JPH09181974A - 実時間ディジタルラジオグラフィー装置 - Google Patents

実時間ディジタルラジオグラフィー装置

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JPH09181974A
JPH09181974A JP8315847A JP31584796A JPH09181974A JP H09181974 A JPH09181974 A JP H09181974A JP 8315847 A JP8315847 A JP 8315847A JP 31584796 A JP31584796 A JP 31584796A JP H09181974 A JPH09181974 A JP H09181974A
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孝和 布野
Yoichi Onodera
洋一 小野寺
Koichi Koike
功一 小池
Masayuki Tsuneoka
雅幸 常岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空間分解能、濃度分解能を向上させ、高解像度
化を図り、時間分解能を向上させ、2000本以上の走
査モードと2000本以下の走査モードで取り込んだ画
像間に、画素単位での整合性を持たせ、標準放送方式と
のクロックに関する整合性を持たせることが可能な実時
間ディジタルラジオグラフィー装置を実現する。 【解決手段】基準発振周波数のnS/n0倍の周波数の第
1のクロック信号の整数倍の周波数の第2のクロック信
号に基づき、水平・垂直同期信号を生成し、テレビカメ
ラ35は、同期信号に同期して走査され、走査線数の異
なる複数の走査モードを有し、複数の走査モード中から
1つを選択するとともに、ビデオ信号を第1または第2
のクロック信号により量子化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、実時間ディジタルラジ
オグラフィー装置に関し、特にX線画像を実時間でディ
ジタル化して取り込み、画像処理を行って診断するため
の実時間ディジタルラジオグラフィー装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の実時間ディジタルラジオグラフィ
ー装置(以下、実時間DR装置と記す)に関しては、例
えば、特開昭61−113432号公報に記載がある。
上記公報に記載された装置では、525本と1125本
の走査線数を備えた両走査モードを有しており、用途に
応じて両者を選択的に切換えて、画素数500×500
あるいは1000×1000の画像を取り込んでいた。
一方、特開昭55−58682号公報には、テレビジョ
ンカメラの走査線数を256本から1024本に増加さ
せ、高分解能画像を取り込み処理を行うことの有効性に
ついて、および種々の可能性のある装置について述べら
れている。また、特開昭60−111635号公報に
は、1画像当りのX線線量が少なく、撮像部位を見出す
透視モードでは、走査線数525本、フレーム数30枚
/秒、あるいは走査線数1024本等、一般に広く使用
されている標準走査モードを使用し、1画像当りのX線
線量が多く、医師が診断に利用する画像を得る撮像モー
ドでは、フレーム数を1〜2枚/秒と走査速度を遅くし
て、高解像度化に対処する方法が示されている。また、
この場合には、5インチ程度の撮像管を用いることも考
慮して、4000本走査も可能であると述べているが、
4000本走査に対する具体的な手段についての記載は
殆んどない。このように、実時間DR装置の分野におい
ては、走査線数が525本から1024本、あるいは1
125本と漸次増加させることにより、高解像度化に対
処している。
【0003】前述のように、従来の技術では、テレビジ
ョンカメラの走査線数を525本から1024本へと、
500本走査モードから1000本走査モードに走査線
数を増加させて、高解像度化に対処しているが、両画像
間の整合性については何等考慮されていなかった。ま
た、1000本走査モードを越える走査モードについて
は、殆んど言及されていなかった。このような場合に、
画素単位での整合性、つまり500本走査モードと10
00本走査モードでの画像の画素数を単純に縦、横それ
ぞれ1/2に減少させると、500本走査モードでの画
像と一致しなくなるという問題がある。さらに、両走査
モードで取り込んだ画像を同一のCRTディスプレイ装
置に表示したり、レーザービームプリンタでX線像を作
成したりする場合、縦、横の画素数が単純に2倍、ある
いは1/2倍にしただけの場合には、データの転送や表
示サイズ等が簡単な処理、あるいは操作で終了するが、
従来の技術で取り込んだ画像のように、両画像間の整合
性が不十分な場合には、表示のための処理や操作が各画
像ごとに必要となり、それも複雑となる。また、実時間
DR装置では、動画像を取り扱うこと、および光情報を
電気信号に変換する手段としてテレビジョンカメラ装置
を用いていること、等を考慮すると、可能な限り我国の
標準放送方式とのクロックに関する整合性をとることが
望ましい。標準放送方式との整合性がとれていることに
より、放送用に開発された多数の周辺装置、例えばアナ
ログまたはディジタルのVTR等を容易に利用すること
ができる。ところが、従来の技術では、525本の走査
線数、1秒当りの撮像枚数、いわゆるフレーム数30枚
/秒等に関しての整合性は考慮されているが、カラーバ
ースト信号fSCに対する配慮、つまり上記信号と実時間
DR装置の量子化のためのクロック信号f0の関係につ
いては、何等考慮されていなかった。
【0004】それ故に、カラー放送の録画のために開発
された上記ディジタルVTRに、従来の実時間DR装置
からの出力を量子化した後に録画再生すると、同期関係
が不十分となり、良好な画像再生のための処理が複雑と
なってしまう。以上述べたように、従来の技術では、5
00本走査モードだけの第1世代の実時間DR装置と、
1000本走査モードを加えた第2世代の実時間DR装
置との間の整合性、互換性、あるいは我国の標準放送と
の整合性等について、殆んど考慮されていなかった。今
後、このような状態で、さらに1500本、あるいは2
000本以上の走査モードを備えた次世代の実時間DR
装置の開発が行われると、既存の装置で開発されたハー
ドウェア、ソフトウェア等の技術の利用に制限が生じ
て、装置間の円滑な交代が困難となる。本発明の目的
は、これらの従来の課題を解決し、実時間DR装置に要
求される空間分解能、濃度分解能を向上させて、高解像
度化を図るとともに、時間用解能を向上させ、新たに開
発される2000本以上の走査モードと2000本以下
の走査モードで取り込んだ画像間に、画素単位での整合
性を持たせ、かつ標準放送方式とのクロックに関する整
合性を持たせることができる実時間ディジタルラジオグ
ラフィー装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の実時間ディジタルラジオグラフィー装置
は、検査対象に照射するX線を発生するX線発生装置
と、前記検査対象のX線像を光学像に変換するX線検出
器と、前記光学像を走査して時系列のビデオ信号に変換
するテレビジョンカメラとを具備する実時間ディジタル
ラジオグラフィー装置において、基準発振周波数のnS
/n0倍(nS,n0は整数であり、(nS/n0)は非整
数)の周波数を有する第1のクロック信号の前記周波数
の整数倍の周波数を有する第2のクロック信号に基づい
て水平・垂直同期信号を生成する同期信号生成手段を有
し、前記テレビジョンカメラは、前記同期信号生成手段
による水平・垂直同期信号に同期して走査され、走査線
数の異なる複数の走査モードを有し、前記複数の走査モ
ードの中から走査モードを選択する走査モード選択手段
と、前記ビデオ信号を前記第1または第2のクロック信
号により量子化する量子化回路とを具備することを特徴
としている。また、基準発振周波数のnS/n0倍(n
S,n0は整数であり、(nS/n0)は非整数)の周波数
を有する第1のクロック信号の前記周波数の整数倍の周
波数を有する第2のクロック信号に基づいて水平・垂直
同期信号を生成する同期信号生成手段を有し、前記テレ
ビジョンカメラは、前記同期信号生成手段による水平・
垂直同期信号に同期して走査され、複数の走査モードの
中から走査モードを選択する走査モード選択手段と、前
記ビデオ信号を前記第1または第2のクロック信号によ
り量子化する量子化回路とを具備することも特徴として
いる。
【0006】
【作用】本発明においては、実時間DR装置に対して要
求されている空間分解能や濃度分解能の改善を図った高
解像度化、あるいは時間分解能の向上、動画像の取り込
み、記録等に対処するために、新たに開発する2000
本ないしそれ以上の走査モードだけでなく、従来から用
いられている500本、ないし100本走査等、多数の
走査モードを備えること、各走査モードで取り込んだ画
像間には、画素単位での整合性を持たせること、また我
国の現標準放送方式とのクロックに関する整合性を備え
ていること、取り込んだ画像の高S/Nを確保するた
め、テレビジョンカメラの周波数帯域と量子化の関係、
つまりA/D変換用サンプリングクロック周期(以下、
A/D変換用クロックと記す)の関係が、走査モードに
対応して付加された利用モードに1対1対応に切換えら
れること、等を可能にしている。そして、第1世代、第
2世代の各実時間DR装置との整合性、ないし互換性を
持たせ、かつ第3世代である2000本走査モード以上
の走査モードを備えた超高解像度の実時間DR装置を実
現している。
【0007】実時間DR装置を臨床の場で利用する場
合、対象部位別に要求される仕様がそれぞれ異なってく
る。本発明の実時間DR装置では、少なくとも下記の3
つのモードを用いることができるようにする。すなわ
ち、 (1)心臓の左室あるいは右室の状態を撮影する場合に
は、対象物の動きが激しいため、撮影レートが30〜6
0枚/秒と高時間分解能が要求されるが、対象物自体に
はそれ程の微細構造の観察は要求されないため、空間分
解能に対しては強い要求がない。そこで、このような場
合には、500本走査モードが適している。 (2)また、心臓の冠状動脈を撮影する場合には、ある
程度の時間分解能が要求され、15〜25枚/秒程度が
必要であるが、この場合は血管の微細な構造の観察が要
求されるため、高空間分解能が必要となる。ただし、こ
の場合には、観察する視野が6.5〜7インチと狭いた
め、1000本走査モードが適している。 (3)また、脳や腹部の血管、あるいは循環器以外の消
化器等の撮影では、時間分解能はあまり重要ではなく、
その反面、空間分解能の優れていることが強く要求さ
れ、また観察する視野も12インチ以上と広いため、2
000本走査モードないしそれ以上の走査モードが適し
ている。このように、実時間DR装置では、撮影対象ご
とに要求仕様の内容が異なってくるため、必然的に多数
の走査モードを備えることになる。従って、これらの走
査モード相互間の整合性を十分に考慮しなければ、非常
に不経済な装置となるおそれがあるが、本発明の装置を
用いればこれらの課題は全て解決される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の動作原理および実施例を、図
面により詳細に説明する。 (動作原理)本発明においては、テレビジョンカメラか
らの出力信号をA/D変換器を用いて量子化し、これを
画像メモリに取り込む場合、A/D変換器に供給するサ
ンプリング用クロック信号f0を、テレビジョンカメラ
の走査のための水平・垂直同期信号fh,fvを作成する
ため、および走査期間中の画像の取り込み開始番地を示
す水平・垂直帰線消去信号fhBL,fvBLを作成するため
の各クロック信号にそのまま利用するか、あるいはf0
を整数分の1に分周したクロック信号を利用する。その
後、例えば500本走査モードで使用する走査線数をN
1、水平・垂直帰線消去信号fhBL1,fvBL1の幅に相
当するf0でのカウント数をNBLh1,NBLV1,取り
込み画素数をM1×N1、フレーム数をNF1とすると、
1000本走査モード時に、同一のクロック信号f0
量子化したとすると、NS2=2NS1,NBLh2=2N
BLh1,NBLv2=2NBLv1、M2×N2=2M1×2
1,NF2=NF1/4となる。また、1000本走査
モード時、f0の代りに倍のクロック信号2f0を使用し
たとすると、フレーム数NF2がNF1/4からNF1
2と2倍に増加し、時間分解能は向上する。その場合、
A/D変換器までの増幅器の通過周波数帯域Bは、一般
的には2倍となり、テレビジョンカメラの信号電流が帯
域Bの大、小にかかわらず一定であれば、取り込んだ画
像のS/Nが低下する。従って、その場合の信号電流を
増大させる等、何等かのS/N改善方法が必要となる。
【0009】また、上述の場合、500本走査モードの
水平・垂直同期信号fh1,fV1の幅に相当するf0での
カウント数NH1,NV1を1000本走査モード時、N
2=2NH1,NV2=2NV1にした方が望ましい。ま
た、従来のf0は、NS1=525本、NF1=30枚/
秒、M1×N1=480×512,あるいは512×51
2、B1≒5MHzから量子化しないでテレビジョンモ
ニタで直接観察する場合には、10MHz弱に決められ
ており、何等、我国の標準放送方式、いわゆるNTSC
方式とのクロック信号に関する整合性が考慮されていな
い。この課題に対しては、本発明では、NTSC方式の
カラーバースト信号fSCとf0との間に、一定の関係を
成立させている。つまり、クロック信号f0を周波数選
択回路であるPLL(Phase Lock Loo
p)回路を使用すると、クロック信号f0からカラーバ
ースト信号fSCを、あるいは逆にfSCからf0を選択す
ることが可能な周波数とする。そのために、 fSC=3.579545±0.0002MHz ・・・・・・・・・(1) とすると、クロック信号f0はカラーバースト信号fSC
を176/65倍すればよく、 f0=9.6923±0.0005MHz ・・・・・・・・・・・(2) となるクロック周波数を用いることにする。
【0010】このように、本発明においては、実時間D
R装置で従来より多用されている500本走査モードに
対して、走査線数をa倍して増加させた高解像度走査モ
ード時における、走査線数NSi、1秒当りのフレーム
数NFi、取り込み画素数Mi×Ni、水平・垂直帰線消
去幅NBLhi,NBLviを、それぞれ次のように定め
る。 NSi=a×NS1 NFi=b×NF1/a2 NBLhi=a×NBLh1 NBLvi=a×NBLv1i×Ni=a2×M1×N1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) ここで、NS1,NF1,NBLh1,NBLv1,M1×N1
は、500本走査モード時の値、またaはこの場合a=
1となる。さらに、bは500本走査時の基準となる量
子化クロック周波数f01と実際の走査モード時に使用す
るクロック周波数との比である。ところで、本発明で
は、その一例として、基準となる量子化クロック周波数
01を、NTSC方式のカラーバースト信号fSCの周波
数と整合をとるために、次の関係を有するクロック信号
とする。 n001=nSC・fSC ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) ここでは、n0=65、nSC=176とし、 f01=9.6923±0.0005MHz を採用する。
【0011】(実施例)図4および図5は、本発明にお
ける500本、1000本、1500本および2000
本の各走査モード時の関係を示す図である。すなわち、
A/D変換用クロック信号を9.6923MHzとその
2倍の19.3846MHzにした場合の500本、1
000本、1500本および2000本走査モード時の
前記(3)式の関係を示している。ここで、500本モ
ードが2つ記載されているのは、走査方式が2:1のも
の、つまり標準放送に使用されているインタレース方式
を用いて、1本おきに走査する方式と、走査方式が1:
1のもの、つまり連続して走査する方式とがあるからで
ある。走査モードと、走査方式と、取り込み画素数(M
×)と、A/D変換用クロック(f0)と、水平方向と
垂直方向の走査タイムチャートと、A/D変換用クロッ
ク比(b)/走査線数比(a)と、フレーム数(NF)
と、利用走査モード例とが示される。
【0012】図6および図7は、本発明を用いてA/D
変換用クロック信号を9.6923MHzから4倍の3
8.7692MHzまでの4段階に変化させた場合の関
係を示す図である。すなわち、9.6923MHz,1
9.3846MHz,29.0769MHz,および3
8.7692MHzに変化させた時、500本から50
0本をステップとして4000本まで、8段階走査モー
ドを変化させた場合の取り込み画素数、必要な通過周波
数帯域、水平・垂直同期信号周波数が記載されている。
2000本走査モードのように、従来にない高解像度化
を行う場合には、従来から多用されている500本走査
モードを基準として、開発する高解像度モードの走査線
数が500本走査モードに比べて何倍になっているかに
着目し、例えばa倍、その時の走査線数、帰線消去期間
はそれぞれa倍、取り込み画素数はa2倍、フレーム数
は1/a2倍にする。これらの条件は、量子化、つまり
A/D変換用クロックが一定の場合であるが、フレーム
数の増加、つまり時間分解能を向上させたい場合には、
A/D変換用クロック周波数を500走査モード時で基
準として考えた場合のA/D変換用クロック周波数に比
べてb倍にする。その結果、フレーム数は1/a2倍か
らb/a2倍に増加する。また、帰線消去期間は、時間
に関してはカウンタのクロック周波数がb倍となるの
で、a倍からa/b倍と短かくなるが、期間を示すクロ
ックのカウント数は一定で変化しない。このように、高
解像度化に際して、本発明を用いると、従来の技術との
整合性が十分に図れることになり、実時間DR装置の世
代交代が円滑に行われる。また、A/D変換用クロック
周波数を、我国の標準放送であるNTSC方式のカラー
バースト信号fSCから周波数選択が可能な周波数に選定
しておくことにより、同クロック信号間の整合性が重要
となるので、NTSC方式で開発した多くの周辺装置と
の整合性がよくなり、それらの装置を簡単に利用できる
ようになる。さらに、上述のA/D変換用クロック信号
の周波数が変更されるごとに、A/D変換器までの増幅
器の周波数帯域を上記クロック周波数の2分の1以下に
することにより、利用走査モードの選択に係わらず、最
良の画像取り込みを行うことができる。
【0013】図1は、本発明の一実施例を示す実時間デ
ィジタルラジオグラフィー装置のブロック構成図であっ
て、ディジタルフルオログラフィ(DF)装置に適用し
た場合を示している。図1において、31は被験者、3
2は造影剤注入器、33はX線発生装置、34はX線イ
メージインテンシファイア(X−II)、35は本発明
のテレビジョンカメラ、29はテレビジョンカメラ35
への入射光量を調整する光学絞り、36はテレビジョン
モニタ、37はA/D変換部、38は対数変換部、39
は造影剤が未到着時の関心部位のX線像(マスク像)、
40は造影剤が充満した時の関心部位のX線像(ライブ
像)、41はビデオデータを記録するディジタルVT
R、42は画像強調やガンマ変換等を行う画像処理部、
43はハードコピーをとるためのレーザープリンタ、4
4はD/A変換部、45はテレビジョンモニタ、46は
全体を制御する制御部、47は心電図波形信号である。
制御部46の指令によりテレビジョンカメラ35は指示
された利用走査モードとなり、かつテレビジョンカメラ
の信号電流の最大値iSmaxは光学絞り29とX線発生装
置33の出力を制御することにより、制限される。ま
た、A/D変換部37においては、印加される量子化用
サンプリングクロックが利用走査モードに対応した信号
になると同時に、増幅部の周波数帯域も上記利用走査モ
ードに対応して切換えられる。
【0014】本実施例における利用走査モードは、図4
の最下段に示した1〜6の6モードであり、取り込み画
素数5122,10242,20482の場合を示してい
る。最初に被験者31に造影剤を注入せずに、X線発生
装置33からのX線を通してX線イメージインテンシフ
ァイア34に照射し、これをテレビジョンカメラ35で
撮影してA/D変換と対数変換を行った後、マスク像3
9に取り込む。このときには、造影剤が注入されていな
いため、血管部分は映らずに、骨部分のみの画像であ
る。次に、被験者31に造影剤を注入してX線を照射
し、テレビジョンカメラ35で撮影すると、骨部は勿論
のこと、血管部も映っているので、これをライブ像40
に取り込む。そして、両者の画像を差し引き、画像処理
を行った後、テレビジョンモニタ45またはレーザプリ
ンタ43等に出力する。これにより、血管のみの画像が
出力される。
【0015】図2は、図1で使用する同期信号発生回路
の詳細構成図である。図2において、50は装置の原発
振回路であって38.7692MHzのクロック信号を
発生する。この出力は、1/2分周回路51、52を通
して、A/D変換用クロック信号f0、すなわち19.
3846MHzあるいは9.6923MHzを発生す
る。これら両信号の選択は、利用走査モード指定回路5
5の出力を両信号選択回路54に入力し、この選択回路
54の出力に従って制御されるマルチプレクサ53によ
り行われる。図4からも明らかなように、選択回路54
では、利用走査モード番号が奇数か偶数かを選別すれば
よく、奇数利用走査モードでは9.6923MHzを、
偶数利用走査モードでは19.3846MHzを選択す
る。56はカウンタ、57は各走査モードについて、1
水平走査期間に相当するカウント数を記憶するリードオ
ンリーメモリ(ROM)であり、58は比較器である。
すなわち、利用走査モード指定回路55の指定に従っ
て、相当するカウント数がROM57から選択され、比
較器58の基準値として印加される。つまり、比較器5
8の出力501は、水平同期信号fhと同一周期とな
る。この出力ごとに、カウンタ56はクリアされる。
【0016】59,60,61も、それぞれカウンタ、
ROMおよび比較器であって、上述と同じ動作を行う
が、カウンタ59は比較器58の出力信号、つまり水平
走査線数をカウントする。従って、比較器61の出力5
02は、垂直同期信号fvと同一周期となる。また、こ
の出力ごとに、カウンタ59はクリアされる。62,6
7,70,73は、それぞれROMであって、利用走査
モードに対応した水平同期信号幅NH、水平帰線消去信
号幅NBLh、垂直同期信号幅NV、垂直帰線消去信号
幅NBLvを、それぞれ記憶している。一例として、R
OM62について動作を述べる。ROM62には、4
8,48の2倍の96、48の4倍の192が書き込ま
れている。利用走査モード指定回路55の指定がモード
1,2の場合には、ROM62の出力は48、モード
3,4の場合には96、モード5,6の場合には192
となる。63,68,71,74はそれぞれカウンタで
あり、66,69,72,75はそれぞれフリップフロ
ップである。水平同期信号と同一周期の信号501によ
り、カウンタ63にはROM62の出力がロードされ、
またフリップフロップ66はセットされる。同じよう
に、カウンタ68には、ROM67の出力が、またフリ
ップフロップ69がセットされる。カウンタ63,68
は、クロック信号500に従ってカウントダウンを開始
し、ロードされた値になった瞬間に、それぞれの出力を
発生して、フリップフロップ66,69をリセットす
る。すなわち、フリップフロップ66,69の出力50
3,504は、それぞれ水平同期信号fh、水平帰線消
去信号fhBLとなる。
【0017】以下、比較器58から出力信号501がカ
ウンタ63に印加されるごとに、同じ動作を繰り返す。
垂直同期信号と同一周期の502信号をカウントするカ
ウンタ71,74,また502信号にセットされるフリ
ップフロップ72,75は、上記カウンタ63,68、
フリップフロップ66,69と同じ動作を行うが、カウ
ントするクロック信号が異なっているため、その出力5
05、506はそれぞれ垂直同期信号fv、垂直帰線消
去信号fvBLとなる。以下、比較器61から出力信号5
02がカウンタ71に印加されるごとに、同じ動作を繰
り返す。また、選択回路54の出力、つまりA/D変換
用クロック信号として9.6923MHzを利用する
か、その倍の19.3846MHzを利用するかを示す
信号507は、信号500とともに図1のA/D変換部
37に印加される。
【0018】図3は、図1におけるA/D変換部の詳細
回路図である。図1において、テレビジョンカメラ35
の出力信号300は、A/D変換器のバッファアンプを
構成するOP−Amp回路に印加される。この回路の出
力は、CR回路で構成されるフィルタ回路に印加され
る。すなわち、A/D変換部に印加されるクロック信号
500が9.6923MHzの場合には、信号507に
よりスイッチSWがオンされて、静電容量C2がC1に付
加されるので、通過周波数帯域が約5MHzとなる。ま
た、信号500が19.3846MHzの場合には、信
号507がなくなるので、スイッチSWがオフとなり、
その結果、通過周波数帯域が上記の約2倍の10MHz
となる。
【0019】このように、本実施例では、従来の500
走査モードのみを用いた第1世代の実時間DR装置と、
1000本モードを加えた第2世代の実時間DR装置
と、2000本走査モード以上の走査モードを有する超
高解像度の実時間DR装置との整合性および互換性を可
能とする。さらに、図4、図5に示すように、500本
および1000本走査モードだけを用いれば、従来の装
置も直ちに実現することができるとともに、その装置の
高解像度化に対して、例えば512×512画素を基本
ブロックとすると、1000本走査モードでは9ブロッ
クを、2000本走査モードでは16ブロックを、それ
ぞれ得ることができ、基本ブロックの積上げで対処する
ことができる。すなわち、本発明では、各種の実時間D
R装置との整合性と互換性を持つ経済的な装置を実現で
きる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来の500本走査モードと1000本および2000
本以上の走査モードとの整合性および互換性を有し、か
つ既存の装置で開発されたハードウェアやソフトウェア
の技術を円滑に利用することができ、また標準放送方式
で開発された各種の周辺装置も円滑に利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すディジタルラジオグラ
フィー装置のブロック構成図である。
【図2】図1で使用される同期信号発生回路の詳細構成
図である。
【図3】図1におけるA/D変換部の詳細構成図であ
る。
【図4】本発明で備えられる各種の走査モードの相互関
係図(1)である。
【図5】同じく走査モードの相互関係図(2)である。
【図6】本発明におけるA/D変換用クロック周波数に
対する取り込み画素数、水平・垂直同期周波数、周波数
帯域等の比較図(1)である。
【図7】同じくA/D変換用クロック周波数に対する取
り込み画素数、水平・垂直同期周波数、周波数帯域等の
比較図(2)である。
【符号の説明】
31…被験者、32…造影剤注入器、33…X線発生装
置、34…X線イメージインテンシファイア、35…テ
レビジョンカメラ、29…光学絞り、36,45…テレ
ビジョンモニタ、37…A/D変換部、38…対数変換
部、39…X線像(マスク像)、40…X線像(ライブ
像)、41…ディジタルVTR、42…画像処理部、4
3…レーザープリンタ、44…D/A変換部、46…制
御部、47…心電図の波形信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 H04N 7/18 L (72)発明者 小池 功一 千葉県柏市新十余二2丁目1番地 株式会 社日立メディコ技術研究所内 (72)発明者 常岡 雅幸 千葉県柏市新十余二2丁目1番地 株式会 社日立メディコ柏工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象に照射するX線を発生するX線
    発生装置と、前記検査対象のX線像を光学像に変換する
    X線検出器と、前記光学像を走査して時系列のビデオ信
    号に変換するテレビジョンカメラとを具備する実時間デ
    ィジタルラジオグラフィー装置において、 基準発振周波数のnS/n0倍(nS,n0は整数であり、
    (nS/n0)は非整数)の周波数を有する第1のクロッ
    ク信号の前記周波数の整数倍の周波数を有する第2のク
    ロック信号に基づいて水平・垂直同期信号を生成する同
    期信号生成手段を有し、 前記テレビジョンカメラは、前記同期信号生成手段によ
    る水平・垂直同期信号に同期して走査され、走査線数の
    異なる複数の走査モードを有し、 前記複数の走査モードの中から走査モードを選択する走
    査モード選択手段と、 前記ビデオ信号を前記第1または第2のクロック信号に
    より量子化する量子化回路とを具備することを特徴とす
    る実時間ディジタルラジオグラフィー装置。
  2. 【請求項2】 前記基準発振周波数が3.579545
    ±0.0002MHzの範囲内の周波数であり、nS
    0=176/65であることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の実時間ディジタルラジオグラフィー装
    置。
  3. 【請求項3】 前記走査モードのそれぞれの走査線数
    は、前記複数の異なる走査線数の中の最小の走査線数の
    整数倍であり、前記複数の走査モードは、少なくとも2
    000本以上の走査線数を有する走査モードを有するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の実時間ディ
    ジタルラジオグラフィー装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の走査モードのそれぞれにおい
    て、前記量子化回路により量子化されて得られた画像の
    マトリックスサイズが、前記最小の走査線数を有する走
    査モードにおいて得られた画像のマトリックスサイズの
    整数倍であることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載の実時間ディジタルラジオグラフィー装置。
  5. 【請求項5】 前記走査モード選択手段により選択され
    た走査モードにおいて、周波数帯域がほぼ比例関係にあ
    る複数の周波数帯域の中から、前記ビデオ信号の通過す
    る周波数帯域が選択されることを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載の実時間ディジタルラジオグラフィー装
    置。
  6. 【請求項6】 検査対象に照射するX線を発生するX線
    発生装置と、前記検査対象のX線像を光学像に変換する
    X線検出器と、前記光学像を走査して時系列のビデオ信
    号に変換するテレビジョンカメラとを具備する実時間デ
    ィジタルラジオグラフィー装置において、 基準発振周波数のnS/n0倍(nS,n0は整数であり、
    (nS/n0)は非整数)の周波数を有する第1のクロッ
    ク信号の前記周波数の整数倍の周波数を有する第2のク
    ロック信号に基づいて水平・垂直同期信号を生成する同
    期信号生成手段を有し、 前記テレビジョンカメラは、前記同期信号生成手段によ
    る水平・垂直同期信号に同期して走査され、複数の走査
    モードの中から走査モードを選択する走査モード選択手
    段と、 前記ビデオ信号を前記第1または第2のクロック信号に
    より量子化する量子化回路とを具備することを特徴とす
    る実時間ディジタルラジオグラフィー装置。
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