手段615でカウントされ、この値が申告さ
れた値と等しくなったら、蓄積手段607はいっぱいで
あると判断して、データ量カウント手段615は出力ポ
ート603からの先行データの伝送を停止するように蓄
積手段601、ネットワーク終端装置603に制御信号
を送る。
【0055】これとは別に、通信開始時にSTU側は通
信モードとして出力ポート601aのみを使った通信と
出力ポート601a及び601bを使った通信のどちら
かを選択できる。これは、コンテンツの内容によって先
送りが有効な場合とそうでない場合があるからである。
例えば、映画のように継続時間が長く最初から最後まで
見られる可能性の高いコンテンツの場合先送りは有効で
あるが、スポーツの結果、とりわけ相撲などのように短
い時間ごとに独立した内容が数多く集まって全体を形成
しているようなコンテンツの場合、先送りをした部分が
見られず捨てられてしまうかもしれず先送りがかえって
コスト高になる可能性もある。このようなコンテンツに
対してはCBRの伝送のみにすることができるように、
通信開始時(コンテンツ選択時)に通信制御手段621
と617の間でその選択信号をやりとりする。あるいは
サーバー側でコンテンツとモードの対応をあらかじめ設
定するようにしてもよい。
【0056】さて、UBRあるいはより一般的なインタ
ーネットのような回線では、誤りに対する保証がない。
そこでこのサービスを利用する回線ではサーバー側の誤
り検出符号化手段616で誤り検出符号を付加し、ST
U側の誤り検出手段620で誤りを検出、誤りが検出さ
れた伝送単位については通信制御手段621を介して再
送を要求するようにすることも有効である。図2、図4
の実施例ではそのようなことは行っていないので、誤り
はデコーダでコンシールされることが想定されている。
ビデオのデコーダはデコーダレベルで存在し得ないビッ
トの並びなどの誤りを検出すると前のフレームの画像を
出力するなど誤りを隠すように動作するものがあるた
め、誤りがあるままでも動作が大きく破綻することはな
いが、再送により誤りを正しておいた方が品質は向上す
る。オーディオについては誤りの影響はいっそう顕著で
ある。誤り検出の代わりに誤り訂正を行ってもよいが、
UBRで伝送するデータは実時間では再生しないので、
検出と再送とを行なうのみで十分である。
【0057】本実施の形態ではSTUの中に蓄積装置6
07があり、伝送されたリアルタイムデータの一部が蓄
積装置に残って後からでもアクセス可能になる点が著作
権の関連で好ましくないこともあり得る。このため、蓄
積手段607はコンテンツの終わりを表す符号を検出す
る手段622を具備し、この符号を検出した後自動的に
蓄積内容を消去するようにしてもよい。
【0058】また、別の実現形態では、画像提供の要求
を受けたサーバシステムは、1本の映画などを、必ずし
も実時間性は保証されないが最低データ伝送レート、低
セル廃棄特性が保証されるABRの通信路をもちいて情
報源の初めから順方向に伝送する。この際、最低限保証
されるデータ伝送レートを映画などをリアルタイムで再
生するのに十分な再生伝送レートになるようにして伝送
する。これにより再生伝送レートを最低限確保し、帯域
に余裕があれば更にそれ以上の伝送レートで伝送するこ
とが可能になる。帯域の余裕により先行して伝送された
リアルタイムデータは、送信手段と再生手段の間にある
FIFOに滞留し、再生に必要になる時点で引き抜かれ
る。これはFIFOからの出力を再生伝送レートと一致
させることにより実現される。この場合、転送に使われ
る通信路は全体がベストエフォートクラスであり、全体
をCBRで伝送するのと比較して低い通信コストで実現
される。
【0059】次に図7を用いて本発明に係る第4の実施
の形態を説明する。本実施の形態も図2、図4のように
蓄積手段が存在する位置で2つのバリエーションがあり
得るが、簡単のためここでは図4と同じ蓄積装置がST
U側にある場合の構成についてのみ説明する。本件も図
4の実施例と同様の動作をする部分の説明については省
略する。
【0060】本実施の形態ではABRのサービスクラス
を提供する回線713一本のみでリアルタイムデータを
伝送する。ABRでは最低限保証される伝送レート(M
inRと表す)とピークレート(PeakRと表す)等
のパラメータを申告して通信を行う。すなわちMinR
の帯域を最低限確保した上で帯域に余裕があれば最大P
eakRまでの伝送レートが得られる。そこで今送ろう
とするリアルタイムデータをリアルタイムで再生するた
めの伝送レートをRrとすると、Rr≦MinRとなる
ように申告して伝送すれば受信側にデータが必要な時刻
よりも遅れて到着することは起こらない。この方法で図
の先入れ先出し情報蓄積手段(以下、FIFO−Fir
st‐in First‐out−という)707の入
り口までリアルタイムデータを伝送する。FIFO70
7の出力の読み出しレートは図5で説明した原理により
決定し、Rrの速度で読み出してデコーダ712に入力
し、リアルタイムで再生される。FIFO707には実
際の伝送レート「−Rr」の積分値が蓄積されていく。
最終的に送信側でデータを全部送り終わった時点で残っ
ているこの積分値のデータは、ネットワーク帯域の余裕
により送ることができた分であり、本質的にこの分をC
BRで伝送するのに比べて安い伝送コストで送ることが
できる。FIFO707に蓄積されたデータ量は蓄積デ
ータ量監視手段722により監視されており、この蓄積
データ量を基に通信制御手段718,717を介した制
御信号により送信側のMinRを越える伝送レートの範
囲について制御される。これは、FIFO707の容量
が有限で送信されるリアルタイムデータの最大値全部を
蓄積する容量(=T(1−MinR/PeakR)、
T:全データ量)に満たない場合に、FIFO707が
オーバーフローしないようにするためである。一番簡単
な方法は、FIFO707がある値Th1になった時点
以降は送信側の伝送レートをMinRとするように制御
するものである。この様子を図8に示す。Th1は以下
の関係から求められる。
【0061】 F=N/MinR*(MinR−Rr)+Th1 N=T−Rr*t−Th1 ただし、F:FIFOの容量 t:今までの再生時間 N:送信側に残っているデータ量 また、ABRは必ずしも遅延に対する保証をしてくれな
いので、遅延に対するモデル化を行うなどにより確率的
に発生しても許容される遅延量Dを求め、Th2=D*
RrだけFIFO707にデータがたまった後FIFO
707以降の部分の動作を開始するようにしてFIFO
707のアンダーフローの確率を許容範囲内におさえる
ことが有効である。
【0062】また、オーバーフローについては、現状で
はサポートされていないが将来シグナリングにより呼を
接続したまま帯域を変更することができるようになれ
ば、その機能を利用することも有効である。
【0063】以下、図面を参照して本発明の第5の実施
の形態を説明する。
【0064】以上説明した種々のバリエーションのうち
特にネットワーク内に蓄積手段を有する図2などの情報
提供システムにおいては、上記ビデオデータの蓄積装置
の持つ蓄積容量は有限であるため、蓄積容量が飽和状態
に達した場合には、新たなビデオデータを蓄積するため
に古いビデオデータを消去する必要が生じる。この場
合、各ビデオデータを複数のセグメントに分割して管理
しておき、各ビデオデータの最終アクセス時刻からの経
過時間と各セグメントのビデオデータの先頭からの所用
再生時間とから、各セグメントの消去順序を決定し、上
記ベストエフォートクラスでの伝送に適するセグメント
から優先的に消去することによって、再度同じビデオソ
ースへのアクセスがあった場合に、上記CBR回線によ
る伝送の必要性を低下させ、通信リソースのさらなる有
効利用が図れる。この場合、ベストエフォートクラスで
の伝送に適するセグメントを優先する消去順序の決め方
は、例えば以下のようにすれば良い。
【0065】今、ビデオソースiの最終アクセス終了時
刻からの経過時間をtiとし、ビデオソースiの先頭か
らj番目のセグメントの最後までの所要の再生時間をT
ijとする。このとき、ビデオソースiのセグメントj
の優先度Pijを Pij=ti×Tij で与え、Pijの値の大きい順に消去する。図9はこの
様子を示したもので、縦軸は最終アクセス終了時刻から
の経過時間、横軸はビデオソースの先頭からセグメント
の最後までの所用再生時間を表し、4つのビデオソース
が蓄えられている場合を示している。各ビデオソースは
複数のセグメントに分割されており、その長さは必ずし
も等しくはない。図9では1つのビデオソースに含まれ
るセグメントの長さは等しく描かれているが、必ずしも
等しい必要はない。各セグメントの中に示された数字は
Pijの値を表し、各セグメントの上に括弧付きで示さ
れた数字は消去順序を表している。即ち、最終アクセス
終了時刻からの経過時間の長いビデオソースほど、また
各ビデオソースの先頭から遠いセグメントほど、優先的
に消去されることが分かる。図9では、同じPijの値
を持つセグメントがあった場合、先頭からの所用再生時
間の大きいセグメントが優先されているが、これは一例
であって最終アクセス終了時刻からの経過時間の大きい
セグメントを優先しても構わない。上記のように各セグ
メントの消去順序を決めることにより、消去され始めた
ビデオソースが再度アクセスされた場合でも、CBR回
線を使用することなく、ベストエフォートクラスのみで
消去されたセグメントの再送を行えば良いので、通信コ
ストの低減が図れる。
【0066】また、上記ビデオソースiのセグメントj
の優先度Pijの計算は、消去を行う必要が起きる度に
行う必要があり、計算にはある程度の時間を必要とする
ので、蓄積容量の空きがある値以下になった場合にPi
jを計算しセグメントの消去を行って、ある値以上の空
き容量を常に確保しておくことが望ましい。
【0067】図10は、VODシステムの一般的な構成
を示す図である。このシステムは、図に示すように大き
く分けてサーバ、ネットワーク、セットトップ(ST
U:受信端末)の3つからなる。サーバはさらにセンタ
ーサーバ901とローカルサーバ903及び904とに
分かれ、ネットワークはさらにコアネットワーク902
とアクセスネットワーク905及び906とに分かれ
る。アクセスネットワーク905及び906は、例えば
一定数の加入者のいる地域ごとに設けられる加入者収容
のための網であり、コアネットワーク902は、複数の
アクセスネットワーク905及び906を相互接続する
広域ネットワークである。また、一般にローカルサーバ
903及び904はアクセス頻度が高いと予想されるビ
デオソースを蓄積し、一定の加入者のいる地域ごとに配
置され、センターサーバ901はアクセス頻度が低いと
予想されるビデオソースを蓄積し、ユーザから比較的遠
いセンターに配置され、高速広帯域のコアネットワーク
902を経由してアクセスされる。HFC(Hybri
d Fiber Coax)と呼ばれるCATVシステ
ムを例にとって言えば、STU907ないし910とツ
リー状に繋がった同軸ケーブルによるCATV網がアク
セスネットワークを構成し、光ファイバー網で構成され
るコアネットワーク902とアクセスネットワーク90
5及び906との接続点に設置されたヘッドエンド(H
E)を少なくとも一つ包含する地域毎にローカルサーバ
903及び904を配置し、光ファイバー網の比較的遠
方にセンターサーバが配置される。
【0068】図11は、本発明に係るVODシステムの
第5の実施の形態の構成を示す図である。図11で、1
001は比較的アクセス頻度の低いビデオソースを蓄え
たセンターサーバ、1005、1006は比較的アクセ
ス頻度の高いビデオソースを蓄えたローカルサーバで、
コアネットワーク1002に通信路1014、101
5、1016により、サーバリソース管理制御装置10
03へ各サーバのリソース状態を通知するとともに、サ
ーバリソース管理制御装置1003の指示によって通信
路1019を介してユーザ端末の接続されたSTU10
10へのビデオ送信を行う。各サーバのリソース状態に
は、各サーバの蓄えているビデオソースの種類、各ビデ
オソースへの同時アクセス数、各サーバのサービス中の
ユーザ数などが含まれる。同一のビデオソースへの同時
アクセス数やサーバごとの同時サービス可能なユーザ数
には上限が存在するので、既にこの上限に達している場
合には新たなサービス要求を受け付けることはできな
い。サーバリソース管理制御装置1003は、サーバリ
ソース状態を通信路1017を介してサービス制御装置
1007に通知する。通信路1019はネットワークリ
ソース管理制御装置1004により設定される。ネット
ワークリソース管理制御装置1004は、コアネットワ
ーク1002に含まれる伝送路の帯域や交換ノードのバ
ッファ量などの通信網資源を管理、制御している。伝送
路の帯域や交換ノードのバッファ量には上限が存在する
ので、既にこの上限に達している場合には新たな通信路
を設定することはできない。前記ネットワークリソース
管理制御装置1004は、ネットワークリソース状態を
通信路1018を介してサービス制御装置1007に通
知する。
【0069】新たにVODサービスを受けようとするユ
ーザ1010は、シグナリング手段を用いてネットワー
ク管理制御装置1004に要求を出し、サービス制御装
置1007との間に通信路1020を設定してもらい、
サービス制御装置1007に対して、新たなVODサー
ビスの開始を要求する。サービス制御装置1007は、
ローカルサーバ1005、1006、センターサーバ1
001のそれぞれとユーザ1010との間にビデオ伝送
のための通信路を設定可能か否かを判断し、設定可能な
サーバとの間の帯域予約を通信路1018を介してネッ
トワーク管理制御装置1007に対して行う。この場
合、ビデオ伝送のために必要な帯域としては、サーバ上
に等しいビット速度で符号化されたビデオソースのみが
蓄積されている場合はそのビット速度に相当する帯域
を、サーバ上に異なるビット速度で符号化されたビデオ
ソースが混在して蓄積されている場合は最低速度に相当
する帯域以上最高速度に相当する帯域以下で、最も大き
い帯域を確保する。異なるビット速度のビデオソースが
混在し、最高速度に相当する帯域まで帯域が確保できな
かった場合は、確保できた帯域を超えるビットレートの
ビデオリソースは提供不可能となる。サービス制御装置
1007は、さらに帯域予約ができたサーバのリソース
状態から、ユーザからの要求があれば即座に提供可能な
ビデオソースを選択し、サーバリソース予約を通信路1
017を介してサーバリソース管理制御装置1003に
対して行う。
【0070】サービス制御装置1007は、ネットワー
クリソースとサーバリソースの両方が確保できたビデオ
ソースについては即座に提供可能として、ネットワーク
リソースかサーバリソースかの少なくとも一方が確保で
きないビデオソースについては提供不可能として、リソ
ース予約処理途中のビデオソースについては即座に提供
可能か否か保証できないビデオソースとしてそれぞれ識
別し、それに基づいて選択候補をユーザ1010に通信
路1020を介して通知する。この場合の通知方法とし
ては、文字によるビデオタイトル一覧であっても、ビデ
オ内容を示すグラフィック表示やアイコン表示、あるい
はそれらの組み合わせであってもよく、その形式には全
く依存しない。ユーザ1010は、サービス管理制御装
置1007から通知された選択候補から希望のビデオソ
ースを選択し、通信路1020を介してサービス制御装
置1007に通知する。サービス制御装置1007は、
ユーザの選択したビデオソースを提供すべきサーバ(例
えばローカルサーバ1005)を決定し、ローカルサー
バ1005とユーザ1010との間にビデオ伝送のため
の通信路1019の設定を、通信路1018を介してネ
ットワークリソース管理制御装置1009に指示する。
ネットワークリソース管理制御装置1004が通信路1
019の設定完了を通信路1018を介して通知してく
ると、サービス制御装置1007はローカルサーバ10
05の通信路1019によるユーザ1010へのビデオ
伝送開始を、サーバリソース管理制御装置1003に通
信路1017を介して指示する。サーバリソース管理制
御装置1003は、ローカルサーバ1005に対して通
信路1019によるユーザ1010へのビデオ伝送開始
を指示し、ローカルサーバ1005がビデオの伝送を開
始する。ビデオ送信中の巻き戻し、早送り、あるいは一
時停止などの特殊再生は、通信路1019を介してユー
ザ1010とローカルサーバ1006との間で直接やり
とりされ、制御される。
【0071】ここで、サービス制御装置1007がユー
ザ1010に対して、ネットワークリソースとサーバリ
ソースの両方の予約のできたビデオソースを即座に提供
可能な選択候補として通信路1020を介してユーザ1
010に通知する場合には、それらの選択候補のいずれ
をユーザが選択したとしても即座に提供可能であるた
め、ユーザが選択してから拒絶される可能性がなく、ユ
ーザは確実なサービスを受けることが可能となる。
【0072】また、サービス制御装置1007がユーザ
1010に対して、リソース予約の処理途中のビテオソ
ースを即座に提供可能か否かを保証しない条件付き選択
候補としてユーザ1010に通知する場合には、これら
の条件付き選択候補をユーザが選択したとすると、リソ
ースが確保できずにサービスを拒絶される可能性がある
が、ユーザにとっては選択肢の数が増えるメリットがあ
り、しかもサービス拒絶のリスクをあらかじめ知ること
ができるので、万一拒絶された場合にも納得性が高い。
【0073】また、サービス制御装置1007がユーザ
1010に対して、現在提供不可能なビデオソースを選
択不可能な選択候補として通知する場合には、ユーザに
とっては見たいビデオソースがサービスメニューに存在
することを認識でき、暫く待つなどの判断基準を得られ
るというメリットがある。
【0074】また、サービス制御装置1007が予約し
たリソースの内、ユーザの選択したビデオソースを提供
するために必要なリソースのみを確保し、不要となった
リソースを解放する場合には、実際のビデオ伝送には不
要な帯域を別のユーザへのサービスに再利用可能とな
り、ネットワークリソースの有効利用を図ることが可能
となる。この場合、ユーザが選択したビデオソースの一
部、あるいは選択したビデオソースのハイライトシーン
を集めたプロモーションビデオなどのプレビューを行う
ときには、通信路の予約されたネットワークリソースを
使用して通信路の設定は行うが、ユーザがそのビデオソ
ースを見ることを確定するまでは、残りのネットワーク
リーソスを解放は行わないようにする。ユーザがプレビ
ューしたビデオソースを見ることを決定し、例えば課金
の開始を承諾する操作を行った場合にはじめて残りのネ
ットワークリソースを解放する。もし、ユーザがプレビ
ューしたビデオソースが気に入らなかった場合には、設
定された通信路を解放するものの、帯域の予約はもとの
状態に戻す。
【0075】また、ユーザが即座に提供することを保証
できないビデオソースを選択した場合に、サービス制御
装置1007が要求されたビデオソース提供に必要なビ
デオリソースとネットワークリソースの確保を行い、そ
れらリソースの確保ができた場合には不要となった残り
のリソースを解放し、それらリソースの確保ができなか
った場合にはそのビデオソース提供の拒絶を通知するこ
とで、ユーザ自身のリスクで選択の幅を広げることが可
能となる。
【0076】一方、サービス制御装置1007がアクセ
スしているユーザ数よりも少ない人数分だけのリソース
を、リソース不足の起こる確率がある値以下になるよう
に予約することによって、リソースの利用効率の向上を
図ることができる。1人のユーザは最終的には1つのビ
デオソースを選択するので、残りのリソースは最終的に
は使われないことになる。今104人のユーザが同時に
アクセスしている場合を考える。ローカルサーバにはア
クセス頻度の高いビデオソースを置くと考えられるの
で、各ユーザがローカルサーバ上にあるビデオソースを
選択する確率が仮に80%とすると、アクセスしている
104人全員がこのローカルサーバのビデオソースを選
択する確率は約8.3×10-11 となる。従って、例え
ば103人分のリソースしか予約しなくても、リソース
が不足する確率は10-10 以下となる。同様に、アクセ
ス頻度の低いビデオソースを蓄積しているセンターサー
バ上のビデオソースが選択される確率を20%とする
と、15人のユーザに対して14人分のリソースを確保
すれば、リソースが不足する確率を10-10 以下にする
ことができる。これは大群化効果と呼ばれる現象で、多
くの人がランダムに選択する場合に、人数よりも少ない
リソースを予約するだけで、リソース不足が起こる確率
をある値以下にすることができ、リソースの効率的運用
が可能となる。特に、アクセス頻度の低いセンターサー
バに対するリソース確保において、大幅な効率向上が期
待できる。
【0077】次に、サービス制御装置1007がユーザ
1010に対して、ネットワークリソースとサーバリソ
ースの両方について、リソース不足の起こる確率がある
値以下になるように予約したビデオソースを、即座に提
供可能な選択候補として通信路1020を介してユーザ
1010に通知する場合には、それらの選択候補のいず
れをユーザが選択したとしても即座に提供不可能な確率
はある値以下であるため、ユーザが選択してから拒絶さ
れる可能性が低く、ユーザは確実なサービスを受けるこ
とが可能となる。
【0078】一方、サービス制御装置1007がユーザ
1010に対して、リソース予約の処理途中のビデオソ
ースを即座に提供可能か否かを保証しない条件付き選択
候補としてユーザ1010に通知する場合には、それら
の条件付き選択候補をユーザが選択すると、リソースが
確保できずにサービスを拒絶される可能性がある。しか
し、ユーザにとっては選択肢の数が増えるメリットがあ
り、しかもサービス拒絶のリスクをあらかじめ知ること
ができるので、万一拒絶された場合にもユーザはサービ
スが拒絶されたことを納得する可能性が高い。
【0079】また、サービス制御装置1007がユーザ
1010に対して、現在提供不可能なビデオソースを選
択不可能な選択候補として通知する場合には、ユーザに
とっては見たいビデオソースがサービスメニューに存在
することを認識でき、暫く待つなどの判断基準を得られ
るというメリットがある。
【0080】以上、本発明について具体的な例をあげて
説明してきたが、本発明はこれらの例に限定されるもの
ではなく、サーバはセンターサーバ、ローカルサーバの
2階層構成で説明したが、3階層以上の多階層構成であ
ってもよい。また、センターサーバ、ローカルサーバ、
サーバリソース管理制御装置、ネットワークリソース管
理制御装置、サービス制御装置、ヘッドエンドがそれぞ
れ別々にコアネットワークに収容されている例で説明し
たが、これらの装置のうちの2つ以上の組み合わせが物
理的に一つの装置としてコアネットワークに接続され、
通信路を介さずに互いに通信し合える構成であっても構
わない。さらに、上記説明ではビデオの伝送に必要な帯
域が、ビデオソースによらず等しい場合について説明し
たが、ビデオソースごとに伝送に必要な帯域が異なって
いても構わないことは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によればリ
アルタイムデータの伝送にあまり適さないベストエフォ
ートサービスクラスをリアルタイムデータの伝送に有効
に利用することができるようになり、通信の効率を向上
させ、サービス実現のためのコストを低減することがで
きるようになる。
【0082】また、本発明によれば、即座に提供するこ
とを保証できるリアルタイムデータのみをあらかじめユ
ーザに通知し、あるいは、各リアルタイムデータを即座
に提供することを保証するか否かをあらかじめユーザに
通知し、必要とするリアルタイムデータをインタラクテ
ィブに選択するためにユーザが費やした時間と労力が無
駄になるのを防止することにより、あるいは、そのリス
クを犯すか否かの判断をユーザの判断に委ねることによ
り、ユーザの利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報提供装置
を説明するブロック図である。
【図2】一般的なVODシステムの構成例を説明する図
である。
【図3】情報ストリームと時間の関係を説明する図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る情報提供装置
を示すブロック図である。
【図5】蓄積手段からの読み出しビットレートの決定に
つき説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る情報提供装置
を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る情報提供装置
を示すブロック図である。
【図8】図7の第4の実施の形態の蓄積容量と制御につ
き説明する図である。
【図9】本発明の第1ないし第4の実施の形態において
データ蓄積手段での消去順序の決め方を説明する図であ
る。
【図10】一般的なVODシステムの構成例を説明する
図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101、200、400、600、700、901、9
03、904、1001、1005、1006 サーバ 102、204、404、604、704、902、1
002 コアネットワーク 103、210、410、610、710、905、9
06、1008、1009 アクセスネットワーク 104、211、411、611、711、907〜9
10、1010〜1013 セットートップユニット
(STU) 207、407、607、707 蓄積装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/10 9466−5K H04L 11/20 G H04Q 3/00 H04N 5/93 E (72)発明者 面 川 光 教 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 釜 谷 幸 男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 下 條 義 満 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 広 瀬 次 宏 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時系列的に順序管理された複数の部分情報
    からなる情報が順方向に入力される第1の入力部と、前
    記時系列的に順序管理された複数の部分情報からなる情
    報が逆方向に入力される第2の入力部と、第2の入力部
    から入力される部分情報を入力された順に蓄積する蓄積
    部と、第1の入力部に入力された部分情報と前記蓄積部
    に蓄積された部分情報を比較する比較部と、比較部の比
    較結果に基づき第1の入力部からの部分情報の出力を停
    止すると共に蓄積部に蓄積された部分情報を出力する切
    替手段と、を備えて情報を中継することを特徴とするリ
    アルタイムデータ伝送用情報提供システム。
  2. 【請求項2】リアルタイムデータを入力する入力ポート
    と、リアルタイムデータを出力する出力ポートと、入力
    ポートから入力するリアルタイム情報の時間的に先行す
    る部分を蓄積する蓄積部と、入力ポートから入力した情
    報を出力ポートへ出力するとともにそれを監視し、出力
    ポートから出力する情報と同じ情報を蓄積部から送信で
    きると判断した場合に、出力ポートから出力する情報を
    入力ポートから入力した情報から蓄積部に蓄積している
    情報へ切替える切り替え手段とを具備して情報を中継す
    ることを特徴とするリアルタイムデータ伝送用情報提供
    システム。
  3. 【請求項3】リアルタイムデータの伝送に必要な品質が
    保証される第1の通信手段と、上記第1の通信手段とは
    別の第2の通信手段と、蓄積されたリアルタイムデータ
    を第1の通信手段を利用して送信するとともに、上記第
    1の通信手段により伝送されるリアルタイムデータより
    時間的に先行するリアルタイムデータを第2の通信手段
    を利用して送信する手段と、少なくとも第2の通信手段
    により送られてきた情報を蓄積する蓄積手段と、上記第
    1の通信手段から送られるリアルタイムデータ及び上記
    蓄積手段に蓄積されたリアルタイムデータの再生時刻を
    監視し、蓄積手段に蓄積された第2の通信手段から送ら
    れたリアルタイムデータの再生時刻になったら、出力を
    上記第1の通信手段からのリアルタイムデータから上記
    蓄積手段からのリアルタイムデータへ切替える切り替え
    手段とを具備することを特徴とするリアルタイムデータ
    伝送用情報提供システム。
  4. 【請求項4】上記第2の通信手段により送られる情報は
    リアルタイムデータの時間をさかのぼるように送られる
    ことを特徴とする請求項3に記載のリアルタイムデータ
    伝送用情報提供システム。
  5. 【請求項5】上記リアルタイムデータを送信する手段
    は、第2の通信手段を用いて伝送され上記の蓄積手段に
    蓄積されている情報を第1の通信手段により送信しない
    ことを特徴とする請求項3記載のリアルタイムデータ伝
    送用情報提供システム。
  6. 【請求項6】リアルタイムデータの伝送に必要な品質が
    保証される第1の通信手段と、 上記第1の通信手段とは別の第2の通信手段と、 蓄積されたリアルタイムデータを前記第1の通信手段を
    利用して送信するとともに、上記第1の通信手段により
    伝送されるリアルタイムデータより時間的に先行するリ
    アルタイムデータを第2の通信手段を利用して送信する
    手段と、 少なくとも前記第2の通信手段により送られてきたデー
    タを蓄積する蓄積手段と、 上記第1の通信手段から送られるリアルタイムデータ及
    び上記蓄積手段に蓄積されたリアルタイムデータの再生
    時刻を監視し、蓄積手段に蓄積された第2の通信手段か
    ら送られたリアルタイムデータの再生時刻になったら、
    出力を上記第1の通信手段からのリアルタイムデータか
    ら上記蓄積手段からのリアルタイムデータへ切替える切
    り替え手段と、 上記切り替え手段からの出力を受信して上記リアルタイ
    ムデータを再生する再生手段とを具備することを特徴と
    するリアルタイムデータ伝送用情報提供システム。
  7. 【請求項7】上記第1の通信手段と第2の通信手段を使
    用した上記リアルタイムデータ伝送と、上記第1の通信
    手段のみを使用した上記リアルタイムデータ伝送とを上
    記送信手段側または上記再生手段側で選択することがで
    きることを特徴とする請求項6に記載のリアルタイムデ
    ータ伝送用情報提供システム。
  8. 【請求項8】上記蓄積手段は第2の通信手段を使用して
    伝送されたリアルタイムデータの誤りを検出する手段
    と、上記誤りを検出したデータの再送を要求する手段と
    を具備し、上記送信手段は上記再送要求手段からの再送
    要求に基づき誤ったデータの再送を行うことを特徴とす
    る請求項6記載のリアルタイムデータ伝送用情報提供シ
    ステム。
  9. 【請求項9】上記蓄積手段は通信開始時に使用可能なメ
    モリ量を上記送信手段に申告し、上記送信手段は第2の
    通信手段を使用して上記申告されたメモリ量分のリアル
    タイムデータを伝送した時点で、上記第2の通信手段を
    使用したリアルタイムデータ伝送を停止することを特徴
    とする請求項6記載のリアルタイムデータ伝送用情報提
    供システム。
  10. 【請求項10】最低限のデータ伝送レートが保証される
    通信手段と、 蓄積されたリアルタイムデータを上記通信手段を利用し
    て再生伝送レートが上記保証される最低限のデータ伝送
    レート以下になるように送信する手段と、 上記送信されたリアルタイムデータを入力し、上記再生
    伝送レートで出力する先入れ先出し(FIFO)蓄積手
    段と、 上記蓄積手段の出力を受信して上記リアルタイムデータ
    を再生する再生手段と、 を具備することを特徴とするリアルタイムデータ伝送用
    情報提供システム。
  11. 【請求項11】上記蓄積手段には蓄積データ量を監視す
    る手段を具備し、上記蓄積データ量に基づいて上記保証
    される最低限のデータ伝送レートを越えて出力できる伝
    送レートに対する制御信号を上記送信手段に対して送
    り、上記送信手段は上記制御信号に基づき動作すること
    を特徴とする請求項10記載のリアルタイムデータ伝送
    用情報提供システム。
  12. 【請求項12】上記通信手段を使用した上記リアルタイ
    ムデータ伝送と、リアルタイムデータの伝送のための品
    質が保証された通信手段を使用した上記リアルタイムデ
    ータ伝送とを上記送信手段側または上記再生手段側で選
    択することができることを特徴とする請求項10記載の
    リアルタイムデータ伝送用情報提供システム。
  13. 【請求項13】上記蓄積手段に蓄積されたリアルタイム
    データの再生後に、上記蓄積手段に残されたリアルタイ
    ムデータを消去することを特徴とする請求項10記載の
    リアルタイムデータ伝送用情報提供システム。
  14. 【請求項14】時系列的に順序管理されたリアルタイム
    データを蓄積する複数のデータ蓄積手段と、 該リアルタイムデータを伝送する通信手段と、 該リアルタイムデータを受信して再生する再生手段と、 該通信手段の通信資源を管理し、該データ蓄積手段と再
    生手段との間に通信路を設定する通信網資源管理制御手
    段と、 該データ蓄積手段が蓄積しているリアルタイムデータの
    種類を管理するとともに、該データ蓄積手段が同時に送
    信可能なリアルタイムデータの数を管理し、要求された
    リアルタイムデータを送信すべきデータ蓄積手段を決定
    する蓄積資源管理制御手段と、 ユーザからのサービス要求を受け付け、該通信網資源管
    理制御手段と該蓄積資源管理制御手段とから得た資源状
    態に基づき、通信網資源管理制御手段及び蓄積資源管理
    制御手段に対して資源の予約を指示し、選択された場合
    に即座に提供可能なリアルタイムデータと提供不可能な
    リアルタイムデータとを識別した上で選択候補をユーザ
    に通知するサービス制御手段とを具備することを特徴と
    するリアルタイムデータ伝送用情報提供システム。
  15. 【請求項15】該サービス制御手段は、選択された場合
    に即座に提供可能なリアルタイムデータを、即座に提供
    可能な選択候補としてユーザに通知することを特徴とす
    る請求項14に記載のリアルタイムデータ伝送用情報提
    供システム。
  16. 【請求項16】該サービス制御手段は、選択された場合
    に即座に提供可能か否かが確定していないリアルタイム
    データを、即座に提供可能か否かを保証しない条件付き
    の選択候補としてユーザに通知することを特徴とする請
    求項14に記載のリアルタイムデータ伝送用情報提供シ
    ステム。
  17. 【請求項17】該サービス制御手段は、蓄積資源か通信
    網資源かの少なくとも一方が確保できないリアルタイム
    データを、選択されても即座に提供不可能なリアルタイ
    ムデータとしてユーザに通知することを特徴とする請求
    項14に記載のリアルタイムデータ伝送用情報提供シス
    テム。
  18. 【請求項18】時系列的に順序管理されたリアルタイム
    データを蓄積する複数のデータ蓄積手段と、 該リアルタイムデータを伝送する通信手段と、 該リアルタイムデータを受信して再生する再生手段と、 該通信手段の通信資源を管理し、該データ蓄積手段と再
    生手段との間に通信路を設定する通信網資源管理制御手
    段と、 該データ蓄積手段が蓄積しているリアルタイムデータの
    種類を管理するとともに、該データ蓄積手段が同時に送
    信可能なリアルタイムデータの数を管理し、要求された
    リアルタイムデータを送信すべきデータ蓄積手段を決定
    する蓄積資源管理制御手段と、 ユーザからのサービス要求を受け付け、該通信網資源管
    理制御手段と該蓄積資源管理制御手段とから得た資源状
    態に基づき、通信網資源管理制御手段及び蓄積資源管理
    制御手段に対して資源の予約を指示し、選択された場合
    にある値以上の確率で即座に提供可能なリアルタイムデ
    ータと全く提供可能なリアルタイムデータとを識別した
    上で選択候補をユーザに通知するサービス制御手段とを
    具備することを特徴とするリアルタイムデータ伝送用情
    報提供システム。
  19. 【請求項19】該サービス制御手段は、選択された場合
    にある値以上の確率で即座に提供可能なリアルタイムデ
    ータを選択候補としてユーザに通知することを特徴とす
    る請求項18に記載のリアルタイムデータ伝送用情報提
    供システム。
  20. 【請求項20】該サービス制御手段は、即座に提供可能
    な選択候補の中のリアルタイムデータをユーザが選択し
    た場合には、該通信網資源管理制御手段と該蓄積資源管
    理制御手段とに対し、予約した資源のうちの該リアルタ
    イムデータを提供するするために必要な資源の割当確定
    と不要となった資源の解放とを指示することを特徴とす
    る請求項19に記載のリアルタイムデータ伝送用情報提
    供システム。
  21. 【請求項21】該サービス制御手段は、選択された場合
    にある値以上の確率で即座に提供可能であることが確定
    していないリアルタイムデータを、即座に提供可能か否
    かを保証しない条件付き選択候補としてユーザに通知す
    ることを特徴とする請求項18に記載のリアルタイムデ
    ータ伝送用情報提供システム。
  22. 【請求項22】該サービス制御手段は、即座に提供可能
    か否かを保証しない選択候補の中のリアルタイムデータ
    をユーザが選択した場合には、該リアルタイムでの提供
    に必要な資源を確保できるか否かを判断し、確保できる
    場合は該通信網資源管理制御手段と該蓄積資源管理制御
    手段とに対し、該リアルタイムデータを提供するために
    必要な資源の割当と不要となった資源の解放とを指示
    し、確保できない場合は該リアルタイムデータの提供の
    拒絶をユーザに通知することを特徴とする請求項21に
    記載のリアルタイムデータ伝送用情報提供システム。
  23. 【請求項23】該サービス制御手段は、蓄積資源か通信
    網資源かの少なくとも一方が確保できないリアルタイム
    データを、選択されても即座に提供可能なリアルタイム
    データとしてユーザに通知することを特徴とする請求項
    18に記載のリアルタイムデータ伝送用情報提供システ
    ム。
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