JPH09178854A - レーザドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置 - Google Patents
レーザドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置Info
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- JPH09178854A JPH09178854A JP7336875A JP33687595A JPH09178854A JP H09178854 A JPH09178854 A JP H09178854A JP 7336875 A JP7336875 A JP 7336875A JP 33687595 A JP33687595 A JP 33687595A JP H09178854 A JPH09178854 A JP H09178854A
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- frequency
- band
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザドップラ方式による速度測定方法にお
いて、構成を複雑にすることなく測定精度を向上させ
る、被測定物の反射信号が小さいときにも信号の検出が
可能、測定結果の信頼度を明確にする。 【解決手段】 送受信機21からの信号を入力とする、
通過帯域幅f0を有しその通過帯域が連続する複数のバン
ドパスフィルタ(BPF) 5と、BPF 5を通過した信号のう
ちの1つの信号を選択出力する切替回路8と、切替回路
8から出力された信号をデジタル信号に変換するアナロ
グ・デジタル変換回路(A/D) 13と、A/D13から出力
された信号を狭帯域bの周波数スペクトルに分解するコ
ヒーレント積分回路14とを備える。BPF 5が少なくて
すみ構成が簡単になる。周波数毎に信号を加算するノン
コヒーレント積分回路15を備える。信号対雑音電力比
が改善されて反射信号が小さいときにも信号の検出が可
能になる。目標信号を一定の誤検出確率の下で自動検出
する一定誤警報確率検出回路(CFAR)16を備える。
いて、構成を複雑にすることなく測定精度を向上させ
る、被測定物の反射信号が小さいときにも信号の検出が
可能、測定結果の信頼度を明確にする。 【解決手段】 送受信機21からの信号を入力とする、
通過帯域幅f0を有しその通過帯域が連続する複数のバン
ドパスフィルタ(BPF) 5と、BPF 5を通過した信号のう
ちの1つの信号を選択出力する切替回路8と、切替回路
8から出力された信号をデジタル信号に変換するアナロ
グ・デジタル変換回路(A/D) 13と、A/D13から出力
された信号を狭帯域bの周波数スペクトルに分解するコ
ヒーレント積分回路14とを備える。BPF 5が少なくて
すみ構成が簡単になる。周波数毎に信号を加算するノン
コヒーレント積分回路15を備える。信号対雑音電力比
が改善されて反射信号が小さいときにも信号の検出が可
能になる。目標信号を一定の誤検出確率の下で自動検出
する一定誤警報確率検出回路(CFAR)16を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被測定物にレー
ザ光を照射し、被測定物からの反射光のドップラ周波数
を測定することにより被測定物の速度を測定するレーザ
ドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置に関
するものである。
ザ光を照射し、被測定物からの反射光のドップラ周波数
を測定することにより被測定物の速度を測定するレーザ
ドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の測定方法及び測定装置と
して特開平4ー220588号公報に開示されたものが
ある。以下、このものについて説明する。図11は従来
のレーザドップラに基づく被測定物の移動速度の測定方
法の原理図である。この測定方法によれば、半導体レー
ザ等のレーザ光源2から出力されるレーザ光aをビーム
スプリッタ11を通して被測定物1に照射すると共に、
ビームスプリッタ11で分岐され、さらにミラー12に
より反射されたレーザ光aを被測定物1に交差角φで照
射する。被測定物1から散乱される散乱光bを集光レン
ズ10を通してセンサ3で受信する。センサ3から受光
レベルに応じたレベルの電気信号Aが出力される。この
電気信号Aを増幅器9で増幅して処理部4に入力する。
処理部4において、その電気信号Aの中からドップラ信
号dを取り出すとともに、そのドップラ信号に基づき被
測定物1の移動速度vを求める。
して特開平4ー220588号公報に開示されたものが
ある。以下、このものについて説明する。図11は従来
のレーザドップラに基づく被測定物の移動速度の測定方
法の原理図である。この測定方法によれば、半導体レー
ザ等のレーザ光源2から出力されるレーザ光aをビーム
スプリッタ11を通して被測定物1に照射すると共に、
ビームスプリッタ11で分岐され、さらにミラー12に
より反射されたレーザ光aを被測定物1に交差角φで照
射する。被測定物1から散乱される散乱光bを集光レン
ズ10を通してセンサ3で受信する。センサ3から受光
レベルに応じたレベルの電気信号Aが出力される。この
電気信号Aを増幅器9で増幅して処理部4に入力する。
処理部4において、その電気信号Aの中からドップラ信
号dを取り出すとともに、そのドップラ信号に基づき被
測定物1の移動速度vを求める。
【0003】ところで、電気信号Aの中からドップラ信
号を同調選択するために、処理部4は図12のような構
成を備える。増幅器9で増幅された電気信号Aを通過周
波数帯域がそれぞれ異なるバンドパスフィルタ5−1,
5−2,・・・,5−Nを通して、各々の周波数帯域の
信号を取り出す。バンドパスフィルタ5−1,5−2,
・・・,5−Nの通過帯域特性は図13に示される。ひ
とつひとつのバンドパスフィルタの帯域幅はbであり、
隣接するバンドパスフィルタ同士の中心周波数はbだけ
異なっている。したがって、バンドパスフィルタ5−
1,5−2,・・・,5−Nは全体として帯域幅B(=
Nb)の範囲を隙間なくカバーしている。被測定物1の
速度に対応してバンドパスフィルタ5−1,5−2,・
・・,5−Nのうちのいずれかひとつに出力信号が現れ
る。
号を同調選択するために、処理部4は図12のような構
成を備える。増幅器9で増幅された電気信号Aを通過周
波数帯域がそれぞれ異なるバンドパスフィルタ5−1,
5−2,・・・,5−Nを通して、各々の周波数帯域の
信号を取り出す。バンドパスフィルタ5−1,5−2,
・・・,5−Nの通過帯域特性は図13に示される。ひ
とつひとつのバンドパスフィルタの帯域幅はbであり、
隣接するバンドパスフィルタ同士の中心周波数はbだけ
異なっている。したがって、バンドパスフィルタ5−
1,5−2,・・・,5−Nは全体として帯域幅B(=
Nb)の範囲を隙間なくカバーしている。被測定物1の
速度に対応してバンドパスフィルタ5−1,5−2,・
・・,5−Nのうちのいずれかひとつに出力信号が現れ
る。
【0004】ここで帯域幅B(=f2-f1 )は被測定物1
の予想最大速度から決まる。予想最大速度が大きければ
帯域幅Bは広がる。また帯域幅bは被測定物1の速度測
定精度から決まる。速度測定精度を上げようとすれば帯
域幅bを狭くする必要がある。
の予想最大速度から決まる。予想最大速度が大きければ
帯域幅Bは広がる。また帯域幅bは被測定物1の速度測
定精度から決まる。速度測定精度を上げようとすれば帯
域幅bを狭くする必要がある。
【0005】バンドパスフィルタ5−1,5−2,・・
・,5−Nにより取り出された個々の電気信号を、コン
パレータ6−1,6−2,・・・,6−Nにおいて、予
め設定してあるしきい値と比較して、そのしきい値より
レベルの高い電気信号だけを出力する。
・,5−Nにより取り出された個々の電気信号を、コン
パレータ6−1,6−2,・・・,6−Nにおいて、予
め設定してあるしきい値と比較して、そのしきい値より
レベルの高い電気信号だけを出力する。
【0006】その出力された電気信号をプライオリティ
エンコーダ7に入力して、重みの最も大きい入力信号を
判定し、判定された電気信号に応じてプライオリティエ
ンコーダ7から制御信号を出力する。以上の処理によ
り、バンドパスフィルタ5−1,5−2,・・・,5−
Nのいずれに被測定物1からの反射信号が存在するかが
判定される。
エンコーダ7に入力して、重みの最も大きい入力信号を
判定し、判定された電気信号に応じてプライオリティエ
ンコーダ7から制御信号を出力する。以上の処理によ
り、バンドパスフィルタ5−1,5−2,・・・,5−
Nのいずれに被測定物1からの反射信号が存在するかが
判定される。
【0007】この制御信号を電子式の切替回路8に入力
して、各バンドパスフィルタから同切替回路8に入力さ
れている電気信号のうち、プライオリティエンコーダ7
で判定された電気信号と同じ周波数の電気信号をドップ
ラ信号dとして同切替回路8から出力する。
して、各バンドパスフィルタから同切替回路8に入力さ
れている電気信号のうち、プライオリティエンコーダ7
で判定された電気信号と同じ周波数の電気信号をドップ
ラ信号dとして同切替回路8から出力する。
【0008】このドップラ信号dのドップラ周波数fd
は、式(1)で表される。 fd = 2v・cos θ/λsin (φ/2) (1) ただし、λ:レーザ光の波長 φ:ビーム交差角 θ:ビーム法線と被測定物の直角からのずれ角
は、式(1)で表される。 fd = 2v・cos θ/λsin (φ/2) (1) ただし、λ:レーザ光の波長 φ:ビーム交差角 θ:ビーム法線と被測定物の直角からのずれ角
【0009】バンドパスフィルタ5−1,5−2,・・
・,5−Nの出力のうちのいずれが選択されたかはプラ
イオリティエンコーダ7の出力からわかるからドップラ
周波数fdは容易に知ることができる。たとえば、バンド
パスフィルタ5−iが選択されたとき、ドップラ周波数
fd=f1+(i−1)b+b/2である(ただし、f1はマ
イナスドップラ周波数の場合を含む最小速度に対応する
周波数である)。また、λ、φ、θ及びfdは既知であ
る。したがって、式(1) に基づき速度vが得られる。
・,5−Nの出力のうちのいずれが選択されたかはプラ
イオリティエンコーダ7の出力からわかるからドップラ
周波数fdは容易に知ることができる。たとえば、バンド
パスフィルタ5−iが選択されたとき、ドップラ周波数
fd=f1+(i−1)b+b/2である(ただし、f1はマ
イナスドップラ周波数の場合を含む最小速度に対応する
周波数である)。また、λ、φ、θ及びfdは既知であ
る。したがって、式(1) に基づき速度vが得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドップラ周
波数fdには、バンドパスフィルタ5の通過帯域幅bに相
当する測定誤差(±b/2)が生じる。測定精度を上げ
ようとすればこの通過帯域幅bを狭くしなければならな
い。しかしその場合バンドパスフィルタ及びコンパレー
タの数が増えてしまう。このことは測定範囲が広がると
さらに顕著になる。
波数fdには、バンドパスフィルタ5の通過帯域幅bに相
当する測定誤差(±b/2)が生じる。測定精度を上げ
ようとすればこの通過帯域幅bを狭くしなければならな
い。しかしその場合バンドパスフィルタ及びコンパレー
タの数が増えてしまう。このことは測定範囲が広がると
さらに顕著になる。
【0011】すると次のような問題が生じる。 (1)バンドパスフィルタが増えることにより回路構成
が複雑になり、調整・製造コストが増加する。たとえ
ば、測定精度を測定範囲の1%とすれば100個のバン
ドパスフィルタ及びコンパレータが必要になる。また、
自動車の速度計測でV=150km/h 、ΔV=1km/h とした場合
にはバンドパスフィルタとコンパレータを150組、接
近・離遠両方向だとその倍の300組も用意しなければ
ならずそのため装置規模が大きくなり、高価となってし
まう。
が複雑になり、調整・製造コストが増加する。たとえ
ば、測定精度を測定範囲の1%とすれば100個のバン
ドパスフィルタ及びコンパレータが必要になる。また、
自動車の速度計測でV=150km/h 、ΔV=1km/h とした場合
にはバンドパスフィルタとコンパレータを150組、接
近・離遠両方向だとその倍の300組も用意しなければ
ならずそのため装置規模が大きくなり、高価となってし
まう。
【0012】(2)図13のように測定範囲をバンドパ
スフィルタで隙間なくカバーするためには、個々のバン
ドパスフィルタの中心周波数及び通過帯域幅を正確に設
定する必要がある。また、被測定物からの信号が2つの
バンドパスフィルタから出力されないためにバンドパス
フィルタの特性が急峻である必要もある。しかし、イン
ダクタとキャパシタ等から構成されるバンドパスフィル
タにおいてそれらパラメータを正確に設定するのは非常
に困難である。仮に設定できたとしても温度等の環境条
件や経年変化によりパラメータは変化するから、正確な
測定をするためには頻繁に校正が必要になる。したがっ
てメンテナンスコストが増加する。
スフィルタで隙間なくカバーするためには、個々のバン
ドパスフィルタの中心周波数及び通過帯域幅を正確に設
定する必要がある。また、被測定物からの信号が2つの
バンドパスフィルタから出力されないためにバンドパス
フィルタの特性が急峻である必要もある。しかし、イン
ダクタとキャパシタ等から構成されるバンドパスフィル
タにおいてそれらパラメータを正確に設定するのは非常
に困難である。仮に設定できたとしても温度等の環境条
件や経年変化によりパラメータは変化するから、正確な
測定をするためには頻繁に校正が必要になる。したがっ
てメンテナンスコストが増加する。
【0013】さらに次のような問題もある。従来の装置
では、被測定物の反射電力はノイズレベルより大きくな
ければバンドパスフィルタ5の出力にドップラ信号が現
れないから処理できない。したがって、ノイズレベル以
下の信号を検出することができない。このことは、測定
装置と被測定物との距離が離れたり、被測定物の反射率
が低いあるいは小さい等の理由により反射信号が小さく
なったときに非常に問題になる。
では、被測定物の反射電力はノイズレベルより大きくな
ければバンドパスフィルタ5の出力にドップラ信号が現
れないから処理できない。したがって、ノイズレベル以
下の信号を検出することができない。このことは、測定
装置と被測定物との距離が離れたり、被測定物の反射率
が低いあるいは小さい等の理由により反射信号が小さく
なったときに非常に問題になる。
【0014】また、誤ってノイズが検出された場合にこ
れを被測定物のドップラとみなしてしまい、正しい計測
がなされない可能性について考慮されていない。このこ
とは反射信号が小さくなると特に問題になる。
れを被測定物のドップラとみなしてしまい、正しい計測
がなされない可能性について考慮されていない。このこ
とは反射信号が小さくなると特に問題になる。
【0015】この発明は上記の問題点を解決するために
なされたもので、(1)装置の構成を複雑にすることな
く測定精度の向上が可能、(2)被測定物の反射信号が
小さいときにも信号の検出が可能、(3)測定結果が誤
ったものであるかどうかの誤警報確率が明確になり、測
定結果の信頼性の評価が可能であり、測定能力、精度及
び信頼性に優れ、さらに構成が簡単なレーザドップラ方
式による速度測定方法及び速度測定装置を提供すること
を目的とする。
なされたもので、(1)装置の構成を複雑にすることな
く測定精度の向上が可能、(2)被測定物の反射信号が
小さいときにも信号の検出が可能、(3)測定結果が誤
ったものであるかどうかの誤警報確率が明確になり、測
定結果の信頼性の評価が可能であり、測定能力、精度及
び信頼性に優れ、さらに構成が簡単なレーザドップラ方
式による速度測定方法及び速度測定装置を提供すること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るレーザド
ップラ方式による速度測定方法は、被測定物にレーザ光
を照射し、上記被測定物からの反射光のドップラ周波数
を測定することにより上記被測定物の速度を測定するレ
ーザドップラ方式による速度測定方法において、上記被
測定物の予想速度から決まる測定範囲を周波数測定帯域
B(=nf0、n:自然数)とし、上記被測定物の速度測
定精度から決まる周波数の帯域を分解能帯域b としたと
き、上記周波数測定帯域内の信号を上記分解能帯域より
も広い中間帯域f0(b <f0<B)ごとの信号に分割し、
分割後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換
し、上記デジタル信号に対してフーリエ変換を行うこと
により上記中間帯域ごとの信号を上記分解能帯域ごとの
信号に分割し、分割された上記分解能帯域ごとの信号そ
れぞれについて上記被測定物からの反射光の有無を判定
してドップラ周波数を測定する。
ップラ方式による速度測定方法は、被測定物にレーザ光
を照射し、上記被測定物からの反射光のドップラ周波数
を測定することにより上記被測定物の速度を測定するレ
ーザドップラ方式による速度測定方法において、上記被
測定物の予想速度から決まる測定範囲を周波数測定帯域
B(=nf0、n:自然数)とし、上記被測定物の速度測
定精度から決まる周波数の帯域を分解能帯域b としたと
き、上記周波数測定帯域内の信号を上記分解能帯域より
も広い中間帯域f0(b <f0<B)ごとの信号に分割し、
分割後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換
し、上記デジタル信号に対してフーリエ変換を行うこと
により上記中間帯域ごとの信号を上記分解能帯域ごとの
信号に分割し、分割された上記分解能帯域ごとの信号そ
れぞれについて上記被測定物からの反射光の有無を判定
してドップラ周波数を測定する。
【0017】被測定物とは、直線的に運動する物体ある
いは回転的に運動する物体であり、コンベア上を移動す
る製品や回転機器の回転軸等を含む。また、車両、航空
機等の移動体を含む。
いは回転的に運動する物体であり、コンベア上を移動す
る製品や回転機器の回転軸等を含む。また、車両、航空
機等の移動体を含む。
【0018】請求項2に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、被測定物にレーザ光を照射するととも
に、上記被測定物からの反射光を受信する送受信機と、
それぞれ上記被測定物の速度測定精度から決まる分解能
帯域よりも広い通過帯域幅及び異なる中心周波数をも
ち、上記送受信機からの受信信号を中間帯域ごとに分割
する複数の帯域通過フィルタと、上記複数の帯域通過フ
ィルタの出力の一部を選択して出力する切替回路と、上
記切替回路の出力信号をアナログ信号からデジタル信号
に変換するA/D変換器と、上記A/D変換器の出力信
号に対してフーリエ変換を行うことにより中間帯域ごと
の信号を上記分解能帯域ごとの信号に分割するコヒーレ
ント積分回路と、上記コヒーレント積分回路の複数の出
力それぞれについて上記被測定物からの反射信号の有無
を判定してドップラ周波数を測定し、上記被測定物の速
度を測定する変換回路と、上記切替回路を制御するとと
もに、この制御情報を上記変換回路に出力する制御回路
とを備えたレーザドップラ方式による速度測定装置。
速度測定装置は、被測定物にレーザ光を照射するととも
に、上記被測定物からの反射光を受信する送受信機と、
それぞれ上記被測定物の速度測定精度から決まる分解能
帯域よりも広い通過帯域幅及び異なる中心周波数をも
ち、上記送受信機からの受信信号を中間帯域ごとに分割
する複数の帯域通過フィルタと、上記複数の帯域通過フ
ィルタの出力の一部を選択して出力する切替回路と、上
記切替回路の出力信号をアナログ信号からデジタル信号
に変換するA/D変換器と、上記A/D変換器の出力信
号に対してフーリエ変換を行うことにより中間帯域ごと
の信号を上記分解能帯域ごとの信号に分割するコヒーレ
ント積分回路と、上記コヒーレント積分回路の複数の出
力それぞれについて上記被測定物からの反射信号の有無
を判定してドップラ周波数を測定し、上記被測定物の速
度を測定する変換回路と、上記切替回路を制御するとと
もに、この制御情報を上記変換回路に出力する制御回路
とを備えたレーザドップラ方式による速度測定装置。
【0019】上記複数の帯域通過フィルタは、周波数測
定帯域Bを中間帯域f0ごとに分割する。上記切替回路
は、分割された中間帯域f0ごとの信号を選択する。上記
コヒーレント積分回路は、中間帯域f0をさらに分解能帯
域b ごとに分割する。上記コヒーレント積分回路は狭帯
域フィルタとして機能する。上記変換回路がドップラ周
波数を測定するときに、上記制御回路の帯域通過フィル
タの選択情報を使用する。
定帯域Bを中間帯域f0ごとに分割する。上記切替回路
は、分割された中間帯域f0ごとの信号を選択する。上記
コヒーレント積分回路は、中間帯域f0をさらに分解能帯
域b ごとに分割する。上記コヒーレント積分回路は狭帯
域フィルタとして機能する。上記変換回路がドップラ周
波数を測定するときに、上記制御回路の帯域通過フィル
タの選択情報を使用する。
【0020】請求項3に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタに代え
て、それぞれ、上記送受信機からの受信信号の周波数を
上記中間帯域の整数倍だけ移動させて上記中間帯域ごと
に分割する複数の周波数シフタを備えたものである。
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタに代え
て、それぞれ、上記送受信機からの受信信号の周波数を
上記中間帯域の整数倍だけ移動させて上記中間帯域ごと
に分割する複数の周波数シフタを備えたものである。
【0021】請求項4に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタ及び上記
切替回路に代えて、通過中心周波数を変化させて、上記
送受信機からの受信信号を中間帯域ごとに順次分割して
出力する可変帯域通過フィルタを備えたものである。
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタ及び上記
切替回路に代えて、通過中心周波数を変化させて、上記
送受信機からの受信信号を中間帯域ごとに順次分割して
出力する可変帯域通過フィルタを備えたものである。
【0022】請求項5に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタ及び上記
切替回路に代えて、移動させる周波数を上記中間帯域ご
とに変化させて、上記送受信機からの受信信号を中間帯
域ごとに順次分割して出力する可変周波数シフタを備え
たものである。
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタ及び上記
切替回路に代えて、移動させる周波数を上記中間帯域ご
とに変化させて、上記送受信機からの受信信号を中間帯
域ごとに順次分割して出力する可変周波数シフタを備え
たものである。
【0023】請求項6に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記送受信機からの受信信号をあらか
じめ定められた複数の遅延時間で遅延した複数の信号を
上記複数の帯域通過フィルタにそれぞれ出力する遅延回
路網を備えたものである。
速度測定装置は、上記送受信機からの受信信号をあらか
じめ定められた複数の遅延時間で遅延した複数の信号を
上記複数の帯域通過フィルタにそれぞれ出力する遅延回
路網を備えたものである。
【0024】請求項7に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタ及び上記
切替回路に代えて、上記送受信機からの受信信号の周波
数を上記中間帯域に対応する周波数移動させる第1の周
波数シフタと、第1の入力端子と第2の入力端子とを備
え、上記第1の周波数シフタの出力を第1の入力端子に
受けるとともに、上記第1の入力端子と上記第2の入力
端子のいずれかの信号を選択する切替回路と、上記切替
回路の出力の周波数を上記中間帯域に対応する周波数に
移動させて上記A/D変換器に出力する第2の周波数シ
フタと、上記第2の周波数シフタの出力信号を遅延させ
て上記切替回路の第2の入力端子に供給する遅延回路と
を備えたものである。
速度測定装置は、上記複数の帯域通過フィルタ及び上記
切替回路に代えて、上記送受信機からの受信信号の周波
数を上記中間帯域に対応する周波数移動させる第1の周
波数シフタと、第1の入力端子と第2の入力端子とを備
え、上記第1の周波数シフタの出力を第1の入力端子に
受けるとともに、上記第1の入力端子と上記第2の入力
端子のいずれかの信号を選択する切替回路と、上記切替
回路の出力の周波数を上記中間帯域に対応する周波数に
移動させて上記A/D変換器に出力する第2の周波数シ
フタと、上記第2の周波数シフタの出力信号を遅延させ
て上記切替回路の第2の入力端子に供給する遅延回路と
を備えたものである。
【0025】請求項8に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記コヒーレント積分回路の複数の出
力についてそれぞれ加算処理し、処理後の信号を上記変
換回路に出力するノンコヒーレント積分回路を備えたも
のである。ノンコヒーレント積分回路は信号対雑音電力
比を改善する。
速度測定装置は、上記コヒーレント積分回路の複数の出
力についてそれぞれ加算処理し、処理後の信号を上記変
換回路に出力するノンコヒーレント積分回路を備えたも
のである。ノンコヒーレント積分回路は信号対雑音電力
比を改善する。
【0026】請求項9に係るレーザドップラ方式による
速度測定装置は、上記ノンコヒーレント積分回路の複数
の出力それぞれに基づき、上記被測定物からの反射信号
の有無の判定を、誤判定確率を一定にする条件の下で行
う一定誤警報確率検出回路を備えたものである。
速度測定装置は、上記ノンコヒーレント積分回路の複数
の出力それぞれに基づき、上記被測定物からの反射信号
の有無の判定を、誤判定確率を一定にする条件の下で行
う一定誤警報確率検出回路を備えたものである。
【0027】上記一定誤警報確率検出回路は、CFAR
(Constant Fales Alarm Rate) 機能をもつものである。
CFARは、判定に用いるスレッショルド・レベル(閾
値)を固定値とせずにアダプティブに変化させるもので
ある。たとえば雑音レベルが大きい環境下においてはス
レッショルド・レベルを高くし、雑音レベルが小さいと
きにはスレッショルド・レベルを低くする。このように
適応的にスレッショルド・レベルを変化させることによ
り雑音を信号と誤って判定することは少なくなり、また
誤警報確率も一定となる。
(Constant Fales Alarm Rate) 機能をもつものである。
CFARは、判定に用いるスレッショルド・レベル(閾
値)を固定値とせずにアダプティブに変化させるもので
ある。たとえば雑音レベルが大きい環境下においてはス
レッショルド・レベルを高くし、雑音レベルが小さいと
きにはスレッショルド・レベルを低くする。このように
適応的にスレッショルド・レベルを変化させることによ
り雑音を信号と誤って判定することは少なくなり、また
誤警報確率も一定となる。
【0028】誤警報確率を一定にするには雑音等の不要
信号の確率密度関数を明らかにしておくことが必要であ
るが、種々の条件により異なり、レーレー分布/ワイブ
ル分布/ログ・ノーマル分布/ライス分布/K分布/ガ
ウス分布等が考えられており、それぞれに適した方法を
選択する。
信号の確率密度関数を明らかにしておくことが必要であ
るが、種々の条件により異なり、レーレー分布/ワイブ
ル分布/ログ・ノーマル分布/ライス分布/K分布/ガ
ウス分布等が考えられており、それぞれに適した方法を
選択する。
【0029】CFARには、(1)空間的CFAR、
(2)時間的CFARがある。 (1)空間的CFARは次のようなものである。たとえ
ば、レーザーを発射したとき、反射信号が時刻t1 ,t
2 ,・・・,ti ,・・・,tn について得られたとす
る。このとき、判定対象となる時刻ti の前後の時刻t
i-k ,・・・,ti ,・・・,ti+k の信号に基づきス
レッショルド・レベルが決められる。判定対象時刻の移
動につれて前後の時刻も移動する。 (2)時間的CFARは、時間的(スキャン間)振幅変
動情報に基づきスレッショルド・レベルを決めるもので
ある。
(2)時間的CFARがある。 (1)空間的CFARは次のようなものである。たとえ
ば、レーザーを発射したとき、反射信号が時刻t1 ,t
2 ,・・・,ti ,・・・,tn について得られたとす
る。このとき、判定対象となる時刻ti の前後の時刻t
i-k ,・・・,ti ,・・・,ti+k の信号に基づきス
レッショルド・レベルが決められる。判定対象時刻の移
動につれて前後の時刻も移動する。 (2)時間的CFARは、時間的(スキャン間)振幅変
動情報に基づきスレッショルド・レベルを決めるもので
ある。
【0030】
発明の実施の形態1.図1は発明の実施の形態1の装置
の概略構成図である。同図において、21は自動車、航
空機、船舶等の移動体、コンベア等で運ばれる製品等の
被測定物にレーザ光を照射するとともに、図示しない被
測定物からの反射光をセンサにより受光し電気信号に変
換して出力する送受信機である。詳細な構成は後述す
る。
の概略構成図である。同図において、21は自動車、航
空機、船舶等の移動体、コンベア等で運ばれる製品等の
被測定物にレーザ光を照射するとともに、図示しない被
測定物からの反射光をセンサにより受光し電気信号に変
換して出力する送受信機である。詳細な構成は後述す
る。
【0031】5−1〜5−nは送受信機21から出力さ
れた電気信号を入力とし、通過帯域幅がそれぞれf0で通
過帯域が連続したバンドパスフィルタ(BPF)であ
る。通過帯域幅f0は、図示しない被測定物の速度の測定
精度から決まる帯域幅bよりも広い。一般的に、通過帯
域幅f0は帯域幅bの整数倍(たとえば、2倍、4倍、8
倍、・・・2k 倍)である。この理由については後述す
る。周波数軸上におけるBPF5−1〜5−nの関係を
図4(a)に示す。同図からわかるように、図示しない
被測定物の予想最大速度から決まる測定帯域幅B(=f2
−f1)と、BPF5−1〜5−nの通過帯域幅f0との関
係は、B=nf0である。また、隣接するBPFの中心周
波数の間隔はf0である。
れた電気信号を入力とし、通過帯域幅がそれぞれf0で通
過帯域が連続したバンドパスフィルタ(BPF)であ
る。通過帯域幅f0は、図示しない被測定物の速度の測定
精度から決まる帯域幅bよりも広い。一般的に、通過帯
域幅f0は帯域幅bの整数倍(たとえば、2倍、4倍、8
倍、・・・2k 倍)である。この理由については後述す
る。周波数軸上におけるBPF5−1〜5−nの関係を
図4(a)に示す。同図からわかるように、図示しない
被測定物の予想最大速度から決まる測定帯域幅B(=f2
−f1)と、BPF5−1〜5−nの通過帯域幅f0との関
係は、B=nf0である。また、隣接するBPFの中心周
波数の間隔はf0である。
【0032】8は、後述の制御回路18の制御に基づき
BPF5−1〜5−nを通過した信号のうちから1つの
信号を選択して出力する切替回路、13は切替回路8か
ら出力された信号をデジタル信号に変換するアナログ−
デジタル変換器(A/D)である。ある時点のA/D1
3の出力はBPF5−1〜5−nのうちのひとつの出力
に相当し、その帯域幅はf0である。
BPF5−1〜5−nを通過した信号のうちから1つの
信号を選択して出力する切替回路、13は切替回路8か
ら出力された信号をデジタル信号に変換するアナログ−
デジタル変換器(A/D)である。ある時点のA/D1
3の出力はBPF5−1〜5−nのうちのひとつの出力
に相当し、その帯域幅はf0である。
【0033】14は、A/D13から出力された信号の
スペクトル解析を行うコヒーレント積分回路である。コ
ヒーレント積分回路14は公知のDFT(Discrete Four
ierTransform 、離散フーリエ変換)、FFT(Fast Fou
rier Transform 、高速フーリエ変換)を行うことによ
り帯域幅f0の信号を測定精度から決まる帯域幅bの信号
に分割する。その関係を図4(b)に示す。同図からわ
かるように、f0=Mb(Mは分割数)である。したがっ
て通過帯域幅f0は帯域幅bの整数倍である。特にコヒー
レント積分回路でFFT演算が行われるときは2のべき
乗倍である。このようにコヒーレント積分回路14は狭
帯域フィルタ群として機能する。
スペクトル解析を行うコヒーレント積分回路である。コ
ヒーレント積分回路14は公知のDFT(Discrete Four
ierTransform 、離散フーリエ変換)、FFT(Fast Fou
rier Transform 、高速フーリエ変換)を行うことによ
り帯域幅f0の信号を測定精度から決まる帯域幅bの信号
に分割する。その関係を図4(b)に示す。同図からわ
かるように、f0=Mb(Mは分割数)である。したがっ
て通過帯域幅f0は帯域幅bの整数倍である。特にコヒー
レント積分回路でFFT演算が行われるときは2のべき
乗倍である。このようにコヒーレント積分回路14は狭
帯域フィルタ群として機能する。
【0034】15はコヒーレント積分回路14から出力
された周波数スペクトルを周波数毎に加算し信号対雑音
電力比を改善するノンコヒーレント積分回路である。ノ
ンコヒーレント積分回路15は、信号と雑音の性質の違
いを利用して信号対雑音電力比を改善するものである。
信号は加算すると加算数倍積分されるが、雑音は変動す
るので加算しても加算数倍にならない。ある単位電圧を
有するM個の信号を加算するとその和はMになるが、加
算前にある単位標準偏差を有するM個の信号をM個加算
するとその標準偏差はM0.5 となる。したがって、ノン
コヒーレント積分により、電圧で信号対雑音電力比はM
0.5 倍、電力ではM倍となる。
された周波数スペクトルを周波数毎に加算し信号対雑音
電力比を改善するノンコヒーレント積分回路である。ノ
ンコヒーレント積分回路15は、信号と雑音の性質の違
いを利用して信号対雑音電力比を改善するものである。
信号は加算すると加算数倍積分されるが、雑音は変動す
るので加算しても加算数倍にならない。ある単位電圧を
有するM個の信号を加算するとその和はMになるが、加
算前にある単位標準偏差を有するM個の信号をM個加算
するとその標準偏差はM0.5 となる。したがって、ノン
コヒーレント積分により、電圧で信号対雑音電力比はM
0.5 倍、電力ではM倍となる。
【0035】16はノンコヒーレント積分回路15から
出力されたスペクトルから目標信号を一定の誤検出確率
の下で自動検出するCFAR(Constant False Alarm Ra
te)手段である。詳細については後述する。17はCF
AR16で検出された信号の周波数を速度に変換する変
換回路、18は、切替回路8、CFAR16、及び、変
換回路17の動作制御を行う制御回路である。なお、コ
ヒーレント積分回路14、ノンコヒーレント積分回路1
5、CFAR16は通常はレーダ装置に用いられるもの
である。
出力されたスペクトルから目標信号を一定の誤検出確率
の下で自動検出するCFAR(Constant False Alarm Ra
te)手段である。詳細については後述する。17はCF
AR16で検出された信号の周波数を速度に変換する変
換回路、18は、切替回路8、CFAR16、及び、変
換回路17の動作制御を行う制御回路である。なお、コ
ヒーレント積分回路14、ノンコヒーレント積分回路1
5、CFAR16は通常はレーダ装置に用いられるもの
である。
【0036】図2は送受信機21の内部構成の概略図で
ある。同図において、211はレーザ光ATを周波数F0で
発振するレーザ発信器、212はレーザ光ATを被測定物
1に対して照射する送信光学系、213は被測定物1か
らの反射光ARを受信する受信光学系、214a、214
bはヘテロダイン検波を行い電気信号に変換するフォト
ダイオード(PD)、215はローカルレーザ光ALを周
波数(F0+FIF )で発信するローカルレーザ発信器、2
16はレーザ光ATの発振周波数とローカルレーザ光ALの
発振周波数差を一定値FIF に保つための制御を行うオフ
セットロック回路、217a〜217dはレーザ光を分
配・合成する合分配器である。
ある。同図において、211はレーザ光ATを周波数F0で
発振するレーザ発信器、212はレーザ光ATを被測定物
1に対して照射する送信光学系、213は被測定物1か
らの反射光ARを受信する受信光学系、214a、214
bはヘテロダイン検波を行い電気信号に変換するフォト
ダイオード(PD)、215はローカルレーザ光ALを周
波数(F0+FIF )で発信するローカルレーザ発信器、2
16はレーザ光ATの発振周波数とローカルレーザ光ALの
発振周波数差を一定値FIF に保つための制御を行うオフ
セットロック回路、217a〜217dはレーザ光を分
配・合成する合分配器である。
【0037】合分配器217aはレーザ発信器211の
出力ATを分配し、一方を送信光学系212に供給し、他
方を合分配器217bを介してフォトダイオード214
aに供給する。合分配器217dはローカル発信器21
5からのローカル光ALを分配し、一方を合分配器217
bを介してフォトダイオード214aに供給し、他方を
合分配器217cを介してフォトダイオード214bに
供給する。合分配器217bは合分配器217aからの
送信光ATと合分配器217dからの受信光ARとを一緒に
してフォトダイオード214aに供給する。合分配器2
17cは受信光学系213からの受信光と合分配器21
7dからのローカル光とを一緒にしてフォトダイオード
214bに供給する。
出力ATを分配し、一方を送信光学系212に供給し、他
方を合分配器217bを介してフォトダイオード214
aに供給する。合分配器217dはローカル発信器21
5からのローカル光ALを分配し、一方を合分配器217
bを介してフォトダイオード214aに供給し、他方を
合分配器217cを介してフォトダイオード214bに
供給する。合分配器217bは合分配器217aからの
送信光ATと合分配器217dからの受信光ARとを一緒に
してフォトダイオード214aに供給する。合分配器2
17cは受信光学系213からの受信光と合分配器21
7dからのローカル光とを一緒にしてフォトダイオード
214bに供給する。
【0038】以上の構成により、フォトダイオード21
4aで送信光ATとローカル光ALとが混合されてこれらの
差の周波数の信号が取り出される。この信号はオフセッ
トロック回路216における制御に用いられる。また、
フォトダイオード214bで受信光ARとローカル光ALと
が混合されてこれらの差の周波数の信号が取り出され
る。この電気信号Aは図1のBPF5−1〜5−nに供
給される。なお、送受信機の構成は図2に示すものに限
らず、図11に示す構成であってもよい。
4aで送信光ATとローカル光ALとが混合されてこれらの
差の周波数の信号が取り出される。この信号はオフセッ
トロック回路216における制御に用いられる。また、
フォトダイオード214bで受信光ARとローカル光ALと
が混合されてこれらの差の周波数の信号が取り出され
る。この電気信号Aは図1のBPF5−1〜5−nに供
給される。なお、送受信機の構成は図2に示すものに限
らず、図11に示す構成であってもよい。
【0039】次に動作について説明する。図2のレーザ
発信器211で発振されたレーザ光ATは合分配器217
aで分配されて送信光学系212により被測定物1に照
射される。被測定物1からの反射光ARは受信光学系21
3で受光され合分配器217cに送られ、合分配器21
7dで分配されたローカル光ARと混合されフォトダイオ
ード214bで電気信号Aに変換される。
発信器211で発振されたレーザ光ATは合分配器217
aで分配されて送信光学系212により被測定物1に照
射される。被測定物1からの反射光ARは受信光学系21
3で受光され合分配器217cに送られ、合分配器21
7dで分配されたローカル光ARと混合されフォトダイオ
ード214bで電気信号Aに変換される。
【0040】送受信機21から出力された電気信号は、
例えば次に示すような通過帯域幅がf0で通過帯域が連続
したBPF5−1〜5−nに入力され帯域分割される。 BPF番号 通過周波数帯域 5−1 FIF 〜FIF+f0 5−2 FIF+f0〜FIF+2f0 5−3 FIF+2f0 〜FIF+3f0 ・ ・ 5−(n−1) FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 5−n FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0
例えば次に示すような通過帯域幅がf0で通過帯域が連続
したBPF5−1〜5−nに入力され帯域分割される。 BPF番号 通過周波数帯域 5−1 FIF 〜FIF+f0 5−2 FIF+f0〜FIF+2f0 5−3 FIF+2f0 〜FIF+3f0 ・ ・ 5−(n−1) FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 5−n FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0
【0041】ここで、被測定物の最大速度vmaxに対する
ドップラ周波数をfmaxとし、被測定物の最小速度vmin
(最小速度は負の場合もある。たとえば、前進を正とす
ると後退は負となる)に対するドップラ周波数をfminと
した場合、これらは式(2)の関係にあるものとする。 f1=FIF < fmin ≦ FIF+f0 FIF+(n-1)f0 < fmax ≦ FIF+nf0 =f2 ただし、B=f2−f1である。 (2) したがって、被測定物1の速度が測定範囲にある限り、
BPF5−1〜5−nのいずれかに速度信号が現れる。
ドップラ周波数をfmaxとし、被測定物の最小速度vmin
(最小速度は負の場合もある。たとえば、前進を正とす
ると後退は負となる)に対するドップラ周波数をfminと
した場合、これらは式(2)の関係にあるものとする。 f1=FIF < fmin ≦ FIF+f0 FIF+(n-1)f0 < fmax ≦ FIF+nf0 =f2 ただし、B=f2−f1である。 (2) したがって、被測定物1の速度が測定範囲にある限り、
BPF5−1〜5−nのいずれかに速度信号が現れる。
【0042】ところで、BPF5の帯域幅がf0であるか
ら、A/D13の変換周波数は、サンプリング定理より
最低2f0 必要となる。このように、通過帯域幅はBPF
の所要数nとA/Dの変換速度に基づき、最適な組合せ
が選択される。
ら、A/D13の変換周波数は、サンプリング定理より
最低2f0 必要となる。このように、通過帯域幅はBPF
の所要数nとA/Dの変換速度に基づき、最適な組合せ
が選択される。
【0043】BPF5で帯域分割された電気信号は、切
替回路8で例えば、BPF5−1、BPF5−2、・・
・BPF5−nといった順番に時分割でA/D13に出
力される。A/D13はサンプル周波数2f0でこの信号
をそれぞれN×M点サンプルする。ここでM(たとえば
2k )はコヒーレント積分回路14におけるコヒーレン
ト積分数、Nはノンコヒーレント積分回路15における
加算数である。
替回路8で例えば、BPF5−1、BPF5−2、・・
・BPF5−nといった順番に時分割でA/D13に出
力される。A/D13はサンプル周波数2f0でこの信号
をそれぞれN×M点サンプルする。ここでM(たとえば
2k )はコヒーレント積分回路14におけるコヒーレン
ト積分数、Nはノンコヒーレント積分回路15における
加算数である。
【0044】このとき切替回路8によりBPF5−1〜
5−nのいずれが選択されている場合でも、A/D13
の出力信号は図4(b)の位置(0〜f0)に現れる。次
にこのことを説明する。サンプリング周波数2f0 で信号
をサンプルすると、サンプリング定理により周波数が2f
0 以上の信号がすべて周波数(0〜f0)の位置に折り返
してくる。したがってA/D13は以降は、処理してい
る信号がどの帯域の信号であったかということが残らな
い。制御回路18は切替回路8に対して出力するBPF
の出力を指定しているから、制御回路18がこの情報を
変換回路17に送ることによりどの帯域の信号であるか
知らせる。なお、このことからわかるように、A/D1
3を用いれば切替回路8の切替動作に応じて周波数をシ
フトする必要がない。
5−nのいずれが選択されている場合でも、A/D13
の出力信号は図4(b)の位置(0〜f0)に現れる。次
にこのことを説明する。サンプリング周波数2f0 で信号
をサンプルすると、サンプリング定理により周波数が2f
0 以上の信号がすべて周波数(0〜f0)の位置に折り返
してくる。したがってA/D13は以降は、処理してい
る信号がどの帯域の信号であったかということが残らな
い。制御回路18は切替回路8に対して出力するBPF
の出力を指定しているから、制御回路18がこの情報を
変換回路17に送ることによりどの帯域の信号であるか
知らせる。なお、このことからわかるように、A/D1
3を用いれば切替回路8の切替動作に応じて周波数をシ
フトする必要がない。
【0045】A/D13でサンプルされたデータに対し
帯域毎にコヒーレント積分回路14でM点のコヒーレン
ト積分を行うことにより周波数分解能f0/Mでスペクトル
を抽出する。すなわち、BPF5−1〜5−nいずれか
からの帯域幅f0の信号が帯域幅b(=f0/M)ごとにM個
に分割される。これらM個の分割された帯域のいずれか
に被測定物1からの信号が含まれていれば、そのドップ
ラ周波数を帯域幅bの精度で測定することができる。
帯域毎にコヒーレント積分回路14でM点のコヒーレン
ト積分を行うことにより周波数分解能f0/Mでスペクトル
を抽出する。すなわち、BPF5−1〜5−nいずれか
からの帯域幅f0の信号が帯域幅b(=f0/M)ごとにM個
に分割される。これらM個の分割された帯域のいずれか
に被測定物1からの信号が含まれていれば、そのドップ
ラ周波数を帯域幅bの精度で測定することができる。
【0046】たとえば、被測定物1の速度が0のとき受
信信号の周波数がfsであるとする。この周波数fsは校正
等によりあらかじめ求められている。ここで、実際の受
信信号がBPF5−iに含まれているとする。さらに、
コヒーレント積分14による狭帯域フィルタリングの結
果、図4(b)の第j番目の帯域に含まれているとす
る。このとき、(受信信号の周波数)=f1+(i−1)
f0+(j−1)b+b/2となる。したがって、(ドッ
プラ周波数fd)=(受信信号の周波数)−fsである。こ
のときの測定誤差は±(b/2)である。なお、ドップ
ラ周波数fdを求めるための処理は、変換回路17で行わ
れる。
信信号の周波数がfsであるとする。この周波数fsは校正
等によりあらかじめ求められている。ここで、実際の受
信信号がBPF5−iに含まれているとする。さらに、
コヒーレント積分14による狭帯域フィルタリングの結
果、図4(b)の第j番目の帯域に含まれているとす
る。このとき、(受信信号の周波数)=f1+(i−1)
f0+(j−1)b+b/2となる。したがって、(ドッ
プラ周波数fd)=(受信信号の周波数)−fsである。こ
のときの測定誤差は±(b/2)である。なお、ドップ
ラ周波数fdを求めるための処理は、変換回路17で行わ
れる。
【0047】この抽出されたスペクトルに対しノンコヒ
ーレント積分回路15で帯域幅bの周波数スペクトル毎
(図4(b)のNo.1〜Mごと)にN点積分すること
により信号対雑音電力比の改善処理を行う。
ーレント積分回路15で帯域幅bの周波数スペクトル毎
(図4(b)のNo.1〜Mごと)にN点積分すること
により信号対雑音電力比の改善処理を行う。
【0048】CFAR回路16がノンコヒーレント積分
回路15の出力に対し、制御回路18から送られてきた
CFAR係数によりCFAR処理を行い信号を検出す
る。CFAR処理については後述する。そして、変換回
路17で検出された信号のうち、最大のドップラ周波数
の信号を目標として、そのドップラ周波数fdを速度vに
変換する。
回路15の出力に対し、制御回路18から送られてきた
CFAR係数によりCFAR処理を行い信号を検出す
る。CFAR処理については後述する。そして、変換回
路17で検出された信号のうち、最大のドップラ周波数
の信号を目標として、そのドップラ周波数fdを速度vに
変換する。
【0049】ここで、切替回路8の切替時間間隔Tは式
(3)を満足する値である。 T≧NM/2f0 (3) 被測定物に対する速度分解能をδv とすると、所要周波
数分解能δf (帯域bに対応する)は式(4)のように
なる。 δf=2δv/λ (4) 周波数分解能Δf は1つのBPFを通過した信号の観測
時間Toの関係から式(5)のようになる。 Δf=1/To (5) ここで、T=NM/2f0=To とすると通過帯域幅f0は式(6)
のようになる。 f0=NMδv/λ (6)
(3)を満足する値である。 T≧NM/2f0 (3) 被測定物に対する速度分解能をδv とすると、所要周波
数分解能δf (帯域bに対応する)は式(4)のように
なる。 δf=2δv/λ (4) 周波数分解能Δf は1つのBPFを通過した信号の観測
時間Toの関係から式(5)のようになる。 Δf=1/To (5) ここで、T=NM/2f0=To とすると通過帯域幅f0は式(6)
のようになる。 f0=NMδv/λ (6)
【0050】レーザ光の波長λは固定値であり、速度分
解能Δvはシステムで決定される定数である。またノン
コヒーレント積分数Nはコヒーレント積分後のスペクト
ルの信号対雑音電力比により、その信号を所望の誤警報
確率Pfa(0<Pfa<1)の下で所望の検出確率Pd(0<Pd<1)で検
出するために必要な数であり、例えばノンコヒーレント
積分の積分損失がないとした場合N点のノンコヒーレン
ト積分により信号対雑音電力比はN倍改善される。従っ
て、ノンコヒーレント積分数Nはコヒーレント積分後の
信号対雑音電力比により決まる。
解能Δvはシステムで決定される定数である。またノン
コヒーレント積分数Nはコヒーレント積分後のスペクト
ルの信号対雑音電力比により、その信号を所望の誤警報
確率Pfa(0<Pfa<1)の下で所望の検出確率Pd(0<Pd<1)で検
出するために必要な数であり、例えばノンコヒーレント
積分の積分損失がないとした場合N点のノンコヒーレン
ト積分により信号対雑音電力比はN倍改善される。従っ
て、ノンコヒーレント積分数Nはコヒーレント積分後の
信号対雑音電力比により決まる。
【0051】また、コヒーレント積分後の信号対雑音電
力比SNRは式(7)により求められる。 SNR(R)=(EηβλK2 πD2 /3hBR2 )× [1+(1−R/F)2 (πD2 /4λR)2 +(D/2S0 )2 ]-1 (7) ただし、 E:レーザ光の出力 η:フォトダイオードの感度 β:後方散乱係数 λ:レーザ光の波長 K:大気透過率 D:送信、受信光学系の有効開口径(送受同一) h:プランク定数 B:フィルタの帯域幅 R:レーダから被測定物までの距離 F:受信光学系の焦点距離 S0 :レーザ光の空間コヒーレント長
力比SNRは式(7)により求められる。 SNR(R)=(EηβλK2 πD2 /3hBR2 )× [1+(1−R/F)2 (πD2 /4λR)2 +(D/2S0 )2 ]-1 (7) ただし、 E:レーザ光の出力 η:フォトダイオードの感度 β:後方散乱係数 λ:レーザ光の波長 K:大気透過率 D:送信、受信光学系の有効開口径(送受同一) h:プランク定数 B:フィルタの帯域幅 R:レーダから被測定物までの距離 F:受信光学系の焦点距離 S0 :レーザ光の空間コヒーレント長
【0052】ここでBPFの数nとコヒーレント積分回
路の点数Mとの関係をどのように選択するかについて説
明する。BPFの数nが少なければ少ないほどハードウ
エア構成が簡単になり、また、装置の安定性・コストの
点からも望ましい。しかし、所定の分解能を得るために
必要なフィルタの数は変わらないから、BPFの数nが
少なくなると、コヒーレント積分回路14の処理負荷が
大きくなり、処理時間が長くなる。したがって、処理上
許される処理時間を限度としてコヒーレント積分回路の
点数Mをなるべく多くし、この点数Mのもとで所定の分
解能が得られるようにBPFの数nを選択すると良い。
なお、コヒーレント積分回路14でFFTを行うとき、
Mを2のべき乗数にすることが必要である。このとき、
Mが半分になれば計算量は4分の1になる。
路の点数Mとの関係をどのように選択するかについて説
明する。BPFの数nが少なければ少ないほどハードウ
エア構成が簡単になり、また、装置の安定性・コストの
点からも望ましい。しかし、所定の分解能を得るために
必要なフィルタの数は変わらないから、BPFの数nが
少なくなると、コヒーレント積分回路14の処理負荷が
大きくなり、処理時間が長くなる。したがって、処理上
許される処理時間を限度としてコヒーレント積分回路の
点数Mをなるべく多くし、この点数Mのもとで所定の分
解能が得られるようにBPFの数nを選択すると良い。
なお、コヒーレント積分回路14でFFTを行うとき、
Mを2のべき乗数にすることが必要である。このとき、
Mが半分になれば計算量は4分の1になる。
【0053】次にCFAR処理について図3により説明
する。CFAR処理とは、信号を検出するための閾値
(スレッショルドレベル)を適応的に設定し、誤った検
出が行われる確率(誤警報確率)を一定にするための処
理方法である。
する。CFAR処理とは、信号を検出するための閾値
(スレッショルドレベル)を適応的に設定し、誤った検
出が行われる確率(誤警報確率)を一定にするための処
理方法である。
【0054】図3に示されるCFARは時間的CFAR
である。同図のCFAR16は、ノンコヒーレント積分
回路15からの時系列信号を遅延させる遅延素子16m
1、遅延素子16m1のすべてのセルの値の平均を求め
る平均算出器16m2、平均算出器16m2の出力にあ
らかじめ定められた係数Kを乗ずる係数乗算器16m
3、遅延素子16m1のセルのうちの注目セルの値と係
数乗算器16m3の出力とを比較し、(注目セルの値)
>(係数乗算器16m3の出力)であるときに信号あり
と出力する比較器16m4により構成される。
である。同図のCFAR16は、ノンコヒーレント積分
回路15からの時系列信号を遅延させる遅延素子16m
1、遅延素子16m1のすべてのセルの値の平均を求め
る平均算出器16m2、平均算出器16m2の出力にあ
らかじめ定められた係数Kを乗ずる係数乗算器16m
3、遅延素子16m1のセルのうちの注目セルの値と係
数乗算器16m3の出力とを比較し、(注目セルの値)
>(係数乗算器16m3の出力)であるときに信号あり
と出力する比較器16m4により構成される。
【0055】遅延素子16m1は複数のセルからなり、
これによりスライディングウインドウが構成される。遅
延素子16m1は、参照セルa(a1個、a1:任意の定
数)、ガードセルb(b1 個、b1:任意の定数)、注目セ
ル、ガードセルb’(b1 個)、参照セルa’(a1個)か
らなり、合計のセルの個数は(2a1+2b1+1) である。遅延
素子16m1はFIFO(First In First Out)メモリと
同様に動作し、左側から新たなデータが順次入力され
る。(2a1+2b1+1) 個のデータが入力されるとすべてのデ
ータが入れ替わることになる。2a1個の参照セルa,
a’の値は平均算出器16m2に入力され平均値が算出
される。平均算出器16mの出力は係数乗算器16m3
で係数Kがかけられ、次に係数乗算結果と注目セルの出
力が比較器16m4に入力され大小比較され、注目セル
の値の方が大きい場合に信号ありとされる。係数Kは、
参照セル数2a1と誤警報確率Pfa を用いて式(8)で与
えられる。 K=2a1 (Pfa-1/2a1 −1) (8)
これによりスライディングウインドウが構成される。遅
延素子16m1は、参照セルa(a1個、a1:任意の定
数)、ガードセルb(b1 個、b1:任意の定数)、注目セ
ル、ガードセルb’(b1 個)、参照セルa’(a1個)か
らなり、合計のセルの個数は(2a1+2b1+1) である。遅延
素子16m1はFIFO(First In First Out)メモリと
同様に動作し、左側から新たなデータが順次入力され
る。(2a1+2b1+1) 個のデータが入力されるとすべてのデ
ータが入れ替わることになる。2a1個の参照セルa,
a’の値は平均算出器16m2に入力され平均値が算出
される。平均算出器16mの出力は係数乗算器16m3
で係数Kがかけられ、次に係数乗算結果と注目セルの出
力が比較器16m4に入力され大小比較され、注目セル
の値の方が大きい場合に信号ありとされる。係数Kは、
参照セル数2a1と誤警報確率Pfa を用いて式(8)で与
えられる。 K=2a1 (Pfa-1/2a1 −1) (8)
【0056】このように、図3のCFARによれば、注
目セルの周囲の値に基づき閾値が定められるので、受信
信号の状況に応じた最適な検出が可能になる。
目セルの周囲の値に基づき閾値が定められるので、受信
信号の状況に応じた最適な検出が可能になる。
【0057】変換回路17では、BPF5で切り出され
た帯域に対応して検出周波数fdを式(9)で速度に変換
する。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (9) ここで、kは切替回路8により選択されたBPF5の番
号である。
た帯域に対応して検出周波数fdを式(9)で速度に変換
する。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (9) ここで、kは切替回路8により選択されたBPF5の番
号である。
【0058】以上のように、この発明の実施の形態1の
装置によれば、コヒーレント積分回路及びノンコヒーレ
ント積分回路を備えるので、信号対雑音電力比が改善さ
れ、被測定物の反射電力がノイズレベル以下である場合
にも信号の検出が可能になる。また、CFARを備える
ので、目標信号検出時の閾値をノイズを検出する確率を
もとに設定することができて、検出された信号の誤警報
確率が明確となる。また、通過帯域幅がf0で通過帯域が
連続した複数のBPFを備えるので、観測速度範囲内の
すべての被測定物の速度を観測可能である。
装置によれば、コヒーレント積分回路及びノンコヒーレ
ント積分回路を備えるので、信号対雑音電力比が改善さ
れ、被測定物の反射電力がノイズレベル以下である場合
にも信号の検出が可能になる。また、CFARを備える
ので、目標信号検出時の閾値をノイズを検出する確率を
もとに設定することができて、検出された信号の誤警報
確率が明確となる。また、通過帯域幅がf0で通過帯域が
連続した複数のBPFを備えるので、観測速度範囲内の
すべての被測定物の速度を観測可能である。
【0059】また、複数のBPFで速度分解能に比較し
て広い通過帯域で帯域分割して時分割で取り出し、速度
分解能相当の狭帯域のフィルタ分割を帯域によらずに1
つのデジタル信号処理系で一括して行うので、アナログ
フィルタ数を削減することができる。また、帯域分割を
行うことでA/Dの変換速度を全帯域を対象とした場合
に必要な変換速度よりも低速なA/Dを使用することが
できる。また、変換回路は、CFARが出力する狭帯域
の信号すべてについて判定を行うので、被測定物が1つ
でなく複数ある場合でも、被測定物それぞれについて速
度を測定することができる。たとえば、被測定物が車両
の場合、非常に交通量の多い道路でも測定可能である。
以上のことから、測定能力、精度及び信頼性に優れ、さ
らに小規模・廉価な測定装置を提供できる。
て広い通過帯域で帯域分割して時分割で取り出し、速度
分解能相当の狭帯域のフィルタ分割を帯域によらずに1
つのデジタル信号処理系で一括して行うので、アナログ
フィルタ数を削減することができる。また、帯域分割を
行うことでA/Dの変換速度を全帯域を対象とした場合
に必要な変換速度よりも低速なA/Dを使用することが
できる。また、変換回路は、CFARが出力する狭帯域
の信号すべてについて判定を行うので、被測定物が1つ
でなく複数ある場合でも、被測定物それぞれについて速
度を測定することができる。たとえば、被測定物が車両
の場合、非常に交通量の多い道路でも測定可能である。
以上のことから、測定能力、精度及び信頼性に優れ、さ
らに小規模・廉価な測定装置を提供できる。
【0060】発明の実施の形態2.図5は、発明の実施
の形態2の装置の概略構成図である。同図において、1
3〜18、21は発明の実施の形態1と同一あるいは相
当部分である。5は送受信機21から出力された電気信
号から、制御回路18の制御により、通過帯域幅を一定
として連続した通過周波数帯域の信号を抽出する可変B
PFである。可変BPF5は、図1のBPF5−1〜5
−n及び切替回路に相当する。可変BPF5は、たとえ
ば、入力される信号の周波数をある一定の周波数の信号
に変換する手段と、その変換出力をうけるBPFとを用
いて構成することができる。周波数変換手段は、たとえ
ば、ローカル発信器と、入力信号とローカル信号とを混
合するミキサとを用いて構成することができる。ローカ
ル発信器は、制御回路18の制御に基づき発振周波数を
変化させる。また公知の表面弾性波デバイスを用いて構
成することもできる。
の形態2の装置の概略構成図である。同図において、1
3〜18、21は発明の実施の形態1と同一あるいは相
当部分である。5は送受信機21から出力された電気信
号から、制御回路18の制御により、通過帯域幅を一定
として連続した通過周波数帯域の信号を抽出する可変B
PFである。可変BPF5は、図1のBPF5−1〜5
−n及び切替回路に相当する。可変BPF5は、たとえ
ば、入力される信号の周波数をある一定の周波数の信号
に変換する手段と、その変換出力をうけるBPFとを用
いて構成することができる。周波数変換手段は、たとえ
ば、ローカル発信器と、入力信号とローカル信号とを混
合するミキサとを用いて構成することができる。ローカ
ル発信器は、制御回路18の制御に基づき発振周波数を
変化させる。また公知の表面弾性波デバイスを用いて構
成することもできる。
【0061】次に動作について説明する。送受信機21
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
【0062】可変BPF5の通過帯域幅と通過帯域は例
えば次のように選択可能となっているとする。 選択番号 通過周波数帯域 1 FIF 〜FIF+f0 2 FIF+f0〜FIF+2f0 3 FIF+2f0 〜FIF+3f0 ・ ・ (n−1) FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 n FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0
えば次のように選択可能となっているとする。 選択番号 通過周波数帯域 1 FIF 〜FIF+f0 2 FIF+f0〜FIF+2f0 3 FIF+2f0 〜FIF+3f0 ・ ・ (n−1) FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 n FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0
【0063】ここで、被測定物の最大速度vmaxに対する
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。送受信機21から出力された電気信号を
この可変BPF5により時間間隔T毎に通過帯域を切り
替えることで同一周波数帯域幅で連続した周波数の信号
を時分割に取り出す。以降の処理及びA/D13の変換
周波数、コヒーレント積分回路14の積分数M、ノンコ
ヒーレント積分回路15の積分数N、CFAR16のC
FAR係数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様
である。
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。送受信機21から出力された電気信号を
この可変BPF5により時間間隔T毎に通過帯域を切り
替えることで同一周波数帯域幅で連続した周波数の信号
を時分割に取り出す。以降の処理及びA/D13の変換
周波数、コヒーレント積分回路14の積分数M、ノンコ
ヒーレント積分回路15の積分数N、CFAR16のC
FAR係数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様
である。
【0064】また、可変BPF5の通過帯域を切替える
時間間隔Tは発明の実施の形態1における切替回路8の
切替時間と同じである。また、変換回路17の周波数−
速度変換は式(10)による。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (10) k:可変BPFのバンド選択番号
時間間隔Tは発明の実施の形態1における切替回路8の
切替時間と同じである。また、変換回路17の周波数−
速度変換は式(10)による。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (10) k:可変BPFのバンド選択番号
【0065】この発明の実施の形態2の装置によれば、
BPFを可変とする必要があるものの、アナログフィル
タの数を1個とすることができて更に装置規模を小さく
できる。
BPFを可変とする必要があるものの、アナログフィル
タの数を1個とすることができて更に装置規模を小さく
できる。
【0066】発明の実施の形態3.図6は発明の実施の
形態3の装置の概略構成図である。同図において、13
〜18、21は発明の実施の形態1の場合と同一あるい
は相当部分である。19−1〜19−nはそれぞれ周波
数を初期周波数FBから周波数fの整数倍数mfだけダウ
ンコンバージョンする周波数シフタ、8は送受信機21
から出力された電気信号と周波数シフタ19でダウンコ
ンバージョンされた信号のうちの1つの信号を選択出力
する切替回路、22は切替回路8から出力された信号を
入力とし、ある周波数以上の信号成分をカットする低域
通過フィルタ(LPF)である。
形態3の装置の概略構成図である。同図において、13
〜18、21は発明の実施の形態1の場合と同一あるい
は相当部分である。19−1〜19−nはそれぞれ周波
数を初期周波数FBから周波数fの整数倍数mfだけダウ
ンコンバージョンする周波数シフタ、8は送受信機21
から出力された電気信号と周波数シフタ19でダウンコ
ンバージョンされた信号のうちの1つの信号を選択出力
する切替回路、22は切替回路8から出力された信号を
入力とし、ある周波数以上の信号成分をカットする低域
通過フィルタ(LPF)である。
【0067】周波数シフタ19−1〜19−nは、たと
えば、ローカル発信器と、入力信号とローカル信号とを
混合するミキサとを用いて構成することができる。周波
数シフタ19−iの周波数シフト量をfsift とすると、
ローカル発信器の発振周波数はfsift である。
えば、ローカル発信器と、入力信号とローカル信号とを
混合するミキサとを用いて構成することができる。周波
数シフタ19−iの周波数シフト量をfsift とすると、
ローカル発信器の発振周波数はfsift である。
【0068】次に動作について説明する。送受信機21
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
【0069】周波数シフタ19−1〜19−nの周波数
シフト量は例えば次のようになっているとする。ここで
は、FB=FIFとしている。 周波数シフタ番号 周波数シフト量 19−1 FIF+f0 19−2 FIF+2f0 19−3 FIF+3f0 ・ ・ 19−(n−1) FIF+(n-1)f0 19−n FIF+nf0
シフト量は例えば次のようになっているとする。ここで
は、FB=FIFとしている。 周波数シフタ番号 周波数シフト量 19−1 FIF+f0 19−2 FIF+2f0 19−3 FIF+3f0 ・ ・ 19−(n−1) FIF+(n-1)f0 19−n FIF+nf0
【0070】ここで、被測定物の最大速度vmaxに対する
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。周波数シフタ19−1〜19−nで周波
数をそれぞれダウンコンバージョンした信号と、送受信
機21から出力された電気信号はある切替時間間隔Tで
切替回路8により選択され、その信号がLPF22に入
り高周波成分をカットされてA/D13に入る。ここで
LPF22のカット周波数は周波数シフタ19の周波数
間隔と同じfとする。
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。周波数シフタ19−1〜19−nで周波
数をそれぞれダウンコンバージョンした信号と、送受信
機21から出力された電気信号はある切替時間間隔Tで
切替回路8により選択され、その信号がLPF22に入
り高周波成分をカットされてA/D13に入る。ここで
LPF22のカット周波数は周波数シフタ19の周波数
間隔と同じfとする。
【0071】以上のようにして、同一周波数帯域幅で連
続した周波数の信号を時分割に取り出す。以降の処理及
び切替回路8の切替時間間隔T、A/D13の変換周波
数、コヒーレント積分回路14の積分数M、ノンコヒー
レント積分回路15の積分数N、CFAR16のCFA
R係数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様であ
る。但し、変換回路17の周波数−速度変換は式(1
1)による。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (11) k:周波数シフタの番号
続した周波数の信号を時分割に取り出す。以降の処理及
び切替回路8の切替時間間隔T、A/D13の変換周波
数、コヒーレント積分回路14の積分数M、ノンコヒー
レント積分回路15の積分数N、CFAR16のCFA
R係数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様であ
る。但し、変換回路17の周波数−速度変換は式(1
1)による。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (11) k:周波数シフタの番号
【0072】この発明の実施の形態3の装置によれば、
発明の実施の形態1の装置と同様の効果を奏する。ま
た、周波数シフタを用いるのでBPFの代わりにLPF
を用いることができて、設計上の自由度が大きくなる。
発明の実施の形態1の装置と同様の効果を奏する。ま
た、周波数シフタを用いるのでBPFの代わりにLPF
を用いることができて、設計上の自由度が大きくなる。
【0073】発明の実施の形態4.図7は発明の実施の
形態4の装置の概略構成図である。同図において、13
〜18、21、22は発明の実施の形態3と同一のもの
である。19は送受信機21から出力された電気信号
を、制御回路18の制御により、初期周波数FBから周波
数fの整数倍数mfだけダウンコンバージョンすること
ができる可変周波数シフタである。
形態4の装置の概略構成図である。同図において、13
〜18、21、22は発明の実施の形態3と同一のもの
である。19は送受信機21から出力された電気信号
を、制御回路18の制御により、初期周波数FBから周波
数fの整数倍数mfだけダウンコンバージョンすること
ができる可変周波数シフタである。
【0074】可変周波数シフタ19は、図6の周波数シ
フタ19−1〜19−n及び切替回路8に相当する。可
変周波数シフタ5は、たとえば、ローカル発信器と、入
力信号とローカル信号とを混合するミキサとを用いて構
成することができる。ローカル発信器は、制御回路18
の制御に基づき発振周波数を変化させる。
フタ19−1〜19−n及び切替回路8に相当する。可
変周波数シフタ5は、たとえば、ローカル発信器と、入
力信号とローカル信号とを混合するミキサとを用いて構
成することができる。ローカル発信器は、制御回路18
の制御に基づき発振周波数を変化させる。
【0075】次に動作について説明する。送受信機21
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
【0076】可変周波数シフタ19の周波数シフト量は
例えば次のように選択可能となっているとする。
例えば次のように選択可能となっているとする。
【0077】ここで、被測定物の最大速度vmaxに対する
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。送受信機21から出力された電気信号は
この可変周波数シフタ19により時間間隔T毎に周波数
シフト量が切り替えられ、この信号がLPF22に入り
周波数f以上の成分がカットされA/D13に入る。こ
のようにすることで同一周波数帯域幅で連続した周波数
の信号を時分割に取り出す。
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。送受信機21から出力された電気信号は
この可変周波数シフタ19により時間間隔T毎に周波数
シフト量が切り替えられ、この信号がLPF22に入り
周波数f以上の成分がカットされA/D13に入る。こ
のようにすることで同一周波数帯域幅で連続した周波数
の信号を時分割に取り出す。
【0078】以降の処理及びA/D13の変換周波数、
コヒーレント積分回路14の積分数M、ノンコヒーレン
ト積分回路15の積分数N、CFAR16のCFAR係
数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様である。
但し、可変周波数シフタ19の周波数シフト量を切替え
る時間間隔Tは発明の実施の形態1における切替回路の
切替時間と同じである。
コヒーレント積分回路14の積分数M、ノンコヒーレン
ト積分回路15の積分数N、CFAR16のCFAR係
数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様である。
但し、可変周波数シフタ19の周波数シフト量を切替え
る時間間隔Tは発明の実施の形態1における切替回路の
切替時間と同じである。
【0079】また、変換回路17の周波数−速度変換は
式(12)による。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (12) k:周波数シフタの周波数選択番号
式(12)による。 v={(k−1)f0+fd−FIF }(λ/2) (12) k:周波数シフタの周波数選択番号
【0080】この発明の実施の形態4の装置によれば、
周波数シフタを可変とする必要があるが、周波数シフタ
数を1個とすることができて、更に装置規模を小さくで
きる。
周波数シフタを可変とする必要があるが、周波数シフタ
数を1個とすることができて、更に装置規模を小さくで
きる。
【0081】発明の実施の形態5.図8は発明の実施の
形態5の装置の概略構成図である。同図において、8、
13〜18、21、22は発明の実施の形態3と同一の
ものである。20は電気信号を一定時間間隔tずつ
(t、2t、3t・・・(n−1)t)遅延させて、B
PF5−2〜5−nにそれぞれ出力する遅延回路網であ
る。
形態5の装置の概略構成図である。同図において、8、
13〜18、21、22は発明の実施の形態3と同一の
ものである。20は電気信号を一定時間間隔tずつ
(t、2t、3t・・・(n−1)t)遅延させて、B
PF5−2〜5−nにそれぞれ出力する遅延回路網であ
る。
【0082】次に動作について説明する。送受信機21
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところは発明の実施の形態1と同一である。
【0083】遅延回路網20で送受信機21から出力さ
れた電気信号は一定時間間隔tづつ(t、2t、3t・
・・(n−1)t)遅延されてそれぞれ出力される。送
受信機21から出力された電気信号と、遅延回路網20
で遅延された電気信号は例えば次に示すような通過帯域
幅がf0で通過帯域が連続したBPF5−1〜5−nに入
力され帯域分割される。 BPF番号 通過周波数帯域 入力 5−1 FIF 〜FIF+f0 送受信機出力電気信号 5−2 FIF+f0〜FIF+2f0 t時間遅れ信号 5−3 FIF+2f0 〜FIF+3f0 2t時間遅れ信号 ・ ・ 5−(n−1) FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 (n-2)t時間遅れ信号 5−n FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0 (n-1)t時間遅れ信号
れた電気信号は一定時間間隔tづつ(t、2t、3t・
・・(n−1)t)遅延されてそれぞれ出力される。送
受信機21から出力された電気信号と、遅延回路網20
で遅延された電気信号は例えば次に示すような通過帯域
幅がf0で通過帯域が連続したBPF5−1〜5−nに入
力され帯域分割される。 BPF番号 通過周波数帯域 入力 5−1 FIF 〜FIF+f0 送受信機出力電気信号 5−2 FIF+f0〜FIF+2f0 t時間遅れ信号 5−3 FIF+2f0 〜FIF+3f0 2t時間遅れ信号 ・ ・ 5−(n−1) FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 (n-2)t時間遅れ信号 5−n FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0 (n-1)t時間遅れ信号
【0084】ここで、被測定物の最大速度vmaxに対する
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。BPF5−1〜5−nを通過した電気信
号は、切替回路8で一定時間間隔T毎にその出力信号
を、BPF5−1〜5−nと連続して切り替える。
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。BPF5−1〜5−nを通過した電気信
号は、切替回路8で一定時間間隔T毎にその出力信号
を、BPF5−1〜5−nと連続して切り替える。
【0085】以降の処理及びA/D13の変換周波数、
コヒーレント積分回路14の積分数N、ノンコヒーレン
ト積分回路15の積分数M、CFAR16のCFAR係
数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様である。
また切替回路8の切替時間も発明の実施の形態1の場合
と同様である。ここで、遅延回路網20の単位遅延時間
tは切替回路8の切替時間と同じである。また、変換回
路17の周波数−速度変換は式(9)による。
コヒーレント積分回路14の積分数N、ノンコヒーレン
ト積分回路15の積分数M、CFAR16のCFAR係
数Kの関係は発明の実施の形態1の場合と同様である。
また切替回路8の切替時間も発明の実施の形態1の場合
と同様である。ここで、遅延回路網20の単位遅延時間
tは切替回路8の切替時間と同じである。また、変換回
路17の周波数−速度変換は式(9)による。
【0086】この発明の実施の形態5の装置によれば、
発明の実施の形態1の装置と同様の効果を奏するととも
に、反射信号の特定部分について処理を行うことができ
て目標が小さく、反射信号が短い場合でも適切な測定が
可能になる。発明の実施の形態1の装置では、目標が十
分大きく処理時間に比べて反射信号が長いとし、一定間
隔Tごとに切替器を切り替えていたが、この発明の実施
の形態5の装置では処理時間に比べて反射信号が短くて
も各BPFはこの反射信号を処理できるので速度測定が
可能である。
発明の実施の形態1の装置と同様の効果を奏するととも
に、反射信号の特定部分について処理を行うことができ
て目標が小さく、反射信号が短い場合でも適切な測定が
可能になる。発明の実施の形態1の装置では、目標が十
分大きく処理時間に比べて反射信号が長いとし、一定間
隔Tごとに切替器を切り替えていたが、この発明の実施
の形態5の装置では処理時間に比べて反射信号が短くて
も各BPFはこの反射信号を処理できるので速度測定が
可能である。
【0087】発明の実施の形態6.図9は発明の実施の
形態6の装置の概略構成図である。同図において、13
〜18、21、22は発明の実施の形態3と同一のもの
である。19aは送受信機から出力された電気信号を周
波数fdow1 だけダウンコンバージョンする第1周波数シ
フタ、19bは制御回路18の制御により入力された電
気信号をそのまま通過させるかまたは周波数fdow2 だけ
ダウンコンバージョンして出力する第2周波数シフタ、
20は第2周波数シフタ19bから出力された電気信号
を一定時間T2だけ遅延させて出力する遅延回路、8は第
1周波数シフタ19aの出力と遅延回路20から出力さ
れた電気信号を制御回路18の制御により選択して出力
する切替回路である。
形態6の装置の概略構成図である。同図において、13
〜18、21、22は発明の実施の形態3と同一のもの
である。19aは送受信機から出力された電気信号を周
波数fdow1 だけダウンコンバージョンする第1周波数シ
フタ、19bは制御回路18の制御により入力された電
気信号をそのまま通過させるかまたは周波数fdow2 だけ
ダウンコンバージョンして出力する第2周波数シフタ、
20は第2周波数シフタ19bから出力された電気信号
を一定時間T2だけ遅延させて出力する遅延回路、8は第
1周波数シフタ19aの出力と遅延回路20から出力さ
れた電気信号を制御回路18の制御により選択して出力
する切替回路である。
【0088】次に動作について説明する。送受信機21
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところと、LPF5、A/D13、コヒーレント積分
回路14、ノンコヒーレント積分回路15、CFAR1
6、変換回路17の動作は発明の実施の形態3と同一で
ある。
から被測定物にレーザ光を照射し、前記被測定物からの
反射光をセンサにより受光し電気信号に変換して出力す
るところと、LPF5、A/D13、コヒーレント積分
回路14、ノンコヒーレント積分回路15、CFAR1
6、変換回路17の動作は発明の実施の形態3と同一で
ある。
【0089】第1周波数シフタ19aで送受信機21か
ら出力された電気信号は、周波数fdow1 だけダウンコン
バージョンされ切替回路8に入力される。切替回路8は
時間T1だけこの信号を出力し、以降、遅延回路20の出
力信号を所定時間出力する。切替回路8の出力信号は第
2周波数シフタ19bに入力される。第2周波数シフタ
19bでは切替回路8が第1周波数シフタ19aを選択
している場合はそのまま周波数シフトせずに出力する。
この制御は切替回路8の出力選択と連動して制御回路1
8により行われる。
ら出力された電気信号は、周波数fdow1 だけダウンコン
バージョンされ切替回路8に入力される。切替回路8は
時間T1だけこの信号を出力し、以降、遅延回路20の出
力信号を所定時間出力する。切替回路8の出力信号は第
2周波数シフタ19bに入力される。第2周波数シフタ
19bでは切替回路8が第1周波数シフタ19aを選択
している場合はそのまま周波数シフトせずに出力する。
この制御は切替回路8の出力選択と連動して制御回路1
8により行われる。
【0090】第2周波数シフタ19bの出力はLPF5
と遅延回路20に入力される。遅延回路20で時間T2だ
け遅延された電気信号は切替回路8に入力され、切替回
路8は遅延回路20の出力を選択出力する。
と遅延回路20に入力される。遅延回路20で時間T2だ
け遅延された電気信号は切替回路8に入力され、切替回
路8は遅延回路20の出力を選択出力する。
【0091】ここで、第2周波数シフタ19bの周波数
シフト量とLPF5のカットオフ周波数をそれぞれf0と
するとLPF5の出力は下記のようになり、同一時間に
観測されたデータから、同一帯域幅で連続した周波数の
電気信号を時分割に取り出すことができる。第1周波数
シフタ19aの周波数シフト量をFIF とした。
シフト量とLPF5のカットオフ周波数をそれぞれf0と
するとLPF5の出力は下記のようになり、同一時間に
観測されたデータから、同一帯域幅で連続した周波数の
電気信号を時分割に取り出すことができる。第1周波数
シフタ19aの周波数シフト量をFIF とした。
【0092】 時刻 切替回路出力信号 LPFを通過した信号の 送受信機出力時の周波数 0 〜T1 第1周波数シフタ FIF〜FIF+f0 T1〜2T1 遅延回路 FIF+f0〜FIF+2f0 2T1 〜3T1 遅延回路 FIF+2f0 〜FIF+3f0 ・ ・ ・ ・ ・ ・ (n-2)T1 〜(n-1)T1 遅延回路 FIF+(n-2)f0 〜FIF+(n-1)f0 (n-1)T1 〜nT1 遅延回路 FIF+(n-1)f0 〜FIF+nf0 nT1 〜(n+1)T1 第1周波数シフタ FIF 〜FIF+f0 (n+1)T1 〜(n+2)T1 遅延回路 FIF+f0〜FIF+2f0 ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0093】ここで、被測定物の最大速度vmaxに対する
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。
ドップラ周波数をfmaxとした場合、式(2)の関係にあ
るものとする。
【0094】A/D13の変換周波数、コヒーレント積
分回路14の積分数M、ノンコヒーレント積分回路15
の積分数N、CFAR16のCFAR係数Kの関係は発
明の実施の形態1の場合と同様である。但し、切替回路
8が第1周波数シフタを選択している時間T1と遅延回路
20の遅延時間T2は同一であり発明の実施の形態1にお
ける切替回路の切替時間と同じである。
分回路14の積分数M、ノンコヒーレント積分回路15
の積分数N、CFAR16のCFAR係数Kの関係は発
明の実施の形態1の場合と同様である。但し、切替回路
8が第1周波数シフタを選択している時間T1と遅延回路
20の遅延時間T2は同一であり発明の実施の形態1にお
ける切替回路の切替時間と同じである。
【0095】LPF22に入力される信号の周波数が上
記のように変化するとき、周波数切替回路8の出力選択
は図10のタイムチャートに示すように行われる。ま
た、変換回路17の周波数−速度変換は式(13)によ
る。 v=(kf0+fd+FIF )(λ/2) (13) k:第2周波数シフタのシフト回数 シフトしなかった場合k=0とする。
記のように変化するとき、周波数切替回路8の出力選択
は図10のタイムチャートに示すように行われる。ま
た、変換回路17の周波数−速度変換は式(13)によ
る。 v=(kf0+fd+FIF )(λ/2) (13) k:第2周波数シフタのシフト回数 シフトしなかった場合k=0とする。
【0096】この発明の実施の形態6の装置によれば、
実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。
実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。
【0097】上記発明の実施の形態ではCFAR処理で
検出された信号のうち、最大ドップラ周波数の信号を目
標としていたが、最大電力のものを目標としても良い。
また、周波数シフタを表面弾性波フィルタにより構成し
てもよい。
検出された信号のうち、最大ドップラ周波数の信号を目
標としていたが、最大電力のものを目標としても良い。
また、周波数シフタを表面弾性波フィルタにより構成し
てもよい。
【0098】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項5
の発明によれば、上記被測定物の予想速度から決まる測
定範囲を周波数測定帯域とし、上記被測定物の速度測定
精度から決まる周波数の帯域を分解能帯域としたとき、
上記周波数測定帯域内の信号を上記分解能帯域よりも広
い中間帯域ごとの信号に分割し、分割後の信号をアナロ
グ信号からデジタル信号に変換し、上記デジタル信号に
対してフーリエ変換を行うことにより上記中間帯域ごと
の信号を上記分解能帯域ごとの信号に分割し、分割され
た上記分解能帯域ごとの信号それぞれについて上記被測
定物からの反射光の有無を判定してドップラ周波数を測
定するので、アナログのフィルタ処理が少なくてすみ、
装置の構成を複雑にすることなく測定精度が向上する。
の発明によれば、上記被測定物の予想速度から決まる測
定範囲を周波数測定帯域とし、上記被測定物の速度測定
精度から決まる周波数の帯域を分解能帯域としたとき、
上記周波数測定帯域内の信号を上記分解能帯域よりも広
い中間帯域ごとの信号に分割し、分割後の信号をアナロ
グ信号からデジタル信号に変換し、上記デジタル信号に
対してフーリエ変換を行うことにより上記中間帯域ごと
の信号を上記分解能帯域ごとの信号に分割し、分割され
た上記分解能帯域ごとの信号それぞれについて上記被測
定物からの反射光の有無を判定してドップラ周波数を測
定するので、アナログのフィルタ処理が少なくてすみ、
装置の構成を複雑にすることなく測定精度が向上する。
【0099】また、請求項6の発明によれば、上記送受
信機からの受信信号をあらかじめ定められた複数の遅延
時間で遅延した複数の信号を上記複数の帯域通過フィル
タにそれぞれ出力する遅延回路網を備えたので、短い反
射信号について速度測定が可能である。
信機からの受信信号をあらかじめ定められた複数の遅延
時間で遅延した複数の信号を上記複数の帯域通過フィル
タにそれぞれ出力する遅延回路網を備えたので、短い反
射信号について速度測定が可能である。
【0100】また、請求項7の発明によれば、上記送受
信機からの受信信号の周波数を上記中間帯域に対応する
周波数に移動させる第1の周波数シフタと、第1の入力
端子と第2の入力端子とを備え、上記第1の周波数シフ
タの出力を第1の入力端子に受けるとともに、上記第1
の入力端子と上記第2の入力端子のいずれかの信号を選
択する切替回路と、上記切替回路の出力の周波数を上記
中間帯域に対応する周波数に移動させて上記A/D変換
器に出力する第2の周波数シフタと、上記第2の周波数
シフタの出力信号を遅延させて上記切替回路の第2の入
力端子に供給する遅延回路とを備えたので、短い反射信
号について速度測定が可能である。
信機からの受信信号の周波数を上記中間帯域に対応する
周波数に移動させる第1の周波数シフタと、第1の入力
端子と第2の入力端子とを備え、上記第1の周波数シフ
タの出力を第1の入力端子に受けるとともに、上記第1
の入力端子と上記第2の入力端子のいずれかの信号を選
択する切替回路と、上記切替回路の出力の周波数を上記
中間帯域に対応する周波数に移動させて上記A/D変換
器に出力する第2の周波数シフタと、上記第2の周波数
シフタの出力信号を遅延させて上記切替回路の第2の入
力端子に供給する遅延回路とを備えたので、短い反射信
号について速度測定が可能である。
【0101】また、請求項8の発明によれば、上記コヒ
ーレント積分回路の複数の出力についてそれぞれ加算処
理し、処理後の信号を上記変換回路に出力するノンコヒ
ーレント積分回路を備えたので、信号対雑音電力比が改
善され、被測定物の反射信号が小さいときにも速度測定
が可能である。
ーレント積分回路の複数の出力についてそれぞれ加算処
理し、処理後の信号を上記変換回路に出力するノンコヒ
ーレント積分回路を備えたので、信号対雑音電力比が改
善され、被測定物の反射信号が小さいときにも速度測定
が可能である。
【0102】また、請求項9の発明によれば、上記ノン
コヒーレント積分回路の複数の出力それぞれに基づき、
上記被測定物からの反射信号の有無の判定を、誤判定確
率を一定にする条件の下で行う一定誤警報確率検出回路
を備えたので、測定結果が誤っているかどうかの誤警報
確率が明確になり、測定結果の信頼性の評価が可能であ
る。
コヒーレント積分回路の複数の出力それぞれに基づき、
上記被測定物からの反射信号の有無の判定を、誤判定確
率を一定にする条件の下で行う一定誤警報確率検出回路
を備えたので、測定結果が誤っているかどうかの誤警報
確率が明確になり、測定結果の信頼性の評価が可能であ
る。
【図1】 この発明の実施の形態1の装置の概略構成図
である。
である。
【図2】 この発明の実施の形態1の装置の送受信機の
内部構成図である。
内部構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の装置のCFARの
内部構成図である。
内部構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1の装置の動作説明図
である。
である。
【図5】 この発明の実施の形態2の装置の概略構成図
である。
である。
【図6】 この発明の実施の形態3の装置の概略構成図
である。
である。
【図7】 この発明の実施の形態4の装置の概略構成図
である。
である。
【図8】 この発明の実施の形態5の装置の概略構成図
である。
である。
【図9】 この発明の実施の形態6の装置の概略構成図
である。
である。
【図10】 この発明の実施の形態6の装置の動作説明
図である。
図である。
【図11】 従来の装置による被測定物の移動速度の測
定方法の原理図である。
定方法の原理図である。
【図12】 従来の装置の処理部の内部構成図である。
【図13】 従来の装置の動作説明図である。
1 被測定物、5 バンドパスフィルタ(BPF)、8
切替回路、13 アナログ・デジタル変換回路(A/
D)、14 コヒーレント積分回路、15 ノンコヒー
レント積分回路、16 一定誤警報確率検出回路(CF
AR)、17変換回路、18 制御回路、19 周波数
シフタ、20 遅延回路、21 送受信機。
切替回路、13 アナログ・デジタル変換回路(A/
D)、14 コヒーレント積分回路、15 ノンコヒー
レント積分回路、16 一定誤警報確率検出回路(CF
AR)、17変換回路、18 制御回路、19 周波数
シフタ、20 遅延回路、21 送受信機。
Claims (9)
- 【請求項1】 被測定物にレーザ光を照射し、上記被測
定物からの反射光のドップラ周波数を測定することによ
り上記被測定物の速度を測定するレーザドップラ方式に
よる速度測定方法において、 上記被測定物の予想速度から決まる測定範囲を周波数測
定帯域とし、 上記被測定物の速度測定精度から決まる周波数の帯域を
分解能帯域としたとき、 上記周波数測定帯域内の信号を上記分解能帯域よりも広
い中間帯域ごとの信号に分割し、 分割後の信号をアナログ信号からデジタル信号に変換
し、 上記デジタル信号に対してフーリエ変換を行うことによ
り上記中間帯域ごとの信号を上記分解能帯域ごとの信号
に分割し、 分割された上記分解能帯域ごとの信号それぞれについて
上記被測定物からの反射光の有無を判定してドップラ周
波数を測定することを特徴とするレーザドップラ方式に
よる速度測定方法。 - 【請求項2】 被測定物にレーザ光を照射するととも
に、上記被測定物からの反射光を受信する送受信機と、 それぞれ上記被測定物の速度測定精度から決まる分解能
帯域よりも広い通過帯域幅及び異なる中心周波数をも
ち、上記送受信機からの受信信号を中間帯域ごとに分割
する複数の帯域通過フィルタと、 上記複数の帯域通過フィルタの出力の一部を選択して出
力する切替回路と、 上記切替回路の出力信号をアナログ信号からデジタル信
号に変換するA/D変換器と、 上記A/D変換器の出力信号に対してフーリエ変換を行
うことにより中間帯域ごとの信号を上記分解能帯域ごと
の信号に分割するコヒーレント積分回路と、 上記コヒーレント積分回路の複数の出力それぞれについ
て上記被測定物からの反射信号の有無を判定してドップ
ラ周波数を測定し、上記被測定物の速度を測定する変換
回路と、 上記切替回路を制御するとともに、この制御情報を上記
変換回路に出力する制御回路とを備えたレーザドップラ
方式による速度測定装置。 - 【請求項3】 上記複数の帯域通過フィルタに代えて、 それぞれ、上記送受信機からの受信信号の周波数を上記
中間帯域の整数倍だけ移動させて上記中間帯域ごとに分
割する複数の周波数シフタを備えたことを特徴とする請
求項2記載のレーザドップラ方式による速度測定装置。 - 【請求項4】 上記複数の帯域通過フィルタ及び上記切
替回路に代えて、 通過中心周波数を変化させて、上記送受信機からの受信
信号を中間帯域ごとに順次分割して出力する可変帯域通
過フィルタを備えたことを特徴とする請求項2記載のレ
ーザドップラ方式による速度測定装置。 - 【請求項5】 上記複数の帯域通過フィルタ及び上記切
替回路に代えて、 移動させる周波数を上記中間帯域ごとに変化させて、上
記送受信機からの受信信号を中間帯域ごとに順次分割し
て出力する可変周波数シフタを備えたことを特徴とする
請求項2記載のレーザドップラ方式による速度測定装
置。 - 【請求項6】 上記送受信機からの受信信号をあらかじ
め定められた複数の遅延時間で遅延した複数の信号を上
記複数の帯域通過フィルタにそれぞれ出力する遅延回路
網を備えたことを特徴とする請求項2記載のレーザドッ
プラ方式による速度測定装置。 - 【請求項7】 上記複数の帯域通過フィルタ及び上記切
替回路に代えて、 上記送受信機からの受信信号の周波数を上記中間帯域に
対応する周波数に移動させる第1の周波数シフタと、 第1の入力端子と第2の入力端子とを備え、上記第1の
周波数シフタの出力を第1の入力端子に受けるととも
に、上記第1の入力端子と上記第2の入力端子のいずれ
かの信号を選択する切替回路と、 上記切替回路の出力の周波数を上記中間帯域に対応する
周波数に移動させて上記A/D変換器に出力する第2の
周波数シフタと、 上記第2の周波数シフタの出力信号を遅延させて上記切
替回路の第2の入力端子に供給する遅延回路とを備えた
ことを特徴とする請求項2記載のレーザドップラ方式に
よる速度測定装置。 - 【請求項8】 上記コヒーレント積分回路の複数の出力
についてそれぞれ加算処理し、処理後の信号を上記変換
回路に出力するノンコヒーレント積分回路を備えたこと
を特徴とする請求項2ないし請求項7いずれかに記載の
レーザドップラ方式による速度測定装置。 - 【請求項9】 上記ノンコヒーレント積分回路の複数の
出力それぞれに基づき、上記被測定物からの反射信号の
有無の判定を、誤判定確率を一定にする条件の下で行う
一定誤警報確率検出回路を備えたことを特徴とする請求
項2ないし請求項7いずれかに記載のレーザドップラ方
式による速度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336875A JPH09178854A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | レーザドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7336875A JPH09178854A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | レーザドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09178854A true JPH09178854A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18303465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7336875A Pending JPH09178854A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | レーザドップラ方式による速度測定方法及び速度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09178854A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006308585A (ja) * | 2005-04-29 | 2006-11-09 | Tektronix Inc | 取込み装置、デジタル化方法及び測定機器 |
JP2008175687A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 蓄電池の内部インピーダンス測定装置および蓄電池の内部インピーダンス測定方法 |
JP2010151806A (ja) * | 2008-11-28 | 2010-07-08 | Mitsubishi Electric Corp | ドップラーレーダ用受信回路及びドップラーレーダ装置 |
WO2018116412A1 (ja) * | 2016-12-21 | 2018-06-28 | 三菱電機株式会社 | レーザレーダ装置 |
CN109406315A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-03-01 | 清华大学 | 火工冲击响应多参量协同测量装置 |
JP2020020677A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 日本無線株式会社 | Fmcwレーダ目標検出装置及びfmcwレーダ目標検出プログラム |
CN113253283A (zh) * | 2021-06-24 | 2021-08-13 | 中国船舶重工集团公司第七0七研究所九江分部 | 一种适用于声学多普勒测速的通用系统 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7336875A patent/JPH09178854A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006308585A (ja) * | 2005-04-29 | 2006-11-09 | Tektronix Inc | 取込み装置、デジタル化方法及び測定機器 |
JP4677574B2 (ja) * | 2005-04-29 | 2011-04-27 | テクトロニクス・インコーポレイテッド | 測定機器用取込み装置 |
JP2008175687A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 蓄電池の内部インピーダンス測定装置および蓄電池の内部インピーダンス測定方法 |
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JP2020020677A (ja) * | 2018-08-01 | 2020-02-06 | 日本無線株式会社 | Fmcwレーダ目標検出装置及びfmcwレーダ目標検出プログラム |
CN109406315A (zh) * | 2018-11-29 | 2019-03-01 | 清华大学 | 火工冲击响应多参量协同测量装置 |
CN113253283A (zh) * | 2021-06-24 | 2021-08-13 | 中国船舶重工集团公司第七0七研究所九江分部 | 一种适用于声学多普勒测速的通用系统 |
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