JPH09179076A - 偏光プラスチックレンズ及びその製造方法 - Google Patents

偏光プラスチックレンズ及びその製造方法

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JPH09179076A
JPH09179076A JP35045095A JP35045095A JPH09179076A JP H09179076 A JPH09179076 A JP H09179076A JP 35045095 A JP35045095 A JP 35045095A JP 35045095 A JP35045095 A JP 35045095A JP H09179076 A JPH09179076 A JP H09179076A
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JP
Japan
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lens
polarizing
base layer
plastic
plastic base
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Application number
JP35045095A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Wakayoshi
美範 若吉
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WAKAYOSHI KOGAKU KOGYO KK
Original Assignee
WAKAYOSHI KOGAKU KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光プラスチックレンズであって、あらゆる
度付きレンズを簡単にかつ低コストで製作することの出
来るレンズの提供。 【解決手段】 偏光シート1の片面にプラスチック基層
2を融着一体化した偏光レンズであり、上記プラスチッ
ク基層2の厚さを大きくして成形し、後加工にて適度な
度付きレンズに研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防眩用の偏光プラスチ
ックレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】太陽光線は縦波と横波の混合波である
が、光学的異方性を有する偏光レンズを該光が通過する
場合、上記縦波又は横波のいずれかの振動波を選択して
通過させ、他方の波の通過を阻止することが出来る。従
って、太陽光の反射によって水面や路面、又は屋根瓦等
がギラ付いて見えることはなく、太陽光の強い夏場には
眩しくなくて最適なレンズである。勿論、単に太陽光線
を遮るだけであるならばサングラスでもよいが、該サン
グラスには太陽光線の片方の振動波を遮るといったこの
機能は存在せず、反射光のギラ付きを完全に防止するこ
とは出来ない。
【0003】ところで、この偏光プラスチックレンズは
偏光素子を透明なプラスチック層と積層して構成するこ
とが出来、特公昭61−56090号に係る「偏光プラ
スチックレンズの製造方法」が知られている。これらの
他に特公昭53−29711号や特公昭50−3656
号公報等に記載されている技術が公知となっているが、
従来の偏光レンズはサングラスの代用として用いられ、
度付き偏光レンズは存在していない。
【0004】偏光素子とプラスチック層を積層して構成
する偏光レンズの場合、該偏光素子の両面には透明の被
覆層を積層して偏光シートを成形し、この偏光シートを
金型にセットして溶融プラスチックを充填して成形され
ることになるが、度付き偏光レンズを製作するには使用
する金型の種類が多くなり、これに乱視用のレンズを加
えるならば数限りない金型数となってしまう。これは必
然的に度付き偏光プラスチックレンズの製作コストを高
くする結果となる。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】従来の偏光プラスチ
ックレンズの製法にて度付き偏光レンズを製作するには
上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課
題はこの問題点であって、低コストで製作することが出
来る度付き偏光プラスチックレンズ及びその製造方法を
提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光プラスチッ
クレンズは偏光素子の両面に積層した透明の被覆層を形
成した偏光シートを金型にセットして溶融プラスチック
をキャビティー内に充填してプラスチック基層を融着一
体化して成形されるレンズである。従って、プラスチッ
ク基層と融着する側の偏光シートの透明被覆層は互いに
結合性を有す材質でなくてはならない。本発明では度付
き偏光プラスチックレンズを対象としていて、その為に
上記プラスチック基層を厚く成形し、後工程において所
定の度付きレンズに研磨加工する。すなわち、プラスチ
ック基層はあらゆる度付きレンズに対応出来る厚さにな
っている為に、成形金型は一種類で済む。以下、本発明
に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】
【実施例】図1は本発明の偏光プラスチックレンズの断
面を示している実施例である。同図の1は偏光シート、
2はプラスチック基層を表していて、これら偏光シート
1とプラスチック基層2は溶融一体化されている。ここ
で、上記偏光シート1は図2に拡大断面図を示している
ように、偏光素子3の両面には透明の被覆層を形成して
いる。
【0008】偏光素子3とは光学的異方性を有す透明フ
イルムであって、例えば実質的に一軸方向に分子配列さ
れ、かつヨウ素あるいは二色性染料で処理されたポリビ
ニルアルコールのフイルム、ハロゲン化ビニル系重合体
の脱ハロゲン化水素反応によるポリエンを有す重合体を
二色性染料で処理し、一軸方向に分子配向されたもの等
が適用される。又この偏光素子3の両面に積層される透
明被覆層は該偏光素子3を保護する役目をなすものであ
り、これにはセルロースアセテート、セルローストリア
セテート、セルロースアセテートブチレート等の熱可塑
性セルロース誘導体からなるフイルム、その他アクリル
系フイルム、塩化ビニル系フイルム等が適用される。そ
して、偏光素子3とは接着剤を用いて積層されて偏光シ
ートとなる。
【0009】図2では凸状に湾曲した表側をトリアセテ
ートフイルム4、内側をポリカーボネートフイルム5と
している。これら各フイルム4、5は偏光素子3を間に
して加熱プレス成形され、所定の曲率を有す曲面に形成
される。そして該偏光素子3は金型にセットされて溶融
プラスチックをキャビティー内に充填して上記プラスチ
ック基層を成形する。
【0010】この場合、金型にセットされてプラスチッ
ク基層2と溶融一体化するにおいて、該偏光シート1に
シワや亀裂等が生じないように適当な厚さが必要であ
る。従って、一般的には偏光素子3は15μ〜75μ、
又トリアセテートフイルム4は35μ〜350μ、ポリ
カーボネートフイルム5は30μ〜200μとなってい
る。そしてポリカーボネートフイルム5を凸金型に接す
るように配置し、一方のトリアセテートフイルム4を凹
金型に配置すると共に、凸金型を130℃〜150℃に
加熱した状態で間に偏光素子を挿入して互いに圧接して
偏光シート1を成形する。
【0011】ところで、偏光シート1を金型にセットし
てプラスチック基層を融着一体化する訳であるが、この
射出成形技術は従来から公知である為に改めて説明する
ことは省略する。この場合、プラスチック基層2の材質
は偏光シート1と融着出来るようにポリカーボネートが
用いられる。溶融プラスチックは金型のランナーからキ
ャビティーへ供給されることになるが、プラスチック基
層2内に歪みが生じないようにしなくてはならず、その
為の工夫はなされている。前記図1はこのようにして成
形された偏光レンズである。
【0012】図1の偏光シート1はレンズ表面側に積層
されているが、裏面側に積層することも出来る。該偏光
シート1に融着一体化したプラスチック基層2は一定厚
さであるが、図3に示すように度付きレンズにするには
上記プラスチック基層2を研磨する。すなわち、本発明
の度付きレンズはプラスチック基層2を適度な曲面に加
工することで、多種多様なレンズを製作することが出
来、この場合に成形金型は一種類である。従って、成形
した度付きレンズのプラスチック基層2の厚さは2mm〜
12mmとなっている。
【0013】勿論、プラスチック基層2を正面側に形成
した場合であっても同じように研磨する。そして研磨し
て所定の曲面に形成された度付きレンズは外周をカット
してメガネフレームのリムに嵌り得るような形状に加工
される。以上述べたように、本発明の偏光プラスチック
レンズは偏光シートに融着一体化したプラスチック基層
を適度な曲面に研磨したものであり、次のような効果を
得ることが出来る。
【0014】
【発明の効果】本発明の偏光プラスチックレンズは偏光
シートに融着一体化して形成したプラスチック基層を研
磨して所定の曲率をもった曲面に形成したものであり、
該偏光プラスチックレンズによって度付きレンズを構成
することが出来る。そして、上記プラスチック基層は厚
めに成形されている為に、あらゆる度数の曲率面に研磨
することが出来る。勿論、成形金型は一種類であって、
後加工の研磨によって度付きレンズを形成する為に低コ
ストで製作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏光シートにプラスチック基層を融着した偏光
レンズ。
【図2】偏光シートの断面拡大図。
【図3】度付き偏光プラスチックレンズの具体例。
【符号の説明】
1 偏光シート 2 プラスチック基層 3 偏光素子 4 トリアセテートフイルム 5 ポリカーボネートフイルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光シートの片面にプラスチック基層を
    融着一体化した偏光レンズであって、上記球面状に湾曲
    した偏光シートは偏光素子の両面に透明被覆層を積層
    し、上記プラスチック基層と融着する側の透明被覆層は
    互いに結合性を有す材質とし、そして該プラスチック基
    層の厚さを大きくして後加工にて適度な度付きレンズに
    研磨可能としていることを特徴とする偏光プラスチック
    レンズ。
  2. 【請求項2】 偏光シートの片面にプラスチック基層を
    融着一体化した偏光レンズであって、上記偏光シートは
    偏光素子の両面に透明被覆層を積層して球面状に予備成
    形し、この偏光シートを金型にセットして溶融プラスチ
    ックをキャビティー内に流し込んでプラスチック基層を
    成形すると共に偏光シートと融着一体化し、そして該プ
    ラスチック基層を後加工にて適度な度付きレンズに研磨
    したことを特徴とする偏光プラスチックレンズの製造方
    法。
JP35045095A 1995-12-22 1995-12-22 偏光プラスチックレンズ及びその製造方法 Pending JPH09179076A (ja)

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