JPH09174226A - 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法 - Google Patents
鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法Info
- Publication number
- JPH09174226A JPH09174226A JP7350252A JP35025295A JPH09174226A JP H09174226 A JPH09174226 A JP H09174226A JP 7350252 A JP7350252 A JP 7350252A JP 35025295 A JP35025295 A JP 35025295A JP H09174226 A JPH09174226 A JP H09174226A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molten lead
- lead
- piston
- cavity
- casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳
造を従来の鋳造法に比し迅速に行い、且つ軽量なストラ
ップを鋳造する。 【解決手段】 ピストン２ｂを前進させ、融鉛を鋳型３
に仮想線示Ｌの過剰供給レベルまで供給した後、ピスト
ン２ｂを後退させて、その後退動により融鉛を過剰供給
レベルＬから該堰９の高さに等しい実線示の一定量の供
給レベルＬまで強制的に下降させ、該キャビティ８内に
一定量の融鉛を滞溜させ、これに極板群の耳群を挿入す
る。
造を従来の鋳造法に比し迅速に行い、且つ軽量なストラ
ップを鋳造する。 【解決手段】 ピストン２ｂを前進させ、融鉛を鋳型３
に仮想線示Ｌの過剰供給レベルまで供給した後、ピスト
ン２ｂを後退させて、その後退動により融鉛を過剰供給
レベルＬから該堰９の高さに等しい実線示の一定量の供
給レベルＬまで強制的に下降させ、該キャビティ８内に
一定量の融鉛を滞溜させ、これに極板群の耳群を挿入す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉛蓄電池用極板群
の耳群接続用ストラップの鋳造法に関する。
の耳群接続用ストラップの鋳造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、鉛蓄電池の陽極板群及び陰極板群
を夫々接続するストラップを鋳造する方法として、キャ
ストオンストラップ（ＣＡＳＴ ＯＮ ＳＴＲＡＰ）法
がある。この鋳造法を実施するための鋳造装置は公知で
あり、その鋳造装置を使用してストラップを鋳造する方
法は次のように行っている。その鋳造装置の１例は、図
１及び図４に示す通りである。即ち、該鋳型装置は、融
鉛槽１内に設けられたポンプユニット２と該ポンプユニ
ット２に連なる鋳型３とから成る。該鋳型３は、鋳型本
体３ａとその両側に断熱板４を介して接続された融鉛供
給型３ｂ，３ｂとから成る。該ポンプユニット２は、ポ
ンプチャンバー２ａとピストン２ｂとから成り、該ポン
プチャンバー２ａは、１側にインレット５ａを開閉する
インレットバルブ５と他側にアウトレット６ａを開閉す
るアウトレットバルブ６とを具備し、該インレット５ａ
を介して融鉛槽１内の融鉛ａに連通し、該鋳型３の両側
の融鉛供給型３ｂ，３ｂの融鉛供給路７，７に連通して
いる。各融鉛供給路７は、湯道７ａとライザーホール７
ｂと型３ｂの上面に開口する湯溜り７ｃとから成る。該
鋳型本体３ａの上面には左右に極板群の陰極耳群及び陽
極耳群の接続用の所定の長さと幅を持つストラップ鋳造
用キャビティ８，８が形成され、夫々のキャビティ８，
８とこれと平行に延びる夫々の湯溜り７ｃ，７ｃとの間
には所定の高さの堰９，９を有する。更に、該鋳型３に
は、左右に、夫々、該堰９の上方と該キャビティ８と該
湯溜り７ｃとの上方で互いに連通する融鉛を過剰レベル
まで供給し得るように過剰供給用空間１０を上面に開口
して形成されている。１１は、該鋳型本体３ａに貫通し
て設けた冷却水道通路、１２は、左右の型３ｂ，３ｂに
設けた貫通孔、１３は、該貫通孔１２，１２に挿入した
ヒーター、１４は、融鉛供給路７内に挿入した熱電対を
示す。該ポンプユニット２と該鋳型３とは、接続ブロッ
ク１５を介してボルトで互いに連結されている。該ポン
プユニット２の該接続ブロック１５と接続する側の導出
型部１６には、前記の左右の湯道７ａ，７ａに共通する
湯道基部７ａ１から上方に分岐しその上面に開口するリ
リースパス１７とこれに対し開閉自在のリリースバルブ
１８を設けられている。該リリースバルブ１８は、前記
の鋳型本体３ａの堰９，９と同一レベル又は少許下位の
レベルに位置する。７ａ２は左右の湯道７ａ，７ａを示
す。前記のポンプユニット２のビストン２ｂは図示しな
いエアシリンダーなどの往復駆動装置により前進、後退
動せしめられ、インレットバルブ５、アウトレットバル
ブ６及びリリースバルブ１８は夫々の弁杆に接続された
制御装置により適時のタイミングで開閉される。
を夫々接続するストラップを鋳造する方法として、キャ
ストオンストラップ（ＣＡＳＴ ＯＮ ＳＴＲＡＰ）法
がある。この鋳造法を実施するための鋳造装置は公知で
あり、その鋳造装置を使用してストラップを鋳造する方
法は次のように行っている。その鋳造装置の１例は、図
１及び図４に示す通りである。即ち、該鋳型装置は、融
鉛槽１内に設けられたポンプユニット２と該ポンプユニ
ット２に連なる鋳型３とから成る。該鋳型３は、鋳型本
体３ａとその両側に断熱板４を介して接続された融鉛供
給型３ｂ，３ｂとから成る。該ポンプユニット２は、ポ
ンプチャンバー２ａとピストン２ｂとから成り、該ポン
プチャンバー２ａは、１側にインレット５ａを開閉する
インレットバルブ５と他側にアウトレット６ａを開閉す
るアウトレットバルブ６とを具備し、該インレット５ａ
を介して融鉛槽１内の融鉛ａに連通し、該鋳型３の両側
の融鉛供給型３ｂ，３ｂの融鉛供給路７，７に連通して
いる。各融鉛供給路７は、湯道７ａとライザーホール７
ｂと型３ｂの上面に開口する湯溜り７ｃとから成る。該
鋳型本体３ａの上面には左右に極板群の陰極耳群及び陽
極耳群の接続用の所定の長さと幅を持つストラップ鋳造
用キャビティ８，８が形成され、夫々のキャビティ８，
８とこれと平行に延びる夫々の湯溜り７ｃ，７ｃとの間
には所定の高さの堰９，９を有する。更に、該鋳型３に
は、左右に、夫々、該堰９の上方と該キャビティ８と該
湯溜り７ｃとの上方で互いに連通する融鉛を過剰レベル
まで供給し得るように過剰供給用空間１０を上面に開口
して形成されている。１１は、該鋳型本体３ａに貫通し
て設けた冷却水道通路、１２は、左右の型３ｂ，３ｂに
設けた貫通孔、１３は、該貫通孔１２，１２に挿入した
ヒーター、１４は、融鉛供給路７内に挿入した熱電対を
示す。該ポンプユニット２と該鋳型３とは、接続ブロッ
ク１５を介してボルトで互いに連結されている。該ポン
プユニット２の該接続ブロック１５と接続する側の導出
型部１６には、前記の左右の湯道７ａ，７ａに共通する
湯道基部７ａ１から上方に分岐しその上面に開口するリ
リースパス１７とこれに対し開閉自在のリリースバルブ
１８を設けられている。該リリースバルブ１８は、前記
の鋳型本体３ａの堰９，９と同一レベル又は少許下位の
レベルに位置する。７ａ２は左右の湯道７ａ，７ａを示
す。前記のポンプユニット２のビストン２ｂは図示しな
いエアシリンダーなどの往復駆動装置により前進、後退
動せしめられ、インレットバルブ５、アウトレットバル
ブ６及びリリースバルブ１８は夫々の弁杆に接続された
制御装置により適時のタイミングで開閉される。
【０００３】上記の鋳型装置を使用し、従来は次のよう
にストラップの鋳造を行っていた。即ち、先ず、図１示
のように、該アウトレットバルブ６を閉じた状態で、該
インレットバルブ５を開け、該ピストン２ｂを上昇後退
させて、該融鉛槽１内の融鉛ａを該ポンプチャンバー２
ａ内に流入させる。次で、図２のように、該インレット
バルブ５を閉じ、該アウトレットバルブ６を開け、該ピ
ストン２ｂを下降前進させて、該ポンプチャンバー２ａ
内の融鉛を鋳型３の両側の融鉛供給型３ｂ，３ｂ内に送
り込み、該融鉛を該湯道７ａ、該ライザーホール７ｂ及
び該湯溜り７ｃに貯留せしめた、更に、該堰９，９を越
えて該キャビティ８，８内に流入せしめ、更に、その上
方の該過剰供給用空間１０，１０まで、図４示の仮想線
で示す融鉛の過剰供給レベルＬ1 まで過剰供給する。次
で、図５示のように、リリースバルブ１８を開ける。然
るときは、過剰の融鉛は融鉛の自重で下降する一方、該
湯溜り７ｃ、該ライザーホール７ｂ及び湯道７ａ，７ａ
を逆戻りして該リリースパス１７の上面開口よりオーバ
ーフローして融鉛槽１内に戻される一方、夫々のキャビ
ティ８，８内には該堰９，９の高さに対応する実線で示
す一定の供給レベルＬ2 で規定された一定量の融鉛ａが
滞溜することゝなる。次でこの融鉛溜内に極板群の陰極
耳群と陽極耳群を夫々挿入する。かくして、該鋳型本体
３ａの冷却により、夫々のキャビティ８，８内の融鉛は
凝固して夫々の耳群に溶接されたストラップが鋳造され
るので、次で脱型して夫々の陰，陽極耳群に接続された
成形ストラップを具備した極板群が得られる。次で、再
び該リリースバルブ１８と該アウトレットバルブ６を閉
じ、該インレットバルブ５を開けて該ピストン２ｂを上
昇後退させて、次のストラップ鋳造に準備される。この
状態では、両型３ｂ，３ｂの該融鉛供給路７には、実線
示のレベルＬ3 まで融鉛が溜って居り、ヒーター１３に
より、一定の温度に加熱保温された状態にある。而して
爾後の鋳造作業は、後のピストン２ｂの下降前進によ
り、その融鉛供給路７に融鉛が滞溜している状態から融
鉛の過剰供給が得られる。
にストラップの鋳造を行っていた。即ち、先ず、図１示
のように、該アウトレットバルブ６を閉じた状態で、該
インレットバルブ５を開け、該ピストン２ｂを上昇後退
させて、該融鉛槽１内の融鉛ａを該ポンプチャンバー２
ａ内に流入させる。次で、図２のように、該インレット
バルブ５を閉じ、該アウトレットバルブ６を開け、該ピ
ストン２ｂを下降前進させて、該ポンプチャンバー２ａ
内の融鉛を鋳型３の両側の融鉛供給型３ｂ，３ｂ内に送
り込み、該融鉛を該湯道７ａ、該ライザーホール７ｂ及
び該湯溜り７ｃに貯留せしめた、更に、該堰９，９を越
えて該キャビティ８，８内に流入せしめ、更に、その上
方の該過剰供給用空間１０，１０まで、図４示の仮想線
で示す融鉛の過剰供給レベルＬ1 まで過剰供給する。次
で、図５示のように、リリースバルブ１８を開ける。然
るときは、過剰の融鉛は融鉛の自重で下降する一方、該
湯溜り７ｃ、該ライザーホール７ｂ及び湯道７ａ，７ａ
を逆戻りして該リリースパス１７の上面開口よりオーバ
ーフローして融鉛槽１内に戻される一方、夫々のキャビ
ティ８，８内には該堰９，９の高さに対応する実線で示
す一定の供給レベルＬ2 で規定された一定量の融鉛ａが
滞溜することゝなる。次でこの融鉛溜内に極板群の陰極
耳群と陽極耳群を夫々挿入する。かくして、該鋳型本体
３ａの冷却により、夫々のキャビティ８，８内の融鉛は
凝固して夫々の耳群に溶接されたストラップが鋳造され
るので、次で脱型して夫々の陰，陽極耳群に接続された
成形ストラップを具備した極板群が得られる。次で、再
び該リリースバルブ１８と該アウトレットバルブ６を閉
じ、該インレットバルブ５を開けて該ピストン２ｂを上
昇後退させて、次のストラップ鋳造に準備される。この
状態では、両型３ｂ，３ｂの該融鉛供給路７には、実線
示のレベルＬ3 まで融鉛が溜って居り、ヒーター１３に
より、一定の温度に加熱保温された状態にある。而して
爾後の鋳造作業は、後のピストン２ｂの下降前進によ
り、その融鉛供給路７に融鉛が滞溜している状態から融
鉛の過剰供給が得られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のストラップ
鋳造法は、融鉛の過剰供給後、該リリースバルブ１８を
開け、オーバーフローさせた過剰融鉛を融鉛の自重で一
定のレベルまで自然降下させるので、該キャビティ８，
８内の融鉛溜の液面は、該堰９，９の高さより僅かに盛
り上がった状態で冷却凝固するので、ストラップの厚み
が該堰までの厚み以上に鋳造成形され、重量が増大する
傾向がある一方、過剰供給の融鉛は、両側の該湯道７
ａ，７ａ内の管路抵抗に抗して戻りオーバーフローされ
るので、過剰供給レベルから所定の一定供給レベルまで
に下降するに時間がかゝり、迅速な連続鋳造ができない
不都合があった。
鋳造法は、融鉛の過剰供給後、該リリースバルブ１８を
開け、オーバーフローさせた過剰融鉛を融鉛の自重で一
定のレベルまで自然降下させるので、該キャビティ８，
８内の融鉛溜の液面は、該堰９，９の高さより僅かに盛
り上がった状態で冷却凝固するので、ストラップの厚み
が該堰までの厚み以上に鋳造成形され、重量が増大する
傾向がある一方、過剰供給の融鉛は、両側の該湯道７
ａ，７ａ内の管路抵抗に抗して戻りオーバーフローされ
るので、過剰供給レベルから所定の一定供給レベルまで
に下降するに時間がかゝり、迅速な連続鋳造ができない
不都合があった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の従来の製
造法の不都合を解消し、迅速に且つ重量が減少したスト
ラップを鋳造し得るようにした鉛蓄電池用極板群の耳群
接続用ストラップの製造法を提供するもので、融鉛槽内
の融鉛を、ポンプユニットのピストンを前進させて堰を
越えて鋳型本体のキャビティ内に流入せしめると共に更
にその上方の過剰湯溜り空間に過剰供給レベルまで供給
した後、該ピストンを後退させ、その後運動により該融
鉛の過剰供給レベルを該堰の高さと同じ一定の供給レベ
ルまで強制的に下げるようにしたことを特徴とし、次で
直ちに該キャビティ内の一定量供給された融鉛溜に極板
群の耳群を挿入するようにした。
造法の不都合を解消し、迅速に且つ重量が減少したスト
ラップを鋳造し得るようにした鉛蓄電池用極板群の耳群
接続用ストラップの製造法を提供するもので、融鉛槽内
の融鉛を、ポンプユニットのピストンを前進させて堰を
越えて鋳型本体のキャビティ内に流入せしめると共に更
にその上方の過剰湯溜り空間に過剰供給レベルまで供給
した後、該ピストンを後退させ、その後運動により該融
鉛の過剰供給レベルを該堰の高さと同じ一定の供給レベ
ルまで強制的に下げるようにしたことを特徴とし、次で
直ちに該キャビティ内の一定量供給された融鉛溜に極板
群の耳群を挿入するようにした。
【０００６】
【作用】このように、ピストンを後退させることによ
り、その後退動に伴い過剰に供給された融鉛は、その過
剰供給レベルから該堰の高さと同じ一定のレベルまで強
制的に引き下げられるので、速やかにキャビティ内に盛
り上がりのない平坦な一定量の融鉛が得られる一方、こ
れに直ちに極板群の耳群を挿入することができるので、
ストラップの鋳造時間を短縮でき、重量の減少したスト
ラップによる極板耳群の接続が得られる。
り、その後退動に伴い過剰に供給された融鉛は、その過
剰供給レベルから該堰の高さと同じ一定のレベルまで強
制的に引き下げられるので、速やかにキャビティ内に盛
り上がりのない平坦な一定量の融鉛が得られる一方、こ
れに直ちに極板群の耳群を挿入することができるので、
ストラップの鋳造時間を短縮でき、重量の減少したスト
ラップによる極板耳群の接続が得られる。
【０００７】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。本発明の鋳造法を実施する鋳造装置は、従来と同
じ、図１及び図４に記載のものと同じであるので改めて
再記しない。この鋳型装置を用いて、該融鉛槽１内の融
鉛を該ポンプユニット２の該ポンプチャンバー２ａに流
入して溜める操作及び該ポンプチャンバー２ａ内の融鉛
を該鋳型３に図４の仮想線示の過剰供給レベルＬ1 まで
過剰供給する操作は、先に図１及び図２を参考に、上記
に説明した通りであるので改めて再記しない。
る。本発明の鋳造法を実施する鋳造装置は、従来と同
じ、図１及び図４に記載のものと同じであるので改めて
再記しない。この鋳型装置を用いて、該融鉛槽１内の融
鉛を該ポンプユニット２の該ポンプチャンバー２ａに流
入して溜める操作及び該ポンプチャンバー２ａ内の融鉛
を該鋳型３に図４の仮想線示の過剰供給レベルＬ1 まで
過剰供給する操作は、先に図１及び図２を参考に、上記
に説明した通りであるので改めて再記しない。
【０００８】本発明の鋳造法の特徴とするところは、該
過剰供給レベルＬ1 から該堰９と同じ高さの一定の供給
レベルまで下降させる手段にある。即ち、その手段は、
従来の図５示で先に説明したリリースバルブ１８を開け
て、過剰供給レベルを重力で、即ち、融鉛の重力で自然
降下させ、該リリースパス１７を通じてオーバーフロー
させる代わりに、図３示のように、該アウトレットバル
ブ６を開いたまゝとし、該リリースバルブ１８を閉じた
まゝで、該ピストン２ｂを上昇後退させることにより、
その後退動に引かれて仮想線示の該過剰供給レベルＬに
ある融鉛は、強制的に下降せしめられて急速に該堰９と
同じ高さの実線示の一定の供給レベルＬまで下降せしめ
るようにしたもので、その結果、該キャビティ８，８内
に一定量の融鉛溜を得る作業時間を上記の従来法に比し
短縮でき、同時に、その強制的な下げ戻しにより、その
融鉛溜の液面は、盛り上がることなく平坦面に形成され
るので、直ちに、これに該融鉛溜に極板群の陰，陽極耳
群を挿入するときは、その冷却凝固によりこれらの耳群
に夫々接続された一定の平坦な厚さの軽量な陰，陽極ス
トラップが迅速に鋳造することができる。尚、融鉛が一
定の供給レベルＬ2になるタイミングで該リリースバル
ブ１８を開けるようにすることが融鉛供給路７内の融鉛
を必要以上に戻すことがないので好ましい。
過剰供給レベルＬ1 から該堰９と同じ高さの一定の供給
レベルまで下降させる手段にある。即ち、その手段は、
従来の図５示で先に説明したリリースバルブ１８を開け
て、過剰供給レベルを重力で、即ち、融鉛の重力で自然
降下させ、該リリースパス１７を通じてオーバーフロー
させる代わりに、図３示のように、該アウトレットバル
ブ６を開いたまゝとし、該リリースバルブ１８を閉じた
まゝで、該ピストン２ｂを上昇後退させることにより、
その後退動に引かれて仮想線示の該過剰供給レベルＬに
ある融鉛は、強制的に下降せしめられて急速に該堰９と
同じ高さの実線示の一定の供給レベルＬまで下降せしめ
るようにしたもので、その結果、該キャビティ８，８内
に一定量の融鉛溜を得る作業時間を上記の従来法に比し
短縮でき、同時に、その強制的な下げ戻しにより、その
融鉛溜の液面は、盛り上がることなく平坦面に形成され
るので、直ちに、これに該融鉛溜に極板群の陰，陽極耳
群を挿入するときは、その冷却凝固によりこれらの耳群
に夫々接続された一定の平坦な厚さの軽量な陰，陽極ス
トラップが迅速に鋳造することができる。尚、融鉛が一
定の供給レベルＬ2になるタイミングで該リリースバル
ブ１８を開けるようにすることが融鉛供給路７内の融鉛
を必要以上に戻すことがないので好ましい。
【０００９】かくして、該キャビティ８，８内に一定の
供給レベルの融鉛が滞溜後は、該リリースバルブ１８を
閉じ、該アウトレットバルブ６を閉じ、該インレットバ
ルブ５を開けて、該ピストン２ｂを更に上昇後退させ、
該ポンプチャンバー２ａ内に融鉛ａを流入させ、次回の
鋳造作業に備える。
供給レベルの融鉛が滞溜後は、該リリースバルブ１８を
閉じ、該アウトレットバルブ６を閉じ、該インレットバ
ルブ５を開けて、該ピストン２ｂを更に上昇後退させ、
該ポンプチャンバー２ａ内に融鉛ａを流入させ、次回の
鋳造作業に備える。
【００１０】本発明の連続鋳造作業を行うには、一般
に、ビストン２ｂを前進させ、該両側の融鉛供給型２
ｂ，２ｂ内の融鉛供給路７内には、図４示の湯溜り７
ｃ，７ｃ内まで実線示のように供給融鉛の湯溜りａを予
め設けておき、爾後は、この融鉛の溜り状態から、過剰
供給レベルに達するまでの融鉛分を供給するようにピス
トン２ｂを前進させれば足り、次で、該ピストン２ｂを
後退させることを繰り返すようにすることが好ましい。
に、ビストン２ｂを前進させ、該両側の融鉛供給型２
ｂ，２ｂ内の融鉛供給路７内には、図４示の湯溜り７
ｃ，７ｃ内まで実線示のように供給融鉛の湯溜りａを予
め設けておき、爾後は、この融鉛の溜り状態から、過剰
供給レベルに達するまでの融鉛分を供給するようにピス
トン２ｂを前進させれば足り、次で、該ピストン２ｂを
後退させることを繰り返すようにすることが好ましい。
【００１１】
【発明の効果】このように本発明によるときは、鋳型に
融鉛を過剰供給レベルまで供給後、リリースバルブを閉
じた状態でビストンを後退させて、該融鉛をその過剰供
給レベルから該堰の高さに相当する一定の供給レベルま
で強制的に下降させるようにしたので、キャビティ内に
速やかに一定量の融鉛を溜めることができ、その作業時
間を従来の鋳造法に比し短縮でき、而も、液面が平坦な
一定量の融鉛溜が該キャビティ内に得られ、従来法によ
るものに比し、軽量な鋳造ストラップに鋳造できる。
融鉛を過剰供給レベルまで供給後、リリースバルブを閉
じた状態でビストンを後退させて、該融鉛をその過剰供
給レベルから該堰の高さに相当する一定の供給レベルま
で強制的に下降させるようにしたので、キャビティ内に
速やかに一定量の融鉛を溜めることができ、その作業時
間を従来の鋳造法に比し短縮でき、而も、液面が平坦な
一定量の融鉛溜が該キャビティ内に得られ、従来法によ
るものに比し、軽量な鋳造ストラップに鋳造できる。
【図１】 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの
鋳造に用いる１例の鋳型装置のポンプチャンバーへの融
鉛流入操作を示す断面図である。
鋳造に用いる１例の鋳型装置のポンプチャンバーへの融
鉛流入操作を示す断面図である。
【図２】 図１の鋳型装置の融鉛の過剰供給工程を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】 本発明の鋳造法の特徴とする融鉛の過剰供給
レベルから一定の供給レベルへ下降させる操作を示す図
１の鋳型装置の断面図である。
レベルから一定の供給レベルへ下降させる操作を示す図
１の鋳型装置の断面図である。
【図４】 図１の鋳型装置のＩＶ−ＩＶ線裁断面図であ
る。
る。
【図５】 従来法の融鉛の過剰供給レベルから一定の供
給レベルへ下降させる操作を示す図１の鋳型装置の断面
図である。
給レベルへ下降させる操作を示す図１の鋳型装置の断面
図である。
１ 融鉛槽 ２ ポンプユニット ２
ａ ポンプチャンバー ２ｂ ピストン ３ 鋳型 ３
ａ 鋳型本体 ３ｂ 融鉛供給型 ５ インレットバルブ ６
アウトレットバルブ ７ 融鉛供給路 ７ａ 湯道 ７
ｂ ライザーホール ７ｃ 湯溜り ８ キャビティ ９
堰 １０ 過剰供給用空間 Ｌ レベル ａ
融鉛 １６ 導出部 １７ リリースパス １
８ リリースバルブ
ａ ポンプチャンバー ２ｂ ピストン ３ 鋳型 ３
ａ 鋳型本体 ３ｂ 融鉛供給型 ５ インレットバルブ ６
アウトレットバルブ ７ 融鉛供給路 ７ａ 湯道 ７
ｂ ライザーホール ７ｃ 湯溜り ８ キャビティ ９
堰 １０ 過剰供給用空間 Ｌ レベル ａ
融鉛 １６ 導出部 １７ リリースパス １
８ リリースバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津吹 明宏 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−６ 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 箱崎 満彦 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−６ 古河電池株式会社いわき事業所内 (72)発明者 蛭田 友喜 福島県いわき市常磐下船尾町杭出作23−６ 古河電池株式会社いわき事業所内
Claims (2)
- 【請求項１】 融鉛槽内の融鉛を、ポンプユニットのピ
ストンを前進させて堰を越えて鋳型本体のキャビティ内
に流入せしめると共に更にその上方の過剰湯溜り空間に
過剰供給レベルまで供給した後、該ピストンを後退さ
せ、その後運動により該融鉛の過剰供給レベルを該堰の
高さと同じ一定の供給レベルまで強制的に下げるように
したことを特徴とし、次で直ちに該キャビティ内の一定
量供給された融鉛溜に極板群の耳群を挿入するようにし
た鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法。 - 【請求項２】 融鉛槽内にインプットバルブとアウトレ
ットバルブを有するポンプチャンバーと該ポンプチャン
バー内のピストンとから成るポンプユニットを設けると
共に、該ポンプチャンバーの導出部に、融鉛供給型と鋳
型本体とから成る鋳型を接続し、該融鉛供給型には、湯
道とライザーホールと湯溜りとを設け、鋳型本体には上
面を開放したストラップ鋳造用キャビティーを設け、該
湯溜りと該キャビティの間に設けた堰の上方には該湯溜
りと該キャビティの上方に共通する過剰湯溜り用空間が
形成され、且つ該ポンプチャンバーの導出部に、該鋳型
の該湯道に連通する湯道基部を設けると共に、該湯道基
部から上方に延びその上面に開口するリリースパスを設
けると共に該リリースパスに対し開閉自在にリリースバ
ルブを設けて成る鋳型装置を使用し、該アウトレットバ
ルブと該リリースバルブを閉じ、該インレットバルブを
開いて該ピストンを上昇させ、該ポンプチャンバーない
に融鉛を注入し、次で該インレットバルブと該リリース
バルブを閉じ、該アウトレットバルブを開いた状態で該
ピストンを下降前進させてポンプチャンバー内の融鉛を
該鋳型のキャビティ内に該堰を越えて流入せしめると共
に、更にその上方の該過剰湯溜り用空間に達する過剰供
給レベルまで過剰に供給した後、該リリースバルブを閉
じたまゝ該ピストンを上昇後退させ、該融鉛の過剰供給
レベルを該堰の高さと同じ一定の供給レベルまで強制的
に下げるようにしたことを特徴とし、かくして、該キャ
ビティ内の一定量供給された融鉛溜にに極板群の耳群を
挿入するようにした請求項１記載の鉛蓄電池用極板群の
耳群接続用ストラップの鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350252A JPH09174226A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7350252A JPH09174226A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09174226A true JPH09174226A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18409247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7350252A Pending JPH09174226A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09174226A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7028745B2 (en) | 2002-01-25 | 2006-04-18 | Tbs Engineering Limited | Apparatus and method for forming a terminal |
| JP2007216231A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 溶融鉛の供給装置 |
| JP2010140744A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 鉛蓄電池の製造方法並びにこの製造方法で用いる鉛蓄電池用極板ストラップの鋳造方法及び鋳造装置 |
| CN105364053A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-03-02 | 浙江海悦自动化机械股份有限公司 | 一种适用于汇流排的制作装置 |
| CN105364052A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-03-02 | 浙江海悦自动化机械股份有限公司 | 一种汇流排入铅加热装置 |
| GB2531533A (en) * | 2014-10-20 | 2016-04-27 | Tbs Eng Ltd | Apparatus for moulding battery components |
| CN105834375A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-08-10 | 浙江海悦自动化机械股份有限公司 | 一种用于制作免折弯汇流排的模具 |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP7350252A patent/JPH09174226A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7028745B2 (en) | 2002-01-25 | 2006-04-18 | Tbs Engineering Limited | Apparatus and method for forming a terminal |
| JP2007216231A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-08-30 | Furukawa Battery Co Ltd:The | 溶融鉛の供給装置 |
| JP2010140744A (ja) * | 2008-12-11 | 2010-06-24 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | 鉛蓄電池の製造方法並びにこの製造方法で用いる鉛蓄電池用極板ストラップの鋳造方法及び鋳造装置 |
| GB2531533A (en) * | 2014-10-20 | 2016-04-27 | Tbs Eng Ltd | Apparatus for moulding battery components |
| GB2531533B (en) * | 2014-10-20 | 2018-10-10 | Tbs Eng Ltd | Apparatus for moulding battery components |
| US10668530B2 (en) | 2014-10-20 | 2020-06-02 | Tbs Engineering Limited | Apparatus for moulding battery components |
| CN105364053A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-03-02 | 浙江海悦自动化机械股份有限公司 | 一种适用于汇流排的制作装置 |
| CN105364052A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-03-02 | 浙江海悦自动化机械股份有限公司 | 一种汇流排入铅加热装置 |
| CN105834375A (zh) * | 2016-05-24 | 2016-08-10 | 浙江海悦自动化机械股份有限公司 | 一种用于制作免折弯汇流排的模具 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN105817610B (zh) | 一种金属铸件铸造模具 | |
| RU95115821A (ru) | Способ и устройство для изготовления металлической полосы | |
| CN106890985B (zh) | 一种用于制造无缩孔铸件的铸造装置进行铸造的方法 | |
| KR20120106826A (ko) | 배터리 캐스트 온 스트랩용 몰드 | |
| CN108543914A (zh) | 一种高压轮毂铸造模具及其铸造方法 | |
| JPH09174226A (ja) | 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップの鋳造法 | |
| CN105261725B (zh) | 铅酸蓄电池极板群铸焊装置和方法 | |
| JP2905939B2 (ja) | 連続鋳造プラントの鋳型および鋳込みおよび冷却域 | |
| CN205069746U (zh) | 铅酸蓄电池极板群铸焊装置 | |
| US4289193A (en) | Accumulator plate assembly methods | |
| CN108526412A (zh) | 一种具有多条浇道的轮毂铸造模具 | |
| CN113426983A (zh) | 新能源汽车前纵梁的真空压铸模具 | |
| JP2001510735A (ja) | 電池用プレートの突起部に鉛製成型物を鋳造する鋳造方法および鋳造装置 | |
| JPH09164469A (ja) | 鉛蓄電池用極板群の耳群接続用ストラップ鋳造用鋳型並びにストラップ鋳造法 | |
| CN207746381U (zh) | 一种铝合金底盘空心薄壁前副车架金属型重力铸造模具 | |
| GB2023471A (en) | Casting battery strap onto battery plate lugs | |
| CN209407713U (zh) | 一种非金属蓄电池板栅极耳焊接装置 | |
| JPH08117966A (ja) | 成形用金型の製造方法及び成形用金型鋳造装置 | |
| CN213437118U (zh) | 一种用于电池极板群铸焊的流铅控制装置 | |
| CN206732086U (zh) | 一种阳极板导电横梁压铸装置 | |
| CN219881260U (zh) | 一种用于高压铸造模具的浇注系统 | |
| CN205834121U (zh) | 一种铝棒浇注台 | |
| JP2001351599A (ja) | 鉛蓄電池製造装置および製造方法 | |
| CN220445017U (zh) | 一种特种钢离心浇铸给料装置 | |
| CN209272419U (zh) | 一种半固态锌合金浆料生产设备 |