JPH09179739A - 情報処理システム及びその方法 - Google Patents

情報処理システム及びその方法

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JPH09179739A
JPH09179739A JP7341101A JP34110195A JPH09179739A JP H09179739 A JPH09179739 A JP H09179739A JP 7341101 A JP7341101 A JP 7341101A JP 34110195 A JP34110195 A JP 34110195A JP H09179739 A JPH09179739 A JP H09179739A
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JP
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knowledge
item
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reading
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JP7341101A
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English (en)
Inventor
Aruna Roora Suda
アルナ・ローラ 須田
Suretsushiyu Jieyachiyandoran
スレッシュ ジェヤチャンドラン
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの事項について、直接その事項の知識と
して記述されていない知識も利用した検索を行なえるよ
うにする。 【解決手段】 人間の知識構造P1および属性Location o
f Organization of P1を指定すると、各事項の所定の複
数の属性の値、各事項のカテゴリおよび複数のカテゴリ
間の相互関係を知識として記憶する知識ベースから、指
定された知識構造P1において指定された属性に関係のあ
る値としてOrganizationのスロットであるスロットS7
の値が読み出され、この読み出された値Org1の指す組織
の知識構造において指定された属性に関係のある値とし
てAddress のスロットであるスロットS7の値v2が読み
出され、この読み出された値v2の指すvenue の知識構造
が、要求された属性の値として出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された情報に
基づいて、知識ベースを参照し、要求された種類の情報
を出力する情報処理システム及びその方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、知識ベースを参照して、情報の解
析や推論を行なうシステムが考案されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】かかるシステムで
は、知識ベースに、ある事項について、様々な知識が参
照可能に記憶されているが、更に、1つの事項につい
て、直接その事項の知識として記述されていない知識も
利用した検索を行なうことが望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、情報処
理システムに、各事項の所定の複数の属性の値、各事項
のカテゴリおよび複数のカテゴリ間の相互関係を知識と
して記憶する知識ベースと、事項および属性を指定する
指定手段と、該指定手段により指定された事項の指定さ
れた属性の値を前記知識ベースから読み出す読み出し手
段と、前記知識ベースに記憶された前記相互関係を参照
して、前記読み出し手段により読み出された値と関係す
る他の事項の知識を読み出すように、前記読み出し手段
を制御する制御手段とを具える。
【0005】また、本発明の他の態様によれば、情報処
理システムに、各事項の所定の複数の属性の値、各事項
のカテゴリおよび複数のカテゴリ間の相互関係を知識と
して記憶する知識ベースと、複数の事項を指定する指定
手段と、該指定手段により指定された複数の事項のそれ
ぞれに関して、前記相互関係を参照して、関連する事項
に関する知識を前記知識ベースから読み出す読み出し手
段と、前記読み出し手段により読み出された知識の共通
部分を判定する判定手段とを具える。
【0006】また、本発明の他の態様によれば、情報処
理方法に、事項および属性を指定する指定工程と、該指
定工程により指定された事項の指定された属性の値を、
各事項の所定の複数の属性の値、各事項のカテゴリおよ
び複数のカテゴリ間の相互関係を知識として記憶する知
識ベースから読み出す読み出し工程と、前記知識ベース
に記憶された前記相互関係を参照して、前記読み出し工
程により読み出された値と関係する他の事項の知識を読
み出すように、前記読み出し工程を制御する制御工程と
を具える。
【0007】また、本発明の他の態様によれば、情報処
理方法に、複数の事項を指定する指定工程と、該指定工
程により指定された複数の事項のそれぞれに関して、各
事項の所定の複数の属性の値、各事項のカテゴリおよび
複数のカテゴリ間の相互関係を知識として記憶する知識
ベースの前記相互関係を参照して、関連する事項に関す
る知識を前記知識ベースから読み出す読み出し工程と、
前記読み出し工程により読み出された知識の共通部分を
判定する判定工程とを具える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に係る好適な1実施形態を詳細に説明する。
【0009】図1は本発明に係る自然言語処理装置の1
実施例のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0010】同図において、1は、自然言語により情報
を入力するための入力部である。以下では、この入力情
報を文章と称するが、本装置では、一定の規則的な構造
を有していれば、文法的に完全な文章でなくとも、処理
対象とすることができる。2は、CPUであり、各種処
理のための演算、論理判断等を行ない、バス6に接続さ
れた各構成要素を制御する。3は、情報を出力する出力
部である。
【0011】4は、プログラムメモリであり、フローチ
ャートにつき後述する処理手順を含むCPU2による制
御のためのプログラムを格納するメモリである。プログ
ラムメモリ4は、ROMであってもよいし、外部記憶装
置などからプログラムがロードされるRAMであっても
よい。
【0012】5は、データメモリであり、各種処理で生
じたデータを格納するほか、後述する知識ベースの知識
を格納する。データメモリ5は、例えばRAMとする
が、知識ベースの知識は、不揮発な外部記憶媒体から、
処理に先立ってロードしておく、あるいは、必要がある
ごとに参照するものとする。
【0013】6は、CPU1の制御の対象とする構成要
素を指示するアドレス信号、各構成要素を制御するため
のコントロール信号、各構成機器相互間でやりとりされ
るデータの転送を行なうためのバスである。
【0014】図2は、知識ベース20の構成を示す図で
あり、一般知識ベース(worldknowledge base WK
B)31、領域知識ベース(domain knowledge base D
KB)32、辞書33、データベース34を備えてい
る。WKB31は、一般的な物事についての知識を有す
る。DKB32は、ゴール・プランモデルなどの知識を
有する。辞書33は、通常の辞書に相当する言語の知識
を有する言語知識ベース(linguistic knowledge base)
であり、データベース34は、個人情報などを記憶して
いる。
【0015】図3は、一般知識ベース31の内容を示す
図である。general world knowledge は、同図の(a) 〜
(g) に分類される。図4は、図3の(a) 物体(Physical
object)の概念の構成を示す図である。物体は、自然界
に物理的に存在する物(object)の全てからなり、重量、
寸法などを有する。各物体は、図11に示すような物体
をユニークに特徴付ける様々な特徴と関係付けられてい
る。同図において、「機能」は、例えば人間の場合、生
存であり、「抽象値」は、その場合、生命である。ま
た、「関連する抽象的存在」は、太陽の場合、日没であ
る。「プロパティ」としては、可算、形容詞で修飾可
能、資金などを消費する、破壊可能といったものがあ
る。
【0016】図5は、物体の下に存在する知識構造の主
要なタイプを示す図である。物体は、生命体(植物を含
む全ての生物)と、非生命体の2つのカテゴリに大別さ
れる。生命体は更に、移動不能の物と、移動可能な物と
に分類される。移動不能の物には植物が含まれ、移動可
能な物は、鳥と動物とに分類される。図5に示すように
人間は動物の下にある。
【0017】また、図5に示すように、非生命体は、更
に、自然の物と人工の物とに分類され、自然の物は、移
動可能な物(砂、岩、水等)と移動不能の物(山、平
野、海等)とに分類される。後者は、SPACEからも
導き出される。また、人工の物は、移動可能な物と移動
不能の物とに分類される。移動可能な物は更に、動的な
物(自動車、飛行機等、自分で動く物)、静的な物(箱
やペン等、持ち上げて運べる物)、中位の物(自転車
等、動的な物のように自分で動き、静的な物のように容
易に持ち上げられる物)に分類される。動的な物は、飛
行機や列車等の大きな乗り物と、バスや自動車のような
小さな乗り物とに分類され、その構造に、スピードや、
持ち主等のスロットを含む。
【0018】静的なものは、マネ−(マネーのタイプ
(チェックか現金か)のスロットを持つ)、装備/機
械、編集可能な項目、書かれた物などに分類される。更
に、図6に示すように、書かれた物は、ユニット(1つ
のトピックに関する)とコレクション(複数のトピック
に関する)に分類される。ユニットは、a1)に示すス
ロットを有し、a2)に示すサブカテゴリを有する。同
様に、コレクションは、b1)に示すスロットを有し、
b2)に示すサブカテゴリを有する。
【0019】更に、b2)に属するドキュメントは、パ
ーソナル・ドキュメント(手紙、ファックス、メモ
等)、オフィシャル・ドキュメント(チケット、査証、
パスポート等)、パブリック・ドキュメント(時刻表、
公示、広告等)に分類される。それぞれの構造をc)、
d)、e)に示す。
【0020】図5に戻り、非生命体で、人工の移動不可
能な物(ビルディング、橋等)は、SPACEからも導
かれ、固定の位置がある。ビルディングは更に、パブリ
ック・ビルディング(主としてレジャーのためであり、
ホール、博物館、動物園等)、リビング・ビルディング
(ホテル、レストラン、ホーム等)、ファンクショナル
・ビルディング(オフィス、大学、空港、研究所等)の
3つに分類される。パブリック・ビルディングは、何で
有名かというスロットを有し、リビング・ビルディング
は、誰(またはどの組織)の所有物かというスロット、
及び住人のスロットを有する。ファンクショナル・ビル
ディングは、ORGANIZATIONからも導かれ、よって、ORGA
NIZATIONのプロパティ(機能、業務、住所)を得る。
【0021】図7は、人物の構造を示す図である。同図
に示すように、人物は、物体の名前のスロットを受け継
ぐが、それらは、ファーストネーム、ミドルネーム、サ
ーネームに分類される。また、全ての生命体は、年齢、
すなわち誕生以来の生存時間を有する。更に、人物は、
電話番号、誕生日、住所、社会的地位、所属組織、業務
(現在の業務、以前の業務、通常業務、その他の業務を
含む)、称号、趣味、親、子等のスロットを有する。図
7下部は、Kono Gitaro という名前の人物の構造を示す
図である。
【0022】図8は、抽象的存在の下にある知識構造を
示す図である。これらは、物理的存在を持たず、心の中
にのみ存在し、感謝、考え、美しさ、トリップ、怖れ、
物理や化学等の知識、スキルなどを含む。抽象的存在の
サブカテゴリは、M Place (組織等)とAbstract Objで
あり、後者は更に、M Feel Obj(感謝、恩義)、M Tran
s Obj (情報)、M Proc Obj(意見、見解)、M build
Obj (デザイン、プラン、結果)、Mact Obj(知識領
域、業務領域)に分類される。
【0023】図9は、抽象的存在の主要なプロパティを
示す図である。同図において、スロットS3は、所属す
る先であり、その存在の存在場所である。スロットS4
は、関連する物体であり、例えば、日没に対する太陽で
ある。図10は、Mact Objに属する業務領域の構造を示
す図である。
【0024】図11は、マルチレベルでリンクした組織
の構造の詳細構成を示す図である。スロットS2は、そ
の組織が属する上位の組織、スロットS3は、その組織
に含まれる部や課等の下位の組織である。スロットS4
は、組織のタイプであり、政府、利益団体、学術団体等
である。スロットS5は、業務のタイプであり、製造、
開発、商業等である。この情報はある人が従事する仕事
の質を表す情報として利用される。スロットS8は名目
上の長、S9は代表者であり、それぞれの役職名であ
る。図11の下部は、組織の例を示す図である。
【0025】図12は、それぞれ知識領域の構成と例を
示す図である。図13は、知識領域の階層構造の例を示
す図である。図14は、SPACEの下にある知識構造
を示す図である。範囲、距離、ボリューム等のような空
間的な量から成り立っている。同図において、サブ・コ
ンチネントは、北米、南米、南西アジア等、大陸の一部
である。リージョンとは、U.K.では、イングランド
やスコットランド、日本では、北海道や本州(これは更
に、関東や関西というリージョンを含む)等である。ス
テートは、あるいは、カウンティやプロヴィンスであ
る。
【0026】図15の(a) は、場所の構造を示す図であ
る。スロットS2は、その場所に含まれる場所、スロッ
トS3は、その場所の属する場所である。スロットS7
は地理上の位置であり、例えば緯度、経度の値である。
図15の(b) は、国の構造を示す図である。国の場合、
スロットS2は州、S3は大陸である。また、スロット
S8として、首都を設けている。更に、同図のスロット
以外のプロパティとして、政府、夏時間、査証の要否、
現状(先進国、途上国)、通貨、TVの信号方式、気温
などがある。図15(c) は、日本の構造を示す図であ
る。また、市の場合のスロットとしては、他の場所との
つながり(距離や、方角など)や、観光名所などがあ
る。図16は、Venue の構造を示す図である。
【0027】図17は、単位時間の下にある知識構造を
示す図である。単位時間は、日や月など時間に関係する
概念を表す。時間は、流れる、取り戻せないというクォ
リティがある。また、資源でもある。また、消費でき
る、制御できないというプロパティを有する。図18
は、時間の概念構造を示す図である。スロットS1、S
2に示すように、時間の区分にも、場所の場合と同様な
包含関係がある。図19は、イベントの構成を表す図で
あり、a1)は構造を、a2)はサブカテゴリを示して
いる。サブカテゴリであるインテンショナルは更に、
b)に示すように分類される。
【0028】図20は、DRIVING FORCESの下にある構造
を示す図である。これらは、アクションの組をもたらす
フォースである。Driving forcesのプロパティには、タ
イプ(自然かインテンショナルか)、オブジェクトの種
類(作用の対象、例えば全物体か人間のみか)、結果の
セット(期待される物、及び他の可能性)がある。図2
0に示すように、Driving forcesは、Themes, Goals-Pl
ans, MOPS/Scenesに分類され、Themesは更に、図21に
示すように分類される。
【0029】図22は、Goal-Plan の構造を示す図であ
る。Goals-Plans は、あるプランを実行する生命体に、
そのプランを達成するための行動をとらせるintentiona
l psychological driving forcesである。図22におい
て、WHO はゴールのプロセッサであり、WHATはゴールそ
のものについての情報である。SITUATION は通常及び代
わりのプランから選択する際の可能性、正常のファクタ
ーなどである。HOW はゴールを達成するためのプランで
あり、通常のプラン、代わりのプランなどがある。POST
-CONDITIONS は、結果の組、期待されたゴールなどがあ
る。
【0030】図23は、MOPの構造を示す図である。
MOPSはvariety of Goalsを解消するために用いられ
る一般化されたプランであり、指定された順に実行され
るべきシーンを構成する。図24は、シーンの構造を示
す図である。シーンはプラニングの不要な固定されたア
クションの組であり、メインゴールまたはそれが付属す
べきMOPを満足させるために実行される。
【0031】図25は、Mental Existanceの下にある一
般化されたゴール・プランの階層を示す図である。Work
For Existanceは、Workのステージに従って、DKNOW, D
O WORK, PRESENT/PUBLISH の3つのゴールを有する。ま
ず、新たなワークを始める前に、それについて学ばなけ
ればならない(DLEARN)。またワークを続けているときで
も、その分野の進歩に遅れないようについて行かなけれ
ばならない(DKNOWforM KEEP ABREAST) 。M DO WORK は
ワークの実際の内容であり、ワークの結果を評価してい
く最後のフェーズが、Present/Publish というゴールに
よってなされる(M GET EVALUATED)。
【0032】図26は、ドメインに依存するゴール・プ
ラン構造を示す図であり、R&Dとセールスという2つ
のドメインに適用したものである。図27は、基本的な
ゴールを示す図である。例えば、DPROX は、特定の場所
に到達するためのゴールであり、乗り物を使う、乗せて
もらうというゴールを含む。図28は、行動の構造を示
す図である。図29は、行動の例を示す図である。図3
0は、MEETの構造を示す図である。図31は、MEETのド
ラフト・インスタンスを示す図である。図32は、AGRE
EMENT の構造を示す図である。図33は、MTRANS
の概念構造を示す図である。図34は、PTRANSの
概念構造を示す図である。図35は、PTRANSの概
念構造を示す図である。
【0033】図36は、Driving forcesとアクションの
関係を示す図である。同図において、Int.はIntentiona
l 、psy.はpsychological 、mech. はmechanicalを表し
ている。Driving forcesは、力の作用する物体の状態、
関連する抽象的存在の状態の変化や、空間的、時間的な
変化を引き起こす。
【0034】図37は、行動の結果である状態記述子(S
tate descriptor)の例を示す図である。状態記述子は、
あるエンティティの状態及び2つ以上のエンティティ間
の関係を記述する。ここで、ACONFIG は、抽象的存在、
物体、driving forcesの結果(副詞)、または時間の間
の抽象的な構成の関係の状態記述子である。ESCHEDULE
はイベントの状態記述子であるイベント・スケジュー
ラ、LOCATEは空間の状態記述子、MSTATEは心理的な状態
の記述子、PCONFIG は物体間または物体と空間の物理的
な構成の関係であり、john is in Tokyo, the book is
on the table, Delhi is in India.などをカバーする動
詞である。WANTはdriving forcesの状態記述子である。
【0035】以下に、上述の知識ベース20から必要な
情報を得るための処理手順を説明する。図38は、ある
事項の特定の属性値を知るためのフローチャートであ
る。システムへの入力は知識構造KS1であり、また、
出力として属性Attr1の値を要求する(ステップS44
1)。まず、知識ベース20の知識構造に関する知識を
利用して、知識構造KS1のどこ(どのスロット)から
属性Attr1の値が得られるかを調べる(ステップS44
2)。スロットが見つかった場合は、そこから属性Attr
1の値を得て要求元に返す(ステップS443〜4)。
スロットが見つからなかった場合には、エラーメッセー
ジを返す(ステップS445)。図39は、具体例とし
て、人物の知識構造P1を入力し、年齢を要求した場合
のフローチャートである。図7に示したように、年齢は
スロットS2にあるので、スロットS2の値を検索して
出力する。
【0036】図40は、与えられた知識構造に基づい
て、更に他の知識構造を参照する場合のフローチャート
である。ここでは、上記と同じ人物の知識構造P1を入
力し、組織を要求した場合のフローチャートである。図
7に示したように、組織はスロットS7にあり、スロッ
トS7の値は組織の知識構造Org1へのポインタであるの
で、この知識構造Org1を検索して出力する。
【0037】図41は、与えられた知識構造に基づい
て、更に他の知識構造の属性を参照する場合のフローチ
ャートである。ここでは、上記と同じ人物の知識構造P
1を入力し、人物の属する組織の場所を要求した場合の
フローチャートである。図7に示したように、組織はス
ロットS7にあり、スロットS7の値は組織の知識構造
Org1へのポインタであるので、この知識構造Org1を検索
する。図11に示すように、組織の知識構造において、
場所はスロットS7にあり、知識構造Org1のスロットS
7の値はVenue の知識構造V2へのポインタであるので、
この知識構造V2を検索して出力する。
【0038】図42は、2つ以上の知識構造の共通する
上位の構造を知るためのフローチャートである。システ
ムへの入力は知識構造KS1、KS2であり、また、出
力として知識構造KS1、KS2に共通に重なり合う上
位の構造を要求する(ステップS481)。まず、知識
ベース20の知識構造に関する知識を利用して、各知識
構造KS1、KS2における"belongs to"スロットを求
め、その値を利用して親となる知識構造にフェッチす
る。同様に、"owns"スロットを利用して、子となる構造
にフェッチする。そして、各知識構造KS1、KS2に
関連する構造のマッチングを調べ、共有する上位の構造
を求める(ステップS482)。共通する構造が見つか
った場合は、その構造を得て要求元に返す(ステップS
483〜4)。共通する構造が見つからなかった場合に
は、エラーメッセージを返す(ステップS485)。
【0039】図43は、具体例として、場所の知識構造
P1、P2を入力し、共通の上位の構造を要求した場合
のフローチャートである。場所は図44に示したような
階層構造であり、"belongs to"スロットと"owns"スロッ
トをたどることにより、共通の上位の構造P3が得ら
れ、出力される。
【0040】以上のように、"belongs to"スロットと"o
wns"スロットを設けた知識構造により、2つの場所の知
識構造に共通する上位の構造が特定できる。従って、例
えば、レター・ライティング・システムにおいて、訪問
に関するレターの場合、差出人と受取人との住所の遠近
に応じた文章作成ルールを適用する際の助けになる。ま
た、図45に示す問答例のような問いに対して、2つの
場所の知識構造に共通する上位の構造を調べ、包含関
係、位置関係を特定することにより、同図のような応答
が可能となる。
【0041】図46は、2つの知識構造に共通する上位
の構造を求める他の具体例である、2つの知識領域KD
1,KD2に共通する上位の構造を求める処理のフロー
チャートである。知識領域は図13に示したような階層
構造であり、"belongs to"スロットと"owns"スロットを
たどることにより、結局知識領域KD2自身が共通の上
位の構造として得られ、出力される。
【0042】以上のように、"belongs to"スロットと"o
wns"スロットを設けた知識構造により、2つの知識領域
の知識構造に共通する上位の構造が特定できる。従っ
て、例えば、レター・ライティング・システムにおい
て、よく知らない相手に対して、自分の仕事を紹介する
場合、説明の詳細さの程度を、自分の仕事と相手の仕事
とを比較した結果から決定することができる。もし、共
通する知識領域が非常に高い階層である場合、両者の共
通性は少ないので、詳細な説明をしても相手は理解でき
ないと判断される。一方、両者が非常に近い場合、仕事
の内容を説明することは、相手の関心を引く上で重要と
なり得る。また、仕事の内容が近ければ、それに関連す
る物事の名称、例えば、会議の名称などを表現する際
に、略称で十分である。
【0043】また、同様に、組織の知識構造に共通する
上位の構造を調べることは、例えば、同じ大きな会社に
属する2人の人物に関して、どの階層で両者の属する組
織が異なるかを判定することができる。
【0044】また、"What is a jounal?" という問いに
対して、図5のような知識の分類に従って、"Journal i
s a type of written material which is periodical a
nd deals with one specialized knowledge domain."
と回答できる。
【0045】また、例えば、図41につき説明した例に
おいて、Venue の知識構造(図16参照)のスロット
が、図47のように、更に他の構造をポインタとなって
いる場合は、ポイントしている構造を参照するととも
に、"belongs to"スロットと"owns"スロットの値に基づ
いて、上位及び下位の構造を参照することもできる。
【0046】なお、本発明の機能が実行されるのであれ
ば、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステ
ムであっても、装置またはシステムにプログラムを供給
することにより処理が行なわれる場合であっても、本発
明が適用されることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ある事項について、その事項の特定の属性の値を得る際
に、知識ベースからその事項に関連する他の事項の知識
も参照されるようにしたので、1つの事項について、直
接その事項の知識として記述されていない知識も利用し
て、より豊富な情報の検索ができる。また、この検索に
より、特定の事項の知識において不足する情報を、他の
事項の知識から補うことができる。
【0048】また、複数の事項について、共通する上位
の事項を知ることができるので、これに基づいて両者の
関係を決定することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自然言語処理装置のハードウェア構成
を示すブロック図である。
【図2】知識ベースの構成を示す図である。
【図3】一般知識の知識ベースの内容を示す図である。
【図4】物体の概念の構成を示す図である。
【図5】物体の下に存在する知識構造を示す図である。
【図6】書かれた物の構成を示す図である。
【図7】人物の構造とその例を示す図である。
【図8】抽象的存在の下に存在する構造を示す図であ
る。
【図9】抽象的存在のプロパティを示す図である。
【図10】業務領域の構造を示す図である。
【図11】組織の構造とその例を示す図である。
【図12】知識領域の構成と例を示す図である。
【図13】知識領域の階層構造の例を示す図である。
【図14】SPACEの下にある知識構造を示す図であ
る。
【図15】SPACE及び国の知識構造を示す図であ
る。
【図16】Venue の構造を示す図である。
【図17】単位時間の下にある知識構造を示す図であ
る。
【図18】時間の概念構造を示す図である。
【図19】イベントの構成を示す図である。
【図20】DRIVING FORCES及びThemesの下にある知識構
造を示す図である。
【図21】Themesの分類を示す図である。
【図22】Goal-Plan の構造を示す図である。
【図23】MOPの構造を示す図である。
【図24】シーンの構造を示す図である。
【図25】一般化されたゴール・プランの階層を示す図
である。
【図26】ドメインに依存するゴール・プランの構造を
示す図である。
【図27】基本的なゴールを示す図である。
【図28】行動の構造を示す図である。
【図29】行動の例を示す図である。
【図30】MEETの構造を示す図である。
【図31】MEETのドラフト・インスタンスを示す図であ
る。
【図32】AGREEMENT の構造を示す図である。
【図33】MTRANSの構造を示す図である。
【図34】PTRANSの構造を示す図である。
【図35】PTRANSの構造を示す図である。
【図36】Driving forcesとアクションの関係を示す図
である。
【図37】行動の結果である状態記述子の例を示す図で
ある。
【図38】ある事項の特定の属性値を知るためのフロー
チャートである。
【図39】人物の知識構造から年齢を求める処理のフロ
ーチャートである。
【図40】与えられた知識構造に基づいて、更に他の知
識構造を参照して検索する処理のフローチャートであ
る。
【図41】人物の知識構造に基づいて、人物の属する組
織の場所を求める処理のフローチャートである。
【図42】2つ以上の知識構造の共通する上位の構造を
求める処理のフローチャートである。
【図43】2つ以上の場所の知識構造の共通する上位の
構造を求める処理のフローチャートである。
【図44】場所の階層構造を示す図である。
【図45】場所に関する問答例を示す図である。
【図46】2つの知識領域に共通する上位の構造を求め
る処理のフローチャートである。
【図47】あるVenue の知識構造と他の知識構造との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 入力部 2 CPU 3 出力部 4 プログラムメモリ 5 データメモリ 6 バス 20 知識ベース

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各事項の所定の複数の属性の値、各事項
    のカテゴリおよび複数のカテゴリ間の相互関係を知識と
    して記憶する知識ベースと、 事項および属性を指定する指定手段と、 該指定手段により指定された事項の指定された属性の値
    を前記知識ベースから読み出す読み出し手段と、 前記知識ベースに記憶された前記相互関係を参照して、
    前記読み出し手段により読み出された値と関係する他の
    事項の知識を読み出すように、前記読み出し手段を制御
    する制御手段とを具えたことを特徴とする情報処理シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段が、前記他の事項の知識の
    特定の属性の値を読み出すように、前記読み出し手段を
    制御することを特徴とする請求項1記載の情報処理シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記所定の複数の属性は、各事項の属す
    る概念ごとに定められていることを特徴とする請求項1
    記載の情報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記相互関係は、属性の値として記憶さ
    れた他の知識へのポインタであることを特徴とする請求
    項1記載の情報処理システム。
  5. 【請求項5】 各事項の所定の複数の属性の値、各事項
    のカテゴリおよび複数のカテゴリ間の相互関係を知識と
    して記憶する知識ベースと、 複数の事項を指定する指定手段と、 該指定手段により指定された複数の事項のそれぞれに関
    して、前記相互関係を参照して、関連する事項に関する
    知識を前記知識ベースから読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された知識の共通部分を
    判定する判定手段。ことを特徴とする情報処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記複数の事項につい
    て、共通する上位の事項を判定することを特徴とする請
    求項5記載の情報処理システム。
  7. 【請求項7】 前記所定の複数の属性は、各事項の属す
    る概念ごとに定められていることを特徴とする請求項5
    記載の情報処理システム。
  8. 【請求項8】 前記相互関係は、属性の値として記憶さ
    れた他の知識へのポインタであることを特徴とする請求
    項5記載の情報処理システム。
  9. 【請求項9】 前記所定の複数の属性の1つとして、そ
    の事項の上位または下位の事項の識別情報を含むことを
    特徴とする請求項5記載の情報処理システム。
  10. 【請求項10】 事項および属性を指定する指定工程
    と、 該指定工程により指定された事項の指定された属性の値
    を、各事項の所定の複数の属性の値、各事項のカテゴリ
    および複数のカテゴリ間の相互関係を知識として記憶す
    る知識ベースから読み出す読み出し工程と、 前記知識ベースに記憶された前記相互関係を参照して、
    前記読み出し工程により読み出された値と関係する他の
    事項の知識を読み出すように、前記読み出し工程を制御
    する制御工程とを具えたことを特徴とする情報処理方
    法。
  11. 【請求項11】 前記制御工程が、前記他の事項の知識
    の特定の属性の値を読み出すように、前記読み出し工程
    を制御することを特徴とする請求項10記載の情報処理
    方法。
  12. 【請求項12】 前記所定の複数の属性が、各事項の属
    する概念ごとに定められていることを特徴とする請求項
    10記載の情報処理方法。
  13. 【請求項13】 前記相互関係は、属性の値として記憶
    された他の知識へのポインタであることを特徴とする請
    求項10記載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】 複数の事項を指定する指定工程と、 該指定工程により指定された複数の事項のそれぞれに関
    して、各事項の所定の複数の属性の値、各事項のカテゴ
    リおよび複数のカテゴリ間の相互関係を知識として記憶
    する知識ベースの前記相互関係を参照して、関連する事
    項に関する知識を前記知識ベースから読み出す読み出し
    工程と、 前記読み出し工程により読み出された知識の共通部分を
    判定する判定工程。ことを特徴とする情報処理方法。
  15. 【請求項15】 前記判定工程は、前記複数の事項につ
    いて、共通する上位の事項を判定することを特徴とする
    請求項14記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 前記所定の複数の属性は、各事項の属
    する概念ごとに定められていることを特徴とする請求項
    14記載の情報処理方法。
  17. 【請求項17】 前記相互関係は、属性の値として記憶
    された他の知識へのポインタであることを特徴とする請
    求項14記載の情報処理方法。
  18. 【請求項18】 前記所定の複数の属性の1つとして、
    その事項の上位または下位の事項の識別情報を含むこと
    を特徴とする請求項14記載の情報処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020194520A (ja) * 2019-05-26 2020-12-03 株式会社医療情報技術研究所 知識管理システム
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